JP2023147691A - 暖房付加装置 - Google Patents
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Abstract
Description
様々な暖房装置について、例えば、特許文献1~3に記載されたものが知られている。
熱源側となる内壁面が熱源により加熱されると、内壁面に接触した金属細線は伝熱により加熱されるので、効率よく金属細線を加熱することができる。
本発明の実施の形態1に係る暖房付加装置を図面に基づいて説明する。
まずは、暖房装置を廃油ストーブとして例に説明する。
図1(A)に示す廃油ストーブ100は、暖房付加装置10が付加された状態で、移動容易とするために台車Cに搭載され、作業場などの第1空間を暖房するものである。
本体部110の下部110bには、底部の受け皿120を覗くための点検口111が形成されている。
本体部110には、本体部110の上部110uから下方に向かって延びる給気管112が配置されている。給気管112には、吹出口が形成されており、本体部110内部に送風装置140からの空気が送風される。
本体部110の上部110uの周囲には、保護のためのフェンス114が設けられている。
燃料供給部130は、廃油が貯蔵されるタンク131と、タンク131からの廃油が一時的に貯留され、受け皿120へ供給される流量が調整されるサブタンク132と、サブタンク132からの廃油を受け皿120へ供給する供給管133とを備えている。
送風機141は、ブロアとすることができる。
暖房付加装置10は、本体部110の一部となる胴部110tを囲い、本体部110との間が収容室11sとなる外套部11と、本体部110の胴部110tを貫通する加熱管12と、導入管142との連結位置とは反対側となる位置から延びるダクト13と、外套部11に収容された金属細線14と、送風装置140とを備えている。
外套部11と、本体部110との間の空間は、送風装置140からの空気が送風される送風路であり、収容室11sとしても機能する。
加熱管12は、送風機141側とダクト13側との送風路を連通するように配置されている。
ダクト13は、廃油ストーブ100が暖房する第1空間とは異なる他の空間(第2空間)まで延びて温風を放出する配管である。
なお、本実施の形態では送風装置140を共通させているが、個別に送風装置を設けることも可能である。
金属細線14は、複数本が絡み合うように寄せ集めたものである。金属細線14は、例えば、丸められた金属たわしとすることができる。また、金属細線14は、ステンレスウールとすることができる。
金属細線14は、寄せ集められることで弾性を有しており、収容室11sに押し込まれることで、縮小変形した状態で収容されている。従って、金属細線14は、熱源側となる本体部110の外周面(収容室11sの内壁面)に幅広く押し付けられた状態で収納されている。
図1(A)に示すように、廃油ストーブ100では、燃料供給部130から燃料が受け皿120にて供給されて燃焼すると、燃焼が加熱管12を加熱しながら、本体部110を加熱する。そうすることで、暖房付加装置10から露出した本体部110の上部110uと下部110bとから放熱されるので、廃油ストーブ100が設置された周囲空間(第1空間)を暖房する。
従って、本体部110から熱が金属細線14に伝熱することで、金属細線14が蓄熱する。
収容室11sと加熱管12とに流入した送風は、蓄熱した金属細線14(図1(B)参照)による放熱により加熱されて、ダクト13を介して、廃油ストーブ100が設置された場所(第1空間)とは異なる他の場所(第2空間)に放出される。
金属細線14は、細線を寄せ集めた塊であるため、送風が通過するのに十分な隙間がある。従って、送風機141からの送風は、金属細線14に接触して加熱されながら収容室11sを通過することができる。
しかし、本実施の形態では、金属たわしによる金属細線14は、収容室11sに縮小変形させながら押し込み収容しても、通気性を確保できる。従って、金属細線14を本体部110に接触させることで、直接、本体部110から伝熱により加熱させることができる。そのため、効率よく金属細線14を加熱することができるので、暖房効率を高めることができる。
本発明の実施の形態2に係る暖房付加装置について図面に基づいて説明する。
実施の形態1では、熱源が廃油ストーブ(図1参照)としたが、熱源はどのようなものでもよい。
本実施の形態2では、例えば、図2(A)に示すように、熱源を、一斗缶などの金属缶200の中で薪を燃やしたものとしている。
そして、暖房付加装置10Aは、金属缶200の上端の開口部201に配置されている。
本体部15は、薄型の箱状に形成されている。本体部15の収容室15sには、実施の形態1と同様に、金属細線14が収容されている。金属細線14は、本体部15の内壁面同士に挟み込まれ、押し付けられた状態で接触している。
ダクト13は、金属缶200が設置された場所(第1空間)とは異なる第2空間まで延びるように形成されている。
送風装置140Aからの送風は、収容室15sを通過してダクト13から第2空間へ流れる。この送風は、収容室15sを通過する際に、金属細線14からの放熱により加熱され、高温の空気となってダクト13から放出される。
このように熱源を、薪を燃やした金属缶200としても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の実施の形態3に係る暖房付加装置について図面に基づいて説明する。
本実施の形態3では、熱源を薪ストーブとしたものであり、暖房付加装置の収容室が煙突の一部を囲うように設けられたものである。
図3に示すように、薪ストーブ300は、薪を燃やす燃焼室が形成された本体部310と、本体部310からの排煙を外部へ排出する煙突320とを備えている。
外套部16と煙突320の外周面321との間の収容室16sには、実施の形態1,2と同様に金属細線が収容されている。
金属細線は、外套部16と煙突320の外周面321との間で、押し付けられようにして、縮小変形した状態で収容されている。
送風装置140Aからの送風は、接続管144を介して収容室16sを通過してダクト13から隣接した部屋へ流れる。この送風は、収容室を通過する際に、金属細線からの放熱により加熱され、高温の空気となってダクト13から放出される。
このように熱源を、薪ストーブ300としても、実施の形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の実施の形態4に係る暖房付加装置について図面に基づいて説明する。
本実施の形態4では、金属細線が収容される収容室が内部に形成された本体部の変形例について説明する。
また、蛇行した送風路の折り返し部17mには、板部材が平行に並べられた整流板17nが配置されているので、折り返し部17mに到達した温風をスムーズに折り返すことができる。
図5(A)に示す返し壁17qは、金属板が上流方向に開いたV字状に折り曲げられて形成されている。
このように返し壁17qが形成されていても、単なる平板を配置するより効率よく温風を滞留させることができる。
11 外套部
11b 閉鎖板
11c 筒部
11s 収容室
12 加熱管
13 ダクト
13s サーキュレーター
14 金属細線
15 本体部
15s 収容室
16 外套部
16s 収容室
17 本体部
17s 収容室
17w 仕切壁
17r,17q,17t 返し壁
17m 折り返し部
17n 整流板
100 廃油ストーブ
110 本体部
110b 下部
110e 上端
110u 上部
110t 胴部
111 点検口
112 給気管
113 区画板
113a 貫通孔
113b 案内管
114 フェンス
120 受け皿
130 燃料供給部
131 タンク
132 サブタンク
133 供給管
140,140A 送風装置
141 送風機
142 導入管
143 接続管
144 接続管
200 金属缶
201 開口部
300 薪ストーブ
310 本体部
320 煙突
321 外周面
Claims (6)
- 第1空間を暖房する熱源により加熱される収容室と、
前記収容室に収容される、絡み合う複数の金属細線と、
前記収容室から第2空間へ温風を放出する配管と、
前記収容室への送風により前記金属細線による温風を前記配管へ送気する送風装置とを備えた暖房付加装置。 - 前記金属細線は、前記収容室における前記熱源側となる内壁面に接触した状態で収容された請求項1記載の暖房付加装置。
- 前記金属細線は、金属たわしにより形成された請求項1または2記載の暖房付加装置。
- 前記収容室の送風路には、送風を受け滞留させる返し壁が設けられ、
前記金属細線は、前記返し壁の下流側に配置された請求項1から3のいずれかの項に記載の暖房付加装置。 - 前記収容室は、前記熱源となる暖房装置の燃焼室の外周面と、前記暖房装置の一部を囲う外套部とにより形成された請求項1から4のいずれかの項に記載の暖房付加装置。
- 前記収容室は、前記熱源となる暖房装置の排気管の外周面と、前記排気管の一部を囲う外套部とにより形成された請求項1から4のいずれかの項に記載の暖房付加装置。
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