JP2023144888A - 医療用具用クリップおよびそれを備えた医療用具セット - Google Patents

医療用具用クリップおよびそれを備えた医療用具セット Download PDF

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Abstract

【課題】医療用具の意図しない脱落を防止できるとともに、作業時に医療用具を取り出し易い医療用具用クリップおよびそれを備えた医療用具セットを提供する。【解決手段】医療用具用クリップ1は、医療用具30を保持可能な筒状保持部11と、医療用具30とは他の部材40に取付可能な取付部12とを備える樹脂製の医療用具用クリップ1であって、医療用具用クリップ1の筒状保持部11は、医療用具30を保持するための筒状本体部13と、筒状本体部13の軸方向全長に亘って延び、筒状保持部11から医療用具30を取り出すための取出し部14と、筒状本体部13と取出し部14間もしくは取出し部14に設けられた取出し誘導部15とを備え、取出し誘導部15は、筒状本体部11よりも肉薄であり、筒状本体部11よりも変形し易く、医療用具30の取り出し時に拡開するようになっている。【選択図】図1

Description

本発明は、医療用具を保持可能な医療用具用クリップおよびそれを備えた医療用具セットに関する。
医療現場においては、所定の医療用具を、当該医療用具と一緒に使用される他の部材や、当該医療用具の使用場所に設置される他の部材等に、予め取り付けておくことがある。これにより、医療用具を用いた作業を迅速に実施できることや、医療用具の紛失を防止できること、医療用具を改めて準備する手間がないこと等の利点がある。
例えば、特許文献1(特表2001-505449号公報)の図3および図4には、近位端(3’)および遠位端(3’’)を有する細長いチューブを含むカテーテル用のパッケージにおいて、当該チューブに取り付けられるとともに、フラッシュ器具(6)を保持する部材が開示されている。
特表2001-505449号公報
特許文献1に開示されているような医療用具を保持するための部材(医療用具用クリップ)では、当該医療用具用クリップに医療用具を保持させた状態で、輸送時の衝撃等によって、意図せずに医療用具が脱落してしまうことがあった。また、医療用具の脱落を防止するために医療用具を強固に保持するようにすると、作業時に医療用具用クリップから医療用具を取り出し難くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、医療用具を保持可能な筒状保持部と、当該医療用具とは他の部材に取付可能な取付部とを備える樹脂製の医療用具用クリップおよびそれを備えた医療用具セットであって、医療用具の意図しない脱落を防止できるとともに、作業時に医療用具を取り出し易い医療用具用クリップおよびそれを備えた医療用具セットを提供することである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 医療用具を保持可能な筒状保持部と、前記医療用具とは他の部材に取付可能な取付部とを備える樹脂製の医療用具用クリップであって、
前記筒状保持部は、前記医療用具を保持するための筒状本体部と、前記筒状本体部の軸方向全長に亘って延び、前記筒状保持部から前記医療用具を取り出すための取出し部と、前記筒状本体部と前記取出し部間もしくは前記取出し部に設けられた取出し誘導部とを備え、
前記取出し誘導部は、前記筒状本体部よりも肉薄であり、前記筒状本体部よりも変形し易く、前記医療用具の取り出し時に拡開するものとなっている医療用具用クリップ。
(2) 前記取出し部は、取出し用開口を備え、前記取出し誘導部は、軸方向に延び対向する2つの軸方向面部を備え、対向する前記2つの軸方向面部間の距離は、前記取出し用開口に向かって短くなっていくものとなっている上記(1)に記載の医療用具用クリップ。
(3) 前記取出し部は、取出し用開口を備え、前記取出し誘導部は、前記筒状本体部の軸方向に直交する面における断面において、その肉厚が、前記取出し用開口に向かって薄くなっていくものとなっている上記(1)または(2)に記載の医療用具用クリップ。
(4) 前記2つの軸方向面部の少なくとも一方は、前記筒状本体部の軸方向の端部部分における前記2つの軸方向面部間の距離を長くし、前記医療用具を取り出し易くするための取出し開始支援部を備える上記(2)または(3)に記載の医療用具用クリップ。
(5) 前記取出し部は、軸方向に延び対向する2つの上部端部を備え、
前記医療用具用クリップは、対向する前記2つの上部端部の一方または両方より、対向する他の前記上部端部方向に延び、かつ、前記筒状本体部よりも薄肉に形成された薄板部を備え、前記取出し誘導部は、前記薄板部に隣接して設けられた上部凹部により形成されている上記(1)に記載の医療用具用クリップ。
(6) 前記薄板部は、対向する前記2つの上部端部の両方より、対向する他の前記上部端部方向に延びる一対の薄板部であり、前記一対の薄板部の先端側部分は、少なくとも一部が重なっている上記(5)に記載の医療用具用クリップ。
(7) 前記薄板部は、対向する前記2つの上部端部の両方より、対向する他の前記上部端部方向に延びる一対の薄板部であり、前記一対の薄板部の少なくとも一方は、前記筒状本体部の軸方向の端部部分における前記他の上部端部方向への延出量を小さくし、前記医療用具を取り出し易くするための易進入部を備える上記(5)または(6)に記載の医療用具用クリップ。
(8) 前記他の部材は、カテーテルもしくはガイドワイヤのホルダーチューブである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の医療用具用クリップ。
(9) 前記医療用具は、リシェイパー、ガイドワイヤトルクデバイス、カテーテルハブ、注入針、カテーテルクリップ、ガイドワイヤクリップ、もしくはコネクタ、またはそれらが収納されたケースである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の医療用具用クリップ。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(10) 上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の医療用具用クリップと、前記医療用具と、前記他の部材とを備える医療用具セット。
(11) 前記医療用具は、前記医療用具用クリップの前記筒状本体部に軸方向より挿入可能である上記(10)に記載の医療用具セット。
(12) 前記他の部材は、カテーテルもしくはガイドワイヤのホルダーチューブであり、前記医療用具は、リシェイパー、ガイドワイヤトルクデバイス、カテーテルハブ、注入針、カテーテルクリップ、ガイドワイヤクリップ、もしくはコネクタ、またはそれらが収納されたケースであり、前記他の部材に取り付けられた前記医療用具用クリップに前記医療用具が保持されている上記(10)または(11)に記載の医療用具セット。
本発明の医療用具用クリップは、樹脂製であって、医療用具を保持可能な筒状保持部と、医療用具とは他の部材に取付可能な取付部とを備える。筒状保持部は、医療用具を保持するための筒状本体部と、筒状本体部の軸方向全長に亘って延び、筒状保持部から医療用具を取り出すための取出し部と、筒状本体部と取出し部間もしくは取出し部に設けられた取出し誘導部とを備え、取出し誘導部は、筒状本体部よりも肉薄であり、筒状本体部よりも変形し易く、医療用具の取り出し時に拡開するものとなっている。これにより、医療用具の意図しない脱落を防止できるとともに、作業時に医療用具を取り出し易いものとなっている。
本発明の医療用具セットは、上記の医療用具用クリップと、医療用具と、他の部材とを備える。これにより、医療用具の意図しない脱落を防止できるとともに、作業時に医療用具を取り出し易いものとなっている。
図1は、本発明の医療用具用クリップの実施例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す医療用具用クリップの正面図である。 図3は、図2の部分拡大説明図である。 図4は、図1に示す医療用具用クリップの平面図である。 図5は、図1に示す医療用具用クリップにおいて医療用具を保持した状態を示す平面図である。 図6は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す斜視図である。 図7は、図6に示す医療用具用クリップの正面図である。 図8は、図6に示す医療用具用クリップの平面図である。 図9は、図6に示す医療用具用クリップにおいて医療用具を保持した状態を示す平面図である。 図10は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す斜視図である。 図11は、図10に示す医療用具用クリップの正面図である。 図12は、図10に示す医療用具用クリップの平面図である。 図13は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す正面図である。 図14は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す正面図である。 図15は、本発明の医療用具用クリップの別の実施例を示す斜視図である。 図16は、図15に示す医療用具用クリップの正面図である。 図17は、図15に示す医療用具用クリップの平面図である。 図18は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す正面図である。 図19は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す平面図である。 図20は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す平面図である。 図21は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す斜視図である。 図22は、図21に示す医療用具用クリップの正面図である。 図23は、図21に示す医療用具用クリップの平面図である。 図24は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す平面図である。 図25は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す平面図である。 図26は、本発明の医療用具セットを示す平面図である。 図27は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す正面図である。 図28は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す正面図である。 図29は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す平面図である。 図30は、本発明の医療用具用クリップの他の実施例を示す正面図である。
本発明の医療用具用クリップを図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の医療用具用クリップ1は、医療用具30(ここでは、後述するリシェイパーが収納されたケース30)を保持可能な筒状保持部11と、医療用具30とは他の部材40(ここでは、後述するガイドワイヤのホルダーチューブ40)に取付可能な取付部12とを備える樹脂製の医療用具用クリップ1である。医療用具用クリップ1の筒状保持部11は、医療用具30を保持するための筒状本体部13と、筒状本体部13の軸方向全長に亘って延び、筒状保持部11から医療用具30を取り出すための取出し部14と、筒状本体部13と取出し部14間もしくは取出し部14に設けられた取出し誘導部15とを備える。取出し誘導部15は、筒状本体部11よりも肉薄であり、筒状本体部11よりも変形し易く、医療用具30の取り出し時に拡開するものとなっている。
本実施例では、図1ないし図5に示すように、筒状保持部11は、略円筒形状で軸方向(図4における上下方向)に延びる筒状本体部13を備える。筒状本体部13は、医療用具30を保持する。図5に示すように、医療用具30は、医療用具用クリップ1の筒状本体部13に軸方向より挿入可能(図5における白抜き矢印参照)である。筒状本体部13(筒状保持部11)は、その内面において、軸方向より挿入された医療用具30の外面と接触(係合)することで、医療用具30を保持する。
なお、筒状本体部13の形状(内面形状)は、円筒形状に限られず、保持する医療用具30の形状(外形形状)に合わせて、例えば、多角筒形状、角丸多角筒形状等としてもよい。また、筒状本体部の内形形状は、保持する医療用具と同じものである必要はなく、例えば、円筒形状の筒状本体部において、多角筒形状の医療用具を保持することもできる。
筒状保持部11は、筒状本体部13の軸方向全長に亘って延びる取出し部14を備える。本実施例では、図2および図4に示すように、筒状本体部13が軸方向全長に亘って切り欠かれており、これにより、筒状保持部11に筒状保持部11から医療用具30を取り出すための取出し部14(医療用具取り出し用スリット)が形成されている。医療用具用クリップ1から医療用具30を取り出す際は、筒状保持部11に保持された医療用具30を取出し部14方向(図2における上方)に引き上げることで、筒状保持部11が弾性変形し、拡開した取出し部14(後述する取出し誘導部15を含む)から医療用具30を取り出すことができる。
本実施例では、取出し部14は、取出し用開口16を備え、取出し誘導部15は、軸方向に延び対向する2つの軸方向面部17,17を備え、対向する2つの軸方向面部17,17間の距離は、取出し用開口16に向かって短くなるものとなっている。具体的には、取出し部14(医療用具取り出し用スリット)は、図2に示すように、取出し部14の上部端部(図2における上側の端部)において、筒状本体部13の軸方向全長に亘って開口する取出し用開口16を備える。取出し誘導部15は、筒状本体部13と取出し部14との間に設けられ、2つの軸方向面部17,17を備える。2つの軸方向面部17,17は、それぞれ、筒状本体部13の軸方向(図2における紙面垂直方向)に延びる平面部(軸方向平面部)となっている。
2つの軸方向面部17,17は、取出し部14(取出し用開口16)を挟んで対称な形態となっている。2つの軸方向面部17,17は、取出し用開口16に向かって(図2における上方に向かって)互いの距離が徐々に短くなるように傾斜している。この実施例では、取出し部14の取出し誘導部15は、図2に示すように、対向する2つの軸方向面部17,17間の内面側の距離(開口幅):diよりも、外面側の距離(開口幅):doが短くなっている。
本実施例では、取出し部14(取出し誘導部15)において、対向する2つの軸方向面部17,17間の距離が取出し用開口16に向かって短くなっていくものとなっていることにより、筒状本体部13からの医療用具30の意図しない脱落を防止できる。その一方、言い換えれば、取出し部14(取出し誘導部15)において、対向する2つの軸方向面部17,17間の距離が筒状本体部13の内方に向かって長くなっていくものとなっていることにより、医療用具30の取り出し時に、医療用具30が外方(取出し用開口16)に向かって案内されるようになっており、作業時に医療用具30を取り出し易くなる。
また、本実施例では、筒状本体部13が軸方向全長に亘って切り欠かれることにより、筒状保持部11に、筒状保持部11から医療用具30を取り出すための取出し部14(医療用具取り出し用スリット)が形成されているため、筒状本体部13が、ある程度その内形(内径)が拡がる方向に弾性変形可能となっている。これにより、医療用具の外形(外径)が、医療用具を保持する前の筒状本体部の内形(内径)よりもある程度大きい場合でも、筒状本体部は当該医療用具を保持することができる。また、筒状本体部がある程度の範囲において、外形(外径)の異なる医療用具を保持することができるため、1つの医療用具用クリップを種々の医療用具に対して用いることができる。
また、取出し部14は、取出し用開口16を備え、取出し誘導部15は、筒状本体部13の軸方向に直交する面における断面において、その肉厚が、取出し用開口16に向かって薄くなっていくものとなっている。具体的には、図2に示すように(図2は医療用具用クリップ1の正面図であるが、本実施例では、医療用具用クリップ1は軸方向において一様の断面を有するため、図2によって説明する)、筒状本体部13の軸方向に直交する面における断面において、取出し誘導部15の水平方向における肉厚が、取出し用開口16に向かって薄くなっている。
すなわち、図2に示すように、取出し誘導部15の取出し用開口16の近傍部分の肉厚t3は、取出し誘導部15の上記肉厚t3の測定部位よりも筒状本体部13の側の部分の肉厚t2よりも薄くなっている(t2>t3)。また、肉厚t2およびt3は、筒状本体部13(筒状本体部13の取出し誘導部15の近傍部分)の肉厚t1よりも薄くなっており(t1>t2>t3)、これにより、取出し誘導部15は、筒状本体部13よりも変形し易く、医療用具30の取り出し時に拡開し易いものとなっている。
本実施例では、取出し部14(取出し誘導部15)の肉厚(水平方向における肉厚)が、取出し用開口16に向かって薄くなっていくものとなっていることにより、取出し用開口16側の部分において取出し誘導部15がより変形し易くなっており、作業時に医療用具30を取り出し易くなる。その一方、言い換えれば、取出し部14(取出し誘導部15)の肉厚(水平方向における肉厚)が、筒状本体部13に向かって厚くなっていくものとなっていることにより、医療用具30を保持する筒状本体部13側の部分において意図しない変形が生じ難くなっており、筒状本体部13からの医療用具30の意図しない脱落を防止できる。
なお、図3に示すように、本実施例では、軸方向面部17の傾き(図3に示す角度θ1)が、軸方向面部17の下端における筒状本体部13の外周面の接線(X)の傾き(図3に示す角度θ2)と同等またはそれよりも大きくなっていることが好ましい。これにより、取出し部14(取出し誘導部15)全体の肉厚(水平方向における肉厚)を、筒状本体部13(筒状本体部13の取出し誘導部15の近傍部分)の肉厚(t1)よりも薄く、かつ取出し用開口16に向かって薄くなっていくものとすることができる。
また、本実施例では、図2および図4に示すように、筒状本体部13の上側部分が切り取られており、筒状本体部13の上端部に、取出し用開口16を挟んで2つの上部平面部18,18が形成されている。このような上部平面部18,18を形成すること(筒状本体部13の上側部分を切り取ること)で、筒状保持部11において、取出し用開口16の縁に形成されるエッジ部(筒状保持部11の外面と軸方向面部17とにより形成される角部)の角度を緩やかにすることができる。これにより、当該エッジ部におけるバリの発生や医療用具の取り出し操作時における指の引っかかりを低減できる。
図2に示すように、筒状保持部11(筒状本体部13)の側部(図2における、右側の側部)からは、後述する取付部12に向かって連結部19が延びている。連結部19は、筒状保持部11と取付部12とを連結する筒状本体部13の軸方向全長に亘って延びる板状の部材であり、一方の側端部が筒状保持部11に接続され、他方の側端部が取付部12に接続されている。
医療用具用クリップ1は、医療用具30とは他の(別の)部材40に取付可能な取付部12を備える。本実施例では、図1ないし図4に示すように、医療用具用クリップ1は、連結された2つの取付部12,12を備える。各取付部12は、略円筒形状で軸方向(図4における上下方向)に延びている。各取付部12には、取付部12の軸方向全長に亘って延びる開口(スリット)20が形成されている。開口20の幅は、取り付けられる他の部材40の外形(外径)と同等または僅かに小さくなっていることが好ましい。各取付部12は、開口20を介して、他の部材40に取り付けられる。取付部12は、他の部材40に取り付ける際に、開口20が拡開するように弾性変形可能であることが好ましい。なお、取付部12を、開口20を介して他の部材40に取り付ける際に、当該他の部材40が弾性変形するものであってもよい。
本実施例では、図2に示すように、筒状保持部11(筒状本体部13)の底部(最下部であって、軸方向に延びる直線状部分)と、各取付部12の底部(最下部であって、軸方向に延びる直線状部分)とが、同一の平面(P)上に存在するものとなっている。これにより、医療用具用クリップ1の包装状態が安定する、医療用具用クリップ1(および後述する医療用具セット10)を平面(例えば、机の上面)に安定した状態で載置できる、医療用具用クリップ1を押出成形によって製造する場合に切り出し工程を安定して実施できる等の利点がある。
医療用具用クリップ1の形成材料としては、ある程度の弾性変形可能な硬質または半硬質樹脂が好適である。例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、アクリル樹脂(例えば、ポリアクリレート、具体的には、PMMA:ポリメチルメタクリレート)、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル-スチレン共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体等)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレンコポリマー)、スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、MS樹脂(メタクリレート-スチレン共重合体)、MBS樹脂(メタクリレート-ブチレン-スチレン共重合体)、ポリ塩化ビニル(硬質塩化ビニル)、ポリアミド(6ナイロン,66ナイロン)等が挙げられる。なお、医療用具用クリップ1の形成材料として、弾性を有するゴム系の材料(例えば、ブチルゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、イソプレンゴムなど)、熱可塑性エラストマー(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマー、SEPSエラストマー等のスチレン系エラストマー、エチレン-αオレフィン共重合体エラストマー等のオレフィン系エラストマーなど)等を用いることもできる。
医療用具用クリップ1は、押出成形や射出成形等の公知の方法で製造することができるが、好ましくは押出成形で製造することができる。医療用具用クリップ1を押出成形によって製造する場合、医療用具用クリップ1は、軸方向の全長に亘って略同一の断面形状となっていることが好ましい。
医療用具用クリップ1(取付部12)が取り付けられる他の部材40としては、医療用具と一緒に使用される他の部材や、医療用具の使用場所に設置される他の部材(例えば、医療用ベッドやラック)等が挙げられるが、他の部材40は、カテーテルもしくはガイドワイヤのホルダーチューブであることが好ましい。
医療用具用クリップ1(筒状保持部11)が保持する医療用具30としては、各種の既知の医療用具が挙げられるが、医療用具30は、リシェイパー、ガイドワイヤトルクデバイス、カテーテルハブ、注入針、カテーテルクリップ、ガイドワイヤクリップ、もしくはコネクタ、またはそれらが収納されたケースであることが好ましい。
また、医療用具用クリップとしては、図6ないし図9に示す医療用具用クリップ1aのように、2つの軸方向面部17,17の少なくとも一方(ここでは、両方)は、筒状本体部13の軸方向の端部部分における2つの軸方向面部17,17間の距離を長くし、医療用具30を取り出し易くするための取出し開始支援部を備えるものであってもよい。
具体的には、図6ないし図9に示す医療用具用クリップ1aにおいては、2つの軸方向面部17,17の軸方向の一方(図8における下側)の端部部分が、平面視において湾曲状に切り欠かれており、これによって、取出し開始支援部21a,22aが形成されている。言い換えれば、取出し開始支援部21a,22aは、軸方向面部17の軸方向の端部部分に形成された湾曲面部である。取出し開始支援部21a,22aの形成部分においては、取出し開始支援部21a,22aが形成されていない部分よりも、2つの軸方向面部17,17間の距離が長くなっている。
なお、取出し開始支援部は、図10ないし図12に示す医療用具用クリップ1bのように、2つの軸方向面部17,17の軸方向の一方(図12における下側)の端部部分を、平面視で直線状に切り欠くことによって形成された取出し開始支援部21b,22bであってもよい。医療用具用クリップ1bにおいても、取出し開始支援部21b,22bの形成部分においては、取出し開始支援部21b,22bが形成されていない部分よりも、2つの軸方向面部17,17間の距離が長くなっている。
上述の医療用具用クリップ1aおよび1bにおいては、筒状保持部11の取出し部14から医療用具30を取り出す際、医療用具30は、取出し開始支援部21a,22aおよび21b,22bに沿って、取出し用開口16に向かって案内される、また、医療用具30を取り出す際に、取出し開始支援部21a,22aおよび21b,22bと医療用具30との接触部分において応力が集中し、取出し誘導部15の変形(拡開)が促されるため、医療用具30を取り出し易くなる。
また、医療用具用クリップ1aおよび1bにおいては、一対の取出し開始支援部21a,22aおよび21b,22bが非対称な形態となっている。具体的には、第1の取出し開始支援部21a,21bは、第2の取出し開始支援部22a,22bよりも筒状保持部11の軸方向および軸に直交する方向において大きく切り欠かれたものとなっている。また、第2の取出し開始支援部22a,22bは、筒状保持部11の軸方向および軸に直交する方向ともに小さな切り欠きにより形成されている。これにより、医療用具30を取り出す際に、軸方向において、一対の取出し開始支援部21a,22aおよび21b,22bにおける各取出し開始支援部に応力が集中するタイミング(各取出し開始支援部と医療用具30とが接触するタイミング)をずらすことができるため、医療用具30を取り出し易くなる。
なお、一対の取出し開始支援部21a,22aおよび21b,22bの形態は、対称なものであってもよい。また、医療用具用クリップ1a,1bにおいては、取出し開始支援部21a,22a,21b,22bは、筒状本体部13の軸方向の一方の端部部分に設けられているが、両方の端部部分に設けられていてもよい。なお、取出し開始支援部を、筒状本体部の軸方向の一方の端部部分のみに設ける場合は、医療用具は、筒状本体部の取出し開始支援部が設けられた側から軸方向に挿入すること(図9における白抜き矢印参照)が好ましい。また、図9に示すように、医療用具30の取出し開始支援部21a,22aが設けられた側における筒状本体部13からの突出量が、逆側からの突出量よりも短くされることが好ましい。
なお、上述の医療用具用クリップ1においては、取出し部14(取出し誘導部15)の軸方向面部17は、軸方向に延びる平面部となっていたが、これに限られるものではない。例えば、図13に示す医療用具用クリップ1cのように、軸方向面部17は、軸方向に延びる湾曲面であってもよい。図13に示すものでは、軸方向面部17は、側面方向に窪んだ軸方向に延びる凹部となっている。
また、図14に示す医療用具用クリップ1dのように、取出し用開口16の周縁部分(内縁部分、上述したエッジ部に相当する部分)を面取りしてもよい。この面取り部分を設けることにより、医療用具を取り出し操作時の抵抗が若干小さくなり、取り出し作業が若干容易となる。なお、この場合、対向する2つの軸方向面部17,17間の外面側の距離(開口幅):doは、取出し誘導部15において2つの軸方向面部17,17間の距離が最も短くなる部分において規定される。
次いで、本発明の医療用具用クリップの別の実施形態を図面に示した実施例を用いて説明する。なお、以下の説明においては、上述した医療用具用クリップ1と略同様の構成については、対応する名称および符号を用い、詳細な説明を省略する。
図15ないし図17に示すように、医療用具用クリップ2おいては、取出し部23は、軸方向に延び対向する2つの上部端部24,24を備える。医療用具用クリップ2は、対向する2つの上部端部24,24の一方または両方(ここでは、両方)より、対向する他の上部端部24方向に延び、かつ、筒状本体部13よりも薄肉に形成された薄板部25,25を備え、取出し誘導部は、薄板部25,25に隣接して設けられた上部凹部27,27により形成されている。
具体的には、図15ないし図17に示すように、医療用具用クリップ2の取出し部23においては、筒状本体部13が軸方向全長に亘って切り欠かれている(医療用具取り出し用スリットが形成されている)。そして、医療用具用クリップ2は、取出し部23(取出し部23における医療用具取り出し用スリット)の2つの上部端部24,24の両方に、対向する他の上部端部24方向に延び、かつ、筒状本体部13よりも薄肉に形成された薄板部25,25を備えている。本実施例では、薄板部25,25は、筒状本体部13に形成された上記切欠部分における開口を狭小化しており、向かい合う薄板部25,25間には狭小化された開口が形成されている。本実施例では、図16に示すように、薄板部25の肉厚t4は、筒状本体部13(筒状本体部13の取出し誘導部(上部凹部27の形成部分)の近傍部分)の水平方向における肉厚t6よりも薄くなっている。
そして、医療用具用クリップ2は、薄板部25,25の下方かつ筒状本体部13の上部に、軸方向に延び対向する2つの上部凹部27,27を備える。この医療用具用クリップ2では、上部凹部27,27が、取出し誘導部を形成している。言い換えれば、医療用具用クリップ2においては、上記切欠部分(医療用具取り出し用スリット)は筒状本体部13の外方(図16における上方)に向かって幅が拡がるように形成されており、当該切欠部分の一部(上側部分)と薄板部25の基端部分(上部端部24の側の部分)との間において、取出し誘導部としての上部凹部27が形成されているとも言える。
本実施例では、取出し誘導部(上部凹部27の形成部分)は、筒状本体部13よりも肉薄となっている。具体的には、図16に示すように、取出し誘導部(上部凹部27の形成部分)の水平方向における肉厚t5は、筒状本体部13(筒状本体部13の取出し誘導部の近傍部分)の水平方向における肉厚t6よりも薄くなっている。これにより、取出し誘導部(上部凹部27の形成部分)は、筒状本体部13よりも変形し易く、医療用具30の取り出し時に拡開し易いものとなっている。なお、取出し誘導部(上部凹部27の形成部分)肉厚(水平方向における肉厚)t5は、薄板部25の肉厚t4よりも厚くなっている。
医療用具用クリップ2においては、薄板部25が、筒状本体部13および上部凹部27,27よりも薄肉であり、筒状本体部13および上部凹部27,27よりも変形し易く、医療用具30の取り出し時に容易に拡開するものとなっている。これにより、作業時に医療用具30を取り出し易い。また、言い換えれば、医療用具用クリップ2においては、取出し部23(医療用具取り出し用スリット)の一部が、一対の薄板部25,25によって覆われている。これにより、筒状本体部13からの医療用具30の意図しない離脱防止部(運搬中などにおける想定外の力が医療用具に負荷されたときの抜け止め部)としても機能する。
なお、図18に示す医療用具用クリップ2aのように、薄板部25は、対向する2つの上部端部24,24の一方(ここでは、図18における左側の上部端部24)のみから、対向する他の上部端部24方向に延び、かつ、筒状本体部13および上部凹部27よりも薄肉に形成された1つのみであってもよい。
また、医療用具用クリップは、図19に示すように、薄板部は、対向する2つの上部端部24,24の両方より、対向する他の上部端部24方向に延びる一対の薄板部25,25であり、一対の薄板部25,25の少なくとも一方(ここでは、両方)は、筒状本体部13の軸方向の端部部分における他の上部端部24方向への延出量が小さいものとなっている。これにより、医療用具30の取り出し時における医療用具30の薄板部25,25間への進入が容易となる。
具体的には、図19に示す医療用具用クリップ2bにおいては、一対の薄板部25,25の軸方向の一方(図19における下側)の端部部分が、平面視において湾曲状に切り欠かれており、これによって、医療用具の易進入部28b,29bが形成されている。言い換えれば、医療用具の易進入部28b,29bは、薄板部25の軸方向の端部部分に形成された湾曲面部である。医療用具の易進入部28b,29bの形成部分においては、医療用具の易進入部28b,29bが形成されていない部分よりも、薄板部25の他の上部端部24方向への延出量が小さくなっている。
なお、医療用具の易進入部は、図20に示す医療用具用クリップ2cのように、一対の薄板部25,25の軸方向の一方(図20における下側)の端部部分を、平面視で直線状に切り欠くことによって形成されたものであってもよい。医療用具用クリップ2cにおいても、医療用具の易進入部28c,29cの形成部分においては、医療用具の易進入部28c,29cが形成されていない部分よりも、薄板部25の他の上部端部24方向への延出量が小さくなっている。
上述の医療用具用クリップ2b,2cにおいては、筒状保持部11の取出し部23から医療用具30を最終的に取り出す際、医療用具30は、医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cに沿って、筒状保持部11の外方に向かって案内される、また、医療用具30を取り出す際に、医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cと医療用具30との接触部分において応力が集中し、医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cの変形(拡開)が容易になるため、医療用具30を取り出し易くなる。
また、医療用具用クリップ2bおよび2cにおいては、一対の医療用具の易進入部28b,29bおよび28c,29cが非対称な形態となっている。具体的には、第1の取出し開始支援部28b,28cは、第2の取出し開始支援部29b,29cよりも筒状保持部11の軸方向および軸に直交する方向において大きく切り欠かれたものとなっている。これにより、医療用具30を取り出す際に、軸方向において、一対の医療用具の易進入部28b,29bおよび28c,29cにおける各取出し開始支援部に応力が集中するタイミング(各医療用具の易進入部と医療用具30とが接触するタイミング)をずらすことができるため、医療用具30を取り出し易くなる。なお、一対の医療用具の易進入部28b,29bおよび28c,29cの形態は、対称なものであってもよい。
医療用具用クリップ2b,2cにおいては、医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cは、筒状本体部13の軸方向の一方の端部部分に設けられているが、両方の端部部分に設けられていてもよい。なお、医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cを、筒状本体部13の軸方向の一方の端部部分のみに設ける場合は、医療用具30は、筒状本体部13の医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cが設けられた側(図19および図20における下側)から軸方向に挿入することが好ましい。また、医療用具30の医療用具の易進入部28b,29b,28c,29cが設けられた側における筒状本体部13からの突出量が、逆側からの突出量よりも短くされることが好ましい。
また、図21ないし図23に示す医療用具用クリップ2dのように、薄板部は、対向する2つの上部端部24,24の両方より、対向する他の上部端部24方向に延びる一対の薄板部25,25であり、一対の薄板部25,25の先端側部分は、少なくとも一部が重なっていてもよい。一対の薄板部25,25の先端側部分が重なっていることにより、より確実に筒状本体部13からの医療用具30の意図しない脱落を防止できる。
なお、一対の薄板部25,25の先端側部分が重ならせた場合であっても、図24および図25に示す医療用具用クリップ2eおよび2fのように、薄板部において、筒状本体部13の軸方向の端部部分における他の上部端部24方向への延出量を小さくし、医療用具30を取り出し易くするための医療用具の易進入部28e,29eおよび28f,29fを設けることができる。これにより、上述した医療用具の易進入部28b,29bおよび28c,29cと略同等の作用効果を得ることができる。
次いで、本発明の医療用具用クリップを備えた医療用具セットを図面に示した実施例を用いて説明する。
図26に示すように、本発明の医療用具セット10は、上述した医療用具用クリップ(ここでは、医療用具用クリップ1)と、医療用具30と、他の部材40とを備える。
他の部材40としては、カテーテルもしくはガイドワイヤのホルダーチューブであることが好ましい。また、医療用具30としては、リシェイパー、ガイドワイヤトルクデバイス、カテーテルハブ、注入針、カテーテルクリップ、ガイドワイヤクリップ、もしくはコネクタ、またはそれらが収納されたケースであることが好ましい。そして、他の部材40に取り付けられた医療用具用クリップ1に医療用具30が保持されている。本実施例では、図26に示すように、医療用具30はリシェイパーが収納されたケース30であり、他の部材40は、ガイドワイヤのホルダーチューブ40である。ホルダーチューブ40内には、ガイドワイヤが収納されている。そして、上述したように医療用具30は、医療用具用クリップ1の筒状本体部13に軸方向より挿入されて、保持される。
本実施例では、図26に示すように、連結された2つの取付部12,12のそれぞれが、円状に巻かれたガイドワイヤのホルダーチューブ40に取り付けられている。これにより、取付部12は、ガイドワイヤのホルダーチューブ40の形状(円状に巻かれた状態)を維持するための部材としても機能する。
医療用具セット10は、医療用具用クリップ1と、医療用具30と、他の部材40とを備える。これにより、上述したように、医療用具30の意図しない脱落を防止できるとともに、作業時に医療用具30を取り出し易いものとなっている。
なお、図27に示す医療用具用クリップ1eのように、取出し部14(医療用具取り出し用スリット)は、筒状保持部11(筒状本体部13)の側部に設けられていてもよい。言い換えれば、筒状保持部11(筒状本体部13)において取出し部14(医療用具取り出し用スリット)が設けられる方向(医療用具30を取り出す方向)と、取付部12の開口20の開口方向とは、異なっていてもよい。
また、取付部は、複数設ける必要はなく、図28に示すように、医療用具用クリップ1fは、1つの取付部12fを備えるものであってもよい。なお、本実施例の取付部12fは、上述の取付部12よりも大きくなっており、比較的大きな他の部材(例えば、医療用ベッドやラック等)に取付可能となっている。
また、取出し誘導部は、筒状本体部の軸方向全長に亘って設ける必要はなく、図29に示す医療用具用クリップ2gのように、取出し誘導部(薄板部25g)を筒状本体部13の軸方向の一部において設けることとしてもよい。
また、図30に示す医療用具用クリップ1gのように、軸方向面部(軸方向内面部)17に対応する筒状本体部13の外周部分(外面部分)を、軸方向に延びる平面部(軸方向外周面部31)としてもよい。ここでは、軸方向面部17の傾き(図30に示す角度θ3)は、軸方向外周面部31の傾き(図30に示す角度θ4)と同等またはそれよりも大きくなっていることが好ましい。これにより、取出し部14(取出し誘導部15)全体の肉厚(水平方向における肉厚)を、筒状本体部13(筒状本体部13の取出し誘導部15の近傍部分)の肉厚よりも薄く、かつ取出し用開口16に向かって薄くなっていくものとすることができる。
なお、医療用具用クリップにおいて、筒状保持部と取付部とを連結する連結部(連結部19)は設けられていなくてもよく、筒状保持部と取付部とを、直接接続することとしてもよい。
1,2 医療用具用クリップ
10 医療用具セット
11 筒状保持部
12 取付部
13 筒状本体部
14,23 取出し部
15 取出し誘導部
16 取出し用開口
17 軸方向面部
21,22 取出し開始支援部
24 上部端部
25 薄板部
27 上部凹部(取出し誘導部)
28,29 医療用具の易進入部
30 医療用具
40 他の部材

Claims (12)

  1. 医療用具を保持可能な筒状保持部と、前記医療用具とは他の部材に取付可能な取付部とを備える樹脂製の医療用具用クリップであって、
    前記筒状保持部は、前記医療用具を保持するための筒状本体部と、前記筒状本体部の軸方向全長に亘って延び、前記筒状保持部から前記医療用具を取り出すための取出し部と、前記筒状本体部と前記取出し部間もしくは前記取出し部に設けられた取出し誘導部とを備え、
    前記取出し誘導部は、前記筒状本体部よりも肉薄であり、前記筒状本体部よりも変形し易く、前記医療用具の取り出し時に拡開するものとなっていることを特徴とする医療用具用クリップ。
  2. 前記取出し部は、取出し用開口を備え、前記取出し誘導部は、軸方向に延び対向する2つの軸方向面部を備え、対向する前記2つの軸方向面部間の距離は、前記取出し用開口に向かって短くなっていくものとなっている請求項1に記載の医療用具用クリップ。
  3. 前記取出し部は、取出し用開口を備え、前記取出し誘導部は、前記筒状本体部の軸方向に直交する面における断面において、その肉厚が、前記取出し用開口に向かって薄くなっていくものとなっている請求項1または2に記載の医療用具用クリップ。
  4. 前記2つの軸方向面部の少なくとも一方は、前記筒状本体部の軸方向の端部部分における前記2つの軸方向面部間の距離を長くし、前記医療用具を取り出し易くするための取出し開始支援部を備える請求項2または3に記載の医療用具用クリップ。
  5. 前記取出し部は、軸方向に延び対向する2つの上部端部を備え、
    前記医療用具用クリップは、対向する前記2つの上部端部の一方または両方より、対向する他の前記上部端部方向に延び、かつ、前記筒状本体部よりも薄肉に形成された薄板部を備え、前記取出し誘導部は、前記薄板部に隣接して設けられた上部凹部により形成されている請求項1に記載の医療用具用クリップ。
  6. 前記薄板部は、対向する前記2つの上部端部の両方より、対向する他の前記上部端部方向に延びる一対の薄板部であり、前記一対の薄板部の先端側部分は、少なくとも一部が重なっている請求項5に記載の医療用具用クリップ。
  7. 前記薄板部は、対向する前記2つの上部端部の両方より、対向する他の前記上部端部方向に延びる一対の薄板部であり、前記一対の薄板部の少なくとも一方は、前記筒状本体部の軸方向の端部部分における前記他の上部端部方向への延出量を小さくし、前記医療用具を取り出し易くするための易進入部を備える請求項5または6に記載の医療用具用クリップ。
  8. 前記他の部材は、カテーテルもしくはガイドワイヤのホルダーチューブである請求項1ないし7のいずれかに記載の医療用具用クリップ。
  9. 前記医療用具は、リシェイパー、ガイドワイヤトルクデバイス、カテーテルハブ、注入針、カテーテルクリップ、ガイドワイヤクリップ、もしくはコネクタ、またはそれらが収納されたケースである請求項1ないし8のいずれかに記載の医療用具用クリップ。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の医療用具用クリップと、前記医療用具と、前記他の部材とを備えることを特徴とする医療用具セット。
  11. 前記医療用具は、前記医療用具用クリップの前記筒状本体部に軸方向より挿入可能である請求項10に記載の医療用具セット。
  12. 前記他の部材は、カテーテル若しくはガイドワイヤのホルダーチューブであり、前記医療用具は、リシェイパー、ガイドワイヤトルクデバイス、カテーテルハブ、注入針、カテーテルクリップ、ガイドワイヤクリップ、もしくはコネクタ、またはそれらが収納されたケースであり、前記他の部材に取り付けられた前記医療用具用クリップに前記医療用具が保持されている請求項10または11に記載の医療用具セット。
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