JP2023143348A - プログラム、方法、およびシステム - Google Patents

プログラム、方法、およびシステム Download PDF

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真 壁寸
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友宏 吉見
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達也 黒石
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克司 柴田
Katsushi Shibata
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正人 池知
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Abstract

【課題】各種機器の周囲に配置されることが予め想定されている付帯設備を効率的に自動配置することができるシステムを提供する。【解決手段】本開示のプログラムは、プロセッサを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、プログラムは、プラントの設計を行うためのものであり、プロセッサに、仮想空間上に配置される機器を識別する情報と機器に紐づけられた付帯設備に関する情報を少なくとも有する設備登録ファイルの読み込みと、設備登録ファイルに登録された付帯設備の特定と、特定した付帯設備の機器の位置に基づいた配置と、を実行させる。【選択図】図9

Description

本開示は、プログラム、方法、およびシステムに関する。
化学プラントのような大規模な設備を建設するためには、各種設備を適切に配置し、機器を配置し、各機器に電力を供給する配管およびケーブルのルーティングが行われる。プラントの設計段階で行われる配管およびケーブルのルーティングは、プラントを構成する各機器の位置関係に基づく要件、各機器に供給される電力から選定されるケーブルのサイズの条件、メンテナンス性のように様々な要素の検討が必要であり、膨大な作業が必要になる。このような作業を支援するため、CADのような設計ツールが使用され、各種機器の配置、配管およびケーブルのルーティング等の各種設計が行われている。
特許文献1には、プラントの設計段階において使用される、配管ルート作成装置の技術が開示されている。この技術は、配管ルートを自動で決定する処理の効率を向上させるため、配管の目標位置である整列ガイドを用いて配管ルートの位置を調節し、複数の配管ルートを整列させ、配管同士の干渉を回避し、配管の間隔を一定にしている。
特開2019-106141号公報
ところで、熱交換器やポンプなどの各種の機器は、その周囲にトランスミッターやジャンクションボックスといった付帯設備が配置されることが一般的である。このような付帯設備を機器ごとに個別に配置する作業には、一定の工数が必要であった。
そこで、本開示では、各種機器の周囲に配置されることが予め想定されている付帯設備を効率的に自動配置することができるシステムを提供することを目的とする。
本開示のプログラムは、プロセッサを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、プログラムは、プラントの設計を行うためのものであり、プロセッサに、仮想空間上に配置される機器を識別する情報と機器に紐づけられた付帯設備に関する情報を少なくとも有する設備登録ファイルの読み込みと、設備登録ファイルに登録された付帯設備の特定と、特定した付帯設備の機器の位置に基づいた配置と、を実行させる。
本開示によれば、各種機器の周囲に配置されることが予め想定されている付帯設備を効率的に自動配置することができる。
本発明の実施形態に係るシステムの全体の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るシステムを構成する端末装置の機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るシステムを構成するサーバの機能的な構成を示す図である。 サーバが記憶する設備データベースのデータ構造の一例を示す図である。 サーバが記憶する設計空間データベースのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るシステムで扱う機器の種類を示す図である。 サーバが記憶する設備位置データベースのデータ構造の一例を示す図である。 サーバが記憶する設備登録ファイルのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るシステムによる処理を示すフローチャートである。 端末装置に表示される画面例である。 付帯設備の自動配置の第1例を説明する図である。 付帯設備の自動配置の第2例を説明する図である。 図12に示す付帯設備の位置の調整を行った状態を示す図である。 付帯設備の自動配置の第3例を説明する図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<概要>
以下、プラント設計における処理の概要、及び本開示に係るルーティングシステム1(以下、システム1という)について説明する。このシステム1は、LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)プラントや石油化学プラントのように、化学反応による様々な生産工程を経由して化学製品を製造するための設備群に対して電力供給用のケーブル、および各種通信用のケーブルの設計を行うためのシステムである。
プラントに配置される設備とは、LNGプラントを例に説明すると、液化処理の対象である原料ガス中に含まれる酸性ガス(H2S、CO2、有機硫黄等)を除去する酸性ガス除去設備、除去された酸性ガスから単体硫黄を回収する硫黄回収設備、原料ガス中に含まれる水分を除去する水分除去設備、原料ガスの冷却や液化に用いられる冷媒(混合冷媒、プロパン冷媒等)の圧縮設備等が含まれる。ここで、プラントの設備とは、そのプラントの目的に応じて敷設された装置群や機器群のことをいう。
このようなプラントを設計するためには、例えば、以下のような工程が含まれる。まず、プラント内の各設備、ポンプや熱交換器等の各種機器、各種配管を通すための架構(配管ラック)の配置、主要な配管のルートを決定し、プラントのレイアウトを設計してプロットプランと呼ばれる配置図を作成する。次に、プラント全体の機能要件に基づき、プラントにて使用される原料の受け入れから製品出荷までのプロセスユニット(一連の製造工程)を詳細に策定し、プロセスごとに物質/熱収支計算を行い、プロセスフローダイアグラム(PFD)と呼ばれるプロセスフローを作成する。さらに、PFDに基づき、シミュレーションを繰り返してプロセス計算を修正し、計測及び制御の対象となる機器が決定され、詳細な配管計装図であるP&ID(Piping and Instrument Diagram)の作成が行われる。本開示に係るシステム1は、このような各工程において、プラント全体及び各設備における機器およびケーブル等のレイアウト設計を行い、ケーブルのレイアウト設計を行い、配管レイアウト等との統合設計を支援するための3DCADシステムである。
<実施形態>
以下、システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
<1.システム1の全体構成>
図1は、システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」という)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用してシステム1の機能であるプラント設計を行う者をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCなどにより実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。
出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
サーバ20は、各ユーザの情報、各種機器および各種ケーブルの情報、及び、設計を行った仮想空間(設計途中のものも含む)の情報を管理する装置である。
サーバ20は、ユーザに対して、プラント設計をするための仮想空間内に配置する機器の種類、配置位置、配管およびケーブルのルーティングを行う指示等の入力を受け付ける。
具体的には、例えばプラント設計をするための仮想空間内の視点(仮想カメラ)を設定し、ユーザの指示により配置された各種機器、ルーティングされケーブルについて、仮想カメラの設定に基づきレンダリングを行い、端末装置10へ表示させる。
サーバ20は、入力された各種機器の種類、配置位置に基づいて仮想空間に配置し、配管およびケーブルのルーティングを行うユーザからの指示に基づいて配管及びケーブルのルートを決定して、仮想空間上でルーティングを行い、ユーザの端末に表示させる。
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
<2.端末装置10の構成>
図2は、システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、アンテナ111と、アンテナ111に対応する無線通信部121と、操作受付部130(キーボード131及びディスプレイ132を含む)と、記憶部160と、制御部170とを含む。端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。
無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、ディスプレイ132とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部170へ出力する。
ディスプレイ132は、制御部170の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
記憶部160は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部160は、ユーザ情報161を記憶する。
ユーザ情報161は、端末装置10を使用してシステム1の機能であるプラント設計を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称、ユーザが所属している企業等の組織情報等が含まれる。
制御部170は、記憶部160に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部170は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションプログラムである。制御部170は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部171と、送受信部172と、データ処理部173と、通知制御部174としての機能を発揮する。
入力操作受付部171は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
送受信部172は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部173は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
通知制御部174は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部174は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動をカメラ150に発生させる処理等を行う。
<3.サーバ20の構成>
図3は、システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、機器データベース(DB:DataBase)2021、設計空間データベース2022、設備位置データベース2024、設備登録ファイル2028、を記憶している。
設備データベース2021は、システム1においてプラント設計をするために提示される仮想空間に配置される、各種設備に相当するオブジェクトの3次元モデル(BIMモデル)に関する情報を保持するためのデータベースである。設備データベース2021のデータ構造の詳細は後述する。各種の設備としては、以下が含まれる。
・階層構造をもち、主に機器が載置されるストラクチャ
・階層構造をもち、主に配管およびケーブルが敷設されるラック
・システム1において扱われる各種の機器(図6参照)
・機器の周囲に配置される付帯設備
設計空間データベース2022は、ユーザが設計を行った仮想空間(以下、単に仮想空間という)の情報を保持するためのデータベースである。設計空間データベース2022のデータ構造の詳細は後述する。
設備位置データベース2024は、システム1において、仮想空間上に既に配置された各種の設備に相当するオブジェクトについて、主に仮想空間上の位置に関する情報を保持するためのデータベースである。システム1において、オブジェクトとは、仮想空間に配置される物体を示すモデルデータを指す。
各種の設備としては、以下が含まれる。
・階層構造をもち、主に機器が載置されるストラクチャ
・階層構造をもち、主に配管およびケーブルが敷設されるラック
・システム1において扱われる各種の機器(図6参照)
・機器の周囲に配置される付帯設備
付帯設備には、例えば、信号線や電力線といった各種のケーブルが接続される計装品が含まれる。計装品の具体例としては、トランスミッター、インスツルメントバルブ、ジャンクションボックス等が挙げられる。これらの各機器の機能は以下のとおりである。
・トランスミッター:プロセス状態(圧力、液位、流量、温度、成分分析、等)を測定して信号を送り出す発信器又はスイッチ類の計器。
・インスツルメントバルブ:操作端となる自動弁(調節弁、オンオフ弁等)。
・ジャンクションボックス:計装信号ケーブル又は計装用電源ケーブルを中継する為の接続端子箱。
なお、計装品としては、上記に限られない。
なお、上述した計装品の他に付帯設備として以下の設備が含まれる。
・ホースステーション(水、空気、スチーム、窒素(ナイトロジェン)を用いてプラントを洗浄する設備)
・アイウォッシャー又はセーフティシャワー(化学薬品を扱うプラントで機器の付近に配置され、必要に応じて作業員の安全確保に用いられる設備)
・各種の消火設備
また、付帯設備としては、機器の周囲に配置されるものに限られず、機器に接続される配管の一部に連結される各種のバルブを、予め設備登録ファイルとして機器と紐づけて登録しておいてもよい。
設備位置データベース2024のデータ構造の詳細は後述する。
設備登録ファイル2028は、機器に周囲に配置されることが想定されている付帯設備について、予め機器と対応づけて記憶するためのファイルである。設備登録ファイル2028のデータ構造の詳細は後述する。
制御部203は、サーバ20のプロセッサが記憶部202に記憶されるプログラム2029に従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、機器入力受付モジュール2033、機器配置モジュール2034、編集入力受付モジュール2035、付帯設備配置モジュール2036、編集表示モジュール2037、及びルーティングモジュール2038としての機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
機器入力受付モジュール2033は、システム1を使用してプラント設計を行うための仮想空間に配置する、各種機器の種類、及び当該機器を仮想空間内に配置する位置の入力操作を、ユーザから受け付ける処理を制御する。
ユーザが、端末装置10を使用してプラント設計を行うとき、端末装置10のディスプレイ132には、プラント設計を行う実際の敷地を模した平面上に存在する仮想空間が表示される。その後、ユーザは、ディスプレイ132の画面上で所定の操作をすることにより、仮想空間内に配置する各種機器の種類、及び仮想空間内の配置位置を入力し、機器入力受付モジュール2033は、入力された各種機器の種類、及び仮想空間内の配置位置の情報を受け付ける。
機器入力受付モジュール2033で受け付ける、ディスプレイ132の画面上における所定の操作とは、例えば、画面上に表示される複数パターンの各種機器の一覧から所望する種類の機器を示すオブジェクトをクリック等することにより選択し、画面上に表示される仮想空間の所望の箇所をクリック等することにより、当該オブジェクトの配置位置を選択する操作である。また、所定の操作の他の例は、画面上に表示される各種機器の外観を示す画像の一覧から所望の画像を選択してドラッグし、画面上に表示される仮想空間の所望の箇所まで移動させることにより配置位置を選択する操作である。なお、各種機器の入力は、このような入力操作に限られない。
機器配置モジュール2034は、機器入力受付モジュール2033で受け付けた各種機器の種類、及び仮想空間内の配置位置の情報に基づき、仮想空間に配置して表示させる処理を制御する。ユーザの端末装置10への所定の操作により、仮想空間内に配置する各種機器の種類、及び仮想空間内の配置位置の情報を受け付けるので、それらの情報に基づき、端末装置10のディスプレイ132に表示されている仮想空間に、当該各種機器を入力された配置位置に配置し、端末装置10のディスプレイ132に表示させる。
ここで、仮想空間内に配置される機器を示すオブジェクトは、配管が接続されるノズルを、配管およびケーブルが連結される始点および終点として備えている。オブジェクトは始点及び終点の情報を含んでいる。
編集入力受付モジュール2035は、各種機器を示すオブジェクトの編集を行う入力操作を、ユーザから受け付ける処理を制御する。ユーザが、端末装置10のディスプレイ132に表示されている各種機器に対して、各種調整を行うための編集情報を入力すると、編集入力受付モジュール2035は、入力された各種機器の編集情報を受け付ける。各種機器の編集は、例えば機器の種類、形状、サイズ、数量のいずれか1つまたは複数に対応した編集である。
編集入力受付モジュール2035における、ユーザによる各種機器の編集を行う入力操作は、例えば、各種機器に設定されているパラメータを編集する入力操作である。ユーザによる入力操作の他の例は、ディスプレイ132に表示されている各種機器をドラッグ等することで大きさや長さ等を編集する入力操作であり、その大きさや長さに対応する数値をパラメータとして受け付ける。
付帯設備配置モジュール2036は、機器の周囲に配置することが予め設定されている付帯設備を配置する処理を制御する。付帯設備配置モジュール2036は、ユーザからの機器の選択を受け付けた際に、設備登録ファイルから当該機器を検索し、当該機器の周囲に配置されてることが予め設定されている付帯設備を特定する。そして、仮想空間上における当該機器の周囲に、特定した付帯設備を示すオブジェクトを配置する。
編集表示モジュール2037は、編集入力受付モジュール2035で受け付けた各種機器の編集情報に基づき、各種機器の表示態様を変更して仮想空間に表示させる処理を制御する。ユーザの端末装置10への所定の操作により、仮想空間内に配置されている各種機器を編集、例えば配管の長さや機器との接続角度を編集する情報を受け付けるので、それらの情報に基づき、端末装置10のディスプレイ132に表示されている仮想空間に、当該各種機器の表示態様を変更、例えば受け付けた付設配管の長さや機器との接続角度に合わせてその外観を変更し、端末装置10のディスプレイ132に表示させる。
ルーティングモジュール2038は、システム1を使用して設計を行うプラントに配置する配管およびケーブルのルーティングを、仮想空間内に配置されている各種機器又は各種付帯設備に関連付けて行う指示操作をユーザから受け付け、ルーティングを行う処理を制御する。プラントに配置するケーブルとは、電力を各種機器に供給する電力ケーブル、および各種機器同士の通信に用いる通信ケーブルを含む。
ユーザは、例えば端末装置10のディスプレイ132に表示されている画面上で、仮想空間に配置されている各種機器の所定の箇所、例えば、機器の付設配管の端点、又はケーブルが連結される端点を、ルーティングの開始位置または終了位置として指定し、ルーティングの指示をする操作(例えば、画面上の所定のボタン押下)をする。ルーティングモジュール2038は、ユーザからのルーティングの指示を受け付け、配管およびケーブルのルーティングを行う。
なお、ルーティングモジュール2038は、ユーザが仮想空間上で行う詳細な入力情報に基づく配管およびケーブルのルーティング(いわゆるマニュアル)を行ってもよく、ユーザが始終点を指定することによる自動ルーティングを行ってもよい。このとき、所定の条件により配管およびケーブルのルーティングの方向が定められ、既存の各種機器、配管を避けるようなアルゴリズムにより自動ルーティングが行われる。また、ルーティングモジュール2038は、ユーザから入力されたパラメータ、またはあらかじめ設定されたパラメータにより指定されたケーブルに対するルーティングを行ってもよい。
本実施形態では、上記のようにサーバ20で、各種機器の種類及び配置位置の入力を受け付けて端末装置10へ表示指示を行い、各種機器の編集入力を受け付けて端末装置10へ表示指示を行い、ルーティングの指示を受け付けてルーティングを行い、端末装置10へ表示させる構成としているが、このような構成に限られない。
例えば、上記の機能の一部またはすべてについて、端末装置10で入力を受け付けて端末装置10内で処理を行い、端末装置10のディスプレイ132に表示させる構成としてもよい。このような構成にするため、ユーザは、端末装置10を介してサーバ20へアクセスし、サーバ20が提供するプログラムを端末装置10へインストールさせ、端末装置10内で処理を行う構成にしてもよい。この場合、サーバ20の機能として、機器入力受付モジュール2033、機器配置モジュール2034、編集入力受付モジュール2035、付帯設備配置モジュール2036、編集表示モジュール2037、またはルーティングモジュール2038の一部またはすべてを備えなくてもよい。
<4.データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する設備データベース2021のデータ構造の一例を示す図である。
図4に示すように、設備データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「設備ID」と、項目「設備名称」と、項目「BIMモデルデータ」等を含む。
項目「設備ID」は、システム1にて仮想空間に配置可能な各種機器の種類を識別する情報である。
項目「設備名称」は、各種機器単体の種類を示す名称であり、例えば、ポンプ、熱交換器、フィルタ、バルブ、ラックのような種類を示す名称の情報が格納されている。また、ポンプや熱交換器の場合、エンド-トップ型等のポンプの型式、多管式のような熱交換器の種類を示す情報も格納されている。なお、機器を示す名称は、所定の規格等により指定された記号でもよく、メーカにより指定された型番等でもよい。
項目「BIMモデルデータ」は、システム1にて仮想空間に配置するモデルデータのデータ名(ファイル名)を示す情報であり、3DCADシステムで使用されるモデルデータである。サーバ20が提供する3DCADシステムでは、仮想空間を構築し、仮想空間上に機器の形状を表現するモデリングを行う。また、仮想空間内の特定の座標位置を視点として設定し、この視点から特定方向に視野を有する仮想カメラを設定して、この仮想カメラの設定に基づいてレンダリングを行う。当該項目「BIMモデルデータ」に格納されるモデルデータは、実際の機器について、所定の仮想カメラによる視点でレンダリングするためのモデルデータである。
図5は、設計空間データベース2022のデータ構造の一例を示す図である。
設計空間データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「空間ID」と、項目「ユーザID」と、項目「空間内配管情報」等を含む。
項目「空間ID」は、システム1にてユーザが設計した仮想空間を識別する情報である。
項目「ユーザID」は、システム1を使用するユーザそれぞれを識別する情報である。なお、項目「ユーザID」には、項目「空間ID」が「#0302」の場合の例として示すように、複数のユーザを識別する情報が格納されてもよい。これは、複数のユーザにより1の仮想空間が設計されて共有されることを可能にするためであり、後述する項目「空間内設計情報」の情報が、ユーザごとに紐づけて格納されてもよい。
項目「空間内配管情報」は、システム1にてユーザが「空間ID」により特定される仮想空間に配置したブロックパターンや機器単体、ルーティングを行った配管に関する情報であり、具体的には、項目「基準座標」と、項目「配置物」と、項目「詳細情報(パラメータ)」等を含む。
項目「基準座標」は、仮想空間に配置した機器又はケーブルの、仮想空間における基準位置を示す情報であり、例えば、仮想空間内における3次元座標の座標データが格納されている。基準座標は、例えば、機器の基準となる位置(例えば中心となる位置、6方向いずれかの端点)の、仮想空間をXYZ座標で表現した場合の基準座標であるが、この方式に限られない。
項目「配置物」は、仮想空間に配置した機器またはケーブルを示す情報であり、設備データベース2021の項目「設備ID」に対応している。
項目「詳細情報(パラメータ)」は、仮想空間に配置した機器又はケーブルを編集した際の編集情報、ルーティングを行ったケーブルの情報であり、例えば、機器の編集パラメータが格納されている。機器の編集パラメータとは、数量やサイズに関する情報である。
サーバ20の機器入力受付モジュール2033は、各ユーザから機器の配置情報を受け付けることに伴って、設計空間データベース2022にレコードを追加し、更新する。編集入力受付モジュール2035は、各ユーザから機器の編集パラメータ情報を受け付けることに伴って、設計空間データベース2022にレコードを追加し、更新する。ルーティングモジュール2038は、ルーティングの処理を行うことに伴って、設計空間データベース2022にレコードを追加し、更新する。
図6は、システム1で扱う機器の種類を示す図である。
図6に示すように、システム1では、ポンプ、コンプレッサー、サブステーション、ジャンクションボックス等の各種の機器が使用される。なお、図6に示される機器に限定されず、システム1ではどのような機器を扱ってもよい。
図7は、設備位置データベース2024のデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、設備位置データベース2024は、項目「設備ID」、項目「設備の種類」、項目「位置座標」、項目「始点座標」、項目「終点座標」を含む。
項目「設備ID」は、機器又は付帯設備を特定するIDである。設備には、機器と付帯設備が含まれる。すなわち、設備が機器である場合には、設備IDは機器IDに相当し、設備が付帯設備である場合には、設備IDは付帯設備IDに相当する。
項目「設備の種類」には、設備IDに相当するオブジェクトが示す付帯設備の種類が格納される。
項目「位置座標」には、設備IDに相当するオブジェクトが仮想空間上に配置される際の基準となる座標が格納される。そして、仮想空間上で複数のオブジェクトが重なることはないので、位置座標は設備ID(機器ID)に相当するオブジェクトそれぞれに固有の値をとる。
項目「始点座標」には、付帯設備IDに相当するオブジェクトに仮想空間上で配管およびケーブルが配線される際の始点の座標が格納される。
項目「終点座標」には、付帯設備IDに相当するオブジェクトに仮想空間上でケーブルが配線される際の終点の座標が格納される。
図8は、設備登録ファイル2028のデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、設備登録ファイル2028は、項目「機器ID」、項目「付帯設備タイプ」、項目「付帯設備ID」、項目「数量」、項目「階層」、項目「ストラクチャID」、項目「ケーブルタイプ」、項目「JB_ID」、項目「付帯情報」を備えている。このように、設備登録ファイルには、機器を識別する情報であり機器IDごとに、配置される付帯設備の種類および数量が登録されている。
項目「機器ID」には、周囲に付帯設備が配置される機器のオブジェクトを示すIDが格納されている。すなわち、機器IDとは、各機器を示すオブジェクト毎に固有の情報である。
項目「付帯設備タイプ」には、機器の周囲に配置される付帯設備の種類が格納されている。付帯設備タイプとしては、例えば、トランスミッター、ジャンクションボックス、インスツルメントバルブなどの情報が格納される。
項目「付帯設備ID」には、配置される付帯設備に相当するオブジェクトを特定するIDが格納される。
項目「数量」には、配置される付帯設備の数量が格納される。
項目「階層」には、機器に対して配置される付帯設備の高さ方向の位置に関する情報が格納される。例えば、機器としての熱交換器がストラクチャの2階に配置されている場合に、当該機器に対して配置する付帯設備として、「階層」が+1の場合には、ストラクチャの3階部分に、付帯設備IDにより特定されるオブジェクトが配置される。
項目「ストラクチャID」には、付帯設備IDに相当する付帯設備が配置されるストラクチャに相当するオブジェクトを識別するIDが格納される。
項目「ケーブルタイプ」には、付帯設備IDに相当する付帯設備に接続されるケーブルの種類に関する情報が格納される。
項目「JB_ID」には、付帯設備IDに相当する付帯設備に接続されるケーブルの始点となるジャンクションボックスの付帯設備IDが格納される。
項目「付帯情報」には、付帯設備IDに相当する付帯設備に関するその他の付帯情報が格納される。
なお、設備登録ファイル2028には、その他の情報が格納されてもよい。ただし、設備登録ファイル2028には、付帯設備が配置される位置座標に関する情報は含まれていない、付帯設備は、予め周囲に配置することが設定された機器の座標を参照して仮想空間上に配置されるからである。
<5.動作および画面例>
以下、図面を参照しながら、本実施形態におけるシステム1によるルーティング処理について説明する。
図9は、システム1による処理を示すフローチャートである。
ユーザは、端末装置10のWebブラウザを介してサーバ20へアクセスし、サーバ20が提供するプラント設計サービスの提供を受ける旨の指示を行うことで、処理が開始される。このとき、ユーザに対して所定のユーザ認証が行われてもよい。
システム1では、端末装置10が、ユーザからの設備登録ファイルへの付帯設備の情報の入力を受け付ける(ステップS101)。付帯設備に関する情報とは、設備登録ファイル2028で管理される各項目を指す。設備登録ファイルは、例えばCSVファイル形式などで作成される。
ステップS101の後に、サーバ20は、入力された情報に基づいて設備登録ファイル2028の内容を更新する(ステップS201)
ステップS201の後に、端末装置10は、仮想空間上に配置するオブジェクトの位置の指定を受け付ける(ステップS102)。ここで、仮想空間上に配置するオブジェクトには、ストラクチャやラック、それらに配置される各種の機器を含む。
ステップS102において、サーバ20の制御部203は、プラント設計を行う仮想空間に配置する各種機器の種類、及び仮想空間内の配置位置の入力を受け付けるため、初期状態の空間を表示させる指示を、端末装置10へ通信部201を介して送信する。
ステップS102において、端末装置10の送受信部172は、サーバ20から送信された初期状態の空間を表示させる指示情報を受け付ける。通知制御部174は、初期状態の空間をディスプレイ132に表示させる。初期状態の空間の情報は、サーバ20の制御部203が端末装置10へ送信してもよく、端末装置10があらかじめ記憶してもよい。
ステップS102において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザから、各種オブジェクトの種類、及び仮想空間内の配置位置の入力操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けた各種機器の種類、仮想空間内の配置位置の情報、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。
ステップS102において、サーバ20は、仮想空間における指定された位置に指定された各種のオブジェクトを配置する。ステップS202において、サーバ20の機器入力受付モジュール2033は、端末装置10から送信された各種オブジェクトの種類、仮想空間内の配置位置の情報、及びユーザ情報を、通信部201を介して受け付ける。
例えばステップS102において、オブジェクトとしてストラクチャを指定する場合には、仮想空間上において、ストラクチャを示すオブジェクトを操作して、ユーザが所望する位置にストラクチャを配置する。ストラクチャの大きさや種類は、ユーザが選択、指定できる。また、大きさや種類は仮想空間上に配置した後に編集することもできる。
ステップS202の後に、サーバ20は、指定された位置に該当するオブジェクトを配置する(ステップS202)ステップS202において、サーバ20の機器配置モジュール2034は、ステップS102で受け付けた各種オブジェクトの種類、及び仮想空間内の配置位置の情報に基づき、設備データベース2021を参照し、各種オブジェクトを仮想空間に配置して表示させる指示情報を、端末装置10へ通信部201を介して送信する。また、機器配置モジュール2034は、受け付けた各種オブジェクトの種類、及び仮想空間内の配置位置の情報を設計空間データベース2022へ格納する。
ステップS202において、送受信部172は、サーバ20から送信された各種機器を仮想空間に配置して表示させる指示情報を受け付ける。通知制御部174は、各種機器を仮想空間に配置し、ディスプレイ132に表示させる。
図10は、端末装置10に表示される画面例である。この画面例は、前述したステップS202までの処理が終了した状態における仮想空間を示す。図示の例では、仮想空間上には、複数のオブジェクトとして、ラックRと2つのストラクチャS1、S2がされている。このうち、左側のストラクチャS1は、機器の一つであるタワーTを囲むように配置されている。中央のストラクチャS2には、2つの熱交換器H1、H2が配置されている。
図11は、付帯設備の自動配置の第1例を説明する図である。
図11では、図10に示したストラクチャS2に対して、手前の熱交換器H1の周囲に付帯設備であるトランスミッターM1が追加されている。
システム1では、このような各種の付帯設備を、設備登録ファイル2028に格納された情報から機器の位置に基づいて、機器の周囲に自動配置する。このような自動配置の処理について説明する。
ステップS202の後に、端末装置10は、設備登録ファイル2028の指定を受け付ける(ステップS103)。設備登録ファイル2028は、記憶部202に複数記憶されていることがある。このような場合には、ユーザは、複数の設備登録ファイル2028のうち、使用する設備登録ファイル2028を指定してもよい。
ステップS103の後に、サーバ20の付帯設備配置モジュール2036は、指定された設備登録ファイル2028を読み込む(ステップS203)。
ステップS203の後に、サーバ20の付帯設備配置モジュール2036は、指定された設備登録ファイル2028に格納された情報から、機器の周囲に配置する付帯設備を特定する(ステップS204)。具体的には、仮想空間上に配置されている機器の設備IDが、設備登録ファイル2028に記録されているかどうかを確認し、記録されている場合には、対応する付帯設備に関する情報を特定する。
ステップS204の後に、サーバ20の付帯設備配置モジュール2036は、仮想空間上に特定した付帯設備を配置する(ステップS205)。この際、付帯設備配置モジュール2036は、具体的には、付帯設備配置モジュール2036は、当該付帯設備を、機器それぞれに固有の位置座標を参照して、特定した付帯設備を機器の位置に基づいて配置する。
図8における設備登録ファイルにおいて、熱交換器H1(設備ID:PH001)に対して、トランスミッターM1(付帯設備ID:TX_001)が一つ配置されることが記録されている。そのため、図10の熱交換器H1(付帯設備の配置前の状態)に対して、トランスミッターM1がひとつ追加されて図11に示すような状態となっている。付帯設備配置モジュール2036は、指定された設備登録ファイルに登録された全ての機器に紐づけられた付帯設備を、一括して、それぞれの機器の周囲に配置する。
なお、付帯設備の数量については、設備登録ファイル2028の項目「数量」により任意に変更することができる。図12は付帯設備の自動配置の第2例を説明する図である。図12Aは、第2例における設備登録ファイル2028Bを示す図である。図12Bは、第2例における表示例を示す図である。
図12Aに示すように、設備登録ファイル2028Bでは、付帯設備の数量が指定されている。具体的には、機器ID:PH001に該当する機器には、トランスミッターが2つ配置されることが指定されている。また、機器ID:PH002に該当する機器には、インスツルメントバルブが3つ配置されることが指定されている。
そして、図12Bに示すように、設備登録ファイル2028Bを用いて付帯設備の自動配置を行った場合には、熱交換器H1(機器ID:PH001)には、付帯設備として2つのトランスミッターM1、M2が配置される。また、熱交換器H2(機器ID:PH002)には、付帯設備として3つのインスツルメントバルブV1、V2、V3が配置される。複数の付帯設備は、予め設定された間隔をあけて、並べて配置されている。このように、機器を識別する情報(機器ID)ごとに、付帯設備は種類および数量が、設備登録ファイル2028に設定されている。
付帯設備配置モジュール2036は、機器が仮想空間上に配置された座標(設備位置DB2024における位置座標)を参照して、付帯設備を仮想空間上に配置する。そして、付帯設備配置モジュール2036は、仮想空間上に付帯設備を配置した際に、付帯設備の位置を設備位置DB2024の新たなレコードとして記録する。すなわち、付帯設備の位置は、設備登録ファイル2028Bに規定された機器の位置座標に基づいて設定される。
この際、付帯設備配置モジュール2036は、機器の仮想空間上での大きさを参照して、機器と重ならないように、付帯設備を仮想空間上に配置する。具体的には、付帯設備配置モジュール2036は、設計空間データベース2022および設備位置データベース2024を参照して、機器の位置および機器の大きさを把握する。ここで、機器と付帯設備が重ならないとは、仮想空間の表示として重ならないという意味ではなく、機器および付帯設備それぞれに相当するオブジェクト同士が、仮想空間上で共通する領域を占めないことを指す。
また、付帯設備配置モジュール2036は、機器に対して、予め設定された所定距離だけ離間した位置に、付帯設備を配置する。機器から離間させる距離については、付帯設備を配置する度に入力してもよいし、予め一律に設定されていてもよい。
また、機器から離間させる距離を設備登録ファイルに登録しておいてもよい。
そして、付帯設備配置モジュール2036は、配置する付帯設備の位置を、ユーザの操作により自由に調整することができる。
図13は、図12に示す付帯設備の位置の調整を行った状態を示す図である。図13に示すように、図12Bに示した状態から、付帯設備としてのトランスミッターM1、M2、およびインスツルメントバルブV1、V2、V3の位置が変更されている。
図14は、付帯設備の自動配置の第3例を説明する図である。図14Aは、第3例における設備登録ファイル2028Cを示す図である。図14Bは、第3例における表示例を示す図である。
図14Aに示すように、設備登録ファイル2028Cにおける項目「階層」に値が登録されている場合には、機器が配置されている階層と異なる階層に付帯設備を配置することができる。図示の例では、項目「階層」に値「+1」が登録されている。
図14Bに示す第3例における表示例では、図10の状態から、設備登録ファイル2028Cを用いて付帯設備の自動配置を行った状態が示されている。
図14Bでは、ストラクチャS2のうち、機器である熱交換器H1(機器ID:PH001)が配置された階層の上の階層に、付帯設備としてのトランスミッターM1、M2、M3が自動配置されている。すなわち、機器が配置されるストラクチャS2(ストラクチャID:ST001)と、階層+1と、が設備登録ファイル2028Cに登録されているので、該当する機器が配置されている階層に対してひとつ上の階層に付帯設備が配置される。
このように、設備登録ファイル2028において、付帯設備を配置する階層を指定可能である。具体的には、付帯設備配置モジュール2036は、設備登録ファイル2028にストラクチャIDが登録されている場合には、ストラクチャIDからストラクチャS2を特定し、設備登録ファイルに登録された階層に、付帯設備を配置する。また、付帯設備配置モジュール2036は、設備登録ファイル2028にストラクチャIDが登録されていない場合には、機器IDから当該機器(熱交換器H1)が配置されているストラクチャS2を特定し、設備登録ファイルに登録された階層に、付帯設備(M1、M2、M3)を配置する。
<6.小括>
以上説明したように、本実施形態のシステム1によれば、仮想空間上に配置される機器の周囲に配置される付帯設備が登録された設備登録ファイルを読み込み、特定された付帯設備の仮想空間上へ配置する。このため、機器の周囲で必ず必要となる付帯設備を、機器の周囲に自動で配置することが可能となり、機器を配置する度に、必要となる付帯設備を示すオブジェクトを、個別にその都度、ユーザの手入力により配置する必要がなくなる。これにより、付帯設備の配置に要する作業負担を著しく軽減することができる。
また、付帯設備の仮想空間上への配置では、機器が仮想空間上に配置された座標を参照して、付帯設備を仮想空間上に配置する。このため、付帯設備の位置座標の入力を受け付けることなく、機器の周囲に付帯設備を配置することができる。
また、付帯設備の仮想空間上への配置では、機器の仮想空間上での大きさを考慮して、機器と重ならないように、付帯設備を仮想空間上に配置する。このため、機器と付帯設備が仮想空間上で重なることで、付帯設備の視認性がわるくなることを抑制することができる、
また、付帯設備の仮想空間上への配置では、機器に対して、予め設定された所定距離だけ離間した位置に、付帯設備を配置する。このため、所定距離を予め設定しておくことで、機器に対して適切な位置に付帯設備を自動配置することができる。
また、設備登録ファイルには、付帯設備の位置座標の情報を含まない。このため、付帯設備の位置座標の入力作業を省略することができる。
また、機器が階層構造を持つオブジェクトに配置される場合には、設備登録ファイルにおいて、付帯設備を配置する階層を指定可能である。このため、自由度の高い付帯設備の自動配置をすることができる。
また、設備登録ファイルには、機器を識別するIDごとに、配置される付帯設備の種類および数量が登録されている。このため、機器ごとに個別に付帯設備の種類や数量を設定することができ、自由度の高い付帯設備の自動配置をすることができる。また、数量の値を大きくすることで、大量の付帯設備を自動で配置することができ、作業効率を著しく向上することができる。
また、付帯設備の仮想空間上への配置の後に、ユーザからの付帯設備の詳細位置の入力の受け付けと、入力された詳細位置に基づいた付帯設備の位置の更新と、を実行する。このため、機器の周囲に自動配置した付帯設備の位置を、必要に応じてユーザが微調整することができる。
また、設備登録ファイルを読み込みの前に、機器に対して、その周辺に付設される付帯設備を、設備登録ファイルに登録するユーザからの操作の受け付けを実行させる。このため、過去のプラント設計における経験などに基づいて、予め設備登録ファイルを作成しておくことができ、付帯設備の配置に関する作業を効率的に行うことができる。
<7.変形例>
システム1の変形例について説明する。
上記実施形態では、図9に示すステップS103において指定された設備登録ファイルに登録された全ての機器に対して、一括して付帯設備を配置する構成を示したが、この限りではない。
すなわち、図9に示すステップS103の前に、端末装置10は、ユーザから、付帯設備を配置する機器の指定を受け付けてもよい。この場合、ユーザは、付帯設備を周囲に配置したい機器を選択する。
そして、サーバ20は、周囲に付帯設備を配置する機器を特定し、設備登録ファイル2028において機器IDと対応づけられている付帯設備のID、数量、配置位置などの情報を参照することで、機器の周囲に配置する付帯設備を特定する。
この場合には、設備登録ファイル2028に登録されたすべての機器に対して一括して付帯設備を配置するのではなく、機器ごとに付帯設備を配置することができる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
1 ルーティングシステム
10 端末装置
20 サーバ
80 ネットワーク
130 操作受付部
161 ユーザ情報
22 通信IF
23 入出力IF
25 メモリ
26 ストレージ
29 プロセッサ
201 通信部
202 記憶部
203 制御部
301 通信部
302 記憶部
303 制御部

Claims (11)

  1. プロセッサを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、前記プログラムは、プラントの設計を行うためのものであり、前記プロセッサに、
    仮想空間上に配置される機器を識別する情報と前記機器に紐づけられた付帯設備に関する情報を少なくとも有する設備登録ファイルの読み込みと、
    前記設備登録ファイルに登録された前記付帯設備の特定と、
    特定した前記付帯設備の前記機器の位置に基づいた配置と、を実行させるプログラム。
  2. 前記設備登録ファイルの読み込みでは、
    前記仮想空間上に配置された前記機器の指定の受け付けを実行し、
    前記付帯設備の特定では、
    指定された前記機器について、前記設備登録ファイルに登録された付帯設備の特定を実行する、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記付帯設備の前記仮想空間上への配置では、
    前記機器に固有の位置座標を参照して、前記付帯設備を前記仮想空間上に配置する、請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記付帯設備の前記仮想空間上への配置では、
    前記機器の前記仮想空間上での大きさを参照して、前記機器と重ならないように、前記付帯設備を前記仮想空間上に配置する、請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記付帯設備の前記仮想空間上への配置では、
    前記機器の前記位置座標に対して、予め設定された所定距離だけ離間した位置に、前記付帯設備を配置する、請求項3又は4に記載のプログラム。
  6. 前記設備登録ファイルには、前記付帯設備の座標が含まれない、請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラム。
  7. 前記機器が、階層構造を持つオブジェクトに配置される場合には、
    前記設備登録ファイルは、前記付帯設備を配置する階層に関する情報を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載のプログラム。
  8. 前記設備登録ファイルには、
    前記機器を識別する情報ごとに、配置される前記付帯設備の種類および数量が登録されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のプログラム。
  9. 前記設備登録ファイルの読み込みの前に、
    前記機器に対して、その周辺に配置される前記付帯設備に関する情報を、前記設備登録ファイルに登録するユーザからの操作の受け付けを実行させる、請求項1から8のいずれか1項に記載のプログラム。
  10. プロセッサを備えるコンピュータが実行する方法であって、前記方法は、プラントの設計を行うためのものであり、前記プロセッサが、
    仮想空間上に配置される機器を識別する情報と前記機器に紐づけられた付帯設備に関する情報を少なくとも有する設備登録ファイルの読み込みと、
    前記設備登録ファイルに登録された前記付帯設備の特定と、
    特定した前記付帯設備の前記機器の位置に基づいた配置と、を実行する方法。
  11. プロセッサを備えるコンピュータが実行するシステムであって、前記システムは、プラントの設計を行うためのものであり、前記プロセッサが、
    仮想空間上に配置される機器を識別する情報と前記機器に紐づけられた付帯設備に関する情報を少なくとも有する設備登録ファイルを読み込むモジュールと、
    前記設備登録ファイルに登録された前記付帯設備を特定するモジュールと、
    特定した前記付帯設備を前記機器の位置に基づいて配置するモジュールと、を備えるシステム。
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