JP2023141399A - 音出力方法および音出力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の頭部の位置が高さ方向に変化する場合でも、適切に利用者に音を提供できる指向性スピーカの音出力方法及び音出力装置を提供する。【解決手段】フォンブース1において、音出力方法は、高さ方向に複数の指向性スピーカ3A~3Cを並べて配置し、利用者の頭部の位置を検出する検出処理を行い、複数の指向性スピーカのうち、検出した利用者の頭部の位置の高さに配置した指向性スピーカを特定する特定処理を行い、特定処理で特定した指向性スピーカの音量を他の指向性スピーカよりも大きくする制御を行う。【選択図】図3
Description
本発明の一実施形態は、指向性スピーカの音出力方法および音出力装置に関する。
特許文献1には、横一列に並べた静電型スピーカのうちある静電型スピーカの正面に居る受聴者にその隣の静電型スピーカから放音された音を聴こえ難くする構成が開示されている。
特許文献1の複数の静電型スピーカは、高さ方向に複数並ぶ指向性スピーカではない。特許文献1の発明では、人の頭部の位置が高さ方向に変化するという課題は認識されていない。
以上の事情を考慮して、本開示のひとつの態様は、利用者の頭部の位置が高さ方向に変化する場合でも、適切に利用者に音を提供できる音出力方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る音出力方法は、高さ方向に複数の指向性スピーカを並べて配置し、利用者の頭部の位置を検出する検出処理を行い、前記複数の指向性スピーカのうち、検出した前記利用者の頭部の位置の高さに配置した前記指向性スピーカを特定する特定処理を行い、前記特定処理で特定した指向性スピーカの音量を他の指向性スピーカよりも大きくする制御を行う。
本発明の一実施形態によれば、利用者の頭部の位置が高さ方向に変化する場合でも、適切に利用者に音を提供できる。
図1は、本実施形態のフォンブース1を示す斜視図である。図2は、フォンブース1の内部を平面視した平面図である。図3および図4は、フォンブース1の内部を立面視した立面図である。
フォンブース1は、複数のパネルを組み立ててなる。本実施形態のフォンブース1は、5つのパネル10A、パネル10B、パネル10C、およびパネル10Dからなる。
パネル10Aは、フォンブース1の正面に配置される。パネル10Bおよびパネル10Cは、フォンブース1の左側面および右側面に配置される。パネル10Dは、フォンブース1の背面に配置される。本実施形態のフォンブース1は、天井面のパネルが無く、開口している。ただし、フォンブース1は、天井面のパネルを備えていてもよいし、床面のパネルを備えていてもよい。なお、フォンブースとは、簡易防音室を意味し、複数のパネルにより閉じられた空間である個室であってもよいし、一部が開口した半個室であってもよい。
パネル10A、パネル10B、パネル10C、およびパネル10Dは、それぞれ薄い板形状である。パネル10A、パネル10B、パネル10C、およびパネル10Dは、縦方向に長い長方形状の壁面を有する。パネル10A、パネル10B、パネル10C、およびパネル10Dは、互いに壁面の長辺部分で接続される。これにより、簡易防音室であるフォンブース1が構成される。
パネル10Aは、扉13を備える。フォンブース1の利用者は、扉13を開閉し、フォンブース1の内部に出入りする。
パネル10Dは、複数の平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cを備える。平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ本発明の指向性スピーカの一例である。
この例では、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ正面視して幅方向に長く、高さ方向に短い長方形状である。ただし、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれどの様な形状であってもよい。例えば、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、正方形状であってもよいし、高さ方向に長く、幅方向に短い長方形状であってもよい。
平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、パネル10Aのうちフォンブース1の内部の壁面に、高さ方向に並んで配置されている。
平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ設置された壁面に対向する部分(パネル10Aの壁面)に向いている。すなわち、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cの放音方向は、フォンブース1の内部に向いている。
なお、この例では、パネル10Dは、折りたたみ式のテーブル4を備えている。利用者は、図3に示す様にフォンブース1内で立って該フォンブース1を利用する場合もあり、図4に示す様にテーブル4を引き出してフォンブース1内で座って該フォンブース1を利用する場合もある。本実施形態の音出力装置は、この様に、利用者の頭部の位置が高さ方向に変化する場合でも、適切に利用者に音を提供できる。
図5は、本実施形態の音出力装置5のハードウェア構成を示すブロック図である。図6は、音出力装置5の動作を示すフローチャートである。音出力装置5は、入力部301、信号処理部302、アンプ303A、アンプ303B、アンプ303C、カメラ90、制御部91、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cを備える。
入力部301は、アナログオーディオI/F、デジタルオーディオI/F、またはUSB等の通信I/Fを備える。入力部301は、音信号を出力する機器(例えばマスキング音を出力する音響機器、コンテンツ音を出力する音響機器、あるいは情報処理装置等)から音信号を受信する。信号処理部302は、入力部301で受信した音信号に信号処理を施す。例えば、信号処理部302は、音信号のレベル制御または周波数特性等の調整を行う。なお、信号処理部302は、入力部301でアナログ音信号を受信した場合に、デジタル音信号に変換してから信号処理を行う。信号処理部302は、信号処理を行なった後の音信号をアナログ音信号に変換し、アンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cに出力する。
アンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cは、それぞれ、信号処理部302で信号処理された後の音信号を増幅する。アンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cは、それぞれ、増幅後の音信号を平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cに出力する。平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、アンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cで増幅された音信号に基づいて、音を出力する。音出力装置5は、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cを介して、例えば情報処理装置から受信した音を出力する。情報処理装置は、例えばネットワークを介して遠隔地の別の情報処理装置に接続する。音出力装置5に接続される情報処理装置は、ネットワークを介して遠隔地から音信号を受信する。これにより、音出力装置5は、遠隔地の利用者の音声を出力する。
あるいは、音出力装置5は、コンテンツ音を出力してもよい。また、音出力装置5は、マスキング音を出力してもよい。マスキング音は、会話の内容を第三者(この例ではフォンブース1の内部にいる利用者)に理解できないようにする音である。マスキング音は、音声を撹乱する撹乱音と、連続的に発生する背景音と、断続的に発生する演出音と、を含むことが好ましい。撹乱音は、例えば、人の音声を時間軸上あるいは周波数軸上で改変し、語彙的に何ら意味をなさない(内容が理解できない)ようにしたものを用いる。撹乱音は、人の声質を有するものの、人から発せられた会話音声としては認識できないものである。したがって、撹乱音は、聴取者に違和感を与え、長時間または過大な音量で聞くことにより不快感を与える場合もある。そこで、撹乱音には、背景音および演出音を組み合わせることが好ましい。背景音は、例えば小川のせせらぎや木々のざわめき等、第三者が注目し難く、不快感のない音である。これにより、背景音は、暗騒音レベルを上げ、撹乱音を目立たなくすることで撹乱音の違和感を低減し、不快感を低減することができる。また、演出音は、断続的に発生する楽音等の演出性の高い音である。これにより、演出音は、第三者の注意を演出音にも向けさせ、聴覚心理的に撹乱音の違和感を目立たなくする。
フォンブース1の外部から内部に会話音が侵入すると、フォンブース1の利用者の集中力を阻害する場合がある。音出力装置5は、上述の様なマスキング音を出力することで、フォンブース1の外部から内部に侵入する会話音の喧騒感を低減することができ、フォンブース1の内部にいる人の集中力を高めることができる。
平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、厚みの薄い平板状のスピーカである。平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、例えば静電型のスピーカである。静電型のスピーカは、シート状の振動板を2つの固定電極の間に挟みこんだ構造になっている。静電型のスピーカは、固定電極および振動板に電圧を印加することで、静電力を生じさせる。静電型のスピーカは、固定電極への印加電圧を変化させることで静電力を変化させる。静電型のスピーカは、静電力の変化により振動板を振動させる。これにより、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、平面状の音波を出力する。平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、正面方向(主面の法線方向)に強い指向性を有する音を出力する。
これにより、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cの出力する音は、それぞれ、大きく拡がらずに対向するパネル10Aの壁面に到達する。したがって、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cの出力する音は、簡易防音室であるフォンブース1の外に漏れ難い。
制御部91は、アンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cの電源オン/オフを制御する。より具体的には、制御部91は、カメラ90で撮影した画像に基づいて、利用者の頭部の位置を検出する検出処理を行い、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cのうち、検出した利用者の頭部の位置の高さに配置した平面スピーカを特定する特定処理を行い、該特定処理で特定した平面スピーカのアンプをオンし、他の平面スピーカのアンプをオフすることで、特定した平面スピーカの音量を他の平面スピーカよりも大きくする制御を行う。
カメラ90は、パネル10Dに設置されている。カメラ90は、フォンブース1の内部の全体を撮影する様に設置されている。制御部91は、カメラ90で撮影した画像に画像認識処理を施して、フォンブース1の内部に居る人の有無および頭部の位置を検出する(S11)。例えば、制御部91は、カメラ90で撮影した画像を高さ方向に3分割する。例えば、制御部91は、高さ方向に最も高い視野の第1領域、2番目に高い視野の第2領域、および最も低い視野の第3領域に分割する。制御部91は、画像認識処理で認識した利用者の頭部がどの領域に属するか判断する。例えば図3に示す状況であれば、制御部91は、利用者の頭部が第2領域に属すると判断し、図4に示す状況であれば、制御部91は、利用者の頭部が第3領域に属すると判断する。あるいは、例えば背の高い利用者であれば制御部91は、利用者の頭部が第1領域に属すると判断する場合もある。
次に、制御部91は、検出した利用者の頭部の位置の高さに配置した平面スピーカを特定する(S12)。制御部91は、画像認識処理で認識した利用者の頭部の属する領域に基づいて、平面スピーカを特定する。例えば、制御部91は、図3に示す状況であれば、利用者の頭部が第2領域に属するため、平面スピーカ3Bを特定する。制御部91は、図4に示す状況であれば、利用者の頭部が第3領域に属するため、平面スピーカ3Cを特定する。
制御部91は、特定した平面スピーカのアンプをオンし、他の平面スピーカのアンプをオフすることで、特定した平面スピーカの音量を他の平面スピーカよりも大きくする制御を行う(S13)。例えば、制御部91は、図3に示す状況であれば、平面スピーカ3Bを特定しているため、アンプ303Bをオンし、アンプ303Aおよびアンプ303Cをオフする。また、制御部91は、図4に示す状況であれば、平面スピーカ3Cを特定しているため、アンプ303Cをオンし、アンプ303Aおよびアンプ303Bをオフする。
なお、制御部91は、全てのアンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cをオンにして、特定した平面スピーカのレベルを他の平面スピーカのレベルよりも大きくする制御を行ってもよい。特に、制御部91は、音漏れし易い位置に設置された平面スピーカの音量を小さくすることが好ましい。例えば、フォンブース1は、天井面が無く、開口している。そのため、特に平面スピーカ3Aの音は外部に漏れ易い。したがって、制御部91は、高さ方向に最も高い位置の平面スピーカ3Aの音量を小さくする。
また、制御部91は、アンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cのそれぞれに供給する音信号の周波数毎の音量を制御してもよい。例えば、制御部91は、平面スピーカ3Bを特定した場合、信号処理部302を制御して、平面スピーカ3Bに供給する音信号は全帯域の音信号を通過し、平面スピーカ3Aに供給する音信号は低域(例えば800Hz以下)の音信号をカットする処理を行ってもよい。この様に、制御部91は、音漏れし易い位置に設置された平面スピーカは、音漏れしやすい低域の音をカットしてもよい。
また、制御部91は、信号処理部302を制御して、特定した平面スピーカに供給する第1音信号と、他の平面スピーカに供給する第2音信号と、を種類の異なる音として供給してもよい。例えば、制御部91は、平面スピーカ3Bを特定した場合、信号処理部302を制御して、平面スピーカ3Bには遠隔地の音声の音信号を供給し、平面スピーカ3Aにはマスキング音の音信号を供給してもよい。
以上の様にして、音出力装置5は、利用者の頭部の位置が高さ方向に変化する場合でも、適切に利用者に音を提供できる。簡易防音室であるフォンブースは、消防の指示により非常放送を既定音量で聴取できる必要がある。したがって、フォンブースは、ある程度の音の侵入を許容しなければならない。また、本実施形態のフォンブース1は、天井面が無く開口しているため、特に高さ方向に音漏れし易い。
また、本実施形態の平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、一例として遠隔地の利用者の音声を出力する。上述した様に、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ、正面方向(主面の法線方向)に強い指向性を有する音を出力するため、フォンブース1の外に漏れ難い。しかし、仮に全ての平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cから高いレベルで遠隔地の利用者の音声を出力すると、フォンブース1の外に漏れる音量も大きくなる。
これに対して、本実施形態の音出力装置5は、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cのうち、利用者の頭部の位置の高さに配置した平面スピーカの音量を他の平面スピーカよりも大きくする制御を行う。そのため、フォンブース1の利用者は、フォンブースで立っていても座っていても、利用者の身長がどの様な高さであったとしても平面スピーカから出力された音声が聞こえやすくなり、新しい顧客体験を得ることができる。また、本実施形態の音出力装置5は、フォンブース1の外に音を漏れにくくすることができる。
なお、上記の例では、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、パネル10Dに設置しているが、パネル10A、パネル10B、またはパネル10Cのいずれに設置してもよい。
(変形例1)
次に、図7は、変形例1に係るフォンブース1Aの内部を平面視した平面図である。図2と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。図8は、フォンブース1Aの内部を立面視した立面図である。図3と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。図9は、変形例1に係る音出力装置5Aのハードウェア構成を示すブロック図である。図5と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。
次に、図7は、変形例1に係るフォンブース1Aの内部を平面視した平面図である。図2と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。図8は、フォンブース1Aの内部を立面視した立面図である。図3と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。図9は、変形例1に係る音出力装置5Aのハードウェア構成を示すブロック図である。図5と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。
変形例1に係るフォンブース1Aは、カメラ90に代えて、高さ方向に並ぶ複数のマイク9A、マイク9Bおよびマイク9Cを備えている。上記実施形態では、制御部91は、カメラ90で撮影した画像に基づいて利用者の頭部の位置を検出したが、変形例1の音出力装置5Aは、複数のマイク9A、マイク9Bおよびマイク9Cで取得した音信号に基づいて利用者の頭部の位置を検出する。
音出力装置5Aの制御部91は、例えば複数のマイク9A、マイク9Bおよびマイク9Cで取得した音信号の相互相関を算出することにより、音源の方向を推定する。この場合の音源は、フォンブース1A内の利用者の頭部(口)である。制御部91は、相互相関のピークを求めることで、音源の音が複数のマイク9A、マイク9Bおよびマイク9Cの到達する時間差を求めることができる。制御部91は、当該時間差に基づいて、利用者の頭部の高さ方向の位置を検出することができる。
この様にフォンブースの内部に居る人の頭部の位置を検出する手法は、カメラ90で撮影した画像に基づく手法に限らない。
(変形例2)
図10は、変形例2に係るフォンブース1Bの内部を立面視した立面図である。図3と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は、変形例2に係るフォンブース1Bの内部を立面視した立面図である。図3と共通する構成は同一の符号を付し、説明を省略する。
フォンブース1Bの平面スピーカ3Aの放音方向は、斜め下方向を向いている。フォンブース1Bは、天井面が無く、開口しているため、特に高さ方向に音漏れし易い。しかし変形例2の平面スピーカ3Aの放音方向は、斜め下方向を向いているため、フォンブース1Bの外に音が漏れにくくなる。
なお、平面スピーカ3Aは、機械的に傾斜角度を調整する機構を介してパネル10Aに取り付けられてもよい。この場合、調整機構は、平面スピーカ3Aから音を出力しない時は平面スピーカ3Aの放音方向が水平方向に向き、平面スピーカ3Aから音を出力する時は平面スピーカ3Aの放音方向が斜め下方向に向くようにしてもよい。
(変形例3)
図11は、変形例3に係るフォンブース1Cの内部を立面視した立面図である。変形例3のフォンブース1Cは、図3に示したフォンブース1と同じ構成を有する。
図11は、変形例3に係るフォンブース1Cの内部を立面視した立面図である。変形例3のフォンブース1Cは、図3に示したフォンブース1と同じ構成を有する。
変形例3の制御部91は、S12の特定処理において、複数の平面スピーカを特定する。例えば、図11に示す様に、フォンブース1C内で立っている第1の利用者と、フォンブース1C内で座っている第2の利用者がいる場合、制御部91は、利用者の頭部の位置を複数の領域(平面スピーカ3Bに対応する第2領域および平面スピーカ3Cに対応する第3領域)で検出する。したがって、制御部91は、平面スピーカ3Bおよび平面スピーカ3Cを特定する。
この場合、制御部91は、アンプ303Bおよびアンプ303Cをオンし、アンプ303Aをオフする。したがって、平面スピーカ3Bおよび平面スピーカ3Bから音声が出力される。
これにより、制御部91は、フォンブース1C内に居る複数の利用者に対して適切に音を提供できる。
なお、制御部91は、他の平面スピーカのアンプ(上記の例ではアンプ303A)をオフするのではなく、全てのアンプ303A、アンプ303B、およびアンプ303Cをオンにして、特定した複数の平面スピーカのレベルを他の平面スピーカのレベルよりも大きくする制御を行ってもよい。また、制御部91は、特定した複数の平面スピーカのうち、第1の平面スピーカの音量を第2の平面スピーカの音量より大きくしてもよい。例えば、図11の例では、平面スピーカ3Cは最も低い位置に設置され、最も音漏れし難いため、平面スピーカ3Cの音量を平面スピーカ3Bの音量より大きくしてもよい。あるいは、図11の例では、平面スピーカ3Bは第1の利用者から遠く、平面スピーカ3Cは第2の利用者に近いため、平面スピーカ3Aの音量を大きくし、平面スピーカ3Cの音量を小さくしてもよい。
(変形例4)
図12は、変形例4に係るフォンブース1Dの内部を立面視した立面図である。変形例4のフォンブース1Dは、図10に示したフォンブース1Bと同じ構成を有する。
図12は、変形例4に係るフォンブース1Dの内部を立面視した立面図である。変形例4のフォンブース1Dは、図10に示したフォンブース1Bと同じ構成を有する。
変形例4のフォンブース1Dの利用者は、フォンブース1D内で立っている第1利用者のみであるが、制御部91は、S12の特定処理において、複数の平面スピーカを特定する。例えば、制御部91は、利用者の頭部の位置に近い領域に対応する平面スピーカをさらに特定する。図12の例では、制御部91は、平面スピーカ3Aおよび平面スピーカ3Bを特定する。平面スピーカ3Aは、平面スピーカ3Aの放音方向は、斜め下方向を向いているため、音漏れし難い。したがって、制御部91は、利用者の頭部の位置に対応する平面スピーカに加えて、さらに音漏れし難い平面スピーカ3Aを特定してもよい。これにより、制御部91は、音漏れを防止しながら、音声の提供領域を広くすることができる。
なお、平面スピーカ3Cは、最も低い位置に設置され、最も音漏れし難い。したがって、制御部91は、利用者の頭部の位置に対応する平面スピーカ3Bに加えて、さらに当該平面スピーカ3Bよりも音漏れし難い平面スピーカ3Cを特定してもよい。
なお、制御部91は、信号処理部302を制御して、特定した複数の平面スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つの音信号に遅延処理を施してもよい。例えば、図12の例では、平面スピーカ3Bは、平面スピーカ3Aよりも利用者の頭部に近い位置に設置されている。したがって、制御部91は、信号処理部302を制御して、平面スピーカ3Bに供給する音信号に遅延処理を施してもよい。制御部91は、平面スピーカ3Aおよび平面スピーカ3Bから出力された音声を同じタイミングで利用者に到達させる。これにより、利用者は、時間差による音の位相ずれを感じ難くなり、違和感を覚えることがなく、自然な音を聴くことができる。すなわち、利用者は、新しい顧客体験を得ることができる。
また、利用者は、複数の平面スピーカの音量差、時間差、および周波数特性の差に基づいて、音源の定位を感じる。これに対して、制御部91は、平面スピーカ3Aおよび平面スピーカ3Bから出力された音声を同じタイミングで利用者に到達させる。利用者は、時間差による定位を感じ難くなるため、視覚を頼りに、より正面に定位を感じることが多い。これにより、利用者は、遠隔地の音声の到来方向を自身の正面に感じることができ、新しい顧客体験を得ることができる。
(変形例5)
図13は、変形例5に係るパネル10Dの正面図である。この例では、パネル10Dは、平面スピーカ3A1、平面スピーカ3A2、平面スピーカ3B1、平面スピーカ3B2、平面スピーカ3C1、および平面スピーカ3C2を備える。
図13は、変形例5に係るパネル10Dの正面図である。この例では、パネル10Dは、平面スピーカ3A1、平面スピーカ3A2、平面スピーカ3B1、平面スピーカ3B2、平面スピーカ3C1、および平面スピーカ3C2を備える。
平面スピーカ3A1および平面スピーカ3A2は、左右に並んで配置されている。平面スピーカ3B1および平面スピーカ3B2は、左右に並んで配置されている。平面スピーカ3C1および平面スピーカ3C2は、左右に並んで配置されている。すなわち、高さ方向に並ぶ複数の平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれさらに左右に複数の平面スピーカに分割されて配置されている。
制御部91は、上述と同様に、検出した利用者の頭部の位置の高さに配置した平面スピーカを特定する特定処理を行う。制御部91は、例えば図3の様に平面スピーカ3Bの高さに頭部を検出する場合、平面スピーカ3B1および平面スピーカ3B2を特定する。
この場合、制御部91は、信号処理部302を制御して、左右に分割された複数の平面スピーカに、それぞれ異なるチャンネルの音信号を供給してもよい。例えば、制御部91は、信号処理部302を制御して、平面スピーカ3B1にLチャンネルの音信号を供給し、平面スピーカ3B1にRチャンネルの音信号を供給してもよい。これにより、制御部91は、ステレオ再生を行うことができる。
また、制御部91は、信号処理部302を制御して、左右に分割された複数の平面スピーカに同じチャンネルの音信号を供給してもよい。この場合、制御部91は、信号処理部302を制御して、左右の平面スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つの音信号に遅延処理を施してもよい。例えば、制御部91は、信号処理部302を制御して、利用者の頭部に近い位置に設置されている平面スピーカに供給する音信号に遅延処理を施してもよい。これにより、利用者は、時間差による音の位相ずれを感じ難くなり、違和感を覚えることがなく、自然な音を聴くことができる。また、利用者は、時間差による定位を感じ難くなり、遠隔地の音声の到来方向を自身の正面に感じることができる。すなわち、利用者は、新しい顧客体験を得ることができる。
(変形例6)
変形例6の制御部91は、上記変形例4または変形例5において、特定した複数の平面スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つに伝達関数の逆補正処理を施す。
変形例6の制御部91は、上記変形例4または変形例5において、特定した複数の平面スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つに伝達関数の逆補正処理を施す。
伝達関数は、平面スピーカから利用者に至る音響経路の周波数特性を示す。伝達関数は、例えば、利用者の頭部の位置に予めマイクを設置し、複数の平面スピーカからそれぞれテスト音を出力し、それぞれのインパルス応答を取得することで求めることができる。制御部91は、信号処理部302を制御して、特定した平面スピーカに供給する音信号に伝達関数の逆補正処理を施す。
上述した様に、利用者は、複数の平面スピーカの音量差、時間差、および周波数特性の差に基づいて、音源の定位を感じる。これに対して、制御部91は、信号処理部302を制御して、伝達関数の逆補正処理を施す。信号処理部302は、制御部91から指示された伝達関数の逆関数を、平面スピーカに供給する音信号に畳み込む。
これにより、制御部91は、複数の平面スピーカの周波数特性の差を無くすことができる。利用者は、周波数特性差による定位を感じ難くなるため、視覚を頼りに、より正面に定位を感じることが多い。これにより、利用者は、遠隔地の音声の到来方向を自身の正面に感じることができ、新しい顧客体験を得ることができる。
(変形例7)
図14は、変形例7に係るパネル10Dの正面図である。この例では、複数の平面スピーカは、アレイ状に配置されている。この例では、高さ方向に並ぶ複数の平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれさらに左右にn個(nは3以上の任意の整数)の平面スピーカに分割されて配置されている。例えば、平面スピーカ3Aは、平面スピーカ3A1から平面スピーカ3Anまで分割されている。平面スピーカ3Bは、平面スピーカ3B1から平面スピーカ3Bnまで分割されている。平面スピーカ3Cは、平面スピーカ3C1から平面スピーカ3Cnまで分割されている。
図14は、変形例7に係るパネル10Dの正面図である。この例では、複数の平面スピーカは、アレイ状に配置されている。この例では、高さ方向に並ぶ複数の平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれさらに左右にn個(nは3以上の任意の整数)の平面スピーカに分割されて配置されている。例えば、平面スピーカ3Aは、平面スピーカ3A1から平面スピーカ3Anまで分割されている。平面スピーカ3Bは、平面スピーカ3B1から平面スピーカ3Bnまで分割されている。平面スピーカ3Cは、平面スピーカ3C1から平面スピーカ3Cnまで分割されている。
この場合、分割された平面スピーカから出力される音は、正面方向において合成波面を形成する。したがって、平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cは、それぞれ正面方向にさらに強い指向性の音を出力する。したがって、変形例7の構成によれば、さらにフォンブースの外に音が漏れにくくなる。
なお、制御部91は、信号処理部302を制御して、アレイ状に配置した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号の供給タイミングを制御してもよい。これにより、制御部91は、分割された複数の平面スピーカから出力された音の合成波面を制御し、指向性を制御することができる。これにより、制御部91は、例えば利用者の頭部の位置に合成波面の焦点を設定することもでき、平面スピーカから出力された音を利用者の頭部の位置にのみ到達させることができる。
(変形例8)
図15は、変形例8に係るフォンブース1Eの内部を平面視した平面図である。変形例8のパネル10Dは、フォンブース1Eの外部に平面スピーカ3Dを配置している。その他の構成はフォンブース1と同一である。
図15は、変形例8に係るフォンブース1Eの内部を平面視した平面図である。変形例8のパネル10Dは、フォンブース1Eの外部に平面スピーカ3Dを配置している。その他の構成はフォンブース1と同一である。
フォンブース1Eの外部に配置された平面スピーカ3Dは、マスキング音を出力することでフォンブース1Eの内部から外部に漏れる音をマスキングすることができる。これにより、フォンブース1Eの外部にいる人は、フォンブース1Eの内部にいる利用者の音声や該利用者の聞いているコンテンツ音あるいは遠隔地の利用者の音声を聞くことが難しくなる。この様に、制御部91は、フォンブースの内部の平面スピーカに供給する第1音信号と、外部の平面スピーカに供給する第2音信号と、を種類の異なる音として供給してもよい。
(変形例9)
図16は、変形例9に係るフォンブース1Fの内部を平面視した平面図である。変形例8のフォンブース1Fにおける複数のパネルの壁面は、それぞれ複数の平面スピーカが配置されている。例えば、パネル10Bは、平面スピーカ3Eと、該平面スピーカ3Eに高さ方向に並ぶ不図示の複数の平面スピーカを備えている。パネル10Cは、平面スピーカ3Fと、該平面スピーカ3Fに高さ方向に並ぶ不図示の複数の平面スピーカを備えている。パネル10Aは、平面スピーカ3Gと、該平面スピーカ3Gに高さ方向に並ぶ不図示の複数の平面スピーカを備えている。
図16は、変形例9に係るフォンブース1Fの内部を平面視した平面図である。変形例8のフォンブース1Fにおける複数のパネルの壁面は、それぞれ複数の平面スピーカが配置されている。例えば、パネル10Bは、平面スピーカ3Eと、該平面スピーカ3Eに高さ方向に並ぶ不図示の複数の平面スピーカを備えている。パネル10Cは、平面スピーカ3Fと、該平面スピーカ3Fに高さ方向に並ぶ不図示の複数の平面スピーカを備えている。パネル10Aは、平面スピーカ3Gと、該平面スピーカ3Gに高さ方向に並ぶ不図示の複数の平面スピーカを備えている。
この様に、複数の平面スピーカは、1つのパネルに限らず、複数のパネルに配置されていてもよい。
(変形例10)
変形例10に係る制御部91は、第1の利用者、第2の利用者、および複数の平面スピーカの位置関係を検出し、当該位置関係に基づいて複数の平面スピーカの音量を制御する。
変形例10に係る制御部91は、第1の利用者、第2の利用者、および複数の平面スピーカの位置関係を検出し、当該位置関係に基づいて複数の平面スピーカの音量を制御する。
図17は、変形例10のフォンブース1Gの内部を立面視した立面図である。この例では、パネル10Aは、高さ方向に並ぶ複数の平面スピーカ3G、平面スピーカ3H、および平面スピーカ3Iを備える。高さ方向に最も高い位置に配置された平面スピーカ3Aおよび平面スピーカ3Gの放音方向は、斜め下方向に向いている。
制御部91は、複数の平面スピーカを特定する。例えば、図17に示す様に、フォンブース1C内で立っている第1の利用者と、フォンブース1C内で座っている第2の利用者がいる場合、制御部91は、第1の利用者の頭部の位置に対応する平面スピーカ3Bおよび平面スピーカ3Hを特定する。また、制御部91は、第2の利用者の頭部の位置に対応する平面スピーカ3Cおよび平面スピーカ3Iを特定する。
さらに、制御部91は、第1の利用者、第2の利用者、および複数の平面スピーカの位置関係として、図17の例では、平面スピーカ3Iと第2の利用者との間に第1の利用者が存在することを検出する。平面スピーカ3Iと第2の利用者との間には第1の利用者が居るため、平面スピーカ3Iの出力する音声は、第2の利用者に到達し難い。そこで、制御部91は、当該位置関係に基づいて、平面スピーカ3Iから音声を出力しないように設定する。加えて、制御部91は、第2の利用者に対する音声を平面スピーカ3Aから出力する。これにより、制御部91は、利用者に対して効果的に出力できない不必要な音が出力されることを防止して、音漏れ防止効果を高めることができるとともに、複数の利用者の全員に適切に音声を出力できる。
(変形例11)
上記ではいずれもフォンブースの壁面に複数の平面スピーカを取り付ける例を示した。しかし、本発明は、フォンブースに用いる例に限らない。
上記ではいずれもフォンブースの壁面に複数の平面スピーカを取り付ける例を示した。しかし、本発明は、フォンブースに用いる例に限らない。
図18は、フレームシステム100の斜視図である。図18のフレームシステム100は、4つの柱20A、20B、20C、20Dおよび4つの梁25A、25B、25C、25Dを備える。
柱20A、20B、20C、20Dは、フレームシステム100の4隅に配置され、高さ方向に細長い四角柱である。梁25A、25B、25C、25Dは、平面方向に細長い四角柱である。梁25A、25B、25C、25Dは、4つの柱20A、20B、20C、20Dを高さ方向の上端部で接続する。
梁25A、25B、25C、25Dは、それぞれ、例えば照明等の任意の機器を吊り下げることができる。また、図18の例では、梁25Aは、ボード75を吊り下げている。ボード75には、複数の平面スピーカ3A、平面スピーカ3B、および平面スピーカ3Cが取り付けられている。
このように、複数の平面スピーカは、フォンブースの壁面に取り付けられる例に限らない。
なお、本実施形態では、指向性スピーカの一例として静電型の平面スピーカを示した。しかし、平面スピーカは、例えば、ダイナミック型の平面スピーカであってもよい。また、指向性スピーカは、複数のダイナミックスピーカを配列してなるアレイスピーカであってもよい。
平面スピーカはパネルの壁面に埋め込まれてもよい。また、複数の平面スピーカは、高さ方向に異なる位置に配置されていればよく、必ずしも左右方向に同じ位置に配置されている必要はない。
本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G:フォンブース
3A,3B,3C:平面スピーカ
4:テーブル
5,5A:音出力装置
9A,9B,9C:マイク
10A,10B,10C,10D:パネル
13:扉
301:入力部
302:信号処理部
303A,303B,303C:アンプ
20A,20B,20C,20D :柱
25A,25B,25C,25D :梁
75 :ボード
90 :カメラ
91 :制御部
100 :フレームシステム
3A,3B,3C:平面スピーカ
4:テーブル
5,5A:音出力装置
9A,9B,9C:マイク
10A,10B,10C,10D:パネル
13:扉
301:入力部
302:信号処理部
303A,303B,303C:アンプ
20A,20B,20C,20D :柱
25A,25B,25C,25D :梁
75 :ボード
90 :カメラ
91 :制御部
100 :フレームシステム
Claims (26)
- 高さ方向に複数の指向性スピーカを並べて配置し、
利用者の頭部の位置を検出する検出処理を行い、
前記複数の指向性スピーカのうち、検出した前記利用者の頭部の位置の高さに配置した前記指向性スピーカを特定する特定処理を行い、
前記特定処理で特定した指向性スピーカの音量を他の指向性スピーカよりも大きくする制御を行う、
音出力方法。 - 前記制御は、周波数毎の音量を制御することを含む、
請求項1に記載の音出力方法。 - 前記特定処理は、複数の指向性スピーカを特定する処理を含む、
請求項1または請求項2に記載の音出力方法。 - 前記制御は、特定した前記複数の指向性スピーカのうち、第1指向性スピーカの音量を第2指向性スピーカの音量より大きくする、
請求項3に記載の音出力方法。 - 前記制御は、特定した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つの音信号に遅延処理を施す、
請求項3または請求項4に記載の音出力方法。 - 前記制御は、特定した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つに伝達関数の逆補正処理を施す、
請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記特定処理で特定した複数の指向性スピーカのうち高さ方向に最も高い位置の指向性スピーカの音量を小さくする、
請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記特定処理で特定した前記指向性スピーカに供給する第1音信号と、前記他の指向性スピーカに供給する第2音信号と、を種類の異なる音として供給する、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記複数の指向性スピーカは、アレイ状に配置されている、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記アレイ状に配置した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号の供給タイミングを制御する、
請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記検出処理は、
第1の利用者および第2の利用者を検出し、
前記第1の利用者、前記第2の利用者、および前記複数の指向性スピーカの位置関係を検出し、
前記制御は、前記位置関係に基づいて前記複数の指向性スピーカの音量を制御する、
請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記複数の指向性スピーカをフォンブースの壁面に取り付ける、
請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の音出力方法。 - 前記フォンブースは、複数の前記壁面を含み、
前記複数の壁面は、それぞれ前記複数の指向性スピーカが取り付けられている、
請求項12に記載の音出力方法。 - 高さ方向に並べて配置された複数の指向性スピーカと、
利用者の頭部の位置を検出する検出処理を行い、
前記複数の指向性スピーカのうち、検出した前記利用者の頭部の位置の高さに配置した前記指向性スピーカを特定する特定処理を行い、
前記特定処理で特定した指向性スピーカの音量を他の指向性スピーカよりも大きくする制御を行う、
制御部と、
を備えた音出力装置。 - 前記制御は、周波数毎の音量を制御することを含む、
請求項14に記載の音出力装置。 - 前記特定処理は、複数の指向性スピーカを特定する処理を含む、
請求項14または請求項15に記載の音出力装置。 - 前記制御部は、特定した前記複数の指向性スピーカのうち、第1指向性スピーカの音量を第2指向性スピーカの音量より大きくする、
請求項16に記載の音出力装置。 - 前記制御部は、特定した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つの音信号に遅延処理を施す、
請求項16または請求項17に記載の音出力装置。 - 前記制御部は、特定した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号のうち少なくとも1つに伝達関数の逆補正処理を施す、
請求項16乃至請求項18のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記制御部は、前記特定処理で特定した複数の指向性スピーカのうち高さ方向に最も高い位置の指向性スピーカの音量を小さくする、
請求項15乃至請求項19のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記制御部は、前記特定処理で特定した前記指向性スピーカに供給する第1音信号と、前記他の指向性スピーカに供給する第2音信号と、を種類の異なる音として供給する、
請求項14乃至請求項20のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記複数の指向性スピーカは、アレイ状に配置されている、
請求項14乃至請求項21のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記制御部は、前記アレイ状に配置した前記複数の指向性スピーカのそれぞれに供給する音信号の供給タイミングを制御する、
請求項14乃至請求項22のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記検出処理は、
第1の利用者および第2の利用者を検出し、
前記第1の利用者、前記第2の利用者、および前記複数の指向性スピーカの位置関係を検出し、
前記制御部は、前記位置関係に基づいて前記複数の指向性スピーカの音量を制御する、
請求項14乃至請求項23のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記複数の指向性スピーカは、フォンブースの壁面に取り付けられている、
請求項14乃至請求項24のいずれか1項に記載の音出力装置。 - 前記フォンブースは、複数の前記壁面を含み、
前記複数の壁面は、それぞれ前記複数の指向性スピーカが取り付けられている、
請求項25に記載の音出力装置。
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