JP2023139991A - 車両制動装置及びその故障判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイールシリンダ内の液圧を制御する制動アクチュエータの故障判定を上流液圧を利用して行えるようにする。【解決手段】車両制動装置は、ホイールシリンダ内の液圧を制御する制動アクチュエータと、液圧流路を介して制動アクチュエータと接続され、当該液圧流路を介して制動アクチュエータに供給される上流液圧の増大及び保持を実行可能な液圧発生装置と、上流液圧を検出する液圧センサと、電子制御ユニットと、を備える。電子制御ユニットは、上流液圧を高めて保持するように液圧発生装置を制御する上流圧保持処理と、上流液圧が保持された状態で、作動液が上記液圧流路を介してホイールシリンダに供給されるように制動アクチュエータを制御する下流加圧処理と、下流加圧処理の実行に伴って上流液圧が判定閾値以下に低下しない場合に、制動アクチュエータに故障が生じていると判定する故障判定処理と、を実行する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両制動装置及びその故障判定方法に関する。
特許文献1は、車両制動装置を開示している。この車両制動装置は、液圧アクチュエータを備える。液圧アクチュエータは、動力液圧源又はマスタシリンダユニットから供給されたブレーキフルードの液圧を適宜調整してホイールシリンダに送出する。当該車両制動装置では、液圧アクチュエータの異常検出のために、液圧をホイールシリンダに供給する液圧配管に設けられた複数の液圧センサが利用される。具体的には、当該異常検出は、複数の液圧センサの各々の出力値の相対関係に基づいて行われる。
特開2010-042744号公報
上述のように、特許文献1に記載の車両制動装置における液圧アクチュエータ(制動アクチュエータ)の異常検出は、液圧をホイールシリンダに供給する液圧配管に設けられた複数の液圧センサの各々の出力値の相対関係を必要とする。このような構成は、車両制動装置のコスト増加に繋がる。
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ホイールシリンダ内の液圧を制御する制動アクチュエータの故障判定を当該制動アクチュエータに供給される上流液圧を利用して行えるようにすることにある。
本開示に係る車両制動装置は、制動アクチュエータと、液圧発生装置と、液圧センサと、電子制御ユニットと、を備える。制動アクチュエータは、ホイールシリンダ内の液圧を制御する。液圧発生装置は、液圧流路を介して制動アクチュエータと接続され、当該液圧流路を介して制動アクチュエータに供給される上流液圧の増大及び保持を実行可能に構成されている。液圧センサは、上流液圧を検出する。電子制御ユニットは、上流液圧を高めて保持するように液圧発生装置を制御する上流圧保持処理と、上流液圧が保持された状態で、作動液が上記液圧流路を介してホイールシリンダに供給されるように制動アクチュエータを制御する下流加圧処理と、下流加圧処理の実行に伴って上流液圧が判定閾値以下に低下しない場合に、制動アクチュエータに故障が生じていると判定する故障判定処理と、を実行する。
本開示に係る車両制動装置の故障判定方法は、ホイールシリンダ内の液圧を制御する制動アクチュエータと、液圧流路を介して制動アクチュエータと接続され、当該液圧流路を介して制動アクチュエータに供給される上流液圧の増大及び保持を実行可能な液圧発生装置と、上流液圧を検出する液圧センサと、を備える車両制動装置の故障の有無を判定する方法である。この故障判定方法は、上流液圧を高めて保持するように液圧発生装置を制御する上流圧保持処理と、上流液圧が保持された状態で、作動液が上記液圧流路を介してホイールシリンダに供給されるように制動アクチュエータを制御する下流加圧処理と、下流加圧処理の実行に伴って上流液圧が判定閾値以下に低下しない場合に、制動アクチュエータに故障が生じていると判定する故障判定処理と、を含む。
本開示によれば、制動アクチュエータに供給される上流液圧を検出する液圧センサを利用して、当該制動アクチュエータの故障判定を行うことができる。すなわち、個々のホイールシリンダ圧を直接的に検出する複数の液圧センサを備える必要なしに、制動アクチュエータの故障判定を行うことができる。
実施の形態に係る車両制動装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る制動アクチュエータの故障判定に関する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る制動アクチュエータの故障判定の実行中のマスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)及びホイールシリンダ圧Pwcの挙動を示すタイムチャートである。
以下、添付図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、本開示に係る技術思想が限定されるものではない。
1.車両制動装置の構成
図1は、実施の形態に係る車両制動装置10の構成を示す図である。図1に示す車両制動装置10は、車両に搭載され、当該車両を制動させる。車両制動装置10は、液圧発生装置12と、制動アクチュエータ14と、制動機構16と、電子制御ユニット(ECU)18と、を備える。
制動機構16は、例えばディスク式であり、車両の各車輪1FL、1FR、1RL、及び1RRに対して個別に設けられている。制動機構16は、車輪1FL、1FR、1RL、及び1RRにそれぞれ対応するホイールシリンダ16FL、16FR、16RL、及び16RRを有する。
液圧発生装置12は、マスタシリンダ20を含み、制動操作部材としてのブレーキペダル2の操作に応じて液圧を発生可能に構成されている。また、液圧発生装置12は、ブレーキペダル2の操作によらずに液圧を発生可能なサーボ圧発生装置22を含む。制動アクチュエータ14は、液圧発生装置12から液圧の供給を受ける。
液圧発生装置12及び制動アクチュエータ14は、ECU18によって制御される。ECU18によって液圧発生装置12を作動させることにより、すべてのホイールシリンダ16FL、16FR、16RL、及び16RR内の作動液の液圧(ホイールシリンダ圧Pwc)を一括で制御することができる。また、制動アクチュエータ14は、液圧発生装置12から供給される液圧を制御することによって、ホイールシリンダ16FL、16FR、16RL、及び16RRのホイールシリンダ圧Pwcを個別に制御可能に構成されている。
ECU18は、液圧発生装置12及び制動アクチュエータ14の作動を制御する。具体的には、ECU18は、プロセッサ、記憶装置、及び入出力インターフェースを備えている。入出力インターフェースは、車両に取り付けられたセンサ類(後述の液圧センサ70、74、及び上流液圧センサ100、102等)からセンサ信号を取り込むとともに、液圧発生装置12及び制動アクチュエータ14に対して操作信号を出力する。プロセッサは、液圧発生装置12及び制動アクチュエータ14の制御に関する各種処理を実行する。記憶装置は、プロセッサによる処理に用いられる各種プログラム及び各種データ(マップを含む)が記憶されている。プロセッサが記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、ECU18による処理が実現される。
なお、ECU18は複数であってもよい。例えば、ECU18は、液圧発生装置12の作動を制御するECUと、制動アクチュエータ14の作動を制御するECUと、を含んでもよい。より詳細には、液圧発生装置12と制動アクチュエータ14とは、別々のユニットとして構成されてもよい。例えば、液圧発生装置12は、液圧発生装置12の作動を制御するECUとともに1つのユニットとして構成され、制動アクチュエータ14は、制動アクチュエータ14の作動を制御するECUとともにもう1つのユニットとして構成されてもよい。
1-1.液圧発生装置
上述のように、液圧発生装置12は、マスタシリンダ20とサーボ圧発生装置22とを含む。マスタシリンダ20は、液圧流路24及び26を介して制動アクチュエータ14に接続されている。なお、マスタシリンダ20の説明において、図1中に示すように紙面左側を前側と称し、紙面右側を後側と称する。
マスタシリンダ20は、シリンダボディ28を有する。シリンダボディ28の内部は、環状の区画壁30によって前方室と後方室とに区画されている。前方室内には、第1マスタピストン32及び第2マスタピストン34が配置されている。後方室内には、後端部にブレーキペダル2が連結された入力ピストン36が配置されている。第1マスタピストン32及び第2マスタピストン34は、それぞれ、前進することで作動液を加圧し、加圧された作動液を液圧流路24及び26を介して制動アクチュエータ14に供給する。入力ピストン36は、ブレーキペダル2に加えられたブレーキ操作力によって前進する。
第1マスタピストン32は、区画壁30を貫通して後方室内に突き出している。第1マスタピストン32と入力ピストン36との間には、ピストン間室38が形成されている。また、第1マスタピストン32は、前方室の側において区画壁30と対向するように形成されたフランジ部40を有する。フランジ部40と区画壁30との間には、環状のサーボ室42が形成されている。このサーボ室42には、サーボ圧発生装置22によって調圧された作動液が導入される。
一方、フランジ部40の前側には、フランジ部40を挟んでサーボ室42と対向する環状の対向室44が形成されている。ピストン間室38と対向室44との間は、液圧流路46によって接続されている。液圧流路46には、電磁弁48が配置されている。また、液圧流路46は、対向室44と電磁弁48との間において、液圧流路50の一端に接続されている。液圧流路50の他端側は二手に分岐しており、その一方はレギュレータ62に接続され、他方はストロークシミュレータを有する反力発生装置51に接続されている。レギュレータ62の側に分岐した後の液圧流路50には、電磁弁54が配置されている。
サーボ圧発生装置22は、動力液圧源56と、増圧弁58と、減圧弁60と、機械式のレギュレータ62と、を含んで構成されている。動力液圧源56は、動力の供給により運転者のブレーキ操作から独立して高い液圧を発生させる。増圧弁58は、常閉型のリニア電磁弁である。減圧弁60は、常開型のリニア電磁弁である。
動力液圧源56は、電動機64と、サーボ用のポンプ66と、アキュムレータ68と、アキュムレータ68内の液圧(アキュムレータ圧Pa)を検出する液圧センサ70と、を含む。ポンプ66は、電動機64により駆動され、大気圧リザーバ52から作動液を汲み上げて加圧する。アキュムレータ68は、ポンプ66により加圧された作動液を貯留する。ECU18は、液圧センサ70により検出されるアキュムレータ圧が設定範囲内に収まるように電動機64を制御することによって、ポンプ66の作動を制御する。アキュムレータ68内の高圧の作動液は、レギュレータ62に供給される。レギュレータ62は、供給された作動液を調圧してマスタシリンダ20に供給する。
ECU18の制御による車両制動装置10の動作モードはリニアモードを含む。リニアモードでは、上述の電磁弁48が開かれることにより、ピストン間室38と対向室44とが連通される。また、上述の電磁弁54が閉じられることにより、レギュレータ62を介した対向室44と大気圧リザーバ52との連通が遮断される。この制御状態において増圧弁58及び減圧弁60の開度が制御されることで、マスタシリンダ20内のサーボ室42内の液圧であるサーボ圧Psvが制御される。サーボ圧Psvは、レギュレータ62とサーボ室42とを接続する液圧流路72に配置された液圧センサ74によって検出される。
シリンダボディ28内部の上述の後方室は、第1マスタ室76と第2マスタ室78とを含む。第1マスタ室76は、シリンダボディ28と第1マスタピストン32と第2マスタピストン34とによって区画して形成されている。第2マスタ室78は、第2マスタピストン34を介して第1マスタ室76に隣接し、シリンダボディ28と第2マスタピストン34とによって区画して形成されている。
増圧弁58及び減圧弁60の制御によってサーボ圧Psvが高められると、第1マスタピストン32及び第2マスタピストン34の双方が前側に移動する。その結果、大気圧リザーバ52と各マスタ室76及び78との連通がそれぞれ解除され、各マスタ室76及び78内の液圧(マスタシリンダ圧Pmc)がそれぞれ増大される。一方、増圧弁58及び減圧弁60の制御によってサーボ圧Psvが減少されると、第1マスタピストン32及び第2マスタピストン34の双方が後側に移動する。その結果、各マスタ室76及び78内のマスタシリンダ圧Pmcがそれぞれ減少される。
以上のように、サーボ圧発生装置22によれば、増圧弁58及び減圧弁60を制御してサーボ圧Psvを制御することにより、各マスタ室76及び78内のマスタシリンダ圧Pmcを制御することができる。そして、マスタ室76及び78内のマスタシリンダ圧Pmcは、それぞれ、液圧流路24及び26を介して制動アクチュエータ14に供給される。このため、マスタシリンダ圧Pmcは、本開示に係る「上流液圧」の一例に相当する。
より詳細には、マスタシリンダ20は、上述のように制御される各マスタ室76及び78内のマスタシリンダ圧Pmcが実質的に等しくなるように構成されている。このため、液圧流路24及び26を介して制動アクチュエータ14の後述の第1及び第2制御系統80、90にそれぞれに供給されるマスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)も実質的に等しくなる。
そして、液圧発生装置12によれば、上述のようにサーボ圧Psvを高めることによって増大させたマスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)を保持することができる。具体的には、ECU18は、上流液圧を増大させた状態(すなわち、液圧発生装置12内の作動液を加圧させた状態)においてサーボ圧発生装置22の減圧弁60を閉じる(より詳細には、完全に閉じる)。これにより、各マスタ室76及び78の内部、並びにその下流側に位置する液圧流路24及び26と制動アクチュエータ14のそれぞれの内部において作動液を封じ込めることができる。すなわち、マスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)が保持される。
1-2.制動アクチュエータ
制動アクチュエータ14は、第1制御系統80と第2制御系統90とを備える。第1制御系統80は、液圧流路24を介して第1マスタ室76からマスタシリンダ圧Pmcの供給を受け、左右前輪1FL及び1FRに対応するホイールシリンダ16FL及び16FRのホイールシリンダ圧Pwcを制御する。一方、第2制御系統90は、液圧流路26を介して第2マスタ室78からマスタシリンダ圧Pmcの供給を受け、左右後輪1RL及び1RRに対応するホイールシリンダ16RL及び16RRのホイールシリンダ圧Pwcを制御する。
第1制御系統80は、増圧弁81FL及び81FRと、減圧弁82FL及び82FRと、リザーバ83と、ポンプ84と、電磁弁85と、を含んで構成されている。増圧弁81FL及び81FRは、常開型の電磁弁である。減圧弁82FL及び82FRは、常閉型の電磁弁である。制動アクチュエータ14は、ポンプ84を駆動する電動機79を備える。図1に示す構成例では、電動機79は、第1制御系統80と第2制御系統90との間で共用されており、第2制御系統90のポンプ94も駆動する。このような例に代え、ポンプ84及び94を駆動する電動機は、別々に備えられていてもよい。電磁弁85は常開型である。
第1制御系統80は、一端がマスタシリンダ20からの液圧流路24に接続される液圧流路86を備える。液圧流路86は、途中で分岐流路86FL及び86FRとして分岐している。分岐流路86FL及び86FRは、それぞれ、ホイールシリンダ16FL及び16FRに接続されている。したがって、マスタシリンダ20からのマスタシリンダ圧Pmcは、液圧流路86を介してホイールシリンダ16FL及び16FRのそれぞれに伝えられる。増圧弁81FL及び81FRは、それぞれ、分岐流路86FL及び86FRに配置されている。
また、第1制御系統80は液圧流路87を備える。液圧流路87は、分岐流路86FLにおける増圧弁81FLとホイールシリンダ16FLとの間、及び分岐流路86FRにおける増圧弁81FRとホイールシリンダ16FRとの間のそれぞれを、リザーバ83及びポンプ84の入口のそれぞれに接続している。減圧弁82FL及び82FRは、分岐流路86FL及び86FR内の液圧をそれぞれ減圧可能な場所において液圧流路87に配置されている。ポンプ84の出口は、液圧流路88を介して、増圧弁81FL及び81FRよりも上流側(マスタシリンダ20に近い側)において液圧流路86に接続されている。
電磁弁85は、増圧弁81FL及び81FRよりも上流側において液圧流路86に配置されている。電磁弁85は、開状態では、マスタシリンダ20の側とホイールシリンダ16FL等の側とを連通状態とする。当該連通状態では、マスタシリンダ圧Pmcとホイールシリンダ圧Pwcとは実質的に等しくなる。また、電磁弁85は、閉状態では、当該連通を遮断させる。
リザーバ83は、液圧流路89を介して、電磁弁85よりも上流側において液圧流路86に接続されている。リザーバ83は次のように構成されている。すなわち、ポンプ84が作動していない時、リザーバ83は、液圧流路89と液圧流路87及び88との間の連通を遮断する。一方、ポンプ84が作動すると、リザーバ83内のピストン83aは、当該連通を確保するように動作する。その結果、作動液は、液圧流路24から液圧流路89及び液圧流路87を介して液圧流路88に供給される。
第2制御系統90は、増圧弁91RL及び91RRと、減圧弁92RL及び92RRと、リザーバ93と、ポンプ94と、電磁弁95と、液圧流路96(分岐流路96RL及び96RRを含む)と、液圧流路97、98、及び99と、を備える。このような第2制御系統90の構成は、第1制御系統80の構成と同様であるため、その詳細な説明は省略される。
上述のように構成された制動アクチュエータ14によれば、車両安定化制御(VSC:Vehicle Stability Control)及びアンチロックブレーキ制御(ABS制御)等の各種の制動制御の実行のために、各ホイールシリンダ16FL、16FR、16RL、及び16RRのホイールシリンダ圧Pwcを個別に制御することができる。
また、制動アクチュエータ14によれば、電磁弁85及び95の開度を全開状態と比べて小さくした状態で電動機79を駆動してポンプ84及び94を作動させることにより、制動アクチュエータ14単体で制動アクチュエータ14の内部の作動液を加圧することができる。
1-3.上流液圧センサ
車両制動装置10は、上流液圧センサ100及び102を備えている。
上流液圧センサ100は、第1マスタ室76から制動アクチュエータ14の第1制御系統80に供給される上流液圧(マスタシリンダ圧Pmc)を検出する。一例として、上流液圧センサ100は、液圧流路24に取り付けられている。このような例に代え、上流液圧センサ100は、電磁弁85の上流側において液圧流路86に取り付けられてもよいし、第1マスタ室76内のマスタシリンダ圧Pmcを直接的に検出するようにシリンダボディ28に取り付けられてもよい。
同様に、上流液圧センサ102は、第2マスタ室78から制動アクチュエータ14の第2制御系統90に供給される上流液圧を検出する。一例として、上流液圧センサ102は、液圧流路26に取り付けられている。このような例に代え、上流液圧センサ102は、電磁弁95の上流側において液圧流路96に取り付けられてもよいし、第2マスタ室78内のマスタシリンダ圧Pmcを直接的に検出するようにシリンダボディ28に取り付けられてもよい。
なお、液圧発生装置12と制動アクチュエータ14とが別々のユニットとして構成される例では、上流液圧センサ100及び102は、例えば、制動アクチュエータ14の側のユニットに内蔵されてもよいし、或いは、液圧発生装置12の側のユニットに内蔵されてもよい。
2.制動アクチュエータの故障判定
ECU18は、制動アクチュエータ14の故障を検出するために、次のような「上流圧保持処理」、「下流加圧処理」、及び「故障判定処理」を順番に実行する。
上流圧保持処理では、上流液圧(マスタシリンダ圧Pmc)を高めて保持するように液圧発生装置12が制御される。下流加圧処理では、上流圧保持処理によって上流液圧が保持された状態で、作動液が液圧流路24及び26を介して各ホイールシリンダ16FL、16FR、16RL、及び16RRに供給されるように、制動アクチュエータ14が制御される。より詳細には、上流圧保持処理による上流液圧の保持が当該上流液圧を高めつつ行われることにより、その後に実行される下流加圧処理における制動アクチュエータ14の制御によって、密閉状態にある各マスタ室76及び78の側から制動アクチュエータ14に対して作動液を良好に供給できるようになる。そして、故障判定処理では、下流加圧処理の実行に伴って上流液圧が判定閾値THpmc以下に低下しない場合に、制動アクチュエータ14に故障が生じていると判定される。
より詳細には、本実施形態に係る故障判定処理では、下流加圧処理の開始から所定時間Tが経過した時に上流液圧が判定閾値THpmc以下に低下していない場合に、制動アクチュエータ14に故障が生じていると判定される。
図2は、実施の形態に係る制動アクチュエータ14の故障判定に関する処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、例えば、車両の停止中に当該故障判定に関する所定の実行条件が満たされた場合に実行される。図3は、実施の形態に係る制動アクチュエータ14の故障判定の実行中のマスタシリンダ圧Pmc及びホイールシリンダ圧Pwcの挙動を示すタイムチャートである。
図2中のステップS100~S104の処理は、上流圧保持処理に対応している。
まず、ステップS100において、ECU18(プロセッサ)は、マスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)が所定値Pmc1にまで高まるように液圧発生装置12を制御する。具体的には、ECU18は、サーボ圧発生装置22に含まれる増圧弁58及び減圧弁60の開度を制御してサーボ圧Psvを高めることによってマスタシリンダ圧Pmcを増大させる。なお、ECU18は、マスタシリンダ圧Pmcを所定値Pmc1にまで高めるためにアキュムレータ圧Paを高める必要がある場合には、電動機64を駆動してポンプ66を作動させる。
次いで、ステップS102において、ECU18は、マスタシリンダ圧Pmcが所定値Pmc1にまで増大したか否かを判定する。その結果、この判定結果がYesの場合(Pmc>Pmc1)には、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、ECU18は、マスタシリンダ圧Pmcが所定値Pmc1で保持されるようにサーボ圧発生装置22の減圧弁60を(完全に)閉じる。ステップS100においてポンプ66を作動させていた場合には、ポンプ66の作動が停止される。これにより、マスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)が所定値Pmc1で保持された状態が得られる。
次いで、ステップS106において、ECU18は、下流加圧処理を実行する。具体的には、下流加圧処理において、ECU18は、図3中の時点t1のようにマスタシリンダ圧Pmcが所定値Pmc1で保持された状態で、制動アクチュエータ14を次のように制御する。すなわち、ECU18は、電磁弁85及び95の開度を全開状態に対して小さく制御しつつ電動機79を駆動してポンプ84及び94を作動させる。これにより、各ホイールシリンダ圧Pwcがマスタシリンダ圧Pmcよりも高くなるように差圧を形成できる。
次に、図2中のステップS108~S114の処理は、故障判定処理に対応している。
上述のように下流加圧処理が実行されると、作動液はポンプ84及び94によって圧送されることにより、マスタシリンダ20の側から液圧流路24及び26を介して各ホイールシリンダ16FL、16FR、16RL、及び16RRに供給される。その結果、制動アクチュエータ14が正常であれば、制動アクチュエータ14の内部の作動液が加圧される。すなわち、図3の下段に実線で示されるように、時点t1の経過後に、各ホイールシリンダ圧Pwcが上昇していく。
そして、制動アクチュエータ14の加圧に要する作動液は、加圧された作動液を保持しているマスタシリンダ20(液圧発生装置12)から制動アクチュエータ14に引き込まれる。このため、制動アクチュエータ14によって作動液が正常に加圧されていれば、図3の上段に実線で示されるように、マスタシリンダ圧Pmcが低下する。このため、ホイールシリンダ圧Pwcの挙動(上昇)をマスタシリンダ圧Pmcの挙動(低下)を利用して疑似的に把握することができる。
一方、制動アクチュエータ14に何らかの故障(例えば、ポンプ84、94、又は電磁弁85、95等の制動アクチュエータ14の構成部品の故障)が生じている場合には、例えば、図3の下段に破線で示されるように、ホイールシリンダ圧Pwcは、正常時と比べて低い値にまでしか上昇しなくなる。或いは、故障の態様によっては、ホイールシリンダ圧Pwcの実質的な上昇が生じない場合もある。そして、これに伴い、図3の上段に破線で例示されるように、上流側のマスタシリンダ圧Pmcは、正常時と比べて高い値にまでしか低下しなくなる。或いは、故障の態様によっては、マスタシリンダ圧Pmcの実質的な低下が生じない場合もある。
上述のように、上流圧保持処理を伴って実行される下流加圧処理による制動アクチュエータ14の加圧に対する当該制動アクチュエータ14の故障の影響は、制動アクチュエータ14の内部のホイールシリンダ圧Pwcだけでなく、上流側のマスタシリンダ圧Pmcにも及ぼされる。そこで、各ホイールシリンダ圧Pwcの検出を必要とせずに制動アクチュエータ14の故障を検出可能とするために、本実施形態の故障判定処理では、上流液圧センサ100及び102が用いられる。
ここで、図3の下段に実線で示されるように、ホイールシリンダ圧Pwcは、下流加圧処理の開始後に遅れを伴って上昇し、やがて一定となる。これに対応し、図3の上段に実線で示されるように、マスタシリンダ圧Pmcは、下流加圧処理の開始後に遅れを伴って低下し、やがて一定となる。また、図3の下段には、仮想的な判定閾値曲線(一点鎖線)が表されている。この仮想的な判定閾値曲線は、制動アクチュエータ14に故障が生じていなければ各種のばらつき要因を考慮した場合に、遅くとも且つ少なくとも生じるホイールシリンダ圧Pwcの変化を示している。図3の上段には、当該仮想的な判定閾値曲線に対応して特定された判定閾値曲線(一点鎖線)が表されている。
上記のことから、基本的には、マスタシリンダ圧Pmcが当該判定閾値曲線を下回っていれば、制動アクチュエータ14は正常であると判断でき、マスタシリンダ圧Pmcが当該判定閾値曲線を下回っていなければ、制動アクチュエータ14に故障が生じていると判断できる。しかしながら、図3の上段に示すように、下流加圧処理の開始直後はマスタシリンダ圧Pmcの低下量が小さいため、当該開始直後におけるマスタシリンダ圧Pmcの値に基づいて故障判定を行うと、誤判定がなされる可能性がある。
上記の点に鑑みると、制動アクチュエータ14の故障判定は、制動アクチュエータ14が正常であれば下流加圧処理の開始後にマスタシリンダ圧Pmcが十分に低下し終えていると判断できるタイミングにおいて行われることが望ましい。そこで、ステップS108において、ECU18は、ステップS106における下流加圧処理の開始(図3中の時点t1)から所定時間Tが経過したか否かを判定する。この所定時間Tは、上記タイミング(例えば、図3中の時点t2)を特定できるように事前に実験的に取得され、ECU18の記憶装置に格納されている。
ステップS108において所定時間Tが経過すると、処理はステップS110に進む。ステップS110において、ECU18は、マスタシリンダ圧Pmcが判定閾値THpmc以下に低下しているか否かを判定する。この判定閾値THpmcは、上記所定時間Tの経過時点(図3中の時点t2)における判定閾値曲線上の値であり、事前に取得され、ECU18の記憶装置に格納されている。
図1に示す構成を有する車両制動装置10の例では、ステップS110の判定は、制動アクチュエータ14の第1及び第2制御系統80、90のそれぞれを対象として実行される。すなわち、ECU18は、ステップS110において、上流液圧センサ100及び102のそれぞれにより検出されるマスタシリンダ圧Pmcが判定閾値THpmc以下であるか否かを判定する。
なお、第1及び第2制御系統80、90のそれぞれに上流液圧を供給する液圧流路24及び26の間を連通可能な液圧流路と、当該液圧流路に取り付けられた液圧センサと、を備える車両制動装置の例では、第1及び第2制御系統80、90の双方を対象とする故障検出は、当該液圧センサ(すなわち、1つの上流液圧センサ)を用いて実行されてもよい。
ステップS110において第1及び第2制御系統80、90の双方の判定結果がYesの場合(Pmc≦THpmc)には、処理はステップS112に進み、ECU18は、制動アクチュエータ14が正常であると判定する。
一方、ステップS110において第1及び第2制御系統80、90の一方又は双方の判定結果がNoの場合(Pmc>THpmc)には、処理はステップS114に進み、ECU18は、制動アクチュエータ14に故障が生じていると判定する。
3.効果
以上説明したように、本実施形態に係る車両制動装置10によれば、上流側の液圧発生装置12と下流側の制動アクチュエータ14とが協調して駆動されることにより、上流圧保持処理、下流加圧処理、及び故障判定処理が順番に実行される。これにより、制動アクチュエータ14に供給されるマスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)を検出する上流液圧センサ100及び102のそれぞれを利用して(すなわち、間接的に)、制動アクチュエータ14の故障判定を行うことができる。このような手法によれば、個々のホイールシリンダ圧Pwcを直接的に検出する複数の液圧センサを備える必要なしに(すなわち、コストの増加を抑制しつつ)、制動アクチュエータ14の故障判定を行うことができる。
より詳細には、本実施形態の故障判定処理によれば、下流加圧処理の開始から所定時間Tが経過した時にマスタシリンダ圧Pmc(上流液圧)が判定閾値THpmc以下に低下していない場合に、制動アクチュエータ14に故障が生じていると判定される。これにより、上流圧保持処理及び下流加圧処理の実行に伴うホイールシリンダ圧Pwc及びマスタシリンダ圧Pmcの挙動(図3参照)を考慮して、故障判定をより正確に行えるようになる。
4.液圧発生装置の他の構成例
上述した図1に示す構成を有する液圧発生装置12では、制動アクチュエータ14の第1及び第2制御系統80、90のそれぞれは、マスタシリンダ20(第1及び第2マスタ室76及び78)を介して「上流液圧」の供給を受ける。このような例に代え、本開示に係る「制動アクチュエータ」は、第1及び第2制御系統の一方がマスタシリンダを介さずに上流液圧の供給を受けるように構成されていてもよい。具体的には、例えば、第1及び第2制御系統の一方は、液圧発生装置に含まれる動力液圧源(例えば、図1に示す動力液圧源56)によって加圧された作動液の供給をマスタシリンダを介さずに直接的に受けるように構成されていてもよい。このような構成において動力液圧源から第1及び第2制御系統の一方に供給される液圧は、本開示に係る「上流液圧」の他の例に相当する。
1FL、1FR、1RL、1RR 車輪
2 ブレーキペダル
10 車両制動装置
12 液圧発生装置
14 制動アクチュエータ
16 制動機構
16FL、16FR、16RL、16RR ホイールシリンダ
20 マスタシリンダ
22 サーボ圧発生装置
24、26、46、50、72 液圧流路
28 シリンダボディ
32 第1マスタピストン
34 第2マスタピストン
42 サーボ室
48、54 電磁弁
52 大気圧リザーバ
56 動力液圧源
58 増圧弁
60 減圧弁
62 レギュレータ
64、79 電動機
66 ポンプ
68 アキュムレータ
70、74 液圧センサ
76 第1マスタ室
78 第2マスタ室
80 制動アクチュエータの第1制御系統
81FL、81FR、91RL、91RR 増圧弁
82FL、82FR、92RL、92RR 減圧弁
83、93 リザーバ
84、94 ポンプ
85、95 電磁弁
86、87、88、89、96、97、98、99 液圧流路
90 制動アクチュエータの第2制御系統
100、102 上流液圧センサ

Claims (4)

  1. ホイールシリンダ内の液圧を制御する制動アクチュエータと、
    液圧流路を介して前記制動アクチュエータと接続され、前記液圧流路を介して前記制動アクチュエータに供給される上流液圧の増大及び保持を実行可能な液圧発生装置と、
    前記上流液圧を検出する液圧センサと、
    電子制御ユニットと、
    を備え、
    前記電子制御ユニットは、
    前記上流液圧を高めて保持するように前記液圧発生装置を制御する上流圧保持処理と、
    前記上流液圧が保持された状態で、作動液が前記液圧流路を介して前記ホイールシリンダに供給されるように前記制動アクチュエータを制御する下流加圧処理と、
    前記下流加圧処理の実行に伴って前記上流液圧が判定閾値以下に低下しない場合に、前記制動アクチュエータに故障が生じていると判定する故障判定処理と、
    を実行する
    車両制動装置。
  2. 請求項1に記載の車両制動装置であって、
    前記故障判定処理において、前記電子制御ユニットは、前記下流加圧処理の開始から所定時間が経過した時に前記上流液圧が前記判定閾値以下に低下していない場合に、前記制動アクチュエータに故障が生じていると判定する
    車両制動装置。
  3. ホイールシリンダ内の液圧を制御する制動アクチュエータと、液圧流路を介して前記制動アクチュエータと接続され、前記液圧流路を介して前記制動アクチュエータに供給される上流液圧の増大及び保持を実行可能な液圧発生装置と、前記上流液圧を検出する液圧センサと、を備える車両制動装置の故障判定方法であって、
    前記上流液圧を高めて保持するように前記液圧発生装置を制御する上流圧保持処理と、
    前記上流液圧が保持された状態で、作動液が前記液圧流路を介して前記ホイールシリンダに供給されるように前記制動アクチュエータを制御する下流加圧処理と、
    前記下流加圧処理の実行に伴って前記上流液圧が判定閾値以下に低下しない場合に、前記制動アクチュエータに故障が生じていると判定する故障判定処理と、
    を含む
    車両制動装置の故障判定方法。
  4. 請求項3に記載の車両制動装置の故障判定方法であって、
    前記故障判定処理において、前記下流加圧処理の開始から所定時間が経過した時に前記上流液圧が前記判定閾値以下に低下していない場合に、前記制動アクチュエータに故障が生じていると判定される
    車両制動装置の故障判定方法。
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