JP2023139951A - フローティングコネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】大きなフローティング量を実現可能な構造を備えているフローティングコネクタを提供する。【解決手段】フローティングコネクタ１００は、固定ハウジング２００と、固定シェル３００と、端子４００と、可動ハウジング５００と、可動シェル６００と、規制部とを備えている。固定シェル３００には、第１シェル接触部が設けられている。可動シェル６００は、可動ハウジング５００に取り付けられている。可動シェル６００には、第２シェル接触部が設けられている。第１シェル接触部と第２シェル接触部の少なくとも一方は、弾性を有している。第１シェル接触部と第２シェル接触部とは、上記少なくとも一方の弾性を利用して、上下方向において互いに接触している。規制部は、第２シェル接触部が上下方向において第１シェル接触部から離れる方向に移動することを規制している。【選択図】図１１

Description

本発明は、可動シェルを備えたフローティングコネクタに関する。

図２２から図２４までを参照すると、特許文献１には、この種のフローティングコネクタ９００が開示されている。フローティングコネクタ９００は、固定ハウジング９１０と、第一シールド（固定シェル）９２０と、端子９３０と、可動ハウジング９４０と、第二シールド（可動シェル）９５０とを備えている。固定シェル９２０は、固定ハウジング９１０に取り付けられており、部分的に固定ハウジング９１０を覆っている。固定シェル９２０は、固定側被保持部９２２を有している。端子９３０は、固定側被保持部（第１被保持部）９３１と、可動側被保持部（第２被保持部）９３２と、中間弾性部（連結部）９３３と、先端弾性部（支持部）９３４と、接触部（接点）９３５とを有している。第１被保持部９３１は、固定ハウジング９１０に保持されている。第２被保持部９３２は、可動ハウジング９４０に保持されている。連結部９３３は、弾性変形可能であり、第１被保持部９３１と第２被保持部９３２とを連結している。支持部９３４は、第２被保持部９３２から延びており、接点９３５を支持している。可動ハウジング９４０は、連結部９３３の弾性変形を利用して、固定ハウジング９１０に対して移動可能となっている。可動シェル９５０は、板材に対して打ち抜き加工及び曲げ加工して製造されている。可動シェル９５０は、可動ハウジング９４０に取り付けられており、部分的に可動ハウジング９４０を覆っている。可動シェル９５０は、可動側シールド部９５１と、弾性支持部９５２と、弾性支持部９５２の先端に形成された第２側接触部９５４を有している。第２側接触部９５４は、固定側被保持部９２２に対してＸ方向内側から弾性的に接触する。これにより、可動シェル９５０と固定シェル９２０とが電気的に接続される。

特開２０２１－９３２５０号公報

特許文献１のフローティングコネクタ９００において、可動ハウジング９４０のフローティング量を大きくする場合、可動シェル９５０の弾性支持部９５２の弾性変位量を大きくする必要がある。一方、上述のように、可動シェル９５０は板材を打ち抜き及び曲げ加工して製造されているため、必然的に可動側シールド部９５１と弾性支持部９５２とは同じ肉厚となる。可動側シールド部９５１の強度を確保するため、上記板材の肉厚はある程度確保しなければならず、弾性支持部９５２の肉厚の低減には自ずと限界がある。よって、板材から製造される可動シェル９５０において弾性支持部９５２の弾性変位量を大きくするためには、弾性支持部９５２のばね長を大きくしなければならない。しかしながら、弾性支持部９５２のばね長の増大は、フローティングコネクタ９００を大型化させることに繋がるため、好ましくない。即ち、特許文献１のフローティングコネクタ９００の構成では、可動ハウジング９４０のフローティング量を大きくすることができない。

よって本発明は、大きなフローティング量を実現可能な構造を備えているフローティングコネクタを提供することを目的とする。

本発明は、第１のフローティングコネクタとして、
基板に搭載されると共に上下方向において相手側コネクタと嵌合可能なフローティングコネクタであって、
前記フローティングコネクタは、固定ハウジングと、固定シェルと、端子と、可動ハウジングと、可動シェルと、規制部とを備えており、
前記固定シェルは、前記フローティングコネクタが前記基板に搭載される際に前記基板に固定され、
前記固定シェルは、前記固定ハウジングに取り付けられており、前記上下方向と直交する水平面内において、少なくとも部分的に、前記固定ハウジングを覆っており、
前記固定シェルには、第１シェル接触部が設けられており、
前記端子は、第１被保持部と、第２被保持部と、連結部と、支持部と、接点とを有しており、
前記第１被保持部は、前記固定ハウジングに保持されており、
前記第２被保持部は、前記可動ハウジングに保持されており、
前記連結部は、弾性変形可能であり、前記第１被保持部と前記第２被保持部とを連結しており、
前記支持部は、前記第２被保持部から延びており、前記接点を支持しており、
前記可動ハウジングは、前記連結部の弾性変形を利用して、前記固定ハウジングに対して、少なくとも前記水平面内において移動可能であり、
前記可動シェルは、前記可動ハウジングに取り付けられており、前記水平面内において、少なくとも部分的に、前記可動ハウジングを覆っており、
前記可動シェルには、第２シェル接触部が設けられており、
前記第１シェル接触部と前記第２シェル接触部の少なくとも一方は、弾性を有しており、
前記第１シェル接触部と前記第２シェル接触部とは、前記少なくとも一方の弾性を利用して、前記上下方向において互いに接触しており、
前記規制部は、前記第２シェル接触部が前記上下方向において前記第１シェル接触部から離れる方向に移動することを規制している
フローティングコネクタを提供する。

また、本発明は、第２のフローティングコネクタとして、第１のフローティングコネクタであって、
前記可動ハウジングの可動範囲内において、前記第１シェル接触部と前記第２シェル接触部とは、常に互いに接触している
フローティングコネクタを提供する。

また、本発明は、第３のフローティングコネクタとして、第１又は第２のフローティングコネクタであって、
前記規制部は、前記固定ハウジングの一部である
フローティングコネクタを提供する。

また、本発明は、第４のフローティングコネクタとして、第１から第３までのいずれかのフローティングコネクタであって、
前記規制部は、前記可動ハウジングの前記上下方向への移動を規制し、それにより、前記第２シェル接触部の前記移動を規制している
フローティングコネクタを提供する。

また、本発明は、第５のフローティングコネクタとして、第１から第４までのいずれかのフローティングコネクタコネクタであって、
前記固定シェルは、第１平板部を有しており、
前記第１シェル接触部は、前記第１平板部に設けられており、
前記可動シェルは、第２平板部を有しており、
前記第２平板部は、前記上下方向において前記第１平板部と対向しており、
前記第２シェル接触部は、前記第２平板部に設けられている
フローティングコネクタを提供する。

また、本発明は、第６のフローティングコネクタとして、第５のフローティングコネクタであって、
前記第１平板部は、前記上下方向において、前記端子よりも上方に位置しており、
前記第２平板部は、前記上下方向において、前記第１平板部よりも上方に位置している
フローティングコネクタを提供する。

また、本発明は、第７のフローティングコネクタとして、第６のフローティングコネクタであって、
前記固定ハウジングは、収容部を有しており、
前記収容部は、前記可動ハウジング及び前記可動シェルの夫々を少なくとも部分的に収容しており、
前記固定シェルは、付加的第１平板部を更に有しており、
前記第１平板部及び前記付加的第１平板部の夫々は、前記水平面内において前記収容部の外側に位置しており、
前記可動シェルは、付加的第２平板部を更に有しており、
前記第２平板部及び前記付加的第２平板部の夫々は、前記水平面内において前記収容部の外側に位置しており、
前記付加的第２平板部は、前記上下方向において、前記付加的第１平板部の上方に位置しており、且つ、前記付加的第１平板部と対向している
フローティングコネクタを提供する。

本発明のフローティングコネクタは、以下のように構成されている：固定シェルには、第１シェル接触部が設けられている；可動シェルには、第２シェル接触部が設けられている；第１シェル接触部と第２シェル接触部の少なくとも一方は、弾性を有している；第１シェル接触部と第２シェル接触部とは、第１シェル接触部と第２シェル接触部の少なくとも一方の弾性を利用して、上下方向において互いに接触している。これにより、本発明のフローティングコネクタは、特許文献１のフローティングコネクタ９００と異なり、可動ハウジングのフローティング量が、固定シェルと可動シェルとの接触構造に依存しない構成となっている。即ち、本発明のフローティングコネクタは、大きなフローティング量を実現可能な構造を備えている。

本発明の実施の形態による組立体を示す斜視図である。 図１の組立体を示す上面図である。 図１の組立体を示す正面図である。 図３の組立体をＡ－Ａ線に沿って示す断面図である。 図１の組立体に含まれるフローティングコネクタを示す斜視図である。 図５のフローティングコネクタを示す別の斜視図である。 図５のフローティングコネクタを示す上面図である。図において、第１平板部及び第１シェル接触部を点線で示している。 図５のフローティングコネクタを示す正面図である。図において、フローティングコネクタの一部を拡大して示している。 図５のフローティングコネクタを示す側面図である。 図５のフローティングコネクタを示す底面図である。 図１０のフローティングコネクタをＢ－Ｂ線に沿って示す断面図である。 図１１のフローティングコネクタの破線Ｄで囲まれた部分を拡大して示す断面図である。 図１１のフローティングコネクタの破線Ｅで囲まれた部分を拡大して示す断面図である。 図１０のフローティングコネクタをＣ－Ｃ線に沿って示す断面図である。 図５のフローティングコネクタを示す分解斜視図である。図において、固定シェルは固定ハウジングに取り付けられているが、可動シェルは可動ハウジングに取り付けられていない。 図１５のフローティングコネクタを示す別の分解斜視図である。 図１５のフローティングコネクタに含まれる固定シェル及び固定ハウジングを示す上面図である。 図１７の固定シェル及び固定ハウジングを示す底面図である。 図１の組立体に含まれる相手側コネクタを示す斜視図である。 図１９の相手側コネクタを示す正面図である。 図２０の相手側コネクタをＦ－Ｆ線に沿って示す断面図である。 特許文献１のフローティングコネクタを示す断面図である。 図２２のフローティングコネクタを示す別の断面図である。 図２２のフローティングコネクタに含まれる第二シールドを示す斜視図である。

図１に示されるように、本発明の実施の形態による組立体１０は、フローティングコネクタ１００と、相手側コネクタ７００とを備えている。

図４に示されるように、本実施の形態の相手側コネクタ７００は、上下方向においてフローティングコネクタ１００と嵌合可能である。本実施の形態において、上下方向はＺ方向である。ここで、上方を＋Ｚ方向とし、下方を－Ｚ方向とする。相手側コネクタ７００は、基板（図示せず）に搭載されるものである。図１９に示されるように、相手側コネクタ７００は、相手側ハウジング７１０と、複数の相手側端子７５０と、相手側シェル７２０とを備えている。

図２１を参照して、本実施の形態の相手側ハウジング７１０は、絶縁体からなる。相手側ハウジング７１０は、突出部受容部７１２を有している。

図２１に示されるように、本実施の形態の突出部受容部７１２は、上下方向において上方に凹んでいる。

図２１を参照して、本実施の形態の相手側端子７５０の夫々は、金属からなる。相手側端子７５０は、相手側ハウジング７１０に保持されている。相手側端子７５０の夫々は、相手側接触部７５２を有している。

図２１に示されるように、本実施の形態の相手側接触部７５２は、上下方向に延びている。相手側接触部７５２は、突出部受容部７１２内において露出している。

図２１を参照して、本実施の形態の相手側シェル７２０は、金属からなる。相手側シェル７２０は、相手側ハウジング７１０に保持されている。相手側シェル７２０は、上下方向と直交する水平面内において、部分的に相手側ハウジング７１０を覆っている。本実施の形態において、上下方向と直交する水平面はＸＹ平面である。

図１１を参照して、本実施の形態のフローティングコネクタ１００は、基板（図示せず）に搭載されるものである。図４を参照して、フローティングコネクタ１００は、上下方向において相手側コネクタ７００と嵌合可能である。

図１１及び図１４に示されるように、フローティングコネクタ１００は、相手側コネクタ受容部１５０と、固定ハウジング２００と、規制部２１０と、可動ハウジング５００と、端子４００と、固定シェル３００と、可動シェル６００とを備えている。

図１１に示されるように、本実施の形態の相手側コネクタ受容部１５０は、上下方向における上方が開口している。図４に示されるように、相手側コネクタ受容部１５０は、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に相手側コネクタ７００の一部を受容する。

図１７を参照して、本実施の形態の固定ハウジング２００は、絶縁体からなる。固定ハウジング２００は、収容部２２０を有している。

図１７に示されるように、本実施の形態の収容部２２０は、上下方向における上方に開口している。図１６及び図１７を参照して、収容部２２０は、上下方向における下方が開口している。図１１に示されるように、収容部２２０は、可動ハウジング５００及び可動シェル６００の夫々を少なくとも部分的に収容している。

図１８に示されるように、固定ハウジング２００は、複数の第１保持部２３０を有している。

図１１を参照して、本実施の形態の第１保持部２３０は、端子４００と夫々対応している。第１保持部２３０の夫々は、固定ハウジング２００の前後方向における後端近傍に位置している。本実施の形態において、前後方向はＸ方向である。また、前方は＋Ｘ方向であり、後方は－Ｘ方向である。

図１８に示されるように、本実施の形態の規制部２１０の数は、２つである。なお、本発明はこれに限定されず、規制部２１０の数は１つであってもよい。規制部２１０は、固定ハウジング２００のピッチ方向における両端に夫々位置している。本実施の形態において、ピッチ方向はＹ方向である。また、ピッチ方向は左右方向でもある。ここで、右方を＋Ｙ方向とし、左方を－Ｙ方向とする。図１６に示されるように、規制部２１０の夫々は、上下方向において下方を向いた平面である。規制部２１０は、固定ハウジング２００の一部である。

図１５を参照して、本実施の形態の可動ハウジング５００は、絶縁体からなる。可動ハウジング５００は、基部５０５と、突出部５２０とを有している。

図１１に示されるように、本実施の形態の基部５０５は、可動ハウジング５００の上下方向における下端を規定している。図１０に示されるように、基部５０５は、可動ハウジング５００のピッチ方向における外端を規定している。図１１及び図１５を参照して、基部５０５は、２つの被規制部５１０と、複数の第２保持部５０５２とを有している。

図１５に示されるように、本実施の形態の被規制部５１０は、基部５０５のピッチ方向における両端に夫々位置している。被規制部５１０は、上下方向において上方を向いた平面である。

図１１を参照して、本実施の形態の第２保持部５０５２は、端子４００と夫々対応している。第２保持部５０５２の夫々は、可動ハウジング５００の前後方向における中央付近に位置している。

図１１に示されるように、本実施の形態の突出部５２０は、基部５０５から上下方向における上方に延びている。図４に示されるように、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に、突出部５２０は、突出部受容部７１２に収容される。図６に示されるように、突出部５２０は、複数の端子収容部５２１を有している。

図１１に示されるように、本実施の形態の端子収容部５２１の夫々は、上下方向に延びる空間である。端子収容部５２１は、端子４００と夫々対応している。端子収容部５２１は、対応する端子４００の一部を収容している。

図１５を参照して、本実施の形態の端子４００の夫々は、金属製である。端子４００は、互いに同じ形状を有している。端子４００は、ピッチ方向に配列されている。本実施の形態において、端子４００の配列は１列である。なお本発明はこれに限定されず、端子４００が前後方向に２列に配列されていてもよい。

図１１に示されるように、端子４００は、被固定部４０５と、第１被保持部４１０と、第２被保持部４２０と、連結部４３０と、支持部４４０と、接点４５０と、ガイド部４６０とを有している。

図１１を参照して、本実施の形態の被固定部４０５は、フローティングコネクタ１００が基板上に搭載される際に基板に半田付け等により固定されるものである。被固定部４０５は、第１被保持部４１０から前後方向外側に延びている。即ち、被固定部４０５は、第１被保持部４１０から前後方向において後方に延びている。被固定部４０５は、端子４００の前後方向における後端を規定している。被固定部４０５は、端子４００の上下方向における下端を規定している。図１１及び図１４を参照して、規制部２１０は、上下方向において被固定部４０５よりも上方に位置している。被規制部５１０は、上下方向において被固定部４０５よりも上方に位置している。

図１１に示されるように、本実施の形態の第１被保持部４１０は、被固定部４０５から上下方向において上方に延びている。第１被保持部４１０は、固定ハウジング２００に保持されている。第１被保持部４１０は、第１保持部２３０に保持されている。より詳しくは、第１被保持部４１０は、第１保持部２３０に圧入されている。

図１１に示されるように、本実施の形態の第２被保持部４２０は、連結部４３０から上下方向において上方に延びている。第２被保持部４２０は、可動ハウジング５００に保持されている。第２被保持部４２０は、第２保持部５０５２に保持されている。より詳しくは、第２被保持部４２０は、第２保持部５０５２に圧入されている。

図１１に示されるように、本実施の形態の連結部４３０は、第１被保持部４１０から前後方向における前方に延びている。連結部４３０は、第２被保持部４２０から前後方向における後方に延びている。連結部４３０は、第１被保持部４１０と第２被保持部４２０とを連結している。連結部４３０は、弾性変形可能である。可動ハウジング５００は、連結部４３０の弾性変形を利用して、固定ハウジング２００に対して、少なくとも水平面内において移動可能となっている。より詳しくは、図１０、図１１及び図１８を参照して、可動ハウジング５００は、連結部４３０の弾性変形を利用して、固定ハウジング２００に対して、水平面内におけるに可動範囲ＭＡ内において移動可能となっている。

図１１に示されるように、本実施の形態の支持部４４０は、第２被保持部４２０から延びている。より詳しくは、支持部４４０は、第２被保持部４２０から上方且つ前方に延びている。支持部４４０は、弾性変形可能となっている。支持部４４０は、収容部２２０内に位置している。支持部４４０は、相手側コネクタ受容部１５０内に位置している。支持部４４０の一部は、端子収容部５２１内に位置している。支持部４４０は、上下方向において基部５０５の上方に位置している。支持部４４０は、接点４５０を支持している。即ち、支持部４４０は、接点４５０を弾性支持している。

図４に示されるように、本実施の形態の接点４５０は、フローティングコネクタ１００が相手側コネクタ７００と嵌合する際に相手側端子７５０と接触するものである。より詳しくは、フローティングコネクタ１００が相手側コネクタ７００と嵌合する際、接点４５０は、相手側接触部７５２と接触する。図１１に示されるように、接点４５０は、収容部２２０内に位置している。接点４５０は、相手側コネクタ受容部１５０内に位置している。接点４５０は、端子収容部５２１の外側に位置している。より詳しくは、接点４５０は、端子収容部５２１の前方に位置している。接点４５０は、支持部４４０に支持されている。上述のように支持部４４０が弾性変形可能となっていることにより、接点４５０は前後方向に移動可能となっている。接点４５０は、前後方向において前方に向いている。図１１及び図１４を参照して、規制部２１０は、上下方向において接点４５０の下方に位置している。被規制部５１０は、上下方向において接点４５０の下方に位置している。

図４を参照して、本実施の形態のガイド部４６０は、フローティングコネクタ１００が相手側コネクタ７００と嵌合する際に相手側端子７５０をガイドするものである。図１１に示されるように、ガイド部４６０は、接点４５０から延びている。即ち、ガイド部４６０は、接点４５０から上方且つ後方に延びている。ガイド部４６０は、端子４００の上下方向における上端を規定している。ガイド部４６０の上端は、自由端である。ガイド部４６０の上端は、端子収容部５２１内に位置している。

図１５を参照して、本実施の形態の固定シェル３００は、金属製である。固定シェル３００は、フローティングコネクタ１００が基板に搭載される際に基板に固定される。固定シェル３００は、固定ハウジング２００に取り付けられている。固定シェル３００は、上下方向と直交する水平面内において、少なくとも部分的に、固定ハウジング２００を覆っている。固定シェル３００は、フローティングコネクタ１００の前後方向における外端を規定している。

図８及び図１５に示されるように、固定シェル３００は、前板部３３０と、後板部３４０と、複数の第１平板部３１０を有している。

図８及び図９を参照して、本実施の形態の前板部３３０は、前後方向と直交する平板形状を有している。前板部３３０は、前後方向において後板部３４０よりも前方に位置している。前板部３３０は、フローティングコネクタ１００の前後方向における前端を規定している。図１１に示されるように、前板部３３０は、前後方向において固定ハウジング２００の前方に位置している。前板部３３０は、前後方向において可動ハウジング５００の前方に位置している。前板部３３０は、前後方向において収容部２２０の前方に位置している。

図８に示されるように、前板部３３０は、２つの前側被固定部３３２を有している。

図１１に示されるように、前側被固定部３３２は、前板部３３０の上下方向における下端を規定している。前側被固定部３３２は、固定シェル３００の上下方向における下端を規定している。前側被固定部３３２は、固定ハウジング２００の上下方向における下方に位置している。前側被固定部３３２は、可動ハウジング５００の上下方向における下方に位置している。前側被固定部３３２は、フローティングコネクタ１００の上下方向における下端を規定している。前側被固定部３３２の夫々は、フローティングコネクタ１００が基板に搭載される際に基板に固定される。

図１５に示されるように、本実施の形態の後板部３４０は、前後方向と直交する平板形状を有している。後板部３４０は、フローティングコネクタ１００の前後方向における後端を規定している。後板部３４０は、前後方向において第１平板部３１０のいずれよりも後方に位置している。図１１に示されるように、後板部３４０は、前後方向において前板部３３０よりも後方に位置している。後板部３４０は、前後方向において固定ハウジング２００の後方に位置している。後板部３４０は、前後方向において可動ハウジング５００の後方に位置している。後板部３４０は、前後方向において収容部２２０の後方に位置している。

図１６に示されるように、後板部３４０は、２つの後側被固定部３４２を有している。

図１１に示されるように、後側被固定部３４２は、後板部３４０の上下方向における下端を規定している。後側被固定部３４２は、固定シェル３００の上下方向における下端を規定している。後側被固定部３４２は、固定ハウジング２００の上下方向における下方に位置している。後側被固定部３４２は、可動ハウジング５００の上下方向における下方に位置している。後側被固定部３４２は、フローティングコネクタ１００の上下方向における下端を規定している。後側被固定部３４２の夫々は、フローティングコネクタ１００が基板に搭載される際に基板に固定される。

図１７に示されるように、本実施の形態の第１平板部３１０の数は、２つである。なお、本発明はこれに限定されず、第１平板部３１０の数は１つであってもよい。第１平板部３１０は、前後方向に並んでいる。収容部２２０は、前後方向において２つの第１平板部３１０の間に位置している。第１平板部３１０の夫々は、上下方向と直交する水平面内において収容部２２０の外側に位置している。第１平板部３１０の夫々は、前後方向において収容部２２０の外側に位置している。ピッチ方向において、第１平板部３１０の夫々の位置は、収容部２２０の位置と重複している。図１７及び図１８を参照して、第１平板部３１０の夫々は、ピッチ方向において２つの規制部２１０の間に位置している。図１１に示されるように、第１平板部３１０は、上下方向において互いに同じ位置に位置している。第１平板部３１０の夫々は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。第１平板部３１０の夫々は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。第１平板部３１０の夫々は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。より詳しくは、第１平板部３１０の夫々は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。図１５を参照して、第１平板部３１０の夫々は、ピッチ方向において２つの被規制部５１０の間に位置している。

図１７に示されるように、第１平板部３１０の夫々には、２つの第１シェル接触部３１２が設けられている。即ち、固定シェル３００には、４つの第１シェル接触部３１２が設けられている。なお、本発明はこれに限定されず、固定シェル３００に１つの第１シェル接触部３１２が設けられていればよい。図１２及び図１３を参照して、第１シェル接触部３１２の夫々は、弾性を有している。第１シェル接触部３１２の夫々は、上下方向に弾性変形可能となっている。第１シェル接触部３１２の夫々は、上下方向において上方に突出している。

図１７に示されるように、第１平板部３１０は、前側第１平板部３１０２と、後側第１平板部３１０４とを含んでいる。

図１１に示されるように、本実施の形態の前側第１平板部３１０２は、上下方向において後側第１平板部３１０４と同じ位置に位置している。前側第１平板部３１０２は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。前側第１平板部３１０２は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。前側第１平板部３１０２は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。前側第１平板部３１０２は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。前側第１平板部３１０２は、前後方向において収容部２２０の前方に位置している。図１７に示されるように、ピッチ方向において、前側第１平板部３１０２の位置は、収容部２２０の位置と重複している。前側第１平板部３１０２と後側第１平板部３１０４とは、ピッチ方向において同じ位置に位置している。

図１５に示されるように、本実施の形態の後側第１平板部３１０４は、後板部３４０とから前後方向における前方に延びている。図１１に示されるように、後側第１平板部３１０４は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。後側第１平板部３１０４は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。後側第１平板部３１０４は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。後側第１平板部３１０４は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。後側第１平板部３１０４は、前後方向において収容部２２０の後方に位置している。図１７に示されるように、ピッチ方向において、後側第１平板部３１０４の位置は、収容部２２０の位置と重複している。

図１７に示されるように、第１シェル接触部３１２は、２つの前側第１シェル接触部３１２２と、２つの後側第１シェル接触部３１２４とを含んでいる。

図１７に示されるように、前側第１シェル接触部３１２２の夫々は、前側第１平板部３１０２に設けられている。図１２を参照して、前側第１シェル接触部３１２２の夫々は、弾性を有している。前側第１シェル接触部３１２２の夫々は、上下方向に弾性変形可能となっている。前側第１シェル接触部３１２２の夫々は、上下方向において上方に突出している。

図１７に示されるように、後側第１シェル接触部３１２４の夫々は、後側第１平板部３１０４に設けられている。図１３を参照して、後側第１シェル接触部３１２４の夫々は、弾性を有している。後側第１シェル接触部３１２４の夫々は、上下方向に弾性変形可能となっている。後側第１シェル接触部３１２４の夫々は、上下方向において上方に突出している。

図１７に示されるように、固定シェル３００は、複数の付加的第１平板部３２０を更に有している。

図１５を参照して、本実施の形態の付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向と直交する平板形状を有している。本実施の形態において、付加的第１平板部３２０の数は２つである。なお、本発明はこれに限定されず、付加的第１平板部３２０の数は１つであってもよい。付加的第１平板部３２０は、ピッチ方向に並んでいる。収容部２２０は、ピッチ方向において２つの付加的第１平板部３２０の間に位置している。図８に示されるように、２つの付加的第１平板部３２０は、上下方向において同じ位置に位置している。第１平板部３１０と付加的第１平板部３２０とは、上下方向において同じ位置に位置している。図８及び図１４を参照して、付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。図１１及び図１４を参照して、付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。図１７に示されるように、付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向と直交する水平面内において収容部２２０の外側に位置している。付加的第１平板部３２０の夫々は、ピッチ方向において収容部２２０の外側に位置している。前後方向において、付加的第１平板部３２０の夫々の位置は、収容部２２０の位置と重複している。図１７及び図１８を参照して、付加的第１平板部３２０は、規制部２１０と夫々対応している。付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向において、対応する規制部２１０の上方に位置している。図１４及び図１５を参照して、付加的第１平板部３２０は、被規制部５１０と夫々対応している。付加的第１平板部３２０の夫々は、上下方向において、対応する被規制部５１０の上方に位置している。

図１７に示されるように、付加的第１平板部３２０は、右側第１平板部３２０２と、左側第１平板部３２０４とを含んでいる。

図８に示されるように、本実施の形態の右側第１平板部３２０２は、上下方向において左側第１平板部３２０４と同じ位置に位置している。図１７に示されるように、右側第１平板部３２０２は、固定シェル３００の左右方向における右端を規定している。右側第１平板部３２０２は、左右方向において収容部２２０の右方に位置している。前後方向において、右側第１平板部３２０２の位置は、収容部２２０の位置と重複している。右側第１平板部３２０２と左側第１平板部３２０４とは、前後方向において同じ位置に位置している。図９に示されるように、右側第１平板部３２０２は、前板部３３０と後板部３４０とを互いに連結している。図１４に示されるように、右側第１平板部３２０２は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。図１１及び図１４を参照して、右側第１平板部３２０２は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。右側第１平板部３２０２は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。右側第１平板部３２０２は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。

図１７に示されるように、本実施の形態の左側第１平板部３２０４は、固定シェル３００の左右方向における左端を規定している。左側第１平板部３２０４は、左右方向において収容部２２０の左方に位置している。前後方向において、左側第１平板部３２０４の位置は、収容部２２０の位置と重複している。図６及び図１５を参照して、左側第１平板部３２０４は、前板部３３０と後板部３４０とを互いに連結している。図１５に示されるように、左側第１平板部３２０４は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。図１１及び図１５を参照して、左側第１平板部３２０４は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。左側第１平板部３２０４は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。左側第１平板部３２０４は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。

図１５を参照して、本実施の形態の可動シェル６００は、金属製である。図１１に示されるように、可動シェル６００は、可動ハウジング５００に取り付けられている。可動シェル６００は、水平面内において、少なくとも部分的に、可動ハウジング５００を覆っている。可動シェル６００は、水平面内において突出部５２０を覆っている。

図１５に示されるように、可動シェル６００は、周板部６３０と、圧入部６５０と、複数の第２平板部６１０を有している。

図１６に示されるように、本実施の形態の周板部６３０は、可動シェル６００の上下方向における下端を規定している。図６に示されるように、周板部６３０は、水平面内において突出部５２０の外側に位置している。周板部６３０は、水平面内において突出部５２０を包囲している。図１１に示されるように、周板部６３０は、収容部２２０内に位置している。周板部６３０は、相手側コネクタ受容部１５０の水平面内における外縁を規定している。

図７及び図１５に示されるように、周板部６３０には、複数の接触部６４０が設けられている。本実施の形態において、接触部６４０の数は６つである。接触部６４０の夫々は、弾性を有している。接触部６４０の夫々は、上下方向と直交する方向に弾性変形可能となっている。図７に示されるように、接触部６４０の夫々は、相手側コネクタ受容部１５０内に突出している。図４及び図１１を参照して、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に、接触部６４０の夫々は、相手側シェル７２０に接触する。

図１５及び図１６に示されるように、本実施の形態の周板部６３０は、前部６３２と、後部６３４と、右部６３６と、左部６３８とを有している。

図１１に示されるように、本実施の形態の前部６３２は、上下方向に延びている。前部６３２は、周板部６３０の前後方向における前端を規定している。前部６３２は、前後方向において突出部５２０の前方に位置している。図１１から図１３までを参照して、前部６３２は、前後方向において２つの第１平板部３１０の間に位置している。前部６３２は、前後方向において前側第１平板部３１０２の後方に位置している。前部６３２は、前後方向において後側第１平板部３１０４の前方に位置している。図１５及び図１６を参照して、前部６３２は、左右方向において右部６３６と左部６３８とを互いに連結している。

図１１に示されるように、本実施の形態の後部６３４は、上下方向に延びている。後部６３４は、周板部６３０の前後方向における後端を規定している。後部６３４は、前後方向において突出部５２０の後方に位置している。図１１から図１３までを参照して、後部６３４は、前後方向において２つの第１平板部３１０の間に位置している。後部６３４は、前後方向において前側第１平板部３１０２の後方に位置している。後部６３４は、前後方向において後側第１平板部３１０４の前方に位置している。突出部５２０は、前後方向において前部６３２と後部６３４との間に位置している。図１５及び図１６を参照して、後部６３４は、左右方向において右部６３６と左部６３８とを互いに連結している。

図１６に示されるように、本実施の形態の右部６３６は、上下方向に延びている。右部６３６は、周板部６３０の左右方向における右端を規定している。右部６３６は、前後方向において、前部６３２と後部６３４とを互いに連結している。右部６３６と左部６３８とは、前後方向において同じ位置に位置している。

図１５に示されるように、本実施の形態の左部６３８は、上下方向に延びている。左部６３８は、周板部６３０の左右方向における左端を規定している。左部６３８は、前後方向において、前部６３２と後部６３４とを互いに連結している。

図７に示されるように、接触部６４０は、２つの前側接触部６４２と、２つの後側接触部６４４４と、右側接触部６４６と、左側接触部６４８とを含んでいる。

図１５に示されるように、前側接触部６４２の夫々は、前部６３２に設けられている。前側接触部６４２の夫々は、弾性を有している。図１１を参照して、前側接触部６４２の夫々は、前後方向に弾性変形可能となっている。前側接触部６４２の夫々は、前後方向において後方に突出している。図４及び図１１を参照して、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に、前側接触部６４２は、相手側シェル７２０に前方から接触する。

図１１を参照して、後側接触部６４４の夫々は、後部６３４に設けられている。後側接触部６４４の夫々は、弾性を有している。後側接触部６４４の夫々は、前後方向に弾性変形可能となっている。後側接触部６４４の夫々は、前後方向において前方に突出している。図４及び図１１を参照して、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に、後側接触部６４４は、相手側シェル７２０に後方から接触する。

図７及び図１６を参照して、右側接触部６４６は、右部６３６に設けられている。右側接触部６４６は、弾性を有している。右側接触部６４６は、左右方向に弾性変形可能となっている。右側接触部６４６は、左右方向において左方に突出している。図２、図７及び図１９を参照して、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に、右側接触部６４６は、相手側シェル７２０に右方から接触する。

図７及び図１５を参照して、左側接触部６４８は、左部６３８に設けられている。左側接触部６４８は、弾性を有している。左側接触部６４８は、左右方向に弾性変形可能となっている。左側接触部６４８は、左右方向において右方に突出している。図２、図７及び図１９を参照して、フローティングコネクタ１００と相手側コネクタ７００とが嵌合した際に、左側接触部６４８は、相手側シェル７２０に左方から接触する。

図１５に示されるように、本実施の形態の圧入部６５０の夫々は、周板部６３０の下端から下方に突出している。圧入部６５０の夫々は、基部５０５に圧入されて保持されている。これにより、可動シェル６００は、可動ハウジング５００に保持されている。なお、可動シェル６００の可動ハウジング５００への保持方法は、上述の方法に限定されない。

図７に示されるように、本実施の形態の第２平板部６１０の数は、２つである。なお、本発明はこれに限定されず、第２平板部６１０の数は１つであってもよい。第２平板部６１０の夫々は、上下方向と直交する水平面内において収容部２２０の外側に位置している。第２平板部６１０の夫々は、前後方向において収容部２２０の外側に位置している。ピッチ方向において、第２平板部６１０の夫々の位置は、収容部２２０の位置と重複している。図７及び図１８を参照して、第２平板部６１０の夫々は、ピッチ方向において２つの規制部２１０の間に位置している。図７及び図１５を参照して、第２平板部６１０の夫々は、ピッチ方向において２つの被規制部５１０の間に位置している。図１１に示されるように、第２平板部６１０の夫々は、上下方向と直交する平板形状を有している。２つの第２平板部６１０は、上下方向において同じ位置に位置している。第２平板部６１０の夫々は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。第２平板部６１０の夫々は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。第２平板部６１０の夫々は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。第２平板部６１０の夫々は、上下方向において、接点４５０よりも上方に位置している。より詳しくは、第２平板部６１０の夫々は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。第２平板部６１０は、上下方向において第１平板部３１０と対向している。第２平板部６１０は、上下方向において、第１平板部３１０よりも上方に位置している。第２平板部６１０の夫々は、上下方向において、周板部６３０よりも上方に位置している。

図１１に示されるように、第２平板部６１０の夫々には、第２シェル接触部６１２が設けられている。より詳しくは、可動シェル６００には、４つの第２シェル接触部６１２が設けられている。なお、本発明はこれに限定されず、可動シェル６００に１つの第２シェル接触部６１２が設けられていればよい。第２シェル接触部６１２の夫々は、上下方向において下方を向いている。第２シェル接触部６１２の夫々は、上下方向と直交する平面である。第２シェル接触部６１２は、上下方向において第１シェル接触部３１２の上方に位置している。より詳しくは、第２シェル接触部６１２は、第１シェル接触部３１２と夫々対応しており、第２シェル接触部６１２の夫々は、対応する第１シェル接触部３１２の上方に位置している。

図１０、図１１及び図１８を参照して、可動ハウジング５００の可動範囲ＭＡ内において、第１シェル接触部３１２と第２シェル接触部６１２とは、常に互いに接触している。

上述のように、第１シェル接触部３１２と上下方向において接触する第２シェル接触部６１２は、上下方向と直交する平板形状を有する第２平板部６１０に設けられている。これにより、本実施の形態のフローティングコネクタ１００においては、可動範囲ＭＡにおいて可動ハウジング５００の水平移動を許容しつつ、第１シェル接触部３１２と第２シェル接触部６１２との接触を図ることができる。

上述のように、第１シェル接触部３１２が設けられる第１平板部３１０と、第２シェル接触部６１２が設けられる第２平板部６１０とは、端子４００よりも上方に位置している。即ち、本実施の形態のフローティングコネクタ１００においては、端子４００の上方において第１シェル接触部３１２と第２シェル接触部６１２との接触が図られている。これにより、端子４００の弾性変形を阻害することなく、フローティングコネクタ１００の低背化が比較的容易となっている。

図１１から図１４までを参照して、規制部２１０は、第２シェル接触部６１２が上下方向において第１シェル接触部３１２から離れる方向に移動することを規制している。具体的には、規制部２１０は、可動ハウジング５００の上下方向への移動を規制し、それにより、第２シェル接触部６１２の上記移動を規制している。より詳しくは、可動ハウジング５００が上下方向における上方に移動しようとすると、可動ハウジング５００の被規制部５１０が規制部２１０に下方から突き当り、可動ハウジング５００の上方への移動が規制される。ここで、可動シェル６００は可動ハウジング５００に取り付けられているため、可動ハウジング５００の上方への移動が規制されると、可動シェル６００の第２シェル接触部６１２の上方への移動も規制される。これにより、可動ハウジング５００が可動範囲ＭＡ内において移動する際に、第２シェル接触部６１２が上方に移動して第１シェル接触部３１２と第２シェル接触部６１２との接触が断たれることが回避されている。

図７に示されるように、第２平板部６１０は、２つの前側第２平板部６１０２と、後側第２平板部６１０４とを含んでいる。

図１１及び図１２に示されるように、本実施の形態の前側第２平板部６１０２の夫々は、前部６３２から前後方向における前方に延びている。前側第２平板部６１０２の夫々は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。前側第２平板部６１０２の夫々は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。前側第２平板部６１０２の夫々は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。前側第２平板部６１０２の夫々は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。図１２に示されるように、前側第２平板部６１０２の夫々は、上下方向において、前側第１平板部３１０２よりも上方に位置している。前側第２平板部６１０２の夫々は、上下方向において前側第１平板部３１０２と対向している。図５及び図８を参照して、２つの前側第２平板部６１０２は、上下方向において同じ位置に位置している。図７に示されるように、２つの前側第２平板部６１０２は、ピッチ方向に間隔を置いて並んでいる。なお、本発明はこれに限定されず、２つの前側第２平板部６１０２がピッチ方向において連結されて一部材として構成されていてもよい。２つの前側第２平板部６１０２は、前後方向において同じ位置に位置している。前側第２平板部６１０２の夫々は、前後方向において収容部２２０の前方に位置している。前側第２平板部６１０２の夫々は、前後方向において相手側コネクタ受容部１５０の前方に位置している。ピッチ方向において、前側第２平板部６１０２の夫々の位置は、収容部２２０の位置と重複している。

図１１及び図１３に示されるように、本実施の形態の後側第２平板部６１０４は、後部６３４とから前後方向における後方に延びている。後側第２平板部６１０４は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。後側第２平板部６１０４は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。後側第２平板部６１０４は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。後側第２平板部６１０４は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。図１３に示されるように、後側第２平板部６１０４は、上下方向において、後側第１平板部３１０４よりも上方に位置している。後側第２平板部６１０４は、上下方向において後側第１平板部３１０４と対向している。図７に示されるように、後側第２平板部６１０４は、前後方向において収容部２２０の後方に位置している。後側第２平板部６１０４は、前後方向において相手側コネクタ受容部１５０の後方に位置している。ピッチ方向において、後側第２平板部６１０４の位置は、収容部２２０の位置と重複している。

図８及び図１６を参照して、第２シェル接触部６１２は、２つの前側第２シェル接触部６１２２と、２つの後側第２シェル接触部６１２４とを含んでいる。

図８を参照して、前側第２シェル接触部６１２２は、前側第２平板部６１０２に夫々設けられている。図７及び図８を参照して、前側第２シェル接触部６１２２は、前側第１シェル接触部３１２２と夫々対応している。図７、図１２及び図１８を参照して、可動ハウジング５００の可動範囲ＭＡ内において、前側第１シェル接触部３１２２は、対応する前側第２シェル接触部６１２２と常に互いに接触している。

図１６に示されるように、後側第２シェル接触部６１２４の夫々は、後側第２平板部６１０４に設けられている。図７及び図１６を参照して、後側第２シェル接触部６１２４は、後側第１シェル接触部３１２４と夫々対応している。図７、図１３及び図１８を参照して、可動ハウジング５００の可動範囲ＭＡ内において、後側第１シェル接触部３１２４は、対応する後側第２シェル接触部６１２４と常に互いに接触している。

図１５に示されるように、可動シェル６００は、複数の付加的第２平板部６２０を更に有している。

図１５に示されるように、本実施の形態の付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向と直交する平板形状を有している。本実施の形態において、付加的第２平板部６２０の数は２つである。なお、本発明はこれに限定されず、付加的第２平板部６２０の数は１つであってもよい。図７に示されるように、付加的第２平板部６２０は、ピッチ方向に並んでいる。付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向と直交する水平面内において収容部２２０の外側に位置している。付加的第２平板部６２０の夫々は、ピッチ方向において収容部２２０の外側に位置している。前後方向において、付加的第２平板部６２０の夫々の位置は、収容部２２０の位置と重複している。収容部２２０は、ピッチ方向において２つの付加的第２平板部６２０の間に位置している。図８に示されるように、２つの付加的第２平板部６２０は、上下方向において同じ位置に位置している。第２平板部６１０と付加的第２平板部６２０とは、上下方向において同じ位置に位置している。図１４を参照して、付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。図１１及び図１４を参照して、付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。図１６を参照して、付加的第２平板部６２０は、規制部２１０と夫々対応している。図１４及び図１６を参照して、付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において、対応する規制部２１０の上方に位置している。図１４及び図１５を参照して、付加的第２平板部６２０は、被規制部５１０と夫々対応している。付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において、対応する被規制部５１０の上方に位置している。

図１４に示されるように、付加的第２平板部６２０は、上下方向において、付加的第１平板部３２０の上方に位置している。付加的第２平板部６２０は、上下方向において、付加的第１平板部３２０と対向している。図７に示されるように、付加的第２平板部６２０は、付加的第１平板部３２０と夫々対応している。付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において、対応する付加的第１平板部３２０の上方に位置している。付加的第２平板部６２０の夫々は、上下方向において、対応する付加的第１平板部３２０と対向している。なお、本発明はこれに限定されず、付加的第２平板部６２０に付加的第２シェル接触部を設け、対応する付加的第１平板部３２０に付加的第１シェル接触部を設けたうえで、付加的第２シェル接触部と付加的第１シェル接触部とが上下方向において互いに接触するように構成してもよい。図７及び図１８を参照して、付加的第２平板部６２０及び対応する付加的第１平板部３２０は、可動ハウジング５００が可動範囲ＭＡ内において水平移動する際に、可動シェル６００の移動をガイドする。なお、上述のように可動シェル６００は可動ハウジング５００に取り付けられているため、可動ハウジング５００が可動範囲ＭＡ内において水平移動する際に、付加的第２平板部６２０及び対応する付加的第１平板部３２０は、可動シェル６００を介して可動ハウジング５００の移動もガイドすることとなる。

図７に示されるように、付加的第２平板部６２０は、右側第２平板部６２０２と、左側第２平板部６２０４とを含んでいる。

図７に示されるように、本実施の形態の右側第２平板部６２０２は、可動シェル６００の左右方向における右端を規定している。右側第２平板部６２０２は、左右方向において収容部２２０の右方に位置している。右側第２平板部６２０２は、左右方向において相手側コネクタ受容部１５０の右方に位置している。前後方向において、右側第２平板部６２０２の位置は、収容部２２０の位置と重複している。右側第２平板部６２０２と左側第２平板部６２０４とは、前後方向において同じ位置に位置している。図８に示されるように、右側第２平板部６２０２と左側第２平板部６２０４とは、上下方向において同じ位置に位置している。図１４に示されるように、右側第２平板部６２０２は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。右側第２平板部６２０２は、上下方向において、右側第１平板部３２０２の上方に位置している。右側第２平板部６２０２は、上下方向において、右側第１平板部３２０２と対向している。図１１及び図１４を参照して、右側第２平板部６２０２は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。右側第２平板部６２０２は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。右側第２平板部６２０２は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。

図７に示されるように、本実施の形態の左側第２平板部６２０４は、可動シェル６００の左右方向における左端を規定している。左側第２平板部６２０４は、左右方向において収容部２２０の左方に位置している。左側第２平板部６２０４は、左右方向において相手側コネクタ受容部１５０の左方に位置している。前後方向において、左側第２平板部６２０４の位置は、収容部２２０の位置と重複している。図７及び図１１を参照して、左側第２平板部６２０４は、上下方向において固定ハウジング２００よりも上方に位置している。左側第２平板部６２０４は、上下方向において可動ハウジング５００よりも上方に位置している。左側第２平板部６２０４は、上下方向において、端子４００よりも上方に位置している。左側第２平板部６２０４は、上下方向において、ガイド部４６０の上端よりも上方に位置している。図８に示されるように、左側第２平板部６２０４は、上下方向において、左側第１平板部３２０４の上方に位置している。左側第２平板部６２０４は、上下方向において、左側第１平板部３２０４と対向している。

以上、本発明について、実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。また、以上の実施の形態及び変形例を複数組み合わせてもよい。

上述の実施の形態のフローティングコネクタ１００においては、第２シェル接触部６１２が平面であり、且つ、第１シェル接触部３１２が弾性を有していたが、本発明はこれに限定されず、第１シェル接触部３１２が平面であり、且つ、第２シェル接触部６１２が弾性を有していてもよい。即ち、第１シェル接触部３１２と第２シェル接触部６１２の少なくとも一方が、弾性を有していればよい。この場合、第１シェル接触部３１２と第２シェル接触部６１２とは、上記少なくとも一方の弾性を利用して、上下方向において互いに接触することとなる。

上述の実施の形態において、第２シェル接触部６１２は、第１シェル接触部３１２の上方に位置しており、規制部２１０は、可動ハウジング５００の上方への移動を規制し、それによって第２シェル接触部６１２の上方への移動を規制していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、第２シェル接触部６１２が第１シェル接触部３１２の下方に位置しており、規制部２１０は、可動ハウジング５００の下方への移動を規制し、それによって第２シェル接触部６１２の下方への移動を規制するように、フローティングコネクタ１００が構成されていてもよい。このように構成されたフローティングコネクタ１００においても、本実施の形態のフローティングコネクタ１００と同様の効果を享受することができる。

上述の実施の形態において、規制部２１０は、可動ハウジング５００の上方への移動を規制することにより、可動ハウジング５００に取り付けられた可動シェル６００の第２シェル接触部６１２の上方への移動を規制していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、規制部２１０は、可動シェル６００の上方への移動を直接規制することにより、第２シェル接触部６１２の上方への移動を規制してもよい。

上述の実施の形態において、規制部２１０は固定ハウジング２００の一部であったが、本発明はこれに限定されず、規制部２１０が固定シェル３００の一部であってもよい。なお、この場合においても、規制部２１０は、第２シェル接触部６１２が上下方向において第１シェル接触部３１２から離れる方向に移動することを規制している必要がある。

上述の実施の形態において、規制部２１０は固定ハウジング２００のピッチ方向における両端に夫々位置しており、被規制部５１０は基部５０５のピッチ方向における両端に夫々位置していたが、本発明はこれに限定されない。可動ハウジング５００の上方への移動が規制される限り、規制部２１０及び被規制部５１０を固定ハウジング２００及び基部５０５のどの位置に配置してもよい。

上述の実施の形態において、第２平板部６１０の夫々は、上下方向において、接点４５０及び周板部６３０のいずれよりも上方に位置していたが、本発明はこれに限定されない。フローティングコネクタ１００及び相手側コネクタ７００を搭載する基板間の距離を大きく取る必要がある場合には、周板部６３０及び接点４５０の夫々を第２平板部６１０より上方に配置してもよい。

１０ 組立体
１００ フローティングコネクタ
１５０ 相手側コネクタ受容部
２００ 固定ハウジング
２１０ 規制部
２２０ 収容部
２３０ 第１保持部
３００ 固定シェル
３１０ 第１平板部
３１０２ 前側第１平板部
３１０４ 後側第１平板部
３１２ 第１シェル接触部
３１２２ 前側第１シェル接触部
３１２４ 後側第１シェル接触部
３２０ 付加的第１平板部
３２０２ 右側第１平板部
３２０４ 左側第１平板部
３３０ 前板部
３３２ 前側被固定部
３４０ 後板部
３４２ 後側被固定部
４００ 端子
４０５ 被固定部
４１０ 第１被保持部
４２０ 第２被保持部
４３０ 連結部
４４０ 支持部
４５０ 接点
４６０ ガイド部
５００ 可動ハウジング
５０５ 基部
５０５２ 第２保持部
５１０ 被規制部
５２０ 突出部
５２１ 端子収容部
６００ 可動シェル
６１０ 第２平板部
６１０２ 前側第２平板部
６１０４ 後側第２平板部
６１２ 第２シェル接触部
６１２２ 前側第２シェル接触部
６１２４ 後側第２シェル接触部
６２０ 付加的第２平板部
６２０２ 右側第２平板部
６２０４ 左側第２平板部
６３０ 周板部
６３２ 前部
６３４ 後部
６３６ 右部
６３８ 左部
６４０ 接触部
６４２ 前側接触部
６４４ 後側接触部
６４６ 右側接触部
６４８ 左側接触部
６５０ 圧入部
７００ 相手側コネクタ
７１０ 相手側ハウジング
７１２ 突出部受容部
７２０ 相手側シェル
７５０ 相手側端子
７５２ 相手側接触部
ＭＡ 可動範囲

Claims (7)

1. 基板に搭載されると共に上下方向において相手側コネクタと嵌合可能なフローティングコネクタであって、
   前記フローティングコネクタは、固定ハウジングと、固定シェルと、端子と、可動ハウジングと、可動シェルと、規制部とを備えており、
   前記固定シェルは、前記フローティングコネクタが前記基板に搭載される際に前記基板に固定され、
   前記固定シェルは、前記固定ハウジングに取り付けられており、前記上下方向と直交する水平面内において、少なくとも部分的に、前記固定ハウジングを覆っており、
   前記固定シェルには、第１シェル接触部が設けられており、
   前記端子は、第１被保持部と、第２被保持部と、連結部と、支持部と、接点とを有しており、
   前記第１被保持部は、前記固定ハウジングに保持されており、
   前記第２被保持部は、前記可動ハウジングに保持されており、
   前記連結部は、弾性変形可能であり、前記第１被保持部と前記第２被保持部とを連結しており、
   前記支持部は、前記第２被保持部から延びており、前記接点を支持しており、
   前記可動ハウジングは、前記連結部の弾性変形を利用して、前記固定ハウジングに対して、少なくとも前記水平面内において移動可能であり、
   前記可動シェルは、前記可動ハウジングに取り付けられており、前記水平面内において、少なくとも部分的に、前記可動ハウジングを覆っており、
   前記可動シェルには、第２シェル接触部が設けられており、
   前記第１シェル接触部と前記第２シェル接触部の少なくとも一方は、弾性を有しており、
   前記第１シェル接触部と前記第２シェル接触部とは、前記少なくとも一方の弾性を利用して、前記上下方向において互いに接触しており、
   前記規制部は、前記第２シェル接触部が前記上下方向において前記第１シェル接触部から離れる方向に移動することを規制している
   フローティングコネクタ。
2. 請求項１記載のフローティングコネクタであって、
   前記可動ハウジングの可動範囲内において、前記第１シェル接触部と前記第２シェル接触部とは、常に互いに接触している
   フローティングコネクタ。
3. 請求項１又は請求項２記載のフローティングコネクタであって、
   前記規制部は、前記固定ハウジングの一部である
   フローティングコネクタ。
4. 請求項１から請求項３までのいずれかに記載のフローティングコネクタであって、
   前記規制部は、前記可動ハウジングの前記上下方向への移動を規制し、それにより、前記第２シェル接触部の前記移動を規制している
   フローティングコネクタ。
5. 請求項１から請求項４までのいずれかに記載のフローティングコネクタであって、
   前記固定シェルは、第１平板部を有しており、
   前記第１シェル接触部は、前記第１平板部に設けられており、
   前記可動シェルは、第２平板部を有しており、
   前記第２平板部は、前記上下方向において前記第１平板部と対向しており、
   前記第２シェル接触部は、前記第２平板部に設けられている
   フローティングコネクタ。
6. 請求項５記載のフローティングコネクタであって、
   前記第１平板部は、前記上下方向において、前記端子よりも上方に位置しており、
   前記第２平板部は、前記上下方向において、前記第１平板部よりも上方に位置している
   フローティングコネクタ。
7. 請求項６記載のフローティングコネクタであって、
   前記固定ハウジングは、収容部を有しており、
   前記収容部は、前記可動ハウジング及び前記可動シェルの夫々を少なくとも部分的に収容しており、
   前記固定シェルは、付加的第１平板部を更に有しており、
   前記第１平板部及び前記付加的第１平板部の夫々は、前記水平面内において前記収容部の外側に位置しており、
   前記可動シェルは、付加的第２平板部を更に有しており、
   前記第２平板部及び前記付加的第２平板部の夫々は、前記水平面内において前記収容部の外側に位置しており、
   前記付加的第２平板部は、前記上下方向において、前記付加的第１平板部の上方に位置しており、且つ、前記付加的第１平板部と対向している
   フローティングコネクタ。

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