JP2023138447A - 音生成セル、音響変換器及び音生成セルの製造方法 - Google Patents

音生成セル、音響変換器及び音生成セルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まり率が高く、高性能な音生成セルを提供すること。【解決手段】音生成セル100は、膜110及び作動層130を含む。作動層は、膜の上に配置される。膜は、音を生成するために作動層によって作動される。膜は、膜の質量を減らすために、複数の孔を有する。膜の質量が少なくなるため、音生成セルによって生成される音波の周波数範囲を高める膜の共振周波数が高められ、音波のSPLを高めるために作動膜の変形が大きくされる。【選択図】図1

Description

本願は、音生成セル(sound producing cell)、音響変換器及び音生成セルの製造方法に関し、より具体的には、歩留まり率が高く及び/又は高性能な音生成セル及び音響変換器並びに音生成セルの製造方法に関する。
MEMS(微細電気機械システム)マイクロスピーカ等のマイクロ音生成装置は、それらの小さいサイズから様々な電子装置で用いることができるため、マイクロ音生成装置は近年急速に開発されている。例えば、MEMSマイクロスピーカは、少なくとも1つの半導体プロセスにより形成されるアクチュエータとして薄膜圧電材料及び膜としてシリコン含有層を用いり得る。マイクロスピーカがより広範に用いられるようにするために、業界は歩留まり率が高く、高性能なマイクロスピーカを設計することに取り組んでいる。
米国特許出願公開第2020/0100033号明細書 米国特許第11350217号明細書
したがって、本発明の主たる目的は、歩留まり及び性能を高めるための特定のスリット設計及び/又は特定の凹部設計を有する音生成セル及び音響変換器を提供し、音生成セルの製造方法を提供することである。
本発明の一実施形態は、膜及び作動層を含む音生成セルを提供する。作動層は膜上に配置される。膜は、音を生成するために作動層によって作動される。膜には複数の孔が形成されている。
本発明の別の実施形態は、音生成セルの製造方法を提供する。製造方法は、第1の層及び第2の層を含むウエハを用意することと、少なくとも1つのトレンチ線及び複数の孔を形成するために、ウエハの第1の層をパターニングすることと、ウエハを基板上に配置することと、を含み、第1の層は孔付きの膜を含み、少なくとも1つのトレンチ線により、少なくとも1つのスリットが前記膜内に形成されるとともに、前記膜を貫通する。
本発明の別の実施形態は、膜を含む音響トランスデューサを提供する。膜は、音波を生成するか又は音波を知覚するように構成されている。複数の孔が膜に形成されている。
本発明のこれらの及び他の目的は、様々な図及び図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者にとって間違いなく明らかになる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図2は、図1における領域R1の構造を示す拡大概略図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図10は、図9における領域R2の構造を示す拡大概略図である。 図11は、本発明の第3の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図12は、本発明の第4の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図13は、本発明の第5の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図14は、本発明の第6の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図15は、図14における領域R3の構造を示す拡大概略図である。 図16は、本発明の第7の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図17は、本発明の第8の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図18は、本発明の第9の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図19は、本発明の第9の実施形態に係る音生成セルを示す概略断面図である。 図20は、本発明の第10の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。 図21は、本発明の一実施形態に係る孔付き膜を有する音生成セルを示す概略上面図である。 図22は、本発明の一実施形態に係る孔付き膜を有する音生成セルを示す概略断面図である。 図23は、図21に示す音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図24は、図22に示す音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。 図25は、本発明の別の実施形態に係る孔付き膜を有する音生成セルを示す概略断面図である。 図26は、本発明の別の実施形態に係る孔付き膜を有する音生成セルを示す概略断面図である。
本発明のより良い理解を当業者に提供するために、好ましい実施形態と、主要コンポーネントの一般的な材料又は範囲パラメータを以下の説明で詳述する。本発明のこれらの好ましい実施形態は、その内容及び実現すべき効果を詳述するために、番号付きの要素と共に添付の図面に示す。なお、図面は簡略化された概略図であり、主要コンポーネントの材料及びパラメータ範囲は、本発明の基本構造、実施又は操作方法についてのより明確な説明を提供するための今日の技術に基づく例示であり、本発明に関連するコンポーネント及び組み合わせのみを示す。コンポーネントは実際にはより複雑なことがあり、用いられるパラメータ又は材料の範囲は、将来の技術の進歩に応じて進化し得る。加えて、説明を容易にするために、図面に示すコンポーネントは、それらの実際の数、形状及び寸法を表さないことがあり、詳細は、設計要件にしたがって調整され得る。
以下の説明及び特許請求の範囲において、「含む」、「包含する」及び「有する」という用語はオープンエンドな形で用いられているため、「・・・限定されないが、含む」を意味すると解釈すべきである。そのため、本発明の説明で「含む」、「包含する」及び/又は「有する」という用語が用いられている場合、対応する特徴、領域、ステップ、動作及び/又はコンポーネントの存在を挙げ得るが、対応する1つ又は複数の特徴、領域、ステップ、動作及び/又はコンポーネントの存在に限定されない。
以下の説明及び特許請求の範囲において、「B1コンポーネントがC1により/から形成されている」場合、B1コンポーネントの形成にC1が存在するか又はB1コンポーネントの形成にC1が用いられ、B1コンポーネントの形成に、1つ又は複数の他の特徴、領域、ステップ、動作及び/又はコンポーネントの存在及び使用は排除されない。
以下において、「水平方向」という用語は、水平面に平行な方向を概して意味し、「水平面」という用語は、図面における方向X及び方向Yと平行な面を概して意味し、「垂直方向」という用語は、図面においる方向Zと平行な方向を概して意味し、方向X、方向Y及び方向Zは互いに垂直である。以下において、「上面図」という用語は、垂直方向に沿った視覚結果を概して意味し、「側面図」という用語は、水平方向に沿った視覚結果を概して意味する。
以下の説明及び特許請求の範囲において、「実質的に」という用語は、小さな偏差が存在し得るか、存在しないことを概して意味する。例えば、「実質的に平行」及び「実質的に沿って」という用語は、2つのコンポーネント間の角度が、特定の角度の閾値、例えば、10度、5度、3度又は1度以下であることを意味する。例えば、「実質的に整列した」という用語は、2つのコンポーネント間の偏差が特定の差異の閾値、例えば、2μm又は1μm以下であり得る。例えば、「実質的に同じ」という用語は、偏差が所与の値又は範囲の10%以内であることを意味するか又は所与の値又は範囲の5%、3%、2%、1%又は0.5%以内であることを意味する。
第1、第2の、第3の等の用語は、多様なコンポーネントを説明するために用いられ得るが、そのようなコンポーネントは係る用語によって限定されない。係る用語は、明細書においてあるコンポーネントを別のコンポーネントから区別するためのみに用いられ、明細書に説明がなければ場合、係る用語は製造の順番に関係しない。特許請求の範囲でも同じ用語が用いられ得るが、要素が記載される順序に関して、第1、第2の、第3の等の用語を用いり得る。したがって、以下の説明では、第1の構成要素は、特許請求の範囲における第2の構成要素であり得る。
なお、以下に説明する異なる実施形態における技術的特徴は、本発明の精神を逸脱することなく、他の実施形態を構成するために、互いに置き換え、再結合又は混合することができる。
本発明では、音生成セルは、信号(例えば、電気信号又は他の適切な種類の信号)を音波に変換する音響変換を行い得る。一部の実施形態では、音生成セルは、限定されないが、電気信号を音波に変換するために、音生成装置、スピーカ、マイクロスピーカ又は他の適切な装置内のコンポーネントであり得る。なお、音生成セルの動作とは、音生成セルによって音響変換が行われることを意味する(例えば、音波は電気駆動信号で音生成セルを作動させることによって生成される)。
音生成セルの使用において、音生成セルはベース上に配置され得る。ベースは硬いものでも、柔軟なものでもよく、ベースは、シリコン、ゲルマニウム、ガラス、プラスチック、石英、サファイア、金属、ポリマー(例えば、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET))、任意の他の適切な材料又はそれらの組み合わせを含み得る。一例として、ベースは、限定されないが、ラミネート(例えば、銅張積層板、CCL)を含む回路基板、ランドグリッドアレイ(LGA)基板又は導電性材料を含む任意の他の適切な基板であり得る。なお、ベースの法線方向は、図面の方向Zと平行であり得る。
図1及び図2を参照して、図1は、本発明の第1の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図であり、図2は、図1における領域R1の構造を示す拡大概略図である。図1に示すように、音生成セル100は膜110と、膜110の外側にある少なくとも1つのアンカー構造120とを含み、膜110は、アンカー構造120によって固定されるようにアンカー構造120に接続されている。例えば、膜110は、限定されないが、アンカー構造120によって取り囲まれ得る。
音生成セル100の動作では、膜110が動くように作動させることができる。この実施形態では、膜110が作動されて、限定されないが上方向及び下方向に動かされ得る。なお、本発明では、「上方向に動く」及び「下方向に動く」という用語は、膜110が実質的に方向Zに沿って動くことを表す。音生成セル100の動作の間に、アンカー構造120は固定され得る。すなわち、アンカー構造120は、音生成セル100の動作の間に膜110に対する固定端(又は固定縁)であり得る。
膜110の形状は要件に基づいて設計され得る。一部の実施形態では、膜110の形状は、限定されないが、多角形(すなわち、長方形又は面取りされた長方形)、湾曲端を有する形状又は他の適切な形状であり得る。例えば、図1に示す膜110の形状は面取りされた長方形であり得るが、このような構成に限定されない。
膜110及びアンカー構造120は、任意の適切な材料を含み得る。一部の実施形態では、膜110及びアンカー構造120は、限定されないが、シリコン(例えば、単結晶シリコン又は多結晶シリコン)、シリコン化合物(例えば、炭化ケイ素又は酸化ケイ素)、ゲルマニウム、ゲルマニウム化合物(例えば、窒化ガリウム又はヒ化ガリウムなど)、ガリウム、ガリウム化合物又はそれらの組み合わせを個別に含み得る。膜110及びアンカー構造120の材料は同じであっても、異なっていてもよい。
本発明では、膜110は複数のサブパートを含み得る。図1に示すように、膜110は、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114を含み、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114は、上から見た場合互いに反対にあり、第1の膜サブパート112の一方の端部のみがアンカー構造120に接続されることにより固定され、第2の膜サブパート114の一方の端部のみがアンカー構造120に接続されることにより固定され、第1の膜サブパート112の他端及び第2の膜サブパート114の他端は固定されておらず、アンカー構造120に接続されていない(以下では、これらの端部を「非固定端」という)。すなわち、図1では、第1の膜サブパート112の第1の固定端112aは、第1の膜サブパート112の固定されている唯一の端部であり、第2の膜サブパート114の第2の固定端114aは、第2の膜サブパート114の固定されている唯一の端部であり、第1の膜サブパート112は第1の固定端112aのみを介してアンカー構造120に直接接続され、第2の膜サブパート114は第2の固定端114aのみを介してアンカー構造120に直接接続されている。本発明では、第1の固定端112a及び第2の固定端114aは完全に又は部分的に固定され得る。例えば、図1に示す実施形態では、第1の固定端112a及び第2の固定端114aは完全に固定されている。
図1に示すように、膜110は複数のスリットSLを有し、膜110はスリットSLによりサブパートに分割され得る。本発明では、スリットSLは少なくとも1つの直線パターン、少なくとも1つの曲線パターン又はそれらの組み合わせを有してもよく、スリットSLの幅は十分に小さくなければならない。例えば、スリットSLの幅は、限定されないが、1μm~5μmの範囲であり得る。
図1及び図2では、膜110は第1のスリットSL1、少なくとも1つの第2のスリットSL2及び少なくとも1つの第3のスリットSL3を有してもよく、第1のスリットSL1は、第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間に形成され、第2のスリットSL2は、第1の膜サブパート112とアンカー構造120との間に形成され、第3のスリットSL3は、第2の膜サブパート114とアンカー構造120との間に形成され、第2のスリットSL2の端部は、(図2に示す)膜110の隅領域CRに位置してもよく、第3のスリットSL3の端部は、膜110の別の隅領域CRに位置し得る。例えば、図1において、膜110は、直線状の1つの第1のスリットSL1、2つの第2のスリットSL2及び2つの第3のスリットSL3を有してもよく、第1の膜サブパート112は、上から見た場合2つの第2のスリットSL2の間にあってもよく、第2の膜サブパート114は、上から見た場合2つの第3のスリットSL3の間にあり得るが、このような構成に限定されない。
図1において、各サブパートの非固定端は、スリットSLによって得られ得る。第1の膜サブパート112に関して、上から見た場合第1の固定端112aの反対側にある第1の非固定端112n1は第1のスリットSL1によって定義され、第1の固定端112aに隣接する第2の非固定端112n2は、第2のスリットSL2によって定義される。第2の膜サブパート114に関して、上から見た場合第2の固定端114aの反対側の第3の非固定端114n3は、第1のスリットSL1によって定義され、第2の固定端114aに隣接する第4の非固定端114n4は、第3のスリットSL3によって定義され得る。
本発明では、膜110のサブパートの形状は要件に基づいて設計されてもよく、膜110のサブパートの形状は多角形(すなわち、長方形)、湾曲した端を有する形状又は他の適切な形状であり得る。例えば、図1では、第1の膜サブパート112の形状及び第2の膜サブパート114の形状は実質的に長方形であり、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114は実質的に一致し得るが、これ限定されない。そのため、図1では、第2の非固定端112n2は、第1の非固定端112n1及び第1の固定端112aに隣接し且つそれらの間にあり、第4の非固定端114n4は、第3の非固定端114n3及び第2の固定端114aに隣接し且つそれらの間にあり得るが、このような構成に限定されない。図1では、第2のスリットSL2及び第3のスリットSL3は第1のスリットSL1に接続されている。例えば、第1のスリットSL1は、限定されないが、2つの第2のスリットSL2の間に接続され、2つの第3のスリットSL3の間に接続され得る。
第1の膜サブパート112の形状及び第2の膜サブパート114の形状は実質的に長方形であり得るため、第1の固定端112a、第1の非固定端112n1、第2の固定端114a及び第3の非固定端114n3は互いに実質的に平行であり、実質的に同じ長さを有し、第2の非固定端112n2及び第4の非固定端114n4は互いに実質的に平行であり(すなわち、方向Xに平行)、実質的に同じ長さを有し得る。すなわち、第1の非固定端112n1及び第3の非固定端114n3を定義する第1のスリットSL1は、第1の固定端112a及び第2の固定端114aと平行である。
一部の実施形態では、図1において、第2のスリットSL2と第3のスリットSL3とが組み合わされて長い直線のスリットを形成するように第2のスリットSL2及び第3のスリットSL3は接続され得るが、このような構成に限定されない。
図1に示すように、第1の膜サブパート112の第1の固定端112aは、膜110の端部のうちの1つであり、第2の膜サブパート114の第2の固定端114aは、膜110の端部のうちの別の端部である。第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2は、膜110の端部のうちの1つであってもいいしなくてもよく、第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4は、膜110の端部のうちの1つであってもいいし、なくてもよい。例えば、図1において、上から見た場合、第2のスリットSL2が第1の膜サブパート112と膜110の端部のうちの1つとの間にあり、上から見た場合、第3のスリットSL3が第2の膜サブパート114と膜110の端部のうちの1つとの間にあるように、第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2は膜110の端部でなくてもよく、第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4は膜110の端でなくてもよいが、このような構成に限定されない。
なお、スリットSLは膜110の残留応力をリリースしてもよく、残留応力は膜110の製造プロセスの間に生じるか又は膜110に元来存在する。
音生成セル100は、膜110上に配置され、音声を発生するために膜110を作動させるように構成された作動層130を含み得る。一部の実施形態では、図1に示すように、作動層130は上から見た場合膜110と完全に重なっていなくてもよい。例えば、図1において、作動層130は第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114上に配置され、作動層130は上から見た場合第1の膜サブパート112の一部及び第2の膜サブパート114の一部と重なり得る。任意で、図1において、作動層130はアンカー構造120上に配置されて重なり、作動層130は膜110のサブパートの固定端と重なり得るが、このような構成に限定されない。
図1に示すように、スリットSL及び作動層130の信頼性を高めるために、上から見た場合、作動層130とスリットSLとの間に距離が存在し得るが、このような構成に限定されない。
作動層130は、方向Zに沿って膜110の動きに関して単調な電気機械変換機能を有するアクチュエータを含み得る。一部の実施形態では、作動層130は、限定されないが、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、ナノスケール静電駆動(NED)アクチュエータ、電磁アクチュエータ又は任意の他の適切なアクチュエータを含み得る。例えば、一実施形態では、作動層130は圧電アクチュエータを含んでもよく、圧電アクチュエータは、2つの電極、電極間に配置された圧電材料層(例えば、チタン酸ジルコン酸鉛、PZT)等を含んでもよく、圧電材料層は、電極によって受信された駆動信号(例えば、駆動電圧)に基づいて膜110を作動させ得るが、このような構成に限定されない。例えば、別の実施形態では、作動層130は電磁アクチュエータ(例えば、平面コイル)を含んでもよく、電磁アクチュエータは、受信された駆動信号(例えば、駆動電流)及び磁場に基づいて膜110を作動し得るが(すなわち、膜110は電磁力によって作動され得る)、そのような構成に限定されない。例えば、さらに別の実施形態では、作動層130は静電アクチュエータ(例えば、導電プレート)又はNEDアクチュエータを含んでもよく、静電アクチュエータ又はNEDアクチュエータは、受信された駆動信号及び静電場に基づいて膜110を作動し得るが(すなわち、膜110は静電気力によって作動され得る)、そのような構成に限定されない。
膜110は作動層130によって方向Zに沿って動くように作動され、それにより音響変換を行う。すなわち、膜110のサブパートが作動されて、音響変換が行われるように上下運動を行う。なお、音波は、作動層130によって作動される膜110の動きによって生成され、膜110の動きは音波の音圧レベル(SPL)に関係する。
サブパートが上下運動を行うと、方向Zの開口が形成され、全ての非固定端に隣接し得る。例えば、音生成セル100の動作において、第1の膜サブパート112の第1の非固定端112n1と第2の膜サブパート114の第3の非固定端114n3との間に中央開口が形成され、第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2とアンカー構造120との間及び第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4とアンカー構造120との間にそれぞれ側部開口が形成され得る。
膜110のサブパートは、要件に基づいて同じ方向又は反対方向に沿って移動する。一部の実施形態では、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114は、第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間に大きな中央開口が形成されるのを回避するために、方向Zに同期して上下に動き得る(すなわち、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114は同じ方向に動くように作動され得る)が、このような構成に限定されない。
作動層130は、受信した駆動信号に基づいて音波を生成するように膜110を作動させ得る。音波は入力音声信号に対応し、作動層130に印加される駆動信号は入力音声信号に対応する(関連する)。
なお、音生成セル100(又は膜110)の短辺は、より高い共振周波数を得るのに有利であり、音生成セル100(又は膜110)の長辺はSPLを大きくするのに有利であり得る。つまり、短辺の長さに対する長辺の長さの比であるアスペクト比が大きい音生成セル100(又は膜110)は、アスペクト比が小さいセルに比べて、より高い共振周波数及びより大きなSPLの両方を実現でき得る。音生成セル100(又は膜110)のアスペクト比は、実用的な要件に依存し得る。例えば、音生成セル100の性能を高めるために、音生成セル100(又は膜110)のアスペクト比は2より大きくてもよいが、このような構成に限定されない。
以下では、音生成セル100の製造方法の詳細をさらに例示して説明する。なお、以下の製造方法では、音生成セル100の作動層130は、例えば圧電アクチュエータを含み得るが、このような構成に限定されない。音生成セル100の作動層130には、任意の適切な種類のアクチュエータを含むことができる。
以下の製造方法では、形成プロセスは原子層堆積(ALD)、化学気相堆積(CVD)及び他の適切なプロセス又はそれらの組み合わせを含み得る。パターニングプロセスは、フォトリソグラフィ、エッチングプロセス、任意の他の適切なプロセス又はそれらの組み合わせ等を含み得る。
図3~図8を参照して、図3~図8は、本発明の一実施形態に係る音生成セルの製造方法の異なるステップにおける構造を示す概略図である。この実施形態では、音生成セル100は、限定されないが、MEMSチップになるように少なくとも1つの半導体プロセスによって製造され得る。図3に示すように、ウエハWFが準備され、ウエハは第1の層WL1及び第2の層WL2を含み、任意で第1の層WL1と第2の層WL2との間に絶縁層WL3を含み得る。
第1の層WL1、絶縁層WL3及び第2の層WL2は、ウエハWFが任意の適切な種類となるように、個々に任意の適切な材料を含み得る。例えば、第1の層WL1及び第2の層WL2は、個々にシリコン(例えば、単結晶シリコン又は多結晶シリコン)、炭化ケイ素、ゲルマニウム、窒化ガリウム、ヒ化ガリウム、他の適切な材料又はそれらの組み合わせを含み得る。一部の実施形態では、ウエハWFがシリコンオンインシュレータ(SOI)ウエハになるように第1の層WL1が単結晶シリコンを含み得るが、そのような構成に限定されない。例えば、絶縁層WL3は、限定されないが、酸化シリコン(例えば、二酸化ケイ素)等の酸化物を含み得る。第1の層WL1、絶縁層WL3及び第2の層WL2の厚さは、要件に基づいて個別に調整され得る。
図3では、ウエハWFの上側に補償酸化物層CPSが任意で形成されてもよく、該上側は、第2の層WL2と反対の第1の層WL1の上面WL1aよりも上であり、第1の層WL1が補償酸化物層CPSと第2の層WL2の間にある。補償酸化物層CPSに含まれる酸化物の材料及び補償酸化物層CPSの厚さは、要件に基づいて設計され得る。
図3では、第1の導電層CT1及び作動材料AMが、ウエハWFの上側に(第1の層WL1上)に順番に形成され、第1の導電層CT1は、作動材料AMと第1の層WL1との間にあり得る。一部の実施形態では、第1の導電層CT1が作動材料AMと接触し得る。
第1の導電層CT1は任意の適切な導電材料を含み、作動材料AMは任意の適切な材料を含み得る。一部の実施形態では、第1の導電層CT1は金属(白金等)を含み、作動材料AMは圧電材料を含み得るが、このような構成に限定されない。例えば、圧電材料は、限定されないが、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)材料等を含み得る。さらに、第1の導電層CT1及び作動材料AMの厚さは、要件に基づいて個別に調整され得る。
次に、図3において、作動材料AM、第1の導電層CT1及び補償酸化物層CPSが順次パターニングされ得る。
図4に示すように、作動材料AM上に分離絶縁層SILが形成され、パターニングされ得る。分離絶縁層SILの厚さ及び分離絶縁層SILの材料は、要件に基づいて設計され得る。例えば、分離絶縁層SILの材料は、限定されないが酸化物であり得る。例えば、分離絶縁層SILは、限定されないが、多層構造であり得る。
図4に示すように、作動材料AM及び分離絶縁層SILの上に第2の導電層CT2が形成され、その後、第2の導電層CT2がパターニングされ得る。第2の導電層CT2の厚さ及び第2の導電層CT2の材料は、要件に基づいて設計され得る。例えば、第2の導電層CT2は、限定されないが、金属(白金等)を含み得る。例えば、第2の導電層CT2は作動材料AMと接触し得る。
作動材料AM、第1の導電層CT1及び第2の導電層CT2は、作動層130が2つの電極を含む圧電アクチュエータと、2つの電極間に作動材料AMを有するように、音生成セル100の作動層130内の副層であり得る。
図4において、分離絶縁層SILは、第1の導電層CT1の少なくとも一部を第2の導電層CT2の少なくとも一部から分離するように構成され得る。
図5に示すように、ウエハWFの第1の層WL1は、トレンチ線TLを形成するためにパターニングされ得る。図5では、トレンチ線TLは、第1の層WL1が除去された部分である。すなわち、トレンチ線TLは、第1の層WL1の2つの部分の間にある。
図6に示すように、基板SB及び接着層AL上にウエハWFが配置され、接着層ALは基板SBとウエハWFの第1の層WL1との間に接着される。図6では、作動層130は、ウエハWFと基板SBとの間にある。このステップにより、ウエハWFの第1の層WL1及びウエハWFの上側の構造(すなわち、ウエハWFの上面WL1aよりも上の構造)は後続のステップで保護され得る。
図7に示すように、第2の層WL2がアンカー構造120を形成し、第1の層WL1がアンカー構造120に固定される膜110を形成するように、ウエハWFの第2の層WL2がパターニングされ得る。具体的には、ウエハWFの第2の層WL2は第1の部分及び第2の部分を有し、第2の層WL2の第1の部分は除去され、第2の層WL2の第2の部分はアンカー構造120を形成し得る。第2の層WL2の第1の部分が除去されるため、第1の層WL1は膜110を形成し、膜110は上から見た場合第2の層WL2の除去された第1の部分に対応する。例えば、第2の層WL2の第1の部分は、限定されないが、反応性イオンエッチング(DRIE)プロセスによって除去され得る。なお、膜110のサブパート(例えば、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114)は、トレンチ線TLを形成するためにウエハWFの第1の層WL1をパターニングする場合に決定される。
任意で、図7では、ウエハWFの絶縁層WL3が存在するため、ウエハWFの第2の層WL2をパターニングした後に、第1の層WL1が膜110を形成するように、第2の層WL2の第1の部分に対応する絶縁層WL3の一部が除去され得るが、このような構成に限定されない。
さらに、図7では、第2の層WL2の第2の部分、第2の層WL2の第2の部分に重なる絶縁層WL3の部分及び第2の層WL2の第2の部分に重なる第1の層WL1の部分は、アンカー構造120として機能するために組合され得る。
図8に示すように、適切なプロセスにより基板SB及び接着層ALを除去することで、音生成セル100の製造が完了する。例えば、基板SB及び接着層ALは、限定されないが剥離プロセスにより除去され得る。
図8では、第2の層WL2の第1の部分は、第1の層WL1に含まれる膜110を形成するために除去されるため、トレンチ線TLにより、膜110内にスリットSLが形成され、膜を貫通する。スリットSLはトレンチ線TLによって形成されるため、トレンチ線TLの幅は、スリットSLの要件に基づいて設計され得る。例えば、トレンチ線TLの幅は、スリットSLが所望の幅を有するように、限定されないが、5μm以下、3μm以下又は2μm以下であり得る。
本発明の音生成セル及びその製造方法は、上記の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態を以下で説明する。比較を容易にするため、以下では同じ構成要素には同じ参照符号を付す。以下の説明は各実施形態の相違点に関連し、重複する部分については繰り返し説明しない。
図9及び図10を参照して、図9は本発明の第2の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図であり、図10は、図9における領域R2の構造を示す拡大概略図である。図9及び図10に示すように、本実施形態と第1の実施形態との相違点は、本実施形態の音生成セル200は、音生成セル200の隅且つ膜110の外側に配置される凹部構造RSを含み、凹部構造RSは膜110の隅領域CR内のスリット区画SLsに直接接続されている点である。図9に示す実施形態では、音生成セル200は、限定されないが、音生成セル200の四隅且つ膜110の外側に配置された4つの凹部構造RSを含み得る。
隅領域CR内のスリット区画SLsは、第2のスリットSL2又は第3のスリットSL3に接続されたスリットSLであり得るか又は隅領域CR内のスリット区画SLsは、第2のスリットSL2の一部又は第3のスリットSL3の一部であり得る。スリット区画SLsは曲線パターン、直線パターン又はそれらの組み合わせを有し得る。例えば、図10では、隅領域CRに位置する第2のスリットSL2の端部と、凹部構造RSとの間にスリット区画SLsが接続され、スリット区画SLsは、限定されないが、曲線パターンを有し得る。
図9及び図10に示すように、凹部構造RSは、アンカー構造120上且つ音生成セル200の隅に形成され得る。例えば、音生成セル200は、第1の層WL1と、第1の層WL1の下に配置される第2の層WL2とを有し(例えば、図8)、第1の層WL1の一部は膜110として機能するように構成され(すなわち、第1の層WL1は膜110を含み得る)、第1の層WL1の別の部分は膜110を取り囲み、第2の層WL2と組み合わされてアンカー構造120となり、膜110の隅領域CRのスリット区画SLsは第1の層WL1を通過し、凹部構造RSは第1の層WL1を通過し、アンカー構造120(例えば、第2の層WL2)に属する底部を有し得るが、このような構成に限定されない。この場合、音生成セル200の製造方法については、膜110のスリットSL及び凹部構造RSは同じプロセス(同じエッチングプロセス)でパターニング(エッチング)され得る。
図9及び図10に示すように、凹部構造RSは曲線パターンを有していてもよく、凹部構造RSの曲線パターンは要件に基づいて設計され得る。例えば、図10では、隅領域CRのスリット区画SLs及び凹部構造RSが組み合わされて半円弧のパターンを形成し得るが、このような構成に限定されない。
隅領域CRに位置するスリット区画SLsに接続された湾曲凹部構造RSの存在によって、音生成セル200の製造プロセスの成功率が高まり得るため、音生成セル200の歩留まり率が高まる。具体的には、基板SB及び接着層ALを除去するプロセス(例えば、剥離プロセス)で、隅領域CRに位置するスリット区画SLsに接続された湾曲凹部構造RSが存在することにより、応力集中位置が膜110の隅領域CR(例えば、スリットSLの端部)から凹部構造RSに変更され、凹部構造RSにかかる応力が分散され得るため、このプロセスにおける膜110の損傷が低減され得る。さらに、凹部構造RSは曲線パターンを有するため、このプロセスで凹部構造RSにかかる応力が効果的に分散され得るため、凹部構造RSの損傷が低減され、音生成セル200の製造プロセスの成功率が高まる。
図11を参照すると、図11は、本発明の第3の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。図11に示すように、本実施形態と第1の実施形態との相違点は、本実施形態の音生成セル300の膜110がラッチ構造310を含むことである。第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114が方向Z(すなわち、膜110が配置されるベースの法線方向)に沿って動く条件下で、ラッチ構造310は、方向Zに沿った第1の膜サブパート112の移動距離及び方向Zに沿った第2の膜サブパート114の移動距離が閾値より大きい場合に、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114をロックし得る。すなわち、ラッチ構造310は、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114の移動距離を制限するように構成されている。
膜110のサブパートには1つの固定端しかないため、膜110のサブパートは壊れやすく、製造プロセスで損傷し得る。本実施形態では、ラッチ構造310の存在によって、膜110の製造の成功率が高まり、音生成セル300の歩留まり率が高まる。具体的には、基板SB及び接着層ALを除去するプロセス(例えば、剥離プロセス)において、方向Zへの第1の膜サブパート112の変位及び第2の膜サブパート114の変位が接着層ALの接着力によってもたらされる。この場合、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114が閾値を超える変位で方向Zに沿って動いたときに、ラッチ構造310は、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114をロックして、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114の移動を制限し、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114の復元力を提供して、膜110の損傷を低減する。
ラッチ構造310は、要件に基づいて任意の適切な設計を有し得る。この実施形態では、図11に示すラッチ構造310は、スリットSLにより形成され得る。例えば、図11では、2つの第1のスリットSL1と、3つの第4のスリットSL4及びSL4’によりラッチ構造310が形成され、第1のスリットSL1と、第4のスリットSL4及びSL4’は第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間にあり、3つの第4のスリットSL4及びSL4’は2つの第1のスリットSL1の間に接続され得る。図11では、第1のスリットSL1は互いに平行であり得るが、このような構成に限定されない。図11では、方向Xに沿って延びる第4のスリットSL4’は、方向Yに沿って延びる2つの第4のスリットSL4の間に接続され、方向Yに沿って延びる第4のスリットSL4は、方向Xに沿って延びる第4のスリットSL4’と方向Xに沿って延びる第1のスリットSL1との間に接続され得るが、このような構成に限定されない。
図11に示すように、ラッチ構造310は、第1のラッチコンポーネント312及び第2のラッチコンポーネント314を含み、第1のラッチコンポーネント312は、第1の膜サブパート112の一部であり(同等に、第1のラッチコンポーネント312は、第1の膜サブパート112に属し得る)、第2のラッチコンポーネント314は、第2の膜サブパート114の一部であり得る(同等に、第2のラッチコンポーネント314は、第2の膜サブパート114に属し得る)。図11では、第1のラッチコンポーネント312は、第2の膜サブパート114の第2のラッチコンポーネント314と第2の膜サブパート114の別の部分との間に配置され、第2のラッチコンポーネント314は、第1の膜サブパート112の第1のラッチコンポーネント312と第1の膜サブパート112の別の部分との間に配置され得る。例えば、図11において、第1のラッチコンポーネント312の長さ方向と第2のラッチコンポーネント314の長さ方向とは、方向Xと実質的に平行であり得るが、これのような構成に限定されない。
第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114が、閾値よりも大きい変位で方向Zに沿って動くと、第1のラッチコンポーネント312は第2のラッチコンポーネント314に座屈し、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114をロックする。なお、スリットSLの幅及びラッチコンポーネントのサイズは、ラッチ構造310の座屈効果に関係する。
図12を参照して、図12は、本発明の第4の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。図12に示すように、本実施形態と第1の実施形態との相違点は、本実施形態の音生成セル400の膜110が、膜110のサブパートの間に接続された少なくとも1つのバネを含むことであり、バネの数は、要件に基づいて設計され得る。図12では、膜110は、第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間に直接接続された第1のバネSPR1を含み得る。
第1のバネSPR1の存在により、膜110の製造の成功率が高まり、音生成セル400の歩留まり率が高まり得る。具体的には、基板SB及び接着層ALを除去するプロセスにおいて、方向Zに沿った第1の膜サブパート112の変位及び第2の膜サブパート114の変位が、接着層ALの接着力によってもたらされる。第1の膜サブパート112第2の膜サブパート114が大きな変位で方向Zに沿って動くと、第1のバネSPR1は第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114の移動を制限し、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114に復元力を与えることで、膜110の損傷が低減され得る。
バネは、要件に基づいて適切な設計を有し得る。図12に示すように、第1のバネSPR1はスリットSLによって形成され得る。本実施形態では、図12に示す第1のバネSPR1は、2つの第1のスリットSL1及び2つの第5のスリットSL5によって形成され、第5のスリットSL5は第1のスリットSL1に接続され、第5のスリットSL5は曲線パターンを有し得る。例えば、第5のスリットSL5は、フック状の曲線パターンを含んでもよく、第5のスリットSL5の一端は別のスリットSLに接続されていないが、このような構成に限定されない。例えば、第1のスリットSL1は互いに平行であり得るが、このような構成に限定されない。
膜110が動くと、膜110の変形によってもたらされる応力がバネにかかり得る。図12では、第5のスリットSL5は曲線パターン(すなわち、フック状曲線パターン)を含むため、応力集中の効果が低減され、膜110及び第1のバネSPR1の損傷が低減されるため、音生成セル400の歩留まり率が高くなり得る。
加えて、図12に示すように、第1のバネSPR1から第1の膜サブパート112への接続方向は、第1のバネSPR1から第2の膜サブパート114への接続方向と異なり得る。例えば、図12では、第1のバネSPR1から第1の膜サブパート112への接続方向は、第1のバネSPR1から第2の膜サブパート114への接続方向と反対であり得るが、このような構成に限定されない。例えば、図12では、第1のバネSPR1は実質的にI字状であり得るが、このような構成に限定されない。
図13を参照して、図13は、本発明の第5の実施形態に係る音生成セルを示す平概略上面図である。図13に示すように、本実施形態と第4の実施形態との相違点は、第1のバネSPR1の設計の点にある。図13では、音生成セル500の膜110の第1のバネSPR1は、2つの第2のスリットSL1、2つの第5のスリットSL5及び第6のスリットSL6により形成され、2つの第5のスリットSL5は同じ第1のスリットSL1に接続され、第6のスリットSL6は別の第1のスリットSL1に接続され、第5のスリットSL5は2つの曲線パターン及び1つの直線パターンを有し、第6のスリットSL6は2つの第5のスリットSL5の間にあり、曲線パターンを有し得る。例えば、第5のスリットSL5はフック状曲線パターンを含んでもよく、第5のスリットSL5の一端は他のスリットSLに接続されていないが、このような構成に限定されない。
加えて、図13に示す第1のバネSPR1では、第1のバネSPR1から第1の膜サブパート112への接続方向は、第1のバネSPR1から第2の膜サブパート114への接続方向と同じであり得るが、このような構成に限定されない。例えば、図13では、第1のバネSPR1は実質的にU字状であり得るが、このような構成に限定されない。この設計により、第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間の中央開口のサイズが減少し、音生成セル500の動作における空気の漏れが低減され得る。
膜110が動くと、膜110の変形によってもたらされる応力がバネにかかり得る。図13では、湾曲したスリットSLを有するU字状の第1のバネSPR1の設計により、応力集中の効果が小さくなり、膜110及び第1のバネSPR1の損傷が低減されるため、音生成セル500の歩留まり率が高くなり得る。
図14及び図15を参照して、図14は本発明の第6の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図であり、図15は、図14における領域R3の構造を示す拡大概略図である。図14及び図15に示すように、本実施形態と第1の実施形態との相違点は、本実施形態の音生成セル600の膜110が第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118をさらに含むことである。第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118は、上から見た場合第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114の間に配置され、第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118は上から見た場合互いに反対側にあり得る。つまり、第3の膜サブパート116は、上から見た場合第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114の間で音生成セル600の第1の側(例えば、左側)によって配置され、第4の膜サブパート118は、上から見た場合第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間で音生成セル600の第2の側(例えば、右側)に配置され、音生成セル600の第1の側と第2の側とは、上から見た場合反対にあり得る。
図14では、第3の膜サブパート116の一端のみがアンカー構造120に接続されることによって固定され、第4の膜サブパート118の一端のみがアンカー構造120に接続されることにより固定され、第3の膜サブパート116の他端及び第4の膜サブパート118の他端は固定されておらず、アンカー構造120に接続されていなくてもよい。つまり、第3の膜サブパート116の第3の固定端116aは、第3の膜サブパート116の固定された唯一の端部であり、第4の膜サブパート118の第4の固定端118aは、第4の膜サブパート118の固定された唯一の端部であり、第3の膜サブパート116は、第3の固定端116aのみを介してアンカー構造120に直接接続され、第4の膜サブパート118は、第4の固定端118aのみを介してアンカー構造120に直接接続され得る。
図14では、1つの第2のスリットSL2が第1の膜サブパート112と第3の膜サブパート116との間に配置されて、第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2及び第3の膜サブパート116の第5の非固定端116n5を定義し、別の第2のスリットSL2が第1の膜サブパート112と第4の膜サブパート118との間に配置されて、第1の膜サブパート112の別の第2の非固定端112n2及び第4の膜サブパート118の第6の非固定端118n6を定義し、1つの第3のスリットSL3が第2の膜サブパート114と第3の膜サブパート116との間に配置されて、第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4及び第3の膜サブパート116の別の第5の非固定端116n5を定義し、別の第3のスリットSL3が第2の膜サブパート114と第4の膜サブパート118との間にあり、第2の膜サブパート114の別の第4の非固定端114n4及び第4の膜サブパート118の別の第6の非固定端118n6を定義し得る。一部の実施形態では、第3の膜サブパート116の第5の非固定端116n5は、第3の膜サブパート116の第3の固定端116aに隣接し、第4の膜サブパート118の第6の非固定端118n6は、第4の膜サブパート118の第4の固定端118aに隣接し得るが、このような構成に限定されない。
図14に示すように、第1の膜サブパート112の形状及び第2の膜サブパート114の形状は実質的に台形であり、第3の膜サブパート116の形状及び第4の膜サブパート118の形状は実質的に三角形であり、第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114は実質的に一致していてもいいし、第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118は実質的に一致していてもよいが、このような構成に限定されない。
音生成セル600の動作の間、第1の膜サブパート112と第3の膜サブパート116との間、第2の膜サブパート114と第3の膜サブパート116との間、第1の膜サブパート112と第4の膜サブパート118との間、第2の膜サブパート114と第4の膜サブパート118との間にそれぞれ側部開口がある。側部開口のサイズは、音生成セル600の周波数応答における低周波ロールオフ(LFRO)効果に相対し、低周波において、強いLFRO効果が音波の明白なSPL降下を引き起こし得る。
具体的には、音生成セル600の側部開口について、低周波の音響抵抗は、
Figure 2023138447000002
にしたがったものであってもよく、Rは低周波の音響抵抗であり、Lは膜110の厚さであり、bは第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2の長さ又は第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4の長さであり、dは、方向Zにおける側部開口の最大サイズである。低周波の音響抵抗を増加させると、音生成セル600の動作における空気の漏れ(例えば、音漏れ)が減少するため、音生成セル600の周波数応答におけるLFRO効果が減少する。
上記式によれば、d(つまり、方向Zにおける側部開口の最大サイズ)が小さくされると、低周波の音響抵抗が大きくなる。図1に示す第1の実施形態では、第1の膜サブパート112に関して、方向Zにおける側部開口の最大サイズは、方向Zにおける第2の非固定端112n2とアンカー構造120との間の最大距離である。図14に示す第6の実施形態では、第1の膜サブパート112に関して、方向Zにおける側部開口の最大サイズは、方向Zにおける第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2と第3の膜サブパート116の第5の非固定端116n5(又は第4の膜サブパート118の第6の非固定端118n6)との間の最大距離である。図14に示す第6の実施形態では、第3の膜サブパート及び第4の膜サブパートが存在するため、音生成セル112の動作の間に第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118を方向Zにおいて第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114に近づけるように制御することで、上記式に示すdが減少され得る。すなわち、図14において、第3の膜サブパート116は、音生成セル600の第1の側(左側)での音漏れを低減するように構成され、第4の膜サブパート118は、音生成セルの第2の側(右側)での音漏れを低減するように構成されている。
音生成セル600は、d(つまり、方向Zにおける側部開口の最大サイズ)が小さくすることにより、低周波の音響抵抗を高めるために、少なくとも1つの適切な構造を含み得る。本実施形態では、この適切な構造により、音生成セル600の動作の間に、第3の膜サブパート116の第5の非固定端116n5が、方向Zにおいて第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2及び第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4にそれぞれ近接し、第4の膜サブパート118の第6の非固定端118n6は方向Zにおいて第1の膜サブパート112の第2の非固定端112n2及び第2の膜サブパート114の第4の非固定端114n4にそれぞれ近接し得る。したがって、音生成セル600の動作の間に、側部開口のサイズが小さくなり得るため、低周波の音響抵抗が高められ、音生成セル600の周波数応答におけるLFRO効果が低減される。
例えば、dを小さくするために、膜110は、音生成セル600の動作の間に、サブパートの非固定端が方向Zにおいて互いに近くなるように、膜110のこれらのサブパートの間に接続された少なくとも1つのバネを含み得る。図14に示すように、膜110は、少なくとも1つの第2のバネSPR2及び少なくとも1つの第3のバネSPR3を含み、第2のバネSPR2は、第1の膜サブパート112と第3の膜サブパート116の間に直接接続され得るか又は第1の膜サブパート112と第4の膜サブパート118との間に直接接続され、第3のバネSPR3は、第2の膜サブパート114と第3の膜サブパート116との間に又は第2の膜サブパート114と第4の膜サブパート118との間に直接接続され得る。図14では、膜110は、2つの第2のバネSPR2及び2つの第3のバネSPR3を含み、2つの第2のバネSPR2は、第1の膜サブパート112と第3の膜サブパート116との間及び第1の膜サブパート112と第4の膜サブパート118との間にそれぞれ接続され、2つの第3のバネSPR3は、第2の膜サブパート114と第3の膜サブパート116との間及び第2の膜サブパート114と第4の膜サブパート118との間にそれぞれ接続され得るが、このような構成に限定されない。なお、第2のバネSPR2及び第3のバネSPR3は、スリットSL(例えば、第1のスリットSL1、第2のスリットSL2及び第3のスリットSL3以外のスリットSL)により形成されている。
くわえて、図14に示す1つのバネでは、このバネから1つのサブパートへの接続方向は、このバネから別のサブパートへの接続方向と同じであり得るが、このような構成に限定されない。例えば、図14では、バネは実質的にU字状であり得るが、このような限定されない。例えば、バネのU字状は大きな湾曲を有し得るが、このような構成に限定されない。この設計により、2つのサブパートの間の側部開口のサイズを小さくなるため(すなわち、dが減少する)、音生成セル600の動作時の空気の漏れが低減されるため、音生成セル600の周波数応答におけるLFRO効果が低減される。
例えば、dを小さくするために、作動層130が第1の膜サブパート112、第2の膜サブパート114、第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118に配置され得る。音生成セル600の動作の間に、作動層130は、これらのサブパートの非固定端が方向Zにおいて互いに近くなるように、これらのサブパートが方向Zに沿って動くように作動させ得る。
さらに、図15に示す領域R3では、音生成セル600は膜110の外側に凹部構造RSを含んでいてもよく、凹部構造RSは膜110の隅領域CR内のスリット区画SLsに直接接続され、凹部構造RSは曲線パターンを有し得る(例えば、凹部構造RSは半円弧のパターンを有し得る)。例えば、図15では、スリット区画SLsは、隅領域CR内に位置する第2のスリットSL2の端部と、凹部構造RSとの間に接続され、スリット区画SLsは直線パターンを有し得るが、このような構成に限定されない。隅領域CR内に位置するスリット区画SLsと接続された湾曲凹部構造RSの存在により、音生成セル600の製造プロセスの成功率が高められ、音生成セル600の歩留まり率を高められ得る。
図16を参照して、図16は、本発明の第7の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。図16に示すように、本実施形態と第6の実施形態との相違点は、バネの設計の点にある。図16に示す音生成セル700では、フック状曲線パターン及び直線パターンを含む第5のスリットSL5が第1のスリットSL1、第2のスリットSL2又は第3のスリットSL3に個別に接続され、第2のバネSPR2及び第3のバネSPR3は、第1のスリットSL1、第2のスリットSL2、第3のスリットSL3及び第五スリットSL5によりを形成され得るが、このような構成に限定されない。さらに、図16において、バネは実質的にV字状であり得るが、このような構成に限定されない。
図17を参照して、図17は本発明の第8の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。図17に示すように、本実施形態と第6の実施形態との相違点は、音生成セル800の膜110のスリットSLが、第3の膜サブパート116及び/又は第4の膜サブパート118に形成された少なくとも1つのサイドスリットSLiをさらに含む点である。
サイドスリットSLiの存在により、第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118の構造強度が弱まり得るため、第2のバネSPR2及び第3のバネSPR3は、音生成セル800の動作の間に第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118を引っ張って、それらの非固定端が方向Zにおいて第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114の非固定端に近くなるようにし得る。
他方で、サイドスリットSLiが存在しない構造と比較して、本実施形態の膜110は、音生成セル800の動作の間にサブパートの2つの非固定端の間にできる1つの元の大きな開口に代わって、複数の小さな開口を形成し、少なくとも1つの小さな開口は2つの非固定端の間に形成され、少なくとも1つの小さな開口はサイドスリットSLiによって形成され得る。すなわち、元の大きな開口のdは、小さな開口の複数のd’に変わり、d’はdよりも小さい。例えば、上記の式によれば、1つの元の大きな開口が3つの小さな開口に置き換えられ、元の大きな開口のdは小さな開口のd’の3倍大きいと仮定すると、3つの小さな開口の音響抵抗は、元の大きな開口の音響抵抗の9倍大きくなる。そのため、この設計により、低周波の音響抵抗が増加し得る。
図17に示すように、第2のバネSPR2は、第1のスリットSL1、第2のスリットSL2、第5のスリットSL5及びサイドスリットSLiによって形成され、第3のバネSPR3は、第1のスリットSL1、第3のスリットSL3、第5のスリットSL5及びサイドスリットSLiによって形成され得るが、このような構成に限定されない。
一部の実施形態では、図17に示すように、作動層130が第1の膜サブパート112及び第2の膜サブパート114に配置され、作動層130は第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118に配置されない(すなわち、第3の膜サブパート116及び第4の膜サブパート118に作動層が配置されない)が、このような構成に限定されない。
さらに、図17では、膜110は、第1の膜サブパート112と第2の膜サブパート114との間に直接接続された第1のバネSPR1を任意で含み得る。例えば、図17に示す第1のバネSPR1は、2つの第1のスリットSL1及び2つの第5のスリットSL5により形成され得るが、このような構成に限定されない。
図18及び図19を参照して、図18は本発明の第9の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図であり、図19は本発明の第9の実施形態に係る音生成セルを示す概略側面図であり、図18及び図19は第1の膜サブパート112のみを示し、第2の膜サブパート114の設計は、第1の膜サブパート112の設計と同様であり得る。図18に示すように、本実施形態と第1の実施形態との相違点は、膜110のサブパートの固定端の設計の点にある。本実施形態の音生成セル900では、膜110のサブパートの固定端は部分的に固定され、固定端は少なくとも1つの固定部と、少なくとも1つの非固定部とを含み、固定端の固定部は固定され、固定端の非固定部は固定されていない。例えば、図18では、部分的に固定されている第1の膜サブパート112の第1の固定端112aは、2つの固定部APのと、2つの固定部APの間にある1つの非固定部NPを含み得るが、このような構成に限定されない。第1の固定端112aの非固定部NPは、音生成セル900が動作された場合に(すなわち、第1の膜サブパート112が作動された場合に)、方向Zの方に動いて、膜110の変形を高めることにより、音生成セル900によって生成される音波のSPLを高める。
固定端が固定部AP及び非固定部NPを有するようにするために、膜110のスリットSLは少なくとも1つの内側スリットを含み得る。本実施形態では、第1の膜サブパート112は少なくとも1つの第1の内側スリットSLn1と、少なくとも1つの第2の内側スリットSLn2とを有し、第1の固定端112aの非固定部NPは第1の内側スリットSLn1によって定義され、第2の内側スリットSLn2は第1の内側スリットSLn1に接続されるため、第1の固定端112aは固定部APと、非固定部NPとを有する。すなわち、第1の内側スリットSLn1は、第1の固定端112aと平行であり、第1の膜サブパート112とアンカー構造120との間にあり、第2の内側スリットSLn2は第1の固定端112aと平行ではない。例えば、図18では、第1の膜サブパート112は、1つの第1のスリットSL1及び2つの第2のスリットSL2を有し、第2の内側スリットSLn2は、第1の固定端112aに垂直な直線スリットであり得るが、このような構成に限定されない。例えば、第2の内側スリットSLn2は、第1の固定端112aから第1のスリットSL1の方に延び、第2の内側スリットSLn2は、第1のスリットSL1に接続されない。
第1の固定端112aの非固定部NPを定義する第1の内側スリットSLn1は、二つのスリットSLの間に接続されていてもよい。例えば、図18では、第1の固定端112aの固定部AP及び非固定部NPが、第2の内側スリットSLn2によって分割されるように、第1の内側スリットSLn1が2つの第2の内側スリットSLn2の間に接続され得るが、そのような構成に限定されない。
任意で、図18では、第1の内側スリットSLn1及び第2の内側スリットSLn2は、第1のスリットSL1、第2のスリットSL2及び第3のスリットSL3から分離され得るが、そのような構成に限定されない。
図18に示すように、第1の膜サブパート112は、内側スリットSLによって複数の部分に分割され得る。例えば、図18において、第1の膜サブパート112は、3つの部分912p1、912p2、912p3に分割され、912p1及び912pは、第2のスリットSL2と第2の内側スリットSLn2との間にあり、部分912p2は、2つの第2の内側スリットSLn2の間にあり得る。例えば、図18では、部分912p1及び部分912p3は、アンカー構造120によって固定されるように、第1の固定端112aの固定部APを有し得る。例えば、図18では、部分912p2は、音生成セル900の動作の間に、(部分912p1及び912p3に比べて)部分912p2が大きな変位で方向Zに沿って移動するように、第1の固定端112aの非固定部NPを有し得るため、音生成セル900によって生成される音波のSPLが高められ得る。
図18に示すように、作動層130は、第1の膜サブパート112を作動させるために、第1の膜サブパート112の3つの部分912p1、912p2及び912p3にそれぞれ配置された3つの部分を含み得る。
動作の間の音生成セル900の側面図を示す図19では、音生成セル900の動作の間に、部分912p2は(部分912p1、912p3に比べて)大きな変位で方向Zに沿って移動し、第1の固定端112aの非固定部NPは、方向Zにおいて固定部APよりも高くにあり得る。
図20を参照して、図20は本発明の第10の実施形態に係る音生成セルを示す概略上面図である。図20に示すように、本実施形態と第9の実施形態との相違点は、膜110のサブパートの固定端の設計にある。図20に示す音生成セル900’では、第1の膜サブパート112の第1の固定端112aは、2つの非固定部NPと、2つの非固定部NPの間にある1つの固定部APを含み得るが、このような構成に限定されない。図20では、第1の膜サブパート112は、2つの第1の内側スリットSLn1と、2つの第2の内側スリットSLn2とを有し、第1の内側スリットSLn1は、第2の内側スリットSLn2と第2の内側スリットSL2との間に接続され得るが、このような構成に限定されない。
図20では、部分912p2は、アンカー構造120によって固定されるように、第1の固定端112aの固定部APを有し得る。図20では、部分912p1及び部分912p3は、音生成セル900’の動作の間に、部分912p1及び部分912p3が(パーツ912p2に比べて)大きな変位で方向Zに沿って移動し得るように、第1の固定端112aの非固定部NPを有するため、音生成セル900’によって生成される音波のSPLが高められ得る。
図21及び図22を参照して、図21は、本発明の一実施形態に係る孔付きの膜を有する音生成セルを示す概略上面図であり、図22は、本発明の一実施形態に係る孔付きの膜を有する音生成セルを示す概略断面図である。図21及び図22に示すように、音生成セル10Hの膜110は、膜110の質量を減らすために、複数の孔HLを有し得る(すなわち、孔HLが膜110に形成される)。図21及び図22では、第1の膜サブパート112はいくつかの孔HLを有し、第2の膜サブパート114はいくつかの孔HLを有する。膜110の質量が少なくなるため、音生成セル10Hによって生成される音波の周波数範囲を高めるために膜110の共振周波数が高められ、音波のSPLを高めるために作動膜110の変形が大きくされる。
なお、孔HLを有する膜110は、要件に基づいて上述の任意の実施形態(例えば、図1~図20に示す実施形態)で用いられ得る。
本発明では、孔は、上から見た場合、膜110の任意の適切な位置に配置され得る。図21及び図22に示すように、膜110では、孔HLはスリットSLから分離され得る。
一部の実施形態では、孔HLのうちの少なくとも1つは、ベースの法線方向(すなわち、方向Z)で作動層130と重なり得る。例えば、図21では、いくつかの孔HLは、ベースの法線方向(すなわち、方向Z)で作動層130と重なってもよく、他の孔は、ベースの法線方向(すなわち、方向Z)で作動層130と重ならないが、そのような構成に限定されない。なお、図22は、図22を明確にするために、作動層130と重なっている孔HL1のみを示す。
本発明では、孔HLは、膜110の設計、孔HLの位置及び/又は他の要件に基づいて、貫通孔、凹み孔又は空隙であり得る。さらに、膜110の孔HLは、要件に基づいて、同じ種類であっても異なる種類であってもよい。
図22に示すように、膜110はベース層BSL及びカバー層CVLと、ベース層BSL及びカバー層CVLに関連する種類の孔HLとを有し得る。図22では、作動層130と重なるいくつかの孔HL1では、孔HL1はベース層BSLを貫通してカバー層CVLによって覆われ、これらの孔HL1は凹み孔であり得るが、そのような構成に限定されない。図21に示すように、作動層130と重ならないいくつかの孔HL2では、孔HL2はベース層BSLを貫通し、孔HL2はカバー層CVLに覆われていても、なくてもよく、孔HL2は、孔HL2がカバー層CVLによって覆われている場合は凹み孔であり、孔HL2は、孔HL2がカバー層CVLによって覆われていない場合は貫通孔である(例えば、これらの孔HL2と重なるカバー層CVLの部分は、音生成セル10Hの製造においてエッチングされる)。
本発明では、孔HLの上面パターンは、要件に基づいて設計され得る。例えば、孔HLの上面パターンは、多角形(すなわち、六角形)、湾曲端を有する形状(例えば、円又は楕円)、他の適切な形状であり得るが、このような構成に限定されない。
本発明では、孔HLの幅(又は直径)及び孔HLの数は、要件に基づいて設計され得る。一部の実施形態では、膜110が軽量で、適切な剛性を有するように、孔HLの幅(又は直径)が小さく、孔HLの数が大きくされ得る。例えば、孔HLの数は100以上(例えば、100~1万)であり得るが、そのような構成に限定されない。
孔HLの幅(又は直径)が大幅に小さい場合に、孔HLが貫通孔(例えば、孔HL2)であると、孔HLを通過する気流が大幅に少なくなる。一部の実施形態では、孔HLは、孔HLを大幅に小さくするために、孔HLの境界層の境界層厚さの数倍以下の幅(又は直径)を有し得る。例えば、孔HLは、この孔HLの境界層の境界層厚さの5倍(通常は0.6~3倍)以下の幅(又は直径)を有し得る。
詳細には、孔HLが、この孔HLの境界層の境界層厚さの数倍以下の幅(又は直径)を有する場合、孔HL(すなわち、貫通孔、孔HL2)を通過する気流は、境界層効果によって影響を受け得る。境界層効果とは、滑りのない(no-slip)固体境界面の境界層内を気流が流れる場合に、気流の速度が、境界層の外の自由流速度から、滑りのない固体境界面の表面で0に低下し、滑りのない固体境界面の境界層の境界層厚さが決定されることと要約できる。上記の境界層効果を利用することで、孔HL(すなわち、貫通孔、孔HL2)を通過する気流の速度が大幅に低下する。
以下では、音生成セル10Hの製造方法の詳細をさらに例示して説明する。なお、以下の製造方法では、音生成セル10Hの作動層130は、例えば圧電アクチュエータを含み得るが、このような構成に限定されない。
図21~図24を参照して、図23及び図24は、図21及び図22に示す音生成セルの製造方法の各段階における構造を示す概略図であり、図21及び図22は、音生成セルの製造後の音生成セルの最終構造を示す。図23に示すように、ウエハWFが準備され、ウエハWFは、第1の層WL1(すなわち、膜110のベース層BSL)及び第2の層WL2を含み、第1の層WL1と第2の層WL2との間に絶縁層WL3を任意で含み得る。第1の層WL1、第2の層WL2及び絶縁層WL3の詳細については上記を参照し、これらの内容については繰り返し説明しない。
次に、図23に示すように、少なくとも1つのトレンチ線TL及び複数の孔HLを形成するために、ウエハWFの第1の層WL1がパターニングされ得る。図23では、トレンチ線TL及び孔HLは、第1の層WL1が除去された部分である。
図24に示すように、ウエハWF上にカバー層CVLが形成され、第1の層WL1は第2の層WL2とカバー層CVLとの間にあり、カバー層CVLはトレンチ線TL及び孔HLを覆う。カバー層CVLの存在により、後続のプロセスで形成される他の層は、ウエハWF及びカバー層CVL上に配置される。
図24に示すように、第1の導電層CT1、作動材料AM、第2の導電層CT2、分離絶縁層SIL、第3の導電層CT3及び上部絶縁層TILが、カバー層CVL上に順次配置され得る。これらの層の形成プロセス及びパターニングプロセスの順序は、要件に基づいて設計され得る。なお、作動材料AM、第1の導電層CT1及び第2の導電層CT2は、作動層130が2つの電極と、2つの電極の間に作動材料AMとを含む圧電アクチュエータを有するように、音生成セル10Hの作動層130のサブ層であり得る。第1の導電層CT1、作動材料AM、第2の導電層CT2及び分離絶縁層SILの詳細について上記を参照し、これらの内容については繰り返し説明しない。
第3の導電層CT3は、作動層130が外部コンポーネントに電気的に接続されるようにするために、任意の適切な導電性材料を含み得る。一部の実施形態では、第3の導電層CT3は金属を含み得る。第3の導電層CT3の厚さは、要件に基づいて個別に調整され得る。
上部絶縁層TILの厚さ及び上部絶縁層TILの材料は、要件に基づいて設計され得る。例えば、上部絶縁層TILの材料は窒化ケイ素であり得るが、このような構成に限定されない。例えば、上部絶縁層TILは多層構造であり得るが、このような構成に限定されない。
図21及び図22に示すように、ウエハWFの第2の層WL2及びカバー層CVLは、第2の層WL2がアンカー構造120を形成し、第1の層WL1及びカバー層CVLがアンカー構造120によって固定される膜110を形成するように、パターニングされ得る。図22では、ウエハWFの第2の層WL2の一部及びカバー層CVLの一部が除去される。
例えば、ウエハWFの第2の層WL2の一部及びカバー層CVLの一部を除去するプロセスでは、ウエハWFが基板及び接着層上に配置され(例えば、図6に示すように)、接着層が基板とウエハWFの第1の層WL1との間に接着され、作動層130はウエハWFと基板との間にある。次に、ウエハWFの第2の層WL2及びカバー層CVLに対してパターニングプロセスを行って、ウエハWFの第2の層WL2の一部及びカバー層CVLの一部を除去する。また、ウエハWFの絶縁層WL3もこのパターニングプロセスでパターニングされ得る。次に、基板及び接着層を適切なプロセスで除去して、音生成セル10Hの製造が完了する。例えば、基板及び接着層が剥離プロセスで除去され得るが、このような構成に限定されない。
図21及び図22では、第2の層WL2の一部、絶縁層WL3の一部及びカバー層CVLの一部を除去して膜110が形成されるため、トレンチ線TLにより膜110内にスリットSLが形成され、膜110を貫通し、膜110は複数の孔HLを有する。
図25を参照して、図25は、本発明の別の実施形態に係る孔付き膜を有する音生成セルを示す概略断面図である。図22の音生成セル10Hと比較して、図25に示す音生成セル20Hは、カバー層CVLと作動層130との間に配置されるバリア層BALをさらに含む。例えば、バリア層BALは(図3~図8に示す)補償酸化物層であり得るが、このような構成に限定されない。
バリア層BALは、任意の適切なときにパターニングされ得る。例えば、ウエハWFの第2の層WL2の一部及びカバー層CVLの一部を除去する前にバリア層BALがパターニングされ得るが、このような構成に限定されない。
図26を参照して、図26は、本発明の別の実施形態に係る、孔付きの膜を有する音生成セルを示す概略断面図である。図22に示す音生成セル10Hの孔HLの種類は、図26に示す音生成セル30Hの孔HLの種類とは異なる。図26では、孔HLは膜110のベース層BSLを通過せず、孔HLは膜110のカバー層CVLによって覆われているため、孔HLは空隙であり得るが、このような構成に限定されない。
膜上に孔HLを形成する概念は、音生成装置だけでなく、音声感知装置にも適用され得る。すなわち、孔HL付きの膜を含む(音生成セル(例えば、スピーカ)又はマイクのいずれかであり得る)音響トランスデューサも本発明の範囲内にある。
要約すると、本発明の音生成セルの設計によれば、音生成セルによって、より高い共振周波数、より大きなSPL、高い歩留まり率及び/又は低い空気漏れが得られ得る。
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更が行われ得ることを容易に気付くであろう。したがって、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の内容及び範囲によってのみによって限定されるものと解釈すべきである。

Claims (20)

  1. 膜と
    前記膜上に配置される作動層と、
    を含み、
    前記膜は、音を生成するために前記作動層によって作動され、
    前記膜には複数の孔が形成されている、
    音生成セル。
  2. 前記孔のうちの少なくとも1つは、前記音生成セルが配置されるベースの法線方向で前記作動層と重なる、請求項1に記載の音生成セル。
  3. 前記膜は少なくとも1つのスリットを含み、前記孔は、該少なくとも1つのスリットから分離されている、請求項1に記載の音生成セル。
  4. 前記孔のうちの少なくとも1つは、前記孔のうちの該少なくとも1つの境界層の境界層厚さの5倍以下の幅を有する、請求項1に記載の音生成セル。
  5. 前記膜はベース層及びカバー層を含み、前記孔は該ベース層に形成され、該カバー層は前記孔を覆う、請求項1に記載の音生成セル。
  6. 前記孔のうちの前記少なくとも1つは貫通孔、凹孔又は空隙である、請求項1に記載の音生成セル。
  7. 前記孔のうちの1つの上から見た場合のパターンは六角形又は円形である、請求項1に記載の音生成セル。
  8. 前記膜は、第1の膜サブパート及び第2の膜サブパートを含み、該第1の膜サブパート及び該第2の膜サブパートは互いに反対にあり、
    前記第1の膜サブパートは完全に又は部分的に固定された第1の固定端を含み、該第1の固定端以外の前記第1の膜サブパートの端部は固定されておらず、
    前記第2の膜サブパートは完全に又は部分的に固定された第2の固定端を含み、該第2の固定端以外の前記第2の膜サブパートの端部は固定されていない、請求項1の音生成セル。
  9. 前記膜の第1の比は2よりも大きく、前記膜の第1の比は、前記膜の第2の側の第2の長さに対する前記膜の第1の側の第1の長さの比である、請求項8に記載の音生成セル。
  10. 前記膜は、
    前記第1の膜サブパートと、前記第2の膜サブパートとの間に形成される第1のスリットであって、前記第1の膜サブパートの第1の非固定端は該第1のスリットによって定義され、前記第1の非固定端は、上から見た場合に前記第1の固定端の反対にある、第1のスリットと、
    第2のスリットであり、前記第1の膜サブパートの第2の非固定端は該第2のスリットによって定義され、前記第2の非固定端は、前記第1の固定端に隣接する、第2のスリットと、
    を含む、請求項8に記載の音生成セル。
  11. 前記第1の膜サブパートの第1の非固定端及び前記第2の膜サブパートの第3の非固定端は、前記第1のスリットによって定義され、前記第2の膜サブパートの第3の非固定端は、上から見た場合に前記第2の膜サブパートの第2の固定端の反対にある、請求項10に記載の音生成セル。
  12. 前記音生成セルの隅に配置される凹部構造を含み、該凹部構造は、剥離プロセスの間に該凹部構造に加えられる応力を分散するように構成されている、請求項1に記載の音生成セル。
  13. 前記膜は、隅領域にスリット区画を含み、前記凹部構造は該スリット区画に直接接続されている、請求項12に記載の音生成セル。
  14. 前記膜は、前記第1の膜サブパート及び前記第2の膜サブパートの移動距離を制限するように構成されたラッチ構造を含み、
    前記移動距離は、前記音生成セルが配置されるベースの法線方向に沿った距離である、請求項8に記載の音生成セル。
  15. 前記膜は、前記第1の膜サブパートと、前記第2の膜サブパートとの間に直接接続された第1のバネをさらに含む、請求項8に記載の音生成セル。
  16. 前記膜は、
    上から見た場合に、前記音生成セルの第1の側によって前記第1の膜サブパートと、前記第2の膜サブパートとの間に配置される第3の膜サブパート、
    をさらに含み、
    前記第3の膜サブパートは、前記音生成セルの第1の側での音響漏れを低減するように構成され、
    前記第3の膜サブパートは、固定された第3の固定端を含み、該第3の固定端以外の前記第3の膜サブパートの端部は固定されていない、請求項8に記載の音生成セル。
  17. 音生成セルの製造方法であって、
    第1の層及び第2の層を含むウエハを用意することと、
    少なくとも1つのトレンチ線及び複数の孔を形成するために、前記ウエハの第1の層をパターニングすることと、
    前記ウエハを基板上に配置することと、
    を含み、
    前記第1の層は孔付きの膜を含み、
    前記少なくとも1つのトレンチ線により、少なくとも1つのスリットが前記膜内に形成されるとともに、前記膜を貫通する、製造方法。
  18. 前記ウエハ上にカバー層を形成することであって、前記第1の層は前記第2の層と該カバー層との間にあり、該カバー層は前記少なくとも1つのトレンチ線及び前記孔を覆う、ことと、
    前記カバー層上に作動層を形成することと、
    前記ウエハの第2の層の一部及び前記カバー層の一部を除去することと、
    を含む、請求項17に記載の製造方法。
  19. 前記膜は第1の膜サブパート及び第2の膜サブパートを含み、該第1の膜サブパートと、該第2の膜サブパートとは互いに反対にあり、
    前記第1の膜サブパートは、完全に又は部分的に固定された第1の固定端を含み、第該1の固定端以外の前記第1の膜サブパートの端部は固定されておらず、
    前記第2の膜サブパートは、完全に又は部分的に固定された第2の固定端を含み、該第2の固定端以外の前記第2の膜サブパートの端部は固定されていない、請求項17に記載の製造方法。
  20. 音波を生成するか又は音波を知覚するように構成された膜を含む音響トランスデューサであって、該膜には複数の孔が形成されている、音響トランスデューサ。
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