JP2023137931A - グローブ弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者を低減する。【解決手段】グローブ弁10は、弁本体11と、弁本体11内部のS字状の流路Rの途中に設置されたシートリング15と、シートリング15に当接することでS字状の流路Rを開閉する弁体12と、を備える。流路Rは、中間流路R10と、流入口E1から中間流路R10の下端部R11に至る一次流路R20と、中間流路R10の上端部R12から流出口E2に至るとともに、弁体12を収容する二次流路R30と、を備える。弁本体21の弁底21Fから球状の流路R23の内部へ突出した整流隔壁29は、球状流路R23に流入し整流隔壁29に当たった流体の少なくとも一部を中間流路R10側かつ流入口E1側の方向に向かわせることで、中間流路R10のうち流入口E2側を流れる流体の流量を多くする。【選択図】図5

Description

本発明は、弁体が配置される側の流路を二次側流路とするグローブ弁に関する。
グローブ弁は、流路途中に設置されるシートリングと、このシートリングに対して相対移動する弁体とを有し、弁体がシートリングに当接して流路を閉じる。グローブ弁の容量係数は、全開時のシートリングに対する弁体の相対位置を変化させて絞りの面積を調整することにより調整される。具体的な絞りの面積は、シートリング上のある点からプラグに向かって描いた最小距離の線分をシートリングの全周にわたって積分して得られる円錐台の側面積である。この側面積は、見かけの流路面積と呼ばれる。グローブ弁の入口の面積に対して見かけの流路面積が相対的に大きくなってくると、主流が出口側に偏ってしまうという問題が生じる。この主流の偏りを防止するため、特許文献1には、流路に流体の流れを複数の別個の流路に分離する流れ分離器を配置する技術が開示されている。
特表2015-512498号公報
しかし上記特許文献1に記載の技術では、複数の別個の流路を区画するための例えば板材を格子状に組んだ部材が必要になるため、容量係数が低下してしまう。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者を低減することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るグローブ弁は、流体が流れるS字状流路が内部に形成された弁本体と、前記弁本体内部の前記S字状流路の途中に設置されるシートリングと、前記シートリングに当接することで前記S字状流路を閉じる弁体と、を備えるグローブ弁であって、前記S字状流路は、前記弁本体の前記S字状流路の途中の位置に形成されかつ前記弁体の軸方向に沿って延びた貫通路と、前記貫通路に設置された前記シートリングの内部空間と、のうちの少なくとも前記シートリングの前記内部空間により構成され、前記弁体が前記シートリングに当接することで閉状態とされる一方、前記弁体が前記シートリングから離れることで開状態とされる中間流路と、前記S字状流路の流入口から前記中間流路の前記弁本体の弁底側の第1端部に至る一次流路と、前記中間流路の前記第1端部と反対の第2端部から前記S字状流路の流出口に至るとともに、前記弁体を収容する二次流路と、を備え、前記一次流路は、前記中間流路の前記第1端部に繋がっている球状流路を備え、前記弁本体の前記球状流路を区画している前記弁底から前記球状流路の内部へ突出した整流隔壁が設けられており、前記整流隔壁は、前記球状流路に流入し前記整流隔壁に当たった流体の少なくとも一部を前記中間流路側かつ前記流入口側の方向に向かわせることで、前記中間流路のうち前記流入口側を流れる前記流体の流量を前記整流隔壁が設けられない場合よりも多くする形状に構成されている。
一例として、前記整流隔壁は、前記弁底の中央部から、前記弁本体の、前記球状流路の前記流出口側の部分を区画している内側面まで延伸している。
一例として、前記整流隔壁の稜線は、前記弁底の前記中央部から前記内側面に向かって徐々に高くなっている。
本発明によれば、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者が低減される。
図1は、本発明の第1実施形態に係るグローブ弁の断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るグローブ弁の斜視断面図である。 図3は、CFD(Computational Fluid Dynamics)で解析した、図1の断面(中心軸及び左右方向を通る面を切断面とした断面)における流体の流速ベクトルを示す図である。 図4は、比較例に係る流体の流速ベクトルを示す図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係るグローブ弁の断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るグローブ弁の斜視断面図である。 図7は、CFDで解析した、図6のA-A断面における流体の速度ベクトルを示す図である。 図8は、CFDで解析した、図6のA-A断面における流体の速度ベクトルをグローブ弁の斜視断面図に当て嵌めた図である。 図9は、CFDで解析した、図6の断面(中心軸及び左右方向を通る面を切断面とした断面)における流体の流速ベクトルを示す図である。 図10は、比較例に係る流体の流速ベクトルを示す図である。 図11は、第1実施形態の変形例に係るグローブ弁の断面図である。 図12は、第1実施形態の変形例に係るグローブ弁の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るグローブ弁を、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態に係るグローブ弁10は、弁本体11と、弁体12と、弁軸13と、蓋14と、シートリング15と、を備える。これらは各種の金属材料で形成される。特に、シートリング15は、SUS316などの金属材料により形成される。前記各部材のうち、弁体12と弁軸13とは弁プラグとして一体に形成されている。なお、弁体12と弁軸13とは別体に形成されてもよく、この場合、弁軸13は、弁体12に設けられた挿入孔に挿入されて当該弁体12に接続される。図示は省略しているが、グローブ弁10は、さらに、弁軸13に連結された作動軸を有するアクチュエータを備える。アクチュエータは、作動軸を上下方向に移動させることで、弁軸13ないし弁体12を上下方向に移動させる。
弁体12の移動方向である上下方向は、弁体12及び弁軸13の中心軸Cの軸線方向(以下、軸方向とも称す。)である。上下方向、及び、これに直交する左右方向は、説明上の方向であり、グローブ弁10の設置の向きによっては、実際の天地方向(水平方向と直交する方向)と一致しなくてもよい。上下方向のうちの下側は、弁本体11の弁底11F側とする。弁底11Fは、弁本体11の弁体12と対向する底部分である。
弁本体11の内部には、流体が流れるS字状の流路Rが形成されている。この流路Rの途中にシートリング15が設置される。S字状の流路Rは、中間流路R10と、上流側の一次流路R20と、下流側の二次流路R30と、を備える。中間流路R10は、流路Rの途中に設置されたシートリング15によっても区画されている。流路Rの流体の流入口E1及び流出口E2は、左右反対方向に向いている。
弁本体11は、中空部材であり、中央上部の開口が蓋14により閉鎖される。蓋14には、弁軸13が上下方向に移動可能に貫通している。弁本体11は、一次流路R20と二次流路R30とを区画する隔壁11Aを備える。隔壁11Aの中央には、弁体12と同軸で上下方向(弁体の軸方向)に沿って延びている断面円形の貫通路Hが形成されている。貫通路Hは、下部貫通路H1と、上部貫通路H2と、を備える。上部貫通路H2は、円柱状に形成されている。下部貫通路H1の直径は、上端において上部貫通路H2よりも小径で、当該上端から下端に向けて徐々に大径となっている。
シートリング15は、円筒形状であり、貫通路Hの上部貫通路H2に挿入された状態で、隔壁11Aに固定されている。これにより、シートリング15は、貫通路Hの上部貫通路H2に設置されている。
貫通路Hのシートリング15が設置されていない部分である下部貫通路H1は、中間流路R10の下端部(第1端部)R11を構成している。シートリング15の内周面により区画された内部空間は、中間流路R10の上端部(第2端部)R12を構成している。中間流路R10の中心軸は、中心軸Cである。下端部R11は、中間流路R10の下端を含む下部であればよい。上端部R12は、中間流路R10の上端を含む上部であればよい。つまり、中間流路R10は、下端部R11及び上端部R12の両者のみからなってもよく、下端部R11と上端部R12との間に中間部を有さなくもてよい。
下端部R11と上端部R12とを含む中間流路R10は、上下方向に沿って延びている。中間流路R10は、弁体12の下方に位置し、上下方向に移動する弁体12により開閉される。弁体12は、下方に移動したときに、その一部がシートリング15の内部に入り込み、シートリング15当接して中間流路R10を閉状態とする。また、弁体12は、上方向に移動してシートリング15から離れることで、中間流路R10を開状態となる。シートリング15と弁体12との間の距離を調節することにより、グローブ弁10のS字状の流路Rを流れる流体の流量が調整される。
一次流路R20は、S字状の流路Rの流入口E1から中間流路R10の下端部(弁底11F側の端部)R11に至る曲がり流路である。一次流路R20は、流入口E1から右方向に延びた流路R21と、流路R21から右下方向に延びた流路R22と、流路R22から右方向に延び、中間流路R10の下端部R11に繋がっている流路R23と、を備える。
流路R23は、弁本体11の弁底11F側で中間流路R10の直下に配置されている。流路R23の上端が中間流路R10の下端部R11と繋がっている。流路R23は、球状に形成された球状流路である。より具体的に、流路R23は、下に凸の扁平した半球状に形成されている。上方から見た場合、中間流路R10の下端部R11は、流路R23の中に位置している。つまり、上方から見たときに、流路R23の外縁部は、中間流路R10の下端部R11の外側に位置しており、流路R23は、球状の一例としての壺形状ともいえる。
二次流路R30は、中間流路R10の上端部R12から流出口E2に至る曲がり流路である。二次流路R30は、弁体12を収容している流路R31と、流路R31から右下に延びた流路R32と、流路R32から流出口E2まで延びた流路R33と、を備える。流路R33の中心軸は、流入口E1から延びている流路R21の中心軸と一致しており、中心軸Cに直交する左右方向に沿って延びている。
弁本体11の、中間流路R10の下端部R11を形成している内面11Bは、全周にわたり、上から下に向かってつまり上端部R12側から弁底11F側に向かって、中間流路R10の中心軸である中心軸Cから徐々に遠ざかるように湾曲してる。内面11Bは、斜め下方向、つまり、中心軸C側かつ弁底11F側の方向に膨らむように湾曲している。内面11Bの断面は、円弧状に湾曲しており、その曲率は、全周にわたって一定である。このような内面11Bは、下端部R11に繋がっている一次流路R20の天井面11Cに滑らかに繋がっている。湾曲している内面11Bを以下、湾曲面11Bとも称す。
この実施の形態では、湾曲面11Bにより、グローブ弁10を流れる流体の主流(流速が比較的早く、流量の多い部分)の偏りを低減している。この点を、図3及び図4を参照して説明する。
図4に示す比較例では、中間流路R10の下端部R11の内面が従来技術と同様に円筒面になっている。このような場合、一次流路R20から中間流路R10に流入する流体は、円筒面Dの入口側部分D1から剥離し、当該入口側部分D1の近傍で剥離渦V1が生じる。このため、中間流路R10を流れる流体の主流は、流出口E2に近い側に偏ってしまう。
他方、本実施形態のように、中間流路R10の下端部R11を湾曲面11Bで区画することで、図3に示すように、一次流路R20からの流体は、入口側の湾曲面11Bに沿って流れ、比較例に比べ、剥離渦を小さくする又は無くすことができる。これにより、比較例に比べ当該主流を中心軸C側に移動させることができ、中間流路R10を流れる流体の主流の流出口E2に近い側への偏りが低減されるとともに、流出口E2に遠い側つまり流入口E1側を通る流量を増やすことができる。さらに、流体の正味の流路面積を見かけの流路面積と同一に、または近づけることができ、容量係数の減少も低減される。以上のように、本実施形態では、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者が低減される。さらに、この実施の形態では、湾曲面11Bにより、局所的な流体の流速の増大に起因するキャビテーションの発生を防止することができる。また、この実施の形態では、弁本体11の形状の変更のみにより、上記効果が得られるため、コスト及び信頼性の面で優れている。
また、この実施の形態では、中間流路R10の下端部R11の内面11Bを全周にわたって湾曲させているので、一部を湾曲させない場合よりも、弁本体11の形成が容易となっている。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係るグローブ弁20について説明する。以下、第1実施形態と同じ機能を有する要素については、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5及び図6に示すように、グローブ弁20は、弁本体21と、弁体12と、弁軸13と、蓋14と、シートリング25と、を備える。グローブ弁20は、第1実施形態と同様に、不図示のアクチュエータも備える。
弁本体21は、第1実施形態と同様に、中間流路R10と、上流側の一次流路R20と、下流側の二次流路R30と、を備えるS字状の流路Rを形成している。
弁本体21は、弁本体11と同様に、一次流路R20と二次流路R30とを区画する隔壁21Aを備える。隔壁21Aの中央には、弁体12と同軸で上下方向に延びている断面円形の貫通路Hが形成されている。この貫通路Hには、第1実施形態と同様に、弁体12と協働して中間流路R10を開閉するシートリング25が挿入され、固定されている。
本実施形態では、シートリング25の内周面のみにより中間流路R10が形成されている。つまり、シートリング25の内部空間が中間流路R10となっている。シートリング25の下端部を区画している内面は、第1実施形態とは異なりテーパ面25Aとなっている。このテーパ面25Aは、湾曲面11Bほどではないものの、ある程度、剥離渦を小さくすることができる。
本実施形態では、中間流路R10の直下の位置に配置された球状(特に、扁平した半球状)の流路R23を区画している弁本体11の弁底21Fに整流隔壁29が設けられている。この整流隔壁29は、弁底21Fから流路R23の内部へ突出して設けられている。当該整流隔壁29は、平板状で上下左右方向に沿って延びている。当該整流隔壁29は、弁底21Fの中央部(例えば、中心軸Cが通る所定領域)から、流路R23の流出口E2側の部分を区画している、弁本体11の流出口E2側の内側面21Gまで延伸している。そして、整流隔壁29の稜線は、弁底21Fの中央部から内側面21Gに向かって徐々に高くなるように構成されている。
整流隔壁29は、上記の形状により、流路R23に流入し整流隔壁29に当たった流体の少なくとも一部を中間流路R10側かつ流入口E1側の方向に向かわせる。そして、これにより、中間流路R10のうち流入口E1側を流れる流体の流量が、整流隔壁29が設けられない場合よりも多くなる。この点を、図7~図10を参照して説明する。
図7及び図8に示すように、一次流路R20の流路R23に流入した流体は、この流路R23の内壁に沿って流れる流体を含む。この流体は、整流隔壁29に当たって、中間流路R10側かつ流入口E1側の方向つまり左上方向に変向して流れる流体を含む(図7及び図8の矢印Z参照)。この変向した流体の流れを「変向流」と呼ぶことにする。この変向流は、一次流路R20の上方の流路壁に沿って流路R23に流入し、シートリング25の流出口E2側に流れようとする流体を、シートリング25の流入口E1側の部分の近傍に向かわせる。これにより、図9及び図10に示すように、整流隔壁29を設けない比較例に比べて(図10)、中間流路R10のうち流入口E1側を流れる流体の流量を増やすことができ、中間流路R10を流れる流体の主流の流出口E2側への偏りが低減される。さらに、流体の正味の流路面積を見かけの流路面積と同一に、または近づけることができ、容量係数の減少も低減される。以上のように、本実施形態では、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者が低減される。さらに、この実施の形態では、局所的な流体の流速の増大に起因するキャビテーションの発生を防止することができる。また、この実施の形態では、弁本体21の形状の変更のみにより、上記効果が得られるため、コスト及び信頼性の面で優れている。
整流隔壁29は、上述のように、弁底21Fの中央部から弁本体11の流出口E2側の内側面21Gまで延伸している。従って、整流隔壁29は、流路R23内において、中間流路R10の流入口E1側の部分の対角に配置されている。これにより、流路R23の流出口E2側の部分を流れる流体が整流隔壁29により中間流路R10側かつ流入口E1側の方向つまり左上方向に流れやすくなる。これにより、中間流路R10の流入口E1側を流れる流体の流量を増やすことができ、中間流路R10を流れる流体の主流の流出口E2側への偏りが低減される。
また、上述のように、整流隔壁29の稜線が、弁底21Fの中央部から内側面21Gに向かって徐々に高くなるように構成されることで、弁体12が下方に移動したときに、整流隔壁29が弁体12に干渉してしまうことが抑制される。図5などの例では、そもそも干渉のおそれはないが、弁体12が図5などの形状よりもシートリング25に入り込む部分が多い形状に形成された場合、整流隔壁29の前記形状が効果的となる。
[変形例]
上記第1実施形態と第2実施形態の特徴を組み合わせてもよい。例えば、図11に示すように、第1実施形態に係るグローブ弁10に整流隔壁29を設けてもよい。これにより、湾曲面11Bを採用することによる上記効果に加え、整流隔壁29による効果も得られ、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者がより低減される。なお、図4に示すように中間流路R10の下端部R11を区画している内面を湾曲させない構造に整流隔壁29を設けてもよい。これによっても、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者がある程度低減される。
図12に示すように、第2実施形態に係るグローブ弁20のシートリング25の下端部つまり中間流路R10の下端部を区画している内面をテーパ面25Aではなく、第1実施形態のように湾曲させてもよい。つまり、中間流路R10の下端部を区画しているシートリング25の下端部の内面を、上から下に向かってつまり上端部R12側から弁底21F側に向かって中心軸Cから徐々に遠ざかるように、かつ、斜め下方向、つまり、中心軸C側かつ弁底21F側の方向に膨らむように湾曲させた湾曲面25Tとしてもよい。第2実施形態では、テーパ面25Aにより図4の比較例のような流体の大きな剥離は生じないがある程度の剥離は生じ得るので、湾曲面25Tを設けて剥離を低減させた方がよい。
中間流路R10の下端部を区画する内面を湾曲させる場合、当該内面のうち流入口E1側の内面のみを湾曲させてもよく、これによっても、流体の主流の偏りと容量係数の減少との両者が低減される。湾曲させた内面の断面は、例えば、内角が90度(略90度を含む)の円弧形状であるとよい。これにより、上記剥離が効果的に低減される。
グローブ弁10及び20を構成する各要素の形状などは適宜変更可能である。例えば、整流隔壁29は、左右方向に沿っていなくてもよい。整流隔壁29に軽量化のための孔(例えば、有底孔)が設けられてもよい。
[本発明の範囲]
以上、実施の形態及び変形例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、本発明には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る、上記の実施の形態及び変形例に対する様々な変更が含まれる。上記実施の形態及び変形例に挙げた各構成は、矛盾の無い範囲で適宜組み合わせることができる。
10…グローブ弁、11…弁本体、11A…隔壁、11B…内面(湾曲面)、11C…天井面、11F…弁底、12…弁体、13…弁軸、14…蓋、15…シートリング、20…グローブ弁、21…弁本体、21A…隔壁、21F…弁底、21G…内側面、25…シートリング、25A…テーパ面、25T…湾曲面、29…整流隔壁、C…中心軸、D…円筒面、D1…入口側部分、E1…流入口、E2…流出口、H…貫通路、H1…下部貫通路、H2…上部貫通路、R…流路、R10…中間流路、R11…下端部、R12…上端部、R20…一次流路、R21…流路、R22…流路、R23…流路、R30…二次流路、R31…流路、R32…流路、R33…流路、V1…剥離渦。

Claims (3)

  1. 流体が流れるS字状流路が内部に形成された弁本体と、前記弁本体内部の前記S字状流路の途中に設置されるシートリングと、前記シートリングに当接することで前記S字状流路を閉じる弁体と、を備えるグローブ弁であって、
    前記S字状流路は、
    前記弁本体の前記S字状流路の途中の位置に形成されかつ前記弁体の軸方向に沿って延びた貫通路と、前記貫通路に設置された前記シートリングの内部空間と、のうちの少なくとも前記シートリングの前記内部空間により構成され、前記弁体が前記シートリングに当接することで閉状態とされる一方、前記弁体が前記シートリングから離れることで開状態とされる中間流路と、
    前記S字状流路の流入口から前記中間流路の前記弁本体の弁底側の第1端部に至る一次流路と、
    前記中間流路の前記第1端部と反対の第2端部から前記S字状流路の流出口に至るとともに、前記弁体を収容する二次流路と、を備え、
    前記一次流路は、前記中間流路の前記第1端部に繋がっている球状流路を備え、
    前記弁本体の前記球状流路を区画している前記弁底から前記球状流路の内部へ突出した整流隔壁が設けられており、
    前記整流隔壁は、前記球状流路に流入し前記整流隔壁に当たった流体の少なくとも一部を前記中間流路側かつ前記流入口側の方向に向かわせることで、前記中間流路のうち前記流入口側を流れる前記流体の流量を前記整流隔壁が設けられない場合よりも多くする形状に構成されている、
    グローブ弁。
  2. 前記整流隔壁は、前記弁底の中央部から、前記弁本体の、前記球状流路の前記流出口側の部分を区画している内側面まで延伸している、
    請求項1に記載のグローブ弁。
  3. 前記整流隔壁の稜線は、前記弁底の前記中央部から前記内側面に向かって徐々に高くなっている、
    請求項2に記載のグローブ弁。
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