JP2023135244A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することができる車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具であって、第1検出範囲に送信される検出対象検出用の光を発光する光源と、検出対象で反射された前記検出対象検出用の光の反射光である戻り光が入射した場合、当該戻り光の強度に応じた電気信号を出力する受光素子と、を有するLiDAR装置50と、車両周囲の道路状況に応じて前記検出対象検出用の光の送信範囲を制御する光制御機構43と、を備える。【選択図】図10
Description
本開示は、車両用灯具に関し、特に、LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信することができる車両用灯具に関する。
特許文献1には、車両前方外部から視認不可能に設けられたLiDAR装置、このLiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光(及びその戻り光)を反射する反射板(反射面)を備えた車両用灯具が記載されている。
これに対して本発明者らは、LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することを検討した。
しかしながら、特許文献1においては、LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することについては一切検討されておらず、改善の余地がある。
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することができる車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示にかかる車両用灯具は、第1検出範囲に送信される検出対象検出用の光を発光する光源と、検出対象で反射された前記検出対象検出用の光の反射光である戻り光が入射した場合、当該戻り光の強度に応じた電気信号を出力する受光素子と、を有するLiDAR装置と、車両周囲の道路状況に応じて前記検出対象検出用の光の送信範囲を制御する光制御機構と、を備える。
このような構成により、LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することができる。
上記車両用灯具において、前記光制御機構は、前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、第2反射面と、前記車両周囲の道路状況に応じて前記第2反射面を、前記第1反射面で反射された前記検出対象用の光の光路外の第1位置、又は、前記第1反射面で反射された前記検出対象用の光の光路上の第2位置に移動させる第1アクチュエータと、を備えていてもよい。
また、上記車両用灯具において、前記光制御機構は、前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、前記車両周囲の道路状況に応じて前記第1反射面の傾きを変化させる第2アクチュエータと、を備えていてもよい。
上記車両用灯具において、前記光制御機構は、前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、前記車両周囲の道路状況に応じて前記LiDAR装置の傾きを変化させる第3アクチュエータと、を備えていてもよい。
上記車両用灯具において、前記光制御機構は、前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、前記第1反射面で反射された前記検出対象検出用の光の光路上に配置され、前記車両周囲の道路状況に応じて、前記第1反射面で反射された前記検出対象検出用の光が透過する第1状態、又は、前記第1反射面で反射された前記検出対象検出用の光を反射する第2状態のいずれかに切り替えられる光学素子と、を備えていてもよい。
本開示により、LiDAR装置から送信される検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光を、車両周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することができる車両用灯具を提供することができる。
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態である車両用灯具10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
以下、本開示の第1実施形態である車両用灯具10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
図1は第1実施形態の車両用灯具10が搭載された車両Vの正面図、図2は上面図である。
第1実施形態の車両用灯具10は、LiDAR(Light Detection And Ranging)装置蔵型前照灯で、自動車等の車両Vの前端部の左右両側にそれぞれ搭載される。
図1、図2に示すように、車両用灯具10は、ロービーム用灯具ユニット20、ハイビーム用灯具ユニット30、可動式LiDAR装置40を備えている。車両用灯具10は、アウターレンズ60とハウジング70とによって構成される灯室内に配置され、ハウジング70等に固定されている。左右両側に搭載される車両用灯具10は左右対称の構成であるため、以下、代表して、車両Vの前端部の左側(車両前方に向かって左側)に搭載される可動式LiDAR装置40について説明する。なお、ロービーム用灯具ユニット20、ハイビーム用灯具ユニット30については、既存のロービーム用灯具ユニット、ハイビーム用灯具ユニットを用いることができるため、説明を省略する。
図3(a)は可動式LiDAR装置40の側面図(断面図)、図3(b)は上面図である。図4は、スライド機構43の一例である。
図3(a)、図3(b)に示すように、可動式LiDAR装置40は、第1反射面41、第2反射面42、スライド機構43、LiDAR装置50(LiDARユニット又はLiDARモジュール)を備えている。以下、説明の便宜のため、図2等に示すように、XYZ軸を定義する。X軸は、車両前後方向に延びている。Y軸は、車幅方向に延びている。Z軸は、鉛直方向に延びている。
第1反射面41は、LiDAR装置50が送信する(光源51が発光する)レーザー光Ray1(検出対象検出用の光)を反射して第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計されている。第1検出範囲及び第2検出範囲について説明する。図4(a)はLiDAR装置50自体(本来)の検出範囲(第1検出範囲A1)の一例、図4(b)第1検出範囲A1より広い第2検出範囲A2の一例である。
第1検出範囲A1は、LiDAR装置50が本来有する検出範囲で、図4(a)に示すように、水平方向の広がり角がθH1(水平方向視野角)及び垂直方向の広がり角がθV1(水平方向視野角)の範囲である。例えば、角度θH1は20~30°、角度θV1は1~10°である。また、例えば、水平方向分解能は0.5°、垂直方向分解能は0.5°、検出(測定)距離は、100~200mである。一方、第2検出範囲A2は、図4(b)に示すように、水平方向の広がり角がθH2(水平方向視野角)及び垂直方向の広がり角がθV2(水平方向視野角)の範囲である。例えば、角度θH2は90~120°、角度θV2は1~10°である。
第1反射面41は、例えば、回転放物面系の反射面である。例えば、第1反射面41の縦断面形状は概ね放物面で、その焦点F41(図3(a)参照)は、MEMSミラー53a近傍に位置している。一方、第1反射面41の横断面形状は、放物面ではなく、当該第1反射面41により反射された光Ray1が水平方向に拡散するように設計されている。例えば、第1反射面41の横断面形状の曲率半径は、第1反射面41の縦断面形状の曲率半径より大きくなるように設計されている。これにより、LiDAR装置50が水平方向の広がり角θH1の範囲(図4(b)参照)に送信する光Ray1が第1反射面41で反射されることにより、水平方向の広がり角θH2の範囲(図4(b)参照)に拡散されて前方に照射される。なお、第1反射面41は、自由曲面であってもよいし、当該第1反射面41を区画(例えば、格子状に区画)することにより形成された複数の反射領域を含んでいてもよい。なお、各々の反射領域は、当該反射領域により反射される光Ray1が水平方向に拡散するように凸面又は凹面として設計される(いわゆるマルチリフレクタ)。
第2反射面42は、スライド機構43によりスライド移動される可動反射面である。第2反射面42は、平面反射面であってもよいし、曲面反射面であってもよい。
スライド機構43は、車両V周囲の道路状況に応じてレーザー光Ray1の送信範囲(送信方向)を制御する光制御機構の一例である。
図5は、スライド機構43の一例(概略構成図)である。
図5に示すように、スライド機構43は、モータ43a(本開示の第1アクチュエータの一例)、モータ43aの回転軸43bと第2反射面42とを連結する継手43cを備えている。モータ43aの回転軸43bは、Z軸方向に延びている。
後述の制御部90(光制御部93)によりモータ43aを制御し回転軸43bを中心に第2反射面をスライド移動させることにより、第1反射面41で反射された光Ray1の送信範囲を変更することができる。
例えば、図6に示すように、第2反射面42を第1反射面41の背後の退避位置P1(本開示の第1位置の一例)に配置することにより、第1反射面41で反射された光Ray1を車両前方の角度θH2の範囲に送信することができる。以下、このモードを前方監視モードと呼ぶ。図6は、前方監視モードを説明する図である。
また例えば、第2反射面42を退避位置P1から矢印AR方向(図6参照)に第1距離スライド移動させ当該第2反射面42(一部)を第1反射面41で反射された光Ray1の光路上の位置(図示せず。本開示の第2位置の一例)に配置することにより、第1反射面41及び第2反射面42で反射された光Ray1を、図7に示すように、車両側方の角度θ2の範囲に送信することができる。以下、このモードを側方監視モードと呼ぶ。図7は、側方監視モードを説明する図である。
また例えば、第2反射面42を退避位置P1から矢印AR方向(図6参照)に第2距離(第2距離>第1距離)スライド移動させ当該第2反射面42(一部)を第1反射面41で反射された光Ray1の光路上の位置(図示せず。本開示の第2位置の他の一例)に配置することにより、第1反射面41及び第2反射面42で反射された光Ray1を、図8に示すように、車両側方の角度θ3の範囲に送信することができる。以下、このモードを側方90度監視モードと呼ぶ。図8は、側方90度監視モードを説明する図である。
また例えば、図9に示すように、第2反射面42を退避位置P1から矢印AR方向(図6参照)に第3距離(第3距離>第2距離)スライド移動させ当該第2反射面42(一部)を第1反射面41で反射された光Ray1の光路上の位置P2(本開示の第2位置の他の一例)に配置することにより、第1反射面41及び第2反射面42で反射された光Ray1を、車両前方から車両後方にかけての角度θ4の範囲に送信することができる。以下、このモードを側方斜め後方監視モードと呼ぶ。図9は、側方斜め後方監視モードを説明する図である。
LiDAR装置50は、第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)に検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)検出用の光であるレーザー光を送信(照射)する機能、検出対象で反射されたレーザー光の反射光である戻り光を受信する機能、及び、レーザー光を送信してから戻り光を受信するまでの時間に基づき、測定対象までの距離を測定する機能を有する。図3(a)に示すように、LiDAR装置50は、光源51、ビームスプリッター52、光偏向器53(MEMSミラー53a)、受光素子54、及びこれらを収容するケース55を備えている。なお、光源51とビームスプリッター52との間に、光源51が発光するレーザー光を集光する(コリメートする)レンズを設けてもよい。ケース55には、光源51が発光するレーザー光及びその戻り光が通過する開口部55aが形成されている。LiDAR装置50としては、例えば、国際公開第2020/145095号に記載のものを用いることができる。
光源51は、レーザー光を発光するレーザーダイオード(LD:Laser Diode)等の半導体発光素子である。光源51が発光するレーザー光は、第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)に送信(照射)される(第1検出範囲A1を走査する)検出対象検出用の光の一例である。以下、光源51が発光するレーザー光をレーザー光Ray1と呼ぶ。また、検出対象で反射されたレーザー光Ray1の反射光である戻り光を戻り光Ray2と呼ぶ。光源51の発光波長は、例えば、905~1500nmの赤外線である。光源51は、光源制御部50aからの制御に従いレーザー光Ray1を発光(パルス状に発光)する。
光源51が発光したレーザー光Ray1は、ビームスプリッター52を透過し、光偏向器53(MEMSミラー53a)に入射する。
光偏向器53は、レーザー光Ray1が第1検出範囲A1(図4(a)参照)を二次元的に(水平方向及び垂直方向に)走査するようにレーザー光Ray1を反射するMEMSミラー53aを備えている。MEMSミラー53aは、当該MEMSミラー53aに入射し反射されるレーザー光Ray1が第1検出範囲A1(図4(a)参照)を二次元的に(水平方向及び垂直方向に)走査するように、後述するミラー制御部50bからの制御に従い互いに直交する二軸(例えば、水平軸及び垂直軸)を中心に揺動される。
これにより、光源51が発光し、ビームスプリッター52を透過し、光偏向器53(MEMSミラー53a)に入射したレーザー光Ray1は、第1検出範囲A1(図4(a)参照)に送信(照射)される(第1検出範囲A1を二次元的に走査する)。
検出対象で反射されたレーザー光Ray1の反射光である戻り光Ray2は、レーザー光Ray1と同一の光路を通ってLiDAR装置50に戻り、ビームスプリッター52により受光素子54側に分割(反射)され受光素子54に入射する。なお、図3(a)、図3(b)等においては、戻り光Ray2は、分かりやすくするためレーザー光Ray1からずれた点線の矢印で描いているが、実際には、戻り光Ray2の光路とレーザー光Ray1の光路は一致している。
受光素子54は、検出対象で反射されたレーザー光Ray1の反射光である戻り光Ray2が入射した場合、当該戻り光Ray2の強度に応じた電気信号を出力する。受光素子54は、例えば、フォトダイオード、SPAD(Single Photon Avalanche Diode)である。受光素子54が出力する電気信号は、後述する信号処理部50cに入力される。
上記構成のLiDAR装置50(ケース55)は、レーザー光Ray1及びその戻り光Ray2が通過する開口部55aが上を向いた状態で、ブラケット44を介してハウジング等に固定されている(図3(b)参照)。
上記構成の可動式LiDAR装置40においては、光源51が発光したレーザー光Ray1は、ビームスプリッター52を透過し、光偏向器53(MEMSミラー53a)で反射され、さらに第1反射面41(又は、第1反射面41及び第2反射面42)で反射されることにより、出射角度(特に、水平方向の出射角度)が大きくなり、第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)より広い第2検出範囲A2(図4(b)参照)に送信(照射)される(第2検出範囲A2を二次元的に走査する)。
次に、可動式LiDAR装置40を制御する車両システム1の構成例について説明する。
図10は、可動式LiDAR装置40を制御する車両システム1の機能ブロック図である。
図10に示すように、車両システム1は、撮像装置80、制御部90を備えている。
撮像装置80は、車両V前方を撮像するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を含む。撮像装置80は、車両Vの所定箇所(例えば、車室内)に設けられている。撮像装置80により撮像された車両V周囲の画像(例えば、車両V前方の画像。画像データ)は、制御部90に入力される。
制御部90は、例えば、プロセッサ(図示せず)を備えている。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサは、1つの場合もあるし、複数の場合もある。プロセッサは、フラッシュROM等の不揮発性の記憶部91からメモリ(図示せず)に読み込まれた所定プログラム91aを実行することにより、道路状況判定部92、光制御部93として機能する。これらの一部又は全部は、ハードウエアにより実現してもよい。
道路状況判定部92は、例えば、撮像装置80により撮像された画像(画像データ)に基づき所定画像処理を実行することにより、車両V周囲の道路状況(例えば、直線道路、交差点、三叉路、合流道路)を判定する。なお、道路状況判定部92は、車両Vに搭載されているナビゲーション装置(図示せず)等から入力されるデータに基づき、車両V周囲の道路状況を判定してもよい。
光制御部93は、道路状況判定部92の判定結果である車両V周囲の道路状況に応じてスライド機構43を構成するモータ43aを制御することにより、第2反射面42を移動させる。これにより、車両V周囲の道路状況に応じてレーザー光Ray1の送信範囲(送信方向)を制御する。この制御の具体例については後述する。
次に、LiDAR装置50の機能について説明する。
図11は、LiDAR装置50の機能ブロック図である。
図11に示すように、LiDAR装置50は、制御部56、メモリ57、記憶部58を備えている。制御部56は、例えば、プロセッサ(図示せず)を備えている。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッサは、1つの場合もあるし、複数の場合もある。プロセッサは、フラッシュROM等の不揮発性の記憶部58からメモリ57(例えば、RAM)に読み込まれた所定プログラム(図示せず)を実行することにより、光源制御部50a、ミラー制御部50b、信号処理部50c、補正部50dとして機能する。これらの一部又は全部は、ハードウエアにより実現してもよい。
光源制御部50aは、パルス状に発光するように光源51を制御する。
ミラー制御部50bは、MEMSミラー53aに入射し反射されるレーザー光Ray1が第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)を二次元的に(水平方向及び垂直方向に)走査するように、例えば、第1検出範囲A1内の測定点(例えば、水平方向NH個、垂直方向NV個の測定点)を走査するように光偏向器53(MEMSミラー53a)を制御する。
信号処理部50cは、レーザー光Ray1を送信してから戻り光Ray2を受信するまでの時間等に基づき、測定点ごとに、検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)が関連付けられた距離(測定点までの距離)を算出し、検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)及び距離(測定点までの距離)を出力する。この出力された検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)は、後述のように補正部50dにより補正された後、距離(測定点までの距離)と共にメモリ57又は記憶部58に記憶され、検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)を検出するために用いられる。
補正部50dは、補正データ58aに基づき、信号処理部50cが出力する検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)を補正する。補正データ58aは、例えば、記憶部58に記憶されている。
検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)を補正する技術的意義は次のとおりである。すなわち、MEMSミラー53aに入射し反射されるレーザー光Ray1は、第1反射面41(又は、第1反射面41及び第2反射面42)で反射されるため、実際には、第1検出範囲A1内ではなく、当該第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)より広い第2検出範囲A2(図4(b)参照)に送信される。
そのため、例えば、特定の角度方向(例えば、方位角θ、特定の仰角φ)に送信される予定のレーザー光Ray1は、第1反射面41(又は、第1反射面41及び第2反射面42)で反射されることにより、実際には、特定の角度方向(例えば、方位角θ、特定の仰角φ)とは異なる角度方向(例えば、方位角θ+Δθ、仰角φ+Δφ)に送信される。
そこで、補正部50dは、信号処理部50cが出力する特定の角度方向(例えば、方位角θ、仰角φ)を補正データに基づき、方位角θ+Δθ、仰角φ+Δφのように補正する。Δθ、Δφが補正データの一例である。補正データ(Δθ、Δφ)は、例えば、所定のシミュレーションソフトウエアを用いて角度方向(例えば、方位角、仰角)ごとに光線追跡することにより予め算出し、記憶部58に記憶しておくことができる。
次に、車両用灯具10(LiDAR装置50)の動作例について説明する。
図12は、車両用灯具10(LiDAR装置50)の動作例のフローチャートである。
まず、レーザー光Ray1を送信する(ステップS10)。これは、光源制御部50aが、パルス状に発光するように光源51を制御することにより実現される。光源51が発光したレーザー光Ray1は、ビームスプリッター52を透過し、光偏向器53(MEMSミラー53a)で反射され、さらに第1反射面41(又は、第1反射面41及び第2反射面42)で反射されることにより、出射角度(特に、水平方向の出射角度)が大きくなり、第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)より広い第2検出範囲A2(図4(b)参照)に送信(照射)される(第2検出範囲A2を二次元的に走査する)。
次に、戻り光Ray2を受信する(ステップS11)。すなわち、ステップS10で送信され検出対象で反射されたレーザー光Ray1の反射光である戻り光Ray2は、レーザー光Ray1と同一の光路を通ってLiDAR装置50に戻り、ビームスプリッター52により受光素子54側に分割(反射)され受光素子54に入射する。受光素子54は、戻り光Ray2が入射した場合、当該戻り光Ray2の強度に応じた電気信号を出力する。
次に、検出対象までの距離を算出する(ステップS12)。これは、信号処理部50cにより実現される。信号処理部50cは、レーザー光Ray1を送信してから戻り光Ray2を受信するまでの時間等に基づき、測定点ごとに、検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)が関連付けられた距離(測定点までの距離)を算出し、検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)及び距離(測定点までの距離)を出力する。
次に、ステップS12で信号処理部50cが出力する検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)を補正する(ステップS13)。これは、補正部50dにより実現される。補正部50dは、補正データ58aに基づき、ステップS12で信号処理部50cが出力する検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)を補正する。
次に、ステップS13で補正された検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)及びステップS12で算出された距離をメモリ57又は記憶部58に記憶する。この記憶された検出対象の角度方向及び距離は、検出対象(例えば、先行車、対向車、歩行者、自転車、自動二輪車)を検出するために用いられる。
次に、可動式LiDAR装置40の動作の一例について説明する。
図13は、可動式LiDAR装置40の動作のフローチャートである。
以下、前提として、車両Vは直進道路(一般道路、高速道路など)を走行しており、第2反射面42は退避位置P1(図6参照)に配置されているものとする。また、撮像装置80は車両V周囲の画像(例えば、車両V前方の画像)を逐次撮影しているものとする。
まず、撮像装置80の画像データから車両V周囲の道路状況を判定する(ステップS20)。これは、道路状況判定部92により実現される。
次に、ステップS20の判定の結果、車両V周囲の道路状況が直線道路であると判定された場合(ステップS21:YES)、可動式LiDAR装置40は前方監視モード(図6参照)に移行する(ステップS22)。具体的には、光制御部93が、スライド機構43を構成するモータ43aを制御することにより、第2反射面42を第1反射面41の背後の退避位置P1(本開示の第1位置の一例)に配置する。この前方監視モード(図6参照)においては、第1反射面41で反射された光Ray1を車両前方の角度θH2の範囲に送信することができる。
一方、ステップS20の判定の結果、交差点であると判定された場合(ステップS23:YES)、可動式LiDAR装置40は側方監視モード(図7参照)に移行する(ステップS24)。具体的には、光制御部93が、スライド機構43を構成するモータ43aを制御することにより、第2反射面42を退避位置P1から矢印AR方向(図6参照)に第1距離スライド移動させ当該第2反射面42(一部)を第1反射面41で反射された光Ray1の光路上の位置(図示せず。本開示の第2位置の一例)に配置する。この側方監視モード(図7参照)においては、第1反射面41及び第2反射面42で反射された光Ray1を、図7に示すように、車両側方の角度θ2の範囲に送信することができる。
一方、ステップS20の判定の結果、三叉路(壁がある三叉路)であると判定された場合(ステップS25:YES)、可動式LiDAR装置40は側方90度監視モード(図8参照)に移行する(ステップS26)。具体的には、光制御部93が、スライド機構43を構成するモータ43aを制御することにより、第2反射面42を退避位置P1から矢印AR方向(図6参照)に第2距離(第2距離>第1距離)スライド移動させ当該第2反射面42(一部)を第1反射面41で反射された光Ray1の光路上の位置(図示せず。本開示の第2位置の他の一例)に配置する。この側方90度監視モード(図8参照)においては、第1反射面41及び第2反射面42で反射された光Ray1を、図8に示すように、車両側方の角度θ3の範囲に送信することができる。
一方、ステップS20の判定の結果、合流道路(高速道路の合流道路)であると判定された場合(ステップS27:YES)、可動式LiDAR装置40は側方斜め後方監視モード(図9参照)に移行する(ステップS26)。具体的には、光制御部93が、スライド機構43を構成するモータ43aを制御することにより、図9に示すように、第2反射面42を退避位置P1から矢印AR方向(図6参照)に第3距離(第3距離>第2距離)スライド移動させ当該第2反射面42(一部)を第1反射面41で反射された光Ray1の光路上の位置P2(本開示の第2位置の他の一例)に配置する。この側方斜め後方監視モード(図9参照)においては、第1反射面41及び第2反射面42で反射された光Ray1を、車両前方から車両後方にかけての角度θ4の範囲に送信することができる。
上記ステップS20~S28の処理は、イグニッションオフ(ステップS29:YES)になるまで繰り返し実行される。
以上説明したように、第1実施形態によれば、LiDAR装置50から送信されるレーザー光Ray1を、車両V周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信(送信しその戻り光を受信)することができる。
これは、車両V周囲の道路状況に応じて第2反射面42を、第1反射面41で反射されたレーザー光Ray1の光路外の第1位置P1(例えば、図6参照)、又は、第1反射面41で反射されたレーザー光Ray1の光路上の第2位置P2(例えば、図9参照)に移動させるスライド機構43(モータ43a)、道路状況判定部92の判定結果である車両V周囲の道路状況に応じてスライド機構43(モータ43a)を制御する光制御部93を備えていることによるものである。
また、第1実施形態によれば、光源51が発光するレーザー光Ray1(MEMSミラー53aにより走査されるレーザー光Ray1)が第1反射面41(又は、第1反射面41及び第2反射面42)で反射されることにより第1検出範囲A1(LiDAR装置50が本来有する検出範囲。図4(a)参照)より広い第2検出範囲A2(図4(b)参照)に送信されるため、LiDAR装置50が本来有する検出範囲(第1検出範囲A1)を第2検出範囲A2に拡大(特に、水平方向に拡大)することができる。
また、第1実施形態によれば、補正データ58aに基づき、信号処理部50cが出力する検出対象の角度方向(例えば、測定点の方位角及び仰角)を補正する補正部50dを備えているため、上記のようにLiDAR装置50が本来有する検出範囲(第1検出範囲A1)を第2検出範囲A2に拡大したとしても、検出対象を適切に検出することができる。
次に、変形例について説明する。
図15(a)は可動式LiDAR装置40(変形例)の側面図(断面図)、図15(b)は上面図である。
上記第1実施形態では、可動反射面である第2反射面42及び第2反射面42をスライド移動させるスライド機構43を用いたが、これに限らない。例えば、図15(a)、図15(b)に示すように、可動反射面である第2反射面42及び第2反射面42をスライド移動させるスライド機構43を省略し、車両V周囲の道路状況に応じて、第1反射面41で反射されたレーザー光Ray1が透過する第1状態、又は、第1反射面41で反射されたレーザー光Ray1を反射する第2状態のいずれかに切り替えられる光学素子100を、第1反射面41で反射されたレーザー光Ray1の光路上に配置してもよい。例えば、側方監視モード、側方90度監視モード、側方斜め後方監視モードに対応して3つの光学素子100を直列に各々角度を変えて配置してもよい。このような光学素子100としては、例えば、特開2020-177092号に記載のものを用いることができる。
本変形例によっても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
図16(a)は可動式LiDAR装置40(変形例)の側面図(断面図)、図16(b)は上面図である。
図16(a)、図16(b)に示すように、可動反射面である第2反射面42及び第2反射面42をスライド移動させるスライド機構43を省略し、車両V周囲の道路状況に応じて、回転量が制御される複数の反射ミラー200を、第1反射面41で反射されたレーザー光Ray1の光路上にシャッター状に配置してもよい。なお、反射ミラー200の回転軸は、図16(b)中、紙面に直交する方向(Z軸方向)に延びている。
本変形例によっても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態として、可動式LiDAR装置40Aについて添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態として、可動式LiDAR装置40Aについて添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
図14(a)は可動式LiDAR装置40Aの側面図(断面図)、図14(b)は上面図である。
第2実施形態の可動式LiDAR装置40Aは、第1実施形態の可動式LiDAR装置40と比べ、次の点が相違する以外、第1実施形態の可動式LiDAR装置40と同様の構成である。以下、第1実施形態の可動式LiDAR装置40との相違点を中心に説明し、第1実施形態の可動式LiDAR装置40と同様の構成については同一の符号を付し適宜説明を省略する。
第1に、第1実施形態の可動式LiDAR装置40においては、第2反射面42を備えているのに対し、第2実施形態の可動式LiDAR装置40Aにおいては、第2反射面42は省略されている。
第2に、第1実施形態の可動式LiDAR装置40においては、車両V周囲の道路状況に応じてレーザー光Ray1の送信範囲(送信方向)を制御する光制御機構として、スライド機構43を備えているのに対し、第2実施形態の可動式LiDAR装置40Aにおいては、車両V周囲の道路状況に応じてレーザー光Ray1の送信範囲(送信方向)を制御する光制御機構として、車両V周囲の道路状況に応じて第1反射面41の傾きを変化させる機構を備えている。この機構は例えば次のように構成される。
すなわち、図14(a)に示すように、第1反射面41は、ピボット45aを支点に上下方向及び左右方向に傾動可能に支持されている。また、可動式LiDAR装置40Aは、ピボット45a(支点)の上方に設けられた第1エイミングナット45b、当該第1エイミングナット45bに螺合した第1エイミングスクリュ45c、当該第1エイミングスクリュ45cを正逆回転させる第2アクチュエータである、制御部90(光制御部93)により制御されるモータ45dを備えている。
また、図14(b)に示すように、可動式LiDAR装置40Aは、ピボット45a(支点)の側方に設けられた第2エイミングナット45e、当該第2エイミングナット45eに螺合した第2エイミングスクリュ45f、当該第2エイミングスクリュ45fを正逆回転させる第2アクチュエータである、制御部90(光制御部93)により制御されるモータ45gを備えている。
また、第2実施形態の可動式LiDAR装置40Aにおいては、車両V周囲の道路状況に応じてレーザー光Ray1の送信範囲(送信方向)を制御する光制御機構として、車両V周囲の道路状況に応じてLiDAR装置50の傾きを変化させる機構を備えている。この機構は例えば次のように構成される。
すなわち、図14(a)に示すように、LiDAR装置50は、ピボット46aを支点に上下方向及び左右方向に傾動可能にブラケット47を介して支持されている。また、可動式LiDAR装置40Aは、ピボット46a(支点)の上方に設けられた第3エイミングナット46b、当該第3エイミングナット46bに螺合した第3エイミングスクリュ46c、当該第3エイミングスクリュ46cを正逆回転させる第2アクチュエータである、制御部90(光制御部93)により制御されるモータ46dを備えている。
また、図示しないが、図14(b)に示すのと同様に、可動式LiDAR装置40Aは、ピボット46a(支点)の側方に設けられた第4エイミングナット、当該第4エイミングナットに螺合した第4エイミングスクリュ、当該第4エイミングスクリュを正逆回転させる第4アクチュエータである、制御部90(光制御部93)により制御されるモータを備えている。
制御部90(光制御部93)によりモータ45d、45gを制御し第1反射面41をピボット45aを中心に上下方向及び左右方向に傾動させることにより、第1反射面41で反射された光Ray1の送信範囲を変更することができる。同様に、制御部90(光制御部93)によりモータ46d等を制御しLiDAR装置50をピボット45aを中心に上下方向及び左右方向に傾動させることにより、第1反射面41で反射された光Ray1の送信範囲を変更することができる。
例えば、第1反射面41及びLiDAR装置50の少なくとも一方を所定量傾動させることにより、図6に示すように、第1反射面41で反射された光Ray1を車両前方の角度θH2の範囲に送信することができる(前方監視モード)。
また例えば、第1反射面41及びLiDAR装置50の少なくとも一方を所定量傾動させることにより、第1反射面41で反射された光Ray1を、図7に示すように、車両側方の角度θ2の範囲に送信することができる(側方監視モード)。
また例えば、第1反射面41及びLiDAR装置50の少なくとも一方を所定量傾動させることにより、第1反射面41で反射された光Ray1を、図8に示すように、車両側方の角度θ3の範囲に送信することができる(側方90度監視モード)。
また例えば、第1反射面41及びLiDAR装置50の少なくとも一方を所定量傾動させることにより、第1反射面41で反射された光Ray1を、車両前方から車両後方にかけての角度θ4の範囲に送信することができる(側方斜め後方監視モード)。
第2実施形態の可動式LiDAR装置40Aも、図13に示すフローチャートと同様の動作を行うことができる。なお、図13中、ステップS27、S28の処理を省略する場合、車両V周囲の道路状況に応じて第1反射面41の傾きを変化させる機構のみを用い、車両V周囲の道路状況に応じてLiDAR装置50の傾きを変化させる機構を省略してもよい。逆に、車両V周囲の道路状況に応じてLiDAR装置50の傾きを変化させる機構のみを用い、車両V周囲の道路状況に応じて第1反射面41の傾きを変化させる機構を省略してもよい。
以上説明したように、第2実施形態によれば、LiDAR装置50から送信されるレーザー光Ray1を、車両V周囲の道路状況に応じて適切な範囲に送信することができる。
これは、車両V周囲の道路状況に応じて第1反射面41の傾きを変化させる機構及び車両V周囲の道路状況に応じてLiDAR装置50の傾きを変化させる機構を備えていることによるものである。その他、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、変形例について説明する。
上記各実施形態では、本開示の車両用灯具を車両用前照灯に適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本開示の車両用灯具を、車両用信号灯具、その他の車両用灯具に適用してもよい。
また、上記各実施形態では、LiDAR装置として、走査型のLiDAR装置50を用いた例について説明したが、これに限らない。LiDAR装置として、フラッシュ型のLiDAR装置(図示せず)、その他のLiDAR装置を用いてもよい。
上記各実施形態で示した各数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
上記各実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記各実施形態の記載によって本開示は限定的に解釈されるものではない。本開示はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
1…車両システム、10…車両用灯具、20…ロービーム用灯具ユニット、30…ハイビーム用灯具ユニット、40、40A…可動式LiDAR装置、41…第1反射面、42…第2反射面、43…スライド機構、43a…モータ、43b…回転軸、43c…継手、44…ブラケット、45a…ピボット、45b…第1エイミングナット、45c…第1エイミングスクリュ、45d…モータ、45e…第2エイミングナット、45f…第2エイミングスクリュ、45g…モータ、46a…ピボット、46b…第3エイミングナット、46c…第3エイミングスクリュ、46d…モータ、47…ブラケット、50…LiDAR装置、50a…光源制御部、50b…ミラー制御部、50c…信号処理部、50d…補正部、51…光源、52…ビームスプリッター、53…光偏向器、53a…MEMSミラー、54…受光素子、55…ケース、55a…開口部、56…制御部、57…メモリ、58…記憶部、58a…補正データ、60…アウターレンズ、70…ハウジング、80…撮像装置、90…制御部、91…記憶部、91a…所定プログラム、92…道路状況判定部、93…光制御部、100…光学素子、200…反射ミラー、A1…第1検出範囲、A2…第2検出範囲
Claims (5)
- 第1検出範囲に送信される検出対象検出用の光を発光する光源と、検出対象で反射された前記検出対象検出用の光の反射光である戻り光が入射した場合、当該戻り光の強度に応じた電気信号を出力する受光素子と、を有するLiDAR装置と、
車両周囲の道路状況に応じて前記検出対象検出用の光の送信範囲を制御する光制御機構と、
を備える車両用灯具。 - 前記光制御機構は、
前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、
第2反射面と、
前記車両周囲の道路状況に応じて前記第2反射面を、前記第1反射面で反射された前記検出対象用の光の光路外の第1位置、又は、前記第1反射面で反射された前記検出対象用の光の光路上の第2位置に移動させる第1アクチュエータと、を備える請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記光制御機構は、
前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、
前記車両周囲の道路状況に応じて前記第1反射面の傾きを変化させる第2アクチュエータと、を備える請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記光制御機構は、
前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、
前記車両周囲の道路状況に応じて前記LiDAR装置の傾きを変化させる第3アクチュエータと、を備える請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記光制御機構は、
前記光源が発光する前記検出対象検出用の光を反射して前記第1検出範囲より広い第2検出範囲に送信されるように設計された第1反射面と、
前記第1反射面で反射された前記検出対象検出用の光の光路上に配置され、前記車両周囲の道路状況に応じて、前記第1反射面で反射された前記検出対象検出用の光が透過する第1状態、又は、前記第1反射面で反射された前記検出対象検出用の光を反射する第2状態のいずれかに切り替えられる光学素子と、を備える請求項1に記載の車両用灯具。
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