JP2023133935A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグの全体、特に乗員の頭部を保護する部位を早期に所定位置へと膨張展開できるエアバッグ装置を提供する。【解決手段】車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって前記車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、前記支持膨張部は、車両前後方向にわたって設けられており、自然膨張状態において、前記支持膨張部の車両前方側が、前記支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置していることを特徴とするエアバッグ装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、エアバッグ装置に関する。
自動車等の車両に取り付けられ、車両の衝突時に膨張展開し、乗員を保護するエアバッグ装置として、車両のシートバックの側部に収納され、車両の側面衝突時において、乗員の頭部から胴体の側方に膨張展開し、乗員同士の二次衝突を防止するエアバッグ装置が知られている。
特許文献1に開示されたエアバッグ装置では、エアバッグにおける乗員の頭部を保護する部位の展開挙動を安定させるために、インフレータからのガスを上噴出口からエアバッグの上部側へ噴出させると共に、下噴出口から前記エアバッグの下縁部に沿って後傾部側へ噴出させている。
特開2017-144996号公報
特許文献1に開示されるエアバッグでは、ガスが迂回するように流れるため、インフレータから遠いところのエアバッグ先端まで膨張展開するまでの時間がかかるおそれがあった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、エアバッグの全体、特に乗員の頭部を保護する部位を早期に所定位置へと膨張展開できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって前記車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、前記支持膨張部は、車両前後方向にわたって設けられており、自然膨張状態において、前記支持膨張部の車両前方側が、前記支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置していることを特徴とするエアバッグ装置である。
本発明の別の一態様は、車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって前記車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、前記支持膨張部は、車両前方側に設けられて前記コンソールボックスの上面に当接することを特徴とするエアバッグ装置である。
本発明によれば、エアバッグの全体、特に乗員の頭部を保護する部位を早期に所定位置へと膨張展開できるエアバッグ装置を提供することができる。
図1は、実施形態1のエアバッグ装置について、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図2は、実施形態1のエアバッグ装置について、車両側方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図3は、実施形態1に係るエアバッグについて、乗員側及び車両前方側から見たときの膨張展開時の立体形状を示した模式図である。 図4は、実施形態1に係るエアバッグについて、車両中央側及び車両後方側から見たときの膨張展開時の立体形状を示した模式図である。 図5は、エアバッグの自然膨張状態を乗員逆側パネル側から見た側面図である。 図6は、自然膨張状態におけるエアバッグの支持膨張部とコンソールボックスとの位置関係を模式的に示す側面図である。 図7は、エアバッグの展開の中期段階での位置関係を模式的に示す側面図である。 図8は、エアバッグの展開の中後期段階での位置関係を模式的に示す側面図である。 図9は、エアバッグの展開の後期段階での位置関係を模式的に示す側面図である。 図10は、車両前方から見たときの自然膨張状態におけるエアバッグの支持膨張部とコンソールボックスとの位置関係を模式的に示す模式図である。 図11は、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図12は、車両後方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図13は、車両上方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図14は、実施形態2に係るエアバッグについて、乗員側及び車両前方側から見たときの膨張展開時の立体形状を示した模式図である。 図15は、実施形態3のエアバッグ装置について、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図16は、実施形態3のエアバッグ装置が備えるエアバッグの車両前方から見たときの断面図である。 図17は、実施形態3のエアバッグ装置について、車両側方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図18は、実施形態4のエアバッグ装置について、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図19は、実施形態4のエアバッグ装置が備えるエアバッグの車両前方から見たときの断面図である。 図20は、実施形態4のエアバッグ装置について、車両側方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。 図21は、カバー部材の一例を模式的に示す斜視図である。 図22は、折り畳まれたエアバッグをカバー部材に収納した形態を模式的に示す正面図である。 図23は、カバー部材を備えるエアバッグ装置について、エアバッグが膨張展開した際のカバー部材の周囲を車両前方から見たときの状態を示す模式図である。 図24は、カバー部材の別の一例を模式的に示す斜視図である。 図25は、図24に示すカバー部材のカバー部材上部が変形した後の状態を模式的に示す斜視図である。 図26A、図26B、図26C、図26D、図26E、図26F、図26G、図26H、図26I及び図26Jは、エアバッグの折りたたみ方法の一例を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明のエアバッグ装置の実施形態について説明する。
なお、本明細書中の方向に関する記載は、特に断りのない限り、車両を基準としたものであり、例えば、「前方」は車両前方向を示し、「後方」は車両後方向を示し、「上方」は車両上方向を示し、「下方」は車両下方向を示し、「側方」は車両幅方向における内側方向を示す。また、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印REは車両後方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印DOWNは車両下方向を示し、矢印INは車両幅方向における内側方向を示し、矢印OUTは車両幅方向における外側方向を示す。なお、車両用座席の内部に配置される部材は、車両用座席を透視した状態で図示されている。
本発明の一態様に係るエアバッグ装置は、車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって前記車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、前記支持膨張部は、車両前後方向にわたって設けられており、自然膨張状態において、前記支持膨張部の車両前方側が、前記支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置していることを特徴とするエアバッグ装置である。
[実施形態1]
本発明の実施形態1のエアバッグ装置について、図面を参照して以下に説明する。実施形態1のエアバッグ装置は、本発明の一態様にかかるエアバッグ装置である。
図1は、実施形態1のエアバッグ装置について、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。図2は、実施形態1のエアバッグ装置について、車両側方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。
図1及び図2に示すように、実施形態1のエアバッグ装置は、自動車等の車両の側面衝突時に乗員40の車両幅方向内側で膨張展開するファーサイドエアバッグ装置であり、車両用座席(車両のシート)30のシートバック(背もたれ部)31の側部(車両幅方向内側の側部)に固定されている。
車両用座席30としては、例えば、車両の運転席、助手席等が想定される。
エアバッグ装置1は、インフレータ10と、エアバッグ20と、を有している。
インフレータ10は、エアバッグ20の内部に設けられている。インフレータ10は、シリンダー状(円柱状)のガス発生装置であり、シートバック31の延在方向(高さ方向)に沿って配置されている。インフレータ10の上部及び下部からは一対のボルトが突出しており、その一対のボルトは、エアバッグ20を貫通している。インフレータ10は、このような一対のボルトによって、シートバック31の側部(例えば、サイドフレーム)に固定されている。
インフレータ10は、車両の側面衝突時に作動する。具体的には、まず、車両に搭載された衝突検知センサが車両の側面衝突を検知すると、衝突検知センサから送られた信号をECU(Electronic Control Unit)が演算し、衝突のレベルが判定される。判定された衝突のレベルがエアバッグ20を膨張させる場合に該当すると、インフレータ10が着火され、燃焼による化学反応でガスが発生する。その結果、インフレータ10から発生したガスは、エアバッグ20の内部に導入されることになる。
インフレータ10の種類としては、特に限定されず、例えば、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスを利用するパイロ式インフレータ、圧縮ガスを利用するストアード式インフレータ、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスと圧縮ガスとの混合ガスを利用するハイブリッド式インフレータ等が挙げられる。
エアバッグ20は、袋状であり、膨張展開前においてシートバック31の側部(例えば、サイドフレーム)に折り畳まれた状態で固定され、クッションパッドとともにシートバック31の表皮に覆われて収納されている。
なお、エアバッグ20は、テープ等の固定部材で所定形状に保持した後、合成樹脂製のカバー部材70に固定されており、これにより、エアバッグ装置1の外形が所定形状に維持されている。カバー部材の好ましい形態の例については後述する。
本実施形態では、国際統一側面衝突ダミー(World-SID:World Side Impact Dummy)40が車両用座席30に着座している。国際統一側面衝突ダミー40の着座姿勢は、現在、日本及び欧州で採用されている側面衝突試験法(ECE R95)、又は、米国で採用されている側面衝突試験法(FMVSS214)で定められたものである。エアバッグ20の膨張展開時(以下、単に、膨張展開時とも言う)の位置及び大きさは、図1に示すような国際統一側面衝突ダミー40の胴体41、腰部42、頭部43、腕部44、肩部45等の位置に応じて設定される。以下では、国際統一側面衝突ダミー40を「乗員40」と称する。
また、本明細書において、「エアバッグの膨張展開時」とは、インフレータが作動してからエアバッグの膨張展開が完了(フル展開)するまでの期間における任意の時点又は任意の期間を意味し、例えば、インフレータが作動してからエアバッグの膨張展開が完了(フル展開)するまでの期間であってもよいし、エアバッグの膨張展開が完了した時(フル展開時)であってもよい。更に、本明細書に記載された複数の「エアバッグの膨張展開時」は、互いに同じ時点又は期間であってもよいし、互いに異なる時点及び/又は期間であってもよい。
車両側壁50としては、車両用座席30に着座した乗員40の車両幅方向外側(コンソールボックス60とは反対側)に位置する車体部分であれば特に限定されず、サイドドア、ピラー、サイドウインドウ等を総称している。
コンソールボックス60は、車両用座席30の車両幅方向内側に設けられている。例えば、コンソールボックス60は、車内の車両幅方向中央部において、運転席と助手席との間に設けられている。コンソールボックス60は、乗員40の車両幅方向内側の腕部44を支持する肘掛け部(アームレスト部)として機能してもよい。
車両が障害物(例えば、別の車両)と側面衝突し、具体的には、車両側壁50と車両幅方向において対向する車両側壁(車両用座席30が運転席である場合、助手席の車両幅方向外側に位置する車体部分)に障害物が衝突し、インフレータ10が作動すると、インフレータ10から発生したガスがエアバッグ20の内部に導入され、エアバッグ20は、その折り畳みが解かれながら膨張する。膨張したエアバッグ20から加わる力によってシートバック31の表皮が破られると、図1及び図2に示すように、エアバッグ20は、コンソールボックス60の車両上方、かつ、車両用座席30に着座した乗員40の側方で膨張展開し、乗員40を保護する。このように膨張展開するエアバッグ20は、ファーサイドエアバッグとも呼ばれる。
図3は、実施形態1に係るエアバッグについて、乗員側及び車両前方側から見たときの膨張展開時の立体形状を示した模式図である。図4は、実施形態1に係るエアバッグについて、車両中央側及び車両後方側から見たときの膨張展開時の立体形状を示した模式図である。
図3及び図4に示すエアバッグ20は、シートバックの側部から乗員の側方及び車両前方に向かって膨張展開し、乗員を保護する本体部20aと、本体部20aに対して車両幅方向内側に位置し、かつ、コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部20bとを有する。本体部20aは乗員40の少なくとも頭部43及び胴体41を保護する。
また、エアバッグ20は、乗員40側に配置される乗員側パネル21と、乗員側パネル21と対向して配置される乗員逆側パネル22(中央側パネル)と、乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する連結パネルを組み合わせて構成される。
連結パネルとしては、車両前方側に配置されて乗員側パネル21の外周縁と乗員逆側パネル22の外周縁とを連結する第1連結パネル23を有する。第1連結パネル23は、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見て乗員とコンソールボックスの側部との間に位置する本体形成部23aとコンソールボックスの上に位置する第1突出部23bとを有する。
また、さらに連結パネルとして、車両後方側に配置されて乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する第2連結パネル24を有する。第2連結パネル24は、エアバッグの膨張展開時に車両後方から見てコンソールボックスの上に位置する第2突出部24bを有する。
図3及び図4に示すエアバッグ20において、乗員側パネル21、乗員逆側パネル22、第1連結パネル23及び第2連結パネル24はそれぞれ独立したパネルであるが、それぞれのパネルが隣り合うパネルと一体に形成されていてもよいし、第1連結パネルと第2連結パネルは繋がっていてもよい。第1連結パネルと第2連結パネルが繋がっている形態については後述する。
連結パネルが用いられることにより、乗員逆側パネル22を乗員側パネル21に対して車幅方向に間隔をあけて配置することができる。乗員逆側パネル22は、車両用座席30の車幅方向中央側に配置される。
間隔をあけて配置された乗員側パネル21及び乗員逆側パネル22に対し、乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを第1連結パネル23及び第2連結パネル24がその間隔を塞いで連結していることで、エアバッグ20は、略箱型の立体形状に形成される。
乗員側パネル21、乗員逆側パネル22、第1連結パネル23及び第2連結パネル24は、接合ラインに沿って互いに結合される。接合方法としては、例えば、縫製、接着、溶着、それらの組み合わせ等が挙げられる。
乗員側パネル21、乗員逆側パネル22、第1連結パネル及び第2連結パネル24の材料としては、例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート等の糸で織られた布が用いられる。この布は、耐熱性の向上、気密性の向上等を図るために、シリコン等の無機物で表面が被覆されていてもよい。
図3及び図4に示すエアバッグ20は、自然膨張状態を示している。実施形態1のエアバッグ装置では、コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部が車両前後方向にわたって設けられており、自然膨張状態において、支持膨張部の車両前方側が、支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置している。
図5は、エアバッグの自然膨張状態を乗員逆側パネル側から見た側面図である。
図5には、エアバッグ20を車両前後方向に2分割した境界線Bを点線で示している。また、支持膨張部20bの車両前方側を25F、支持膨張部20bの車両後方側を25Rで示している。上記境界線Bより車両前方側を支持膨張部20bの車両前方側25F、車両後方側を支持膨張部20bの車両後方側25Rとしている。
「自然膨張状態において、支持膨張部の車両前方側が、支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置している」とは、コンソールボックスがない状態でエアバッグが膨張展開したと仮定した際に、支持膨張部の車両前方側が支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置していることを意味している。すなわち、図5のように図示した際に膨張展開したエアバッグ20の支持膨張部20bが右下がりになっていることを意味する。参照符号25F、25Rで指し示した位置は特定の位置を示すものではなく、支持膨張部の車両前方側が、支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置しているのかを考える際に比較する大まかな場所を示す、という意味に過ぎない。
エアバッグは膨張展開の過程でその形状及び位置が変化するが、本明細書におけるエアバッグの自然膨張状態とは、エアバッグの膨張展開の中期段階での状態を意味する。本発明のエアバッグは膨張展開の過程で支持膨張部の車両前方側がコンソールボックスの上面に当接するが、支持膨張部の車両前方側がコンソールボックスの上面に当接した瞬間からその後の1ミリ秒の状態での状態を、自然膨張状態で想定する状態とする。
一例として、エアバッグが30ミリ秒で完全展開する場合、25ミリ秒+1ミリ秒での状態を自然膨張状態で想定する状態とすることがよい。
図3、図4及び図5に示した、エアバッグの自然膨張状態は、エアバッグがコンソールボックス等の他の部材と干渉しない状態で膨張した場合の膨張状態である。
しかし、実際に車両にエアバッグを取り付けてエアバッグを膨張させた場合には、コンソールボックス等の他の部材との干渉が生じるため、自然膨張状態と同じ形状で膨張するわけではない。
以下に、エアバッグとコンソールボックスの干渉について説明する。
図6は、自然膨張状態におけるエアバッグの支持膨張部とコンソールボックスとの位置関係を模式的に示す側面図である。
図6には、エアバッグの自然膨張状態における支持膨張部20bの位置を示しており、図5と同様に支持膨張部20bの車両前方側を25F、支持膨張部20bの車両後方側を25Rで示している。エアバッグに隣接するコンソールボックス60及びコンソールボックスの上面60Uの位置は点線で示している。
自然膨張状態において、支持膨張部20bの車両前方側25Fは、コンソールボックスの上面60Uよりも車両上下方向の下方に位置している。
自然膨張状態において支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uよりも車両上下方向の下方に位置していると、実際にエアバッグが膨張した際には支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックス60と干渉し、エアバッグの膨張により支持膨張部20bがコンソールボックスの上面60Uを下向きに押す力が加わる。そして、コンソールボックスの上面60Uからは反作用として支持膨張部20bの車両前方側25Fを上向きに押し返す力が加わる。
さらに、支持膨張部20bの車両前方側25Fの位置が、支持膨張部20bの車両後方側25Rの位置よりも車両上下方向の下方に位置していることから、支持膨張部20bの車両前方側25Fでのコンソールボックス60との干渉量が支持膨張部20bの車両後方側25Rでのコンソールボックス60との干渉量よりも大きい。そのため、支持膨張部20bの車両前方側25Fでコンソールボックスの上面60Uを下向き及び車両前方向に押す力が大きく、コンソールボックスの上面60Uからは反作用として支持膨張部20bを上向き及び車両後方向に押し返す力が加わる。また、支持膨張部20bの車両前方側25Fの位置が支持膨張部20bの車両後方側25Rの位置よりも車両上下方向の下方に位置していることで、支持膨張部20bの車両前方側25Fは車両後方側25Rよりも早くコンソールボックス60と接触することができる。
図7は、エアバッグの展開の中期段階での位置関係を模式的に示す側面図である。
図7には、支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uと干渉して、支持膨張部20bの車両前方側25Fでコンソールボックスの上面60Uを下向き及び車両前方向に押している状態を示している。支持膨張部20bの車両後方側25Rはこの時点ではコンソールボックスの上面60Uとほとんど干渉していない。
このように、支持膨張部20bの車両前方側25Fが、支持膨張部20bの車両後方側25Rよりも車両上下方向の下方に位置していることから、エアバッグ20は、支持膨張部20bの車両前方側25Fにおいて支持膨張部20bを上向き及び車両後方向に押し返す力を受けることになる。また、エアバッグ20の車両上方部分は、シートバック31の側部に固定されているインフレータ10を中心とし、支持膨張部20bの車両前方側25Fでコンソールボックスと干渉している部位を基点に車両後方側へと回動する。
図7には、支持膨張部20bがコンソールボックスの上面60Uから受ける力の向き及びエアバッグの車両上方部分が回動する向きをそれぞれ矢印で示している。
図8は、エアバッグの展開の中後期段階での位置関係を模式的に示す側面図である。
図8には、図7に示す状態からさらにエアバッグの展開が進んだ状態を示している。
エアバッグ20が支持膨張部20bの車両前方側25Fにおいて支持膨張部20bを上向き及び車両後方向に押し返す力を引き続き受けることにより、エアバッグ20の車両上方部分が車両後方側へさらに回動して、エアバッグ全体が車両後方側に移動している。
図9は、エアバッグの展開の後期段階での位置関係を模式的に示す側面図である。
図10には、図8に示す状態からさらにエアバッグ20の展開が進むとともに、エアバッグ20の車両上方部分が車両後方側へと回動して、乗員の頭部を保護する部位が所定位置へと膨張展開した状態を示している。
この状態においては、支持膨張部20bの車両後方側25Rもコンソールボックスの上面60Uと干渉している。
以上のことから、自然膨張状態において、支持膨張部20bの車両前方側25Fが、支持膨張部20bの車両後方側25Rよりも車両上下方向の下方に位置することによって、以下の作用効果が発揮される。
シートバック31の側部に取り付けられたインフレータ10からガスが発生すると、折り畳まれたエアバッグ20は乗員の側方を保護するために車両前方側に向かって膨張展開する。特に、(乗員の頭部を保護する)エアバッグ20の車両上方部分はシートバック31の側部に固定されているインフレータ10の取付部分から遠いために、膨張展開時の勢いによって車両前方側へ引っ張られるように膨張展開する。
ここで、支持膨張部20bの車両前方側25Fが車両上下方向の下方に位置するようにエアバッグ20が膨張展開すると、支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uに当接する。
すると、コンソールボックスの上面60Uと支持膨張部20bが当接した部分において、支持膨張部20bの車両前方側25Fでの干渉量が支持膨張部20bの車両後方側25Rでの干渉量よりも大きくなり強い反力が発生する。それにより、膨張展開時の勢いによって車両前方側へ引っ張られるように膨張展開しているエアバッグ20の車両上方部分は、支持膨張部20bの車両前方側25Fでコンソールボックスの上面60Uと干渉している部位を基点に、シートバック31の側部に固定されているインフレータ10を中心として車両後方側へと回動する。このようにエアバッグ20が回動することによってエアバッグ20の全体、特に乗員の頭部を保護する部位を早期に所定位置へと膨張展開できる。
自然膨張状態において、支持膨張部20bの車両前方側25Fが、支持膨張部20bの車両後方側25Rよりも車両上下方向の下方に位置するようにするための構成の例として、エアバッグ20の支持膨張部20bを構成するパネルの大きさを、車両前方側で大きく、車両後方側で小さくする手法が挙げられる。別の表現をすると、支持膨張部20bを構成するパネルの布の量を車両前方側で多く、車両後方側で少なくする手法であるともいえる。
具体的には、車両前方側で乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する第1連結パネル23の面積を、車両後方側で乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する第2連結パネル24の面積よりも大きくする方法が挙げられる。
エアバッグは、乗員側に配置された乗員側パネルと、乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、少なくとも車両前方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第1連結パネルと、を有し、第1連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見て乗員とコンソールボックスの側部との間に位置する本体形成部とコンソールボックスの上に位置する第1突出部とを有し、第1突出部の下縁は、自然膨張状態において、コンソールボックスの上面よりも車両上下方向の下方に位置することが好ましい。
このことについて図面を参照して説明する。
図10は、車両前方から見たときの自然膨張状態におけるエアバッグの支持膨張部とコンソールボックスとの位置関係を模式的に示す模式図である。
図10には、第1連結パネル23を示しており、第1連結パネル23は、コンソールボックス60の上に位置する第1突出部23bを有している。自然膨張状態において、第1突出部23bの下縁23bbは、コンソールボックスの上面60Uよりも車両上下方向の下方に位置している。
このような関係が成り立っていると、第1突出部23bとコンソールボックス60の干渉量が多くなるといえるので、コンソールボックスの上面60Uと支持膨張部20bが当接した部分において、支持膨張部20bの車両前方側25Fでの干渉量がより大きくなりより強い反力が発生する。
そのため、エアバッグ20の膨張展開時に、支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uと当接したときにエアバッグ20の車両上方部分が車両後方側へより回動しやすくなる。
エアバッグは、乗員側に配置された乗員側パネルと、乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、車両前方側に配置されて乗員側パネルの外周縁と乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第1連結パネルと、車両後方側に配置されて乗員側パネルの外周縁と乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第2連結パネルと、を有し、第1連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見てコンソールボックスの上に位置する第1突出部を有し、第2連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両後方から見てコンソールボックスの上に位置する第2突出部を有し、車両後方から見た第2突出部の下縁とコンソールボックスの上面との角度は、車両前方から見た第1突出部の下縁とコンソールボックスの上面との角度よりも大きいことが好ましい。
このことについて図面を参照して説明する。
図11は、車両前方から見たときのエアバッグ20による乗員拘束時の状態を示す模式図である。図12は、車両後方から見たときのエアバッグ20による乗員拘束時の状態を示す模式図である。
図11には、第1連結パネル23を示しており、第1連結パネル23は、コンソールボックス60の上に位置する第1突出部23bを有している。第1突出部23bの下縁23bbとコンソールボックスの上面60Uがなす角度をθ23で示している。
図12には、第2連結パネル24を示しており、第2連結パネル24は、コンソールボックス60の上に位置する第2突出部24bを有している。第2突出部24bの下縁24bbとコンソールボックスの上面60Uがなす角度をθ24で示している。
図11に示す角度θ23と図12に示す角度θ24を対比した際に、θ24>θ23の関係が成り立っている。
このような関係が成り立っていると、コンソールボックス60の上に位置する支持膨張部20bの車両後方側25Rがコンソールボックスの上面60Uから離れるように膨張展開する。そのため、エアバッグ20の膨張展開時に、支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uと当接したときにエアバッグ20の車両上方部分が車両後方側へ回動しやすくなる。
また、支持膨張部が車両前方側でコンソールボックスの上面と接触する前方側接触面積は、支持膨張部が車両後方側でコンソールボックスの上面と接触する後方側接触面積よりも大きい、ことが好ましい。
このことについて図面を参照して説明する。
図13は、車両上方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。図13には、コンソールボックスの上面60Uと支持膨張部20bが接触する領域を示している。
支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uと接触する前面側接触面積をS、支持膨張部20bの車両後方側25Rがコンソールボックスの上面60Uと接触する後方側接触面積をSとする。
図13に示す面積Sと図13に示す面積Sを対比した際に、S>Sの関係が成り立っている。
このような関係が成り立っていると、コンソールボックス60の上に位置するエアバッグ20は、支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uに広い面積で当接し、支持膨張部20bの車両後方側25Rがコンソールボックスの上面60Uとはあまり接していない状態で膨張展開する。そのため、エアバッグ20の膨張展開時に、支持膨張部20bの車両前方側25Fがコンソールボックスの上面60Uと当接したときにエアバッグ20の車両上方部分が車両後方側へ回動しやすくなる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2のエアバッグ装置について、図面を参照して以下に説明する。
実施形態2のエアバッグ装置は、本発明の一態様にかかるエアバッグ装置である。実施形態2のエアバッグ装置は、エアバッグの構成以外、実施形態1のエアバッグ装置と同様であるため、重複する点については説明を適宜省略する。
図14は、実施形態2に係るエアバッグについて、乗員側及び車両前方側から見たときの膨張展開時の立体形状を示した模式図である。
図14に示すエアバッグ120は、乗員40側に配置される乗員側パネル21と、乗員側パネル21と対向して配置される乗員逆側パネル22(中央側パネル)と、乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する一体化した連結パネルとしての連結パネル127を組み合わせて形成される。
実施形態2に係るエアバッグでは、車両前方側の第1連結パネルと車両後方側の第2連結パネルが一体化している。
すなわち、連結パネル127は、車両前方側で乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する第1連結部127aと、車両後方側で乗員側パネル21の外周縁21aと乗員逆側パネル22の外周縁22aとを連結する第2連結部127bと、第1連結部127aと第2連結部127bとを接続する、前後接続部127cとを有する。
連結パネル127の第1連結部127a、前後接続部127c及び第2連結部127bは便宜上区別しているが、境界の無い1枚のパネルである。
実施形態1に係るエアバッグでは連結パネルが第1連結パネルと第2連結パネルとに分かれていたが、実施形態2に係るエアバッグでは、連結パネルが一体化した1枚の連結パネルである点で、実施形態1に係るエアバッグとは異なる。
連結パネル127における第1連結部127aの面積を第2連結部127bの面積より大きくすることで、実施形態1に係るエアバッグ20において第1連結パネル23の面積を第2連結パネル24の面積よりも大きくした場合と同様のエアバッグの形状とすることができる。また、このようなエアバッグの形状とすることによって、自然膨張状態において、支持膨張部の車両前方側が、支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置するようにできる。
本発明の別の一態様に係るエアバッグ装置は、車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、ガスを発生するインフレータと、前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、前記支持膨張部は、車両前方側に設けられて前記コンソールボックスの上面に当接することを特徴とするエアバッグ装置である。
[実施形態3]
本発明の実施形態3のエアバッグ装置について、図面を参照して以下に説明する。実施形態3のエアバッグ装置は、本発明の別の一態様にかかるエアバッグ装置である。
図15は、実施形態3のエアバッグ装置について、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。図16は、実施形態3のエアバッグ装置が備えるエアバッグの車両前方から見たときの断面図である。
図17は、実施形態3のエアバッグ装置について、車両側方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。
図15に示すエアバッグ装置2は、エアバッグ220を有している。
エアバッグ220は、シートバック31の側部から乗員40の側方及び車両前方に向かって膨張展開し、乗員40を保護する本体部220aと、本体部220aに対して車両幅方向内側に位置し、かつ、コンソールボックス60の上に膨張展開する支持膨張部220bとを有する。
支持膨張部220bは、車両前方側に設けられてコンソールボックスの上面60Uに当接するようになっている。
本体部220aは、乗員側に配置された乗員側パネル21と、乗員側パネル21と対向して配置された乗員逆側パネル22と、を有し、支持膨張部220bは、乗員逆側パネル22に形成されている。
図16に示すように、支持膨張部220bは、乗員逆側パネル22の表面に縫い付けられており、サブバッグとして所定の大きさで膨張する部分となる。
支持膨張部220bは、本体部220aよりも車両幅方向内側に位置し、コンソールボックスの上面60Uに接触して、車両前方側で膨張展開する。
図17には、支持膨張部220bが車両前方側で膨張展開した状態を示している。
実施形態3のエアバッグ装置では、支持膨張部220bは車両前方側のみに設けられており、車両後方側には設けられていない。
支持膨張部220bが車両前方側で展開すると、コンソールボックスの上面60Uには支持膨張部220bが車両前方側で接触する。一方、コンソールボックスの上面60Uの車両後方側にはエアバッグが接触しない。その結果、車両前方側で支持膨張部220bがコンソールボックスの上面60Uを下向き及び車両前方向に押す力が加わり、コンソールボックスの上面60Uからは反作用として支持膨張部220bを上向き及び車両後方向に押し返す力が加わる。
このように、本体部220aに対して車両幅方向内側に位置し、車両前方側で膨張展開する支持膨張部220bを設けることによって、膨張展開時の勢いによって車両前方側へ引っ張られるように膨張展開しているエアバッグ220の車両上方部分は、シートバック31の側部に固定されているインフレータ10を中心とし、支持膨張部220bがコンソールボックスの上面60Uと接している部位を基点に車両後方側へと回動する。このようにエアバッグ220が回動することによってエアバッグ220の全体、特に乗員の頭部を保護する部位を早期に所定位置へと膨張展開できる。
[実施形態4]
本発明の実施形態4のエアバッグ装置について、図面を参照して以下に説明する。実施形態4のエアバッグ装置は、本発明の別の一態様にかかるエアバッグ装置である。実施形態4のエアバッグ装置は、支持膨張部を設ける態様以外は、実施形態3のエアバッグ装置と同様であるため、重複する点については説明を適宜省略する。
図18は、実施形態4のエアバッグ装置について、車両前方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。図19は、実施形態4のエアバッグ装置が備えるエアバッグの車両前方から見たときの断面図である。
図20は、実施形態4のエアバッグ装置について、車両側方から見たときのエアバッグによる乗員拘束時の状態を示す模式図である。
図18に示すエアバッグ装置3は、エアバッグ320を有している。
エアバッグ320は、シートバック31の側部から乗員40の側方及び車両前方に向かって膨張展開し、乗員40を保護する本体部320aと、本体部320aに対して車両幅方向内側かつ車両上下方向の下方に位置し、コンソールボックス60の上に膨張展開する支持膨張部320bとを有する。
支持膨張部320bは、車両前方側に設けられてコンソールボックスの上面60Uに当接するようになっている。
図19に示すように、支持膨張部320bは、本体部320aに対して車両上下方向の下方に設けられている。支持膨張部320bは乗員逆側パネル22の一部の基布を帯状のテザー341により区切った部分であり、基布がテザー341の幅以上に伸びることができない部分が所定の大きさで膨張する支持膨張部320bとなる。
支持膨張部320bは、本体部320aに対して車両幅方向内側、かつ、車両上下方向の下方に位置し、コンソールボックスの上面60Uに接触して、車両前方側で膨張展開する。
図20には、支持膨張部320bが、車両前方側で膨張展開した状態を示している。
支持膨張部320bが車両前方側で、コンソールボックスの上面60Uで展開することにより発揮される作用効果は、実施形態3のエアバッグ装置の場合と同様である。
すなわち、本発明の別の一態様に係るエアバッグ装置である実施形態3及び4のエアバッグ装置は、エアバッグの膨張展開時に、支持膨張部が車両前方側でコンソールボックスの上面を下向き及び車両前方向に押す力を加えることは本発明の一態様に係るエアバッグ装置である実施形態1及び2のエアバッグ装置と同様である。このような力を加えるための手段として支持膨張部を車両前方側に備えることが特徴である。
実施形態3及び4のエアバッグ装置のような支持膨張部を備える場合は、支持膨張部が車両前方側でコンソールボックスの上面と接触するので、支持膨張部を車両前後方向にわたって設けていなくてもよい。
また、エアバッグの構成以外、実施形態1及び2のエアバッグ装置と同様とすることができる。
[カバー部材]
本発明のエアバッグ装置は、折り畳まれた前記エアバッグを乗員とは反対側から覆うカバー部材をさらに有し、前記カバー部材は、前記コンソールボックス上面の車両上方から車両下方にわたって位置し、前記カバー部材には、少なくとも前記コンソールボックスよりも車両上方に位置するカバー部材の一部分を変形しやすくする変形促進部が設けられていることが好ましい。
以下に、本発明のエアバッグ装置に使用することのできるカバー部材について説明する。
図21は、カバー部材の一例を模式的に示す斜視図であり、図22は、折り畳まれたエアバッグをカバー部材に収納した形態を模式的に示す正面図である。
図21に示すカバー部材70には、カバー部材70の車両上下方向中間部に、非被覆部74が設けられている。非被覆部74の車両上方にはカバー部材上部71が設けられ、非被覆部74の車両下方にはカバー部材下部72が設けられている。カバー部材上部71及びカバー部材下部72は、カバー部材70にエアバッグを収納して車両用座席のシートバックの側部に固定した際に、外側(シートバック31の表皮の側)に位置する面である。非被覆部74は、カバー部材70の車両前端部から車両後方側に向かって設けられている。非被覆部74は、カバー部材の外側に位置する面の一部を切り取って、カバー部材上部71及びカバー部材下部72に分ける空間であるともいえる。
カバー部材上部71及びカバー部材下部72とは反対側の面には、インフレータ取付穴73が設けられており、ここにインフレータの取り付けボルトを通してインフレータを車両用座席のシートバックと固定することができる。
エアバッグ20は、インフレータ(図示せず)と共に折り畳まれてテープ26で所定形状に保持されて、図22に示すようにカバー部材70に収納される。
カバー部材を設けることで、折り畳まれたエアバッグが有する凹凸がシートバックの表皮から見える外観に反映されなくなり、エアバッグが収納されている部分のシートバックの外観が良好になる。
図23は、カバー部材を備えるエアバッグ装置について、エアバッグが膨張展開した際のカバー部材の周囲を車両前方から見たときの状態を示す模式図である。
図23に示すように、エアバッグ20が膨張展開する際に、エアバッグから受ける力によってカバー部材上部71が車両幅方向内側に向けて開くように弾性変形を生じて、エアバッグ20が車両幅方向内側で膨張展開する。
カバー部材上部71が弾性変形することによって、カバー部材70がエアバッグ20の展開挙動を阻害することが防止される。カバー部材上部71は変形するが、カバー部材下部72はコンソールボックス60に隣接するため変形することができない。そのためカバー部材下部72については弾性変形を生じやすくしなくてもよい。
カバー部材70において変形促進部74が設けられておらず、カバー部材70にエアバッグ20を収納して車両用座席のシートバック31の側部に固定した際に、外側(シートバックの表皮の側)に位置する面の全体に樹脂面が設けられていると、カバー部材70の剛性が高く、エアバッグ20の膨張展開の際に弾性変形したカバー部材70の上部が元に戻ろうとする。特に、カバー部材70の下部がコンソールボックス60に隣接するため変形することができず、カバー部材70の上部が元に戻ろうとすることを助長する。
カバー部材70の上部が元に戻ろうとする際に、エアバッグ20を車両前方向に押す力が加わる。そうすると、エアバッグ20が車両後方側へ回動する動きと反対の力が加わることになるため、エアバッグ20の全体の所定位置への膨張展開が遅くなる。そのため、弾性変形したカバー部材70が元に戻ろうとする力がエアバッグ20に加わりにくいカバー部材70とすることが好ましい。
ここで、カバー部材70に変形促進部74を設けると、カバー部材上部71が変形しやすくなる。カバー部材上部71は弾性変形した後に元に戻ろうとする力が弱い。そのため、エアバッグ70が車両後方側へ回動する動きが弱まることがなく、エアバッグ20の全体の所定位置への膨張展開がスムーズに行われる。
図21に示すカバー部材70には、カバー部材70の車両上下方向中間部に設けられた、折り畳まれたエアバッグ20を覆っていない非被覆部74を有している。非被覆部74は樹脂材料が存在しない空間である。非被覆部74を有することで、カバー部材上部71の剛性が低下して、カバー部材上部71が変形可能となる。
カバー部材70は樹脂製であり、一体成型されている。カバー部材70を構成する樹脂の材質は特に限定されるものではないが、TPO(オレフィン系樹脂エラストマー)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ウレタン樹脂等を好適に用いることができる。剛性が低くエアバッグの膨張展開時にカバー部材上部が割れずに変形可能な材質のものが好ましい。
また、カバー部材70はエアバッグの膨張展開時にカバー部材上部71が割れずに変形可能なように、カバー部材上部71の厚さが2~4mmであることが好ましい。カバー部材上部71の厚さがカバー部材下部72及びカバー部材70の他の部位に比べて薄くてもよい。
また、カバー部材は以下のようなものであってもよい。
図24は、カバー部材の別の一例を模式的に示す斜視図であり、図25は、図24に示すカバー部材のカバー部材上部が変形した後の状態を模式的に示す斜視図である。
図24に示すカバー部材170は、上端にカバー部材上部171が設けられている。また、下端にカバー部材下部172が設けられている。カバー部材上部171とカバー部材下部172の間にはティアライン174が設けられている。
ティアライン174は、エアバッグの膨張展開時に破断する部位であり、樹脂材料の厚さが薄くなっている溝からなる部位である。ティアライン174が破断することで、図25に示すようにカバー部材上部171が車両幅方向内側に向けて開くように弾性変形を生じることができるようになる。
ティアライン174における樹脂材料の厚さは0.5~1.4mmであることが好ましい。また、ティアライン174の幅は1~5mmであることが好ましい。
また、カバー部材下部172よりも上側に、ティアライン174を平行に複数本設けてもよい。
エアバッグの膨張展開時にカバー部材170がティアライン174で破断した場合、カバー部材上部171とカバー部材下部172が分離するので、カバー部材上部171の剛性が低下して、カバー部材上部171が変形しやすくなる。上述した図21に示すカバー部材70の場合と同様に、カバー部材上部171が変形可能となることで、カバー部材上部171が弾性変形した後に元に戻ろうとする力が弱くなる。そして、エアバッグが車両後方側へ回動する動きが弱まることがなく、エアバッグの全体の所定位置への膨張展開がスムーズに行われる。
なお、上記に説明したカバー部材は、いずれも本発明のエアバッグ装置以外のエアバッグ装置に対して使用することができる。
すなわち、本明細書には、折り畳まれた前記エアバッグを乗員とは反対側から覆うカバー部材であり、コンソールボックス上面の車両上方から車両下方にわたって位置し、少なくともコンソールボックスよりも車両上方に位置するカバー部材の一部分を変形しやすくする変形促進部が設けられているカバー部材が開示されている。
また、カバー部材において、変形促進部は、カバー部材の車両上下方向中間部に設けられた、折り畳まれたエアバッグを覆っていない非被覆部であり、非被覆部は、少なくともカバー部材の車両前端部から車両後方側に向かって設けられていることが好ましい。
また、カバー部材において、変形促進部は、カバー部材の車両前端部から車両後方側に向かって設けられたティアラインであることが好ましい。
当該カバー部材は本発明のエアバッグ装置の仕様に限定されることなく、エアバッグ装置に対して使用することができる。
本発明のエアバッグ装置に使用するエアバッグは、以下のように折り畳んでエアバッグ装置に設置することができる。
図26A、図26B、図26C、図26D、図26E、図26F、図26G、図26H、図26I及び図26Jは、エアバッグの折りたたみ方法の一例を模式的に示す平面図である。
図26Aにはインフレータ10を接続したエアバッグ20を示している。このエアバッグ20につき、図26A、図26B及び図26Cに示す手順で横方向に折り畳む。
続いて図26Dに示すようにエアバッグ20の下端を上方向に折る。ここで折り畳んだ先端部を記号Pで示す。
これまで行われていた折り畳み方法では、この後にロール折りを行うが、ロール折りにより先端部Pがロールの深部に位置することになるため、エアバッグの膨張展開時に先端部Pが周辺の基布と擦れることがあった。
そこで、図26Eに示すように、ロール折りの前に先端部Pを下方向に折り、その後、図26F、図26G、図26H及び図26Iに示すようにロール折りを行う。このようにすると先端部Pの位置がこれまでの方法に比べて浅い位置になるので、エアバッグの膨張展開時に先端部Pが擦れにくくなる。
さらに、図26Jに示すように、周囲の形状を整えるための折りを加えて、その後、テープで保持する(図22参照)。そして、図22に示すような形態で、折り畳まれたエアバッグをカバー部材に収納する。カバー部材に収納したエアバッグを、車両のシートバックの側部に取り付けることでエアバッグ装置となる。
ここまで、本発明のエアバッグ装置について説明したが、車両用座席と、前記車両用座席のシートバックの側部に取り付けられた本発明のエアバッグ装置と、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックスとを備える乗員保護システムも、本明細書に開示されている発明である。
本明細書に開示する乗員保護システムの一態様は、車両用座席と、前記車両用座席のシートバックの側部に取り付けられたエアバッグ装置と、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックスとを備えており、
前記エアバッグ装置が、
ガスを発生するインフレータと、
前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、
前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、
前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、
前記支持膨張部は、車両前後方向にわたって設けられており、自然膨張状態において、前記支持膨張部の車両前方側が、前記支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置していることを特徴とする。
また、本明細書に開示する乗員保護システムでは、前記エアバッグは、乗員側に配置された乗員側パネルと、前記乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、少なくとも車両前方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第1連結パネルと、を有し、
前記第1連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見て前記乗員と前記コンソールボックスの側部との間に位置する本体形成部と前記コンソールボックスの上に位置する第1突出部とを有し、
前記第1突出部の下縁は、自然膨張状態において、前記コンソールボックスの上面よりも車両上下方向の下方に位置することが好ましい。
また、本明細書に開示する乗員保護システムでは、前記エアバッグは、乗員側に配置された乗員側パネルと、前記乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、車両前方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第1連結パネルと、車両後方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第2連結パネルと、を有し、
前記第1連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見て前記コンソールボックスの上に位置する第1突出部を有し、前記第2連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両後方から見て前記コンソールボックスの上に位置する第2突出部を有し、
車両後方から見た前記第2突出部の下縁と前記コンソールボックスの上面との角度は、車両前方から見た前記第1突出部の下縁と前記コンソールボックスの上面との角度よりも大きいことが好ましい。
本明細書に開示する乗員保護システムの別の一態様は、車両用座席と、前記車両用座席のシートバックの側部に取り付けられたエアバッグ装置と、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックスとを備えており、
前記エアバッグ装置が、
ガスを発生するインフレータと、
前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、
前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、
前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、
前記支持膨張部は、車両前方側に設けられて前記コンソールボックスの上面に当接することを特徴とする。
また、本明細書に開示する乗員保護システムでは、前記本体部は、乗員側に配置された乗員側パネルと、前記乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、を有し、前記支持膨張部は、前記乗員逆側パネルに形成されていることが好ましい。
また、本明細書に開示する乗員保護システムは、折り畳まれた前記エアバッグを前記シートバックの側部とは反対側から覆うカバー部材をさらに有し、
前記カバー部材は、前記コンソールボックス上面の車両上方から車両下方にわたって位置し、
前記カバー部材には、少なくとも前記コンソールボックスよりも車両上方に位置するカバー部材の一部分を変形しやすくする変形促進部が設けられていることが好ましい。
また、本明細書に開示する乗員保護システムでは、前記変形促進部は、前記カバー部材の車両上下方向中間部に設けられた、前記折り畳まれたエアバッグを覆っていない非被覆部であり、前記非被覆部は、少なくとも前記カバー部材の車両前端部から車両後方側に向かって設けられていることが好ましい。
また、本明細書に開示する乗員保護システムでは、前記変形促進部は、前記カバー部材の車両前端部から車両後方側に向かって設けられたティアラインであることが好ましい。
1、2、3:エアバッグ装置
10:インフレータ
20、120、220、320:エアバッグ
20a:本体部
20b:支持膨張部
21:乗員側パネル
21a:乗員側パネルの外周縁
22:乗員逆側パネル
22a:乗員逆側パネルの外周縁
23:第1連結パネル
23a:本体形成部
23b:第1突出部
23bb:第1突出部の下縁
24:第2連結パネル
24b:第2突出部
24bb:第2突出部の下縁
25F:支持膨張部の車両前方側
25R:支持膨張部の車両後方側
26:テープ
30:車両用座席
31:シートバック(背もたれ部)
40:乗員(国際統一側面衝突ダミー)
41:胴体
42:腰部
43:頭部
44:腕部
45:肩部
50:車両側壁
60:コンソールボックス
60U:コンソールボックスの上面
70、170:カバー部材
71、171:カバー部材上部
72、172:カバー部材下部
73:インフレータ取付穴
74:非被覆部(変形促進部)
127:連結パネル
127a:第1連結部
127b:第2連結部
127c:前後接続部
174:ティアライン(変形促進部)
120a、220a、320a:本体部
120b、220b、320b:支持膨張部
341:テザー

Claims (8)

  1. 車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって前記車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、
    ガスを発生するインフレータと、
    前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、
    前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、
    前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、
    前記支持膨張部は、車両前後方向にわたって設けられており、自然膨張状態において、前記支持膨張部の車両前方側が、前記支持膨張部の車両後方側よりも車両上下方向の下方に位置していることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグは、乗員側に配置された乗員側パネルと、前記乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、少なくとも車両前方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第1連結パネルと、を有し、
    前記第1連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見て前記乗員と前記コンソールボックスの側部との間に位置する本体形成部と前記コンソールボックスの上に位置する第1突出部とを有し、
    前記第1突出部の下縁は、自然膨張状態において、前記コンソールボックスの上面よりも車両上下方向の下方に位置することを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記エアバッグは、乗員側に配置された乗員側パネルと、前記乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、車両前方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第1連結パネルと、車両後方側に配置されて前記乗員側パネルの外周縁と前記乗員逆側パネルの外周縁とを連結する第2連結パネルと、を有し、
    前記第1連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両前方から見て前記コンソールボックスの上に位置する第1突出部を有し、前記第2連結パネルは、エアバッグの膨張展開時に車両後方から見て前記コンソールボックスの上に位置する第2突出部を有し、
    車両後方から見た前記第2突出部の下縁と前記コンソールボックスの上面との角度は、車両前方から見た前記第1突出部の下縁と前記コンソールボックスの上面との角度よりも大きいことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
  4. 車両用座席のシートバックの側部に取り付けられ、前記車両用座席の車両幅方向内側に設けられたコンソールボックス側であって前記車両用座席に着座した乗員の側方で膨張展開するエアバッグ装置であって、
    ガスを発生するインフレータと、
    前記インフレータからのガスにより膨張展開する袋状のエアバッグと、を備え、
    前記エアバッグは、前記シートバックの側部から車両前方側へ膨張展開し、前記乗員を保護する本体部と、
    前記本体部に対して前記車両幅方向内側に位置し、かつ、前記コンソールボックスの上に膨張展開する支持膨張部と、を有し、
    前記支持膨張部は、車両前方側に設けられて前記コンソールボックスの上面に当接することを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 前記本体部は、乗員側に配置された乗員側パネルと、前記乗員側パネルと対向して配置された乗員逆側パネルと、を有し、前記支持膨張部は、前記乗員逆側パネルに形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置。
  6. 折り畳まれた前記エアバッグを前記シートバックの側部とは反対側から覆うカバー部材をさらに有し、
    前記カバー部材は、前記コンソールボックス上面の車両上方から車両下方にわたって位置し、
    前記カバー部材には、少なくとも前記コンソールボックスよりも車両上方に位置するカバー部材の一部分を変形しやすくする変形促進部が設けられていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  7. 前記変形促進部は、前記カバー部材の車両上下方向中間部に設けられた、前記折り畳まれたエアバッグを覆っていない非被覆部であり、前記非被覆部は、少なくとも前記カバー部材の車両前端部から車両後方側に向かって設けられていることを特徴とする請求項6に記載のエアバッグ装置。
  8. 前記変形促進部は、前記カバー部材の車両前端部から車両後方側に向かって設けられたティアラインであることを特徴とする請求項6に記載のエアバッグ装置。
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