JP2023133089A - 電流検出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電流検出装置に関する。
回路のバスバー等の導電体に流れる電流を検出する電流検出装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1に記載された電流検出装置は、非検出電流が流れる主バスバーと、主バスバーと分岐した分岐バスバーと、分岐バスバーに設けられた電流センサとを備えている。特許文献1に記載された電流検出装置は、分岐バスバーに流れる電流値に基づいて主バスバーの電流値を算出している。特許文献2に記載された電流検出装置は、湾曲部を備えたバスバーと、湾曲部内側に配置された磁気センサとを備えている。特許文献2に記載された電流検出装置は、磁気センサの検出値に基づいてバスバーの電流値を算出している。
被測定対象電流が流れるバスバー等の導電体は、取り付け対象となる電気機器の用途や種類に応じて様々な形状に形成されると共に、被測定電流値のレンジも異なる。特許文献1及び特許文献2に記載された電流検出装置によれば、取り付け対象となる電気機器に応じて形状や被検出電流のレンジを設定する必要があり、設計工程及び製造工程が煩雑化する虞がある。
本発明の一つの側面では、このような状況に鑑みてなされたものであり、被測定電流が流れる測定対象物の構成に制限されずに、測定対象物の電流値を高精度かつ測定可能な汎用性を有する電流検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電流検出装置は、被検出電流を流す主バスバーと、前記主バスバーと離間して配置されている半導体チップと、を有し、前記半導体チップは、前記主バスバーと並列に接続されている分岐バスバーと、前記分岐バスバーと隣接して配置され、前記主バスバーから前記分岐バスバーに流れる分岐電流に基づいて発生する第1磁界を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記第1磁界に基づいて電流値を演算し出力する出力部と、を備える。
本発明の一つの側面によれば、被測定電流が流れる測定対象物の構成に制限されずに、測定対象物の電流値を高精度かつ測定可能な汎用性を有する電流検出装置を提供することができる。
図1から図3に示されるように、電流検出装置1は、被検出電流Biが流れる主バスバーBと、主バスバーBと離間して配置されている半導体チップと、を有する。半導体チップ2は、分岐バスバー3と、分岐バスバー3に隣接して設けられた検出部4と、出力部5とを備えている。この電流検出装置1は、主バスバーBに流れる被検出電流Biの一部を分岐バスバー3で分岐させ、その分岐電流をモニタリングすることにより主バスバーBに流れる被検出電流Biを測定する。
なお、図面において、便宜上それぞれ互いに直交するXYZ軸が設定されている。
なお、図面において、便宜上それぞれ互いに直交するXYZ軸が設定されている。
主バスバーBは、例えば、矩形の板状体に形成された導電体である。主バスバーBは、銅、真鍮、アルミニウム等の金属部材により形成されている。
主バスバーBは、例えば、車両等において大容量の被検出電流Biが流れる端子部材である。主バスバーBには、例えば、用途に応じて±数十A~±1,000Aの被検出電流Biが流れる。主バスバーBは、所定の電気抵抗値(第1抵抗値)を有している。主バスバーBには、例えば、電流が入力される入力端子B1と、電流が出力される出力端子B2とが設けられている。電流検出装置1は、半導体チップ2上の、分岐バスバー3、検出部4及び出力部5、並びに主バスバーBの一部が樹脂により封止されている。
主バスバーBは、例えば、車両等において大容量の被検出電流Biが流れる端子部材である。主バスバーBには、例えば、用途に応じて±数十A~±1,000Aの被検出電流Biが流れる。主バスバーBは、所定の電気抵抗値(第1抵抗値)を有している。主バスバーBには、例えば、電流が入力される入力端子B1と、電流が出力される出力端子B2とが設けられている。電流検出装置1は、半導体チップ2上の、分岐バスバー3、検出部4及び出力部5、並びに主バスバーBの一部が樹脂により封止されている。
半導体チップ2は、例えば、主バスバーBと電気配線Wを介して電気的に並列に接続されている。半導体チップ2上には、主バスバーBと分離して設けられた分岐バスバー3が配置されている。分岐バスバー3は、例えば、矩形の板状体に形成されている。
分岐バスバー3は、所定の電気抵抗値(第2抵抗値)を有している。第2抵抗値は、第1抵抗値に比して高い値である。第2抵抗値は、検出部4の検出性能を担保するように加熱し過ぎないように設定されている。第2抵抗値は、例えば、分岐バスバー3に流れる分岐電流3iに基づいて発生する熱量に基づいて検出部4に伝搬する温度が検出部4の検出性能を担保する温度しきい値に比して低くなるように調整されている。分岐バスバー3及び主バスバーBは、形状における厚み、長さ、幅などのパラメータを変えることにより、第1抵抗値及び第2抵抗値との比率を調整し、分岐バスバー3に流れる分岐電流3iの大きさを任意に調整することができる。
分岐バスバー3は、例えば、金属ワイヤーにより形成された電気配線Wを介して主バスバーBと電気的に並列に接続されている。電気配線Wは、金、銅、銀、半田、のいずれか一つの金属材料、又はこれらを組み合わせた複数種の金属材料により形成されたボンディングワイヤである。分岐バスバー3の一端側は、電気配線Wを介して主バスバーBの入力端子B1側の一端側と接続されている。分岐バスバー3の他端側は、電気配線Wを介して主バスバーBの出力端子B2側の他端側と接続されている。分岐バスバー3は、主バスバーBと電気的に並列に接続され、被検出電流Biに比例した分岐電流3iが流れるように形成されている。分岐バスバー3に隣接して検出部4が配置されている。分岐バスバー3及び検出部4の両方を半導体プロセスで半導体チップ2の表面に形成していることにより、分岐バスバー3と検出部4との位置ばらつきを抑制することができるため、高い精度で電流を検出できる。
検出部4は、分岐バスバー3に対して所定距離r離間して配置されている。検出部4は、例えば、分岐バスバー3に流れる分岐電流3iに基づいて発生する第1磁界H1を検出する磁気センサである。検出部4は、例えば、磁界の検出方向Dが半導体チップ2(表面)の法線方向(Z軸方向)である。検出部4は、分岐バスバー3に隣接して配置され、分岐電流3iにより生じる第1磁界H1を検出する。分岐バスバー3と検出部4が半導体チップ2の表面(同一平面上)に形成されていることにより、最も感度の良い位置で第1磁界H1を検出することができるため、高い精度で電流を検出できる。
検出部4は、例えば、ホール素子により形成されている。検出部4は、ホール素子以外のTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子等の磁気センサとしてもよい。
検出部4は、例えば、ホール素子により形成されている。検出部4は、ホール素子以外のTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子等の磁気センサとしてもよい。
検出部4は、例えば、所定方向(図のZ軸方向)に沿った方向の磁界を検出する。検出部4は、例えば、分岐電流3iが流れる分岐バスバー3を中心に発生する同心円の第1磁界H1を検出するように姿勢及び位置が調整されている(図2参照)。また、主バスバーBは、被検出電流Biに基づいて第2磁界を発生する。検出部4は、第1磁界H1の検出方向において第2磁界の成分を検出しにくい姿勢又は位置に配置されている。
また、検出部4と分岐バスバー3との間の所定距離rは、分岐電流3iに基づいて発生する熱量が検出部4の性能に影響を及ぼさないように設定されている。所定距離rは、例えば、分岐電流3iに基づいて発生する熱量に基づいて検出部4に伝搬する温度を、検出部4の検出性能を担保する温度しきい値に比して低くなる所定距離r以上離間する値に設定されている。検出部4の配置については、後述する。検出部4は、磁界強度を電圧値に変換した電気信号を出力部5に送信する。
出力部5は、検出部4に隣接して配置されている。出力部5は、検出部4に電気的に接続され、検出部4の検出値に対応する電気信号を受信する。半導体チップ2には、複数の電極端子6が設けられている。電極端子6には、検出部4及び出力部5に供給する電気信号や信号電力が入出力される。複数の電極端子6は、例えば、ボンディングワイヤW1を介して電極部Eに電気的に接続される。電極部Eは、例えば、電気信号を入出力する一対の信号用電極E1と、電源電力を入出力する一対の電源用電極E2とを備えている。
出力部5は、演算機能を有する演算部5Aと、メモリ機能を有する記憶部5Bとを備えている(図3参照)。演算部5Aは、例えば、分岐バスバー3から生じた第1磁界の検出値と、電流を算出する演算式に基づいて、分岐バスバー3に流れる分岐電流3iを算出する。演算式は、予め記憶部5Bに記憶されている。演算式は、検出値の電気信号を磁界強度に変換する磁界強度演算式と、磁界強度と所定距離rとに基づいて分岐バスバー3に流れる分岐電流の第1電流値を算出する分岐電流演算式と、主バスバーBに流れる被検出電流の第2電流値を算出する被検出電流演算式とを備えている。記憶部5Bには、例えば、演算式に用いられる主バスバーBの第1抵抗値、分岐バスバー3の第2抵抗値、所定距離r、等のデータが予め記憶されている。
演算部5Aは、例えば、検出値と磁界強度演算式とに基づいて、第1磁界H1の磁界強度を算出する。磁界強度Hと電流値Iと所定距離rとの間にはH=I/2rの関係があり、分岐電流演算式は、I=2rHにより示される。演算部5Aは、第1磁界H1の磁界強度の算出結果と所定距離rのデータと分岐電流演算式とに基づいて分岐電流の第1電流値を算出する。演算部5Aは、算出した第1電流値と、分岐バスバー3の第2抵抗値と、主バスバーBの第1抵抗値と、被検出電流演算式に基づいて、主バスバーBに流れる被検出電流を算出する。
記憶部5Bは、データを保持可能な所定のメモリ容量を有するメモリである。記憶部5Bには、磁界強度演算式、分岐電流演算式、被検出電流演算式が予め記憶されている。また、記憶部5Bには、例えば、主バスバーBの第1抵抗値及び分岐バスバー3の第2抵抗値が記憶されている。第1抵抗値及び第2抵抗値は、例えば、事前に主バスバーB及び分岐バスバー3に所定値の試験電流をそれぞれ流すことにより測定される。製品特性検査時に分岐バスバー3を主バスバーBに電気的に接続した後に試験電流を流し、第1抵抗値及び第2抵抗値に基づいて磁界強度演算式、分岐電流演算式、被検出電流演算式に補正係数や補正式が設定され、理論値と実測値との誤差が補正される。その後、記憶部5Bに補正係数や補正式が記憶される。試験電流は、1つ以上の値により測定される。
分岐バスバー3は、主バスバーBに電気的に接続された後、試験電流に基づく初期化が行われ、記憶部5Bに第1抵抗値、第2抵抗値、補正係数、補正式が記憶されたことで、検出部4の検出値に基づいて被検出電流を正確に算出することができる。演算部5Aは、初期化後、第1磁界の検出値と、記憶部5Bに記憶された第1抵抗値、第2抵抗値、補正された各演算式に基づいて被検出電流Biの電流値を算出することができる。上記構成により、金属部材である主バスバーB及び分岐バスバー3に生じる寸法のばらつきに基づいて生じる抵抗値の比率の個体差を演算部5Aの演算により補正することができる。
図4に示されるように、検出部4は、分岐バスバー3が発生する第1磁界H1だけでなく、主バスバーBが発生する第2磁界H2の成分も検出する。主バスバーBに流れる被検出電流Biと分岐バスバー3に流れる分岐電流3iが流れる方向が同じである場合、第2磁界H2の成分は、例えば、以下の式H=I/2R×cosθにより示される。但し、Rは、主バスバーBと検出部4との離間距離であり、θは、主バスバーBの高さ位置と検出部4の高さ位置に対する方向角である。従って検出部4は、θが90°に近いほど、第2磁界H2の影響を受けずに第1磁界H1を測定できる。検出部4は、例えば、θ=90°となる位置に配置されていてもよい。
検出部4は、第1磁界H1の検出方向Dにおいて第2磁界の成分を検出しない姿勢に配置されていてもよい。具体的には、図5に示されるように、検出部4は、半導体チップ2の表面の法線方向に検出方向Dとなるように形成されていてもよい。
検出部4は、例えば、検出方向Dにおいて被検出電流Biにより発生する第2磁界H2の方向と直交する姿勢及び位置に配置されると共に、分岐電流3iにより発生する第1磁界H1を検出する姿勢及び位置に配置されてもよい。検出部4の検出方向Dが半導体チップ2の表面に対して平行である場合も、検出方向Dにおいて被検出電流Biにより発生する第2磁界H2の方向と直交する姿勢及び位置に配置されると共に、分岐電流3iにより発生する第1磁界H1を検出する姿勢及び位置に配置されてもよい。
なお、本実施形態では、検出部4が半導体チップ2の表面の法線方向に検出方向Dとなるように形成されているとしたが、これに限ることなく、半導体チップ2の表面の面内方向に検出方向Dとなるようにしてもよい。この場合には、半導体チップ2の表面に分岐バスバー3を形成し、分岐バスバー3の直下の半導体チップ2内に、検出方向Dが面内方向である縦型ホール素子などを形成するとともに、主バスバーが半導体チップ2に隣接して配置されていてもよい。
検出部4は、例えば、検出方向Dにおいて被検出電流Biにより発生する第2磁界H2の方向と直交する姿勢及び位置に配置されると共に、分岐電流3iにより発生する第1磁界H1を検出する姿勢及び位置に配置されてもよい。検出部4の検出方向Dが半導体チップ2の表面に対して平行である場合も、検出方向Dにおいて被検出電流Biにより発生する第2磁界H2の方向と直交する姿勢及び位置に配置されると共に、分岐電流3iにより発生する第1磁界H1を検出する姿勢及び位置に配置されてもよい。
なお、本実施形態では、検出部4が半導体チップ2の表面の法線方向に検出方向Dとなるように形成されているとしたが、これに限ることなく、半導体チップ2の表面の面内方向に検出方向Dとなるようにしてもよい。この場合には、半導体チップ2の表面に分岐バスバー3を形成し、分岐バスバー3の直下の半導体チップ2内に、検出方向Dが面内方向である縦型ホール素子などを形成するとともに、主バスバーが半導体チップ2に隣接して配置されていてもよい。
上述したように、電流検出装置1によれば、電気配線Wを介して主バスバーBに電気的に接続されることにより、主バスバーBの形状や取付位置に依存せずに汎用性を有することができる。電流検出装置1によれば、多品種の主バスバーBに容易に対応でき、開発工数や生産管理工数の削減が可能となり、コストダウンを図ることができる。
電流検出装置1によれば、主バスバーBや自体の製品のばらつきが生じていても、製品特性検査時に、検査電流を測定して個体ごとに補正係数や補正式を求め、記憶部5Bに記憶することにより被検出電流を正確に算出し、個体差によるばらつきを解消すると共に精度も向上させることができる。
電流検出装置1によれば、主バスバーBや自体の製品のばらつきが生じていても、製品特性検査時に、検査電流を測定して個体ごとに補正係数や補正式を求め、記憶部5Bに記憶することにより被検出電流を正確に算出し、個体差によるばらつきを解消すると共に精度も向上させることができる。
電流検出装置1によれば、少量多品種を取り扱う設計において設計工数及び設計時間を低減すると共に、設計費用を抑制することができる。電流検出装置1によれば、生産段階における段取り時間や部品管理などの工程を、電気配線Wの設計や記憶部5Bに記憶させるデータにより調整することで、開発工数や生産管理工数を大幅に削減することができる。電流検出装置1によれば、ハイブリッドカーや電気自動車のモータ制御、バッテリ監視用アイドリング制御、電動パワーステアリング用モータ制御など、使用温度範囲を広く設定でき、かつ非接触で比較的大きな電流(数十A~百A)を検出したい用途に適用することができる。
[変形例1]
以下、電流検出装置の変形例について説明する。以下の説明では、同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
以下、電流検出装置の変形例について説明する。以下の説明では、同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
図6に示されるように、変形例に係る電流検出装置1Aは、検出部4の検出感度を向上させている。分岐バスバー3Aは、例えば、検出部4の周囲に延在するようにアーチ型に形成されている。分岐電流3iは、分岐バスバー3Aに沿ってアーチ型に流れる。電流検出装置1Aによれば、分岐バスバー3Aの内周側において、検出部4に入力される第1磁界H1の強度は、分岐バスバー3を用いる場合に比して向上する。
[変形例2]
図7に示されるように、変形例2に係る電流検出装置1Bは、電流検出装置1Aにおいて、主バスバーと分岐バスバーとを電気的に接続する電気配線Wの配線数が上記実施形態の電気配線Wに比して異なっている。電気配線Wは、分岐バスバー3Aの一端側及び他端側において、2本以上設けられていてもよい。電流検出装置1Aにおいて、電気配線Wの配線数に基づいて分岐バスバー3Aに流れる分岐電流3iを調整するようにしてもよい。また、電流検出装置1Aにおいて、電気配線Wの断面の径に基づいて分岐バスバー3Aに流れる分岐電流3iを調整するようにしてもよい。電気配線Wの配線数又は径を変えることは電流検出装置1にも適用してもよい。
図7に示されるように、変形例2に係る電流検出装置1Bは、電流検出装置1Aにおいて、主バスバーと分岐バスバーとを電気的に接続する電気配線Wの配線数が上記実施形態の電気配線Wに比して異なっている。電気配線Wは、分岐バスバー3Aの一端側及び他端側において、2本以上設けられていてもよい。電流検出装置1Aにおいて、電気配線Wの配線数に基づいて分岐バスバー3Aに流れる分岐電流3iを調整するようにしてもよい。また、電流検出装置1Aにおいて、電気配線Wの断面の径に基づいて分岐バスバー3Aに流れる分岐電流3iを調整するようにしてもよい。電気配線Wの配線数又は径を変えることは電流検出装置1にも適用してもよい。
[変形例3]
図8に示されるように、検出部4の磁界の検出方向Dが半導体チップ2の表面に対して平行(X軸方向)である場合、分岐バスバー3は、検出部4に重畳して配置されていてもよい。この場合、主バスバーBは、分岐バスバー3に隣接して平行に配置してもよい。
図8に示されるように、検出部4の磁界の検出方向Dが半導体チップ2の表面に対して平行(X軸方向)である場合、分岐バスバー3は、検出部4に重畳して配置されていてもよい。この場合、主バスバーBは、分岐バスバー3に隣接して平行に配置してもよい。
[変形例4]
図9に示されるように、電流検出装置1の分岐バスバー3は、2本以上設けられていてもよい。分岐バスバー3は、例えば、主バスバーBに電気的に並列に接続された第1分岐バスバー3-1と、第1分岐バスバー3-1に電気的に並列に接続された第2分岐バスバー3-2と、を備えていてもよい。検出部4は、第2分岐バスバー3-2に隣接して配置されていてもよい。上記構成により、電流検出装置1は、分岐バスバー3、検出部4の配置の自由度が向上する。
図9に示されるように、電流検出装置1の分岐バスバー3は、2本以上設けられていてもよい。分岐バスバー3は、例えば、主バスバーBに電気的に並列に接続された第1分岐バスバー3-1と、第1分岐バスバー3-1に電気的に並列に接続された第2分岐バスバー3-2と、を備えていてもよい。検出部4は、第2分岐バスバー3-2に隣接して配置されていてもよい。上記構成により、電流検出装置1は、分岐バスバー3、検出部4の配置の自由度が向上する。
これらの変形例のほかに、半導体チップは、表面にWLP(Wafer Level Package)配線を備え、分岐バスバーがWLP配線に形成されているようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、1A、1B 電流検出装置
3、3A 分岐バスバー
3-1 第1分岐バスバー
3-2 第2分岐バスバー
3i 分岐電流
4 検出部
5 出力部
5A 演算部
5B 記憶部
B 主バスバー
Bi 被検出電流
H1 第1磁界
H2 第2磁界
I 電流値
r 所定距離
W 電気配線
3、3A 分岐バスバー
3-1 第1分岐バスバー
3-2 第2分岐バスバー
3i 分岐電流
4 検出部
5 出力部
5A 演算部
5B 記憶部
B 主バスバー
Bi 被検出電流
H1 第1磁界
H2 第2磁界
I 電流値
r 所定距離
W 電気配線
Claims (9)
- 被検出電流を流す主バスバーと、
前記主バスバーと離間して配置されている半導体チップと、
を有し、
前記半導体チップは、
前記主バスバーと並列に接続されている分岐バスバーと、
前記分岐バスバーと隣接して配置され、前記主バスバーから前記分岐バスバーに流れる分岐電流に基づいて発生する第1磁界を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記第1磁界に基づいて電流値を演算し出力する出力部と、
を備えることを特徴とする電流検出装置。 - 前記分岐バスバーは、前記主バスバーの第1抵抗値に比して高い第2抵抗値に調整されている、
請求項1に記載の電流検出装置。 - 前記分岐バスバーは、前記分岐電流に基づいて発生する熱量に基づいて前記検出部に伝搬する温度を、前記検出部の検出性能を担保する温度しきい値に比して低くなるように前記第2抵抗値を調整されている、
請求項2に記載の電流検出装置。 - 前記分岐バスバーは、前記分岐電流に基づいて発生する熱量に基づいて前記検出部に伝搬する温度を、前記検出部の検出性能を担保する温度しきい値に比して低くなるように前記検出部との間の距離が所定距離以上離間するように配置されている、
請求項1に記載の電流検出装置。 - 前記主バスバーは、前記被検出電流に基づいて第2磁界を発生し、
前記検出部は、前記第1磁界の検出方向において前記第2磁界の成分を検出しにくい姿勢又は位置に配置されている、
請求項1に記載の電流検出装置。 - 金属ワイヤーにより形成され、前記主バスバーと前記分岐バスバーとを電気的に接続する電気配線を備える、
請求項1に記載の電流検出装置。 - 前記電気配線は、断面の径又は配線数に基づいて前記分岐電流を調整する、
請求項6に記載の電流検出装置。 - 前記分岐バスバーは、前記主バスバーに電気的に並列に接続された第1分岐バスバーと、
前記第1分岐バスバーに電気的に並列に接続された第2分岐バスバーと、を備え、
前記検出部は、前記第2分岐バスバーに隣接して配置されている、
請求項1に記載の電流検出装置。 - 前記半導体チップは、表面にWLP配線を備え、
前記分岐バスバーは、前記WLP配線に形成されている、
請求項1に記載の電流検出装置。
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2022
- 2022-09-27 JP JP2022153271A patent/JP2023133089A/ja active Pending
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