JP2023131882A - 電気透析システムおよびco2回収システム - Google Patents

電気透析システムおよびco2回収システム Download PDF

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勇人 森垣
Hayato Morigaki
己思人 藤田
Kishito Fujita
大悟 村岡
Daigo Muraoka
伸次 村井
Shinji Murai
武彦 村松
Takehiko Muramatsu
優介 半田
Yusuke Handa
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Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

【課題】電気透析によるアミン損失を低減し、不純物除去量を増大させることで吸収液のCO2吸収効率を維持する電気透析システムおよびCO2回収システムを提供することである。【解決手段】実施形態の電気透析システムは、CO2を含む被処理ガス中の少なくとも一部の前記CO2を、アミン系化合物を含む吸収液に吸収させる吸収1部10と、前記吸収部で前記CO2を吸収した吸収液から前記CO2を放出させる再生部12と、を有するCO2回収システムが備える電気透析システムであって、前記再生部でCO2を放出した吸収液の少なくとも一部である被処理吸収液43Bと、第一濃縮液との間で電気透析し、前記被処理吸収液を電気透析された一次処理吸収液43Cとして排出する一次処理ユニット13と、前記一次処理ユニットから排出される前記一次処理吸収液を電気透析する二次処理ユニット14Aと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電気透析システムおよびCO回収システムに関する。
温室効果ガスの排出量削減へ向けた取り組みが世界全体で加速している。その中でも温
室効果の大きな二酸化炭素(CO)の排出量を削減するための方策として,水素や再生
可能エネルギーなどと並び大きな役割を期待されているのがCarbon dioxid
e Capture, Utilization and Storage(CCUS)
である。CCUSでは、火力発電所や製鉄所などから排出されるCOを回収し、そのC
を利用または貯留することでCOの大気中への排出を抑制する。
COの回収方法のひとつに化学吸収法という技術がある。化学吸収法は、火力発電所
や製鉄所などから排出されるCO含有排ガスとアミノ基含有化合物(以下、アミン系化
合物、と呼ぶ)を含む吸収液とを接触させ、吸収液中にCOを吸収させるというもので
ある。化学吸収法を用いるCO回収システムでは、例えば、排ガスと吸収液とを接触さ
せて、排ガス中のCOを吸収液に吸収させる吸収部と、COを吸収した吸収液を加熱
して、吸収液からCOを放出させる再生部とを備え、再生された吸収液を再び吸収部に
供給して再利用し、吸収液を吸収部と再生部との間の系内を循環して使用する。
しかし、排ガス中のCOを吸収する際に、排ガス中のNOxやSOxの他に、硫化カ
ルボニル、シアン化水素、チオシアン酸、チオ硫酸、その他の無機酸などが吸収液中のア
ミン系化合物と反応して、熱安定性アミン塩(Heat Stable Amine S
alt:HSAS)と呼ばれる不純物が生成される。また、吸収液を加熱して再生する際
に熱または排ガス中の酸素と反応してアミン系化合物が分解することによっても熱安定性
アミン塩が生成される。このような熱安定性アミン塩をはじめとする不純物が蓄積すると
、吸収液のCO吸収効率が低下するのみならず、装置の腐食の原因となることから、吸
収液から除去することが望まれている。
このような熱安定性アミン塩除去技術として、CO回収システムのプロセス中にリク
レーマを導入することがある。リクレーマとは、プロセス中を流れる吸収液の一部を取り
込み、吸収液として必要な成分は残しつつ、不純物を除去して再びプロセス中に戻す設備
である。化学吸収法で用いるリクレーマのひとつとして電気透析装置が挙げられる。
特開2015-139748号公報 特開2018-34126号公報 国際公開第2014/077373号
電気透析装置では、例えばイオン交換膜を用いて電気透析を行う。しかし、吸収液中の
アミン系化合物(以下、アミン、と呼ぶ)がイオン交換膜を透過してアミンの損失が発生
することがある。また、不純物を一度の電気透析で完全に除去することができない場合、
吸収液中に不純物が残留し、CO吸収効率が低下した状態でプロセス中に戻すこととな
る。
本発明が解決しようとする課題は、電気透析によるアミン損失を低減し、不純物除去量
を増大させることで吸収液のCO吸収効率を維持する電気透析システムおよびCO
収システムを提供することである。
上記課題を解決するために、実施形態の電気透析システムは、実施形態の電気透析シス
テムは、COを含む被処理ガス中の少なくとも一部の前記COを、アミン系化合物を
含む吸収液に吸収させる吸収部と、前記吸収部で前記COを吸収した吸収液から前記C
を放出させる再生部と、を有するCO回収システムが備える電気透析システムであ
って、前記再生部でCOを放出した吸収液の少なくとも一部である被処理吸収液と、第
一濃縮液との間で電気透析し、前記被処理吸収液を電気透析された一次処理吸収液として
排出する一次処理ユニットと、前記一次処理ユニットから排出される前記一次処理吸収液
を電気透析する二次処理ユニットと、を備える。
第1実施形態に係るCO回収システムの概略図 第1実施形態に係る二次処理ユニットの概略図 第1実施形態に係るCO回収システムの変形例に関する概略図 第2実施形態に係るCO回収システムの概略図 第2実施形態に係る二次処理ユニットの概略図 第2実施形態に係るCO回収システムの変形例に関する概略図 第3実施形態に係るCO回収システムの概略図 第3実施形態に係るCO回収システムの変形例に関する概略図
以下、発明を実施するための実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1実施形態に係るCO回収システムの概略図である。図1に示すように、
CO回収システム1は、吸収部10と、洗浄部11Aと、再生部12とを備える。CO
回収システム1では、COを含有する排ガス(被処理ガス)41中のCOを吸収す
る吸収液は、吸収部10と再生部12との間(以下、系内と呼称するとともに、その外部
を系外と呼称する)を循環している。吸収部10から再生部12には被処理ガス41中の
COを吸収させた吸収液(リッチ吸収液)42が送給される。再生部12から吸収部1
0にはリッチ吸収液42から再生部12で一部またはほぼすべてのCOが除去され再生
された吸収液(リーン吸収液)が供給される。なお、図面中の点線は系外における濃縮液
の経路を示し、破線は系外における吸収液の経路を示す。
なお、吸収液は、アミン系化合物(以下、アミン、と呼ぶ)と水とを含むアミン系水溶
液が好適である。好ましいアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、2-アミノ
-2-メチル-1-プロパノールのような第1級アミン類、ジエタノールアミン、2-メ
チルアミノエタノールのような第2級アミン類、トリエタノールアミン、N-メチルジエ
タノールアミンのような第3級アミン類、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、ジ
エチレントリアミンのようなポリエチレンポリアミン類、ピペラジン類、ピペリジン類、
ピロリジン類のような環状アミン類、キシリレンジアミンのようなポリアミン類、メチル
アミノカルボン酸のようなアミノ酸類などが挙げられ、これらを、1種単独で、または2
種以上を混合して用いることができる。
吸収液は、これらのアミンを、通常、10~70重量%含む水溶液として使用される。
また、吸収液には、必要に応じて、反応促進剤、COなど酸性ガスの吸収性能を向上さ
せる含窒素化合物、プラント設備の腐食を防止するための防食剤、泡立ち防止のための消
泡剤、吸収液の劣化防止のための酸化防止剤、PH調整剤など、その他の化合物を、吸収
液の効果を損なわない範囲で任意の割合で適宜含有することができる。
また、本実施形態では、リーン吸収液43Aの一部は吸収部10に供給される途中で被
処理吸収液43Bとして抜き出され、系内から一次処理ユニット13に供給される。一次
処理ユニット13で、被処理吸収液43B中の不純物が除去され、一次処理吸収液43C
となる。この一次処理吸収液43Cはリーン吸収液43Aに戻され混合リーン吸収液43
Eとして吸収部10に供給される。本実施形態において、吸収液とは、これらリーン吸収
液43A、被処理吸収液43B、一次処理吸収液43C、および混合リーン吸収液43E
を含むものとする。
被処理ガス41の典型例は、COを含有する排気ガスであって、例えば、火力発電所
などのボイラやガスタービンなどから排出される燃焼排ガス、製鉄所で発生するプロセス
排ガスなどである。被処理ガス41は、好ましくは、送風機などにより昇圧され、冷却器
で冷却された後、被処理ガス供給ラインL1を通り吸収部10の下部から部内に供給する
ことができる。
吸収部10は、被処理ガス41中のCOを、吸収部10に供給される混合リーン吸収
液43Eに吸収させる。洗浄部11Aは、COが除去されたCO除去排ガス44を洗
浄液45Aで洗浄し、CO除去排ガス44に同伴する吸収液を回収する。
ここで、吸収部10は、好ましくは充填材を備え、気液接触効率を高めている。吸収部
10の上方には液分散器(図示省略)を設けることができ、吸収部10に供給される混合
リーン吸収液43Eは、液分散器により分散落下する。吸収部10内に送給された被処理
ガス41は、吸収部10の下部から上部側に向けて流れる。吸収部10内を上昇する被処
理ガス41は、混合リーン吸収液43Eと対向流接触すると、例えば、下記式(1)、(
2)のような反応が起きて、熱分解性塩(RNHCO)および熱安定性アミン塩(
NHX)が形成され、被処理ガス41中のCOが、混合リーン吸収液43Eに吸収
されて、被処理ガス41から除去される。
混合リーン吸収液43Eは、被処理ガス41中のCOを吸収して、リッチ吸収液42
となり、吸収部10の下部に貯留され、このリッチ吸収液42には、被処理ガス41に含
まれる酸素との反応により生じた有機酸、被処理ガス41に含まれるSOx、NOx、硫
化カルボニル、シアン化水素、チオシアン酸、チオ硫酸、その他の無機酸などの吸収によ
って生じた熱安定性アミン塩が蓄積される。ここで、Rは、水素、置換または非置換のア
ルキル基(ヘテロ環を形成している場合もある)を示す。
N+CO+HO → RNHCO ・・・(1)
N+HX → RNHX ・・・(2)
洗浄部11Aには、吸収部10の内部を上昇したCO除去排ガス44が供給される。
洗浄部11Aは、CO除去排ガス44を洗浄液45Aで洗浄して、CO除去排ガス4
4に同伴するアミンを回収する。洗浄部11Aの上方には、液分散器(図示省略)を設け
ることができ、洗浄部11Aに供給される洗浄液45Aは、液分散器により分散落下する
。洗浄部11A内を上昇するCO除去排ガス44は、洗浄液45Aと対向接触すると、
CO除去排ガス44に同伴するアミンが洗浄液45Aに回収される。
洗浄液45Aは、例えば、洗浄部11Aの下部に設けられた洗浄液貯留部(図示省略)
に貯留され、洗浄液貯留部と洗浄部11Aの上部とを連結する洗浄液循環ラインL2によ
り、再び洗浄部11Aに供給される。
洗浄液45Aは、運用上系内へ戻すことも考えられるため、CO回収システム1の運
転開始時などでは、例えば純水などを用いるのが好ましい。しかし、アミン系化合物が塩
基性であることから、酸性に偏っている方が洗浄効率は高くなるため、例えば硫酸などを
用いることも好ましい。
CO除去排ガス44は、洗浄部11Aで浄化された後、浄化ガス46Aとして洗浄部
11Aの上部から排出される。
一方、吸収部10の下部に貯留されたリッチ吸収液42は、吸収部10の下部から排出
され、リッチ吸収液供給ラインL3を通って、リッチ吸収液供給ラインL3に設けられた
ポンプ(図示省略)により昇圧され、熱交換器20において再生部12で再生されたリー
ン吸収液43Aと熱交換された後、再生部12に供給される。熱交換器20では、リッチ
吸収液42を、リーン吸収液43Aと熱交換させることにより、リーン吸収液43Aが熱
源となって、リッチ吸収液42が加熱される。逆に、リッチ吸収液42が冷却源となって
、リーン吸収液43Aが冷却される。なお、熱交換器20としては、プレート熱交換器、
シェル&チューブ熱交換器などの公知の熱交換器を用いることができる。
再生部12は、リッチ吸収液42からCOを放出させて、リッチ吸収液42をリーン
吸収液43Aとして再生している。リッチ吸収液42は、再生部12内に供給され、リボ
イラ(図示省略)で水蒸気により加熱されることにより、リッチ吸収液42に含まれるC
が脱離して、リッチ吸収液42中に含まれる一部ないしほぼ全てのCOが除去され
たリーン吸収液43Aとなる。
この際、リーン吸収液43Aは、水蒸気を発生すると共に、残留するCOがCO
ス(図示省略)として放出される。COガスは、リーン吸収液43Aから同時に蒸発す
る水蒸気と共に、再生部12上部の再生部出口ラインL4に排出される。COガスおよ
び水蒸気を含む再生部出口ガス47は、冷却器21で冷却水により冷却され、水蒸気が凝
縮して水になる。そして、この凝縮水とCOガスを含む再生部出口ガス47は、気液分
離器22に供給され、COガス48が凝縮水49から分離され、COガス48は気液
分離器22の上部から外部に排出される。また、凝縮水49は、気液分離器22の下部か
ら抜き出され、凝縮水ラインL5を通り再生部12の上部に供給される。
再生部12の下部に貯留されるリーン吸収液43Aは、再生部12の下部からリーン吸
収液排出ラインL6から排出され、熱交換器20においてリッチ吸収液42と熱交換して
冷却される。その後、リーン吸収液43Aは、冷却器(図示省略)で冷却された後、吸収
部10に供給される。
リーン吸収液排出ラインL6から分岐し、一次処理ユニット14と連結した吸収液抜き
出しラインL7が設けられ、吸収部10に供給されるリーン吸収液43Aの一部は、被処
理吸収液43Bとして、一次処理ユニット13に供給される。また、一次処理吸収液戻し
ラインL8が設けられ、一次処理ユニット13から排出された一次処理吸収液43Cは、
一次処理吸収液戻しラインL8を通ってリーン吸収液排出ラインL6に戻され、吸収部1
0に供給される。なお、吸収液抜き出しラインL7がリーン吸収液排出ラインL6から分
岐する位置は、吸収液の流れ方向における冷却器(図示省略)の上流側でも下流側でもよ
い。
一次処理ユニット13には、一次処理ユニット13と二次処理ユニット14Aと濃縮液
タンク23とを連結する濃縮液循環ラインL9が設けられ、濃縮液タンク23から一次処
理ユニット13に濃縮液50Aが供給され、一次処理ユニット13から排出された一次処
理濃縮液50Bは二次処理ユニット14Aに供給される。そして、二次処理ユニット14
Aから排出された二次処理濃縮液50Cは濃縮液タンク23に供給される。
濃縮液50Aは、電気透析可能な電気抵抗であればよいが、酸成分をあらかじめ添加し
ておくと、濃縮液50Aに移動したアミンが陽イオンとして存在する量が増加するため、
アミン回収量が増加して、より好ましい。酸成分としては、例えば硫酸、硝酸、ギ酸、酢
酸などを用いることが可能である。また、濃縮液50Aは循環使用すると、被処理吸収液
43Bから除去された酸成分が蓄積していくため、運転初期のみ酸成分を添加し、その後
は添加しない運用とすると、酸成分の使用量の削減も可能となる。
濃縮液50Aは、熱安定性アミン塩の酸成分が所定の濃度にまで達したら、廃棄して新
しい濃縮液を供給することができる。また、濃縮液の一部だけ連続的に抜き出し、新しい
濃縮液を連続的に供給し、濃縮液中の熱安定性アミン塩の酸成分を所定の濃度を保つよう
に運転することができる。
二次処理ユニット14Aには、二次処理ユニット14Aと脱イオン水タンク24とを連
結する脱イオン水供給ラインL10、および二次処理ユニット14Aとリーン吸収液排出
ラインL6とを連結する二次処理脱イオン水戻しラインL11が設けられる。脱イオン水
タンク24からは、脱イオン水51Aが二次処理ユニット14Aに供給される。二次処理
ユニット14Aから排出された二次処理脱イオン水51Bは、リーン吸収液排出ラインL
6を通って吸収部10に供給される。また、二次処理ユニット14Aには、濃縮液循環ラ
インL9を通って、濃縮液タンク23からの濃縮液50Aおよび一次処理ユニット13か
らの一次処理濃縮液50Bが供給される。
一次処理ユニット13は、吸収液抜き出しラインL7からの被処理吸収液43Bおよび
濃縮液循環ラインL9からの濃縮液50Aが供給され、被処理吸収液43B中の熱安定性
アミン塩の酸性分を除去する。一次処理ユニット13は、例えば陰極と、陽極と、陽イオ
ン交換膜と、陰イオン交換膜と、バイポーラ膜とを備える(すべて図示省略)。
二次処理ユニット14Aは、図2に示すように、陰極25と、陽極26と、陽イオン交
換膜27と、バイポーラ膜28とを備える。これらが、陰極25から陽極26に向かって
、陽イオン交換膜27、バイポーラ膜28,陽イオン交換膜27の順で配置されている。
陽イオン交換膜および陽イオン交換膜27としては、陽イオンを通過させ、陰イオンの
通過を遮断することができる、陽イオン交換基を有する高分子膜を使用する。陽イオン交
換膜27としては、例えば、スルホン酸基、カルボン酸基、ホスホン酸基、硫酸エステル
基、リン酸エステル基を1種以上有する高分子からなる膜を用いることができる。好まし
い陽イオン交換膜としては、具体的には、ネオセプタCMX、ネオセプタCMB(株式会
社アストム製、商品名)セレミオンCMV、セレミオンCMD、セレミオンCSO、セレ
ミオンCMF(AGCエンジニアリング株式会社製、商品名)など公知の陽イオン交換膜
を用いることができる。
陰イオン交換膜としては、陰イオンを通過させ、陽イオンの通過を遮断することができ
る、陰イオン交換基を有する高分子膜を使用する。陰イオン交換膜28としては、例えば
、4級アンモニウム基の強塩基性基に、第1級アミノ基、第2級アミノ基、第3級アミノ
基などの弱塩基性官能基を有する高分子からなる膜などを用いることができる。好ましい
陰イオン交換膜としては、具体的には、ネオセプタAMX、ネオセプタAHA(株式会社
アストム製、商品名);セレミオンAMV、セレミオンAMT、セレミオンDSV、セレ
ミオンASV、セレミオンAHO(AGCエンジニアリング株式会社製、商品名)など公
知の陰イオン交換膜を用いることができる。
バイポーラ膜およびバイポーラ膜28は、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜とが積層さ
れた複合膜であり、陽極側を陰イオン交換膜とし、陰極側を陽イオン交換膜となるように
配置される。水の存在下で水の理論分解電圧以上で電圧を印加すると、水を水素イオンと
水酸化物イオンに電解することができる。好ましいバイポーラ膜としては、具体的には、
ネオセプタBPU(株式会社アストム製、商品名)など公知のバイポーラ膜を用いること
ができる。
一次処理ユニット13では、陰極および陽極に電圧が印加されると、被処理吸収液43
B中の熱安定性アミン塩の酸性分である陰イオンが陽極側に引かれ、濃縮液50A側に移
動することで、被処理吸収液43Bから熱安定性アミン塩の酸性分が除去される。
二次処理ユニット14Aには、脱イオン水タンク24から脱イオン水51Aが供給され
るとともに、一次処理ユニット13から排出された一次処理濃縮液50Bが供給される。
ここで、脱イオン水51Aおよび一次処理濃縮液50Bは、陽イオン交換膜27およびバ
イポーラ膜28で区切られる領域に、この順で陰極25から陽極26に向かって交互に配
置されるように供給される。
なお、二次処理ユニット14Aには、濃縮液タンク23から濃縮液50Aが供給されて
もよい。また、別の濃縮液タンク(図示省略)から濃縮液を供給してもよい。別の濃縮液
タンクとすることで、濃縮液の種類や濃度等を、濃縮液50Aとは異なるものとすること
ができる。
二次処理ユニット14Aでは、陰極25および陽極26に電圧が印加されると、濃縮液
50Aおよび一次処理濃縮液50B中の陽イオンであるアミンが陰極25側に引かれ、脱
イオン水51A側に移動する。濃縮液50Aおよび一次処理濃縮液50Bには、一次処理
ユニット13において、被処理吸収液43Bから濃縮液50A側に移動したアミンが含ま
れる。したがって、二次処理ユニット14Aでは、濃縮液50Aおよび一次処理濃縮液5
0B中のアミンを脱イオン水51A側に移動させることで回収する。
二次処理ユニット14Aにおいてアミンを除去した二次処理濃縮液50Cは、濃縮液循
環ラインL9を通って濃縮液タンク23に供給される。アミンを回収した二次処理脱イオ
ン水51Bは、リーン吸収液排出ラインL6を通って吸収部10に供給される。
なお、二次処理ユニット14Aでは、一次処理ユニット13よりも高い電圧を印加して
もよい。そうすることで、比較的アミン濃度の低い一次処理濃縮液50Bからアミンを回
収することができる。
なお、一次処理ユニット13には、被処理吸収液43Bまたは濃縮液50Aの導電率を
測定する導電率測定部(図示省略)を備えてもよい。二次処理ユニット14Aには、一次
処理濃縮液50Bの導電率を測定する導電率測定部(図示省略)を備えてもよい。測定し
た導電率に基づいて、被処理吸収液43B、濃縮液50A、または一次処理濃縮液50B
の供給の有無を制御する構成としてもよい。
このように、本実施形態によれば、リーン吸収液43Aの一部を被処理吸収液43Bと
して抜き出し、一次処理ユニット13に供給する。一次処理ユニット13では、被処理吸
収液43B中の酸性分を濃縮液50Aに移動させることで除去する。次に、濃縮液50A
および一次処理ユニット13から排出された一次処理濃縮液50Bを二次処理ユニット1
4Aに供給する。二次処理ユニット14Aでは、濃縮液50Aおよび一次処理濃縮液50
B中のアミンを、脱イオン水51Aに移動させることで回収する。
このような構成とすることにより、一次処理ユニット13で濃縮液50Aに移動したア
ミンを、二次処理ユニット14Aで回収することができる。したがって、CO回収シス
テム1におけるアミン損失を低減することができるので、CO回収効率を維持すること
ができる。
また、本実施形態に係るCO回収システム1の変形例として、図3に示すように、洗
浄部11Aの流れ方向における下流側に補助洗浄部11Bをさらに備え、濃縮液循環ライ
ンL9を補助洗浄部11Bに連結してもよい。そして、濃縮液50Aまたは二次処理濃縮
液50Cを洗浄液45Bとして補助洗浄部11Bに供給し、洗浄部11Aから補助洗浄部
11Bに供給される浄化ガス46Aを洗浄液45Bによってさらに洗浄する。洗浄された
浄化ガス46Bは、補助洗浄部11Bの上部から排出される。補助洗浄部11Bの構成は
、洗浄部11Aと同様で構わない。
なお、濃縮液循環ラインL9を洗浄部11Aに連結し、濃縮液50A、一次処理濃縮液
50Bまたは二次処理濃縮液50Cを洗浄液45Bとして洗浄部11Aに供給してもよい
このような構成とすることにより、本実施形態の効果の他に、補助洗浄部11Bにおい
て、浄化ガス46Aに同伴するアミンを洗浄液45Bで回収する。したがって、CO
収システム1におけるアミン損失をより低減できるので、CO回収効率をより維持する
ことができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係るCO回収システムの概略図である。第1実施形態と同様
部分には同様符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態と第1実施形態との主な相
違点は、二次処理ユニット14Bの構成である。
本実施形態では、リーン吸収液43Aの一部は吸収部10に供給される途中で被処理吸
収液43Bとして抜き出され、系内から一次処理ユニット13に供給される。一次処理ユ
ニット13で、被処理吸収液43B中の不純物が除去され、一次処理吸収液43Cとなる
。この一次処理吸収液43Cの一部は、後述する二次処理ユニット14Bで、一次処理吸
収液43C中の不純物がさらに除去され、二次処理吸収液43Dとして系内に戻され、リ
ーン吸収液43Aと一次処理吸収液43C二次処理吸収液43Dとが混合して、混合リー
ン吸収液43Eとして吸収部10に供給される。本実施形態において、吸収液とは、これ
らリーン吸収液43A、被処理吸収液43B、一次処理吸収液43C、二次処理吸収液4
3D、および混合リーン吸収液43Eを含むものとする。
図4に示すように、本実施形態に係るCO回収システム1には、リーン吸収液排出ラ
インL6から分岐し、一次処理ユニット14と連結した吸収液抜き出しラインL7が設け
られ、吸収部10に供給されるリーン吸収液43Aの一部は、被処理吸収液43Bとして
、一次処理ユニット13に供給される。
また、一次処理ユニット13と二次処理ユニット14Bとを連結する一次処理吸収液供
給ラインL12が設けられ、一次処理ユニット13から排出される一次処理吸収液43C
の一部は、一次処理吸収液供給ラインL12を通って二次処理ユニット14Bに供給され
る。他の一部は、一次処理吸収液戻しラインL8を通ってリーン吸収液排出ラインL6に
戻され、吸収部10に供給される。さらに、二次処理ユニット14Bとリーン吸収液排出
ラインL6とを連結する二次処理吸収液戻しラインL13が設けられ、二次処理ユニット
14Bから排出される二次処理吸収液43Dは、二次処理吸収液戻しラインL13を通っ
てリーン吸収液排出ラインL6に供給される。なお、吸収液抜き出しラインL7がリーン
吸収液排出ラインL6から分岐する位置は、吸収液の流れ方向における冷却器(図示省略
)の上流側でも下流側でもよい。
一次処理ユニット13には、一次処理ユニット13と二次処理ユニット14Bと濃縮液
タンク23とを連結する濃縮液循環ラインL9が設けられ、濃縮液タンク23から一次処
理ユニット13に濃縮液50Aが供給され、一次処理ユニット13から排出された一次処
理濃縮液50Bは濃縮液タンク23に供給される。そして、濃縮液タンク23から二次処
理ユニット14Bに濃縮液50Aが供給され、二次処理ユニット14Bから排出された二
次処理濃縮液50Cは濃縮液タンク23に供給される。
二次処理ユニット14Bには、二次処理ユニット14Bと一次処理ユニット13とを連
結する一次処理吸収液供給ラインL12、および二次処理ユニット14Bとリーン吸収液
排出ラインL6とを連結する二次処理吸収液戻しラインL13が設けられる。一次処理ユ
ニット13からは、一次処理吸収液43Cの一部が二次処理ユニット14Bに供給される
。二次処理ユニット14Bから排出された二次処理吸収液43Dは、リーン吸収液排出ラ
インL6を通って混合リーン吸収液43Eとして吸収部10に供給される。また、二次処
理ユニット14Bには、濃縮液循環ラインL9を通って、濃縮液タンク23からの濃縮液
50Aが供給される。
二次処理ユニット14Bは、図5に示すように、陰極25と、陽極26と、バイポーラ
膜28と、陰イオン交換膜29とを備える。これらが、陰極25から陽極26に向かって
、陰イオン交換膜29、バイポーラ膜28,陰イオン交換膜29の順で配置されている。
陰イオン交換膜29としては、陰イオンを通過させ、陽イオンの通過を遮断することが
できる、陰イオン交換基を有する高分子膜を使用する。陰イオン交換膜28としては、例
えば、4級アンモニウム基の強塩基性基に、第1級アミノ基、第2級アミノ基、第3級ア
ミノ基などの弱塩基性官能基を有する高分子からなる膜などを用いることができる。好ま
しい陰イオン交換膜としては、具体的には、ネオセプタAMX、ネオセプタAHA(株式
会社アストム製、商品名);セレミオンAMV、セレミオンAMT、セレミオンDSV、
セレミオンASV、セレミオンAHO(AGCエンジニアリング株式会社製、商品名)な
ど公知の陰イオン交換膜を用いることができる。
一次処理ユニット13では、陰極および陽極に電圧が印加されると、被処理吸収液43
B中の熱安定性アミン塩の酸性分である陰イオンが陽極側に引かれ、濃縮液50A側に移
動することで、被処理吸収液43Bから熱安定性アミン塩の酸性分が除去される。
二次処理ユニット14Bには、一次処理ユニット13から排出された一次処理吸収液4
3Cが供給されるとともに、濃縮液タンク23から濃縮液50Aが供給される。ここで、
一次処理吸収液43Cおよび濃縮液50Aは、バイポーラ膜28および陰イオン交換膜2
9で区切られる領域に、この順で陰極25から陽極26に向かって交互に配置されるよう
に供給される。
二次処理ユニット14Bでは、陰極25および陽極26に電圧が印加されると、一次処
理吸収液43C中の熱安定アミン塩の酸性分である陰イオンが陽極26側に引かれ、濃縮
液50A側に移動する。一次処理吸収液43Cには、一次処理ユニット13において除去
できなかった熱安定性アミン塩が含まれる。したがって、二次処理ユニット14Bでは、
一次処理吸収液43C中の熱安定アミン塩の酸性分である陰イオンを濃縮液50A側に移
動させることで除去する。
二次処理ユニット14Bにおいて酸性分を除去した二次処理吸収液43Dは、リーン吸
収液排出ラインL6を通って吸収部10に供給される。酸性分を回収した二次処理濃縮液
50Cは、濃縮液循環ラインL9を通って濃縮液タンク23に供給される。
なお、二次処理ユニット14Bでは、一次処理ユニット13よりも高い電圧を印加して
もよい。そうすることで、比較的酸性分濃度の低い一次処理吸収液43Cから酸性分を除
去することができる。
なお、一次処理ユニット13には、被処理吸収液43Bまたは濃縮液50Aの導電率を
測定する導電率測定部(図示省略)を備えてもよい。二次処理ユニット14Bには、一次
処理吸収液43Cまたは濃縮液50Aの導電率を測定する導電率測定部(図示省略)を備
えてもよい。測定した導電率に基づいて、被処理吸収液43B、濃縮液50A、または一
次処理吸収液43Cの供給の有無を制御する構成としてもよい。
このように、本実施形態によれば、リーン吸収液43Aの一部を被処理吸収液43Bと
して抜き出し、一次処理ユニット13に供給する。一次処理ユニット13では、被処理吸
収液43B中の酸性分を濃縮液50Aに移動させることで除去する。次に、濃縮液50A
および一次処理ユニット13から排出された一次処理吸収液43Cを二次処理ユニット1
4Bに供給する。二次処理ユニット14Bでは、一次処理吸収液43C中の酸性分を、濃
縮液50Aに移動させることで除去する。
このような構成とすることにより、一次処理ユニット13で除去できなかった一次処理
吸収液43C中の酸性分を、二次処理ユニット14Bで除去することができる。したがっ
て、CO回収システム1における不純物の除去量を増大することができるので、CO
回収効率を維持することができる。
また、本実施形態に係るCO回収システム1の変形例として、図6に示すように、洗
浄部11Aの流れ方向における下流側に補助洗浄部11Bをさらに備え、濃縮液循環ライ
ンL9を補助洗浄部11Bに連結してもよい。そして、濃縮液50A、一次処理濃縮液5
0B、または二次処理濃縮液50Cを洗浄液45Bとして補助洗浄部11Bに供給し、洗
浄部11Aから補助洗浄部11Bに供給される浄化ガス46Aを洗浄液45Bによってさ
らに洗浄する。洗浄された浄化ガス46Bは、補助洗浄部11Bの上部から排出される。
補助洗浄部11Bの構成は、洗浄部11Aと同様で構わない。
なお、濃縮液循環ラインL9を洗浄部11Aに連結し、濃縮液50A、一次処理濃縮液
50B、または二次処理濃縮液50Cを洗浄液45Bとして洗浄部11Aに供給してもよ
い。
このような構成とすることにより、本実施形態の効果の他に、補助洗浄部11Bにおい
て、浄化ガス46Aに同伴するアミンを洗浄液45Bで回収する。したがって、CO
収システム1におけるアミン損失を低減できるので、CO回収効率をより維持すること
ができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態に係るCO回収システムの概略図である。第1、第2実施形態
と同様部分には同様符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施形態と第1、第2実施形
態との主な相違点は、二次処理ユニット14Aおよび二次処理ユニット14Bを備えるこ
とである。
本実施形態では、リーン吸収液43Aの一部は吸収部10に供給される途中で被処理吸
収液43Bとして抜き出され、系内から一次処理ユニット13に供給される。一次処理ユ
ニット13で、被処理吸収液43B中の不純物が除去され、一次処理吸収液43Cとなる
。この一次処理吸収液43Cの一部は、後述する二次処理ユニット14Bで、一次処理吸
収液43C中の不純物がさらに除去され、二次処理吸収液43Dとして系内に戻され、リ
ーン吸収液43Aと一次処理吸収液43Cと二次処理吸収液43Dとが混合して、混合リ
ーン吸収液43Eとして吸収部10に供給される。本実施形態において、吸収液とは、こ
れらリーン吸収液43A、被処理吸収液43B、一次処理吸収液43C、二次処理吸収液
43D、および混合リーン吸収液43Eを含むものとする。
図7に示すように、本実施形態に係るCO回収システム1には、リーン吸収液排出ラ
インL6から分岐し、一次処理ユニット14と連結した吸収液抜き出しラインL7が設け
られ、吸収部10に供給されるリーン吸収液43Aの一部は、被処理吸収液43Bとして
、一次処理ユニット13に供給される。
また、一次処理ユニット13と二次処理ユニット14Bとを連結する一次処理吸収液供
給ラインL12が設けられ、一次処理ユニット13から排出される一次処理吸収液43C
の一部は、一次処理吸収液供給ライン12を通って二次処理ユニット14Bに供給される
。他の一部は、一次処理吸収液戻しラインL8を通ってリーン吸収液排出ラインL6に戻
され、吸収部10に供給される。さらに、二次処理ユニット14Bとリーン吸収液排出ラ
インL6とを連結する二次処理吸収液戻しラインL13が設けられ、二次処理ユニット1
4Bから排出される二次処理吸収液43Dは、二次処理吸収液戻しラインL13を通って
リーン吸収液排出ラインL6に供給される。なお、吸収液抜き出しラインL7がリーン吸
収液排出ラインL6から分岐する位置は、吸収液の流れ方向における冷却器(図示省略)
の上流側でも下流側でもよい。
一次処理ユニット13には、一次処理ユニット13と二次処理ユニット14Aと二次処
理ユニット14Bと濃縮液タンク23とを連結する濃縮液循環ラインL9が設けられ、濃
縮液タンク23から一次処理ユニット13に濃縮液50Aが供給され、一次処理ユニット
13から排出された一次処理濃縮液50Bは二次処理ユニット14Aに供給される。そし
て、二次処理ユニット14Aから排出された二次処理濃縮液50Cは濃縮液タンク23に
供給される。そして、濃縮液タンク23から二次処理ユニット14Bに濃縮液50Aが供
給され、二次処理ユニット14Bから排出された二次処理濃縮液50Cは濃縮液タンク2
3に供給される。
二次処理ユニット14Aには、二次処理ユニット14Aと脱イオン水タンク24とを連
結する脱イオン水供給ラインL10、および二次処理ユニット14Aとリーン吸収液排出
ラインL6とを連結する二次処理脱イオン水戻しラインL11が設けられる。脱イオン水
タンク24からは、脱イオン水51Aが二次処理ユニット14Aに供給される。二次処理
ユニット14Aから排出された二次処理脱イオン水51Bは、リーン吸収液排出ラインL
6を通って吸収部10に供給される。また、二次処理ユニット14Aには、濃縮液循環ラ
インL9を通って、濃縮液タンク23からの濃縮液50Aおよび一次処理ユニット13か
らの一次処理濃縮液50Bが供給される。
二次処理ユニット14Bには、二次処理ユニット14Bと一次処理ユニット13とを連
結する一次処理吸収液供給ラインL12、および二次処理ユニット14Bとリーン吸収液
排出ラインL6とを連結する二次処理吸収液戻しラインL13が設けられる。一次処理ユ
ニット13からは、一次処理吸収液43Cの一部が二次処理ユニット14Bに供給される
。二次処理ユニット14Bから排出された二次処理吸収液43Dは、リーン吸収液排出ラ
インL6を通って混合リーン吸収液43Eとして吸収部10に供給される。また、二次処
理ユニット14Bには、濃縮液循環ラインL9を通って、濃縮液タンク23からの濃縮液
50Aが供給される。
二次処理ユニット14Aにおいてアミンを除去した二次処理濃縮液50Cは、濃縮液循
環ラインL9を通って濃縮液タンク23に供給される。アミンを回収した二次処理脱イオ
ン水51Bは、リーン吸収液排出ラインL6を通って吸収部10に供給される。
二次処理ユニット14Bにおいて酸性分を除去した二次処理吸収液43Dは、リーン吸
収液排出ラインL6を通って吸収部10に供給される。酸性分を回収した二次処理濃縮液
50Cは、濃縮液循環ラインL9を通って濃縮液タンク23に供給される。
なお、二次処理ユニット14Aでは、一次処理ユニット13よりも高い電圧を印加して
もよい。そうすることで、比較的アミン濃度の低い一次処理濃縮液50Bからアミンを回
収することができる。
なお、二次処理ユニット14Bでは、一次処理ユニット13よりも高い電圧を印加して
もよい。そうすることで、比較的酸性分濃度の低い一次処理吸収液43Cから酸性分を除
去することができる。
なお、一次処理ユニット13には、被処理吸収液43Bまたは濃縮液50Aの導電率を
測定する導電率測定部(図示省略)を備えてもよい。二次処理ユニット14Aには、一次
処理濃縮液50Bの導電率を測定する導電率測定部(図示省略)を備えてもよい。二次処
理ユニット14Bには、一次処理吸収液43Cまたは濃縮液50Aの導電率を測定する導
電率測定部(図示省略)を備えてもよい。測定した導電率に基づいて、被処理吸収液43
B、濃縮液50A、一次処理濃縮液50B、または一次処理吸収液43Cの供給の有無を
制御する構成としてもよい。
このように、本実施形態によれば、リーン吸収液43Aの一部を被処理吸収液43Bと
して抜き出し、一次処理ユニット13に供給する。一次処理ユニット13では、被処理吸
収液43B中の酸性分を濃縮液50Aに移動させることで除去する。次に、濃縮液50A
および一次処理ユニット13から排出された一次処理濃縮液50Bを二次処理ユニット1
4Aに供給する。二次処理ユニット14Aでは、濃縮液50Aおよび一次処理濃縮液50
B中のアミンを、脱イオン水51Aに移動させることで回収する。
また、濃縮液50Aおよび一次処理ユニット13から排出された一次処理吸収液43C
を二次処理ユニット14Bに供給する。二次処理ユニット14Bでは、一次処理吸収液4
3C中の酸性分を、濃縮液50Aに移動させることで除去する。
このような構成とすることにより、一次処理ユニット13で濃縮液50Aに移動したア
ミンを、二次処理ユニット14Aで回収することができる。また、一次処理ユニット13
で除去できなかった一次処理吸収液43C中の酸性分を、二次処理ユニット14Bで除去
することができる。したがって、CO回収システム1におけるアミン損失を低減すると
ともに、不純物の除去量を増大することことができるので、CO回収効率を維持するこ
とができる。
また、本実施形態に係るCO回収システム1の変形例として、図8に示すように、洗
浄部11Aの流れ方向における下流側に補助洗浄部11Bをさらに備え、濃縮液循環ライ
ンL9を補助洗浄部11Bに連結してもよい。そして、濃縮液50A、一次処理濃縮液5
0B、または二次処理濃縮液50Cを洗浄液45Bとして補助洗浄部11Bに供給し、洗
浄部11Aから補助洗浄部11Bに供給される浄化ガス46Aを洗浄液45Bによってさ
らに洗浄する。洗浄された浄化ガス46Bは、補助洗浄部11Bの上部から排出される。
補助洗浄部11Bの構成は、洗浄部11Aと同様で構わない。
なお、濃縮液循環ラインL9を洗浄部11Aに連結し、濃縮液50A、一次処理濃縮液
50B、または二次処理濃縮液50Cを洗浄液45Bとして洗浄部11Aに供給してもよ
い。
このような構成とすることにより、本実施形態の効果の他に、補助洗浄部11Bにおい
て、浄化ガス46Aに同伴するアミンを洗浄液45Bで回収する。したがって、CO
収システム1におけるアミン損失をより低減できるので、CO回収効率をより維持する
ことができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示
したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は
、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、
種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発
明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲
に含まれる。
1:CO2回収システム、10:吸収部、11A:洗浄部、11B:補助洗浄部、12:
再生部、13:一次処理ユニット、14A、14B:二次処理ユニット、20:熱交換器
、21:冷却器、22:気液分離器、23:濃縮液タンク、24:脱イオン水タンク、2
5:陰極、26:陽極、27:陽イオン交換膜、28:バイポーラ膜、29:陰イオン交
換膜、41:被処理ガス、42:リッチ吸収液、43A:リーン吸収液、43B:被処理
吸収液、43C:一次処理吸収液、43D:二次処理吸収液、43E:混合リーン吸収液
、44:CO除去排ガス、45A、45B:洗浄液、46A、45B:浄化ガス、47
:再生部出口ガス、48:COガス、49:凝宿水、50A:濃縮液、50B:一次処
理濃縮液、50C:二次処理濃縮液、51A:脱イオン水、51B:二次処理脱イオン水
、L1:被処理ガス供給ライン、L2:洗浄液循環ライン、L3:リッチ吸収液供給ライ
ン、L4:再生部出口ライン、L5:凝縮水ライン、L6:リーン吸収液排出ライン、L
7:吸収液抜き出しライン、L8:一次処理吸収液戻しライン、L9:濃縮液循環ライン
、L10:脱イオン水供給ライン、L11:二次処理脱イオン水戻しライン、L12:一
次処理吸収液供給ライン、L13:二次処理吸収液戻しライン。

Claims (12)

  1. COを含む被処理ガス中の少なくとも一部の前記COを、アミン系化合物を含む吸
    収液に吸収させる吸収部と、前記吸収部で前記COを吸収した吸収液から前記CO
    放出させる再生部と、を有するCO回収システムが備える電気透析システムであって、
    前記再生部でCOを放出した吸収液の少なくとも一部である被処理吸収液と、第一濃
    縮液との間で電気透析し、前記被処理吸収液を電気透析された一次処理吸収液として排出
    する一次処理ユニットと、
    前記一次処理ユニットから排出される前記一次処理吸収液を電気透析する二次処理ユニ
    ットと、
    を備える電気透析システム。
  2. 前記二次処理ユニットは、陰イオン交換膜を備え、
    前記一次処理吸収液と第二濃縮液との間で電気透析することにより前記一次処理吸収液
    中の酸性分を除去する請求項1に記載の電気透析システム。
  3. 前記一次処理ユニットで使用する前記第一濃縮液と、前記二次処理ユニットで使用する
    前記第二濃縮液との濃度が異なる請求項2に記載の電気透析システム。
  4. COを含む被処理ガス中の少なくとも一部の前記COを、アミン系化合物を含む吸
    収液に吸収させる吸収部と、前記吸収部で前記COを吸収した吸収液から前記CO
    放出させる再生部と、を有するCO回収システムが備える電気透析システムであって、
    前記再生部でCOを放出した吸収液の少なくとも一部である被処理吸収液と、第一濃
    縮液との間で電気透析し、前記第一濃縮液を電気透析された一次処理濃縮液として排出す
    る一次処理ユニットと、
    前記一次処理ユニットから排出される前記一次処理濃縮液を電気透析する二次処理ユニ
    ットと、
    を備える電気透析システム。
  5. 前記二次処理ユニットは、陽イオン交換膜を備え、
    前記一次処理濃縮液と脱イオン水との間で電気透析することにより前記一次処理濃縮液
    中のアミンを回収する請求項4に記載の電気透析システム。
  6. 前記一次処理ユニットは、
    バイポーラ膜と、
    陰イオン交換膜と、
    陽イオン交換膜と、
    を備え、前記被処理吸収液中の酸性分を前記第一濃縮液に移動させ除去する請求項1また
    は4に記載の電気透析システム。
  7. 前記一次処理ユニットは、
    前記被処理吸収液または前記第一濃縮液の導電率を測定する第一導電率測定部をさらに
    備える請求項1または4に記載の電気透析システム。
  8. 前記二次処理ユニットは、
    前記一次処理吸収液または前記一次処理濃縮液の導電率を測定する第二導電率測定部を
    さらに備える請求項1または4に記載の電気透析システム。
  9. 前記濃縮液は、酸性分を含む水溶液である請求項1または4に記載の電気透析システム
  10. 前記電気透析システムは、前記一次処理ユニットよりも前記二次処理ユニットに高い電
    圧を印加する請求項1または4に記載の電気透析システム。
  11. COを含む被処理ガス中の少なくとも一部の前記COを、アミン系化合物を含む吸
    収液に吸収させる吸収部と、
    前記吸収部で前記COを吸収した吸収液から前記COを放出させる再生部と、
    前記請求項1または4に記載の電気透析システムと、を備え、
    前記再生部において、前記COを放出した吸収液の少なくとも一部を、前記電気透析
    システムに供給するCO回収システム。
  12. 前記吸収部から排出されるCO除去排ガスを洗浄する洗浄部をさらに備え、
    前記電気透析システムから排出される濃縮液の少なくとも一部を前記洗浄部に供給する
    請求項11に記載のCO回収システム。
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