JP2023131715A - 車両用安全支援装置 - Google Patents

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史晴 中島
Fumiharu Nakajima
淳 速水
Atsushi Hayamizu
景久 梶原
Kagehisa KAJIWARA
巧 有江
Takumi Arie
実広 山本
Mihiro Yamamoto
翔大 増田
Shota Masuda
直樹 山内
Naoki Yamauchi
和民 有本
Kazutami Arimoto
欣也 田中
Kinya Tanaka
潤一 中島
Junichi Nakajima
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Abstract

【課題】本発明は、運転者の覚醒状態を精度よく捉え、効果的に覚醒状態を維持することができる車両用安全支援装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明の一実施形態に係る車両用安全支援装置は、車両を運転する運転者の覚醒状態を維持する車両用安全支援装置であって、上記運転者の心拍を検知可能な非接触の第1センサと、上記運転者の眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な非接触の第2センサと、上記第1センサ及び上記第2センサの検知結果から上記運転者の覚醒状態を判定する判定部と、上記運転者を覚醒させるための強度又は種類の異なる複数種の刺激を発生可能な刺激発生部と、少なくとも上記覚醒状態の時間変化を記憶する記憶部と、上記覚醒状態の時間変化に基づいて上記刺激発生部の複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、上記運転者に刺激を与える制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用安全支援装置に関する。
車両を運転中の運転者が眠気を催す場合がある。眠気を催した運転者は注意力や動作が緩慢となりがちで重大な事故につながる場合がある。
このような事故を防ぐため、運転者の眠気防止装置が公知である。公知の眠気防止装置では、最初に例えば運転者の眼球の動きを捉えて眠気を検知する(例えば特開2019-154613号公報参照)。そして運転者の眠気が検知された場合、その運転者に対して香りや低周波などの刺激を与えて覚醒させる(例えば特開2019-172615号公報、特開2005-225319号公報参照)。
特開2019-154613号公報 特開2019-172615号公報 特開2005-225319号公報
上述のように、従来の眠気防止装置では、一般に眼球の動きを捉えて眠気を判断するため、浅い眠気を検知すべく検知感度を上げようとすると誤検知、つまり覚醒状態にある運転者に眠気が発生したと判断し易くなる。この場合、不必要に運転者を覚醒したり、場合によっては自動で車両を停車させたりすることとなり、かえって安全運転に支障をきたすこととなる。
一方、誤検知を避けるため、検知感度を下げると、運転者が深い眠気を催す、例えば睡眠状態に入ってから眠気を検知することとなるため、十分に事故を防止できないおそれや、睡眠状態にある運転者が突如覚醒させられることに伴う誤操作や不快感によりかえって事故を誘発するおそれも生じる。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、運転者の覚醒状態を精度よく捉え、効果的に覚醒状態を維持することができる車両用安全支援装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る車両用安全支援装置は、車両を運転する運転者の覚醒状態を維持する車両用安全支援装置であって、上記運転者の心拍を検知可能な非接触の第1センサと、上記運転者の眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な非接触の第2センサと、上記第1センサ及び上記第2センサの検知結果から上記運転者の覚醒状態を判定する判定部と、上記運転者を覚醒させるための強度又は種類の異なる複数種の刺激を発生可能な刺激発生部と、少なくとも上記覚醒状態の時間変化を記憶する記憶部と、上記覚醒状態の時間変化に基づいて上記刺激発生部の複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、上記運転者に刺激を与える制御部とを備える。
本発明の車両用安全支援装置及び車両用安全支援システムは、運転者の覚醒状態を精度よく捉え、効果的に覚醒状態を維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用安全支援装置の構成を示す模式図である。 図2は、図1の車両用安全支援装置が搭載されている車両を示す模式図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る車両用安全支援システムの構成を示す模式図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一実施形態に係る車両用安全支援装置は、車両を運転する運転者の覚醒状態を維持する車両用安全支援装置であって、上記運転者の心拍を検知可能な非接触の第1センサと、上記運転者の眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な非接触の第2センサと、上記第1センサ及び上記第2センサの検知結果から上記運転者の覚醒状態を判定する判定部と、上記運転者を覚醒させるための強度又は種類の異なる複数種の刺激を発生可能な刺激発生部と、少なくとも上記覚醒状態の時間変化を記憶する記憶部と、上記覚醒状態の時間変化に基づいて上記刺激発生部の複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、上記運転者に刺激を与える制御部とを備える。
人の心拍数は、その人の状態に応じて時間変動することが知られており、覚醒している場合と眠気を催している場合では心拍数や心拍数の時間変動が異なる。当該車両用安全支援装置では、この性質を利用し、第1センサで検知される心拍数や心拍数の時間変動の変化で運転者の眠気を捉える。さらに、当該車両用安全支援装置は、運転者の眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な第2センサの検知結果を併用するので、運転者の覚醒状態を精度よく捉えることができる。また、当該車両用安全支援装置は、覚醒状態の時間変化から推定される運転者の眠気の進行度合いに応じて複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、運転者に与えて覚醒させる。このため、運転者は覚醒の程度に応じて適度な刺激を受けて覚醒状態を保てるうえに、同一の刺激に慣れてしまい覚醒状態の維持が困難となることを抑止することができる。
上記覚醒状態が、多段階で判定されるとよい。このように上記覚醒状態を多段階で判定し、覚醒状態を段階と時間変化との双方から捉えることで、運転者の覚醒状態をさらに精度よく捉えることができる。
上記覚醒状態が、リアルタイムに判定されるとよい。このように上記覚醒状態をリアルタイムに判定することで、例えば運転者に急激な睡魔が襲った場合であっても対処することができる。
上記他の身体状態が、上記運転者の顔表情であるとよい。このように上記他の身体状態に上記運転者の顔表情を用いることで、眼球の動きを捉えて眠気を判断するよりも運転者の覚醒状態を精度よく捉え易い。
上記運転者への刺激が、上記運転者の心拍の位相に同期して与えられるとよい。このように上記運転者への刺激を上記運転者の心拍の位相に同期して与えることで、同じ刺激であっても運転者を効果的に覚醒することができる。
上記車両の速度又は進行方向を検知可能な第3センサを備え、上記判定部が、上記運転者の覚醒状態の判定に上記第3センサの検知結果をさらに用いるとよい。眠気を催し注意力や動作が緩慢となった運転者の運転は、車両の速度や進行方向の不自然な変化となって現れ易い。このように上記車両の速度又は進行方向を検知可能な第3センサを上記運転者の覚醒状態の判定に用いることで、運転者の覚醒状態をさらに精度よく捉えることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る車両用安全支援装置について、適宜図面を参照しつつ説明する。
〔車両用安全支援装置〕
図1及び図2に示す車両用安全支援装置1は、車両Xを運転する運転者Dの覚醒状態を維持する車両用安全支援装置である。当該車両用安全支援装置1は、第1センサ11と、第2センサ12と、第3センサ13と、判定部14と、記憶部15と、刺激発生部16と、制御部17とを備える。
<第1センサ>
第1センサ11は、運転者Dの心拍を検知可能な非接触のセンサである。
第1センサ11としては、公知のバイタルセンサを用いることができる。公知のバイタルセンサは、脈拍数、心拍数、心拍間隔、血圧、血糖値、呼吸数などを捉えることができる。当該車両用安全支援装置1では、このうち心拍数を用いる。バイタルセンサの種類は、特に限定されないが、精度の観点から選択するとよく、例えばドップラーセンサを挙げることができる。
また、第1センサ11として、レーダーを用いることもできる。心拍や呼吸はレーダーの周期的振動として検知することができる。
第1センサ11は、車両Xの居住空間全体を観測するものであってもよいが、図2に示すように、運転者Dの座席に対して設けられることが好ましい。このように運転者Dの座席に対して設けることで、検知精度を高められる。
第1センサ11は、運転者Dの心拍を検知することから、第1センサ11の検知領域は、運転者Dの心臓が位置する部分が含まれるように設定されるとよい。
<第2センサ>
第2センサ12は、運転者Dの眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な非接触のセンサである。
第1センサ11にバイタルセンサを用いる場合、第2センサ12を第1センサ11と共用して検知される脈拍数、呼吸数などを上記他の身体状態とすることもできるが、上記他の身体状態は、運転者Dの顔表情であることが好ましい。このように上記他の身体状態に運転者Dの顔表情を用いることで、眼球の動きを捉えて眠気を判断するよりも運転者Dの覚醒状態を精度よく捉え易い。以降、上記他の身体状態が運転者Dの顔表情である場合を例にとり説明するが、上記他の身体状態を運転者Dの顔表情に限定することを意味するものではない。
運転者Dの顔表情を捉える場合、第2センサ12としては、カメラを用いることができる。上記カメラとしては、可視光又は近赤外光を捉えられるものが好ましい。第2センサ12は、図2に示すように、第1センサ11と同じ場所に配置することができる。
第2センサ12は、カメラにより運転者Dの顔色、顔の角度、視線の角度、瞬き回数、あくびの有無等を検知することから、第2センサ12の検知領域は、運転者Dの顔が位置する場所を中心とした領域に設定されるとよい。
<第3センサ>
第3センサ13は、車両Xの速度及び進行方向を検知可能である。
第3センサ13として、車両Xの速度の検知には、例えば車両Xに搭載されている速度計を利用することができる。車両Xの進行方向の検知には、例えば加速度センサを利用することができる。あるいは位置センサ(GPS:Global Positioning System)を用いて車両Xの位置の変化から速度や進行方向を検知してもよい。
第3センサ13の配置位置は、特に限定されず、例えばエンジンルーム等の電子制御装置が格納されている場所に併設することができる。
なお、安全支援装置は時として悪意あるハッカーの標的となりデータを外部から書き換え、意図的に事故を生じさせたり、世の中を混乱させたりし得る。また、例えば第1センサ11が検知する心拍は個人のバイタルデータであり個人情報として保護される必要がある。このため、当該車両用安全支援装置1は、第1センサ11、第2センサ12及び第3センサ13の検知結果としてのデータを外部から書き換えられないセキュリティ対策回路を有していることが好ましい。
<判定部>
判定部14は、第1センサ11、第2センサ12及び第3センサ13の検知結果から運転者Dの覚醒状態を判定する。
判定部14は、第1センサ11の検知結果である運転者Dの心拍から覚醒状態の判定を行う。人の心拍数は、その人の状態に応じて時間変動することが知られており、覚醒している場合と眠気を催している場合では心拍数や心拍数の時間変動が異なる。当該車両用安全支援装置1では、この性質を利用している。
また、判定部14では、第2センサ12の検知結果である顔表情をもとに覚醒状態の判定を行う。この判定には、機械学習された予測モデル、いわゆるAI(Artificial Intelligence)を用いることができる。
そして、上述の2つの覚醒状態に、第3センサ13の検知結果である車両Xの速度及び進行方向を加えてデータ合成、つまりデータフュージョンにより総合的な覚醒状態を判定する。
当該車両用安全支援装置1では、車両Xの速度及び進行方向を覚醒状態の判定に用いている。眠気を催し注意力や動作が緩慢となった運転者Dの運転は、車両Xの速度や進行方向の不自然な変化となって現れ易い。従って、車両Xの速度又は進行方向を検知可能な第3センサ13を運転者Dの覚醒状態の判定に用いることで、運転者Dの覚醒状態をさらに精度よく捉えることができる。
上述のデータフュージョンによる覚醒状態の判定にも機械学習された予測モデルを用いることができる。また、上記予測モデルを用いることで、第1センサ11、第2センサ12及び第3センサ13の間で、覚醒状態について矛盾する検知結果となっているとき及びあるセンサが検知不能と出力したときに、過去の結果と覚醒状態の判定結果から学習したデータに基づいて判定値を確定させることもできる。
上記覚醒状態は、多段階で判定されるとよい。このように上記覚醒状態を多段階で判定し、覚醒状態を段階と時間変化との双方から捉えることで、運転者Dの覚醒状態をさらに精度よく捉えることができる。
上記覚醒状態の段階数の下限としては、3が好ましく、5がより好ましい。一方、上記段階数の上限としては、10が好ましく、8がより好ましい。上記段階数が上記下限未満であると、運転者Dの覚醒状態を十分に判断できず、最適な刺激を与えることが困難となるおそれがある。逆に、上記段階数が上記上限を超えると、処理量の増大に比して効果が向上し難くなるおそれがある。
上記覚醒状態が、リアルタイムに判定されるとよい。このように上記覚醒状態をリアルタイムに判定することで、例えば運転者Dに急激な睡魔が襲った場合であっても対処することができる。ここで、「リアルタイム」とは、時間的に連続的である場合に加え、一定の時間間隔をおいて断続的に判定される場合を含む。上記時間間隔としては、60秒以下であり、好ましくは5秒以下とされる。
判定部14では、さらに別のデータを加えてデータフュージョンしてもよい。例えば車両Xの操舵、アクセル・ブレーキ操作の頻度データを加えることができる。車両Xの操舵、アクセル・ブレーキ操作の頻度が多い場合は、覚醒状態にある可能性が高いと判断し得るためである。車両Xが走行している道路が一般道であるか高速道路であるかといった道路種別、走行している時間帯、走行距離や連続走行時間、車両X内の温度や湿度のデータを加えることもできる。さらに、車両Xの先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems)や自動運転の作動状況を加えてもよい。これらのデータも覚醒状態に影響し得るので、上記データを加えることで運転者Dの覚醒状態をさらに精度よく捉えることができる。上記データは例えばデータフュージョン時の各センサからの検知結果に対する重み付けとして利用することができる。なお、上記データは全て加える必要はなく、一部のデータのみを利用してもよい。
<記憶部>
記憶部15は、少なくとも上記覚醒状態の時間変化を記憶する。記憶部15には、上記覚醒状態に加えて第1センサ11、第2センサ12及び第3センサ13の検知結果そのもの一部又は全部をさらに記憶してもよい。
記憶部15は、車両Xのローカルデータベースとして準備されていてもよく、後述するクラウドサーバ21のクラウドデータベースとして準備されていてもよい。ローカルデータベースを用いると、車両X外と通信することなく処理を完了できるので、通信環境の影響を受けない。一方、クラウドデータベースを用いると、大規模データの処理、つまり長時間にわたる時間変化を取り扱い易いので運転者Dの覚醒状態をさらに精度よく捉えることができる。
記憶部15に記憶する時間の下限としては、10時間が好ましく、20時間がより好ましい。記憶部15に記憶する時間が上記下限未満であると、運転者Dの覚醒状態を捉える際の精度向上効果が不十分となるおそれがある。一方、記憶部15に記憶する時間の上限としては、特に限定されないが、一般に記憶するデータベースの容量に依存して決まる。なお、記憶部15には、10回以上の乗車分が記憶されているとよい。このように10回以上の乗車分を記憶部15に記憶しておくことで、制御部17が運転者Dの覚醒のための刺激の選択に、運転者Dの過去の運転履歴を有効に活用することができる。
<刺激発生部>
刺激発生部16は、運転者Dを覚醒させるための強度又は種類の異なる複数種の刺激を発生可能である。
上記刺激としては、触覚、臭覚、視覚、聴覚への刺激やこれらの組み合わせを挙げることができ、会話等も含まれる。同じ種類の刺激であっても、その強度を変えて異なる種類の刺激とすることもできる。
上記触覚としては、額、首筋等への冷却刺激などを挙げることができる。
上記臭覚としては、香りを挙げることができる。ただし、臭覚は慣れにより鈍感化し易いため、間欠的に行うことが好ましい。
上記視覚としては、強弱のリズム感を有する光などが含まれる。また、運転者Dに運転状態としてインジケーターに表示する、運転状態を点数化してディスプレイに表示することを行ってもよい。
上記聴覚としては、例えば「ハンドルをしっかり握ってください」、「脇見しないでください」といったような音声による直接的な注意喚起などが含まれる。また、対話や声掛けによる覚醒を行ってもよい。例えば声掛けは、家族やオペレータからの通話、ホットトピックスの提供が含まれる。このような生身の人間からの発声による脳への刺激は、覚醒効果が高いと考えられる。
上記刺激は、運転者Dの五感に訴えるものには限定されるわけではない。目的地まで特に長距離を移動する場合には、ナビゲーションシステムが利用され、運転者Dはナビゲーションが誘導するルートに従って運転する場合が多い。上記刺激として、ナビゲーションシステムが誘導するルートの変更も有効である。例えば最短距離のルートを採用する場合、道路や景色が単調で眠気を誘発する眠気誘発ポイントが含まれる場合がある。このような場合には、眠気誘発ポイントを含まないルートをナビゲーションするとよい。また、敢えて信号が多いルートを選ぶことも有効である。運転者Dは頻繁にアクセル・ブレーキ操作をすることとなり、眠気を誘発し難い。さらに、トイレ休憩を強制的に取らせるように例えば高速道路のパーキングスポットに誘導する方法も挙げられる。
運転者Dへの刺激が、運転者Dの心拍の位相に同期して与えられるとよい。このように運転者Dへの刺激を運転者Dの心拍の位相に同期して与えることで、同じ刺激であっても運転者Dを効果的に覚醒することができる。
<制御部>
制御部17は、上記覚醒状態の時間変化に基づいて刺激発生部16の複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、運転者Dに刺激を与える。
制御部17は、覚醒状態の段階と時間変化とを考慮して、複数種の刺激から運転者Dに最適な刺激を選択する。つまり、制御部17は、現在の覚醒状態が同じであっても、過去の履歴から眠気が増大している場合と、覚醒が進んでいる場合とでは、異なる刺激を与えることとなる。具体的には、前者ではより強い刺激を選択して与えることになる。また、車両Xの速度が速い場合に強い刺激を与えるよう選択してもよい。判定部14で道路種別を把握している場合は、高速道路において強い刺激を与えるようにするとよい。このように制御部17では、状況に応じて最適な刺激を運転者Dに与えることができる。
制御部17は、運転者Dの五感への刺激の代わりに、あるいは刺激とともに、記憶部15に記憶された運転者Dの過去の履歴ともデータフュージョンを行いながら、眠気予測ポイントを推定し、ナビゲーションシステムが誘導するルートの変更を行ってもよい。このようにナビゲーションシステムが誘導するルートの変更を行うことで、運転者Dの覚醒状態をより確実に維持することができる。
また、制御部17は、緊急と判断した場合には、運転者Dを強い刺激により覚醒させるとともに、車両X自体を直接制御し、路側帯やパーキングエリアに誘導し停止させる等の処置を行ってもよい。
<利点>
当該車両用安全支援装置1では、覚醒している場合と眠気を催している場合では心拍数や心拍数の時間変動が異なる性質を利用し、第1センサ11で検知される心拍数や心拍数の時間変動の変化で運転者Dの眠気を捉える。さらに、当該車両用安全支援装置1は、運転者Dの眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な第2センサ12の検知結果を併用するので、運転者Dの覚醒状態を精度よく捉えることができる。また、当該車両用安全支援装置1は、覚醒状態の時間変化から推定される運転者Dの眠気の進行度合いに応じて複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、運転者Dに刺激を与えて覚醒させる。このため、運転者Dは覚醒の程度に応じて適度な刺激を受けて覚醒状態を保てるうえに、同一の刺激に慣れてしまい覚醒状態の維持が困難となることを抑止することができる。
〔車両用安全支援システム〕
図3に示す車両用安全支援システム2は、クラウドサーバ21と、1又は複数の図1に示す車両用安全支援装置1と、クラウドサーバ21及び車両用安全支援装置1の制御部17間を双方向通信可能とする通信ネットワーク22とを備え、制御部17が、第1センサ11の検知結果、第2センサ12の検知結果、第3センサ13の検知結果、運転者Dの覚醒状態、及び運転者Dに与えた刺激を含む検知データをクラウドサーバ21へ転送する送信手段18を有し、クラウドサーバ21が、上記検知データを集積するストレージ21aと、ストレージ21aに集積された検知データを統計解析する解析部21bと、解析部21bの解析結果に基づき制御部17での有効な選択情報を蓄積する蓄積部21cとを有する。
車両用安全支援システム2は、各運転者Dの第1センサ11、第2センサ12及び第3センサ13の検知結果と共に、覚醒状態の内容とそれぞれの効果をクラウドサーバ21に集積し、ビッグデータ化する。集積するデータには、運転者Dの特性、例えば性別、年齢、運転の傾向なども含まれているとよい。これらのデータは、ストレージ21aに集積される。
そしてこのビッグデータに基づいて、解析部21bは、統計的に運転者Dの特性を区分けし、統計的に区分けられた運転者Dの特性に合わせて与えるべき刺激の標準設定を作成することができる。制御部17での有効な選択情報として、解析部21bの解析結果は、蓄積部21cに蓄積される。
この蓄積部21cに蓄積された情報は、例えば車両用安全支援装置1の初期設定のデフォルト値として入力することで、購入後最初から車両用安全支援装置1が精度のよい覚醒効果を発揮できる状態とすることができる。車両用安全支援装置1が搭載される車両Xの運転者Dとなり得る人は限定される場合が多いため、その運転者Dの特性を合わせて入力することが好ましい。特性の入力された運転者Dが実際に運転しているか否かは、例えば運転者Dの顔表情を捉える第2センサ12のカメラを用いて認証することができる。
<利点>
車両用安全支援システム2は、各車両用安全支援装置1の検知結果をクラウドサーバ21に集積し、これをビッグデータとして活用することができる。車両用安全支援システム2は、このビッグデータの解析を行い、その解析結果に基づき各車両用安全支援装置1の制御部17での有効な選択情報を蓄積することができる。この蓄積部21cに蓄積された情報を有効に活用することで、運転者Dの覚醒状態をさらに精度よく捉え、維持することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、第3センサが車両の速度及び進行方向を検知可能である場合を説明したが、第3センサは車両の速度及び進行方向のうちいずれか一方のみを検知可能な構成とすることもできる。第3センサが車両の速度及び進行方向のうちいずれか一方のみを検知する場合であっても、同様の効果を奏することができる。
また、第3センサを備えない車両用安全支援装置も本発明の意図するところである。
以上説明したように、本発明の車両用安全支援装置は、運転者の覚醒状態を精度よく捉え、効果的に覚醒状態を維持することができる。
1 車両用安全支援装置
11 第1センサ
12 第2センサ
13 第3センサ
14 判定部
15 記憶部
16 刺激発生部
17 制御部
18 送信手段
2 車両用安全支援システム
21 クラウドサーバ
21a ストレージ
21b 解析部
21c 蓄積部
22 通信ネットワーク
X 車両
D 運転者

Claims (6)

  1. 車両を運転する運転者の覚醒状態を維持する車両用安全支援装置であって、
    上記運転者の心拍を検知可能な非接触の第1センサと、
    上記運転者の眠気を判断可能で心拍を除く他の身体状態を検知可能な非接触の第2センサと、
    上記第1センサ及び上記第2センサの検知結果から上記運転者の覚醒状態を判定する判定部と、
    少なくとも上記覚醒状態の時間変化を記憶する記憶部と、
    上記運転者を覚醒させるための強度又は種類の異なる複数種の刺激を発生可能な刺激発生部と、
    上記覚醒状態の時間変化に基づいて上記刺激発生部の複数種の刺激から少なくとも1の刺激を選択し、上記運転者に刺激を与える制御部と
    を備える車両用安全支援装置。
  2. 上記覚醒状態が、多段階で判定される請求項1に記載の車両用安全支援装置。
  3. 上記覚醒状態が、リアルタイムに判定される請求項1又は請求項2に記載の車両用安全支援装置。
  4. 上記他の身体状態が、上記運転者の顔表情である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車両用安全支援装置。
  5. 上記運転者への刺激が、上記運転者の心拍の位相に同期して与えられる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用安全支援装置。
  6. 上記車両の速度又は進行方向を検知可能な第3センサを備え、
    上記判定部が、上記運転者の覚醒状態の判定に上記第3センサの検知結果をさらに用いる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用安全支援装置。

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