JP2023131036A - ステンレス鋼材、スポット溶接構造体及びその製造方法 - Google Patents

ステンレス鋼材、スポット溶接構造体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スポット溶接が可能であり、黒色化熱処理を行っても寸法精度が良好なステンレス鋼材を提供する。【解決手段】質量基準で、C:0.100%以下、Si:1.00%以下、Mn:0.05~1.00%、P:0.100%以下、S:0.100%以下、Cr:16.00~25.00%、Ni:1.00%以下、Cu:1.00%以下、Mo:2.00%以下、N:0.100%以下、Al:1.00%以下、Ti:0.08~0.50%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する素地と、前記素地の表面に形成された前処理皮膜であって、厚みが50~200nm、Mn分率が0.30以上である前処理皮膜とを含むステンレス鋼材とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ステンレス鋼材、スポット溶接構造体及びその製造方法に関する。
ステンレス鋼材は、耐食性に優れた素材であり、光沢のある銀白色の地肌を活かし、内装建材、外装建材、排気系部品などの各種部品に用いられている。また、ステンレス鋼材の意匠性を高める目的で、化学発色法、塗装法、酸化処理法などの方法を用いて、黒色を代表とする色調が付与されることも多い。例えば、特許文献1及び2には、酸化処理法によってステンレス鋼材の表面に黒色化皮膜(酸化皮膜)が形成された黒色ステンレス鋼材が記載されている。
特開2019-178392号公報 特許第6307188号公報
ステンレス鋼材を用いて各種部品を製造する場合、ステンレス鋼材に対してプレス加工や溶接などの各種加工が行われる。例えば、マフラーなどの排気系部品は、プレス加工した後、TIGやMIGなどのアーク溶接を行うことによって製造されることが多い。他方、排気系部品と車体及び付属品との接合にはスポット溶接が用いられることがある。また、部品の種類によっては、その製造自体がスポット溶接を用いて行われることもある。なお、スポット溶接とは、一対の電極で被溶接材を挟み、加圧しつつ通電することにより、被溶接材を局部的に発熱及び溶融させて接合する溶接法である。
特許文献1の黒色化皮膜は、素地から近い順に、Al、Ti及びMnのいずれか1つ以上の内部酸化物を含む第1領域と、主としてCrの酸化物(Cr23)からなる第2領域と、Mnの濃化層、又はMn及びTiの濃化層からなる第3領域とが積層された膜である。この黒色化皮膜は、Crの酸化物の導電性が低く、通電し難いことからスポット溶接を行うことが難しい。この点は、特許文献2の黒色化皮膜も同様である。したがって、特許文献1及び2の黒色化皮膜は、スポット溶接を用いた部品の製造及び部品の接合に適していない。
以上のような理由から、スポット溶接を行うためには、黒色化熱処理前の材料を用い、スポット溶接による部品の製造又は部品の接合を行った後に黒色化熱処理を行う必要がある。
しかしながら、黒色化熱処理は、酸化性雰囲気下、高温での熱処理(具体的には、1050℃又は1100℃で均熱3分の熱処理)が要求されるため、部品が変形し易い。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、スポット溶接が可能であり、黒色化熱処理を行っても寸法精度が良好なステンレス鋼材を提供することを目的とする。
また、本発明は、スポット溶接によって製造可能であり、寸法精度が良好なスポット溶接構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定の組成を有するステンレス鋼材を前処理することにより、スポット溶接が可能であるとともに、寸法精度が低下し難い低温での黒色化熱処理を行うのに適した所定の厚みの前処理皮膜を形成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、質量基準で、C:0.100%以下、Si:1.00%以下、Mn:0.05~1.00%、P:0.100%以下、S:0.100%以下、Cr:16.00~25.00%、Ni:1.00%以下、Cu:1.00%以下、Mo:2.00%以下、N:0.100%以下、Al:1.00%以下、Ti:0.08~0.50%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する素地と、
前記素地の表面に形成された前処理皮膜であって、厚みが50~200nm、Mn分率が0.30以上である前処理皮膜と
を含むステンレス鋼材である。
また、本発明は、ステンレス母材とスポット溶接部とを備えるスポット溶接構造体であって、
前記ステンレス母材は、
質量基準で、C:0.100%以下、Si:1.00%以下、Mn:0.05~1.00%、P:0.100%以下、S:0.100%以下、Cr:16.00~25.00%、Ni:1.00%以下、Cu:1.00%以下、Mo:2.00%以下、N:0.100%以下、Al:1.00%以下、Ti:0.08~0.50%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する素地と、
前記素地の表面に形成された黒色化皮膜であって、L***表色系において明度指数L*が45.0以下、クロマネチックス指数a*及びb*が±5.00以内である黒色化皮膜と
を含むスポット溶接構造体である。
さらに、本発明は、前記ステンレス鋼材をスポット溶接した後、800℃未満の温度で黒色化熱処理を行う、スポット溶接構造体の製造方法である。
本発明によれば、スポット溶接が可能であり、黒色化熱処理を行っても寸法精度が良好なステンレス鋼材を提供することができる。
また、本発明によれば、スポット溶接によって製造可能であり、寸法精度が良好なスポット溶接構造体及びその製造方法を提供することができる。
以下、上記の観点に基づいて完成された本発明の実施形態について具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
なお、本明細書において成分に関する「%」表示は、特に断らない限り「質量%」を意味する。
<ステンレス鋼材>
本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、素地と、素地の表面に形成された前処理皮膜とを含む。
ここで、本明細書において「ステンレス鋼材」とは、ステンレス鋼から形成された材料のことを意味し、その材形は特に限定されない。材形の例としては、板状(帯状を含む)、棒状、管状などが挙げられる。また、断面形状がT形、I形などの各種形鋼であってもよい。
ステンレス鋼材の素地は、C:0.100%以下、Si:1.00%以下、Mn:0.05~1.00%、P:0.100%以下、S:0.100%以下、Cr:16.00~25.00%、Ni:1.00%以下、Cu:1.00%以下、Mo:2.00%以下、N:0.100%以下、Al:1.00%以下、Ti:0.08~0.50%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する。
ここで、本明細書において「不純物」とは、ステンレス鋼材を工業的に製造する際に、鉱石、スクラップなどの原料、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。例えば、不純物には、不可避的不純物も含まれる。不純物としては、例えばOが挙げられる。
ステンレス鋼材の素地は、Nb:0.50%以下、Zr:1.00%以下、Co:1.00%以下、V:1.00%以下、W:1.00%以下、REM:0.100%以下、Ca:0.100%以下、Sn:0.100%以下、B:0.0100%以下から選択される少なくとも1種を更に含んでもよい。
上記の各元素の含有量の限定理由を以下に説明する。
(C:0.100%以下)
Cは、ステンレス鋼材の耐粒界腐食性(鋭敏化抑制作用)や加工性などの特性に影響を与える元素である。ただし、Cの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の加工性及び耐粒界腐食性が低下してしまう。そのため、Cの含有量の上限値は、0.100%、好ましくは0.080%、より好ましくは0.060%である。一方、Cの含有量の下限値は、特に限定されないが、Cの含有量を過剰に少なくすることは精練コストの上昇につながる。そのため、Cの含有量の下限値は、好ましくは0.0001%、より好ましくは0.0003%である。
(Si:1.00%以下)
Siは、ステンレス鋼材の耐酸化性を向上させる元素である。ただし、Siの含有量が多すぎると、加工性及び溶接部靭性が低下する。そのため、Siの含有量の上限値は、1.00%、好ましくは0.90%、より好ましくは0.80%である。一方、Siの含有量の下限値は、特に限定されないが、Siによる効果を得る観点から、好ましくは0.005%、より好ましくは0.01%、更に好ましくは0.015%である。
(Mn:0.05~1.00%)
Mnは、酸化皮膜(黒色化熱処理後の黒色化皮膜)の色調を担保するのに有効な元素である。特に、MnはCrとの複合酸化物を形成することで、黒色の色調を与える。ただし、Mnの含有量が多すぎると、腐食起点となるMnSを生成し易くなるとともに、フェライト相を不安定化させる。そのため、Mnの含有量の上限値は、1.00%、好ましくは0.95%、より好ましくは0.90%である。一方、Mnの含有量が少なすぎると、上記の効果が十分に得られないことがある。そのため、Mnの含有量の下限値は0.05%、好ましくは0.055%、より好ましくは0.06%である。
(P:0.100%以下)
Pは、ステンレス鋼材の溶接性や加工性などの特性に影響を与える元素である。Pの含有量が多すぎると、上記の特性が低下する恐れがある。そのため、Pの含有量の上限値は、0.100%、好ましくは0.080%、より好ましくは0.060%である。一方、Pの含有量の下限値は、特に限定されないが、Pの含有量を過剰に少なくすることは精練コストの上昇につながる。そのため、Pの含有量の下限値は、好ましくは0.001%、より好ましくは0.005%である。
(S:0.100%以下)
Sは、腐食起点となるMnSを生成し、ステンレス鋼材の溶接部靭性などの特性に影響を与える元素である。Sの含有量が多すぎると、上記の特性が低下する恐れがある。そのため、Sの含有量の上限値は、0.100%、好ましくは0.080%、より好ましくは0.060%である。一方、Sの含有量の下限値は、特に限定されないが、Sの含有量を過剰に少なくすることは精練コストの上昇につながる。そのため、Sの含有量の下限値は、好ましくは0.0001%、より好ましくは0.0002%である。
(Cr:16.00~25.00%)
Crは、ステンレス鋼材の耐食性及び耐酸化性を向上させるのに有効な元素である。また、Crは、酸化皮膜(黒色化熱処理後の黒色化皮膜)の色調を担保するのに有効な元素でもある。ただし、Crの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の靭性が低下するとともに、酸化皮膜の成長を阻害し、黒色の色調を有する酸化皮膜を形成できない。そのため、Crの含有量の上限値は、25.00%、好ましくは24.50%、より好ましくは24.00%である。一方、Crの含有量が少なすぎると、上記の効果が十分に得られない。そのため、Crの含有量の下限値は、16.00%、好ましくは16.25%、より好ましくは16.50%である。
(Ni:1.00%以下)
Niは、ステンレス鋼材の耐食性及び溶接部靭性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Niの含有量が多すぎると、フェライト相が不安定化するとともに、製造コストも上昇する。そのため、Niの含有量の上限値は、1.00%、好ましくは0.90%、より好ましくは0.80%である。一方、Niの含有量の下限値は、特に限定されないが、上記の効果を得る観点から、好ましくは0.005%、より好ましくは0.01%である。
(Cu:1.00%以下)
Cuは、ステンレス鋼材の耐食性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Cuの含有量が多すぎると、フェライト相が不安定化するとともに、製造コストも上昇する。そのため、Cuの含有量の上限値は、1.00%、好ましくは0.90%、より好ましくは0.80%である。一方、Cuの含有量の下限値は、特に限定されないが、好ましくは0.005%、より好ましくは0.01%である。
(Mo:2.00%以下)
Moは、ステンレス鋼材の耐食性及び耐酸化性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Moの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の加工性の低下及び製造コストの上昇を招く。そのため、Moの含有量の上限値は、2.00%、好ましくは1.95%、より好ましくは1.90%である。一方、Moの含有量の下限値は、特に限定されないが、好ましくは0.001%、より好ましくは0.005%である。
(N:0.100%以下)
Nは、耐粒界腐食性(鋭敏化抑制作用)や加工性などの特性に影響を与える元素である。ただし、Nの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の耐粒界腐食性や加工性が低下する。また、Nの含有量が多くなると、TiNが析出し易くなって鋼中の固溶Ti量が減少し、黒色化熱処理後に黒色化皮膜の形成が阻害される。また、形成された窒化物は、腐食の起点になり易く、耐食性を低下させる。そのため、Nの含有量の上限値は、0.100%、好ましくは0.095%、より好ましくは0.090%である。一方、Nの含有量の下限値は、特に限定されないが、Nの含有量を過剰に少なくすることは精練コストの上昇につながる。そのため、Nの含有量の下限値は、好ましくは0.001%、より好ましくは0.003%である。
(Al:1.00%以下)
Alは、耐酸化性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Alの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の加工性及び靭性が低下するとともに、製造コストも上昇する。そのため、Alの含有量の上限値は、1.00%、好ましくは0.95%、より好ましくは0.90%である。一方、Alの含有量の下限値は、特に限定されないが、好ましくは0.0001%、より好ましくは0.0005%である。
(Ti:0.08~0.50%)
Tiは、耐粒界腐食性(鋭敏化抑制作用)に影響を与える元素である。また、Tiは、酸化皮膜(黒色化熱処理後の黒色化皮膜)の色調を担保するのに有効な元素でもある。特に、TiはCrとの複合酸化物を形成することで、黒色の色調を与えるとともに、表面にTi酸化物(TiO2)を形成することで酸化皮膜の剥離を抑制することもできる。ただし、Tiの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の加工性及び表面品質が低下する。そのため、Tiの含有量の上限値は、0.50%、好ましくは0.45%、より好ましくは0.40%である。また、Tiの含有量が少なすぎると、上記の効果が十分に得られない。そのため、Tiの含有量の下限値は、0.08%、好ましくは0.085%、より好ましくは0.09%である。
(Nb:0.50%以下)
Nbは耐粒界腐食性(鋭敏化抑制作用)などの特性に影響を与える元素である。ただし、Nbの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の加工性及び靭性が低下する。そのため、Nbの含有量の上限値は、0.50%、好ましくは0.45%、より好ましくは0.40%である。一方、Nbの含有量の下限値は、特に限定されないが、好ましくは0.005%、より好ましくは0.01%である。
(Zr:1.00%以下、Co:1.00%以下、V:1.00%以下、W:1.00%以下)
Zr、Co、V及びWは、ステンレス鋼材の耐酸化性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Zr、Co、V及びWの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の加工性及び靭性が低下するとともに、製造コストの上昇につながる。そのため、Zr、Co、V及びWの含有量の上限値はいずれも、1.00%、好ましくは0.80%、より好ましくは0.60%である。一方、Zr、Co、V及びWの含有量の下限値はいずれも、特に限定されないが、好ましくは0.001%、より好ましくは0.003%である。
(REM:0.100%以下、Ca:0.100%以下)
REM及びCaは、ステンレス鋼材の耐酸化性を向上させるのに有効な元素である。ただし、REM及びCaの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の製造コストの上昇につながる。そのため、REM及びCaの含有量の上限値はいずれも、0.100%、好ましくは0.090%、より好ましくは0.080%である。一方、REM及びCaの含有量の下限値はいずれも、特に限定されないが、好ましくは0.0001%、より好ましくは0.0003%である。
なお、REMは、Sc、Y及びランタノイドの合計17元素の総称であり、希土類金属を意味する。具体的には、La、Ce、Ndなどが挙げられ、これらのうち1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて含有させることができる。含有される希土類元素が2種以上である場合、上記REM含有量は、これら希土類元素の総含有量を意味する。
(Sn:0.100%以下)
Snは、ステンレス鋼材の耐食性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Snの含有量が多すぎると、Snが偏析し、製造性が低下する。そのため、Snの含有量の上限値は、0.100%、好ましくは0.090%、より好ましくは0.080%である。一方、Snの含有量の下限値は、特に限定されないが、好ましくは0.001%、より好ましくは0.002%である。
(B:0.0100%以下)
Bは、ステンレス鋼材の二次加工性を向上させるのに有効な元素である。ただし、Bの含有量が多すぎると、ステンレス鋼材の疲労強度が低下する。そのため、Bの含有量の上限値は、0.0100%、好ましくは0.0090%、より好ましくは0.0080%である。一方、Bの含有量の下限値は、特に限定されないが、好ましくは0.0001%、より好ましくは0.0003%である。
なお、素地の金属組織は、フェライト系である。ここで、本明細書において「フェライト系」とは、常温で金属組織が主にフェライト相であるものを意味する。
次に、素地の表面に形成された前処理皮膜について説明する。
前処理皮膜は、黒色化熱処理によって形成される黒色化皮膜(酸化皮膜)に比べて、厚みが小さい酸化皮膜である。そのため、前処理皮膜を有するステンレス鋼材は、黒色化皮膜を有するステンレス鋼材に比べてプレス加工などの各種加工が容易であり、各種加工によって各種部品(構造体)を容易に製造することができる。
また、前処理皮膜は、導電性が高いMn及びCrの複合酸化物を主体とする酸化皮膜であるため、スポット溶接も可能である。そのため、スポット溶接によって各種部品の製造及び各種部品の接合を容易に行うことができる。
(前処理皮膜の厚み:50~200nm)
前処理皮膜の厚みが大きすぎると、加工性及びスポット溶接性が低下する。そのため、加工性及びスポット溶接性を確保する観点から、前処理皮膜の厚みの上限値は、200nm、好ましくは190nm、より好ましくは180nmである。一方、前処理皮膜の厚みの下限値は、変形が起こり難い800℃未満の低温での黒色化熱処理を可能にする観点から、50nm、好ましくは55nmである。
ここで、本明細書において、前処理皮膜の厚みは、グロー放電発光分光法(GD-OES)を用いて得られた深さ方向の成分濃度プロファイルにおいて表面からO(酸素)が最大値の1/4となるポイントまでの深さのことを意味する。
(前処理皮膜のMn分率:0.30以上)
前処理皮膜は、スポット溶接性を確保する観点から、導電性が高いMn及びCrの複合酸化物を主体とする必要がある。そのため、前処理皮膜のMn分率の下限値は、0.30、好ましくは0.31、より好ましくは0.32である。一方、前処理皮膜のMn分率の上限値は、特に限定されないが、好ましくは0.80、より好ましくは0.75である。
ここで、本明細書において、前処理皮膜のMn分率は、グロー放電発光分光法(GD-OES)によって各元素の濃度プロファイルを測定し、O(酸素)ピーク強度が最大値の1/2のポイントにおける各元素の濃度を以下の式によって算出することで得ることができる。
Mn分率=Mn濃度/(Fe濃度+Cr濃度+Al濃度+Si濃度)
本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、上記のような特徴を有する前処理皮膜を有するため、スポット溶接が可能であり、黒色化熱処理を行っても寸法精度が良好である。したがって、本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、スポット溶接に用いるのに好適である。
(ステンレス鋼材の製造方法)
本発明の実施形態に係るステンレス鋼材の製造方法は、上記の特徴を有するステンレス鋼材を製造可能な方法であれば特に限定されない。本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、例えば、上記の組成を有する圧延材を、O2濃度が1体積%以上の酸化性雰囲気下、850~1050℃で60秒未満均熱する前処理を行うことによって製造することができる。
酸化性雰囲気におけるO2濃度が1体積%未満であると、Cr、Si、Alなどが優先的に酸化してしまい、導電性が高いMn及びCrの複合酸化物を主体とする酸化皮膜を形成することができない。特に、上記の特徴を有する前処理皮膜を安定して形成する観点から、酸化性雰囲気におけるO2濃度は、好ましくは1.5体積%以上、より好ましくは2体積%以上である。なお、酸化性雰囲気におけるO2濃度の上限値は、特に限定されないが、一般的に20体積%である。
均熱温度が850℃未満であると、圧延(例えば冷間圧延)時に付与されたステンレス鋼材の歪が除去され難いとともに、所定の厚みの前処理皮膜を形成することができない。また、均熱温度が1050℃を超えると、急激な酸化皮膜の形成に伴うCr23層の成長が起こってしまい、所望の組成を有する前処理皮膜を形成することができない。特に、上記の特徴を有する前処理皮膜を安定して形成する観点から、均熱温度は、好ましくは855~1045℃、より好ましくは860~1040℃である。
なお、均熱時間は、均熱温度に応じて適宜調整すればよいが、好ましくは2秒以上60秒未満、より好ましくは5~55秒である。
圧延材としては、特に限定されず、熱延材、冷延材などを用いることができる。圧延材は、当該技術分野において公知の方法に従って製造することができる。例えば、冷延材は、上記の組成を有するステンレス鋼を溶製し、熱間圧延、焼鈍及び酸洗を行った後、冷間圧延することによって製造することができる。
<スポット溶接構造体>
本発明の実施形態に係るスポット溶接構造体は、上記のステンレス鋼材をスポット溶接した後、800℃未満の温度で黒色化熱処理を行うことによって製造することができる。
上記のステンレス鋼材は、スポット溶接が可能な前処理皮膜を有しているため、スポット溶接構造体を容易に製造することができる。また、黒色化熱処理の温度が800℃未満であるため、冷間加工時に付与されたステンレス鋼材の歪が除去されず、スポット溶接構造体の寸法精度の低下を抑制することもできる。
上記のステンレス鋼材は、スポット溶接の前に、プレス、ロールフォーミングなどの冷間加工が行われていてもよい。このような冷間加工を行うことにより、所望の形状のスポット溶接構造体を製造することができる。
スポット溶接の条件は、特に限定されず、当該技術分野において公知の条件に従って行うことができる。例えば、2つの被溶接材の少なくとも一方に上記のステンレス鋼材を用い、一対の電極で2つの被溶接材を挟み、加圧しつつ通電する。このとき接触面に発生する抵抗熱により、2つの被溶接材を局部的に発熱及び溶融させることで溶接することができる。
黒色化熱処理の温度以外の条件は、当該技術分野において公知の条件に従って行うことができる。具体的には、黒色化熱処理の雰囲気は、酸化性雰囲気下で行えばよい。また、黒色化皮膜を安定して形成する観点から、黒色化熱処理の温度は、好ましくは500~795℃、より好ましくは510~790℃である。さらに、黒色化熱処理の時間は、好ましくは60~4000分、より好ましくは80~3500分である。
上記のようにして製造される本発明の実施形態に係るスポット溶接構造体は、ステンレス母材とスポット溶接部とを備える。
ステンレス母材は、上記の組成を有する素地と、素地の表面に形成された黒色化皮膜であって、L***表色系において明度指数L*が45.0以下、クロマネチックス指数a*及びb*が±5.00以内である黒色化皮膜とを含む。明度指数L*、クロマネチックス指数a*及びb*が上記範囲内であれば、所望の黒色色調が得られているということができる。
ここで、本明細書において「明度指数L*」及び「クロマネチックス指数a*及びb*」は、JIS Z8722:2009に準拠して測定することができる。
本発明の実施形態に係るスポット溶接構造体は、スポット溶接によって製造可能であり、寸法精度も良好である。
スポット溶接構造体の例としては、特に限定されないが、例えば、マフラーなどの排気系部品、取り付け治具と接合される外装建材パネルなどが挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明の内容を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
表1に示す組成(残部はFe及び不純物である)を有するステンレス鋼を溶製し、熱間圧延して厚み3.0mmの熱延板を得た後、熱延板を1050℃で焼鈍して酸洗することによって熱延焼鈍板を得た。次に、熱延焼鈍板を冷間圧延して厚み1.0mmの冷延板を得た。次に、冷延板を表2に示す条件で前処理してステンレス鋼板を得た。前処理において、酸化性雰囲気は、雰囲気炉内でO2ガスとN2ガスとの導入比を調整することで所定のO2濃度に制御した。得られたステンレス鋼板から500mm(圧延方向)×100mm(幅方向)の試験片を切り出した。
上記の試験片について、以下の評価を行った。
(前処理皮膜の厚み及びMn分率)
試験片から50mm角の測定用試験片を切り出し、表面をアセトンで脱脂させた。次に、JIS K0144:2018に準拠するグロー放電発光分光法(GD-OES)を用いて前処理皮膜の分析を行った。
GD-OESでは、得られた深さ方向の成分濃度プロファイルにおいて表面からO(酸素)が最大値の1/4となるポイントまでの深さを前処理皮膜の厚みとした。
また、GD-OESでは、得られた深さ方向の成分濃度プロファイルにおいてO(酸素)ピーク強度が最大値の1/2のポイントにおける各元素の濃度を以下の式によって算出した値をMn分率とした。
Mn分率=Mn濃度/(Fe濃度+Cr濃度+Al濃度+Si濃度)
(スポット溶接性)
試験片から50mm角の溶接用試験片を2枚切り出し、表面をアセトンで脱脂させた。次に2枚の溶接用試験片を重ねて中心部にスポット溶接を施した。スポット溶接は、電極径φ6mm、圧力4.5kN、電流5kA、通電時間0.09秒とした。次に、接合された構造体について、精密切断機を用い、スポット溶接部の中央を通るように切断した。この断面を樹脂埋めし、鏡面研磨した後、フッ硝酸でエッチングを施した。その後、スポット溶接部にナゲットが形成されているものを○(スポット溶接性が良好)、ナゲットが形成されていないものを×(スポット溶接性が不十分)と判断した。
上記の結果を表2に示す。
次に、上記の試験片について、表3に示す条件で黒色化熱処理を行って以下の評価を行った。なお、黒色化熱処理の雰囲気は、大気雰囲気とした。
(色調)
表面に形成された黒色化皮膜の任意の5箇所について、測定径3mmφの分光測色計を用いてJIS Z8722:2009に準拠した色調測定を行い、平均値をJIS Z8781-4:2013に準拠するCIELAB(L***表色系)である明度指数L*、クロマネチックス指数a*、b*で示した。
上記の色調の測定条件は、以下の通りとした。
装置:コニカミノルタ 分光測色計 CM-700d
光源:パルスキセノンランプ
受光素子:デュアル36素子シリコンフォトダイオードアレイ
ターゲットマスク:φ3mm
測定:10°視野
補助イルミナント:D65 昼光、色温度6504K
正反射処理モード:SCI
(熱変形:寸法精度)
上記の試験片から75mm(圧延方向)×10mm(幅方向)の測定用試験片を切り出した。次に、300N万能試験機において、内側半径8mmのポンチを用いて両脚が平行となるようにU字曲げ加工を行い、両脚の間隔を測定した。次に、上記と同様の条件で黒色化熱処理を行った後、両脚の間隔を再度測定した。なお、黒色化熱処理を行う際、平坦なAl23板上に片脚を載せるように設置した。この評価において、黒色化熱処理の前後における両脚の間隔の平均差(ΔH)が5mm以内であれば、熱変形が小さく、寸法精度が良好であると判断した。
上記の結果を表3に示す。
表2及び3に示されるように、実施例1~10のステンレス鋼板は、厚みが50~200nm、Mn分率が0.30以上の前処理皮膜を有しているため、スポット溶接が可能であるとともに、黒色化熱処理によって所望の黒色色調を得ることができた。また、実施例8は、黒色化熱処理の温度を高く設定したため寸法精度が十分でなかったが、実施例1~7、9及び10は、黒色化熱処理の温度を低く設定したため寸法精度も向上させることができた。
これに対して比較例1のステンレス鋼板は、前処理を行わなかったため、黒色化熱処理によって所望の黒色色調を付与することができなかった。
比較例2のステンレス鋼板は、前処理の均熱温度が高すぎたため、Mn分率が低く、厚みが大きい前処理皮膜が形成された。その結果、スポット溶接性が十分でなかった。
比較例3及び4のステンレス鋼板は、前処理のO2濃度又は均熱温度が低すぎたため、Mn分率が低く、厚みが小さい前処理皮膜が形成された。その結果、所望の黒色色調を付与することができなかった。
比較例5のステンレス鋼板は、素地のMn含有量が少なすぎたため、前処理皮膜のMn分率が低くなってしまい、所望の黒色色調を付与することができなかった。
比較例6のステンレス鋼板は、素地のMn含有量が多すぎたため、所望の黒色色調を付与することができなかった。
比較例7のステンレス鋼板は、素地のAl含有量が多すぎたため、前処理によってAl酸化物が濃化した前処理皮膜となり、Mn分率が低くなってしまった。その結果、スポット溶接性が十分でなかった。
比較例8のステンレス鋼板は、素地のCr含有量が少なすぎたため、厚みが大きい前処理皮膜が形成された。その結果、スポット溶接性が十分でなかった。
比較例9のステンレス鋼板は、素地のCr含有量が多すぎたため、前処理皮膜のMn分率が低くなってしまった。その結果、スポット溶接性が十分でないとともに、所望の黒色色調を付与することもできなかった。
以上の結果からわかるように、本発明によれば、スポット溶接が可能であり、黒色化熱処理を行っても寸法精度が良好なステンレス鋼材を提供することができる。また、本発明によれば、スポット溶接によって製造可能であり、寸法精度が良好なスポット溶接構造体及びその製造方法を提供することができる。

Claims (6)

  1. 質量基準で、C:0.100%以下、Si:1.00%以下、Mn:0.05~1.00%、P:0.100%以下、S:0.100%以下、Cr:16.00~25.00%、Ni:1.00%以下、Cu:1.00%以下、Mo:2.00%以下、N:0.100%以下、Al:1.00%以下、Ti:0.08~0.50%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する素地と、
    前記素地の表面に形成された前処理皮膜であって、厚みが50~200nm、Mn分率が0.30以上である前処理皮膜と
    を含むステンレス鋼材。
  2. 前記素地は、質量基準で、Nb:0.50%以下、Zr:1.00%以下、Co:1.00%以下、V:1.00%以下、W:1.00%以下、REM:0.100%以下、Ca:0.100%以下、Sn:0.100%以下、B:0.0100%以下から選択される少なくとも1種を更に含む、請求項1に記載のステンレス鋼材。
  3. スポット溶接に用いられる、請求項1又は2に記載のステンレス鋼材。
  4. ステンレス母材とスポット溶接部とを備えるスポット溶接構造体であって、
    前記ステンレス母材は、
    質量基準で、C:0.100%以下、Si:1.00%以下、Mn:0.05~1.00%、P:0.100%以下、S:0.100%以下、Cr:16.00~25.00%、Ni:1.00%以下、Cu:1.00%以下、Mo:2.00%以下、N:0.100%以下、Al:1.00%以下、Ti:0.08~0.50%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する素地と、
    前記素地の表面に形成された黒色化皮膜であって、L***表色系において明度指数L*が45.0以下、クロマネチックス指数a*及びb*が±5.00以内である黒色化皮膜と
    を含むスポット溶接構造体。
  5. 前記素地は、質量基準で、Nb:0.50%以下、Zr:1.00%以下、Co:1.00%以下、V:1.00%以下、W:1.00%以下、REM:0.100%以下、Ca:0.100%以下、Sn:0.100%以下、B:0.0100%以下から選択される少なくとも1種を更に含む、請求項4に記載のスポット溶接構造体。
  6. 請求項1~3のいずれか一項に記載のステンレス鋼材をスポット溶接した後、800℃未満の温度で黒色化熱処理を行う、スポット溶接構造体の製造方法。
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