JP2023130263A - 地上給電装置、非接触給電システム、地上給電装置の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

地上給電装置、非接触給電システム、地上給電装置の制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地上給電装置に保存されている、当該地上給電装置を走行する可能性のある車両の識別情報を、適切なタイミングで消去できるようにする。【解決手段】地上給電装置2は、サーバ1から受信して記憶装置222に保存された移動体3の識別情報が、移動体3から受信した移動体の識別情報と一致した場合に、移動体3に対して非接触給電を実施するように構成される制御装置22を備える。制御装置22は、地上給電装置2が設置された道路周辺の道路状況、又は移動体3の走行軌跡に基づいて、サーバ1から受信して記憶装置222に保存された移動体3の識別情報を記憶装置222から消去するタイミング、又はサーバ1から受信して記憶装置222に保存された移動体3の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更するように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、非地上給電装置、非接触給電システム、地上給電装置の制御方法及びコンピュータプラグラムに関する。
特許文献1には、磁界結合(電磁誘導)、電界結合、磁界共振結合(磁界共鳴)及び電界共振結合(電界共鳴)のような伝送方式を用いて、地面に設けられた地上給電装置から、走行中の車両に電力を非接触で伝送する非接触給電システムが開示されている。
特開2018-157686号公報
地上給電装置は、自装置に向かって走行してくる車両が非接触給電システムのシステム利用許可を得た車両であるか否かの確認を行う必要がある。そのため、地上給電装置がその確認を行うことができるように、システム利用許可を得た車両が走行する可能性のある各地上給電装置に対して、当該車両を識別するための識別情報(例えば、システム利用許可を得た車両に対して発行される仮想的なチケットなど)を予め送信しておく必要がある。したがって、各地上給電装置は、受信した識別情報を記憶しておく必要がある。しかしながら、地上給電装置の記憶容量や第3者による電気窃盗防止等の観点から、車両が走行しなかったために使用されずに残ってしまった識別情報を適切なタイミングで消去又は無効化する必要がある。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、地上給電装置に保存されている、当該地上給電装置を走行する可能性のある車両の識別情報を、適切なタイミングで消去又は無効化できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様による地上給電装置は、サーバ及び移動体のそれぞれと通信可能な通信装置と、記憶装置と、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報が移動体から受信した移動体の識別情報と一致した場合に移動体に対して非接触給電を実施するように構成される制御装置と、を備える。そして制御装置は、地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況又は移動体の走行軌跡に基づいて、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報を記憶装置から消去するタイミング、又はサーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更するようにさらに構成される。
また上記課題を解決するために、本発明のある態様による非接触給電システムは、サーバと、移動体と、記憶装置を有してサーバ及び移動体のそれぞれと通信可能に構成されると共に移動体に対して非接触給電を実施可能に構成される地上給電装置と、を備える。そして地上給電装置は、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報が、移動体から受信した移動体の識別情報と一致した場合に移動体に対して非接触給電を実施し、地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況又は移動体の走行軌跡に基づいて、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報を記憶装置から消去するタイミング、又はサーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更するようにさらに構成される。
また上記課題を解決するために、本発明のある態様による地上給電装置の制御方法は、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報が移動体から受信した移動体の識別情報と一致した場合に移動体に対して非接触給電を実施し、地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況又は移動体の走行軌跡に基づいて、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報を前記記憶装置から消去するタイミング、又はサーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更する。
また上記課題を解決するために、本発明のある態様によるコンピュータプログラムは、サーバ及び移動体のそれぞれと通信可能な通信装置と、記憶装置と、を備える地上給電装置を制御するためのコンピュータ用のコンピュータプログラムであって、地上給電装置に、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報が、移動体から別途に受信した移動体の識別情報と一致した場合に、移動体に対して非接触給電を実施させ、地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況又は移動体の走行軌跡に基づいて、サーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報を記憶装置から消去するタイミング、又はサーバから受信して記憶装置に保存された移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更させる、ことを実行させる。
本発明のこれらの態様によれば、地上給電装置上を走行する可能性のある車両の識別情報を、地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況又は移動体の走行軌跡に基づいて適切なタイミングで地上給電装置から消去又は無効化することができる。
図1は、非接触給電システムの概略構成図である。 図2は、地上給電装置及び車両の構成の一例を示す図である。 図3は、送電コントローラ及び送電コントローラに接続された機器の概略的な構成図である。 図4は、車両コントローラ及び車両コントローラに接続された機器の概略的な構成図である。 図5は、非接触給電による電力供給の実施方法について説明する動作シーケンス図である。 図6は、本発明の第1実施形態による第2チケットの消去処理について説明するフローチャートである。 図7は、本発明の第2実施形態による第2チケットの消去処理について説明するフローチャートである。 図8は、本発明の第3実施形態による第2チケットの消去処理について説明するフローチャートである。 図9は、車両の走行軌跡に基づいて第2チケットを消去する場合の例について説明する図である。 図10は、地上給電装置及の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による非接触給電システム100の概略構成図である。
非接触給電システム100は、サーバ1と、地上給電装置2と、移動体の一例である車両3と、を備え、システム利用許可を得た走行中又は駐停車中の車両3に対して、地上給電装置2から磁界共振結合(磁界共鳴)による非接触電力伝送を実施することができるように構成される。なお図1では、地上給電装置2の設置例の一例として、地上給電装置2が道路に沿って所定間隔で連続的に設定されている例を示している。以下の説明では、地上給電装置2が設置されている道路のことを、必要に応じて「電化道路」という。
なお、本明細書において、「走行」という用語は、車両3が走行のために道路上に位置する状態を意味する。したがって、「走行」という用語は、車両3が実際にゼロよりも大きい任意の速度で走っている状態のみならず、例えば信号待ちなどによって道路上で停止している状態も含む。
図1に示すように、サーバ1は、サーバ通信部11と、サーバ記憶部12と、サーバ処理部13と、を備える。
サーバ通信部11は、サーバ1をネットワーク6と接続するための通信インターフェース回路を有し、ネットワーク6を介して地上給電装置2及び車両3のそれぞれと通信することができるように構成される。
サーバ記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State DRIVE)、光記録媒体、半導体メモリ等の記憶媒体を有し、サーバ処理部13での処理に用いられる各種のコンピュータプログラムやデータ等を記憶する。
サーバ処理部13は、一又は複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。サーバ処理部13は、サーバ記憶部12に格納された各種のコンピュータプログラムを実行し、サーバ1の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えばプロセッサである。
続いて、図2から図4を参照して、本実施形態による地上給電装置2及び車両3の構成について説明する。図2は、本実施形態による地上給電装置2及び車両3の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、地上給電装置2は、地上側通信装置71、送電装置4、電源21及び送電コントローラ22を有する。地上側通信装置71、電源21及び送電コントローラ22は、道路内に埋め込まれてもよいし、道路内とは別の場所(地上を含む)に配置されてもよい。
地上側通信装置71は、サーバ1、車両3及び外部の通信センタなどと通信可能に構成される。
本実施形態では地上側通信装置71は、ネットワーク6とゲートウェイ等を介して接続される無線基地局にアクセスすることで、無線基地局を介してネットワーク6と接続することができるように構成される。これにより、地上側通信装置71とサーバ1との間で広域無線通信が行われ、例えば、車両3に対して非接触給電を行うために必要な各種の情報のやり取りが行われる。広域無線通信は、後述する狭域無線通信に比べて通信距離が長い通信であり、具体的には例えば通信距離が10メートルから10キロメートルの通信である。広域無線通信としては、通信距離が長い種々の無線通信を用いることができ、例えば、3GPP、IEEEによって策定された4G、LTE、5G、WiMAX等の任意の通信規格に準拠した通信が用いられる。
また本実施形態では、地上側通信装置71は、所定の無線通信回線を利用して、車両3に搭載された車両側通信装置72と直接的に狭域無線通信を行うことができるように構成される。狭域無線通信は、広域無線通信に比べて通信距離が短い通信であり、具体的には例えば通信距離が10メートル未満の通信である。狭域無線通信としては、通信距離が短い種々の近距離無線通信を用いることができ、例えば、IEEE、ISO、IEC等によって策定された任意の通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標))に準拠した通信が用いられる。また、狭域無線通信を行うための技術としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)、DSRC(dedicated Short Range Communication)等が用いられる。
また本実施形態では、地上側通信装置71は、例えば道路交通情報センタなどの外部の通信センタと通信し、外部情報を受信できるように構成される。外部情報は、例えば、地上給電装置2が設置された電化道路区間の交通量や渋滞長、車両平均速度、車両通過平均時間などの道路交通情報である。
電源21は、送電装置4に電力を供給する。電源21は、例えば、単相交流電力を供給する商用交流電源である。なお、電源21は、三相交流電力を供給する他の交流電源であってもよいし、燃料電池のような直流電源であってもよい。
送電装置4は、電源21から供給された電力を車両3へ伝送する。送電装置4は、送電側整流回路41、インバータ42及び送電側共振回路43を有する。送電装置4では、電源21から供給される交流電力が送電側整流回路41において整流されて直流電流に変換され、この直流電流がインバータ42において交流電力に変換され、この交流電力が送電側共振回路43に供給される。
送電側整流回路41は、電源21及びインバータ42に電気的に接続される。送電側整流回路41は、電源21から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力をインバータ42に供給する。送電側整流回路41は例えばAC/DCコンバータである。
インバータ42は送電側整流回路41及び送電側共振回路43に電気的に接続される。インバータ42は、送電側整流回路41から供給された直流電力を、電源21の交流電力よりも高い周波数の交流電力(高周波電力)に変換し、高周波電力を送電側共振回路43に供給する。
送電側共振回路43は、コイル44及びコンデンサ45から構成される共振器を有する。コイル44及びコンデンサ45の各種パラメータ(コイル44の外径及び内径、コイル44の巻数、コンデンサ45の静電容量等)は、送電側共振回路43の共振周波数が所定の設定値になるように定められる。所定の設定値は、例えば10[kHz]~100[GHz]であり、好ましくは、非接触電力伝送用の周波数帯域としてSAE TIR J2954規格によって定められた85[kHz]である。
送電側共振回路43は、コイル44の中心が車線の中央に位置するように、車両3が通過する車線の中央に配置される。インバータ42から供給された高周波電力が送電側共振回路43に印加されると、送電側共振回路43は、送電するための交流磁界を発生させる。なお、電源21が直流電源である場合には、送電側整流回路41は省略されてもよい。
送電コントローラ22は、地上給電装置2の各種制御を行う。例えば、送電コントローラ22は、送電装置4のインバータ42に電気的に接続され、送電装置4による電力送信を制御すべくインバータ42を制御する。また送電コントローラ22は、地上側通信装置71を介してサーバ1及び車両3と通信を行う。なお車両3とは、地上側通信装置71を介して直接的に通信することもできるし、地上側通信装置71からサーバ1を経由して間接的に通信することもできる。
図3は、送電コントローラ22及び送電コントローラ22に接続された機器の概略的な構成図である。
送電コントローラ22は、通信インターフェース221、記憶部222及び送電処理部223を備える。通信インターフェース221、記憶部222及び送電処理部223は信号線を介して互いに接続されている。
通信インターフェース221は、地上給電装置2を構成する各種機器(例えば、インバータ42、地上側通信装置71及び後述する地上側センサ23など)に送電コントローラ22を接続するためのインターフェース回路を有する。送電コントローラ22は、通信インターフェース221を介して地上給電装置2を構成する各種機器と通信する。
記憶部222は、HDDやSSD、光記録媒体、半導体メモリ等の記憶媒体を有し、送電処理部223での処理に用いられる各種のコンピュータプログラムやデータ等を記憶する。
送電処理部223は、一又は複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。送電処理部223は、記憶部222に格納された各種のコンピュータプログラムを実行し、地上給電装置2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えばプロセッサである。
送電コントローラ22には、地上側センサ23が接続されている。地上側センサ23は、例えば、送電装置4の各種機器(特に、送電側共振回路43、インバータ42及び送電側整流回路41)に流れる電流を検出する送電装置電流センサ、送電装置4の各種機器に加わる電圧を検出する送電装置電圧センサ、送電装置4の各種機器の温度を検出する送電装置温度センサ、送電装置4が埋め込まれた道路上の異物を検出する異物センサ、及び送電装置4が埋め込まれた道路上の生体を検出する生体センサを含む。地上側センサ23の出力は、送電コントローラ22に入力される。
図2に戻り、車両3は、車両側通信装置72、受電装置5、モータ31、バッテリ32、パワーコントロールユニット(PCU)33及び車両コントローラ34を有する。本実施形態による車両3は、バッテリ32のみを動力源とする電動車(BEV;Battery Electric Vehicle)であるが、バッテリ32以外にも内燃機関等の動力源を備えるいわゆるハイブリッド車(HEV;Hybrid Electric Vehicle、又はPHEV;Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよく、特にその種類が限られるものではない。
車両側通信装置72は、サーバ1及び地上給電装置2と通信可能に構成される。本実施形態では車両側通信装置72は、ネットワーク6とゲートウェイ等を介して接続される無線基地局にアクセスすることで、無線基地局を介してネットワーク6と接続することができるように構成される。これにより、車両側通信装置72とサーバ1との間で広域無線通信が行われる。
また車両側通信装置72は、所定の無線通信回線を利用して、各地上給電装置2の地上側通信装置71との間で直接的に狭域無線通信を行うことができるように構成される。
モータ31は、例えば交流同期モータであり、電動機及び発電機として機能する。モータ31は、電動機として機能するとき、バッテリ32に蓄えられた電力を動力源として駆動される。モータ31の出力は減速機及び車軸を介して車輪30に伝達される。一方、車両3の減速時には車輪30の回転によってモータ31が駆動され、モータ31は発電機として機能して回生電力を発電する。
バッテリ32は、充電可能な二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等から構成される。バッテリ32は車両3の走行に必要な電力(例えばモータ31の駆動電力)を蓄える。受電装置5によって受電した電力がバッテリ32に供給されると、バッテリ32が充電される。また、モータ31によって発電された回生電力がバッテリ32に供給されると、バッテリ32が充電される。バッテリ32が充電されると、バッテリ32の充電率(SOC:State Of Charge)が回復する。なお、バッテリ32は、車両3に設けられた充電ポートを介して地上給電装置2以外の外部電源によっても充電可能であってもよい。
PCU33は、バッテリ32及びモータ31に電気的に接続される。PCU33は、インバータ、昇圧コンバータ及びDC/DCコンバータを有する。インバータは、バッテリ32から供給された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ31に供給する。一方、インバータは、モータ31によって発電された交流電力(回生電力)を直流電力に変換し、直流電力をバッテリ32に供給する。昇圧コンバータは、バッテリ32に蓄えられた電力がモータ31に供給されるときに、必要に応じてバッテリ32の電圧を昇圧する。DC/DCコンバータは、バッテリ32に蓄えられた電力がヘッドライト等の電子機器に供給されるときに、バッテリ32の電圧を降圧する。
受電装置5は、送電装置4から受電した電力をバッテリ32に供給する。受電装置5は、受電側共振回路51、受電側整流回路54及び充電回路55を有する。
受電側共振回路51は、路面との距離が小さくなるように車両3の底部に配置される。受電側共振回路51は、送電側共振回路43と同様の構成を有し、コイル52及びコンデンサ53から構成される共振器を有する。コイル52及びコンデンサ53の各種パラメータ(コイル52の外径及び内径、コイル52の巻数、コンデンサ53の静電容量等)は、受電側共振回路51の共振周波数が送電側共振回路43の共振周波数と一致するように定められる。なお、受電側共振回路51の共振周波数と送電側共振回路43の共振周波数とのずれ量が小さければ、例えば受電側共振回路51の共振周波数が送電側共振回路43の共振周波数の±20%の範囲内であれば、受電側共振回路51の共振周波数は送電側共振回路43の共振周波数と必ずしも一致している必要はない。
受電側共振回路51が送電側共振回路43と対向しているときに、送電側共振回路43によって交流磁界が生成されると、交流磁界の振動が、送電側共振回路43と同一の共振周波数で共鳴する受電側共振回路51に伝達される。この結果、電磁誘導によって受電側共振回路51に誘導電流が流れ、誘導電流によって受電側共振回路51において誘導起電力が発生する。すなわち、送電側共振回路43は受電側共振回路51へ送電し、受電側共振回路51は送電側共振回路43から受電する。
受電側整流回路54は、受電側共振回路51及び充電回路55に電気的に接続される。受電側整流回路54は、受電側共振回路51から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力を充電回路55に供給する。受電側整流回路54は例えばAC/DCコンバータである。
充電回路55は受電側整流回路54及びバッテリ32に電気的に接続される。特に、バッテリ32へは、リレー38を介して接続される。充電回路55は、受電側整流回路54から供給された直流電力をバッテリ32の電圧レベルに変換してバッテリ32に供給する。送電装置4から送電された電力が受電装置5によってバッテリ32に供給されると、バッテリ32が充電される。充電回路55は例えばDC/DCコンバータである。
車両コントローラ34は、車両3の各種制御を行う。例えば、車両コントローラ34は、受電装置5の充電回路55に電気的に接続され、送電装置4から送信された電力によるバッテリ32の充電を制御すべく充電回路55を制御する。また、車両コントローラ34は、PCU33に電気的に接続され、バッテリ32とモータ31との間の電力の授受を制御すべくPCU33を制御する。さらに、車両コントローラ34は、車両側通信装置72を制御する。
図4は、車両コントローラ34及び車両コントローラ34に接続された機器の概略的な構成図である。
車両コントローラ34は、通信インターフェース341、記憶部342及び車両処理部343を有する。通信インターフェース341、記憶部342及び車両処理部343は、信号線を介して互いに接続されている。
通信インターフェース341は、CAN等の規格に準拠した車内ネットワークに車両コントローラ34を接続するためのインターフェース回路を有する。車両コントローラ34は、通信インターフェース341を介して他の機器と通信する。
記憶部342は、HDDやSSD、光記録媒体、半導体メモリ等の記憶媒体を有し、車両処理部343での処理に用いられる各種のコンピュータプログラムやデータ等を記憶する。
車両処理部343は、一又は複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。車両処理部343は、記憶部342に格納された各種のコンピュータプログラムを実行し、車両3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えばプロセッサである。
また、車両3は、GNSS受信機35、ストレージ装置36、複数の車両側センサ37、リレー38及びHMI装置39を更に備える。GNSS受信機35、ストレージ装置36、車両側センサ37、リレー38及びHMI装置39は車内ネットワークを介して車両コントローラ34に電気的に接続される。
GNSS受信機35は、複数(例えば3つ以上)の測位衛星から得られる測位情報に基づいて、車両3の現在位置(例えば車両3の緯度及び経度)を検出する。GNSS受信機35の出力、すなわちGNSS受信機35によって検出された車両3の現在位置は車両コントローラ34に送信される。
ストレージ装置36は、データを記憶する。ストレージ装置36は、例えば、HDD、SSD(Solid State Drive)又は光記録媒体を備える。本実施形態では、ストレージ装置36は、地図情報を記憶する。地図情報には、道路に関する情報に加えて、地上給電装置2の設置位置情報等の情報が含まれる。車両コントローラ34はストレージ装置36から地図情報を取得する。なお、ストレージ装置36には地図情報が含まれていなくてもよく、この場合、車両コントローラ34は車両側通信装置72を介して車両3の外部(例えば、サーバ1)から地図情報を取得してもよい。
車両側センサ37は、車両3の状態を検出する。本実施形態では、車両側センサ37は、車両3の状態を検出するセンサとして、車両3の速度を検出する速度センサ、バッテリ32の温度を検出するバッテリ温度センサ、受電装置5の各種機器(特に、受電側共振回路51及び受電側整流回路54)の温度を検出する受電装置温度センサ、バッテリ32の充電電流値及び放電電流値を検出するバッテリ電流センサ、受電装置5の各種機器に流れる電流を検出する受電装置電流センサ、及び受電装置5の各種機器に加わる電圧を検出する受電装置電圧センサを含む。車両側センサ37の出力は、車両コントローラ34に入力される。
リレー38は、バッテリ32と受電装置5との間に配置されて、バッテリ32と受電装置5とを接続・遮断する。リレー38が接続されているときには受電装置5が受電した電力がバッテリ32に供給される。しかしながら、リレー38が遮断されているときには受電装置5からバッテリ32へ電流が流れず、よって受電装置5は実質的に受電することができなくなる。
HMI装置39は、車両乗員との間で情報のやり取りを行うためのインターフェースである。本実施形態によるHMI装置39は、車両乗員に各種の情報を提供するためのディスプレイ及びスピーカと、車両乗員が情報の入力操作を行うためのタッチパネル(又は操作ボタン)と、を備える。HMI装置39は、車両乗員によって入力された入力情報を、車内ネットワークを介して当該入力情報を必要とする各種の装置(例えば車両コントローラ34)に送信すると共に、車内ネットワークを介して受信した情報をディスプレイに表示するなどして車両乗員に提供する。
次に、図5の動作シーケンス図を参照して、本実施形態による非接触給電による電力供給の実施方法について説明する。
ステップS1において、車両コントローラ34は、当該車両コントローラ34が搭載された車両3(自車両)が非接触給電を要求しているか否かを判定する。車両コントローラ34は、自車両3が非接触給電を要求していればステップS2の処理に進む。一方で車両コントローラ34は、自車両3が非接触給電を要求していなければ処理を終了する。本実施形態では、車両乗員がHMI装置39を介して非接触給電の要求の有無を手動で切り替えることができるようになっているが、これに限らず、例えばバッテリ32の充電率に応じて非接触給電の要求の有無が自動的に切り替わるようになっていてもよい。
ステップS2において、車両コントローラ34は、例えば3ウェイハンドシェイクを行ってサーバ1との通信コネクションを確立した後、サーバ1に対して、非接触給電システム100の利用要求信号を送信する。この利用要求信号には、例えば、非接触給電システム100を利用するために必要な各種の情報(例えば認証情報など)が含まれる。
ステップS3において、サーバ1は、認証情報などに基づいて、利用要求信号の送信元の車両3が非接触給電システム100を利用する権限を有しているかの確認を行い、その確認が取れた車両3に対して、暗号化された後述するシステム利用チケットを復号するための暗号鍵を送信する。
ステップS4において、車両コントローラ34は、電化道路区間よりも手前の地点に設定されるチェックポイントを通過したか否かを判定する。車両コントローラ34は、チェックポイントを通過していれば、ステップS5の処理に進む。一方で車両コントローラ34は、チェックポイントを通過していなければ、所定時間経過後にチェックポイントを通過したか否かを再度判定する。
チェックポイントを通過したか否かは、例えばチェックポイントにゲートが設置されている場合であれば、車両コントローラ34は、ゲートから発生される信号を受信することによって、チェックポイントを通過したことを判断することができる。その際、車両コントローラ34は、通過したチェックポイントの位置情報などを含むチェックポイント情報をゲートから受信することができる。また例えば、チェックポイント情報がストレージ装置36内の地図情報に含まれている場合や、サーバ1からチェックポイント情報を受信できる場合であれば、自車両3の位置情報とチェックポイントの位置情報とに基づいて、チェックポイントを通過したことを判断することもできる。このように、チェックポイントを通過したか否かを判定する方法は、特に限られるものではない。
なお本実施形態では、このステップS4において、チェックポイントを通過したか否かを判定しているが、これに限らず、例えばチェックポイントに接近したか否かを判定するようにしてもよい。
チェックポイントに接近したか否かは、例えば、チェックポイントを基準とした或る一定範囲内に位置する車両3に対して信号を送信する装置がチェックポイントに設けられている場合であれば、車両コントローラ34は、当該装置から発生される信号を受信することによって判断することができるし、これに限らず、自車両3の位置情報とチェックポイントの位置情報とに基づいて判断することもできる。チェックポイントを基準とした或る一定範囲は、例えば、信号待ちの車両に対して非接触給電を実施できるように信号待ちが発生する所定範囲の道路区間が電化道路区間となっている場合であれば、その電化道路区間に進入する前の一部の道路区間とすることができる。
ステップS5において、車両コントローラ34は、サーバ1に対して、非接触給電システム100を利用するための仮想的なチケットであるシステム利用チケットの発行要求を、自車両の識別情報及びチェックポイント情報と併せて送信する。
ステップS6において、サーバ1は、システム利用チケットの発行要求を受信すると、識別情報に基づいて発行要求元の車両3を特定する。そしてサーバ1は、特定した発行要求元の車両3に対して送信するためのシステム利用チケットであり、かつ非接触給電システム100を利用する権限を有している各車両3の固有のシステム利用チケットである第1チケットを発行する。またサーバ1は、それと同時に、第1チケットに対応するシステム利用チケットであり、かつ地上給電装置2に送信するためのシステム利用チケットである第2チケットを発行する。
ステップS7において、サーバ1は、暗号化した第1チケットをシステム利用チケットの発行要求元の車両3に送信し、第2チケットをチェックポイントに関連付けられた各地上給電装置2に送信する。チェックポイントに関連付けられた地上給電装置2とは、チェックポイントを通過した車両3が走行する可能性のある電化道路区間に設置された地上給電装置2のことであって、本実施形態によるサーバ1のサーバ記憶部12には、チェックポイント毎に、そのチェックポイントに関連付けられた地上給電装置2が予め記憶されている。
ステップS8において、車両コントローラ34は、受信した第1チケットを、暗号鍵を使って復号し、復号した第1チケットの地上給電装置2への周期的かつ直接的な送信を、車両側通信装置72を介して狭域無線通信により開始すると共に、自車両3が地上給電装置2の上を走行したときに電力を受電できるように受電装置5を制御する。
ステップS9において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、所定の通信強度(受信信号強度)以上で第1チケットを受信すると、受信した第1チケットに対応する第2チケットを既にサーバ1から受け取っているか、すなわち受信した第1チケットに対応する第2チケットを所持しているか否かを判定する。送電コントローラ22は、第1チケットに対応する第2チケットを所持していれば、ステップS10の処理に進む。一方で地上給電装置2は、第1チケットに対応する第2チケットを所持していなければ、ステップS11の処理に進む。
ステップS10において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、これから自装置の上を走行又は駐停車する車両3が、非接触給電を要求していて、かつ非接触給電システム100のシステム利用許可を得ている車両(以下「給電対象車両」という。)であると判断し、当該車両3が自装置の上を走行したときに又は駐停車したときに電力を送電することができるように送電装置4を制御する。
ステップS11において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、自装置の上を走行又は駐停車した車両3に電力を送電すると、当該車両3から受信した第1チケットに対応する第2チケットを記憶部222から消去する。
ステップS12において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、これから自装置の上を走行又は駐停車する車両3が給電対象車両ではないと判断し、当該車両3が自装置の上を走行しても又は駐停車しても電力を送電しないように送電装置4を制御する。
このように本実施形態では、地上給電装置2において、自装置に向かって接近してくる車両3が給電対象車両であるか否かの確認を行うことができるようにするために、サーバ1は、給電対象車両に第1チケットを送信すると共に、当該給電対象車両が走行する可能性のある地上給電装置2に対して第1チケットに対応する第2チケット(地上給電装置2が、自装置に向かって接近してくる車両3が給電対象車両であるか否かを識別するための識別情報)を送信するように構成されている。
そして地上給電装置2は、サーバ1から受信した第2チケットを送電コントローラ22の記憶部222に記憶し、記憶部222に記憶された第2チケットと、自装置に向かって接近してくる車両3から受信した第1チケットと、が一致していれば、当該車両3が給電対象車両であると判断して非接触給電を実施すると共に、当該車両3から受信した第1チケットに対応する第2チケットを記憶部222から消去するように構成されている。
すなわち本実施形態では、給電対象車両が走行する可能性のある各地上給電装置2に対してそれぞれ第2チケットが送信されることになるため、実際に給電対象車両が走行しなかった電化道路区間に設置された地上給電装置2にも第2チケットが送信される場合がある。この場合、地上給電装置2の送電コントローラ22の記憶部222に記憶された第2チケットは、消去されることなく記憶部222に保存されたままとなってしまうので、例えば、第1チケットを偽造した第3者による電気窃盗(盗電)などが発生しないように、また記憶部222の記憶容量を抑えることができるように、記憶部222に記憶された第2チケットを適切なタイミングで記憶部222から消去する必要がある。
そこで本実施形態では、地上給電装置2の送電コントローラ22の記憶部222に保存されている第2チケットのうち、サーバ1から受信してからの経過時間(以下「チケット保存時間」という。)が、所定のチケット消去時間以上となっている第2チケットがあれば、その第2チケットを記憶部222から消去することとした。そしてチケット消去時間を道路状況に応じて適切な時間に設定できるようにした。
以下、図6のフローチャートを参照して、送電コントローラ22が実施するこの本実施形態による第2チケットの消去処理について説明する。送電コントローラ22は、本ルーチンを所定の演算周期で繰り返し実行する。
ステップS101において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、自装置が設置されている電化道路区間の例えば混雑度合いなどの道路状況を把握する。
自装置が設置されている電化道路区間の道路状況は、例えば、地上側通信装置71を介して外部の道路交通情報センタと通信し、道路交通情報センタから自装置が設置されている電化道路区間の道路状況を把握するために必要な少なくとも1つのパラメータを取得することにより把握することができる。このようなパラメータとしては、例えば、自装置が設置されている電化道路区間の交通量や渋滞長、車両平均速度、区間通過平均時間などが挙げられる。
ステップS102において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、自装置が設置されている電化道路区間の道路状況に基づいて、チケット消去時間を設定する。
本実施形態では送電コントローラ22は、自装置が設置されている電化道路区間の道路状況から当該電化道路区間の混雑度合いを判断し、当該電化道路区間の混雑度合いが高くなるにつれて、チケット消去時間を大きくする。これは、自装置が設置されている電化道路区間の混雑度合いが高くなるほど、チェックポイントから自装置までの所要時間が長くなるためである。電化道路区間の混雑度合いは、基本的に交通量が多くなるほど、渋滞長が長くなるほど、車両兵器速度が低くなるほど、区間通過平均時間が長くなるほど、高くなる。
ステップS103において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、記憶部222に保存されている第2チケットのうち、チケット保存時間がチケット消去時間以上となっている第2チケットが存在しているかを確認し、チケット保存時間がチケット消去時間以上となっている第2チケットがあれば、その第2チケットを記憶部222から消去する。
以上説明した本実施形態による地上給電装置2は、サーバ1及び車両3(移動体)のそれぞれと通信可能な地上側通信装置71(通信装置)と、記憶部222(記憶装置)を有し、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケット(移動体の識別情報)が車両3から受信した第1チケット(移動体の識別情報)と一致した場合に、車両3に対して非接触給電を実施するように構成される送電コントローラ22(制御装置)と、を備える。そして送電コントローラ22は、地上給電装置2が設置された道路周辺の道路状況に基づいて、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケットを記憶部222から消去するタイミングを変更するように構成される。
これにより、地上給電装置2は、結果として自装置の上を走行しなかった車両3を識別するための第2チケットをサーバ1から受信したとしても、当該第2チケットを、自装置が設置された道路周辺の道路状況に基づいて適切なタイミングで自装置の記憶部222から消去することができる。
特に本実施形態では、送電コントローラ22は、第2チケットをサーバ1から受信してからの経過時間であるチケット保存時間が所定のチケット消去時間以上となったときに、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケットを消去し、チケット消去時間を、地上給電装置2が設置された道路周辺の道路状況に基づいて変更するように構成される。具体的には送電コントローラ22は、地上給電装置2が設置された道路の混雑度合いが高いときは、低いときに比べてチケット消去時間を長くするように構成されると共に、地上給電装置2が設置された道路の混雑度合いを、当該道路の交通量、渋滞長、車両平均速度及び車両平均通過時間の少なくとも一つのパラメータに基づいて判断するように構成される。
これにより、地上給電装置2が設置された道路周辺の現在の道路状況に応じた適切なタイミングで自装置の記憶部222から消去することができる。
また本実施形態では、サーバ1及び車両3(移動体)のそれぞれと通信可能な地上側通信装置71(通信装置)と、記憶部222(記憶装置)を備える地上給電装置2を制御するコンピュータ用のコンピュータプログラムによって、地上給電装置2に、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケット(移動体の識別情報)が車両3から受信した第1チケット(移動体の識別情報)と一致した場合に、車両3に対して非接触給電を実施させ、地上給電装置2が設置された道路周辺の道路状況に基づいて、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケットを記憶部222から消去するタイミングを変更させることを実行させている。
これにより、地上給電装置2が結果として自装置の上を走行しなかった車両3を識別するための第2チケットをサーバ1から受信したとしても、地上給電装置2によって、受信した第2チケットを、自装置が設置された道路周辺の道路状況に基づいて適切なタイミングで自装置の記憶部222から消去させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、各車両3のチェックポイントから地上給電装置までの所要時間の統計データに基づいてチケット消去時間を設定する点で、第1実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
図7は、本実施形態による第2チケットの消去処理について説明するフローチャートである。送電コントローラ22は、本ルーチンを所定の演算周期で繰り返し実行する。なお図7において、ステップS103の処理の内容は第1実施形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
ステップS201において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、自装置の上を走行した車両3に対して送電を実施すると、当該車両3が給電対象車両であるか否かの確認に使用した第2チケットをサーバ1から受信してから送電を実施するまでに要した時間、すなわち送電を実施した車両3がチェックポイントから自装置までに要した所要時間を算出し、それを記憶部222に記憶する。このように本実施形態では、車両3に対して送電を実施する度に、当該車両3のチェックポイントから自装置までの所要時間を取得し、それを送電コントローラ22の記憶部222に記憶させる。
ステップS202において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、これまでに取得した各車両3のチェックポイントから自装置までの所要時間の統計データを算出する。統計データは、例えば、各車両3のチェックポイントから自装置までの所要時間の平均値や中央値、最頻値とすることができるが、これらに限られるものではない。
ステップS203において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、チェックポイントから自装置までの所要時間の統計データに基づいて、チケット消去時間を設定する。本実施形態では送電コントローラは、統計データに1よりも大きい所定の係数を掛け合わせることで、チケット消去時間を設定している。
以上説明した本実施形態による送電コントローラ22(制御装置)は、車両3(移動体)に対して非接触給電を実施する度に、第2チケット(移動体の識別情報)をサーバ1から受信してから車両3に対して非接触給電を実施するまでの所要時間を算出して記憶部222(記憶装置)に保存し、チケット消去時間を、記憶部222に保存された前記所要時間の複数のデータから得られる前記所要時間の統計データに基づいて変更するように構成される。
これにより、本実施形態による地上給電装置2は、第1実施形態のように外部の道路交通情報センタから自装置が設置されている電化道路区間の道路状況に関する外部情報を得ることができなくても、自装置が設置された過去の道路周辺の道路状況に基づいて適切なタイミングで自装置の記憶部222から第2チケット消去することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、各車両3の走行軌跡に基づいて第2チケットを消去する点で、上記の各実施形態と相違する。以下、その相違点を中心に説明する。
図8は、本実施形態による第2チケットの消去処理について説明するフローチャートである。送電コントローラ22は、本ルーチンを所定の演算周期で繰り返し実行する。
ステップS301において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、サーバ1から第2チケットを受信したか否かを判定する。送電コントローラ22は、サーバ1から第2チケットを受信していればステップS302の処理に進む。一方で送電コントローラ22は、サーバ1から第2チケットを受信していなければ今回の処理を終了する。
ステップS302において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、受信した第2チケットと対応する第1チケットを所持している車両3の位置情報をサーバ1に問い合わせる。なお本実施形態では、車両3は、チェックポイントを通過すると、自車両の位置情報を定期的にサーバ1に送信しているものとする。
ステップS303において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、第2チケットと対応する第1チケットを所持している車両3の位置情報をサーバ1から受信すると、これまでに受信した当該車両3の位置情報に基づいて、当該車両3の走行軌跡を算出する。
ステップS304において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、ステップS303で算出した車両3の走行軌跡に基づいて、当該車両3が自装置の上を走行する可能性が無くなったか否かを判断する。
送電コントローラ22は、車両3が自装置の上を走行する可能性が無いと判断したときは、ステップS305の処理に進む。一方で送電コントローラ22は、車両3が自装置の上を走行する可能性が有ると判断したときは、所定時間が経過した後、ステップS302の処理に戻る。
車両3が自装置の上を走行する可能性が無いと判断できる場合の一例を挙げると、例えば図9に示すように、チェックポイント通過後の電化道路区間にT字路が存在する場合において、T字路の図中左側に配置された各地上給電装置2の送電コントローラ22は、走行軌跡に基づいて車両3が右折したことを判断できたとき(すなわち車両3が自装置から離れる方向に走行していることを判断できたとき)は、当該車両3は自装置の上を走行する可能性が無いと判断できる。また送電コントローラ22は、自装置が設置された車線とは進行方向が逆となる反対車線を車両3が走行していることを走行軌跡に基づいて判断できたときも、当該車両3は自装置の上を走行する可能性が無いと判断できる。
ステップS305において、地上給電装置2の送電コントローラ22は、記憶部222に保存されている第2チケットのうち、自装置の上を走行する可能性が無くなった車両3に対応する第2チケットを消去する。
以上説明した本実施形態によれば、送電コントローラ22(制御装置)は、車両3(移動体)の走行軌跡に基づいて、地上給電装置2が設置された道路を車両3が走行する可能性が無くなったと判断したときに、サーバ1から受信して記憶部222(記憶装置)に保存された第2チケット(移動体の識別情報)を消去するように構成される。
具体的には送電コントローラ22は、車両3の走行軌跡に基づいて、車両3が地上給電装置2から離れる方向に走行していることを確認できたときに、地上給電装置2が設置された道路を車両3が走行する可能性が無くなったと判断するように構成される。また送電コントローラ22は、車両3の走行軌跡に基づいて、地上給電装置2が設置された車線とは進行方向が逆となる反対車線を車両3が走行していることを確認できたときに、地上給電装置2が設置された道路を車両3が走行する可能性が無くなったと判断するように構成される。
これにより、地上給電装置2は、結果として自装置の上を走行しなかった車両3を識別するための第2チケットをサーバ1から受信したとしても、当該第2チケットを、当該車両3の走行軌跡に基づいて適切なタイミングで自装置の記憶部222から消去することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば上記の第1実施形態では、地上給電装置2は、外部の道路交通情報センタと通信することにより得られた外部情報に基づいて現在の道路状況を把握していたが、これに限らず、例えば、給電対象車両に対して送電を実施している時間に基づいて当該給電対象車両の通過速度等を算出し、現在の道路状況を判断するようにしてもよい。この場合、通過速度が遅いほど、混雑度合いが高いと判断することができる。
また上記の第3実施形態では、地上給電装置2において車両3の走行軌跡を算出していたが、サーバ1で車両3の走行軌跡を算出し、算出した車両3の走行軌跡を地上給電装置2に送信するようにしてもよい。
また上記の各実施形態において、図10に示すように、地上給電装置2が、例えば1つの送電コントローラ22によって制御される複数の送電装置4を備えていてもよい。
また上記の各実施形態において、地上給電装置2の記憶部222の記憶容量が所定容量以上になったら、サーバ1から受信した日時が古い第2チケットから順に消去していくこともできる。
また上記の各実施形態では、地上給電装置2は、自装置の上を走行した車両3に電力を送電したタイミング、車両3に対応する第2チケットのチケット保存時間がチケット消去時間以上となったタイミング、又は車両3の走行軌跡からその車両3が自装置の上を走行する可能性がないと判断したタイミングで、記憶部222から当該車両3に対応する第2チケットを消去していたが、これらのタイミングで、記憶部222に保存されている第2チケットと車両3から受信した第1チケットとが一致したとしても、当該車両3に対して非接触給電を実施しないようにするために当該車両3に対応する第2チケットの有効性を無効にしてもよいし、又は第2チケットを即時に消去するのではなく所定の処理を実行した上で消去するようにしてもよい。
所定の処理としては、記憶部222に保存されている第2チケットと車両3から受信した第1チケットとが一致したとしても、当該車両3に対して非接触給電を実施しないようにするために、前述したタイミングで当該車両3に対応する第2チケットの有効性を無効にする無効化処理を実行することができる。
また所定の処理として、無効化処理を実施した後、消去した第2チケットに関する情報(前述した3つのタイミングのうちの最初のタイミングで消去していた場合は自装置の上を走行した車両3の識別情報であり、残りの2つのタイミングで消去していた場合は自装置の上を走行しなかった車両3の識別情報)を、サーバ1に送信する送信処理を実行することもできる。サーバ1は、地上給電装置2から受信した、消去された第2チケットに関する情報を、例えば、地上給電装置2を利用した車両3を特定して利用料金の算出に使用することができる。
なお、第2チケットの有効性を無効にしてから消去するまでの期間は特に限られるものではないが、例えば、記憶容量が所定容量以上になるまでの期間として、サーバ1から受信して前記記憶部222に保存された当該車両3に対応する第2チケットの有効性を前述したタイミングで無効にした後、記憶容量が所定容量以上になった段階で無効にされた第2チケットを随時消去していくようにすることができる。また第2チケットの有効性を無効にしてから消去するまでの期間は、送信処理を実行するまでの期間としてもよいし、予め定められた一定期間としてもよい。
このように、上記の各実施形態を、地上給電装置2が設置された道路周辺の道路状況、又は車両3の走行軌跡に基づいて、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケットを無効にするタイミングを変更するように変更してもよい。また、第2チケットをサーバ1から受信してからの経過時間(チケット保存時間)が所定のチケット消去時間以上となったときに、又は車両3の走行軌跡に基づいて地上給電装置2が設置された道路を車両3が走行する可能性が無くなったときに、所定の処理を実施してから記憶部222に保存された第2チケットを消去するように変更してもよい。
また上記の各実施形態は、適宜自由に組み合わせることが可能である。
また上記の実施形態は、見方を変えれば、サーバ1及び車両3(移動体)のそれぞれと通信可能な地上側通信装置71(通信装置)と、記憶部222(記憶装置)と、を備える地上給電装置2の制御方法であって、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケット(移動体の識別情報)が車両3から受信した第1チケット(移動体の識別情報)と一致した場合に、車両3に対して非接触給電を実施し、地上給電装置2が設置された道路周辺の道路状況に基づいて、サーバ1から受信して記憶部222に保存された第2チケットを記憶部222から消去するタイミングを変更する、地上給電装置2の制御方法と解することもできる。
1 サーバ
2 地上給電装置
3 車両(移動体)
11 サーバ通信部(通信部)
13 サーバ処理部(処理部)
100 非接触給電システム
本発明は、非地上給電装置、非接触給電システム、地上給電装置の制御方法及びコンピュータプグラムに関する。

Claims (14)

  1. サーバ及び移動体のそれぞれと通信可能な通信装置と、
    記憶装置を有し、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報が前記移動体から受信した前記移動体の識別情報と一致した場合に、前記移動体に対して非接触給電を実施するように構成される制御装置と、
    を備える地上給電装置であって、
    前記制御装置は、
    前記地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況、又は前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を前記記憶装置から消去するタイミング、又は前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更するように構成される、
    地上給電装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記移動体の識別情報を前記サーバから受信してからの経過時間が所定時間以上となったときに、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を消去し、又はその有効性を無効にし、
    前記所定時間を、前記地上給電装置が設置された道路周辺の現在又は過去の道路状況に基づいて変更するように構成される、
    請求項1に記載の地上給電装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記地上給電装置が設置された道路の混雑度合いが高いときは、低いときに比べて前記消去時間を長くするように構成される、
    請求項2に記載の地上給電装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記地上給電装置が設置された道路の混雑度合いを、当該道路の交通量、渋滞長、車両平均速度及び車両平均通過時間の少なくとも一つのパラメータに基づいて判断するように構成される、
    請求項3に記載の地上給電装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記移動体に対して非接触給電を実施する度に、前記移動体の識別情報を前記サーバから受信してから前記移動体に対して非接触給電を実施するまでの所要時間を算出して前記記憶装置に保存し、
    前記所定時間を、前記記憶装置に保存された前記所要時間の複数のデータから得られる前記所要時間の統計データに基づいて変更するように構成される、
    請求項2に記載の地上給電装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記地上給電装置が設置された道路を前記移動体が走行する可能性が無くなったと判断したときに、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を消去するか、又は前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報の有効性を無効にするように構成される、
    請求項1に記載の地上給電装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記移動体が前記地上給電装置から離れる方向に走行していることを確認できたときに、前記地上給電装置が設置された道路を前記移動体が走行する可能性が無くなったと判断するように構成される、
    請求項6に記載の地上給電装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記地上給電装置が設置された車線とは進行方向が逆となる反対車線を前記移動体が走行していることを確認できたときに、前記地上給電装置が設置された道路を前記移動体が走行する可能性が無くなったと判断するように構成される、
    請求項6又は請求項7に記載の地上給電装置。
  9. 前記制御装置は、
    前記移動体の走行軌跡を、前記サーバから受信した前記移動体の位置情報に基づいて算出するか、又は前記サーバから取得する、
    請求項1、請求項6、請求項7又は請求項8に記載の地上給電装置。
  10. サーバ及び移動体のそれぞれと通信可能な通信装置と、
    記憶装置を有し、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報が前記移動体から受信した前記移動体の識別情報と一致した場合に、前記移動体に対して非接触給電を実施するように構成される制御装置と、
    を備える地上給電装置であって、
    前記制御装置は、
    前記移動体の識別情報を前記サーバから受信してからの経過時間が所定時間以上となったときに、又は前記移動体の走行軌跡に基づいて前記地上給電装置が設置された道路を前記移動体が走行する可能性が無くなったと判断したときに、所定の処理を実施してから前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を消去するように構成され、
    前記所定の処理は、
    前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報が前記移動体から受信した前記移動体の識別情報と一致しても前記移動体に対して非接触給電を実施することがないように、前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報の有効性を無効にする無効化処理を含む、
    請求項1に記載の地上給電装置。
  11. 前記所定の処理は、
    前記無効化処理の後、無効化した前記移動体の識別情報を前記サーバに送信する送信処理をさらに含む、
    請求項10に記載の地上給電装置。
  12. サーバと、
    移動体と、
    記憶装置を有し、前記サーバ及び前記移動体のそれぞれと通信可能に構成されると共に前記移動体に対して非接触給電を実施可能に構成される地上給電装置と、
    を備える非接触給電システムであって、
    前記地上給電装置は、
    前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報が、前記移動体から受信した前記移動体の識別情報と一致した場合に、前記移動体に対して非接触給電を実施し、
    前記地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況、又は前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を前記記憶装置から消去するタイミング、又は前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更する、
    非接触給電システム。
  13. サーバ及び移動体のそれぞれと通信可能な通信装置と、
    記憶装置と、
    を備える地上給電装置の制御方法であって、
    前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報が、前記移動体から受信した前記移動体の識別情報と一致した場合に、前記移動体に対して非接触給電を実施し、
    前記地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況、又は前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を前記記憶装置から消去するタイミング、又は前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更する、
    地上給電装置の制御方法。
  14. サーバ及び移動体のそれぞれと通信可能な通信装置と、
    記憶装置と、
    を備える地上給電装置を制御するコンピュータ用のコンピュータプログラムであって、
    前記地上給電装置に、
    前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報が、前記移動体から別途に受信した前記移動体の識別情報と一致した場合に、前記移動体に対して非接触給電を実施させ、
    前記地上給電装置が設置された道路周辺の道路状況、又は前記移動体の走行軌跡に基づいて、前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報を前記記憶装置から消去するタイミング、又は前記サーバから受信して前記記憶装置に保存された前記移動体の識別情報の有効性を無効にするタイミングを変更させる、
    ことを実行させるためのコンピュータプラグラム。
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