JP2023130086A - 玉軸受、魚釣り用リール、魚釣り用リールの改造方法 - Google Patents

玉軸受、魚釣り用リール、魚釣り用リールの改造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023130086000001
【課題】本発明は、魚釣り用リールの操作性を向上する新規な玉軸受、前記玉軸受を備えた魚釣り用リール、及び前記玉軸受を用いた魚釣り用リールの改造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 両軸受型の魚釣り用リール10における釣り糸が巻き回されるスプール11の回転軸となるスプール軸12に、内輪2の実質的な厚さ(T1)が、外輪3の実質的な厚さ(T2)より大きくなされた玉軸受1を取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、玉軸受、前記玉軸受を備えた魚釣り用リール、及び前記玉軸受を用いた魚釣り用リールの改造方法に関する。
釣り竿(ロッド)に取り付けられる魚釣り用リールは、釣り糸を巻き取るための釣り道具である。前記魚釣り用リールは、その構造の違いによって、両軸受型、スピニング型、又は、スピンキャスト型などに種別される。
このうち両軸受型の魚釣り用リールは、釣り糸を巻き回すためのスプールの回転軸となるスプール軸の両端を玉軸受(ボールベアリング)にて軸受けする構造を有している。この種の魚釣り用リールは、前記スプールを回転させながら前記スプール軸に対して釣り糸を直角方向に巻き取る仕組みとなされているため、他の構造のリールと比較して巻き上げ力が強いという利点を有する。
その一方で、釣り糸の繰り出しは前記スプールの回転抵抗に逆らいながら行われるため、比較的軽い仕掛けを遠投することが困難であった。
この点につき、下記特許文献1に記載の発明(魚釣り用リール)では、玉軸受の外径を小さくすることによって、軸受内部での回転時における摩擦抵抗を軽減し、もってスプールの回転性能の向上を図っている。
特開2006‐34254号公報
即ち、前記特許文献1に記載された発明では、スプールの回転抵抗を下げることによって軽い仕掛けでも遠投可能としている。
しかしながら、スプールの回転抵抗が下がれば慣性モーメントが増加することになり、遠投の後半時点においてスプールの回転速度が釣り糸の繰り出し速度より勝り、釣り糸が過剰に繰り出されるバックラッシュ現象が起きやすくなる。
本発明は、前記技術的課題を解決するために開発されたものであって、魚釣り用リールの操作性を向上する新規な玉軸受、前記玉軸受を備えた魚釣り用リール、及び前記玉軸受を用いた魚釣り用リールの改造方法を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するための本発明の玉軸受は、内輪と、前記内輪と同心円状に配置された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に保持された複数の鋼球と、を具備してなる玉軸受であって、前記内輪の実質的な厚さが、前記外輪の実質的な厚さより大きくなされたことを特徴とする(以下、「本発明玉軸受」と称する。)。
前記本発明玉軸受においては、前記内輪の実質的な厚さが、前記外輪の実質的な厚さに対し1.5倍以上となされたものが好ましい態様となる。
前記技術的課題を解決する本発明の魚釣り用リールは、両軸受型の魚釣り用リールであって、釣り糸が巻き回されるスプールの回転軸となるスプール軸に前記本発明玉軸受が取り付けられてなることを特徴とする(以下、「本発明リール」と称する。)。
前記本発明リールにおいては、前記スプール軸の一端、又は両端に対し、前記玉軸受が複数取り付けられてなるものが好ましい態様となる。
前記技術的課題を解決する本発明の魚釣り用リールの改造方法は、両軸受型の魚釣り用リールの改造方法であって、釣り糸が巻き回されるスプールの回転軸となるスプール軸に取り付けられている純正玉軸受を取り外す脱軸受工程と、前記純正玉軸受が取り付けられていた位置に前記本発明玉軸受を取り付ける着軸受工程と、を実行することを特徴とする(以下、「本発明改造方法」と称する。)。
本発明によれば、魚釣り用リールの操作性を向上させることができる。
図1(a)は、本発明玉軸受の一実施形態を示す正面図であり、図1(b)は、前記本発明玉軸受のA-A断面図である。 図2(a)は、本発明リールの一実施形態を示す斜視図であり、図2(b)は前記本発明リールのスプールを示す斜視図である。 図3(a)~(c)は、本発明改造方法の実行を示す斜視図である。 図4(a)は、スプール軸に純正玉軸受を取り付けた状態を示す断面図であり、図4(b)は、スプール軸に前記本発明玉軸受を取り付けた状態を示す断面図である。 図5は、他の実施形態に係る本発明リールのスプールを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
<本発明玉軸受1>
図1に本発明玉軸受1を示す。前記本発明玉軸受1は、「内輪(2)」と、前記内輪2と同心円状に配置された「外輪(3)」と、前記内輪2と前記外輪3との間に保持された複数の「鋼球(4)」と、を具備する。
‐内輪2‐
前記内輪2は、前記本発明玉軸受1の内側の軌道輪としての役割を担う。本実施形態において前記内輪2は3mmの内径寸法を有する。又、前記内輪2の外周面には周方向に沿って周回する外周溝21が設けられている。
‐外輪3‐
前記外輪3は、前記本発明玉軸受1の外側の軌道輪としての役割を担う。本実施形態において前記外輪3は10mmの外径寸法を有する。又、前記外輪3の内周面には周方向に沿って周回する内周溝31が設けられている。
‐鋼球4‐
前記鋼球4は、前記内輪2と前記外輪3とからなる二つの軌道輪の間を転がる軌道体としての役割を担う。本実施形態において前記鋼球4は1.1906mmのボール寸法を有する。又、前記鋼球4は、前記内輪2の外周溝21と前記外輪3の内周溝31との間に複数(本実施形態において9個)挟まれた状態で保持されており、各鋼球4は図示しない「保持器」と称される部材によって等間隔に配置されている。
そして、前記構成を有する前記本発明玉軸受1は、前記内輪2の実質的な厚さ(T1)が、前記外輪3の実質的な厚さ(T2)より大きくなされている。なお、本発明において前記内輪2の実質的な厚さ(T1)とは、前記内輪2の内周面から前記外周溝21の底までの距離を意味する。又、本発明において前記外輪3の実質的な厚さ(T2)とは、前記外輪3の外周面から前記内周溝31の底までの距離を意味する。
<本発明リール10>
図1に、本発明リール10を示す。前記本発明リール10は両軸受型の魚釣り用リールであり、「スプール(11)」の回転軸となるスプール軸12に前記本発明玉軸受1が取り付けられた構造を有する。
‐スプール11‐
前記スプール11は、前記本発明リール10における釣り糸を巻き回すためのパーツであり、前記本発明リール10のハンドルを回せばスプール軸12を回転中心として回転する仕組みとなされている。本実施形態において前記スプール軸12の外径は3mmであり、前記本発明玉軸受1が外嵌し得る寸法となっている。
<本発明改造方法>
図3に、本発明改造方法を示す。前記本発明リール10は、市販の魚釣り用リール100に対し、前記本発明改造方法を実行することによって構築したものである。前記本発明改造方法では、「脱軸受工程」と、「着軸受工程」と、を実行する。
‐脱軸受工程‐
前記脱軸受工程では、釣り糸が巻き回されるスプール11の回転軸となるスプール軸12に取り付けられている純正玉軸受101を取り外す。実際には、市販の魚釣り用リール100から前記スプール11を取り外し(図3(a)参照)、前記スプール軸12に取り付けられている前記純正玉軸受101を取り外す(図3(b)参照)。なお、前記純正玉軸受101は、市販の魚釣り用リール100に元から備えられていた純正の玉軸受を意味する。
‐着軸受工程‐
前記着軸受工程では、前記純正玉軸受101が取り付けられていた位置に前記本発明玉軸受1を取り付ける。
前記各工程の実行後、前記スプール11を元の位置に戻せば、前記本発明リール10が構築される(図3(c)参照)。
図4(a)に示すように、市販の魚釣り用リール100では前記スプール軸12にボール寸法1.5875mmの鋼球4を複数(7個)備えた純正玉軸受101が取り付けられていたが、図4(b)に示すように、前記本発明リール10では前記スプール軸12にボール寸法1.1906mmの鋼球を9個備えた前記本発明玉軸受1が取り付けられた構造となる。
そして、前記本発明玉軸受1は、前記内輪2の実質的な厚さ(T1)が、前記外輪3の実質的な厚さ(T2)より大きくなされており、軌道体たる前記鋼球4の軌道半径が前記純正玉軸受101より大きくなることから、慣性モーメント(回転を続ける性質)が前記純正玉軸受101より小さくなる。
即ち、前記本発明玉軸受1を備えた前記本発明リール10には、前記スプール11の回転が停止するまでの時間が短いといった特性が付与され、これより前記本発明リール10は、バックラッシュが発現し難くいといった操作性が向上されたものとなる。
又、前記本発明玉軸受1は、前記内輪2の実質的な厚さ(T1)が、前記外輪3の実質的な厚さ(T2)より大きくなされているため、必然的に前記内輪2と前記外輪3との隙間が狭くなり、使用可能な鋼球4のボール寸法が小さくなる。前記鋼球4のボール寸法が小さくなれば、前記本発明玉軸受1の回転時における摩擦抵抗が軽減される。
その結果、前記本発明玉軸受1を備えた前記本発明リール10におけるスプール11の回転抵抗は市販の魚釣り用リール100より小さくなる。これより、前記本発明リール10には、市販の魚釣り用リール100と比較して、より軽い力によって回転を開始する特性が付与され、軽い仕掛けであっても遠投可能となる。
ところで、本実施形態における前記本発明玉軸受1では、一例として外径10mm、内径6mmの寸法としているが、前記本発明玉軸受1は、前記内輪2の実質的な厚さ(T1)が、前記外輪3の実質的な厚さ(T2)より大きくなされているものであればその寸法は特に限定されない。
但し、前記内輪2の実質的な厚さ(T1)が前記外輪3の実質的な厚さ(T2)より大きくなればなるほど慣性モーメントが小さくなる傾向が確認されているため、前記内輪2の実質的な厚さ(T1)につき、前記外輪3の実質的な厚さ(T2)に対して1.5倍以上(好ましくは2~5倍)とすることが好ましい態様となる。
又、本実施形態における前記本発明リール10では、前記スプール軸12の両軸それぞれに対し、前記本発明玉軸受1を取り付けているが、前記スプール軸12の左右いずれかの軸(片軸)に対してのみ前記本発明玉軸受1の取り付けを行っても良い。
更に、本実施形態における前記本発明リール10では、前記スプール軸12の片軸それぞれに対し一個の本発明玉軸受1を外嵌させているが、図5に示すように、前記スプール軸12の片軸に対し複数個の前記本発明玉軸受1を外嵌させても良い。このように前記スプール軸12の片軸に対し複数個の前記本発明玉軸受1を外嵌させると、定格荷重が増加するため耐久性が向上する。
なお、本実施形態における前記本発明改造方法では、市販の魚釣り用リール100から前記スプール11を取り外した後、前記スプール軸12に取り付けられている前記純正玉軸受101を取り外しているが、市販の魚釣り用リール100には、前記純正玉軸受101が左右のケーシングに内蔵されている構造のものもあり、この場合、前記スプール11の取り外しに応じて前記純正玉軸受101が前記ケーシング内に残存することになる。従って、前記脱軸受工程の実行後、前記ケーシング内に存存している前記純正玉軸受101を取り外す必要が生じる。
なお、本発明は、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
本発明は、魚釣り用リールの操作性を向上する手段として好適に用いられる。
1 本発明玉軸受(玉軸受)
2 内輪
21 外周溝
3 外輪
31 内周溝
4 鋼球
10 本発明リール(魚釣り用リール)
11 スプール
12 スプール軸
100 市販の魚釣り用リール
101 純正玉軸受

Claims (5)

  1. 内輪と、
    前記内輪と同心円状に配置された外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間に保持された複数の鋼球と、
    を具備してなる玉軸受であって、
    前記内輪の実質的な厚さが、前記外輪の実質的な厚さより大きくなされたことを特徴とする玉軸受。
  2. 請求項1に記載の玉軸受において、
    前記内輪の実質的な厚さが、前記外輪の実質的な厚さに対し1.5倍以上となされた玉軸受。
  3. 両軸受型の魚釣り用リールであって、
    釣り糸が巻き回されるスプールの回転軸となるスプール軸に請求項1又は2に記載の玉軸受が取り付けられてなることを特徴とする魚釣り用リール。
  4. 請求項3に記載の魚釣り用リールにおいて、
    前記スプール軸の一端、又は両端に対し、前記玉軸受が複数取り付けられてなる魚釣り用リール。
  5. 両軸受型の魚釣り用リールの改造方法であって、
    釣り糸が巻き回されるスプールの回転軸となるスプール軸に取り付けられている純正玉軸受を取り外す脱軸受工程と、
    前記純正玉軸受が取り付けられていた位置に請求項1又は2に記載の玉軸受を取り付ける着軸受工程と、
    を実行することを特徴とする魚釣り用リールの改造方法。
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