JP2023129825A - 往復移動ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】高負荷部における金属接触を抑制することが可能な往復移動ユニットを提供すること。【解決手段】往復移動ユニット1は、ピストン10と、コンロッド20と、コンロッドベアリング30と、を備える。コンロッドベアリング30には、高負荷部30Hが形成される。コンロッドベアリング30は、オイルを介してクランクシャフト2に接する軸受面Sを有する。高負荷部30Hにおける軸受面Sには、径方向における外向きに窪む形状を有し、オイルを保持可能なオイル保持凹部32が形成されている。オイル保持凹部32は、軸受面Sのうちコンロッドベアリングの軸方向における端部から離間した位置に形成された縁部を有する。【選択図】図1
Description
この開示は、往復移動ユニットに関する。
例えば、特開2018-128070号公報には、半割軸受が開示されている。この半割軸受は、他の半割軸受と突き合わされて円筒状のすべり軸受を形成する。半割軸受の内周面には、複数の溝が設けられている。
特開2018-128070号公報に記載されるような半割軸受がコンロッドベアリングとして用いられる場合、金属接触が生じる懸念がある。具体的に、コンロッドベアリングには、シリンダ内での爆発に起因してピストン及びコンロッドに爆発荷重が作用したときに高負荷が作用する高負荷部が形成される。この高負荷部では、クランクシャフト及びコンロッドベアリング間に適切に油膜が保持されない場合があり、この場合、金属接触が生じ得る。
本発明の目的は、高負荷部における金属接触を抑制することが可能な往復移動ユニットを提供することである。
この開示の一局面に従った往復移動ユニットは、シリンダ内を往復移動するピストンと、前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、円筒状に形成されており、前記コンロッドを受けるコンロッドベアリングと、を備え、前記コンロッドベアリングには、前記シリンダ内での爆発に起因して前記ピストン及び前記コンロッドに爆発荷重が作用したときに高負荷が作用する高負荷部が形成され、前記コンロッドベアリングは、オイルを介して前記クランクシャフトに接する軸受面を有し、前記高負荷部における前記軸受面には、前記コンロッドベアリングの径方向における外向きに窪む形状を有し、前記オイルを保持可能なオイル保持凹部が形成されており、前記オイル保持凹部は、前記軸受面のうち前記コンロッドベアリングの軸方向における端部から離間した位置に形成された縁部を有する。
この開示によれば、高負荷部における金属接触を抑制することが可能な往復移動ユニットを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、本開示の一実施形態における往復移動ユニットを概略的に示す図である。この往復移動ユニット1は、エンジンの一部を構成している。
図1に示されるように、往復移動ユニット1は、ピストン10と、コンロッド20と、コンロッドベアリング30と、を備えている。
ピストン10は、図示略のシリンダ内を直線状に(図1における上下方向に)往復移動する。
コンロッド20は、ピストン10とクランクシャフト2とを連結している。ピストン10の往復移動がコンロッド20を介してクランクシャフト2に伝達されることにより、クランクシャフト2が回転する。
コンロッドベアリング30は、円筒状に形成されており、コンロッド20を受ける。コンロッドベアリング30は、オイルを介してクランクシャフト2に接する軸受面Sを有している。軸受面Sは、コンロッドベアリング30の内周面で構成されている。コンロッドベアリング30の中心軸AX1は、クランクシャフト2の中心軸AX1と実質的に一致している。図2及び図3に示されるように軸受面Sは、コンロッドベアリング30の軸方向における中央に位置する中央部SCを有している。
図1に示されるように、コンロッドベアリング30は、第1半割軸受30Aと、第2半割軸受30Bと、を有している。各半割軸受30A,30Bは、半割の円筒状に形成されたいわゆるプレーンベアリングで構成されている。第1半割軸受30Aは、クランクシャフト2とコンロッド20との間に配置されている。第2半割軸受30Bは、第1半割軸受30Aとともにクランクシャフト2の周囲を包囲している。
コンロッドベアリング30には、シリンダ内での爆発に起因してピストン10及びコンロッド20に爆発荷重が作用したときに高負荷が作用する高負荷部30Hが形成される。本実施形態では、第1半割軸受30Aに高負荷部30Hが形成される。高負荷部30Hは、第1半割軸受30Aのうちコンロッド20を介してピストン10と対向する領域に形成される。なお、各部材の設計により、高負荷部30Hは、上記領域とは異なる領域にも形成され得る。
図1~図4に示されるように、高負荷部30Hにおける軸受面Sには、オイルを保持可能なオイル保持凹部32が形成されている。オイル保持凹部32は、コンロッドベアリング30の径方向における外向き(図3及び図4における上向き)に窪む形状を有している。図3及び図4に示されるように、オイル保持凹部32は、径方向における外向きに凸となるように湾曲する形状を有している。図2に示されるように、オイル保持凹部32は、軸受面Sの中央部SCを跨ぐ範囲に形成されている。コンロッドベアリング30の周方向におけるオイル保持凹部32の長さは、軸方向におけるオイル保持凹部32の長さよりも大きい。図2に示されるように、クランクシャフト2の中心軸AX1からオイル保持凹部32を見たときにおけるオイル保持凹部32の外形は、楕円形である。ただし、オイル保持凹部32の外形は、楕円形に限られない。
図2~図4に示されるように、オイル保持凹部32は、前記径方向における外向きへの窪み量Tが最も大きな最深部32aを有している。最深部32aは、軸受面Sの中央部SCに位置している。図4に示されるように、窪み量Tは、軸受面Sの仮想面S1(軸受面Sにオイル保持凹部32が形成されていないと仮定した場合における面)と最深部32aとの距離を意味する。例えば、窪み量Tは、100μm以下に設定される。
図2及び図4に示されるように、オイル保持凹部32は、縁部32bを有している。縁部32bは、軸受面Sのうちコンロッドベアリング30の軸方向における端部から離間した位置に形成されている。軸受面Sのうちコンロッドベアリング30の軸方向における端部と縁部32bとの間の距離L2(図4を参照)は、例えば、軸方向における軸受面Sの長さL1の5%~20%程度に設定される。
以上に説明したように、本実施形態の往復移動ユニット1では、高負荷部30Hにおける軸受面Sにオイル保持凹部32が形成されており、そのオイル保持凹部32の縁部32bがコンロッドベアリング30の端部から離間しているため、高負荷部30Hとクランクシャフト2との間に有効に油膜が保持される。よって、高負荷部30Hにおける金属接触が抑制される。
なお、上記実施形態において、第2半割軸受30Bにオイル保持凹部32が形成されていてもよい。また、軸受面Sのうちオイル保持凹部32以外の部位に溝等が形成されていてもよい。
図5に示されるように、往復移動ユニット1におけるコンロッド20は、いわゆる斜め割りコンロッドで構成されてもよい。この場合、高負荷部30Hは、第1半割軸受30Aのうちコンロッド20を介してピストン10と対向する領域に形成され、その高負荷部30Hの軸受面Sにオイル保持凹部32が形成される。
[態様]
上述した例示的な実施形態及び実施例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
上述した例示的な実施形態及び実施例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
この開示の一局面に従った往復移動ユニットは、シリンダ内を往復移動するピストンと、前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、円筒状に形成されており、前記コンロッドを受けるコンロッドベアリングと、を備え、前記コンロッドベアリングには、前記シリンダ内での爆発に起因して前記ピストン及び前記コンロッドに爆発荷重が作用したときに高負荷が作用する高負荷部が形成され、前記コンロッドベアリングは、オイルを介して前記クランクシャフトに接する軸受面を有し、前記高負荷部における前記軸受面には、前記コンロッドベアリングの径方向における外向きに窪む形状を有し、前記オイルを保持可能なオイル保持凹部が形成されており、前記オイル保持凹部は、前記軸受面のうち前記コンロッドベアリングの軸方向における端部から離間した位置に形成された縁部を有する。
この往復移動ユニットでは、高負荷部における軸受面にオイル保持凹部が形成されており、そのオイル保持凹部の縁部がコンロッドベアリングの端部から離間しているため、高負荷部とクランクシャフトとの間に有効に油膜が保持される。よって、高負荷部における金属接触が抑制される。
また、前記軸受面は、前記軸方向における中央に位置する中央部を有し、前記オイル保持凹部は、前記中央部を跨ぐ範囲に形成されていることが好ましい。
この態様では、高負荷部とクランクシャフトとの間により確実に油膜が保持される。
この場合において、前記オイル保持凹部は、前記径方向における外向きへの窪み量が最も大きな最深部を有し、前記最深部は、前記中央部に位置していることが好ましい。
また、前記コンロッドベアリングの周方向における前記オイル保持凹部の長さは、前記軸方向における前記オイル保持凹部の長さよりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、高負荷部とクランクシャフトとの間により確実に油膜が保持される。
この場合において、前記クランクシャフトの中心軸から前記オイル保持凹部を見たときにおける前記オイル保持凹部の外形は、楕円形であることが好ましい。
また、前記オイル保持凹部は、前記径方向における外向きに凸となるように湾曲する形状を有することが好ましい。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 往復移動ユニット、2 クランクシャフト、10 ピストン、20 コンロッド、30 コンロッドベアリング、30A 第1半割軸受、30B 第2半割軸受、30H 高負荷部、32 オイル保持凹部、32a 最深部、32b 縁部、S 軸受面、AX1 中心軸、SC 中央部。
Claims (6)
- シリンダ内を往復移動するピストンと、
前記ピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッドと、
円筒状に形成されており、前記コンロッドを受けるコンロッドベアリングと、を備え、
前記コンロッドベアリングには、前記シリンダ内での爆発に起因して前記ピストン及び前記コンロッドに爆発荷重が作用したときに高負荷が作用する高負荷部が形成され、
前記コンロッドベアリングは、オイルを介して前記クランクシャフトに接する軸受面を有し、
前記高負荷部における前記軸受面には、前記コンロッドベアリングの径方向における外向きに窪む形状を有し、前記オイルを保持可能なオイル保持凹部が形成されており、
前記オイル保持凹部は、前記軸受面のうち前記コンロッドベアリングの軸方向における端部から離間した位置に形成された縁部を有する、往復移動ユニット。 - 前記軸受面は、前記軸方向における中央に位置する中央部を有し、
前記オイル保持凹部は、前記中央部を跨ぐ範囲に形成されている、請求項1に記載の往復移動ユニット。 - 前記オイル保持凹部は、前記径方向における外向きへの窪み量が最も大きな最深部を有し、
前記最深部は、前記中央部に位置している、請求項2に記載の往復移動ユニット。 - 前記コンロッドベアリングの周方向における前記オイル保持凹部の長さは、前記軸方向における前記オイル保持凹部の長さよりも大きい、請求項1から3のいずれかに記載の往復移動ユニット。
- 前記クランクシャフトの中心軸から前記オイル保持凹部を見たときにおける前記オイル保持凹部の外形は、楕円形である、請求項4に記載の往復移動ユニット。
- 前記オイル保持凹部は、前記径方向における外向きに凸となるように湾曲する形状を有する、請求項1から5のいずれかに記載の往復移動ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022034109A JP2023129825A (ja) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | 往復移動ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023129825A true JP2023129825A (ja) | 2023-09-20 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022034109A Pending JP2023129825A (ja) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | 往復移動ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023129825A (ja) |
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2022
- 2022-03-07 JP JP2022034109A patent/JP2023129825A/ja active Pending
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