JP2023129228A - 電子装置、出力装置及びプログラム等 - Google Patents

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Keizo Takahashi
善宏 今重
Yoshihiro Imashige
祐介 堀之内
Yusuke Horinouchi
昭仁 野添
Akihito Nozoe
勇喜 清水
Yuki Shimizu
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Abstract

【課題】 電子装置が外部出力装置に対する出力処理を異ならせる仕組み等、従来よりも優れた電子装置等を提供する。【解決手段】 出力部と、外部出力装置と接続するためのインターフェースと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記出力部からの出力を実行する第1の出力処理と、前記外部出力装置からの出力を実行する第2の出力処理と、を異ならせる、電子装置。【選択図】 図4

Description

本発明は、電子装置、出力装置及びプログラム等に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2013-169873号公報(特許文献1)等がある。この公報は、例えばキャラクタを表示してユーザの安全運転に資する情報等の、情報を出力するシステムを開示している。
特開2013-169873号公報
前記特許文献1には、例えば電子装置とそれに接続した外部出力装置とで出力処理を異ならせる仕組みについて検討がなされていない等、従来のシステムには様々な課題があった。
上述した課題に鑑み、本発明の目的の一つは、電子装置とそれに接続した外部出力装置とで出力処理を異ならせる仕組みなど、従来よりも優れた電子装置等を提供することである。
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、出力部と、外部出力装置と接続するためのインターフェースと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記出力部からの出力を実行する第1の出力処理と、前記インターフェースに接続された前記外部出力装置からの出力を実行する第2の出力処理と、を異ならせることを特徴とする。
本発明によれば、電子装置とそれに接続した外部出力装置とで出力処理を異ならせる仕組み等、従来よりも優れた電子装置等を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
なお、本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」「~可能である」などといった記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
図1は、ネットワーク5に接続された一実施形態に係る電子機器10を説明する説明図の例である。 図2は、同実施形態に係る電子機器10の電気的構成を示すブロック図の例である。 図3は、外部出力ユニット1の電気的構成を示すブロック図の例である。 図4は、電子機器10と外部出力ユニット1等の接続状態を説明する説明図の例である。 図5は、同実施形態に係る電子機器10の概要を説明する説明図の例である。 図6は、同実施形態に係る電子機器10の背面図の例である。 図7は、同実施形態に係るインジケータ値・親密度算出機能に係る処理の流れを示すフローチャートの例である。 図8は、同実施形態に係る超過速度と、安全運転係数と、安全運転係数の減衰量との関係を説明する説明図の例である。 図9は、同実施形態に係るレイの転倒回数と、安全運転係数と、安全運転係数の減衰量との関係を説明する説明図の例である。 図10は、同実施形態に係るインジケータ値、親密度及び交通違反との関係をシミュレーションした結果を示すグラフの例である。 図11は、同実施形態に係るGセンサ処理機能に係る処理を示すフローチャートの例である。 図12は、同実施形態に係るGセンサイベントを発生させる条件を説明する説明図の例である。 図13は、同実施形態に係るOBD画面の一例を説明する説明図の例である。 図14は、同実施形態に係るOBD画面に表示されている情報を説明する説明図の例である。 図15は、同実施形態に係る出力処理を示すフローチャートの例である。 図16は、同実施形態の接続状態に基づく出力処理を示すフローチャートの例である。 図17は、同実施形態の出力するデータ内容に基づく出力処理を示すフローチャートの例である。 図18は、同実施形態に係る音声遅延対策を説明する説明図の例である。 図19は、外部出力ユニット1の外観図の例である。 図20は、外部出力ユニット1の斜視図の例である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は、ネットワーク5に接続された一実施形態に係る電子機器10を説明する説明図の例である。
図1の実施形態では、電子機器10は、ネットワーク5を介して、外部出力ユニット1、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4、スマート家電リモコン6、表示装置7、車両40、第1検知装置50と接続されている。
電子機器10は電子装置の一例であり、各種の情報を出力する表示部13や音声出力部14等を備えた装置である。電子機器10の具体的な構成の例については、図2を用いてより詳細に説明する。
電子機器10は、例えば、音楽や動画、ニュースや天気、スケジュール、ゲーム、SNS、車両40の状態、周囲の環境の状態等に関する情報のうち少なくとも1つを出力する構成であるとよい。更に、電子機器10は、それらの情報を、バーチャルキャラクタの表示と関連付けて出力する構成であるとよりよい。
また、各種の情報とは、音声情報、例えば音声データ等、や、映像情報、例えば映像データ等、や、画像情報、例えば画像データ等、や、それらを組み合わせた情報であるとよい。具体的には、以下の説明でその都度説明する。
電子機器10は、ネットワーク5を介して、接続された外部出力ユニット1、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4、表示装置7等から、各種の情報を出力し、電子機器10の表示部13や音声出力部14からの出力と、外部出力ユニット1、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4、表示装置7等からの出力とを、異ならせることができる構成を有している。
外部出力ユニット1は外部出力装置又は出力装置の一例であり、電子機器10と接続し、電子機器10から取得した情報の出力を、電子機器10自体から出力する場合とは異なるように、出力する機能を有している。
なお、外部出力ユニット1は外部出力ユニット1自体がユーザに対して情報を出力する機能を有しているとよいが、外部出力ユニット1は、以下に説明する各種の構成要素を介して出力させる構成であると、よりよい。
更に、外部出力ユニット1は、以下に説明する各種の構成要素の1つ以上へ、電子機器10から取得した情報を出力する機能を有しているとよい。
それにより、ユーザは、より自身の嗜好にあった環境で、電子機器10から取得した情報を、様々に出力させることができる。
外部出力ユニット1の構成の例については、図3、図4、図19、図20を用いてより詳細に説明する。本実施形態の外部出力ユニット1は、電子機器10に着脱可能な音声外部出力付き電源ユニットとして機能するものである。
なお、上述の通り外部出力ユニット1は外部出力装置又は出力装置の一例であるが、外部出力ユニット1は、以下に説明するオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4等と組み合わせた状態で、外部出力装置とみなすこともできる。以下の説明においては、技術的な齟齬が生じない限り、「外部出力ユニット1から出力する」等の記載は、「外部出力ユニット1自体から出力する又は外部出力ユニット1に接続された別の外部装置から出力する」ことを意味する。
オーディオ・スピーカ2は、少なくとも音声出力機能を有する、外部出力装置の一例であり、少なくとも1つのオーディオ機器又は少なくとも1つのスピーカである。
また、オーディオ・スピーカ2は、外部出力ユニット1や電子機器10とは異なるその他の装置と接続されていてもよい。
オーディオ・スピーカ2としては、ユーザの自宅等に設置可能な構成、車両40内に設置可能な構成、ユーザが携帯可能な構成等を有するものが使用可能である。
ユーザ端末3は、音声、映像、テキスト、又は、振動の少なくとも1つを出力する機能を有する、外部出力装置の一例であり、ユーザによる持ち運びが容易な構成であるとよい。更に、ユーザ端末3は、後述するように、ユーザによるタッチ入力を受け付ける構成であるとよい。
ユーザ端末3は、例えば、ゲーム端末3a、タブレット端末3b、ウェアラブル端末3c等であるとよいが、それらに限定されるものではなく、ユーザに対して何らかの様態で情報を出力する機能を有する端末、例えば点字出力装置等であってもよい。
ユーザ端末3は、車両40内のユーザにより用いられるものであってよい。
テレビ・ディスプレイ4は、少なくとも映像出力機能を有する、外部出力装置の一例であり、少なくとも1つのテレビ又は少なくとも1つのディスプレイである。また、テレビ・ディスプレイ4は、外部出力ユニット1や電子機器10とは異なるその他の装置と接続されていてもよい。更に、テレビ・ディスプレイ4は、オーディオ・スピーカ2から音声出力を行う構成であってよい。
テレビ・ディスプレイ4としては、ユーザの自宅等に設置可能な構成、車両40内に設置可能な構成、ユーザが携帯可能な構成等を有するものが使用可能である。
ネットワーク5は、外部出力ユニット1や電子機器10を、各構成要素と接続するものである。ネットワーク5は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)その他の無線LAN(Local Area Network)通信や近距離無線通信等から構成されているとよい。
簡潔なネットワーク使用環境では、例えば電子機器10は、外部出力ユニット1やオーディオ・スピーカ2と有線接続のみで接続されていてもよい。
別の使用環境では、例えば電子機器10は、外部出力ユニット1やユーザ端末3と無線接続のみで接続されていてもよい。
スマート家電リモコン6は、電子機器10や外部出力ユニット1等から取得したの出力情報に応じて、図1には図示されていない更に別の装置、例えばIoT家電や赤外線リモコン操作式の家電等、を制御する構成を有するものである。
表示装置7は、テレビ・ディスプレイ4とは、出力形態が異なる映像等の出力装置である。例えば、表示装置7は、空中画像を表示する機能を有する出力装置であるとよい。
表示装置7は、例えば、出願人である株式会社ユピテルのマスコットキャラクタである霧島レイを、ホログラムのように映し出し、ユーザがキャラクタとの会話やキャラクタの映像を楽しむことができるようにすることをコンセプトとした表示装置であるとよい。表示装置7は、キャラクタを空中画像により表示させることにより、そのキャラクタがホログラムのよう空間に浮かび上がらせるようにしている。その意味で、空中画像は、ユーザが視認したときに浮遊感を得ることのできる浮遊映像として把握されてもよい。このように、表示装置7は、ユーザが立体感を得ることのできるキャラクタが存在すると認識することができるように空中画像を表示する。
また、表示装置7は、車両40に搭載されていてもよく、後述の電子機器10が車両40に搭載されている場合に、互いに連携して情報を出力したり、キャラクタを表示したりしてもよい。
なお、以降の説明では、電子機器10は、外部出力ユニット1を介して、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4等と接続した構成について説明するが、例えば、表示装置7が、外部出力ユニット1を介して、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4等と接続した構成であってもよい。
車両40は、電子機器10を所持したユーザが乗車する車両や、電子機器10が搭載された車両である。
更に、車両40には、上述のオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4等のうち少なくとも1つが、持ち込まれている、又は、取り付けられていてもよい。
車両40は、外部出力ユニット1や電子機器10に対して情報(第1の情報の一例。)情報を出力することができる構成であるとよりよい。
車両40側から外部出力ユニット1や電子機器10に対して出力される情報としては、例えば、故障診断用コネクタから出力される情報とするとよい。故障診断用コネクタは、車両の故障診断の目的で車両に関するデータ、例えば車両情報(詳しくは後述する。)が出力されるコネクタ又は端子の一例である。故障診断用コネクタとしては、例えば、OBD-II(「II」は、ローマ数字の「2」である。)コネクタとするとよい。OBDとは、オン・ボード・ダイアグノーシス(英:On-Board Diagnostics)の略称であり、車両40のECUにプログラミングされた自己診断機能である。
第1検知装置50は、ユーザの状態や行動等を検出する装置である。第1検知装置50は、例えば表示装置7や車両40等に取り付けられており、表示装置7付近のユーザやその他の人物や、車両40内のユーザのその他の人物の状態や行動等を検出する機能を有している。
第1検知装置50は、例えば、表示装置7の周囲に人物がいるか、その人物の視線方向がどの方向を向いているか、車両40内のユーザや運転手の顔の向き角度やまぶたの開閉等、を検出することができるとよい。
第1検知装置50は、検知結果に関する情報を電子機器10へ出力することができる。
なお、第1検知装置50としては、カメラや、例えばドライブレコーダ等の撮影装置、等をであってもよく、例えば電子機器10が第1検知装置50の映像処理機能を代替的に実行する構成であってもよい。
図1に記載のそれぞれの端末や装置は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型又は携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
図1に記載のそれぞれの端末や装置は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置と、を備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサ又は外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
図2は、電子機器10の電気的構成を示すブロック図の例である。
電子機器10は、映像又は音声の少なくとも一方を出力する機能を有する電子装置の一例であり、例えば、ユーザの移動状態や移動方法に関連したバーチャルキャラクタとのコミュニケーションを提供するエンターテインメント機器、ユーザの移動状態や移動方法に関連してバーチャルキャラクタを育成するゲームを提供するゲーム機器、電子機器10が配置されている車両内のユーザに対して運転支援環境やコミュニケーション環境等を提供する車載機器、等として利用可能な構成を有している。
なお、図2のブロック図に従う電子機器10の実施形態の一例では、電子機器10は、キャラクタを用いて安全運転支援を行うことができる車載機器としての構成を有するものであるが、上述の通り、電子機器10の構成はそれに限定されるものではない。
例えば、図2のブロック図に従う電子機器10は更に、車内及び車外の映像を記録、分析する機能を有するドライブレコーダ等の構成を追加で有していてもよい。
電子機器10は、ユーザがキャラクタと対話による疑似的なコミュニケーションをとることができるようにする機能を有する。更に、電子機器10は、ユーザが安全な行動をすることにより、ユーザとキャラクタとの親密度が上昇し、より親密な関係になることができるようする機能を有する。電子機器10は、ユーザとキャラクタとの関係に応じて、ユーザに対して多様な情報を出力する機能を有する。なお、電子機器10は、キャラクタが表示されるモード(例えば、レイモード)と、キャラクタが表示されないモード(例えば、通常モード)とをユーザが選択(切替)できる構成とするとよい。この場合、以下で説明するキャラクタに関わる構成は、前者のモードに関する構成である。
電子機器10は、いわゆるレーダー/レーザー探知機の機能を有しており、電子機器10が車両40に配置されている構成では、運転手の安全運転に資する情報を提供する機能を有する。更に、電子機器10は、ユーザが安全運転をすることにより、ユーザとキャラクタとの親密度が上昇し、より親密な関係になることができるようする機能を有する。
以下の説明では、電子機器10が車両40に配置された構成を例にして詳述する。
制御部11は、電子機器10の各部を制御する。制御部11は、例えば、演算処理回路、及びメモリを含むコンピュータである。演算処理回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はその他の演算処理回路を含む。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)又はその他の揮発性のメモリを含む。演算処理回路は、メモリにデータを一時的に読み出して演算処理を行うことにより、各種の制御を行う。データは、制御部11が各機能を実行するためのプログラムや、作業用のデータを含む。また、制御部11は、時刻を計る計時部を備える。計時部は、例えばリアルタイムクロックである。制御部11の後述する各機能は、1つ又は複数のハードウェア要素、1つ又は複数のソフトウェア要素、及びこれらの組み合わせのいずれで実現されてもよい。
受光部12は、レーザー光を受光する(受信する)受信部の一例である。受光部12は、電子機器10の背面側に設けられた窓を介して入射した光を受光して、その受光した光に応じた信号を制御部11に出力する。窓には、可視光カットフィルタやレンズ等の光学部材が設けられるとよい。受光部12が出力する信号は、例えば受光部12の受光量に応じて変化する。受光部12は、例えば受光素子としてフォトダイオードを備えるが、フォトトランジスタ又はその他の受光素子であってもよい。受光部12は、少なくとも赤外光領域に感度を有する。受光部12は、受光素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路等を有してもよい。
表示部13は、画像を表示する。表示部13は、例えば3.2インチのカラーTFT液晶ディスプレイである。液晶ディスプレイは、例えばIPS(In Plane Switching)式である。表示部13は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ又はその他の方式の表示装置でもよい。
音声出力部14は、音声を出力する。音声出力部14は、例えば音声処理回路及びスピーカを有する。
表示部13及び音声出力部14は、それぞれ、出力部の一例である。
レーダー受信部15は、レーダー方式に対応した速度測定装置(速度取締装置ともいう。)から、速度測定信号としてのレーダー波を受信する受信部の一例である。レーダー波としては、所定のマイクロ波、所定のステルス取締器が計測する瞬間だけ電波を発射するステルス波、通常レーダー波、Kバンド及びXバンドに対応する新型レーダー波、及びキャンセル告知がある。レーダー受信部15は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。
無線受信部16は、所定の周波数の無線信号を受信する。無線信号として、例えば、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、所轄系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警察無線等の周波数に属する無線信号がある。無線受信部16が無線信号を受信することもまた、車両40が速度取締地点と所定の接近関係を有することの指標となる。無線受信部16は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。
制御部11は、上記の各種の無線信号の受信状態や受信強度等に応じて、電子機器10と接続する外部出力ユニット1からの出力を制御し変更する構成を有するとよい。
位置情報取得部17は、電子機器10の位置(より具体的には、現在位置)を示す位置情報を取得する。電子機器10の位置は、電子機器10を所持しているユーザや電子機器10が配置された車両40の位置、及び車両40に乗車している運転手その他の人(乗員)の位置と同視することができる。位置情報取得部17は、例えば、GNSS(Global Navigation SatelliteSystem:全球測位衛星システム)の一つであるGPS(Global Posisioning System)からの信号に基づき、電子機器10の位置情報(緯度情報、及び経度情報)を取得するとよい。
位置情報取得部17は、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System:準天頂衛星システム)として、みちびきを併せて利用してもよい。位置情報取得部17は、4G、5G通信その他の基地局装置からの信号に基づいて、位置情報を取得してもよい。
制御部11は、位置情報取得部17が取得した位置情報に基づいて、電子機器10と接続する外部出力ユニット1からの出力を制御し変更することができる。
通信部18は、電子機器10と接続する各種の外部装置と通信する。外部装置としては、例えば、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3、テレビ・ディスプレイ4等とするとよい。通信部18は、ネットワーク5により、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)その他の無線LAN(Local Area Network)通信や近距離無線通信により、外部装置と無線通信する。外部装置は、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータその他の車両40内の通信端末である。通信部18は、更に、インターネット等の公衆通信回線を介した通信を行うようにしてもよい。
通信部18は更に、例えばユーザの自宅やオフィス等に配置された、スマート家電リモコン6との通信が可能であるとよりよい。それにより、制御部11は、例えば後述するキャラクタに、スマート家電リモコン6の機能を、擬似的に追加することができる。
例えば、制御部11は、ユーザがキャラクタに対して自室のエアコンや風呂の操作をお願いしたことを音声認識により検知すると、対応する情報をスマート家電リモコン6へ送信し、上記の操作を実行させることができるとよい。
入力部19は、ユーザからの情報の入力を受け付ける。入力部19は、タッチセンサ191と、マイクロホン192と、を有する。タッチセンサ191は、ユーザの操作の入力を受け付ける。タッチセンサ191は、ユーザによりタッチされた位置を検出する。タッチセンサ191は、例えば静電容量方式又はその他の方式である。マイクロホン192は、収音し、収音した音を示す音信号を生成する。マイクロホン192は、例えばコンデンサマイク又はその他のマイクである。入力部19は、これ以外にも、音量調整ボタン、及び作業用ボタン等の物理ボタンを備えてもよい。
センサ部20は、各種のセンサを有する。センサ部20は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、及び照度センサを有する。加速度センサは、例えば車両40の前後、左右、上下の加速度を検出する3軸の加速度センサである。ジャイロセンサは、電子機器10の傾きを検出するセンサである。加速度センサ及びジャイロセンサは、例えば、GNSS衛星からの信号が受信できない場合に、自律航法により車両40の位置を推測するのに使用されるとよい。加速度センサ及びジャイロセンサは、そのほかにも、後述する転倒イベント等の所定のイベントに関する処理にも使用される。気圧センサは、気圧を測定する。気圧センサは、例えば、高低差を検知して、高速道と一般道を判定するために用いられる。温度センサは、温度を検知する。湿度センサは、湿度を検知する。照度センサは、電子機器10の周辺である車室内の明るさを示す照度を検出するセンサである。照度センサは、表示部13の表示の輝度の調整に使用される。
装着部21は、外部記憶媒体が装着される装着部である。外部記憶媒体は、例えば、メモリカード(例えば、microSDカード)である。この場合、装着部21は、メモリカードスロットである。
電源部22は、電源から供給された電力を、電子機器10内の各部に供給する。電源部22は、例えば、電源スイッチ222や電源制御回路を有する。電源部22は更に、蓄電手段としての電池(例えば、二次電池やボタン電池)や電気二重層コンデンサを有してもよい。
発光部23は、種々の色で発光する。発光部23は、例えば発光ダイオードを含む。
端子部24はインターフェースの一例であり、情報の入力や出力、電力の受電等の機能を有しているとよい。端子部24は、例えば、外部装置(例えば、外部出力ユニット1やその他のオプション機器)を接続するための端子である。端子部24は、例えば、接続された電子機器10に情報(第2の情報)を出力する出力部の一例であり、車両40又は外部出力ユニット1側から情報(例えば、第1の情報)が入力される入力部の一例であり、例えばそれら両方の機能を有する入出力部としての機能を担うことができるとよりよい。さらに、端子部24は、例えば、車両40側から受電するための受電用の端子を有するとよい。端子部24は、例えば、シガープラグコードを介して車両40のシガーソケットに接続されて、電源供給を受ける。また、端子部24は、車両40に実装されているOBD-IIコネクタに接続するケーブルが接続されるとよい。OBD-IIコネクタは、故障診断用コネクタの一例で、車両のECUに接続され、各種の車両情報が出力される。車両40側の電源としては、アクセサリ電源(ACC)、常時電源(+B)等もあり得る。
車両情報は、車両40の利用状況に関する情報を含む。車両40の利用状況として、車両40の走行状況がある。車両40の走行状況は、車両40の走行の状況に関する情報で、例えば車両40の走行速度の情報を含むとよい。これに限られず、車両40の走行状況は、ジェクション噴射時間、吸入空気量、残燃料の情報等の車両に関する状況に関する情報を含んでもよい。
電子機器10の端子部24は規格外の特定の形状を有しているとよい。それにより、電子機器10は、端子部24の規格外の特定の形状に相補的或いは対応的な形状のジャック部を有するケーブルを介してのみ、外部装置と接続可能な構成とすることができる。例えば、外部装置を制御する機能を有する装置が端子部24に接続され、電子機器10に対して意図しない制御が行われてしまうのを抑止することができる。反対に、端子部24が所定の規格に対応した形状とすると、ユーザは汎用のケーブルを使用できる等、都合が良い。
端子部24に接続される外部装置として、ユーザの状態を検知する第1検知装置50がある。第1検知装置50は、車両40の運転手を撮影して、わき見及び居眠り運転に例示される所定のユーザの状態を検出した場合は、その検出した結果を示す情報を、電子機器10に出力する。第1検知装置50は、例えば、運転手を撮影した画像に基づいて、ユーザの顔の向きや目線の方向を検出し、わき見又は居眠り運転であることを検知した場合は、警報を発する。
端子部24に接続される外部装置として、車両40の周辺の障害物を検知する第2検知装置60がある。このような第2検知装置60は、例えば、前方車両追突警報システム(FCWS:Forward vehicle collision warning systems)のための車両検知に使用される。この第2検知装置60は、前方車両に追突する可能性がある場合に、その可能性に関する情報を電子機器10に出力する。警報は、表示、音、発光その他の運転手が知覚可能な方法で行われるとよい。警報は、電子機器10が行うとよいが、第1検知装置50又は第2検知装置60が警報を発してもよい。
なお、端子部24に複数の外部装置を接続する場合は、所定のオプション機器(ハブ装置等のアダプタ)が用いられるとよい。外部装置は、第1検知装置50、第2検知装置60に限られず、後方車両追突警報システムやドライブレコーダ等の外部装置であってもよく、外部装置はユーザの安全運転に資する機能を発揮するものとするとなお良い。
記憶部25は、データを記憶する。制御部11は、記憶部25からメモリにプログラムを読み出してこれを実行する。記憶部25は、制御部11が各種の制御を行うためのプログラムを記憶する。プログラムは、OS(Operating System)251、及びOS251上で動作するアプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」という。)252を含む。
OS251は、例えば、Android(登録商標)であるが、その他のOSでもよい。アプリケーション252は、後述する制御部11の各種機能を実現するためのアプリケーションプログラムである。アプリケーション252は、例えばIDE(Integrated Development Environment)を内蔵するゲームエンジンであるUnity(Unity3D)としての機能も有する。
制御部11は、アプリケーション252を実行することで、3Dアニメーションを表示することができる。記憶部25は、これ以外にも、音声認識を行うためのプログラム(音声認識エンジン)やその他必要なプログラム、音声認識機能用の辞書データやその他のデータを記憶するとよい。音声認識機能は、本実施形態では制御部11の機能により実現されるが、通信回線を介して接続されたサーバ装置等の外部装置により実現されてもよい。
表示データ253は、表示部13に表示する画像を示すデータを含む。表示データ253は、ゲームエンジンを用いて3Dアニメーションを表示するためのアニメーションデータを含む。表示部13に表示する画像のデータは、これ以外にも、模式図又は写真等のデータといった、表示用の種々のデータを含みうる。記憶部25に記憶されるデータは、電子機器10の製品出荷前の段階で記憶されたもののほか、外部記憶媒体や通信部18等を介して製品出荷後に取り込まれたものも含み得る。製品出荷後に取り込まれるデータとして、新規な警報対象(ターゲット)の情報(経度・緯度等の位置情報、種別情報等)の更新情報等がある。
記憶部25は、これ以外にも、親密度データ254、設定データ255、フレーズデータ256、及びアイテムデータ257を記憶する。親密度データ254は、インジケータ値や親密度を特定するデータである。設定データ255は、電子機器10に対してユーザにより設定された動作設定のデータを記憶する。フレーズデータ256は、電子機器10が行うユーザとの対話処理において、電子機器10が音声により発するフレーズを特定するデータ(ここでは、テキストデータ)である。フレーズデータ256に基づき発せられる音声は、電子機器10が表示するキャラクタの音声の一例である。アイテムデータ257は、電子機器10のユーザに取得させるアイテムや、そのアイテムの取得条件といったデータを含む。
記憶部25は、更に地図データを記憶する。地図データは、表示部13に地図を表示するための情報であり、道路網等の通常の地図データに加え、警報対象物その他の目標物に関する情報、交通規則情報等が含まれる。交通規則情報には、地図に含まれる道路(路線)に設定された制限速度の情報も含まれている。警報対象物としては、交通上の注意すべき目標物がある。
警報対象物は、例えば、居眠り運転事故地点、速度測定装置(レーザー式、レーダー方式、ループコイル式、Hシステム、LHシステム、光電管式、移動式等)、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、高速道交通警察隊、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、高速道長/連続トンネル、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、道の駅、ビューポイントパーキング、駐車場、公衆トイレ等PA/SA内ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、県境告知、道の駅等がある。記憶部25は、警報対象物の種別情報と、その警報対象物の位置を示す位置情報と、その警報対象物の警報に関して出力される情報(例えば、表示部13に表示する画像の情報、例えば画像のデータ等と、音声情報、例えば音声データ等、映像情報、例えば映像データや動画データやモーションデータやCGデータ等)とを対応付けて記憶する。
居眠り運転事故地点とは、例えば過去に居眠り運転が原因の事故が発生したことがある地点である。そのような地点は、他の地点に比べて、今後も同様の事故が生じる可能性が高いことが見込まれるので、そのような地点の付近を通る際には、制御部11は、居眠りの防止を促す警告を出力したり、ユーザの意識が覚醒しやすい或いはユーザの気持ちが高まりやすい音楽等を出力したりするとよい。
速度測定装置は、例えば、政府や行政等により、スピード超過の運転が発生しやすい地点、安全運転への意識が疎かになりやすい地点等として認識されている地点、等に配置されていることが多いので、そのような地点の付近を通る際には、制御部11は、スピード超過の防止を促す警告を出力したり、ユーザの安全運転への意識が高まりやすい或いはユーザの注意力が高まりやすい情報等を出力したりするとよい。
その他の警報対象物、に関しても、制御部11は、それぞれの警報対象物に応じて、個別の警報や情報を出力するとよい。それにより、ユーザは、その時々の運転環境に応じて、より安全な運転を行いやすくなる。
なお、記憶部25は、不揮発性メモリを有する。記憶部25は、例えばフラッシュメモリ、EEPROMを(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)又はその他の記憶装置を有する。記憶部25は、例えば、光学式記録媒体、磁気記録媒体、及び半導体記録媒体、又はその他の記録媒体を含んでもよい。記憶部25に記憶されるデータは、適宜、クラウドコンピューティングその他の外部記憶手段に記憶されてよい。
以上の構成のもと、制御部11は、車両40のアクセサリ電源がオンされると、以下で説明する各機能に係る処理を行う。アクセサリ電源がオンされると、制御部11は、電子機器10の起動処理を行う。起動処理において、制御部11は、記憶部25からOS251及びアプリケーション252を含む各種プログラムを読み出して実行する。そして、制御部11は、アプリケーション252を実行することにより、主として、「警報機能」と、「インジケータ値・親密度算出機能」と、「対話処理機能」と、「Gセンサ処理機能」等の各機能を実現する。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施形態は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
図3は、外部出力ユニット1の電気的構成を示すブロック図の例である。
図3(a)に例示する外部出力ユニット1は、D/Aコンバータ310、時計320、HID(HID:Human Interface Device)コントローラスイッチ330、ACカップリング340、電子機器用端子部350a、オーディオ用端子部350b、車両側端子部350c等を有している。後述するように、電子機器10がUSB規格のケーブルを用いて外部出力ユニット1と接続される場合、電子機器10がホスト(USBホスト)となって各種の制御を行うとよい。
オーディオ用端子部350bは、電子機器10の端子部24と同様に、規格外の特定の形状を有しているとよい。オーディオ用端子部350bは出力部の一例である。
なお、規格外の特定の形状は、例えば輪郭が適合しない等により、規格形状のジャック等を挿入することができないように設計された形状であるとよい。
同様にして、電子機器用端子部350a又は車両側端子部350cも、同様の規格外の特定の形状を有しているとよい。
電子機器用端子部350aは、外部の電子装置を接続可能なインターフェースの一例である。電子機器用端子部350aは、入力された第1の情報が、接続された電子装置に出力される出力部の一例であり、かつ電子装置から出力された第2の情報が入力される入力部の一例であり、それらの機能を有する入出力部としての機能を有するとよりよい。
車両側端子部350cは、車両側から出力された第1の情報が入力される入力部の一例であり、かつ車両側から受電するための受電用の端子の一例であり、例えばそれら両方の機能を担うことができるとよりよい。
なお、図3においては、電子機器用端子部350a、オーディオ用端子部350b、及び、車両側端子部350cは、それぞれ1つずつ設けられているが、それらのうち少なくとも1つは、複数設けられていてもよい。そのような構成の一例については、図3(c)を用いて説明する。
それにより、外部出力ユニット1は、オーディオ用端子部350b及び規格外の特定の形状に相補的な形状のジャック部を有するケーブルを介して、外部装置と接続可能な構成とすることができる。
例えば音声入力用に最適に感度調整されたマイクが、上記の規格外の特定の形状に相補的な形状のジャック部を有するケーブルを有して、外部出力ユニット1(具体的には、オーディオ用端子部350b)と着脱可能な構成であるとよい。
そのような構成においては、オーディオ用端子部350bは、マイク入力端子の一例であり、規格外の特定の形状は、マイクの出力端子の第1の形状の一例である。
外部出力ユニット1は、オーディオ用端子部350bにおいてマイク入力端子を備えるとよい。ユーザは、そのような構成のマイクを用いることで、自身で音量や感度等の設定をすることなく、また、プリセットされた電子機器10でのマイクの音量設定を変更することなく、望ましい音声認識環境を整えやすくなる。マイク入力端子は、データの入力を受け付けない端子とすると、外部装置を制御する機能を有する装置がマイク入力端子に接続され、電子機器10又は外部出力ユニット1に対して意図しない制御が行われてしまうのを抑止することができる。データの入力を受け付けない端子としては、例えば、データ信号線と接続しない端子(例えば、所定の規格形状のイヤフォンジャック)や、データ信号線と接続するが、そのデータ信号線からのデータの入力を無効としている(例えば、接地している)端子とするとよい。
また、別の実施形態では、特に、電子機器10の音声認識機能に最適化された或いは音声認識機能用に調整されたマイクが、外部出力ユニット1と着脱不能或いは分離不能に取り付けられた構成であるとよい。そのような構成であれば、音声入力用に感度調整されたマイクが、例えば音声認識の精度を下げる可能性のあるマイクへ、交換されることをより一層防ぎやすくなる。
図3(a)に例示する外部出力ユニット1は、電子機器10からの音声情報、例えば音声データ等、を、D/Aコンバータ310を用いて処理し、外部のオーディオ・スピーカ2に対して更に出力することができる。
D/Aコンバータ310とは、DACとも称されるデジタルアナログコンバータの一例である。D/Aコンバータ310は、入力されたデータを処理する制御部の一例である。本実施形態では、D/Aコンバータ310は、音を出力するためのデジタル信号をアナログ信号に変換して、オーディオ用端子部350bからの出力を行う。
車両側端子部350cは、外部出力ユニット1を車両40側と接続するため、例えば車両40のOBD-IIコネクタと接続するために用いられる。外部出力ユニット1は、車両側端子部350cを介して、車両40から電力の供給と情報の取得を行うことができる。車両側端子部350cは、車両40側から出力されたデータ(第1の情報の一例)が入力される入力部の一例である。車両側端子部350cは、車両40に設けられたOBD-IIコネクタ又はシガーソケットと接続可能である。車両側端子部350cは、OBD-IIコネクタと接続された場合、そのOBD-IIコネクタから出力されたデータが入力される。入力されるデータとしては、上述した車両情報がある。
車両側端子部350cは、車両40側から受電するための受電用の端子を有している。受電用の端子は、所定の規格のコネクタにおいて確保された給電用の端子(例えばピンで、+V端子、GND端子がある。)とするとよい。後述するmini USB 10pinコネクタが使用される場合、DC5Vの電源電圧がこの受電用の端子に印加される。車両側端子部350cにより受電した電力は、第1の接続ライン351を伝送する。第1の接続ライン351は、分岐点Pで、第2の接続ライン352及び第3の接続ライン353に分岐している。第1の接続ライン351、第2の接続ライン352及び第3の接続ライン353は、車両側端子部350cを介して受電した電力を伝送するための電源線の一例である。車両側端子部350cを介して第1の接続ライン351、第2の接続ライン352及び第3の接続ライン353に印加される電源電圧を、図3(a)では、「VBUS」と表す。VBUSはDC5V(+5V)であり、外部出力ユニット1(例えば、D/Aコンバータ310)及び電子機器10が動作するための電源電圧として使用可能な電圧である。図3(a)において、「OBDTx/Rx」という記載は、車両側端子部350cが車両40に設けられたOBD-IIコネクタに接続された場合に、車両側端子部350cと電子機器用端子部350aの間で、車両情報等がパススルーされる構成であることを意味する。ただし、車両側端子部350cと電子機器用端子部350aの間で情報のやりとりを仲介するデバイスが設けられてもよい。
外部出力ユニット1は、車両側端子部350cを介して車両40から供給された電力の一部を、第2の接続ライン352及び後述の電子機器用端子部350aを介して電子機器10へ供給する。電子機器用端子部350aは、外部出力ユニット1を介して車両40側から受電するための受電用の端子を有している。受電用の端子は、所定の規格のコネクタにおいて確保された給電用の端子(例えばピンで、+V端子、GND端子がある。)とするとよい。電子機器用端子部350aに、後述するmini USB 10pinコネクタが使用される場合、DC5Vの電源電圧がこの受電用の端子に印加される。電子機器用端子部350aの受電用の端子は、外部出力ユニット1の動作用の電力が流れる電源線である。第1の接続ライン351、第2の接続ライン352及び第3の接続ライン353と接続される。電子機器10は、電子機器用端子部350aを介して受電した電力を用いて動作する。
同様に外部出力ユニット1は、車両側端子部350cを介して車両40から供給された電力の一部を、第3の接続ライン353を介してD/Aコンバータ310へ供給する。D/Aコンバータ310は、この電力を用いて動作する。
更に、外部出力ユニット1は、車両側端子部350cを介して車両40から取得した各種の車両情報を、第1の接続ライン351、第3の接続ライン353を介してD/Aコンバータ310へ出力し、その後、第4の接続ライン354及び電子機器用端子部350aを介して、電子機器10へ出力する。
外部出力ユニット1の別の実施形態では、外部出力ユニット1は、車両側端子部350cを介して車両40から取得した各種の車両情報を、例えば第1の接続ライン351及び第2の接続ライン352を介して、直接電子機器10へ出力してもよい。
上述の通り、車両情報は、車両40の利用状況に関する情報を含み、それらの一例については、図13、図14との関連で後述する。
外部出力ユニット1は更に、電子機器用端子部350aを介して、上記の車両情報の電子機器10への出力に加えて、上記の車両情報とは異なる情報の電子機器10からの入力及び電子機器10への出力を行うこともできる。
電子機器用端子部350aに接続して設けられたデータ通信用の信号ラインである第4の接続ライン354、例えばD+、D-の2つの信号ライン、が、外部出力ユニット1のD/Aコンバータ310に接続しており、それにより、外部出力ユニット1は、電子機器用端子部350aを介して取得した電子機器10からの情報を、第4の接続ライン354を介してD/Aコンバータ310へ送ることができる構成であるとよい。電子機器用端子部350aを介して取得した電子機器10からの情報は、第2の情報の一例である。本実施形態では、D+、D-の2つの信号ラインに流れる情報で、D/Aコンバータ310に供給される情報が、第2の情報の一例である。
電子機器10の端子部24は、外部出力ユニット1に向けたデータ信号線にデータ出力を行う。データ信号線は、電子機器10からの情報が流れる信号線で、本実施形態では、D+、D-の2つの信号ラインに流れる情報である。このように、電子機器10と外部出力ユニット1の間のデータ信号線を用いて直接データの入出力を行うので、別の外部装置やハブ装置等を中継する構成よりも、電子機器10と外部出力ユニット1の間のデータの入出力をより安定的に行うことができる。外部出力装置に向けたデータ信号線としては、特に、外部出力ユニット1と直接接続されているデータ信号線とするとよい。例えば、車両に複数の装置(例えば、ドライブレコーダや、レーダー探知機、ナビゲーションシステム)が配置される場合、それらの複数の装置は、ハブ装置等を介して接続されることがよく行われている。このような事情のもと、電子機器10の端子部24が外部出力ユニット1に向けたデータ信号線にデータ出力を行う構成とすることで、電子機器10と外部出力ユニット1とが車両40に配置されて使用される場合でも、電子機器10と外部出力ユニット1とを接続するためのハブ装置等や、ハブ装置等に接続する配線を減らすことができるので、車両の内部をスッキリさせることができる。
更に、外部出力ユニット1は、電子機器10から取得した情報が車両40側、本実施形態では車両側端子部350cへ送られることをブロックする構成であるとよい。
そのような構成では、電子機器10から取得した情報の車両側端子部350cからの出力がブロックされているので、ユーザが電子機器10からの情報を取得するために外部出力ユニット1の車両側端子部350cに非推奨の装置を接続すること、及び、それにより電子機器10や、電子機器10を含むシステム全体に、不測の不具合が生じること、を避けやすくなる。例えば、車両側端子部350c側には、電源(例えばチャージャー)が接続され、他のUSB対応機器が接続されて、意図しない制御が行われてしまうのを避けやすくなる。ブロックする構成としては、本実施形態では、電子機器10から取得した情報が伝送するD+、D-の2つの信号ラインが、車両側端子部350cと接続されていない構成としている。 それによりユーザはより、安定した状態で電子機器10からの情報を出力しやすい環境を得やすくなる。
D/Aコンバータ310は、電子機器10から取得した情報に含まれるデジタルの音声データを、アナログの音声データへ変更する処理を実行する。
更に、D/Aコンバータ310は、車両側端子部350cを介して取得した車両情報、電子機器10から取得した情報、時計320から取得した時刻情報、HID(HID:Human Interface Device)コントローラスイッチ330から取得した操作情報の少なくとも1つに基づいて、異なる音声データを、デジタルアナログ変換の対象としたり、デジタルアナログ変換の種類を変更したりすることができるとよい。D/Aコンバータ310の処理に時計320やHIDコントローラスイッチ330は用いられない場合、又は外部出力ユニット1の製品出荷前に行われる試験でしかHIDコントローラスイッチ330が用いられない場合等には、外部出力ユニット1がHIDコントローラスイッチ330を有しない構成としてもよい。
D/Aコンバータ310は、デジタルアナログ変換後のアナログの音声データを、ACカップリング340へ出力する。
なお、D/Aコンバータ310は、電子機器10から取得した音声データに加えて、マイクから取得した音声データに対して、デジタルアナログ変換を行う構成であるとよりより。
また、それに追加的に、D/Aコンバータ310は、電子機器10やマイクから取得したデジタルの音声データを、アナログの音声データに変換する機能を有しているとよりよい。
ACカップリング340は、音声データから直流成分を取り除き、オーディオ用端子部350bへ出力し、オーディオ用端子部350bに接続されたオーディオ・スピーカ2は、取得したアナログ音声データを、ユーザ等に対して出力する。
図3(b)は、図3(a)の第1の接続ライン351に過渡電圧対策部360が接続され、過渡電圧対策部360に降圧コンバータ370が接続された構成の一部を例示している。
過渡電圧対策部360は、過渡電圧によって外部出力ユニット1内の電圧を適切な値に維持する。
降圧コンバータ370は、例えば、12Vや24Vで入力された電圧を5Vの電圧へ降圧させる。
図3(b)に示される構成は、外部出力ユニット1の製品出荷前に行われる試験段階で用いられる。そのため、典型的には、図3(b)に示される構成は、外部出力ユニット1には組み込まれていないが、外部出力ユニット1に組み込まれたり、外部出力ユニット1に外付け可能な機器(例えば、オプション機器)に組み込まれたりして、ユーザに提供されてもよい。
図3(c)は、図3(a)のオーディオ用端子部350bとして、左右2つのステレオスピーカに対してそれぞれ別のオーディオ用端子部390L(350b)、390R(350b)と、それらに割り当てられたそれぞれのアンプ380L、380Rが設けられた構成の一部を例示している。
アンプ380L、380Rを用いることで、デジタルアナログ変換後のアナログの音声データの信号を増幅させたり、また、アンプ380L、380Rを介してオーディオ・スピーカ2へ給電したりすることができるので、使用するオーディオ・スピーカ2に関して、ユーザに対して、より多くの又は柔軟な選択肢を提供することができる。
例えば、外部出力ユニット1は、上記の2つのオーディオ用端子部390L(350b)、390R(350b)の代わりに、マイク用オーディオ端子部とスピーカ用オーディオ端子を有していてもよい。
なお、外部出力ユニット1の別の実施形態では、外部出力ユニット1は、電子機器用端子部350aやオーディオ用端子部350bとして、又は、それらに追加して、給電機能を有する、例えばUSB_TypeA等の、メスコネクタを有していてもよい。
その場合、外部出力ユニット1のハウジングケースには、例えばシールを貼るなどして、USB_TypeAのメスコネクタの付近に、対応電流容量(例えば「500mAまで」)といった表示や、携帯電話の充電には利用できない旨を表示するとよい。
更に上記のUSB_TypeAメスコネクタは、USBハブのチップを介してOTG接続し、USBハブの他のポートにUSB-DACを接続した一体のケーブルとしてもよい。
USB-DACは、DAC機能に加えてADC機能も内蔵したものであるとよく、更に、マイク端子を有しているとよりよい。
図4は、電子機器10と外部出力ユニット1等の接続状態を説明する説明図の例である。
図4では、電子機器10は、外部出力ユニット1を介して、オーディオ機器410と接続されている。オーディオ機器410は、図1のオーディオ・スピーカ2の一例であり、例えば、スピーカ、カーナビ、カーオーディオ、マイク等である。
図4では、電子機器10は、外部出力ユニット1を介して、更に、電源アダプタ400と接続されている。電源アダプタ400は、1つ以上の電力供給用端子部を備えているとよりよい。電源アダプタ400は、例えば第1検知装置50等に電力を供給し、また、第1検知装置50等から取得した情報を、外部出力ユニット1を介して、電子機器10へ提供することができる。
電子機器10と外部出力ユニット1は、入出力ケーブル430を介して互いに接続されている。入出力ケーブル430は外部出力装置からのケーブルの一例であり、少なくともデータ信号線を含んでいるとよく、電源線を含んでいるとよりよい。入出力ケーブル430は、図3(a)の第2の接続ライン352を介して供給される電力と、図3(a)の第4の接続ライン354を介して提供される車両情報等を、電子機器10へ送り、また、電子機器10からの出力情報を外部出力ユニット1へ送る機能を有するケーブルとして形成されているとよい。
入出力ケーブル430としては、mini USB 10pinコネクタを有するケーブルを用いることができる。
外部出力ユニット1とオーディオ機器410は、オーディオケーブル440を介して互いに接続されている。オーディオケーブル440は、図3(a)のD/Aコンバータ310によって処理された音声データを、オーディオ機器410へ送る機能を有するケーブルとして形成されているとよい。
オーディオケーブル440としては、例えば3.4mmのステレオミニプラグケーブルを用いることができる。
図4には、外部出力ユニット1に対して電力及び情報を提供するための接続形態実施形態が図示されている。図4には電源アダプタ400が図示されているが、以下では電源アダプタ400が使用される場合と、電源アダプタ400が使用されない場合と、の2つの接続形態のそれぞれの場合を説明する。電源アダプタ400は、第1検知装置50、及び第2検知装置60の少なくとも一方が接続される場合、又は車両40のシガーソケットからの電力の供給と、OBD-IIコネクタからの車両情報の供給との両方を行う場合等に、必要な機器である。仮に、電子機器10又は外部出力ユニット1の電源電圧が12Vであるような場合、車両40のシガーソケットから12Vの電源電圧により電力が供給され、OBD-IIコネクタから車両情報が供給される接続形態とするとよい。
外部出力ユニット1への電力の提供は、電源ケーブル420a、伝送ケーブル420b、及び中継ケーブル420cのいずれかを介して、行われる。図4では、電源ケーブル420a、伝送ケーブル420b、中継ケーブル420cは、いずれも入出力ケーブル430と同様に、ケーブル端子421、例えばmini USB 10pinコネクタ、を有するケーブルとして図示されている。
電源ケーブル420a、伝送ケーブル420b、中継ケーブル420cは、いずれも、ケーブル端子421、例えばmini USB 10pinコネクタ、を用いて、図3の車両側端子部350cと接続することができる。
また以下に説明するように、電源ケーブル420a、伝送ケーブル420bが、直接外部出力ユニット1に接続すること、及び、電源アダプタ400を介して、間接的に外部出力ユニット1に接続すること、ができる構成であると、様々な接続のバリエーションを提供しやすくなるのでよりよい。
電源ケーブル420aが使用される場合を説明する。電源ケーブル420aは、例えば車両40のシガーソケットに接続するシガープラグを一端側に、mini USB 10pinコネクタを他端側に有している。電源ケーブル420aは、シガーソケットから供給される電力を、外部出力ユニット1へ送る場合に使用される。図4に示すように、電源アダプタ400が使用される場合、電源ケーブル420aの他端側は電源アダプタ400に接続される。そして、電源アダプタ400から中継ケーブル420cを介して外部出力ユニット1に電力が送られる。電源アダプタ400が使用されない場合、電源ケーブル420aの他端側は外部出力ユニット1の車両側端子部350cに接続されて、電力が送られる。なお、電源ケーブル420aは、DC5Vに変換して外部出力ユニット1又は電源アダプタ400に電力を供給するためのDC-DC変換回路を有してもよい。
伝送ケーブル420bが使用される場合を説明する。伝送ケーブル420bは、例えば車両40のOBD-IIコネクタに接続する端子部を一端側に、mini USB 10pinコネクタを他端側に有している。伝送ケーブル420bは、図3(a)を用いて説明したように、OBD-IIコネクタから供給される電力及び情報を、外部出力ユニット1へ送ることができる。図4に示すように、電源アダプタ400が使用される場合、伝送ケーブル420bの他端側は電源アダプタ400に接続される。そして、電源アダプタ400から中継ケーブル420cを介して外部出力ユニット1に電力、及びOBD-IIコネクタからの情報が送られる。例えば、中継ケーブル420cは、電源アダプタ400から電力や車両情報や検出情報等の情報を、外部出力ユニット1へ送ることができる。電源アダプタ400が使用されない場合、伝送ケーブル420bの他端側は外部出力ユニット1の車両側端子部350cに接続されて、電力が送られる。
図19は、外部出力ユニット1の外観図の例である。
図19(A)は、外部出力ユニット1の上面図の例である。
図19(B)は、外部出力ユニット1の左側面図の例である。
図19(C)は、外部出力ユニット1の正面図の例である。
図19(D)は、外部出力ユニット1の右側面図の例である。
図19(E)は、外部出力ユニット1の底面図の例である。
図19(F)は、外部出力ユニット1の背面図の例である。
図19に図示されている外部出力ユニット1のハウジングは、第1ハウジング部1910及び第2ハウジング部1920から構成されている。第1ハウジング部1910及び第2ハウジング部1920は後述の固定部1906で互いに固定され、その内部の空間に図3を用いて説明した電気的構成要素等を収容している。外部出力ユニット1のハウジングは直方体形状である。
図19(A)に図示されている外部出力ユニット1の上面部には、電子機器用端子部350aが接続コネクタとして形成されている。また、外部出力ユニット1の上面部には、複数の第1の開口部1904が、電子機器用端子部350aの両側に分布して形成されている。
例えば上述のようなmini USB 10pinコネクタを用いて電子機器用端子部350aに挿入された入出力ケーブル430は、その他方の端部のコネクタ部を用いて、電子機器10の端子部24に挿入される。
そのような構成では、同じく端子部24に挿入され得る第1検知装置50、第2検知装置60は、例えば図4の電源アダプタ400に接続することができる構成であるとよい。
図19(B)に図示されている外部出力ユニット1の左側面部には、オーディオ用端子部350b及び車両側端子部350cが形成されている。
オーディオ用端子部350bは、3.5mmステレオミニプラグケーブル(3極)用のピンジャックとして、形成されており、オーディオ用端子部350bに挿入された3.5mmステレオミニプラグケーブルの他方の端部は、オーディオ・スピーカ2やテレビ・ディスプレイ4やその他の外部装置、例えばカーナビゲーション装置等、の出力先のAUX端子に接続される。
車両側端子部350cは、miniUSB用のメスコネクタとして形成されている。車両側端子部350cに挿入されたケーブルの他方の端部は、図4を用いて説明した通り、車両40のOBD-IIコネクタやシガーソケット、或いは、外部装置、例えば電源アダプタ400等、に接続される。
外部出力ユニット1の外部出力ユニット1の左側面部及び右側面部には、第1のブラインドシート1901及び第2のブラインドシート1902が取り付けられている、例えば接着剤等を用いて接着されている。
第1のブラインドシート1901及び第2のブラインドシート1902は、外部出力ユニット1のハウジングに形成された構造部や固定のためのネジ穴やネジ等を隠すことができる。第1のブラインドシート1901は、ユーザによる剥離で破損しやすい素材で形成されているとよい。そのような構成では、第1のブラインドシート1901及び第2のブラインドシート1902の状態から、ユーザによる分解行為の有無を判断しやすくなる。
図19(C)に図示されている外部出力ユニット1の正面部には、各端子部350a、350b、350cの付近には、「OUT HOST」、「OUT AUDIO」、「DC5V」という、それらの機能、用途、接続先等に関する情報が表記されている。また、外部出力ユニット1の正面部には、後述するちびレイのシルエットが印刷や刻印等で描かれている。
外部出力ユニット1は、縦40mm、横70mm、厚さ16.2mmの寸法で設計させている。この寸法は一例に過ぎず、例えば、電子機器10を固定できるブラケット一体型、例えばクレードルタイプ等、のユニット構造の外部出力ユニット1では、対応する電子機器10の寸法に応じて設計するとよい。外部出力ユニット1は、車両40のダッシュボード上や、フロントガラス等の所定の取付部位に取り付けられるとよい。
図19(C)に図示されている外部出力ユニット1の正面部には、更に、各端子部350a、350b、350cの付近にそれらの機能、用途、接続先等に関する情報が表記されている。また、外部出力ユニット1の正面部には、キャラクタとして後述するちびレイのシルエットが印刷や刻印等で描かれている。
図19(E)に図示されている外部出力ユニット1の底面部には、複数の第2の開口部1905が、底面部に分布して形成されている。第1の開口部1904及び第2の開口部1905を通って、外部出力ユニット1内に発生する熱をより効率的に排出することができる。
図19(F)に図示されている外部出力ユニット1の背面部には、4つの固定部1906が設けられている。固定部1906は、外部出力ユニット1のハウジングに形成されたネジ穴と、ネジ穴と係合するネジから構成されている。
図20は、外部出力ユニット1の斜視図の例である。
図20(A)は、外部出力ユニット1の第1の斜視図の例である。
図20(B)は、外部出力ユニット1の第2の斜視図の例である。
第1の斜視図、及び、第2の斜視図に図示されている各構成要素は、既に図19を用いて説明したものである。
外部出力ユニット1は、以下に説明する構成のうち少なくとも1つの構成を有しているとよい。
外部出力ユニット1は、電子機器10を固定できるブラケット一体型、例えばクレードルタイプ等、のユニット構造であると、ユーザによる電子機器10の取り付け取り外しが容易になり、また、電子機器10及び外部出力ユニット1からなるシステム全体の取り付けを簡潔にすることができるのでよい。
外部出力ユニット1は、それ自体がマイクやスピーカを搭載しているとよい。それにより、ユーザは、例えば、電子機器10のマイクロホン192や音声出力部14と比較して、音声認識機能用により適した状態に調整されたマイクやスピーカを、容易に利用することができる。
なお、外部出力ユニット1は、それ自体がマイク又はスピーカの一方のみを搭載した構成であってもよい。外部出力ユニット1がマイク及びスピーカの少なくとも一方を有すると、外部出力ユニット1が音を入力又は出力する機能を持つことができ、車内に配置されるべき装置を減らし、車両の内部をスッキリさせることができる。
また、外部出力ユニット1は、マイクやスピーカが接続可能に構成されるが、マイク又はスピーカを搭載しない、又は外部出力ユニット1にマイク又はスピーカを同梱しないようにすることで、ユーザの好みに応じたマイクやスピーカを使用可能にするという選択肢を与えることができる。
例えば、そのような構成におけるスピーカとしては例えば入力最大3Wとするとよい。
しかしながら、外部出力ユニット1に搭載するスピーカは、電子機器10や外部出力ユニット1のサイズ、電子機器10の音声出力部14の仕様、更に、外部出力ユニット1に対して更に接続することができる外部出力装置であるオーディオ・スピーカ2の仕様を考慮してその他の仕様で設計してもよい。
外部出力ユニット1は、電子機器10の制御部11が、外部出力ユニット1との接続により、電子機器10の音声出力部14の出力をOFFにすることに対応して、外部出力ユニット1内蔵のスピーカ出力をONに切り替えるとよい。
外部出力ユニット1は、例えば3.5mmステレオジャック等の、外部スピーカへの音声ライン出力を有しているとよく、ジャック差込を検出すると、音声信号は、外部出力ユニット1のスピーカ出力はOFFにされ、外部スピーカからの出力に切り替えられる。
外部出力ユニット1は、別の実施形態では、D/Aコンバータ310に換えて、又は、D/Aコンバータ310に追加して、映像処理部やゲームエンジン等を備えた構成であってもよい。
そのような構成では、外部出力ユニット1は、複数の異なる外部出力装置に対して、単独で、或いは、電子機器10の制御部11と協働して、それぞれ異なる音声情報や映像情報を出力することができるとよりよい。
外部出力ユニット1は、別の実施形態では、追加の記憶部を有している又は外部の記憶部と接続しているとよい。特に、それらの記憶装置には、外部出力ユニット1を介して出力される外部出力装置からの出力に割り当てられた各種の情報が記憶されているとよく、それにより、電子機器10の記憶部25の容量を節約することができる。
外部出力ユニット1は、より簡潔な実施形態では、音声情報や映像情報用の処理部を備えず、その他の外部出力装置との中継機能のみ、又は、当該中継機能と電力供給機能のみを有する構成であってもよい。そのような構成では、外部出力ユニット1は、いわゆるHUBデバイスのように、使用することができる。
外部出力ユニット1は、そのハウジングケースに、電子機器10を用いて表示されるキャラクタであって、以下に図5を用いて説明するキャラクタ、霧島レイや、霧島レイを子どもっぽく変身させたキャラクタであるちびレイ、等のシルエットやイラストが印刷や刻印等されているとよい。
それにより、ユーザは外部出力ユニット1と電子機器10の組み合わせを容易に判別することができる。
[1.電子機器10の概要]
図5は、本発明の一実施形態に係る電子機器10の概要を説明する図である。電子機器10は、車両40に配置される電子機器であり、運転手その他のユーザに対して各種の情報を提供する。電子機器10は、いわゆるレーダー/レーザー探知機の機能を有しており、運転手の安全運転に資する情報を提供する機能を有する。また、電子機器10は、ユーザがキャラクタと対話による疑似的なコミュニケーションをとることができるようにする機能を有する。
更に、電子機器10は、ユーザが安全運転をすることにより、ユーザとキャラクタとの親密度が上昇し、より親密な関係になることができるようする機能を有する。電子機器10は、ユーザとキャラクタとの関係に応じて、ユーザに対して多様な情報を出力する機能を有する。なお、電子機器10は、キャラクタが表示されるモード(例えば、レイモード)と、キャラクタが表示されないモード(例えば、通常モード)とをユーザが選択(切替)できる構成とするとよい。この場合、以下で説明するキャラクタに関わる構成は、前者のモードに関する構成である。
図5(A)に示す平常時画面IMG1は、平常時に電子機器10に表示される画像の一例である。平常時画面IMG1は、表示要素として、地図300と、自車アイコンIと、キャラクタ200と、インジケータ画像210と、親密度画像220とを含む。地図300は、車両40の現在位置の周辺の地図である。平常時において、地図300は、多色(カラー)の画像である地図300Aとして表示されている。自車アイコンIは、地図300に重ねて車両40の現在位置に配置されるアイコンである。
キャラクタ200は、地図300に重ねて表示される、霧島レイ(以下「レイ」という。)という名前の女性のキャラクタである。キャラクタ200は、3Dアニメーションで表示され、ユーザが立体感を得られるような表示になっている。キャラクタ200は、ここでは、キャラクタ200Aの容姿で表示されている。ユーザは、キャラクタ200の衣装や装飾品をアイテムとして取得し、その意匠や装飾品を身に着けたキャラクタ200の表示させることもできる。なお、3Dアニメーションで表示されるのは、キャラクタに限られず、アイコンに例示されるオブジェクト画像や地図等の表示要素であってもよい。
インジケータ画像210は、レイの気分を示す値(以下「インジケータ値」という。)を示す画像である。インジケータ画像210は、ここでは棒グラフの形態で表示されるが、他の形態で表示されてもよい。インジケータ値は、ユーザの運転によって、今、レイがどんな気持ちなのかの指標となる値である。インジケータ値は、ユーザの安全運転の指標にもなる。インジケータ画像210は、ユーザに安全運転を意識してもらうため、平常時には常時表示される。
親密度画像220は、ユーザとレイとの親密度を示す画像である。親密度画像220は、ここでは、円形のメーター、及びこのメーターの内側に配置したユーザのレベルを示す数値によって親密度が表示される。親密度は、他の形態で表示されてもよい。親密度は、ユーザとキャラクタとの関係の良否を示すパラメータの一例である。親密度が高いほど、ユーザとキャラクタとの関係が良好であることを示し、親密度が低いほど、ユーザとキャラクタとの関係が良好でないこと(つまり、悪化していること)を示す。平常時画面IMG1には、これ以外にも、地図300上に配置された目標物の存在を示すアイコン(例えば、Hシステム式オービスを示す「H」の文字を丸で囲んだアイコン)や、現在の車両40の速度(ここでは、60km/h)等の情報が含まれている。
以上のような平常時画面は、後述する警報画面と異なる画面であって、電子機器10の待受け状態に表示される待受画面、又はホーム画面の一例ということもできる画面である。平常時画面については、ユーザが任意の画面(例えば、背景画像を表示する画面)に設定できる構成としてもよい。
図5(B)に示す警報画面IMG2は、車両40が所定の目標物と所定の接近関係を有する場合(つまり報知時)に電子機器10に表示される画像の一例である。目標物は、いわゆるPOI(Point of Interest)で、典型的には、交通上のユーザが注意すべき目標物である。
警報画面IMG2は、表示要素として、地図300と、自車アイコンIと、キャラクタ200と、インジケータ画像210と、親密度画像220とに加え、報知情報230とを含む。地図300は、車両40の現在位置の周辺の地図で、ここでは地図300Bで表示される。地図300Bは、地図300Aとは異なる色彩を用いて表示される。地図300Bは、例えば、道路を緑系の色とし、それ以外の領域を黒色とした2色を用いて表示される。
自車アイコンIは、図5(B)では報知情報230と重なっているが、地図300B上の車両40の現在位置に配置されるアイコンである。キャラクタ200は、キャラクタ200Bの容姿で表示されている。キャラクタ200Bは、キャラクタ200Aの変身後の容姿を表しており、キャラクタ200Aとは髪型や装飾(例えば、猫耳のような耳が付いている)、衣装が異なっている。インジケータ画像210、及び親密度画像220は、すでに説明したとおりである。
報知情報230は、車両40が目標物と所定の接近関係を有する旨の報知(より具体的には、警報)を示す情報である。報知情報230は、地図300Bに重ねたウィンドウによって表示される。図5(B)の例では、報知情報230は、車両40がHシステム式のオービス(速度測定装置の一例)と所定の接近関係を有する場合の表示を示す。報知情報230は、ここでは、車両40が接近している速度測定装置の種類、及びその速度測定装置までの距離の情報を含む。報知情報230の内容は、速度測定装置の種類や、その速度測定装置との距離その他の原因によって変化する。
[2.電子機器10の外観]
図6は、電子機器10の背面図の例である。
図6に図示される実施形態では、電子機器10の下面に、凹部105を挟んだ両側に、複数の孔107が開けられている。複数の孔107は、筐体103の内部の熱を外部に放熱する放熱孔として機能する。
電子機器10の背面側には、レンズホルダ106、レンズ121、照度センサ窓201、電源スイッチ222、接続ポート221及び凹部105が設けられている。接続ポート221には、入出力ケーブル430を接続させることができる。
レンズホルダ106は、レンズ121を保持する貫通孔である。レンズホルダ106は、電子機器10の筐体103の内外を通じさせる開口部である窓を構成する。レンズホルダ106は、電子機器10の筐体103の背面側から見たとき、水平方向に長軸、鉛直方向に短軸を有する楕円形状である。電子機器10が車両40に配置された状態では、水平方向が車両40の幅方向に相当し、鉛直方向は車両40の高さ方向に相当する。レンズホルダ106は、背面側ほど径方向の寸法が大きくなっており、斜め方向の光もレンズ121に入射しやすくなっている。レンズホルダ106は、正面側ほど径方向の寸法が小さく、レンズ121と接触する部分は、レンズ121の形状及び寸法に合わせて形成されている。
電子機器10の筐体103の背面側から見て右下部には、センサ部20が有する照度センサへの光が入射する照度センサ窓201、及び電源スイッチ222が設けられている。電子機器10の筐体103の背面側から見て左下部には接続ポート221が設けられている。接続ポート221は、図2の端子部24の一例であり、例えばminiUSBの規格の端子である。電子機器10の筐体103の背面側の外面部(つまり、外側表面)に凹部105が形成されている。本実施形態では、凹部105は、端子部24と電源スイッチ222との間であって、電子機器10の筐体103の背面の左右方向における中心に位置する。凹部105には、背面側の方向と下方に向かって開放した空間部と取付部1055が形成されている。
<インジケータ値・親密度算出機能>
図7は、インジケータ値・親密度算出機能に関する処理の流れを示すフローチャートである。まず、制御部11は、アクセサリ電源がオンされたとき(つまり、ACCON時)のインジケータ値(以下「インジケータ初期値」という。)Pdを算出する(ステップS1)。電子機器10の初回利用時におけるインジケータ初期値Pdは、「0」である。一方、前回の車両40の走行の際に電子機器10が利用された場合は、インジケータ値が「0」でない場合がある。詳しくは後述するが、アクセサリ電源がオンされたときのインジケータ初期値Pdは、前回の走行終了時(アクセサリ電源オフ時)のインジケータ値を、引き継いだ値になっているからである。ここでは、電子機器10が初回利用時であるとして、インジケータ初期値Pdが「0」である場合を説明する。
次に、制御部11は、端子部24を介して車両情報を取得する(ステップS2)。次に、制御部11は、所定の走行単位を走行したかどうかを判定する(ステップS3)。所定の走行単位は、本実施形態では所定の走行距離の単位であり、1kmとするとよい。制御部11は、車両情報に基づいて当該所定の走行距離を走行したかどうかを判断するとよい。走行単位は、距離以外の要素で特定されてもよく、例えば所定の走行時間の単位としてもよい。制御部11は、所定の走行単位を走行するまでは、ステップS3で「NO」と判定する。制御部11は、車両情報を周期的に取得して、ステップS3の判定をするとよい。
ステップS3で所定の走行単位を走行したと判定した場合(ステップS3;YES)、制御部11は、今回の走行単位におけるインジケータ値Lを算出する(ステップS4)。インジケータ値は、第1のパラメータの一例である。インジケータ値は、初期値(標準値)が「0」で、最大値は「+1」、最小値は「-1」である。また、インジケータ値は、例えば、「0.1」刻みで算出される。インジケータ値Lは、以下の式(1)の演算に算出される。
式(1)において、Pdは上述したインジケータ初期値である。xは今回の走行での車両40の走行距離である。また、xは10m単位でカウントするものとし、車両40の走行距離が1km(1000m)である場合は、xには「100」が代入される。
式(1)において、Svは、速度超過による安全運転係数で、「0」~「1.0」の間で変化する係数である。安全運転係数Svは、速度超過がない場合は「1.0」となり、速度超過の程度が大きいほど、「0」に近づく。安全運転係数Svは、以下の式(2)の演算により算出される。Voverは、今回の走行単位における速度超過の最大値で、より具体的には、車両40の速度から制限速度を減じた値の最大値である。車両40の速度は、位置情報取得部17が取得した位置情報によりより算出した速度であるが、端子部24にOBD-IIコネクタに接続されているときは、車両40から取得した車両情報に基づき算出される速度が用いられるとよい。
図8は、速度超過Vover[km/h]と、安全運転係数Svと、安全運転係数Svの減衰量との関係を説明する図である。図8(A)には、これらの関係の代表例が数値で示されている。図8(B)には、速度超過[km/h]と安全運転係数Svとの関係がグラフで示されている。本実施形態では、式(2)は、速度超過Voverが20km/hを超えると、大幅にインジケータ値を減少させる方向に作用するように決められている。
式(1)において、Sdは、レイの転倒回数による安全運転係数で、「0」~「1.0」の間で変化する係数である。レイの転倒回数について、詳しくは<Gセンサ処理機能>の項で説明するが、車両40に生じた衝撃や急ハンドルによって、加速度センサの値が所定のG閾値以上となる場合に、レイが転倒する仕様となっている。Sdは、この転倒回数によって定まる安全運転係数である。安全運転係数Sdは、レイの転倒回数が増えるほど、ユーザが危険な運転をしている(つまり、安全運転に反する運転をしている)として、インジケータ値Lを減少させる方向に作用する。安全運転係数Sdは、以下の式(3)の演算により算出される。
Sd=cos(rad(レイの転倒回数×9)) ・・・(3)
図9は、レイの転倒回数と、安全運転係数Sdと、安全運転係数Sdの減衰量との関係を説明する図である。図9(A)には、これらの関係の代表例が数値で示されている。図9(B)には、転倒回数[回]と安全運転係数Sdとの関係がグラフで示されている。レイの転倒回数は「0回」~「10回」の範囲内で特定され、10回目の転倒でレイが車酔いした様子が表示部13に表示されるようになっている。また、以下の3つの条件のいずかの条件を満たした場合、転倒回数は「0」にクリアされる。
・レイの転倒なしで指定時間が経過した場合。(指定時間は例えば30分間)
・レイが車酔いから復帰した場合(指定時間の経過、又は所定のアイテム使用時)。
・対話処理で正解した場合(つまり好感度回答をした場合。詳しくは、後述する。)。
制御部11は、10回目の転倒でレイが車酔いした状態とし、車酔いした状態となった場合には、表示部13からレイを非表示とするとよい(つまり、表示を消去するとよい)。また、制御部11は、レイが車酔いした状態から通常の状態に戻るまで、走行距離xのカウントを一時的に停止してもよい。制御部11は、レイが車酔い状態から通常の状態に戻るまでの時間は、例えば1時間/2時間/3時間/6時間のいずれかを選択して、決定するとよい。制御部11は、レイが車酔いした状態から通常の状態に戻った場合は、転倒回数を「0」にリセットするが、インジケータ値L(走行距離x)については、車酔い状態になる前の値から再開するとよい。制御部11転倒回数を、アクセサリ電源のオフにより、転倒回数を「0」にリセットするとよい。
式(1)に戻って説明する。式(1)において、Spは、一時停止違反に関する安全運転係数である。安全運転係数Spは、一時停止違反回数に応じて走行距離xが減じられる(マイナスする)ようになっている。アクセサリ電源がオフされると、安全運転係数Spは「0」にクリアされる。安全運転係数Spは、以下の式(4)の演算により算出される。この場合、一時停止違反1回につき、xの値が3km分減じられる。
Sp=一時停止違反回数×300 ・・・(4)
式(1)において、Dfは減点係数である。減点係数Dfは、安全運転に反する減点要素に対して乗じられる係数、すなわち、安全運転に反する行為をユーザがした場合のインジケータ値の減少量を定める関数に用いられる係数である。具体的には、速度超過、及びレイの転倒回数に対するインジケータ値の減少量を定める係数である。減点係数Dは、例えば1.5である。
式(1)において、τsは、安全運転時定数である。安全運転時定数τsは、ユーザが安全運転を心がけている場合ほど小さな値となり、インジケータ値が増加しやすくなる方向に作用する。安全運転時定数τsは、以下の式(5)の演算により算出される。
τs=(Lx×Gs)/(Sd×Sf) ・・・(5)
式(5)において、Lxは調整用パラメータある。Lx=3000であるが、端子部24にオプション機器としての外部装置が接続されている場合(つまり、オプション機器の連携中)は、特典として、Lxから以下の値が減算される。オプション機器の接続中は、調整用パラメータを小さくする安全運転時定数τsも小さくなり、インジケータ値が増加しやすくなる。
・OBD-IIコネクタにOBDアダプタが接続されている場合、「100」
・上記第1検知装置50又は上記第2検知装置60が接続されている場合、「100」
式(5)において、Gsは、Gセンサ感度による難易度パラメータである。Gセンサ感度について、詳しくは<Gセンサ処理機能>の項で説明するが、難易度パラメータは、Gs=(5/Gセンサ感度)×(3/5)の関係を満たす。Gセンサ感度「Lv.1」~「Lv.5」に対して、難易度パラメータGsは、「3.0」~「0.6」の間で変化する。Gセンサ感度は、レイの転倒し易さを特定するもので、ゲームの難易度を示す値ともいうことができる。
式(5)において、Sfは、好感度係数である。好感度係数Sfは、キャラクタ200のユーザに対する好感度の指標となる係数である。好感度係数Sfは、好感度が高いほど大きな値となり、好感度が低いほど小さな値となる。好感度係数Sfは、少なくとも対話処理によって変化する。好感度係数Sfは、キャラクタがユーザに対して質問するフレーズである質問フレーズと、この質問フレーズに対するユーザの応答(つまり回答)とを含む対話処理の結果によって変化する。好感度係数Sfは、更に、一時停止違反に応じて変化する。好感度係数Sfは、「0.5」~「2.0」の範囲で変化する。好感度係数Sfの標準値は、「1.0」である。
図7に戻って説明する。
ステップS4でインジケータ値Lを算出すると、制御部11は、これまでに算出したインジケータ値に基づいて、親密度Sを算出する(ステップS5)。親密度Sは、第2のパラメータの一例である。親密度Sは、初期値が「0」、最小値が「0」、最大値が「999」で、「1」刻みで変化する値である。ステップS5において、制御部11は、これかでの走行単位のインジケータ値を積算して、親密度Sとする。親密度Sは、以下の式(6)の演算により算出される。
S=S+(l+Cf) ・・・(6)
式(6)において、左辺の親密度Sは、今回のステップS5で算出される親密度である。右辺の親密度Sは、現在時点の親密度、つまり今回の親密度を算出する前の時点の親密度である。Lは、直前のステップS4で算出したインジケータ値である。Cfは、補正係数である。補正係数Cfは、現在時点の親密度を、今回算出したインジケータ値Lに応じて、どの程度変化させるかを定める値である。補正係数Cfは、例えば0.2413で、1回の運転で順調に30km走行し、かつ1年経過時点で親密度Sが「999」になる場合で想定している。
次に、制御部11は、アクセサリ電源がオフされたかどうかを判断する(ステップS6)。ユーザが車両40を利用中である場合、制御部11は、ステップS6で「NO」と判断してステップS2に処理を戻す。このようにして、制御部11は、車両40の使用中(走行中)は、所定の走行単位を走行するごとに、インジケータの値L及び親密度Sの算出を行う。ユーザが車両40を駐車場に停車したり、帰宅したりして、車両40の利用を終了し、ステップS6でアクセサリ電源がオフされたと判断した場合は、制御部11は、アクセサリ電源がオフされたときの時刻(日時)を、記憶部25に記憶させる(ステップS7)。そして、制御部11は、図7の処理を終了する。
次回にアクセサリ電源がオンされたときも、制御部11は、図7で説明した処理を行う。ただし、この場合、制御部11は、前回のアクセサリ電源オフ時のインジケータ値Lに応じて、「0」でないインジケータ初期値Pdを算出する場合がある。式(1)に示すように、2回目以降の使用の際には、インジケータ値Lの算出にあたり、インジケータ初期値Pdを加算しておく。このようにすることで、前回のアクセサリ電源オフ時からのインジケータ値を引き継ぐことができる。インジケータ初期値Pdは、前回の走行が終了して、アクセサリ電源がオフされたときのインジケータ値に、インジケータ減衰関数を適用した値である。具体的には、制御部11は、以下の式(7)の演算によりインジケータ初期値Pdを算出する。
式(7)において、Poffは、前回のアクセサリ電源オフ時のインジケータ値である。τは、調整用パラメータで、例えばτ=48である。τは、インジケータ値がアクセサリ電源オフ時の37%まで減衰するまでの時間を表す(単位は、時間(hour)である)。Tは、ユーザが車両40の利用を中断した期間の長さを示し、本実施形態では、アクセサリ電源オフ時から次にアクセサリ電源オンするまでに経過した時間(つまり、ACCOFF時間)である。前回のアクセサリ電源オフ時は、ステップS7で記憶された時刻により特定されるとよい。
式(7)に示すように、ACCOFF時間が長くなるにつれて、インジケータ初期値Pdは徐々に初期値0に近付いていく。よって、ステップS1において算出されるインジケータ初期値Pdは、アクセサリ電源オフした時間の長さに応じて小さくなる。インジケータ値Lは、負の値をとることがあるので、アクセサリ電源オフした時間がかなり長くなったような場合は、親密度Sが低下することもありうる。このようにするのは、車両40をユーザが利用しなかった時間は、レイを放置した時間とみなすことができるので、この時間が長いほど関係が悪化する方向に変化する、という実際の対人関係を再現している。
このようにすると、インジケータ値、及び親密度をゼロにするリセットをする場合に比べて、長期にわたって、ユーザとキャラクタとの対人関係を続けていくような感覚を得られる。なお、ユーザが車両40の利用を中断した期間の長さが所定時間以下である場合は、インジケータ初期値Pdが低下しないようにしてもよく、ユーザが車両40の利用を中断した期間の長さと、インジケータ初期値Pdとの変化との関係については、種々の変形例も考えられる。
上述の各数式、式(1)から式(7)は、一つの例であり、それらの式に含まれる係数や変数は適宜調整、変更、追加等することができる。また、各数式の項を削除したり、新たに項を追加したり、することも可能である。
例えば、制御部11は、アップデート等に基づいて、その都度各数式を更新することができるとよい。
また、制御部11は、例えば電子機器10に接続する外部出力ユニット1、オーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等の種類や構成に基づいて、各数式の係数や変数や項を異ならせたり、異なる数式を使用したりすることができるとよい。そのような構成については、後述の「第1-1-4の制御例」等に関連してより詳細に説明する。
例えば、式(1)に代えて、以下の式(8)を用いてもよい。
各係数はすでに説明したが、xは走行距離であり、例えば最大x=100kmとするとよい。Sfは、好感度係数であり、標準値は「1」、好感度アップ時は10分間だけ「10」に上昇するようにする。Svは速度超過による安全運転係数(つまり、速度超過減点)で、標準値は「0」、速度超過Voverに応じた値で走行距離xから1秒ごとに差し引く。Sdはレイの転倒回数による安全運転係数(危険運転減点)であり、標準値は「0」、転倒回数Nrに応じた値を、走行距離xから転倒1回毎に差し引く。Spは、一時停止違反に関する安全運転係数(一時停止違反減点)であり、標準値は「0」、一時違反回数に応じた値を、走行距離xから1回毎に差し引く。τsは安全運転時定数で、Gセンサ感度による難易度パラメータ(Gセンサ難易度係数)であるGs、好感度係数Sf、調整用パラメータLxを乗じた時定数である。GsはGセンサ感度を上げると大きくなり、Gセンサ感度を下げると小さくなる。Lxは固定値として3000である。例えば、Gs=3、Sf=1の場合にτs=3000となり、アクセサリ電源オンからオフまでの走行距離が30kmの場合、インジケータ値Lは、その最大値に対して0%→63%になる。このようにすると、親密度が最大値に達するまでの期間を、ユーザ及び電子機器10の製造、販売を行う事業者にとって望ましい場合がある。
<対話処理機能>
対話処理機能は、電子機器10に表示されるキャラクタ(例えば、霧島レイ又はちびレイ)とユーザとの疑似的な対話を実現する機能である。対話処理は、フレーズデータ256に基づいて電子機器10がキャラクタの音声でユーザに対する質問を発し、それに対するユーザからの応答を認識する処理とするとよい。ユーザからの応答は、ユーザの音声(より具体的には、ユーザの発話)による応答で、電子機器10の音声認識機能に基づいて認識される。ユーザからの応答としては、肯定(正解といってもよい。)、又は否定(不正解と言ってもよい。)のいずれであるかが判定され、それ以外にも、無反応等が判定されるとよい。応答が肯定的であるかどうかは、キャラクタの発話を肯定する応答であることを示す。キャラクタの発話を肯定する応答は、例えば、キャラクタの発話に対してそれに同意、同調を示す応答で、キャラクタが好感度を持つ回答である好感度回答がある。また、キャラクタの発話を肯定する応答は、意味的にキャラクタが発した質問フレーズに対する返答になっている応答がある。このようにキャラクタとの対話において、電子機器10側の求める応答になっていればよい。対話処理は、例えば、日常的な会話や問いかけ等も行うように、制御するとよく、それによりユーザは、レイを、単に安全運転等を支援するキャラクタとしてだけでなく、より一般的な同乗者、例えば友人や家族やパートナー、等に近い人物として認識しやすくなる。
また、対話処理機能におけるインジケータ値Lのアップ/ダウンであるが、肯定の場合は100%、否定の場合は-100%、無視の場合は-200%、判定できない場合は0%するとよい。このようにすると、対話処理は1日に最大でも1回しかない等回数が制限されているので、チャンスを活かすも殺すもユーザの回答次第となり、このほうが対話処理機能におけるイベントの効果を大きくすることができる。
図10は、インジケータ値、親密度及び交通違反との関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。図10(A)のグラフは、横軸が走行距離[×10m]に対応し、縦軸がインジケータ値[%]に対応する。図10(B)のグラフは、横軸が走行距離[×10m]に対応し、縦軸が速度超過[km/h]、転倒回数[回]、及び一時停止違反の回数[回]にそれぞれ対応する。図10(A)に示すように、全体として、車両40の走行距離xに応じて親密度が上昇する傾向にあり、レイがご機嫌になったり、レイとユーザとの関係が親密になったりする様子が再現される。
一方、図10(B)に示すように、速度超過、転倒回数、及び一時停止違反といった交通違反の回数や程度が大きい区間については、インジケータ値Lが低下して親密度Sの上昇が鈍化したり、インジケータ値Lが負の値となって親密度Sが下降したりしている様子が再現されていることが分かる。このように、安全運転が行われると、インジケータ値Lや親密度Sが上昇する方向に変化し、交通違反や交通違反でないものの荒い運転等の望ましくない運転が行われると、インジケータ値Lや親密度Sが下降する方向に変化する。よって、レイとの親密さを増していきたいと考えるユーザは、このようなインジケータ値Lや親密度Sの変化が、安全運転を心掛ける動機となる。
以上のとおり、制御部11は、車両40が所定の走行単位を走行するごとに、対話処理と車両40の利用状況とに基づいてインジケータ値を算出し、更に現在時点までに算出したインジケータに基づいて親密度を算出する。また、インジケータ値Lは、インジケータの値は走行距離に応じて増加する。安全運転を継続すると上昇し、危険運転により下降する。よって、ユーザが、安全運転を心掛ける動機付けとなる。
<Gセンサ処理機能>
Gセンサ処理機能は、車両40に作用したG(衝撃)を検出してそれに応じて行う処理である。制御部11は、出力処理部として機能する。
図11は、Gセンサ処理機能に係る処理を示すフローチャートである。制御部11は、電子機器10の電源がオンされている期間(例えば、アクセサリ電源がオンされている期間)は、図11の処理を繰り返し実行する。
制御部11は、Gセンサ感度を設定するかどうかを判定する(ステップS11)。ステップS11で「YES」と判定した場合、制御部11は,Gセンサ感度を設定する(ステップS12)。制御部11は、設定したGセンサ感度を、設定データ255に書き込むとよい。
図12を参照してGセンサイベントについて説明する。
例えば、制御部11は、右方向について、0.2G≦センサ値≦G閾値の関係を満たした場合、転倒(右)イベントを発生させる。この場合、制御部11は、レイが右方向に転倒する様子を示すアニメーションを、表示部13に表示させる。制御部11は、左方向について、0.2G≦センサ値≦G閾値の関係を満たした場合、転倒(左)イベントを発生させる。この場合、制御部11は、レイが左方向に転倒する様子を示すアニメーションを表示部13に表示させる。
制御部11は、前方向について、G閾値≦Gセンサ値の関係を満たした場合、転倒(前)イベントを発生させる。この場合、制御部11は、レイが前方向に転倒する様子を示すアニメーションを表示部13に表示させる。転倒(前)イベントについては、制御部11は、所定の確率で(ランダムで)画面割れエフェクトを発生させるとよい。制御部11は、後方向について、G閾値≦Gセンサ値の関係を満たした場合、転倒(後)イベントを発生させる。この場合、制御部11は、レイが後ろ方向に転倒する様子を示すアニメーションを表示部13に表示させる。
制御部11は、右方向について、G閾値≦Gセンサ値の関係を満たした場合、ハンドル(右)イベントを発生させる。この場合、制御部11は、右ハンドルが行われたことを示すアニメーションを表示部13に表示させる。制御部11は、左方向について、G閾値≦Gセンサ値の関係を満たした場合、ハンドル(左)イベントを発生させる。この場合、制御部11は、左ハンドルが行われたことを示すアニメーションを表示部13に表示させる。Gセンサ感度の値が大きくなるほど、急ハンドル/急ブレーキ時にレイが転倒し易くなる(つまり、ゲームの難易度が高くなる)が、安全運転継続時にはインジケータ値が上がり易くなる。
上述のように、インジケータ値Lや親密度SをGセンサイベントと組み合わせて利用することにより、ユーザは、ゲームを通して、自身の運転技術を、特には安全に運転する技術や同乗者にとって快適に運転する技術等を、運転を楽しみながら、向上させることができる。
なお、制御部11は更に、ドライブレコーダやカメラ等から取得した映像情報等に基づいて、他車両との適切な位置関係、車両周囲の人物に対する距離や相対速度等を、インジケータ値Lや親密度Sの調整に利用してもよい。
それによりユーザに対して、周囲の走行環境により適した運転や歩行者を思いやった運転等に関連する運転技術を積極的に向上させる動機づけを与えることができる。
<警報機能>
警報機能は、車両40が所定の目標物と所定の接近関係を有する場合に報知(本実施形態では、警報)する報知処理を行う機能である。本実施形態の警報機能は、受光部12、レーダー受信部15、無線受信部16、及び位置情報取得部17を用いて警報を発する機能である。電子機器10は更に、目標物として、歩行者や他車両と所定の接近関係を有する旨を、ユーザに報知するための情報を出力する警報機能を有しているとよい。
警報機能は、キャラクタ200を表示して行う警報を少なくとも行うが、表示部13への表示、音声出力部14による警報音(例えば、効果音、BGM、キャラクタの音声やその他の音声)の出力、発光部23の所定の発光及びその他の人が知覚可能な方法を用いて行われるとよい。警報は、車両40がより警報対象物に接近している場合ほど警報のレベルを高くして行うようにしてもよい。なお、警報機能は、上記以外にも、目的地やその他の所定の地点等に関する警報を発する機能としてもよい。制御部11は、警報機能に関して発せられる警報(表示や音)を、親密度又はインジケータ値によっては変化させないが、そのときの親密度又はインジケータ値によって変化させてもよい。後者の場合、ユーザの注意を惹いたり電子機器10の利用を促進したりする点で望ましい。
なお、制御部11は、警報機能において、レイが、ゲーム中や運転中に、警報機能に基づく警告や安全運転等に関連する情報の提供や質問等を行ってもよい。それにより、ユーザは、より親しみやすい環境で、より楽しみながら、運転技術を向上させやすくなる。更に、ユーザが運転初心者等である場合には、レイによる運転支援やコミュニケーションが提供された状態での運転は、実際に同乗者を乗せて運転する前の予行練習としても有効である。
なお、制御部11は、追加的に又は選択的に、例えば親密度等のキャラクタとユーザの間の関係性に関連するパラメータ(例えば、上述したインジケータ値L又は親密度S)を車両40の運転中には減点しないようにしてもよい。車両40の運転中であることは、車両40の速度が閾値以上であること、車両40が移動していること等の方法で判定されるとよい。車両40の運転中であることは、車両40が停止している場合を含むようにしてもよいが、含まないようにすると尚よい。
それによりユーザは、やむを得ない急制動や急ハンドル、踏切通過時の振動、等に対して、親密度等の変化、特には悪化、を意識せずに、より安全な走行を優先させやすくなる。
また、制御部11は、追加的に又は選択的に、例えば親密度等のキャラクタとユーザの間の関係性に関連するパラメータ(例えば、上述したインジケータ値L又は親密度S)を、不作為では減点しないようにするとよい。
このようにすると、電子機器10が、実際は車両40が停止すべき地点にあるわけではないのに、測位誤差やその他の理由で停止すべき地点であると誤認した場合でも、誤った減点をしてしまうことを抑制することができる。例えば、車両40が踏切のある地点の下(例えば、高架下)をくぐっているものの、電子機器10が、車両40が踏切のある地点に存在すると誤認して減点してしまう可能性を抑制することができる。それにより、ユーザが、誤った減点による不快感を得ることが抑制され、キャラクタとの関係性に関連するパラメータの増加が安全運転を心掛ける動機づけになりやすくなる。
図13は、OBD画面の一例を説明する説明図の例である。OBD画面は、OBD-IIコネクタから取得された情報に基づいて表示される画面である。
電子機器10の制御部11は、端子部24と、車両40に実装されているOBD-IIコネクタとが入出力ケーブル430、外部出力ユニット1、伝送ケーブル420b等を介して、接続された場合に、OBD-IIコネクタから取得した情報を表示する画面として、図13(A)~(C)に示すようなOBD画面を表示するとよい。図13(A)~(C)のどのOBD画面を表示するかについては、ユーザが設定できるようになっているとよい。いずれのOBD画面にも、左側の領域に、OBD-IIコネクタから取得した情報が表示され、右側の領域には、銃を模した武器の画像が表示されている。この銃を模した武器は、レイが所持することがあるもので、例えば戦闘服を着用したレイが所持することがあるものである。
図14は、OBD画面に表示されている情報を説明する説明図の例である。
図14(A)~(C)には、それぞれ図13(A)~(C)の各OBD画面の表示されている情報の説明が示されている。
図15は、出力処理を示すフローチャート1500の例である。
電子機器10は、図15を用いて以下に説明するフローチャートの例に従って、出力処理を実行する。
制御部11は、電子機器10の起動ステップを実行し(S1510)、電子機器10が外部出力ユニット1と接続していない場合(S1520のNo)、電子機器10の表示部13や音声出力部14等からの出力を実行する(S1560)。
電子機器10が外部出力ユニット1と接続している場合(S1520のYes)、制御部11は更に、出力する情報の内容や、接続された外部出力ユニット1の状態等に応じて、電子機器10からも出力を実行する場合(S1530のYes)、電子機器10及び外部出力ユニット1の双方からの出力を実行し(S1540)、電子機器10からの出力を実行しない場合(S1530のNo)、外部出力ユニット1からの出力を実行する(S1550)。
なお、この場合の「接続された外部出力ユニット1の状態」とは、外部出力ユニット1自体の状態や、外部出力ユニット1とその他の出力装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等との接続状態等である。
その後、制御部11は、出力を停止するか継続するかを、ユーザの操作等に基づく出力の停止に関する信号等に基づいて判定する状態(S1570、S1580、S1590)へ、フローを移行させ、ユーザの操作等に基づく出力の停止に関する信号を取得すると(S1570、S1580、S1590のYes)、電子機器10からの出力を停止し(S1595)、それ以外の場合は(S1570、S1580、S1590のNo)、電子機器10の表示部13や音声出力部14等からの出力を継続する(S1540、S1550、S1560)。
制御部11は、上記のフローチャート1500に従い、電子機器10の出力情報の出力先を適宜決定することができる。
図16は、電子機器10と外部出力ユニット1の間の接続状態に基づく出力処理を示すフローチャート1600の例である。
制御部11は、図15のフローチャートと並行して、又は、図15のフローチャートと関連付けて、接続状態に基づく出力処理を示すフローチャート1600に基づく処理を実行する。
以下に、制御部11によって実行される個々の制御例について説明する。制御部11は、それらの制御例を個別に実行する機能を有するものであるが、それらの制御例を適宜組み合わせて実行する機能を有するものであるとよりよい。
第1の制御例
入力例:電子機器10と外部出力ユニット1の接続に関する情報
出力例:接続に関する情報に応じた出力処理へ切り替えた出力
制御部11は、電子機器10と外部出力ユニット1の間の接続を検知し(S1610)、検知した各種の接続について判定を行い(S1620)、判定結果に基づいて電子機器10の表示部13や音声出力部14等からの出力や外部出力ユニット1からの出力に関する出力処理に切り替えて(S1630)、出力を実行する(S1540又はS1550)。
制御部11がS1610で検知する電子機器10と外部出力ユニット1の間の接続は、電子機器10と外部出力ユニット1との間の接続や、外部出力ユニット1とその他の出力装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等との間の接続、等である。
以下、具体的な接続状態や判定例等について説明する。
第1-1の制御例
入力例:所定の外部出力ユニット1が接続されていることに関する検知情報
出力例:所定の外部出力ユニット1に対応した出力処理へ切り替えた出力
第1-1-1の制御例
制御部11は、電子機器10に所定の外部出力ユニット1が接続されていること、を検知すると(S1610、S1620)、出力処理を、電子機器10の表示部13や音声出力部14等に適合させた出力処理とは異なる、所定の外部出力ユニット1に適合させた出力処理に切り替えて(S1630)、出力を実行する(S1540又はS1550)。
所定の外部出力ユニット1とは、電子機器10の製造や販売を行う業者(以下「製造業者」と称する)や製造業者と提携した業者(以下「提携業者」と称する)等が、電子機器10に対応する外部装置としてユーザに販売している、外部装置である。
所定の外部出力ユニット1に適合させた出力処理は、電子機器10と接続した所定の外部出力ユニット1の種類や構成に基づいて、また更に、所定の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した外部装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等の種類や構成や総数に基づいて、実行され得る。
第1-1-2の制御例
制御部11は、電子機器10に所定の外部出力ユニット1が接続されていること、を検知すると(S1610、S1620)、同種の出力情報に関して、電子機器10の表示部13から出力する映像情報、例えば動画や画像やアニメーション等、及び、音声出力部14から出力する音声情報、例えば音楽やセリフや通知等、とは出力処理を異ならせて(S1630)、所定の外部出力ユニット1、或いは、所定の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した外部装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等から出力させる(S1540又はS1550)。
同種の出力情報とは、電子機器10の制御部11が、同一の環境下や同一の操作等の結果として、出力する情報である。例えば、電子機器10の起動時の起動画面や起動音や発生したイベントに応じたアニメーションや音声等が、電子機器10の表示部13や音声出力部14から出力される場合と、外部出力ユニット1や外部出力ユニット1に接続された外部装置から出力される場合と、で異なっていても、それらは同種の出力情報とみなすことができる。これは、以下の説明においても同様である。
所定の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した外部装置から出力される出力情報は、例えば、電子機器10の表示部13から出力される映像情報や音声出力部14から出力される音声情報よりも、例えば、より高品質であるか、より高いデータ量であるか、或いは、より多種多様な情報等を有するものであるとよい。更に、同種の出力情報に関して、電子機器10の表示部13から出力するために割り当てられた映像情報や音声出力部14から出力するために割り当てられた音声情報とは異なる映像情報や音声情報であって、所定の外部出力ユニット1を介した出力のために割り当てられた映像情報や音声情報であるとよい。
第1-1-3の制御例
制御部11は、ゲーム機能を有する電子機器10に、所定の外部出力ユニット1が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、ゲームプレイに関連する同種の出力情報を、電子機器10の表示部13から出力する映像情報や音声出力部14から出力する音声情報等とは異ならせて(S1630)、所定の外部出力ユニット1から出力させる(S1540又はS1550)。
具体的には、制御部11は、電子機器10の表示部13からゲームプレイに関連する同種の出力情報としてゲームプレイ映像を出力する場合は、入力部19を介したユーザの手指操作による入力操作を受け付けるような第1のゲームプレイ映像を出力する。
それに対して、制御部11は、例えばウェアラブル型の所定の外部出力ユニット1からゲームプレイに関連する同種の出力情報としてゲームプレイ映像を出力させる場合は、ウェアラブル型の所定の外部出力ユニット1によって検知可能なジェスチャー操作を受け付けるような第2のゲームプレイ映像を出力する。
ジェスチャー操作は、例えば、身体の動き、体勢、視線の方向、ユーザの移動速度、等に基づいて検出される操作である。これは、以下に説明する実施形態においても同様である。
制御部11は、上述のゲーム機能に代えて、又は、上述のゲーム機能に追加して、その他のエンターテインメント機能、情報提供機能、コミュニケーション機能、バーチャルキャラクタ制御機能、等を有しているとよく、それらのそれぞれに関しても、上述の説明と同様に、接続された外部出力ユニット1に応じて、出力処理を切り替えることができるとよい。これは、以下に説明する実施形態においても同様である。
なお、ゲーム機能やその他のエンターテインメント機能等は、例えば自動運転中の車両40において、ユーザや乗員に対して提供される機能であってもよい。
別の実施形態では、制御部11は、電子機器10の表示部13から、同種の出力情報として、ユーザの現在位置に基づいたゲームのプレイステージに関連するゲームプレイ映像を出力する場合には、制御部11は、電子機器10の入力部19を介したユーザの手指操作による入力操作でのゲームプレイに適した第1のプレイステージを出力する。
それに対して、制御部11は、例えばウェアラブル型の所定の外部出力ユニット1から、同種の出力情報として、ユーザの現在位置に基づいたゲームのプレイステージに関連するゲームプレイ映像を出力する場合には、制御部11は、例えばウェアラブル型の所定の外部出力ユニット1やそれに接続された装置で検出したユーザのジェスチャーによる入力操作での、ゲームプレイに適した第2のプレイステージを出力する。
第1-1-4の制御例
制御部11は、電子機器10に所定の外部出力ユニット1が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、例えばレイに関連する出力情報を、電子機器10の表示部13から出力する映像情報や音声出力部14から出力する音声情報等とは異ならせて(S1630)、所定の外部出力ユニット1から出力させる(S1540又はS1550)。
例えば、制御部11は、所定の外部出力ユニット1から出力されるレイの外見、例えば服装や装備を、検知した所定の外部出力ユニット1の種類やバリエーション等に基づいて変更して、所定の外部出力ユニット1を介して、出力させるとよい。
制御部11は更に、所定の外部出力ユニット1を介してレイを出力する場合、レイを、検知した所定の外部出力ユニット1の種類やバリエーション等に応じて外部出力モードで表示するとよい。
外部出力モードとは、後述するように、レイに親密度とは異なる新規のパラメータが追加されたり、レイの親密度にプラスの補正が掛かったり、レイの親密度が上がりやすくなったり、Gセンサ感度の設定を下げたり、対話処理で好感度が上昇しやすくなったりするモードである。
そのような状態では、制御部11は、ユーザに対して、所定の外部出力ユニット1が接続されていることに伴いレイのパーソナリティに変化が生じたことを通知する。そして、制御部11は、レイのパーソナリティに変化が生じた結果として、例えば、レイを新規のパラメータ、例えば表現力等、が開放された状態で表示させたり、レイの外見や音声を表現力の値に応じてより高品質にしたり、新規の目的地に到着すると表現力や親密度の値に応じてレイの外見に、例えば目的地に応じた新しい衣装や装備等の選択肢を追加したり、レイの親密度にプラスの補正を掛けてより上機嫌な状態で表示させたり、移動や運転時間に応じて徐々に親密度が上がる表示をしたり、Gセンサ感度を最大のLv.1まで下げてレイを転倒しにくく表示したり、対話処理での正解判定を緩くして好感度を上昇しやすくさせて表示したりするように、レイを出力するとよい。
第1-1-5の制御例
制御部11は、電子機器10に所定の外部出力ユニット1が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、例えばオリジナルのデータや処理前のデータから作成する出力情報を、電子機器10の音声出力部14から出力する音声情報等とは異ならせて(S1630)、所定の外部出力ユニット1から出力させる(S1540又はS1550)。
この場合、オリジナルのデータや処理前のデータは、音源データのみを有するものあってもよいが、映像データ等のその他のデータ等を更に有していてもよい。
例えば、制御部11は、電子機器10の音声出力部14から音声情報を出力する場合には、オリジナルのデータや処理前のデータから、音声出力部14に適した、例えばモノラル音に対応する、音声情報を作成して出力する第1の出力処理を実行し、所定の外部出力ユニット1から音声情報を出力させる場合には、オリジナルのデータや処理前のデータから、外部出力ユニット1に適した、例えばステレオ音に対応する、音声情報を作成して出力する第2の出力処理を実行する機能を有しているとよい。
第1-2の制御例
入力例:推奨外の外部出力ユニット1が接続されていることに関する検知情報
出力例:推奨外の外部出力ユニット1に対応した出力処理へ切り替えた出力
第1-2-1の制御例
制御部11は、電子機器10に推奨外の外部出力ユニット1が接続されていること、を検知すると(S1610、S1620)、出力処理を、電子機器10の表示部13や音声出力部14等に適合させた出力処理とは異なる、推奨外の外部出力ユニット1に割り当てられた出力処理に切り替えて(S1630)、出力を実行する(S1540又はS1550)。
推奨外の外部出力ユニット1とは、外部出力装置の一例であり、製造業者や提携業者等とは異なる業者等によって製造販売される外部装置である。或いは、推奨外の外部出力ユニット1は、例えば、電子機器10が正常に機能することを妨げるおそれのある構成を有する外部装置である。
制御部11は、例えばUSBのデバイスID等を参照して非対応のUSBデバイス(例えばUSBマウスやUSBキーボード)が差し込まれたことを検知した場合に、推奨外の外部出力ユニット1が接続されていると判定してもよい。
推奨外の外部出力ユニット1に割り当てられた出力処理は、電子機器10と接続した推奨外の外部出力ユニット1の種類や構成に基づいて、又は、推奨外の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した推奨外の外部装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等の種類や構成や総数に基づいて、又は、所定の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した推奨外の外部装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等の種類や構成や総数に基づいて、実行され得る。
制御部11は、推奨外の外部出力ユニット1に割り当てられた出力処理として、例えばキャラクタが怒る動作等をする処理(音声・映像の変化)を行うとよい。
例えば、上記の怒る動作に追加的に又は代替的に、制御部11は、キャラクタがその他の負の感情を示す動作をする処理や、キャラクタが現れにくくなったり、現れなくなったり、お別れを告げたりする処理を行ってもよい。
なお、上記の処理は、ユーザの選択により、電子機器10単体や所定の外部出力ユニット1と接続した状態でも、実行可能な構成であるとよい。
第1-2-2の制御例
制御部11は、電子機器10に推奨外の外部出力ユニット1が接続されていること、或いは、電子機器10に、推奨外の又は所定の外部出力ユニット1を介して、推奨外の外部装置が接続されていること、を検知すると(S1610、S1620)、同種の出力情報を、電子機器10の表示部13から出力する映像情報、例えば動画や画像やアニメーション等、及び、音声出力部14から出力する音声情報、例えば音楽やセリフや通知、等とは異ならせて(S1630)、推奨外の外部出力ユニット1、或いは、推奨外の外部装置、例えばオーディオ・スピーカ2、ユーザ端末3等から出力させる(S1540又はS1550)。
推奨外の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した外部装置から出力される出力情報や、推奨外の又は所定の外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続した推奨外の外部装置から出力される出力情報は、例えば、電子機器10の表示部13から出力される映像情報や音声出力部14から出力される音声情報よりも、例えば、より低品質であるか、より低いデータ量であるか、情報の種類やバリエーションがより減らされているか、或いは、警告情報等を有するものであるとよい。
この場合の警告情報とは、推奨外の外部出力ユニット1や推奨外の外部装置が接続されていることを警告する内容の警告情報であるとよい。
制御部11は、ユーザに対して、推奨外の外部出力ユニット1や推奨外の外部装置が接続されていることについての警告を出力するとよい。
この構成では、制御部11は追加的に、電子機器10の表示部13や音声出力部14からも、上記の警告情報を出力するとよい。それにより、ユーザはより確実に、使用中の外部出力ユニット1が推奨外であることを認識しやすくなる。
第1-2-3の制御例
制御部11は、電子機器10に推奨外の外部出力ユニット1が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、例えばゲームプレイに関連する同種の出力情報を、電子機器10の表示部13から出力する映像情報や音声出力部14から出力する音声情報等とは異ならせて(S1630)、推奨外の外部出力ユニット1から出力させる(S1540又はS1550)。
例えば、推奨外の外部出力ユニット1から出力されるゲームプレイに関連する同種の出力情報は、例えば通常のゲームプレイ映像を、ユーザにより例えば防壁展開モードとして認識される状態で、出力させるとよい。
防壁展開モードとは、後述するように、通常のゲームプレイ映像が、例えばノイズ等により不鮮明になったり、操作が困難になったりするモードである。
そのような状態では、制御部11は、ユーザに対して、推奨外の外部出力ユニット1が接続されていることに伴い防壁が展開されて、防壁展開モードへ移行したことを通知する。そして、制御部11は、防壁が展開した結果として、例えば、画像や音声等を乱れさせて不鮮明にしたり、それらにノイズを加えたり、ユーザによる入力の受付を不規則に中断したりすること等によって、通常のゲームプレイ映像を、ゲームプレイの快適性が下がるように、出力するとよい。
これにより、ゲームをプレイする際に、ユーザが、推奨外の外部出力ユニット1、例えばチート機器、を使用する動機やメリットを効果的に低減させることができる。
なお、防壁展開モードでのゲームプレイ或いはそれと同様の難易度や映像でのゲームプレイは、ユーザの選択により、電子機器10単体や所定の外部出力ユニット1と接続した状態でも、実行可能な構成であるとよい。
第1-2-4の制御例
制御部11は、電子機器10に推奨外の外部出力ユニット1が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、レイに関連する出力情報を、電子機器10の表示部13から出力する映像情報や音声出力部14から出力する音声情報等とは異ならせて(S1630)、推奨外の外部出力ユニット1から出力させる(S1540又はS1550)。
例えば、推奨外の外部出力ユニット1から出力されるレイの反応を、ユーザにより例えば嫌悪モードとして認識される状態で、出力させるとよい。
嫌悪モードとは、後述するように、レイの親密度にマイナスの補正が掛かったり、レイの親密度が下がりやすくなったり、Gセンサ感度の設定を上げたり、対話処理で好感度が上昇しにくくなったりするモードである。
そのような状態では、制御部11は、ユーザに対して、推奨外の外部出力ユニット1が接続されていることに伴いレイの気分が損なわれたことを通知する。そして、制御部11は、レイの気分が損なわれた結果として、例えば、レイの親密度にマイナスの補正を掛けてより不機嫌な状態で表示させたり、移動や運転時間に応じて徐々に親密度が下がる表示をしたり、Gセンサ感度を最大のLv.5まで上昇させてレイを転倒しやくす表示したり、対話処理に正解を設けなかったり正解しても好感度を上昇させないように表示したりするように、レイを出力するとよい。
更に、制御部11は、所定の期間の間や所定の頻度以上で、推奨外の外部出力ユニット1が接続され続けていること、推奨外の外部出力ユニット1からのレイに関連する情報の少なくとも一部の出力を停止するとよい。
所定の期間や所定の頻度は、推奨外の外部出力ユニット1を接続する以前の、レイの親密度に応じて、異なるものであるとよく、例えば、1日或いは1回の接続で親密度を5%低下させ、親密度が0%になるまでの期間や頻度であるとよい。
これにより、ユーザがレイと共に車両40で移動する際に、推奨外の外部出力ユニット1、例えば安全支援機能が十分に発揮される保証がない構成の機器等を、電子機器10に接続して使用している場合に、より安定的な或いはより安全な使用が期待できる所定の外部出力ユニット1の使用を促すことができる。
なお、嫌悪モードでのレイの反応は、ユーザの選択により、電子機器10単体や所定の外部出力ユニット1と接続した状態でも、実行可能な構成であるとよい。
第1-2-5の制御例
制御部11は、電子機器10に外部出力ユニット1を介して推奨外の種類の外部装置が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、当該推奨外の種類の外部装置からの入力及び当該推奨外の種類の外部装置への出力を受け付けないようにして(S1630)、外部出力ユニット1へ情報を出力する(S1540又はS1550)。
制御部11は、接続された外部装置が、推奨外の種類の外部装置であるかどうかの検知を、接続された外部装置の内部に記録された、各種のID、例えば、ベンダーID(VID)、プロダクトID(PID)、シリアル番号(Serial Number)等、に基づいて、例えばそれらの組み合わせに基づいて、実行することができる。
そのような構成では、制御部11は、想定していない外部装置による、予期しない入出力をより確実に防ぐことができるので、より安定的に電子機器10を作動させることができる。
なお、推奨外の種類の外部装置とは、例えばキーボード等である。
第1-3の制御例
入力例:DACが接続されていることに関する検知情報
出力例:接続されているDACに対応した出力処理へ切り替えた出力
第1-3-1の制御例
制御部11は、電子機器10にD/Aコンバータ310を有する外部出力ユニット1が接続されたことや、電子機器10と接続状態にあるDACを有していない構成の外部出力ユニット1にUSB-DACが差し込まれたことを検知すると(S1610、S1620)、D/Aコンバータ310やUSB-DACの種類に応じて、出力するキャラクタ音声や音楽の形式を変更して(S1630)、出力を実行する(S1540又はS1550)。
制御部11は、電子機器10に接続された外部出力ユニット1に組み込まれたD/Aコンバータ310の種類や外部出力ユニット1を介して接続されたDACの種類に応じて、出力する音声データの形式を、例えばハイレゾリューションオーディオに対応した形式やFLAC(Free Lossless Audio Codec)形式等に、変更することができるとよりよい。
そのような構成では、ユーザは、より自身の嗜好に沿った音声出力を可能とする外部出力ユニット1やDACを選択しやすくなる。
第1-3-2の制御例
電子機器10の音声出力部14がモノラル出力に対応しており、例えば外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続されたUSB-DACがステレオ出力に対応している構成では、制御部11は、電子機器10の音声出力部14では音声と音楽ともに1つのスピーカから出力させる音声情報(つまり、モノラル音に対応する音声情報)を、電子機器10に上記のようなUSB-DACが接続されたことを検知すると(S1610、S1620)、上記のようなUSB-DACに対しては、一方のチャンネル(第1の音声チャンネルの一例)に音声を出力させる音声情報、他方のチャンネル(第2の音声チャンネルの一例)に音楽を出力させる音声情報(つまり、ステレオ音に対応する音声情報)を出力させるように変更して(S1630)、出力を実行する(S1540又はS1550)。
制御部11は、例えばステレオ音の音声データの出力に関して、電子機器10の音声出力部14から出力する場合には、モノラル音の音声データに変換して、出力し、外部出力ユニット1へ出力する場合には、ステレオ音の音声データのまま出力する、或いは、外部出力ユニット1に備えられたD/Aコンバータ310の種類や外部出力ユニット1を介して接続されたDACの種類に応じて、音声データに変換して出力する、構成であってもよい。
代替的に又は選択的に、制御部11は、警告音と警告以外の音を別々のチャンネルに割り当てて出力してもよい。警告音としては、例えば、インジケータ値L又は親密度Sの減点対象になりうる事項を示す音声フレーズを含むとよく、そのような音声フレーズとしては、対話処理機能における減点対象になりうる事項を含むレイの問いかけ(例えば質問)とするとよい。警告音としては、例えば、減点係数Dfの変化や、減点係数Dfに関連する安全運転に反する運転操作、等に関連する音してもよい。制御部11は、このような警告音を示す音声情報は、右チャンネルから出力し、特には他の音声情報よりも音量を上げて出力し、それ以外の音声情報は、左チャンネルから出力させてもよい。このようにすると、警告音が一方のチャンネルに集中するから、ユーザが警告音に気づきやすくなる。インジケータ値L又は親密度Sの減点を避けたいユーザは、よりその原因となる運転操作を避けるため、ユーザがより安全運転を心掛けやすくなるという効果を奏する。
制御部11は更に、右チャンネルと左チャンネルで、出力する音声情報の音量を異ならせることができるとよりよい。
そのような構成では、ユーザは、減点に関連する情報を認識しやすくなるので、ユーザに対して、より安全な運転等を心がけやすくなる、また、自身では気がついていなかった危険な運転の癖等を自覚しやすくなる環境を提供しやすくなる。
なお、外部出力ユニット1は、モノラル音の音声データをステレオ音の音声データへ変換する機能に追加的に又は代替的に、モノラル音の音声データをサラウンド音の音声データへ変換する機能を有しているとよりよい。
サラウンド音の音声データとは、特には、3つ以上のスピーカからの出力に対応した音声データであるとよく、3つ以上のスピーカの構成は、例えば、電子機器10の1つの音声出力部14と外部出力ユニット1に接続された2つ以上のオーディオ・スピーカ2の組み合わせや、外部出力ユニット1に接続された3つ以上のオーディオ・スピーカ2等であってもよい。
第1-3-3の制御例
電子機器10の音声出力部14がモノラル音の出力に対応しており、例えば外部出力ユニット1を介して電子機器10と接続されたUSB-DACがステレオ音の出力に対応している構成では、制御部11は、電子機器10の音声出力部14では第1キャラクタA(第1のキャラクタの一例)の音声と第2キャラクタB(第2のキャラクタの一例)の音声が合成された1つのスピーカからモノラル音として出力させる音声情報を、電子機器10に上記のようなUSB-DACが接続されたことを検知すると(S1610、S1620)、上記のようなUSB-DACに対しては、一方のチャンネルに第1キャラクタAの音声、他方のチャンネルに第2キャラクタBの音声という、ステレオ音を出力させるように変更して(S1630)、出力を実行する(S1540又はS1550)。
制御部11は更に、異なるキャラクタごとに出力する音声の音量を異ならせることができるとよりよい。制御部11は、例えばユーザと主にコミュニケーションを取る第1キャラクタAと、イベントや確率に応じて登場する第2キャラクタBに対して、出力する音声の音量を異ならせることができるとよりよい。
第1-4の制御例
入力例:出力制限が適用される外部装置に関する検知情報
出力例:出力制限を解除した出力処理へ切り替えた出力
制御部11は、電子機器10に外部出力ユニット1を介して、出力制限が適用される外部装置が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、外部装置からの出力に対する出力制限を解除して(S1630)、情報を外部装置から出力させる(S1540又はS1550)。
出力制限とは、例えば音声情報の音量に関する制限である。
また、出力制限の機能は、電子機器10のOS251によって実行される機能であり、例えば、電子機器10に接続されたイヤフォン等から、ユーザの予期しない大音量での音声出力が行われることを防ぐ機能(例えば、爆音対策の機能)等である。
制御部11は、例えば、電子機器10のOS251によって実行される出力制限の機能を、アプリケーション252を用いて解除する。
例えば、電子機器10に、出力制限が適用される外部装置が接続された段階で、OS251によって下げられた出力音声の音量、例えばオーディオ用のメディア音量等、再び、下げられる前の音量まで増加させる。
また、制御部11は、電子機器10の電源がONの状態において、電源を共通とする外部出力ユニット1を介して出力制限が適用される外部装置が接続された時点で、当該外部装置の接続を検出する構成であるとよい。
そのため、電子機器10の端子部24、や、外部出力ユニット1の各端子部350a、350b、350cは、ホットプラグ対応やホットスワップ対応の構成であるとよい。
それに追加的に又は代替的に、制御部11は、OS251が、例えばUSB接続が行われたことを判断すると、これをトリガにしてアプリケーション252が、接続された外部装置を検知する構成であるとよい。
これは例えばAndroid(登録商標)のUSB製品が接続された場合にプラグ検出する場合と同様にして実行するとよい。
また、制御部11は、アプリケーション252を用いて、OS251によって判定された外部装置の接続状態に関する情報の送信を要求(リクエスト)し、OS251はそれに応じて、アプリケーション252からの要求の時点で電子機器10に接続されている外部装置についての情報を送信する。
制御部11は、OS251からの応答に基づいて、電子機器10に外部出力ユニット1やその他の外部DAC装置等が接続されていることを検出すると、OS251に対して、出力音声の音量を上げる処理の実行を要求するとよい。
第1-5の制御例
入力例:出力先として選択可能な外部装置に関する検知情報
出力例:選択された外部装置に対応した出力処理へ切り替えた出力
制御部11は、電子機器10に外部出力ユニット1を介して映像情報や音声情報の出力先として選択可能な外部装置が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、映像情報や音声情報を、ユーザによる選択入力に基づいて出力先として選択された外部装置からの出力に対応させて(S1630)、選択された外部装置から出力させる(S1540又はS1550)。
上記の構成に追加的に、制御部11は、出力先として電子機器10の出力部、例えば表示部13や音声出力部14、を追加してもよい。
そのような構成では、ユーザは、映像情報や音声情報の出力先を、特にはそれらの内容ごとに、適宜選択したり組み合わせたりすることができるので、より柔軟に出力環境を調整することができる。
例えば、電子機器10が車両40に搭載されている構成では、車両40の種類やチューニングによって、例えば同じ環境化での走行中であって車内の音響環境は様々であるので、同一の電子機器10を使用していたとしても、どのような出力環境が所望されるかは、ユーザによって大きくことなることがある。
上記の構成では、電子機器10の制御部11は、そのようなユーザごとに異なる多様な出力環境を、柔軟に調整し、提供することができる。
第1-6の制御例
入力例:点字出力装置が接続されていることに関する検知情報
出力例:接続されている点字出力装置に対応した出力処理へ切り替えた出力
制御部11は、電子機器10に外部出力ユニット1を介して点字出力装置が接続されていることを検知すると(S1610、S1620)、電子機器10の表示部13から出力する映像情報や音声出力部14から出力する音声情報の少なくとも一部、例えば、走行地点に関する情報や目的地や休憩地点までの所要時間に関する情報等を点字出力に対応させて(S1630)、点字出力装置から出力させる(S1540又はS1550)。
それによりユーザは、例えば車両40に同乗している、視聴覚に障害のある乗員に対して、走行中のルートに関する情報、目的地までの時間に関する情報、最寄りのサービスエリアまでの時間に関する情報等を、提供しやすくなる。
また、電子機器10の制御部11は、ユーザによる入力に応じて、電子機器10から出力する映像情報や音声情報を点字出力に対応させるための情報やアプリケーションを製造業者等が運営するサーバから入手し、追加できるようにするとよい。
図17は、出力するデータ内容に基づく出力処理を示すフローチャート1700の例である。
制御部11は、図15のフローチャートの電子機器10及び外部出力ユニット1の出力を実行するステップS1540や、外部出力ユニット1の出力を実行するステップS1550として、又は、それらのステップに関連付けて、以下に説明する、出力するデータ内容に基づく出力処理を示すフローチャート1700に基づく処理を実行する。
第2の制御例
入力例:出力するデータの内容に関する情報
出力例:入力情報に基づいて判定した出力先に応じた出力処理へ切り替えた出力
制御部11は、出力するデータ内容を取得し(S1710)、取得したデータ内容に基づいて出力先の判定を行い(S1720)、判定結果に基づいて出力するデータ内容に応じて判定した出力先への出力を実行する(S1730)。
制御部11がS1610で取得する出力するデータ内容は、映像情報、映像情報を構成するレイヤー情報、キャラクタに関する画像情報、キャラクタに関するアニメーション情報、映像情報に含まれるタッチ操作領域に関する情報、音声情報、音声情報を構成する個別の音源情報、キャラクタとユーザの間の関係性に関する情報、キャラクタの動きとキャラクタの音声の関連に関する情報、コンテンツ情報、等である。
映像情報とは、電子機器10の表示部13に表示される映像情報であり、例えば図5(A)に示される平常時画面IMG1、図5(B)に示される警報画面IMG2、映画、ニュース、天気、ゲーム、SNS等に関する動画や画像等である。
映像情報を構成するレイヤー情報とは、1つの映像情報が複数の異なるレイヤーから構成されている場合の、それぞれのレイヤーに関する情報であり、例えば図5(A)、図5(B)に示されるキャラクタ200と地図300とは、互いに重ね合わせて表示された異なるレイヤー情報である。
キャラクタに関する画像情報とは、映像情報に用いられているキャラクタの画像に関する情報であり、例えば、図5(A)に示されるキャラクタ200(200A)の画像と、図5(B)に示されるキャラクタ200(200B)の画像とは、同一のキャラクタの異なる画像情報である。
キャラクタに関するアニメーション情報とは、キャラクタとしてレイが表示されているときの演出に用いられるアニメーション(モーションID)や、アニメーションの内容(本実施形態では、モーション名、状態、姿勢、感情)等についての情報である。モーションIDは、キャラクタの演出内容に関するID情報である。モーション名は、アニメーションで表現されるキャラクタの動き(モーション)関する情報である。状態は、立ち、警告といったキャラクタの行動関する情報である。姿勢は、キャラクタの姿勢に関する情報である。感情は、キャラクタの感情で、例えばキャラクタ表情に関するID情報である。
映像情報に含まれるタッチ操作領域に関する情報とは、ユーザに対して表示される映像情報の画面のうち、ユーザのタッチ操作に対して入力情報の受付が割り当てられている領域に関する情報である。なお、タッチ操作領域は、複数の異なるタッチ操作領域の組み合わせたものであってもよいが、制御部11は、後述するように、個別のタッチ操作領域を別々の情報として処理することができるとよりよい。
音声情報とは、電子機器10から出力される音声に関する情報であり、例えば、下記の個別の音源情報のその都度の組み合わせの種類や組み合わせ方や、下記のキャラクタに関する複数の音声情報からどの情報を出力するか等、に関連する情報である。
音声情報を構成する個別の音源情報とは、出力される音声情報を構成する個々の音源に関する情報である。音源の種類には、起動音や操作音等のシステム音声、キャラクタの発するフレーズ等のキャラクタ音声、警報等に関する通知音声等がある。
キャラクタとユーザの間の関係性に関する情報とは、例えばインジケータ値や親密度等に関する情報である。
キャラクタの動きとキャラクタの音声の関連に関する情報とは、表示されるキャラクタの動きと、そのキャラクタの発する音声、例えばセリフやフレーズ等、の時間的な関係に関する情報である。
コンテンツ情報とは、電子機器10によって出力される各種の情報の内容、例えば音楽や動画、ニュースや天気、スケジュール、ゲーム、SNS、車両40の状態、周囲の環境の状態等の内容に関する情報や、1つのコンテンツを構成する複数のサブコンテンツに関する情報である。
例えば、上述のキャラクタに関する画像情報等は、ゲームや運転支援のコンテンツを構成するサブコンテンツの1つと見なすこともできる。
第2-1の制御例
入力例:出力音声を構成する各種の音源についての情報
出力例:音源ごとに異なる出力装置からの出力
制御部11は、出力するデータ内容として出力音声を構成する各種の音源についての情報を取得すると(S1710)、各種の音源ごとに出力先となる出力装置を判定し(S1720)、各種の音源を判定された出力先へ出力する(S1730)。
第2-1-1の制御例
電子機器10が、キャラクタに関する情報とキャラクタに関する情報以外の情報を出力する機能を有し、外部出力ユニット1を介して、例えば車両40に配置されている、複数のスピーカと接続されている構成では、例えば、制御部11は、キャラクタに関する情報を外部出力ユニット1を介して出力し、キャラクタに関する情報以外の情報を電子機器10の出力部(音声出力部14等)から出力する。
このように、制御部11は、キャラクタに関する情報の外部出力ユニット1からの出力と、キャラクタに関する情報以外の情報の出力部(音声出力部14等)からの出力と、の両方を実行する機能を有する。
このようにすると、キャラクタに関する情報は外部出力ユニット1から出力し、それ以外の情報は電子機器10の出力部(音声出力部14等)から出力することで、ユーザに対して、キャラクタに関する情報の出力処理のバリエーションはより多く提供しつつ、それ以外の情報に対する出力処理は限定することで、全体的な演算処理の増加をより低く抑えることができる。
特に、制御部11は、キャラクタに関する情報の外部出力ユニット1からの出力と、安全性に関する情報の出力部(音声出力部14等)からの出力と、の両方を実行する、とよい。
このようにすると、電子機器10の出力部から出力する情報を安全性に関する情報とすることで、仮に電子機器10と外部出力ユニット1の間の接続が不安定である場合等でも、電子機器10の出力部を用いて、安全性に関わる警告等の情報、をより確実に出力することができるとともに、キャラクタに関する情報については外部出力ユニット1から別に出力することができる。安全性に関する情報としては、キャラクタに関する情報以外の情報とするとよいが、キャラクタに関する情報を用いて出力される安全性に関する情報としてもよい。後者の場合、外部出力ユニット1から出力されるキャラクタに関する情報は、キャラクタに関する情報であって、安全性に関する情報以外の情報とするとよい。
第2-1-2の制御例
電子機器10が、外部出力ユニット1を介して、例えば車両40に配置されている、複数のスピーカと接続されている構成では、例えば、制御部11は、音楽やその他のエンターテインメント用の音源等の車内の乗員全体にとって関心度の高い音源を、複数のスピーカから出力させ、車間距離等に関連する警告等の主に運転手にとって関心度の高い音源を、車両40に配置されている複数のスピーカのうち、例えば運転手に最も近くに配置されたスピーカから或いは運転手にとって最も聞き取りやすい位置に配置されたスピーカから出力させる。
更に、制御部11は、上記の構成に代えて、上記の運転手にとって関心度の高い音源を、電子機器10の音声出力部14から出力させてもよい。
特に、制御部11は、上記の運転手にとって関心度の高い音源を、運転手に最も近くに配置されたスピーカから或いは運転手にとって最も聞き取りやすい位置に配置されたスピーカから出力させるか、電子機器10の音声出力部14から出力するか、或いは、それらの両方から出力させるか、等について、ユーザからの選択入力を受け付ける構成であるとよりよい。
制御部11は、出力音声が各種の警告音源を有する場合、出力音声を構成する音源のうち、警告音源については、少なくとも電子機器10の音声出力部14から出力するとよい。
それにより、仮に電子機器10と外部の出力装置の間の接続が安定していない場合であっても、より安定的に警告音源を出力することができる。
第2-1-3の制御例
電子機器10が、外部出力ユニット1を介して、例えば車両40に配置されている、複数のスピーカと接続されている構成では、例えば、制御部11は、ユーザにとってより優先度の高い音源を、例えば運転手に最も近くに配置されたスピーカから或いは運転手にとって最も聞き取りやすい位置に配置されたスピーカから出力させ、上記のユーザにとってより優先度の高い音源以外の音源を、上記の運転手に最も近くに配置されたスピーカ以外から或いは上記の運転手にとって最も聞き取りやすい位置に配置されたスピーカ以外から出力させるとよい。
このような構成では、制御部11は、上記の運転手に最も近くに配置されたスピーカから或いは上記の運転手にとって最も聞き取りやすい位置に配置されたスピーカから、ユーザにとってより優先度の高い音源を出力するスピーカとなるので、ユーザは、より優先度の高い音源の音声を、より聞き取りやすく、より認識しやすくなる。
制御部11は、ユーザに対して、上記のより優先度の高い音源として選択可能な項目を表示し、ユーザによるそれらの項目の選択入力を受け付ける構成であると更によい。
そのような構成では、ユーザは、自身にとってより優先度の高い音源を、より柔軟に選択することができる。
制御部11は、例えば、キャラクタがユーザに対して質問するフレーズであって、好感度係数Sfの変化に関連する質問フレーズ、を、より優先度の高い音源として出力することができるとよい。
そのような構成では、例えば電子機器10の音声出力部14から、上記の質問フレーズを出力する構成と比べて、ユーザはより上記の質問フレーズを聞き取りやすくなり、その結果、質問フレーズを聞き逃し、回答を行えないこと等で、好感度係数Sfの値が下がることを防ぎやすくなる。
第2-2の制御例
入力例:映像情報を構成する各種の映像や画像等についての情報
出力例:映像や画像等ごとに異なる出力装置からの出力
制御部11は、出力するデータ内容として映像情報を構成する各種の映像や画像等についての情報を取得すると(S1710)、各種の映像や画像ごとに出力先となる出力装置を判定し(S1720)、各種の映像や画像を判定された出力先へ出力する(S1730)。
第2-2-1の制御例
電子機器10が、外部出力ユニット1を介して、ユーザの周りに配置されている、複数のユーザ端末3やテレビ・ディスプレイ4と接続されている構成では、制御部11は、例えば、電子機器10の表示部13では1つの画面内に表示する各種の映像や画像を、別々のユーザ端末3やテレビ・ディスプレイ4に出力するとよい。
1つの画面内に表示される各種の映像や画像とは、例えばゲームのプレイ画面に表示される、メイン画像、マップ画像、ステータス表示画像、チャット画像、コントローラ画像等であってもよい。
メイン画像とはゲームのプレイ画面の主たる画像であり、例えばファーストパーソン・シューティングゲーム(英: First-person shooter、略称FPS)であれば、ユーザが操作するキャラクタの視点を表示する画像である。
マップ画像とは、ユーザが操作するキャラクタのゲーム内での位置等を表示する画像である。
ステータス表示画像とは、ユーザが操作するキャラクタや当該キャラクタと同じパーティーに属するキャラクタの状態や装備等を表示する画像である。
チャット画像とは、ユーザが別のユーザとコミュニケーションを取ることを可能とする画面や、ユーザに対してゲームシステムからの通知を表示する画面等である。
コントローラ画像とは、ゲームのプレイ画面に、タッチ操作可能な領域として、ゲームのコントローラとして表示される操作部の画像である。
それにより、ユーザは、例えばメイン画像とマップ画像を、それぞれ別のテレビ・ディスプレイ4に分けて表示させることで、ゲーム情報をより高い視認性で表示させたり、例えばメイン画像とコントロール画像を、それぞれ別のテレビ・ディスプレイ4とタブレット端末3bに分けて表示させることで、コントロール操作をしやすくしたり、自身の手指でメイン画像が見にくくなることを避けたりすることができる。
第2-2-2の制御例
電子機器10が、外部出力ユニット1を介して、車両40に配置されている、複数のユーザ端末3やテレビ・ディスプレイ4と接続されている構成では、制御部11は、例えば、電子機器10の表示部13では1つの画面内に表示する各種の映像や画像を、別々のユーザ端末3やテレビ・ディスプレイ4に分けて出力するとよい。
1つの画面内に表示される各種の映像や画像とは、例えば、図3(A)に示す平常時画面IMG1内のキャラクタ200や地図300、等である。
制御部11は、電子機器10が外部出力ユニット1を介して、例えば電子機器10の表示部13よりも大画面、高解像度での映像表示が可能であるテレビ・ディスプレイ4、例えば車両40の中央コンソール付近に取り付けられたディスプレイ端末、と接続されている構成では、地図300のみを表示させることができるとよい。
それによりユーザは、比較的緻密で細かい画像情報である地図300を、より見やすいテレビ・ディスプレイ4に表示させつつ、キャラクタ200については、地図300を表示させるテレビ・ディスプレイ4よりも、ユーザにより近い位置に配置された電子機器10の表示部13や別のテレビ・ディスプレイ4に表示させて、キャラクタとの物理的な近さを維持することができる。
制御部11は更に、電子機器10が外部出力ユニット1を介して、例えば車両40の後部座席の乗員に向けて映像を出力するテレビ・ディスプレイ4、例えば前の座席の背面に取り付けられたディスプレイ端末、と接続されている構成では、キャラクタ200の外見を、例えば旅行ガイドのような外見に変更し、地図300を、走行中の土地の歴史や過去の画像等を確認することができる状態で出力するとよい。
そのような構成では、運転手は、キャラクタによる安全運転補助や、走行支援を受けつつ、後部座席の乗員は、走行中の土地の歴史についてキャラクタから解説を受けたり、車両40から見える景色を過去の同じ地域の画像と比べたりすることができる。
また、別の実施形態では、制御部11は、上記のディスプレイ端末に表示する画像を、キャラクタ200にするか、地図300にするか、についてのユーザによる選択入力を受け付けることができる構成であるとよりよい。
第2-3の制御例
入力例:出力動画と出力音声の関係についての情報
出力例:出力動画と出力音声の関係に基づいてタイミングを異ならせた出力
制御部11は、出力するデータ内容として出力動画と出力音声の関係についての情報を取得すると(S1710)、出力動画と出力音声のそれぞれの出力先となる出力装置を判定し(S1720)、出力動画と出力音声の関係に基づいて出力先ごとにタイミングを異ならせて出力動画と出力音声をそれぞれの出力先へ出力する(S1730)。
それにより、電子機器10が、外部出力ユニット1を介して、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、その他の無線LAN(Local Area Network)通信や近距離無線通信により、外部の出力装置と無線通信する構成では、外部の出力装置から出力動画と出力音声を出力するタイミングを、電子機器10の表示部13及び音声出力部14から出力動画と出力音声を出力するタイミングとは、異ならせて、出力することができるとよい。
例えば、出力動画は、アニメーションで表現されるレイ等のキャラクタの動き(モーション)であり、出力音声は、アニメーションで表現されるレイ等のキャラクタの動き(モーション)と関連する音声、である。
キャラクタの動き(モーション)は、特には、会話中の口元の動き(例えば口パク等)、ダンスや歌唱中の身体全体の動き、日常的な行動やキャラクタの癖を表す動き、等である。
キャラクタの動き(モーション)と関連する音声は、特には、会話中の発話音声、具体的には発話に開閉等口元の形状の変化を伴う音声、ダンス中の呼吸音、歌唱中の歌唱音声、衣擦れ音や足音等の日常的な行動に伴い発生する音、キャラクタの癖の動に伴い発生する音、等である。
一般的に、スマートフォン等からカーオーディオに音声を飛ばした場合、出力データが例えば音声(曲など)だけであれば、ユーザは遅延の発生に気が付きにくいが、音声と共に動画が出力される場合は、スマートフォン等で再生される動画と、カーオーディオで再生される音声の間に生じたズレ、特に音声が遅延して出力されること、にユーザは気付きやすくなる。
特に、電子機器10がキャラクタ、特にユーザとのコミュニケーションが可能なキャラクタ、を表示する構成では、例えばユーザは、キャラクタとの会話を、電子機器10の表示部13や、外部のテレビ・ディスプレイ4に映るキャラクタを見ながら行うことになるので、電子機器10や外部出力ユニット1に無線通信(例えば上述の、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)で、音声を飛ばす機能を入れたとすると、キャラクタのモーションに対して音声の遅れを、ユーザは例より認識しやすくなる。
加えて、上記のような音声と動画の間のズレの大きさは、外部出力装置の種類、例えばカーオーディオ、ワイヤレスイヤフォン、無線スピーカ、等の種類によって、比較的広い範囲に及び、ユーザにとってかなり目立つこともある。
第2-3の制御例や、後述する第2-3-1から第2-3-4の制御例の構成では、電子機器10において、例えばBluetooth(登録商標)でカーオーディオやBluetooth(登録商標)スピーカに音声を飛ばした場合に、イベント動画と音声の間にズレが生じるという上記の問題を効果的に解決することができる。
第2-3-1の制御例
制御部11は、上記の遅延対策として、所定のイベントが発生した場合に、音声ファイルから指定の音声データを読み込んで、無線通信を介して音声データを飛ばし、所定の時間、例えば0.2秒~2秒、が経過した後に、再度、音声ファイルから指定の音声データを読み込んで、動画と同期してイベントを開始する。
動画とは、電子機器10の表示部13で再生するムービー(movie)であったり、例えばIDE(Integrated Development Environment)を内蔵するゲームエンジンであるUnity(Unity3D)としての機能を有するアプリケーション252で動かしたりする動画である。
動画の発声モーション、例えば口パク等、はアプリケーション252によって音声データに合わせるとよい。イベント発生したタイミングで音声データを無線通信で飛ばした場合、オーディオからの音声の出力が0.2秒~2秒後となり、動画の発声モーション、例えば口パク等、と合わなくなることがあるが、上記の方法で合わせることが可能である。
所定のイベントとは、電子機器10からの動画と音声の出力のトリガとして設定されたイベントであり、制御部11は、例えば、車両がオービスを通過したり、オービス付近を走行したり、ユーザが親密度の変化を生じる行動をとったりした場合に、イベントが発生したと、判定することができる。
所定の時間とは、外部出力装置、例えば、オーディオ・スピーカ2の種類によって異なって設定することが可能である。オーディオ・スピーカ2としては、上記のように、カーオーディオ、ワイヤレスイヤフォン、無線スピーカ、等を利用することができる。
制御部11は、無線通信接続に設定してある場合は、電子機器10本体の音声出力部14の音量をゼロ、例えば消音モード、にする。
その結果、ユーザは本体の音声出力部14からの音声は聞こえず、電子機器10本体の表示部13に出力される動画と、外部出力装置であるオーディオ・スピーカ2から出力される音声が同期しているので、制御部11は、口パク等のモーションを音声と合わすことができる。
なお、外部出力装置の種類、例えばカーオーディオの種類、によって、動画と音声の間の時間差が異なるので、イベントが発生したら、Bluetooth(登録商標)で飛ばし、何秒遅らせてイベントモーションを開始するか、その時間差に対応する所定の時間の長さは固定値とせず、調整可能な値とするとよい。
制御部11は、時間差を合わせる方法或いは所定の時間の長さを決定する方法として、ユーザに対して動画を表示し、ユーザがその動画を見ながら自身で時間差を設定できるような時間差設定機能を有しているとよい。
具体的な設定方法の例として、制御部11は、例えば、入力部19のタッチセンサ191やボタン等へのユーザの入力操作を受け付けると、無線通信を介して、短い音を飛ばして出力し、同時にタイムカウントを開始する。制御部11は、外部出力装置であるカーオーディオや無線スピーカから発せられた特定の音を、入力部19のマイクロホン192で拾い、タイムカウントを停止する。特定の音は、特定の周波数特性を有する音、又は特定の時間長の音とする等、特定の音響的な特徴を有する音とするとよく、特に短い音とするとよい。
制御部11は、その時間をタイムカウント時間t1とし、マイクロホン192が音を拾ってから、拾ったことを判定する。音がマイクロホン192に入ってから、判定するまでの時間を判定時間t2とし、設定時間差をタイムカウント時間t1と判定時間t2の差、t1-t2、とする。
この操作を複数回行い、制御部11は、平均値を設定時間差とする。
なお、カーオーディオ等から出た音がマイクロホン192に入るまでの時間(例えば音速やカーオーディオ等からマイクロホン192までの距離等)は無視する。
第2-3-2の制御例
動画がムービーであり、制御部11が対応するムービーファイルを再生の場合には、すでに、音声情報と映像情報、例えば音声データと映像データ等、はともにムービーファイル内に記録されているので、制御部11は、2つのストリームをずらして、音声は音声、映像は映像で別々に、それぞれの再生エンジンで再生してもよい。
代替的に又は選択的に、制御部11は、音声と映像を再生し、映像だけ音声遅延時間分バッファリングしてから再生開始してもよい。
第2-3-3の制御例
動画が、アプリケーション252によって動かされる、音声から作成された発声モーション、例えば口パク映像等、である場合、音声のソースと映像のソースはともに音声データとなる。
制御部11は、例えば圧縮音声データやテキスト音声合成(英: Text-To-Speech; TTS)から発声モーション、例えば口パク映像等の映像データ及び送信用音声データを生成し、無線通信を介してカーオーディオ等のオーディオ・スピーカ2へ送信用音声データを送信開始後、例えば口パク映像データ等を、音声遅延時間分バッファリングしておいてから送出開始してもよい。
音声遅延時間としては、圧縮音声データ又はTTSデータをオーディオ・スピーカ2へ出力し、オーディオ・スピーカ2から音として出力されるまでの時間を考慮して定められた時間とするとよく、特に、圧縮音声データ又はTTSデータをオーディオ・スピーカ2へ出力し、外部出力装置から出力されるまでの時間に一致させるとよい。
第2-3-4の制御例
第2-3-3の制御例に対して代替的に又は選択的に、制御部11は、例えば圧縮音声データやTTSから送信用音声データを生成し、無線通信を介してカーオーディオ等のオーディオ・スピーカ2へ送信用音声データを送信開始し、音声遅延時間分経過後、例えば圧縮音声データやTTSから発声モーション、例えば口パク映像等の映像データを生成して送出開始してもよい。
この構成は、アセットに音声データを2ストリームで管理することで、2ストリーム圧縮音声データからの展開が同時に発生することがある場合にも対応することができるのでよい。
第2-3の制御例、第2-3-1から第2-3-4の制御例、に関連する具体的な措置について、以下に図18を用いて概略的に説明する。
図18は、同実施形態に係る音声遅延対策を説明する説明図の例である。
図18(A)は、イベント発生と同時に映像を出力する場合の音声遅延対策を説明する説明図の例である。
図18(B)は、イベント発生後暫くして映像を出力する場合の音声遅延対策を説明する説明図の例である。
図18(A)に示すように、制御部11は、例えば車両40がオービスを通過するといったイベントについて、イベントの発生と同時に又はイベントの発生後速やかに、映像を電子機器10の表示部13に表示する場合には、映像、例えばキャラクタのモーションや音声データから作成した口パクの映像等、の出力を時点T1から開始する。
時点T1は、イベント発生の時点であるイベント発生時点T0から所定の時間、経過した時点である。なお、上述の通り、所定の時間とは、外部出力装置であるオーディオ・スピーカ2の種類等に応じて異なり、所定の時間の一例としては、例えば0.2秒から2秒の間で設定することができる時間である。
それにより、制御部11は、電子機器10の表示部13での映像の表示のタイミングを、外部出力装置であるオーディオ・スピーカ2での音声の遅延分だけ、遅らせることで、ユーザに対して、電子機器10の表示部13からの映像と、オーディオ・スピーカ2からの音声を同期させて、出力することができる。
制御部11は、イベント発生と同時に映像を出力する各イベントに割り当てられた映像と音声の出力を、第1のイベント終了時点T2で終了する。
図18(B)に示すように、制御部11は、例えば車両40がオービスに接近中であるといったイベントについて、イベントの発生から暫くしてから、キャラクタが喋る等の映像を電子機器10の表示部13に表示する場合には、制御部11は、イベント発生時点T0から、例えばキャラクタの変身モーション等の映像の出力を開始する。
制御部11は、変身モーション終了時点T4からは、例えば音声データから作成した口パクの映像等の出力を開始する。
なお、変身モーションの代わりに、別のモーション等を用いることも可能であり、別のモーションは、例えばキャラクタの発話と口元の動きの関係等の、ユーザにより識別しやすい音声情報と映像情報の関係性を有していないモーションとするとよい。
イベント発生時点T0から変身モーション終了時点T4までの時間は、無線通信等により発生する音声の予想される遅延時間よりも長く設定するとよい。
その場合、イベント発生時点T0から変身モーション終了時点T4までの時間は、イベント発生から音声を発するまでの時間から遅延時間を引いた時間、と、外部出力装置であるオーディオ・スピーカ2の種類等に応じて異なる遅延時間、の和として表すことができる。
制御部11は、変身モーション終了時点T4から、音声データから作成した口パク映像を電子機器10の表示部13から出力し、音声データを外部出力装置であるオーディオ・スピーカ2から出力させることで、ユーザに対して、電子機器10の表示部13からの映像と、オーディオ・スピーカ2からの音声を同期させて、出力することができる。
制御部11は、イベント発生後暫くして映像を出力する各イベントに割り当てられた映像と音声の出力を、第2のイベント終了時点T5で終了する。
第2-4の制御例
入力例:キャラクタの親密度に関する情報
出力例:キャラクタの親密度の高さに応じて可能な出力先を追加する出力
電子機器10が、例えば運転支援等を行う、キャラクタを表示する車載装置であり、電子機器10がキャラクタ表示機能を有する表示装置7と接続している、又は、接続可能である構成では、制御部11は、キャラクタの親密度が所定の値よりも高いことを示す情報を取得すると(S1710)、キャラクタの親密度が接続されている表示装置7で、キャラクタの表示機能を開放する値に達しているかを判定し(S1720)、キャラクタの表示機能を開放する値に達していれば、制御部11は、電子機器10の表示部13でのキャラクタの表示を停止し、出力データに対して表示装置7に対応するように出力処理を行い、表示装置7でキャラクタを表示させる(S1730)。
そのような構成では、ユーザは、表示装置7に対応した表示様態、例えば空中画像や立体視映像等、でキャラクタを表示させることができる。
例えば、電子機器10及び表示装置7は、共に車両40内に搭載されていてもよい。
また別の例では、電子機器10は車両40に搭載されており、表示装置7は、例えば自宅やオフィス等に設置されていてもよい。そのような構成では、車両40内でのキャラクタとのコミュニケーションを、自宅やオフィス等で継続して実行することができる。
電子機器10が、表示装置7に追加して又は代替して、キャラクタ表示機能を有する別のユーザ端末3と接続している、又は、接続可能である場合、ユーザは、例えば徒歩や電車での移動中でも、キャラクタとコミュニケーションを取ることができる。
そのような構成では、ユーザは、キャラクタとの親密度の向上に伴い、キャラクタとのコミュニケーションを可能とする装置、例えば上述の表示装置7やユーザ端末3を増やすことができるとよい。
なお、ユーザに対してキャラクタの同一性をより感じやすくさせるため、制御部11は、異なる複数の装置に、同時に同一のキャラクタを表示させないように出力を制御するとよりよい。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
(1)出力部と、外部出力装置と接続するためのインターフェースと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記出力部からの出力を実行する第1の出力処理と、前記インターフェースに接続された前記外部出力装置からの出力を実行する第2の出力処理と、を異ならせる、電子装置が提供される。
このようにすると、電子装置の出力部からの出力と、外部出力装置からの出力を異ならせることで、ユーザに対してより多くの出力のバリエーションを提供することができる。
(2)前記制御部は、前記インターフェースに前記外部出力装置からのケーブルが接続されている場合に、前記第2の出力処理を実行し、前記インターフェースに前記外部出力装置からのケーブルが前記外部出力装置に接続されていない場合に、前記第1の出力処理を実行する、とよい。
このようにすると、ユーザ自身による外部出力装置に対応した設定なしに、電子装置と外部出力装置の間の接続状態に応じて、実行する出力処理を変更することができる。
(3)前記第2の出力処理において、前記外部出力装置は、前記電子装置から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する、とよい。
このようにすると、電子装置からデジタル信号が出力される場合であって、外部出力装置のスピーカや外部出力装置に接続されたスピーカからアナログ出力される構成であっても、ユーザに対して信号情報を適切に出力することができるので、ユーザはより柔軟に出力環境を変更したり追加したりすることができる。
(4)前記第1の出力処理は、モノラル音の出力であり、前記第2の出力処理は、ステレオ音の出力である、とよい。
このようにすると、電子装置からの音の出力がモノラル音の出力である構成であっても、ユーザはステレオ音の出力に対応した外部出力装置を接続することによって、ステレオ音の出力が可能な音声出力環境を整えることができる。
(5)前記第1の出力処理は、前記電子装置に表示されるキャラクタの音声と、音楽と、を合成した音の出力であり、前記第2の出力処理は、前記音声を前記外部出力装置の第1の音声チャンネルから出力し、前記音楽を前記外部出力装置の第2の音声チャンネルから出力する、とよい。
このようにすると、電子装置からの出力では、キャラクタの音声と音楽が合成されており、電子装置の音声出力部からそれらが一緒に出力される構成に対して、ユーザは、外部出力装置の別々の音声チャンネルから、キャラクタの音声と音楽とを別々に出力する構成を追加することができる。例えばユーザが、キャラクタの音声、例えばキャラクタからの問いかけといったコミュニケーション等、に関する情報をより重視しており、聞き逃したくないと考えている場合には、キャラクタの音声に割り当てた音声チャンネルの出力装置を、よりユーザ側に配置することによって、キャラクタの音声をより認識しやすい環境を整えることができる。
(6)前記第1の出力処理は、前記電子装置に表示される第1のキャラクタの音声と第2のキャラクタの音声と、を合成した音の出力であり、前記第2の出力処理は、前記第1のキャラクタの音声を前記外部出力装置の第1の音声チャンネルから出力し、前記第2のキャラクタの音声を前記外部出力装置の第2の音声チャンネルから出力する、とよい。
このようにすると、電子装置からの出力では、別々のキャラクタの音声が合成されており、電子装置の音声出力部から別々のキャラクタの音声が一緒に出力される構成に対して、ユーザは、外部出力装置の別々の音声チャンネルから、異なるキャラクタの音声を別々に出力する構成を追加することができる。例えば、ユーザが一方のキャラクタの音声、例えばよりコミュニケーション頻度の高いキャラクタからの問いかけ等、に関する情報をより重視しており、聞き逃したくないと考えている場合には、よりコミュニケーション頻度の高いキャラクタの音声に割り当てた音声チャンネルの出力装置を、よりユーザ側に配置することによって、より認識しやすい環境を整えることができる。
(7)前記制御部は、前記第2の出力処理を行っている場合に、前記外部出力装置へ音声データを出力してから所定の時間経過後に、前記電子装置に前記音声データに対応する映像を表示する、とよい。
このようにすると、ユーザが、外部出力装置が音声の出力を実行し、電子装置が映像の出力を実行する環境を整えた場合に、制御部は、映像の出力のタイミングを、所定の時間分だけずらすことができる。例えば、外部出力装置が無線接続されたスピーカやイヤフォン等の音声出力装置であり、音声出力装置での映像の表示に対して遅延が生じる場合であっても、制御部は、電子装置での映像の表示を、外部出力装置からの音声データの出力の遅延の時間分に相当する所定の時間分だけずらしてから、開始することでき、ユーザに対して、音声と映像がより同期した出力を行うことができる。
(8)前記所定の時間は、前記音声データである圧縮音声データ又はTTSデータを前記外部出力装置へ出力し、前記外部出力装置から出力されるまでの時間に基づく時間である、とよい。
このようにすると、映像の表示のタイミングを決定する所定の時間を、圧縮音声データ又はTTSデータを外部出力装置へ出力した時点からそれらが実際に外部出力装置から出力された時点に基づいて定めることによって、所定の時間をより明確に検出や決定しやすくすることができる。所定の時間としては、圧縮音声データ又はTTSデータを外部出力装置へ出力し、外部出力装置から出力されるまでの時間を考慮して定められた時間とするとよく、特に、圧縮音声データ又はTTSデータを外部出力装置へ出力し、外部出力装置から出力されるまでの時間に一致させるとよい。
(9)前記第2の出力処理を行っている場合に、前記外部出力装置へ音声データを出力してから所定の時間経過後に、前記音声データに基づいて生成された映像データを前記電子装置に表示する、とよい。
このようにすると、音声データに対応する映像用に、音声データに基づいて生成された映像データを用いることで、ユーザに対して、音声と映像がより一層良好に対応した出力を行うことができる。例えば、キャラクタの発話に関する音声データから、発話や発音に応じたキャラクタの口元の動きの映像データを生成すれば、ユーザは、キャラクタとの会話を非常に自然に感じとることができる。
(10)前記インターフェースは、前記外部出力装置に直接接続されたデータ信号線にデータ出力を行う、とよい。
このようにすると、電子装置と外部出力装置の間のデータ信号線を用いて直接データの入出力を行うので、電子装置と外部出力装置の間のデータの入出力をより安定的に行うことができる。外部出力装置に向けたデータ信号線としては、外部出力装置と直接接続されているデータ信号線とするとよい。例えば、車両に複数の装置(例えば、ドライブレコーダや、レーダー探知機、ナビゲーションシステム)が配置される場合、それらの複数の装置は、ハブ装置等を介して接続されることがよく行われている。この様な事情のもと、インターフェースが外部出力装置に直接接続されたデータ信号線にデータ出力を行う構成とすることで、電子装置と外部出力装置とが車両に配置されて使用される場合でも、電子装置と外部出力装置とを接続するためのハブ装置等や、ハブ装置等に接続する配線を減らすことができるので、車両の内部をスッキリさせることができる。
(11)前記インターフェースは、車両側から出力された第1の情報が前記外部出力装置を介して入力され、前記外部出力装置は、前記インターフェースから入力された第2の情報を前記車両側には出力しない、とよい。
このようにすると、インターフェースが車両側から出力された第1の情報が外部出力装置を介して入力される構成のもとで、外部出力装置は電子装置のインターフェースから入力された第2の情報を車両側に向けては出力しないように構成されているので、第2の出力処理を施された電子装置からのデータが、車両側に不測の作用を及ぼすことをより回避しやすくすることができる。
(12)前記インターフェースは、前記車両に設けられた故障診断用コネクタから出力された前記第1の情報が前記外部出力装置を介して入力され、前記外部出力装置は、前記インターフェースから入力された前記第2の情報を前記故障診断用コネクタに向けて出力しない、
とよい。
このようにすると、インターフェースが車両の故障診断用コネクタから出力された第1の情報が外部出力装置を介して入力される構成のもとで、外部出力装置はインターフェースから入力された第2の情報を故障診断用コネクタに向けては出力しないように構成されているので、第2の出力処理を施された電子装置からのデータが、故障診断用コネクタを介して車両に不測の作用を及ぼすことをより回避しやすくすることができる。故障診断用コネクタは、車両の故障診断の目的で、車両に関するデータ、例えば車両情報が出力されるコネクタ又は端子の一例である。故障診断用コネクタとしては、例えばOBD-IIコネクタとするとよい。
(13)前記インターフェースは、前記外部出力装置からの電源線から電力を受電する、とよい。
このようにすると、外部出力装置からの電源線から電力を受電する構成とすることで、ユーザは電子装置と外部出力装置に対して個別の電源を用意する必要がない環境を整えることができる。
(14)前記インターフェースは、前記外部出力装置を介して前記車両側から受電するための受電用の端子を有し、前記受電用の端子は、前記外部出力装置の動作用の電力が流れる前記電源線と接続される、とよい。
このようにすると、外部出力装置を動作させるために車両側から給電された電力をインターフェースが受電して、電子装置が動作することができるので、ユーザは電子装置と外部出力装置に対して個別の電源を用意する必要がない環境を整えることができる。
(15)前記外部出力装置は更にマイク入力端子を備え、前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの接続を受け付ける、とよい。
このようにすると、電子装置向けに調整されたマイクによって検出した音声信号を、外部出力装置を介して、電子装置へ出力することができるようになるので、ユーザは、より自身の利用環境に適した位置で、適切なマイクを使用することができる。電子装置向けの調整としては、例えば、電子装置がマイクに入力された音声に基づいて音声認識を行う機能を有する構成のもとでは、電子装置の音声認識機能用に調整されていることとするとよい。このようにすると、電子装置が行う音声認識の精度を向上させることができる。マイク入力端子は、データの入力を受け付けない端子とすると、外部装置を制御する機能を有する装置がマイク入力端子に接続され、電子装置又は外部出力装置に対して意図しない制御が行われてしまうのを抑止することができる。データの入力を受け付けない端子としては、例えば、データ信号線と接続しない端子(例えば、所定の規格形状のイヤフォンジャック)や、データ信号線と接続するが、そのデータ信号線からのデータの入力を無効としている(例えば、接地している)端子とするとよい。
(16)前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの出力端子の第1の形状に対応する形状を有する、とよい。
このようにすると、マイク入力端子の形状とマイクの出力端子の形状は、互いに対応する形状となるので、ユーザが、マイク入力端子の形状に対応していない形状の出力端子を有するマイクを使用することをより回避しやすくできる。例えば、第1の形状が規格外の形状であり、電子装置向けに調整されたマイクの出力端子が規格外の形状に対応していれば、ユーザが、電子装置の仕様に適していない仕様のマイクを使用することを回避しやすくできる。
(17)前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの出力端子と着脱不能に接合されている、とよい。
このようにすると、外部出力装置には、電子装置の仕様に適したマイクが、着脱不能に取り付けられているので、ユーザが、マイクを電子装置の仕様に適していない仕様のマイクに交換することを回避しやすくできる。例えば、電子装置が音声認識を行う機能を有する構成のもとでは、電子装置の音声認識のための音声信号等を適切な調整を行ったマイクを用いて取得することを保証しやすくなり、それにより、不適切なマイクを使用することによって音声認識が正確に実施できなくなることを回避しやすくできる。
(18)前記制御部は、前記インターフェースに前記外部出力装置からのケーブルが接続されたことを検知した場合に、所定の音声又は音楽を前記出力部から出力する、とよい。
このようにすると、ユーザに対して、外部出力装置との接続が検知されたことに応じて、所定の音声又は音楽を出力部から出力することができるので、ユーザは、視覚や触覚に加えて、聴覚でも、電子装置と外部出力装置との間の接続の確立や電子装置が外部出力装置との接続を検知済みであることを、確認することができる。例えば、所定の音声又は音楽は、接続された外部出力装置やその種類に応じて、異なるものであるとよく、それにより、ユーザに対して、接続された外部出力装置が、適切な外部出力装置であるかどうか等、を認識しやすい環境を提供することができる。
(19)前記制御部は、前記電子装置に表示されるキャラクタに関する情報に基づいて、前記第2の出力処理を制御する、とよい。
このようにすると、キャラクタに関する情報に基づく外部出力装置からの出力処理のバリエーションを追加することができるので、ユーザは、より多くのバリエーションの出力を楽しむことができる。
(20)前記キャラクタに関する前記情報は、前記キャラクタとユーザの間の関係性に関する情報である、とよい。
このようにすると、キャラクタとの関係性に関する情報に基づく外部出力装置からの出力処理のバリエーションを追加することができるので、ユーザは、キャラクタとの関係性をより身近に感じ取ることができる。例えば、出力処理がキャラクタとの親密度に基づいていると、ユーザは、外部出力装置からの出力が異なることで、キャラクタとの親密度の変化をより実感しやすくなり、出力をより楽しむことができる。
(21)前記制御部は、前記キャラクタに関する前記情報を、前記外部出力装置の第1の音声チャンネルから出力し、前記キャラクタに関する前記情報以外の情報を、前記外部出力装置の第2の音声チャンネルから出力するように前記第2の出力処理を制御する、とよい。
このようにすると、キャラクタに関する情報と、それ以外の情報を、別々のチャンネルから出力することができるので、ユーザは、キャラクタに関する情報の出力に割り当てた音声チャンネルと、それ以外の情報の出力に割り当てた音声チャンネルと、を、自身にとってより適した配置にすることができる。例えば、キャラクタに関する情報の出力に割り当てた音声チャンネルをユーザにより近い位置に配置することで、ユーザは、キャラクタからの問いかけ等をより認識しやすくなり、キャラクタとのコミュニケーションをより楽しむことができる。
(22)前記制御部は、前記キャラクタに関する前記情報の出力に対するユーザの入力を受け付け、前記ユーザの入力に応じて、前記キャラクタに関する前記情報を変化させる、とよい。
このようにすると、キャラクタに関する情報の出力と、それに対するユーザの応答等として受け付けた入力、に基づいてキャラクタに関する情報を適宜変化させることができるので、ユーザは、実際の人物とのコミュニケーションの場合と同様に、ユーザとキャラクタの間での双方向で且つ変化のあるコミュニケーションを経験することができる。例えば、キャラクタに関する情報が双方向でのコミュニケーションの間に変化すると、それに応じて出力を異なるバリエーションへと変化させることができ、ユーザに対して、一様ではないより現実味のあるコミュニケーション環境等を提供することができる。
(23)前記制御部は、前記キャラクタに関する情報の前記外部出力装置からの出力と、
前記キャラクタに関する情報以外の情報の前記出力部からの出力と、の両方を実行する、とよい。
このようにすると、キャラクタに関する情報は外部出力装置から出力し、それ以外の情報は電子装置の出力部から出力することで、ユーザに対して、キャラクタに関する情報の出力処理のバリエーションはより多く提供しつつ、それ以外の情報に対する出力処理は限定することで、全体的な演算処理の増加をより低く抑えることができる。
(24)前記制御部は、前記キャラクタに関する情報の前記外部出力装置からの出力と、前記安全性に関する情報の前記出力部からの出力と、の両方を実行する、とよい。
このようにすると、電子装置の出力部から出力する情報を安全性に関する情報とすることで、仮に電子装置と外部出力装置の間の接続が不安定である場合等でも、電子装置の出力部を用いて、安全性に関わる警告等の情報、をより確実に出力することができるとともに、キャラクタに関する情報については外部出力装置から別に出力することができる。安全性に関する情報としては、キャラクタに関する情報以外の情報とするとよいが、キャラクタに関する情報を用いて出力される安全性に関する情報としてもよい。後者の場合、外部出力装置から出力されるキャラクタに関する情報は、キャラクタに関する情報であって、安全性に関する情報以外の情報とするとよい。
(25)車両側から出力された第1の情報が入力される入力部と、外部の電子装置を接続可能なインターフェースであって、前記入力部に入力された第1の情報が、接続された前記電子装置に出力され、かつ前記電子装置から出力された第2の情報が入力されるインターフェースと、出力部と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記インターフェースに入力された前記第2の情報に基づいて前記出力部からの出力を行い、前記第2の情報を前記車両側には出力しないように構成されている、出力装置が提供される。
このようにすると、車両側から出力された第1の情報が、接続された外部の電子装置に出力され、かつその電子装置から出力された第2の情報が入力される構成のもとで、電子装置のインターフェースから入力された第2の情報を車両側に向けては出力しないように構成されているので、その電子装置からの第2の情報が、車両側に不測の作用を及ぼすことをより回避しやすくすることができる。
(26)前記入力部は、前記車両に設けられた故障診断用コネクタと接続可能であり、接続された前記故障診断用コネクタから出力された前記第1の情報が入力され、前記第2の情報を前記故障診断用コネクタに出力されないように構成されている、とよい。
このようにすると、車両の故障診断用コネクタから出力された第1の情報が入力される構成のもとで、電子装置から入力された第2の情報を故障診断用コネクタに向けては出力しないように構成されているので、その電子装置からの第2の情報が、車両側に不測の作用を及ぼすことをより回避しやすくすることができる。
(27)前記車両側から受電するための受電用の端子を有し、前記制御部が前記受電用の端子を介して受電した電力に基づいて動作し、かつ前記受電用の端子を介して受電した電力が前記電子装置に供給されるように構成されている、とよい。
このようにすると、受電用の端子に車両側から給電された電力により、制御部に加え、外部の電子装置も動作させることができ、ユーザは電子装置と外部出力装置に対して個別の電源を用意する必要がない環境を整えることができる。
(28)前記出力部は、スピーカが接続されるスピーカ接続端子を有し、前記制御部は、前記第2の情報として音を出力するためのデジタル信号をアナログ信号に変換して、前記出力部からの出力を行う、とよい。
このようにすると、電子装置からデジタル信号が出力される場合であって、出力部を介してアナログ出力される構成であっても、ユーザに対して信号情報を適切に出力することができるので、ユーザはより柔軟に出力環境を変更したり追加したりすることができる。出力部は、外部のスピーカが接続されるスピーカ接続端子を有すると、ユーザが好みのスピーカが使用でき、又は車両での使用ではカーオーディオ等の車載のスピーカを使用できるので良い。出力部がスピーカを有すると、出力装置が音を出力する機能を持つことができ、車内に配置されるべき装置を減らし、車両の内部をスッキリさせることができる。
(29)マイク入力端子を備え、前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの接続を受け付ける、とよい。
このようにすると、電子装置向けに調整されたマイクによって検出した音声信号を、電子装置へ中継することができるようになるので、ユーザは、より自身の利用環境に適した位置で、適切なマイクを使用することができる。音声認識を行う機能を有する構成のもとでは、電子装置の音声認識機能用に調整されていることとするとよい。
(30)前記電子装置向けに調整されたマイクが着脱不能に接合されている、とよい。
このようにすると、電子装置の仕様に適したマイクが、着脱不能に取り付けられているので、ユーザが、マイクを電子装置の仕様に適していない仕様のマイクに交換することを回避しやすくできる。
(31)上記いずれかの各機能を電子機器に実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
このようにすると、電子装置のユーザに対して、多様な様態の出力を与えることができ、ユーザが自身で整えた環境により適した出力情報を提供することができる。例えば、ユーザにとってより関心の高い情報を、ユーザにとってより認識しやすい様態で出力することができる。
上述した(1)から(31)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(31)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
1…外部出力ユニット1、2…オーディオ・スピーカ、3…ユーザ端末、4…テレビ・ディスプレイ、5…ネットワーク、6…スマート家電リモコン、7…表示装置、40…車両、50…検知装置、10…電子機器

Claims (31)

  1. 出力部と、外部出力装置と接続するためのインターフェースと、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記出力部からの出力を実行する第1の出力処理と、
    前記インターフェースに接続された前記外部出力装置からの出力を実行する第2の出力処理と、
    を異ならせる、電子装置。
  2. 前記制御部は、
    前記インターフェースに前記外部出力装置からのケーブルが接続されている場合に、前記第2の出力処理を実行し、
    前記インターフェースに前記外部出力装置からのケーブルが前記外部出力装置に接続されていない場合に、前記第1の出力処理を実行する、
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記第2の出力処理において、
    前記外部出力装置は、前記電子装置から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する、
    請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記第1の出力処理は、モノラル音の出力であり、
    前記第2の出力処理は、ステレオ音の出力である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記第1の出力処理は、前記電子装置に表示されるキャラクタの音声と、音楽と、を合成した音の出力であり、
    前記第2の出力処理は、前記音声を前記外部出力装置の第1の音声チャンネルから出力し、前記音楽を前記外部出力装置の第2の音声チャンネルから出力する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電子装置。
  6. 前記第1の出力処理は、前記電子装置に表示される第1のキャラクタの音声と第2のキャラクタの音声と、を合成した音の出力であり、
    前記第2の出力処理は、前記第1のキャラクタの音声を前記外部出力装置の第1の音声チャンネルから出力し、前記第2のキャラクタの音声を前記外部出力装置の第2の音声チャンネルから出力する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電子装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第2の出力処理を行っている場合に、前記外部出力装置へ音声データを出力してから所定の時間経過後に、前記電子装置に前記音声データに対応する映像を表示する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電子装置。
  8. 前記所定の時間は、前記音声データである圧縮音声データ又はTTSデータを前記外部出力装置へ出力し、前記外部出力装置から出力されるまでの時間に基づく時間である、
    請求項7に記載の電子装置。
  9. 前記第2の出力処理を行っている場合に、前記外部出力装置へ音声データを出力してから所定の時間経過後に、前記音声データに基づいて生成された映像データを前記電子装置に表示する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電子装置。
  10. 前記インターフェースは、
    前記外部出力装置に直接接続されたデータ信号線にデータ出力を行う、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の電子装置。
  11. 前記インターフェースは、車両側から出力された第1の情報が前記外部出力装置を介して入力され、
    前記外部出力装置は、前記インターフェースから入力された第2の情報を前記車両側には出力しない、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電子装置。
  12. 前記インターフェースは、前記車両に設けられた故障診断用コネクタから出力された前記第1の情報が前記外部出力装置を介して入力され、
    前記外部出力装置は、前記インターフェースから入力された前記第2の情報を前記故障診断用コネクタに向けて出力しない、
    請求項11に記載の電子装置。
  13. 前記インターフェースは、前記外部出力装置からの電源線から電力を受電する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の電子装置。
  14. 前記インターフェースは、前記外部出力装置を介して前記車両側から受電するための受電用の端子を有し、
    前記受電用の端子は、前記外部出力装置の動作用の電力が流れる前記電源線と接続される、
    請求項13に記載の電子装置。
  15. 前記外部出力装置は更にマイク入力端子を備え、
    前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの接続を受け付ける、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の電子装置。
  16. 前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの出力端子の第1の形状に対応する形状を有する、
    請求項15に記載の電子装置。
  17. 前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの出力端子と着脱不能に接合されている、
    請求項15に記載の電子装置。
  18. 前記制御部は、前記インターフェースに前記外部出力装置からのケーブルが接続されたことを検知した場合に、所定の音声又は音楽を前記出力部から出力する、
    請求項1から17のいずれか1項に記載の電子装置。
  19. 前記制御部は、前記電子装置に表示されるキャラクタに関する情報に基づいて、前記第2の出力処理を制御する、
    請求項1から18のいずれか1項に記載の電子装置。
  20. 前記キャラクタに関する前記情報は、前記キャラクタとユーザの間の関係性に関する情報である、
    請求項19に記載の電子装置。
  21. 前記制御部は、
    前記キャラクタに関する前記情報を、前記外部出力装置の第1の音声チャンネルから出力し、
    前記キャラクタに関する前記情報以外の情報を、前記外部出力装置の第2の音声チャンネルから出力する
    ように前記第2の出力処理を制御する、
    請求項19又は20に記載の電子装置。
  22. 前記制御部は、
    前記キャラクタに関する前記情報の出力に対するユーザの入力を受け付け、
    前記ユーザの入力に応じて、前記キャラクタに関する前記情報を変化させる、
    請求項19から21のいずれか1項に記載の電子装置。
  23. 前記制御部は、
    前記キャラクタに関する情報の前記外部出力装置からの出力と、
    前記キャラクタに関する情報以外の情報の前記出力部からの出力と、
    の両方を実行する、
    請求項19から22のいずれか1項に記載の電子装置。
  24. 前記制御部は、
    前記キャラクタに関する情報の前記外部出力装置からの出力と、
    安全性に関する情報の前記出力部からの出力と、
    の両方を実行する、
    請求項19から23のいずれか1項に記載の電子装置。
  25. 車両側から出力された第1の情報が入力される入力部と、
    外部の電子装置を接続可能なインターフェースであって、前記入力部に入力された第1の情報が、接続された前記電子装置に出力され、かつ前記電子装置から出力された第2の情報が入力される前記インターフェースと、
    出力部と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記インターフェースに入力された前記第2の情報に基づいて前記出力部からの出力を行い、
    前記第2の情報を前記車両側には出力しないように構成されている、
    出力装置。
  26. 前記入力部は、前記車両に設けられた故障診断用コネクタと接続可能であり、接続された前記故障診断用コネクタから出力された前記第1の情報が入力され、
    前記第2の情報を前記故障診断用コネクタに出力されないように構成されている、
    請求項25に記載の出力装置。
  27. 前記車両側から受電するための受電用の端子を有し、
    前記制御部が前記受電用の端子を介して受電した電力に基づいて動作し、かつ前記受電用の端子を介して受電した電力が前記電子装置に供給されるように構成されている、
    請求項25又は26に記載の出力装置。
  28. 前記制御部は、前記第2の情報として音を出力するためのデジタル信号をアナログ信号に変換して、前記出力部からの出力を行う、
    請求項25から27のいずれか1項に記載の出力装置。
  29. マイク入力端子を備え、
    前記マイク入力端子は、前記電子装置向けに調整されたマイクの接続を受け付ける、
    請求項25から28のいずれか1項に記載の出力装置。
  30. 前記電子装置向けに調整されたマイクが着脱不能に接合されている、
    請求項25から28のいずれか1項に記載の出力装置。
  31. 請求項1から24のいずれか1項に記載の各機能を電子装置に実現させるためのプログラム。

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