JP2023129197A - 自動車用ドアのシール構造 - Google Patents

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晴香 矢野下
Haruka Yanoshita
航 八木
Wataru Yagi
昇 庄野
Noboru Shono
知博 駒路
Tomohiro Komaji
佳 井上
Kei Inoue
淳 吉井
Atsushi Yoshii
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Abstract

【課題】成形性の悪化を招くことなく、しかも、断面形状の設定及び材料選択の自由度を向上させつつ、高温雰囲気下でのガラスラン上辺部の端末部の飛び出しを抑制できるようにする。【解決手段】ガラスラン上辺部の下壁には、車室内側に開放する下壁切欠部を設け、後側型成形部24には、硬質部材40が着脱可能に取り付けられている。硬質部材40は、下壁切欠部の車両前後方向他方の縁28bfに対して車両前後方向一方から当接する当接部42aと、ガラスラン取付板部117の切欠部114c、115cに挿入され、切欠部114cの車両前後方向一方の縁部114cbに対して車両前後方向他方から当接して係止する係止部43とを有している。【選択図】図16A

Description

本開示は、自動車用ドアに設けられるシール構造に関する。
従来より、自動車用ドアには、ウインドガラスと、当該ウインドガラスを保持するウインドフレームとが設けられたものがある。このウインドフレームを有するドアには、ウインドフレームとウインドガラスの周縁部との間をシールするためのガラスランが配設されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2のガラスランは、ウインドフレームに対して車室外側から取り付けられるようになっている。すなわち、ウインドフレームの上辺部には、車室外側へ突出して車両前後方向に延びるガラスラン取付板部が形成される一方、ガラスランの上辺部には、ガラスラン取付板部を差し込むことが可能な挿入溝が形成されている。
特許文献1のガラスラン取付板部の車両後部には、切欠部が形成されている。また、ガラスランの上辺部の車両後部には、硬質樹脂材からなるインサート部材が当該ガラスランの本体部分にインサート成形された状態で一体化されている。インサート部材がインサート成形された部分は型成形部である。インサート部材の上部には、上方へ突出するピンが形成されており、ガラスランの上辺部がガラスラン取付板部に取り付けられた際、インサート部材のピンがガラスラン取付板部の切欠部に挿入される。
また、特許文献2のガラスランの上辺部の車両後部には、硬質部材が取り付けられている。硬質部材は、ウインドフレームに固定されるクリップ形状部と、ガラスランの上辺部から下方向へ延びる縦辺部を支持する支持部とを有している。
国際公開第2019/043228号パンフレット 特開2021-133846号公報
ところで、一般的なガラスランは軟質ゴム(EPDM)や軟質樹脂(TPE)や硬質樹脂(PP)が主要な材料であり、これらの材料はウインドフレームを構成する金属材に比べて線膨張係数が大きい。そのため、例えば炎天下のような高温雰囲気下では、ウインドフレームよりもガラスランの熱膨張が大きく、特にガラスラン上辺部の端末部が常温時よりも前後方向に飛び出してしまうおそれがある。こうなると、見栄えが悪化するだけでなく、ガラスラン上辺部の端末部が隣接するドアの一部に接触してドアの開閉を阻害することも考えられる。
このことに対して、特許文献1では、ガラスランの上辺部に埋め込まれたインサート材のピンをガラスラン取付板部の切欠部に挿入することで、ガラスラン上辺部の端末部の飛び出しを抑制しているが、インサート材を設けると、ガラスランの型成形部の成形性が悪化し、金型機構が複雑化するという問題が発生するとともに、型抜き上、押出成形される部分の断面形状の制約が大きい。さらに、ガラスランの型成形部との溶着が必要であるため、インサート材の材料が限られるといった問題も発生する。
そこで、特許文献2のように、インサート成形しない硬質部材を設ける構成が考えられる。ところが、特許文献2の硬質部材の支持部はガラスランの縦辺部を支持する部分であり、ガラスランの上辺部を直接支持する部分ではない。このため、高温雰囲気下でガラスランの上辺部の端末部の飛び出しを抑制する効果が十分でないことが考えられる。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、成形性の悪化を招くことなく、しかも、断面形状の設定及び材料選択の自由度を向上させつつ、高温雰囲気下でのガラスラン上辺部の端末部の飛び出しを抑制できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様では、自動車用ドアの金属製ウインドフレームに取り付けられ、該ウインドフレームとウインドガラスとの間をシールする樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるガラスランを備えた自動車用ドアのシール構造を前提とすることができる。前記ウインドフレームの上辺部は、車室外側へ突出して車両前後方向に延びるガラスラン取付板部を有している。前記ガラスラン取付板部は、車室外側に開放する切欠部を有している。前記ガラスランは、前記ウインドフレームの上辺部に沿って車両前後方向に延び、前記ガラスラン取付板部に車室外側から取り付けられるガラスラン上辺部と、前記ウインドフレームの縦辺部に沿って上下方向に延びるガラスラン縦辺部と、前記ガラスラン上辺部における車両前後方向の端末部よりも車両前後方向中央寄りの部分と前記ガラスラン縦辺部の上側とを接続する型成形部とを有している。前記ガラスラン上辺部は、前記フレーム上辺部の前記ガラスラン取付板部の上面に配置されて前後方向に延びる上壁と、前記フレーム上辺部の前記ガラスラン取付板部の下面に配置されて前後方向に延びる下壁と、前記上壁及び前記下壁の車室外側を連結する縦壁とを備えており、前記上壁と前記下壁との間の溝部に前記ガラスラン取付板部を挿入することにより前記ガラスラン上辺部が前記ガラスラン取付板部に取り付けられ、前記下壁に、車室内側に開放する下壁切欠部が設けられ、前記型成形部には、前記ガラスラン縦辺部を構成する材料よりも硬質な材料からなる硬質部材が着脱可能に取り付けられている。前記硬質部材は、前記下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して車両前後方向一方から当接する当接部と、前記切欠部に挿入され、当該切欠部の車両前後方向一方の縁部に対して車両前後方向他方から当接して係止する係止部とを有している。
この構成によれば、ガラスランをウインドフレームに取り付けた状態で、ガラスラン上辺部がウインドフレームの上辺部に沿って車両前後方向に延び、また、ガラスラン縦辺部がウインドフレームの縦辺部に沿って上下方向に延びることになる。ガラスラン上辺部とガラスラン縦辺部を接続する型成形部に硬質部材が取り付けられており、硬質部材の当接部が、ガラスラン上辺部に設けられている下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に当接し、硬質部材の係止部がガラスラン取付板部の切欠部の車両前後方向一方の縁部に当接して係止する。このとき、当接部がガラスラン上辺部に設けた、下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に当接する方向と、係止部がガラスラン取付板部の切欠部の車両前後方向一方の縁部に当接する方向とは反対方向なので、高温雰囲気下でガラスラン上辺部が伸びようとしたときに、その伸びがガラスラン取付板部及び硬質部材によって拘束され、その結果、ガラスラン上辺部の端末部の飛び出しが抑制される。このとき、硬質部材の当接部がガラスラン上辺部に設けられている下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に直接当接しているので、ガラスラン上辺部の端末部の飛び出し抑制効果が十分に高まる。
また、硬質部材は型成形部に着脱可能に取り付けられているものなので、インサート成形した場合のような成形性の悪化、金型機構の複雑化は生じず、また断面形状の設定及び硬質部材の材料選択の自由度が向上する。
本開示の第2の態様では、前記下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して、車両前後方向一方に前記型成形部の突出壁部が一体に型成形され、前記当接部は、前記突出壁部を介して前記下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して車両前後方向一方から当接するものである。
この構成によれば、ガラスラン取付板部(金属)、硬質部材(硬質樹脂:POM)及び下壁(硬質樹脂:タルク入りPP)は、いずれも、硬質部材で構成することができるので、前後方向に撓み変形する事はほとんどないが、後側型成形部の突出壁部は、下壁よりも若干軟質な材料で成形されているため、前後方向に僅かながら撓み変形する事が可能となっている。そのため、ドアの形状や寸法のバラツキ、グラスランの形状や寸法のバラツキ、硬質部材の形状や寸法のバラツキ、ドアの建付バラツキ、等が発生した場合においても、組み付けやすくなっている。
本開示の第3の態様に係る突出壁部は上下方向に延びており、当接部は、前記突出壁部に沿って上下方向に延びている。
この構成によれば、型成形部の突出壁部と、硬質部材の当接部との接触面積を広く確保することができるので、高温雰囲気下でガラスラン上辺部が伸びようとしたときに、硬質部材を安定させることができる。
本開示の第4の態様に係る当接部は前記硬質部材の上部に設けられ、係止部は、前記硬質部材の上部から上方へ突出している。
この構成によれば、型成形部の突出壁部に当接する当接部と、ガラスラン取付板部の切欠部の縁部に当接する係止部との上下方向の間隔を狭めることができるので、ガラスラン上辺部の伸びを抑制する効果がより一層高まる。
本開示の第5の態様では、前記型成形部には、車室内外方向に貫通する孔部が設けられ、前記硬質部材には、前記孔部に車室外側から内側へ向けて挿入されて保持される保持筒部が設けられている。
この構成によれば、硬質部材の保持筒部を型成形部の孔部に挿入することで、硬質部材を型成形部に保持しておくことができるので、ウインドフレームへの取付前の搬送時等に硬質部材が型成形部から脱落しないようにして取り付け時の作業性を良好にできる。
本開示の第6の態様では、前記ウインドフレームに係止孔が設けられ、前記保持筒部に前記係止孔の縁部に係止する係止爪部が設けられている。
この構成によれば、係止爪部を係止孔に係止させることで、硬質部材をウインドフレームに固定することができ、硬質部材がより一層安定する。
本開示の第7の態様では、前記硬質部材には、前記係止爪部を前記係止孔の縁部から離す方向に操作するための被操作部が設けられている。
この構成によれば、係止爪部を係止孔に係止させた後、例えば修理する際に硬質部材をウインドフレームから取り外す時には、作業者が被操作部を操作することで係止爪部を係止孔の縁部から容易に離して係止状態を解除できる。
本開示の第8の態様では、前記係止部の車両前後方向の寸法が前記切欠部の車両前後方向の寸法よりも短く設定されている。
この構成によれば、硬質部材の係止部をガラスラン取付板部の切欠部に挿入する際に、係止部が切欠部の縁部に干渉し難くなり、作業性が向上する。
以上説明したように、型成形部に硬質部材を着脱可能に取り付け、硬質部材がガラスラン上辺部に設けられている下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して車両前後方向一方から当接する当接部と、ガラスラン取付板部に形成されている切欠部の車両前後方向一方の縁部に対して車両前後方向他方から当接して係止する係止部とを有しているので、型成形部の成形性の悪化を招くことなく、しかも、断面形状の設定及び材料選択の自由度を向上させつつ、ガラスラン上辺部の端末部の飛び出しを抑制できる。
本発明の実施形態に係る自動車用ドアのシール構造が適用された自動車の右側面図である。 ガラスランが取り付けられたフロントドアの右側面図である。 図2におけるIII-III線に相当する断面図であり、ガラスランが取り付けられた状態を示す。 硬質部材が取り付けられたガラスランの右側面図である。 図2におけるV-V線に相当する断面図であり、ガラスランが取り付けられた状態を示す。 硬質部材が取り付けられたガラスランの上部かつ後側を車室外側から見た斜視図である。 硬質部材が取り付けられたガラスランの上部かつ後側を車室内側から見た斜視図である。 図6におけるVIII-VIII線に相当する断面図であり、後側型成形部に硬質部材を取付け始めた状態を示す。 図6におけるVIII-VIII線に相当する断面図であり、後側型成形部に硬質部材を取り付ける途中の状態を示す。 図6におけるVIII-VIII線に相当する断面図であり、後側型成形部に硬質部材を取り付けた状態を示す。 図8に示すガラスランをウインドフレームへ取り付けた状態を示す図である。 図9におけるX-X線断面図である。 図6におけるXI-XI線に相当する断面図であり、ガラスランがウインドフレームに取り付けられた状態を示す。 硬質部材を車室外側から見た斜視図である。 硬質部材を車室内側から見た斜視図である。 硬質部材を車室内側から見た側面図である。 図14のA-A線断面図である。 図14のB-B線断面図である。 ガラスランに取り付けられた硬質部材とガラスラン取付板部との位置関係を示す部分断面図である。 ガラスランに取り付けられた硬質部材とガラスラン取付板部との位置関係を示す部分断面図の、別の例を示す図である。 硬質部材の係止部が縦辺アウタパネルの凹部に入り込んだ状態を示す図8B相当図で、ガーニッシュを取付ける前の状態を示す図である。 実施形態の変形例に係る図9相当図で、ガーニッシュを取付ける前の状態を示す図である。 実施形態の変形例に係る図13相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車用ドアのシール構造が適用された自動車100の右側面図である。自動車100の側部には、フロントドア101とリヤドア102とが設けられている。フロントドア101及びリヤドア102は、図示しないヒンジを介して自動車100の車体に取り付けられている。この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」というものとする。
(フロントドアの構成)
図2に示すように、フロントドア101は、当該フロントドア101の下半部を構成するドア本体103と、当該フロントドア101の上半部を構成するウインドフレーム110と、ウインドガラスGと、ガラスラン20とを備えている。ドア本体103は、車室外側に配置される金属製の本体アウタパネル103aと、図示しないが車室内側に配置される金属製の本体インナパネルとを備えており、本体アウタパネル103aと本体インナパネルとの間には空間が形成されている。
ウインドフレーム110は、ウインドガラスGの周縁部を保持するとともに、ウインドガラスGを上下方向に案内するための部材である。ウインドガラスGは、ドア本体103に対して昇降動作可能に設けられている。ドア本体103の内部には、ウインドガラスGを昇降させるための昇降装置(図示せず)が設けられており、この昇降装置によってウインドガラスGが上昇した閉状態と、下降した開状態とに切り替えられる。
ウインドフレーム110は、フレーム前辺部111と、フレーム上辺部112と、フレーム後辺部113とを備えており、フレーム前辺部111、フレーム上辺部112及びフレーム後辺部113により、閉状態のウインドガラスGの周縁部が保持されるようになっている。すなわち、フレーム前辺部111は、ドア本体103のベルトライン部BLの前側から上方へ突出し、また、フレーム後辺部113は、ドア本体103のベルトライン部BLの後側から上方へ突出している。フレーム前辺部111の上端部はフレーム後辺部113の上端部よりも下に位置している。フレーム上辺部112は前後方向に延びており、フレーム上辺部112の前端部がフレーム前辺部111の上端部に接続され、フレーム上辺部112の後端部がフレーム後辺部113の上端部に接続されている。フレーム前辺部111の上端部がフレーム後辺部113の上端部よりも下に位置しているので、フレーム上辺部112は、前側へ行くにしたがって下降するように緩やかに湾曲している。このフレーム上辺部112の湾曲形状は自動車100のルーフ部の形状に対応している。
ウインドフレーム110のフレーム上辺部112のIII-III線断面を図3に示す。図3に示すように、フレーム上辺部112は、車室外側の上辺アウタパネル114と車室内側の上辺インナパネル115とで構成されている。上辺アウタパネル114及び上辺インナパネル115は、例えば鋼板等からなる金属製である。上辺アウタパネル114の下部には下方へ突出する上辺アウタ側接合板部114aが形成されている。また、上辺インナパネル115の下部には上辺アウタ側接合板部114aの車室内側に重なる上辺インナ側接合板部115aが下方へ突出するように形成されている。上辺アウタ側接合板部114aと上辺インナ側接合板部115aとが接合されている。
上辺アウタパネル114の上部には車室外側へ突出する上辺アウタ側下板部114bが形成されている。また、上辺インナパネル115の上部には上辺アウタ側下板部114bの上側に重なる上辺インナ側上板部115bが車室外側へ突出するように形成されている。上辺アウタ側下板部114bと上辺インナ側上板部115bとが接合されることにより、ガラスラン20を車室外側から取り付けるためのガラスラン取付板部117が構成されている。ガラスラン取付板部117は、前後方向に延びている。ガラスラン取付板部117を構成している上辺インナ側上板部115bには切り起こし部115dが形成されている。
また、図2に示すウインドフレーム110のフレーム後辺部113のV-V線断面を図5に示す。図5に示すように、フレーム後辺部113もフレーム上辺部112と同様に、縦辺アウタパネル124と縦辺インナパネル125とで構成されている。縦辺アウタパネル124及び縦辺インナパネル125は、例えば鋼板等からなる金属製である。
また、後述する図6のXI-XI線断面である、図11に示すように、縦辺アウタパネル124の後部には後方へ突出する縦辺アウタ側接合板部124aが形成されている。また、縦辺インナパネル125の後部には縦辺アウタ側接合板部124aの車室内側に重なる縦辺インナ側接合板部125aが後方へ突出するように形成されている。アウタ側接合板部124aと縦辺インナ側接合板部125aとが接合されている。
また、図5に示すように、縦辺アウタパネル124の前部には前側へ突出する縦辺アウタ側前板部124bが形成されている。また、縦辺インナパネル125の前部には縦辺アウタ側前板部124bの車室内側に重なる縦辺インナ側前板部125bが前側へ突出するように形成されている。縦辺アウタ側前板部124bと縦辺インナ側前板部125bとが接合されている。
縦辺アウタパネル124の車室外側には、サッシュ部材126が取り付けられている。サッシュ部材126は、例えば鋼板等からなる金属製であり、図2に示すように、上下方向に延びている。サッシュ部材126の下端部は、ドア本体103の内部に達している。図5に示すように、サッシュ部材126は、縦辺アウタパネル124の車室外側の面に沿って延びるとともに、縦辺アウタパネル124の縦辺アウタ側前板部124bに固定された固定板部126aと、固定板部126aから車室外側へ向けて延びる後板部126bと、後板部126bの車室外側の端部から前側へ延びる側板部126cとを有している。サッシュ部材126の固定板部126a、後板部126b及び側板部126cにより、前方に開放したガラスラン取付溝部127が形成される。
また、後述する図6のガラスラン20のXI-XI線に相当する断面図であり、ガラスラン20をウインドフレーム110に取付けた状態を示す断面図である、図11に示すように、縦辺アウタパネル124の上側には、後述する硬質部材40の係止爪部44aが挿入される係止孔124cが形成されている。係止孔124cは、縦辺アウタパネル124を貫通するように形成されており、例えば円形の孔で構成することができる。図5、図11及び後述する図9(後述する図6のガラスラン20のVIII-VIII線断面図である図8Bのガラスラン20を、ウインドフレーム110に取付けた状態を示す断面図である図9)に示す符号130は、ガーニッシュである。ガーニッシュ130は、フレーム後辺部113の車室外側に沿って上下方向に延びる樹脂製部材であり、装飾のために設けられている。ガーニッシュ130は、縦辺アウタパネル124に、クリップ・ビス・両面テープ等の固定部材により、固定されている(図示は省略)。
(ガラスランの構成)
図4に示すガラスラン20は、ウインドフレーム110に取り付けられ、ウインドフレーム110とウインドガラスGとの間をシールするシール部材である。ガラスラン20は、樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるものであり、硬質樹脂(例えばPP)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ソリッド(非発泡)のゴム(例えばEPDM)、発泡ゴム(例えばEPDM)等で構成されている。これら材料は、ウインドフレーム110を構成する金属材よりも線膨張係数が大きい。ガラスラン20の材料は部位によって変更することもできるが、この実施形態では金属製の芯材が設けられていない芯金レス構造となっている。
図2及び図4に示すように、ガラスラン20は、フレーム前辺部111に沿って上下方向に延びるガラスラン前辺部(ガラスラン縦辺部)21と、フレーム上辺部112に沿って前後方向に延びるガラスラン上辺部22と、フレーム後辺部113に沿って上下方向に延びるガラスラン後辺部(ガラスラン縦辺部)23とを有している。ガラスラン前辺部21がフレーム前辺部111に取り付けられる部分であり、また、ガラスラン上辺部22がフレーム上辺部112に対して車室外側から取り付けられる部分であり、また、ガラスラン後辺部23がフレーム後辺部113に取り付けられる部分である。
また、ガラスラン20は、ガラスラン上辺部22における後側の端末部22aよりも前後方向中央寄りの部分と、ガラスラン後辺部23の上側とを接続する後側型成形部24を備えている。さらに、ガラスラン20は、ガラスラン上辺部22における前側の端末部22bよりも前後方向中央寄りの部分と、ガラスラン前辺部21の上側とを接続する前側型成形部25も備えている。図4では、後側型成形部24と、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23との境界部分を破線で示しており、また、前側型成形部25と、ガラスラン上辺部22及びガラスラン前辺部21との境界部分も破線で示している。
ガラスラン前辺部21、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23は、材料を口金から押し出すことによって成形された押出成形部(押出部ともいう)である。一方、後側型成形部24及び前側型成形部25は、開閉する金型内に材料を射出して成形された部分であり、後側型成形部24の成形時に、ガラスラン上辺部22及びガラスラン後辺部23を、後側型成形部24を介して一体化することができ、また、前側型成形部25の成形時に、ガラスラン上辺部22及びガラスラン前辺部21を、前側型成形部25を介して一体化することができる。ここで、後側型成形部24及び前側型成形部25として使用可能な材料としては軟質樹脂の一種である、熱可塑性エラストマー(TPE)を例示することができる。
ガラスラン上辺部22の断面形状は図3に示している。ガラスラン上辺部22は、フレーム上辺部112のガラスラン取付板部117の上面に配置されて前後方向に延びる上壁27と、フレーム上辺部112のガラスラン取付板部117の下面に配置されて前後方向に延びる下壁28と、上壁27及び下壁28の車室外側を連結する縦壁29とを備えている。上壁27と下壁28との間の溝部Mにガラスラン取付板部117を挿入することにより、ガラスラン上辺部22がガラスラン取付板部117に取り付けられる。上壁27の下面には、ガラスラン取付板部117に形成されている切り起こし部115dに係合する上側突起27aが形成されている。また、上壁27の下面で、上側突起27aよりも車室内側には、ガラスラン取付板部117の上面に弾接する上側突部27cが形成されている。また、下壁28の上面には、ガラスラン取付板部117の下面に弾接する下側突起28aが形成されている。
上壁27の上面には、車体開口部(図示は省略)に弾接する2つの上側リップ部27bが上方へ突出するように形成されている。縦壁29は下壁28よりも下方まで延びており、縦壁29の下端部にはウインドガラスGの車室外面に弾接する外側リップ部29aが形成されている。また、下壁28の車室内側には、下方へ延びる延出壁30が形成されている。延出壁30は、上辺アウタ側接合板部114aの車室外面を覆うように形成されている。また、延出壁30の車室内面には、上辺インナ側接合板部115aの車室内面を覆うように延出壁30の下端部から上方へ延びる装飾リップ部30bが形成されている。延出壁30の車室外面には、ウインドガラスGの車室内面に接触する内側リップ部30aが形成されている。また、図8A・図8B・図8C及び図9に示すように、下壁28には、下壁切欠部28bが車室内面に向けて開放するように形成されている。
ここで、図3に示すガラスラン上辺部22として使用可能な材料としては、例えば、上壁27、下壁28、縦壁29は硬質樹脂の一種である、ポリプロピレン(PP)を、外側リップ部29a、延出壁30、内側リップ部30a、装飾リップ部30b、上側リップ部27bは軟質樹脂の一種である、熱可塑性エラストマー(TPE)を、それぞれ例示することができる。ポリプロピレン(PP)は熱可塑性エラストマー(TPE)より硬質な材料であるものの金属材よりも線膨張係数が大きい。
図5に示すように、ガラスラン後辺部23は、ガラスラン取付溝部127に対して前側から挿入されて取り付けられており、この状態でガラスラン後辺部23がサッシュ部材126に嵌め込まれて離脱しないようになっている。ガラスラン後辺部23は、車室外側に位置して上下方向に延びる縦辺外側壁31と、車室内側に位置して上下方向に延びる縦辺内側壁32と、縦辺外側壁31の後端部及び縦辺内側壁32の後端部を連結する後壁33とを有している。縦辺外側壁31及び縦辺内側壁32がサッシュ部材126によって保持されるようになっている。縦辺外側壁31と縦辺内側壁32との間にウインドガラスGの後縁部が配置されている。ウインドガラスGの車室外面には、縦辺外側壁31に形成された2枚の縦辺外側リップ部31aが弾接し、ウインドガラスGの車室内面には、縦辺内側壁32に形成された縦辺内側リップ部32aが弾接してシール性が確保されるようになっている。
ここで、ガラスラン後辺部23及びガラスラン前辺部21(いずれもガラスラン縦辺部という)として使用可能な材料としては軟質樹脂の一種である、熱可塑性エラストマー(TPE)を例示することができる。材料は、断面の部位において、非発泡材と発泡材を使い分けしてもよい。非発泡材と発泡材を問わず、熱可塑性エラストマー(TPE)は、金属材よりも線膨張係数が大きい。
また、図6に示すように、ガラスラン上辺部22における、ガラスラン後辺部23と後側型成形部24との接続部分L1及びL2よりも端末部22a側まで延長された縦壁延長部29bを有している。縦壁延長部29bは、ガラスラン上辺部22に沿って端末部22aまで延びている。縦壁延長部29bの車室外側の部分には、後側型成形部24の一部分である、下方へ延びる型部外側壁24eが、型成形により一体化されている。
また、縦壁延長部29bと型部外側壁24eの接続部分をL4で示す。また、ガラスラン上辺部22における、延出壁30及び内側リップ30aと、後側型成形部24との接続部分を、L3で示す。また、ガラスラン上辺部22における、縦壁延長部29bの後端部である、後側の端末部22aと、後側型成形部24との接続部分を、L5で示す。また、図7に示すように、上側突部27cと、後側型成形部24との接続部分を、L6で示す。接続部分L6を超えて後側では、しばらくの間、上側突部27cと類似形状が保たれるが、後側型成形部24の後端部付近では、型部外側壁24eの下端部と略同じ位置まで下方に延設された、型部内側壁24bを設けている。
図8A、図8B及び図9に示すように、型部外側壁24eには車室内外方向に貫通する貫通孔(孔部)24fが形成されている。貫通孔24fは、円形ではなく、矩形状に近い形状となっている。貫通孔24fには、後述する硬質部材40の保持筒部44が挿入されるようになっている。また、型部外側壁24eにおける貫通孔24fよりも上側には、後述する上側部42を挿入するとともに、後述する硬質部材40を取り付けるための取付孔24gが車室内外方向に貫通するように形成されている。
また、詳細は後述する図16Aおよび図16Bに示すように、型部外側壁24eにおける取付孔24gの前方には、車室内側へ突出する突出壁部35が設けられている。突出壁部35は上下方向に延びており、突出壁部35の上端部は、型部外側壁24eの上端部に位置している。突出壁部35の下端部は、ガラスラン後辺部23の後壁33の上端部と連続している。
型部外側壁24eにおける取付孔24gの後方には、車室内側へ突出する後方突出壁部36が設けられている。後方突出壁部36も突出壁部35と同様に上下方向に延びており、後方突出壁部36の上端部は、型部外側壁24eの上端部に位置している。型部外側壁24eにおける後方突出壁部36の後方には、第1壁部37及び第2壁部38が後方突出壁部36と同様に設けられている。また、型部外側壁24eの上端部には、車室内側へ突出する連結壁39が設けられている。連結壁39は、前後方向に延びており、後方突出壁部36の上端部、第1壁部37の上端部及び第2壁部38の上端部を連結している。
(ガラスラン取付板部の構成)
図10は、図9におけるX-X線断面を示しており、ガラスラン取付板部117の後部近傍の平面図が含まれている。この図10に示すように、ガラスラン取付板部117を構成している上辺アウタ側下板部114bには、下側切欠部114cが車室外側に向けて開放するように形成されている。また、ガラスラン取付板部117を構成している上辺インナ側上板部115bには、上側切欠部115cが車室外側に向けて開放するように形成されている。
ガラスラン取付板部117の平面視では、下側切欠部114cが上側切欠部115cの内方に配置される。具体的には、上側切欠部115cの幅(前後方向の寸法)は、下側切欠部114cの幅(前後方向の寸法)よりも広く設定されており、上側切欠部115cの前縁部は、下側切欠部114cの前縁部よりも前方に位置し、また上側切欠部115cの後縁部は、下側切欠部114cの後縁部よりも後方に位置している。さらに、上側切欠部115cの深さ(車室内外方向の寸法)は、下側切欠部114cの深さ(車室内外方向の寸法)よりも深く設定されており、上側切欠部115cの車室内側の縁部は、下側切欠部114cの車室内側の縁部よりも車室内側に位置している。
(硬質部材の構成)
図6~図11等に示すように、後側型成形部24の型部外側壁24eには、ガラスラン上辺部22を構成する材料、即ち熱可塑性エラストマー(TPE)よりも硬質な材料からなる硬質部材40が設けられている。図11に示すように、硬質部材40は、ガーニッシュ130によって覆われるようになっている。硬質部材40は、例えばポリアセタール(POM)等の硬質樹脂を射出成形してなるものである。
硬質部材40を構成する材料としては、POM以外であってもよく、例えば硬質樹脂材や金属等を挙げることができる。図8A及び図8Bに示すように、硬質部材40は後側型成形部24の型部外側壁24eに対して着脱可能に取り付けられている。着脱可能とは、硬質部材40が後側型成形部24にインサート成形(埋設)されておらず、かつ、ガラスラン上辺部22を構成する後側型成形部24の型成形材料に溶着されていない状態であり、例えば手で硬質部材40を容易に取り外したり、取り付けたりすることが可能な状態である。
硬質部材40が後側型成形部24にインサート成形(埋設)されていないので、後側型成形部24の成形性が良好になるとともに、金型機構が複雑化することもなく、成形性及び設備の面で都合がよい。また、型抜き上、ガラスラン上辺部22の押出断面形状の制約も小さくなる。また、硬質部材40がインサート成形(埋設)されていないことで、硬質部材40の形状の設定及び材料選択の自由度が向上する。硬質部材40の材料選択の自由度が向上することで、例えば硬くて強度の高い材料の選択、熱に弱い材料の選択等が可能になる。また、硬質部材40が着脱可能になっているので、硬質部材40の破損時には破損した硬質部材40をガラスラン20から取り外して新たな硬質部材40をガラスラン20に取り付ければよく、ガラスラン20の再利用が可能になる。
図12~図14は、硬質部材40の単体を示している。硬質部材40は、全体として上下方向に長い板状をなしている。硬質部材40は、前後方向に長い下側部41と、上下方向に長い上側部42とを備えており、これらは一体成形されている。また、上側部42の車両前後方向の長さは、下側部41の車両前後方向の長さよりも、短くなるようにしている。図8Bに示すように、上側部42は、下側部41の上縁部に連続しており、下側部41の上縁部よりも車室内側に位置している。また、上側部42を前後方向から見たとき、上側部42の上端に近づくほど車室内側に位置するように傾斜している。
また、図13及び図14に示すように、上側部42の前端部には、車室内側へ突出して上下方向に延びる前側突条部42bが形成されている。前側突条部42bの前面も上側部42の前面の一部であり、詳細は後述する、図16に示すように、前側突条部42bの前面の上側部分は、突出壁部35に対して後方から当接する当接部42aである。図16Aおよび図16Bに示すように、硬質部材40を型部外側壁24eに取り付けた状態では、当接部42aが突出壁部35に沿って上下方向に延びる。これにより、当接部42aと突出壁部35との接触面積を広く確保することができる。また、図13及び図14に示すように、上側部42の後端部には、車室内側へ突出して上下方向に延びる後側突条部42cが形成されている。上側部42の後端部は、型部外側壁24eの後方突出壁部36から前方に離れて配置されるように、当該上側部42の寸法が設定されている。
また、上側部42には、係止部43が設けられている。係止部43は、上側部42の上部から上方へ突出する柱状またはピン状をなしている。図10に示すように、係止部43は下側切欠部114c及び上側切欠部115cに車室外側から挿入される。係止部43が下側切欠部114cに挿入されると、下側切欠部114cの後縁部114cbに対して前方(車両前後方向他方)から当接して係止する。
ここで、係止部43の前後方向の寸法は、下側切欠部114cの前後方向の寸法よりも短く設定されていて、下側切欠部114cに挿入された状態では、係止部43の後面43bが下側切欠部114cの後縁部114cbに当接する一方、係止部43の前面43fは下側切欠部114cの前縁部114cfから後方に離れている。尚、上側切欠部115cは、下側切欠部114cに比べて幅が広いので、係止部43との干渉はない。
また、図13及び図14に示すように、上側部42の車室内側の面には、リブ42dが形成されている。リブ42dの上部は、係止部43の下部に連なっている。リブ42dは、上下方向に延びており、下へ行くほど突出高さが低くなっている。リブ42dを設定する事で、本体部分である、上側部42に対する係止部43の接合強度を向上させる事ができ、係止部43が大きな力を受けても、上側部42に対して係止部43が折れたり、破損したりする事が防止される。
また、下側部41の前端部には、車室内側へ突出して上下方向に延びる下側突出部41aが形成されている。また、下側部41の前後方向中間部には、保持筒部44が設けられている。保持筒部44は、下側部41から車室内側へ向けて突出しており、図8A及び図8Bに示すように、型部外側壁24eの貫通孔24fに車室外側から内側へ向けて挿入されることで、グラスラン後側型成形部24に対して硬質部材40が保持される。保持筒部44の断面形状は、貫通孔24fの形状に対応しており、保持筒部44の外周面が貫通孔24fの内周面に接触し、そのときの両者間の摩擦力によって保持筒部44が貫通孔24fから抜け難くなる。尚、保持筒部44を貫通孔24fに圧入するようにしてもよい。
図9及び図11に示すように、保持筒部44の位置は、縦辺アウタパネル124の係止孔124cの位置とほぼ対応している。保持筒部44には、図11に示すように、係止孔124cの縁部に係止する係止爪部44a、44aが設けられている。すなわち、図13及び図14に示すように、保持筒部44の車室内側の端部には、係止爪部44a、44aを支持する支持部45が車室内側へ向けて突出するように形成されている。支持部45は、保持筒部44の上部から車室内側へ向けて突出する上側突出壁45aと、保持筒部44の下部から車室内側へ向けて突出する下側突出壁45bとを有しており、さらに、上側突出壁45aの前端部と、下側突出壁45bの前端部とを連結する前後方向一方の連結部45cと、上側突出壁45aの後端部と、下側突出壁45bの後端部とを連結する前後方向他方の連結部45cとの、一対の連結部45c、45cとを有しており、全体として筒状をなしている。そして、図13、図14及び、図14のA-A線断面である、図15Aに示すように、一対の連結部45c、45cは、前後方向に隙間S1をあけて配置されており、樹脂が持つ弾性によって一方の連結部45cが他方の連結部45cに接近する方向に撓み変形可能になっている。
一方の連結部45cには、一方の係止爪部44aの基端部が連結されており、一方の係止爪部44aは一方の連結部45cから前後方向一方へ向けて突出する姿勢となっている。同様に、他方の連結部45cには、他方の係止爪部44aの基端部が連結されており、他方の係止爪部44aは他方の連結部45cから前後方向他方へ向けて突出する姿勢となっている。両係止爪部44a、44aの間には、図14及び図15Aに示すように、連結部45c、45cの隙間S1と同程度の隙間S2ができている。
また、図13及び図15Aに示すように、両係止爪部44a、44aはいずれも、基端部側は保持筒部44の一対の連結部45c、45cとに連結されているものの、基端部側とは反対側は保持筒部44に対して隙間S3を設けて連結させていない為、両係止爪部44a、44aが、より、撓み変形しやすくなっている。
また、更に、図15Aに示すように、係止爪部44a、44aの車室外側の端部には、係止爪部44a、44aを係止孔124cの縁部から離す方向に操作するための被操作部44b、44bが設けられている。被操作部44b、44bは、保持筒部44内において前後方向に互いに隙間S4をあけて配置されている。被操作部44b、44bも、両係止爪部44a、44aと同様に、保持筒部44には連結されていない。被操作部44b、44bを互いに接近する方向に移動させることで、係止爪部44a、44aの間隔が狭まって係止孔124cの縁部から離すことが可能になる。
(硬質部材の取付)
硬質部材40を型部外側壁24eへ取り付ける際には、保持筒部44を先に取付けると、上側部42が取付けられなくなる為、上側部42を先に取付ける。まず、図8Aに示すように、硬質部材40を、支持部45が下向きで、係止部43が車室内側に向くように、横向きにした状態で、係止部43を取付孔24gへ差し込んでいき、下側部上端41bが型部外側壁24eの車室外側面に当接する状態になるまで挿入する。このとき、取付孔24gの車両前後方向の幅は、上側部42の車両前後方向の幅に略等しくなるように設定している為、車両前後方向の幅が上側部42よりも大きく設定している下側部41は取付孔24gには挿入できないようになっている。
次に、図8Aに示す、硬質部材40を横向きにした状態から、図8Bに示した、硬質部材40を傾けた状態になるように、硬質部材40を回転させながら、行う。より詳細には、図8Aに示すように、上側部42と下側部41の接続部付近を回転中心として、下側部41の上端面41bが型部外側壁24eの取付孔24gの上側面の下側にくるように、F1方向(車室外側)に回転させ、下側部41の保持筒部44の上側突出壁45aをF2方向(車室内側)に回転させ、上側部42の係止部43をF3方向(車室外側)に回転させ、図8Bに示す状態になるようにする。
更に、図8Bに示す、硬質部材40を傾けた状態から、図8Cに示す、硬質部材40を直立した状態になるように、硬質部材40を回転させながら、行う。より詳細には、図8Bに示すように、上側部42と下側部41の接続部付近を回転中心として、下側部41の上端面41bが型部外側壁24eの取付孔24gの上側面の真下にくるように、F4方向(車室外側)に回転させ、下側部41の保持筒部44の上側突出壁45aをF5方向(車室内側)に回転させ、貫通孔24fに挿入していき、上側部42の係止部43をF6方向(車室外側)に回転させ、図8Cに示す状態にすることで、取付を完了する。
この状態で、硬質部材40が後側型成形部24に保持されるので、ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付ける前に硬質部材40が後側型成形部24から脱落してしまうのを抑制できる。
より詳細には、貫通孔24fに対する保持筒部44の保持に加えて、下側部41の上端面41bが型部外側壁24eの取付孔24gの上側面の真下に配置されて当接するとともに、下側部41の上端面41b付近の、上側部42の車室外側面が型部外側壁24eの車室内側面に当接するので、硬質部材40が後側型成形部24から脱落してしまうのを、抑制できる。
また、硬質部材40を型部外側壁24eへ取り付けると、図6に示すように下側部41の車室外側面が車室外側に臨み、一方、図7に示すように、保持筒部44の先端部、係止爪部44a及び支持部45が型部外側壁24eよりも車室内側に配置される。また、上側部42の車室外側面も車室内側に臨むように配置される。
また更に、図8C及び図9に示すように、ガラスラン上辺部22の下壁28には、車室内側部分が切欠きされて室内側に開放する、下壁切欠部28bが形成されているが、図10に示す係止部43の、車両前後方向の寸法は、下壁切欠部28bの車両前後方向の切欠寸法よりも、短く設定されている。
また、図8C及び図9に示すように、係止部43は、切欠されずに残っている、下壁延長部28cの上面から上方へ突出するように配置される。
(ガラスランの取付)
硬質部材40をガラスラン20に取り付けた後、当該ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付ける。図9に示すように、ガラスラン上辺部22をガラスラン取付板部117に取り付ける際には、硬質部材40の係止部43を下側切欠部114c及び上側切欠部115cに車室外側から挿入する。また、図10に示すように、係止部43を下側切欠部114cに挿入する際には、係止部43の前後方向の寸法が下側切欠部114cの前後方向の寸法よりも短く設定されているので、多少の組付誤差を吸収しながら、係止部43を下側切欠部114cに容易に挿入することができる。
そして、係止部43が下側切欠部114cに挿入された状態では、係止部43の後面43bが下側切欠部114cの後縁部114cbに当接する。また、図11に示すように、係止爪44a、44aが縦辺アウタパネル124の係止孔124cに差し込まれる。係止爪44a、44aを係止孔124cに差し込む際には、図13、図14及び図15Aに示すように、樹脂が持つ弾性及び隙間S1~S4によって係止爪44a、44aや連結部45c、45cが容易に弾性変形する。差し込み後に形状が復元することで、図11に示すように、係止爪44a、44aが係止孔124cの周縁部に対して車室内側から係止する。
ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付けると、図16A及び図10に示すように、硬質部材40の当接部42aがガラスラン上辺部22に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bfに当接し、硬質部材40の係止部43の後面43bがガラスラン取付板部117の下側切欠部114cの車両前後方向一方の縁部114cbに当接して係止する。ここで、図10には、下壁切欠部28b及び下壁切欠部の車両前後方向他方の縁(下壁切欠部前縁)28bfの位置関係がわかるように、破線で示す。
このとき、当接部42aがガラスラン上辺部22に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bfに当接する方向と、係止部43の後面43bが下側切欠部114cの車両前後方向一方の縁部114cbに当接する方向とは反対方向なので、高温雰囲気下でガラスラン上辺部22が伸びようとしたときに、その伸びがガラスラン取付板部117及び硬質部材40によって拘束され、その結果、ガラスラン上辺部22の端末部22aの後方への飛び出しが抑制される。このとき、硬質部材40の当接部42bがガラスラン上辺部22に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bfに、直接当接しているので、ガラスラン上辺部22の端末部22aの飛び出し抑制効果が十分に高まる。
また、図16Aに示すように、硬質部材40の当接部42aが、ガラスラン上辺部22に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bfに、直接当接させる代わりに、以下に示すような構造にしても良い。
すなわち、図7に示すように、2本設定している、上側リップ27bのうち、内側上側リップ27b1は、突出壁部35の直前まで、切欠きせずに残存させているとともに、図16Bに示すように、下壁28も突出壁部35の直前まで切欠きせずに残存させている。換言すると、硬質部材40の当接部42aは、後側型成形部24の突出壁部35を介して、ガラスラン上辺部22に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bfに当接するように配置している。
ここで、ガラスラン取付板部117(金属)、硬質部材40(硬質樹脂:POM)及び下壁28(硬質樹脂:タルク入りPP)は、いずれも、硬質部材で、前後方向に撓み変形する事はほとんどないが、後側型成形部24の突出壁部35は、下壁28よりも若干軟質な材料で成形されている為、前後方向に僅かながら撓み変形する事が可能となっている。
その為、フロントドア101の形状や寸法のバラツキ、グラスラン20の形状や寸法のバラツキ、硬質部材40の形状や寸法のバラツキ、フロントドア101の建付バラツキ、等が発生した場合においても、組み付けやすくなっている。
また更に、図16Aや図16Bに示すように、ガラスラン取付板部117の下側切欠部114cの車両前後方向一方の縁部114cbと、硬質部材40の係止部43の後面43b、及びガラスラン上辺部22に設けられた下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bf、または後側型成形部24の突出壁部35の後側面35bに対して、硬質部材40の当接部42aを、それぞれ、当接(ゼロ接触)させるようにしておいても良いが、フロントドア101の形状や寸法のバラツキ、グラスラン20の形状や寸法のバラツキ、硬質部材40の形状や寸法のバラツキ、フロントドア101の建付バラツキ、等を考慮し、ガラスラン上辺部22に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bf、または後側型成形部24の突出壁部35の後側面35bに対する、硬質部材40の当接部42aについては、若干量の隙間を設定して、更に組み付けやすくなるようにしておいても良い(図示は省略)。若干量の隙間については、ガラスラン上辺部22の位置ズレ(移動)許容寸法よりも小さく設定しておくのが好ましい。
(硬質部材の取り外し)
ガラスラン20をウインドフレーム110から取り外す際には、硬質部材40の係止爪44a、44aを係止孔124cから抜く必要がある。本実施形態では、まず、図11に示すような状態から、ガーニッシュ130を取り外した状態にしておく。次に、例えばラジオペンチのような工具の先端を車室外側から保持筒部44に差し込んで、被操作部44b、44bを互いに接近する方向に挟むことで、係止爪部44a、44aが係止孔124cの縁部から離れて係止爪部44a、44aの係止状態が解除されるので、係止爪部44a、44aを係止孔124cから抜くことができる。
(実施形態の効果)
以上説明したように、後側型成形部24に硬質部材40を着脱可能に取り付けているので、後側型成形部24の成形性の悪化を招くことなく、しかも、ガラスラン上辺部22の断面形状の設定及び材料選択の自由度を向上させることができる。そして、硬質部材40の当接部42aがガラスラン上辺部22の下壁28に設けられている下壁切欠部28bの車両前後方向他方の縁28bfに対して後方から当接し、硬質部材40の係止部43がガラスラン取付板部117の下側切欠部114cの車両前後方向一方の縁部114cbに対して車両前後方向他方から当接して係止するので、ガラスラン上辺部22の端末部22aの車両前後方向一方(後方)への飛び出しを抑制できる。
(実施形態の変形例)
図9及び図7に示すように、上板部27を切り欠きした内端27eの車室内側に、後側型成形部24の上側板部24aを接続し、上側板部24a車室内側端部から下方に延出する、内側板部24bを設けている。また、図7・図16A及び図16Bに示すように、内側板部24bの前端24b1は、後壁部36と第1壁部37の間の第1壁部37寄り部に配置され、ガラスラン20をフロントドア101に取付けた後は、ガラスラン取付板部117の後端117eは、第2壁部38よりも後方に配置される。
このような位置関係になっている場合に、ガラスラン後側型成形部24をガラスラン取付板部117に取付ける際には、ガラスラン取付板部117の後端117eを後側型成形部24の内側板部24bの前端24b1より前方から挿入するように組付けることになるため、ガラスラン20の取付作業者は、係止部43がガラスラン取付板部117の邪魔にならないよう気を配りながら上側切欠部115及び下側切欠部114と、硬質部材40の係止部43とを直接目視できない状況下で、取付をすることになる。
例えば図17では、ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付ける際に、硬質部材40の係止部43が縦辺アウタパネル124の凹部124dに入り込んだ状態となっている。すなわち、縦辺アウタパネル124の上部には、上方に行くにつれて車室内側へ傾斜する傾斜面124d1と、傾斜面124d1の上端部に接続されるとともに、上方に行くにつれて車室外側へ湾曲する湾曲面124d2とで構成され、車室内側へ大きく窪む凹部124dが形成されている。
一方、ガラスラン20をウインドフレーム110に取り付ける際には、硬質部材40がガラスラン20の後側型成形部24に保持され、硬質部材40とガラスラン20とは一緒に取り付けるため、前述したように、ガラスラン20の取付作業者は、上側切欠部115及び下側切欠部114と、硬質部材40の係止部43とを直接目視できない状況下で、取付をすることで、係止部43が凹部124dの上部にある湾曲面124d2の下側へ入ってしまった場合、硬質部材40を正規の位置(図9に示す)に組み付けられたか否かを確認するのが困難となることがあった。
ここで、図18及び図19に示す変形例は、このことを解消するためのものであり、上側部42の車室内面に内側突出部42eを形成している。内側突出部42eは、車室内側へ突出するとともに、上下方向に延びるリブで構成されており、図13に示すリブ42d、当接部42b、後側突上部42cに比べて車室内側への突出量が大きく設定されている。
また、内側突出部42eは、上側部42の前後方向中間部に位置しており、当接部42bから後に離れ、かつ、後側突条部42cから前に離れている。
更に、内側突出部42eの突出寸法(車室内外方向の寸法)は、上下方向中間部が最も大きく設定され、内側突出部42eの上端に近づくほど、及び内側突出部42eの下端に近づくほど小さくなるように設定されている。さらに、係止部43の車室内側の面の上部、車室外側の面の上部、前側の面の上部、後側の面の上部には、面取部43aが形成されている。
硬質部材40が内側突出部42eを有していることで、ウインドフレーム110に取り付けていく際に内側突出部42eが縦辺アウタパネル124の傾斜面124d1に当接する。これにより、硬質部材40の姿勢が車室外側に回転するように制御されるので、組付け方に関わらず、また、直接目視確認するのが困難であっても、係止部43が縦辺アウタパネル124の凹部124dを構成する湾曲面124d2の下側に入り込み難くなり、硬質部材40を正規の位置に組み付けることができる。
また、係止部43の上部に面取部43aが形成されているので、係止部43を下側切欠部114cに挿入していく際に、係止部43の上部が下側切欠部114cの縁部に引っ掛かり難くなる。よって、係止部43を下側切欠部114cに確実に挿入し、下側切欠部114cの縁部に確実に係止させることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本実施形態では、本発明をフロントドア101に適用した場合について説明したが、これに限らず、リヤドア102に本発明を適用することもできる。リヤドア102に適用する場合、図示しないが、硬質部材40をウインドフレームの前側に位置するように、ガラスランに設ければよい。これにより、ガラスラン上辺部の前側の端末部が前方へ飛び出してしまうのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る自動車用ドアのシール構造は、例えば自動車のフロントドアやリヤドアに利用することができる。
20 ガラスラン
21 ガラスラン前辺部(ガラスラン縦辺部)
22 ガラスラン上辺部
23 ガラスラン後辺部(ガラスラン縦辺部)
24 後側型成形部
24f 貫通孔(孔部)
35 突出壁部
40 硬質部材
42a 当接部
43 係止部
44 保持筒部
44a 係止爪部
44b 被操作部
110 ウインドフレーム
111 フレーム前辺部(フレーム縦辺部)
112 フレーム上辺部
113 フレーム後辺部(フレーム縦辺部)
114c 下側切欠部
115c 上側切欠部
117 ガラスラン取付板部
124c 係止孔

Claims (8)

  1. 自動車用ドアの金属製ウインドフレームに取り付けられ、該ウインドフレームとウインドガラスとの間をシールする樹脂及びゴムの少なくとも一方からなるガラスランを備えた自動車用ドアのシール構造において、
    前記ウインドフレームの上辺部は、車室外側へ突出して車両前後方向に延びるガラスラン取付板部を有し、
    前記ガラスラン取付板部は、車室外側に開放する切欠部を有し、
    前記ガラスランは、前記ウインドフレームの上辺部に沿って車両前後方向に延び、前記ガラスラン取付板部に車室外側から取り付けられるガラスラン上辺部と、前記ウインドフレームの縦辺部に沿って上下方向に延びるガラスラン縦辺部と、前記ガラスラン上辺部における車両前後方向の端末部よりも車両前後方向中央寄りの部分と前記ガラスラン縦辺部の上側とを接続する型成形部とを有し、
    前記ガラスラン上辺部は、前記フレーム上辺部の前記ガラスラン取付板部の上面に配置されて前後方向に延びる上壁と、前記フレーム上辺部の前記ガラスラン取付板部の下面に配置されて前後方向に延びる下壁と、前記上壁及び前記下壁の車室外側を連結する縦壁とを備えており、
    前記上壁と前記下壁との間の溝部に前記ガラスラン取付板部を挿入することにより前記ガラスラン上辺部が前記ガラスラン取付板部に取り付けられ、
    前記下壁に、車室内側に開放する下壁切欠部が設けられ、
    前記型成形部には、前記ガラスラン縦辺部を構成する材料よりも硬質な材料からなる硬質部材が着脱可能に取り付けられ、
    前記硬質部材は、前記下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して車両前後方向一方から当接する当接部と、前記切欠部に挿入され、当該切欠部の車両前後方向一方の縁部に対して車両前後方向他方から当接して係止する係止部とを有している自動車用ドアのシール構造。
  2. 請求項1に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して、車両前後方向一方に前記型成形部の突出壁部が一体に型成形され、
    前記当接部は、前記突出壁部を介して前記下壁切欠部の車両前後方向他方の縁に対して車両前後方向一方から当接する自動車用ドアのシール構造。
  3. 請求項2記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記突出壁部は、上下方向に延びており、
    前記当接部は、前記突出壁部に沿って上下方向に延びている自動車用ドアのシール構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記当接部は、前記硬質部材の上部に設けられ、
    前記係止部は、前記硬質部材の上部から上方へ突出している自動車用ドアのシール構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記型成形部には、車室内外方向に貫通する孔部が設けられ、
    前記硬質部材には、前記孔部に車室外側から内側へ向けて挿入されて保持される保持筒部が設けられている自動車用ドアのシール構造。
  6. 請求項5に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記ウインドフレームには、係止孔が設けられ、
    前記保持筒部には、前記係止孔の縁部に係止する係止爪部が設けられている自動車用ドアのシール構造。
  7. 請求項6に記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記硬質部材には、前記係止爪部を前記係止孔の縁部から離す方向に操作するための被操作部が設けられている自動車用ドアのシール構造。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
    前記係止部の車両前後方向の寸法は、前記切欠部の車両前後方向の寸法よりも短く設定されている自動車用ドアのシール構造。
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