JP2023127833A - 基板処理装置 - Google Patents

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浩二 秋山
Koji Akiyama
博一 上田
Hiroichi Ueda
敏和 秋元
Toshikazu Akimoto
尚己 梅下
Naomi Umeshita
竜一 浅子
Ryuichi Asako
和愛 松崎
Kazuyoshi Matsuzaki
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Abstract

Figure 2023127833000001
【課題】機械的な動力によらずに半導体製造装置の真空容器に液体を供給する基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、処理対象の基板Wが内部に収容され、基板処理が実施される処理容器(チャンバ10及びマイクロ波導入機構30の一部で構成される)と、処理容器の内部に第1イオン液体を供給する液体供給部111と、処理容器の内部から第1イオン液体を回収する液体回収部112と、液体回収部と液体供給部とを接続する接続管113と、接続管にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、に第1イオン液体を液体回収部から液体供給部送り込むガス供給部114と、を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、基板処理装置に関する。
半導体製造装置の真空容器内にイオン液体を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2020-88282号公報 特開2014-239220号公報
本開示は、機械的な動力によらずに半導体製造装置の真空容器に液体を供給できる技術を提供する。
本開示の一態様による基板処理装置は、処理対象の基板が内部に収容され、基板処理が実施される処理容器と、前記処理容器の内部に第1イオン液体を供給する液体供給部と、前記処理容器の内部から前記第1イオン液体を回収する液体回収部と、前記液体回収部と前記液体供給部とを接続する接続管と、前記接続管にガスを供給し、上昇する前記ガスのガスリフトポンプ作用により、前記液体回収部から前記液体供給部に前記第1イオン液体を送り込むガス供給部と、を有する。
本開示によれば、機械的な動力によらずに半導体製造装置の真空容器に液体を供給できる。
第1の実施形態に係る基板処理装置を示す概略断面図 第2の実施形態に係る基板処理装置を示す概略断面図 第3の実施形態に係る基板処理装置を示す概略断面図 第3の実施形態の変形例に係る基板処理装置を示す概略断面図
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の限定的でない例示の実施形態について説明する。添付の全図面中、同一又は対応する部材又は部品については、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1を参照し、第1の実施形態に係る基板処理装置1について説明する。第1の実施形態に係る基板処理装置1は、プラズマ処理装置として構成される。ただし、基板処理装置1は、プラズマ処理装置に限定されるものではない。基板処理装置1は、基板処理が実施される装置であればよく、例えば成膜装置、メッキ装置、塗布装置であってもよい。
基板処理装置1は、例えば500℃以下の低温で酸化処理により酸化膜を形成するプロセス(プラズマ処理方法)に好適に利用できる。酸化膜としては、例えば二酸化ケイ素(SiO)が挙げられる。また、酸化膜としては、例えば、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ハフニウム(HfO)、チタン酸ストロンチウム(STO;SrTiO)、チタン酸バリウム(BTO;BaTiO)等の高誘電膜(High-k膜)が挙げられる。
基板処理装置1は、チャンバ10、ステージ20、マイクロ波導入機構30、ガス供給部40、液体循環部110、排気部80及び制御部90を備える。
チャンバ10は、略円筒状に形成されている。チャンバ10の底壁11の略中央部には、開口部12が形成されている。底壁11には、開口部12と連通し、下方に突出する排気室13が設けられている。チャンバ10の側壁14には、基板Wが通過する搬入出口15が形成されている。搬入出口15は、ゲートバルブ16によって開閉される。チャンバ10は、マイクロ波導入機構30の一部と共に内部を減圧可能な処理容器を構成する。処理容器の内部には処理対象の基板Wが収容される。基板Wは、例えば半導体ウエハである。チャンバ10には、内部の圧力を検出する圧力センサ18が設けられている。圧力センサ18の検出値は、制御部90に送られる。
ステージ20は、処理対象となる基板Wを載置する載置台である。ステージ20は、略円板状を有する。ステージ20は、窒化アルミニウム(AlN)等のセラミックスにより形成されている。ステージ20は、排気室13の底部略中央から上方に延びる略円筒状のAlN等のセラミックスからなる支柱21に支持されている。
マイクロ波導入機構30は、チャンバ10の上部に設けられている。マイクロ波導入機構30は、チャンバ10内にマイクロ波を供給する。マイクロ波導入機構30は、マイクロ波出力部、マイクロ波伝送部、マイクロ波放射部等を含む。マイクロ波は、マイクロ波出力部により出力され、マイクロ波伝送部及びマイクロ波放射部を通ってチャンバ10の内部に導入される。マイクロ波の周波数は、例えば300MHz~10GHzである。
ガス供給部40は、チャンバ10の天壁17の下方にプラズマ励起ガスを供給する。ガス供給部40は、例えばチャンバ10の側壁14を貫通するガスノズルを含んでよい。ガス供給部40からプラズマ励起ガスが供給され、プラズマ励起ガスがマイクロ波により励起されてプラズマPが発生する。プラズマ励起ガスとしては、例えばアルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)等の希ガスが挙げられる。
液体循環部110は、液体供給部111、液体回収部112、接続管113及びガス供給部114を有する。
液体供給部111は、チャンバ10の側壁14及び天壁17に固定されている。液体供給部111は、チャンバ10の周方向に沿って設けられている。液体供給部111には、第1流路111a及び第2流路111bが形成されている。
第1流路111aは、液体供給部111の内部に、チャンバ10の周方向に沿って形成されている。第1流路111aは、円環状を有する。第1流路111aには、接続管113から第1イオン液体IL1が供給される。なお、第1イオン液体IL1の詳細については後述する。
第2流路111bは、一端が第1流路111aと連通し、他端がチャンバ10内と連通する。第2流路111bには、第1流路111aから第1イオン液体IL1が供給される。第2流路111bは、第1流路111aから供給される第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給する。チャンバ10内に供給される第1イオン液体IL1は、側壁14の内面を伝って底壁11まで流れる。このとき、第1イオン液体IL1は、側壁14の内面に液膜を形成する。液膜は、チャンバ10内において基板処理(例えばプラズマ処理)が実施される際に、腐食から側壁14を保護する。
第2流路111bは、チャンバ10の周方向に間隔をあけて複数設けられていてもよい。この場合、第1イオン液体IL1がチャンバ10の周方向における複数の位置から供給されるので、第1イオン液体IL1が側壁14の内面の広範囲にわたって流れる。このため、側壁14の内面の広範囲に液膜が形成される。側壁14の内面には、チャンバ10の周方向に沿って第1イオン液体IL1を流動させる溝(図示せず)が形成されていてもよい。この場合、第1イオン液体IL1が側壁14の内面の広範囲にわたって流れる。このため、側壁14の内面の広範囲に液膜が形成される。
このように、液体供給部111はチャンバ10の天壁17の近傍からチャンバ10の内部に第1イオン液体IL1を供給する。
液体回収部112は、液体供給部111よりも鉛直下方に設けられている。液体回収部112は、排出溝112a及び排出穴112bを含む。排出溝112aは、底壁11上に円環状に形成されている。排出溝112aは、底壁11に到達した第1イオン液体IL1を排出穴112bに誘導する。排出穴112bは、排出溝112aの底面に形成され、底壁11を貫通して接続管113に接続される。排出溝112aに到達した第1イオン液体IL1は排出穴112bを介して接続管113に流れ込む。このように、液体回収部112はチャンバ10の内部から第1イオン液体IL1を回収して接続管113に流出させる。
接続管113は、液体回収部112と液体供給部111とを接続する。具体的には、接続管113は、一端が液体回収部112の排出穴112bと連通し、他端が液体供給部111の第1流路111aと連通する。
ガス供給部114は、供給源114a、供給管114b及び流量制御器114cを含む。供給源114aは、ガスの供給源である。ガスは、例えばアルゴン等の不活性ガスを含む。供給管114bは、一端が供給源114aに接続され、他端が接続管113に接続されている。供給管114bは、接続管113を流れる第1イオン液体IL1にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、第1イオン液体IL1を第1流路111aに送り込む。具体的には、ガス供給部114は、接続管113の下方にガスを注入し、接続管113の内部の第1イオン液体IL1の比重を軽くすること及び気泡の上昇力を利用して第1イオン液体IL1を接続管113の上方に位置する第1流路111aに送り込む。流量制御器114cは、供給管114bを流れるガスの流量を制御する。流量制御器114cは、例えばマスフローコントローラである。このように、ガス供給部114は、供給源114aから供給管114bを介して接続管113にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、排出穴112bから第1流路111aに第1イオン液体IL1を送り込む。
このように液体循環部110は、液体回収部112によりチャンバ10内から回収される第1イオン液体IL1を、接続管113を介して液体供給部111に送り込み、液体供給部111によりチャンバ10内に供給する。言い換えると、液体循環部110は、チャンバ10内から第1イオン液体IL1を回収すると共に、回収した第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給することにより、第1イオン液体IL1を循環させる。
排気部80は、排気管81及び排気装置82を含む。排気管81は、排気室13の底壁に設けられている。排気装置82は、排気管81に接続されている。排気装置82は、真空ポンプ、圧力制御弁等を含み、排気管81を介してチャンバ10内を排気して減圧する。
制御部90は、メモリ、プロセッサ、入出力インターフェイス等を有する。メモリには、プロセッサによって実行されるプログラム及び各処理の条件等を含むレシピが格納されている。プロセッサは、メモリから読み出したプログラムを実行し、メモリ内に記憶されたレシピに基づいて、入出力インターフェイスを介して、基板処理装置1の各部を制御する。
以上に説明したように、第1の実施形態に係る基板処理装置1は、液体供給部111、液体回収部112、接続管113及びガス供給部114を有する。接続管113は、液体供給部111の第1流路111aと、液体回収部112の排出穴112bとを接続する。ガス供給部114は、接続管113にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、排出穴112bから第1流路111aに第1イオン液体IL1を送り込む。これにより、機械的な動力によらずに、チャンバ10内から第1イオン液体IL1を回収し、回収した第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給できる。すなわち、機械的な動力によらずに、第1イオン液体IL1を循環させることができる。また、複雑な液体輸送ポンプの機構が不要であるため、大幅にシステム全体のコストが下がり、かつイオン液体の性能保全が装置稼働中に同時に実施できる。そのため、メンテナンス時間が短縮でき、循環するイオン液体の性能維持のための再生に要するダウンタイムを短縮できる。このように、第1の実施形態に係る基板処理装置1によれば、装置稼働時間を減らすことがなく、スループットを維持できる。
なお、第1の実施形態では、マイクロ波導入機構30によりプラズマPを発生させる場合を説明したが、これに限定されない。例えば、誘導結合プラズマ生成機構や容量結合プラズマ生成機構によりプラズマPを発生させてもよい。誘導結合プラズマ生成機構は、高周波電源、コイル等を有する。高周波電源からコイルに高周波電流が供給されることにより、チャンバ10内に供給されるプラズマ励起ガスが励起されてプラズマPが発生する。容量結合プラズマ生成機構は、高周波電源、電極等を有する。高周波電源から電極に高周波電流が供給されることにより、チャンバ10内に供給されるプラズマ励起ガスが励起されてプラズマPが発生する。
〔第2の実施形態〕
図2を参照し、第2の実施形態に係る基板処理装置2について説明する。第2の実施形態に係る基板処理装置2は、液体循環部110に代えて、液体循環部120を備える。他の構成は、基板処理装置1と同様である。
液体循環部120は、液体供給部121、液体回収部122、下部タンク123、回収管124、接続管125及びガス供給部126を有する。
液体供給部121は、液体供給部111と同様の構成であってよい。すなわち、液体供給部121には、第1流路121a及び第2流路121bが形成されている。
液体回収部122は、液体回収部112と同様の構成であってよい。すなわち、液体回収部122は、排出溝122a及び排出穴122bを含む。
下部タンク123は、内部が回収管124を介して排出穴122bと連通する。下部タンク123は、排出穴122bを介して排出される第1イオン液体IL1を貯留する。下部タンク123は、排出穴122bよりも鉛直下方に設けられる。これにより、第1イオン液体IL1は、排出穴122bから下部タンク123の内部に自重で流れ込む。なお、下部タンク123は、回収管124を介さずに、排出穴122bに直結されていてもよい。
回収管124は、一端が排出穴122bと連通し、他端が下部タンク123の内部に挿通されている。回収管124は、例えば他端が下部タンク123の上方から下部タンク123の内部に挿通されている。回収管124は、排出穴122bから下部タンク123の内部に第1イオン液体IL1を送り込む。
接続管125は、下部タンク123と液体供給部121とを接続する。具体的には、接続管125は、一端が下部タンク123の内部と連通し、他端が液体供給部121の第1流路121aと連通する。接続管125は、例えば一端が下部タンク123の上方から下部タンク123の内部に貯留された第1イオン液体IL1の液面よりも下に挿通されている。
ガス供給部126は、供給源126a、供給管126b及び流量制御器126cを含む。供給源126aは、ガスの供給源である。ガスは、例えばアルゴン等の不活性ガスを含む。供給管126bは、一端が供給源126aに接続され、他端が下部タンク123の内部に挿通され、例えばL字状に屈曲して接続管125の下端の直下に位置する。供給管126bは、接続管125を流れる第1イオン液体IL1にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、第1イオン液体IL1を第1流路121aに送り込む。具体的には、ガス供給部126は、接続管125の下方にガスを注入し、接続管125の内部の第1イオン液体IL1の比重を軽くすること及び気泡の上昇力を利用して第1イオン液体IL1を接続管125の上方に位置する第1流路121aに送り込む。なお、供給管126bは、下部タンク123の内部又は外部において接続管125の途中に接続されていてもよい。流量制御器126cは、供給管126bを流れるガスの流量を制御する。流量制御器126cは、例えばマスフローコントローラである。このように、ガス供給部126は、供給源126aから供給管126bを介して接続管125にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、下部タンク123から第1流路121aに第1イオン液体IL1を送り込む。
このように液体循環部120は、液体回収部122によりチャンバ10内から回収されて下部タンク123に貯留される第1イオン液体IL1を、接続管125を介して液体供給部121に送り込み、液体供給部121によりチャンバ10内に供給する。言い換えると、液体循環部120は、チャンバ10内から第1イオン液体IL1を回収すると共に、回収した第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給することにより、第1イオン液体IL1を循環させる。
以上に説明したように、第2の実施形態に係る基板処理装置2は、液体供給部121、液体回収部122、下部タンク123、回収管124、接続管125及びガス供給部126を有する。接続管125は、液体供給部121の第1流路121aと、下部タンク123の内部とを接続する。ガス供給部126は、接続管125にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、下部タンク123の内部から第1流路121aに第1イオン液体IL1を送り込む。これにより、機械的な動力によらずに、チャンバ10内から第1イオン液体IL1を回収し、回収した第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給できる。すなわち、機械的な動力によらずに、第1イオン液体IL1を循環させることができる。また、第2の実施形態に係る基板処理装置2によれば、第1の実施形態に係る基板処理装置1と同様に、装置稼働時間を減らすことがなく、スループットを維持できる。
〔第3の実施形態〕
図3を参照し、第3の実施形態に係る基板処理装置3について説明する。第3の実施形態に係る基板処理装置3は、液体循環部120に代えて、液体循環部130を備える。他の構成は、基板処理装置2と同様である。
液体循環部130は、液体供給部131、液体回収部132、下部タンク133、回収管134、接続管135、ガス供給部136、上部タンク137、液体補充部138及びバイパス管139を有する。
液体供給部131は、液体供給部121と同様の構成であってよい。すなわち、液体供給部131には、第1流路131a及び第2流路131bが形成されている。
液体回収部132は、液体回収部122と同様の構成であってよい。すなわち、液体回収部132は、排出溝132a及び排出穴132bを含む。
下部タンク133は、下部タンク123と同様の構成であってよい。
回収管134は、回収管124と同様の構成であってよい。
接続管135は、下部タンク133と上部タンク137とを接続する。具体的には、接続管135は、一端が下部タンク133の内部と連通し、他端が上部タンク137の内部と連通する。接続管135は、例えば一端が下部タンク133の上方から下部タンク133の内部に挿通されている。接続管135は、例えば他端が上部タンク137の下方から上部タンク137の内部に貯留された第1イオン液体IL1の液面よりも下に挿通されている。
ガス供給部136は、供給源136a、供給管136b及び流量制御器136cを含む。供給源136aは、ガスの供給源である。ガスは、例えばアルゴン等の不活性ガスを含む。供給管136bは、一端が供給源136aに接続され、他端が下部タンク133の内部に挿通され、例えばL字状に屈曲して接続管135の下端の直下に位置する。供給管136bは、接続管135を流れる第1イオン液体IL1にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、第1イオン液体IL1を上部タンク137に送り込む。具体的には、ガス供給部136は、接続管135の下方にガスを注入し、接続管135の内部の第1イオン液体IL1の比重を軽くすること及び気泡の上昇力を利用して第1イオン液体IL1を接続管135の上方に位置する上部タンク137に送り込む。なお、供給管136bは、下部タンク133の内部又は外部において接続管135の途中に接続されていてもよい。流量制御器136cは、供給管136bを流れるガスの流量を制御する。流量制御器136cは、例えばマスフローコントローラである。このように、ガス供給部136は、供給源136aから供給管136bを介して接続管135にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、下部タンク133から上部タンク137に第1イオン液体IL1を送り込む。
また、ガスは、第1イオン液体IL1に含まれる不純物と反応して析出する第1反応ガスを含んでいてもよい。この場合、接続管135を流れる第1イオン液体IL1が不純物を含む場合、第1反応ガスが第1イオン液体IL1に含まれる不純物と反応して析出する。析出物は、例えば上部タンク137に沈殿する。これにより、第1イオン液体IL1に含まれる不純物を除去できる。例えば、第1イオン液体IL1に含まれる不純物が鉄(Fe)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)等の金属汚染物である場合、第1反応ガスとして炭酸ガスを好適に利用できる。炭酸ガスは、金属汚染物と反応して炭酸塩として析出する。
また、ガスは、第1イオン液体IL1に含まれる不純物と反応してガス化生成物を生成する第2反応ガスを含んでいてもよい。この場合、接続管135を流れる第1イオン液体IL1が不純物を含む場合、第2反応ガスが第1イオン液体IL1に含まれる不純物と反応してガス化生成物を生成する。ガス化生成物は、例えば上部タンク137に挿通されたバイパス管139を介して排気装置82により排出される。これにより、第1イオン液体IL1に含まれる不純物を除去できる。例えば、第1イオン液体IL1に含まれる不純物がフッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)等のハロゲンである場合、第2反応ガスとして水蒸気(HO)、水素ガス等の水素を含むガスを好適に利用できる。水素を含むガスは、ハロゲンと反応してハロゲン化水素を生成する。
上部タンク137は、第1イオン液体IL1を貯留する。上部タンク137は、内部が供給管137aを介して第1流路131aと連通する。上部タンク137は、第1流路131aよりも鉛直上方に設けられる。これにより、第1イオン液体IL1は、上部タンク137の内部から第1流路131aに自重で流れ込む。供給管137aは、上部タンク137と液体供給部131とを接続する。具体的には、供給管137aは、一端が上部タンク137の下方から上部タンク137の内部に挿通されている。供給管137aは、例えば他端が液体供給部131の第1流路131aと連通する。上部タンク137には、内部の圧力を検出する圧力センサ137bが設けられている。圧力センサ137bの検出値は、制御部90に送られる。上部タンク137には、ヒータ137cが取り付けられている。ヒータ137cは、上部タンク137を加熱する。
液体補充部138は、供給源138a、供給管138b及びバルブ138cを含む。供給源138aは、第1イオン液体IL1の供給源である。供給管138bは、一端が供給源138aに接続され、他端が上部タンク137の内部に挿通されている。供給管138bは、上部タンク137の内部に第1イオン液体IL1を供給する。バルブ138cは、供給管138bに介設されている。バルブ138cは、開閉動作により、上部タンク137への第1イオン液体IL1の供給と停止とを切り替える。このように、液体補充部138は、バルブ138cの開閉動作により、必要に応じて供給源138aから供給管138bを介して上部タンク137に第1イオン液体IL1を供給する。例えば、液体補充部138は、上部タンク137に貯留された第1イオン液体IL1の量が少なくなった場合に、上部タンク137に第1イオン液体IL1を供給する。
バイパス管139は、一端が上部タンク137の上方から上部タンク137の内部に挿通され、他端が排気管81に接続されている。バイパス管139には、バルブ139aが介設されている。バルブ139aが開かれると、バイパス管139を介して上部タンク137の内部と排気管81の内部とが連通する。これにより、排気装置82により上部タンク137の内部のガスが排出され、上部タンク137の内部の圧力がチャンバ10の内部の圧力と略同じ、又はチャンバ10の内部の圧力よりも低くなる。その結果、下部タンク133の内部に貯留された第1イオン液体IL1が上部タンク137の内部に送り込まれやすくなる。なお、バイパス管139は、他端が排気管81とは異なる排気ラインに接続されていてもよい。また、バイパス管139に加えて、又はバイパス管139の代わりに、一端が上部タンク137の内部に挿通され、他端が開放されたリークポートを有していてもよい。リークポートは、上部タンク137の内部のガスを基板処理装置3が設置された雰囲気中に排出する。
このように液体循環部130は、液体回収部132によりチャンバ10内から回収されて下部タンク133に貯留される第1イオン液体IL1を、接続管135を介して上部タンク137に送り込み、液体供給部131を介してチャンバ10内に供給する。言い換えると、液体循環部130は、チャンバ10内から第1イオン液体IL1を回収すると共に、回収した第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給することにより、第1イオン液体IL1を循環させる。
以上に説明したように、第3の実施形態に係る基板処理装置3は、液体供給部131、液体回収部132、下部タンク133、回収管134、接続管135、ガス供給部136、上部タンク137、液体補充部138及びバイパス管139を有する。接続管135は、上部タンク137の内部と、下部タンク133の内部とを接続する。ガス供給部136は、接続管135にガスを供給し、上昇するガスのガスリフトポンプ作用により、下部タンク133の内部から上部タンク137の内部に第1イオン液体IL1を送り込む。上部タンク137の内部に送り込まれる第1イオン液体IL1は、供給管137aにより液体供給部131の第1流路131aに供給される。これにより、機械的な動力によらずに、チャンバ10内から第1イオン液体IL1を回収し、回収した第1イオン液体IL1をチャンバ10内に供給できる。すなわち、機械的な動力によらずに、第1イオン液体IL1を循環させることができる。また、第3の実施形態に係る基板処理装置3によれば、第1の実施形態に係る基板処理装置1と同様に、装置稼働時間を減らすことがなく、スループットを維持できる。
なお、図4は、第3の実施形態の変形例に係る基板処理装置を示す概略断面図である。図4に示されるように、基板処理装置3は、上部タンク137が、第1イオン液体IL1と混じり合わない第2イオン液体IL2を貯留するように構成されていてもよい。この場合、上部タンク137の内部において、第2イオン液体IL2に第1イオン液体IL1に含まれる不純物、例えば塩素(Cl)、水分(HO)等を吸収させることができる。このため、第1イオン液体IL1の不純物の浄化効率を高めることができる。第2イオン液体IL2は、例えば液体補充部138から上部タンク137の内部に供給される。第2イオン液体IL2は、第1イオン液体IL1よりも比重が小さく粘性が高いイオン液体であることが好ましい。この場合、第2イオン液体IL2によって第1イオン液体IL1の上面を覆うことができ、水分(HO)等の吸収効率を高めることができる。第2イオン液体IL2が吸収した不純物は、ヒータ137cによって第2イオン液体IL2を加熱することにより気化させ、バイパス管139を介して除去できる。また、下部タンク133についても上部タンク137と同様に、第2イオン液体IL2を貯留するように構成されていてもよい。なお、第2イオン液体IL2の詳細については後述する。
また、第3の実施形態では、接続管135の一端が下部タンク133の内部と連通する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、第1の実施形態に係る基板処理装置1と同様に、接続管135の一端は液体回収部132の排出穴132bと連通していてもよい。この場合、下部タンク133は不要である。
〔イオン液体〕
上記の実施形態において利用可能な第1イオン液体IL1及び第2イオン液体IL2の一例について説明する。ただし、第1イオン液体IL1及び第2イオン液体IL2は、以下に例示するイオン液体に限定されるものではない。
第1イオン液体IL1としては、吸湿性を有するイオン液体が好適である。第1イオン液体IL1としては、例えば1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-n-オクチルピリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-n-ブチル-1-メチルピペリジニウムビス(トリフルオロメタンス ルホニル)イミド、1,1,1-トリ-n-ブチル-1-n-ドデシルホスホニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、トリブチルヘキサデシルホスホニウム3-トリメチルシリル-1-プロパンスルホネート(BHDP・DSS)、N,N-ジエチル-N-メチル-N-(2-メトキシエチル)アンモニウムテトラフルオロボラート(DEME・BF)、N-(2-メトキシエチル)-N-メチルピロリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(MEMP・TFSI)、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムアセテート(EMI・AcO)、コリンクロライドウレアが挙げられる。中でも、DEME・BFが好適である。
第2イオン液体IL2としては、オリゴマー化させた(高分子)のカチオン部を有するイオン液体が好ましい。このようなイオン液体は、比重が軽く粘性が高いので、第1イオン液体IL1の上面を覆うことができ、かつ水分(HO)の吸収効率を高めることができる。第2イオン液体IL2としては、ブチルメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートあるいはブチルメチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを含んでなる混合イオン液体が好適である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 基板処理装置
10 チャンバ
110 液体循環部
111 液体供給部
112 液体回収部
113 接続管
114 ガス供給部
2 基板処理装置
120 液体循環部
121 液体供給部
122 液体回収部
123 下部タンク
124 回収管
125 接続管
126 ガス供給部
3 基板処理装置
130 液体循環部
131 液体供給部
132 液体回収部
133 下部タンク
134 回収管
135 接続管
136 ガス供給部
137 上部タンク

Claims (10)

  1. 処理対象の基板が内部に収容され、基板処理が実施される処理容器と、
    前記処理容器の内部に第1イオン液体を供給する液体供給部と、
    前記処理容器の内部から前記第1イオン液体を回収する液体回収部と、
    前記液体回収部と前記液体供給部とを接続する接続管と、
    前記接続管にガスを供給し、上昇する前記ガスのガスリフトポンプ作用により、前記液体回収部から前記液体供給部に前記第1イオン液体を送り込むガス供給部と、
    を有する、基板処理装置。
  2. 前記液体供給部は、前記液体回収部から送り込まれる前記第1イオン液体を前記処理容器の内部に供給する流路を含む、
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記液体供給部は、前記接続管が挿通され、前記第1イオン液体を貯留する上部タンクを含み、
    前記流路は、前記上部タンクの内部と前記処理容器の内部とを連通させる、
    請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記上部タンクは、前記第1イオン液体と混じり合わず、かつ前記第1イオン液体よりも比重が小さい第2イオン液体を貯留する、
    請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記処理容器の内部を排気する排気管と、
    前記上部タンクの内部と前記排気管の内部とを連通させるバイパス管と、
    を有する、
    請求項3又は4に記載の基板処理装置。
  6. 前記液体回収部は、前記上部タンクよりも鉛直下方に設けられる下部タンクを有し、
    前記下部タンクは、前記処理容器の内部と連通し、かつ前記接続管が挿通される、
    請求項3乃至5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記ガスは、前記第1イオン液体に含まれる不純物と反応して析出する第1反応ガスを含む、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記第1反応ガスは、炭酸ガスである、
    請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記ガスは、前記第1イオン液体に含まれる不純物と反応してガス化生成物を生成する第2反応ガスを含む、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  10. 前記第2反応ガスは、水素を含むガスである、
    請求項9に記載の基板処理装置。
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