JP2023125810A - 情報処理システム及びプログラム等 - Google Patents

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勇喜 清水
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Abstract

【課題】 車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、前記車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する仕組みや、所定のサービスのための予約情報システムから予約情報を取得し、前記予約情報に基づいて、複数の前記車両に搭載される撮影機器の映像データを管理する仕組みを提供する。【解決手段】 情報処理システムが、車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、前記車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する機能を有する。【選択図】 図8

Description

本発明は、情報処理システム及びプログラム等に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2018-160135号公報(特許文献1)がある。この公報には、「降車時注意喚起装置10は、自動運転車両に搭載されるシステムであり、前方車外音響取得用マイク22、後方車外音響取得用マイク23、前方カメラ24、後方カメラ25、カメラ26、前部車外音響用スピーカ31、後部車外音響用スピーカ32、第1表示器33、第2表示器34を備え、車両からの搭乗者の降車時の注意喚起を、車内または車外に報知するために用いられる。」と記載されている(要約参照)。
特開2018-160135号公報
前記特許文献1には、例えば車両を使用する人の状態や動作に基づき撮影機器の制御する仕組みについて検討がなされていないなど、従来のシステムには様々な課題があった。
上記課題に鑑み、本発明の目的の一つは、例えば、車両を使用する人の状態や動作に基づき撮影機器の制御する仕組み等、従来よりも優れたシステム等を提供することである。本発明の別の目的の一つは、例えば、所定のサービスのための予約情報システムから予約情報を取得し、前記予約情報に基づいて、複数の前記車両に搭載される撮影機器の映像データを管理する仕組み等、従来よりも優れたシステム等を提供することである。
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、前記車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する機能を有することや、を特徴とする。別の一例を挙げるならば、所定のサービスのための予約情報システムから予約情報を取得し、前記予約情報に基づいて、複数の前記車両に搭載される撮影機器の映像データを管理する機能を有すること、を特徴とする。
本発明によれば、車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する仕組みや、車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、所定のサービスのための予約情報を取得し、前記予約情報に基づいて、複数の前記車両に搭載される撮影機器の映像データを管理する仕組み等、従来よりも優れた情報処理システム等を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
なお、本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」「~可能である」などといった記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
図1は、本実施の形態のシステムにおける車両10内の撮影機器101(101F、101R)及び車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の設置位置及び撮影方向等を説明する説明図の例である。 図2は、撮影機器101(101F、101R)とネットワーク103の接続図の例である。 図3は、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)と接続した撮影機器101(101F、101R)のハードウェア構成の例である。 図4は、予約管理サーバ104のハードウェア構成の例である。 図5は、施設端末105のハードウェア構成の例である。 図6は、ユーザ端末106のハードウェア構成の例である。 図7は、外部管理サーバ107のハードウェア構成の例である。 図8は、撮影機器101(101F、101R)の制御フロー800の例である。 図9は、人の状態又は動作の特定フロー900の例である。 図10は、人の状態又は動作の別の特定フロー1000の例である。 図11は、撮影機器101(101F、101R)の別の制御フロー1100の例である。 図12は、車両の状態の特定フロー1200の例である。 図13は、予約情報システムとの連携フロー1300の例である。 図14は、処理装置108と接続された状態の施設端末105の例である。 図15は、施設端末用ビューアの操作画面1500の例である。 図16は、施設端末用ビューアの別の操作画面1600の例である。 図17は、施設端末用ビューアのプレビュー画面1700の例である。 図18は、施設端末用ビューアの地図情報画面1800の例である。 図19は、プライバシー保護処理を施された映像情報524を表示中の施設端末のプレビュー画面1700の例である。 図20は、プライバシー保護処理を施された映像情報524を表示中のユーザ端末の表示画面2000の例である。 図21は、乗員間距離は同等であるが異なる状況を表示中の施設端末105のプレビュー画面1700の例である。 図22は、処理装置108のハードウェア構成の例である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
また、以下の説明では、車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する機能を有する、情報処理システムにおける、個々の構成要素について具体的に説明するが、本システムの構成要素は、それらに限定されるものではなく、個々の構成要素に関連して説明した機能を実行できるものであれば、別の構成や様態であっても構わない。
また、映像データは、静止画映像及び動画映像のいずれを構成するデータであってもよいが、動画映像とすると特によい。以下の説明における「映像」という用語は、人の目で見る静止画映像(静止画画像)又は動画映像(動画画像)とするとよい。更に、映像データは、音声データを含むものであるとよりよい。
更に、撮影機器の制御は、撮影機器によって撮影する映像データのパラメータの変更や調整、撮影機器の動作モードの変更、撮影機器の機能の起動や停止等に関連する制御に加え、撮影機器と接続した装置や撮影機器と協働する装置に関連する制御であってもよい。
なお、各モードは、1つ又は複数の機能の組み合わせであるとよい。例えば、1つの動作モードは、少なくとも撮影機器の1つの動作機能を有効にして撮影機器を動作させる機能であるとよい。
図1は、本実施の形態のシステムにおける車両10内の撮影機器101(101F、101R)及び車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の設置位置及び撮影方向等を説明する説明図の例である。
図1(a)は車両10の側面図であり、図1(b)は車両10の上面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、車両10は車室の前後に2つの撮影機器101(101F、101R)を有している。
図1の実施形態では、撮影機器101(101F、101R)には、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)が車両10の左右方向に並んで取り付けられている。
前方の車室内撮影用カメラ102Fは、車両10における前方側に取り付けられ、例えば、車両10の前後方向で見て少なくとも車両10の車室内において、前後方向における中心よりも前方側に取り付けられるとよい。車両10の車両室内の前方側は、特には前部座席のヘッドレストや背もたれの位置からフロントガラスの間の範囲に、配置されていると有利であり、フロントガラスに取り付ける位置とすると特によい。
後方の車室内撮影用カメラ102Rは、車両10における後方側に取り付けられ、例えば、車両10の前後方向で見て少なくとも車両10の車室内において、前後方向における中心よりも後方側に取り付けられるとよい。車両10の車両室内の後方側は、特には後部座席のヘッドレストや背もたれの位置からリアガラスの間の範囲に、配置されていると有利であり、リアガラスに取り付ける位置とすると特によい。
それぞれ車室内撮影用カメラ102(102F、102R)は、撮影機器101(101F、101R)に機械的及び電気的に接続した状態で取り付けられている。
撮影機器101(101F、101R)は撮影機能を有する電子機器であり、防犯や監視或いはその他のセンシング目的で設けられたカメラ等であってもよいが、ドライブレコーダと協働するカメラとするとよく、もっともよいのはドライブレコーダそのものである。
図1の実施形態では、車室前方に設けられた前方の撮影機器101Fは車両前方外部を撮影し、前方の車室内撮影用カメラ102Fは、車室前方から後方に向かって車内を撮影する構成であるが、前方の撮影機器101Fは車室前方から後方に向かって車内を撮影し、前方の車室内撮影用カメラ102Fは車両前方外部を撮影する構成であってもよい。
同様に、車室後方に設けられた後方の撮影機器101Rは車両後方外部を撮影し、後方の車室内撮影用カメラ102Rは、車室後方から前方に向かって車内を撮影する構成であるが、後方の撮影機器101Rは車室後方から前方に向かって車内を撮影し、後方の車室内撮影用カメラ102Rは車両後方外部を撮影する構成であってもよい。
図1の実施形態に代えて、1つの撮影機器101Fで車外と車内の双方を撮影する構成及び1つの撮影機器101Rで車外と車内の双方を撮影する構成を採用し、より簡潔な構成としてもよい。或いは、車両10は、撮影機器101F又は撮影機器101Rのうちの1つのみを有するものであってもよく、またカメラ102F又は102Rのうちの1つのみを有するもの又は上記のようにカメラ102(102F、102R)を有していなくてもよい。
図1の実施形態に加えて、更に別の撮影機器や別の車外撮影用カメラや車内撮影用カメラ等を追加することで、より多様な情報処理を実行する構成としてもよい。
本願に従う情報処理システムは、車両10に設けられた複数の撮影機器101(101F、101R)やカメラ102(102F、102R)を、車両10の制御部で制御する構成であってもよい。
図1の実施形態に加えて、撮影機器101(101F、101R)で車両10内を撮影し、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)で車両10外を撮影する構成としてもよい。
以上、撮影機器101(101F、101R)及び車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の配置や撮影方向等の例について説明した。以下では、撮影機器101(101F、101R)及び車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の機能や役割等の例について説明する。
なお、以下の説明では、各処理を主に撮影機器101(101F、101R)の制御部303が実行する構成について説明するが、それらの処理は、他の制御ユニットと連携して、分散的に行うことも可能である。更に、車両10の使用中に車両10内で実行する必要のない処理については、制御部303以外の制御ユニットが単独で実行することも可能である。
図1に示すような撮影機器101(101F、101R)及び車室内撮影用カメラ102(102F、102R)を用いることで、本情報処理システムは、車内及び車外の人の状態や動作、車内及び車外の車両10の状態や動作等を特定することができる
図1の実施形態では、車両10には収容スペース110が設けられている。収容スペース110には、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)で撮影した映像データを記憶するための記憶媒体が収容されている。
なお、記憶媒体は、記録媒体の一例であり、また、収容スペース110は、記録媒体収容部の一例である。
収容スペース110は、車両10の乗員が車両10に乗車している状態で視認しにくい位置に設けられているとよく、例えばトランクや座席の下等に設けられた保護ケース等として構成されているとよい。
収容スペース110に収容された記憶媒体は、ネットワーク103の一部でもあるケーブル120を介して、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)と接続している。
それにより、収容スペース110に収容された記憶媒体は、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)で撮影した映像データの少なくとも一部、例えば映像データのうちハラスメント行為が記録された映像データ、の記憶先として設定できるように構成されているとよい。
このように、収容スペース110や、収容スペース110に収容された記憶媒体は、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)とはセパレートで設けられている。これにより、記憶媒体は、隠された状態になる。特に、収容スペース110は、車両10の通常の使用状態では隠されているとよい。
更に、収容スペース110は施錠可能であり、管理者以外が、記憶媒体を取り出すことができない、記憶媒体に触れることができない等の構成であるとよりよい。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、収容スペース110に収容された記憶媒体に記憶されている映像データについては、無線のネットワーク103を介して、例えば無線LAN等を介して、通信電波に基づいて、施設端末105や外部管理サーバ107等に転送できる構成であるとよい。
それによりユーザは、収容スペース110に収容された記憶媒体に記憶されている映像データを取得するために、収容スペース110の解錠や開閉等を行わなくてよいので好ましい。
そのようにすれば、例えば車両10がサービスの提供に利用される車両10であり、車両10を複数の人物が交代であるいは交互に使用するような場合であって、その車両10内で発生した問題行動を起こした人物が、記憶媒体ごと映像データを処分しようとした場合であっても、管理者は映像データをより安全に確保し続けやすくなる。
そして、例えば管理者が問題行動の発生に事後しばらくして気がついたとしても、複数の人物の中から誰がその問題行動を起こしたのかを確認しやすくなる。
なお、本明細書において、「車両10を複数の人物が交代であるいは交互に使用する」等の表現は、車両10を利用する度に乗員が代わることや、車両10の利用開始から利用終了までの一度の利用の間で運転手やその他の乗員が交代すること、例えば運転手が交代したり、運転手以外の乗員が乗り代わったりすること、や、一定の期間の間で異なる乗員に利用されることや、平日と休日で車両10を利用する人物が代わること等を意味しており、更に1台の車両10だけでなく、複数台の車両10を、複数の人物が交代であるいは交互に使用することも意味している。
上記に追加して、収容スペース110は、車両10の衝突安全試験において安全性がより高い位置に配置されているとよい。それにより、例えば衝突事故等で撮影機器101(101F、101R)に内蔵の記憶部が破損等しても、収容スペース110に収容された記憶媒体がバックアップデータを維持することができる可能性が高まり、事故後に行われる状況の検証等に大いに役立つ。
図1において、車両10は、4輪の乗用車として例示されているが、車両10は撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)を搭載することが可能な乗り物や移動体であればよい。
車両10は、例えば、4輪以上の大型車両であるバス(例えば送迎バス、観光バス、長距離バス、連節バス等)やトラック、あるいは、2輪又は3輪のオートバイやバギー等の車両であってもよいし、福祉車両、救急車両、災害対策用車両、その他各自治体や各省庁が運用する特殊車両や、フォークリフト、クレーン車、トレーラー連結車、重機や土工機といった建設機械等の特殊車両、であってもよい。
また、車両10の駆動方式は、内燃機関であってもよいが、電気モータ等によるもの、特にxEV車両等であると、車両10の電装化の容易さの観点でよりよい。
なお、xEVとは、BEV(Battery Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、PHEV/PHV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle/Plug-in Hybrid Vehicle)、FCEV/FCV(Fuel Cell Electric Vehicle/Fuel Cell Vehicle)等の電動化された車両の総称である。
更に、車両10は、自転車、特には荷台を取り付けた自転車や、人力で運ばれる台車、特には開閉部を備えた収容部を備えた台車、であってもよい。
電車、新幹線、モノレール、リニアモーターカー、路面電車やトラム、等の交通機関の乗り物であってもよい。
更に、以下に説明する各実施形態を同様に又は類似して適用できる場合、陸路を移動するもののみならず、空路や海路や海中を移動する航空機や船舶や調査船や潜水艇等や、スポーツジム等のエアロバイク(登録商標)やランニングマシーンのような装置等、を車両10とみなしてもよい。
上記の車両10が、複数の人物により交代で使用される場合、後述する撮影機器101(101F、101R)の様々な制御がより有効であるので、よりよい。
情報処理システムのそれぞれの端末や管理サーバは、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型又は携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
情報システムのそれぞれの端末や管理サーバは、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション、プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置と、モニタやディスプレイ等の出力装置と、を備える。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサ又は外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
図2は、撮影機器101(101F、101R)とネットワーク103の接続図の例である。
図2の実施形態では、撮影機器101(101F、101R)は、ネットワーク103を介して、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)、予約管理サーバ104、施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107、処理装置108と接続している。
ネットワーク103は、有線接続及び無線接続の組み合わせであるとよい。
以下の説明においては主に、施設端末105が第1の外部装置である構成について説明するが、施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107、及び、処理装置108のそれぞれが、第1の外部装置の一例である。なお、後述するように、ユーザ端末106は、第2の外部装置の一例でもある。
図3は、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)と接続した撮影機器101(101F、101R)のハードウェア構成の例である。
撮影機器コントローラ302(DVRコントローラ302)は、特には車両直前又は車両直後を含む主に車両外部の映像を撮影するカメラ304、加速度センサ305、SDカード306、GNSSセンサ307、入出力部315、図示しないその他センサ等と接続されており、これらを制御する。また、これらの要素から受信した情報に基づいて、撮影機器コントローラ302が、撮影機器コントローラ302の状態を示すステータス情報を生成する。また、撮影機器コントローラ302は生成したステータス情報をマイコン301に送信する。
撮影機器コントローラ302は、入出力部315を介して、カメラ304とは異なる、前方から後方に向かって又は後方から前方に向かって車内を撮影する車室内撮影用カメラ102(102F、102R)と接続されている。
マイコン301は、例えば以下の各種処理を行う。
・通信処理部314を制御する。
・通信処理部314が取得した位置情報を撮影機器コントローラ302に通知する。
・撮影機器コントローラ302から取得したステータス情報や、通信処理部314から取得した位置情報を例えば16byteのデータに変換する。
・二次電池駆動時にスリープ制御を行う。
・製造、試験時のテストモードを実行する。
マイコン301はプログラム可能であり、マイコン301には上記のような各種処理を実行するためのプログラムが記憶されており、このプログラムをマイコン301の処理部が実行することで、上記の各種処理を実現する。本実施形態においては、このマイコン301の処理部やマイコン301自体を制御部303と呼ぶこともある。
なお、撮影機器コントローラ302、マイコン301、通信処理部314は、それぞれSoC(System on a chip)等の集積回路(チップ)で実装することが可能であり、またこれらの複数をまとめて一つのチップに実装する構成であってもよい。特に、本実施形態では撮影機器コントローラ302及びマイコン301が連携して動作するため、これらを合わせて1つのチップで実装してもよい。
また、撮影機器コントローラ302の一部の機能をマイコン301が実行する構成としてもよいし、マイコン301の一部の機能を撮影機器コントローラ302が実行する構成としてもよい。本実施形態においては、撮影機器コントローラ302とマイコン301をあわせて制御部303と呼ぶ。制御部303は1つのチップであってもよいし、撮影機器コントローラ302とマイコン301の機能を分けた複数のチップからなる構成であってもよい。
なお、カメラ304のイメージセンサに前処理を行うAI処理機能を搭載することで、通常の撮影画像の生成とともに、又はそれに変えて、例えば以下の出力を行う構成とするとよい。AI処理機能は、これらのカメラ304で撮影した映像に基づいて画像認識を行う機能を有する。
・画像の中から対象物をメタデータで出力する。
・ISP(Image Signal Processor)出力形式の例えばYUVやRGBの画像を出力する。
・特定領域のみ切り出した画像を出力する。
上記のAI処理機能は、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)から伝送された映像データに対しても同様の処理を実行する構成とするとよい。
このようにイメージセンサ側で前処理を行うことで、データ量の削減や、高速AI処理による対象物のリアルタイムトラッキングが可能となる。
例えば、撮影機器101が、カメラ304のイメージセンサに前処理を行うAI処理機能を搭載している場合では、撮影機器101(101F、101R)が独自に映像処理や画像処理を実行し、撮影機器101(101F、101R)が、理想的な画質の画像情報を作成する構成とするとよい。
同様の処理は、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)から伝送された映像データに対しても実行可能であり、撮影機器101(101F、101R)の更新により、接続する車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の機種や種類に応じた処理を追加できる構成としてもよい。
加速度センサ305は、加速度を検出し加速度情報を生成する。例えば衝撃、急ハンドル、急停車等に応じて加速度の急激な変化が生じた場合に、制御部303がイベント発生を検知する。制御部303は、この加速度情報の変化を解析することで自動車等に起きた事故等の状況を推測する構成とするとよい。
SDカード306は、画像情報や、その画像情報に対応する録画情報等、各種情報を記録する記憶装置である。なお、SDカードに限られず、データを記憶できる構成であればよいが、車載のために耐振動性の高いフラッシュメモリが好ましい。
通信処理部314は、無線通信アンテナ308を介して、ネットワーク経由で、撮影機器101Rの情報をユーザ端末106に送信する。
GNSSセンサ307は集積回路等で実装された位置情報取得部を有し、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)に対応したGNSSアンテナから受信した信号に基づいて、位置情報を取得する。また、位置情報取得部は、時刻情報や移動速度情報や移動方位情報を取得する構成とするとよい。
撮影機器101Rは、車両電源310に接続される電源311を有する。
電源311は、車両電源310から受信(又は受電と呼ぶこともある)した電力を撮影機器コントローラ302に供給し、また二次電池312を充電する。なお、後述の入出力部315が電力の供給も行える構成としてもよく、この場合、撮影機器101(101F、101R)は、入出力部315を介して、車両電源310を受電する。
二次電池312は、例えばリチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池等の充電可能な電池である。但し、充電式ではない一次電池であっても構わない。アクセサリ電源(ACC電源)がOFFになった場合や、事故による断線や配線が外れるなどの障害により、車両電源310から撮影機器101(101F、101R)の電源311への電力の供給が途切れた場合、又は電源311が故障等して電源供給できなくなった場合に、二次電池312がマイコン301や通信処理部314等へ電力を送信(又は送電や給電と呼ぶこともある)し、撮影機器101(101F、101R)の少なくとも一部の機能を維持する。
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)のカメラ304からの画像情報を取得し、SDカード306等の記憶装置に記憶する。なお、本明細書において「記憶」は「記録」、「録画」、「録音」と呼ぶこともある。
入出力部315は、カメラ304や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)で撮影した映像データ、及び/又はSDカード306等の記憶部に記憶された映像データの入力及び/又は出力を行う。映像データの入力及び/又は出力は、基本的にはデジタル方式で行うが、これに限定されるものではない。
入出力部315は、撮影機器コントローラ302に接続されるが、その代わりにマイコン301に接続される構成としてもよい。
入出力部315は直接ネットワーク103に接続されているが、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)を介して、ネットワーク103に接続される構成であってもよい。
また、上述の通り、入出力部315は車両電源310からの電力の入出力ができる構成としてもよい。
車室内撮影用カメラ102(102F、102R)は、入出力部315を介して撮影機器101Rに接続された追加のカメラ102(102F、102R)である。
車室内撮影用カメラ102(102F、102R)は、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)が撮影した映像データを、入出力部315を介して、撮影機器101Rの撮影機器コントローラ302に送信する。
また、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)は、撮影機器101(101F、101R)から入力された映像データをネットワーク103に出力する構成としてもよい。また、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)は、車両電源310から入力された電力を出力する構成としてもよい。
車室内撮影用カメラ102(102F、102R)が映像データや電力を入出力できる構成とすることで、入出力部315を有する撮影機器101(101F、101R)に、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)を接続するだけで、映像データや電力を外部にパススルーすることができ、既存の撮影機器101(101F、101R)の構成を変える必要がなく新たなカメラ102(102F、102R)を追加することが可能となり便利である。
また、別の実施形態では、撮影機器101(101F、101R)と車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の撮影方向を変えることができる。例えば、撮影機器101(101F、101R)で主に車室内を撮影し、車室内撮影用カメラ102(102F、102R)で主に車外を撮影する構成へ変更することができる。
以下、図4から図7及び図22を用いて説明する端末やサーバのそれぞれの構成要素やモジュール等は、実施形態に応じて、追加、省略、統合、代用することが可能である。
図4から図7及び図22は、ハードウェア構成の概略例であって、それらに記載の構成要素やモジュール等は、それぞれの端末やサーバにとって、それらの全てが必須の構成要素であることを意味してはいない。
図4から図7及び図22を用いて説明する端末やサーバのそれぞれの構成要素やモジュール等は、制御や処理に対してシステム全体において分散して配置や格納された状態で、存在する構成であってもよい。
図4は、予約管理サーバ104のハードウェア構成の例である。
予約管理サーバ104は、予約システムの一例であって、自動車教習所、幼稚園・保育園、デイケア、タクシー、レンタカー、カーシェア、配車、観光、リムジンクルーズ等に関連する各種のサービスに関する情報や、運配送、引っ越し、搬送、搬入搬出、作業現場への移動、営業、出退勤、等に関連する各種の業務に関する情報、等を管理するサーバであり、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
なお、以降の説明において「自動車教習所」や「教習所」に関する説明では、一般的な乗用車やオートバイや大型車両等の教習所について説明するが、それらの用語は、技術的にあるいは実務的に可能である限り、上述の重機や土工機や搬送車両、例えばショベルカーやホイールローダ、ブルドーザー、クレーン車、フォークリフト等、の運転技能講習や特別教育等を行う施設や、船舶や航空機についての訓練や教習を行う施設であってもよい。
また、本明細書中の「予約」や「予約管理」等の語句は、本明細書内で開示される各実施形態の実質的な内容を変更しない限り「予定」や「予定管理」と読み替えてもよい。
予約管理サーバ104の主記憶装置401には、予約管理モジュール410、連携モジュール411等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ403が実行することで予約管理サーバ104の各機能要素が実現される。
更に、予約管理サーバ104は、スポーツジムやパーソナルジム等に関連する各種のサービスに関する情報を管理するサーバであってもよい。
予約管理モジュール410は、各種のサービスに関する予約情報421を管理する。予約管理サーバ104の運営者であるユーザや、サービスの利用者は、入力装置404、出力装置405、通信制御部406、ネットワーク103を用いて、提供できるサービス内容の更新や公開をしたり、利用したいサービスの確認や予約をしたりすることができる。
例えば上記サービスが自動車の教習であれば、予約管理モジュール410は、教習所の予約システムである。
教習所の各教官1910は自己の担当可能な時間帯を入力し、予約管理モジュール410は、それらの入力情報を、従業員情報423として記憶する。予約管理モジュール410は、教官1910と、その教官1910により入力された担当可能な時間帯に利用可能な車両10や走行可能な車両10とを、例えば教官IDや車両IDを用いて、対応付けて記憶する構成であるとよりよい。
なお、従業員情報423は、サービスの提供者に関する提供者情報の一例である。
予約管理モジュール410は、教習所の各教習生1920が予約を行う場合、上記の各教官1910や各車両10に関する情報に基づき、各教習生1920に対して、各受講者の課程の段階に応じて予約可能な時間帯を提示し、その中で予約を受け付ける。
それぞれの教官1910、車両10、教習生1920に関連するこれらの情報の少なくとも一部は、以下に説明する連携モジュール411を介して、例えば施設端末105と共有される。
ない、別の実施形態では、車両10は営業周り等の業務を実行するために使用される車両10であってもよく、予約管理サーバ104は、例えば業務上のアポイントメントの内容、例えば日時や場所等、を管理するものであってもよい。
連携モジュール411は、以下に図5から図7を用いて説明する施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107のうちの少なくとも1つと連携し、予約管理サーバ104が所有する各種の予約情報421等を、本明細書で開示される各実施形態において利用可能とする役割を担う。
なお、連携モジュール411は、例えば、施設端末連携モジュール、ユーザ端末連携モジュール、外部管理サーバ連携モジュール等に別れて、個別のモジュールとして構成されていてもよい。
具体的には、連携モジュール411は、教習の予約ID、教習生ID、教官ID、個々の車両10を識別する車両ID、車種や車両タイプを識別する車両属性ID、受講過程ID、予約時間帯、MT車又はAT車のどちらを用いるか、教習所内又は路上等のどちらの教習であるか、等に関する情報を、ネットワーク103を介してODBC(Open Database Connectivity)で接続された連携対象、例えば施設端末105、に提供する。
上記の情報を提供する場合、連携モジュール411は、予約管理モジュール410が上記の情報をCSVファイルや表計算ソフトのファイル形式で出力したデータを、取得し、連携対象へ提供する構成であるとよい。
特に、連携モジュール411は、上記の情報を記憶しているデータベースへ接続して取得するか、予約管理モジュール410が上記の情報をCSVファイルや表計算ソフトのファイル形式で出力したものを取得するかを、切り替える機能を備えているとよい。
予約管理サーバ104の補助記憶装置402には、各種のサービスに関する予約情報421、利用者情報422、従業員情報423等が格納されている。予約管理サーバ104は、それらの情報の少なくとも一部を、連携する施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107等に提供する。
なお、それらの情報は、1つのサービスに関する情報に限らず、グループ会社や提携会社等の複数の組織等が提供する異なるサービスに関する情報であってもよい。例えば、幼稚園・保育園の送迎予約管理とタクシーの配車予約管理を組み合わせ、送迎の予約時間に間に合わなかった複数の園児を提携のタクシー会社のタクシーでまとめて送迎するといった、複数のサービスを組み合わせた情報であってもよい。
また、施設端末105等の装置の補助記憶装置502等に記憶された予約情報521等は、予約管理サーバ104の予約情報421に基づく情報であり、以降の説明において、技術的な齟齬を生じない範囲で、予約管理サーバ104の予約情報421と読み替えてもよい。
図5は、施設端末105のハードウェア構成の例である。
施設端末105は、自動車教習所、幼稚園・保育園、デイケア、タクシー、レンタカー、カーシェア、配車、観光、リムジンクルーズ等の各種のサービスに関する情報や、運配送、引っ越し、搬送、搬入搬出、作業現場への移動、営業、出退勤、等に関連する各種の業務に関する情報や、撮影機器101(101F、101R)で撮影された映像データ等を管理するサーバであり、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
施設端末105は更に、スポーツジムやパーソナルジム等のサービスに関する情報や撮影データ等を管理するサーバであってもよい。
なお、後述するように、施設端末105が管理する各種のサービスに関する情報や各種の業務に関する情報は、予約管理サーバ104が管理する情報と同等又は類似のものである。
施設端末105の主記憶装置501には、予約管理サーバ連携モジュール510、撮影機器連携モジュール511、ユーザ端末連携モジュール512、外部管理サーバ連携モジュール513、表示制御モジュール515、データ管理モジュール516、データ処理モジュール517、処理装置連携モジュール518等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ503が実行することで施設端末105の各機能要素が実現される。
予約管理サーバ連携モジュール510は、予約管理サーバ104の連携モジュール411と連携し、施設端末105と予約管理サーバ104の接続や協働を可能とする。
更に、予約管理サーバ連携モジュール510は、予約管理サーバ104の補助記憶装置402に保存されている各種の情報、例えば予約情報421、利用者情報422、従業員情報423、設定情報420、の少なくとも一部を、取得する。
予約管理サーバ連携モジュール510は、それらの情報を、予約管理サーバ連携モジュール510の補助記憶装置502に、予約情報521、利用者情報522、従業員情報523、設定情報520、として記憶する。
予約管理サーバ連携モジュール510は、予約管理サーバ104に対して毎定時にRPA(ロボティクスプロセスオートメーション)にて、予約システムの例えばCSV書き出しの画面操作を自動的に実行させ、予約システムから所定のディレクトリ内に書き出す処理を実行させる機能、を有しているとよい。
ディレクトリは、ファイルと読み替えてもよい。
所定のディレクトリとは、予約管理サーバ104の補助記憶装置402の予約情報421や設定情報420として、予め設けられているディレクトリであってもよいし、予約管理サーバ104の補助記憶装置402の予約情報421や設定情報420として、例えば予約管理サーバ104と施設端末105との間の接続が確立した後に、新たに設けられたディレクトリであってもよい。
予約管理サーバ連携モジュール510は、当該所定のディレクトリを監視し、新たなCSVファイルがあるときには、予約管理サーバ104の連携モジュール411にその新たなCSVファイルを送信させ、自動的にそのCSVファイルを取り込んで、施設端末105の補助記憶装置502の内容を更新するとよい。
「毎定時」としては、車両10を用いて提供されるサービスの予約の締め切り時刻を経過した直後とするとよい。例えば、毎日0時にサービスの予約の受け付けを締め切るときは、例えば0時5分にRPAを起動させる処理を行うとよい。
撮影機器連携モジュール511は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303と連携し、施設端末105と撮影機器101(101F、101R)の接続や協働を可能とする。
ユーザ端末連携モジュール512は、ユーザ端末106の施設端末連携モジュール614と連携し、施設端末105とユーザ端末106の接続や協働を可能とする。
外部管理サーバ連携モジュール513は、外部管理サーバ107の施設端末連携モジュール714と連携し、施設端末105と外部管理サーバ107の接続や協働を可能とする。外部管理サーバ107は、図5を用いて後述するように、例えば撮影機器101(101F、101R)の製造や販売を行う企業等により運営されるサーバである。
処理装置連携モジュール518は、処理装置108の連携モジュール2211と連携し、施設端末105と処理装置108の接続や協働を可能とする。処理装置108は、図14、図22を用いて後述するように、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体、例えばSDカード306、に記憶されている情報の転送、複製、記憶、加工等の処理に用いる装置であって、例えば撮影機器101(101F、101R)の製造や販売を行う企業等により製造や販売される装置である。
図5の実施形態では、予約管理サーバ連携モジュール510、撮影機器連携モジュール511、ユーザ端末連携モジュール512、外部管理サーバ連携モジュール513及び処理装置連携モジュール518は、個別のモジュールとして構成されているが、それらは図4の実施形態における連携モジュール411のように、1つの連携モジュールとして構成されていてもよい。また、場合によっては、一部が省略或いは統合された構成であってもよい。
更に、個々のモジュールやそれらの機能は、予め主記憶装置501にインストール済みであり、任意のタイミングでアクティベート可能又はディアクティベート可能な構成であるか、個々のモジュールやそれらの機能は、任意のタイミングで主記憶装置501にインストール可能あるいはアンイストール可能な構成であると、ユーザのその都度の要望や状況に柔軟に対応することができるのでよりよい。このような構成は、以下の図6、図7の実施形態でも同様に実施可能である。
表示制御モジュール515は、補助記憶装置502に記憶された予約情報521や映像情報524に基づいて、ディスプレイ等の出力装置505上に様々な様態で映像情報を表示する。表示制御モジュール515による具体的な表示の様態については、図15から図19を用いて詳細に説明する。
データ管理モジュール516は、映像データの管理、及び、映像データに含まれる各種の情報の管理等を行う。
例えば、ユーザが自動車教習所の運営者や経営者である場合では、データ管理モジュール516は、下記の補助記憶装置502に記憶された映像情報524から、教官1910と教習生1920の間の距離、教官1910と教習生1920の間の接触、教官1910と教習生1920の表情や感情、教官1910と教習生1920の視線、教官1910と教習生1920の姿勢、教官1910と教習生1920の運転動作等を分析し、その結果を管理データとしてまとめる構成とするとよい。更には、それらの車内環境や車外環境との関連の分析やそれらの統計的な分析を行い、その結果を管理データとして、特に有利にはスコアリングして、まとめる構成とするとよりよい。
上記のような構成では、ユーザは、教官1910による教習の適切さ、教習生1920の緊張状態やリラックス状態、教習生1920の運転の適切さ、教習生1920の運転の上達度、教習生1920と教官1910の相性、教習中の各種のハラスメントの有無、等の様々な項目を考慮したサービスを提供することができる。
なお、上記の分析の一部は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303によって、完全にあるいは簡略化して、行われてもよい。更に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303によって行われた各種の分析結果に基づいて、データ管理モジュール516がより精密な分析を行う構成であるとよりよい。
データ処理モジュール517は、補助記憶装置502に映像情報524として記憶された映像データに対して、各種の処理を実行する。個々の処理の内容については後述するが、例えば、図17、図19から図21との関連で説明する映像の加工や情報の収集、分析、比較等を行う。
施設端末105の補助記憶装置502には、設定情報520、予約情報521、利用者情報522、従業員情報523、映像情報524等が記憶されている。
設定情報520は、主記憶装置501に記憶されている施設端末105の各モジュールのための設定情報に加えて、予約管理サーバ104の設定情報の少なくとも一部を含んでいる。
予約情報521は、予約管理サーバ104から取得した予約情報421の少なくとも一部、例えば予約の日時や内容、予約に割り当てられた車両10、車両10の使用予定の地域、予約した人物、予約に対応する従業員、等の情報を含む。
更に、予約情報521は、例えば、映像データの画像加工処理の有無や、映像データから判定する出来事(イベント)の種類、等に関する情報を含んでいるとよい。
利用者情報522は、予約管理サーバ104に登録されている各利用者に関する情報の少なくとも一部を含む。
従業員情報523は、予約管理サーバ104に登録されている各従業員に関する情報の少なくとも一部を含む。
映像情報524は、撮影機器101(101F、101R)により撮影された映像データに加えて、映像データに含まれる各種のイベント等に関連する情報等を含むとよい。本明細書では、映像データは、例えば静止画の情報や動画の情報、それらに関連する音声情報等、を意味している。主記憶装置501は、静止画を例えばJPEG形式、PNG形式、GIF形式等の静止画ファイル形式で記憶する、また動画を例えばMOV形式、MP4形式、AVI形式、WMV形式、WemM形式等の動画ファイル形式で記憶する。
施設端末105の補助記憶装置502は、施設端末105に接続された大容量記憶装置、例えば外付けのHDDやSSD、であってもよい。施設端末105の補助記憶装置502としては更に、後述する図15の実施形態における処理装置108内の記憶装置を利用してもよい。
別の実施形態では、施設端末105は、例えば図15の処理装置108の機能の一部又は全てを実行する機能を有していてもよい。
図6は、ユーザ端末106のハードウェア構成の例である。
ユーザ端末106は、自動車教習所、幼稚園・保育園、デイケア、タクシー、レンタカー、カーシェア、配車、観光、リムジンクルーズ等の各種のサービスを利用する人物(例えば自動車教習所の教習生1920、園児の保護者、タクシーの乗客)やそれらのサービスの提供に関与する人物(例えば自動車教習所の教官1910、幼稚園教諭・保育士・送迎バスのドライバー、タクシーのドライバー等)が所有する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
ユーザ端末106は更に、スポーツジムやパーソナルジム等の利用者やトレーナーが所有する端末であってもよい。
主記憶装置601には、予約管理サーバ連携モジュール610、撮影機器連携モジュール611、外部管理サーバ連携モジュール613、施設端末連携モジュール614、表示制御モジュール615等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ603が実行することでユーザ端末106の各機能要素が実現される。
予約管理サーバ連携モジュール610は、ネットワーク103を介して、予約管理サーバ104の連携モジュール411と連携し、ユーザ端末106と予約管理サーバ104の接続や協働を可能とする。例えば、予約管理サーバ連携モジュール610は、予約管理サーバ104からの直接の情報の取得や、データの送受信等を実行する。
撮影機器連携モジュール611は、1つ又は複数の撮影機器101(101F、101R)との接続や機能的な連携を実行する。例えば、撮影機器連携モジュール611は、車両10内での撮影機器101(101F、101R)からの直接の映像データの取得や、撮影機器101(101F、101R)に対する撮影モードの変更等に関する情報の送信等を実行する。
外部管理サーバ連携モジュール613は、ネットワーク103を介して、外部管理サーバ107と連携し、各種の機能や制御を実行する。
外部管理サーバ連携モジュール513は、外部管理サーバ107のユーザ端末連携モジュール512と連携し、ユーザ端末106と外部管理サーバ107の接続や協働を可能とする。外部管理サーバ107は、図5の実施形態と同様に、例えば撮影機器101(101F、101R)の製造や販売を担う企業等により運営されるサーバである。
上述の通り、各連携モジュール610、611、613は、1つの連携モジュールとして構成されていてもよい。また、場合によっては、一部が省略或いは統合された構成であってもよい。
ユーザ端末106の表示制御モジュール615、データ処理モジュール617は、施設端末105の表示制御モジュール515、データ処理モジュール517と同様に機能するものであるので説明は省略する。
更に、既に以下の図5の実施形態で説明したように、個々のモジュールやそれらの機能は、任意のタイミングでアクティベート可能又はディアクティベート可能な構成であるか、あるいは、任意のタイミングでインストール可能あるいはアンイストール可能な構成であると、ユーザのその都度の要望や状況に柔軟に対応することができるのでよりよい。
補助記憶装置602は、主記憶装置601に記憶されている各モジュールのための予約情報621や、撮影機器101(101F、101R)から受信し記憶した映像情報624等を保存する。映像情報624は、施設端末105の映像情報524と同様のものであるので説明は省略する。
図7は、外部管理サーバ107のハードウェア構成の例である。
外部管理サーバ107は、例えば撮影機器101(101F、101R)の製造や販売を行う企業等により運営されるサーバであり、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置701には、予約管理サーバ連携モジュール710、撮影機器連携モジュール711、ユーザ端末連携モジュール712、施設端末連携モジュール714、データ管理モジュール716、データ処理モジュール717等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ703が実行することで外部管理サーバ107の各機能要素が実現される。
各連携モジュール710~714の役割や機能は、既に図4から図6の実施形態との関連で説明した対応するモジュールと同様のものであるので、説明は省略する。
データ管理モジュール716は、映像データの管理、及び、映像データに含まれる各種の情報の管理等を行う。データ管理モジュール716の役割や機能は、既に図5の実施形態との関連で説明した対応するデータ管理モジュール516と同様のものである。
外部管理サーバ107のデータ管理モジュール716は、一般的な施設端末105に比べてより高い演算能力を有する構成であるとよく、それにより、より高い精度で分析された管理データ等をユーザへ提供することができる。
例えば、人物間の距離や接触、人物の表情や感情、人物の視線、人物の姿勢、運転動作等の分析や、それらの車内環境や車外環境との関連、それらの統計的な分析、それらの機械学習的な分析等を行い、ユーザが利用できる管理データとして提供する構成であると、ユーザは、高度な分析結果を、自身のサービス等に反映させることができるのでよりよい。
より具体的には、例えばユーザが自動車教習所の運営者や経営者であり、従業員である教官1910に対して、ハラスメント行為に関する苦情等を受けた場合、データ管理モジュール716は、データ処理モジュール717等と協働して、実際にハラスメント行為に該当する行為、あるいは、それと誤解され得るような行為、の有無等の分析結果を管理するだけでなく、映像データから、そのような苦情の原因となる行為が実際に生じる前のその教官1910の特徴的な行動、の有無等の分析結果を管理する構成であるとよい。なお、本明細書では、ハラスメント行為に関する苦情等を受けた行為や、ハラスメント行為と誤解され得るような行為等を、「ハラスメント類似行為」と称する。
なお、画像処理や分析等の高度な処理はデータ処理モジュール717が実行し、データや情報の管理をデータ管理モジュール716が実行するものであるがこれに限定されない。データ処理モジュール717又はデータ管理モジュール716が単独で処理を実行するものであってもよいし、協働して実行する構成であってもよい。
外部管理サーバ107の撮影機器連携モジュール711は、そのような特徴的な行動を、直接撮影機器101(101F、101R)の制御部303による新たな判定基準として送信する構成であるか、あるいは、外部管理サーバ107の施設端末連携モジュール714はそのような特徴的な行動を、施設端末105へ送信し、ユーザがそのような新たな判定基準を撮影機器101(101F、101R)の制御部303による判定に用いるかを決定することができる構成とするとよい。
そして、撮影機器101(101F、101R)は、新たに追加された判定基準により、該当する教官1910が教習を行っている場合には、該当する教官1910が上記の特徴的な行動を行うと、それに関する通知を発する構成とするとよい。特にそのような通知は、教習生1920にとっては違和感のない通知を、ユーザが設定できるとよりよい。
それにより、教官1910は、ハラスメント行為と受け取られる可能性のある行為に対する気づきを得やすくなり、それに伴う苦情等が発生することが少なくなるように自ら対応を改善しやすくなる。それにより教習生1920は、ハラスメント行為や、ハラスメント行為と感じるかもしれない行為自体を、経験せずに済むようになる。
制御部303は、人ごとに判定基準を変更する構成であるとよりよい。例えば、ある教習生1920が他の多数の教習生1920に比べて教官1910との接近を嫌う傾向にあることが判明している場合には、普段の対応に問題のない教官1910であっても、ハラスメント行為に関する苦情が生じる可能性がある。そのような状況では、より厳しい判定基準を採用すること、例えば、通常の接近判定よりもより遠い距離での接近でもハラスメント類似行為として判定することで、ユーザは、接近を嫌う傾向にある教習生1920に対しても、より快適な教習環境を提供することができる。
データ処理モジュール717は、後述する映像データの加工のうち、比較的高い演算負荷を要する処理や、個別の追加的なサービスとして提供する映像データの加工処理を実行する。このような構成では、ユーザは、自身の端末の演算処理能力が、所望の加工処理に対する推奨の演算処理能力に達していない場合であっても、外部管理サーバ107から所望の加工を施された映像データを容易に入手することができる。そのような構成では、ユーザは、例えば必要な場合にだけ料金を支払うことで、又は、定額の利用料金を支払うことで、既存のシステムを維持したままで、加工された映像データを入手することができる。
図22は、処理装置108のハードウェア構成の例である。
処理装置108は、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体、例えばSDカード306等、に記憶されている情報の転送、複製、記憶、加工等の処理を実行する装置である。このような処理装置108は、一般的なカードリーダにさらに機能を追加した装置であるが、そのスペックとしては、例えば、一般的なカードリーダ以上パーソナルコンピュータ以下であるとよい。
なお、処理装置108は、例えば施設端末105等と一体の構成であってよい。そのような構成では、施設端末105等の主記憶装置501に格納されたモジュールやアプリケーションが、以下に説明する処理装置108の機能の少なくとも一部を実施することができるとよい。
特に、処理装置108は、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体に記憶された映像データ等の、施設端末105等への転送や複製等を実行する機能を有するとよい。
処理装置108の具体的な使用例については、図14を用いて後述する。
処理装置108の主記憶装置2201には、データ読み込みモジュール2210、連携モジュール2211、表示制御モジュール2215、データ管理モジュール2216、データ処理モジュール2217、情報統合モジュール2219等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ2203が実行することで処理装置108の各機能要素が実現される。
データ読み込みモジュール2210は、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体から各種の情報、例えば映像データ等の映像情報2224等、を読み込む機能を有している。
データ管理モジュール2216は、読み込まれた情報、例えば映像データ等の映像情報2224、等を、処理装置108の補助記憶装置2202に転送、記憶、複製等をする機能を有している。
連携モジュール2211は、処理装置108に接続された装置の対応する連携モジュール、例えば施設端末105の処理装置連携モジュール518、と連携し、データ読み込みモジュール2210が読み込んだ情報を、例えば施設端末105へ転送し、施設端末105の補助記憶装置502に記憶や複製させ機能を有している。
表示制御モジュール2215は、処理装置108の出力装置2205、例えば液晶モニタやインジケータ等、に映像情報524の転送状態等を表示する機能を有している。
表示制御モジュール2215は更に、処理装置108に接続された装置、例えば施設端末105、の出力装置での表示に関連する情報を作成する。
処理装置108のデータ管理モジュール2216は、映像データの管理、及び、映像データに含まれる各種の情報の管理等を行う機能を有しており、その詳細は例えば前述の施設端末105のデータ管理モジュール516と同様であるので説明は省略する。
処理装置108のデータ処理モジュール2217は、施設端末105のデータ処理モジュール517と同様に、補助記憶装置2202に映像情報2224として記憶された映像データに対して、各種の処理を実行する。個々の処理の内容については後述するが、例えば、図17、図19から図21との関連で説明する映像の加工や情報の収集、分析、比較等を行う。
処理装置108の情報統合モジュール2219は、複数の記憶媒体に記録された情報、例えば映像データやの統合を行う機能を有している。
「情報の統合」とは、異なる記憶媒体、例えば異なるSDカード306、に記憶された情報に、まとめてあるいはより効率的に、アクセスすることができるように、関連付けや識別等を行うことを意味している。
処理装置108の情報統合モジュール2219は、例えば、異なる記憶媒体に記憶された情報に関連して、個々の映像データの関連付けや、被撮影者、サービスや業務の予約情報421等、サービスや業務の内容、イベント情報等の関連付けや識別を行うとよい。
なお、イベント情報は、記録情報の一例である。また、イベントや出来事とは、事象の一例である。
処理装置108の補助記憶装置2202には、設定情報2220、予約情報2221、利用者情報2222、従業員情報2223、映像情報2224、ユーザ情報2225等が記憶されている。
設定情報2220、予約情報2221、利用者情報2222、従業員情報2223、映像情報2224は、施設端末105の設定情報520、予約情報521、利用者情報522、従業員情報523、映像情報524と同様のものであるので説明は省略する。
ユーザ情報2225は、施設端末105を所有するユーザに関する情報である。
ユーザ情報2225には、例えば、ユーザが設定した撮影機器101(101F、101R)の制御パラメータや、施設端末105の一部又は全ての設定情報520等を含んでいるとよい。
処理装置108の入力装置2204は、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体等を差し込むことができるスロット1401~1410を有している。
スロット1401~1410については、図14を用いて詳述する。
図8は、撮影機器101(101F、101R)の制御フロー800の例である。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、人の状態又は動作の特定を行い(S810)、その都度得られる特定結果に基づいて撮影機器101(101F、101R)を制御する(S820)。
図8の制御フロー800では、人の状態又は動作を特定するステップS810は、1つのみ例示されているが、制御部303は、人の状態又は動作を特定するステップS810を複数回実行し、複数の特定結果に基づき撮影機器101(101F、101R)を制御してもよい。
なお、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は制御フロー800の前後で、撮影機器101(101F、101R)の別の制御フローが実施してもよく、それにより、撮影機器101(101F、101R)をより柔軟に制御することができる。
なお、人とは、車両10の乗員であり、特には車両10の運転手、助手席や後部座席の同乗者である。以下の説明においては、それらをまとめて「乗員」とも称する。
S810での「人の状態又は動作の特定」は、例えば以下の図9、図10を用いて詳述する特定フロー900や別の特定フロー1000によって行われる。
また、S820における特定結果に基づく撮影機器101(101F、101R)の制御には、撮影機器101(101F、101R)そのものの制御に加えて、撮影機器101(101F、101R)に接続した装置の制御や撮影機器101(101F、101R)の制御部303からの命令や情報に基づいて制御可能な車両10の機能の制御を含む。
撮影機器101(101F、101R)に接続した装置とは主に、車両10に装備された各種の装置やユーザによって車両10に後付された装置、例えば、スピーカやモニタ、コンソール、制御タブレット、外部スピーカや外部モニタ、カーナビゲーション装置、レーダ検知装置、パーソナルアシスタント装置、広告タブレット、緊急事態表示装置、等であるが、撮影機器101(101F、101R)と接続可能な車外の装置であってもよい。
なお、前方の撮影機器101Fの制御部303及び後方の撮影機器101Rの制御部303は、それぞれ独立して前方の撮影機器101F及び後方の撮影機器101Rを制御することも、協働してあるいは同期してそれらを制御することもできる構成であるとよい。更に別の実施形態では、前方の撮影機器101Fの制御部303又は後方の撮影機器101Rの制御部303の一方が、共通の制御部303として機能する構成であってもよい。
図9は、人の状態又は動作の特定フロー900の例である。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、人の状態又は動作の特定フロー900に従い、以下の処理を実行する。以下の説明では、撮影機器101(101F、101R)の制御部303による画像処理や映像処理の具体的なアルゴリズムや設定等の説明は省略する。
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)及び車室内撮影用カメラ102(102F、102R)から、画像(静止画像や動画像等の映像データ)や音声を取得し(S910)、それらを解析する(S920)。なお、音声は映像データに含まれる音声であるとよいが、映像データとは別に記録された複数の音声から選択できるとよりよい。
また、解析する内容によっては、画像のみ、又は音声のみを取得し、解析する構成であってもよい。
制御部303は、解析結果に基づき、車両10を使用する人の後述する設定された個々の状態や動作の特定を行う(S930)。
制御部303は、特定された内容に関する情報を例えばデータ又は信号等の形で出力し(S940)、制御部303は出力された情報に基づいて、対応する制御を実行する(S820)。
なお、以下の説明では、各ステップS910~S930における処理の主体が制御部303である例について説明するが、個々のステップは、例えば制御部303内の又は制御部303とデータ接続状態にある個々のモジュールが行ってもよい。これは、以下に説明する別の特定フロー1000等でも同様である。
例えば、画像取得モジュールが画像取得ステップS910を実行し、画像解析モジュールが画像解析ステップS920を実行し、特定モジュールが特定ステップS930を実行し、制御部303がそれぞれのモジュールと連携する構成としてもよい。
更に、個々のモジュールはハードウェア的に実装されていてもよいし、ソフトウェア的に実装されていてもよい。
図10は、人の状態又は動作の別の特定フロー1000の例である。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、外部の予約管理サーバ104等に記憶された人の状態情報や属性情報、例えば予約情報421、利用者情報422、従業員情報423等、を取得し(S1010)、その情報に基づいて車両10を利用する人の状態を特定する(S1020)。制御部303は、特定された内容に関する情報を例えばデータ又は信号等の形で出力する(S1030)。
図10の特定フロー1000で取得する状態情報や属性情報は、複数であるとよりよく、制御部303は、複数の状態情報や属性情報の組み合わせから、更に詳細な特定を行い、撮影機器101(101F、101R)を制御してもよい。
外部からの情報の取得は、例えば、制御部303が、撮影機器101(101F、101R)を予約管理サーバ104や施設端末105との通信接続を確立し、予約管理サーバ104や施設端末105から、それらの補助記憶装置402、502に記憶されている各種の情報を取得することによって、行われる。
制御部303は、予約管理サーバ104から直接上記の情報を取得する構成であってもよいが、施設端末105を介して、例えば施設端末105の撮影機器連携モジュール511によって各撮影機器101(101F、101R)に適合した状態の情報を取得する構成であるとよりよい。
制御部303は、例えば後述する図13に記載の予約情報システムとの連携フロー1300に従って、予約管理サーバ104の予約情報システムと接続する構成であるとよい。
以下、図8、図9、図10を用いて、制御部303が図8の制御フロー800に従って実行する撮影機器101(101F、101R)の制御について、その具体例を説明する。
なお、説明中の「通知」という用語は、例えば「報知」、「警告」、「告知」、「説明」、「解説」、「補助」、「運転補助」等に読み替えてもよい。更に、「撮影機器101(101F、101R)からの出力」等の表現は、「撮影機器101(101F、101R)と協働する装置からの出力」等と読み替えてもよい。
図8の撮影機器101(101F、101R)の制御フロー800では、制御部303は、図9の人の状態又は動作の特定フロー900のS910で取得した映像データの画像や音声等に基づいて、以下に列挙する人の状態又は動作の一部又は組み合わせを特定し、これらに対応した撮影機器101(101F、101R)の制御を行う(S820)。
又は、図10の人の状態又は動作の別の特定フロー1000で予約システム等から取得した人の状態情報や属性情報等に基づいて、以下に列挙する人の状態や属性の一部又は組み合わせを特定し、これらに対応した撮影機器101(101F、101R)の制御を行う(S820)。
又は、図9の人の状態又は動作の特定フロー900及び図10の人の状態又は動作の別の特定フロー1000を組み合わせて、以下に列挙する人の状態や動作や属性の一部又は組み合わせを特定し、これらに対応した撮影機器101(101F、101R)の制御を行う(S820)。
人の状態や動作や属性の例:
車両10に人が乗り込んだか、
車両10から人が降りたか、
ハラスメント行為があったか、
車両10に乗り込んだ乗員の人数が何人であるか、
車内で確認できる乗員の人数が何人であるか、
車両10から降りた乗員の人数が何人であるか、
乗員が特定のユーザであるか、
乗員が予約した人物であるか、
乗員に幼児が含まれるか、
乗員が正規のユーザであるか、
乗員がサービスの利用者であるか、
乗員がブレーキを操作したか、
車両10に乗り込んだ人にとってその日初めての乗車であるか、
乗員が仕事着であるか、
映像内に占める人物の割合が設定値よりも大きいか、
乗員がリラックスしているか、あるいは、緊張しているか、
乗員が車両10のコンソールを操作したか、
乗員が車両10のシートベルトを操作したか、
乗員が所定の行動を行ったか、
乗員が特定の表情や生体反応を示したか、
乗員が会話をしたか、
乗員が車両10の開閉部を操作したか、
乗員が極端な行動をしたか、
乗員が極端なハンドリングやブレーキングを行ったか、
運転手と助手席の乗員の距離が第1の設定値よりも離れているか、
運転手と後部座席の乗員の距離が第2の設定値よりも離れているか、
後部座席で隣り合う乗員の距離が第3の設定値よりも離れているか、
乗員が発声したか、あるいは、会話を開始したかや会話しているか、
乗員が利用するサービスのどの段階にあるか、
乗員が何回目のサービス利用者であるか。
特に、制御部303が上記の複数の解析や判定を行い、複数の解析や判定結果の組み合わせに基づいて、人の状態や動作や属性の一部又は組み合わせを特定し、撮影機器101(101F、101R)を制御する構成であるとよく、ユーザがそれらの解析や判定の対象を、選択できる構成であるとよりよい。
なお、制御部303は、上記の特定処理を、図11に記載の「人の状態又は動作の第1の特定」のステップS1110でも同様に実行することができる。
以下に、上記の解析内容に関連するいくつかの特定内容に基づく具体的な撮影機器101(101F、101R)等の制御の例を説明する。
また、以下の説明では、表現の簡潔化を目的として単に「撮影機器101(101F、101R)」と記載して説明するが、「車室内撮影用カメラ102(102F、102R)」であってもよいし、「撮影機器101(101F、101R)」と「車室内撮影用カメラ102(102F、102R)」の組み合わせであってもよい。
なお、制御部303は、以下に説明する個々の制御例における制御を別の特定内容と組み合わせて実行したり、個々の制御例を組み合わせて実行したり、任意の制御例のみを実行あるいは停止したり、する機能を有しているとよりよい。
例えば、制御部303は、以下に説明する制御例に関して、1つの制御例について説明した特定ステップ(S810、S930、S1010)で実施する特定に、別の少なくとも1つの制御例の制御ステップ(S820)で実施する制御を組み合わせてもよい。
また、以下では、各制御例を、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が、車両10の利用中に実行する構成について説明するが、それらの制御例のうち、車両10の利用中以外に実行可能な制御例、例えば映像データに処理を施す制御等、は、施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107、処理装置108の各モジュールによっても、同様に実行可能である、あるいは、各モジュールが協働して実行可能である。
例えば、映像データの画像や音声の加工に関連する制御等は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が車両10の利用中に実行することもできるし、施設端末105のデータ処理モジュール517、ユーザ端末106のデータ処理モジュール617、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717、処理装置108のデータ処理モジュール2217が、単独で又は協働して、対応する映像データを受け取った後に実行することもできる。
以下具体的な制御例を説明する。
第1の制御例
入力例:車両10に人が乗り込んだことや、車両10から人が降りたことを特定できる映像。
出力例:映像データの品質の変更。
制御部303は車両10に人が乗り込んだことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の撮影設定に関して、映像データのフレームレート、解像度、ビットレートの少なくとも1つをより高い値へ変更する(S820)。
なお車両10に人が乗り込んだこととは、人の乗車動作の一例である。
制御部303は車両10から人が降りたことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の撮影設定に関して、映像データに含まれる各種のパラメータ、例えばフレームレート、解像度、ビットレート等の少なくとも1つをより低い値へ変更する(S820)。
これらの構成では、例えば、制御部303は、車両10に人がいない状態では、撮影機器101(101F、101R)を映像データの画質や音質は低いが長時間の録画が可能である長時間録画モードで動作させ、車両10に人が乗り込んでからは、映像データ内での乗員の状態をより詳細に識別することができる乗員録画モードで動作させることができる。
上記の長時間録画モードは、長時間に渡って常時録画を実行するモードである。長時間録画モードでは、制御部303は、例えば車両10が自動車教習所等で使用される車両10であれば、自動車教習所の営業時間の間、常時録画を続ける。
制御部303は、常時録画を続ける時間の長さや撮影機器101(101F、101R)のSDカード306等の容量等に応じて、長時間録画モードで撮影する「映像データに含まれる各種のパラメータ、例えばフレームレート、解像度、ビットレート等、の映像データの質」(以下単に「映像データの質」とも称する)を、変更することができるとよい。
なお、「映像データの質の変更」は、映像データに含まれる各種のパラメータ、例えばフレームレート、解像度、ビットレート等のうち少なくとも1つの変更であるとよい。
上記の乗員録画モードは、長時間録画モードに比べてより高い質で映像データを撮影するモードである。乗員録画モードでは、制御部303は、例えば車両10が自動車教習所等で使用される車両10であれば、教官1910と教習生1920の距離、表情、視線、動き、ハンドリング操作、会話、等を、後で解析できる程度の質で、映像データを撮影、記録する。
制御部303は、特定する対象に応じて、乗員録画モードで撮影する映像データのフレームレート、解像度、ビットレート等の映像データの質を、変更できるとよい。
なお、乗員録画モードでは、制御部303は、その都度特定される出来事(イベント)に応じて、更に映像データの質を変更することができるとよい。それにより、後述するように、各種のハラスメント行為あるいはハラスメント類似行為の発生が特定された場合、映像データの質をより高品質に変更し記録することで、制御部303がその時点で、より高い精度で発生した行為がハラスメント行為に該当するか否かを判定することができる、又は、映像データを確認するユーザが事後により詳細に発生した行為がハラスメント行為に該当するか否かを検討することができる。
このようにすれば、制御部303は、限られた電力量や記憶容量であっても、長時間の録画と、必要に応じた高画質の録画を、両立して実行しやすくなる。
なお、上記の映像データの質の変更は、後述の制御例においても同様に理解されるものであり、以下の記載では概略的にのみ説明する。
第2の制御例
入力例:ハラスメント行為があったことを特定できる映像。
出力例:映像データの質の変更。
制御部303は、設定された基準に従うハラスメント行為があったことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の撮影設定に関して、映像データの質をより高く変更する(S820)。
なお、この第2の制御例においてより高く変更される映像データの質は、上記の第1の制御例に関して説明した長時間録画モードよりも高品質であればよいが、乗員録画モードよりも、高品質であるとよりよい。
制御部303は、1種類のパラメータに基づいて、ハラスメント行為として、例えば乗員間の距離が0になったら接触や暴力が行われたと特定したり、乗員間の距離が急激に0に近づいたりマイナス値となったりしたら威嚇が行われたと特定したり、乗員の一方が突然大きな声量で発話をしたと特定したりする構成であるとよい。
制御部303は、2種類以上のパラメータに基づいて、ハラスメント行為として、例えば乗員間の距離が0になったり急激に0に近づいたりした状況と、車内の音量が急激に上昇した状況が同時に発生した場合に、パワハラ等が行われたと特定する構成であるとより高い精度で且つより細やかなバリエーションの状況を特定することができるのでよい。
それらの特定に関しては、図17、図21との関連でより具体的に後述する。
追加的に又は代替的に、制御部303は、2種類以上のパラメータに基づいて、ハラスメント行為として、例えば乗員間の距離が0になったり急激に0に近づいたりした状況と、乗員の会話内容に拒絶を示す内容が含まれていたり、乗員の発話内容に「ヤメテクダサイ」等の音含まれていたりする状況が同時に発生した場合に、セクハラ等が行われたと特定する構成であってもよい。
上述したように、各種のハラスメント行為あるいはハラスメント類似行為の発生が特定された場合に、制御部303は、映像データの質をより高品質に変更し記録することで、制御部303やユーザによるハラスメント行為の判定や検討をより正確に行いやすくなる。
なお、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、各種のハラスメント行為を特定した場合、映像データに、特定したハラスメント行為の関連する情報を付加する、あるいは、特定したハラスメント行為の関連する情報を割り当てる、構成であるとよりよい。
撮影機器101(101F、101R)や、施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107、処理装置108の各モジュールは、特にはそれぞれのデータ管理モジュール516、716、2216は、映像データに付加あるいは割り当てられた情報を、映像データに関するインデックス情報として利用することができる。
なお、本明細書内の説明において、撮影機器101(101F、101R)の制御部303によって「ハラスメント行為」と判定された行為は、必ずしも法律上、あるいは社会通念上のハラスメント行為と一致することを意図してはない。
例えば、乗員間での「接触」や「接近」を「ハラスメント行為」や「ハラスメント類似行為」として設定してもよい。その場合、例えば、危険を避けるための車両10の急旋回による、乗員間での「接触」や「接近」がハラスメントに当たるか否かは、ユーザは、実際の映像データを確認することによって、判断することができる。
この第2の制御例においてより高い映像データの質で撮影記録を行うモードをハラスメント録画モードと称する。
前述の第1の制御例との組み合わせの別の例として、制御部303は、乗員が車両10に乗り込んだ際には、長時間録画モードから乗員録画モードへの変更は行わずに長時間録画モードのまま撮影記録を続け、ハラスメント行為があったことを特定した場合、直接ハラスメント録画モードへ移行してもよい。
このような構成では、ハラスメント行為やハラスメント類似行為が発生した場合にだけ映像データを記録する構成と比べて、車両10の利用時間に渡って映像データが記録されているので、ハラスメント行為やハラスメント類似行為が車両10の利用時間中に「なかった」ことを確認や証明しやすくなる。
映像データの処理上明確な基準で判定される以下の所定のイベント、例えば乗員同士の接近や接触、大声での威嚇等の出来事、の発生が検出や特定されなかったという結果と、その根拠となる映像データの双方を、ユーザが提示することができることは、問題となるイベントが車両10の利用時間中に認められないことの根拠として有益である。また、それは同時に、ユーザ以外の第3者が、独自に検証を行う上でも有益である。
このような構成は、上記の利点に加えて更に、イベント発生前後を含めた録画時間帯を低画質のみで録画する構成と比べて、車両10の利用時間中の行為に対して、ハラスメント行為の疑いが生じた場合、ユーザは、疑いが生じた行為が、ハラスメント行為であるか否かについての判断を、より高画質で記録された映像データを用いることで、より高い信頼性や妥当性で行うことができる、という利点を有している。
それにより、問題となるイベントの発生が車両10の利用時間中に特定されなかった場合でも、映像データから検証できると同時に、問題となるイベントの発生が車両10の利用時間中に制御部303により機械的に特定された場合には、そのようなイベントが実際に発生したか否かを、更に高い質の映像データを用いて、ユーザ等が人の判断で、検証できる。
なお、この実施形態、及び、本明細書中での、「ハラスメント行為」としては、特にパワーハラスメント(パワハラ)、モラルハラスメント(モラハラ)、セクシャルハラスメント(セクハラ)、マタニティハラスメント(マタハラ)、ジェンダーハラスメントを想定している。
パワハラ、あるいは、セクハラであれば、制御部303は、例えば乗員間の距離、乗員間の距離の接近速度、乗員の声量等を単独で又は組み合わせて解析することで、暴力や威嚇、あるいは、嫌がらせや侮辱、の発生を判定することができる。
モラハラ、セクハラ、マタハラ、ジェンダーハラスメントであれば、制御部303は、例えば、車内での会話やその他の音声、例えば舌打ちや口笛、等を、単独で又は組み合わせて解析することで、嫌がらせや侮辱の発生を判定することができる。
例えば「女のくせに」、「男のくせに」、「妊婦のくせに」という女性や男性や妊婦を侮蔑するような意味内容の有無を解析してハラスメントの発生を判定する他、より簡潔に且つより低演算負荷で、会話中の音を解析して「オンナノクセニ」、「オトコノクセニ」、「ニンプノクセニ」といった音や音の組み合わせの有無から、ハラスメントの発生を判定してもよい。
制御部303は、更に、車内に複数のマイクが存在する構成では、ユーザによる優先的に会話を録音する対象となる人物の選択入力を受け付けることができる機能を有しているとよい。そのような構成では、制御部303は、対象となる人物の車内の会話をより良好に録音できるように、マイクごとに感度やゲインを調整する構成であるとよい。
それにより、ユーザは、例えば騒がしい車内で、対象となる人物が小声でハラスメント行為に該当する発言をした場合であっても、より確実に対象となる人物の会話を録音することができる。
なお、制御部303は、乗員ごとに、各種のハラスメント録画モードへ移行する基準を変更できるとよりよい。
例えば乗員が男性のみであることを判定すると、制御部303は、マタハラの判定の実行を停止すると、演算負荷や記憶容量の消費を低減できるので有利である。
第3の制御例
入力例:乗員の人数を特定できる映像。
出力例:乗員の人数に基づく情報。
第3-1の制御例
制御部303は車両10に乗り込んだ乗員の人数が何人であるかを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、車両10に乗り込んだ人数やそれまでに乗り込んだ合計の人数に関する情報を、撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部から出力する、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力させる(S820)。
このような構成では、例えば幼稚園・保育園等の送迎バスのように、乗り込む園児の人数が決まっている場合等に、予定の人数が乗り込んだか等を、運転手や引率者が容易に確認することができる。
第3-2の制御例
同様に、制御部303は、車内で確認できる乗員の人数が何人であるかを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、車両10内で確認できる乗員の人数に関する情報を、撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部、出力する、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力させる(S820)。
このような構成では、例えば幼稚園・保育園等の送迎バスのように、乗員が小さく乗員の把握が困難である場合等に、映像データ上確認できない場所へ乗員が移動していること等を、運転手や引率者に対して迅速に通知することができる。
更に、上記の制御例におけるそれまでに車両10に乗り込んだ合計の人数との間に差異が生じている場合、制御部303は、その差異に関する情報を例えば警報として通知することができる。そのような差異が生じる1つの原因は、園児が、車内の撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)のいずれの撮影範囲からも死角となる場所、例えば座席と座席の間の床、座席の下の隙間、荷物として車両10に積載されたバックの中、にいるような状態が挙げられる。
制御部303は、上記の差異に基づき、園児等が、車内の撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)のいずれの撮影範囲からも死角となる場所に、移動してしまったことを、運転手や引率者に迅速に警告することができる。
それにより、運転手は、対象となる園児を通常の座席上に戻すために、車両10を停車させたり、引率者は、対象となる園児を確認したりすることができる。
第3-3の制御例
同様に、制御部303は、車両10から降りた乗員の人数が何人であるかを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、車両10から降りた乗員の人数に関する情報を、撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部から出力する、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力する(S820)。
このような構成では、例えば幼稚園・保育園等の送迎バスのように、以下の所定の場所、例えば幼稚園・保育園等の施設の駐車場等、で降車する園児等の人数が決まっている場合、例えば全ての園児や引率者が降車することが決まっている場合、等に、制御部303は、車内に依然として乗員が乗車していることや置き去りが発生していること等についての通知を行うことができる。それにより、ユーザは、乗員の車内への置き去り等が発生してしまうことをより確実に防止することができる。
更に、制御部303は、例えば降車した乗員の人数が以下の所定の値、例えば乗車した人数の値等、に達する前に車両10のエンジンや電源がオフになった場合、LAN等の施設内のネットワーク103を介して、ユーザ端末106へ置き去り確認の通知を、メール等で送信する構成であるとよい。その場合、制御部303は、例えばメールにURLアドレス等を添付し、ユーザがURLアドレス等にアクセスすることで対象となる車内の映像をユーザ端末106上で再生したり、ユーザ端末106を介して、ユーザの声や姿を撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力させたり、できるようにするとよい。
上記の構成に追加して、又は代替的に、制御部303は、施設内の撮影装置、例えば施設に入る際に健康状態を確認するサーマルカメラ、体表面温度測定カメラ等、で確認された施設への入場者数に関する情報を取得し、その情報を置き去りの発生の判定にしようしてもよい。
例えば、制御部303が確認した降車人数が予定の降車人数、例えば全て乗員数、に満たない場合であっても、施設への入場者数が、予定の降車人数に対応していれば、置き去り確認の通知を行わない、あるいは、置き去り確認の通知の後に改めて、予定の人数が施設へ入場したことについての通知を行うとよい。
上記3つの制御例を組み合わせることで、送迎に関連して生じる事故、特には園児の置き去り等、をより効果的に予防することができることに加えて、運転手や引率者の負担を軽減することができる。
上記3つの制御例を実行する構成の1つの実施形態としては、例えば、送迎バス、観光バス、長距離バス等での利用するための構成であって、
撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の1つとして、又は、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)とは別の装置、例えばハンディ端末やポータブル端末として、車両10への乗降車のときに、本人確認や、体温確認と撮影等と、乗降人数の計測を行う第1のカウントシステムと、車両10内の乗員の人数を計測する第2のカウントシステムと、を備え、第1のカウントシステムで計測した乗降人数と第2のカウントシステムで計測した乗員人数に基づく情報の通知、例えば高速道路のパーキングエリアでの休憩後の出発時等での車内の人数不足等についての通知、を映像や音声で行う構成が挙げられる。
このような構成では、第1のカウントシステム、及び、第2のカウントシステムがそれぞれに設けられた連携モジュールを介して、計測した人数の情報の受け渡しをすることができるとよい。特に、第1のカウントシステムがハンディ端末やポータブル端末といった装置である場合には、それらに後から第2のカウントシステムとの連携モジュールをインストールすることができる構成であるとよい、あるいは、それらに接続するスマートフォン等のユーザ端末106の撮影機器連携モジュール611に、第1のカウントシステムと第2のカウントシステムを連携させる機能を追加できる構成であるとよい。
なお、第3-1の制御例から第3-3の制御例で使用可能な撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタとしては、例えば撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタとしては、仮想の引率者、仮想のドライブアシスタント、仮想のドライブコンパニオン、仮想の同乗者等として認識されるバーチャルキャラクタを表示するバーチャルキャラクタ表示装置であってもよい。
そのような構成では、バーチャルキャラクタから園児へ、「座席に座ってね」等のメッセージを出力するとよい。また、ユーザが、そのようなメッセージに代えて、「座り方を教えてほしいな」等の園児が自ら座席に座ってみせたくなるような、メッセージを出力することを選択できる構成であるとよりよい。
第4の制御例
入力例:車両10に人が乗り込んだことや、車両10から人が降りたことを特定できる映像。
出力例:映像データの記録を終了するまでの時間の長さの変更。
第4-1の制御例
制御部303は、車両10に人が乗り込んだことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)による撮影を終了するまでの時間長や、撮影機器101(101F、101R)による映像データの記録を終了するまでの時間長や、撮影機器101(101F、101R)の電源311をオフにするまであるいは撮影や撮影の記録を停止するまでの時間長を、その時点で設定されている時間長よりも延長する(S820)。
なお、上記の時間長は、例えばバッテリー容量や記憶媒体の容量を節約するために、撮影機器101(101F、101R)を待機状態やスリープ状態やシャットダウン状態等へ移行させるまでの時間の長さである。制御部303は、それらの時間長を予めプリセットされた長さから、ユーザによる設定入力に基づいて変更できる構成であるとよい。
このようにすれば、制御部303は、乗員が車両10に乗り込んでから延長された時間までの間に、特定のイベント、例えば乗員がシートベルトを装着したかどうか、等の監視を、より確実に実行することができる。
また別の実施形態では、制御部303は、車両10が営業車等であり、乗員が営業者である場合に、乗員が車両10に乗り込んでから延長された時間までの間に、移動を開始したかどうか等の監視を行ってもよい。
第4-2の制御例
制御部303は、車両10から人が降りたことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)による撮影を終了するまでの時間長や、撮影機器101(101F、101R)による映像データの記録を終了するまでの時間長や、撮影機器101(101F、101R)の電源311をオフにするまであるいは撮影や撮影の記録を停止するまでの時間長を、その時点で設定されている時間長よりも延長する(S820)。
制御部303は、上記の時間長さを、第4-1の制御例の場合と同様に設定する構成であるとよい。
このようにすれば、制御部303は、乗員が車両10から降りてから延長された時間までの間に、特定のイベント、例えば乗員が車両10から安全に離れたか、乗員が降りてから車両10がロックされるまでの間に不審者の接近があったか、等の監視を、より確実に実行することができる。
特に、制御部303は、車両10から人が降りた場合に延長する時間の長さを、車両10に人が乗り込んだ場合に延長する長さよりも長く設定できるとよりよい。それにより、制御部303は、車両10から人が降りた場合には、特には車両10から人がいなくなった場合等には、車両10内に人がいることにより、人の目による監視が可能である車両10に人が乗り込んだ場合よりも長い時間、上記の監視を実行することができる。
第4-1の制御例、第4-2の制御例のいずれにおいても、制御部303は、それぞれの撮影機器101(101F、101R)やカメラ102(102F、102R)に対して、時間長を個別に設定することができる構成であるとよい。
例えば、乗員が建築や土木関係の仕事に車両10を使用する状況で、乗員が車両10から降りた後、例えば車両10後部のハッチバックドアを開け、仕事道具や機材等の積み下ろし作業に日常的に比較的長い時間を費やすような場合、ハッチバックドアの周囲を撮影する撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の撮影時間をより長時間に設定し、仕事道具や機材等の積み下ろし作業の開始から終了までをより確実に記録できるようにするとよい。
第4-3の制御例
制御部303は、車両10に人が乗り込んだことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315や、撮影機器101(101F、101R)に接続された装置の出力装置から、車室内を録画中であることを通知する画像や音声を出力する(S820)、例えば、スピーカから「車室内を録画中です」という音声メッセージを出力したり、モニタに「車室内を録画中です」という画像や動画を出力したりするとよい。
それによりユーザは、乗員に対して、無断で録画を行う事態が発生することを、より確実に避けることができる。
更に、ユーザは、乗員に対して、一方では、車内の映像が録画されているという安心感を与え、他方では、車内の映像が録画されていることを印象付けることで、犯罪行為やハラスメント行為等の抑止効果を高めることができる。
車内の映像が録画されていることを印象付けることは、例えばいたずら目的や私怨等での、犯罪行為やハラスメント行為等に関する虚偽の訴え等の発生を低減しやすくなる。
第5の制御例
入力例:乗員個人を特定できる映像や予約情報421、521等。
出力例:個人に割り当てられた機能の起動。
第5-1の制御例
制御部303は車両10に乗り込んだ乗員が特定の人物であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、特定された人物に割り当てられた機能の実行を開始する(S820)。
第5-1-1の制御例
制御部303は、車両10が、サービスを提供するために利用される車両10、例えば自動車教習所で利用される車両10、である状況において、運転している人物が教官1910であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、撮影機器101F、101Rの指導サポート機能をオンにする(S820)。
指導サポート機能とは、例えば、教習終了までの時間や、車両10が路上教習の走行範囲内を走行しているか、等についての情報を、撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部から、出力する、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力させる機能である。それにより、教官1910はより運転指導等に集中することができる。
第5-1-2の制御例
制御部303は、車両10が、サービスを提供するために利用される車両10、例えば自動車教習所で利用される車両10、である状況において、運転している人物が教習生1920であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、撮影機器101F、101Rの教習運転サポート機能をオンにする(S820)。
教習運転サポート機能とは、例えば、教習の開始時に教習生1920に対して緊張を和らげるようなメッセージ、例えば「本日の教習を担当する車両001号です、どうぞよろしくお願いいたします」や「今日は天気が良いので気持ちよく運転できそうですね」や「ユピテル、ツイテルッ(付いてる、点いてる)!」や「ユピテル、見守ってるっ!」といった撮影機器101のCM又は撮影機器101の製造会社又は販売会社(事業会社と読み替えてもよい。)のWebで使用されているキャッチコピー等のメッセージや、教習所ごとに設定した運転難易度の高い道路や交通状況に近づいたことを予め通知するメッセージ、例えば「この先、教習コース中最難関ルートです」、等を、撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部から、出力する、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力させる機能である。
それにより、教習生1920はよりリラックスして、より余裕を持って、あるいはより安心して、運転に臨みやすくなる。特に、撮影機器101のCM又は撮影機器101の製造会社又は販売会社のWebで使用されているキャッチコピー等のメッセージを通知すると、さりげなく、教習中に同製造会社又は販売会社の製品を教習生や教官にアピールすることができる。
第5-1-3の制御例
制御部303は、乗員が要観察人物であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、撮影機器101F、101Rの人物トレース機能をオンにする(S820)。
人物トレース機能は、撮影機器101(101F、101R)の常時録画モードでの設定よりも、例えば上記の長時間録画モードでの設定よりも、より高い品質で、要観察人物である個人が車両10を利用している間、撮影を継続する。
それにより、ユーザは、サービスの利用に対して不安を感じている顧客に対するサービスが適切であるかをより正確に検証したり、度々苦情が寄せられる従業員の挙動をより細かく検証したり、することができる。
第5-1-4の制御例
制御部303は、予約情報421に登録された人物と撮影機器101(101F、101R)で撮影された人物が別人であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、車内及び車外の人物や装置の少なくとも一方に人物不一致に関する情報を出力する(S820)。
制御部303は、人物不一致に関する情報を、例えば、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315、例えばスピーカやモニタから、あるいは撮影機器101(101F、101R)に接続した装置のスピーカやモニタから、音声や画像、動画等で通知したり、外部の装置へ送信したりするとよい。
それにより車内の人物、例えば自動車教習所の教官1910、や、車外のユーザ、例えば自動車教習所の責任者等は、予約情報421に登録された、本来その車両10を利用する予定である人物が、別の人物に代わっている状況に、より迅速に対応することができる。
例えば、自動車教習所での利用においては、教習生1920が別の人物に代わっていた場合、教官1910は車内での「予約人物を異なります」といった通知により、教習を続行するかについての可否をより迅速に問い合わせることができる。
また別の例では、ユーザは、次回の運転可能時間に達している人物と、これから車両10を運転しようとしている人物が別人である場合、より迅速に対応することができる。
「次回の運転可能時間に達している人物」とは、例えば前回の運転の後、法律や規則によって定められた所定の休憩時間が経過した人物である。
制御部303は、例えば、複数の車両10を利用する観光バス等の運転手等の運転予定情報であって、法律や規則によって定められた所定の休憩時間が反映された運転予定情報に基づき、次回の運転可能時間に達している人物を特定し、且つ、それらの人物の中に、これから車両10を運転しようとしている人物が含まれているかを判定する構成であるとよい。
第5-1-5の制御例
制御部303は、予約情報421又は撮影機器101(101F、101R)の映像データから車両10を運転する人物が、出力制限対象として設定されている人物であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、撮影機器101(101F、101R)の出力制限通知モードや車両10の出力制限モードをオンにする(S820)。
「出力制限通知モード」とは、例えば、車両10の速度や車内スピーカの音量等が制限値に近づいた場合に通知を行う動作モードである。
そのような構成では、例えば、複数のフォークリフトを複数の運転手で共用する場合に、ユーザが設定する安全な速度範囲を超えて運転する傾向がある運転手に対しては、より細やかに注意を促すことができる一方で、その他の運転手に対しては、そのような注意によって注意が散漫となることを避けることができる。
「出力制限モード」とは、例えば、車両10の速度や車内スピーカの最大音量等を制限する制御モードである。
そのような構成では、例えば、複数のフォークリフトを複数の運転手で共用する場合に、ユーザが設定する安全な速度範囲を超えて運転する傾向がある運転手に対して、速度制限を設けることで、その運転手の運転に関しては平均的により安全な運転速度の管理を行うことができる一方で、その他の運転手は、必要に応じて、一時的に安全な速度範囲を超えて運転することが可能となる。
第5-1-6の制御例
制御部303は、予約情報421又は撮影機器101(101F、101R)の映像データから車両10を運転する人物が、運転挙動監視対象として設定されている人物であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、撮影機器101(101F、101R)や車両10の運転挙動監視モードをオンする(S820)。
「運転挙動監視モード」とは、例えば、脇見運転や運転中のユーザ端末106の操作等を監視するモードである。
そのような構成では、複数の車両10を複数の運転手で共用する場合に、制御部303は、ユーザが設定する人物、例えば、頻繁に脇見運転をする傾向にある人物に対しては、より細やかに行動を監視し、適宜、各種の通知音声や通知画面を出力する、例えば「脇見運転に注意しましょう」、「この先要注意交差点です」等を出力する。
それにより、ユーザは、より注意が必要な運転手に対しては、高い頻度で注意を促す一方で、過去に事故歴等のない運転手に対しては不要な注意を出力することによって注意力が削がれることを避けやすくなる。
なお、制御部303は、通知音声や通知画面を、例えばバーチャルアシスタント等のキャラクタによる通知や会話として、撮影機器101(101F、101R)や撮影機器101(101F、101R)と協働する機器のディスプレイやスピーカから、出力してもよい。
第5-1-7の制御例
制御部303は、予約情報421、521等から乗員が、時間割等により定められた所定の時間帯にサービスの提供を受ける予定の人物であることを特定した場合(S810、S1010)、撮影機器101(101F、101R)の撮影時間帯を設定する(S820)。
例えばユーザが自動車教習所等の経営者等である場合、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、取得した予約情報521等から特定した乗客ごとに、その乗客のサービス利用の時間帯、例えば教習を受ける時間帯に、撮影機器101(101F、101R)の撮影を実行する。
なお、制御部303は、サービス利用の時間帯としては、例えば教習の開始から終了までの時間帯に加えて、教習の開始の前の時間帯や教習の終了の後の時間帯のうち少なくとも一方を、例えば5~10分程度、含めて設定することができる機能を有しているとよい。
そのようにすれば、ユーザは、教習前後での車両10付近での映像データも取得することができるので、そのような映像データを、より適切なサービスの提供や、車両10付近で問題が生じた場合の検証に用いることができる。
第5-1-8の制御例
制御部303は、予約情報421、521等から乗員が、トレーニングに関するサービスの提供を受ける予定の人物であることを特定した場合(S810、S1010)、撮影機器101(101F、101R)の乗員ごとのトレーニング内容に関する情報を出力する(S820)。
例えばユーザがトレーニングジムやパーソナルジムの経営者等である場合、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、取得した予約情報521等から特定したエアロバイクやランニングマシーンを使用する乗員であるトレーニーごとに、その乗員のトレーニング内容に関する情報を、音声及び画像や動画、の少なくとも一方で出力する。
なお、制御部303は、トレーニング内容に関する情報として、予め定められたトレーニング情報や、トレーニング中の乗員のパフォーマンス、例えば運動負荷やラップタイムやフォーム等、や、生体情報、例えば心拍数や呼吸数や発汗量等、に基づくトレーニング情報を出力する機能を有するとよりよい。
そのようにすれば、ユーザは、トレーニーが予約情報421や利用者情報422として入力した所望のトレーニング内容や運動強度に基づくトレーニング情報を、撮影機器101(101F、101R)から出力させることができるので、トレーナーやトレーニーは、トレーニング中にその都度自分でメニュー設定等を行わなくても、各トレーニーにパーソナライズされたトレーニング情報を出力することができる。
それにより、トレーニーは、トレーナーと近距離でコミュニケーションが取れない状況であっても、自身にパーソナライズされたトレーニングを受けることができる。
第5-1-9の制御例
制御部303は、乗員が変わったことを特定した場合(S810、S1010)、企業や組織に関する情報を出力する(S820)。
なお、企業は組織に関する情報とは、例えば、ユーザの会社に関する情報や撮影機器101(101F、101R)の製造会社又は販売会社に関する情報である。
例えば、撮影機器101(101F、101R)は、運転席に乗っている人が変わったことを検知した場合、アクセサリ電源が操作されていなくても、上述した撮影機器101の製造会社又は販売会社の名称、又はハウスマークを含む起動画面、例えば出願人のハウスマークとしてYロゴとも呼ばれるものを表示したYロゴの起動画面等、を表示する機能を備えるとよい。このようにすると、アクセサリ電源の操作の有無にかかわらず、運転席に乗っている人が変わったときには、新たに運転席に座った人に向けてその製造会社又は販売会社についてのアピールをすることができる。
或いは、撮影機器101(101F、101R)は、アクセサリ電源がオフ(ACCOFF)された場合、撮影機器101の製造会社又は販売会社の名称、又はハウスマークを含む終了画面、例えば上記Yロゴの終了画面等、を表示しつつ、アクセサリ電源をオフする機能を備えるとよい。このようにすると、アクセサリ電源がオフされて車両の使用が終了されるときに、その製造会社又は販売会社についてのアピールをすることができる。
或いは、撮影機器101(101F、101R)は、アクセサリ電源のオン時に、「〇〇録画を開始します」又は「〇〇電源ONします」(「〇〇」は事業者の名称を示す。)という具合に、事業者の名称とともに、アクセサリ電源がONされたこと又は録画を開始すること等の撮影機器101(101F、101R)の動作を示すメッセージを、音声又は表示により出力する機能を有するとよい。このようにすると、アクセサリ電源がONされたこと又は録画を開始する事実を通知するとともに、さりげなく製造会社又は販売会社についてアピールすることができる。
或いは、撮影機器101(101F、101R)は、「気を付けて運転してください。by〇〇」、「安全運転に心がけてください。by〇〇」(「〇〇」は事業者の名称を示す。)という具合に、事業者の名称とともに、安全運転を促すメッセージを、音声又は表示により出力する機能を有するとよい。このようにすると、安全運転を意識づける通知をするとともに、さりげなく製造会社又は販売会社についてアピールすることができる。
或いは、撮影機器101(101F、101R)は、アクセサリ電源がオフされた場合には、「お疲れ様でした。〇〇」「乗車ありがとうございました。〇〇」「またのご利用お願いします。〇〇」(「〇〇」は事業者の名称を示す。)という具合に、事業者の名称とともに、運転を終了した人を労うメッセージを、音声又は表示により出力する機能を有するとよい。このようにすると、運転を終了した人を労うとともに、さりげなく製造会社又は販売会社についてアピールすることができる。
或いは、撮影機器101(101F、101R)は、自動車教習所用モードと、汎用モードとを相互に切り替え可能な構成のもとで、自動車教習所用モードのときにはこれらの撮影機器101の製造会社又は販売会社の名称、又はハウスマークを表示する処理を実行する一方、それ以外のモード、例えば汎用モードのときには、この処理を行わないようにするとよい。このようにすると、教習中の人をターゲットとして、その製造会社又は販売会社についてのアピールをすることができる。
第5-2の制御例
制御部303は車両10に乗り込んだ乗員に幼児が含まれることを特定した場合(S810、S930、S1010)、制御部303は、置き去り防止機能や幼児見守り機能を実行する(S820)。なお、乗員に幼児が含まれることの特定は、映像データの映像の画像に基づいて行う他、映像データの映像の音声に基づいて行うこともできる。
それにより、ユーザが幼児の面倒を見ながらの乗降車のため通常の乗降車に比べて余裕のない状態であっても、制御部303は、ユーザによる入力操作を必要とせずに、置き去り防止機能や幼児見守り機能を実行することができる。
置き去り防止機能とは、設定した時間長よりも長い時間に渡って幼児が車両10内に一人でいる場合に、制御部303が、車両10のクラクションを鳴らす命令を出力したり、エアコンを起動させ車内温度を調整や直射日光を避けるサンシェードの展開を行って、車両10内の環境を設定した環境に近づけるための命令を出力したり、指定の連絡先へ電話やメール等で置き去りの発生の通知をしたりする機能である。
幼児見守り機能とは、車内の幼児に、特には顔や目に、日光が当たっていること、車内の幼児に、特には顔や口に、物体が当たっていること、幼児の体勢が不安定であること、例えばチャイルドシートから身体がはみ出ていること、等を判定し、制御部303がそれらの状態が発生していることを判定した場合に、それらに関連する情報を出力する機能である。それによりユーザは、運転中に認識することが困難な幼児にとって不快な状態等に、対応しやすくなる。
なお、本実施形態は、幼児、一般に満一歳から満六歳ぐらいまでの子ども、の他、例えば、乳児、高齢者、要介護者、何らかの障害やハンディキャップを有する個人、更にはペット等にも適用することができる。
第5-3の制御例
制御部303は車両10に乗り込んだ乗員が正規のユーザであることを特定した場合(S810、S930、S1010)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)を正規のユーザに割り当てられた通常の動作モードで動作させる(S820)。
なお、正規のユーザに割り当てられた通常の動作モードは、撮影機器101(101F、101R)に予め登録された動作モードの他、各種の機能等のオンオフがユーザごとにパーソナライズされた動作モード等であってもよい。
第5-4の制御例
反対に、制御部303は車両10に乗り込んだ乗員が正規のユーザではないことを特定した場合(S810、S930、S1010)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)をサイレントモードで動作させる(S820)。
サイレントモードとは、外見上、撮影機器101(101F、101R)が起動中であることを確認しにくい動作モードである。例えば、録画中のランプを点灯させずに録画を実行する。それにより、制御部303は、車両10が車上荒らしや窃盗の被害にあっている状況で、犯人に覚られずに撮影を実行することができる。
それにより、撮影機器101(101F、101R)による撮影の実行に気づいた犯人が、撮影機器101(101F、101R)を破壊したり、撮影機器101(101F、101R)から記憶媒体を抜き取ったりする事態を回避しやすくなる。
なお、この制御例では、制御部303は、正規のユーザ以外の人物をまとめて「非正規ユーザ」という個人として特定する構成であってもよい。
第5-5の制御例
制御部303は、車両10に乗り込んだ特定の人物を特定した場合(S810、S930、S1010)、制御部303は、特定した人物の状況や状態や好み等に基づく情報を出力する(S820)。
制御部303は、特定された人の状態又は動作に基づいて、撮影機器101(101F、101R)から出力される通知音声や通知画面の少なくとも1つを変更する。制御部303は特に、車両10の内外の環境や状況が同等のあるいは類似であっても、人物ごとに、撮影機器101(101F、101R)から出力するあるいは撮影機器101(101F、101R)に接続した装置から出力させる通知音声や通知画面を、変更する構成であるとよい。
更に、制御部303は、変更可能な通知音声や通知画面をユーザに提示し、それらに対するユーザの選択を受け付ける構成であってもよいが、ユーザが独自に作成した通知音声や通知画面を追加することができる構成であるとよりよい。
それによりユーザは、撮影機器101(101F、101R)等にプリセットされた通知音声や通知画面から所望のものを選択してカスタマイズすることや、ユーザの嗜好をより反映させた独自の通知音声や通知画面を設定することができる。
第5-5-1の制御例
制御部303は、車両10の利用に関する予約や予定が判明している個人を特定した場合に(S810、S930、S1010)、判明している予約や予定に関する情報を出力する(S820)。
1つの実施形態では、車両10が自動車教習所での教習に使用され、制御部303が、今回の車両10を利用する間の教習内容が判明している個人を特定した場合、制御部303は、例えば、今回の教習内容の概要や注意点等について、運転開始前に通知を行うとよく、それにより、教習生1920はより円滑に教習に臨みやすくなる。
制御部303は更に、教習生1920の教習の段階に応じて設定されている注意点や、前回の教習時の内容を反映させたアドバイス等を出力するとよりよい。
制御部303は、例えば「今日はn回目の教習ですね」、「乗車後はすぐにシートベルトをする習慣を付けましょう」、「今日は坂道発進の教習です」、「今日は路上講習です」、「〇〇さんがんばってください」(〇〇は教習生1920の名前)等の通知やアドバイスや応援等を出力するとよい。
更に、制御部303は、ユーザからの各通知やアドバイスの入力を受け付ける機能を有しているとよい。
また別の実施形態では、車両10が業務に使用され、制御部303が、今回の車両10を利用する間の業務内容、例えば営業先とのアポイントメントの日時や場所等の内容、が判明している個人を特定した場合、制御部303は、例えば、今回の教習内容の概要や注意点等について、運転開始前に通知を行うとよく、それにより、教習生1920はより円滑に教習に臨みやすくすくなる。
更に別の実施形態では、車両10が業務に使用され、制御部303が、業務上の成績が判明している従業員を特定した場合、その従業員の成績や実績に応じた、感謝やアドバイス等を出力するとよく、それにより、ユーザである業務の責任者は、個々の従業員を個別に支援しやすくなる。
それにより、ユーザは、車両10の利用者の個々人に対して、より細やかなフォロー体制を提供することができるので、車両10の利用者のサービスや従業員の業務に対する満足度を向上させやすくなる。
第5-5-2の制御例
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の起動時に予約情報421や従業員情報423や利用者情報422等に基づき、乗員を特定した場合に(S810、S930、S1010)、特定した乗員に応じて、撮影機器101(101F、101R)の起動画面や起動音声を変更する(S820)。
変更する起動画面や起動音声は撮影機器101(101F、101R)にプリセットされているものをユーザが選択する構成であるとよいが、撮影機器101(101F、101R)のユーザによって書き換え可能に構成された記憶領域への入力を受け付ける構成であるとよりよい。
制御部303は、ユーザによって書き換え可能に構成された記憶領域に加えて、ユーザによって書き換え不能に構成された記憶領域を有しており、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社がプリセットした起動画面や起動音声は、そのユーザによって書き換え不能に構成された記憶領域に記憶している構成であるとよい。
なお、書き換え不能に構成された記憶領域とは、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社が、ユーザによる書き換えを想定や保証や推奨していない、あるいは禁止している、記憶領域を意味する。
制御部303は、変更用の起動画面や起動音声を、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315からの入力、例えばマイクからの入力により、取得する構成であるとよいが、図15、図16の操作画面1500、1600との関連で後述するように、制御部303は、例えば施設端末105から、ネットワーク103を介して、取得する構成であるとよりよい。
なお、操作画面1500、1600は、映像データの管理画面の一例である。
制御部303は、入出力部315として形成された画面に音声フレーズの一覧等を表示し、別の入出力部315として形成された録音ボタンを設けてそのボタンが押されたら、一覧から選択された音声フレーズに対応する音声の録音を行う機能を有するとよい。制御部303は、録音した音声を確認のための再生をする機能を有するとよい。
なお、音声フレーズについては、ビューア(例えば、PCビューア)で、SDカード306に記録して、撮影機器101(101F、101R)に取り込めるようにしてもよい。例えば施設端末105を用いて操作可能なビューアについては、図15から図19等を用いて後述する。
制御部303は音声再生中に録音ボタンが押されたら、音声再生を停止して録音状態になり、その再生中だった音声を録音したもの差し替える機能を備えるとよい。
起動画面や起動音声は、その他の画面や音声と比べて、乗客の記憶や印象に残り安いものであるので、ユーザは、起動画面や起動音声を、より乗員にとって魅力的であると考えられるものに変更することで、サービスや業務に対する乗員の印象をより向上させることができる。起動画面としては、例えば、撮影機器101のユーザが形成する会社やその系列の会社の名称、又はハウスマークや、撮影機器101の製造会社又は販売会社の名称、又はハウスマーク(例えば、出願人のハウスマークとしてYロゴとも呼ばれるもの。)を表示する画面とすると、宣伝広告効果を高める上で望ましい。起動音声としては、撮影機器101の製造会社又は販売会社の名称を称呼する音声とすると、同様に宣伝広告効果を高める上で望ましい。また例えば、上述したような撮影機器101のCM又は撮影機器101の製造会社又は販売会社のWebで使用されているキャッチコピー等の音声メッセージとすることも、宣伝広告効果を高める上で望ましい。例えば、教習所の卒業生は、車両購入する可能性があるから、このような宣伝広告効果により、上記製造会社又は販売会社の製品、車載機器(例えば、ドライブレコーダ)を購入してもらえる可能性が高まる効果が期待できる。
ユーザがサービスの提供や業務に車両10を利用している場合、制御部303は更に、撮影機器101(101F、101R)の起動時のロゴを、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社のものから、ユーザの会社や組織のロゴへ変更する機能を有しているとよい。
なお、制御部303は変更用の起動画面や起動音声に加えて、その他の通知画面や通知音声等の情報も、同様に変更することができる機能を有しているとよりよい。
制御部303は、更に、起動画面や起動音声を、曜日や月日に関して、曜日ごと、月ごと、日ごとに変更することができる機能を有しているとよりよい。なお、曜日や月日とは、日時情報の一例である。
そのような構成では、ユーザは、業務で使用する車両10に、理念に沿ったメッセージ、例えば、「目を見て挨拶しましょう」、「お客様の気持ちになって行動しましょう」等を細かく設定することができる。
第5-5-3の制御例
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の起動時に、起動画面や起動音声を出力するよりも以前に、撮影データから乗員の属性、例えば年齢や性別や外見的特徴、を特定した場合(S810、S930、S1010)、特定した属性に応じた起動画面や起動音声を変更する(S820)。
変更する起動画面や起動音声については、上記の第5-5-2の制御例と同様に設定することが可能であり、説明は省略する。
第5-5-2の制御例、第5-5-3の制御例のいずれの制御例においても、ユーザは、乗員の特徴に応じて、起動画面や起動音声を細かく変更することが可能であり、サービスの顧客や従業員に対して、個々人により狙いを定めたメッセージを、非常に印象に残りやすいタイミングで出力することができる。
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社によってプリセットされた特徴を各乗員に対して割り当てることで、乗員の特徴を特定してもよい。
制御部303は、それに追加的に又は代替的に、ユーザによって入力された特徴に基づいて、乗員の特徴を追加してもよい。更に、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社が提供する、各種の特徴や複数の特徴からなる特徴セットを、更新や購入により追加できる構成であるとよりよい。
撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社は、複数のユーザから収集した映像データを、機械学習等により分析して獲得した特徴を提供すると、ユーザは、データ量や演算負荷の関係でユーザ自身では獲得が困難である、特徴を効率よく利用することができる。
第5-5-4の制御例
制御部303は、前回までの車両10の利用時の外見的特徴と、今回の車両10の利用時の外見的特徴が異なることを特定した場合(S810、S930、S1010)、外見的特徴の差異に関する情報を出力する(S820)。
外見的特徴は、ユーザの外見から特定できる特徴とするとよく、例えばメガネの装着の有無とするとよい。制御部303は、例えば、前回までの車両10の利用時にメガネをかけていた特定の個人が、今回の車両10の利用時にメガネをかけていない場合に、例えば「メガネは不要ですか?」、「今日はコンタクトを付けているのですか?」等のメッセージを出力する。
それにより、車両10の利用者は、自身が見守られているような安心感や、仮に実際にメガネを掛け忘れていた場合には、メガネをかけることを想起させることができる。
制御部303は、前回までの車両10の利用時の特徴に関する情報を、例えば施設端末105から利用者情報522として取得するとよい(S1010)。
外見的特徴としては、その他にも、ユーザの髪の長さや髪型、化粧の有無や化粧の方法、表情、服装等のユーザの外見から特定できる特徴としてもよい。メッセージとしては、外見的特徴の変化に関する情報や、外見的特徴を指摘する情報(例えば、外見的特徴を褒める情報)を含むとよい。
第5-5-5の制御例
制御部303は、好みが判明している個人を特定した場合(S810、S930、S1010)、乗員の好みに適合するコンテンツ映像や広告映像を出力する(S820)。
なお、制御部303は、年齢、性別、体型、職種、ファッション、目的地、車内での会話内容等に基づく各種の統計的グループに分類される人物であって、分類されたグループごとに趣味や嗜好が判明しているグループに属している人物を、「好みが判明している人物」として特定すると、より柔軟に通知情報の内容を選択、決定することができるのでよい。
更に、制御部303は、映像データから乗員が退屈さに関連する反応、例えば目を細めた又は閉じた状態、あくびの頻度、こくりこくりとした頭の動き等、を示していることを特定した場合に、例えば統計的に判明している乗員の好みに適合する情報を出力するようにすると、乗員のコンテンツ映像や広告映像に対する興味や関心をより引き出しやすいのでよい。
第5-5-6の制御例
制御部303は、性格が判明している個人を特定した場合(S810、S930、S1010)、通知の表現を乗員の性格に適合するものへ変更する(S820)。
制御部303は、個人の性格についての情報を、例えば施設端末105から利用者情報522として取得するとよい(S1010)。
第5-5-6-1の制御例
制御部303は、落ち着いた音楽をかける傾向にある特定の個人が車両10に乗り込んだことを特定した場合には(S810、S930、S1010)、制御部303が出力する各種の通知やメッセージを、落ち着いた印象の通知セットやメッセージセットの中から選択して出力する(S820)。
落ち着いた印象の通知セットやメッセージセットとは、例えば、撮影機器101(101F、101R)にプリセットされた音声ファイルのうち、落ち着いた印象を与える評価の高い声優等によって録音された、あるいは、ユーザにより落ち着いた性格であると認識されているキャラクタの声で録音された音声ファイルのセットである。
第5-5-6-2の制御例
制御部303は、アップテンポの音楽をかける傾向にある特定の個人が車両10に乗り込んだことを特定した場合には(S810、S930、S1010)、制御部303が出力する各種の通知やメッセージを、活発で活動的な印象の通知セットやメッセージセットの中から選択して出力する(S820)。
活発で活動的な印象の通知セットやメッセージセットとは、例えば、撮影機器101(101F、101R)にプリセットされた音声ファイルのうち、活発で活動的な印象を与える評価の高い声優等によって録音された、あるいは、ユーザにより活発で活動的な性格であると認識されているキャラクタの声で録音された音声ファイルのセットである。
同一の車両10に搭載された同一の撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、第5-5-6-1の制御例や第5-5-6-2の制御例で説明した制御を、その車両10を使用する人物ごとにその都度実行するとよい。
ユーザは、第5-5-6-1の制御例や第5-5-6-2の制御例で説明した通知セットやメッセージセットを、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社から追加で購入することができるとよい。
更に制御部303は、ユーザや乗員に対して、ユーザや乗員の好みに合いそうな通知セットやメッセージセットを提案する機能を有しているとよりより。
第5-5-7の制御例
制御部303は、乗員が映像データの複製を予約した人物であることを特定した場合には(S810、S930、S1010)、制御部303は、映像データの複製を予約した人物以外の人物にプライバシー保護処理を施した映像データを作成する(S820)。
この制御例については、図19、図20を用いて後述するが、そのようにすれば、ユーザは、同乗者のプライバシーに配慮した映像データを、映像データの複製を予約した人物に提供することができる。
第6の制御例
入力例:車両10に人が乗り込んだことを特定できる映像又は情報。
出力例:撮影機器101(101F、101R)の撮影や記録を開始する制御。
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)による映像や、車両10に搭載された人感センサからの信号や、ユーザ端末106からの信号等、に基づき、車両10に人が乗り込んだことを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)による撮影や記録を開始する制御を行う(S820)。
制御部303は、車両10のメイン電源、エンジン、モータ等のオンオフ状態によらず、上記の制御を実行する構成であるとよりよい。
それにより、ユーザは、例えばエンジンを切った状態で駐車中の車両10をユーザが意図しない目的で使用されている様子やエンジンを切った状態で生じた不測の自体の様子等の、映像データを、より確実に取得することができる。
第7の制御例
入力例:車両10の操作要素を操作する人を特定できる映像。
出力例:操作を行った人に応じたイベントの設定。
制御部303は、撮影機器101(101F、101R)による映像に基づいて、車両10の操作要素を操作した人物を特定した場合(S810、S930)、制御部303は、別の人物による同一の操作要素の操作を異なるイベントとして設定する制御を行う(S820)。
それにより、ユーザは、操作要素を操作した人物をより明確に区別して実行されたイベントの適切さを判断することができる。
第7-1の制御例
制御部303は、ブレーキペダルが複数備えられた車両10、例えば自動車教習用の車両10、において、ブレーキ操作(動作)を行った人が、教官1910であるか、又は、教習生1920であるかを、撮影機器101(101F、101R)による映像内での教官1910及び教習生1920の少なくとも一方の足の動きに基づいて特定した場合には(S810、S930、S1010)、ブレーキ操作を行った人物が教官1910であるか、教習生1920であるかに応じて、ブレーキ操作を別のイベントとして設定する(S820)。
それにより、制御部303は、車両10の走行環境が同様であっても、例えば、他車両との車間距離や相対速度、それらの変化等が同様であっても、教官1910がブレーキ操作を行った場合と、教習生1920がブレーキ操作を行った場合とで、映像データに対して異なるイベント情報を割り当てる構成であるとよい。
例えば、制御部303は、他車両との車間距離や相対速度が適切な状態であり、ブレーキを操作する必要がない走行状態で、教習生1920が急ブレーキを行った場合は、不慣れな教習生1920によるブレーキ操作として、問題イベントとしての記録は行わず、同様の状態で、教官1910が急ブレーキを行った場合は、不適切な指導が行われた可能性があるとして、問題イベントとしての記録を行うとよい。
上記の処理は、上述の処理装置108を用いた映像データの転送時、又はその後に、処理装置108は処理装置108に接続された映像データの転送先、例えば施設端末105において実行されてもよい。
第8の制御例
入力例:乗員がその日初めて車両10に乗車した人であることを特定できる映像。
出力例:通知音声や通知画面の変更。
制御部303は、車両10に乗り込んだ人にとってその日初めての乗車であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、制御部303は、日ごとの初乗車時通知用の音声を出力させる(S820)。
日ごとの初乗車時通知用の音声は、撮影機器101(101F、101R)のユーザによって書き換え不能に構成された記憶領域に保存された音声情報と、ユーザによって書き換え可能に構成された記憶領域に保存された音声情報との間で選択できる構成であるとよい。
制御部303は、他車両のその日の利用状況を共有する構成であるとよりよい。例えば、制御部303は、複数の車両10を所有する自動車教習所やタクシー事業所内で、各車両10の撮影機器101(101F、101R)が無線LAN等で情報接続している状態で、既にその日に車両10を利用した人物についての情報を共有する構成であるとよい。
それにより、ユーザは、1人の乗員に対して、1日に1度通知する予定の通知、例えば始業前の安全唱和等を、複数回通知する状況が生じることを避けやすくなる。
第9の制御例
入力例:乗員の服装を特定できる映像。
出力例:服装に応じた撮影機器101(101F、101R)の動作モードの変更。
制御部303が、運転手が仕事着であることを特定した場合(S810、S930)、制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の撮影を、業務モードで動作させる(S820)。
例えば、ユーザが個人タクシーの運転手であれば、制御部303は、業務での使用と自家使用とで、撮影機器101(101F、101R)の動作モードを分けることができる。
制御部303は、業務モードでの撮影機器101(101F、101R)の動作時間を記録してもよい。制御部303は、例えば撮影機器101(101F、101R)の販売会社が運営する外部管理サーバ107へ、月間の業務モードでの合計の動作時間についての情報を送信する。販売会社は、受け取った月間の業務モードでの合計の動作時間やユーザ情報725や設定情報720等に基づいて、車両10のユーザに対して、業務モードの使用料金を請求するとよい。
そのようにすると、ユーザは、業務モードの使用権利を買い切ることに比べて、安価に業務モードの使用を試したり、開始したりすることができる。
第10の制御例
入力例:映像データの画角に占める乗員の割合を特定できる映像。
出力例:撮影機器101(101F、101R)ごとの撮影や記録の実行や停止。
制御部303は、それぞれの撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)により撮影される画角内に占める乗員の割合が設定値よりも大きいことを特定した場合(S810、S930)、撮影される画角内に占める乗員の割合が設定値より大きい映像を撮影している撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の映像データの記録や録画を停止する(S820)。
なお、画角内に占める乗員の割合が0%である状態は、例えば、車内に人がいないような状態であり、画角内に占める乗員の割合が100%である状態は、例えば、人物が撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)に近づきすぎて、映像内に人物しか写っていないような状態である。
なお、別の実施形態では、撮影や録画の停止に代えて、撮影や録画を低画質モードへ変更することもできる。
それによりユーザは、特に撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体の記憶容量を有効に活用することができる。
更に、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)のレンズに人や物が接触しており、映像データが真っ暗であるような場合にも、制御部303は同様の制御を行うとよい。
第11の制御例
入力例:乗員の生体反応を特定できる映像や生体情報。
出力例:乗員の感情や体調に応じた制御モードや機能の起動。
制御部303は、乗員の撮影された映像データ内での表情や動き等や、ユーザ端末106、例えばウェアラブル端末、により検知された生体情報、例えば心拍、生体電位、体温等に関する情報等、から乗員がリラックス状態にあること、あるいは、緊張状態にあること、を特定した場合(S810、S930)、特定した運転手の状態に応じて、各種の通知音声や通知画面、等を出力する(S820)。
例えば、制御部303は、運転手がリラックス状態にあることを特定した場合(S930)、アップテンポの音楽を再生することで、運転手の気分をより向上させ、適度な覚醒状態へ導き、例えば眠気に繋がるようなリラックスしすぎた状態にならないようにすることができる。
また別の実施形態では、制御部303は、運転手が緊張状態にあることを特定した場合(S930)、リラクゼーション音楽を再生したり、バーチャルアシスタント等のキャラクタによる会話を開始したりすることで、運転手の気分を落ち着け、緊張状態を緩和させる構成とすることができる。
それによりユーザは、例えば車両10内の人物ごとに、その人物の緊張状態やリラックス状態等に応じて、より好印象を与えることが期待できるあるいはその人物をよりリラックスさせることが期待できる通知を出力することができる。
第12の制御例
入力例:乗員による車両10の操作部の操作を特定できる映像。
出力例:操作部の音声入力モードの起動。
制御部303は、乗員が車両10の操作部、例えば中央コンソール等、を操作したこと、を特定した場合(S810、S930)、コンソール等に割り当てられた各種の機能に対する音声入力の受付を開始する(S820)。
制御部303は、上記の音声入力の開始に伴い、音声入力の受付を開始したことを通知する情報を出力するとよい。
それにより、乗員、特に運転手は、例えば映像データに撮影された運転中に正面を向いたまま車載機器を操作しようとする動作に基づいて、適切なタイミングで、音声入力による支援を得ることができる。
なお、コンソール等は、音声入力に対応させることができる構成であればよく、車両10にもともと設けられている操作部や、ユーザによって後付された操作部であってもよい。
制御部303は、更に、運転手に応じて、例えば運転手ごとの各機能の頻度に応じて、音声入力を可能にする機能を変更する構成であるとよい。
第13の制御例
入力例:所定のイベントが発生したことを特定できる映像。
出力例:イベントに応じた記録や通知の出力。
制御部303は、所定のイベントが発生したことを特定した場合(S810、S930、S1010)、映像データへの発生したイベントに関連する情報の付与や、イベントに関連する情報に関連する通知の出力等を実行する(S820)。
所定のイベントとは、例えば、各種のハラスメント行為やハラスメント類似行為、同乗者間の接近や接触、車内での私物の置き忘れ、歓談、設定されたキーワードを含む発言、急な大声の発声、急な盛り上がり等であり、人ごとに判定の基準を調整できるとよい。
制御部303はそれらのイベントが発生した場合に、それらをイベントとして記録して映像データを録画する。制御部303は更に、映像データへの発生したイベント情報の付与や、映像データと発生したイベント情報の関連付けを行うとよい。
制御部303は更に、該当する車両10の次回の使用時に、例えば撮影機器101(101F、101R)の起動後に、車内の人物に対して、上記のイベントが発生したことや映像データに発生したイベントが記録されていることに関する通知、例えば「このSDカードには逸脱したデータが入っています」といった音声メッセージや記録されているイベントに応じて画面やインジケータの色を変えた画像メッセージ等、を出力する、あるいは、ネットワーク103を介して、システムの管理者等の端末に、そのようなイベントが発生したことやイベントが記録されていることに関する通知を送信する。
制御部303は更に、ユーザによる選択入力に応じて、例えば人物ごとに、特定するイベントや記録するイベントの設定を変更してもよい。それにより柔軟に個々のイベントの映像データを記録し、且つ、その有無を認識することができる。
例えばユーザが自動車教習所の運営者や経営者であれば、ハラスメント行為やハラスメント類似行為等の問題行為に関して、度々そのような行為について苦情が寄せられる教官1910に対しては、それらの行為のついてのイベント記録の判定基準を厳しく設定し、より多くの映像データを記録するようにする一方で、そのような行為についての苦情が寄せられたことのない教官1910に対しては、それらの行為のついてのイベント記録の判定基準を緩く設定することであるいはイベント発生を特定した後でも映像記録を低画質のままにすることで、記録容量を有効に利用することができる。
映像データからハラスメント行為の特定する処理やハラスメント行為が発生したことを記録する処理等は、処理装置108が映像データの転送時に実行してもよいし、映像データを受け取った施設端末105等が実行してもよい。それにより、撮影機器101(101F、101R)の制御部303の演算負荷を低減することができる。
第14の制御例
入力例:乗員の会話を特定できる映像。
出力例:映像データの音質の変更。
制御部303は、車内で会話が発生したことを特定した場合(S810、S930)、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)に付属のマイクや、撮影機器101(101F、101R)に接続した装置に付属のマイクの、音声録音設定の変更や映像データの音声情報の処理等の制御を実行する(S820)。
制御部303は、音声録音設定の変更として、録音音質の向上、録音感度の向上、指向性の切り替え、ゲインの調整等を行う。
制御部303は、映像データの音声情報の処理として、ノイズキャンセリング技術等を用いて、映像データの音声情報からノイズや環境音を除去したり低減したりする。
追加的に又は代替的に、制御部303は、映像データの音声情報の処理として、会話音声の明瞭化を行ってもよい。
制御部303は、車内に搭載された各マイクに対してそれぞれ異なって上記の音声録音設定の変更や映像データの音声情報の処理等を実行する構成であるとよりよい。
第15の制御例
入力例:乗員の会話を特定できる映像。
出力例:会話に応じた再生優先度の設定。
制御部303は、車内での会話、特には楽しそうに盛り上がっている会話、が発生したことを特定した場合(S810、S930)、複数の撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の個々の映像データに対して、再生優先度を設定する(S820)。
制御部303は、例えば会話をしている人の姿が最も良好に録画されている映像データの映像再生優先度を高く設定し、また、会話をしている人の声が最も良好に録音されている映像データの音声再生優先度を高く設定する。
同一の車両10の同一の時間帯に撮影された複数の映像データに対し、ユーザが再生優先度に基づく再生を選択した場合、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、複数の映像データから、動画像に関しては時間ごとに会話をしている人の姿が最も良好に録画された動画像を切り替えて、音声に関しては時間ごとに会話をしている人の声が最も良好に録音された音声を切り替えて、再生する。
それにより、ユーザは、マルチアングルカメラで撮影した複数の映像を、魅力的なシーンごとにピックアップして編集したような映像を再生することができる。
上記の制御は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303によって設定された再生優先度に基づいて、施設端末105の表示制御モジュール515、ユーザ端末106の表示制御モジュール615、処理装置108の表示制御モジュール2215、でも同様に実行することができる。
なお、再生優先度は、施設端末105のデータ処理モジュール517、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717、処理装置108のデータ処理モジュール2217等が、事後的に設定する機能を有しているとよい。
上記の処理は、上述の処理装置108を用いた映像データの転送時、又はその後に、処理装置108は処理装置108に接続された映像データの転送先、例えば施設端末105において実行されてもよい。
第16の制御例
入力例:乗員や車両10の開閉部を操作したことが特定できる映像。
出力例:開閉部付近を撮影する撮影機器101(101F、101R)の設定の変更。
制御部303は、車両10の開閉部が操作されたことを特定した場合(S810、S930、S1010)、撮影機器101(101F、101R)の録画延長機能をオンにする(S820)。
制御部303は、例えば、乗員が車両の駆動部、例えばエンジンやモータ、をオフにしてから、所定の時間で録画を停止する自動録画停止モードで作動させている状況で、車両10の開閉部、例えば、ドア、ハッチバック、トランク、ボンネット等が操作されたことを特定した場合(S810、S930、S1010)、開閉部を操作した人ごとに、録画延長機能を有効にするとよい(S820)。
所定の時間は、数分から数時間の間で、ユーザにより選択することができる時間であるとよい。
録画延長機能とは、録画を停止するまでの時間を延長する機能である。
制御部303は、どの開閉部が操作された場合に録画延長機能を実行するか、どの開閉部が操作されたら、どれだけの時間、録画を延長するか、開閉部が開いた状態であれば、録画を継続するか、等に関するユーザの選択入力を受け付ける構成であるとよい。
例えば、ユーザがハッチバックを開放したまま荷物や機材や資材あるいは廃棄物等を車両10から目的地まで複数回往復して運ぶ場合、制御部303は、ハッチバックが開放している間、映像データの撮影を継続するとよい。
特に、車両10に複数の撮影機器101(101F、101R)が搭載されている場合、ハッチバック周辺を撮影する撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の映像データの質を向上させるとよりよい。
向上させた映像データのフレームレートは例えば30fps等であると、問題が発生した場合の確認が行いやすいのでよい。
更には、撮影の継続中に、ユーザ以外の人物が撮影される状況では、「現在録画中です」等の音声メッセージを出力したり、ハッチバック周囲の音声を録音するマイクの感度を向上させたりするとよりよい。
更に、制御部303は、どの乗客が開閉部を操作したかに基づき、撮影機器101(101F、101R)の設定変更の内容を変更する構成であるとよりよい。
例えば、車両10が自動車教習所で使用される場合であれば、教習の終了時間付近で教習生1920がドアを開閉した場合は、教官1910が依然として車内にいるので、録画延長や映像データの質の向上する制御は実行せず、教官1910がドアを開閉した場合は、教習終了後の車内及び車外の状態をより確実に記録するために、録画延長や映像データの質の向上する制御を実行するとよい。
また、例えば車両10がタクシー業務で使用される場合であれば、降車時に乗客がドアを開閉した場合は、通常の業務の一般的な出来事(イベント)なので、録画延長や映像データの質の変更する制御は実行せず、運転手がドアを開閉した場合は、問題が生じたあるいは生じる可能性があるので、録画延長や映像データの質の向上する制御を実行するとよい。
第17の制御例
入力例:乗員や車外の様子を特定できる映像。
出力例:乗員や車外の様子の映像に基づくNFTデータの作成や流通。
第17-1の制御例
制御部303は、乗員が特定の反応を示している状態、例えば乗員が楽しそうに乗車している状態や車外の景色に反応している状態、であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、そのような様子を撮影した映像データの非代替性トークンデータ(以下「NFTデータ」と称する(NFT:Non-Fungible Token))を作成する、又は、そのような様子を撮影した映像データをNFTデータの作成に使用するデータ、例えばNFTデータの前段階のデータを作成する(S820)。
なお、以降の説明では、NFTデータそのもの、又は、NFTデータを作成する際に使用するデータを、「NFT関連データ」とも称する。NFT関連データは、デジタルデータの所有証明書や鑑定書の機能を果たすものであり、例えば撮影した映像データについて、誰がいつ撮影したデータかを証明するものである。
例えば、自動車教習所で使用する車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、特に同時刻の車外の映像と車室内の映像とを関連付けることができる構成であると、制御部303は、車外の様子と教習生1920の反応が分かりやすい、臨場感のある映像データに基づき、NFT関連データを作成することができるのでよい。
制御部303は、NFT関連データの作成を、例えば、車内の乗員のユーザ端末106からの入力に応じて実行してもよいし、施設端末105から取得した予約情報521を参照して実行してもよい。
制御部303は、例えばNFTのブロックチェーンへ映像のハッシュ値を書き込む機能等を備えるとよい。
そのようにすれば、ユーザは、教習生1920に対して、教習時の様子を、単なる映像データを提供するだけでなく、より高付加価値のNFT関連データあるいはより高い価値になることが期待できるNFT関連データを、特には購入可能な商品として、教習生1920に提供することができる。
制御部303は、NFT関連データを、教習生1920が所有するユーザ端末106へ送信する機能を有しているとよい。
教習生1920が所有するユーザ端末106は、第2の外部装置の一例である。
例えば、教習生1920が、将来F1ドライバーとなった場合、F1ドライバーになる前の自動車運転初心者時代のNFT関連データやそれに基づく映像の価値は非常に高くなる可能性があるので、ユーザは、教習生1920に対して、教習の機会を提供するだけでなく、従来にない教習生1920にとって魅力的な商品を提供することができる。
第17-2の制御例
制御部303は、乗員が特定の反応を示している状態、例えば乗員が楽しそうに乗車している状態や車外の景色に反応している状態、であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、そのような様子を撮影した映像データのNFT関連データを作成し、流通のためのプラットフォームへ出力する(S820)。
なお、プラットフォームは、第2の外部装置の一例である。また、楽しそうに乗車している状態は、感情反応の一例である。
それにより、例えば、芸能人や各種のSNSの配信者、例えインフルエンサー等は、上記のようにして作成されたNFT関連データを、所有者を特定した状態でより容易に流通させることができるのでよい。
制御部303は、乗員、例えば運転者、の顔を認識し、顔に動きがあるとき、例えば顔の向きや表情に動きがあるとき、又は、乗員の会話や発声があるときを含む映像・音声の区間を切り出して、その切り出した映像の区間の映像データをNFT関連データ化してブロックチェーンに書き込むとともに、その区間の映像データの実体をサーバ、例えば外部管理サーバ107、へアップロードして、自動的に販売(例えばオークション)するサイトを生成する機能を有しているとよい。
制御部303は、外の景色の映像などを含める機能を有していると更によく、特に主に車外を撮影する撮影機器101(101F、101R)と、主に車内を撮影する車室内撮影用カメラ102(102F、102R)の映像データを含める機能を有しているとよりよい。
それにより、芸能人や各種のSNSの配信者は、編集作業を行うことなく、映像データの撮影後比較的すぐに、ファン等に、自身の直近の状況の映像を商品や作品として提供したり、販売したりすることができる。
なお、上記のNFT関連データの作成や出力に関連する処理は、処理装置108は処理装置108に接続された映像データの転送先、例えば施設端末105において実行されてもよい。
そのような構成では、例えば施設端末105のデータ処理モジュール517が、より魅力的な場面をピックアップするなどして編集された映像データに対して、NFT関連データの作成や出力する機能を有していると、より洗練されたNFT関連データを作成、出力することができるので、よりよい。
第17-3の制御例
制御部303は、乗員が特定の反応を示している状態、例えば乗員が楽しそうに乗車している状態や車外の景色に反応している状態、であることを特定した場合(S810、S930、S1010)、そのような様子を撮影した映像データのNFT関連データを、スマートコントラクトのためのデータ、例えば処理ルーチン等、を含めて、作成し、流通のためのプラットフォームへ出力する(S820)。
この構成における「スマートコントラクト」とは、NFT関連データの流通や販売に関連して、ブロックチェーンのトランザクション(Transaction(取引))等に関連して、自動的に実行される。それにより、特に当該NFT関連データの売却金額の一部を、例えば仮想通貨等で、撮影を行った車両10の提供者やドラレコの設置者に分配して送金する処理を実行することが可能となる。
第17の制御例における処理は、上述の処理装置108を用いた映像データの転送時、又はその後に、処理装置108は処理装置108に接続された映像データの転送先、例えば施設端末105において実行されてもよい。
第18の制御例
入力例:乗員を特定できる映像や予約情報421、521等。
出力例:乗員に応じたバーチャルキャラクタの制御。
制御部303は、乗員、特には運転手、が特定のユーザであることを特定した場合(S930、S1020)、その乗員に割当てられた設定やパラメータで、撮影機器101(101F、101R)又は撮影機器101(101F、101R)と協働する装置が表示するバーチャルキャラクタを制御する(S820)。
このような構成では、車両10に、撮影機器101(101F、101R)と協働する状態で、特には撮影機器101(101F、101R)の制御部303からの制御を受け付ける状態で、バーチャルキャラクタ表示装置が設置されている。
制御部303は、特に、現在乗車している人物によって、異なるバーチャルキャラクタを表示する構成、又は、同一のバーチャルキャラクタを異なる設定やパラメータで表示する構成であるとよい。
バーチャルキャラクタとは、例えばイラスト、アニメーション、CG、3DCG等で表示され、ユーザによって、仮想のドライブアシスタント、仮想のドライブコンパニオン、仮想の同乗者、仮想のトレーナーや仮想のパーソナルトレーナー、仮想の秘書等として認識されるキャラクタである。
このような構成では、複数の人物が、同一のバーチャルキャラクタ表示装置を搭載した同一の車両10を、使用する状況であっても、制御部303は、バーチャルキャラクタ表示装置に、各人物ごとに、異なるバーチャルキャラクタや、人格、例えば性格、の異なる同一のバーチャルキャラクタを、区別して表示させることができる。
制御部303は、更に、今回の車両10の使用により、特に運転により、更新されたバーチャルキャラクタの最新の設定やパラメータを、別の車両10の制御部303や車両10外の別の端末、特には別のバーチャルキャラクタ表示装置へ出力することができる構成であるとよりよい。
そのような構成では、ユーザが、異なる車両10を使用する場合であっても、同乗するバーチャルキャラクタを同一人物(同一人格)として認識することができるようになることに加え、更には、自宅等に据え置いたバーチャルキャラクタ表示装置でも、同一人物(同一人格)のバーチャルキャラクタを、経験を共有した状態で表示させることができる。
このような構成では、車両10に共通のバーチャルキャラクタに、複数人の異なる運転経験が共通して反映されることを効果的に回避することができる。例えば、ある目的地に初めて到着したユーザに対して、バーチャルキャラクタが「ここに来たのは久しぶりですね」といった、ユーサの認識と異なる反応を出力することをより効果的に回避することができる。
それにより、個々のユーザと個々のバーチャルキャラクタの間の関係の唯一性をより一層向上させることができる。
更に、ユーザや乗員の現在地とは異なる地点、例えば自宅等、に設置されたバーチャルキャラクタ表示装置がバーチャルキャラクタの制御部を有しており、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、そのようなバーチャルキャラクタ表示装置から、ネットワーク103やユーザ端末106、例えばスマートフォンやスマートウォッチ等、を介して取得した情報を用いて、バーチャルキャラクタとのコミュニケーション等を実行する構成であってもよい。
制御部303は更に、乗員ごとに、異なるバーチャルキャラクタ表示装置から情報を取得する構成であるとよりよい。
そのような構成では、制御部303は、それぞれの乗員が普段から自宅でコミュニケーションを取っているバーチャルキャラクタを介して、現在の走行状況等に応じたサポートを提供することができる。
図11は、撮影機器101(101F、101R)の別の制御フロー1100の例である。
撮影機器101(101F、101R)の別の制御フロー1100では、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、図8の撮影機器101(101F、101R)の制御フロー800を用いて説明した各種の特定と同様に、人の状態又は動作に関する第1の特定を行い(S1110)、車両10の状態、車両10の車内又は車外の状況、車両10の動作、車両10の予約内容、車両10を用いるサービスや業務の内容のうちの少なくとも1つに関する第2の特定を行い(S1120)、第1の特定及び第2の特定に基づいて、撮影機器101(101F、101R)を制御する(S1130)。
別の制御フロー1100は、撮影機器101(101F、101R)の制御フロー800に加えて、更に、車両10の状態、車両10の車内又は車外の状況、車両10の動作、車両10の予約内容、サービスの内容、のうち、少なくとも1つを特定する第2の特定ステップS1120を含んでいる。
なお、図11の別の制御フロー1100では、制御部303は、第1の特定ステップS1110は、第2の特定ステップS1120に先行して行うが、別の実施形態では、制御部303は、第2の特定ステップS1120を第1の特定ステップS1110に先行して行ってもよい。
更に、制御部303が、第1の特定(S1110)及び第2の特定(S1120)を同時に行う、特には、両者を継続的に実行し続けると、制御部303は、その都度の車内の人物や車両10の状態等に合わせて、撮影機器101(101F、101R)を制御することができるのよりよい。
制御部303は、第2の特定ステップS1120では、例えば、図12の車両10の状態の特定フロー1200で特定した情報や、図13の予約システムとの連携フロー1300により予約システムから取得した情報、等を用いて、車両10の状態、車両10の車内又は車外の状況、車両10の動作、車両10の予約内容、サービスの内容、のうち、少なくとも1を特定する。なお、図12の車両10の状態の特定フロー1200や、図13の予約システムとの連携フロー1300は、図11の撮影機器101(101F、101R)の別の制御フロー1100に含まれるフローの一例である。
なお、図11の別の制御フロー1100は、第1の特定と2の特定に基づく制御のフローを簡略化して示したものであり、制御部303は、複数の第1の特定を行うステップ(S1110)と、複数の第2の特定を行うステップ(S1120)を、それぞれ順序を入れ替えて実行したり並列的に実行したりすることができるとよい。
更に、制御部303は、第1の特定を行うステップ(S1110)、第2の特定を行うステップ(S1120)に加え、更に別の特定を行うステップやその他の情報を取得するステップを追加して実行する構成であるとよりよい。
図11の撮影機器101(101F、101R)の別の制御フロー1100について具体的に説明する前に、図12の車両10の状態の特定フロー1200、及び、図13の予約システムとの連携フロー1300について説明する。
図12は、車両10の状態の特定フロー1200の例である。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、撮影機器101(101F、101R)が撮影した映像データ、撮影機器101(101F、101R)に搭載された各種センサ、例えば加速度センサ305やGNSSセンサ307やGPSセンサ等、撮影機器101(101F、101R)と接続された装置に搭載された各種センサ、特には、車両10自体に搭載された各種センサ、制御部303に内蔵された記憶装置、及び、制御部303の外部の記憶装置、等のうち少なくとも1つから、車両10の状態情報を取得又は検出する(S1210)。
制御部303は、取得又は検出した車両10の状態情報から、車両10の状態を特定する(S1220)。制御部303は、特定された内容に関する情報を例えばデータ又は信号等の形で出力する(S1230)。
本明細書では、車両10の状態の特定フロー1200の例についてのみ図示しているが、制御部303は、図12の車両10の状態の特定フロー1200の例と同様のフローを、車両10の車内又は車外の状況、車両10の動作、車両10の予約内容、サービスの内容の特定するために、同様に実行することができる。
それにより、制御部303は、例えば、位置、速度、時間帯、距離等に関する状態、整備状態、積載物の積載状況、使用前後の車両10外側の状態や、使用前後や使用中の車室内の状況、車両10の駐車位置の周囲の状況や、操縦、制動、加速、停車、等に関する動作や、車両10が複数の使用者により交代で又は交互に使用される場合では、車両10の使用予約の内容、例えば前回の使用から次回の使用までの待機時間、使用者ごとの使用頻度や、車両10がサービスの提供や業務に使用される場合では、そのサービスや業務の内容、例えば使用目的、使用範囲、提供するサービスや業務の内容との適正、等に関連する特定を実行することができる。
更に、制御部303は、車両10が複数の使用者により交代で又は交互に使用される場合では、これらの特定を、使用者ごとに分類して実行することができるとよい。
図13は、予約情報システムとの連携フロー1300の例である。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、例えば上述の人の状態又は動作の別の特定フロー1000(図10)や車両10の状態の特定フロー1200(図12)において用いることができる予約情報421を取得するため、予約情報システムとの連携フロー1300を実行する。なお、予約システムとは、例えば図4を用いて説明した予約管理サーバ104に実装されたシステムである。以下の説明において、「予約システム」なる用語は、「予約管理サーバ104」と読み替えてもよい。
制御部303は、予約情報システムとの接続ステップを実行し(S1310)、予約情報システムとの接続が確立されない場合(S1320のNo)、再び予約情報システムとの接続ステップを開始する。
制御部303は、予約情報システムとの接続を確立すると(S1320のYes)、予約情報システムから必要な予約情報421を取得する(S1330)。必要な予約情報421を取得しない場合(S1340のNo)、制御部303は、再び予約情報421の取得ステップを実行する。制御部303は、必要な予約情報421を取得すると(S1340のYes)、予約情報システムとの接続を解除する(S1350)。
1つの実施形態では、予約情報システムは、車両10を用いて提供される所定のサービスや業務に関する情報を管理しているシステムであり、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、施設端末側の撮影機器連携モジュール511と連携し、上記の連携フロー1300に従い、予約情報システムと接続し、予約情報421を取得する。
所定のサービスや業務に関する情報とは、例えば、自動車教習所、幼稚園・保育園、デイケア、タクシー、レンタカー、カーシェア、配車、観光、リムジンクルーズ等に関連する情報や、運配送、搬送、作業現場への移動、営業、出退勤、等に関連する情報である。
具体的には、所定のサービスや業務に関する情報は、個々の人物と関連付けて、運転手、同乗者、走行ルート、目的地、滞在地、滞在時間、運転手のシフトや休憩時間、同乗者の乗車履歴等を有しているとよい。
別の実施形態では、予約情報システムは施設端末105とは別に設けられた構成であってもよい。更に、撮影機器101(101F、101R)が予約管理サーバ104から直接、予約情報421を取得する構成としてもよい。
上記の説明では、撮影機器101(101F、101R)と予約システムの間の連携について説明したが、図13の予約情報システムとの連携フロー1300の例は、施設端末105、例えば教習所端末、と、予約システムの間の連携においても、同様にして実行することができる。
図11の撮影機器101(101F、101R)の別の制御フロー1100では、制御部303は、人の状態又は動作に関する第1の特定(S1110)、及び、車両の状態、車両の車内又は車外の状況、車両の動作、車両の予約内容、サービスの内容等のうちの少なくとも1つに関する第2の特定を行う(S1120)。これらの特定内容に基づいて、以下に列挙する状況や状態の特定を行い、これらに対応する制御を実行する(S1130)。
車両10が所定のサービス提供エリアや業務エリアの外に出たか、
車両10が所定の地点に滞在したか、
車両10が所定の利用時間外に利用されたか、
車内に忘れ物があるか、
車両10に次回の利用予定があるか、(予約時間の締切時間が過ぎ、時間割の次の教習のない車のデータをコピーするシステム。)
車両10が極端な挙動で走行したか、
車両10の開閉部が操作されたか、
車両10の状態のチェックが行われているか、
車両10がどのような気象下にあるか、
車両10に異常があるか、
車両10の駆動ユニット(例えばエンジンやモータ等)がオフであるか、
車両10の積載物の重量に変更があるか。
所定のサービス提供エリアや業務エリアとは、例えばサービスの提供中や業務中に予定している走行範囲や走行ルート等である。
所定の地点とは、例えばサービスや業務に関連する目的地やサービスや業務とは無関係である施設や場所、サービスや業務との関連で滞在を避けるべき施設や場所等である。
所定の利用時間とは、例えばサービスの提供時間や業務時間、サービスや業務において許可された車両の利用時間等である。
なお、制御部303は、以下に説明する個々の制御を別の特定と組み合わせて実行したり、個々の制御を組み合わせて実行したりする構成であってもよい。
また、以下の説明では、表現の簡潔化を目的として単に「撮影機器101(101F、101R)」と記載して説明する構成であっても、技術的に可能であれば「撮影機器101(101F、101R)及びや車室内撮影用カメラ102(102F、102R)」と読み替えて理解してもよい。
以下の制御例では、上述のように、制御部303が、図11の別の制御フロー1100における、第1の特定を行うステップ(S1110)と、第2の特定を行うステップ(S1120)の順序を入れ替えて実行する構成や第1の特定を行うステップ(S1110)や第2の特定を行うステップ(S1120)を複数回行う構成、についても説明するが、それぞれのステップについては、図11の別の制御フロー1100の第1の特定を行うステップ(S1110)と第2の特定を行うステップ(S1120)の共通の符号を使用する。
なお、制御部303は、以下に説明する個々の制御例における制御を別の特定内容と組み合わせて実行したり、個々の制御例を組み合わせて実行したり、任意の制御例のみを実行あるいは停止したり、する機能を有しているとよりよい。
例えば、制御部303は、以下に説明する制御例に関して、1つの制御例について説明した特定ステップ(S1110、S1120、S1220)で実施する特定に、別の少なくとも1つの制御例の制御ステップ(S1130)で実施する制御を組み合わせてもよい。
また、以下では、各制御例を、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が、車両10の利用中に実行する構成について説明するが、それらの制御例のうち、車両10の利用中以外に実行可能な制御例、例えば映像データに処理を施す制御等、は、施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107、処理装置108の各モジュールによっても、同様に実行可能である、あるいは、各モジュールが協働して実行可能である。
例えば、映像データの画像や音声の加工に関連する制御等は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が車両10の利用中に実行することもできるし、施設端末105のデータ処理モジュール517、ユーザ端末106のデータ処理モジュール617、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717、処理装置108のデータ処理モジュール2217が、単独で又は協働して、対応する映像データを受け取った後に実行することもできる。
以下具体的な制御例を説明する。
第19の制御例
入力例:乗員を特定できる情報、車両10の設定された走行エリアに関する情報、車両10の走行位置に関する情報。
出力例:車両10が所定のエリアの外へ出たことに関する情報に基づく制御。
制御部303は、車両10が所定の走行エリアの外を、車両10が、走行していることあるいは走行したことを特定するとよい(S1120、S1220)。
所定の走行エリアとは、例えばサービスの提供中や業務中に予定している走行範囲や走行ルート等であるとよく、例えば乗員ごと、車両10ごと、車両10を用いて提供されるサービスごと、あるいは、車両10を用いて行われる業務ごと、に設定された走行エリア等であとよりよい。
第19-1の制御例
上記の特定を行った場合(S1120、S1220)、制御部303は、車両10が所定のエリア外を走行していることを、乗員に通知するメッセージを撮影機器101(101F、101R)のスピーカや表示部から出力する(S1130)、又は、撮影機器101(101F、101R)に接続した外部スピーカやモニタから出力させる(S1130)。
それによりユーザは、乗員ごと、例えば教習所の教官1910ごと、教習所の教習生1920ごと、営業や送迎等を行う従業員の担当エリアごと、に、柔軟に走行エリアを設定することで、車両10が複数の使用者によって使用される場合であっても、使用者ごとに適切な走行エリアでの走行をさせやすくなる。
例えば、制御部303は、所定のエリアとして教習所の教習コースを登録しておく機能を備えており、車両10の現在位置が教習コースを逸脱した場合、スピーカや表示部から、逸脱した旨の出力をするとよい。制御部303は、逸脱したタイミングでこの出力をしてもよいが、次回の撮影機器101(101F、101R)起動時にも逸脱した旨を出力する、又は、逸脱している日時範囲等を出力してもよい。
なお、乗員に通知するメッセージを出力するとした構成は、赤いマークを表示する等の別の方法により出力する構成としてもよい。
第19-2の制御例
上記の特定を行った場合(S1120、S1220)、制御部303は、車両10が所定のエリア外を走行したことを示す情報を、映像データに関連付けて、記録する(S1130)。
それによりユーザは、乗員ごとに、例えば教習所の教官1910ごと、教習所の教習生1920ごと、営業や送迎等を行う従業員ごとに、エリア外での走行を行ったときの映像データを管理しやすくなる。
例えば、制御部303は、所定のエリアとして教習所の教習コースを登録しておく機能を備えており、車両10の現在位置が教習コースを逸脱した場合、逸脱している範囲を別のフォルダ等に分けて記録しておくとよい。
第19-3の制御例
上記の特定を行った場合(S1120、S1220)、制御部303は、車両10が所定のエリア外を走行したことを記録した映像データを、撮影機器101(101F、101R)に収容された記憶媒体、例えばSDカード306に加え、車両10の収容スペース110に収容された別の記憶媒体に記憶する(S1130)。
それによりユーザは、乗員ごとに、例えば教習所の教官1910ごと、教習所の教習生1920ごと、営業や送迎等を行う従業員ごとに、エリア外での走行を行ったときの映像データをより確実に確保しやすくなる。
第19-4の制御例
上記の特定を行った場合(S1120、S1220)、制御部303は、車両10が所定のエリア外が走行したことをイベントとして記録した映像データを、無線通信、特には無線LANを介して、所定の外部端末、例えば、施設端末105、ユーザ端末106、外部管理サーバ107、処理装置108等へ、送信する(S1130)。
制御部303は、特に車両10の使用が終了した後や車両10が以下の所定の地点、例えば車両10を所有する企業や組織や、それらが提携する企業や組織が、提供する無線LANの通信可能エリアの範囲内の地点、に戻された後で、映像データの送信を行う構成であるとよりよい。無線LANの通信可能エリアとしては、教習所の施設内に形成された通信可能エリアとするとよい。
なお、制御部303は、車両10が上記の通信可能エリアの範囲外の地点にある場合、車内のユーザ端末106の通信接続機能を介して、ネットワーク103に接続し、映像データの一部や車両10が上記の通信可能エリア外を走行したイベントが発生したという情報を、上記の車両10を所有する企業や組織や、それらが提携する企業や組織に対して送信する機能を有しているとよりよい。
それにより、ユーザは、必要最小限のデータ通信量で、より迅速に上記のイベントが発生したことを、車両10外へ知らせることができる。
制御部303は、外部端末へ送信する映像データを、乗員ごとに、送信するか送信しないかを、設定する構成であるとよりよい。更に、制御部303は、外部端末へ送信する映像データを、車両10が所定のエリア外を走行したことに追加して又は代えて、映像データに含まれるイベントごとに、送信するか送信しないかを、設定する構成であるとよりよい。
制御部303は、映像データに割り当てられた優先度に応じて、映像データを外部端末へ映像データを送信する構成であるとよりよい。
それによりユーザは、乗員ごと、例えば教習所の教官1910ごと、教習所の教習生1920ごと、営業や送迎等を行う従業員ごとに、エリア外での走行を行ったときの映像データをより確実に確保しやすくなる。
なお、上記の第19-1から第19-4の制御例では、車両10が所定のエリア外を走行したこと、に関して説明したが、制御部303は、同様の制御を、車両10が所定の地点に滞在したこと、車両10が別の所定のエリア内に入ったこと、等に対しても同様に実行することができるとよい。
上記の所定のエリア、別の所定のエリア、については上述したが、それらは、図18を用いて説明する第1の範囲1820及び第2の範囲1825等に対応するものであってもよい。
上記の所定の地点は、図18を用いて説明する第1の地点1870、第2の地点1880、及び、第3の地点1890等に対応するものである。
制御部303は、例えば、予約管理サーバ104から直接取得した予約情報421や、施設端末105から取得した予約情報521に基づき、車両10に対して時間割の次の教習の予約がなく、且つ、次の教習の予約受付の締切時間が過ぎたことを特定した後に、外部端末へのデータの転送を行う構成であるとよりよい。
第20の制御例
入力例:車両10の予約状況を特定できる情報、及び、車両10外部の確認作業が実行中であることを確認できる映像。
出力例:車両10外部を確認する作業の撮影の開始。
制御部303は、現在の時刻が車両10の使用予約時間であること(S1120)、及び、車両10の周囲で人物が車両10外部の確認作業を実行中であることを特定した場合(S1110)、車両10外部の映像データの撮影を開始する(S1130)。
制御部303は特に、より高品質での車両10外部の映像データの撮影を開始する。
それにより、ユーザは、乗員が車両10に乗り込む以前であっても、より確実に、また特にはより高画質で、映像データを確保することができるのでよい。
これは、ユーザが、例えば自動車教習所やタクシー事業所等での車両10を運用する場合においては、適切な教習が行われているかの確認や、タクシー事業所から出発する前の点検が適切に行われたか等をより行いやすくなるのでよい。
第21の制御例
入力例:車両10の運転の環境を特定できる情報や映像、及び、乗員を特定できる情報や映像。
出力例:映像データの撮影の開始や高品質化。
第21-1の制御例
制御部303は、車両10が特定の運転環境下にあることを特定した場合(S1120、S1220)、車両10の映像データの撮影の開始や高品質化を実行する(S1130)。
車両10の特定の運転環境とは、例えば夜間等の時間帯の環境、雨天の環境、悪路走行環境、狭い路地での走行環境、危険とされる繁華街での走行環境等である。
第21-2の制御例
制御部303は、車両10が特定の運転環境、特定された運転環境に割り当てられた難易度を特定した場合であって(S1120、S1220)、車両10を運転する人物、及び、その人物に割当てられた運転技術を特定した場合(S1110)、難易度と運転技術の関係に応じて、車両10の映像データの撮影の開始や高品質化を実行する(S1130)。
そのような構成では、制御部303は、運転手の運転技術の上手さに応じて、高品質で録画する状況を細かく変更することができる。例えば、制御部303は、その運転手にとって、問題のない環境での運転であれば、映像データの品質を抑えて記憶媒体の容量を節約する。そして、制御部303は、その運転手が苦手とする環境での運転であれば、映像データの品質を向上させ、問題が発生した場合にはユーザによってより詳細な検証が可能となる高品質な映像データを作成することができる。
また別の例では、制御部303は、例えば、自動車教習所での教習やタクシー業務で車両10が使用される場合において、教習生1920や乗客が女性であり、夜間では、日中よりも、ハラスメント行為等の問題が発生しやすい状況では、映像データの品質を向上させ、問題が発生した場合にはユーザによってより詳細な検証が可能となる高品質な映像データを作成することができる。
更に別の例では、制御部303は、例えば、ユーザがタクシー業務で車両10を使用する場合において、乗客が泥酔者であり、乗客の乗車地点が危険な繁華街であることを特定した場合、映像データの品質を向上させ、問題が発生した場合にはユーザによってより詳細な検証が可能となる高品質な映像データを作成することができる。
制御部303は、ドライバーの運転技術の上手さや繁華街の危険度等を、施設端末105や外部管理サーバ107等から取得し、また更新することができるとよい。
施設端末105のデータ処理モジュール517や外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717は、複数の車両10や複数の乗員、特には複数の運転手に関連する映像データの分析や解析に基づいて、上記の運転技術の上手さや繁華街の危険度等を算出し、撮影機器101(101F、101R)の制御部303へ送信する構成であるとよい。
第22の制御例
入力例:乗員が乗客であることを特定できる映像や情報、及び、車両10内に忘れ物があることを特定できる映像。
出力例:忘れ物があることを知らせる情報の出力。
制御部303は、予約情報や映像データから、乗員が乗客、例えばタクシー等の乗客、であることを特定した場合であって(S1110)、その乗客の乗車時と降車時の車内映像から、車内に忘れ物があることを特定した場合(S1120)、制御部303は、車内忘れ物があることを通知する情報を出力する(S1130)。
制御部303は、例えば、撮影機器101(101F、101R)のスピーカやモニタから、あるいは、撮影機器101(101F、101R)に接続したスピーカやモニタから、忘れ物があることを通知するメッセージや画像や動画を出力するとよい。
制御部303は、更に、上記のモニタに、乗客の乗車前の車内の映像と乗客の降車後の車内の映像とを交互に表示する機能や、乗客の乗車前の車内の映像と乗客の降車後の車内の映像の高画質画像を撮影する機能や、忘れ物が映された範囲をトリミングして表示する機能等、を有しているとよりよい。
それにより、ユーザは、撮影機器101(101F、101R)のディスプレイに表示する映像を見比べて、どこに何が忘れられているかをより容易に認識することができる。
そのような構成では、例えばタクシー等の乗客が忘れ物をした場合、運転手は、モニタ上で、忘れ物の有無や詳細をより迅速に判断できるので、乗客がタクシーを離れてしまう前に、その乗客を呼び止めやすくなる。
なお、別の制御例では、制御部303は、乗客が車両10を降りる前や途中に、車内忘れ物があることを通知する情報の出力を行ってもよい。
第23の制御例
入力例:車両10の異常を特定できる映像や情報、及び、運転手を特定できる映像。
出力例:異常の特定前後で運転手の変更に基づく制御。
制御部303は、車載センサの検出信号や映像データから車両10に異常が発生したことを特定した場合であって(S1120)、異常の特定前後で運転手が代わったことを特定した場合(S1110)、代わった運転手に応じて、動作モードを変更する(S1130)。
「車両10の異常」としては、例えば車両10から発生する異音、特には車両10のタイヤ付近にペットボトル等の異物が取り付けられたことにより発生する異音、等である。
そのような構成では、制御部303は、異常の特定の前後で運転手が登録された運転手から、登録されていない運転手へ代わった場合に、撮影機器101(101F、101R)の動作モードを防犯モードへ変更したり、車両10の駆動モードを防犯モードへ移行させたりすることができる。
撮影機器101(101F、101R)の防犯モードとは、車両10の位置情報を外部へ通信したり、第5-4の制御例で説明したサイレントモードを実行したりする動作モードである。
車両10の防犯モードとは、車両10の走行機能を停止させたり、制限したり、ロック解除不能とする駆動モードである。
それにより、車両10が、例えば車両10に異物が取り付けられたことにより、異音が発生する状態にあり、運転手が、異音の原因を確認するため、車両10の電源をオンにしたまま、エンジンやモータを起動したまま、車外に出た後に、車両10を奪う目的の犯人が車両10を運転しようとしたとしても、車両10の走行を停止させたり、制限したり、車内に犯人を閉じ込めたままにできるので、ユーザは、より安全に車両10を運用することができる。
第24の制御例
入力例:車両10の駆動ユニットの状態を特定できる情報、乗員の予約情報、車内の乗員の有無が確認できる映像。
出力例:車外撮影モードの起動。
制御部303は、現在の時間に乗員による車両10の使用予約が入っている時間であることを特定した場合であって(S1110)、車両10の駆動ユニット、例えばエンジンやモータ、がオフであることを特定し(S1120)、且つ、車内に乗員が乗っていないことを特定した場合(S1110)、車外撮影モードを起動する(S1130)。
車外撮影モードでは、制御部303は、車内を主に撮影する映像データの品質に比べて、車外を主に撮影する映像データの品質を高めて撮影を行う。
制御部303は更に、車外撮影モードにおいては、予約情報421から特定する車両10の使用時間の開始時間よりも以前から撮影や記録を開始し、車両10の使用終了時間よりも以後に撮影や記録を終了する機能を有しているとよい。
そのような構成では、ユーザは、予約された車両10が適切に使用されたか、例えば、必要以上に長い時間に渡って使用の予約が入れられていないか、等を判断しやすい。
第25の制御例
入力例:車両10の搬入搬出予定を特定できる情報、車両10の搬入搬出の内容を特定できる映像、車両10付近の人物を特定できる映像。
出力例:搬入搬出に関する情報の出力。
制御部303は、車両10を用いた荷物や商品の搬入搬出予定を特定した場合であって(S1120)、映像データから現在の搬入搬出の状況を特定し(S1120)、且つ、車両10付近の人物を特定した場合(S1110)、搬入搬出に関する情報を出力する(S1130)。
制御部303は、予約管理サーバ104の予約情報421や施設端末105の予約情報521等に含まれる搬入搬出予定の情報から、例えば搬入地点での搬入量や搬出地点での搬出量等、を特定する。制御部303は更に、例えば搬出地点では、映像データから各荷台に取り付けられたラベル等を読み取り、予定の搬出荷物が搬出されているか、予定の量だけ搬出されたか等を特定する。
それにより、ユーザは、搬出者による誤搬出等が発生することをより低減させやすくなる。
制御部303は、例えば搬出地点での車両10の停車中、映像データから特定した搬出者に対しては、「搬出残数は残り5台です」、「搬出物が異なります」等の情報を出力する。制御部303は、映像データから停車中の車両に搬出者以外が接近したことを特定した場合、「現在搬出作業中です」、「現在搬出作業を撮影しています」等の情報を出力する。
それにより、ユーザは、搬出者以外の人を無断で撮影することを低減しやすくなる。更に、搬入搬出中のいたずらや窃盗等を抑止しやすくなる。
制御部303は、上記の制御を、搬入搬出動作モードとして実行してもよく、ユーザは、必要に応じて搬入搬出動作モードをアクティベートすることができる構成や、更新や購入により追加で使用できる構成であるとよい。
図8から図14を用いて説明した個々の制御、特定、処理等の機能を実行するためのプログラムは、撮影機器101(101F、101R)に実装されており、必要に応じて、ユーザがアクティベート又はディアクティベートできる構成であるとよい。そのような構成では、ユーザは自身にとって必要な機能を、実際に体験した上で、車両10の使用方法や使用環境、ユーザ自身の好み等を反映させて、カスタマイズすることができる。
ユーザは、上述した制御例に関連して説明した、撮影機器101(101F、101R)の動作モードを、オペレーションシステム(OS)やファームウェアやアプリケーションの更新や追加により、ソフトウェア的に後付けできるとよい。
特に、撮影機器101(101F、101R)が、一般ユーザ向け又は一般車両向けとして製造、販売されている汎用の撮影機器101(101F、101R)であり、各種の動作モードのソフトウェア的な後付けが、製造会社、販売会社等又はエンドユーザによって、汎用の撮影機器101(101F、101R)のファームウェア等のアップデートにより実現するとよりよい。
このようにすると、汎用の撮影機器101(101F、101R)のハードウェア構成を共通にしたまま、各種の駆動モード、特には、複数の人が交代で使用する車両10に搭載される場合に適した駆動モード等、をその必要に応じて適宜、撮影機器101(101F、101R)に追加することが可能となる。
それにより、製造会社は、様々な用途の撮影機器101(101F、101R)を製造する場合の、撮影機器101(101F、101R)の製造コストや工数を削減できるので、エンドユーザに対してよりコストパフォーマンスに優れた製品を提供することができる。
各種の動作モードをソフトウェア的に後付けすることができる上記の構成に対して追加的に又は代替的に、撮影機器101(101F、101R)は、各種の動作モードを予め搭載、あるいは、プリインストールしていてもよい。特に、ユーザの所望のタイミングで、個々の動作モードの使用権を購入し、使用可能な状態にできる構成であるとよりより。
なお、撮影機器101(101F、101R)は、自動車教習所やカーシェア等のサービス専用に製造されたものでもよいが、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が、自動車教習所用モードや、汎用モード、例えば一般ユーザ向けモード、のユーザによる切り替え入力を受け付けることができる構成であると、ユーザ側で使い分けができるのでよりよい。
汎用モードは、自動車教習所用モードに特有の機能の一部又は全部を実行停止する構成であってもよく、教習所モードとは別の機能を実行してもよい。
例えば、撮影機器101(101F、101R)は、自動車教習所用モードと、汎用モードとを相互に切り替え可能な構成のもとで、自動車教習所用モードのときに実行する処理を、それ以外のモード、例えば汎用モードのときには、行わないようにするとよい。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の各種の動作モードや機能に関して、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315からのユーザ入力に基づいて、オンオフ等の設定を行うとよい。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、入出力部315であるディスプレイに各種の動作モードや機能のチェックリストを表示し、それらに対するユーザの入力、例えばチェックボックスへのチェックの有無等に関する情報を受け取って、オンオフの設定を受け付けると行うとよい。
上述した構成では、ユーザは、複数の人物が交代で又は交互に使用する車両10で体験した撮影機器101(101F、101R)の動作モードを、ユーザ自身が所有する車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)や、ユーザの家族、例えば両親、が所有する車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)で、使用することが可能となる。
撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、例えば自動車教習所の教習生1920が教習所を卒業し、運転免許を獲得した後で、家族が所有する車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)に対して、教習所での教習中に使い慣れた動作モードを、アップデートや購入手続きを行うことで、追加できる構成であるとよい。
更に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、教習中にその教習生1920に合わせてパーソナライズされた設定を、教習所から提供されるパスコードやパスワードを用いて、教習所の運営する施設端末105や撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社が運営する外部管理サーバ107から取得し、撮影機器101(101F、101R)のパーソナライズされた設定を引き継ぐことができる構成であるとなおよい。
それにより、直近まで教習生1920であった運転の初心者であるユーザは、教習所での教習環境に近い状態で、撮影機器101(101F、101R)や車両10を使用することが可能となるので、例えばよりパーソナライズされた安全サポート機能等を使用することが可能となるので、初心者であるユーザに対して、より慣れたまた従ってより安全性の高い運転環境を提供することができる。
更に別の実施形態では、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、撮影機器101(101F、101R)の個々の動作モードや機能として、予め撮影機器101(101F、101R)に記憶されているものを個別に使用可能にすることと、更新等により後から使用可能にすること、を組み合わせて実行できる構成であるとよりよい。
そのような構成では、ユーザは、汎用の撮影機器101(101F、101R)に予め記憶されており、自身にとって必要であると判断した動作モードや機能を、購入手続き等により、使用可能とすることで、撮影機器101(101F、101R)の導入コストを抑えることができる。更に、教習所、タクシー、送迎、カーシェア、等で経験した、撮影機器101(101F、101R)の個々の動作モードや機能を、個別に更新や購入して、後から使用可能にすることもできる。
上記の実施形態とは別に、撮影機器101(101F、101R)は、各種のサービスや業務専用のものであってもよい。それらに専用の撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、サービス中や業務中にのみ実行する機能を、動作モードに応じて停止する機能を有しているとよい。
例えばユーザがタクシーの運転手であれば、制御部303は、業務での使用と自家使用とで、専用の撮影機器101(101F、101R)の動作モードを、タクシー業務モードと、自家使用モードあるいは汎用モード、で使い分けることができるとよい。
そして、自家使用モードあるいは汎用モードでは、制御部303は、タクシー業務モード特有の機能の一部又は全部の実行を停止するとよいし、タクシー業務モード特有の機能とは別の機能を実行してもよい。
上記の実施形態では、ユーザが車両10をタクシー業務に使用する例について説明したが、サービスや業務の種類は、例えば自動車教習所、幼稚園・保育園、デイケア、タクシー、レンタカー、カーシェア、配車、観光、リムジンクルーズ、宅配・配送・郵便・搬送、営業、等であってもよい。特に、車両10が複数の人物によって交代であるいは交互に使用される車両10であると、よりよい。
図14は、処理装置108と接続された状態の施設端末105の例である。
図14の実施形態では、図5を用いて説明した施設端末105に、ネットワーク103の一例である接続ライン1420を介して、処理装置108が接続されている。
処理装置108には、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体、例えばSDカード306を複数挿入することができる。複数の記憶媒体は、例えば異なる車両10に装備された撮影機器101(101F、101R)のそれぞれにおいて、同時期に利用されていた記憶媒体である。
図14の実施形態では、処理装置108は、スロット1401からスロット1410の合計10のスロット1401~1410を有している。従って、ユーザは、処理装置108を用いて、最大で10台の車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体から、処理装置108の補助記憶装置702への映像データの転送作業、又は、処理装置108とは別の装置の補助記憶装置への映像データの転送作業、例えば施設端末105の補助記憶装置502への映像データの転送作業、のうち少なくとも一方をまとめて実行することができる。
なお、以下、処理装置108の主記憶装置2201に格納された各モジュールが実行するものとして説明する処理装置108の各機能のうち、少なくとも一部は、例えば処理装置108と接続する施設端末105の各モジュールによっても、実行することができる。
そのような構成では、処理装置108が接続するシステムは、全体として、以下に説明する機能を実行することができる。
処理装置108のデータ読み込みモジュール2210は、スロット1401からスロット1410に、撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体、例えばSDカード306等、が挿入されると、あるいは、挿入後夜間の時間帯に、例えばスロット1401からスロット1410に挿入された10枚のSDカード306から、一枚ずつ順次、映像データの転送を開始するとよい。
それによりユーザは、記憶媒体ごとに、転送作業の実行動作を行わなくてよいので、転送に時間がかかる大容量の映像データを転送する場合にはその都度転送開始の操作を行う手間が省けるので特によい。
更に、処理装置108のデータ読み込みモジュール2210は、予約情報2221に基づき、例えば教習所の教習時間帯の映像データのみを転送する機能や、映像情報2224に基づき、例えば教習所の教習時間帯であって車両10内に教官1910と教習生1920(図20参照)が乗車している時間帯の映像データのみを転送する機能や、長時間に渡る映像データから上記の時間帯のみを取り出し転送する機能や、それらの機能を選択的に実行する機能、等を有していると更によい。
そのような実施形態では、車内に人がいない時間帯、例えば教習と教習の間の休憩の時間帯や食事の時間帯等、のユーザが所望しない時間帯の映像データの転送や複製を行わないようにできるので、処理装置108の補助記憶装置2202の容量を節約し、更に、映像データの転送や複製に要する時間を短縮できるので、よい。
後述するユーザからの対象入力を受け付けた場合は、処理装置108のデータ管理モジュール716は、例えば人物、車両10、時間帯等の情報に応じて、映像データの転送の開始を実行したり、転送する映像データを判別したりするとよい。
上記の転送に関して、処理装置108のデータ管理モジュール2216や施設端末105のデータ管理モジュール516等は、転送の順番や、転送の対象となる映像データや、転送対象とする記憶媒体を、ユーザによって決定可能な基準や、プリセットされた基準に従って、実行する構成であるとよい。
それによりユーザは、例えば、同一の人物が、複数の車両10に乗車した場合であっても、個々の記憶媒体ごとに、個々の映像データを確認することなく、その人物が撮影された映像データをまとめて入手することができるのでよい。
処理装置108のデータ管理モジュール2216や施設端末105のデータ管理モジュール516等は、乗員ごと、例えば教習生1920ごと、にまとめて映像データを管理する構成、例えば保存や統合する構成、であるとよりよい。
それによりユーザは、特定の乗員に関する映像をまとめて確認や処理する場合、例えば1人の教習生1920の全教習課程の映像データをまとめて提供する場合等、に、改めて映像データの情報を整理する必要がないので、格段に時間節約的である。
処理装置108のデータ読み込みモジュール2210は、スロット1401からスロット1410に記憶媒体が挿入されたことを検知すると、挿入された記憶媒体に関する情報を、施設端末105のデータ管理モジュール516へ出力する。
取得した記憶媒体に関する情報に基づいて、施設端末105のデータ管理モジュール516は、表示制御モジュール515と協働して、例えば、図15、図16を用いて説明するビューアの操作画面1500、1600等を用いて、記憶媒体のリストの表示や、転送する映像データが撮影された時間帯の受け付けや、どの記憶媒体からどの順番で映像データの転送を開始するかの受け付け等を行う。
処理装置108のデータ管理モジュール2216は、施設端末105の処理装置連携モジュール518から、記憶媒体内の映像データの転送が終了したことに関する情報を受け取ると、転送が終了した記憶媒体ごとに、あるいは、転送が終了した少なくとも2つの記憶媒体を同時に、スロット1401~1410から安全に取り出す構成であるとよい。
別の実施形態では、上述の処理装置108の機能の一部又は全ては、施設端末105に組み込まれていてもよい。そのようにすると、ユーザの利用状態に対応させて映像データの記憶容量等を個別に決定することができる構成を提供することができるので、ユーザは処理装置108の導入コストを安価に抑えつつ、必要に応じて情報管理システムをカスタマイズすることができる。
特に、ユーザが撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体からの映像データの転送先のデータ容量を選択、増加することができる構成であると、よりよい。
更に別の実施形態では、上述の処理装置108の機能の一部又は全てを施設端末105に組み込み、且つ、車両10内の撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体から施設端末105への映像データの転送を、無線LAN等のネットワーク103を介して、記憶媒体を車両10内の撮影機器101(101F、101R)に挿入したまま、実行してもよい。
そのような構成では、上述の処理装置108の各モジュールは、必要に応じて、施設端末105の主記憶装置501に格納されている。
以下の説明では、施設端末105の主記憶装置501に格納された上述の処理装置108の各モジュールについても、上述の説明と同じ符号を用いて説明する。
施設端末105のデータ読み込みモジュール2210は、所定の時間帯に、無線LAN等のネットワーク103を介して、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が転送する映像データ等を読み込む構成であるとよい。
所定の時間帯とは、例えば夜間の時間帯やサービスの提供時間外の時間帯やサービスの提供施設の営業時間外の時間帯、サービス業務の提供が終了した時点から再度提供を開始する時点までの間の時間帯等である。
更に、施設端末105のデータ読み込みモジュール2210は、予約管理サーバ104から取得した予約情報421や、施設端末105の補助記憶装置502に記憶された予約情報521に基づき、車両10に対して時間割の次の教習の予約がなく、且つ、次の教習の予約受付の締切時間が過ぎたことを特定した後に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303に対して、映像データ等の転送を開始させる命令を出力する機能を有しているとよりよい。
処理装置108のデータ読み込みモジュール2210は、車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体から映像データ等を読み出し、処理装置108の連携モジュール2211やデータ管理モジュール2216は、処理装置108の記憶装置や施設端末105の補助記憶装置502へ転送する機能を有している。
それに加え、施設端末105のデータ管理モジュール516及びデータ処理モジュール517や処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217は、以下の、
映像データを解析し、所定のイベントの発生を判定する機能、
映像データを解析し、所定のパラメータの値やその時間変化を記録する機能、
映像データの解析の結果判定されたイベントや記録されたパラメータの値やその時間変化に関する情報に基づいて、映像データを管理する機能、及び
撮影機器101(101F、101R)によって判定されたイベントや記録されたパラメータの値やその時間変化に関する情報に基づいて、映像データを管理する機能、
のうち少なくとも1つの機能を有しているとよりよい。
所定のイベントとは、各種のハラスメント、例えば、パワハラ、モラハラ、セクハラ、マタハラ、ジェンダーハラスメント等、や、問題運転、例えば、急ブレーキ、急ハンドル、蛇行等、である。
所定のパラメータとは、例えば、乗員間の距離、車内音量1760a、車外音量1760b、車両の走行経路1830~1860や、走行範囲1820、車両の停車地点1870~1890、前方の他車両までの距離とブレーキングのタイミングや強さの関係、車両周囲の他車両とハンドリングのタイミングや強さ関係、乗員ごとの挙動の極端さ、等である。
施設端末105のデータ管理モジュール516及びデータ処理モジュール517や処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217は、上記の解析の処理を、所定の時間帯、や、映像データの転送時に並行して、実行するとよい。
所定の時間帯とは、上述の通り、例えば夜間の時間帯やサービスの提供時間外の時間帯やサービスの提供施設の営業時間外の時間帯、サービス業務の提供が終了した時点から再度提供を開始する時点までの間の時間帯等である。
施設端末105のデータ管理モジュール516及びデータ処理モジュール517や処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217は、実行する解析処理をユーザの選択入力に基づいて、実行する機能を有していると、必要に応じて演算負荷を調整することができるのでよりよい。更に、特定の対象、例えば特定の教官1910、に関連付けられた映像データに対して、特定の解析処理を実行するように、ユーザが設定できる構成であるとよりよい。
なお、図14では、施設端末105と処理装置108とが接続ライン1420を介して接続している構成について説明したが、処理装置108は、ネットワーク103を介して、施設端末105及び外部管理サーバ107へ、同時にあるいは選択的に、接続すること構成であってもよい。
そのような構成では、ユーザは、より容易に外部管理サーバ107へ、映像データのバックアップを取ることが可能となる。
あるいはユーザは、全て又は大半の映像データを外部管理サーバ107の補助記憶装置702に保存し、それらの映像データの中から施設端末105の補助記憶装置502に保存する映像データを選択して、保存できる構成であると、施設端末105の補助記憶装置502の記憶容量を節約できるのでよい。
図15は、施設端末用ビューアの操作画面1500の例である。
図16は、施設端末用ビューアの別の操作画面1600の例である。
以下、図15の操作画面1500、及び、図16の別の操作画面1600について、説明する。
操作画面1500及び別の操作画面1600は、それぞれ、例えば、映像データの転送、管理、加工、複製、書き出し等や、撮影機器101(101F、101R)の設定等、を実行するため画面である。施設端末105の表示制御モジュール515は、例えば操作端末用ビューアを表示する機能やプログラムであり、データ管理モジュール516と連携し、施設端末105の出力装置505であるモニターディスプレイ等に操作画面1500、1600を表示する。
施設端末105の表示制御モジュール515はデータ管理モジュール516と連携し、操作画面1500及び別の操作画面1600に、各種の情報を対応付けて表示する。
例えば、ユーザが自動車教習所の経営者等である場合、施設端末105のデータ管理モジュール516は、受講課程IDと教習ルート、教習内容の情報等を対応づけて予め記憶している構成とするとよい。また、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315の操作に応じて、教習ルート、教習内容の情報を設定し、設定されたこれらの情報を、ネットワーク103を介して、又は、記憶媒体から、読み取り、補助記憶装置502に記憶し、表示可能とする機能を有しているとよい。
図15の操作画面1500では、1ヶ月のカレンダー表示が選択されており、図16の別の操作画面1600では、1週間の時間割表示が選択されている。
なお、図16では、例として、自動車教習所等の車両10を用いて提供されるサービスの時間割、特にはコマ、を示している。しかしながら、時間割表示とはそれに限らず、時間単位あるいは分単位で区切られた表示や、サービスや役務を提供する人のシフトの時間帯に基づいた表示であってもよい。
表示制御モジュール515は、ユーザから、表示切替部1520により、時間割表示とカレンダー表示のいずれかの選択を受け付けることにより、操作画面1500と別の操作画面1600との間で表示を切り替えることができる。
以下では、自動車教習所における使用を想定した例について説明する。
図15の操作画面1500内の対象選択部1530では、教習所の管理者であるユーザから、保存する映像データの保存対象に対する選択の入力を受け付けることができる。
図15の操作画面1500では、対象ID入力部1540にSD01-SD10と入力されている。なお、SD01-SD10とは例えば、図14に処理装置108のスロット1401~1410に挿入された記憶媒体である。そして、保存方法としては、それらの記憶媒体、例えばSDカード306、に含まれる全ての映像データを保存する全保存が選択されている。
それに代えて、「教官(DI)」及び「教習生(Tr)」が選択され、特定の教官1910のID又は特定の教習生1920のIDが入力されることで、表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、複数の記憶媒体に記録された映像データの中から横断的に、対象になる入力された特定の教官1910又は特定の教習生1920が同乗している状態を撮影した映像データをピックアップして保存することができる機能を有しているとよい。
なお、上記の説明における「表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は」という記載は、技術的に齟齬が生じない範囲において「表示制御モジュール515は」、「データ管理モジュール516は」、「表示制御モジュール515はデータ管理モジュール516と連携して」、「データ管理モジュール516は表示制御モジュール515と連携して」、「表示制御モジュール515及び/又はデータ管理モジュール516を有するプログラム等は」と読み替えてもよく、この点は、以下の説明においても同様である。
そのような構成では、保存方法として選択保存が選択されると、施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、ピックアップされた映像データのリストを表示して、ユーザからの選択入力を受け付けて所望の映像データの保存を優先して実行すること等もできる。
更に、表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、映像データと、その映像データに記録されている教官1910のID及び教習生1920のIDとを紐付ける機能、及び、教官1910の予約システムのデータを取り込む機能を有しているとよい。
図15の操作画面1500では、1ヶ月のカレンダー表示部には、白く表示された日1501と、異なる色でハイライトされた日1502~1505とが表示されている。
第1の色でハイライトされた日1502、第2の色でハイライトされた日1503、第3の色でハイライトされた日1504、及び、第4の色でハイライトされた日1505、を用いることで、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、映像データに、各色に割り当てられた所定の映像内容が含まれていることを非常に良好な視認性で、表示することができる機能を有しているとよい。
所定の映像内容とは、例えば、撮影されたイベントの種類や総数、重要度の高いイベントが記録されているかどうか、等、である。
それによりユーザは、例えばより多くにイベントが撮影されていたり、より重要度の高いイベントが撮影されている場合には、それに応じて、ハイライトする色の明度をより低くしたり、彩度をより高くしたりした表示を行う設定を適用することができるので、問題となるイベントに対する視認性がより高まる。
例えば、複数のイベントが記録されている映像データや、重要度の高いイベントが記録されている映像データについては、赤系統の色、特により明度の低い赤系統の色で表示することで、ユーザに対する視認性と警告性を高めることができる。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザの入力に応じて、色の種類を変更したり、異なる色でハイライトした表示に代えて、イベントの内容情報等を文字で表示したりして、表示を変更する構成であると、ユーザごとに見やすい表示状態を提供することができるので、よりよい。
それらの構成では、映像データの転送の前後に関わらず、ユーザが実際に映像データを再生し確認せずとも、日にちごとに映像データの特徴的な概要を識別しやすいので有利である。
特に、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、映像データの転送の前に、各映像データに関連付けられたイベント情報を読み取る構成であると、ユーザに対して、各映像データに撮影されているイベントに関連した情報を、迅速に提供できるのでよい。
各映像データに関連付けられたイベント情報とは、撮影機器101(101F、101R)が映像データの撮影中に特定したイベントに関する情報であり、それぞれの映像データに付与された情報であるとよいが、映像データとは分けて読み取ることができる情報であるとよりよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、例えば、映像データの転送や保存が終了すると、各日にちに映像データのサムネイル1510を表示する構成であるとよい。それにより、ユーザは、サムネイル1510が表示された日にちの映像データが転送されたことをより確認しやすくなるのでよい。
別の実施形態では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、各日にちの映像データに関連して、サムネイル情報を先に取得する構成としてもよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図15の操作画面1500のプレビュー部分に、ユーザによって選択されたサムネイル1510の映像を表示する。
なお、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、プレビュー部分を、操作画面1500とは別のウィンドウで表示させる機能を有していてもよい。そのようにすると、ユーザはより大きな画面で映像を確認できるのでよりよい。
図15の例では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、プレビュー部分の横にイベント情報、より具体的には発生したイベントとその発生時間、のリストを表示している。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、これらのリスト項目に表示するイベントのうちの少なくとも1つに対するユーザからの選択入力を受け付けると、プレビュー部分に、選択されたイベントの発生時間の映像を再生する。
図16の施設端末用ビューアの別の操作画面1600の例では、図15の施設端末用ビューアの操作画面1500の例に追加して、施設端末105の表示制御モジュール515は、イベント選択部1610を表示している。
図16の例では、ユーザは、教官IDがDI0012の教官1910が乗車している映像データのうち、イベントとして「急ブレーキ」、「忘れ物」、「ルート外走行」、「ハラスメント」が記録されている映像データ、を選択している。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザによるイベント追加や削除を受け付ける構成であるとよりよい。それによりユーザは複数存在するイベントのうち、重要度の高いイベントをより選択しやすい表示にカスタマイズすることができる。
図16の例では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、選択されたイベントが記録されている映像データが撮影された時間割のコマに、それぞれのイベント名を表示している。
ユーザは、そこから、所望の日にちの所望のコマのイベントを選択することができ、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザによる選択入力に応じて、映像データの転送を実行する。
図16の例は、映像データの転送を開始していない状態を示しており、プレビュー部分には、映像データは表示されていない。
なお、図15、図16のいずれの実施形態においても、施設端末105のデータ管理モジュール516は、個々の映像データの転送前に、個々の映像データのプレビュー表示用データを取得する構成、例えば撮影機器101(101F、101R)での撮影開始時の画像やイベント発生時の画像、等のデータであって、個々の映像データに比べて容量の小さいデータを取得する構成であるとよい。
そのような構成では、ユーザに対して更に別の表示のカスタマイズの可能性を提供することができるのでよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図15、図16の操作画面1500、1600に、撮影機器101(101F、101R)の各種の動作モードや機能のチェックリストを表示し、それらに対するユーザの入力、例えばチェックボックスへのチェックの有無等に関する情報を受け取り、施設端末105の撮影機器連携モジュール511が、ユーザの入力に関する情報、例えばチェックボックスへのチェックの有無等に関する情報、を少なくとも1つの撮影機器101(101F、101R)へ、送信するとよい。
特に、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザの入力に関する情報を、複数の車両10に搭載された異なる撮影機器101(101F、101R)の制御部303に対して、共通して送信できる機能を有しているとよい。
それによりユーザは、複数の車両10に対して、一度の設定操作で設定を実行することができる。特に、自動車教習所やタクシー会社などでは、複数の車両10に対して、自動車教習所やタクシー会社が独自に最適化した設定を複数の車両10に対して、一度の設定操作で実行することができるので、設定に要する時間的なコストを格段に低減させることができる。
更に、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、例えば撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社が、各サービス、各業態、各使用状態等に適合させたベストモードとして撮影機器101(101F、101R)にプリセットされた設定や各種の設定のセットを、車両10に対して設定できる機能を有しているとよく、特には複数の車両10に対して一度の設定操作で設定できる機能を有しているとよりよい。
それによりユーザは、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315のみならず、使い慣れた施設端末105等の入力部504を用いて、より容易に撮影機器101(101F、101R)の設定を行うことができる。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303へ、上述の第5-5の制御例等に関連する設定を、送信する機能を有しているとよりよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、例えば、第5-5-1の制御例等の「今日はn回目の教習ですね」、「乗車後はすぐにシートベルトをする習慣をつけましょう」、「今日は坂道発進の教習です」、「今日は路上講習です」等や、あるいは、「今月の接客目標は○○です」、「今月のあなたの売上目標は〇〇です」等の音声情報を、撮影機器101(101F、101R)の制御部303へ送信する機能を有しているとよく、複数の車両10に搭載された複数の撮影機器101(101F、101R)に対して一度の設定操作で設定する機能を有しているとよりよい。
別の実施形態では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、少なくとも1つの撮影機器101(101F、101R)の制御部303の設定、特には複数の撮影機器101(101F、101R)の制御部303の設定を、処理装置108に挿入された状態の撮影機器101(101F、101R)の記憶媒体の情報を更新することによって、変更することができる。
それにより、撮影機器101(101F、101R)が通信接続状態にない状況であっても、例えば、撮影機器101(101F、101R)そのものが通信接続機能を有していない状況や、撮影機器101(101F、101R)は通信接続機能を有しているもののその通信接続機能が使用できない状況であっても、ユーザは、更新された記憶媒体を、撮影機器101(101F、101R)へ戻すことによって、車両10内で個々の撮影機器101(101F、101R)に対して直接設定入力を行う場合と比べて、よりも効率的に撮影機器101(101F、101R)の設定を変更することができる。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図15の操作画面1500や図16の別の操作画面1600に追加して、又は代替して、予約管理サーバ104から読み出したCSVファイルの情報のうち、時間帯を列とし、車両IDを行とした、第1の表を提示する機能、時間帯を列とし、教官IDを行とした、第2の表を提示する機能、及び、第1の表と第2の表の表示を切り替える機能を備えているとよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、表の各セルに、CSVファイルの各フィールドの情報のうち少なくとも2つを表示する機能を備えるとよく、特にはCSVファイルの各フィールドのすべての情報を表示する機能を備えるとよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図15の操作画面1500や図16の別の操作画面1600に追加して、又は代替して、複数の記憶媒体から読み取った複数の映像データを、個人ごとにまとめて、別の記憶媒体や外部の記憶装置に記憶又は転送することができるとよい。
それにより、ユーザは、複数回に渡って、異なる車両を用いて提供されたサービスであっても、サービス利用者に対して、サービス提供期間の全て、又は、サービス利用者が求める複数の映像データを、DVD等に記録して、提供することができる。
例えばユーザが自動車教習所の運営者や経営者であれば、複数の映像データを教習生ごとにまとめることにより、例えばある教習生1920が卒業後に事故を起こしたとき、その教習生1920に対してどのような教習がなされたかを容易にトレースすることもできる。同様にして、例えばある教官1910による教習内容に問題が認められたとき、その教官1910による過去の複数の教習内容を容易にトレースすることもできる。
例えばユーザがタクシー会社の運営者や経営者であれば、複数の映像データを運転手ごとにまとめることにより、例えばある運転手による接客内容に問題が認められたとき、その運転手による過去の複数の接客内容を容易にトレースすることもできる。
図17は、施設端末用ビューアのプレビュー画面1700の例である。
施設端末105の表示制御モジュール515はデータ管理モジュール516と連携し、プレビュー画面1700を、例えば、図15、図16のプレビュー部分1550に表示したり、あるいは、図15の操作画面1500や、図16の別の操作画面1600とは別のウィンドウで表示したりすることができる。
施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516により読みだした映像データの映像を、プレビュー画面1700の映像表示部1710に表示する。
なお、映像表示部1710で再生する映像は、撮影機器101(101F、101R)の入出力部315であるモニタ等で再生する映像と、同一又は類似のものであってもよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、プレビュー画面1700の地図表示部1720に、映像データの地図情報、特には走行ルート情報を表示する。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザによる地図表示部1720に対する入力を受け付けて、例えば選択された走行ルートの映像データの映像を映像表示部1710に表示する構成であるとよい。
特に、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、異なる車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)で撮影された映像データや異なる記憶媒体に記録された映像データに関する、少なくとも2つの地図情報をまとめて表示する構成であるとよい。
これらの構成については、図18を用いてより詳細に説明する。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図17のプレビュー画面1700の地図表示部1720に、映像データの転送処理後、施設端末105の補助記憶装置502や処理装置108の記憶装置に記憶された映像データの撮影された地図情報、特には走行ルート情報を表示する。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図17のプレビュー画面1700のリスト表示部1730に、映像データのリストを表示する。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、例えば、ユーザによって選択された日にちに撮影された映像データのファイル名やユーザによって選択された人物やイベント等が撮影されている映像データのファイル名等を、リストにして表示する。
ユーザは、リストに表示されたファイル名を選択することが可能であり、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザにより選択されたファイル名を有する映像データを映像表示部1710に再生する構成であるとよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図17のプレビュー画面1700のイベント表示部1740a、1740bに、映像データ内に記録されているイベントに関連する情報を撮影した時間に対応付けて表示する。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、イベント表示部1740aには、乗員間の距離に関する情報をグラフで表示しており、イベント表示部1740bには、車両10内の音声の音量及び車両10外の音声の音量に関する情報をグラフで表示している。
ユーザは、グラフの任意の時点を選択することが可能であり、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザにより選択されたグラフの時点に対応する映像を映像表示部1710に再生する構成であるとよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図17(a)のイベント表示部1740aにおいては、横軸に時間、縦軸に中間位置Mを表す点線からの2つの距離である第1距離1750aと第2距離1750bを概略的に表示している。
以下の説明では、中間位置Mを表す点線は、例えば運転席と助手席の中間位置に対応するものとして説明するが、中間位置Mを表す点線に対応する位置は、ユーザによって設定可能であってもよい。更に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が、車両10内の乗員ごとに異なる位置に設定してもよい。
第1距離1750aは、運転席の座っている乗員と、運転席と助手席の中間位置Mまでの間の距離Dを示している。より具体的には、例えば右ハンドルの車両10であれば、ハンドルを持って運転している乗員の左肩や左肘の位置から、運転席と助手席の中間位置Mまでの間の距離Dを示している。
図17(a)に示されている第1距離1750aのグラフからは、運転動作や車両10の振動等に応じて生じる身体の揺れ等に基づいてある程度の範囲で変化するが、特に大きく中間位置Mに近づいてはいないことが分かる。
第2距離1750bは、助手席の乗員と、運転席と助手席の中間位置Mまでの間の距離Dを示している。より具体的には、例えば右ハンドルの車両10であれば、助手席に座っている乗員の右肩や右肘や右手の位置から、運転席と助手席の中間位置Mまでの間の距離Dを示している。
第2距離1750bのグラフは、第1の時点T1と第2の時点T2の2つの時点で、助手席の乗員が、中間位置Mを超えて、運転席側へ近づいていることを示している。
なお、図17の例では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、イベント表示部1740a、1740bには、各乗員の中間位置Mからの距離をグラフにして示しているが、単純に乗員間の距離を表示してもよい。
ユーザは、第1の時点T1と第2の時点T2のような、イベント表示部1740aに、特徴的な情報が表示されている時点を選択することができる。例えば、ユーザは、第2距離1750bのグラフの第1の時点T1や第2の時点T2付近にマウスのカーソルを合わせてクリックすると、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、ユーザにより選択されたグラフの第1の時点T1や第2の時点T2での映像を映像表示部1710に再生する構成であるとよい。
それによりユーザは、第1の時点T1と第2の時点T2での、助手席の乗員の運転席側への接近が、どのような状況で発生したのかを容易に確認することができる。
このような構成は、グラフに現れる僅かな特徴を、施設端末105のデータ処理モジュール517や撮影機器101(101F、101R)の制御部303等がそのような僅かな特徴をイベントとして検知する設定ではないが、ユーザがそのような僅かな特徴が発生した状況の映像データを確認したい場合等に、特に有用である。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、図17(b)のイベント表示部1740bにおいては、横軸に時間、縦軸に車内音量1760a及び車外音量1760bを概略的に表示している。
図17(b)のイベント表示部1740bに示されているそれぞれの棒は、撮影機器101(101F、101R)のマイクや車両10の内外に搭載されたその他のマイク等によって検出されたそれぞれの時間での音量、例えば所定の時間の間に検出された積算音量等、を示している。
所定の時間は、例えば数秒間から数分の間で、ユーザが選択あるいは設定することができるとよい。
17(b)のイベント表示部1740bでは、車内音量1760aが、第3の時点T3で、上昇している。これは、例えば車内の乗員の会話に対応するものである。
17(b)のイベント表示部1740bでは、車外音量1760bが、第4の時点T4で、低下している。これは、例えば車両10が停車し風切り音やタイヤの回転音の低下に対応するものである。
17(b)のイベント表示部1740bでは、車内音量1760a及び車外音量1760bの双方が、第5の時点T5及び第6の時点T6で、上昇している。これは、例えば、他車両から自車両10への追突や自車両10付近での他車両同士の追突等による音と、それに起因した車内の様子、例えば悲鳴や「危ない!」という発話等による音、等に対応するものである。
別の実施形態では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、プレビュー画面1700のイベント表示部1740に2つ以上のイベント情報を表示することも可能である。
そのような構成では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、イベント表示部1740(1740a、1740b、1750a、1750b)に表示する情報の組み合わせに関するユーザの入力を受け付ける構成であるとよりよい。
そのような構成では、単独のイベント情報のみでは判定が困難な状況を、より高精度に判定することができる。
ユーザは、例えば乗員間の急激な接近や接触と車内音量1760aのみの急激な上昇が同時に発生していることをグラフから確認した場合に、パワハラが発生した可能性や大声で暴力が振るわれた可能性があると判断し、対応する時点の映像を直感的な操作で再生することができる。
なお、上記の第2の制御例の関連等で説明した通り、撮影機器101(101F、101R)の制御部303も同様の判定を実行する構成であるとよりよい。
また、上記のユーザによるパワハラや事故のイベントの確認は、表示制御モジュール515が、その可能性のある部分を例えばイベント表示部1740aや1740bにハイライトして表示したり、プレビュー画面1700に、可能性のある部分を表示したりすることで、よりユーザの確認作業を容易にすることができる。
施設端末105のデータ管理モジュール516及びデータ処理モジュール517や、処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217は、イベント表示部1740(1740a、1740b、1750a、1750b)に表示する情報、特には乗員ごとや乗員全体での特徴的な情報や平均的な情報やそれに関連する情報を、収集し、分析する、特には統計的に分析する、構成であるとよい。更に、それらの特徴的な情報を車両10ごとに比較して分析する構成であるとよりよい。
特徴的な情報とは、例えば、同乗者との距離、車内での会話の音量、会話の頻度、ブレーキのタイミングやブレーキングの強さ、加速のタイミングや加速の強さ等の運転挙動、車外環境に対する反応速度、例えば信号の変化や歩行者に対する反応速度、リラックス状態の発生頻度、ストレス状態の発生頻度、車両10の使用前後での車内状態の変化やその発生頻度、例えば忘れ物をする頻度、運転挙動の正確さや適切さ、例えばカーブやS字クランク等でのハンドリングやブレーキングの正確さや適切さ、等である。
更に、施設端末105のデータ管理モジュール516及びデータ処理モジュール517や処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217は、各種の情報の収集、分析、比較等に基づいて、例えば自動車教習所においては、特定の教官1910が特定の人物に対して、通常よりも極端な行動、例えばその教官1910の平均よりもより近くに近づく行動やより大きな声を出す行動等、を取る傾向があることや、個々の教習生1920によらず特定の車両10の使用時にS字クランクの失敗が多いこと、等についての情報を、ユーザに提供する構成であるとよい。
それによりユーザは、対応する教官1910への指導や車両10の調整、例えばアライメント調整等、をより早いタイミングで行うことができる。
極端な行動については、図21を用いて詳述する。
なお、極端な行動とは、極端な対応の一例である。
特に、自動車教習所やタクシーの事業所では、同時期に同様の条件、例えば同様の気象条件、で撮影された映像データが集まりやすいので、施設端末105のデータ管理モジュール516及びデータ処理モジュール517や、処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217は、上記の分析をより高い精度で行うことができる。
なお、上記の各種の情報の収集、分析、比較等は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や、処理装置108のデータ処理モジュール2217などが個別に実行することもできるが、それぞれが協働して実行すると、演算負荷を分散できるので有利である。
例えば、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が、大まかな分析を行った映像データに対して、その大まかな分析に基づいてより詳細な分析の対象となった映像データに対して、施設端末105のデータ処理モジュール517や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や、処理装置108のデータ処理モジュール2217などが、より詳細な分析を行うとよい。
更に、施設端末105の外部管理サーバ連携モジュール513は、そのようにして行われた分析データや分析に用いた映像データ等を、撮影機器101(101F、101R)の製造会社や販売会社、あるいは、調査会社等が運営する外部管理サーバ107へ送信する構成であるとよい。
外部管理サーバ107のデータ管理モジュール716やデータ処理モジュール717は、施設端末105から受信した情報の更なる分析や、施設端末105から受信した情報と施設端末105とは異なる端末から受信した情報を組み合わせた分析を実行するとよい。
図18は、施設端末用ビューアの地図情報画面1800の例である。
地図情報画面1800は、例えば図17の地図表示部1720に表示する画面である。施設端末105の表示制御モジュール515は、地図情報画面1800に地図1810を、ユーザからの入力に応じて縮尺変更可能及び移動可能に、表示する。
更に、施設端末105の表示制御モジュール515は、ユーザによる地図1810内の特定の範囲の選択入力を受け付ける。選択入力は、例えば、地図1810内の特定の範囲をマウス等の入力装置を用いて直接選択することや、住所情報等から選択すること等によって行われる。
図18の地図情報画面1800では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、地図1810内に、第1の範囲1820及び第2の範囲1825を表示している。
表示制御モジュール515が地図1810内に表示できる範囲の数は、任意に設定することができるとよく、ユーザの入力に応じて、表示する範囲を変更することができるとよりよい。
施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、ユーザ入力に基づいて、例えば、第1の範囲1820を通常のあるいは推奨する走行範囲、第2の範囲1825を禁止のあるいは非推奨の走行範囲、等に設定することができる。
例えば、車両10が自動車教習所用の車両10であれば、第1の範囲1820を通常の路上講習範囲としたり、車両10が運送や配送業務用の車両10であれば、第1の範囲1820をその車両10の運送や配送の担当範囲としたり、するとよい。
更に、図18の地図情報画面1800では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、地図1810内に、第1の走行経路1830、第2の走行経路1840、第3の走行経路1850、第4の走行経路1860を表示している。
第1の走行経路1830、第2の走行経路1840、第3の走行経路1850、第4の走行経路1860は、映像データが撮影された車両10の走行経路に対応している。
なお、走行経路とは、走行ルートの一例である。
施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、映像データに付与された位置情報や個々の映像データに関連付けられた位置情報等に基づいて、各映像データが撮影された車両10の走行経路を表示する構成であるとよい。
位置情報とは、例えばGPS情報や携帯電話やスマートフォン等の基地局情報、等である。
例えばユーザが、地図情報画面1800上で、走行経路の任意の地点にカーソルを合わせると、表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、その地点を通過した車両10に搭載された撮影機器101(101F、101R)が撮影した映像データのリストや、映像データの数等の情報を表示するとよい。
更に、別の実施形態では、ユーザが、地図情報画面1800上で、走行経路の任意の地点にマウス等でカーソルを合わせクリックすると、表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、その地点で撮影された映像データをプレビュー画面1700に表示するとよい。
図18の地図情報画面1800では、第1の走行経路1830から第4の走行経路1860はいずれも、第1の地点1870から出発し、第1の地点1870へ戻っている。
第1の走行経路1830及び第4の走行経路1860は、第1の範囲1820内に収まっているが、第2の走行経路1840は、一部が第1の範囲1820外へ出てから第1の範囲1820内へ戻っており、第3の走行経路1850は第1の範囲1820外へ出て第2の範囲1825内へ入ってから第1の範囲1820内へ戻っている。
更に、図18の地図情報画面1800では、施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、地図1810内に、第1の地点1870、第2の地点1880、第3の地点1890を表示している。
施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、ユーザ入力に基づいて、例えば、第1の地点1870を拠点等、例えば自動車教習所、タクシー業務等の事業所や営業所、運送業務等の配送センターや宅配センター等、として設定し、第2の地点1880を滞在禁止地点や滞在禁止施設や滞在禁止店舗等、例えば、遊興施設、公営競技施設、風俗店、特にはラブホテル等のホテルや宿泊施設等、として設定し、第3の地点1890を競合他社、競合企業、提携企業等として設定することができるとよい。
そのような構成では、ユーザが地図情報画面1800上の第2の地点1880や第3の地点1890にカーソルを合わせると、表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、車両10がそれらの地点での滞在時間等の情報を表示するとよい。
更に、ユーザが地図情報画面1800上の第2の地点1880や第3の地点1890をマウス等でクリックすると、それらの地点で撮影された映像データをプレビュー画面1700に表示するとよい。
上記の実施形態では、施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、例えば第2の地点1880がホテルであれば、車両10が短時間第2の地点1880に滞在しただけあるいは通り過ぎただけであっても、セクハラ等の疑いがあると判定して、警告等の通知を出力するように設定できるとよく、例えば第2の地点1880が遊興施設であれば、車両10の第2の地点での滞在時間が数分であったり、通り過ぎたりしただけであれば、問題イベントではないと判定し、警告等の通知の出力を停止するように設定できるとよい。
更に上記の実施形態では、施設端末105の表示制御モジュール515は、データ管理モジュール516と連携し、例えば第3の地点1890が競合他社であれば、車両10が短時間第2の地点1880に滞在しただけあるいは通り過ぎただけであっても、情報漏えい等の疑いがあると判定して、警告等の通知を出力するように設定できるとよく、例えば第2の地点1880が提携企業であれば、車両10の第3の地点1890での滞在時間が数分であったり、通り過ぎたりしただけであれば、問題イベントではないと判定し、警告等の通知の出力を停止するように設定できるとよい。
表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、上記の判定に関して、映像データに関連付けられた人物に応じて、判定基準を変更したり、判定の実行の有無を変更したりできる構成であるとよりよい。
図19は、プライバシー保護処理を施された映像情報524を表示中の施設端末105のプレビュー画面1700の例である。
図19のプレビュー画面1700では、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、リスト表示部1730に1つの映像データのファイル名YYYYMMD1を表示している。表示制御モジュール515は、映像表示部1710に、データ管理モジュール516が取得したファイル名がYYYYMMD1の映像データを、プライバシー保護を施した状態で表示している。
なお、図19のプレビュー画面1700の映像表示部1710では、説明のため、運転席と助手席を正面から撮影した状態を概略的に示しているが、例えば映像表示部1710に再生する映像データは、撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)で撮影された映像データから、任意のものを選択することができるとよい。
図19(a)の映像表示部1710には、映像データが自動車教習所の教習中の映像を撮影した映像データであって、教習生1920が運転をしており、助手席には教官1910が同乗している映像データが再生されている。
教官1910の顔には、表示制御モジュール515が映像データを加工することにより、動物を模したマスク1930が重ねられている。
図19(b)の映像表示部1710には、映像データが自動車教習所の教習中の映像を撮影した映像データであって、図19(a)と同様に、教習生1920が運転をしており、助手席には教官1910が同乗している映像データが再生されているが、図19(a)とは異なり、教習生1920の顔に、表示制御モジュール515により動物を模したマスク1930が重ねられている。
図19のプレビュー画面1700では、表示制御モジュール515が、データ管理モジュール516と連携し、イベント表示部1740に、ユーザにより選択可能なイベントの候補に加えて、映像データに対して実行可能な映像処理等の候補が表示される構成であるとよい。例えば、データ管理モジュール516が取得したイベントや映像処理等の候補を、表示制御モジュール515がイベント表示部1740に、図16の操作画面1600のイベント選択部1610の表示内容に関連付けて表示するとよい。
なお、図19のプレビュー画面1700のイベント表示部1740で更に、「接近、接触」が選択されると、表示制御モジュール515はデータ管理モジュール516と連携し、イベント表示部1740に、例えば、図17のイベント表示部1740aに表示されているような、乗員間の距離に関する情報を表示する構成であるとよい。
施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、プライバシー保護処理の対象となる映像データに、少なくとも2人の人物が撮影されている場合、そのうちの少なくとも1人に対して、その人物の特定を困難にするような処理、例えば顔や身体に対するマスク加工処理や声に対するボイスチェンジ処理等、を実行するとよい。
例えば、自動車教習所での教習中の映像や、旅行中のタクシーの車内の映像などを、教習生1920や乗客が取得したいと望んだ場合、映像データを直接提供することには教官1910や運転手のプライバシー保護の点で問題がある。
そこで、施設端末105のデータ処理モジュール517は、教官1910や運転手の顔や身体や声等に上記のプライバシー保護処理を施し、施設端末105のユーザ端末連携モジュール512は、教官1910や運転手のプライバシーが保護された映像データを教習生1920や乗客の所有するユーザ端末106へ送信する構成であるとよい。それにより、自動車教習所やタクシー会社は、教習生1920や乗客に対して、教官1910や運転手に対してプライバシー保護処理を施した映像データを提供することができる。
図19のプレビュー画面1700には、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516が、ユーザからの入力に基づいて、プライバシー保護処理を実行する実施形態が図示されている。
別の実施形態では、例えば、自動車教習所の予約時の教習生1920による入力やタクシーの予約時やタクシー乗車時の乗客による入力等に基づいて、施設端末105のデータ処理モジュール517や外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や処理装置108のデータ管理モジュール2216及びデータ処理モジュール2217などが、映像データに対してプライバシー保護処理を実行することもできる。
更に別の実施形態では、例えば、自動車教習所の予約時の教習生1920による入力やタクシーの予約時やタクシー乗車時の乗客による入力等に基づいて、撮影機器101(101F、101R)の制御部303がプライバシー保護処理を施された映像データを作成し、撮影機器101(101F、101R)の通信処理部314や車内のネットワーク103等を介して、ユーザ端末106へ送信する構成であってよい。
そのような構成については、図20を用いて更に説明する。
図20は、プライバシー保護処理を施された映像情報524を表示中のユーザ端末106の表示画面2000の例である。
図19を用いて説明したように、図20のプライバシー保護処理を施した映像データでは、車内にいる少なくとも2人の人物うち、助手席の教官1910に動物、例えばトラ等、のマスク1930を重ねた映像処理が施されている。
また、映像内の音声のうち、教官1910の声には、ボイスチェンジ処理が施されているとよい。
プライバシー保護処理を施した映像データは、上述の通り、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や、処理装置108のデータ処理モジュール2217などによって、作成されたものである。
教習生1920のユーザ端末106は、その補助記憶装置602に、このプライバシー保護処理を施した映像データを映像情報624として保存することができるとよい。
それにより教習生1920は、教習時間外に自身の運転の様子を見直したり、ネットワーク103を介してSNS等にアップロードし自身の運転の様子を他者と共有したり、することができる。
図20の実施形態では更に、例えばユーザ端末106の施設端末連携モジュール614は、施設端末105から撮影機器101(101F、101R)や車室内撮影用カメラ102(102F、102R)により撮影された別の映像データを取得し、ユーザ端末106の表示制御モジュール615は、それらの映像データを、例えばピクチャインピクチャの様態で、表示する構成であるとよい。
そのようにすれば、例えば、教習生1920は、自身の運転時の様子と、運転時の車内外の状態を確認しつつ、当時の状況を良好に思い出しながら、教習内容を復習することができる。
自動車教習所の経営者は、従業員である教官1910のプライバシーを保護しつつ、教習生1920に対してより効果的な復習の機会を提供することが可能となり、教習の質を向上させることができる。
図19、図20を用いて説明した、プライバシー保護処理は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や、処理装置108のデータ処理モジュール2217などによって、あるいは、それらの組み合わせた情報処理システム等によって、映像データに対して施すことができる処理の一例である。
プライバシー保護処理は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や、処理装置108のデータ処理モジュール2217などによって、あるいは、それらの組み合わせた情報処理システムによっても実行できる。
特に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717や、処理装置108のデータ処理モジュール2217などによって、あるいは、それらの組み合わせた情報処理システム等は、各種の処理の結果、特には解析処理の結果、を送受信したり、共有したり、する構成であるとよい。
ユーザは、例えば自動車教習所の経営者等は、更に、図8から図12を用いて説明した個々の制御、特定に関連するデータ、例えばイベントデータ、に基づいて、映像データを編集処理し、例えば、教習生1920が落ち着いた対応ができなかった状況をピックアップし、1つの映像データとしてまとめる処理を実行するように、撮影機器101(101F、101R)を設定することもできる。そのような構成では、ユーザは、教習生1920に対して個別に設定したイベントごとに編集処理した映像データを提供することによって、より効果的に復習の機会を提供することができる。
図21は、乗員間距離は同等であるが異なる状況を表示中の施設端末105のプレビュー画面1700の例である。
図21(a)では、教官1910が、運転席と助手席の中間位置Mから、距離Dの長さ分、教習生1920に向かって腕を伸ばして、車両10外の方向を指差している状況を例示している。
図21(b)では、教官1910が、運転席と助手席の中間位置Mから、距離Dの長さ分、教習生1920に向かって腕を伸ばして、教習生1920の腕に触れている状況を例示している。
図21(a)と図21(b)に例示されている時点では距離Dの長さは等しい。
図21は、例えば図16の別の操作画面1600のイベント選択において、「接近・接触」が選択された場合のプレビュー画面1700である。
施設端末105のデータ管理モジュール516は、図21(a)と図21(b)のプレビュー画面1700では、リスト表示部1730に、例えば処理装置108を介して転送、保存した複数の映像データの中から、2つのファイル、「YYYYMMD1」と「YYYYMMD2」、をリストアップしている。
図21(a)では、「YYYYMMD1」の映像データが再生されていること、図21(b)では、「YYYYMMD2」の映像データが再生されていること、がそれぞれ映像表示部1710に表示されている。
施設端末105の表示制御モジュール515は、ファイル名に加えて、又は、代えて、データ管理モジュール516が取得した乗員に関する情報、例えば教官1910や教習生1920の名前やID、等を表示する構成であるとよりよい。
それによりユーザは、再生されている映像から教官1910と教習生1920の組み合わせをより容易に理解することができる。
例えば、施設端末105の表示制御モジュール515及びデータ管理モジュール516は、教官ID、生徒ID、教習車ID、教習時刻のフィールドを持つデータ(例えば上述のCSVファイル等)を取り込むと、対象となる教習時刻と教習車IDの映像を再生する際に、教官IDまたは生徒IDに基づく情報を映像とともに表示する機能を備えるとよい。
なお、これらの情報は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が、撮影機器101(101F、101R)での撮影中に再生される映像に同様に表示させることができるとよい。
第1距離1750a及び第2距離1750b及び中間位置Mは、図17を用いて説明したものと同様である。
図21(a)では、イベント表示部1740cにおいて、第7の時点T7から第8の時点T8の間での、第2距離1750bで表される教官1910の中間位置Mを超えた運転席側へ接近が、第1距離1750aで表される教習生1920の動きに干渉していない状態、より具体的には、教習生1920の動きに、第7の時点T7以前と、第7の時点T7から第8の時点T8の間と、第8の時点T8以降に、特徴的な変化がないこと、が示されている。
そのような特徴的な変化がないことから、教習所の責任者等のユーザは、第7の時点T7から第8の時点T8の間での教官1910の行動が、適切であったことを、映像データの再生内容から主観的に判断するだけではなく、客観的な数値的データに基づいて判断することができる。
なお、この数値的データに基づく判断は、撮影時に既に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が実行したり、映像データの移行に伴って、施設端末105のデータ処理モジュール517や処理装置108のデータ処理モジュール2217が実行したり、施設端末105から映像データを受け取った外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717が実行する構成であってもよい。
なお、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、例えば、第1距離1750a及び第2距離1750bのクラフが重なったことを特定した場合、例えば第7の時点T7から第8の時点T8の間、撮影機器101(101F、101R)を高音質録音モードに移行させるとよい。
それにより、ユーザは、第7の時点T7から第8の時点T8の間の車内の状況、特には会話の内容、をより正確に確認することができる。
施設端末105のデータ管理モジュール516は、例えば、撮影機器101(101F、101R)ごと、撮影機器101(101F、101R)が搭載された車両10ごと、乗員ごとの上記の高音質録音モードに移行させるための設定変更を行うことができるとよい。
更に、施設端末105の撮影機器連携モジュール511は、そのような設定変更を、複数の撮影機器101(101F、101R)の制御部303へ、例えば一括で、反映させる構成であるとよりよい。
図21(b)では、イベント表示部1740dにおいて、第9の時点T9の前後で、第2距離1750bで表される教官1910の中間位置Mを超えた運転席側へ接近が、第1距離1750aで表される教習生1920の動きに干渉している状態、より具体的には、教習生1920の動きに、第9の時点T9以降に特徴的な変化が生じていること、が示されている。
そのような特徴的な変化が生じていることから、教習所の責任者等のユーザは、第9の時点T9の前後での教官1910の行動が、適切であったことを、図21(a)の場合と同様に、映像データの再生内容から主観的に判断するだけではなく、客観的な数値的データに基づいて判断することができる。
なお、この数値的データに基づく判断も、図21(a)の場合と同様に、撮影時に既に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303が実行したり、映像データの移行に伴って、施設端末105のデータ処理モジュール517や処理装置108のデータ処理モジュール2217が実行したり、施設端末105から映像データを受け取った外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717が実行する構成であってもよい。
なお、撮影機器101(101F、101R)の制御部303は、例えば、第1距離1750a及び第2距離1750bのクラフが重なったことを特定した場合、例えば第9の時点T9の前後の時間帯に、撮影機器101(101F、101R)を高音質録音モードに移行させるとよい。
それにより、ユーザは、第9の時点T9の前後の時間帯の車内の状況、特には会話の内容、をより正確に確認することができる。
ユーザは、図21(b)に示されている状態について、教官1910が教習生1920に触れている、あるいは、教習生1920を叩いている可能性がある、と判断すると、そのような状態を、図21(a)に示されている状態に比べてより重要度が高いイベントとして設定することができる。
施設端末105のデータ管理モジュール516は、ユーザによる重要度に関する上記の設定に応じて、教官1910ごとにイベントの発生頻度を特定したり、特定の属性を有する教習生1920、例えば10代女性等の女性の教習生1920、に対してイベントの発生頻度が極端に高くなっていないか等を特定したり、するとよい。
更に、図21(a)、図21(b)を用いて説明した個々の判断や特定は、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、処理装置108のデータ処理モジュール2217や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717等が、個々に実行することもできるが、それらが協働して実行してもよい。
図21(a)、図21(b)を用いて説明した上記の構成によれば、ユーザや、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、処理装置108のデータ処理モジュール2217や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717等は、一方の人物が他方の人物に対して同程度、例えば中間位置Mから距離D分だけ、接近した状況を、より明確に区別することができる。
更に、撮影機器101(101F、101R)の制御部303や、施設端末105のデータ処理モジュール517や、処理装置108のデータ処理モジュール2217や、外部管理サーバ107のデータ処理モジュール717等は、距離Dの値を、個々の判断や特定の基準としてユーザが設定できる構成であるとよいが、乗員ごとに、例えば教官1910や教習生1920ごとに、異なる値を適用する構成であるとよりよい。
なお、上記の実施形態では、車内に2人の人物がいる状態について説明したが、車両10に3人以上の人物が乗車している場合でも、処理装置108や施設端末105等の各モジュールは、同様の制御や機能や処理を実行することができる。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除した構成や、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施形態は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
(1)車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、前記車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する機能を有する情報処理システムが提供される。
このようにすると、車両を使用する人の状態や動作に基づいて、撮影機器を制御することができ、ユーザは、車両を使用する人の状態や動作に基づいて撮影機器を制御する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、撮影機器の制御に人の状態や動作をより柔軟に反映させやすくなる。
(2)前記撮影機器は、複数の人により交代で使用される前記車両に搭載される場合に使用される所定の動作モードを実行するためのソフトウェアが、後付けで搭載され、又はあらかじめ搭載され、前記機能は、前記所定の動作モードを実行する場合に、前記車両を使用する前記人の状態又は動作に基づいて制御するとよい。
このようにすると、撮影機器が複数の人により交代で使用される車両に搭載される場合には、後付けで搭載され、又はあらかじめ搭載されたソフトウェアに基づいて、そのような車両に使用されることを前提した所定の動作モードで撮影機器を動作させることができ、ユーザは、当該動作モードを前提として動作する車両を使用するそれぞれの人のそれぞれの状態又はそれぞれの動作に基づく機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、複数の人により交代で使用される車両に特有の動作モードも、人の状態又は動作に基づいて制御することが可能となるので、そのような車両においても、人ごとに柔軟に撮影機器を制御することができる。
(3)前記機能は、前記車両を使用する前記人の状態に基づいて、異なる情報を出力するとよい。
このようにすると、車両を使用する人の状態に基づいて、異なる情報を出力することができ、ユーザは、車両を使用する人のそれぞれの状態に対応した様々な情報をより柔軟に出力する機能を利用することができる。この機能を用いれば、ユーザは、例えば車両を使用する人ごとにより関心度が高い情報等を出力させることができる。
(4)前記機能は、前記情報の前記出力を、前記撮影機器が起動された場合、又は前記車両への前記人の乗車動作を検知した場合、の少なくともいずれかに行うとよい。
このようにすると、車両を使用する人の状態に基づく異なる情報を、撮影機器の起動時や車両への人の乗車時に出力することができ、ユーザは、撮影機器の起動時や車両への人の乗車時に情報を出力する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、撮影機器の起動時や車両への人の乗車時といった、人の印象に残りやすいタイミングで、車両を使用する人のそれぞれの状態に対応した異なる様々な情報、例えば車両を使用する人にとってより関心度が高い情報等、をより柔軟に出力することができる。
(5)前記機能は、ユーザによって書き換え可能に構成された記憶領域に記憶された情報に基づいて、前記撮影機器を介して前記情報を出力するとよい。
このようにすると、車両を使用する人のそれぞれの状態に対応した様々な情報を、ユーザによって書き換え可能に構成された記憶領域に記憶された情報に基づいて、出力することができ、ユーザは、車両の使用状況や使用環境、車両を使用する人の状態や属性、等により適合した情報をユーザ自身で設定する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、撮影機器が出力する情報を、ユーザの用途や乗員の需要や関心等に応じてよりカスタマイズすることができる。
(6)前記機能は、ユーザによって書き換え不能に構成された第1の記憶領域、又はユーザによって書き換え可能に構成された第2の記憶領域のうちから選択したいずれかの記憶領域に記憶された情報に基づいて、前記情報を出力するとよい。
このようにすると、車両を使用する人のそれぞれの状態に対応した様々な情報を、ユーザによって書き換え可能に構成された第1の記憶領域に記憶された情報に基づいて、出力することと、又は、ユーザによって書き換え不能に構成された第2の記憶領域に記憶された情報に基づいて、出力することと、ができ、ユーザは、車両の使用状況や使用環境、車両を使用する人の状態や属性、等により適合した情報をユーザ自身で設定する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、出力する情報をユーザの用途や乗員の需要や関心に応じてよりカスタマイズすることができることに加え、予め撮影機器に記憶された情報を上書き等によって削除してしまうことを回避しやすくなる。
(7)前記機能は、記憶されている複数の音声情報から選択された前記音声情報に基づいて、前記出力を行うとよい。
このようにすると、車両を使用する人のそれぞれの状態に対応した様々な情報を、記憶されている複数の音声情報から選択された音声情報に基づいて、出力することができ、ユーザは、車両を使用する人のそれぞれの状態に基づいて、その都度より適切な音声情報を出力する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、例えば、同一の通知内容であっても、車両を使用する人の、緊張状態やリラックス状態、運転技術の習熟状態、サービス等の利用状態等に、より適合した音声情報を出力することができる。
(8)前記機能は、前記車両を使用する前記人の現在の状態と前記車両を過去に使用した際の同一の前記人の状態との間の差異に基づく出力を行うとよい。
このようにすると、車両を使用する人の車両に乗車中の現在の状態と、その人が過去に車両を使用した際の状態に差異がある場合に、その差異に基づく情報を出力することができ、ユーザは、その差異に基づく情報に応じて、より適切な出力をする機能を利用することができる。この機能を用いれば撮影機器は、例えば、過去にメガネをかけていた運転手が、現在メガネをかけていない場合に「メガネをかけなくて大丈夫ですか?」等の確認を行う映像や音声を出力することや、過去複数回に渡り決まった持ち物を持って乗車した乗客が今回その持ち物を持っていない状態である場合に「忘れ物はありませんか?」等の確認を行う映像や音声を出力することで、車両を使用する人をより的確にフォローすることができる。
(9)前記機能は、第1の人と第2の人の間の距離及び前記第1の人及び前記第2の人の少なくとも一方が発する音声に基づいて前記映像データの記録を行うとよい。
このようにすると、車両を使用する少なくとも2人の人物に関して、第1の人と第2の人の間の距離及び第1の人と第2の人の少なくとも一方が発する音声に基づいて映像データの記録を行うことができ、ユーザは、乗員間の距離及び乗員の発する音声の双方に関連付けて映像データを記録する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、乗員間の距離及び乗員の発する音声の組み合わせに着目することにより、車内の状況をより詳細に分析することが可能となる、例えば、楽しく盛り上がった会話とそれに伴う接触や、怒鳴り声を伴う暴力等のパワハラ行為や、セクハラ的な接触とそれを拒否する言葉等をより高い精度で分析することができる。
(10)前記機能は、前記車両を使用する前記人による前記車両の少なくとも1つの開閉部の開閉動作に基づいて、前記映像データの記録を終了するまでの時間長を、前記開閉動作より以前の前記時間長よりも、延長するとよい。
このようにすると、車両を使用する人の車両が開閉部、例えばドアやハッチバック等、を開閉する動作に基づいて、映像データの記録を終了するまでの時間長を、開閉動作以前の時間長よりも延長することができ、ユーザは、開閉動作後の映像データをより長く記録する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、例えば、乗員が車外にでるタイミングで映像データの記録を終了する構成と比較して、ドアを開けて車両から降りた後の様子や、ハッチバックを開けて作業をしている間の様子を記録する時間をより長く確保することができる。
(11)前記機能は、所定の前記人の状態又は動作に対し、前記車両を使用する前記人ごとに、異なる前記制御を実行するとよい。
このようにすると、車両を使用する人の所定の状態又は動作、特には同一の状態又は動作等、に対して、車両を使用する人ごとに、異なる制御を実行することができ、ユーザは、車両を使用する人ごとに、その人物の状態や動作に基づいて、その人物によりカスタマイズした制御を行う機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、車両を使用する個々人により適した撮影機器の制御環境を提供することができる。
(12)前記機能は、前記車両を使用する前記人ごとに、前記車両を使用して提供されるサービスの内容に関する異なる情報を出力するとよい。
このようにすると、車両を使用する人ごとに、車両を使用して提供されるサービスの内容に関する異なる情報を出力することができ、ユーザは、サービスを利用する人ごとに、サービスの内容に関連するより細やかな情報を提供することができる。この機能を用いればユーザは、例えば、起動音声、作動音音声、通知音声、報知音声、運転補助音声等を、例えば予約したサービスの利用者ごとに、変更することができ、例えば初めてサービスを利用する人物には、起動時により親しみのある言葉を伴う音声を出力することで緊張をほぐす機会やきっかけ等を提供することができる。
(13)前記機能は、前記車両を使用する前記人ごとに、前記車両を使用して提供されるサービスの利用回数に基づいて、前記サービスの内容に関する異なる情報を出力するとよい。
このようにすると、車両を使用する人ごとに、車両を使用して提供されるサービスの利用回数に基づいて異なる情報を出力することができ、ユーザは、サービスを利用する人ごとに、サービスの利用回数に関連するより細やかな情報を提供することができる。この機能を用いればユーザは、例えば、サービスの利用回数に応じて、サービス内容が変わる場合には、サービス開始時等に、そのときに応じた情報を提供することができる。
(14)前記機能は、前記車両を使用する第1の人による前記車両のブレーキ動作と、前記車両を使用する第2の人による前記車両のブレーキ動作とを、前記映像データから識別するとよい。
このようにすると、車両を使用する第1の人による車両のブレーキ動作と、車両を使用する第2の人による車両のブレーキ動作とを、映像データから識別することができ、ユーザは、車両が両者のブレーキ動作を検出する専用の装置を備えていない構成であっても、第1の人による車両のブレーキ動作と、車両を使用する第2の人による車両のブレーキ動作を映像データから識別する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、例えば、自動車教習所用の車両のようなブレーキペダルを複数有する車両に対して、ブレーキ動作検出用のラインを新たに追加することなく、映像データから、ブレーキ動作の主体を識別することができる。
(15)前記機能は、前記車両を使用する第1の人による前記車両のブレーキ動作と、前記車両を使用する第2の人による前記車両のブレーキ動作とを、異なるブレーキ動作として区別するとよい。
このようにすると、車両を使用する第1の人による車両のブレーキ動作と、車両を使用する第2の人による車両のブレーキ動作とを、異なるブレーキ動作として区別することができ、ユーザは、同様の運転環境や走行条件であっても、ブレーキ動作を行った人に応じて異なるブレーキ動作として区別する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、例えば、運転技術の高い運転手であれば急ブレーキをかける必要のない運転環境で、自動車教習所の教習生が急ブレーキをかけた場合、それは不慣れなための問題のない急ブレーキとして判定させ、同様の運転環境で教官が急ブレーキをかけた場合、問題の可能性のある急ブレーキとして判定させることができる。
(16)前記機能は、前記車両を使用する第1の人と前記車両を使用する第2の人との間の極端な対応を識別するとよい。
このようにすると、車両を使用する第1の人と車両を使用する第2の人との間の極端な対応を識別することができ、ユーザは、第1の人と第2の人の間に生じた極端な対応を識別する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、そのような極端な対応に対してより迅速に適切な対応をとりやすくなり、例えば、自動車教習所の車両に関連して、教習生からの「教官に急ブレーキを踏まれた」、「教官にとても近づかれた」といった苦情に対して、その教官がその他の生徒と同乗した際の同様の運転状況や教習環境でも、同じような対応をしていたか、或いは、通常に比べて極端な対応であったか、について、機械的に識別された客観的なデータを迅速かつ容易に参照することができる。
(17)前記機能は、前記車両内に前記人が存在する場合には、前記車両内に前記人が存在しない場合よりも、映像の品質を上げた撮影を行うとよい。
このようにすると、車両内に人が存在する場合には、車両内に人が存在しない場合よりも、映像の品質を上げた撮影を行うことができ、ユーザは、車両内に人が存在する場合に、より高い品質の映像を撮影する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、車内に人がいない状態ではより低品質で映像を撮影し、撮影装置の撮影時間を長くしつつ、車内に人が存在する或いは車内に人が確認された時点からは、より情報量の多い高品質の映像を撮影することで、車内の様子や車内の人物の状況の検証がよりしやすい高画質・高音質の映像データを取得すること等ができる。また、旅行中、道の駅などで車内に人がいない状況では、映像データの品質を落とし、その後また車内に人が戻った状況ではより高画質・高音質の映像データで記録することで、撮影機器の限られた記憶容量を有効に使用することができる。
(18)前記機能は、前記車両を使用する前記人の映り込み具合に基づいて、前記映像データの質を変更して撮影を行うとよい。
このようにすると、車両を使用する人の映り込み具合に基づいて、映像データの質を変更して撮影を行うことができ、ユーザは、車両を使用する人の映り込み具合に基づいて映像データの質を高めたり低めたりして撮影する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、映像内に適度に人が映っている映像データを高画質で記録して、後にそれぞれの人の表情や姿勢、車内の音声等の解析や検証を行い易くすることができる。例えば、車内に撮影機器が複数存在する構成などで、最も人物を良好に撮影することができる撮影機器の品質は高めつつ、それに比べて、例えば個々の人物を区別できないほどに、部分的にしか人物を映していない又は人物の一部を大きく映しすぎている撮影機器の映像データの画質をより低画質にすることで、撮影機器の記録領域を有効に活用することができる。
(19)前記機能は、前記車両を使用する前記人の発する音声に基づき、前記撮影機器による録音の感度又は質を変更するとよい。
このようにすると、車両を使用する人の発する音声に基づき、撮影機器による録音の感度又は質を変更することができ、ユーザは、車両を使用する人の発する音声に基づいて、撮影機器による録音の感度又は質を高めたり低めたりして撮影する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、より会話にフォーカスした音声を録音することによって、車内での重要な会話や楽しかった会話等をより音質で記録し、より容易に会話の内容を確認したり、思い出として楽しんだりすることができる。また、人ごとに、録音の感度や質の変更具合を設定すると、大きくはっきりした口調の人や小声で話す人等が利用する場合でも、それぞれに人に応じて適切な音質を含んだ映像データを取得することができる。
(20)前記機能は、前記車両に乗り込んだ前記人の数と、前記車両から降りた前記人の数との差異に基づく出力を行うとよい。
このようにすると、車両に乗り込んだ人の数と、車両から降りた人の数との差異に基づく出力を行うことができ、ユーザは、車両に乗り込んだ人数と車両から降りた人数の差に基づいて出力を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、特に、車両から降りた人数が、車両に乗り込んだ人数に達していないにも関わらず、運転手等が車両から離れるようなことがないように注意を促すことができる。例えば幼稚園や幼稚園等のお迎え後、園児を園内へ誘導する間に、座席と座席の間のスペース等に園児が入り込んだことによって、運転手や引率の先生がそれに気が付かなかったとしても、全ての園児が車内から降りるまで警告を行うことができる。ユーザは、警告を、音声で行うようにしてもよいが、それに追加して、車内に乗車人数や降車人数を表示する表示部を設け、その表示部の色を変更したり、点灯、点滅等させたりすると、より効果的に注意を促すことができるので更によい。
(21)前記機能は、前記車両に乗り込んだ前記人の数と、前記映像データから認識される前記人の数との差異に基づく出力を行うとよい。
このようにすると、車両に乗り込んだ人の数と、映像データから認識される人の数との差異に基づく出力を行うことができ、ユーザは、車両に乗り込んだ人数と車両内で映像データに認識される人数の差に基づく出力を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、映像データで認識できる人数が、車両に乗った乗員の数よりも少なければ、乗員の一部が、映像データの撮影範囲外に位置していると判断し、そのような状況に対応しやすくなる、例えば、走行中に乗員が着座していない不慮の状況を認識でき、事故等を防止しやすくなる。ユーザが、幼稚園や幼稚園等の送迎時に車両を使用する場合等では、座席と座席の間のスペース等に園児が入り込む等の原因で、園児が映像から消えたことを確認し、そのような状況を即座に運転手や引率の先生に報知しやすくなる。
(22)前記車両を使用する前記人が少なくとも2人であり、前記機能は、前記映像データ内の一方の前記人に対して加工を施した前記映像データを、他方の前記人に提供するとよい。
このようにすると、車内に少なくとも2人の乗員がいる状況で、映像データ内の一方の人に対して加工を施した映像データを、他方の人に提供することができ、ユーザは、そのような映像データ内の一方の人に対して加工を施した映像データを、他方の人に提供する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、そのような映像データを求める人物に対して、同乗者に加工を施した映像データを提供することができ、加工により映像データ内の同乗者の特定を困難なものにすれば、同乗者のプライバシーを保護した映像データを提供することができる。なお、「一方の人」と「他方の人」は、それぞれ複数の人であってもよい。
(23)前記機能は、所定の予約システムから前記車両を使用する前記人に関する情報を取得するとよい。
このようにすると、所定の予約システムから車両を使用する人に関する情報を取得することができ、ユーザは、所定の予約システムに記憶された車両を使用する人に関する情報を取得する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、予約システムから取得した情報を、車両を使用する人の状態に反映させることや、予約システムに記憶されている情報と連携した撮影を行うことや、撮影データの記録を予約システムに記憶された情報と連携して行うことができる。予約システムに記憶されている情報は、例えばサービスを受ける人の特徴(性別、年齢、身体的特徴、サービスを提供された回数、前回利用時の映像的特徴等)、予約の時間帯、予約されたサービスの担当者、予約されたサービスの内容、予約時に追加したオプション、予定の移動範囲、予定の移動経路、月、日にち、曜日、予約時リクエスト等の情報である。また、撮影装置の設定変更を、サービスを利用する人、サービスの提供に関連する人、サービスを提供する組織のそれぞれにより柔軟に対応させて、より柔軟に設定して、撮影装置を制御することができる。なお、予約システムは、例えば教習所の予約システム、介護施設の予約システム、送迎バスの予約システム、リムジンクルーズの予約システム、その他航空機、船舶、列車(寝台車を含む)等の予約システム、配車やカーシェアリング等のアプリシステム、業務における車両の使用予定を管理する予定システム等、である。
(24)前記撮影機器は、所定のサービスに使用される前記車両に搭載され、前記機能は、前記サービスに関するデータに基づいて、前記制御を行うとよい。
このようにすると、所定のサービスに使用される車両に搭載された撮影機器に対して、サービスに関するデータに基づいて、制御を行うことができ、ユーザは、サービスに関するデータに基づいて、撮影機器を制御する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、より適切なサービスを提供できるように、提供されているサービスが適切であるかを特定ができるように、提供するサービスの質を向上できるように等、様々な用途でサービスに関するデータを撮影機器の制御に活用することができる。
(25)前記機能は、前記サービスの利用期間中の前記映像データを記録し、前記機能は、前記サービスの利用期間中に発生した所定の事象が前記映像データに記録されていることを示す情報を、出力するとよい。
このようにすると、サービスの利用期間中の映像データを記録し、サービスの利用期間中に発生した所定の事象が映像データに記録されていることを示す情報を出力することができ、ユーザは、そのような所定の事象が映像データに記録されていることを示す情報を出力する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、ユーザが映像データを確認するより前に、所定の事象が映像データに記録されていることを示す情報を出力情報から、所定の事象が発生したことを認識することができる。それによりユーザは、所定の事象が対応を要する事象であれば、より迅速に対応を取ることができる。
(26)前記機能は、前記サービスの利用期間中に前記映像データを記録し、前記機能は、前記映像データに、所定の事象が前記サービスの利用期間中に発生したことを示す情報を、関連付けるとよい。
このようにすると、サービスの利用期間中の映像データを記録し、映像データに、サービスの利用期間中に発生した所定の事象に関する情報を関連付けることができ、ユーザは、映像データにそのような所定の事象に関する情報を関連付ける機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、所定の事象との関連付けを参照して、より効率的に、多数の映像データを管理し活用しやすくなる。
(27)前記機能は、前記サービスに関するデータに基づく前記車両の走行ルートと、前記車両の位置との関係に基づいて、前記撮影機器の前記映像データの記録を制御する、又は前記撮影機器からの出力を制御するとよい。
このようにすると、サービスに関するデータに基づく車両の走行ルートと、車両の位置との関係に基づいて、撮影機器の映像データの記録を制御する、又は、撮影機器からの出力を制御することができ、ユーザは、そのような走行ルートと車両の位置との関係に基づいて、映像データの記録を制御したり、撮影機器からの出力を制御したりする機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両の実際の位置が予定の走行ルートから逸脱している間、映像データの質を変更したり、撮影機器から予定の走行ルートから逸脱していることについて警告を出力したり、することができる。例えば自動車教習所で所定の走行ルートや走行範囲を逸脱した運転が行われた場合や、従業員が営業時に自身の営業範囲を逸脱して車両を使用した場合等に、そのような状況をより高品質で記録したり、そのような状況の発生を乗員に認知させたりすることができる。
(28)前記機能は、前記サービスの提供に関する予約システムから取得した予約情報に基づいて、前記制御を行うとよい。
このようにすると、サービスの提供に関する予約システムから取得した予約情報に基づいて、撮影機器を制御することができ、ユーザは、予約システムから取得した予約情報に応じた制御を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、予約システムから取得した予約情報によって人の状態を特定して撮影機器を制御したり、予約システムから取得した予約情報に含まれる情報と車内で特定した人の状態とを組み合わせた撮影機器を制御したり、させることができる。予約情報に含まれる情報から、個人や個人の属性や個人の属するグループ等を特定することにより、ユーザは、より細やかにカスタマイズしたサービスを提供することができる。
(29)前記機能は、前記サービスの利用時間又は前記サービスの予約時間に関する前記予約情報に基づいて、少なくとも前記利用時間の間又は前記予約時間の間に、撮影した前記映像データを記録するとよい。
このようにすると、サービスの利用時間又はサービスの予約時間に関する予約情報に基づいて、少なくとも利用時間の間又は予約時間の間に、撮影した映像データを記録することができ、ユーザは、自身でその都度映像データを記録する時間帯を設定することなしに、予約情報に基づいて、少なくとも利用時間の間又は予約時間の間に、撮影した映像データを記録する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、サービスの利用時間又はサービスの予約時間の開始から終了までの間の映像データをより確実に記録させることができる。更に、上記の時間以外では、映像データの記録を停止することで、撮影機器の記録媒体の記憶容量を節約することができる。
(30)前記機能は、前記サービスの利用時間又は前記サービスの予約時間に関する前記予約情報に基づいて、前記サービスの前記利用時間又は前記予約時間に加え、前記利用時間又は前記予約時間の前、及び後、の少なくとも一方を含む期間に、撮影した前記映像データを記録するとよい。
このようにすると、サービスの利用時間又はサービスの予約時間に関する予約情報に基づいて、少なくとも利用時間の間又は予約時間の間に加え、利用時間又は予約時間の前、及び後、の少なくとも一方を含む期間に、撮影した映像データを記録することができ、ユーザは、自身でその都度映像データを記録する時間帯を設定することなしに、予約情報に基づいて、利用時間の間又は予約時間の間に加え、利用時間又は予約時間の前、及び後、の少なくとも一方を含む期間に、撮影した映像データを記録する機能を利用することができる。この機能を用いればユーザは、サービスの利用時間又はサービスの予約時間の開始から終了までの時間帯に加えて、利用時間又は予約時間の前、及び後、の少なくとも一方の時間帯を含む映像データをより確実に記録させることができる。それにより、ユーザは、サービスとサービスの間の休憩時間であっても、例えば予約時間よりも若干早くサービスの利用者が車両付近へ到着した状況等の映像データも記録しやすくすることができる。更に、上記の時間以外では、映像データの記録を停止することで、撮影機器の記録媒体の記憶容量を節約することができる。
(31)前記機能は、前記サービスの予約の時間帯に関する前記予約情報に基づき、前記映像データのうち、前記予約の時間帯の前記映像データを、又は、前記予約の時間帯よりも所定の時間長分だけ前後に延長した時間帯の前記映像データを、第1の外部装置へ送信するとよい。
このようにすると、サービスの予約の時間帯に関する予約情報に基づき、映像データのうち、予約の時間帯の映像データを、又は、予約の時間帯よりも所定の時間長分だけ前後に延長した時間帯の映像データを、第1の外部装置へ送信することができ、ユーザは、映像データのうち、予約の時間帯の映像データを、又は、予約の時間帯よりも所定の時間長分だけ前後に延長した時間帯の映像データを、第1の外部装置へ送信する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、予約されたサービスの提供の間、例えば教習所での教習の時間帯とその前後数分間の様子を選択的に外部へ送信し、サービスとサービスの間の休憩時間等、ユーザの関心の低い時間帯のデータの送信を行わない、又は後回しにすることで、データのコピー等のために、時間を効率的に使ってデータを外部へ送信することができる。なお、この外部への映像データの送信は、無線で行われるとよりよい。
(32)前記機能は、前記撮影機器を用いて記録した前記映像データを、その前記映像データを記録した日時情報と前記予約情報とを関連付けた表示を行うとよい。
このようにすると、撮影機器を用いて記録した映像データを、その映像データを記録した日時情報と予約情報とを関連付けた表示を行うことができ、ユーザは、映像データを記録した日時情報と予約情報とを関連付けて映像データを表示する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、映像データを後から見返す状況であって、手元に日情報や予約情報がない状況であっても、再生画面上で、一目で必要な情報を認識しやすくなる、また、運転中に撮影機器の画面上に再生される映像データからも同様の情報を読み取れるようにすることで、サービスの提供に関与する人は、サービス利用者の名前やそのとき提供するべきサービスの内容等を、僅かな視線の動きで確認することができるので、提供するサービスの質を向上させやすくなる。
(33)前記機能は、日時情報又は前記予約情報に対する選択入力を受け付け、前記機能は、選択された前記日時情報又は前記予約情報に対応する前記映像データを出力するとよい。
このようにすると、日時情報又は予約情報に対する選択入力を受け付けて、選択された日時情報又は予約情報に対応する映像データを出力することができ、ユーザは、選択された日時情報又は予約情報に対応する映像データを出力する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、撮影機器の映像データから、所望の日時情報や予約情報に対応する映像データを、より容易に入手しやすくなる、例えば、複数の人物が撮影された映像データから、特定の個人による予約に関連する映像データをまとめて入手することなどを、より効率的に行うことができる。
(34)前記予約情報は、前記車両に前記予約システムの予約のある時間帯に関する情報を含み、前記機能は、前記撮影機器に記録した前記映像データを前記予約のない時間帯に、第1の外部装置へ送信するとよい。
このようにすると、車両に予約システムの予約のある時間帯に関する情報を含む、予約情報を用いて、撮影機器に記録された映像データを予約のない時間帯に、第1の外部装置へ送信することができ、ユーザは、撮影機器に記録された映像データを、予約のない時間帯に、第1の外部装置へ送信する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両にサービスでの使用予定がなく、撮影機器からの映像データの送信に係る演算負荷が少ない期間を有効に活用して、映像データを外部の装置へ送信することで、ユーザは時間や撮影機器の演算能力を効率的に使ってデータをコピーすることができる。例えば、通常映像データが夜間に外部の記憶装置へ複製される設定であっても、予約されたサービスの提供後に次の予約がない車両内の撮影機器のデータを、いち早く外部の装置へ送信することができる。
(35)前記機能は、前記人による前記車両の使用が終了された後、又は、前記車両を使用して提供されるサービスの利用が終了した後、通信電波に基づいて、前記撮影機器の前記映像データを、第1の外部装置へ送信するように制御するとよい。
このようにすると、人による車両の使用が終了された後、又は、車両を使用して提供されるサービスの利用が終了した後、通信電波に基づいて、撮影機器の映像データを、第1の外部装置へ送信するように制御することができ、ユーザは、人による車両の使用が終了された後、又は、車両を使用して提供されるサービスの利用が終了した後、通信電波に基づいて、撮影機器の映像データを、第1の外部装置へ送信する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両の使用が終了された後、又は、サービスの利用が終了した後、に外部の装置へ映像データを送信することができるので、車両の使用やサービスの利用の終了時間が前後する場合や、車両の使用の終了時間の直後やサービスの利用の終了時間の直後に映像データを確保したい場合等に、より確実に映像データの送信を実行させることができる。
(36)前記機能は、前記撮影機器による撮影が実行中であることに基づく出力を行うとよい。
このようにすると、撮影装置による撮影が実行中であることに基づく出力を行うことができ、ユーザは、撮影が実行中であることに基づく出力を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両に乗車する人の知らないうちに、その人の映像が記録されている等の事態を避けやすくなり、プライバシーに配慮することができる。なお、上記の機能は、人の状態に応じて、例えば、車両内での運転席や座席の変更に伴い、車両内の人物に変更がない状態や、一度撮影が実行中である通知を受けた人が一定期間内に再度乗り込んだ状態では、同様の通知の出力を停止し、繰り返しの通知を避けるように、撮影機器を制御するとよりよい。
(37)前記機能は、録画可能時間の長さを優先した撮影を、映像の品質を優先した撮影へ変更するとよい。
このようにすると、録画可能時間の長さを優先した撮影を、映像の品質を優先した撮影へ変更することができ、ユーザは、車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、録画可能時間の長さを優先した撮影を、映像の品質を優先した撮影へ変更する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、録画可能時間の長さを優先してできるだけ長時間、映像データを記録することと、車両を使用する人の状態又は動作に応じて、人の状態や動作ごとに、より高品質の映像の撮影を行うこと、を両立させることができる。なお、上記の機能は、品質を優先した撮影へ変更を、人ごとや人の組み合わせごとに、異なる状態や動作に対して、実行することができるとよりよい。
(38)前記機能は、少なくとも2つの前記撮影機器の前記映像データの映像及び音声に対して、異なる再生優先度を設定するとよい。
このようにすると、少なくとも2つの撮影機器の映像データの映像及び音声に対して、異なる再生優先度を設定することができ、ユーザは、そのような映像データの映像及び音声に対して、異なる再生優先度を設定する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、複数の撮影装置で撮影された同一の車内の同一の出来事や様子に対して、1つ1つの映像データを見比べなくても、映像データの映像及び音声ごとに、再生優先度が最も高いものを再生させることで、最も良好な映像や音声が記録された映像データを優先的に再生することができる。なお、この再生優先度や再生優先度の決定方法は、プリセットされているとよいが、ユーザが、撮影機器本体やビューア等を介して、自身で設定することができるとよりよい。
(39)前記撮影機器として第1撮影機器、第2撮影機器があり、前記機能は、前記第1撮影機器と前記第2撮影機器とで撮影又は前記映像データの記録に関する制御を異ならせるとよい。
このようにすると、車内に搭載された第1撮影機器及び第2撮影機器に対して、第1撮影機器と第2撮影機器とで撮影又は映像データの記録に関する制御を異ならせることができ、ユーザは、第1撮影機器と第2撮影機器とで撮影又は映像データの記録に関する制御を異ならせる機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両内に複数の撮影機器が存在する構成において、その都度、人の状態や動作に応じて、例えばそれぞれの撮影機器を適した設定やシステム全体での記憶領域の消費量を節約した設定で、映像データを記録することができる。例えば、異なる事象ごとに、発生した事象を最適に撮影できる撮影機器では、最も高画質な映像データを記録しつつ、その他の撮影装置では、必要最小限の、より低い品質で映像データを記録することができる。なお、上記の機能は、3つ以上の撮影機器の制御を異ならせることができるとよりよい。
(40)前記機能は、異なる前記車両に搭載される複数の前記撮影機器に対して共通の制御を行うとよい。
このようにすると、異なる車両に搭載される複数の撮影機器に対して共通の制御を行うことができ、ユーザは、異なる車両に搭載される複数の撮影機器に対して共通の制御を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、現在乗車中である車両に搭載された撮影機器に適用した制御を、他の車両にも同様に適用させることができる。例えば、車両の走行ルートの決定権限を有する人による車両の走行ルートの決定するための走行状態において、事故等で通行止めとなっている区間や走行の難度が高い区間等を特定すると、現在乗車中である車両に搭載された撮影機器に対して当該区間の通行を非推奨とする通知を出力する制御を適用し、他車両と通信接続が可能な状況下で、他車両に搭載された撮影機器に対しも同様に当該区間の通行を非推奨とする通知を出力する制御を適用することができる。
(41)前記機能は、前記車両の状態又は動作に応じた前記制御を行うとよい。
このようにすると、車両の状態又は動作に応じた制御を行うことができ、ユーザは、人の状態や動作と、車両の状態又は動作とに応じた制御を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、人の状態や動作と車両の状態又は動作との様々な組み合わせに割り当てた撮影機器の制御を実行することができる。例えば、運転する人の運転の習熟度と車両の悪路での走行状態を考慮し、運転する人の運転の習熟度が低ければ、運転をサポートするような運転補助情報の出力を行い、運転する人の運転の習熟度が高ければ、運転をより楽しむことができるような演出情報の出力を行うことができる。
(42)前記機能は、前記車両の使用開始時点での前記車両の状態と、前記車両の使用終了時点での前記車両の状態との間の差異、に基づく出力を行うとよい。
このようにすると、車両の使用開始時点での車両の状態と、車両の使用終了時点での車両の状態との間の差異、に基づく出力を行うことができ、ユーザは、車両の使用開始時点と車両の使用終了時点の間での車両の状態の差異に基づく出力を行う機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両の使用前後での車両の状態の変化、特には車内の状態の変化を、より認識しやすくなる。例えば、タクシーでの利用において、乗客ごとに、乗客の乗車前には存在しなかった携帯電話、イヤホン、財布、傘等の物品が、乗客の降車後や降車時にそのような物品の存在が確認できる状態に変わっていると、運転手に対してそのような状態に関する通知、例えば「お客様のお忘れ物があります」等の音声、を出力することができる。
(43)前記機能は、非代替トークンデータに関するデータ、を作成し、前記車両を使用する前記人の第2の外部装置へ送信するとよい。
このようにすると、非代替トークンデータに関するデータを作成し、車両を使用する人の第2の外部装置へ送信することができ、ユーザは、非代替トークンデータに関するデータを作成し、車両を使用する人の第2の外部装置へ送信する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両を利用する人の求めに応じて、車両利用中に撮影機器が撮影した映像データを、非代替トークン(英: non-fungible token)やそれに関連するデータとして提供することができる。
(44)前記機能は、前記非代替トークンデータに関するデータを、前記第2の外部装置とは別の外部装置を介して、前記第2の外部装置へ送信するとよい。
このようにすると、非代替トークンデータに関するデータを、第2の外部端末とは別の外部装置を介して、第2の外部装置へ送信することができ、ユーザは、非代替トークンデータに関するデータを、第2の外部端末とは別の外部装置を介して、第2の外部装置へ送信する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、車両を利用する人の求めに応じて、撮影機器又は別の外部装置で、又は、撮影機器と別の外部装置が協働して、車両利用中に撮影機器が撮影した映像データを、非代替トークンやそれに関連するデータとして提供することができる。
(45)前記機能は、前記非代替トークンデータに関するデータに、少なくとも2つの前記撮影機器で撮影された前記映像データを含ませるとよい。
このようにすると、非代替トークンデータに関するデータに、少なくとも2つの撮影機器で撮影された映像データを含ませることができ、ユーザは、非代替トークンデータに関するデータに、少なくとも2つの撮影機器で撮影された映像データを含ませる機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、マルチアングルの映像データを非代替トークンやそれに関連するデータとして提供することができる。例えば、主に車内の様子や人物等を撮影した映像データと主に車外の様子や景色等を撮影した映像データの双方の映像を含むデータを作成し、非代替トークンで外の景色の映像とそれに関連する車内の様子など紐づけることができる。
(46)前記機能は、前記映像データから、前記車両を使用する前記人が設定された感情反応を示している時間帯の前記映像データを抜き出し、前記非代替トークンデータに関するデータに、抜き出された前記映像データを含ませるとよい。
このようにすると、映像データから、車両を使用する人が設定された感情反応を示している時間帯の映像データを抜き出し、非代替トークンデータに関するデータに、抜き出された映像データを含ませることができ、ユーザは、設定された感情反応を示している時間帯の映像データを非代替トークンデータに関するデータに含ませる機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、設定された感情反応に基づいて編集した映像データから、非代替トークンデータに関するデータを効率的に作成することができる。例えば、リムジンクルーズや旅行中のレンタカー利用などの利用時に、利用者の顔の表情、例えば口角の上がり具合等、から笑顔がある状況を認識したときや、笑い声があるときなどを、車内が盛り上がっていると判定し、盛り上がっている楽しそうな状態の映像を効率的に集めることができ、そのような楽しそうな状態の映像は、利用者のファンやフォロワーにとって好ましい映像が多く含まれており、非代替トークンの価値を高めることができる。
(47)前記機能は、前記車両を使用する前記人による選択入力を受け付け、選択された前記感情反応を設定するとよい。
このようにすると、車両を使用する人による選択入力を受け付け、選択された感情反応を設定することができ、ユーザは、抜き出し対象となる感情反応についての、選択入力を受け付け、選択された感情反応を設定する機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、非代替トークンデータに関するデータの提供を求める人に対して、その人が求める感情反応が撮影された映像データを集めることで、より求めに応じた非代替トークンデータに関するデータを提供しやすくなる。例えば、楽しい感情反応や驚いた感情反応のリストを表示し、よりサービス利用者の目的に則した内容の映像データを含む非代替トークンを作成することができる。なお、楽しい感情反応は、例えば口角の上がり具合や笑い声の特徴などから判定することが可能であり、驚いた感情反応は、例えば目の見開き具合や声の上ずりなどから判定することが可能である。
(48)前記機能は、前記非代替トークンデータに関するデータに、前記車両を使用して提供されるサービスの利用者と、前記サービスの提供者、前記撮影機器の設置者、及び、前記撮影機器の販売者のうちの少なくとも一方と、の少なくとも2者間の契約情報に関するデータを含ませるとよい。
このようにすると、非代替トークンデータに関するデータに、サービス利用者と、サービス提供者、撮影機器の設置者、及び、撮影機器の販売者のうちの少なくとも一方と、の少なくとも2者間の契約情報に関するデータを含ませることができ、ユーザは、非代替トークンデータに関するデータに、上記の少なくとも2者間の契約情報に関するデータを含ませる機能を利用できる。この機能を用いればユーザは、サービス利用者やサービス提供者に対して、非代替トークンデータの売却金額(仮想通貨等)の受け取り割合等をその都度決定するなどの煩雑なプロセスを経ることなく、売却金額を分配して送金する処理を容易に実行することができる環境を提供することができる。
(49)前記撮影機器の前記映像データが、前記撮影機器の本体の外部に配置された記録媒体収容部に収容された記録媒体に記憶されており、前記記録媒体収容部が、施錠されている状態であるか、又は、隠されている状態であるか、の少なくとも一方である、とよい。
このようにすると、撮影機器の映像データが、撮影機器の本体の外部に配置された記録媒体収容部に収容された記録媒体に記憶されており、記録媒体収容部が、施錠されている状態であるか、又は、隠されている状態であるか、の少なくとも一方であるようにでき、ユーザは、施錠されている状態であるか、又は、隠されている状態であるか、の少なくとも一方である記録媒体収容部に収容された記録媒体に、撮影機器の映像データを記録することができる。そのような構成を採用すればユーザは、人の状態や動作に基づいて、人ごとに、また、人の状態ごとや動作ごとに、記録媒体収容部に収容された記録媒体に、映像データを記録することが可能となる。更に、記録媒体収容部は見つかりにくい、又は、施錠されているので、権限のない人が記録媒体収容部に収容された記録媒体にアクセスすることを非常に困難にすることができる。例えば、車両を利用する人が、車内で、法律や規則あるいはモラルに反する行動を行った場合、その人物が、そのような行動が撮影された映像データを破棄したり削除したり隠ぺいしたりすることを阻止しやすくなる。
(50)上記の(1)から(49)の各機能を情報処理システムに実現させるためのプログラムが提供されるとよい。
このようにすると、既存の情報処理システムに対して、プログラムの提供を行うことによって、撮影機器に対して上記の各種の機能の提供を行うことができる。
上述した(1)から(50)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(50)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
101(101F、101R)…撮影機器
102(102F、102R)…車室内撮影用カメラ
103…ネットワーク、104…予約管理サーバ、105…施設端末、
106…ユーザ端末、107…外部管理サーバ、108…処理装置

Claims (50)

  1. 車両を使用する人の状態又は動作に基づいて、前記車両の内部又は外部の少なくとも一方の映像データを作成する撮影機器を制御する機能を有する
    情報処理システム。
  2. 前記撮影機器は、複数の人により交代で使用される前記車両に搭載される場合に使用される所定の動作モードを実行するためのソフトウェアが、後付けで搭載され、又はあらかじめ搭載され、
    前記機能は、前記所定の動作モードを実行する場合に、前記車両を使用する前記人の状態又は動作に基づいて制御する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記機能は、前記車両を使用する前記人の状態に基づいて、異なる情報を出力する
    請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記機能は、前記情報の前記出力を、前記撮影機器が起動された場合、又は前記車両への前記人の乗車動作を検知した場合、の少なくともいずれかに行う
    請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記機能は、ユーザによって書き換え可能に構成された記憶領域に記憶された情報に基づいて、前記撮影機器を介して前記情報を出力する
    請求項3又は4に記載の情報処理システム。
  6. 前記機能は、ユーザによって書き換え不能に構成された第1の記憶領域、又はユーザによって書き換え可能に構成された第2の記憶領域のうちから選択したいずれかの記憶領域に記憶された情報に基づいて、前記情報を出力する
    請求項3又は4に記載の情報処理システム。
  7. 前記機能は、記憶されている複数の音声情報から選択された前記音声情報に基づいて、前記出力を行う
    請求項3から6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  8. 前記機能は、前記車両を使用する前記人の現在の状態と前記車両を過去に使用した際の同一の前記人の状態との間の差異に基づく出力を行う
    請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  9. 前記機能は、第1の人と第2の人の間の距離及び前記第1の人及び前記第2の人の少なくとも一方が発する音声に基づいて前記映像データの記録を行う
    請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  10. 前記機能は、前記車両を使用する前記人による前記車両の少なくとも1つの開閉部の開閉動作に基づいて、前記映像データの記録を終了するまでの時間長を、前記開閉動作より以前の前記時間長よりも、延長する
    請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  11. 前記機能は、所定の前記人の状態又は動作に対し、前記車両を使用する前記人ごとに、異なる前記制御を実行する
    請求項1から10のいずれか1項に記載のシステム。
  12. 前記機能は、前記車両を使用する前記人ごとに、前記車両を使用して提供されるサービスの内容に関する異なる情報を出力する
    請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  13. 前記機能は、前記車両を使用する前記人ごとに、前記車両を使用して提供されるサービスの利用回数に基づいて、前記サービスの内容に関する異なる情報を出力する
    請求項1から12のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  14. 前記機能は、前記車両を使用する第1の人による前記車両のブレーキ動作と、前記車両を使用する第2の人による前記車両のブレーキ動作とを、前記映像データから識別する
    請求項12又は13に記載の情報処理システム。
  15. 前記機能は、前記車両を使用する第1の人による前記車両のブレーキ動作と、前記車両を使用する第2の人による前記車両のブレーキ動作とを、異なるブレーキ動作として区別する
    請求項12から14のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  16. 前記機能は、前記車両を使用する第1の人と前記車両を使用する第2の人との間の極端な対応を識別する
    請求項12から15のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  17. 前記機能は、前記車両内に前記人が存在する場合には、前記車両内に前記人が存在しない場合よりも、映像の品質を上げた撮影を行う
    請求項1から16のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  18. 前記機能は、前記車両を使用する前記人の映り込み具合に基づいて、前記映像データの質を変更して撮影を行う
    請求項1から17のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  19. 前記機能は、前記車両を使用する前記人の発する音声に基づき、前記撮影機器による録音の感度又は質を変更する
    請求項1から18のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  20. 前記機能は、前記車両に乗り込んだ前記人の数と、前記車両から降りた前記人の数との差異に基づく出力を行う
    請求項1から19のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  21. 前記機能は、前記車両に乗り込んだ前記人の数と、前記映像データから認識される前記人の数との差異に基づく出力を行う
    請求項1から20のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  22. 前記車両を使用する前記人が少なくとも2人であり、
    前記機能は、前記映像データ内の一方の前記人に対して加工を施した前記映像データを、他方の前記人に提供する
    請求項1から21のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  23. 前記機能は、所定の予約システムから前記車両を使用する前記人に関する情報を取得する
    請求項1から22のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  24. 前記撮影機器は、所定のサービスに使用される前記車両に搭載され、
    前記機能は、前記サービスに関するデータに基づいて、前記制御を行う
    請求項1から23のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  25. 前記機能は、前記サービスの利用期間中の前記映像データを記録し、
    前記機能は、前記サービスの利用期間中に発生した所定の事象が前記映像データに記録されていることを示す情報を、出力する、
    請求項24に記載の情報処理システム。
  26. 前記機能は、前記サービスの利用期間中に前記映像データを記録し、
    前記機能は、前記映像データに、所定の事象が前記サービスの利用期間中に発生したことを示す情報を、関連付ける
    請求項24又は25に記載の情報処理システム。
  27. 前記機能は、前記サービスに関するデータに基づく前記車両の走行ルートと、前記車両の位置との関係に基づいて、前記撮影機器の前記映像データの記録を制御する、又は前記撮影機器からの出力を制御する
    請求項24から26のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  28. 前記機能は、前記サービスの提供に関する予約システムから取得した予約情報に基づいて、前記制御を行う
    請求項24から27のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  29. 前記機能は、前記サービスの利用時間又は前記サービスの予約時間に関する前記予約情報に基づいて、少なくとも前記利用時間の間又は前記予約時間の間に、撮影した前記映像データを記録する、
    請求項28に記載の情報処理システム。
  30. 前記機能は、前記サービスの利用時間又は前記サービスの予約時間に関する前記予約情報に基づいて、前記サービスの前記利用時間又は前記予約時間に加え、前記利用時間又は前記予約時間の前、及び後、の少なくとも一方を含む期間に、撮影した前記映像データを記録する、
    請求項28に記載の情報処理システム。
  31. 前記機能は、前記サービスの予約の時間帯に関する前記予約情報に基づき、前記映像データのうち、前記予約の時間帯の前記映像データを、又は、前記予約の時間帯よりも所定の時間長分だけ前後に延長した時間帯の前記映像データを、第1の外部装置へ送信する、
    請求項28から30のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  32. 前記機能は、前記撮影機器を用いて記録した前記映像データを、その前記映像データを記録した日時情報と前記予約情報とを関連付けた表示を行う
    請求項28から31のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  33. 前記機能は、日時情報又は前記予約情報に対する選択入力を受け付け、
    前記機能は、選択された前記日時情報又は前記予約情報に対応する前記映像データを出力する
    請求項28から32のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  34. 前記予約情報は、前記車両に前記予約システムの予約のある時間帯に関する情報を含み、
    前記機能は、前記撮影機器に記録した前記映像データを前記予約のない時間帯に、第1の外部装置へ送信する
    請求項28から33のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  35. 前記機能は、前記人による前記車両の使用が終了された後、又は、前記車両を使用して提供されるサービスの利用が終了した後、通信電波に基づいて、前記撮影機器の前記映像データを、第1の外部装置へ送信するように制御する
    請求項1から34のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  36. 前記機能は、前記撮影機器による撮影が実行中であることに基づく出力を行う
    請求項1から35のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  37. 前記機能は、録画可能時間の長さを優先した撮影を、映像の品質を優先した撮影へ変更する
    請求項1から36のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  38. 前記機能は、少なくとも2つの前記撮影機器の前記映像データの映像及び音声に対して、異なる再生優先度を設定する
    請求項1から37のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  39. 前記撮影機器として第1撮影機器、第2撮影機器があり、
    前記機能は、前記第1撮影機器と前記第2撮影機器とで撮影又は前記映像データの記録に関する制御を異ならせる
    請求項1から38のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  40. 前記機能は、異なる前記車両に搭載される複数の前記撮影機器に対して共通の制御を行う
    請求項1から39のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  41. 前記機能は、前記車両の状態又は動作に応じた前記制御を行う
    請求項1から40のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  42. 前記機能は、前記車両の使用開始時点での前記車両の状態と、前記車両の使用終了時点での前記車両の状態との間の差異、に基づく出力を行う
    請求項41に記載の情報処理システム。
  43. 前記機能は、非代替トークンデータに関するデータ、を作成し、前記車両を使用する前記人の第2の外部装置へ送信する
    請求項1から42のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  44. 前記機能は、前記非代替トークンデータに関するデータを、前記第2の外部装置とは別の外部装置を介して、前記第2の外部装置へ送信する
    請求項43に記載の情報処理システム。
  45. 前記機能は、前記非代替トークンデータに関するデータに、少なくとも2つの前記撮影機器で撮影された前記映像データを含ませる
    請求項43又は44に記載の情報処理システム。
  46. 前記機能は、前記映像データから、前記車両を使用する前記人が設定された感情反応を示している時間帯の前記映像データを抜き出し、前記非代替トークンデータに関するデータに、抜き出された前記映像データを含ませる
    請求項43から45のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  47. 前記機能は、前記車両を使用する前記人による選択入力を受け付け、選択された前記感情反応を設定する
    請求項46に記載の情報処理システム。
  48. 前記機能は、前記非代替トークンデータに関するデータに、
    前記車両を使用して提供されるサービスの利用者と、
    前記サービスの提供者、前記撮影機器の設置者、及び、前記撮影機器の販売者のうちの少なくとも一方と、の
    少なくとも2者間の契約情報に関するデータを含ませる
    請求項43から47のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  49. 前記撮影機器の前記映像データが、前記撮影機器の本体の外部に配置された記録媒体収容部に収容された記録媒体に記憶されており、
    前記記録媒体収容部が、施錠されている状態であるか、又は、隠されている状態であるか、の少なくとも一方である、
    請求項1から48のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  50. 請求項1から49のいずれか1項に記載の各機能を情報処理システムに実現させるためのプログラム。
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