JP2023125687A - 気液分離器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガスの圧損を抑制し、水を効率よく分離できる気液分離器を提供する。
【解決手段】気液分離器1は、内部空間11を有するハウジング10と、ハウジング10の内部空間11に配置され、ハウジング10の外部から供給される含水ガスが流通する円筒形状の上部流路20と、上部流路20の内部に配置され、含水ガスから水を分離する気液分離部40と、ハウジング10の内部空間11に配置され、気液分離部40で水が分離された後の除水ガスが流通する円筒形状の下部流路30と、ハウジング10に配置され、気液分離部40で分離された水を貯留する貯水部50とを備える。該気液分離器1は、鉛直方向に沿って見たときに、上部流路20の軸芯Xと、下部流路30の軸芯Yとが同軸芯になるように上部流路20と下部流路30とが配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】気液分離器1は、内部空間11を有するハウジング10と、ハウジング10の内部空間11に配置され、ハウジング10の外部から供給される含水ガスが流通する円筒形状の上部流路20と、上部流路20の内部に配置され、含水ガスから水を分離する気液分離部40と、ハウジング10の内部空間11に配置され、気液分離部40で水が分離された後の除水ガスが流通する円筒形状の下部流路30と、ハウジング10に配置され、気液分離部40で分離された水を貯留する貯水部50とを備える。該気液分離器1は、鉛直方向に沿って見たときに、上部流路20の軸芯Xと、下部流路30の軸芯Yとが同軸芯になるように上部流路20と下部流路30とが配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、気液分離器に関する。
燃料電池は、アノード側に水素ガスを供給し、カソード側に酸素を含む空気を供給することにより発電が実現する。発電により燃料電池のアノード側から排出されるアノードオフガスには未反応の水素と水が含まれており、カソード側から排出されるカソードオフガスには空気と水が含まれている。燃料電池では、未反応の水素を再利用するため、アノードオフガスをアノード側に還元する流路に対して、アノードオフガスに含まれる水を除去する気液分離器を備えている。また、カソードオフガスは、加湿器に供給されて水が分離されるが、燃料電池と加湿器との間の流路に予備的に水を分離する気液分離器を備えているものもある。
特許文献1には、上下を密閉した円筒状の本体部と、該本体部の円筒状の上部近傍で且つ切線方向に設けられた入口管と、本体部の天板部の中央部に該本体部の内外部に突出するように設けられた出口管と、本体部の下部に設けられた排水管とを備えた燃料電池車用気液分離器が開示されている。
この燃料電池車用気液分離器では、入口管より導入された気液混合ガスを遠心力により気体及び液体に分離する。分離された水は、本体部の内周部に形成された螺旋状の水分誘導手段により本体部の下方に送られ、排水管から排出される。水が分離されたガスは、出口管から排気される。
特許文献1に記載される燃料電池車用気液分離器は、本体部に対して水平方向から気液混合ガスを導入して遠心力により水を分離し、垂直方向から水を分離した後のガスを排気する構成であるため、本体内でガスの流れる方向を90度曲げる必要があり、圧損が増加する。
そのため、ガスの圧損を抑制し、水を効率よく分離できる気液分離器が求められている。
本発明に係る気液分離器の特徴構成は、内部空間を有するハウジングと、前記ハウジングの前記内部空間に配置され、前記ハウジングの外部から供給される含水ガスが流通する円筒形状の上部流路と、前記上部流路の内部に配置され、前記含水ガスから水を分離する気液分離部と、前記ハウジングの前記内部空間に配置され、前記気液分離部で水が分離された後の除水ガスが流通する円筒形状の下部流路と、前記ハウジングに配置され、前記気液分離部で分離された水を貯留する貯水部とを備え、鉛直方向に沿って見たときに、前記上部流路の軸芯と、前記下部流路の軸芯とが同軸芯になるように前記上部流路と前記下部流路とが配置されている点にある。
この特徴構成によると、上部流路に直線状に供給された含水ガスは、気液分離部で含まれていた水が分離される。その後、水が分離された後の除水ガスは上部流路の軸芯と同軸芯の下部流路を鉛直方向下方に流通する。これにより、気液分離部による圧損を抑制しつつ、水を効率よく分離できる気液分離器を実現することができる。
他の特徴構成として、当該気液分離器が、前記下部流路の外周面に、前記下部流路の延出方向に対して傾斜する姿勢で配置された円環状の遮断壁をさらに備え、前記下部流路の前記外周面と前記遮断壁の内周面との境界に、貫通孔を有する点にある。
この特徴構成によると、含水ガスから分離された水の一部が遮断壁の上面に付着したとしても、貫通孔から下部流路の外周面に沿って水を流すことができるので、遮断壁の上面に水が溜まることはない。これにより、遮断壁の上面に付着した水が、下部流路に流れ込むことを抑制することができる。
他の特徴構成として、当該気液分離器において、前記上部流路の鉛直方向の下端と前記下部流路の鉛直方向の上端とは離間しており、前記上部流路の前記下端の外径は、前記下部流路の内周面の内径よりも大きい点にある。
この特徴構成によると、上部流路の鉛直方向の下端から滴下した水が下部流路内に入り込まないようにすることができる。
他の特徴構成として、当該気液分離器において、前記気液分離部は、前記上部流路の内周面に前記含水ガスの流通方向に対して傾斜姿勢で配置された複数の分離羽根を有して構成されており、前記鉛直方向に沿って見たときに、それぞれの前記分離羽根は、隣接する前記分離羽根と一部が重なるように配置されている点にある。
この特徴構成によると、含水ガスの流通方向を鉛直方向への直線的な流れから旋回流に変えることができ、遠心力による水の分離を可能にすることができる。また、上部流路に供給された含水ガスが分離羽根に衝突せずに気液分離部を通過することを防止することができる。
他の特徴構成として、当該気液分離器において、前記ハウジングは、前記気液分離部で分離された水を前記貯水部に集める傾斜面を有する点にある。
この特徴構成によると、気液分離部で分離された水を確実に貯水部に集めることができる。
以下、本発明の実施形態に係る気液分離器について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
〔全体構成〕
図1、図2には燃料電池車(FCV)に搭載される燃料電池(不図示)のカソード側から排出されるカソードオフガス(含水ガスの一例)に含まれる水を分離する気液分離器1が示されている。気液分離器1は、上部流路20と、下部流路30と、気液分離部40と、貯水部50と、をハウジング10の内部空間11に備えている。ハウジング10は上部ハウジング12と下部ハウジング13とを複数のボルト14により締結されて構成されている。上部ハウジング12の上面には上部流路20と繋がった導入口15が形成され、下部ハウジング13の下面には下部流路30と繋がった排気口16が形成されている。下部ハウジング13の外部には、貯水部50に貯留された水の排出を制御する電磁開閉弁52が備えられている。
〔全体構成〕
図1、図2には燃料電池車(FCV)に搭載される燃料電池(不図示)のカソード側から排出されるカソードオフガス(含水ガスの一例)に含まれる水を分離する気液分離器1が示されている。気液分離器1は、上部流路20と、下部流路30と、気液分離部40と、貯水部50と、をハウジング10の内部空間11に備えている。ハウジング10は上部ハウジング12と下部ハウジング13とを複数のボルト14により締結されて構成されている。上部ハウジング12の上面には上部流路20と繋がった導入口15が形成され、下部ハウジング13の下面には下部流路30と繋がった排気口16が形成されている。下部ハウジング13の外部には、貯水部50に貯留された水の排出を制御する電磁開閉弁52が備えられている。
この気液分離器1は、カソードオフガスに含まれる水を分離して回収するように機能するものであり、水が分離されたカソードオフガス(除水ガスの一例)を排気口16から排気して燃料電池の加湿器(不図示)に戻す還元流路に備えられる。気液分離器1で水が分離されたカソードオフガスは、加湿器に供給されて、加湿器内を流通する酸化剤ガス(酸素を含む空気)を加湿するので、気液分離器1でカソードオフガスに含まれる水の全てを分離する必要はない。気液分離器1で水が分離されたカソードオフガスには、加湿器内で酸化剤ガスを加湿できる程度の水が依然として含まれている。
燃料電池は、アノード側に対し、アノードガス流路(不図示)を介して水素ガスを含む燃料ガスを供給し、カソード側に対し、カソードガス流路(不図示)を介して酸化剤ガスを加湿して供給することにより発電が行われる。カソードガス流路に供給する酸化剤ガスを加湿する理由は、燃料電池のカソード側を湿潤させて水素と結合させるためであり、カソード側から排出されるカソードオフガスには未反応の酸化剤ガスと水とが含まれる。
図1、図2に示すように、気液分離器1は、燃料電池のカソード側から排出されたカソードオフガスが、ハウジング10の導入口15からハウジング10の内部空間11に配置された上部流路20に供給されて上部流路20を流通し、気液分離部40においてカソードオフガスから水が分離される。水が分離されたカソードオフガスは下部流路30を流通して排気口16から排気される。また、気液分離部40で分離された水は、ハウジング10の内部空間11に形成された流下壁部17の流下案内面(傾斜面の一例)18に沿って集水口51(図4参照)に集められ、集水口51から集水流路(不図示)を流下して貯水部50に貯溜される。貯水部50に貯留された水は、電磁開閉弁52が開弁したときに排水流路53から排出される。
〔ハウジング〕
気液分離器1は、図1、図2に示すように上下方向を設定した姿勢で車両に備えられる。ハウジング10は、上部ハウジング12と下部ハウジング13とを有し、上部ハウジング12の上部フランジ12aと、下部ハウジング13の下部フランジ13aとを複数のボルト14で締結することで内部空間11が形成される。
気液分離器1は、図1、図2に示すように上下方向を設定した姿勢で車両に備えられる。ハウジング10は、上部ハウジング12と下部ハウジング13とを有し、上部ハウジング12の上部フランジ12aと、下部ハウジング13の下部フランジ13aとを複数のボルト14で締結することで内部空間11が形成される。
上部ハウジング12と下部ハウジング13とは樹脂で形成され、上部フランジ12aと下部フランジ13aとの境界面にシール材13bが挟み込まれている。なお、上部ハウジング12と下部ハウジング13とをアルミニウム等の金属で形成してもよい。
上部ハウジング12の上面には、平面視(鉛直方向に沿って見たとき)で円形状の導入口15が貫通孔として形成されている(図3参照)。上部ハウジング12の導入口15には、図2に示すように、上部ハウジング12の内部(内部空間11を構成する空間)に向けて鉛直下方に延出する円筒形状の上部流路20がシール材20aを挟んで取り付けられている。燃料電池のカソード側から排出されたカソードオフガスは、導入口15から気液分離器1に供給され、重力方向(鉛直方向下方)に沿って上部流路20の内部を流通する。本実施形態では上部ハウジング12と上部流路20とは別部材であるが、一体として形成されてもよい。上部流路20の詳細については後述する。
下部ハウジング13は、流下壁部17と、下部流路30と、貯水部50と、排水流路53とが一体的に形成されている。下部流路30は、円筒形状を有しており、下部ハウジング13の内部(内部空間11を構成する空間)から端部にまで鉛直下方に延出している。カソードオフガスは上部流路20から供給され重力方向に沿って下部流路30の内部を流通して排気口16から下部ハウジング13の外部(気液分離器1の外部)に排気される。
下部ハウジング13には、貯水部50の上方に位置する集水口51に近い位置ほど低い位置となる傾斜姿勢の流下壁部17が形成されると共に、この流下壁部17の内面側に流下案内面18が形成されている。下部流路30の一部は、流下壁部17よりも鉛直方向下方に突出している。下部流路30の下端は、平面視で円形状の排気口16となっている。本実施形態では、下部流路30は下部ハウジング13の一部として一体的に形成されているが、下部流路30が下部ハウジング13の他の部分とは別部材で構成されてもよい。
下部ハウジング13において、流下案内面18の最も低い位置に集水口51が設けられており、集水口51及び集水口51の下方に配置された貯水部50は下部流路30に隣接して配置されている(図1、図4参照)。貯水部50は、カソードオフガスから分離された水が貯留される場所である。貯水部50の底部は、不図示のオリフィス流路を介して排水流路53と連通している。オリフィス流路と排水流路53とは、電磁開閉弁52が閉弁しているときには遮断されており、貯水部50に貯留された水は排出されない。電磁開閉弁52が開弁すると、オリフィス流路と排水流路53とが連通し、貯水部50に貯留された水はオリフィス流路を流通して排水流路53から排出される。
〔ハウジング内部の構造〕
ハウジング10は、図3に示すように、平面視で角丸の矩形状を有している。角丸の半径は角により異なっており、左上の角丸の半径が最も小さい。導入口15は、左上の角丸近傍に形成されている。上述したように、上部流路20は、導入口15から繋がって鉛直下方に延出した円筒形状を有している。図2、図3に示すように、上部流路20の軸芯Xと下部流路30の軸芯Yとは同軸芯になるように配置されており、上部流路20の内径は、下部流路30の内径よりも大きくなるように構成されている。また、上部流路20の鉛直方向の下側には、鉛直方向下方に向かうにつれて外径が大きくなる(外方に広がる)拡径部21が形成されている。拡径部21は鉛直方向に延出する直線状の流路を外方に湾曲させた後で直線状のテーパ面で拡径されている。
ハウジング10は、図3に示すように、平面視で角丸の矩形状を有している。角丸の半径は角により異なっており、左上の角丸の半径が最も小さい。導入口15は、左上の角丸近傍に形成されている。上述したように、上部流路20は、導入口15から繋がって鉛直下方に延出した円筒形状を有している。図2、図3に示すように、上部流路20の軸芯Xと下部流路30の軸芯Yとは同軸芯になるように配置されており、上部流路20の内径は、下部流路30の内径よりも大きくなるように構成されている。また、上部流路20の鉛直方向の下側には、鉛直方向下方に向かうにつれて外径が大きくなる(外方に広がる)拡径部21が形成されている。拡径部21は鉛直方向に延出する直線状の流路を外方に湾曲させた後で直線状のテーパ面で拡径されている。
上部流路20の鉛直方向の上側の内部には、気液分離部40が配置されている。図1,図2に示すように、気液分離部40は、上部流路20の内周面22にカソードオフガス流通方向である鉛直方向に対して傾斜姿勢(約50度)で且つ周方向に沿って配置された複数(本実施形態においては6枚)の分離羽根41を有して構成されている。また、図2、図3に示すように、それぞれの分離羽根41は、平面視で周方向で隣接する分離羽根41と一部が重なるように配置されている。これにより、上部流路20に供給されたカソードオフガスが分離羽根41に衝突せずに気液分離部40を通過することを防止している。なお、分離羽根41の枚数は6枚に限定されず、5枚以下であっても7枚以上であってもよい。また、傾斜姿勢の角度も50度に限定されない。これらは、カソードオフガスに含まれる水の含有量と、気液分離部40の通過後にカソードオフガスに含ませておきたい水の量とによって適宜設定することができる。
気液分離部40では、上部流路20に鉛直下方に供給されたカソードオフガスが、分離羽根41に衝突する。これにより、カソードオフガスの流通方向が鉛直方向への直線的な流れから旋回流に変えられる。これにより、遠心力による水の分離を可能にする。また、カソードオフガスが分離羽根41に衝突することにより、カソードオフガスに含まれている水が分離される。分離された水は分離羽根41に付着する。分離された水は、その後、分離羽根41から上部流路20の内周面22、拡径部21の内周面22を伝い、流下案内面18に滴下する。分離羽根41により水が分離されて旋回流に変えられたカソードオフガスは、気液分離部40を通過後、遠心力により水をさらに分離しつつ、旋回流のまま下方に流れていく。遠心力により分離された水は、上部流路20の内周面22、拡径部21の内周面22を伝って、拡径部21の下端21aから流下壁部17の流下案内面18に滴下する。流下案内面18に滴下した水は、傾斜している流下案内面18に案内されて集水口51に集まり、そこから不図示の集水流路を流通して貯水部50に集められる(図2、図4参照)。
図2に示すように、下部流路30の鉛直方向の上端30aと、上部流路20の拡径部21の下端21aとは、鉛直方向で僅かに離間している。また、下部流路30の外周面32の鉛直方向の上端30aの近傍には、下部流路30の延出方向に対して傾斜する姿勢(約50度)で円環状の遮断壁31が配置されている。遮断壁31の外周面31cは、下部流路30の上端30aよりも鉛直方向で少し下方に位置している。上部流路20の拡径部21の下端21aの外径は、下部流路30の内周面34の内径よりも大きい。このため、拡径部21の下端21aから滴下した水は、下部流路30内に入り込まずに、流下案内面18に付着する。
遮断壁31は、水が分離した後のカソードガスの流れ(旋回流)によって、流下案内面18に滴下した水が巻き上げられ、下部流路30に流れ込むことを抑制するために配置されている。また、これにより、燃料電池車が傾斜地を走行して気液分離器1が傾いたときであっても、流下案内面18にある水が下部流路30に流れ込むことを抑制することができる。本実施形態において、遮断壁31と下部流路30とは別部材であり、遮断壁31の内周面31aと下部流路30の外周面32とは密着している。
図2に示すように、遮断壁31の内周面31aは、遮断壁31のうち鉛直方向で最も低い位置にある。このため、遮断壁31の上面31bに水が付着したときには、水は内周面31aに向かって流れるが、内周面31aと下部流路30の外周面32とは密着しており、当該密着箇所の境界からは水は漏れない。しかし、ここに水が溜まったまま放置されると、振動その他の原因により、水が下部流路30に入り込むおそれがある。そこで、遮断壁31と下部流路30の外周面32との境界には、複数(本実施形態では4つ)の貫通孔33が形成されている(図4参照)。これにより、流下案内面18から巻き上げられた水や上部流路20で分離された水の一部が遮断壁31の上面31bに付着したときであっても、水が貯留されずに貫通孔33から下部流路30の外周面32に沿って水を流すことができ、遮断壁31の上面31bに水が溜まることはない。
本実施形態では、貫通孔33は遮断壁31に形成されたが、これに限るものではない。貫通孔33は、遮断壁31にではなく、または、遮断壁31に加えて下部流路30の外周面32に形成されてもよく、遮断壁31から外周面32に亘って形成されてもよい。ただし、下部流路30の外周面32に形成された貫通孔33は、下部流路30の内周面34にまで貫通はされない。なお、本実施形態では、下部流路30と遮断壁31とは別部材であったが、一体的に形成されてもよい。
一方、上部流路20から下部流路30に供給されたカソードオフガスは、下部流路30内を旋回しながら流通し、排気口16から排気される。
このような構成であれば、上部流路20に直線状に供給されたカソードオフガスは、分離羽根41に衝突して旋回流に変えられ、同時に含まれていた水が分離される。その後、水が分離されたカソードオフガスは旋回しながらも上部流路20の軸芯Xと同軸芯の下部流路30を鉛直方向下方に流通するので、気液分離部40による圧損を抑制しつつ、水を効率よく分離できる気液分離器1を実現することができる。また、下部流路30に遮断壁31を配置することにより、流下案内面18に滴下した水が巻き上げられたり、燃料電池車が傾斜地を走行して気液分離器1が傾いたりしたときであっても、分離された水が下部流路30に流れ込むことを抑制することができる。もし、分離された水の一部が遮断壁31の上面31bに付着したときであっても、遮断壁31と下部流路30の外周面32との境界には、複数の貫通孔33が形成されているので、水が遮断壁31の上面31bに貯留されることはなく、貫通孔33から下部流路30の外周面32に沿って水を流すことができる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
本発明は、上記の実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)本実施形態の気液分離器1は、カソードオフガスから水を分離するものであったが、アノードオフガスから水を分離する箇所に用いられてもよい。
(b)本実施形態では、拡径部21は鉛直方向に延出する直線状の流路を外方に湾曲させた後で直線状になるテーパ面で拡径されていたが、これに限られるものではない。拡径部21は、直線状の流路を外方に屈曲させた後で直線状になるテーパ面で拡径されてもよいし、直線状の流路を外方に湾曲させる曲面で拡径されてもよい。
上記の構成は可能な限り組み合わせることができる。
本発明は、気液分離器に利用することができる。
10 :ハウジング
11 :内部空間
18 :流下案内面(傾斜面)
20 :上部流路
21a :下端
22 :内周面
30 :下部流路
30a :上端
31 :遮断壁
31a :内周面
32 :外周面
33 :貫通孔
34 :内周面
40 :気液分離部
41 :分離羽根
50 :貯水部
X :軸芯
Y :軸芯
11 :内部空間
18 :流下案内面(傾斜面)
20 :上部流路
21a :下端
22 :内周面
30 :下部流路
30a :上端
31 :遮断壁
31a :内周面
32 :外周面
33 :貫通孔
34 :内周面
40 :気液分離部
41 :分離羽根
50 :貯水部
X :軸芯
Y :軸芯
Claims (5)
- 内部空間を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記内部空間に配置され、前記ハウジングの外部から供給される含水ガスが流通する円筒形状の上部流路と、
前記上部流路の内部に配置され、前記含水ガスから水を分離する気液分離部と、
前記ハウジングの前記内部空間に配置され、前記気液分離部で水が分離された後の除水ガスが流通する円筒形状の下部流路と、
前記ハウジングに配置され、前記気液分離部で分離された水を貯留する貯水部とを備え、
鉛直方向に沿って見たときに、前記上部流路の軸芯と、前記下部流路の軸芯とが同軸芯になるように前記上部流路と前記下部流路とが配置されている気液分離器。 - 前記下部流路の外周面に、前記下部流路の延出方向に対して傾斜する姿勢で配置された円環状の遮断壁をさらに備え、
前記下部流路の前記外周面と前記遮断壁の内周面との境界に、貫通孔を有する請求項1に記載の気液分離器。 - 前記上部流路の鉛直方向の下端と前記下部流路の鉛直方向の上端とは離間しており、
前記上部流路の前記下端の外径は、前記下部流路の内周面の内径よりも大きい請求項2に記載の気液分離器。 - 前記気液分離部は、前記上部流路の内周面に前記含水ガスの流通方向に対して傾斜姿勢で配置された複数の分離羽根を有して構成されており、
前記鉛直方向に沿って見たときに、それぞれの前記分離羽根は、隣接する前記分離羽根と一部が重なるように配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載の気液分離器。 - 前記ハウジングは、前記気液分離部で分離された水を前記貯水部に集める傾斜面を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の気液分離器。
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