JP2023125535A - 導光板及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレネル反射による損失の抑制により画質を向上させること。【解決手段】入射される光を導光板内部に回折する入射回折格子と、前記入射回折格子が前記導光板内部に回折した前記光を内部全反射して導光する基板と、入射される前記光を透過若しくは反射又はその両方を行う機能部と、を少なくとも備えており、前記基板の屈折率をnbとするとき、導光する画角エリアの略中心における前記機能部の0次透過光の透過率T0が、次の式(1)を満たす、導光板を提供する。T0>1-(nb-1)2/(nb+1)2・・・(1)【選択図】図2

Description

本技術は、導光板及び画像表示装置に関する。
従来、拡張現実(AR:Augmented Reality)、仮想現実(VR:Virtual Reality)、及び複合現実(MR:Mixed Reality)などを含むエクステンデッド・リアリティ(XR:Extended Reality)を実現するために、画像光を観察者の瞳に投射する導光板が開発されている。
近年、導光板の開発において広画角化が進んでいる。導光板材料の屈折率を高くすることが広画角化につながることが知られている。そのため、高屈折率の材料の利用が大きな流れとなっている。
一方、屈折率を高くすることで、導光板の界面においてフレネル反射が生じることにより、画質が低下することが問題となっている。例えば特許文献1~3では、画質の低下を抑制する導光板に関する技術が開示されている。
米国特許出願公開第2019/0227321号明細書 米国特許出願公開第2008/0193080号明細書 米国特許出願公開第2021/0096379号明細書
しかし、特許文献1~3において開示されている技術には、フレネル反射による損失の抑制について改善の余地がある。
そこで、本技術は、フレネル反射による損失の抑制により画質を向上させる導光板及び画像表示装置を提供することを主目的とする。
本技術は、入射される光を導光板内部に回折する入射回折格子と、前記入射回折格子が前記導光板内部に回折した前記光を内部全反射して導光する基板と、入射される前記光を透過若しくは反射又はその両方を行う機能部と、を少なくとも備えており、前記基板の屈折率をnとするとき、導光する画角エリアの略中心における前記機能部の0次透過光の透過率T0が、次の式(2)を満たす、導光板を提供する。
T0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(2)
前記入射回折格子が前記導光板内に回折した光束の、前記入射回折格子に対して平行な断面の面積と、前記機能部に当たる前記光束の断面の面積と、の比率をS1とするとき、前記機能部の0次反射光の反射率R0が、次の式(3)を満たしてよい。
T0×(1-S1)+T0×S1×R0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(3)
前記基板が導光した前記光を回折して観察者の瞳に出射する出射回折格子、若しくは、前記入射回折格子から前記導光板内に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向に回折することより広げる拡張回折格子、又はその両方をさらに備えていてよい。
前記入射回折格子が有する格子ベクトルと、前記出射回折格子若しくは前記拡張回折格子又はその両方が有する基本格子ベクトルの和が0になっていてよい。
前記出射回折格子が、和が0になっている格子ベクトルからなる多角形の頂点同士を結び、光を戻す機能を有する格子ベクトルを有してよい。
前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記入射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記入射回折格子が有する格子ベクトルと略平行であってよい。
前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記出射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記出射回折格子が有する格子ベクトルと略平行であってよい。
前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記光を戻す機能を有する格子ベクトルの大きさと略同一であり、前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記光を戻す機能を有する格子ベクトルと略平行であってよい。
波数空間座標において、前記導光板に入射される光の波数ベクトルをkλ、前記入射回折格子が有する格子ベクトルをkIN、前記入射回折格子及び前記機能部を除く任意の回折格子が有する格子ベクトルをk、前記機能部が有する格子ベクトルをk、 前記入射回折格子及び前記機能部が有する格子ベクトルを除く、光線経路P(Pは空集合を含む)で決まる格子ベクトルの総和をΣg∈P、原点と、前記導光板の導光領域とエバネッセント領域との境界と、を結ぶ波数ベクトルをkとするとき、すべての光路に対して次の式(1)を満たしてよい。
前記機能部が有する面のうち、前記光が入射される面若しくは前記光が出射される面又はその両方が、回折格子の高さが20nm以下の略平面となっており、前記機能部の屈折率が、前記基板の屈折率より0.1以上低く、前記機能部が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm以上であってよい。
前記残膜厚が、40nm以上であってよい。
前記機能部の屈折率が、側面視において前記基板からの距離が長くなるほど低くなっていてよい。
前記機能部の屈折率が、前記基板の屈折率より0.1以上高く、前記機能部が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm未満であってよい。
次の式(4)を満たす範囲において、前記機能部が有する格子ベクトルの回折効率が5%以下であってよい。
側面視において、前記機能部が有する回折格子の断面形状が、前記光が入射角0度で入射される方向に直交する方向に非対称であってよい。
前記機能部が、前記入射回折格子に入射される前記光の直進する光路上に備えられていてよい。
前記機能部が、前記出射回折格子が出射する前記光の直進する光路上に備えられていてよい。
前記機能部が、前記入射回折格子に入射される前記光の直進する光路上、及び、前記出射回折格子が出射する前記光の直進する光路上に備えられていてよい。
また、本技術は、前記導光板と、前記導光板に画像光を出射する画像形成部と、を備えている、画像表示装置を提供する。
本技術によれば、製造工程を大幅に増やすことなく、フレネル反射による損失の抑制により画質を向上させる導光板及び画像表示装置を提供できる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略正面図である。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る比率S1についての説明図である。 図9Aは、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。図9Bは、本技術の一実施形態に係る機能部6の透過率の設計例を示すグラフである。図9Cは、本技術の一実施形態に係る機能部6の反射率の設計例を示すグラフである。 本技術の一実施形態の比較例に係る導光板表面における透過率の例を示すグラフである。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。 本技術の一実施形態に係る機能部6が有する回折格子の構成例を示す簡略断面図である。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。 本技術の一実施形態に係る機能部6のシミュレーション結果を示すグラフである。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。 図19Aは、本技術の一実施形態に係る機能部6の透過率の設計例を示すグラフである。図19Bは、本技術の一実施形態に係る機能部6の反射率の設計例を示すグラフである。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略正面図である。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面断面図である。 本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面断面図である。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が限定されることはない。また、本技術は、下記の実施例及びその変形例のいずれかを組み合わせることができる。
以下の実施形態の説明において、略平行、略直交のような「略」を伴った用語で構成を説明することがある。例えば、略平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、完全に平行な状態から例えば数%程度ずれた状態を含むことも意味する。他の「略」を伴った用語についても同様である。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
特に断りがない限り、図面において、「上」とは図中の上方向又は上側を意味し、「下」とは、図中の下方向又は下側を意味し、「左」とは図中の左方向又は左側を意味し、「右」とは図中の右方向又は右側を意味する。また、図面については、同一又は同等の要素又は部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(導光板の例1)
(1)従来技術
(2)本実施形態の構成
(3)機能部の効果
(4)機能部の透過率及び反射率
2.第2の実施形態(導光板の例2)
3.第3の実施形態(導光板の例3)
4.第4の実施形態(導光板の例4)
5.第5の実施形態(導光板の例5)
6.第6の実施形態(導光板の例6)
7.第7の実施形態(導光板の例7)
8.第8の実施形態(導光板の例8)
9.第9の実施形態(導光板の例9)
10.第10の実施形態(画像表示装置の例)
[1.第1の実施形態(導光板の例1)]
[(1)従来技術]
従来、フレネル反射による損失を抑制するために、ARコーティング(Anti-Reflection Coating)と呼ばれる反射防止膜が一般的に用いられている。
例えば特許文献1(米国特許出願公開第2019/0227321号明細書)では、光を出射する回折格子に体積位相ホログラフィック回折格子(VPHG:Volume Phase Holographic Grating)を用いて傾斜を構成することにより、導光板の外からの光によるレインボー効果を抑制している。しかし、この回折格子がない出射平面でのフレネル反射により不要な戻り光が生じて、依然としてレインボーが見える。そのため、この特許文献1では、導光板の表面に反射防止膜を形成することで、フレネル反射を抑制することが提案されている。
しかし、導光板の製造において、一般的な反射防止膜においては、反射防止膜を形成する工程が必要となり、製造プロセスが煩雑になるという問題がある。また、モスアイ構造の反射防止膜も提案されているが、原版の作成が導光板とは別プロセスを必要とするため、コストアップにつながるという問題がある。
特許文献2(米国特許出願公開第2008/0193080号明細書)では、光ファイバーの表面に1次回折よりも小さいサブピッチ構造を設けることで、表面でのフレネル反射による損失を抑制することが提案されている。
しかし、光ファイバーで伝送される波長は1μm以上の近赤外光であり、必要とするピッチが大きい。そのため、本技術にそのまま適用することは難しい。また、この特許文献2で提案されている方式は光ファイバーに特化しており、一定のピッチではなくピッチを変化させることにより、屈折率を変化させることを特徴としている。また、1次回折が起こらない格子条件のみであるため、この技術を本技術にそのまま適用すると、導光板内に存在する戻り光に対して不要な回折光が生じてしまい、ゴーストが生じる。また、導光板への光の取り込み面積に対する導光板の厚さは、光ファイバーの厚さよりも非常に小さい。そのため、導光板に入射される光の透過率を高くしても、導光板に入射された光が再度その小さなピッチ構造に当たることにより再回折が生じることが問題となる。
特許文献3(米国特許出願公開第2021/0096379号明細書)では、回折格子のピッチ構造の隙間に直交する方向に小さなピッチ構造を設けることにより、フレネル反射による損失を抑制することが提案されている。
しかし、回折格子上に小さなピッチをさらに設けている構造であるため、金型の製造プロセスが煩雑になるという問題が生じる。また、回折格子は、既にフレネル反射による損失を抑制するように設計可能である。そのため、本技術では回折格子上でのフレネル反射による損失は問題としていない。回折格子が配されていない平面から光が入射又は出射される場合に、フレネル反射が問題となる。本技術は、この問題を解決できる。さらに、本技術は、導光板に入射された光が再回折されることも抑制できる。
発明者は、鋭意研究の末、導光板の製造において一般的に用いられている範囲のピッチ、アスペクト比、及び材料を用いて、フレネル反射による損失を抑制する新規な導光板の構成を開発することに成功した。本技術によれば、製造コストを抑制し、ゴーストの発生による画質の劣化を抑制し、光の利用効率を向上させることができる。このことが、モジュールとしての消費電力の削減や、輝度の向上につながる。
[(2)本実施形態の構成]
本技術は、入射される光を導光板内部に回折する入射回折格子と、前記入射回折格子が前記導光板内部に回折した前記光を内部全反射して導光する基板と、入射される前記光を透過若しくは反射又はその両方を行う機能部と、を少なくとも備えており、前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記入射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記入射回折格子が有する格子ベクトルの方向と略同一である、導光板を提供する。
本技術の一実施形態に係る導光板の構成例について図1を参照しつつ説明する。図1は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略正面図である。
図1に示されるとおり、導光板1は、入射回折格子2と、基板3と、機能部(図示省略)と、を少なくとも備えている。導光板1は、さらに出射回折格子4を備えている。
入射回折格子2、出射回折格子4、及び機能部として、例えば表面レリーフ型回折格子(SRG:Surface Relief Grating)又は体積位相ホログラフィック回折格子(VPHG:Volume Phase Holographic Grating)などが用いられることができる。体積位相ホログラフィック回折格子が用いられる場合は、複数の回折格子が同一面に形成されてもよいし、複数の回折格子が積層されて構成されてもよい。以下では、入射回折格子2、出射回折格子4、及び機能部6の一例として表面レリーフ型回折格子を用いて説明する。
本技術の一実施形態に係る導光板の構成例について図2を参照しつつ説明する。図2は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。
図2に示されるとおり、導光板1は、入射回折格子2と、基板3と、機能部6と、を少なくとも備えている。導光板1は、さらに出射回折格子4を備えていてよい。
入射回折格子2は、画像光を形成する画像形成部9から入射される各画角の光に対して略平行光を導光板内部に回折する。基板3は、入射回折格子2が導光板1内部に回折した光を内部全反射して導光する。出射回折格子4は、基板3が導光した前記光を回折して観察者の瞳に出射する。これにより、画像形成部からの各像高の光が観察者の瞳に出射される。その結果、観察者は、画像形成部が生成した画像を虚像として視認できる。
入射回折格子2及び出射回折格子4のそれぞれが有する格子ベクトルの設計例について図3を参照しつつ説明する。図3は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図3に示されるとおり、格子ベクトルIN,O1,O2と、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射される光を導光板1の内部に取り込むための入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、導光板1の内部に取り込まれた光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げたり、観察者の瞳に出射したりするための出射回折格子4が有する基本格子ベクトルを示している。
この設計例では、格子ベクトルIN,O1,O2は略二等辺三角形を構成している。入射回折格子2が有する格子ベクトルINと、出射回折格子4が有する基本格子ベクトルO1及び基本格子ベクトルO2の和が0となっている。これにより、画質の劣化を抑制できる。差分が大きくなるほど画質が劣化する。また、基本格子ベクトルO1,O2は、基板3の表裏に存在する。
[(3)機能部の効果]
機能部6は、導光板1に入射される光を透過若しくは反射又はその両方を行う。反射には、正反射及び反射回折が含まれる。導光板1に入射される光を機能部6が透過することにより、フレネル反射による損失を抑制できる。機能部6が有する格子ベクトルの大きさは、入射回折格子2が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍となっていることが好ましい。これにより、機能部6はゴーストや解像度の低下などを抑制できる。
機能部6が有する回折格子の設計例について図4を参照しつつ説明する。図4は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図4に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2,Fと、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルFは、機能部6が有する格子ベクトルである。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在する。
airからkまでの範囲が、導光板1の導光領域である。この導光領域において、光が導光されることができる。原点と、導光板1の導光領域とエバネッセント領域との境界と、を結ぶ波数ベクトルをkとする。
格子ベクトルの終点がエバネッセント領域に存在するとき、ゴーストや解像度の低下などを抑制できる。このことについて図5を参照しつつ説明する。図5は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図5に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2,Fと、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルFは、機能部6が有する格子ベクトルである。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在する。
図5Aに示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2において、導光板1内で存在し得る画角エリアAが示されている。
図5Bに示されるとおり、機能部6が有する格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルINの大きさの2以上の略整数倍であるとき、格子ベクトルFで再度回折されても、必ず導光板1内に存在する光線角度になる。角度ずれを抑制できるため、ゴーストなどの画質の劣化を抑制できる。
図5Cに示されるとおり、機能部6が有する格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルE1,E2のそれぞれの大きさの2以上の略整数倍であるとき、格子ベクトルFで再度回折されても、必ず導光板1内に存在する光線角度になる。角度ずれを抑制できるため、ゴーストなどの画質の劣化を抑制できる。
したがって、図4Aに示されるとおり、機能部6が有する格子ベクトルFの大きさが、入射回折格子2が有する格子ベクトルINの大きさの2以上の略整数倍となっていることが好ましい。この設計例では、格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルINの大きさの2以上の略整数倍となっているが、略3倍以上であってもよい。
なお、格子ベクトルFの方向は、格子ベクトルINの方向と略同一となっているが、略反対であってもよい。
例えば図4Bに示されるとおり、機能部6が有する格子ベクトルFの大きさが、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち瞳に出射する格子ベクトルO1の大きさの2以上の略整数倍であってもよい。
なお、格子ベクトルFの方向は、格子ベクトルO1の方向と略同一となっているが、略反対であってもよい。
あるいは、図4Cに示されるとおり、機能部6が有する格子ベクトルFの大きさが、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルE1の大きさの2以上の略整数倍であってもよい。
なお、格子ベクトルFの方向は、格子ベクトルE1の方向と略同一となっているが、略反対であってもよい。
フレネル反射による損失を抑制するためには、導光板1に入射される光の波数ベクトルと、入射回折格子2が有する格子ベクトルと、出射回折格子4が有する格子ベクトルと、機能部6が有する格子ベクトルと、を足し合わせたベクトルの終点が、エバネッセント領域に存在していればよい。つまり、波数空間座標において、導光板1に入射される光の波数ベクトルをkλ、入射回折格子2が有する格子ベクトルをkIN、出射回折格子4が有する格子ベクトルをk、機能部6が有する格子ベクトルをk、入射回折格子2及び機能部6が有する格子ベクトルを除く、光線経路P(Pは空集合を含む)で決まる格子ベクトルの総和をΣg∈P、原点と、前記導光板の導光領域とエバネッセント領域との境界と、を結ぶベクトルをkとするとき、次の式(1)を満たすことが好ましい。
式(1)に示されているΣkは、同じ格子ベクトルで複数回回折されることも含んでおり、光路としてとりえる格子ベクトルの組み合わせを含む。式(1)を満たすことができれば、その足し合わせたベクトルの終点が、エバネッセント領域に存在することになる。このことについて図6を参照しつつ説明する。図6は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図6に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2,F1~6と、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルF1~6は、機能部6が有する格子ベクトルである。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在する。
図6A及び図6Bに示されるとおり、導光板1に入射される光の波数ベクトルと、出射回折格子4が有する格子ベクトルと、機能部6が有する格子ベクトルと、その他の任意の回折格子が有する格子ベクトルの全ての組み合わせと、を足し合わせたベクトルの終点が、エバネッセント領域に存在していることが好ましい。
画像形成部から入射される光は様々な波長を有することができる。導光板に入射し導光する全ての波長と角度の光に対して、入射回折格子2、機能部6、及びその光路の組み合わせとなる回折格子が有する全ての格子ベクトルが足し合わされたベクトルの終点がエバネッセント領域に存在するように、機能部6が設計されることが好ましい。
足し合わせたベクトルの終点により構成される画角エリアAがエバネッセント領域に存在することにより、ゴーストや多重像などの発生を抑制でき、画質の劣化を抑制できる。
上記の式(1)を満たすことができれば、機能部6が有する格子ベクトルの大きさは、入射回折格子2又は出射回折格子4が有する格子ベクトルの略整数倍でなくてもよい。機能部6が有する回折格子のピッチを小さくすることで、これが実現できる。
例えば、波長500nmから560nmの分布を持つ光源においては、短波長側の500nmについて特に考慮する必要がある。基板3の屈折率が2.0であり、画角範囲が50°×50°の画像の場合、機能部6が有する回折格子のピッチは100nm程度となりうる。
機能部6が有する格子ベクトルの大きさを、入射回折格子2又は出射回折格子4が有する格子ベクトルの2以上の略整数倍にすることにより、どの画角エリアに対しても、機能部6に当たった光が導光板1内の別の画角エリアに到達しない。これにより、ゴーストの発生による画質の劣化を抑制し、光の利用効率を向上させることができる。
ここで、格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルINの大きさの2以上の略整数倍となっていない導光板1の設計例について図7を参照しつつ説明する。図7は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図7に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2,Fと、画角エリアA,Bと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルFは、機能部6が有する格子ベクトルである。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在する。
図7Aに示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2によって導光板1内で存在し得る画角エリアAが示されている。
図7Bに示される設計例では、格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルINの大きさの2以上の略整数倍となっている。そのため、画角エリアAが格子ベクトルFにより回折されても、画角エリアBに重なる。
一方、図7Cに示される設計例では、格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルINの大きさの2以上の略整数倍となっていない。そのため、画角エリアAが格子ベクトルFにより回折されると、画角エリアBに重ならず、画角エリアB1にずれてしまう。これにより、像が多重に見えるゴーストが生じたり、ベクトルの和が0になっていないことにより画質が劣化したりする問題が生じる。
[(4)機能部の透過率及び反射率]
フレネル反射による損失を抑制するために、機能部6は、画像形成部から導光板1に入射される0次透過光の透過率が高いことが好ましい。特には、基板3の屈折率をnとするとき、導光する画角エリアの略中心における機能部6の0次透過光の透過率T0が、次の式(2)を満たすことが好ましい。
T0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(2)
具体的には、例えば基板3の屈折率が約2.0以上であるとき、0次透過光の透過率が90%以上であることが好ましい。基板3の屈折率が約1.5以上であるとき、0次透過光の透過率が98%以上であることが好ましい。基板3の屈折率によって好ましい閾値が変わる。
さらに、機能部6は、導光板1の内部から導光する角度で入射される0次反射光の反射率が高いことが好ましい。特には、入射回折格子2が導光板1内に回折した光束の、入射回折格子2に対して平行な断面の面積と、機能部6に当たる前記光束の断面の面積と、の比率をS1とするとき、機能部6の0次反射光の反射率R0が、次の式(3)を満たすことが好ましい。
T0×(1-S1)+T0×S1×R0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(3)
なお、比率S1については、図8に示す。図8は、本技術の一実施形態に係る比率S1についての説明図である。図8Aは、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略正面図である。図8Bは、図8Aに示される導光板1の構成例を示す簡略側面図である。図8Cは、図8Aとは異なる導光板1の構成例を示す簡略正面図である。図8Dは、図8Cに示される導光板1の構成例を示す簡略側面図である。図8B及び図8Dに示されるとおり、入射回折格子2が導光板1内に回折した光束の、入射回折格子2に対して平行な断面の面積と、機能部6に当たる前記光束の断面の面積と、の比率をS1と定義している。
具体的には、導光する角度における0次反射光の反射率R0は、0次透過光の透過率T0と、導光する光束の基板3表面と平行な面での断面に対する機能部6に当たる面積で決まる。
このことについて図9を参照しつつ説明する。図9Aは、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。図9Aに示されるとおり、機能部6は、画像形成部(図示省略)から導光板1に入射される光を透過する。このとき、0次透過光の透過率が高いことが好ましい。さらに、機能部6は、導光する角度へ入射回折格子2により回折された光が、導光の過程で再度機能部6に当たることがある。この0次反射光の反射率が高いことが好ましい。この透過率及び反射率が高いことにより、損失を抑制できる。
図9Bは、本技術の一実施形態に係る機能部6の透過率の設計例を示すグラフである。図9Bの左側のグラフにおいて、横軸は、画像形成部から機能部6への光の入射角を示し、縦軸は機能部6が有する回折格子の高さを示している。図9Bの右側の目盛りは、透過率の参照値を示している。図9Bの左側のグラフにおける色の濃さと、図9Bの右側の目盛りにおける色の濃さが対応している。図9Bでは、光の入射角や回折格子の高さによらず、全体的に98%以上の高い0次透過光の透過率であることが示されている。
図9Cは、本技術の一実施形態に係る機能部6の反射率の設計例を示すグラフである。図9Cの左側のグラフにおいて、横軸は入射回折格子2から機能部6への光の入射角を示し、縦軸は機能部6が有する回折格子の高さを示している。図9Cの右側の目盛りは、反射率の参照値を示している。図9Cの左側のグラフにおける色の濃さと、図9Cの右側の目盛りにおける色の濃さが対応している。図9Cでは、光の入射角に対して回折格子の高さを変えた場合に、導光する光が機能部6に当たったときの0次反射光の反射率が示されている。回折格子の高さの設計により、92%からほぼ100%の値まで変化しえることが示されている。
図9B及び図9Cに示されるとおり、この設計例では、回折格子の高さが略50nm以上、略90nm以下であるとき、0次透過光の透過率が高く、かつ導光する光の0次反射光の反射率がともに高くなっている。図9B及び図9Cのそれぞれに示されている横ラインは、透過率及び反射率が99%であることを示している。したがって、導光してこの機能部6に再度当たる面積が、光束面積の30%であるとき、上記の式(3)に示されるとおり、この設計例では、損失は1-0.99×(1-0.3)+0.99×0.3×0.99×100≒1.3%となる。
なお、基板3の屈折率は2.0とし、機能部6の屈折率は1.7とした。光の波長や、基板3及び機能部6の屈折率などに応じて、設計値は異なる。
一方、本技術に係る機能部6を用いない従来の導光板表面における透過率の例について図10を参照しつつ説明する。図10は、本技術の一実施形態の比較例に係る導光板表面における透過率の例を示すグラフである。図10において、横軸は導光板への光の入射角を示し、縦軸は透過率を示している。図10に示されるとおり、透過率は89%となっている。つまり、損失は100-89=11%となる。
以上から、本技術によれば、損失が11%から1%に抑制できることが確認できた。
透過率及び反射率を高くする手段は特に限られない。例えば、所定の屈折率を有する樹脂や金属などにより機能部6をコーティングしてもよい。または、機能部6が有する回折格子の高さを調整してもよい。あるいは、機能部6が有する回折格子と基板3との間に形成される残膜の厚さを調整してもよい。
なお、機能部6が1方向の格子ベクトルを有する構成例を用いて説明したが、機能部6が複数の方向の格子ベクトルを有していてもよい。つまり、機能部6が2次元の回折格子を有していてもよい。
本技術の第1の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[2.第2の実施形態(導光板の例2)]
上記の式(1)を満たすことができる限り、機能部6は、様々な格子ベクトルを有することができる。機能部6が有する格子ベクトルの他の設計例について図11を参照しつつ説明する。図11は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図11に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2,F1,F2,F3と、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルF1,F2,F3は、機能部6が有する格子ベクトルである。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在する。
図11Aに示されるとおり、格子ベクトルF1の大きさが、基本格子ベクトルO1の大きさの略2倍であってよい。格子ベクトルF1の方向は、基本格子ベクトルO1の方向と略反対であってよい。同様に、格子ベクトルF2の大きさが、基本格子ベクトルO2の大きさの略2倍であってよい。格子ベクトルF2の方向は、基本格子ベクトルO2の方向と略反対であってよい。
図11Bに示されるとおり、格子ベクトルF1の大きさが、格子ベクトルE1の大きさの略2倍であってもよい。格子ベクトルF1の方向は、格子ベクトルE1の方向と略同一であってよい。同様に、格子ベクトルF2の大きさが、格子ベクトルE2の大きさの略2倍であってよい。格子ベクトルF2の方向は、格子ベクトルE2の方向と略同一であってよい。
図11Cに示されるとおり、格子ベクトルF1の大きさが、格子ベクトルINの大きさの略2倍であってよい。格子ベクトルF1の方向は、格子ベクトルINの方向と略同一であってよい。同様に、格子ベクトルF2の大きさが、格子ベクトルO1の大きさの略2倍であってよい。格子ベクトルF2の方向は、格子ベクトルO1の方向の略反対であってよい。同様に、格子ベクトルF3の大きさが、格子ベクトルE1の大きさの略2倍であってよい。格子ベクトルF3の方向は、格子ベクトルE1の方向と略同一であってよい。格子ベクトルIN、格子ベクトルE1、及び格子ベクトルO1からなる多角形の形状は特に限られない。
機能部6が有する格子ベクトルの他の設計例について図12を参照しつつ説明する。図12は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図12に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,R,O1,O2,F1~3と、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルRは、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、和が0になっている格子ベクトルからなる多角形の頂点同士を結び、光を戻す機能を有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルF1,F2,F3は、機能部6が有する格子ベクトルのいずれか又はこれらの組み合わせでありうる。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在していてよい。
この設計例では、格子ベクトルIN,E1,O1は略二等辺三角形を構成している。格子ベクトルIN,E2,O2も同様に略二等辺三角形を構成している。格子ベクトルINと、格子ベクトルE1と、基本格子ベクトルO1と、の和が0となり、閉じている。同様に、格子ベクトルINと、格子ベクトルE2と、基本格子ベクトルO2と、の和が0となっている。格子ベクトルRは、この2つの略二等辺三角形のそれぞれの最も離れた頂点同士を結ぶベクトルである。
このとき、格子ベクトルFの大きさが、格子ベクトルRの大きさと略同一であってよい。格子ベクトルFの方向は、格子ベクトルRの方向と略同一であってよい。なお、格子ベクトルFの方向は、格子ベクトルRの方向と略反対であってもよい。
本技術の第2の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[3.第3の実施形態(導光板の例3)]
上述したように、導光板1に入射される光の波数ベクトルと、入射回折格子2が有する格子ベクトルと、出射回折格子4が有する格子ベクトルと、機能部6が有する格子ベクトルと、を足し合わせたベクトルにより形成される画角エリアの全体がエバネッセント領域に存在することが好ましい。ただし、機能部6が有する回折格子の大きさが、どの回折格子の大きさの略整数倍であっても、その回折格子と平行でない場合において、式(3)で表現される画角エリアに対する回折効率を5%以下にすることが可能であれば、この画角エリアの一部がエバネッセント領域に存在しなくてもよい。このことについて図13を参照しつつ説明する。図13は、本技術の一実施形態に係る格子ベクトルの設計例を示す波数空間座標である。図13に示されるとおり、格子ベクトルIN,E1,E2,O1,O2,Fと、画角エリアAと、が示されている。
格子ベクトルINは、入射回折格子2が有する格子ベクトルを示している。格子ベクトルE1,E2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、導光板1の正面視において光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に広げて回折する格子ベクトルを示している。格子ベクトルO1,O2は、出射回折格子4が有する格子ベクトルのうち、観察者の瞳に出射する基本格子ベクトルを示している。格子ベクトルFは、機能部6が有する格子ベクトルである。格子ベクトルE1,E2及び基本格子ベクトルO1,O2のそれぞれは、基板3の表裏に存在する。
この設計例では、格子ベクトルFの大きさが、基本格子ベクトルO2の略2倍ではない。そして、画角エリアAの一部である画角エリアA2がエバネッセント領域に存在していない。しかし、この画角エリアA2に対する回折効率が5%以下に抑えられる場合は、ゴースト比率が低く特に視感度の低い青色などで使用可能である。つまり、次の式(4)を満たす範囲において、機能部6が有する格子ベクトルの回折効率が5%以下であるとき、フレネル反射による損失を抑制しつつゴーストも回避することが可能である。この例では特にピッチを大きくする方向であるため、製造難易度は改善する。
なお、複数の導光板1を重ね合わせる場合や、光の波長が複数存在する場合は、機能部6に入射される全ての波長と角度の光を考慮することが好ましい。
本技術の第3の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[4.第4の実施形態(導光板の例4)]
機能部6を透過して基板3に入射された光が、基板3の内部を導光されて、再び機能部6に入射されることがある。このとき、機能部6は、入射された方向の反対方向に光を反射して、光を戻すことが好ましい。このことについて図14を参照しつつ説明する。図14は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。
図14に示されるとおり、機能部6は、画像形成部(図示省略)から導光板1に入射される光を透過する。この光を実線で示す。この光は入射回折格子2により反射され、機能部6により反射される。その後、この光は基板3の内部を全反射して導光される。導光された光が、再び機能部6に入射されることがある。この光を破線で示す。このとき、機能部6は、入射された方向の反対方向(図の左方向)に光を反射して戻すことが好ましい。これにより、光の利用効率が向上する。
これを実現するために、側面視において、機能部6が有する回折格子の断面形状が、光が入射角0度で入射される方向(図の上下方向)に直交する方向(図の左右方向)に非対称であることが好ましい。図において、入射して左方向に進む光が機能部6に当たった場合は0次反射光の反射率を高くする必要がある。一方、左から右方向へ導光する戻り光に対しては、左方向へ-1次の反射回折の効率を機能部6に持たせることが好ましい。これにより、機能部6は、図14の右方向から入射された光を左方向へ反射することができ、図14の左方向から入射された光を左方向へ反射することができる。
機能部6が有する回折格子の構成例について図15を参照しつつ説明する。図15は、本技術の一実施形態に係る機能部6が有する回折格子の構成例を示す簡略断面図である。なお、回折格子の断面形状はこれに限られない。
図15A及び図15Dに示されるとおり、側面視において、機能部6が有する回折格子の断面形状が、光が入射角0度で入射される方向(図の上下方向)に直交する方向(図の左右方向)に非対称となっている。図15B及び図15Cに示されるとおり、回折格子の断面形状が、光が入射される方向(図の上下方向)に直交する方向(図の左右方向)に対称となっていてもよい。
図15Aに示されるとおり、回折格子の断面形状がオーバーハングした台形形状であってよい。図15Bに示されるとおり、回折格子の断面形状がドーム型であってよい。図15Cに示されるとおり、回折格子の断面形状が台形であってよい。図15Dに示されるとおり、回折格子の断面形状がバイナリ形状、台形形状、階段形状など、断面視においてに高さ方向に形状を持たせることができる。これは、1次元格子に限らず2次元格子にも適用できる。
本技術の第4の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[5.第5の実施形態(導光板の例5)]
機能部6が有する面のうち、光が入射される面若しくは前記光が出射される面又はその両方が、回折格子の高さが20nm以下の略平面であってもよい。このことについて図16を参照しつつ説明する。図16は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。
図16Aに示される構成例では、機能部6が有する面のうち、光が入射される面若しくは前記光が出射される面又はその両方が、回折格子の高さが20nm以下の略平面となっている。機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より低いことが好ましい。具体的には、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上低いことが好ましい。さらに、機能部6が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚は、20nm以上であることが好ましい。より好ましくは、この残膜厚は、40nm以上であるとよい。これにより、機能部6は、フレネル反射による損失を抑制できる。
このことについて図17を参照しつつ説明する。図17は、本技術の一実施形態に係る機能部6のシミュレーション結果を示すグラフである。
基板3の屈折率が2.0であるとき、図17Aは、機能部6の屈折率が1.3であるときのグラフである。図17Bは、機能部6の屈折率が1.5であるときのグラフである。図17Cは、機能部6の屈折率が1.7であるときのグラフである。図17Dは、機能部6の屈折率が1.9であるときのグラフである。
図17A~Dのそれぞれにおいて、横軸は機能部6が有する回折格子の高さ(0~20nm)であり、縦軸は機能部6の厚さである残膜厚(0.00~0.10μm)である。色の濃さは透過率を示す。残膜厚が厚くなるほど透過率が高くなっている。
図17A~Dに示されるとおり、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上低く、機能部6の厚さが、20nm以上であるとき、透過率が高く、フレネル反射による損失を抑制できている。機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上低く、機能部6の厚さが、40nm以上であるとき、透過率がさらに高く、フレネル反射による損失をさらに抑制できている。
図16の説明に戻る。図16Bに示されるとおり、機能部6が有する面のうち、光が入射される面に回折格子が形成されていなくてもよい。このとき、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上低いことが好ましい。さらに、機能部6の厚さは、20nm以上であることが好ましい。
図16Cに示される構成例も、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上低くなっている。機能部6の厚さは、20nm以上であることが好ましい。さらに、機能部6の屈折率が、側面視において基板3からの距離が長くなるほど低くなっている。つまり、機能部6の屈折率は、基板3に近いほど高くなっている。これにより、機能部6と基板3の境界面で屈折率が急激に変化することを抑制している。その結果、機能部6は、フレネル反射による損失を抑制できる。基板3から最も遠い位置の機能部6の屈折率は、基板3の屈折率より0.1以上低いことが好ましく、低いほどよい。
図16Dに示されるとおり、機能部6が回折格子を有していてもよい。光が入射される面若しくは前記光が出射される面又はその両方が、回折格子の高さが20nm以下の略平面となっていてもよい。この回折格子の屈折率が、基板3の屈折率より低く、側面視において基板3からの距離が長くなるほど低くなっていることが好ましい。機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上低いことが好ましい。基板3から最も遠い位置の機能部6の屈折率は、基板3の屈折率より0.1以上低いことが好ましく、低いほどよい。さらに、機能部6が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚は、20nm以上であることが好ましい。より好ましくは、この残膜厚は、40nm以上であるとよい。これにより、機能部6は、フレネル反射による損失を抑制できる。
本技術の第5の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[6.第6の実施形態(導光板の例6)]
機能部6が、回折格子を有しているとき、前記回折格子と基板3との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が20nm以上であり、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.2以上低いことが好ましい。この残膜厚について図18を参照しつつ説明する。図18は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面図である。
図18では、機能部6が有する回折格子と基板3との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚RLTが示されている。この残膜厚RLTが20nm以上であり、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.2以上低いとき、画像形成部から機能部6に入射される光の透過率を高くすることができ、導光板1の内部から機能部6に入射される光の反射率を高くすることができる。これにより、フレネル反射による損失を抑制できる。このことについて図19を参照しつつ説明する。
図19Aは、本技術の一実施形態に係る機能部6の透過率の設計例を示すグラフである。機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.3程度低いときの設計例が示されている。0次透過光の透過率と、導光する光の0次反射光の反射率と、を簡単に考慮するため、カラーバーの回折効率を掛け合わせた値となっている。図19Aの左側のグラフにおいて、横軸は機能部6が有する回折格子の高さを示し、縦軸は残膜厚RLT(μm)を示している。図19Aの右側の目盛りは、透過率の参照値を示している。図19Aの左側のグラフにおける色の濃さと、図19Aの右側の目盛りにおける色の濃さが対応している。図19Aでは、残膜厚RLTが20nm以上であるとき、透過率が高いことが示されている。
図19Bは、本技術の一実施形態に係る機能部6の反射率の設計例を示すグラフである。機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.5程度低いときの設計例が示されている。図19Bの左側のグラフにおいて、横軸は機能部6が有する回折格子の高さを示し、縦軸は残膜厚RLT(μm)を示している。図19Bの右側の目盛りは、反射率の参照値を示している。図19Bの左側のグラフにおける色の濃さと、図19Bの右側の目盛りにおける色の濃さが対応している。図19Bでは、残膜厚RLTが20nm以上であるとき、反射率が高いことが示されている。
なお、機能部6の屈折率と基板3の屈折率が略同一であってもよい。このとき、残膜厚RLTは特に限られない。また、機能部6の屈折率が基板3の屈折率より高くてもよい。このとき、残膜厚RLTは20nm未満であることが好ましい。つまり、機能部6の屈折率が、基板3の屈折率より0.1以上高く、機能部6が有する回折格子と基板3との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm未満であることが好ましい。
本技術の第6の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[7.第7の実施形態(導光板の例7)]
機能部6が、入射回折格子2に入射される光の直進する光路上に備えられていてよい。もしくは、機能部6が、出射回折格子4が出射する光の直進する光路上に備えられていてよい。または、機能部6が、入射回折格子2に入射される光の直進する光路上、及び、出射回折格子4が出射する光の直進する光路上に備えられていてよい。このことについて図20を参照しつつ説明する。図20は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略正面図である。
図20A~Eに示されるとおり、導光板1は、入射回折格子2と、基板3と、機能部6と、出射回折格子4と、拡張回折格子5と、を備えている。拡張回折格子5は、基板3が導光した光を外側(入射回折格子から導光板の内部に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向)に回折することより広げる。なお、拡張回折格子5が備えられていなくてもよい。つまり、導光板1は、基板3が導光した光を回折して観察者の瞳に出射する出射回折格子4、若しくは、入射回折格子2から導光板1内に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向に回折することより広げる拡張回折格子5、又はその両方をさらに備えていてよい。
図20Aに示される構成例では、機能部6が、入射回折格子2に入射される光の直進する光路上に備えられている。つまり、図2に示されるとおり、機能部6が、入射回折格子2と対向する面に備えられている。これにより、機能部6は、入射回折格子2に入射される光のフレネル反射による損失を抑制できる。
図20Bに示される構成例では、機能部6が、入射回折格子2に入射される光の直進する光路上に備えられている。さらに、機能部6の端部が、拡張回折格子5まで達している。このように、機能部6の面積は、入射回折格子2の面積より大きくてもよい。これにより、入射回折格子2のサイズが小さいため製造難易度が高い場合に、製造が容易になる。
図20Cに示される構成例では、機能部6が、入射回折格子2に入射される光の直進する光路上、及び、出射回折格子4が出射する光の直進する光路上に備えられている。つまり、機能部6が、入射回折格子2と対向する面に備えられており、かつ、出射回折格子4と対向する面に備えられている。出射回折格子4が基板3の片面に備えられているとき、この構成例が実現できる。これにより、機能部6は、入射回折格子2に入射される光のフレネル反射による損失を抑制できる。さらに、機能部6は、出射回折格子4に入射される光のフレネル反射による損失を抑制できる。
図20Dに示される構成例では、機能部6が、入射回折格子2、出射回折格子4、及び拡張回折格子5と対向する面に備えられている。機能部6が、入射回折格子2に入射される光の直進する光路上、及び、出射回折格子4が出射する光の直進する光路上に備えられている。これにより、機能部6は、入射回折格子2に入射される光のフレネル反射による損失を抑制できる。さらに、機能部6は、出射回折格子4に入射される光のフレネル反射による損失を抑制できる。機能部6が全面に備えられていることにより、エッジでの波面の劣化を抑えられたり、パターンエリアが視認できることによりデザイン性を損なわれることを避けることができたりする。
図20Eに示される構成例では、機能部6が、出射回折格子4に入射される光の直進する光路上に備えられている。つまり、機能部6が、出射回折格子4と対向する面に備えられている。これにより、機能部6は、出射回折格子4に入射される光のフレネル反射による損失を抑制できる。なお、機能部6の面積は、出射回折格子4の面積より大きくてもよい。
機能部6が備えられる位置は以上に限られない。回折格子が形成されている位置や回折格子が形成されていない位置に限られず、導光板1内のあらゆる位置に機能部6は備えられることができる。
本技術の第7の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[8.第8の実施形態(導光板の例8)]
出射回折格子4は、導光板1の一方又は両方の面に配されていてよい。このことについて図21を参照しつつ説明する。図21は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面断面図である。
図21Aに示されるとおり、出射回折格子4は、導光板1の一方の面のみに配されていてよい。これにより、製造プロセスが簡略化されて、製造コストが低減される。
図21Bに示されるとおり、出射回折格子4は、導光板1の両方の面に配されていてよい。これにより、設計の自由度がより増加する。その結果、光の利用効率の向上や、輝度分布の改善などが可能となる。例えば、一方の面に配されている出射回折格子4が導光板1内部の光を導く方向をコントロールして、他方の面に配されている出射回折格子4が光を観察者の瞳に出射することなどが可能となる。
なお、入射回折格子2及び出射回折格子4が配置される位置はこれに限られない。入射回折格子2及び出射回折格子4のそれぞれが同じ面に配されていてもよいし、異なる面に配されていてもよい。透過型の回折格子を使用するか、あるいは反射型の回折格子を使用するかによって配置される位置が異なる。
本技術の第8の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[9.第9の実施形態(導光板の例9)]
出射回折格子4が、入射回折格子2と、導光板1の厚さ方向に同じ又は異なる位置に配されていてよい。導光板1が、一つ又は複数の入射回折格子2と、一つ又は複数の出射回折格子4と、を備えていてよい。このことについて図22を参照しつつ説明する。図22は、本技術の一実施形態に係る導光板1の構成例を示す簡略側面断面図である。
図22Aに示されるとおり、出射回折格子4が、入射回折格子2と異なる面に配されていてよい。この構成例では、出射回折格子4が導光板1の内部に配されている。このとき、機能部6は、導光板1の一方の面に配されていてもよいし、両方の面に配されていてもよい。
図22B、図22C、及び図22Eに示されるとおり、導光板1が、一つの入射回折格子2と、複数の出射回折格子4a,4bと、を備えていてよい。図22Bに示されている構成例では、入射回折格子2と、出射回折格子4aと、が、同じ面に配されており、導光板1の表面に配されている。出射回折格子4bが導光板1の内部に配されている。図22Cに示されている構成例では、出射回折格子4a,4bが導光板1の内部に配されている。図22Eに示されている構成例では、出射回折格子4aが導光板1の内部に配されており、出射回折格子4bが導光板1の表面に配されている。
図22Dに示されている構成例では、入射回折格子2と、出射回折格子4と、が導光板1の内部に配されている。入射回折格子2と、出射回折格子4と、の導光板1の厚さ方向の位置は同じでもよいし異なっていてもよい。
図22Fに示されるとおり、導光板1が、複数の入射回折格子2a,2bと、複数の出射回折格子4a,4b,4cと、を備えていてよい。また、複数の導光板1が備えられていてもよい。この構成例では、導光板1aの表面に入射回折格子2aが配されており、導光板1aの内部に出射回折格子4aが配されている。導光板1bの内部に出射回折格子4b及び入射回折格子2bが配されている。導光板1cの表面に出射回折格子4cが配されている。導光板1a,1b,1cがこの順に配されて積層されている。例えば導光板1a,1cは高屈折率の材料を含み、導光板1bは低屈折率の材料を含むことができる。このような構成例であることにより、導光板1は、波長が互いに異なる複数の光を観察者の瞳に出射できる。その結果、カラー化や高画角化などが可能となる。なお、導光板1の長さ方向の入射回折格子2a,2bの位置は同じでもよいし、異なっていてよい。入射回折格子2a,2bの位置が異なっていることにより、波長が互いに異なる複数の光が入射される位置が異なる。その結果、クロストークの発生を低減できる。
このように、出射回折格子4は、導光板1の表面に配されてもよいし、導光板1の厚さ方向の様々な位置に配されてもよい。
なお、入射回折格子2及び出射回折格子4のそれぞれが配置される位置や、導光板1、入射回折格子2、及び出射回折格子4のそれぞれの数は上記の構成例に限定されない。上記の構成例が組み合わされることもできる。
本技術の第9の実施形態に係る導光板について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
[10.第10の実施形態(画像表示装置の例)]
本技術は、上記の第1から第10に係る導光板と、前記導光板に画像光を出射する画像形成部と、を備えている、画像表示装置を提供する。このことについて再び図2を参照しつつ説明する。図2に示されるとおり、本技術の一実施形態に係る画像表示装置10は、導光板1と、導光板1に画像光を出射する画像形成部9と、を備えている。
画像形成部9は、画像光を形成する。画像形成部9は、画像形成部9内で映像を作り出すためにマイクロパネルを使うことが可能である。このマイクロパネルは、例えばマイクロLEDやマイクロOLEDのような自発光パネルを用いてもよい。反射型もしくは透過型液晶を用いて、LED(Light Emitting Diode)光源やLD(Laser Diode)光源などを照明光学系と組み合わせて使用してもよい。
画像形成部9から出射された画像光は、例えば投射レンズ(図示省略)などにより各画角の光が略平行光に変換されて入射回折格子2に集光されて、導光板1に入射される。
画像表示装置10は、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)などでありうる。あるいは、画像表示装置10は、インフラとして所定の場所に配置されてもよい。
本技術の第10の実施形態に係る画像表示装置について説明した上記の内容は、技術的な矛盾が特にない限り、本技術の他の実施形態に適用できる。
なお、本技術に係る実施形態は、上述した各実施形態及に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本技術は、以下のような構成をとることもできる。
[1]
入射される光を導光板内部に回折する入射回折格子と、
前記入射回折格子が前記導光板内部に回折した前記光を内部全反射して導光する基板と、
入射される前記光を透過若しくは反射又はその両方を行う機能部と、を少なくとも備えており、
前記基板の屈折率をnとするとき、
導光する画角エリアの略中心における前記機能部の0次透過光の透過率T0が、次の式(2)を満たす、導光板。
T0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(2)
[2]
前記入射回折格子が前記導光板内に回折した光束の、前記入射回折格子に対して平行な断面の面積と、前記機能部に当たる前記光束の断面の面積と、の比率をS1とするとき、
前記機能部の0次反射光の反射率R0が、次の式(3)を満たす、
[1]に記載の導光板。
T0×(1-S1)+T0×S1×R0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(3)
[3]
前記基板が導光した前記光を回折して観察者の瞳に出射する出射回折格子、若しくは、前記入射回折格子から前記導光板内に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向に回折することより広げる拡張回折格子、又はその両方をさらに備えている、
[1]又は[2]に記載の導光板。
[4]
前記入射回折格子が有する格子ベクトルと、前記出射回折格子若しくは前記拡張回折格子又はその両方が有する基本格子ベクトルの和が0になっている、
[3]に記載の導光板。
[5]
前記出射回折格子が、和が0になっている格子ベクトルからなる多角形の頂点同士を結び、光を戻す機能を有する格子ベクトルを有する、
[3]又は[4]に記載の導光板。
[6]
前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記入射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、
前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記入射回折格子が有する格子ベクトルと略平行である、
[1]から[5]のいずれか一つに記載の導光板。
[7]
前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記出射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、
前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記出射回折格子が有する格子ベクトルと略平行である、
[3]から[6]のいずれか一つに記載の導光板。
[8]
前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記光を戻す機能を有する格子ベクトルの大きさと略同一であり、
前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記光を戻す機能を有する格子ベクトルと略平行である、
[6]又は[7]に記載の導光板。
[9]
波数空間座標において、
前記導光板に入射される光の波数ベクトルをkλ
前記入射回折格子が有する格子ベクトルをkIN
前記入射回折格子及び前記機能部を除く任意の回折格子が有する格子ベクトルをk
前記機能部が有する格子ベクトルをk
前記入射回折格子及び前記機能部が有する格子ベクトルを除く、光線経路P(Pは空集合を含む)で決まる格子ベクトルの総和をΣg∈P
原点と、前記導光板の導光領域とエバネッセント領域との境界と、を結ぶ波数ベクトルをkとするとき、すべての光路に対して次の式(1)を満たす、
[3]から[8]のいずれか一つに記載の導光板。
[10]
前記機能部が有する面のうち、前記光が入射される面若しくは前記光が出射される面又はその両方が、回折格子の高さが20nm以下の略平面となっており、
前記機能部の屈折率が、前記基板の屈折率より0.1以上低く、
前記機能部が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm以上である、
[1]から[9]のいずれか一つに記載の導光板。
[11]
前記残膜厚が、40nm以上である、
[10]に記載の導光板。
[12]
前記機能部の屈折率が、側面視において前記基板からの距離が長くなるほど低くなっている、
[10]又は[11]に記載の導光板。
[13]
前記機能部の屈折率が、前記基板の屈折率より0.1以上高く、
前記機能部が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm未満である、
[1]から[12]のいずれか一つに記載の導光板。
[14]
次の式(4)を満たす範囲において、前記機能部が有する格子ベクトルの回折効率が5%以下である、
[9]から[13]のいずれか一つに記載の導光板。
[15]
側面視において、前記機能部が有する回折格子の断面形状が、前記光が入射角0度で入射される方向に直交する方向に非対称である、
[1]から[14]のいずれか一つに記載の導光板。
[16]
前記機能部が、前記入射回折格子に入射される前記光の直進する光路上に備えられている、
[1]から[15]のいずれか一つに記載の導光板。
[17]
前記機能部が、前記出射回折格子が出射する前記光の直進する光路上に備えられている、
[3]から[16]のいずれか一つに記載の導光板。
[18]
前記機能部が、前記入射回折格子に入射される前記光の直進する光路上、及び、前記出射回折格子が出射する前記光の直進する光路上に備えられている、
[3]から[17]のいずれか一つに記載の導光板。
[19]
[1]から[18]のいずれか一つに記載の導光板と、
前記導光板に画像光を出射する画像形成部と、を備えている、画像表示装置。
1 導光板
2 入射回折格子
3 基板
4 出射回折格子
5 拡張回折格子
6 機能部
9 画像形成部
10 画像表示装置
IN,E1,E2,O1,O2,F 格子ベクトル

Claims (19)

  1. 入射される光を導光板内部に回折する入射回折格子と、
    前記入射回折格子が前記導光板内部に回折した前記光を内部全反射して導光する基板と、
    入射される前記光を透過若しくは反射又はその両方を行う機能部と、を少なくとも備えており、
    前記基板の屈折率をnとするとき、
    導光する画角エリアの略中心における前記機能部の0次透過光の透過率T0が、次の式(2)を満たす、導光板。
    T0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(2)
  2. 前記入射回折格子が前記導光板内に回折した光束の、前記入射回折格子に対して平行な断面の面積と、前記機能部に当たる前記光束の断面の面積と、の比率をS1とするとき、
    前記機能部の0次反射光の反射率R0が、次の式(3)を満たす、
    請求項1に記載の導光板。
    T0×(1-S1)+T0×S1×R0>1-(n-1)/(n+1) ・・・(3)
  3. 前記基板が導光した前記光を回折して観察者の瞳に出射する出射回折格子、若しくは、前記入射回折格子から前記導光板内に入射された光の軸に対して、正面視において直交する方向に回折することより広げる拡張回折格子、又はその両方をさらに備えている、
    請求項1に記載の導光板。
  4. 前記入射回折格子が有する格子ベクトルと、前記出射回折格子若しくは前記拡張回折格子又はその両方が有する基本格子ベクトルの和が0になっている、
    請求項3に記載の導光板。
  5. 前記出射回折格子が、和が0になっている格子ベクトルからなる多角形の頂点同士を結び、光を戻す機能を有する格子ベクトルを有する、
    請求項3に記載の導光板。
  6. 前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記入射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、
    前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記入射回折格子が有する格子ベクトルと略平行である、
    請求項1に記載の導光板。
  7. 前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記出射回折格子が有する格子ベクトルの大きさの2以上の略整数倍であり、
    前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記出射回折格子が有する格子ベクトルと略平行である、
    請求項3に記載の導光板。
  8. 前記機能部が有する格子ベクトルの大きさが、前記光を戻す機能を有する格子ベクトルの大きさと略同一であり、
    前記機能部が有する格子ベクトルの方向が、前記光を戻す機能を有する格子ベクトルと略平行である、
    請求項6に記載の導光板。
  9. 波数空間座標において、
    前記導光板に入射される光の波数ベクトルをkλ
    前記入射回折格子が有する格子ベクトルをkIN
    前記入射回折格子及び前記機能部を除く任意の回折格子が有する格子ベクトルをk
    前記機能部が有する格子ベクトルをk
    前記入射回折格子及び前記機能部が有する格子ベクトルを除く、光線経路P(Pは空集合を含む)で決まる格子ベクトルの総和をΣg∈P
    原点と、前記導光板の導光領域とエバネッセント領域との境界と、を結ぶ波数ベクトルをkとするとき、すべての光路に対して次の式(1)を満たす、
    請求項3に記載の導光板。
  10. 前記機能部が有する面のうち、前記光が入射される面若しくは前記光が出射される面又はその両方が、回折格子の高さが20nm以下の略平面となっており、
    前記機能部の屈折率が、前記基板の屈折率より0.1以上低く、
    前記機能部が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm以上である、
    請求項1に記載の導光板。
  11. 前記残膜厚が、40nm以上である、
    請求項10に記載の導光板。
  12. 前記機能部の屈折率が、側面視において前記基板からの距離が長くなるほど低くなっている、
    請求項10に記載の導光板。
  13. 前記機能部の屈折率が、前記基板の屈折率より0.1以上高く、
    前記機能部が有する回折格子と前記基板との間に形成されている残膜の厚さである残膜厚が、20nm未満である、
    請求項1に記載の導光板。
  14. 次の式(4)を満たす範囲において、前記機能部が有する格子ベクトルの回折効率が5%以下である、
    請求項9に記載の導光板。
  15. 側面視において、前記機能部が有する回折格子の断面形状が、前記光が入射角0度で入射される方向に直交する方向に非対称である、
    請求項1に記載の導光板。
  16. 前記機能部が、前記入射回折格子に入射される前記光の直進する光路上に備えられている、
    請求項1に記載の導光板。
  17. 前記機能部が、前記出射回折格子が出射する前記光の直進する光路上に備えられている、
    請求項3に記載の導光板。
  18. 前記機能部が、前記入射回折格子に入射される前記光の直進する光路上、及び、前記出射回折格子が出射する前記光の直進する光路上に備えられている、
    請求項3に記載の導光板。
  19. 請求項1に記載の導光板と、
    前記導光板に画像光を出射する画像形成部と、を備えている、画像表示装置。
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