JP2023125162A - 作業車両制御プログラム、作業車両制御装置、及び作業車両制御方法 - Google Patents

作業車両制御プログラム、作業車両制御装置、及び作業車両制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業車両を精度よく制御することができる作業車両制御プログラムを提供する。【解決手段】作業エリア内を移動する作業車両1に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置2が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得部と、前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定部442と、前記特定部442が特定した前記作業車両1の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御部444と、を備える作業車両制御装置として機能させる。【選択図】図1

Description

本発明は、作業車両制御プログラム、作業車両制御装置、及び作業車両制御方法に関する。
従来、路面に設置されたARマーカ(Augmented Reality)の画像データに基づき、フォークリフト等の車両の位置を推定する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2021-26372号公報
従来技術のように、路面に設置されたARマーカの画像に基づいた作業車両の位置の推定する場合、推定される位置の精度が低く、作業車両を精度よく制御できないことがあった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、作業車両を精度よく制御することができる作業車両制御プログラム、作業車両制御装置、及び作業車両制御を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の作業車両制御プログラムは、コンピュータを、作業エリア内を移動する作業車両に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得部と、前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定部と、前記特定部が特定した前記作業車両の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御部と、を備える作業車両制御装置として機能させる。
前記特定部は、前記マーカと前記作業車両の形状とが関連付けられた車両形状情報を参照することにより、前記作業車両の形状を特定し、前記移動制御部は、前記特定部が特定した前記作業車両の形状にさらに基づいて前記作業車両の移動を制御してもよい。
前記特定部は、前記作業車両の形状として、上方から見た前記作業車両の車両形状を特定するとともに、前記車両形状における前記マーカから前記作業車両が旋回する際の旋回中心までのオフセット値に基づいて前記作業車両の旋回中心の位置を特定し、前記移動制御部は、前記作業車両の旋回中心の位置にさらに基づいて前記作業車両の移動を制御してもよい。
前記特定部は、それぞれ表示態様が異なる複数の前記マーカと複数の前記作業車両のID情報とが関連付けられた車両ID情報を参照することにより、前記マーカ画像に対応する前記マーカに関連付けられた前記作業車両のID情報を識別して複数の前記作業車両の位置及び向きを特定し、前記移動制御部は、前記ID情報を含む制御信号を送信することにより、前記ID情報に対応する個々の前記作業車両の移動を制御してもよい。
前記マーカは、前記作業車両の複数の種別を識別するための情報、又は、前記作業車両を識別するID情報の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
前記移動制御部は、前記作業車両の上限速度が設定された速度制限エリアを示す速度制限エリア情報を前記作業エリアの地図情報が含んでいる場合、前記速度制限エリアにおいて前記上限速度以下の速度となるように前記作業車両の速度を決定してもよい。
前記マーカは、前記作業車両の複数の種別を識別するための情報を含んでおり、前記移動制御部は、前記作業車両の種別に応じて前記速度制限エリアごとに設定された前記作業車両の上限速度以下の速度となるように、前記作業車両の速度を決定してもよい。
本発明のプログラムは、コンピュータを、前記作業エリアを撮影した撮像画像に含まれている人を検出する人検出部をさらに備える装置として機能させてもよく、前記移動制御部は、前記マーカの位置と前記人検出部が検出した前記人とを結ぶ線と前記作業車両の形状の外周との交点と、前記人と間の距離を示す近接距離が所定の閾値未満である場合に、前記作業車両を減速又は停止させてもよい。
前記特定部は、前記作業エリア内の設置物に設けられたマーカの画像に基づいて前記設置物の位置及び形状を特定し、前記移動制御部は、前記人と前記作業車両との間に前記設置物が存在している場合、前記近接距離が前記所定の閾値未満であっても前記作業車両を減速又は停止させなくてもよい。
前記特定部は、複数の作業車両に設けられた複数のマーカの位置及び向きを特定することによって、複数の前記作業車両の位置及び向きを特定し、前記移動制御部は、前記複数の作業車両の位置及び向きと各作業車両の動作の内容とに基づき、前記作業車両どうしが接触すると判定した場合に、一方又は両方の前記作業車両を減速、停止、又は経路変更させてもよい。
前記撮像装置は、前記作業エリア内に固定的に配置されたカメラであり、前記作業車両は、自律的に移動可能なフォークリフトであり、前記マーカは、前記フォークリフトに設けられた二次元マーカであり、前記特定部は、前記二次元マーカのマーカ画像に基づき前記フォークリフトの位置及び向きを特定し、前記移動制御部は、前記フォークリフトを移動させるための制御信号を前記フォークリフトに送信してもよい。
本発明の作業車両制御装置は、作業エリア内を移動する作業車両に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得部と、前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定部と、前記特定部が特定した前記作業車両の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御部と、を備える。
本発明の作業車両制御方法は、コンピュータが実行する、作業エリア内を移動する作業車両に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得ステップと、前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定された前記作業車両の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御ステップと、を有する。
本発明によれば、作業車両を精度よく制御することができる作業車両制御プログラム、作業車両制御装置、及び作業車両制御を提供できるという効果を奏する。
第1の実施形態の作業車両制御システムの構成を示すブロック図である。 図1の作業エリア内を移動する作業車両及び撮像装置を示す図である。 作業車両の構成を示すブロック図である。 作業車両を上方から見た模式図である。 記憶部が記憶する登録情報の一例である。 車両形状とオフセット値を説明するための図である。 経路情報を説明するための図である。 作業車両が移動先の移動先まで移動する様子を示す図である。 作業車両制御システムの動作のフローチャートである。 第2の実施形態の作業車両制御装置の構成を示すブロック図である。 作業車両が作業者に近接する状態を示す図である。 作業車両と作業者とが近接している状態における例外的な処理を説明するための図である。 作業エリアの通路に速度制限エリアが設けられている場合の作業車両制御装置及び作業車両の動作を説明するための図である。 速度制限エリアでの作業車両の上限速度を示す速度制限エリア情報を含む登録情報の一例である。 複数のマーカが設けられた作業車両の一例である。 旋回する作業車両のマーカのマーカ画像に基づいてマーカから旋回中心までのオフセット値を推定することを説明するための図である。 作業車両の輪郭形状の外側に旋回中心が位置する例を示す図である。
<第1の実施形態>
[作業車両制御システムS100の概要]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一又は対応する要素には同一又は対応する符号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本実施形態の作業車両制御システムS100の構成を示すブロック図である。図2は、図1の作業エリアS内を移動する作業車両1及び撮像装置2を示す図である。
(作業車両制御システムS100の概要)
作業車両制御システムS100は、図1に示すように、作業車両1と撮像装置2と、通信網3と、作業車両制御装置4とを備える。
作業車両制御システムS100では、作業車両制御装置4が、図2に示すように作業車両1に設けられたマーカ50を撮像装置2が撮影することによって生成したマーカ画像に基づいて、作業車両1の位置及び向きを特定する。
そして、作業車両制御装置4は、マーカ50の位置及び向きに対応する作業車両1の位置及び向きを特定し、特定した作業車両1の位置及び向きと、経路情報が示す経路とに基づいて作業車両1の移動を制御する。
本実施形態の作業車両制御システムS100は、作業車両1に設けられたマーカ50のマーカ画像に基づいて作業車両1の位置及び向きを特定して作業車両1の移動を制御するため、作業車両1を精度良く制御することができる。特に、撮像装置2が作業車両1を上方から撮影するものである場合、マーカ50が作業エリアS内の設置物等に隠れてしまい撮像装置2でマーカ50を撮影できないという状況が生じにくく、良好に作業車両1の位置及び向きを特定でき、作業車両1を制度良く制御できる。
〔作業車両1について〕
作業車両1は、作業エリアSにおいて所定の作業を行う車両であり、例えば、無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)である。本実施形態では、作業車両1として、自律的に移動可能な無人フォークリフトを例示する。作業エリアSの作業車両1の台数は任意であり、図2では一台の作業車両1のみが描かれているが、複数台の作業車両1が存在していてもよい。
作業車両1は、本体部11と、フォーク機構17とを備えている。本体部11は作業車両1を動作させるための各種の構成要素を収容する。フォーク機構17は、荷物10を昇降させる機構である。フォーク機構17は、荷物10を支持するフォーク17aと、フォーク17aを昇降させる昇降機構17bとを有している。フォーク17aは、一例として、フォーク機構17に対して交換可能である。
図3は、作業車両1の構成を示すブロック図である。作業車両1は、通信ユニット15、駆動ユニット16、フォーク機構17、及び制御回路18を有する。
通信ユニット15は、作業車両1と外部の機器とを通信させるためのユニットである。通信ユニット15は、例えば、作業車両1を動作させるために作業者が操作するコントローラ(不図示)が送信した制御信号を受信する。通信ユニット15は、また、作業車両制御装置4が送信した制御信号を受信する。通信ユニット15は、一例として、所定のデータを作業車両制御装置4に送信する。
駆動ユニット16は、作業車両1を移動させるためのユニットである。駆動ユニット16は、不図示の駆動源と、その駆動源からの動力によって駆動される車輪とを有している。駆動源は、例えばバッテリからの電力によって動作する電動モータである。
車輪は、どのような方式のものであってもよいが、一例として、作業車両1を任意の方向に移動させることができるメカナムホイール(不図示)である。メカナムホイールを有する作業車両1の移動方向については、図4を参照して後述する。車輪は、メカナムホイールに限定されるものではなく、一般的な四輪のタイヤであってもよい。
制御回路18は、作業車両1の各部の動作を制御する。制御回路18は、コントローラ又は作業車両制御装置4が送信した制御信号に基づき、駆動ユニット16を動作させ、作業車両1を移動させる。具体的には、制御回路18は、作業車両1を例えば前進、後進、停止、右旋回及び左旋回させる。制御回路18は、また、昇降機構17bを動作させ、フォーク17aを所定の高さに移動させる。制御回路18は、一例として作業車両制御装置4が送信した制御信号に基づき、当該制御信号が示す動作条件に従ってフォーク機構17を動作させてもよい。
図4は、作業車両1を上方から見た模式図である。メカナムホイールを備える作業車両1は、作業車両1が旋回する際の旋回の中心である旋回中心Cを中心として、その場で向きを変えることができる。車輪が一般的な四輪のタイヤである場合の旋回中心Cの位置については、図17を参照して後述する。
作業車両1の本体部11には、マーカ50が設けられている。マーカ50は、例えば二次元の画像パターンを含む二次元マーカであり、一例としてAR(Augmented Reality)マーカである。マーカ50の形状は任意であるが、一例で正方形である。マーカ50は、撮像装置2が作業車両1を上方から撮影した際に撮影できる位置に設けられている。具体的には、マーカ50は、例えば本体部11の上面に設けられている。マーカ50は、シート状の印刷物であって本体部11に貼り付けられたものであってもよいし、本体部11に塗装されたものであってもよい。マーカ50は、また、画面に表示されたものであってもよい。
マーカ50は、それぞれの作業車両1を識別するためのID情報、及び/又は、作業車両1の複数の種別を識別するための情報を含んでいる。作業エリアSに複数の作業車両1が存在する場合、各作業車両1に対してそれぞれ表示態様が異なるマーカ50が各作業車両1に設けられる。複数の作業車両1が全て同じ車種であって同形状の場合、マーカ50は、一例として各作業車両1の同じ位置に同じ向きで設けられる。複数の作業車両1が全て同じ車種であって同形状の場合に、マーカ50が、各作業車両1の異なる位置に設けられてもよい。また、マーカ50は、各作業車両1に異なる向きで設けられてもよい。
〔撮像装置2及び通信網3について〕
撮像装置2(図1及び図2参照)は、作業車両1を撮影するカメラであり、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有する。撮像装置2は、作業エリアS内に固定的に配置されており、例えば、作業車両1よりも高い位置に配置されている。一例として、撮像装置2は作業エリアSの天井又は所定の設置物に取り付けられる。撮像装置2の個数は任意であり、複数の撮像装置2が作業エリアS内に配置されていてもよい。撮像装置2は、作業車両1に設けられたマーカ50を撮影することによってマーカ画像を生成する。撮像装置2は、生成したマーカ画像を、有線通信又は無線通信により作業車両制御装置4に送信する。
なお、撮像装置2のカメラの特性に応じたキャリブレーションは公知の方法で実施可能である。複数の撮像装置2が生成した複数の撮像画像をつなぎ合わせることによって、作業エリアS内を示す撮像画像が生成されてもよい。
通信網3(図1参照)は、作業車両制御装置4と作業車両1とを通信させるための通信設備である。通信網3の通信方式の規格は任意である。撮像装置2が生成した撮像画像が、通信網3経由で作業車両制御装置4に送信されてもよい。
〔作業車両制御装置4〕
作業車両制御装置4は、コンピュータプログラムがインストールされたコンピュータである。作業車両制御装置4は、入力部41、表示部42、記憶部43、及び制御部44を有している。
入力部41は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力部41は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等の任意のデバイスである。表示部42は、各種の情報を表示する1つ又は複数のディスプレイである。入力部41及び表示部42が、タッチパネル式ディスプレイと構成されていてもよい。
表示部42は、例えば作業車両1の作業内容や作業車両1の移動先の位置を作業者が設定するためのユーザインターフェースを表示する。ユーザインターフェースは、作業者が、所定の位置から作業車両1の移動先までの具体的な経路を設定するためのものであってもよい。
記憶部43は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。記憶部43は、制御部24が実行するコンピュータプログラムを記憶する。記憶部43は、具体的には、本発明の一実施形態の作業車両制御プログラムを記憶する。
記憶部43は、作業エリアS内の通路や設置物の配置状態を示す地図情報を記憶する。記憶部43は、また、作業者が設定した作業車両1の移動先の位置等を記憶する。記憶部43は、また、マーカ50と作業車両1との相対位置を示す相対位置情報を記憶する。この相対位置情報は、マーカ50が作業車両1のどの位置にどのような向きで配置されているかを示す情報である。作業エリアSにおけるマーカ50の位置及び向きが特定された場合、この相対位置情報に基づいて、当該マーカ50に対応する作業車両1の位置及び向きを特定することができる。
記憶部43は、マーカ50と作業車両1の各種情報とが関連付けられた登録情報を記憶する。図5は、記憶部43が記憶する登録情報の一例である。図6は、車両形状とオフセット値を説明するための図である。図5の登録情報においては、それぞれのマーカ50と、作業車両1の車種と、作業車両1のID情報と、作業車両1の形状と、オフセット値とが関連付けられている。
図5の登録情報において、マーカ50と作業車両1の形状とが関連付けられた部分は、本発明における車両形状情報に相当する。図5の登録情報において、マーカ50と複数の作業車両1のID情報とが関連付けられた部分は、本発明における車両ID情報に相当する。
「車両車種」は、作業車両1の車種を示す情報である。「ID情報」は、表示態様の異なるマーカ50ごとに設定された、各作業車両1を識別するための車両ID情報である。作業車両1が同一車種で同形状であっても、それぞれの作業車両1に対して固有のID情報が付与される。「形状」は、図6に示すように、作業車両1の外周Pの形状のことをいう。
「オフセット値」は、作業車両1に設けられたマーカ50から作業車両1の旋回中心Cまでの距離d1及び方向を示すベクトル情報である。オフセット値は、具体的には、一例としてマーカ50の中心から旋回中心Cまでの距離d1及び方向を示すベクトル情報である。
(制御部44の各機能部)
制御部44は、CPU(Central Processing Unit)等を有する。制御部44は、記憶部43が記憶するコンピュータプログラムを実行することにより、図1に示すように、画像取得部441、特定部442、経路決定部443、及び移動制御部444として機能する。
画像取得部441は、作業車両1に設けられたマーカ50を撮像装置2が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する。画像取得部441は、一例として撮像装置2からマーカ画像を直接受信する。画像取得部441は、例えば通信網3経由でマーカ画像を受信してもよい。
特定部442は、画像取得部441が取得したマーカ画像に基づき、作業車両1の位置及び向きを特定する。特定部442は、具体的には、画像取得部441が取得したマーカ画像に基づき、作業エリアSの座標系におけるマーカ50の位置及び向きを特定する。
特定部442は、さらに、特定したマーカ50の位置及び向きに基づき、作業エリアSにおける作業車両1の位置及び向きを特定する。具体的には、特定部442は、記憶部43に記憶されたマーカ50と作業車両1との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、マーカ画像のマーカ50に対応する作業車両1の位置及び向きを特定する。
特定部442は、また、マーカ画像に基づき作業車両1の形状を特定する。具体的には、特定部442は、マーカ50と作業車両1の形状とが関連付けられた車両形状情報を含む図5の登録情報を参照することにより、マーカ画像のマーカ50に対応する作業車両1の形状を特定する。本実施形態では、特定部442は、一例として上方から見た作業車両1の車両形状を1500(mm)×1000(mm)と特定する。
特定部442は、さらに、マーカ画像に基づき、作業車両1の旋回中心Cの位置を特定する。特定部442は具体的には、図5の登録情報が示すマーカ50から旋回中心Cまでのオフセット値に基づいて旋回中心Cの位置を特定する。
特定部442は、また、マーカ画像に対応するマーカ50に関連付けられた作業車両1のID情報も特定する。具体的には、特定部442は、それぞれ表示態様が異なる複数のマーカ50と複数の作業車両1のID情報とが関連付けられた車両ID情報を参照することにより、作業車両1の車両ID情報を特定する。
経路決定部443は、作業車両1が移動するべき経路を示す経路情報を生成する。図7は経路情報を説明するための図である。図7の例では、作業エリアSに例えばT字型の通路70があり、その通路70に作業車両1を移動させるべき移動先71としてパレットが存在しているものとする。
経路決定部443は、一例として、移動先71の位置、作業車両1の位置、作業車両1の向き、及び通路70の形状等に基づいて、作業車両1を移動先71まで移動させるべき経路を決定する。経路決定部443は、具体的には、特定部442が特定した作業車両1の形状及び旋回中心Cに基づいて作業車両1の経路を決定する。図7の例では、経路72は、作業車両1の現在の位置から作業車両1が直進した位置にある第1停止位置72aと、第1停止位置72aから移動先71に向かって進んだ位置にある第2停止位置72bとを含んでいる。
なお、経路決定部443は、例えば、作業者が表示部42に表示された地図をなぞることによって入力したルートに対応する経路を経路情報として生成してもよい。
移動制御部444は、作業車両1の移動を制御する。移動制御部444は、具体的には、作業車両1を動作させるための制御信号を生成し、生成した制御信号を通信網3経由で一台又は複数台の作業車両1に対して送信する。制御信号は、一例として、前進、後進、停止、右旋回又は左旋回等の動作の命令と、その動作を行う際の速度の指令値を含む。
移動制御部444は、具体的には、特定部442が特定した作業車両1の位置及び向きと、作業車両1が移動するべき経路情報が示す経路72とに基づいて作業車両1の移動を制御するための制御信号を生成する。より具体的には、移動制御部444は、作業車両1の位置及び向きと、経路72とを比較し、フィードバック制御により作業車両1を所定の目的位置に移動させるための制御信号を生成する。
移動制御部444は、特定部442が特定した作業車両1の形状にさらに基づいて作業車両1の移動を制御してもよい。上述したように、本実施形態では作業車両1の形状が1500(mm)×1000(mm)と特定されているので、移動制御部444はこの車両形状に基づき、例えば作業車両1が作業エリアS内の設置物に衝突しないように、作業車両1を移動させる。
移動制御部444は、また、作業車両1の旋回中心Cの位置にさらに基づいて作業車両1の移動を制御してもよい。移動制御部444は、例えば、作業車両1を旋回させる必要がある場合、この旋回中心Cの位置に基づき、作業車両1を旋回させる位置を決定する。
作業エリアSに複数の作業車両1が存在する場合、特定部442は、それぞれ表示態様が異なる複数のマーカと複数の前記作業車両1のID情報とが関連付けられた図5の登録情報を参照することにより、マーカ画像に対応するマーカ50に関連付けられた作業車両1のそれぞれのID情報を識別し、個々の作業車両1の位置及び向きを特定してもよい。移動制御部444は、例えば、ID情報を含む制御信号を複数の作業車両1に送信することにより、それぞれのID情報に対応する個々の作業車両を移動させる。
(作業車両制御システムS100の動作例)
以下、作業車両制御装置4が作業車両1を動作させる例について説明する。図8は、作業車両1が移動先の移動先71まで移動する様子を示す図である。図9は、作業車両制御システムS100の動作のフローチャートである。初期状態では、図8の(A)の位置に作業車両1が存在しているものとする。
まず、ステップS1において、作業車両制御装置4の画像取得部441は、撮像装置2が作業エリアS内において作業車両1を撮影することによって生成したマーカ50のマーカ画像を取得する。
次いで、ステップS2において、特定部442が、画像取得部441が取得したマーカ画像に基づき、作業エリアS内におけるマーカ50の位置及び向きを特定する。
次いで、ステップS3において、特定部442は、特定したマーカ50の位置及び向きに基づき、マーカ50と作業車両1との相対位置を示す相対位置情報を参照して、作業エリアS内における作業車両1の位置及び向きを特定する。また、特定部442は、マーカ画像に基づき作業車両1のID情報を特定し、さらに、作業車両1の車両形状(1500(mm)×1000(mm))を特定するとともに、作業車両1の旋回中心Cの位置を特定する。
次いで、ステップS4において、経路決定部443が、特定部442によって特定された作業車両1の位置及び向き、移動先71の位置、通路70の形状等に基づいて、作業車両1を移動先71まで移動させるべき経路72を決定する。
次いで、ステップS5において、移動制御部444は、特定部442が特定した作業車両1の位置及び向きと、作業車両1の形状と、旋回中心Cの位置と、経路情報が示す経路72とに基づいて作業車両1を移動させる。図8の例では、具体的には、移動制御部444は、例えば旋回中心Cの位置が第1停止位置72aとなるまで作業車両1を直進させる。作業車両1の移動中、撮像装置2は作業車両1を連続的に撮影し、特定部442は作業車両1の位置及び向きを所定の時間間隔で連続的に特定する。移動制御部444は、例えば、作業車両1の旋回中心Cが第1停止位置72aに到達するタイミングで、作業車両1を停止させる。
その後、移動制御部444は、作業車両1を90°の角度で右旋回させる。上記同様、移動制御部444は、撮像装置2が撮影したマーカ画像に基づいて特定部442が連続的に作業車両1の位置及び向きを特定した結果に応じて、作業車両1の位置及び向きを特定し、作業車両1が90°の角度まで旋回するタイミングで、作業車両1を停止させる。
その後、移動制御部444は作業車両1を直進させ、旋回中心Cが第2停止位置72bに到達するタイミングで、作業車両1を停止させる。作業車両1が第2停止位置72bに停止すると、フォーク17aが移動先71のパレットに挿入される。この状態で、作業車両1の制御回路18が駆動ユニット16を動作させることで、フォーク機構17によってパレットが持ち上げられる。
上述したように、作業車両制御装置4は、作業車両1に設けられたマーカ50のマーカ画像に基づきマーカ50の位置及び向きを特定することによって作業車両1の位置及び向きを特定し、特定した作業車両1の位置及び向きに基づいて作業車両1の移動を制御する。
(作用効果)
以上に説明したような本実施形態の構成によれば、作業車両1に設けられたマーカ50のマーカ画像に基づいて作業車両1の位置及び向きが特定され、作業車両1の移動が制御されるため、例えばパレット等に設けられたマーカを基準に作業車両1の位置を推定する方式と比較して、作業車両1を精度良く制御することができる。
特に、作業車両制御システムS100では、撮像装置2が作業車両1を上方から撮影するため、作業車両1に設けられたマーカ50が作業エリアS内の設置物等に隠れてしまい撮像装置2でマーカ50を撮影できなという状況が生じにくく、作業車両1の位置及び向きを良好に特定でき、その結果、作業車両1を精度良く制御することができる。
また、本実施形態の構成によれば、移動制御部444が、特定部442が特定した作業車両1の形状及び旋回中心Cの位置にさらに基づいて作業車両の移動を制御するため、より精度良く作業車両1を移動させることができる。なお、本発明において、作業車両1の形状及び旋回中心Cの位置の両方に基づいて作業車両1を制御することは必須ではない。
以上では、作業車両を例示したが、作業車両制御装置4は、マーカ50が設けられ自律的に移動する任意の移動体の位置及び向きを特定し、移動体を制御してもよい。
<第2の実施形態>
(作業車両1と作業者5との衝突回避)
図10は、第2の実施形態の作業車両制御装置4の構成を示すブロック図である。図11は、作業車両1が作業者5に近接する状態を示す図である。図12は、作業車両1と作業者5とが近接している状態における例外的な処理を説明するための図である。
図10に示す作業車両制御装置4は、制御部44が人検出部445を有している。それ以外の構成は、上述した実施形態と同様であるので重複する説明は省略する。
人検出部445は、撮像装置2が作業エリアSを撮影した撮像画像に含まれている作業者5(人)を検出する。人検出部445は、例えば公知の画像認識技術によって撮像画像中の作業者5を検出する。人検出部445は、具体的には作業者5の位置を特定する。人検出部445は、また、作業者5の存在している領域(一例として、上方から見て矩形の領域)を特定する。
人検出部445は、例えば作業者5が身につけている装着物に設けられたマーカのマーカ画像に基づき、作業者5を検出してもよい。マーカ50は、例えば第1の実施形態のマーカ50と同様、二次元コードである。マーカは、一例として、作業者5が装着するヘルメットに設けられ、撮像装置2が情報から撮影可能な二次元コードであってもよい。
作業車両制御装置4の移動制御部444は、作業車両1が作業者5に衝突するのを回避するため、次のような制御を行う。具体的には、移動制御部444は、作業車両1に設けられたマーカ50の位置と人検出部445が検出した作業者5とを結ぶ線Lと作業車両1の形状の外周Pとの交点p1と、作業者5と間の距離を示す近接距離d2が所定の閾値未満である場合に、作業車両1を減速又は停止させる。
線Lは例えば直線であり、近接距離d2は例えばマーカ50の中心と作業者5までの距離である。具体的には、近接距離d2はマーカ50の中心と作業者5を囲む矩形の中心までの距離であってもよいし、近接距離d2はマーカ50の中心と作業者5を囲む矩形の外周までの距離であってもよい。
近接距離d2の閾値は、記憶部43が、例えば、作業車両1ごとに各マーカに関連付けて記憶している。記憶部43は、作業車両1の走行特性や制動特性に応じて、近接距離d2の閾値を各マーカに関連付けて記憶していてもよい。
移動制御部444は、近接距離d2が、作業車両1のマーカ画像のマーカ50に関連付けられた閾値未満である場合に、作業車両1を減速又は停止させる。移動制御部444は、作業車両1を減速又は停止させる代わりに、又は、作業車両1を減速又は停止させるのに加えて、例えば、作業車両1に対して、作業者5に対してアラートを発出させるための制御信号を送信してもよい。
ところで、近接距離d2が所定の閾値未満となっている状態であっても、例えば、作業エリアS内の設置物の位置によっては作業車両1が作業者5に衝突しない状況が想定される。具体的には、図12に示すように、作業車両1と作業者5との間に例えば棚などの設置物73が存在している場合、作業車両1が作業者5に衝突することはない。
そこで、移動制御部444は、次のような処理を行ってもよい。まず、特定部442が、設置物73に予め設けられたマーカ51の画像に基づいて作業エリアS内における設置物73の位置及び形状を特定する。特定部442は、例えば、マーカ51と、設置物73の位置及び設置物73の形状とを関連付けて記憶する記憶部43を参照することによって、設置物73のマーカ51のマーカ画像に対応する設置物73の位置及び形状を特定する。
移動制御部444は、人と作業車両1との間に設置物が存在しているか否かを判定する。移動制御部444は、具体的には、交点p1と作業者5とを結ぶ線L上に設置物73が重なる場合、人と作業車両1との間に設置物が存在していると判定する。移動制御部444は、人と作業車両1との間に設置物が存在していると判定した場合、近接距離d2が所定の閾値未満であっても作業車両1を減速又は停止させない。
このような構成によれば、作業車両1の作業者5に対する衝突回避の動作を行うか否かが、単に作業車両1と作業者5との距離だけに基づくのではなく、作業車両1と作業者5との間に介在する対象物の有無にさらに基づいて判定されるので、作業車両1に必要以上に停止又は減速をさせる必要がなく、作業車両1を効率的に移動させることができる。
なお、移動制御部444は、作業者5の特性に応じて、作業車両1に衝突回避の動作を行わせるか否かを決定してもよい。具体的には、例えば、作業者5が作業エリアS内の作業に熟達した者の場合、作業車両1が衝突回避の動作を行わなくても作業車両1と作業者5との衝突が起きないことも想定される。そのため、まず、人検出部445が、検出した作業者5の特性を特定する。具体的には、人検出部445は、例えば作業者5に設けられたマーカのマーカ画像に基づいて、マーカと作業者5の特定とを関連付けて記憶する記憶部43を参照してその作業者5の特性を特定する。
その後、移動制御部444は、人検出部445が特定した作業者5が衝突回避の動作が必要ない者の場合、仮に近接距離d2が所定の閾値未満であっても、作業車両1に衝突回避の動作を行わせない。このような構成によれば、作業者5の特性に応じて作業車両1の衝突回避の動作を行わせないことができるので、作業車両1を効率的に移動させることができる。
以上、図11を参照して、作業車両1が作業者5に接近した場合の動作について説明したが、作業車両1がフォークリフトの場合、例えば作業車両1が停止していたとしてもフォーク機構17が動作していると作業者5に危険が及ぶ可能性が想定される。
そこで、作業車両制御装置4は、作業車両1が作業者5に接近した場合(作業車両1と作業者5との近接距離が所定の閾値未満となっている場合)に、例えば、フォーク17aが昇降する速度が、作業車両1において設定されている通常時の昇降速度に比べて減速するように、フォーク機構17を制御してもよい。作業車両制御装置4は、作業車両1が作業者5に接近した場合(作業車両1と作業者5との近接距離が所定の閾値未満となっている場合)に、フォーク17aの移動を停止させてもよい。
作業車両制御装置4は、その後、作業車両1と作業者5との近接距離が所定の閾値未満となっている状態が解消されたら、上記のようなフォーク17aの昇降速度の減速又は停止の動作を解除し、通常時の昇降速度でのフォークの動作に戻してもよい。
(作業車両1どうしの衝突回避)
作業車両制御装置4は、作業車両1どうしが衝突しないように複数の作業車両1を制御してもよい。これを実現するため、作業車両制御装置4の特定部442は、複数の作業車両1に設けられた複数のマーカ50のそれぞれ位置及び向きを特定することによって、複数の作業車両1の位置及び向きを特定する。各作業車両1の位置及び向きは、第1の実施形態と同様の手順で特定可能である。特定部442は、また、各作業車両1のマーカ画像に基づき作業車両1のID情報を特定する。
特定部442が複数の作業車両1の位置及び向きを特定した後、移動制御部444は、複数の作業車両1の位置及び向きと各作業車両1の動作の内容とに基づき、作業車両1どうしが接触するか否かを判定する。作業車両1どうしが接触するか否かは、例えば、図12及び図13を参照して説明した作業車両1が作業者5に衝突するか否かを判定する手法と同様の手法で判定可能である。作業車両1の動作の内容は、例えば作業車両1が前進、後進、又は旋回などどのような動作を行っているかを示す情報、及び、作業車両1の移動速度を示す情報を含む。
作業車両1どうしが接触する判定した場合、移動制御部444は、一方又は両方の作業車両1を減速又は停止させる。移動制御部444は、また、一方又は両方の作業車両1を経路変更させるように作業車両1を制御してもよい。
一例として二台の作業車両1の移動を制御する場合、移動制御部444は、一方の作業車両1のID情報を含む制御信号と、他方の作業車両1のID情報を含む制御信号とを各作業車両1に送信する。制御信号を受信した各作業車両1は、自己のID情報に対応するID情報を含む制御信号が示す動作命令に従って動作する。
このようにして、移動制御部444が送信したID情報を含む制御信号に応じて、それぞれのID情報に対応する個々の作業車両1の移動が制御される。
上述の構成によれば、作業車両制御装置4はマーカ50のマーカ画像に基づいて、複数の作業車両1の移動を制御し、作業車両1どうしの衝突を回避させることができる。作業車両制御装置4は3台以上の作業車両1を制御してもよい。
(変形例1:走行条件付きエリアでの作業車両1の制御)
図13は、作業エリアSの通路70に速度制限エリア74が設けられている場合の作業車両制御装置4及び作業車両1の動作を説明するための図である。図14は、速度制限エリア74での作業車両1の上限速度を示す速度制限エリア情報を含む登録情報の一例である。図14の登録情報は、図5の登録情報に「上限速度」の項目を付加したものである。「上限速度」は、一例として作業車両1の車種ごとに設定され、マーカごとに関連付けられている。
速度制限エリア74の位置を示す速度制限エリア情報は、一例として、記憶部43が記憶する作業エリアSの地図情報に含まれている。説明を簡単にするために図14では、1つの速度制限エリア74に対する上限速度のみを示すが、複数の速度制限エリア74が設定されている場合には、それぞれに速度制限エリア74に異なる値の上限速度が設定されていてもよい。
移動制御部444は、記憶部43が記憶する地図情報が速度制限エリア情報を含む場合、撮像装置2が撮影したマーカ画像が示すマーカ50に基づき、図14の登録情報を参照して、そのマーカ50に対応する作業車両1の上限速度を特定する。そして、移動制御部444は、速度制限エリア74において、特定した上限速度以下の速度となるように作業車両1の速度を決定し、決定した速度で作業車両1を移動させる。このような構成によれば、マーカ画像に基づいて決定した作業車両1の上限速度で速度制限エリア74において作業車両1を走行させることができる。
上記では、作業エリアSに速度制限エリア74が設けられていることを例示したが、作業エリアSには例えば、作業車両1が通常の速度よりも早い速度で移動可能な加速レーン、及び/又は、作業車両1が他の作業車両1を追い抜くための追い越しレーン等が設けられていてもよい。また、作業エリアS内に、作業車両1の進入が禁止されている進入禁止エリアが設定されていてもよい。
このような、加速レーン、追い越しレーン、又は進入禁止エリア等の走行条件付きエリアが設定されている場合、移動制御部444は、マーカに関連付けて記憶部43が記憶するそれぞれの走行条件付きエリアにおける作業車両1の走行条件を参照し、その走行条件に従って作業車両1を移動させてもよい。
走行条件付きエリアは、記憶部43に予め登録されていてもよいが、それに限定されない。例えば、進入禁止エリアは記憶部43が予め記憶した情報ではなく、作業エリアS内に配置されたマーカ50に基づいて特定部442が特定した領域に設定されるものであってもよい。一例として、可搬の設置物に進入禁止エリアであることを示すマーカ50が取り付けられており、その設置物を作業者が作業エリアSの任意の位置に配置する。特定部442は、撮像装置2が撮影した設置物のマーカ50のマーカ画像に基づいて、マーカ50が配置された領域を特定する。そして、特定部442は特定したその領域を例えば進入禁止エリアと設定する。可搬の設置物はどのようなものであってもよいが、例えばコーンや、パレット等であってもよい。
このような構成によれば、記憶部43に予め走行条件付きエリアが登録されていない場合であっても、作業者が、マーカ50が設けられた可搬の設置物を任意の位置に配置することで、作業エリアS内の任意の位置に走行条件付きエリアを設けることができる。なお、進入禁止エリアに限らず、速度制限エリア、加速レーン、又は追い越しレーン等の他の任意のエリアがこのような方式で設定されてもよい。
走行条件付きエリアの具体例としては、例えば、作業車両1のフォーク17aの動作の条件が所定のエリアに対応付けて設定されていてもよい。一例として、作業エリアS内の所定のエリアで、フォーク17aの昇降速度の上限値が設定されている場合、作業車両制御装置4は、作業車両1が当該エリアに存在している場合に、設定されたフォーク17aの昇降速度の上限値を超えないようにフォーク17aを動作させてもよい。作業エリアS内の所定のエリアで、フォーク17aの昇降動作が禁止されている場合、作業車両制御装置4は、作業車両1が当該エリアに存在している場合に、フォーク17aを昇降させないようにフォーク機構17を制御してもよい。
(変形例2:マーカ画像が検出されない場合の処理)
作業車両1が作業エリアS内を移動している際に、例えば、マーカ50が棚などの設置物に隠れたり、作業車両1が撮像装置2の撮影可能範囲の外に移動したりした場合、一時的に、撮像装置2がマーカ50を撮影できなくなる状況が想定される。
このような状況を特定するため、作業車両制御装置4の特定部442は、マーカ画像が検出されている状態から、マーカ画像が検出されない状態となったか否かを判定する。作業車両制御装置4の制御部44は、例えば、所定の時間、マーカ画像が検出されない場合、アラートを発してもよい。
制御部44は、上記のように所定の時間にわたってマーカ画像が検出されない場合に、その原因が、例えば通信のエラーによるものなのかマーカ50が設置物に隠れたためなのかを特定するために、通信網3の通信状態を参照し、通信状態が正常な場合に、アラートを発してもよい。
第1の実施形態で説明したように、作業車両1は、作業車両制御装置4が送信した制御信号を受信して移動するものであり、作業車両制御装置4は、作業車両1が走行する経路及び移動速度の情報を有している。そこで、作業車両制御装置4は、作業車両1が移動している途中でマーカ画像を検出できなくなった場合に、作業車両1が移動した経路に基づいて撮像装置2が作業車両1のマーカ50を撮影できない範囲(言い換えれば、マーカ50が撮影不能な作業車両1の位置)を推定してもよい。
具体的には、例えば特定部442が、マーカ画像が検出できなくなった第1時刻と、第1時刻から所定時間経過後の第2時刻を特定するとともに、第1時刻における作業車両1の位置及び第2時刻における作業車両1の位置を推定する。特定部442は、具体的には、移動制御部444が作業車両1に対して送信した制御信号に含まれる、作業車両1の移動速度等に基づいて作業車両1の位置を推定する。特定部442は、このように推定した第1時刻における作業車両1の位置と、第2時刻における作業車両1の位置とを少なくとも含む領域を、撮像装置2が作業車両1のマーカ50を撮影できない撮影不能領域と特定する。特定部442は、このようにして特定した撮影不能領域を作業エリアSの地図情報として記憶部43に記憶させてもよい。
(変形例3:複数のマーカの利用)
作業車両制御装置4は、作業車両1に設けられた複数のマーカ50を検出してもよい。図15は、複数のマーカ50が設けられた作業車両1の一例である。作業車両1は、本体部11の二箇所にマーカ50が取り付けられている。マーカ50は、一例として作業車両1の本体部11の上面に取り付けられている。具体的には、一方のマーカ50が本体部11の前方に設けられ、他方のマーカ50がその反対側に設けられている。作業車両制御装置4の特定部442は、作業車両1の2つのマーカ50のマーカ画像のそれぞれに基づいて、作業車両1の位置及び向きを特定する。
作業エリアS内の環境によっては、作業車両1の一部が棚等の設置物に隠れ、撮像装置2がマーカ50を撮影できなくなる。図15のように複数のマーカ50が作業車両1に設けられている場合、仮に一方のマーカ50が設置物に隠れても、撮像装置2によって撮影された他方のマーカ50のマーカ画像に基づき、作業車両制御装置4は作業車両1の位置及び向きを特定できる。
複数のマーカ50は、2つに限らず3つ以上であってもよい。1つ又は2つ以上のマーカ50が作業車両1の本体部11の上面に設けられ、他の1つ又は2つ以上のマーカ50が作業車両1の本体部11の側面に設けられてもよい。
(変形例4:作業車両1の異なる構成要素に設けられた複数のマーカの利用)
複数のマーカ50は、必ずしも作業車両1の本体部11に取り付けられることに限らず、異なる構成要素のそれぞれに設けられてもよい。例えば、1つ又は2つ以上のマーカ50が本体部11に取り付けられ、他の1つ又は2つ以上のマーカ50がフォーク機構17に設けられてもよい。他の1つ又は2つ以上のマーカ50は、具体的にはフォーク17aに設けられてもよい。
特定部442は、本体部11のマーカ50のマーカ画像と、フォーク17aのマーカ50のマーカ画像とに基づき、本体部11とフォーク17aとの相対位置を特定してもよい。特定部442は、具体的には、フォーク17aに設けられたマーカ50に関連付けてフォーク17aの種別及び/又は形状を記憶する記憶部43を参照し、撮像装置2が撮影したマーカ画像に基づいてフォーク17aの種別及び/又は形状を特定してもよい。
特定部442は、例えば作業車両1のフォーク17aが交換された場合に、装着されたフォーク17aに設けられたマーカ50のマーカ画像に基づいてフォーク17aの種別及び/又は形状を特定し、特定したフォーク17aの種別及び/又は形状を作業車両1のID情報又は作業車両1のマーカに関連付けて記憶部43に記憶させてもよい。
このような構成によれば、交換されたフォーク17aの種別及び/又は形状が特定され、フォーク17aの種別及び/又は形状が記憶部43に記憶されるため、フォーク17aの交換時に作業者が作業車両1の形状を手動で登録する必要がない。
フォーク17aにマーカ50が取り付けられている場合、特定部442は、荷物10が載せられている状態のフォーク17aの位置と、荷物10が載せられていない状態のフォーク17aの位置とを特定してもよい。特定部442は、特定したフォーク17aの位置に基づき、荷物10がフォーク17a上に存在するか否かを特定してもよい。
なお、特定部442は、荷物10に設けられたマーカ50を撮像装置2が撮影することによって生成したマーカ画像に基づき、荷物10がフォーク17a上に存在するか否かを特定してもよい。特定部442は、荷物10に設けられたマーカ50のマーカ画像と、作業車両1に設けられたマーカ50のマーカ画像とに基づき、荷物10と作業車両1との相対位置を特定し、荷物10が適正な位置に支持されているかを判定してもよい。具体的には、特定部442は、荷物10と作業車両1との相対位置が、所定の閾値を超えている場合、荷物10が適正な位置に支持されていないと判定し、アラートを発してもよい。
(変形例5:マーカ画像を利用したオフセット値の推定)
図16は、旋回する作業車両1のマーカ50のマーカ画像に基づいてマーカ50から旋回中心Cまでのオフセット値を推定することを説明するための図である。第1の実施形態では、図5に示したようにオフセット値が予め登録されていることを例示した。しかしながら、特定部442は、マーカ50が設けられた作業車両1を動作させたときのマーカ画像の動きに基づき、マーカ50から旋回中心Cまでのオフセット値を推定してもよい。
具体的には、移動制御部444が、まず、対象の作業車両1を旋回させる。特定部442は、作業車両1が旋回している間に撮像装置2が撮影した複数のマーカ画像に基づき、マーカ画像の中心が移動する円軌道Lcを特定する。そして、特定部442は、円軌道Lcの半径の距離をオフセット値と推定する。このような構成によれば、作業車両1に関するマーカ50から旋回中心Cまでのオフセット値が事前に登録されていなくても、マーカ50が設けられた作業車両1を動作させたときのマーカ画像の動きに基づき、オフセット値を推定できる。そのため、作業者が作業車両1のオフセット値を手動で入力する必要がない。
オフセット値が事前に登録されている場合、特定部442は、上述のように推定したオフセット値と事前に登録されたオフセット値とを比較して、その差が所定の閾値未満か否かを判定してもよい。例えば、特定部442が推定したオフセット値と事前に登録されたオフセット値との差が所定の閾値未満の場合、移動制御部444は、事前に登録されたオフセット値に基づき、作業車両1の移動を制御する。特定部442が推定したオフセット値と事前に登録されたオフセット値との差が所定の閾値を超える場合、移動制御部444は、推定されたオフセット値に基づき、作業車両1の移動を制御する。
特定部442は、推定されたオフセット値と事前に登録されたオフセット値との差が所定の閾値以上の場合、推定されたオフセット値をマーカ情報又は作業車両1のID情報に関連付けて記憶部43に記憶させ、オフセット値を更新してもよい。
上記のように、マーカ50が設けられた作業車両1を動作させたときのマーカ画像の動きに基づき、オフセット値を推定する構成によれば、より正確なオフセット値を求めることができる。そのため、例えば、作業車両の個体差に起因してオフセット値がばらついていたり、マーカ50の取り付け位置のずれによりオフセット値がばらついていたりする場合であっても、正確にオフセット値を求めることができる。
図17は、作業車両1の輪郭形状の外側に旋回中心Cが位置する例を示す図である。上記では、作業車両1がメカナムホイールを備え、作業車両1がその場で旋回できる構成を説明した。しかし、作業車両1は一般的な四輪の車輪を備えるものであってもよく、この場合、図17に示すように、旋回中心Cは作業車両1の輪郭形状の外側に位置することとなる。このような場合であっても、特定部442は、作業車両1に設けられたマーカ50のマーカ画像の動きに基づき、マーカ50から旋回中心Cまでのオフセット値を推定してもよい。
(変形例6:設置物に設けられたマーカの利用)
図12に示したように、本発明においては作業エリアS内の設置物にマーカ51が取り付けられていていてもよい。マーカ50は、例えば、作業エリアS内の1つ又は複数の設置物に設けられてもよい。
このように、作業エリアS内の設置物にマーカ51が設けられている場合、特定部442は、撮像装置2が撮影した1つ又は複数のマーカ51のマーカ画像に基づき、作業エリアSにおける設置物の位置、向き、及び形状を特定し、特定した結果に基づいて作業エリアSの地図を生成してもよい。
作業エリアSにおいては、例えばパレットや棚といった設置物の位置が変更されることがある。設置物に設けられたマーカ51のマーカ画像に基づいて地図を生成可能な上記構成によれば、設置物73の位置が変更された場合に、作業車両制御装置4によって、変更後の設置物の位置を反映した地図が生成されるので、作業者が手入力で地図を更新する必要がない。
(変形例7:操作者が手動で作業車両1を移動させる際のアシスト処理)
特定部442は、作業車両1の移動が作業者によって手動で制御される場合であっても、作業車両1に設けられたマーカ50のマーカ画像に基づいて作業車両1の位置及び向きを検出してもよい。作業車両制御装置4は、例えば、作業車両1の位置及び向きの検出結果に応じて作業者による作業車両1の制御をアシストしてもよい。
具体的な例として、作業車両制御システムS100では、作業車両1の移動の制御を作業車両制御装置4が行う自動運転モードと、作業車両1の移動の制御を作業者がコントローラを介して行う手動運転モードとが切り替え可能であるとする。また、記憶部43には、例えば、作業車両1の速度制限エリアや進入禁止エリア等が設定された地図情報が記憶されているものとする。
特定部442は、作業者による手動運転モードの最中も、マーカ50のマーカ画像に基づいて作業車両1の位置及び向きを特定する。特定部442は、一例として、作業者が制御する作業車両1の位置及び向きに基づき、作業車両1が例えば速度制限エリア74に位置しているかを判定する。特定部442は、また、マーカ50のマーカ画像に基づいて作業車両1の動作状態(一例として移動速度)を特定し、作業車両1の速度が設定速度を超えているかを判定する。制御部44は、例えば、速度制限エリア74において作業車両1が設定速度を超えている場合に、例えば、アラートを発する、又は、作業車両1を減速させる。このような構成により、作業車両制御装置4は、手動運転モードの最中において作業車の作業車両1に対する操作をアシストでき、安全に作業車両1を移動させることができる。
作業車両制御装置4は、作業車両1が例えば作業者5、他の作業車両1又は作業エリアS内の設置物に衝突すると判定した場合にも、アラートを発したり、作業車両1を停止又は減速させたりして作業者をアシストしてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、前述したように、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 作業車両
2 撮像装置
3 通信網
4 作業車両制御装置
5 作業者
10 荷物
11 本体部
15 通信ユニット
16 駆動ユニット
17 フォーク機構
17a フォーク
17b 昇降機構
18 制御回路
24 制御部
41 入力部
42 表示部
43 記憶部
44 制御部
50 マーカ
51 マーカ
70 通路
71 移動先
72 経路
72a 第1停止位置
72b 第2停止位置
73 設置物
74 速度制限エリア
441 画像取得部
442 特定部
443 経路決定部
444 移動制御部
445 人検出部
C 旋回中心
d1 距離
d2 近接距離
L 線
Lc 円軌道
P 外周
p1 交点
S100 作業車両制御システム


Claims (13)

  1. コンピュータを
    作業エリア内を移動する作業車両に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得部と、
    前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定部と、
    前記特定部が特定した前記作業車両の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御部と、
    を備える作業車両制御装置として機能させる、作業車両制御プログラム。
  2. 前記特定部は、前記マーカと前記作業車両の形状とが関連付けられた車両形状情報を参照することにより、前記作業車両の形状を特定し、
    前記移動制御部は、前記特定部が特定した前記作業車両の形状にさらに基づいて前記作業車両の移動を制御する、
    請求項1に記載の、作業車両制御プログラム。
  3. 前記特定部は、前記作業車両の形状として、上方から見た前記作業車両の車両形状を特定するとともに、前記車両形状における前記マーカから前記作業車両が旋回する際の旋回中心までのオフセット値に基づいて前記作業車両の旋回中心の位置を特定し、
    前記移動制御部は、前記作業車両の旋回中心の位置にさらに基づいて前記作業車両の移動を制御する、
    請求項2に記載の、作業車両制御プログラム。
  4. 前記特定部は、それぞれ表示態様が異なる複数の前記マーカと複数の前記作業車両のID情報とが関連付けられた車両ID情報を参照することにより、前記マーカ画像に対応する前記マーカに関連付けられた前記作業車両のID情報を識別して複数の前記作業車両の位置及び向きを特定し、
    前記移動制御部は、前記ID情報を含む制御信号を送信することにより、前記ID情報に対応する個々の前記作業車両の移動を制御する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の、作業車両制御プログラム。
  5. 前記マーカは、前記作業車両の複数の種別を識別するための情報、又は、前記作業車両を識別するID情報の少なくともいずれかを含んでいる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の、作業車両制御プログラム。
  6. 前記移動制御部は、前記作業車両の上限速度が設定された速度制限エリアを示す速度制限エリア情報を前記作業エリアの地図情報が含んでいる場合、前記速度制限エリアにおいて前記上限速度以下の速度となるように前記作業車両の速度を決定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の、作業車両制御プログラム。
  7. 前記マーカは、前記作業車両の複数の種別を識別するための情報を含んでおり、
    前記移動制御部は、前記作業車両の種別に応じて前記速度制限エリアごとに設定された前記作業車両の上限速度以下の速度となるように、前記作業車両の速度を決定する、
    請求項6に記載の、作業車両制御プログラム。
  8. 前記作業エリアを撮影した撮像画像に含まれている人を検出する人検出部をさらに備える作業車両制御装置として機能させる作業車両制御プログラムであって、
    前記移動制御部は、前記マーカの位置と前記人検出部が検出した前記人とを結ぶ線と前記作業車両の形状の外周との交点と、前記人と間の距離を示す近接距離が所定の閾値未満である場合に、前記作業車両を減速又は停止させる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の、作業車両制御プログラム。
  9. 前記特定部は、前記作業エリア内の設置物に設けられたマーカの画像に基づいて前記設置物の位置及び形状を特定し、
    前記移動制御部は、前記人と前記作業車両との間に前記設置物が存在している場合、前記近接距離が前記所定の閾値未満であっても前記作業車両を減速又は停止させない、
    請求項8に記載の、作業車両制御プログラム。
  10. 前記特定部は、複数の作業車両に設けられた複数のマーカの位置及び向きを特定することによって、複数の前記作業車両の位置及び向きを特定し、
    前記移動制御部は、前記複数の作業車両の位置及び向きと各作業車両の動作の内容とに基づき、前記作業車両どうしが接触すると判定した場合に、一方又は両方の前記作業車両を減速、停止、又は経路変更させる、
    請求項1から9にいずれか一項に記載の、作業車両制御プログラム。
  11. 前記撮像装置は、前記作業エリア内に固定的に配置されたカメラであり、
    前記作業車両は、自律的に移動可能なフォークリフトであり、
    前記マーカは、前記フォークリフトに設けられた二次元マーカであり、
    前記特定部は、前記二次元マーカのマーカ画像に基づき前記フォークリフトの位置及び向きを特定し、
    前記移動制御部は、前記フォークリフトを移動させるための制御信号を前記フォークリフトに送信する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の、作業車両制御プログラム。
  12. 作業エリア内を移動する作業車両に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得部と、
    前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定部と、
    前記特定部が特定した前記作業車両の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御部と、
    を備える、作業車両制御装置。
  13. コンピュータが実行する、
    作業エリア内を移動する作業車両に設けられたマーカを前記作業エリア内に配置された撮像装置が撮影することによって生成したマーカ画像を取得する画像取得ステップと、
    前記マーカ画像に基づき、前記作業エリア内における前記マーカの位置及び向きを特定し、前記マーカと前記作業車両との相対位置を示す相対位置情報を参照することにより、前記作業車両の位置及び向きを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定された前記作業車両の位置及び向きと、前記作業車両が移動するべき経路情報が示す経路とに基づいて前記作業車両の移動を制御する移動制御ステップと、
    を有する、作業車両制御方法。


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