JP2023124150A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の再始動処理を適切に実行する。【解決手段】内燃機関の制御装置は、再始動条件が満たされたときに、スロットルバルブを開状態に制御し、且つ気筒内での燃料の燃焼を再開する再始動処理を実行する。制御装置は、再始動処理を実行する際に、圧力センサにより検出した下流圧をベース圧として取得する検出処理を実行する。制御装置は、気筒内での燃料の燃焼が中断されている状態から内燃機関を再始動する際に最初に燃料が燃焼する気筒を初爆気筒としたとき、検出処理によりベース圧を取得した時点から初爆気筒についての吸気バルブが閉弁する時点までの下流圧の変動量を算出する算出処理を実行する。制御装置は、ベース圧及び変動量に基づいて、初爆気筒についての吸気バルブが閉弁する時点の下流圧を、推定圧として推定する推定処理を実行する。再始動処理では、推定処理で推定した推定圧に基づいて、初爆気筒についての燃料噴射量を算出する。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1の内燃機関は、気筒、吸気通路、排気通路、ピストン、及びクランク軸を備えている。気筒は、燃料を燃焼させるための空間である。吸気通路は、気筒に吸気を導入する。排気通路は、気筒から排気を排出する。ピストンは、気筒内を往復運動する。クランク軸は、ピストンの往復運動により回転する。
また、特許文献1の内燃機関は、燃料噴射弁、スロットルバルブ、及び圧力センサを備えている。燃料噴射弁は、気筒内に燃料を供給する。スロットルバルブは、吸気通路の途中に位置している。スロットルバルブは、吸気通路を流通する吸気の量を調整する。圧力センサは、吸気通路におけるスロットルバルブから視て下流側の部分の圧力である下流圧を検出する。
特許文献1の内燃機関の制御装置は、圧力センサが検出した下流圧に基づいて、吸気通路から気筒内に導入される吸気の量を算出する。そして、特許文献1の制御装置は、気筒内に導入する吸気の量に合わせて、燃料噴射弁から気筒内に供給する燃料の量を制御する。
特開2018-173067号公報
特許文献1のような内燃機関の制御装置は、内燃機関の気筒での燃料の燃焼を中断した後、内燃機関を再始動する再始動処理を実行することがある。ここで、特許文献1のような内燃機関の制御装置は、内燃機関の気筒での燃料の燃焼を中断した後、内燃機関のクランク軸の回転速度がゼロに至る前に、再始動処理を実行することがあり得る。そして、クランク軸の回転速度がゼロに至る前の状況では、ピストンの往復運動に伴ってガスが流れるため、スロットルバルブが閉状態に制御されていると、下流圧が大気圧に対して低くなる。このような状況で再始動処理を開始すると、大気圧に対して低かった下流圧が徐々に高くなって大気圧に近づいていく。
しかし、従来の再始動処理は、クランク軸が停止していることを前提としている。つまり、従来の再始動処理は、再始動時に下流圧が安定していることを想定している。そのため、従来の再始動処理では、下流圧が変動することを考慮した適切な再始動処理ができない。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、燃料を燃焼させる気筒と、前記気筒に吸気を導入する吸気通路と、前記気筒から排気を排出する排気通路と、前記気筒内を往復運動するピストンと、前記ピストンの往復運動により回転するクランク軸と、前記気筒内に燃料を供給する燃料噴射弁と、前記吸気通路に位置するとともに前記吸気通路を流通する吸気の量を調整するスロットルバルブと、前記吸気通路の下流端を開閉する吸気バルブと、前記吸気通路における前記スロットルバルブから視て下流側の部分の圧力である下流圧を検出する圧力センサと、を備えている内燃機関に適用され、前記内燃機関の再始動を制御する制御装置であって、予め定められた停止条件が満たされたときに、前記気筒内での燃料の燃焼を中断し、且つ前記スロットルバルブを閉状態に制御する停止処理と、予め定められた再始動条件が満たされたときに、前記スロットルバルブを開状態に制御し、且つ前記気筒内での燃料の燃焼を再開する再始動処理と、前記再始動処理を実行する際に、前記圧力センサにより検出した前記下流圧をベース圧として取得する検出処理と、前記気筒内での燃料の燃焼が中断されている状態から前記内燃機関を再始動する際に最初に燃料が燃焼する前記気筒を初爆気筒としたとき、前記検出処理により前記ベース圧を取得した時点から前記初爆気筒についての前記吸気バルブが閉弁する時点までの前記下流圧の変動量を算出する算出処理と、前記ベース圧及び前記変動量に基づいて、前記初爆気筒についての前記吸気バルブが閉弁する時点の前記下流圧を、推定圧として推定する推定処理と、を実行可能であり、前記再始動処理では、前記推定処理で推定した前記推定圧に基づいて、前記初爆気筒についての燃料噴射量を算出する。
上記構成において、停止処理を開始した直後で、クランク軸が回転している場合には、吸気通路、気筒、排気通路の順にガスが流れる。また、停止処理を開始するとスロットルバルブは閉状態に制御される。したがって、停止処理を開始すると、下流圧は、大気圧に対して低くなる。その後、再始動処理が開始されると、スロットルバルブが開状態に制御される。したがって、下流圧は徐々に高くなって大気圧に近づいていく。このように、クランク軸が回転している状態で再始動処理を開始した直後は、下流圧が変動する。
上記構成によれば、ベース圧を取得してから吸気バルブが閉弁するまでの変動量に基づいて、初爆気筒についての吸気バルブが閉弁する時点の下流圧が推定される。換言すると、吸気通路から気筒内への吸気の導入が完了する時点の下流圧が推定される。これにより、ベース圧を取得してから吸気の導入が完了するまでの下流圧の変動を加味して燃料噴射量が算出される。その結果、適切に再始動処理を実行できる。
上記構成において、前記クランク軸の回転速度が予め定められた閾値よりも高い場合には、前記算出処理及び前記推定処理を実行し、前記クランク軸の回転速度が前記閾値以下である場合には、前記ベース圧を、前記推定圧として設定する設定処理を実行してもよい。
クランク軸の回転速度が閾値以下である場合には、例えばクランク軸の回転速度が閾値よりも高い場合に比べて推定処理による下流圧の推定精度が低下する傾向がある。また、クランク軸の回転速度が閾値以下である場合には、クランク軸が回転していても下流圧は大気圧に対してそれほど低くならない。上記構成によれば、クランク軸の回転速度が閾値以下である場合には、ベース圧が推定圧として設定される。つまり、推定処理による下流圧の推定精度が低下する状況にあっては、吸気バルブが閉弁する時点での下流圧に近似しているであろうベース圧を、推定圧とする。したがって、クランク軸の回転速度が閾値以下である場合に、実際の値とかけ離れた推定圧が推定されることはない。
車両の概略構成図である。 内燃機関の概略構成図である。 再始動制御を示すフローチャートである。
<車両の機械的構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図3にしたがって説明する。先ず、車両100の機械的構成について説明する。
図1に示すように、車両100は、内燃機関10を備えている。図2に示すように、内燃機関10は、複数の気筒11、吸気通路12、排気通路13、複数のピストン16、複数のコネクティングロッド17、及びクランク軸18を備えている。
図2に示すように、気筒11は、燃料と吸気との混合気を燃焼させるための空間である。本実施形態において、内燃機関10は、6つの気筒11を備えている。なお、内燃機関10は、6つの気筒11が一列に並んだ、いわゆる直列6気筒エンジンである。以下では、6つの気筒11を総称して説明するときには、単に気筒11と呼称する。また、6つの気筒11を区別して説明するときには、6つの気筒11が並んでいる順に、端から第1気筒11A、第2気筒11B、第3気筒11C、第4気筒11D、第5気筒11E、第6気筒11Fと呼称する。なお、図2では、1つの気筒11のみを代表して図示している。
ピストン16は、気筒11の内部に位置している。ピストン16は、コネクティングロッド17を介してクランク軸18に連結している。ピストン16は、気筒11において燃料と吸気との混合気が燃焼することにより、気筒11の内部で往復運動する。そして、ピストン16の往復運動により、クランク軸18が回転する。
吸気通路12は、気筒11に接続している。吸気通路12は、内燃機関10の外部から各気筒11に吸気を導入する。排気通路13は、気筒11に接続している。排気通路13は、各気筒11から内燃機関10の外部へと排気を排出する。
内燃機関10は、スロットルバルブ21、複数のポート噴射弁22、複数の筒内噴射弁23、複数の点火装置24、複数の吸気バルブ26、及び複数の排気バルブ27を備えている。
スロットルバルブ21は、吸気通路12の途中に位置している。スロットルバルブ21は、吸気通路12を流通する吸気の量を調整する。ポート噴射弁22は、吸気通路12のうち、気筒11の近傍に位置している。ポート噴射弁22は、吸気通路12に燃料を噴射することにより、吸気通路12を介して気筒11内に燃料を供給する。内燃機関10は、6つの気筒11に対応して6つのポート噴射弁22を備えている。筒内噴射弁23の先端を含む一部分は、気筒11内に位置している。筒内噴射弁23は、気筒11内に燃料を噴射することにより、気筒11内に燃料を供給する。内燃機関10は、6つの気筒11に対応して6つの筒内噴射弁23を備えている。本実施形態において、ポート噴射弁22及び筒内噴射弁23は、気筒11内に燃料を供給する燃料噴射弁である。
点火装置24の先端を含む一部分は、気筒11内に位置している。点火装置24は、燃料と吸気との混合気を火花放電により点火する。内燃機関10は、6つの気筒11に対応して6つの点火装置24を備えている。6つの点火装置24は、第1気筒11A、第5気筒11E、第3気筒11C、第6気筒11F、第2気筒11B、第4気筒11Dの順に点火を行う。換言すると、内燃機関10は、第1気筒11A、第5気筒11E、第3気筒11C、第6気筒11F、第2気筒11B、第4気筒11Dの順に燃焼行程を迎える。なお、各気筒11は、クランク軸18が2回転する度に、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程を繰り返す。したがって、内燃機関10では、クランク軸18が120度だけ回転する度に、6つの気筒11のうちの1つの気筒11が燃焼行程を新たに迎える。
吸気バルブ26は、吸気通路12の下流端に位置している。吸気バルブ26は、図示しない動弁機構からの駆動力により吸気通路12の下流端を開閉する。内燃機関10は、6つの気筒11に対応して6つの吸気バルブ26を備えている。排気バルブ27は、排気通路13の上流端に位置している。排気バルブ27は、図示しない動弁機構からの駆動力により排気通路13の上流端を開閉する。内燃機関10は、6つの気筒11に対応して6つの排気バルブ27を備えている。
図1に示すように、車両100は、クラッチ31、モータジェネレータ40、自動変速機61、差動機構62、及び複数の駆動輪63を備えている。
モータジェネレータ40は、回転軸41、ロータ42、及びステータ43を備えている。回転軸41は、ロータ42に接続している。したがって、回転軸41は、ステータ43に対して回転可能である。モータジェネレータ40の回転軸41は、クラッチ31を介して内燃機関10のクランク軸18に接続している。クラッチ31の接続状態は、当該クラッチ31の内部に供給されるオイルの圧力に応じて係合状態及び解放状態の何れか一方に切り替えられる。
また、モータジェネレータ40の回転軸41は、自動変速機61及び差動機構62を介して駆動輪63に接続している。自動変速機61の一例は、有段式の自動変速機である。自動変速機61は、変速比を段階的に変更可能である。差動機構62は、左右の駆動輪63に回転速度差が生じることを許容する。
<車両の電気的構成>
図1に示すように、車両100は、バッテリ71、及びインバータ72を備えている。バッテリ71は、モータジェネレータ40が発電機として機能する場合、モータジェネレータ40が発電した電力を蓄える。バッテリ71は、モータジェネレータ40が電動機として機能する場合、モータジェネレータ40に対して電力を供給する。インバータ72は、モータジェネレータ40とバッテリ71との間の電力の授受量を調整する。
図1に示すように、車両100は、アクセル操作量センサ81、車速センサ82、クランク角センサ83、及び圧力センサ84を備えている。アクセル操作量センサ81は、運転者が操作する図示しないアクセルペダルの操作量であるアクセル操作量ACCを検出する。車速センサ82は、車両100の速度である車速SPを検出する。クランク角センサ83は、クランク軸18の角度位置であるクランク角SCを検出する。圧力センサ84は、吸気通路12におけるスロットルバルブ21から視て下流側の部分の圧力である下流圧の検出値を、検出下流圧PIとして検出する。
図1に示すように、車両100は、制御装置90を備えている。制御装置90は、アクセル操作量ACCを示す信号をアクセル操作量センサ81から取得する。制御装置90は、車速SPを示す信号を車速センサ82から取得する。制御装置90は、クランク角SCを示す信号をクランク角センサ83から取得する。制御装置90は、クランク角SCに基づいて、クランク軸18の回転速度である機関回転速度NEを算出する。制御装置90は、検出下流圧PIを示す信号を圧力センサ84から取得する。
制御装置90は、アクセル操作量ACC及び車速SPに基づいて、車両100が走行するために必要な駆動力の要求値である車両要求駆動力を算出する。制御装置90は、車両要求駆動力に基づいて、内燃機関10及びモータジェネレータ40のトルク配分を決定する。制御装置90は、内燃機関10及びモータジェネレータ40のトルク配分に基づいて、内燃機関10の出力と、モータジェネレータ40の力行及び回生とを制御する。
制御装置90は、内燃機関10に制御信号を出力することにより、スロットルバルブ21の開度の調整、ポート噴射弁22からの燃料噴射量の調整、筒内噴射弁23からの燃料噴射量の調整、点火装置24の点火時期の調整などの各種の制御を実行する。また、制御装置90は、モータジェネレータ40を制御するにあたって、インバータ72に制御信号を出力する。そして、制御装置90は、インバータ72を介してモータジェネレータ40とバッテリ71との間の電力の授受量を調整することにより、モータジェネレータ40を制御する。
制御装置90は、クラッチ31に制御信号を出力することにより、クラッチ31の接続状態を制御する。制御装置90は、自動変速機61に制御信号を出力することにより、自動変速機61の変速比を制御する。
制御装置90は、予め定められた停止条件が満たされたときに、気筒11内での燃料の燃焼を中断し、且つ、スロットルバルブ21を閉状態に制御する停止処理を実行する。ここで、停止条件の一例は、アクセル操作量ACCがゼロになることにより車両要求駆動力が小さくなることである。
制御装置90は、予め定められた再始動条件が満たされたときに、スロットルバルブ21を開状態に制御し、且つ、気筒11内での燃料の燃焼を再開する再始動処理を実行する。ここで、再始動条件の一例は、停止処理の実行後において、アクセル操作量ACCがゼロよりも大きくなることにより車両要求駆動力が大きくなることである。
具体的には、制御装置90は、再始動処理において、先ず、クラッチ31に制御信号を出力することにより、クラッチ31の接続状態を係合状態に制御する。そして、制御装置90は、インバータ72に制御信号を出力することにより、クラッチ31を介してモータジェネレータ40の回転軸41から内燃機関10のクランク軸18にトルクを付与する。その結果、機関回転速度NEが上昇する。また、制御装置90は、スロットルバルブ21を開状態に制御する。さらに、制御装置90は、ポート噴射弁22及び筒内噴射弁23を制御することにより、気筒11内に燃料が供給する。また、制御装置90は、点火装置24を制御することにより、気筒11内における燃料と吸気との混合気を火花放電により点火する。その結果、内燃機関10が再始動する。
制御装置90は、再始動処理の一環として、次に燃料を噴射する気筒11を決定する決定処理を実行する。具体的には、制御装置90は、決定処理において、先ず、クランク角SCに基づいて、現時点で吸気行程を迎えている気筒11内のピストン16の位置を取得する。そして、制御装置90は、現時点で吸気行程を迎えている気筒11内のピストン16の位置が、予め定められた規定角度範囲外にある場合、現時点で吸気行程を迎えている気筒11を、次に燃料を噴射する気筒11として決定する。なお、規定角度範囲の一例は、ポート噴射弁22の噴射開始時期よりも数十度だけ進角した角度から吸気行程の下死点までの範囲である。一方、制御装置90は、現時点で吸気行程を迎えている気筒11内のピストン16の位置が、予め定められた規定角度範囲内にある場合、現時点で吸気行程を迎えている気筒11の次に吸気行程を迎える気筒11を、次に燃料を噴射する気筒11として決定する。さらに、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11を示す噴射決定フラグを、OFFからONにする。本実施形態において、内燃機関10は6つの気筒11を備えているため、6つの噴射決定フラグが存在する。例えば、第1気筒11Aが次に燃料を噴射する気筒11として決定された場合、第1気筒11Aに対応する噴射決定フラグがONになる。一方、第2気筒11B~第6気筒11Fに対応する噴射決定フラグはOFFになる。なお、制御装置90は、所定の制御周期で決定処理を繰り返し実行する。また、本実施形態において、内燃機関10は6つの気筒11を備えているため、1つの気筒11又は2つの気筒11が、同時期に吸気行程を迎える可能性がある。制御装置90は、2つの気筒11が吸気行程を迎えている場合、2つの気筒11のうち、ピストン16の位置が吸気行程の下死点に近い気筒11を、現時点で吸気行程を迎えている気筒11として扱う。
制御装置90は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサを含む回路(circuitry)として構成し得る。なお、制御装置90は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、又はそれらの組み合わせを含む回路として構成してもよい。プロセッサは、CPU及び、RAM並びにROM等のメモリを含む。メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる媒体を含む。
<再始動制御>
次に、制御装置90が実行する再始動制御について説明する。制御装置90は、再始動条件が満たされたときから内燃機関10の再始動が完了するときまで、所定の制御周期で再始動制御を繰り返し実行する。ここで、内燃機関10の再始動が完了するときの一例は、再始動制御を開始してからの6つの気筒11での燃料の燃焼回数の合計が予め定められた所定回数に達することである。したがって、制御装置90は、気筒11内での燃料の燃焼が中断されている状態から内燃機関10を再始動する際に最初に燃料が燃焼する気筒11である初爆気筒から、上記所定回数番目に燃料が燃焼する気筒11を対象として、以下の一連の処理を行う。
図3に示すように、制御装置90は、再始動制御を開始すると、ステップS11の処理を進める。ステップS11において、制御装置90は、機関回転速度NEが予め定められた閾値よりも高いか否かを判定する。ここで、閾値の一例は、数十rpm~数百rpm程度である。ステップS11において、制御装置90が、機関回転速度NEが閾値よりも高いと判定した場合(S11:YES)、制御装置90は処理をステップS12に進める。
ステップS12において、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11が決定しているか否かを判定する。具体的には、制御装置90は、6つの噴射決定フラグのうち1つのみがONになっている場合、次に燃料を噴射する気筒11が決定していると判定する。一方、制御装置90は、6つの噴射決定フラグの全てがOFFになっている場合、次に燃料を噴射する気筒11が決定していないと判定する。また、制御装置90は、6つの噴射決定フラグのうちの2つ以上がONになっている場合、次に燃料を噴射する気筒11が決定していないと判定する。ここで、6つの噴射決定フラグの全てがOFFになっている場合の一例は、決定処理においてONになった噴射決定フラグが、ビッドエラー等に起因してステップS12の処理時点でOFFになる状況である。また、6つの噴射決定フラグのうちの2つ以上がONになっている場合の一例は、決定処理においてOFFになった噴射決定フラグが、ビッドエラー等に起因してステップS12の処理時点でONになる状況である。なお、これらの場合であっても、次の制御周期で決定処理が正常に実行されることで6つの噴射決定フラグのうち1つのみがONになる。ステップS12において、制御装置90が、次に燃料を噴射する気筒11が決定していると判定した場合(S12:YES)、制御装置90は処理をステップS21に進める。
ステップS21において、制御装置90は、内燃機関10を再始動する際のベース圧PAを取得するための第1検出処理を実行する。具体的には、制御装置90は、第1検出処理において、ステップS21の処理時点のクランク角SCから予め定められた第1所定角度前のクランク角SCを特定する。そして、制御装置90は、第1所定角度前のクランク角SCの時点からステップS21の処理時点までに取得した複数の検出下流圧PIの平均値を算出する。そして、制御装置90は、算出した検出下流圧PIの平均値を、ベース圧PAとして取得する。なお、上記の第1所定角度の一例は、百数十度~数百度である。その後、制御装置90は、処理をステップS22に進める。
ステップS22において、制御装置90は、下流圧の変動量PBを算出するための第1算出処理を実行する。具体的には、制御装置90は、第1算出処理において、先ず、ステップS22の処理時点のクランク角SCから予め定められた第2所定角度前のクランク角SCを特定する。また、制御装置90は、第2所定角度前のクランク角SCの時点からステップS22の処理時点までに取得した複数の検出下流圧PIに基づいて、クランク角SCの単位角度当たりの検出下流圧PIの変動の量である変動速度Cを算出する。さらに、制御装置90は、ステップS22の処理時点から、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点までに変動するクランク角SCの角度幅である第1変動角度D1を算出する。そして、制御装置90は、変動速度Cに第1変動角度D1を乗算した値を、変動量PBとして算出する。すなわち、ステップS22の変動量PBは、ステップS21の第1検出処理によりベース圧PAを取得した時点から、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点までの下流圧の変動量である。なお、上記の第2所定角度の一例は、数十度~百数十度である。制御装置90は、ステップS22の後に、処理をステップS23に進める。
ステップS23において、制御装置90は、推定圧PZを推定するための第1推定処理を実行する。具体的には、制御装置90は、第1推定処理において、ステップS21のベース圧PAにステップS22の変動量PBを加算した値を、推定圧PZとして推定する。ここで、推定圧PZは、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点の下流圧の推定値である。その後、制御装置90は、処理をステップS26に進める。
ステップS26において、制御装置90は、ステップS23の推定圧PZに基づいて、吸気通路12から次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量を算出する。例えば、制御装置90は、ステップS23の推定圧PZが高いほど、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量として多い値を算出する。また、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量に基づいて、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量を算出する。例えば、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量が多いほど、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量として多い値を算出する。なお、制御装置90は、算出した燃料噴射量に基づいて、ポート噴射弁22及び筒内噴射弁23を制御する。その結果、次に燃料を噴射する気筒11に対して燃料が供給される。本実施形態において、ステップS26の処理は、再始動処理の一環として実行される処理である。したがって、再始動処理は、ステップS23の第1推定処理で推定した推定圧PZに基づいて、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量を算出する処理である。その後、制御装置90は、今回の再始動制御を終了し、再び処理をステップS11に進める。
一方、上述したステップS12において、制御装置90が、次に燃料を噴射する気筒11が決定していないと判定した場合(S12:NO)、制御装置90は処理をステップS31に進める。
ステップS31において、制御装置90は、内燃機関10を再始動する際のベース圧PAを取得するための第2検出処理を実行する。このステップS31の第2検出処理は、ステップS21の第1検出処理と同様である。すなわち、制御装置90は、第2検出処理において、算出した検出下流圧PIの平均値を、ベース圧PAとして取得する。その後、制御装置90は、処理をステップS32に進める。
ステップS32において、制御装置90は、下流圧の変動量PBを算出するための第2算出処理を実行する。具体的には、制御装置90は、第2算出処理において、先ず、ステップS32の処理時点のクランク角SCから予め定められた第2所定角度前のクランク角SCを特定する。また、制御装置90は、第2所定角度前のクランク角SCの時点からステップS32の処理時点までに取得した複数の検出下流圧PIに基づいて、クランク角SCの単位角度当たりの検出下流圧PIの変動の量である変動速度Cを算出する。さらに、制御装置90は、吸気行程を迎えている気筒11についてのポート噴射弁22の噴射開始時期から、その気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点までに変動するクランク角SCの角度幅である第2変動角度D2を取得する。なお、ステップS32の処理を実行する状況は、次に燃料を噴射する気筒11が決定していない状況である。ただし、吸気行程を迎えている気筒11についてのポート噴射弁22の噴射開始時期のクランク角SCは、次に燃料を噴射する気筒11が決定しているかどうかに拘わらず、吸気行程の下死点に対して定まるものである。同様に、吸気行程を迎えている気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点のクランク角SCは、吸気行程の下死点に対して定まるものである。そこで、制御装置90は、第2変動角度D2に用いる値として、例えば内燃機関10の設計段階で把握した値を予め記憶している。そして、制御装置90は、予め記憶した値を、第2変動角度D2として取得する。また、制御装置90は、変動速度Cに第2変動角度D2を乗算した値を、変動量PBとして算出する。なお、上述したように、本実施形態において、決定処理で用いる規定角度範囲は、ポート噴射弁22の噴射開始時期よりも数十度だけ進角した角度から吸気行程の下死点までの範囲である。したがって、ステップS32の第2変動角度D2は、ステップS22の第1変動角度D1よりも小さい値である。その後、制御装置90は、処理をステップS33に進める。
ステップS33において、制御装置90は、推定圧PZを推定するための第2推定処理を実行する。このステップS33の第2推定処理は、ステップS23の第1推定処理と同様である。すなわち、制御装置90は、第2推定処理において、ステップS31のベース圧PAにステップS32の変動量PBを加算した値を、推定圧PZとして推定する。その後、制御装置90は、処理をステップS36に進める。
ステップS36において、制御装置90は、ステップS33の推定圧PZに基づいて、吸気通路12から次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量を算出する。例えば、制御装置90は、ステップS33の推定圧PZが高いほど、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量として多い値を算出する。また、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量に基づいて、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量を算出する。例えば、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量が多いほど、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量として多い値を算出する。本実施形態において、ステップS36の処理は、再始動処理の一環として実行される処理である。したがって、再始動処理は、ステップS33の第2推定処理で推定した推定圧PZに基づいて、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量を算出する処理である。その後、制御装置90は、今回の再始動制御を終了し、再び処理をステップS11に進める。
一方、上述したステップS11において、制御装置90が、機関回転速度NEが閾値以下であると判定した場合(S11:NO)、制御装置90は処理をステップS41に進める。
ステップS41において、制御装置90は、内燃機関10を再始動する際のベース圧PAを取得するための第3検出処理を実行する。このステップS41の第3検出処理は、ステップS21の第1検出処理と同様である。すなわち、制御装置90は、第3検出処理において、算出した検出下流圧PIの平均値を、ベース圧PAとして取得する。その後、制御装置90は、処理をステップS42に進める。
ステップS42において、制御装置90は、設定処理を実行する。具体的には、制御装置90は、設定処理において、ステップS41のベース圧PAを、そのまま推定圧PZとして設定する。その後、制御装置90は、処理をステップS46に進める。
ステップS46において、制御装置90は、ステップS42の推定圧PZに基づいて、吸気通路12から次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量を算出する。例えば、制御装置90は、ステップS42の推定圧PZが高いほど、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量として多い値を算出する。また、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量に基づいて、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量を算出する。例えば、制御装置90は、次に燃料を噴射する気筒11内に導入される吸気の量が多いほど、次に燃料を噴射する気筒11についての燃料噴射量として多い値を算出する。本実施形態において、ステップS46の処理は、再始動処理の一環として実行される処理である。その後、制御装置90は、今回の再始動制御を終了し、再び処理をステップS11に進める。
<本実施形態の作用>
車両100においては、停止処理を開始すると、スロットルバルブ21が閉状態に制御される。ただし、スロットルバルブ21が閉状態に制御されていても、一般的に、吸気通路12において僅かにガスが流通可能である。そして、停止処理を開始した直後においては、クランク軸18が回転している。クランク軸18が回転していると、各気筒11は、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程を繰り返すことにより、吸気通路12、気筒11、排気通路13の順にガスが流れる。このようにガスが流れると、吸気通路12におけるスロットルバルブ21から視て下流側の部分の圧力である下流圧は、大気圧に対して低くなる。その後、クランク軸18が回転している状態で再始動処理が開始されると、スロットルバルブ21が開状態に制御される。すると、下流圧は、徐々に高くなって大気圧に近づいていく。したがって、クランク軸18が回転している状態で再始動処理が開始されると、再始動処理の開始直後において、下流圧が変動する。
ここで、再始動処理において、ポート噴射弁22から噴射された燃料は、対象となる気筒11の吸気行程において、吸気通路12から気筒11へと導入される吸気とともに吸気通路12から気筒11へと供給される。したがって、ポート噴射弁22からの燃料噴射量は、対象となる気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点よりも前に算出する必要がある。しかし、再始動処理の開始直後において下流圧が変動すると、燃料噴射量を算出する前に圧力センサ84により検出した検出下流圧PIと、対象となる気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点の下流圧とが乖離する可能性がある。
<本実施形態の効果>
(1)ステップS22の第1算出処理において、制御装置90は、ステップS21の第1検出処理によりベース圧PAを取得した時点から、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点までの下流圧の変動量PBを算出する。そして、ステップS23の第1推定処理において、制御装置90は、ステップS21のベース圧PAにステップS22の変動量PBを加算した値を、推定圧PZとして推定する。そのため、ベース圧PAを取得してから吸気バルブ26が閉弁するまでの変動量PBに基づいて、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点の下流圧が推定圧PZとして推定される。換言すると、吸気通路12から気筒11内への吸気の導入が完了する時点の下流圧が推定される。これにより、ベース圧PAを取得してから吸気の導入が完了するまでの下流圧の変動を加味して燃料噴射量が算出される。その結果、適切に再始動処理を実行できる。
(2)ステップS22の第1算出処理においては、変動量PBの算出にあたって第1変動角度D1を算出する。この第1変動角度D1は、ステップS22の処理時点から、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点までに変動するクランク角SCの角度幅である。そのため、例えばビッドエラー等に起因して6つの噴射決定フラグの全てがOFFになっている場合、すなわち次に燃料を噴射する気筒11が決定していない場合には、第1変動角度D1を算出できない。その結果、ステップS22の第1算出処理において、制御装置90は変動量PBを算出できない。
この点、ステップS32の第2算出処理において、制御装置90は、第2変動角度D2を用いて変動量PBを算出する。ここで、第2変動角度D2は、吸気行程を迎えている気筒11についてのポート噴射弁22の噴射開始時期から、その気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する時点までに変動するクランク角SCの角度幅である。そして、この第2変動角度D2は、次に燃料を噴射する気筒11が決定しているかどうかに拘わらず定まる値である。これにより、次に燃料を噴射する気筒11が決定していない状況であっても、第2変動角度D2を用いることで変動量PBを算出できる。
(3)内燃機関10を再始動する際の機関回転速度NEが閾値以下である場合には、例えば機関回転速度NEが閾値よりも高い場合に比べて第1推定処理等による推定圧PZの推定精度が低下する傾向がある。また、機関回転速度NEが閾値以下である場合には、吸気通路12内を流通する吸気の量も少ない。このことから、機関回転速度NEが閾値以下である場合には、クランク軸18が回転していても、下流圧は大気圧に対してそれほど低くはならない。
この点、ステップS41の設定処理において、制御装置90は、機関回転速度NEが閾値以下である場合に、ベース圧PAをそのまま推定圧PZとして設定する。つまり、第1推定処理等による推定圧PZの推定精度が低下する状況にあっては、吸気バルブ26が閉弁する時点での下流圧に近似しているであろうベース圧PAを、推定圧PZとする。したがって、クランク軸18の機関回転速度NEが閾値以下である場合に、実際の値とかけ離れた推定圧PZが推定されることはない。
(4)本実施形態では、例えばステップS21において、ベース圧PAを、第1所定角度前のクランク角SCの時点からステップS21の処理時点までに取得した複数の検出下流圧PIの平均値としている。そのため、例えばステップS21の処理時点での下流圧が瞬間的に異常な値になっていたとしても、その影響を低減できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、再始動制御は変更してもよい。
例えば、再始動制御における各処理は、初爆気筒を対象として実行されていれば、2回目以降に燃焼する気筒11に対して実行しなくてもよい。
・例えば、内燃機関10の構造等によっては、内燃機関10を再始動する際の機関回転速度NEが閾値以下であっても第1推定処理等による推定圧PZの推定精度が低下しにくいことがある。この場合、制御装置90は、再始動制御を開始したときに、処理をステップS12に進めてもよい。なお、この構成では、ステップS11、及びステップS41~ステップS46の処理を省略できる。
・例えば、ステップS12、及びステップS31~ステップS36の処理を省略してもよい。具体例としては、噴射決定フラグが正常にON、OFFされるのであれば、上記の各ステップを省略しても、特に差し支えはない。
・例えば、ステップS21において、ベース圧PAの取得構成は変更してもよい。具体例としては、制御装置90は、ステップS21の処理時点で検出した最新の検出下流圧PIを、ベース圧PAとして取得してもよい。同様に、ステップS31及びステップS41の処理を変更してもよい。
・例えば、ステップS22において、変動量PBの算出の仕方は適宜変更できる。具体例としては、第1変動角度D1のうち、次に燃料を噴射する気筒11についての吸気バルブ26が閉弁する直前では、吸気バルブ26の開度が小さくなることに起因して吸気通路12から気筒11へと吸気が導入されにくくなることがある。そして、吸気通路12内での吸気の流れが滞れば、実際の下流圧の変動量も小さくなる。そこで、制御装置90は、変動速度C及び第1変動角度D1に基づいて算出した変動量PBを更に補正した値を、最終的な変動量PBとしてもよい。このような補正としては、例えば、予め定められた一定値を変動量PBから減算する補正、予め定められた1未満の係数を変動量PBに乗算する補正、などが挙げられる。なお、ステップS32の処理についても同様に変更できる。
・上記実施形態において、車両100の構成は変更してもよい。
例えば、車両100は、モータジェネレータ40を備えていなくてもよい。なお、この構成であっても、再始動条件が満たされたときの機関回転速度NEがある程度高い場合には、モータジェネレータ40からのトルクを付与せず内燃機関10を再始動することが可能である。また、再始動条件が満たされたときの機関回転速度NEがゼロである場合には、例えばスタータモータによるクランキングにより内燃機関10を再始動することが可能である。
・例えば、内燃機関10は、5つ以下の気筒11を備えていてもよいし、7つ以上の気筒11を備えていてもよい。また、例えば、内燃機関10は、筒内噴射弁23を備えていなくてもよい。
PA…ベース圧
PB…変動量
PI…検出下流圧
PZ…推定圧
10…内燃機関
11…気筒
12…吸気通路
13…排気通路
16…ピストン
17…コネクティングロッド
18…クランク軸
21…スロットルバルブ
22…ポート噴射弁
23…筒内噴射弁
24…点火装置
26…吸気バルブ
27…排気バルブ
31…クラッチ
40…モータジェネレータ
61…自動変速機
62…差動機構
63…駆動輪
71…バッテリ
72…インバータ
81…アクセル操作量センサ
82…車速センサ
83…クランク角センサ
84…圧力センサ
90…制御装置
100…車両

Claims (2)

  1. 燃料を燃焼させる気筒と、前記気筒に吸気を導入する吸気通路と、前記気筒から排気を排出する排気通路と、前記気筒内を往復運動するピストンと、前記ピストンの往復運動により回転するクランク軸と、前記気筒内に燃料を供給する燃料噴射弁と、前記吸気通路に位置するとともに前記吸気通路を流通する吸気の量を調整するスロットルバルブと、前記吸気通路の下流端を開閉する吸気バルブと、前記吸気通路における前記スロットルバルブから視て下流側の部分の圧力である下流圧を検出する圧力センサと、を備えている内燃機関に適用され、前記内燃機関の再始動を制御する制御装置であって、
    予め定められた停止条件が満たされたときに、前記気筒内での燃料の燃焼を中断し、且つ前記スロットルバルブを閉状態に制御する停止処理と、
    予め定められた再始動条件が満たされたときに、前記スロットルバルブを開状態に制御し、且つ前記気筒内での燃料の燃焼を再開する再始動処理と、
    前記再始動処理を実行する際に、前記圧力センサにより検出した前記下流圧をベース圧として取得する検出処理と、
    前記気筒内での燃料の燃焼が中断されている状態から前記内燃機関を再始動する際に最初に燃料が燃焼する前記気筒を初爆気筒としたとき、前記検出処理により前記ベース圧を取得した時点から前記初爆気筒についての前記吸気バルブが閉弁する時点までの前記下流圧の変動量を算出する算出処理と、
    前記ベース圧及び前記変動量に基づいて、前記初爆気筒についての前記吸気バルブが閉弁する時点の前記下流圧を、推定圧として推定する推定処理と、
    を実行可能であり、
    前記再始動処理では、前記推定処理で推定した前記推定圧に基づいて、前記初爆気筒についての燃料噴射量を算出する
    内燃機関の制御装置。
  2. 前記クランク軸の回転速度が予め定められた閾値よりも高い場合には、前記算出処理及び前記推定処理を実行し、
    前記クランク軸の回転速度が前記閾値以下である場合には、前記ベース圧を、前記推定圧として設定する設定処理を実行する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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