JP2023123168A - 資源回収装置、それに用いる資源回収システム、及びそれらに用いるコンピュータプログラム - Google Patents

資源回収装置、それに用いる資源回収システム、及びそれらに用いるコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクルサービスの実現に必要なコストの低減を図ることができる資源回収装置を提供する。【解決手段】資源回収装置6は、リサイクル可能なペットボトルPBの回収に伴い、回収されたペットボトルPBとしての回収資源の内容に応じたポイントをそのペットボトルPBの提供者Pに付与するリサイクルサービスにおいて、ペットボトルPBを回収する役割を担う。また、資源回収装置6は、リサイクルサービスにおいてポイントを付与する役割を担う特典付与システム30、及び資源回収システム20にネットワークNTを介して接続されるユーザ端末装置5に提供されるべき情報として、ポイントの付与に必要な回収資源の内容を生成する。そして、資源回収装置6は、特典付与システム30を介して回収資源の内容に応じたポイントが付与されるように、回収資源の内容を含む二次元コードTCをユーザ端末装置5に提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、リサイクル可能な資源の回収に伴い、回収された資源としての回収資源の内容に応じた特典をユーザに付与するリサイクルサービスにおいて、資源を回収する役割を担う資源回収装置等に関する。
リサイクル可能な資源の回収に伴い、回収された資源としての回収資源の内容に応じた特典をユーザに付与するリサイクルサービスにおいて、資源を回収する役割を担う資源回収装置が存在する。例えば、そのような資源の一つとしてペットボトル(PET樹脂を原料とするプラスチック素材の一種)の回収に適用され、回収されたペットボトルの本数に応じてポイント(特典の一種)を付与するリサイクルシステムにおいてペットボトルを回収する役割を担うペットボトル回収機が知られている(例えば非特許文献1参照)。
"セブン-イレブンの「ペットボトル回収機」を使えば、ペットボトル5本につき1nanacoポイントが貯まる!リサイクルして、お得にnanacoポイントを貯めよう!"、[online]、2018年5月13日、[令和4年2月15日検索]、インターネット、<URL:https://diamond.jp/articles/-/167897>
非特許文献1のリサイクルシステムでは、ペットボトル回収機で5本のペットボトルが回収されると、その5本に対応するポイントが付与される。このポイントの付与は、後日にサーバ装置を介して実行される。このため、ペットボトル回収機には、回収されたペットボトルの内容(例えば500mlサイズを5本等)をサーバ装置に送信するための通信設備が設けられる。しかし、このような通信設備は、一台のペットボトル回収機を設置するために必要なコストの増加を招いてしまう。また、非特許文献1のペットボトル回収機では特定のポイントカードの読み取りを介してそのポイントカードに対応する特定のポイントが特典として付与されるが、特典の種類がその特定のポイントに限定されてしまう。さらに、このようなリサイクルシステムでは、リサイクルシステムの運営者とペットボトル回収機から資源を回収(収集)する管理者とは相違している場合も多い。このため、運営者と管理者との間で情報の共有が十分にできず、回収効率の高い設置場所、設置場所へのインセンティブ、或いは効率的な回収ルートといった各種の検討に必要な情報が不足してしまう可能性もある。
そこで、本発明は、リサイクルサービスの実現に必要なコストの低減を図ることができる資源回収装置等を提供することを目的とする。
本発明の資源回収装置は、リサイクル可能な資源の回収に伴い、回収された資源としての回収資源の内容に応じた特典をユーザに付与するリサイクルサービスにおいて、前記資源を回収する役割を担う資源回収装置であって、前記リサイクルサービスにおいて前記特典を付与する役割を担う特典付与装置にネットワークを介して接続されるユーザ端末装置に提供されるべき情報として、前記特典の付与に必要な前記回収資源の内容を含む回収関連情報を生成する情報生成手段と、前記特典付与装置を介して前記回収資源の内容に応じた前記特典が付与されるように、前記特典付与装置に前記回収資源の内容を提供するために接続される前記ユーザ端末装置に前記回収関連情報を提供する回収情報提供手段と、を備えるものである。
また、本発明の資源回収装置用のコンピュータプログラムは、コンピュータを、上述の資源回収装置の各手段として機能させるように構成されたものである。
一方、本発明の資源回収システムは、上述の資源回収装置に接続される前記ユーザ端末装置にネットワークを介して接続される資源回収システムであって、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末装置から前記回収関連情報を取得する情報取得手段と、前記資源回収装置における前記回収資源の回収量として所定期間における前記回収量の累計量を前記回収関連情報の前記回収資源の内容に基づいて算出する回収量算出手段と、を備えるものである。
また、本発明の資源回収システム用のコンピュータプログラムは、コンピュータを、上述の資源回収システムの各手段として機能させるように構成されたものである。
本発明の一形態に係る資源回収システムを含んだネットワークシステムの全体構成の一例を示す図。 資源回収装置の外観を模式的に示す斜視図。 ネットワークシステムに構築されるシステムの概要を示す図。 リサイクルサービスの概要、及び概略的な手順の一例を説明するための説明図。 サーバにおける制御系の要部の一例を示す機能ブロック図。 ユーザ端末装置、及び資源回収装置における制御系の要部の一例を示す機能ブロック図。 回収データの構成の一例を示す図。 回収情報生成処理の手順の一例を示すフローチャート。 特典要求処理の手順の一例を示すフローチャート。 容量管理処理の手順の一例を示すフローチャート。
(全体構成)
以下、本発明の資源回収システムの一形態を説明する。本形態の資源回収システムは、ユーザに対してリサイクルサービスを提供するネットワークシステムの一部として構成されている。以下では、まずネットワークシステムの概要について説明し、その後、資源回収システムが提供するリサイクルサービスに関連する構成を説明する。図1に示すように、ネットワークシステム1は、サーバ2を含んでいる。サーバ2には、ユーザ端末装置5がネットワークNTを介して接続される。また、ユーザ端末装置5は各種情報の送受信が可能なように資源回収装置6に接続される。つまり、資源回収装置6はユーザ端末装置5を介して各種情報の送受信が可能なようにサーバ2に接続される。
サーバ2は、一例として、複数のサーバユニット2A、2B…(以下、参照符号2で代表することがある。)が組み合わされた論理的なサーバシステムとして構成される。サーバユニット2はネットワークNT上の特定位置に集合的に設置されてもよいし、クラウドコンピューティングを利用してネットワークNT上で分散して設置されることにより、いわゆるクラウド型のサーバシステムを構成するように設けられてもよい。ネットワークNTは、ユーザ端末装置5をサーバ2に対して通信可能に接続させることができる限り、適宜に構成されてよい。一例として、ネットワークNTは、WANとしてのインターネットと、サーバSV及びユーザ端末装置5のそれぞれをインターネットに接続するLAN、あるいはアクセスポイントAPといった各種の接続設備又は機器等とを含んでいる。
資源回収装置6は、ユーザから資源を回収するための装置である。資源回収装置6は各種の資源を適宜に回収してよく、例えば、電池、段ボール、書籍等の紙、瓶等に使用されるガラス、缶等に使用されるアルミニウムや鉄等の各種金属といったリサイクル可能な資源を回収する装置として構成されてよいが、図1の例ではプラスチック資源を回収する装置として構成されている。資源回収装置6の詳細は後述する。
資源回収装置6は各種の場所に適宜に設置されてよく、例えば公道、或いは私道といった人流が予定される適宜の経路等に設置されてもよいが、図1の例では店舗FR(外側等の周辺を含む)に設置されている。店舗FRは回収対象のプラスチック資源を素材として利用する商品(以下、プラスチック商品)とは無関係の施設であってもよいが、図1の例ではプラスチック商品を販売する販売店(自動販売機を介して販売する店舗を含む)として構成されている。適宜の数の資源回収装置6が適宜の数の店舗FRに設置されてよく、例えば一つの店舗FRに複数台の資源回収装置6が設置されてもよいが、図1の例では複数の店舗FRに一台ずつの資源回収装置6が設置されている。
ユーザ端末装置5は、ネットワーク接続が可能でかつユーザの個人用途に供される(個別に使用される)コンピュータ装置である。そのようなコンピュータ装置には、例えばブック型(携帯型)のパーソナルコンピュータ、あるいは携帯電話(スマートフォンを含む)、携帯型タブレット端末装置といったモバイル端末装置が含まれる。ユーザ端末装置5としてこれらのコンピュータ装置が適宜に利用され得るが、図1の例ではスマートフォンが利用されている。以下では、ユーザ端末装置5の一例としてスマートフォンが利用される場合について説明する。
(資源回収装置の構成)
次に図2を参照して、資源回収装置6の詳細について説明する。図2は、資源回収装置6の外観を模式的に示す斜視図である。図2に示すように、資源回収装置6は筐体10を有する。筐体10には、資源回収部11と、モニタ12と、リーダ13とが設けられる。資源回収部11は資源を回収するための部分である。資源回収装置6はプラスチック素材を利用した各種の物を回収対象としてよく、資源回収部11はその回収対象の物の形状等に応じて適宜に構成され得るが、図2の例では資源回収装置6はペットボトルを回収対象とする。ペットボトルはプラスチックの一種であるPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を使用した周知の容器である。資源回収部11は、このようなペットボトルを回収可能に構成される。
資源回収部11はペットボトルの回収方法等に応じて適宜に構成され得るが、図2の例ではペットボトルが入り込む凹部として構成されている。ペットボトルには、350ml、500ml、あるいは2Lといった複数の容量が用意されるため、資源回収部11はこれらの最大容量を収容可能な凹部として形成される。また、資源回収部11の下方には回収口11aが設けられる。回収口11aは、資源回収部11に入れ込まれたペットボトルを資源回収装置6に設けられる収容部(不図示)に収容するための開口である。回収口11aは常時開口するように構成されてもよいが、図2の例では開閉式の開口として構成され、閉じた状態を示している。回収口11aは、所定の開口手順が実行された場合に開口される。資源回収部11に入れ込まれたペットボトルは開口状態の回収口11aから落下し、コンプレッサ(圧縮装置)が設けられた圧縮部(不図示)にて圧縮され、内部の収容部に収容(回収)される。このように資源回収部11は回収口11aを介して収容部にペットボトルを回収するための凹部として構成される。
モニタ12は周知の表示装置である。モニタ12には、ペットボトルを回収するための手順(開口手順を含む)や資源回収のルールといった資源回収に関する各種の案内を含む案内画面(不図示)が表示される。資源を回収するための課程において要求される開口手順等は各種の入力装置を通じて適宜に入力されて得るが、図2の例ではそのような入力装置としてモニタ12に案内画面を覆うようにタッチパネルTPが設けられている。タッチパネルTPはユーザのタッチ位置に応じた信号を出力する周知の入力装置である。
リーダ13は所定の記録媒体から情報を読み取る周知の装置である。記録媒体にはユーザ端末装置5等の情報を記録可能な各種の媒体が利用され得るが、一例としてカード(不図示)が利用される。カードには各種の手法で適宜に情報が記録されてよく、例えば所定の情報を含むように所定の規格で生成された二次元コード等のコードが利用されてもよいが、一例としてICチップ等の近距離無線通信規格を通じて情報の送受信が可能な電子的記録媒体が設けられ、所定の情報はそこに記録される。このため、リーダ13はコードを読み取るためのカメラであってもよいが、近距離無線通信規格を通じて情報を受信可能な受信機として構成される。カードには所定の情報として適宜の情報が記録されて得るが、例えば資源回収サービスを利用する各ユーザを識別するためのユーザIDの情報が記録される。この場合、リーダ13は、カードに記録されるユーザIDの読み取りに使用される。
(ネットワークシステムに構築されるシステム)
次に、図3を参照してリサイクルサービスを実現するためにネットワークシステム1に構築されるシステムについて説明する。図3は、ネットワークシステム1に構築されるシステムの概要を示す図である。リサイクルサービスでは、リサイクル可能な資源の回収に伴い、その資源を提供したユーザ(資源回収装置の利用者)に特典が付与される。図3に示すように、ネットワークシステム1のサーバ2上には、そのような特典の付与を実現するために資源回収システム20、及び特典付与システム30が構築される。これらのシステム20、30、はサーバ2に含まれるサーバユニット2A等を適宜に利用して実現されるシステムである。
資源回収システム20は、例えばサーバユニット2A、及び回収資源データベースDB1(例えばサーバユニット2の一つ)を利用し、装置管理サービス、及び特典付与サービスを提供するシステムとして構築される。装置管理サービスは各資源回収装置6を管理するためのサービスである。このような管理には、各資源回収装置6に関連する各種の管理が適宜に含まれ得るが、例えば各資源回収装置6介して回収された資源(以下、回収資源と呼ぶ場合がある)の内容、及び各資源回収装置6が資源を回収可能な空き容量(収容可能量の資源の残量)の管理が含まれる。資源回収システム20は、このような管理をユーザ端末装置5と連携して実現する。具体的には、ユーザ端末装置5は回収資源の内容を含む情報としてその回収資源に関連する回収関連情報を資源回収装置6から取得し、資源回収システム20に提供する。ユーザ端末装置5は、特典付与システム30等の他のシステムを介して間接的に回収関連情報を資源回収システム20に提供してもよいが、一例として直接的に資源回収システム20に提供する。資源回収システム20は、その回収関連情報に基づいて回収資源の内容を保存するとともに、各資源回収装置6の空き容量を算出する。
一方、特典付与サービスは資源の回収に伴いその資源を提供したユーザ(以下、提供者と呼ぶ場合がある)に特典を付与するためのサービスである。このような特典は回収資源の内容にかかわらず一律であってもよいが、一例として回収資源の内容に応じて価値が変化するように提供される。資源回収システム20は提供者に直接的に特典を付与してもよい(つまり、資源回収システム20は特典付与システム30としても機能してよい)が、一例として特典付与システム30を介して間接的に付与する。つまり、資源回収システム20は特典付与システム30と連携して特典付与サービスを実現する。
特典付与システム30は、資源回収システム20と連携して回収資源の提供者に特典付与サービスを提供するシステムとして構築される。特典付与システム30は、第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30Bを含んでいる。特典付与サービスでは一種類の特典(複数種類の特典の組合せを含む)のみ用意され、回収資源の内容に応じてその量が変化するように特典が付与されてもよいが、一例として複数種類の特典が用意される。また、複数種類の特典は一種類の特典付与システム30によって提供されてもよいが、複数種類の特典付与システム30を通じてそれぞれ提供される。このため、特典付与システム30は特典の種類の数に応じた適宜の数のシステムを含み得るが、図3の例では二種類の特典をそれぞれ提供する第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30Bの二つの特典付与システム30が示されている。
第1特典付与システム30Aは、例えばサーバユニット2B、及び第1特典データベースDB2(例えばサーバユニット2の一つ)を利用し、第1特典を付与する特典付与システム30として構築される。同様に、第2特典付与システム30Bは、例えばサーバユニット2C、及び第2特典データベースDB3(例えばサーバユニット2の一つ)を利用し、第2特典を付与する特典付与システム30として構築される。第1特典及び第2特典として各種の特典が適宜に採用されてよく、例えばネットワークシステム1において提供者の住所等が管理される場合には郵送によって付与される物理的な特典が採用されてもよいが、一例として電子的な特典が採用される。提供者に電子的に付与された特典は適宜に管理されてよいが、一例として第1特典は第1特典付与システム30Aで管理され、第2特典は第2特典付与システム30Bで管理される。また、提供者に電子的に付与された特典はユーザ端末装置5を介して適宜に管理(参照等)されてよく、その場合、特典付与システム(第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30B)はユーザ端末装置5と連携して特典付与サービスを実現する。
特典付与システム30と資源回収システム20とは互いに異なる運営者によって運営される。また、第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30Bも互いに異なる運営者によって運営される。つまり、資源回収システム20、第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30Bはいずれも同じ運営者によって運営されても、一部において相違する運営者によって運営されてもよいが、一例としていずれも異なる運営者によって運営される。具体的には、資源回収装置6が設置される店舗FRは、第1系列店舗FR、及び第2系列店舗FRといった系列店(例えばコンビニエンスストア)としてグループ化される複数の店舗FRを含んでいる。特典付与システム30と店舗FRとは無関係であってもよいが、例えば第1特典付与システム30Aとして第1系列店舗FR(例えば第1コンビニエンスストア系列店)において特典の付与に使用されるシステムが、第2特典付与システム30Bとして第2系列店舗FR(例えば第2コンビニエンスストア系列店)において特典の付与に使用されるシステムが、それぞれ使用される。つまり、第1系列店舗FR用のシステムの運営者、及び第2系列店舗FR用のシステムの運営者が、第1特典付与システム30Aの運営者、及び第2特典付与システム30Bの運営者としてそれぞれ機能する。このため、第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30Bは互いに異なる管理体制のもと、それぞれ独立的なシステムとして構築される。
一方、資源回収システム20の運営者は資源回収装置6の管理者と無関係であってもよいが、一例として資源回収装置6の管理者によって資源回収システム20は運営される。この場合において資源回収装置6は資源回収システム20とは別の独立した装置として把握されてもよいが、図3の例では資源回収システム20の一部として把握される。ネットワークシステム1には各種のシステムが適宜に構築され得るが、一例として装置管理サービス、及び特典付与サービスを含むリサイクルサービスを実現するために、これらの資源回収システム20、及び特典付与システム30が構築される。
(リサイクルサービスの概要)
次に、図4を参照してリサイクルサービスの概要、及び概略的な手順について説明する。図4は、リサイクルサービスの概要、及び概略的な手順の一例を説明するための説明図である。図4の例は、電子的な特典として、第1系列店舗FRで使用可能なポイント、若しくは第2系列店舗FRで使用可能なポイントといった各種ポイント(現実の店舗FRにおいて通貨と同様な価値を有するポイント)が利用される場合を示している。また、図4の例は、第1特典及び第2特典のうち第2特典付与システム30Bによって第2特典(第2系列店舗FR用のポイント)が付与される場合を示している。この場合、図4に示すように、リサイクルサービスは、八つの手順(F1~F8)を含んでいる。なお、図4において図中の手順に直接関係しないサーバ等はグレーにて示してある。
具体的には、資源回収装置6は提供者Pから回収対象のペットボトルPB(資源)が提供されると、資源回収部11を介してそのペットボトルPBを回収する(F1)。つまり、資源回収装置6はリサイクルサービスにおいてペットボトルPB(資源)を回収する役割を担う。資源回収装置6は、ペットボトルPBを回収すると、その回収したペットボトルPBの内容を判別する。資源回収装置6は、ペットボトルPBの内容(回収内容)として重さ、種類(500ml等の容量別の種類)、複数種類を回収可能な場合の素材(資源の種類)といったペットボトルPBに関する各種の要素を適宜に判別し得るが、例えば本数(量)及び種類を判別する。この本数は、例えば500mlのペットボトルPBと1LのペットボトルPBとがそれぞれ一本ずつ回収された場合の二本といった具合に種類に関係なく判別されてもよいが、一例として種類別に判別される。
回収内容の判別後、資源回収装置6はユーザ端末装置5に提供されるべき回収関連情報を含む二次元コードTCを生成し、モニタ12に表示する(F2)。回収関連情報は、ペットボトルPBの投入(提供)を証明する情報である。このような回収関連情報は、回収されたペットボトルPBに関連する各種の情報を適宜に含み得るが、一例として回収されたペットボトルPBの情報(回収内容を示す情報。以下、回収情報と呼ぶ場合がある。)、そのペットボトルPBを回収した資源回収装置6を識別するための機体情報(例えば資源回収装置6毎にユニークな機体ID等)、その資源回収装置6が設置される場所を示す店舗情報(例えば店舗FR毎にユニークな店舗ID等)、そのペットボトルPBを回収した日時を示す日時情報といった情報を含む。同様に、回収情報も回収したペットボトルPBに関する適宜の内容を含み得るが、一例として本数、及び種類の情報を含んでいる。
提供者Pは、モニタ12に二次元コードTCが表示されると、ユーザ端末装置5にてその二次元コードTCを読み取る(F3)。この読み取りは適宜に実現されてよいが、一例として所定のアプリケーション(ソフトウェア)を通じて実現される。つまり、提供者Pは、ユーザ端末装置5にて所定のアプリケーション(以下、リサイクルアプリと呼ぶ場合がある)を起動し、そのリサイクルアプリを介して二次元コードTCの読み取りを実行する。
ユーザ端末装置5は、リサイクルアプリを介して二次元コードTCを読み取ると、そこに含まれる回収関連情報を取得する。このような回収関連情報の取得(換言すれば資源回収装置6からユーザ端末装置5への提供)は適宜の方法で実現されてよく、例えば資源回収装置6とユーザ端末装置5とが所定の無線通信規格に従って情報の送受信が可能に接続される場合にはその無線通信を通じて実現されてもよいし、有線接続可能であればその有線接続を通じて実現されてもよいが、一例として上述のとおり二次元コードTCを介して実現される。つまり、二次元コードTCの表示、及びその読み取りを通じて、資源回収装置6は回収関連情報の提供が可能なようにユーザ端末装置5に接続される。このように接続の用語には、無線、若しくは有線等による情報の双方向送受信が可能な接続だけでなく、情報の送信、若しくは受信といった一方向に情報を提供可能な各種の接続(方法)が含まれる。
また、回収関連情報は、そこに含まれる回収情報の使用を制限するための情報を含む。使用が制限される回数は適宜の所定数であってよく、例えば二回等の複数回であってもよいが、一例として一回に設定される。つまり、回収関連情報には一回の回収に対応する回収情報に基づく特典の付与を一回に制限するための情報が含まれる。一回の回収は、資源回収装置6での回収手順に応じて適宜に判別されてよいが、例えば所定の開始手順から終了手順までペットボトルPBの回収のために資源回収装置6にて実行される一連の手順が一回の回収として判別される。
特典の付与回数を制限する情報(以下、制限情報と呼ぶ場合がある)は適宜に設定されてよく、例えば回収関連情報毎にユニークに付与される情報(例えば機体情報、及び日時情報の組合せの情報等)と使用回数とを管理するデータに基づいて使用回数が制限される場合、そのユニークな情報であってもよいが、図4の例ではワンタイムパスワードとして構成される。ワンタイムパスワードは1度だけ使用される使い捨て型の周知のパスワードである。ワンタイムパスワードは周知の技術を通じて適宜に実現されてよいが、例えばいわゆるトークン(認証デバイス)としての資源回収装置6が発行するパスワード(時刻同期方式の一定時間有効なパスワード)により実現される。このため、回収関連情報はこのようなワンタイムパスワードの情報(制限情報)を含み、このワンタイムパスワードにより他の情報は保護される。
ユーザ端末装置5は、二次元コードTCから回収関連情報を取得すると、その回収関連情報を資源回収システム20に送信する(F4)。この送信はリサイクルアプリを通じて自動で実行される。資源回収システム20は、ユーザ端末装置5から回収関連情報を取得すると、まずそこに含まれるワンタイムパスワードの有効性を認証する。ワンタイムパスワードが無効な場合(ワンタイムパスワードの認証が失敗した場合)、資源回収システム20はその結果をユーザ端末装置5に送信する(F5)。この場合、リサイクルサービスはここで終了し、特典は付与されない。
一方、ワンタイムパスワードが有効な場合(ワンタイムパスワードの認証が成功した場合)、資源回収システム20はその回収関連情報に含まれる回収情報に基づいて、装置管理サービスを実現する。具体的には、今回の回収内容としてペットボトルPBの本数の情報を各資源回収装置6にて回収された回収資源を管理するための回収データに保存するとともに、回収後の資源回収装置6の空き容量を算出する。空き容量は適宜の単位で管理されてよく、例えば本数、若しくは重量で管理されてもよいが、一例として体積で管理される。つまり、空き容量は、資源回収装置6の回収可能な資源の最大量(回収資源がゼロの場合の収容可能体積)から今回の回収資源を含む回収量(回収されたペットボトルPBの種類と本数との積から算出される累積的な体積)を減算することにより算出される。
なお、空き容量は上述のとおり回収量としても機能するため、装置管理サービスの一部として空き容量の代わりに回収量の情報が提供されてもよい。あるいは、装置管理サービスの一部として、所定期間(空き容量を算出するための期間とは相違していてよい)における回収量の情報が別途提供されてもよい。また、それらの空き容量、若しくは回収量の情報に基づいて各資源回収装置6から回収資源を回収するための最適なルート、若しくは時期といった情報が装置管理サービスの一部として提供されてもよい。
同様に、ワンタイムパスワードが有効な場合、資源回収システム20はその回収関連情報に含まれる回収情報に基づいて特典付与サービスも実現する。特典付与サービスは上述のとおり特典付与システム30と連携して実現される。具体的には、資源回収システム20は、まずその結果(認証成功)をユーザ端末装置5に送信する(F5)。
ユーザ端末装置5は、その認証成功の結果を取得すると、付与を希望する特典(ポイントの種類)を選択するための選択機会を提供者Pに付与する。付与対象の特典は複数の特典候補から各種の条件(所定の条件)に基づいて適宜に特定されてよく、例えば第1系列店舗FRに設置された資源回収装置6によって資源が回収された場合には第1特典付与システム30Aによって付与される第1特典といった設置場所の条件に基づいて特定されてもよいが、一例として提供者Pの選択(選択機会における選択結果)によって特定される。
選択機会は適宜の装置等によって提供されてよく、例えばペットボトルPBの回収時(F2の手順よりも前)に資源回収装置6によって提供されてもよいし(この場合、回収関連情報に選択された特典を示す情報が含まれる)、資源回収システム20によって認証後等の各種の時期に提供されてもよいが、一例としてユーザ端末装置5によって提供される。同様に、ユーザ端末装置5の選択機会は適宜に実現されてよく、例えば第1特典付与システム30A等の各特典付与システム30によってユーザ毎に付与されるユーザID(特典付与システム30毎の独自体系のID)を記録するカードが、事前にリーダ13によって読み取られている場合等、特定の特典付与が既に指定されている場合には省略されてもよい(この場合、回収関連情報にユーザIDの情報が含まれる)が、一例として認証後にリサイクルアプリを通じて実現される。この場合、選択された特典(例えば第2特典)が付与されるべきユーザID(第2特典付与システム30Bで発行される独自体系のユーザID)は、選択機会において特典の選択の後に入力される。
なお、選択機会では特典の選択に関連する各種の関連情報が提供されてよく、例えば各種キャンペーン(例えばポイント増額キャンペーン等、他よりも価値の高い特典が用意される場合にその特典の情報)の情報、若しくは特定の特典を推奨する情報(例えばキャンペーン中の場合にそれを推奨する情報等)が提供されてよい。また、特典が設置場所において特定される場合の店舗ID等の設置場所を示す情報、或いは選択機会が資源回収装置6によって提供される場合に回収関連情報に含まれる選択結果の情報が、本発明の特典情報として機能する。
ユーザ端末装置5は、選択機会において特定の特典(図4の例では第2特典)が選択されると、その特典の付与を資源回収システム20に要求する(F6)。この要求は、例えば第2特典付与システム30Bが第2特典の付与等を管理する専用のアプリケーション(以下、第2特典用アプリと呼ぶ場合がある)をユーザ端末装置5に提供している場合、その第2特典用アプリと連携して(リサイクルアプリとして第2特典用アプリが使用される場合を含む)第2特典付与システム30Bに直接実行されてもよいが、一例として資源回収システム20に対して実行される。また、この要求には選択機会において入力された第2特典付与システム30B用のユーザIDの情報も含まれる。
資源回収システム20は、ユーザ端末装置5から特典の付与が要求されると、まずその要求を取得する。続いて資源回収システム20は今回回収されたペットボトルPBの内容(種類及び本数)に応じて付与れるべき第2特典としてのポイントを算出し、その算出結果に対応するポイントの付与を第2特典付与システム30Bに要求する(F7)。この要求には、第2特典付与システム30B用のユーザIDの情報も含まれる。
付与対象のポイントは、回収されたペットボトルPBの内容に応じて適宜に算出されてよいが、一例として事前に用意される換算データに基づいて算出される。この換算データは第1特典と相違していてもよい(換言すれば回収されたペットボトルPBの価値が、第1特典と第2特典との間で相違していてもよい)が、一例として第1特典と共用される。また、この算出は第2特典付与システム30Bにおいて実行されてもよく、その場合資源回収システム20は回収されたペットボトルPBの内容の情報を第2特典付与システム30Bに提供してもよいが、一例として資源回収システム20において実行される。この場合、第2特典付与システム30Bに要求される換算後のポイントの情報は、本発明の回収関連情報の用語に含まれる。
資源回収システム20からポイントの付与が要求されると、第2特典付与システム30Bはその要求に応じて第2特典としてのポイントを付与する。つまり、第2特典付与システム30Bは、リサイクルサービスにおいてポイント(特典)を付与する役割を担う。この付与は適宜に実現され得るが、一例として第2特典付与システム30Bにはユーザ(ユーザID)毎に所有するポイントを管理するためのポイントデータが用意され、そのポイントデータの更新により実現される。つまり、第2特典付与システム30B、資源回収システム20から要求されたポイントがその要求に含まれるユーザIDのユーザによって所有されるように、ポイントデータを更新する。
ポイントデータの更新結果は適宜にユーザ端末装置5に提供され得るが、一例として資源回収システム20を介して提供される。ユーザ端末装置5が第2特典用アプリ、リサイクルアプリ、若しくは第2特典付与システム30Bが提供するWebサイト等を通じて第2特典付与システム30Bにアクセス可能な場合、提供者Pは適宜のタイミングにおいて第2特典付与システム30Bにアクセスのうえ、自己が所有するポイント(ポイントデータ)を参照可能である(F8)。第1特典付与システム30A等の他の特典付与システム30も、第1特典等の他の特典が付与される場合において同様の手順(役割)を実行する。この例において特典付与システム30が本発明の特典付与装置として機能する。同様に、第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30B等が本発明の複数の特典付与装置として機能する。また、第2特典、及び第2特典付与システム30Bが、本発明の一つの特典、及びそれに対応する特典付与装置として機能する。
(制御系の要部の構成)
次に、図5及び図6を参照して、ネットワークシステム1のうち、リサイクルサービスに関わる制御系の要部の構成について説明する。図5は、サーバ2における制御系の要部の一例を示している。なお、図5の構成は、図3のネットワークシステム1の構成の具体例の一つであり、図3に対応する構成要素には図3と共通の参照符号が付されている。また、第1特典付与システム30A、及び第2特典付与システム30Bは同様の構成を含んでいてよいため、図5の例ではそれらを代表して特典付与システム30の構成が示されている。
図5に示すように、資源回収システム20には、制御部21と、記憶部22とが設けられる。記憶部22は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部22には、制御部21にて参照されるべきコンピュータプログラムPG1、及びデータが記憶される。このようなデータには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図5の例では回収データRD、及び換算データCDが示されている。換算データCDは上述のとおり回収されたペットボトルPBをポイント(特典)に換算するためのデータである。換算データCDには、別途ボトルPBの本数とその本数に対応するポイント量とがペットボトルPBの種類毎に記述される。また、各特典と各特典を付与する特典付与システム30との関係は適宜に管理されてよいが、一例として換算データCDにおいて管理される。このため、換算データCDは、そのような関係に関する情報(例えば第1特典付与システム30A等の各特典付与システム30にアクセスするためのアクセス先の情報等)を含んでいる。回収データRDは、各資源回収装置6の回収量(空き容量)を管理するためのデータである。回収データRDの詳細は後述する。
制御部21は、一又は複数のサーバユニット2のコンピュータハードウエア資源(例えばCPU等)を利用して構成される。制御部21には、制御部21を構成するハードウエア資源とコンピュータプログラムPG1との組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図5の例ではリサイクルサービスに関連する論理的装置として、認証部23、回収管理部24、及び特典管理部25が設けられている。
認証部23は、資源回収システム20から提供される回収関連情報の認証に関する各種の処理を行う論理的装置である。回収関連情報の認証は上述のとおり一例としてワンタイムパスワードによって実現される。このため、認証部23が実行する処理には、資源回収システム20が発行するワンタイムパスワードを認証する処理が含まれる。同様に、時刻の同期等、ワンタイムパスワードの認証の準備に必要な各種の処理も認証部23によって実行される。また、回収情報の使用制限が制限情報に基づいて実現される場合、そのような制限情報に基づく使用の可否を判別する処理も認証部23によって実行される。
回収管理部24は、各資源回収装置6による資源の回収を管理するための各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、各資源回収装置6の回収量(空き容量を含む)や最適なルート等が提供される場合のそのルート等を算出する処理が含まれる。また、各資源回収装置6の回収量は、回収データRDで管理されるため、回収管理部24が実行する処理には回収データRDを更新する処理も含まれる。例えば、回収管理部24は、このような処理の一つとして、容量管理処理を実行する。容量管理処理の手順の詳細は後述する。
特典管理部25は、資源の回収に伴う特典の付与に関連する各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、例えば回収資源の内容をポイント(特典)に換算する処理、及び特典付与システム30にポイントの付与を要求する処理等が含まれる。例えば、特典管理部25は、このような処理の一つとして特典要求処理を実行する。特典要処理の手順の詳細は後述する。
特典付与システム30には、制御部31と、記憶部32とが設けられる。記憶部32は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部32には、制御部31にて参照されるべきコンピュータプログラムPG2及びデータが記憶される。このようなデータには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図5の例ではポイントデータPDが示されている。ポイントデータPDは上述のとおり各ユーザが所有するポイントを管理するためのデータである。このような管理のために、ポイントデータPDには、各ユーザのユーザIDと各ユーザが所有するポイントとが互いに関連付けられるように記述される。
制御部31は、一又は複数のサーバユニット2のコンピュータハードウエア資源を利用して構成される。制御部31には、制御部31を構成するハードウエア資源とコンピュータプログラムPG2との組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図5の例ではリサイクルサービスに関連する論理的装置として、データ管理部33が示されている。データ管理部33は、記憶部32に記録されるデータを管理するための各種の処理を行う論理的装置である。このデータにはポイントデータPDが含まれる。このため、データ管理部33は、資源回収システム20からの要求に応じてポイントが付与されるようにポイントデータPDを更新したり、ユーザ端末装置5からの要求に応じてポイントデータPDを参照させたりする処理を実行する。つまり、回収資源に応じたポイントの付与は、ポイントデータPDの更新を通じてデータ管理部33によって実行される。
一方、図6は、ユーザ端末装置5、及び資源回収装置6における制御系の要部の一例を示している。図6に示すように、ユーザ端末装置5は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要な内部記憶装置を含んだコンピュータユニットとして構成された制御ユニット51を含む。制御ユニット51には、各種の入力装置、若しくは出力装置が接続され得るが、図6の例では、カメラ52、通信装置53、及び表示装置54が接続されている。カメラ52、通信装置53、及び表示装置54のそれぞれは、スマートフォン等の情報通信端末に設けられた汎用的なハードウエアである。
制御ユニット51には、そのハードウエアと所定のユーザ端末プログラムPGuとの組み合わせによって実現される論理的装置としてサービス管理部55が設けられる。サービス管理部55は、ユーザ端末プログラムPGuに含まれるリサイクルアプリケーションを実現するプログラムの実行に伴い設けられる論理的装置である。サービス管理部55はリサイクルサービスに関連する各種の処理を実行するが、そのような処理にはカメラ52が撮影した二次元コードTCから回収関連情報を取得したり、通信装置53を介してその情報を資源回収システム20に送信したり、若しくは表示装置54を通じて選択機会を提供したりする処理を提供する。なお、ユーザ端末装置5には、制御ユニット51に対する外部記憶装置としてユーザ端末プログラムPGuを記憶する記憶ユニット、スピーカ等の出力装置、タッチパネル等の入力装置といった各種のハードウエアが適宜に設けられ得るが、それらの図示は省略した。
資源回収装置6には、制御ユニット61と、記憶部62とが設けられる。また、制御ユニット61には各種の入力装置及び出力装置が適宜に接続され得るが、図6の例では検出装置64、圧縮装置(コンプレッサ)65、上述のリーダ13、及びモニタ12が接続されている。リーダ13及びモニタ12は上述のとおりであるが、これらは読み取り結果に応じた信号を制御ユニット61に入力したり、制御ユニット61からの出力信号に応じて選択画面等の各種画面を表示したりする。検出装置64は回収資源に関する情報を検出するための周知の検出装置である。検出装置64は資源の回収に必要な各種の情報を検出する装置として適宜に構成されてよいが、例えば回収資源が適切な素材(プラスチック)であるか検出したり、回収資源の容量(種類)及び本数を検出したりし、それらの検出結果に応じた信号を制御ユニット61に入力する。圧縮装置65は、回収したペットボトルPBを圧縮する周知の装置である。圧縮装置65は圧縮部に設けられ、制御ユニット61からの信号に応じて回収したペットボトルPBの圧縮を実行する。
記憶部32は、ハードディスクアレイ等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)を含んだ記憶ユニットによって構成される。記憶部62には、制御ユニット61にて参照されるべきコンピュータプログラムPGd及びデータが記憶される。このようなデータには各種のデータが適宜に含まれ得るが、図5の例では機体データMDが示されている。機体データMDは、資源回収装置6(自己)に関する各種の情報を管理するためのデータである。機体データMDには、例えば自己の機体ID、及び自己が設置される店舗FRを示す店舗IDといった情報が記述される。
制御ユニット61は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要な内部記憶装置を含んだコンピュータユニットとして構成される。制御ユニット61には、そのハードウエアとコンピュータプログラムPGdとの組み合わせによって各種の論理的装置が構成されるが、図6の例ではリサイクルサービスに関連する論理的装置として、資源判別部66、情報管理部67、装置制御部68が示されている。
資源判別部66は、回収資源の内容を判別するための各種の処理を行う論理的装置である。例えば、このような処理には、検出装置64の検出結果を取得し、その取得結果に基づいて回収されたペットボトルPBの種類、及び本数を判別する処理が含まれる。装置制御部68は、制御ユニット61に接続される各種の出力装置等を制御するための各種の処理を行う論理的装置である。例えば、このような処理には、モニタ12の表示を制御したり、圧縮装置65の動作を制御したりする処理が含まれる。情報管理部67は、回収されたペットボトルPBに関する情報を管理するための各種の処理を行う論理的装置である。このような処理には、例えばワンタイムパスワードを生成したり、資源判別部66の判別結果及び機体データMD等に基づいて回収関連情報を生成したり、その回収関連情報を含む二次元コードTCを生成したりする処理が含まれる。例えば、情報管理部67は、このような処理の一つとして回収情報生成処理を実行する。回収情報生成処理の手順の詳細は後述する。
(回収データの構成)
次に、図7を参照して、回収データRDの詳細について説明する。図7は、回収データRDの構成の一例を示す図である。回収データRDは資源の特徴や管理要素の都合等に応じて各種の情報を適宜に含み得るが、図7の例は空き容量の算出と関連する部分を示している。図7に示すように、回収データRDは、資源回収装置6(機体)毎に空き容量を管理するための回収レコードRDRを含んでいる。また、回収レコードRDRは、このような管理を実現するために、“機体ID”、“最大量”、“使用量”、“空き容量”及び“累計回収量”の情報を含んでいる。
“機体ID”は、上述のとおり各資源回収装置6を識別するために資源回収装置6毎にユニークな機体IDの情報である。“最大量”は、各資源回収装置6に設けられる収容部の最大容量(一例として体積)を示す情報である。“使用量”は、収容部の現在の使用量(回収量)を示す情報である。使用量はリセット条件(一例として収容部の資源が回収された場合に満たれる条件)に基づいてゼロにリセットされるため、前回のリセット時から現在までに回収されたペットボトルPBの総量に相当する。また、回収情報に基づいて今回の回収内容が判別されると、その回収内容は使用量の情報として“使用量”に反映される。“空き容量”は、収容部の空き容量(残量)を示す情報である。空き容量は、一例として最大量と使用量とに基づいて算出される。“累計回収量”は、所定期間(リセット条件とは別に設定される期間)における回収量の累計量を示す情報である。回収レコードRDRには、これらの情報が相互に関連付けられるように記録されている。なお、回収レコードRDRには、これらに限定されず、回収資源の管理の都合等に応じて適宜の情報が含まれていてよい。あるいは、上述の各情報が適宜に省略されてもよい。
(ネットワークシステムの処理)
次に、図8~図10を参照して、リサイクルサービスに関連してネットワークシステム1で実行される回収情報生成処理、特典要求処理、及び容量管理処理について説明する。回収情報生成処理は、資源の回収に伴い資源回収装置6にて実行される処理である。具体的には、回収情報処理は、回収した資源に対応する回収関連情報を生成するための処理である。図8の例は、ワンタイムパスワードにて回収情報の再使用が制限される場合の回収情報生成処理を示している。この場合、情報管理部67は資源が回収される(収容部に収容される)毎に図8の回収情報生成処理を開始し、まず回収資源の内容を取得する(ステップS101)。この取得は適宜に実現されてよいが、一例として資源判別部66の判別結果を取得することにより実現される。
続いて情報管理部67は、今回の回収資源の内容(回収情報)を保護すべきワンタイムパスワードを生成する(ステップS102)。この生成は所定の手順に従って実行される。次に情報管理部67は、機体データMDを参照しつつ、回収関連情報を生成する(ステップS103)。具体的には、情報管理部67は、ステップS101にて取得した回収情報、ステップS102にて生成したワンタイムパスワード、機体ID”、店舗ID、日時情報といった情報が含まれるように回収関連情報を生成する。
続いて情報管理部67は、ステップS103で生成した回収関連情報を含むコードを生成する(ステップS104)。このようなコードの一例として、上述のように二次元コードTCが使用される。このため、情報管理部67は、ステップS104において所定の規格に準拠してステップS103の回収関連情報を含むように二次元コードTCを生成する。次に情報管理部67は、ステップS104で生成した二次元コードTCをモニタ12に表示させる(ステップS105)。つまり、情報管理部67は、ステップS104で生成した二次元コードTCを表示するようにモニタ12を制御することによりユーザ端末装置5に二次元コードTCに含まれる回収関連情報を提供する。そして、この表示の後に情報管理部67は今回の回収情報生成処理を終了する。これにより、図4の例のF2の手順が実現される。具体的には、回収資源の内容に応じた回収関連情報を含む二次元コードTCが生成され、その二次元コードTCがモニタ12に表示される。また、その二次元コードTCの使用はワンタイムパスワードにより一回に制限される。
特典要求処理は、回収内容に応じた特典を特典付与システム30に要求するための処理である。図9の例は、複数の特典をそれぞれ付与する複数の特典付与システム30が用意される場合の特典要求処理を示している。この場合、特典管理部25は、ユーザ端末装置5から特典が要求される(例えば図4の例のF6で選択機会において選択された特典の情報を含む要求が実行される)毎に図9の特典要求処理を開始し、まず今回の要求に対応する回収資源の内容(回収情報)を取得する(S201)。
続いて特典管理部25は、ステップS201で取得した回収資源の内容に基づいて付与されるべき特典を判別する(ステップS202)。例えば、特典管理部25は、第1特典、或いは第2特典といった複数の特典候補のうち、今回付与されるべき特典(例えば図4の例の第2特典)を特典の要求に含まれる選択結果(所定の条件の一例)に基づいて特定する。また、回収資源の内容に応じた特典の価値が資源回収システム20において算出される場合、特典管理部25はその回収資源の内容に対応する特典の価値を算出する。具体的には、例えば特典としてポイントが付与される場合、特典管理部25は今回の回収資源の内容に対応して付与されるべきポイントの量を判別する。この判別は一例として上述のとおり換算データCDに基づいて実行される。つまり、特典管理部25は、換算データCDを参照しつつ、今回回収されたペットボトルPBの本数及び容量に対応するポイントの量(特典の価値)を算出する。
また、特典管理部25は、特典の判別の後にその特典の付与を要求すべき要求先を判別する(ステップS203)。例えば、特典管理部25は、付与対象の特典として第1特典が選択されている場合は第1特典付与システム30Aを、第2特典が選択されている場合は第2特典付与システム30Bを、それぞれ要求先として判別する。要求先(アクセス先)の情報は一例として換算データCDにおいて管理される。このため、特典管理部25はステップS203においても換算データCDを参照しつつ、要求先を判別する。
次に特典管理部25は、ステップS202で判別した特典(例えばポイント)をステップS203で判別した要求先(例えば第2特典付与システム30B)に要求する(ステップS204)。続いて特典管理部25は、その要求に応じて特典付与システム30によって実行された特典付与の付与結果を取得する(ステップS205)。また、特典管理部25は、その結果を取得すると、その結果を要求元のユーザ端末装置5に送信する(ステップS206)。そして、この送信の後に、特典管理部25は今回の特典要求処理を終了する。
図9の手順により、図4の例のF6~F7の手順が実現される。具体的には、資源回収装置6にて回収された資源の内容に応じた特典がその資源を提供した提供者Pに付与される。また、複数の特典候補が用意される場合において提供者Pによって選択された特典が付与対象の特典として利用される。つまり、回収資源の内容に応じた特典を付与する特典付与サービスが実現される。
容量管理処理は、各資源回収装置6の空き容量を算出するための処理である。回収管理部24は、ユーザ端末装置5から送信された回収関連情報の有効性(例えばワンタイムパスワードによる認証の成功)が認められると、図10の容量管理処理を開始し、まずその有効性が認められた回収関連情報を取得する(ステップS302)。
続いて回収管理部24は、ステップS301で取得した回収関連情報に基づいて、今回の資源を回収した資源回収装置6を判別する(ステップS302)。具体的には、回収管理部24は、回収関連情報に含まれる機体IDの情報を参照し、その機体IDに対応する資源回収装置6を今回の資源を回収した資源回収装置6と判別する。
次に回収管理部24は、回収関連情報に含まれる回収情報(回収資源の内容)に基づいて今回回収した資源の回収量を算出する(ステップS303)。例えば、回収管理部24は、回収情報に基づいて、まず回収資源としてのペットボトルPBの本数、及び種類を判別する。続いて回収管理部24は、種類毎に設定される体積に回収されたペットボトルPBの本数を積算し、その積算結果(体積)を今回回収した資源の回収量として算出する。
回収量は管理対象の単位(例えば重量)等に応じて適宜に算出されてよいが、一例としてこのように算出される。
また、回収管理部24は、今回の回収量を算出した後に、対象の資源回収装置6の使用量(リセット後から今回までの所定期間における回収量の累計量)を算出する(ステップS304)。前回までの使用量は一例として回収データRDに記録される。このため、回収管理部24は、回収データRDの“使用量”の情報を参照し、そこに記録される使用量(前回までの回収量)にステップS303で算出した今回の回収量を加算することにより、今回の回収後の使用量を算出する。同様に、回収管理部24は、ステップS304で今回の回収後の使用量を算出した後に、対象の資源回収装置6の収容部の空き容量(残量)を算出する(ステップS305)。具体的には、回収管理部24は、回収データRDの“最大量”に基づく対象の資源回収装置6の最大容量からステップS304で算出した今回の回収後の使用量を減算することにより収容部の空き容量を算出する。
続いて回収管理部24は、ステップS304及びステップS305の算出結果を反映するように回収データRDを更新する(ステップS306)。具体的には、回収管理部24は、ステップS304で算出した今回の回収後の使用量、及びステップS305で算出した今回の回収後の空き容量を、“使用量”、及び“空き容量”の情報にそれぞれ反映するように回収データRDを更新する。そして、この更新の後に回収管理部24は今回の容量管理処理を終了する。これにより、装置管理サービスが実現される。具体的には、ユーザ端末装置5から提供される回収資源の内容等に基づいて、今回資源を回収した資源回収装置6のその回収後の空き容量が提供される。
以上に説明したように、この形態によれば、特典付与システム30がリサイクルサービスにおいて各種ポイント(特典)を付与する役割を担うが、その特典付与システム30にはポイントの付与に必要な回収資源の内容を含む回収関連情報がユーザ端末装置5を介して提供される。より具体的には、資源回収装置6によって生成された回収関連情報は、ユーザ端末装置5を介してまず資源回収システム20に提供され、資源回収システム20においてポイント量に換算される。そして、その換算後のポイント量の情報が回収関連情報に相当する情報として資源回収システム20を介して特典付与システム30に提供され、その換算後のポイント量が特典付与システム30において実際に付与される。このため、特典付与システム30、或いは資源回収システム20と通信するための通信設備を資源回収装置6に設置することを省略することができる。これにより、このような通信設備の設置が必要な場合と比べて資源回収装置6の一台あたりのコストを抑えることができる。結果として、リサイクルサービスの実現に必要なコストの低減を図ることができる。
一方、資源回収装置6によって生成された回収関連情報は、ユーザ端末装置を介して資源回収システム20に提供され、資源回収システム20においてその回収関連情報を生成した資源回収装置6の使用量(所定期間における累計的な回収量)の算出に使用される。これにより、回収効率の高い店舗FR(設置場所)、店舗FRへのインセンティブ、或いは効率的な回収ルートといった各種の検討に必要な情報として各資源回収装置6の使用量の情報を提供することができる。あるいは、このような使用量に基づいて各資源回収装置6の空き容量の情報が算出される場合、各種の検討に必要な情報として各資源回収装置6の空き容量の情報を提供することができる。結果として、通信設備が設けられる装置が資源の回収に使用される場合に比べて、空き容量等の情報提供を含むリサイクルサービスの実現に必要なコストの低減を図ることができる。
以上の形態では、資源回収装置6の情報管理部67が、図8の処理を実行することにより本発明の情報生成手段、及び回収情報提供手段として機能する。具体的には、情報管理部67が、図8のステップS103の手順を実行することにより情報生成手段として、ステップS105の手順を実行することにより回収情報提供手段として、それぞれ機能する。また、資源回収システム20の回収管理部24が、図10の処理を実行することにより本発明の情報取得手段、回収量算出手段、及び残量算出手段として機能する。具体的には、回収管理部24が、図10のステップS301の手順を実行することにより情報取得手段として、ステップS304の手順を実行することにより回収量算出手段として、ステップS305の手順を実行することにより残量算出手段として、それぞれ機能する。さらに、資源回収システム20の特典管理部25が、図9のステップS205(場合によっては更にステップS202)の手順を実行することにより本発明のシステム情報提供手段として機能する。一方、回収データRDが、“最大量”の情報を含むことにより本発明の容量データとして機能する。
本発明は上述した形態に限定されず、適宜の変形又は変更が施された形態にて実施されてよい。また、本発明は、上述の形態、及び以下の変形等が施された形態に含まれる各種の技術的手段が適宜に組み合わされて得られる形態にて実施されてもよい。例えば、上述の形態における資源回収システム20、及び特典付与システム30は、各役割(各種処理等)の全部或いは一部を適宜に相互に担ってよい。つまり、本発明の資源回収システム20は、各種のシステム、及び資源回収装置6を適宜に含んでいてよく、それらが上述の役割の全部、或いは一部を適宜に実行してよい。
上述した実施の形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の各種の態様を以下に記載する。なお、以下の説明では、本発明の各態様の理解を容易にするために添付図面に図示された対応する部材を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の資源回収装置は、リサイクル可能な資源(PB)の回収に伴い、回収された資源としての回収資源の内容に応じた特典をユーザ(P)に付与するリサイクルサービスにおいて、前記資源を回収する役割を担う資源回収装置(6)であって、前記リサイクルサービスにおいて前記特典を付与する役割を担う特典付与装置(30)にネットワーク(NT)を介して接続されるユーザ端末装置(5)に提供されるべき情報として、前記特典の付与に必要な前記回収資源の内容を含む回収関連情報を生成する情報生成手段(67)と、前記特典付与装置を介して前記回収資源の内容に応じた前記特典が付与されるように、前記特典付与装置に前記回収資源の内容を提供するために接続される前記ユーザ端末装置に前記回収関連情報を提供する回収情報提供手段(67)と、を備えるものである。
本発明によれば、特典付与装置がリサイクルサービスにおいて特典を付与する役割を担うが、その特典付与装置には特典の付与に必要な回収資源の内容を含む回収関連情報がユーザ端末装置を介して提供される。このため、特典付与装置と通信するための通信設備を資源回収装置に設置することを省略することができる。これにより、このような通信設備の設置が必要な場合と比べて資源回収装置の一台あたりのコストを抑えることができる。結果として、リサイクルサービスの実現に必要なコストの低減を図ることができる。
特典として各種の特典が適宜に利用されてよい。例えば、回収資源の内容に応じて各種の物理的な特典が付与されてもよいし、各種の電子的な特典が付与されてもよい。このような電子的な特典には、例えばポイント(例えば現実の店舗において通貨と同様な価値を有するポイント、及びゲーム等の仮想空間において価値を有するポイントが含まれる)、或いは抽選等の特定のゲームをプレイする権利等が含まれる。また、例えば、一定時間で消滅するポイント等、所有者の使用以外の要素で消滅するタイプのポイントが特典として付与される場合といった特定の条件下において、このような特典の付与の回数、つまり一回の回収に対応する特典の付与の回数は制限されてなくてもよい。あるいは、このような特典の付与は、一回等の所定数に制限(限定)されてもよい。具体的には、例えば、本発明の資源回収装置の一態様において、前記情報生成手段は、前記資源の回収毎に各回収に対応する前記特典の付与を所定数に制限するための制限情報を更に含むように、前記資源の回収毎に前記回収関連情報を生成してもよい。
同様に、回収資源の内容に応じて付与される特典の種類は一種類であっても複数種類であってもよい。例えば、本発明の資源回収装置の一態様において、前記特典として、複数種類の特典が用意され、当該複数種類の特典のうち所定の条件に基づいて特定される一つの特典が付与されてもよい。
複数種類の特典が用意される場合において、回収資源の内容に応じて付与される特典は適宜に特定されてよい。例えば、複数種類の特典のうち実際に付与される特典は、回収資源の提供者の選択によって特定されてよい。あるいは、資源回収装置は(例えば設置場所や管理者等に応じて)適宜に各特典と関連付けられてよく、資源の回収に使用された資源回収装置に応じて実際に付与される特典が特定されてもよい。同様に、複数種類の特典うち最もお得な(価値の高い)特典、或いはキャンペーン中の特典といった各種の条件に応じて実際に付与される特典が特定されてもよい。これらの選択等は適宜の時期(あるいは装置)で実行されてよく、例えば特典付与装置において特典付与時に実行されてもよい。この場合、回収関連情報は特に特典を特定するための情報を含んでいなくてもよい。あるいは、これらの選択等は、資源回収装置にて実行されてもよい。この場合、回収関連情報は、提供者の選択結果や設置場所といった特典を特定するための情報を含んでいてもよい。また、実際に付与される特典は、一つの特典であってもよいし、複数の特典であってもよい。具体的には、例えば、複数種類の特典が用意される態様において、前記情報生成手段は、前記所定の条件において前記一つの特典を特定するための情報として使用される特典情報を含むように、前記回収関連情報を生成してもよい。
また、本発明の資源回収装置用のコンピュータプログラム(PGd)は、コンピュータ(61)を、上述の資源回収装置の各手段として機能させるように構成されたものである。
一方、本発明の資源回収システムは、上述の資源回収装置に接続される前記ユーザ端末装置にネットワーク(NT)を介して接続される資源回収システム(20)であって、前記ネットワークを介して前記ユーザ端末装置から前記回収関連情報を取得する情報取得手段(24)と、前記資源回収装置における前記回収資源の回収量として所定期間における前記回収量の累計量を前記回収関連情報の前記回収資源の内容に基づいて算出する回収量算出手段(24)と、を備えるものである。
本発明によれば、回収関連情報がユーザ端末装置を介して提供され、その回収関連情報に含まれる回収資源の内容に基づいて所定期間における回収量の累計量が算出される。これにより、複数の資源回収装置が設置される場合において、回収効率の高い設置場所、設置場所へのインセンティブ、或いは効率的な回収ルートといった各種の検討に必要な情報として各資源回収装置の累計的な回収量の情報を提供することができる。また、このような資源回収装置として上述の資源回収装置を利用できるので、通信設備が設けられる装置が使用される場合に比べて、累計的な回収量の情報提供を含むリサイクルサービスの実現に必要なコストの低減を図ることができる。
累計的な回収量の情報は適宜に活用されてよい。例えば、累計的な回収量の情報はそのまま使用されてもよいし、適宜に他の情報の算出等に活用されてもよい。例えば、本発明の資源回収システムの一態様として、前記資源回収装置が前記回収資源として収容可能な容量の情報が記述された容量データ(RD)、及び前記回収量の累計量に基づいて、前記資源回収装置が収容可能な前記回収資源の残量としての空き容量を算出する残量算出手段(24)を備える態様が採用されてもよい。この場合、複数の資源回収装置が設置される場合において、各種の検討に必要な情報として各資源回収装置の空き容量の情報を提供することができる。
資源回収システムは各種の役割を兼務してもよい。例えば、資源回収システムは特典付与装置を含んでいてもよい。つまり、資源回収システムは特典付与装置として機能してもよい。あるいは、資源回収システムは、特典付与装置とは別に設けられてもよい。つまり、資源回収システムは、特典付与装置とは独立した別の装置(システム)として構築されてもよい。資源回収システムが特典付与装置とは別に用意(構築)される場合において、回収関連情報は適宜に特典付与装置に提供されてよい。例えば、ユーザ端末装置は特典付与装置に直接的に接続され、回収関連情報はユーザ端末装置から特典付与装置に直接提供されてもよい。あるいは、ユーザ端末装置は資源回収システムを介して間接的に特典付与装置に接続され、回収関連情報はユーザ端末装置から資源回収システムを介して間接的に特典付与装置に提供されてもよい。具体的には、例えば、本発明の資源回収システムの一態様として、前記特典付与装置にネットワーク(NT)を介して接続され、前記ユーザ端末装置と前記特典付与装置との間に介在することにより前記回収関連情報が前記ユーザ端末装置から間接的に前記特典付与装置に提供されるように、当該回収関連情報を前記特典付与装置に提供するシステム情報提供手段(25)を備える態様が採用されてもよい。
回収資源の内容に応じて付与される特典として複数種類の特典が用意される場合において、複数種類の特典は適宜に付与されてよい。例えば、一台の特典付与装置を介して複数種類の特典が付与されてもよいし、複数種類の特典付与装置を介して複数種類の特典が付与されてもよい。複数種類の特典付与装置を介して複数種類の特典が付与される場合、各特典付与装置は一種類の特典を付与してもよいし、二種類以上の特典を付与してもよい。具体的には、例えば、回収関連情報が資源回収システムを介して特典付与装置に提供される態様において、前記特典付与装置として、複数種類の特典をそれぞれ提供する複数の特典付与装置(30A、30B)が用意され、前記システム情報提供手段は、所定の条件に基づいて前記複数種類の特典のうちの一つの特典を特定し、前記複数の特典付与装置のうち当該一つの特典に対応する特典付与装置に前記回収関連情報を提供してもよい。
また、本発明の資源回収システム用のコンピュータプログラム(PG1)は、コンピュータ(21)を、上述の資源回収システムの各手段として機能させるように構成されたものである。本発明の資源回収装置用のコンピュータプログラム、或いは資源回収システム用のコンピュータが実行されることにより、本発明の資源回収装置、或いは資源回収システムを実現することができる。
6 資源回収装置
20 資源回収システム
21 制御部(コンピュータ)
24 回収管理部(情報取得手段、回収量算出手段、残量算出手段)
25 特典管理部(システム情報提供手段)
30 特典付与システム(特典付与装置)
61 制御ユニット(コンピュータ)
67 情報管理部(情報生成手段、回収情報提供手段)
NT ネットワーク
PB ペットボトル(資源)
RD 回収データ(容量データ)

Claims (10)

  1. リサイクル可能な資源の回収に伴い、回収された資源としての回収資源の内容に応じた特典をユーザに付与するリサイクルサービスにおいて、前記資源を回収する役割を担う資源回収装置であって、
    前記リサイクルサービスにおいて前記特典を付与する役割を担う特典付与装置にネットワークを介して接続されるユーザ端末装置に提供されるべき情報として、前記特典の付与に必要な前記回収資源の内容を含む回収関連情報を生成する情報生成手段と、
    前記特典付与装置を介して前記回収資源の内容に応じた前記特典が付与されるように、前記特典付与装置に前記回収資源の内容を提供するために接続される前記ユーザ端末装置に前記回収関連情報を提供する回収情報提供手段と、
    を備える、資源回収装置。
  2. 前記情報生成手段は、前記資源の回収毎に各回収に対応する前記特典の付与を所定数に制限するための制限情報を更に含むように、前記資源の回収毎に前記回収関連情報を生成する、請求項1に記載の資源回収装置。
  3. 前記特典として、複数種類の特典が用意され、当該複数種類の特典のうち所定の条件に基づいて特定される一つの特典が付与される、請求項1又は2に記載の資源回収装置。
  4. 前記情報生成手段は、前記所定の条件において前記一つの特典を特定するための情報として使用される特典情報を含むように、前記回収関連情報を生成する、請求項3に記載の資源回収装置。
  5. コンピュータを、請求項1~4のいずれか一項に記載の資源回収装置の各手段として機能させるように構成されたコンピュータプログラム。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載の資源回収装置に接続される前記ユーザ端末装置にネットワークを介して接続される資源回収システムであって、
    前記ネットワークを介して前記ユーザ端末装置から前記回収関連情報を取得する情報取得手段と、
    前記資源回収装置における前記回収資源の回収量として所定期間における前記回収量の累計量を前記回収関連情報の前記回収資源の内容に基づいて算出する回収量算出手段と、
    を備える、資源回収システム。
  7. 前記資源回収装置が前記回収資源として収容可能な容量の情報が記述された容量データ、及び前記回収量の累計量に基づいて、前記資源回収装置が収容可能な前記回収資源の残量としての空き容量を算出する残量算出手段を備える、請求項6に記載の資源回収システム。
  8. 前記特典付与装置にネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末装置と前記特典付与装置との間に介在することにより前記回収関連情報が前記ユーザ端末装置から間接的に前記特典付与装置に提供されるように、当該回収関連情報を前記特典付与装置に提供するシステム情報提供手段を備える、請求項6又は7に記載の資源回収システム。
  9. 前記特典付与装置として、複数種類の特典をそれぞれ提供する複数の特典付与装置が用意され、
    前記システム情報提供手段は、所定の条件に基づいて前記複数種類の特典のうちの一つの特典を特定し、前記複数の特典付与装置のうち当該一つの特典に対応する特典付与装置に前記回収関連情報を提供する、請求項8に記載の資源回収システム。
  10. コンピュータを、請求項6~9のいずれか一項に記載の資源回収システムの各手段として機能させるように構成されたコンピュータプログラム。
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