JP2023122994A - 電動送風機、および、それを用いた電気掃除機 - Google Patents

電動送風機、および、それを用いた電気掃除機 Download PDF

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武史 本多
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賢宏 伊藤
Masahiro Ito
聡 菊地
Satoshi Kikuchi
誠二 坂上
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Abstract

【課題】電動送風機における回転電機の冷却性を向上する。【解決手段】電動送風機100は、回転軸121と回転軸121を支持する軸受122とを有する回転子120と、固定子コア111と電機子巻線113とを有する固定子110と、回転子120と固定子110とを内包する円筒状のフレーム150と、を備える。固定子コア111は、円筒側面から凹んで構成される凹部165を有し、フレーム150は軸方向において固定子コア111より羽根車20から遠い側に第1の貫通孔(吸気孔141)と、軸方向において固定子コア111より羽根車20側に側面を半径方向に貫通する第2の貫通孔(排気孔131)とを有し、凹部165に対向する対向部位166は径方向外側を全閉するように構成され、凹部165とフレーム150とで囲まれた凹部流路58は、固定子コア111の軸方向端面において軸方向に開口するように構成される。【選択図】図9

Description

本発明は、電動送風機、および、それを用いた電気掃除機に関する。
従来、例えば特許文献1に記載された電動送風機が知られている。特許文献1に記載された電動送風機は、回転電機の格納部の羽根車から遠い側および側面に開口を設けることで、流れ場の気圧差により羽根車から遠い側から吸気して回転電機を冷却し、側面から排気されて主流に合流する冷却風流路を構成する。これにより、特許文献1に記載された電動送風機は、主流の一部を誘導し、直接回転電機に当てることで冷却する方式に対して、主流の風量を増加させて送風効率を向上することができる。
特開2021-71082号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の電動送風機は、回転電機の格納部の各開口における気圧差で冷却風を吸気するため、主流の一部を誘導して回転電機に直接当てる方式に対して、冷却流量を低下させてしまう。加えて、従来の電動送風機は、冷却流路が固定子コアとハウジングのわずかな隙間などで構成されており、流路抵抗が大きくなるため、これによっても、冷却流量を低下させてしまう。更に、従来の電動送風機は、冷媒が排気される側面の開口が軸方向に連設されるディフューザやハウジングの分割位置に依存するため、開口の面積や位置に制約があり、冷却風量の設計自由度が限られていた。そのため、従来の電動送風機は、冷却風量が不足することで、回転電機が高温となり、回転電機の性能劣化を招く可能性がある。したがって、従来の電動送風機は、回転電機の冷却性能に関して改善の余地を残している。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、回転電機の冷却性能を向上する電動送風機、および、それを用いた電気掃除機を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、電動送風機であって、回転軸と前記回転軸を支持する軸受とを有する回転子と、固定子コアと電機子巻線とを有する固定子と、前記回転子と前記固定子とを内包する円筒状のフレームと、前記フレームを固定するハウジングと、前記回転軸の一端側に固定された羽根車と、を備え、前記フレームは、前記固定子コアと当接するモータケースと、前記モータケースに軸方向において固定されるエンドブラケットと、を有するとともに、軸方向において前記固定子コアに対して前記羽根車から遠い側に形成された第1の貫通孔と、軸方向において前記固定子コアに対して前記羽根車側に、側面を半径方向に貫通するように形成された第2の貫通孔と、を有し、前記固定子コアは、円筒側面から凹んで構成される凹部と、前記モータケースの側壁から離反する離反部分と、を有し、前記フレームの前記モータケースは、回転軸方向において前記固定子コアを覆うように構成され、前記モータケースの、前記凹部に対向する対向部位は半径方向外側を全閉するように構成され、前記凹部と前記モータケースとで囲まれた空間部は、前記固定子コアの軸方向端面において軸方向に開口する構成とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、回転電機の冷却性能を向上することができる。
実施形態1に係る電動送風機を搭載する電気掃除機のスティック状態の外観を示す斜視図である。 実施形態1に係る電動送風機を搭載する電気掃除機のハンディ状態の外観を示す斜視図である。 実施形態1に係る電動送風機を搭載する掃除機本体の縦断面図である。 実施形態1に係る電動送風機の外観図である。 図4に示すY1-Y1線に沿って電動送風機を切断した場合の電動送風機の断面図である。 実施形態1に係る電動送風機に用いる回転電機の分解斜視図である。 回転電機の斜視図である。 図5と図7に示すX1-X1線に沿って回転電機を切断した場合の電動送風機の断面図である。 電動送風機内の流体の流れを示す概念図である。 比較例の電動送風機の回転電機の構造図である。 比較例の回転電機の固定子コアと実施形態1の回転電機の固定子コアの温度上昇の実測結果である。 実施形態2に係る電動送風機に用いる回転電機の斜視図である。 実施形態3に係る電動送風機に用いる回転電機の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<電動送風機を搭載する電気掃除機の構成>
本実施形態1に係る電動送風機100は、例えば、電気掃除機のファンモータとして用いるのに好適である。以下、図1から図3を参照して、本実施形態1に係る電動送風機100を搭載する電気掃除機300の構成について説明する。図1は、本実施形態1に係る電動送風機100を搭載する電気掃除機300の外観を示す斜視図である。図2は、電気掃除機300の外観を示す側面図である。図3は、掃除機本体の縦断面図である。
図1は、使用形態をスティック型にした時の電気掃除機300の構成を示している。一方、図2は、使用形態をハンディ型にした時の電気掃除機300の構成を示している。図1及び図2に示すように、電気掃除機300は、スティック型とハンディ型とに使用形態を適宜切り替えて使用できる充電式の電気掃除機である。ただし、電気掃除機300は、スティック型のみしか使用形態がない構成にしたり、ハンディ型のみしか使用形態がない構成にしたり、その他様々なタイプの構成にしたりすることができる。
図1に示すように、電気掃除機300は、塵埃を集塵する集塵室301と、集塵に必要な吸込気流を発生させる電動送風機100と、電動送風機100を収納する掃除機本体310と、を備えている。掃除機本体310の内部には、吸込気流を通す流路340が形成されている。また、電気掃除機300は、掃除機本体310に対して伸縮自在に設けられた伸縮パイプ302と、伸縮パイプ302の一端に設けられたグリップ部303と、グリップ部303に設けられた電動送風機100の入切を行うスイッチ部304と、を備えている。
図1に示す例では、電気掃除機300は、スティック状態で、かつ、伸縮パイプ302が伸ばされた状態になっている。また、掃除機本体310の他端には吸口体305が取り付けられ、掃除機本体310と吸口体305とが接続部306で繋がれている。
図2に示す例では、電気掃除機300は、ハンディ状態で、かつ、伸縮パイプ302が掃除機本体310内に収納され、グリップ部303が伸縮パイプ302側に近接した状態になっている。ハンディ状態での持ち手となるハンディグリップ部307は、掃除機本体310の上面側に、近接されたグリップ部303と集塵室301との間に設けられている。掃除機本体310の他端部には吸口体(隙間ノズル)308が取り付けられ、掃除機本体310と吸口体308とが接続部306で繋がれている。
図3は、図2に示すハンディ状態の電気掃除機300において、掃除機本体310から吸口体308を取り外した状態を示している。
図3に示すように、掃除機本体310の内部には、吸引力を発生させる電動送風機100と、電動送風機100に電力を供給する電池ユニット320と、電動送風機100を駆動する駆動用回路330とが設けられている。
電気掃除機300は、グリップ部303のスイッチ部304を操作することで、掃除機本体310に収納された電動送風機100(図1参照)が作動し、吸込気流を発生させる。そして、吸口体305(図1参照)又は吸口体308(図2参照)から塵埃を吸い込む。吸口体305(図1参照)又は吸口体308(図2参照)から吸い込まれた空気は、接続部306を通り、さらに掃除機本体310に設けられた流路を通って電動送風機100の前方に配置された集塵室301に送られ、集塵室301内に集塵される。集塵室301で塵挨が分離された後の空気は、電動送風機100を通り、掃除機本体310に形成された排気口(図示せず)から外部に排出される。
<電動送風機の構成>
以下、図4から図8を参照して、電動送風機100の構成について説明する。図4は、電動送風機100の外観図である。図5は、図4に示すY1-Y1線に沿って電動送風機100を切断した場合の回転電機200の断面図である。図6は、電動送風機100に用いる回転電機200の分解図である。図7は、回転電機200の斜視図である。図8は、図5と図7に示すX1-X1線に沿って回転電機200を切断した場合の回転電機200の断面図である。
ここでは、回転子120の径方向を「r(図6参照)」とし、回転子120の回転軸121の軸方向(回転軸方向)を「z(図6参照)」とし、回転子120の回転方向を「θ(図6参照)」として説明する。ただし、回転子120の回転軸方向zを単に「軸方向」と呼称し、回転方向θを「周方向」と呼称して説明する場合がある。
図4に示すように、電動送風機100は、羽根車20(図5参照)を覆うファンカバー10と、第1ハウジング30と第2ハウジング40とを有するハウジング29と、を備える。第1ハウジング30の爪突起37と第2ハウジング40の突出部44a及び嵌合孔44bについては、後記する。
ファンカバー10は、中空の円錐形状を呈している。ファンカバー10は、軸方向上下端面が開口した構造をしており、羽根車20(図5参照)の一部または全体を収容する。ファンカバー10は、羽根車20(図5参照)の軸方向上側から被せるように、第1ハウジング30に取り付けられる。電動送風機100は、ファンカバー10の突出部11を第1ハウジング30のポケット部38に差し込み、接着剤等をポケット部38に注入することにより、ファンカバー10と第1ハウジング30とを固定すると共に、流体の漏れを防ぐ。ファンカバー10の材質としては、樹脂等を挙げることができる。
図5に示すように、第1ハウジング30は、軸方向に垂直な平面を含む円板状の取付部34と、取付部34の外周から軸方向下向きに延伸して設けられる第1内側壁31と、第1内側壁31の径方向外側に空隙を介して設けられる第1外側壁33と、第1内側壁31と第1外側壁33とを連結しつつ、流体を減速させ、圧力を上昇させる第1ディフューザ32と、を備える。第2ハウジング40は、第2内側壁41と、第2外側壁43と、第2内側壁41と第2外側壁43とを連結しつつ、流体を減速させ、圧力を上昇させる第2ディフューザ42と、を備える。
第1ハウジング30と第2ハウジング40とは、第1ハウジング30の爪突起37を、第2ハウジング40の突出部44aに設けられた嵌合孔44bに嵌合させることにより、固定される。ただし、第1ハウジング30と第2ハウジング40とは、爪突起37と嵌合孔44bとの嵌合に加え、追加で接着等を用いて固定されるようにしてもよい。これにより、第1内側壁31と第2内側壁41とは、一体となって、軸方向に延伸する略肉厚円筒状の内側壁51を形成する。また、第1外側壁33と第2外側壁43とは、一体となって、軸方向に延伸する略肉厚円筒状の外側壁52を形成する。このような第1ハウジング30と第2ハウジング40とは、図6に示す排気孔131(第2の貫通孔)の径方向外側に空隙を介して対向する内側壁51(第1の側壁)と、内側壁51(第1の側壁)の半径方向外側に空隙を介して対向する外側壁52(第2の側壁)とを備える。本実施形態では、ハウジング29は、第1ハウジング30と第2ハウジング40とに分割されているが、一体として構成されていてもよい。第1ハウジング30および第2ハウジング40の材質としては、樹脂やアルミニウム合金等を挙げることができる。
電動送風機100は、内部に、羽根車20と、回転電機200と、を備える。回転電機200は、軸方向下側からモータケース130の軸受格納部132を第1ハウジング30の嵌合孔35に挿入し、第1ハウジング30の取付部34とモータケース130の円板部133が突き当たるようにして固定する。この時、第1ハウジング30の位置決め突起36を、モータケース130の位置決め孔134に挿入し、周方向の位置決めをする。本実施形態では、電動送風機100は、第1ハウジング30と回転電機200とをねじにより固定しているが、他の固定方法として接着、圧入、溶接等を用いてもよい。
ここで、図6を参照して回転電機200の構成について説明する。なお、図5に示す未説明の構成要素については、後記する。図6は、図5に示す回転電機200の上側部分が手前側(図面の左下側)になり、下側部分が奥側(図面の右上側)になるように、回転電機200を配置して示している。
図6に示すように、回転電機200は、固定子110と、固定子110の内部に配置される回転自在な回転子120と、固定子110と回転子120とを内包する円筒状のフレーム150と、を備える。フレーム150は、一方の端部が開口された円筒状のモータケース130と、モータケース130の開口部分を塞ぐ板状のエンドブラケット140と、を有する。
固定子110は、モータケース130により保持される。固定子110は、固定子コア111と、固定子コア111の内部に配置されたボビン112と、ボビン112に巻回された電機子巻線113と、を有する。固定子コア111の内周側には、ギャップGp(図8参照)を介して回転子120の外周面が固定子コア111の内周面に対向するように配置されている。固定子コア111の材質としては、鉄を主成分とした電磁鋼板を挙げることができる。また、ボビン112の材質としては、PBT(polybutylene terephthalate)等の樹脂を挙げることができる。また、電機子巻線113の材質としては、銅やアルミニウム合金等を挙げることができる。
回転子120は、回転の中心となる回転軸121と、回転軸121を支持する軸受122と、回転時の回転子120の振れを抑制するバランスリング123と、回転軸121に固定された複数極の永久磁石124と、高速回転時に永久磁石124の破損を防止するカバー125と、を有する。
回転子120は、回転軸121を中心として回転可能である。回転軸121は、シャフトと呼ばれる場合がある。回転軸121は、軸方向両側において、軸受122により回転自在に保持されている。軸受122は、モータケース130の軸受格納部132とエンドブラケット140の軸受格納部142とに嵌合され、保持される。バランスリング123は、切削加工等により形成され、回転子120のアンバランスを修正する機能がある。
バランスリング123の材質としては、樹脂、銅、アルミニウム合金等を挙げることができる。永久磁石124の材質としては、サマリウム鉄窒素磁石、ネオジム磁石、フェライト磁石等を挙げることができる。カバー125の材質としては、SUS(Steel Use Stainless)やCFRP(carbon fiber reinforced plastics)等を挙げることができる。
モータケース130は、円板部133と、側壁135と、を有している。円板部133は、回転電機200において、エンドブラケット140から離間する側の端部に配置される。円板部133の中心部には、軸受格納部132が形成されている。軸受格納部132は、円筒凸状を呈しており、エンドブラケット140から離間する方向に向けて延伸して形成されている。また、円板部133の軸受格納部132の周囲には、複数の位置決め孔134が形成されている。位置決め孔134は、円形状を呈しており、第1ハウジング30の位置決め突起36(図5参照)が挿入されることで、第1ハウジング30に対して所定の位置にモータケース130を配置させる。側壁135は、円板部133の外周部からエンドブラケット140の方向に向けて肉厚円筒状に延伸して形成されている。側壁135は、エンドブラケット140に近い側の端部が開口している。側壁135の円板部133付近の周面には、複数の排気孔131が形成されている。各排気孔131は、側壁135の周面において、周方向に延在するように形成されている。排気孔131は、モータケース130の軸方向において、固定子コア111に対して羽根車20(図5参照)側に、側面を半径方向に貫通するように形成された貫通孔である。
エンドブラケット140は、円板部143と、モータケース130の側壁135の内部に挿入される嵌合用凸部144と、を有している。円板部143の中心部には、軸受格納部142が形成されている。円板部143の軸受格納部142の周囲には、複数の吸気孔141が形成されている。吸気孔141は、モータケース130の軸方向において、固定子コア111に対して羽根車20(図5参照)から遠い側に形成された貫通孔である。図6に示す例では、各吸気孔141は円弧状を呈している。以下、吸気孔141と前記した排気孔131とを区別する場合に、「吸気孔141」を「第1の貫通孔」と呼称し、「排気孔131」を「第2の貫通孔」と呼称して説明する場合がある。
軸受格納部142は、円筒凸状を呈しており、モータケース130の円板部133から離間する方向に向けて延伸して形成されている。嵌合用凸部144は、円板部143の外周部からモータケース130の円板部133の方向に向けて肉厚円筒状に延伸して形成されている。
回転電機200は、固定子110の内部に回転子120を配置し、モータケース130の軸受格納部132とエンドブラケット140の軸受格納部142とに回転子120の軸受122を嵌合させた構成になっている。モータケース130の側壁135の径方向内周面とエンドブラケット140の嵌合用凸部144の径方向外周面は、嵌め合い構造になっている。側壁135の径方向内周面と嵌合用凸部144の径方向外周面とを中間ばめもしくは締りばめで嵌合させることにより、モータケース130とエンドブラケット140とが、固定され、一体となってフレーム150として機能する。なお、モータケース130とエンドブラケット140との他の固定方法としては、ねじ、加締め、接着等の方法が考えられる。図7は、モータケース130とエンドブラケット140とを固定した状態を示している。フレーム150は、回転軸121に垂直かつ羽根車20(図5参照)側の面において、回転子120によって、もしくは回転子120とハウジング29とによって、軸方向に全閉されるように構成される。
図5に戻り、回転子120の回転軸121の軸方向上側の端部には、羽根車20が取り付けられる。羽根車20は、傘部22と、複数の翼部21と、嵌合部材24と、を有している。傘部22は、中空の円錐状を呈している。複数の翼部21は、傘部22の外周面から径方向外側に突出するように形成されている。傘部22の中心部には、軸方向に円柱状に貫通する嵌合用貫通孔23が形成されている。嵌合用貫通孔23の軸方向下側には、略肉厚円筒状の嵌合部材24が固定されている。羽根車20は、嵌合用貫通孔23と嵌合部材24を回転軸121に嵌合させ、ナット25で回転軸121に螺着されることにより、回転軸121に固定される。なお、嵌合部材24と回転軸121との固定方法としては、接着、圧入等が考えられる。また、羽根車20と回転軸121の軸方向の固定方法としては、ナット25による螺着に加え、追加でナット25と回転軸121とを接着してもよい。羽根車20の材質としては、樹脂やアルミニウム合金等を挙げることができる。嵌合部材24の材質としては、炭素鋼等を挙げることができる。
電動送風機100は、回転電機200で羽根車20を回転させることにより、吸気口53からハウジング29の内部に流体を取り込む。そして、電動送風機100は、ハウジング29の内部で流体を流動させて、排気口55からハウジング29の外部に流体を排出する(図9に示す主流F1参照)。また、電動送風機100は、回転電機200で羽根車20を回転させることにより、吸気孔141と排気口55との間で発生する気圧差を利用して、吸気孔141からモータケース130の内部に流体を取り込む。そして、電動送風機100は、モータケース130の内部で排気孔131に向けて流体を流動させ、排気孔131を介してモータケース130の外部に流体を流動させた後、流体を折り返させて流動させ、排気口55からハウジング29の外部に流体を排出する(図9に示す主流F2参照)。
図8は、図5と図7に示すX1-X1線に沿って回転電機200を切断した場合の回転電機200の断面構成を示している。図8に示す回転電機200の断面構成は、回転軸121に対して垂直方向に切断した断面構成、つまり、固定子コア111を軸方向に対して垂直方向に切断した断面構成である。
本実施形態では、回転電機200は、3相交流電流により駆動されるものとする。図示しないパワーモジュールは、駆動信号に基づきスイッチング動作を行い、図示しないバッテリから供給される直流電力を3相交流電力に変換する。この3相交流電力は、電機子巻線113に供給され、回転磁界が固定子110に発生する。3相交流電流の周波数および位相は、図示しない制御回路および駆動回路により制御される。
図8に示すように、固定子コア111は、円環状のヨーク161の外周面と、モータケース130の側壁135との接触部位135aと、を有し、モータケース130の内部に固定される。固定方法は、中間ばめ、締りばめ、溶接、接着等が考えられ、これらのうち複数を組み合わせた方法であってもよい。モータケース130の、凹部165に対向する対向部位166は半径方向外側を全閉するように構成されている。即ち、凹部165とそれに対向する対向部位166とで閉断面を形成するように構成されている。
固定子コア111の内径側には、複数のスロット164とティース163とが、固定子コア111の全周に亘って均等な間隔で配置されている。図8では、スロット164とティース163のすべてに符号を付すことはせず、代表として一部のスロットとティースのみに符号を付している。その他の図も、図8と同様に、複数の同じ構成の全てに符号を付すことはせず、代表として一部の構成のみに符号を付している。
スロット164内には、ボビン112と電機子巻線113とが配置されている。ボビン112は、電機子巻線113と固定子コア111との絶縁距離を確保するとともに、電機子巻線113を巻回する際等において、固定子コア111の角部と接触して絶縁被膜が損傷することを防ぐ。電機子巻線113は、U相、V相、およびW相の複数の相に対応する複数の巻線で構成される。本実施形態では、三相4極の集中巻であるため、スロット164とティース163は、等間隔に6個設けられ、各ティース163に周方向においてU相、V相、W相、…の順番で巻回される。
固定子コア111は、モータケース130の側壁135から離反するように、円筒側面から凹んで形成された凹部165を備える。モータケース130の側壁135は、軸方向において固定子コア111を軸方向において覆い、凹部165に径方向に対向する部分において、全閉となるように(閉断面を形成するように)構成されている。これにより、回転電機200は、凹部流路58を形成する。凹部流路58は、凹部165とモータケース130の側壁135とで囲まれる空間部(閉断面を形成するように)である。凹部流路58は、羽根車20から遠い側の軸方向端部56aと羽根車20に近い側の軸方向端部56bとにおいて、ボビン112やモータケース130等の部品によって完全に閉塞されないように構成される。つまり、凹部流路58は、軸方向に流体が通過することができるように構成される。
第1ハウジング30の取付部34とモータケース130の円板部133と回転子120とは、軸方向から見て嵌合孔35を閉塞するように構成される。つまり、嵌合孔35は、取付部34と円板部133と回転子120のいずれかによって塞がれている。したがって、電動送風機100は、円板部133の内部から取付部34の外部へ向かう軸方向に貫通する流路が形成されないように、構成される。エンドブラケット140は、固定子コア111よりも羽根車20から遠い側に配置され、軸方向に貫通する吸気孔141を有している。モータケース130は、固定子コア111よりも羽根車20に近い側に、径方向に貫通する排気孔131を備える。モータケース130とエンドブラケット140の材質としては、炭素鋼やアルミニウム合金等の金属材料を適用する。
<電動送風機の動作>
以下、図9を参照して、電動送風機100の動作について説明する。図9は、電動送風機100内の流体の流れを示す概念図である。図9は、図4に示すY1-Y1線に沿って回転電機200を切断した場合の回転電機200の断面構成に対して、流体の流れを付加した概念図である。本実施形態では、流体が空気である場合を想定して説明するが、流体は油等の空気以外のものであってもよい。
まず、電動送風機100の動作原理を説明する。回転電機200が駆動することにより、回転軸121に固定された羽根車20が回転し、羽根車20の翼部21によって図9の軸方向上側から軸方向下側に向かって主流F1が生じる。以後、軸方向上側を上流側、軸方向下側を下流側と呼称して説明する場合がある。
主流F1は、吸気口53から吸気され、回転する羽根車20により増速されて、周方向に旋回する旋回成分と、軸方向に直進する直進成分とを持つ流速となる。続いて、主流F1は、第1ディフューザ32と第2ディフューザ42とを通過して、旋回成分が直進成分へ変換され、減速と昇圧がなされ、排気口55から排気される。このとき、吸気孔141と排気口55との間で発生する気圧差により、吸気孔141からモータケース130の内部に向かって冷却流F2が生じる。
続いて、冷却流F2について説明する。冷却流F2は、回転電機200を冷却する流体(冷却風)の流れであり、エンドブラケット140の吸気孔141から吸気され、凹部流路58(図8及び図9参照)やスロット164(図8参照)、ギャップGp(図8参照)を経由してモータケース130の排気孔131に向けて流れる。そして、冷却流F2は、排気孔131からモータケース130と第1ハウジング30の第1内側壁31との間に排気される。モータケース130と第1ハウジング30の第1内側壁31との間に排気された流体は、排気口55に向けて流れ、内側壁51の端面54付近で主流F1に合流する。
つまり、エンドブラケット140の吸気孔141から吸気された冷却流F2は、モータケース130の内部を上昇し、モータケース130の円板部133付近で折り返してモータケース130の排気孔131を通過し、モータケース130と第1ハウジング30の第1内側壁31との間を下降して、内側壁51の端面54に至る。
この間に、冷却流F2は、回転電機200を冷却する。また、冷却流F2は、モータケース130の円板部133付近で固定子コア111の上方に旋回流F3を発生させる。旋回流F3も、回転電機200を冷却する。
冷却流F2は、主流F1により作られる流れ場の圧力差を利用して冷媒(流体)を誘導する。主流F1の端面54における流路は、モータケース130の側壁135と、外側壁52との間の領域である。また、エンドブラケット140の吸気孔141における流路は、エンドブラケット140の軸受格納部142と、外側壁52との間の領域である。
ここで、モータケース130の側壁135と外側壁52との間の距離L1は、軸受格納部142と外側壁52との間の距離L2よりも小さいため、回転電機200における内側壁51の端面54付近の流路面積がエンドブラケット140の直下の流路面積よりも小さくなる。ベンチュリ効果により、流路面積が小さいと、流速が速くなるとともに、圧力が低くなり、逆に、流路面積が大きいと、流速が遅くなるとともに、圧力が高くなる。加えて、内側壁51の端面54付近の流路とエンドブラケット140に設けられている吸気孔141との間には第2ディフューザ42が設けられているため、内側壁51の端面54付近の流路から吸気孔141にかけて回転電機200内を流れる気体の流れ(冷却流F2)が減速、昇圧される。これにより、エンドブラケット140の吸気孔141の圧力の方が、内側壁51の端面54付近の流路における圧力よりも高くなる。そのため、図9に示す向きに冷却流F2が流れる。
次に、電動送風機100の作用効果について説明する。電動送風機100は、スロット164(図8参照)とギャップGp(図8参照)に加えて凹部流路58(図8及び図9参照)を有している。凹部流路58は、軸方向に開口して設けられることにより、冷却流F2の流路面積を大きくすることができるため、流路抵抗を低減して冷却流量を増大することができる。これにより、回転電機200の冷却を促進することができる。
モータケース130の側壁135は、固定子コア111を軸方向において覆うように構成され、凹部165に径方向に対向する部分において全閉となるように構成されている。また、モータケース130は、固定子コア111よりも羽根車20に近い側に、径方向に貫通する排気孔131を備えている。このような電動送風機100は、凹部流路58の途中で冷却流が径方向外側に漏れることなく、固定子コア111の羽根車20に近い側へ冷却流F2を誘導する。回転電機200の羽根車20に近い側は、冷却流F2の下流に位置するため、冷却流F2が吸気されるエンドブラケット140の吸気孔141と比較して、固定子コア111、軸受122および電機子巻線113からの熱伝達により冷媒(流体)の温度が高くなり、温度の上昇が懸念される。しかしながら、電動送風機100は、冷却流F2を羽根車20に近い側へ効率よく誘導するため、必要な冷却流量を確保することができ、回転電機200の羽根車20に近い側の温度を効率よく低減することができる。
なお、内側壁51は、エンドブラケット140よりも軸方向において羽根車20に近い側に配置されることが望ましい。これにより、電動送風機100は、モータケース130の側壁135と外側壁52との間の距離L1を、軸受格納部142と外側壁52との間の距離L2よりも小さくすることができる。このような電動送風機100は、ベンチュリ効果により、エンドブラケット140の吸気孔(第1の貫通孔)141の圧力の方を、内側壁51の端面54における圧力よりも高くできる。これにより、冷却流F2の吸気を促進することができる。
モータケース130は、第1ハウジング30および第2ハウジング40の別部品として構成される。これにより、モータケース130は、回転電機200の剛性および固定子コア111と取付部34に対する保持力を過度に損なわない範囲で、自由な位置および面積でモータケース130の排気孔131を設けることができる。これにより電動送風機100は、流路抵抗を低減して、冷却風量を増大させ、回転電機200の冷却を向上させることができる。
フレーム150(モータケース130およびエンドブラケット140)の材質は、高熱伝導かつ高剛性な金属を選択するとよい。これにより、電動送風機100は、冷却流F2への軸受122および固定子コア111からの熱伝達を促進して、回転電機200の温度を低減するとともに、回転電機200の剛性を高めて駆動時の振動・騒音を抑制することができる。
内側壁51は、モータケース130の排気孔131を、軸方向において少なくとも一部を覆うように構成される。そのため、排気孔131から排気された冷却流F2は、羽根車20から遠い側に流速の向きが変化する。これにより、冷却流F2は、モータケース130の側壁135の径方向外側を流れて放熱を促進しつつ、主流F1と流速ベクトルが揃った状態で合流するため、主流F1に対して垂直に流入するのと比較して、渦による閉塞効果等によって主流F1の流れを妨げることを防ぎ、送風性能を向上させることができる。
嵌合孔35は、軸方向から見て閉塞されるように構成される。つまり、嵌合孔35は、取付部34と円板部133と回転子120のいずれかによって塞がれ、円板部133から取付部34へ軸方向に貫通する流路が形成されないように構成される。これにより、凹部流路58(図8及び図9参照)やスロット164(図8参照)、ギャップGp(図8参照)を通った冷却流F2は、羽根車20に近い側へ漏れず、取付部34、円板部133、回転子120のいずれかに衝突して、排気孔131からモータケース130と第1ハウジング30の第1内側壁31との間に排気される。そのため、電動送風機100は、流体の衝突による熱伝達の促進で回転電機200の羽根車20に近い側の放熱を促進することができる。
図8に示すように、固定子コア111の凹部165は、ヨーク161から見て傾斜角度の小さい第1傾斜部162aと傾斜角度の大きい第2傾斜部162bとの2段階に屈曲して設けられてもよい。第1傾斜部162aと第2傾斜部162bは、モータケース130の側壁135から離反するように形成された離反部分である。これにより、電動送風機100は、凹部流路58の流路面積を拡大すると共に、固定子コア111の放熱面積を増加させ、回転電機200の冷却を向上させることができる。また、電動送風機100は、第1傾斜部162aと第2傾斜部162bのように屈曲する部位を3つ以上設けた場合も、同様に、凹部流路58の流路面積を拡大すると共に、固定子コア111の放熱面積を増加させ、回転電機200の冷却を向上させることができる。
モータケース130の側壁135の内周面には、固定子コア111の凹部165に嵌合するように、突起部136が設けられている。これにより、電動送風機100は、固定子コア111の周方向に対する保持力を向上でき、回転電機200の剛性を高めることができる。そのため、電動送風機100は、駆動時の振動や騒音を抑制することができる。
以下、図10と図11を参照して、比較例の電動送風機1000の固定子コア1111と本実施形態1に係る電動送風機100の固定子コア111の温度上昇の違いについて説明する。図10は、比較例の電動送風機1000の回転電機1200の構造図である。図11は、比較例の電動送風機1000の固定子コア1111と本実施形態1に係る電動送風機100の固定子コア111の温度上昇の実測結果である。
図10に示すように、比較例の電動送風機1000の回転電機1200は、本実施形態1に係る電動送風機100の回転電機200(図8参照)と比較すると、凹部流路58(図8参照)を有していない点で相違する。つまり、比較例の電動送風機1000の回転電機1200は、本実施形態1に係る電動送風機100の回転電機200(図8参照)と比較すると、モータケース130の側壁135から離反するように形成された離反部分(第1傾斜部162aと第2傾斜部162b(図8参照))を有していない点で相違する。また、比較例の電動送風機1000は、本実施形態1に係る電動送風機100の回転電機200(図8参照)と比較すると、固定子コア1111の外周面が全てモータケース130に覆われている点で相違する。
比較例の電動送風機1000に対して、本実施形態1に係る電動送風機100は、凹部流路58を有することで、冷却流F2(図9参照)の流路面積を増加して、冷却風量を向上させることができる。また、本実施形態1に係る電動送風機100は、凹部流路58において固定子コア111を直接冷却するとともに、固定子コア111の放熱面積を増加させることができる。このような本実施形態1に係る電動送風機100は、図11に示すように、比較例の電動送風機1000と比較すると、固定子コア111の温度上昇を0.8倍に低減することができる。
以上の通り、本実施形態1に係る電動送風機100によれば、回転電機200の冷却性能を向上することができる。また、電気掃除機300は、本実施形態1に係る電動送風機100を備えることにより、回転電機200の温度上昇を抑えて、送風性能を向上させることができるため、吸引力を向上させることができる。
[実施形態2]
以下、図12を参照して、本実施形態2に係る電動送風機100Aに用いる回転電機200Aの構成について説明する。図12は、本実施形態2に係る電動送風機100Aに用いる回転電機200Aの斜視図である。
図12に示すように、本実施形態2に係る電動送風機100Aに用いる回転電機200Aは、実施形態1に係る電動送風機100A用いる回転電機200(図7参照)と比較すると、モータケース130の側壁135に貫通孔137が形成されている点で相違している。本実施形態2では、モータケース130は、固定子コア111との接触部位135a(図8参照)において、貫通孔137として、径方向に貫通する少なくとも1つの第3の貫通孔を備えている。
本実施形態2に係る電動送風機100Aは、回転電機200Aのモータケース130において、軸方向の固定子コア111と重なる部分であって、ヨーク161(図8参照)と側壁135とが当接する部分の一部に、貫通孔137を追加して設けている。これにより、本実施形態2に係る電動送風機100Aは、回転電機200Aのモータケース130を軽量化すると同時に、冷却流F2が側壁135の径方向外側を流れる際に、貫通孔137により表出した固定子コア111を直接冷却することができる。
このような本実施形態2に係る電動送風機100Aは、実施形態1に係る電動送風機100よりも、さらに固定子コア111の冷却性能を向上させることができる。また、本実施形態2に係る電動送風機100Aは、貫通孔137の外縁部において、固定子コア111を接着、もしくは溶接することにより、固定子コア111の保持力を増加して破損を防ぎ、回転電機200Aの剛性を向上して振動、騒音を抑制することができる。
[実施形態3]
以下、図13を参照して、本実施形態3に係る電動送風機100Bに用いる回転電機200Bの構成について説明する。図13は、本実施形態3に係る電動送風機100Bに用いる回転電機200Bの斜視図である。
図13に示すように、本実施形態3に係る電動送風機100Bは、実施形態2に係る電動送風機100Aに用いる回転電機200A(図12参照)と比較すると、モータケース130の側壁135に第2吸気孔138が形成されている点で相違している。本実施形態3では、モータケース130は、軸方向において固定子コア111に対して羽根車20(図9参照)から遠い側に、第2吸気孔138として、径方向に貫通するように形成された少なくとも1つの第4の貫通孔を備える。
本実施形態3に係る電動送風機100Bでは、回転電機200Bのモータケース130は、軸方向において固定子コア111に対して羽根車20(図9参照)から遠い側に、第2吸気孔138を追加して設けている。これにより、本実施形態3に係る電動送風機100Bは、前記した実施形態2に係る電動送風機100A(図12参照)よりも、回転電機200Bのモータケース130を軽量化すると同時に、吸気孔141に加えて第2吸気孔138も冷却流F2の吸気口として機能させることができる。
このような本実施形態3に係る電動送風機100Bは、前記した実施形態2に係る電動送風機100A(図12参照)よりも、流路抵抗を減少させることができる。このような本実施形態3に係る電動送風機100Bは、前記した実施形態2に係る電動送風機100A(図12参照)よりも、さらに回転電機200の冷却性能を向上させることができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、各構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、前記した実施形態の回転電機200では、永久磁石124の極数を4極としているが、これに限らず、2極や6極など他の極数でもよい。なお、永久磁石124の着磁分布としては、極異方性、ハルバッハ配列、並行着磁、径方向着磁など各種の着磁分布が適用できる。
また、相数は3に限らず、1や6など他の整数を選択してもよい。
また、回転電機は、表面磁石型でもよいし、埋込磁石型でもよい。
また、電気掃除機300は、前記した実施形態1から実施形態3のいずれかに係る電動送風機100,100A,100Bを備えることにより、回転電機200の温度上昇を抑えて、送風性能を向上させることができるため、吸引力を向上させることができる。
10 ファンカバー
11 突出部
20 羽根車
21 翼部
22 傘部
3 嵌合用貫通孔
24 嵌合部材
25 ナット
29 ハウジング
30 第1ハウジング
31 第1内側壁
32 第1ディフューザ
33 第1外側壁
34 取付部
35 嵌合孔
36 位置決め突起
37 爪突起
38 ポケット部
40 第2ハウジング
41 第2内側壁
42 第2ディフューザ
43 第2外側壁
44a 突出部
44b 嵌合孔
51 内側壁(第1の側壁)
52 外側壁(第2の側壁)
53…吸気口
54 端面
55 排気口
56a,56b 軸方向端部
58 凹部流路(空間部)
100,100A,100B,1000 電動送風機
110,1110 固定子
111,1111 固定子コア
112 ボビン
113 電機子巻線
120 回転子
121 回転軸
122 軸受
123 バランスリング
124 永久磁石
125 カバー
130 モータケース
131 排気孔(第2の貫通孔)
132,142 軸受格納部
133 円板部
134 位置決め孔
135 側壁
135a 接触部位
136 突起部
137 貫通孔(第3の貫通孔)
138 第2吸気孔(第4の貫通孔)
140 エンドブラケット
141 吸気孔(第1の貫通孔)
143 円板部
144 嵌合用凸部
150 フレーム
161 ヨーク
162a 第1傾斜部(離反部分)
162b 第2傾斜部(離反部分)
163 ティース
164 スロット
165 凹部
166 対向部位
200,200A,200B,1200 回転電機
300 電気掃除機
301 集塵室
302 伸縮パイプ
303 グリップ部
304 スイッチ部
305 吸口体
306 接続部
307 ハンディグリップ部
308 吸口体
310 掃除機本体
320 電池ユニット
330 駆動用回路
340 流路
F1 主流
F2 冷却流
F3 旋回流
Gp ギャップ
L1,L2 距離

Claims (9)

  1. 回転軸と前記回転軸を支持する軸受とを有する回転子と、
    固定子コアと電機子巻線とを有する固定子と、
    前記回転子と前記固定子とを内包する円筒状のフレームと、
    前記フレームを固定するハウジングと、
    前記回転軸の一端側に固定された羽根車と、を備え、
    前記フレームは、前記固定子コアと当接するモータケースと、前記モータケースに軸方向において固定されるエンドブラケットと、を有するとともに、軸方向において前記固定子コアに対して前記羽根車から遠い側に形成された第1の貫通孔と、軸方向において前記固定子コアに対して前記羽根車側に、側面を半径方向に貫通するように形成された第2の貫通孔と、を有し、
    前記固定子コアは、円筒側面から凹んで構成される凹部と、前記モータケースの側壁から離反する離反部分と、を有し、
    前記フレームの前記モータケースは、回転軸方向において前記固定子コアを覆うように構成され、
    前記モータケースの、前記凹部に対向する対向部位は半径方向外側を全閉するように構成され、
    前記凹部と前記モータケースとで囲まれた空間部は、前記固定子コアの軸方向端面において軸方向に開口するように構成される
    ことを特徴とする電動送風機。
  2. 請求項1に記載の電動送風機において、
    前記ハウジングは、前記第2の貫通孔の径方向外側に空隙を介して対向する第1の側壁と、前記第1の側壁の半径方向外側に空隙を介して対向する第2の側壁とを備え、
    前記第1の側壁は、前記第2の貫通孔よりも軸方向において羽根車側に設けられる
    ことを特徴とする電動送風機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動送風機において、
    前記フレームの材質が金属である
    ことを特徴とする電動送風機。
  4. 請求項2に記載の電動送風機において、
    前記ハウジングの前記第1の側壁は、軸方向において前記第2の貫通孔の少なくとも一部を覆うように構成される
    ことを特徴とする電動送風機。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電動送風機において、
    前記フレームは、前記回転軸に垂直かつ前記羽根車側の面において、前記回転子によって、もしくは前記回転子と前記ハウジングとによって、軸方向に全閉されるように構成される
    ことを特徴とする電動送風機。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の電動送風機において、
    前記モータケースは、前記固定子コアとの接触部位において、径方向に貫通する少なくとも1つの第3の貫通孔を備える
    ことを特徴とする電動送風機。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電動送風機において、
    前記モータケースは、軸方向において前記固定子コアに対して羽根車から遠い側に、径方向に貫通するように形成された少なくとも1つの第4の貫通孔を備える
    ことを特徴とする電動送風機。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電動送風機において、
    前記固定子コアの前記凹部は、傾斜角度が大きくなるように少なくとも2段階に屈曲して構成される
    ことを特徴とする電動送風機。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の電動送風機を備える
    ことを特徴とする電気掃除機。
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