JP2023122948A - 回転角度検出装置、回転角度検出方法および回転角度検出システム - Google Patents

回転角度検出装置、回転角度検出方法および回転角度検出システム Download PDF

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【課題】小型化および低廉化を図ることができ、かつ検出精度を向上させることが可能な回転角度検出装置を提供する。【解決手段】あらかじめ定められた2以上の個数の極対を一つのリング状にして備える回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置であって、極対ごとの磁束の変化から回転体の電気角を演算する電気角演算部と、極対の磁束の強度からあらかじめ定められた閾値以上となる原点極対を検出し、原点極対にあらかじめ定められた極対番号を原点極対番号として設定する原点極対検出部と、電気角、及び、原点極対番号に基づいて回転体の極対ごとに極対番号を設定する極対番号設定部と、電気角、及び、原点極対番号に基づいて設定された極対番号から回転体の絶対機械角を演算する絶対機械角演算部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置、回転角度検出方法および回転角度検出システムに関する。
例えば、特許文献1には、被検出回転体が結合される回転軸を有する位置検出センサが記載されている。回転軸には、周方向に多数の異極が交互に配置された第1のロータおよび、周方向に一対の異極が配置された第2のロータが、それぞれ固定されている。また、これらのロータを収容するハウジングには、第1のロータに対して径方向外側から対向する第1のセンサおよび、第2のロータに対して径方向外側から対向する第2のセンサが、それぞれ設けられている。
そして、第1のセンサはデジタルパルスを出力し、第2のセンサはアナログ出力を発生し、第1のセンサのセンサ信号及び第2のセンサのセンサ信号を合わせて補間することで絶対機械角を演算している。
特開平10-311742号公報
しかしながら、特許文献1に記載された位置検出センサでは、回転軸の同軸上に一対のロータを固定する必要があり、かつハウジングにはそれぞれのロータに対応させて一対のセンサを設ける必要があった。したがって、部品点数が増加して部品コストの増加および大型化を招き、かつ製造コストがアップするという課題があった。また、回転軸の慣性モーメントが大きくなるために制御性が低下して停止精度が低下するという問題もあった。
本発明の目的は、低コスト化、省スペース化および簡素化・簡易化を図ることができ、かつ検出精度を向上させることが可能な回転角度検出装置、回転角度検出方法および回転角度検出システムを提供することにある。
本開示の一態様では、あらかじめ定められた2以上の個数の極対を一つのリング状にして備える回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置であって、極対ごとの磁束の変化から回転体の電気角を演算する電気角演算部と、極対の磁束の強度からあらかじめ定められた閾値以上となる原点極対を検出し、原点極対にあらかじめ定められた極対番号を原点極対番号として設定する原点極対検出部と、電気角、及び、原点極対番号に基づいて回転体の極対ごとに極対番号を設定する極対番号設定部と、電気角、及び、原点極対番号に基づいて設定された極対番号から回転体の絶対機械角を演算する絶対機械角演算部と、を備える。
本開示の一態様によれば、低コスト化、省スペース化および簡素化・簡易化を図ることができ、かつ検出精度を向上させることが可能な回転角度検出装置、回転角度検出方法、回転角度検出プログラムおよび回転角度検出システムを実現できる。
図1は、回転角度検出装置を含む回転角度検出システムの概要を示す部分断面図である。 図2は、12極のリングマグネットおよび2極のリングマグネットの検出磁束密度[T]比較する図である。 図3は、実施の形態1のリングマグネットおよび検出磁束密度を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る機械角および絶対機械角の関係を示す図である。 図5は、実施の形態1に係る回転角度検出装置および回転角度検出システムの一部を示すブロック図である。 図6は、実施の形態1に係る回転角度検出装置の動作例を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態1の変形例1のリングマグネットおよび検出磁束密度を示す図である。 図8は、実施の形態1の変形例2のリングマグネットおよび検出磁束密度を示す図である。 図9は、実施の形態1の変形例3、4のリングマグネットを示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
<実施の形態1>
図1は回転角度検出装置を含む回転角度検出システムの概要を示す部分断面図を、図2は12極のリングマグネットおよび2極のリングマグネットの検出磁束を比較する図を、図3は実施の形態1のリングマグネットおよび検出磁束を示す図をそれぞれ示している。なお、検出磁束は正弦波及び余弦波の2つの電気信号として出力されるが、図2及び図3では、正弦波の電気信号として出力される検出磁束だけを示して説明している。
図1に示される回転角度検出システム1000は、例えば、産業用ロボットの関節駆動用サーボモータ(図示せず)に組み込まれる場合がある。この場合には、回転角度検出装置100に電気的に接続され、かつ産業用ロボットを制御するコントローラCTは、関節駆動用サーボモータの回転状態を正確に把握しつつ、当該関節駆動用サーボモータを高精度で制御することが可能となっている。なお、回転角度検出装置100の使用用途はこれに限定されるものではない。すなわち、磁気センサと多極のマグネットを搭載する角度センサ又は角度変換装置であって、角度を演算するCPU・FPGAなどのデバイスを有する駆動制御回路全般に本実施形態の回転角度検出装置100を適用することが可能である。また、回転角度検出装置100の機能はコントローラCTに含まれるように構成されてもよい。この場合には、回転角度検出装置100の機能がコントローラCTのCPUに組み込まれるか、回転角度検出装置100のCPUがコントローラCTに含まれるように構成される。なお、以下の実施形態では、回転角度検出装置100が、産業用ロボットの関節駆動用サーボモータ(図示せず)に組み込まれる場合について説明する。
回転角度検出システム1000は、略円盤状に形成された中空のハウジング11を備えてもよい。ハウジング11は、略円筒状に形成された側壁部12と、当該側壁部12の軸方向一側(図中上側)を閉塞する天板部13と、側壁部12の軸方向他側(図中下側)を閉塞する底板部14と、を備えている。そして、天板部13および底板部14の中心部分には、それぞれ貫通孔13a,14aが設けられ、これらの貫通孔13a,14aには、中空シャフト(回転体)16が貫通可能となっている。
また、底板部14には、基板支持部14bが一体に設けられている。基板支持部14bはハウジング11の内側に突出して設けられ、当該基板支持部14bには、磁気検出ユニットとして機能するMRセンサ15aが実装されたセンサ基板15が固定ネジ等(図示せず)により固定されている。これにより、MRセンサ15aは、ハウジング11に設けられ、かつハウジング11の軸方向中央部に配置される。なお、センサ基板15は、コネクタ部材(図示せず)を介してコントローラCTに電気的に接続され、MRセンサ15aの検出信号(検出磁束密度[T])を電気信号に変換した信号は、回転角度検出装置100に出力される。
ここで、MRセンサ15aは、中空シャフト16により回転されるリングマグネット20Aの磁束(磁場)を計測する磁気センサであって、具体的には、磁気抵抗効果素子(Magneto Resistive Sensor)を採用する。MRセンサ15aには、磁気検出部として機能する一対のMRセンサ15a1及びMRセンサ15a2が含まれる。MRセンサ15a1及びMRセンサ15a2は、物理的に異なるICパッケージによって供給されてもよいし、一つのICパッケージに収納されるように構成されてもよい。また、本実施形態では、MRセンサ15aは、回転体の回転にともなって、極対ごとの磁束の変化を一周期の正弦波及び余弦波の電気信号として出力する。例えば、MRセンサ15a1は、回転体の回転にともなって、一つの極対の磁束の変化を一周期の正弦波の電気信号として出力する。また、MRセンサ15a2は、回転体の回転にともなって、一つの極対の磁束の変化を正弦波と電気角が90度異なる余弦波の電気信号を一周期出力する。なお、MRセンサ15a1とMRセンサ15a2は配置を変更することによって、どちらが正弦波又は余弦波の電気信号を出力するかを決定することができる。
回転角度検出システム1000は、関節駆動用サーボモータを形成する回転軸と一体回転する中空シャフト16を備えている。中空シャフト16は、貫通孔13a,14aに挿通され、かつ一対の軸受17a,17bを介して、ハウジング11の天板部13および底板部14に回転自在に支持されている。これにより、ハウジング11は、中空シャフト16を回転自在に支持している。
ここで、中空シャフト16は略筒状に形成され、その径方向内側には、他の関節駆動用サーボモータ等を駆動するための電線(配線)が挿通可能となっている。なお、軸受17a,17bには、所謂メタルと呼ばれる滑り軸受を採用する。これにより、中空シャフト16は、ハウジング11に対してスムーズに回転することができる。
回転角度検出システム1000は、リングマグネット(マグネット)20Aを備えている。リングマグネット20Aは、中空シャフト16の径方向外側に設けられ、かつハウジング11の内部に配置されている。リングマグネット20Aは、例えば、フェライト磁性体からなる磁石である。また、リングマグネット20Aは、中空シャフト16に対して、エポキシ樹脂等からなる接着剤(図示せず)により固定され、中空シャフト16の回転により回転される。すなわち、リングマグネット20Aは、ハウジング11の内部において、中空シャフト16と共に回転する。
リングマグネット20Aは、MRセンサ15aと同様にハウジング11の軸方向中央部に配置されている。これにより、リングマグネット20Aの径方向外側に、所定の隙間(エアギャップ)を介してMRセンサ15aが対向配置される。よって、MRセンサ15aは、中空シャフト16の回転に伴い、リングマグネット20Aを形成する複数の着磁部(12極)の磁束密度を検出(計測)することが可能である。
ここで、リングマグネット20Aの着磁部の数(極数)に応じて、MRセンサ15aから出力される検出信号(検出磁束)の波形は変化する。以下、MRセンサ15aから出力される正弦波の検出信号を用いて回転角度を検出するのに適した着磁部の数(極数)について検討する。
図2の上段のグラフは、リングマグネット20Aを「12極」とした場合の検出信号の波形を示している。これに対し、図2の下段のグラフは、リングマグネット20Aを「2極」とした場合の検出信号の波形を示している。なお、横軸は中空シャフト16の回転角度[deg]を示し、縦軸はMRセンサ15aの検出磁束密度[T]を示している。また、検出磁束密度が「0」の部分を境界(基準)に、上方に突出した部分がN極の着磁部の検出磁束密度の波形を示し、下方に突出した部分がS極の着磁部の検出磁束密度の波形を示している。
そして、図2の上段のグラフのように、リングマグネット20Aを「12極」とすると、MRセンサ15aによる検出磁束密度が、横軸の方向(回転角度の方向)に対して滑らかな円弧で繋いだ「正弦波」となる。このように、MRセンサ15aの検出磁束密度を「正弦波」とすることで、MRセンサ15aによる検出磁束密度を、中空シャフト16の回転角度(0deg~360deg)の変化に対して常に変化させることが可能となる。これにより、回転角度検出装置100は、MRセンサ15aの検出信号に応じて、中空シャフト16の回転角度を精度良く検出することができる。
その一方で、図2の下段のグラフのように、リングマグネット20Aを「2極」とすると、MRセンサ15aによる検出磁束密度は「矩形波」となる。つまり、横軸の方向(回転角度の方向)に対して真っ直ぐに延びた部分(破線楕円で囲った部分)が形成されることになる。これにより、中空シャフト16の回転角度が約30deg~150degの間および約210deg~330degの間、言い換えれば、中空シャフト16の殆どの回転角度の範囲において、検出磁束密度は一定の値を示す。よって、回転角度検出装置100は、中空シャフト16の回転角度を正しく検出することができない。
以上のことから、中空シャフト16の回転角度を精度良く検出させるためには、リングマグネット20Aの着磁部(極数)は多い方(多極)が良い。そこで、本実施の形態においては、12極のリングマグネット20Aを、最適なものとして採用している。
ただし、図2の上段のグラフのように、N極側の複数のピーク値およびS極側の複数のピーク値は、何れもN極側およびS極側において同じ大きさの検出磁束密度となる。よって、このままの状態の検出信号(検出磁束密度)を用いると、回転角度検出装置100は、区別のつかない複数のピーク値を検出するため、中空シャフト16の原点を検出することができない。
そこで、本実施の形態においては、合計12個の着磁部(12極)のうちの1つの着磁部を、インデックス(目印)となる磁束を発生する着磁部(原点検出用着磁部)としている。これにより、回転角度検出装置100に、中空シャフト16の原点も検出させることが可能となる。
<リングマグネットの詳細>
以下、本実施の形態に係るリングマグネット20Aの構造について、図面を用いて詳細に説明する。
図1および図3に示されるように、リングマグネット20Aは、径方向内側が中空シャフト16に固定され、かつ径方向外側がMRセンサ15aと対向するように環状に形成されている。リングマグネット20Aは、合計12個の着磁部MG1~MG12を備えている。具体的には、奇数番号の着磁部(MG1,3,5,7,9,11)の径方向外側が「N極」となっており、偶数番号の着磁部(MG2,4,6,8,10,12)の径方向外側が「S極」となっている。
すなわち、リングマグネット20Aは、中空シャフト16の回転方向に極性の異なる着磁部MG1~MG12(N極およびS極)を、交互に並べて環状に形成されている。なお、本実施の形態では、環状に形成された磁性体を、その周方向に沿う12箇所をN極およびS極に交互に着磁してリングマグネット20Aとしている。ただし、略瓦状に形成されかつ着磁されたマグネット(図示せず)を、それぞれ中空シャフト16の周囲に貼り付けるようにしても良い。なお、極性の異なる一対の着磁部を本実施形態においては極対と称する。また、極対には極対番号が回転角度検出装置100によって設定される。例えば、図3において、着磁部MG5及び着磁部MG6が原点極対を構成し、着磁部MG5及び着磁部MG6の極対には原点極対番号として「0」が回転角度検出装置100によって設定されている。なお、極対番号の詳細については後述する。
また、本実施の形態では、図3に示されるように、12個の着磁部MG1~MG12のうち、着磁部MG5(図中網掛部参照)が、原点検出用着磁部21(強磁部)となっている。つまり、複数の着磁部MG1~MG12の中に原点検出用着磁部21が含まれ、かつ原点検出用着磁部21(着磁部MG5)は、中空シャフト16が1回転したことを示す磁束(大)を発生する。具体的には、原点検出用着磁部21は、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12に対して磁力が異なっており、原点検出用着磁部21の磁力は、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の磁力よりも大きくなっている。なお、原点検出用着磁部21(着磁部MG5)を含む着磁部MG1~MG12の体積は、何れも同じ大きさとなっている。
これにより、リングマグネット20Aと対向するMRセンサ15aは、図3の下段のグラフに示されるような正弦波状の磁束を検出する。具体的には、原点検出用着磁部21(着磁部MG5)がMRセンサ15aと対向すると、グラフの網掛部分に示されるように、他のN極の着磁部MG1,MG3,MG7,MG9,MG11よりも検出磁束密度の大きさが大きくなる。なお、図面上では、黒点部分(1箇所の●印)の検出磁束密度AN[T]は、その他の白点部分(5箇所の○印)の検出磁束密度BN[T]の略1.5倍の大きさとなっている(AN≒1.5×BN)。実際には、●印の検出磁束密度AN[T]を100%のリップルとすると、○印の検出磁束密度BN[T]は90%程度のリップルとなる(リップル差=約10%)。
よって、1箇所の突出点(●印)を回転角度検出装置100に検出させることで、回転角度検出装置100は中空シャフト16の回転基準となる原点)を検出することが可能となる。具体的には、回転角度検出装置100は、当該回転角度検出装置100に設けられた記憶部230(図5)に記憶された比較閾値ThN[T]と、検出磁束密度AN[T]の大ピーク値(●印)および検出磁束密度BN[T]の小ピーク値(○印)とを比較する(AN>ThN>BN)。これにより、回転角度検出装置100は、0deg~360degの間において唯一のN極の大ピーク値(●印)を検出することができ、このN極を含む極対を中空シャフト16の原点の原点極対として把握する。なお、比較閾値ThN[T]は、後述する閾値生成部310(図5参照)が生成するように構成されてもよい。
また、0deg~360degの間における唯一の大ピーク値を「N極」とせずに、「S極」としても良い。これによっても、回転角度検出装置100は、中空シャフト16の原点である原点極対を検出することができる。
<着磁方法の例>
上述のようなリングマグネット20Aを着磁するには、例えば、径方向に磁界を発生する着磁装置(図示せず)が用いられる。具体的には、着磁装置には、リングマグネット20Aの着磁部MG1~MG12(12極)に対応させて、合計12個の磁力発生部が設けられている。そして、着磁部MG5に対応した磁力発生部のコイルのターン数(巻数)が、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12に対応した磁力発生部のコイルのターン数よりも多くなっている。
すなわち、着磁部MG5に対応した磁力発生部が発生する磁力MP1が、他の磁力発生部が発生する磁力MP2よりも大きくなっている(MP1>MP2)。これにより、図3に示されるようなリングマグネット20Aを形成することができる。
なお、着磁部MG5に対応した磁力発生部の磁力を大きくするために、当該磁力発生部におけるターン数を他の磁力発生部と同じターン数とする一方で、コイルの線径を他の部分のコイルの線径よりも大きくしても良い。
以上詳述したように、実施の形態1の回転角度検出装置100によれば、中空シャフト16と共に回転し、中空シャフト16の回転方向に極性の異なる着磁部MG1~MG12が交互に並べられたリングマグネット20Aと、着磁部MG1~MG12の磁束を検出するMRセンサ15aと、を備え、複数の着磁部MG1~MG12の中に、中空シャフト16の回転基準となる原点を検出することが可能となる原点検出用着磁部21が含まれる。
これにより、回転角度検出装置100が電気的に接続されたコントローラCTは、1つのリングマグネット20Aおよび1つのMRセンサ15aに基づいて、中空シャフト16の回転角度および原点の双方を検出することができる。よって、回転角度検出装置100の小型化および低廉化を図ることができ、かつ回転角度検出装置100の検出精度を向上させることが可能となる。
また、原点検出用着磁部21(着磁部MG5)の磁力MP1が、複数の着磁部MG1~MG12を形成する他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の磁力MP2よりも大きくなっている(MP1>MP2)。
これにより、既存の着磁装置を小改良するだけでリングマグネット20Aを着磁することが可能となる。よって、製造コストがアップすることを抑制できる。
<原点検出方法>
次に、図4を参照して、具体的にリングマグネット20Aの原点検出方法について説明する。
図4の上段には、磁気検出ユニットとして機能するMRセンサ15a、および、比較部300を図示する。MRセンサ15aには、リングマグネット20Aの着磁部の磁束が入力され、リングマグネット20Aの回転に対応して、磁束の変化が電気信号(OUT)に変換され、当該電気信号(OUT)が比較部300に入力される。比較部300の比較器320はあらかじめ定められた閾値と当該電気信号(OUT)とを比較して、閾値を超える電気信号(OUT)をHigh出力し、閾値を超えない電気信号(OUT)をLow出力する。
図4の下段には、リングマグネット20Aを一回転させた時の、機械角、検出磁束密度の大きさを示す電気信号(OUT)、比較部300の閾値、比較部300の出力信号である比較部信号(Comp_out)の関係が示されている。原点検出用着磁部21(着磁部MG5)の磁力MP1が、複数の着磁部MG1~MG12を形成する他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の磁力MP2よりも大きくなっている(MP1>MP2)。したがって、原点検出用着磁部21(着磁部MG5)において、検出磁束である電気信号が閾値を超えると比較部300は比較部信号(Comp_out)をHigh出力し、検出磁束である電気信号が閾値を超えないと比較部信号(Comp_out)をLow出力する。Comp_outする。その結果、比較部信号(Comp_out)がHigh状態の着磁部MG5を回転角度検出装置100は原点検出用着磁部として検出することが可能となる。なお、磁気検出ユニットとして機能するMRセンサ15aには、磁気検出部として機能するMRセンサ15a1およびMRセンサ15a2があり、それぞれ正弦波または余弦波を出力するが、正弦波または余弦波のいずれか一方を検出磁束密度の大きさを示す電気信号として利用する。
<回転角度検出装置の構成例>
図5は、本実施形態に係る回転角度検出装置を含む回転角度検出システムの一例の一部構成を示すブロック図である。
回転角度検出システム1000は、回転体とともに回転するリングマグネット20A、磁気検出ユニット15a及び回転角度検出装置100を含む。
リングマグネット20Aについては、上述したので、詳細な説明は省略するが、後述する変形形態のように原点となる極対に対して様々な着磁方法がある。
磁気検出ユニット15aは、磁気検出部として機能するMRセンサ15a1およびMRセンサ15a2を含む。MRセンサ15a1はリングマグネット20Aの磁束を検出し、リングマグネット20Aの一対の磁極の磁束の大きさの変化に対して、一周期の正弦波を出力信号として出力する。また、MRセンサ15a2はリングマグネット20Aの磁束を検出し、リングマグネット20Aの一対の磁極の磁束の大きさの変化に対して、一周期の余弦波を出力信号として出力する。なお、MRセンサ15a2が正弦波を出力信号として出力し、MRセンサ15a2が余弦波を出力信号として出力するようにしてもよい。
MRセンサ15a1およびMRセンサ15a2は、リングマグネット20Aの回転方向に対して、一対の極対の中の電気角で90度位相が異なる位置に取り付けられる。
回転角度検出装置100は、制御ユニット200および比較部300を含む。比較部300には閾値生成部310および比較器320が含まれる。閾値生成部310は図4において説明したように。原点検出用着磁部21(着磁部MG5)の磁力MP1が、複数の着磁部MG1~MG12を形成する他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の磁力MP2よりも大きくなっている(MP1>MP2)ことを検出可能な閾値を生成する。閾値生成部310は、例えば、図示しない基準電圧を抵抗分割した値であったり、図示しない基準電圧を生成するレギュレータであったり、記憶部230に記憶された閾値を読みだして基準電圧を生成する構成であってもよい。比較器320は、図4において詳細を説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。
制御ユニット200は、A/D変換部210、制御部220および記憶部230を含む。
A/D変換部210は、磁気検出ユニット15aから出力される正弦波および余弦波のアナログの磁束検出信号をデジタル信号に変換し、制御部220および記憶部230で処理可能な信号に変換する。なお、A/D変換部210は磁気検出ユニット15aに組み込まれるように構成してもよい。また、A/D変換部210は制御部220に組み込まれるように構成してもよい。
なお、制御部220は、例えば、後述する各ブロック図の機能に係る処理を実行する図示しない半導体回路やマイコン等からなるハードウェアにより実装された装置として構成されてもよい。もしくは、制御部220は、汎用的なサーバ機器やクラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等により構成されてもよい。また、制御部220は、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成されてもよい。そして、制御部220は、HDD(Hard Disk Drive)等の記録装置からメモリ上に展開したOS(Operating System)等のミドルウェアや、その上で稼働するソフトウェアを実行することで実行されてもよい。後述する各機能に係る処理は、前述したミドルウェアやソフトウェアで実行するものとしてもよい。
また、制御部220は、これらのハードウェアによる実装とソフトウェアによる実装とを適宜組み合わせて構成されてもよい。また、制御部220は、全体を1つの筐体で実装する構成に限らず、一部の機能を別の筐体で実装され、これらの筐体間を通信ケーブル等により相互に接続された構成であってもよい。すなわち、制御部220の実装形態は、特に限定されるものではなく、システムの環境等に応じて適宜柔軟に構成することが可能である。
さらに、制御部220はシステムの他の装置と組み合わされて実現されてもよい。例えば、システムの他のハードウェアに追加される実装、システムの他のソフトウェアに追加される実装によって制御部220が実現されてもよい。また、A/D変換部210は制御部220に組み込まれる構成であってもよい。また、制御部220はコントローラCTに組み込まれる構成であってもよい。
制御部220は、電気角演算部221、極対番号設定部222、原点極対検出部223および絶対機械角演算部224を含む。
電気角演算部221は、一つの極対の中の電気角を演算する機能を有する。具体的には、A/D変換部210から出力される正弦波の磁束検出信号と余弦波の磁束検出信号とから下に示す式(1)を演算し、電気角を出力する。なお、正弦波の磁束検出信号と余弦波の磁束検出信号との区別は、電気角演算部221の正弦波の磁束検出信号が入力される入力ポートの識別情報、および、余弦波の磁束検出信号が入力される入力ポートの識別情報によって実行されてもよい。
図3の下段のグラフに示されるように、リングマグネット20Aが一回転すると機械角は0度から360度によって示すことができる。一方、電気角は一対の磁極(極対)の中で0度から360度を示す。電気角の演算方法は既知の技術であるので詳細は説明しないが、余弦波状の検出信号(検出磁束密度[T])を式(1)の「cos」とし、正弦波状の検出信号(検出磁束密度[T])を以下の式(1)の「sin」とすることによって演算可能である。
θEI(電気角)=Arctan2(cos,sin)―――(1)
極対番号設定部222は、回転角度検出装置100の電源がONになると、イニシャライズを実行し、極対番号をあらかじめ定められた整数に設定する。また、極対番号設定部222は、電気角演算部221からの電気角を示す電気角情報から極対番号の増減を演算する。例えば、電気角情報が示す電気角が360度から0度に変化した場合に、極対番号を1つ増やす。また、電気角情報が示す電気角が0度から360度に変化した場合に、極対番号を1つ減らす。ただし、演算の結果、極対番号が極対番号の最大値を超える場合には極対番号を0に設定し、極対番号が0からマイナスになる場合には極対番号を極対番号の最大値に設定してもよい。
また、極対番号設定部222は、後述する原点極対検出部223からリングマグネット20Aの回転信号が入力されると、すでに設定した極対番号の付番をし直す。例えば、原点極対が「0」に設定されていれば、原点極対に隣接する極対の極対番号を「1」、または、リングマグネットの極対数-1に設定する。本実施形態においては、リングマグネット20Aの極対数は6であるので、極対番号設定部222は、原点極対に隣接する極対の極対番号を「1」、または、「5」に設定する。例えば、原点極対における電気角情報が示す電気角が360度から0度に変化した場合には、極対番号設定部222は原点極対に隣接する極対の極対番号を「1」に設定する。また、原点極対における電気角情報が示す電気角が0度から360度に変化した場合には、極対番号設定部222は原点極対に隣接する極対の極対番号を「5」に設定する。そして、極対番号「0」及び、「1」または「5」に続いて、極対番号「2」、「3」、「4」を設定または更新する。
原点極対検出部223は、比較器から出力されるComp_outがHigh状態になると、極対番号を「0」に設定し、検出中の極対が原点であることを検出する。例えば、原点極対検出部223は、Comp_outがHigh状態になった時点で、回転信号を後述する絶対機械角演算部224に出力してもよい。また、原点極対検出部223は、High状態のComp_outがLow状態のComp_outになった時点で、回転信号を後述する絶対機械角演算部224に出力してもよい。この場合には、原点極対検出部223は、回転信号を出力すると、MRセンサ15aと対向する極対の極対番号を「0」に設定する。また、原点極対検出部223は、比較部300から入力されるComp_out(原点信号)のレベルが変化したことを示す原点信号レベル変化情報を記憶部230に記憶する。
絶対機械角演算部224は、原点極対検出部223から回転信号を入力すると、磁気検出ユニット15aが磁束を検出している極対の電気角、および、極対番号から下の式(2)によってリングマグネット20Aの絶対機械角を演算する。磁気検出ユニット15aが磁束を検出している極対の電気角には電気角演算部221が演算している電気角が用いられる。また、磁気検出ユニット15aが磁束を検出している極対番号には極対番号設定部222または原点極対検出部223が設定している極対番号が用いられる。絶対機械角演算部224は、演算した絶対機械角をリングマグネット20Aが取り付けられている回転体16を制御する外部のコントローラCT等の制御装置に出力することが可能である。なお、絶対機械角演算部224は、原点極対検出部223から回転信号を入力していない場合には、磁気検出ユニット15aが磁束を検出している極対の電気角、および、極対番号から下の式(2)によってリングマグネット20Aの相対機械角を演算する。
(絶対機械角の変換式)
θMecAbs(絶対機械角)=(θEI(電気角)/極対数)+((360度×(極対番号))/極対数)―――(2)
(本実施形態に係るリングマグネット20Aの極対数は「6」である。)
記憶部230は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり得る。例えば、記憶部230は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つで構成されてもよい。また、記憶部230は、ROM、RAMに加え、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の少なくとも1つで構成されてもよい。記憶部230は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。記憶部230は、本開示の一実施形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム、ソフトウェアモジュール(回転角度検出プログラムを含む)などを保存することも可能である。
また、記憶部230は、A/D変換部210から出力された情報を記憶し、制御部220との間で情報を入出力し、当該入出力する情報を記憶することが可能である。さらに、記憶部230は、制御部220の中の各機能ブロック間の情報を記憶することも可能である。さらに、記憶部230は、制御部220から出力されるべき情報を記憶することも可能である。
上述したように、リングマグネット20Aの一つの極対に対して、正弦波の磁束検出信号を出力する磁気検出部15a1、および、余弦波の磁束検出信号を出力する磁気検出部15a2を配置する。さらに、リングマグネット20Aに特徴のある着磁部を設ける。このような構成により、回転角度検出装置100は、リングマグネット20Aの絶対機械角を演算し、出力することが可能になる。
<回転角度検出装置の概略動作例のフローチャート>
図6は、本実施形態の回転角度検出装置100の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。
ステップS601において、極対番号設定部222は、磁気検出ユニット15aおよび回転角度検出装置100の電源がONになると、極対番号を初期化する。例えば、極対番号設定部222は、磁気検出ユニット15aおよび回転角度検出装置100の電源がONになると、極対番号をあらかじめ定められた整数に設定する。
ステップS602において、回転角度検出装置100は、磁気検出ユニット15aから出力される正弦波および余弦波のアナログの磁束検出信号をA/D変換部210でデジタル信号に変換する。また、回転角度検出装置100は、当該デジタル信号を記憶部230に記憶する。さらに、回転角度検出装置100は、当該デジタル信号を電気角演算部221に出力する。
ステップS603において、電気角演算部221は、正弦波の磁束検出信号の大きさを示すデジタル信号と余弦波の磁束検出信号の大きさを示すデジタル信号とから、上述した式(1)を用いて、電気角を演算する。電気角演算部221は、演算された電気角を極対番号設定部222に出力する。
ステップS604において、極対番号設定部222は、電気角演算部221から入力された電気角を示す電気角情報から極対番号の増減をすべきか否かを判定する。例えば、電気角情報が示す電気角が360度から0度に変化した場合に、または、電気角情報が示す電気角が0度から360度に変化した場合に、極対番号を更新するべき条件が満たされたと判定する。極対番号設定部222は、極対番号を更新するべき条件が満たされる場合(ステップS604:YES)には、ステップS605に進む。また、極対番号設定部222は、極対番号を更新するべき条件が満たされていない場合(ステップS604:NO)には、ステップS606に進む。
ステップS605において、極対番号設定部222は、電気角情報が示す電気角が360度から0度に変化した場合に、極対番号を1つ増やす。また、電気角情報が示す電気角が0度から360度に変化した場合に、極対番号を1つ減らす。ただし、演算の結果、極対番号がリングマグネットの極対数になった場合には極対番号を0に設定し、極対番号が0からマイナスになる場合には極対番号を極対数-1に設定する。このようにして、極対番号設定部222は、極対番号を設定または更新する。
ステップS606において、原点極対検出部223は、比較部300から入力される原点信号のレベルが変化したか否かを判定する。原点極対検出部223は、比較部300から入力される原点信号のレベルが変化した場合(ステップS606:YES)には、原点極対検出部223はステップS607に進む。原点極対検出部223が、比較部300から入力される原点信号のレベルが変化していないと判定する場合(ステップS606:NO)には、回転角度検出装置100はステップS609に進む。
ステップS607において、原点極対検出部223は、比較部300から入力される原点信号のレベルが変化したことを示す原点信号レベル変化情報を記憶部230に記憶する。
ステップS608において、原点極対検出部223は、比較部300から入力される原点信号のレベルが変化した時点の極対の極対番号を「0」に設定する。
ステップS609において、原点極対検出部223は、原点信号レベル変化情報が記憶部230に記憶されているか否かを判定する。原点信号レベル変化情報が記憶部230に記憶されている場合(ステップS609:YES)には、回転角度検出装置100はステップS610に進む。原点信号レベル変化情報が記憶部230に記憶されていない場合(ステップS609:NO)には、回転角度検出装置100はステップS613に進む。
ステップS610において、絶対機械角演算部224は、磁気検出ユニット15aが磁束を検出している極対の電気角および極対番号から上述した式(2)によってリングマグネット20Aの絶対機械角を演算する。
ステップS611において、絶対機械角演算部224は、演算した絶対機械角をリングマグネット20Aが取り付けられている回転体16を制御する外部のコントローラCT等の制御装置に出力する。
ステップS612において、回転角度検出装置100の動作が終了したか否かを判定する。回転角度検出装置100の動作が終了した場合(ステップS612:YES)には、回転角度検出装置100は処理を終了する。回転角度検出装置100の動作が終了していない場合(ステップS612:NO)には、回転角度検出装置100はステップS602に戻る。
ステップS613において、絶対機械角演算部224は、磁気検出ユニット15aが磁束密度を検出している極対の電気角および極対番号から上述した式(2)を利用してリングマグネット20Aの相対機械角を演算する。
ステップS614において、絶対機械角演算部224は、演算した相対機械角を相対機械角度としてリングマグネット20Aが取り付けられている回転体16を制御する外部のコントローラCT等の制御装置に出力する。
上述したように、リングマグネット20Aの一つの極対に対して、正弦波の磁束密度検出信号を出力する磁気検出部15a1、および、余弦波の磁束密度検出信号を出力する磁気検出部15a2を配置する。さらに、リングマグネット20Aに特徴のある着磁部を設ける。このような構成により、回転角度検出装置100は、リングマグネット20Aの絶対機械角を演算し、出力することが可能になる。
これにより、回転角度検出装置100は、1つのリングマグネット20Aおよび1対のMRセンサ15a1及びMRセンサ15a2に基づいて、中空シャフト16の回転角度および原点の双方を検出することができる。よって、回転角度検出装置100の小型化および低廉化を図ることができ、かつ回転角度検出装置100の検出精度を向上させることが可能となる。
<実施の形態1の変形例1>
次に、実施の形態1の変形例1について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は実施の形態1の変形例1のリングマグネットおよび検出磁束密度を示している。また、検出磁束密度については正弦波だけを示し、余弦波についての説明は省略して示している。
図7に示されるように、実施の形態1の変形例1に係るリングマグネット20Bは、実施の形態1のリングマグネット20A(図3参照)に比して、12個の着磁部MG1~MG12のうち、着磁部MG5(原点検出用着磁部21)の隣の着磁部MG6(図中網掛部参照)においても、原点検出用着磁部22(強磁部)となっている点が異なっている。
すなわち、実施の形態1の変形例1では、複数(12個)の着磁部MG1~MG12のうちの隣り合う一対の異極の着磁部MG5,MG6が、それぞれ原点検出用着磁部21,22となっている。
これにより、リングマグネット20Bと対向するMRセンサ15a(図1参照)は、図7の下段のグラフに示されるような正弦波状の磁束を検出する。具体的には、原点検出用着磁部21,22(着磁部MG5,MG6)がそれぞれMRセンサ15aと対向すると、グラフの網掛部分に示されるように、他のN極およびS極の着磁部MG1~MG4,MG7~MG12よりも検出磁束密度の大きさが大きくなる。なお、図面上では、黒点部分(2箇所の●印)の検出磁束密度AN,AS[T]が、その他の白点部分(10箇所の○印)の検出磁束密度BN,BS[T]の略1.5倍の大きさとなっている(AN≒1.5×BN,AS≒1.5×BS)。実際には、●印の検出磁束密度AN,AS[T]を100%のリップルとすると、○印の検出磁束密度BN,BS[T]は90%程度のリップルとなる(リップル差=約10%)。
よって、2箇所の突出点(●印)のうちの何れか一方を回転角度検出装置100に検出させることで、回転角度検出装置100は中空シャフト16の回転基準となる原点を検出することができる。なお、図4で説明した比較器320の入力端子の正負の極性を変更すれば、●印の検出磁束密度AS[T]を検出可能であることは、当業者であれば明らかである。
なお、検出磁束密度AS[T]を用いる場合、回転角度検出装置100は、当該回転角度検出装置100に設けられた記憶部230に記憶された比較閾値ThS[T]と、検出磁束密度AS[T]の大ピーク値(●印)および検出磁束密度BS[T]の小ピーク値(○印)とを比較する(AS>ThS>BS)。これにより、コントローラCTは、0deg~360degの間において唯一のS極の大ピーク値(●印)を検出することができ、これを中空シャフト16の原点として把握する。
以上のように形成された実施の形態1の変形例1においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態1の変形例1では、中空シャフト16の回転方向を検出することも可能となる。
具体的には、図4で説明した比較器320を2個用意し、回転角度検出装置100により検出磁束密度AN[T]の大ピーク値(●印)および検出磁束密度AS[T]の大ピーク値(●印)をそれぞれ検出させる。その際に、検出磁束密度AN[T]の大ピーク値(●印)が先に検出され、検出磁束密度AS[T]の大ピーク値(●印)が後で検出されると、回転角度検出装置100の原点極対検出部223は、中空シャフト16の回転方向が「時計回り方向CW」であることを把握できる。これに対し、検出磁束密度AS[T]の大ピーク値(●印)が先に検出され、検出磁束密度AN[T]の大ピーク値(●印)が後で検出されると、回転角度検出装置100の原点極対検出部223は中空シャフト16の回転方向が「反時計回り方向CCW」であることを把握できる。回転角度検出装置100は中空シャフト16の回転方向に関する回転方向情報を絶対機械角を示す絶対機械角情報とともに外部に出力することが可能である。
<実施の形態1の変形例2>
次に、実施の形態1の変形例2について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8は実施の形態1の変形例2のリングマグネットおよび検出磁束密度を示している。また、検出磁束密度については正弦波だけを示し、余弦波についての説明は省略して示している。
図8に示されるように、実施の形態1の変形例2に係るリングマグネット20Cは、実施の形態1のリングマグネット20A(図3参照)に比して、12個の着磁部MG1~MG12のうち、着磁部MG5(原点検出用着磁部21)に連なる着磁部MG6,MG7(図中網掛部参照)においても、原点検出用着磁部22,23(強磁部)となっている点が異なっている。
これにより、リングマグネット20Cと対向するMRセンサ15a(図1参照)は、図8の下段のグラフに示されるような正弦波状の磁束を検出する。具体的には、原点検出用着磁部21,22,23(着磁部MG5,MG6,MG7)がそれぞれMRセンサ15aと対向すると、グラフの網掛部分に示されるように、他のN極およびS極の着磁部MG1~MG4,MG8~MG12よりも検出磁束密度の大きさが大きくなる。なお、図面上では、黒点部分(2箇所の検出磁束密度AN[T]の部分および1箇所の検出磁束密度AS[T]の部分の●印)が、その他の白点部分(9箇所の検出磁束密度BN,BS[T]の部分の○印)の略1.5倍の大きさとなっている(AN≒1.5×BN,AS≒1.5×BS)。実際には、●印の検出磁束密度AN,AS[T]を100%のリップルとすると、○印の検出磁束密度BN,BS[T]は90%程度のリップルとなる(リップル差=約10%)。
この場合、1箇所の検出磁束密度AS[T]を回転角度検出装置100に検出させることで、回転角度検出装置100は中空シャフト16の回転基準となる原点を検出することができる。具体的には、回転角度検出装置100は、当該回転角度検出装置100に設けられた記憶部230に記憶された比較閾値ThS[T]と、検出磁束密度AS[T]の大ピーク値(●印)および検出磁束密度BS[T]の小ピーク値(○印)とを比較する(AS>ThS>BS)。これにより、回転角度検出装置100は、0deg~360degの間において唯一のS極の大ピーク値(●印)を検出することができ、これを中空シャフト16の原点として把握する。なお、上述したように図4で説明した比較器320の入力端子の正負の極性を変更すれば、●印の検出磁束密度AS[T]を検出可能であることは、当業者であれば明らかである。
以上のように形成された実施の形態1の変形例2においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態1の変形例2では、原点検出用着磁部22(着磁部MG6)の両隣にある着磁部MG5,MG7においても、原点検出用着磁部21,23(強磁部)となっている。これにより、回転角度検出装置100は、検出磁束密度AN[T]の大ピーク値(●印)が比較閾値ThN[T]を超え、その後、検出磁束密度AS[T]の大ピーク値(●印)が比較閾値ThS[T]を超え、さらに、検出磁束密度AN[T]の大ピーク値(●印)が比較閾値ThN[T]を超えたことを続けて検出することで、中空シャフト16が120deg~210degの「回転角度範囲」(0deg~90degの「絶対機械角度範囲」)にあることを把握できる。また、実施の形態1の変形例1と同様に、回転角度検出装置100の原点極対検出部223は、中空シャフト16の回転方向も把握することができる。さらには、回転角度検出装置100は、何れか一方の検出磁束密度AN[T]の大ピーク値を見ることで、原点(検出磁束密度AS[T]の大ピーク値)が出現する予兆も把握することができる。回転角度検出装置100は中空シャフト16の回転方向に関する回転方向情報を絶対機械角を示す絶対機械角情報とともに外部に出力することが可能である。
<実施の形態1の変形例3、4>
次に、実施の形態1の変形例3、4について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は実施の形態1の変形例3、4のリングマグネットを示す図を示している。
図9に示されるように、実施の形態1の変形例3、4に係るリングマグネット20D,20Eは、実施の形態1のリングマグネット20A(図3参照)に比して、12個の着磁部MG1~MG12のうち、着磁部MG5(原点検出用着磁部24,27)の形状が、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の形状と違う点が異なっている。なお、図6に示される「N極」および「S極」の符号は、リングマグネット20D,20Eの径方向外側の部分の極を示している。
具体的には、実施の形態1の変形例3のリングマグネット20D(外側突出型)においては、原点検出用着磁部24(着磁部MG5)が、リングマグネット20Dの径方向外側に突出されており、かつ原点検出用着磁部24(着磁部MG5)の体積S1が、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の体積S2よりも大きくなっている(S1>S2)。これにより、着磁装置を用いてリングマグネット20Dを着磁する際に、着磁部MG5の磁力MP1が、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の磁力MP2よりも大きくなる。
なお、リングマグネット20D(外側突出型)を着磁する着磁装置は、リングマグネット20Dの着磁部MG1~MG12にそれぞれ対応した合計12個の磁力発生部を有し、かつこれらの磁力発生部のコイルのターン数(巻数)は、何れも同じターン数となっている。すなわち、単純な形状の汎用の着磁装置を用いることが可能となっている。
ただし、上述した実施の形態1の変形例1および実施の形態1の変形例2と同様の特性を得るために、図中二点鎖線に示されるように、着磁部MG6,MG7においても径方向外側に突出させて、原点検出用着磁部25,26(強磁部)としても良い。
これに対し、実施の形態1の変形例4のリングマグネット20E(内側突出型)においては、原点検出用着磁部27(着磁部MG5)が、リングマグネット20Eの径方向内側に突出されており、かつ原点検出用着磁部27(着磁部MG5)の体積S1が、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の体積S2よりも大きくなっている(S1>S2)。これにより、着磁装置を用いてリングマグネット20Eを着磁する際に、着磁部MG5の磁力MP1が、他の着磁部MG1~MG4,MG6~MG12の磁力MP2よりも大きくなる。
なお、リングマグネット20E(内側突出型)を着磁する着磁装置においても、実施の形態1の変形例3のリングマグネット20Dと同様に、単純な形状の汎用の着磁装置を用いることができる。また、リングマグネット20Eの径方向内側に、樹脂製(非磁性体)のスペーサSPを装着するようにする。これにより、リングマグネット20Eを、中空シャフト16(図1参照)にがたつくことなく固定することが可能となる。
さらには、上述した実施の形態1ないし実施の形態1の変形例2と同様の特性を得るために、図中二点鎖線に示されるように、着磁部MG6,MG7においても径方向内側に突出させて、原点検出用着磁部28,29(強磁部)としても良い。
以上のように形成された実施の形態1の変形例3、4においても、上述した実施の形態1と略同様の作用効果を奏することができる。
本開示は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上述の各実施の形態では、12極のリングマグネット20Aないし20Eとして説明したが、本開示はこれに限らず、回転角度検出装置100に必要とされる仕様に応じて、例えば、8極程度に極数を減らしても良いし、14極以上に極数を増やしても構わない。また、例えば、上記の実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上述の各実施の形態では、磁気センサにMRセンサを用いたものを示したが、本開示はこれに限らず、その他の磁気センサ、例えば、AMR(Anisotropic Magneto Resistive)センサやGMR(Giant Magneto Resistive)センサ、ホールセンサ等を用いることもできる。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、上記の各図において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも実装上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
その他、上述した各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本開示を達成できるものであれば任意であり、上述した各実施の形態に限定されない。
11…ハウジング、12…側壁部、13…天板部、13a…貫通孔、14…底板部、14a…貫通孔、14b…基板支持部、15…センサ基板、15a…MRセンサ(磁気検出ユニット)、15a1…MRセンサ(磁気検出部)、15a2…MRセンサ(磁気検出部)、16…中空シャフト(回転体)、17a…軸受、17b…軸受、20A…リングマグネット(マグネット)、20B…リングマグネット(マグネット)、20C…リングマグネット(マグネット)、20D…リングマグネット(マグネット)、20E…リングマグネット(マグネット)、21~29…原点検出用着磁部(強磁部)、100…回転角度検出装置、200…制御ユニット、210…A/D変換部、220…制御部、221…電気角演算部、222…極対番号設定部、223…原点極対検出部、224…絶対機械角演算部、230…記憶部、300…比較部、310…閾値生成部、320…比較器、1000…回転角度検出システム、CT…コントローラ、MG1~MG12…着磁部、SP…スペーサ

Claims (6)

  1. あらかじめ定められた2以上の個数の極対を一つのリング状にして備える回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置であって、
    前記極対ごとの磁束の変化から前記回転体の電気角を演算する電気角演算部と、
    前記極対の磁束の強度からあらかじめ定められた閾値以上となる原点極対を検出し、前記原点極対にあらかじめ定められた極対番号を原点極対番号として設定する原点極対検出部と、
    前記電気角、及び、前記原点極対番号に基づいて前記回転体の前記極対ごとに極対番号を設定する極対番号設定部と、
    前記電気角、及び、前記原点極対番号に基づいて設定された前記極対番号から前記回転体の絶対機械角を演算する絶対機械角演算部と、
    を備える、回転角度検出装置。
  2. 前記電気角演算部は、前記極対ごとの磁束の変化を一周期の正弦波の電気信号及び余弦波の電気信号とした電気信号から前記極対ごとの前記電気角を演算する請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. 前記極対の磁束の強度があらかじめ定められた閾値以上となるか否かを比較し、前記極対の磁束の強度があらかじめ定められた閾値以上となる場合に、出力信号のレベルを変化させる比較部をさらに備え、
    前記原点極対検出部は、前記出力信号のレベルが変化した期間に対応する極対に前記原点極対にあらかじめ定められた前記極対番号を設定する請求項1又は2に記載の回転角度検出装置。
  4. 前記原点極対に含まれる一方の磁石又は極性が異なる両方の磁石の磁束強度の最大値は、他の磁石の磁束の強度の最大値よりも大きい請求項3に記載の回転角度検出装置。
  5. あらかじめ定められた2以上の個数の極対を一つのリング状にして備える回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置の回転角度検出方法であって、
    前記極対ごとの磁束の変化から前記回転体の電気角を演算する電気角演算工程と、
    前記極対の磁束の強度からあらかじめ定められた閾値以上となる原点極対を検出し、前記原点極対にあらかじめ定められた極対番号を原点極対番号として設定する原点極対検出工程と、
    前記電気角、及び、前記原点極対番号に基づいて前記回転体の前記極対ごとに極対番号を設定する極対番号設定工程と、
    前記電気角、及び、前記原点極対番号に基づいて設定された前記極対番号から前記回転体の絶対機械角を演算する絶対機械角演算工程と、
    を含む、回転角度検出方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転角度検出装置と
    前記回転体と共に回転し、前記回転体の回転方向に極性の異なる着磁部が交互に並べられた磁石において隣接する一対の極性の異なる着磁部を極対を複数有するリング状の磁石と、
    前記リング状の磁石を回転軸の円周部に備える回転体と、
    前記回転体の回転にともなって、前記極対ごとの磁束の変化を一周期の正弦波及び余弦波の電気信号として出力する磁束検出ユニットと、
    を備える回転角度検出システム。
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