JP2023122730A - コアユニット、コアユニット組立体および回転電機 - Google Patents

コアユニット、コアユニット組立体および回転電機 Download PDF

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Yoshitaka Azuma
侑樹 大山
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Abstract

【課題】軸方向寸法の長い回転電機に適用したときの不具合を抑制でき、生産性の高いコアユニットを提供する。【解決手段】軸方向に連結可能なコアユニットは、ヨーク部およびティース部を有し、軸方向に金属板を積層したコア本体と、コア本体のティース部の外周にインサート成形される環状の絶縁部と、を備える。絶縁部は、コアユニットの軸方向に臨む少なくとも一方の面に他のコアユニットとの軸方向連結部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、コアユニット、コアユニット組立体および回転電機に関する。
例えば、コイルの巻線の高密度化を図るために、ステータに分割コアを適用した回転電機が知られている(特許文献1参照)。この種の分割コアは、例えばケイ素鋼板をカシメにより積層して製造され、分割コアのティースにはコイルとの絶縁のために樹脂製のボビンが取り付けられる。
また、上記のボビンとしては、例えば、回転電機の軸方向両側からティースに対してそれぞれ半割状のボビンを取り付けて嵌合させる構成のものも提案されている(特許文献2参照)。
特開平10-145991号公報 特開2011-244644号公報
しかしながら、この種の分割コアは、回転電機の軸方向長さが長くなることで鋼板の積層長が増加すると以下の問題が発生しうる。
第1に、分割コアは、鋼板をカシメにより積層するため、積層長が長くなるほど鋼板のバリにより鋼板を積層したコアの直角度が低下して、分割コアが傾きやすくなる。
第2に、鋼板の積層長が長くなると重量が増えるため、カシメによりコアの自重を支えることが困難となる。その結果として、輸送中に分割コアの鋼板がばらけたり、分割コアが折れる等の事象が生じやすくなる。
第3に、鋼板の積層長が長くなるとボビンの寸法も大きくなるため、ボビンの成形に大型の射出成形機が必要となる。また、ボビンの寸法が大きくなると、樹脂の流動性が低下するためボビンの不良率も高くなりやすい。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであって、軸方向寸法の長い回転電機に適用したときの不具合を抑制でき、生産性の高いコアユニットを提供する。
本発明の一態様は、軸方向に連結可能なコアユニットである。コアユニットは、ヨーク部およびティース部を有し、軸方向に金属板を積層したコア本体と、コア本体のティース部の外周にインサート成形される環状の絶縁部と、を備える。絶縁部は、コアユニットの軸方向に臨む少なくとも一方の面に他のコアユニットとの軸方向連結部を有する。
上記のコア本体は、周方向に分割されたステータの要素であってもよい。
また、上記のヨーク部は、軸方向と交差する平面において第1の周方向連結部を一端に有し、第1の周方向連結部と係合する第2の周方向連結部を他端に有していてもよい。
上記の軸方向連結部は、凸部または凹部であり、他のコアユニットに設けられる被連結部の凹部また凸部を受けてもよい。
また、上記の軸方向連結部は、ヨーク部またはティース部に対応する位置に複数配置されてもよい。
また、上記の軸方向連結部は、ティース部の位置において、ティース部の長手方向と交差する幅方向に並べて複数配置されてもよい。
上記の軸方向連結部は、凹部と、凹部に対応する凸部とを含んでもよい。凹部および凸部は、ティース部の長手方向と交差する幅方向に並ぶとともに、軸方向と交差する平面上で線対称の位置に配置されてもよい。
本発明の他の態様は、上記のコアユニットが軸方向に二以上連結され、絶縁部に導線を巻回したコイルが設けられるコアユニット組立体である。
本発明のさらなる他の態様は、コアユニット組立体を含むステータと、ロータと、を備える回転電機である。
上記の回転電機において、ロータは軸方向に複数の磁石を有していてもよく、磁石の継ぎ目の位置は、軸方向においてコアユニットの連結位置と重なっていてもよい。
本発明の一態様のコアユニットは、軸方向寸法の長い回転電機に適用したときの不具合を抑制でき、生産性を向上させることができる。
第1実施形態の回転電機の一例を示す正面方向の断面図である。 (a)は、組立状態の分割コアの構成例を示す斜視図であり、(b)は、分割コアの分離状態の一例を示す図である。 (a)は、図2(a)のA-A断面を示す図であり、(b)は、図3(a)のB-B断面を示す図である。 軸方向連結部の配置例を示す図である。 第2実施形態のコアユニットの例を示す図である。 第3実施形態の分割コアの構成例を示す斜視図である。 図6のC-C断面を示す図である。 ロータの磁石と分割コアの連結部との軸方向の位置関係を示す図である。 ロータの磁石と分割コアの連結部との軸方向の位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
実施形態では説明を分かり易くするため、本発明の主要部以外の構造や要素については、簡略化または省略して説明する。また、図面において、同じ要素には同じ符号を付す。なお、図面に示す各要素の形状、寸法などは模式的に示したもので、実際の形状、寸法などを示すものではない。
図面においては、必要に応じて回転電機の回転軸を符号AXで示す。また、以下の説明では、回転軸AXを中心とする周方向を単に周方向と称し、回転軸AXを中心とする径方向を単に径方向と称する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の回転電機10の一例を示す正面方向の断面図である。第1実施形態の回転電機10は、インナーロータ型モータであって、ロータ11と、ステータ12とを備えている。図1において、回転電機10の回転軸AXの延長方向(軸方向)は紙面垂直方向である。
ロータ11は、例えば磁石埋込型または表面磁石型のロータであり、周方向に沿って等間隔に主磁極が構成されるように複数の永久磁石(不図示)が配置されている。また、ロータ11の中心には、回転軸AXに沿って鉄心を貫通するようにシャフト(不図示)が嵌入されている。ロータ11のシャフトは、図示しない軸受により軸支されている。
ロータ11の外周には、僅かなエアギャップを隔ててステータ12が配置されている。第1実施形態のステータ12は、複数の分割コアの組立体(以下、単に分割コア20とも称する)を周方向に連結して環状をなすように構成される。図1では、12個の分割コア20でステータ12が構成される例を示すが、分割コア20の数は上記の例に限定されない。
分割コア20は、周方向に延びるヨーク部22と、ヨーク部22の内周中央から内周側に向けて径方向に延びるティース部23とを有している。また、ティース部23の内周側端部には、磁気を収束させるために鍔状の収束部23aが形成されている(図3(b)参照)。なお、ティース部23には、後述する絶縁部24が形成されている。
また、ヨーク部22の一端側には、第1の周方向連結部の一例として、半円状断面の係合突起22aが軸方向に沿って形成される。ヨーク部22の他端側には、第2の周方向連結部の一例として、係合突起22aを受ける半円状断面の係合溝22bが軸方向に沿って形成されている。ステータ12の組立時には、隣り合う分割コア20の係合突起22aを係合溝22bに係合させることで、分割コア20を周方向に連結できる。
分割コア20を連結したステータ12において、ティース部23は周方向に等間隔をおいて配置される。周方向に隣り合うティース部23の間には、コイル13を配置するためのスロットが形成される。
また、各々のティース部23には、絶縁部24を介してコイル13が集中巻きで巻回されている。なお、隣り合うティース部23に巻回されるコイル13の間には薄板状の絶縁材14(相間絶縁紙など)が挿入されており、隣り合うコイル13は互いに絶縁されている。
回転電機10においては、コイル13の電流制御によりステータ12の磁界を順番に切り替えることで、ロータ11の磁界との吸引力または反発力が生じる。これにより、回転軸AXを中心としてロータ11が回転し、回転電機10が駆動する。
次に、第1実施形態の分割コア20の構成について説明する。
図2(a)は、組立状態の分割コア20の構成例を示す斜視図であり、図2(b)は、分割コア20の分離状態の一例を示す図である。図3(a)は、図2(a)のA-A断面を示す図であり、図3(b)は、図3(a)のB-B断面を示す図である。
第1実施形態の分割コア20は、上記のように周方向に分割されたステータの要素である。また、分割コア20は、2つのコアユニットを軸方向に連結したコアユニット組立体である。以下の説明では、軸方向一端側のコアユニットを第1のコアユニット20Aとも称し、軸方向他端側のコアユニットを第2のコアユニット20Bとも称する。
第1のコアユニット20Aは、コア本体21と、絶縁部24とを有する。
コア本体21は、図1に示すようにヨーク部22およびティース部23を有し、軸方向に延びるT字状のブロックである。コア本体21は、ケイ素鋼板などの金属板をカシメにより軸方向に積層して形成される。
絶縁部24は、コア本体21のティース部23の外周とコア本体21の軸方向端面に形成される環状の絶縁体であって、コア本体21とコイル13の絶縁を図るコイルボビンとしての機能も担う。絶縁部24は、コア本体21に絶縁性樹脂をインサート成形することで、コア本体21に対して一体成形される。
絶縁部24は、コア本体21の軸方向一端側に設けられる第1端部25aと、コア本体21の軸方向他端側に設けられる第1連結面26aと、第1端部25aおよび第1連結面26aをつなぎ軸方向に延びる一対の側面部27を有している。
第1端部25aは、第1のコアユニット20Aの軸方向一端側においてティース部23を覆うように形成される。第1端部25aには、軸方向一端側に突出する第1フランジ部24aおよび第2フランジ部24bが形成されている。第1フランジ部24aは、コア本体21のヨーク部22の内周面に沿って形成されており、第2フランジ部24bは、ティース部23の収束部23aの位置に形成されている。
第1連結面26aは、第1のコアユニット20Aの軸方向他端側に形成され、コア本体21のヨーク部22およびティース部23を覆う平面として形成される。また、第1連結面26aには、第2のコアユニット20Bとの軸方向連結部としての凸部(突起28a)が設けられている。一例として、図2(b)に示すように、第1実施形態での第1連結面26aには、ティース部23の長手方向の中間位置に、長手方向と交差する幅方向に間隔を空けて2つの円柱状の突起28aが配列されている。
側面部27は、軸方向に沿ってティース部23の側面を覆っている。側面部27において軸方向と直交する方向(ティース部23の長手方向)の両端には、上記の第1フランジ部24aおよび上記の第2フランジ部24bがそれぞれ形成されている。第1フランジ部24aは、軸方向に沿ってヨーク部22の内周面を覆い、側面部27に対して垂直に立設されている。また、第2フランジ部24bは収束部23aと重なって形成され、軸方向に沿って第1フランジ部24aと平行に立設されている。
ここで、絶縁部24は、コア本体21のティース部23の外周を囲むように一体成形されるため、金属板を積層したコア本体21を外側から拘束し、コア本体21を固定する機能も担う。つまり、絶縁部24がコア本体21を拘束することによっても、コア本体21の金属板がばらけることや、コア本体21の折れ等の事象が抑制される。
また、第2のコアユニット20Bは、コア本体21と、絶縁部24とを有する。
第2のコアユニット20Bは、絶縁部24の構成が第1のコアユニット20Aと相違する点を除き、第1のコアユニット20Aとほぼ同様の構成である。なお、第2のコアユニット20Bの説明において、第1のコアユニット20Aと同様の構成には同じ符号を付して重複説明を適宜省略する。
第2のコアユニット20Bにおいて、コア本体21の構成は第1のコアユニット20Aと同様である。なお、第1のコアユニット20Aと第2のコアユニット20Bの間で、コア本体21の軸方向長さが相違していてもよい。
また、第2のコアユニット20Bの絶縁部24も、コア本体21に絶縁性樹脂をインサート成形することで、コア本体21に対して一体成形される。第2のコアユニット20Bの絶縁部24は、コア本体21の軸方向他端側に設けられる第2端部25bと、コア本体21の軸方向一端側に設けられる第2連結面26bと、第2端部25bおよび第2連結面26bをつなぎ軸方向に延びる一対の側面部27を有している。側面部27の構成は、第1のコアユニット20Aと同様である。
第2端部25bは、第2のコアユニット20Bの軸方向他端側においてティース部23を覆うように形成される。第2端部25bには、軸方向他端側に突出する第1フランジ部24aおよび第2フランジ部24bが形成されている。
第2連結面26bは、第2のコアユニット20Bの軸方向一端側に形成され、コア本体21のヨーク部22およびティース部23を覆う平面として形成される。また、第2連結面26bには、第1のコアユニット20Aとの軸方向連結部として、第1連結面26aの突起28aと係合する凹部(穴28b)が設けられている。一例として、図2(b)に示すように、第1実施形態での第2連結面26bには、第1連結面26aの突起28aと対応する位置に、突起28aと対応する形状の2つの円柱形の穴28bがそれぞれ配列されている。
コアユニットの連結時には、図3(a)に示すように、第1連結面26aの突起28aを第2連結面26bの穴28bに差し込んで、第1連結面26aと第2連結面26bを突き合わせる。これにより、第1のコアユニット20Aの軸方向他端側に第2のコアユニット20Bが連結される。連結の際には、第1連結面26aの突起28aと第2連結面26bの穴28bの係合によって、コアユニットを互いに精度よく位置決めできる。また、第1連結面26aの突起28aと第2連結面26bの穴28bの係合によって、軸方向と直交する平面方向でのコアユニットの移動が規制されるので、分割コア20は安定して連結状態を保つことができる。
なお、連結部の軸方向長さが短く、十分な嵌め合い強度が得られない場合には接着剤を併用して分割コア20を組み立ててもよい。
また、分割コア20の絶縁部24には、第1フランジ部24aと第2フランジ部24bの間に外側から導線が巻回される。これにより、各々の分割コア20に集中巻きでコイル13を形成できる。分割コア20に導線を巻回するときには巻線機を使用して導線を容易に高密度で巻回できるので、これにより回転電機10の性能を向上させることができる。
ここで、第1のコアユニット20Aおよび第2のコアユニット20Bにおける軸方向連結部の配置は、上記の例に限定されない。
例えば、図4(a)に示すように、突起28aを径方向に沿ってヨーク部22とティース部23に1つずつ配置してもよい。なお、図4(a)の軸方向連結部の配置では、ティース部23が強固に押さえられ、ヨーク部22の押さえが比較的に弱い。そのため、導線の巻回により分割コア20に捻りの力が加わるとヨーク部22の連結が外れやすくなる。
また、例えば、図4(b)に示すように、ヨーク部22の周方向に突起28aを2つ配置するとともに、ティース部23に突起28aを1つ配置して3点支持するようにしてもよい。なお、図4(b)の軸方向連結部の配置は、捻りの力には強いが、軸方向連結部の位置精度が低い場合にはコアユニットを連結させにくい。
一方、上記実施形態のように、ティース部23の長手方向の中間位置に幅方向に間隔を空けて軸方向連結部の突起28aを配列する場合(図2(b)参照)、捻りに対して強く、比較的にコアユニット同士を連結させやすい点で有利となる。
なお、軸方向連結部の突起28aや穴28bの配置パターンは上記の例に限定されない。例えば、図4(c)に示すように、ティース部23の長手方向の中間位置に幅方向に延長する形状の突起28a’を設けるようにしてもよい。図4(c)の構成においても、図2(b)に示す上記実施形態の例と同様の効果を得ることができる。
以下、第1実施形態の効果を述べる。
第1実施形態では、第1のコアユニット20Aと第2のコアユニット20Bを軸方向に連結して分割コア20が形成される。これにより、最終的な回転電機10のステータ12の軸方向長さに対して、各々のコアユニットでのコア本体21の軸方向長さが短くなる。したがって、第1実施形態では、各々のコアユニットでのコア本体21の積層長が短くなるため、金属板のバリによるコア本体21の直角度低下の影響を受けにくく、またコア本体21の金属板がばらけることや、コア本体21の折れ等の事象が生じにくくなる。
しかも、第1実施形態のコアユニットは、コア本体21のティース部23の外周を囲んでインサート成形された絶縁部24を有する。絶縁部24によって金属板を積層したコア本体21が外側から拘束されるので、コア本体21の金属板がばらけることや、コア本体21の折れ等の事象が一層抑制される。
また、各々のコアユニットの軸方向長さはステータ12の軸方向長さよりも短いため、絶縁部24の射出成形も比較的に容易である。そのため、ステータ12の長さに対応する長尺のボビンを射出成形する場合と比べるとコアユニットの絶縁部24は成形不良が生じにくく、分割コア20の生産性が高くなる。
また、第1実施形態におけるコアユニットの寸法精度はコア本体21の外側に位置する絶縁部24の精度に依存する。第1実施形態のコアユニットでは、金属板のバリによってコア本体21の直角度が若干低下したとしても絶縁部24の射出成形の際にカバーできるので、コア本体21の寸法管理を簡略化して生産性を高めることができる。
また、第1実施形態の各々のコアユニットの軸方向の一面には、他のコアユニットとの軸方向連結部が設けられているので、複数のコアユニットを軸方向に連結してステータ12の長さに対応する分割コアを容易に形成できる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態における第1のコアユニット20Aおよび第2のコアユニット20Bを示す図である。なお、以下の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通の要素には同じ符号を付して重複説明を省略する。
第2実施形態では、第1のコアユニット20Aの第1連結面26aの軸方向連結部として突起28aと穴28bが設けられている。突起28aおよび穴28bは、ティース部23の長手方向の中間位置に幅方向に間隔を空けて配置されている。また、第2のコアユニット20Bの第2連結面26bには、第1連結面26aの突起28aに対応する位置に穴28bが設けられ、第1連結面26aの穴28bに対応する位置に突起28aが設けられている。
第2実施形態では、第1連結面26aおよび第2連結面26bにおいて、突起28aと穴28bは、ティース部23の長手方向と交差する幅方向に並ぶとともに、軸方向と交差する平面上で線対称の位置に配置される。
そのため、第2実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、第1のコアユニット20Aの第1連結面26aの形状と、第2のコアユニット20Bの第2連結面26bの形状を同一にすることができる。これにより、第1のコアユニット20Aの第1連結面26aと、第2のコアユニット20Bの第2連結面26bを同じ金型で射出成形できるので、金型代の削減によりコアユニットの製造コストを抑制できる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態の分割コア20の構成例を示す斜視図である。図7は、図6のC-C断面を示す図である。
第3実施形態では、3つ以上のコアユニットを連結して分割コア20を形成する。図6、図7では、一例として3つのコアユニットで分割コア20を形成する例を示すが、4つ以上のコアユニットで分割コア20が形成されてもよい。また、各々のコアユニットでのコアの軸方向長さは一定であってもよく、異なっていてもよい。
第3実施形態の分割コア20では、第1のコアユニット20Aと第2のコアユニット20Bの間に、中間コアユニット20Cが挿入されている。中間コアユニット20Cの構成は、第1のコアユニット20Aおよび第2のコアユニット20Bとほぼ同様であり、絶縁部24が以下のように形成されている。
中間コアユニット20Cの絶縁部24は、コア本体21の軸方向一端側に設けられる第1中間連結面26c1と、コア本体21の軸方向他端側に設けられる第2中間連結面26c2と、第1中間連結面26c1と第2中間連結面26c2をつなぎ軸方向に延びる一対の側面部27を有している。側面部27の構成は、第1のコアユニット20Aおよび第2のコアユニット20Bと同様である。
第1中間連結面26c1は、第2のコアユニット20Bの第2連結面26bと同様の形状であり、第1のコアユニット20Aの第1連結面26aと連結される。第1中間連結面26c1には、第1のコアユニット20Aとの軸方向連結部として、第1連結面26aの突起28aと係合する凹部(穴28c1)が設けられている。
また、第2中間連結面26c2は、第1のコアユニット20Aの第1連結面26aと同様の形状であり、第2のコアユニット20Bの第2連結面26bと連結される。第2中間連結面26c2には、第2のコアユニット20Bとの軸方向連結部として、第2連結面26bの穴28bと係合する凸部(突起28c2)が設けられている。
第3実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、3つ以上のコアユニットを連結することで、個々のコアユニットの寸法を長尺化することなく、より大型の回転電機の構成にも対応できる。
ここで、第3実施形態の分割コア20を回転電機10に適用する場合、ロータ11も軸方向に長くなるため、軸方向に複数の磁石11aをロータ11に配置する場合が想定される。このとき、図9に示すように軸方向での磁石11aの継ぎ目が分割コア20の連結位置とずれていると、ステータ12側の分割コア20の連結位置と、ロータ11側の磁石11aの継ぎ目11bでそれぞれ磁束の漏れが生じ、回転電機10の効率が低下しうる。
そのため、回転電機10の効率を向上させる観点からは、図8に示すように軸方向でのロータ11の磁石11aの継ぎ目11bと、分割コア20の連結位置が軸方向に重なる位置に配置されることが好ましい。図8の構成では、図9の構成に比べて軸方向において磁束の漏れが生じる箇所が少なくなるので、回転電機10の効率を向上させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
上記実施形態では、回転電機10の一例としてモータの構成例を説明したが、本発明の回転電機10は、発電機に適用することも可能である。また、上記実施形態で説明した軸方向に連結可能なコアユニットの構成は、インナーロータ型の回転電機10におけるステータの分割コアに限定されることなく、アウターロータ型の回転電機のステータコアに適用されてもよい。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10…回転電機、11…ロータ、11a…磁石、12…ステータ、13…コイル、20…分割コア、20A,20B,20C…コアユニット、21…コア本体、22…ヨーク部、22a…係合突起、22b…係合溝、23…ティース部、24…絶縁部、26a,26b,26c1,26c2…連結面、28a,28c2…突起、28b,28c1…穴

Claims (10)

  1. 軸方向に連結可能なコアユニットであって、
    ヨーク部およびティース部を有し、前記軸方向に金属板を積層したコア本体と、
    前記コア本体の前記ティース部の外周にインサート成形される環状の絶縁部と、を備え、
    前記絶縁部は、前記コアユニットの軸方向に臨む少なくとも一方の面に他のコアユニットとの軸方向連結部を有する
    ことを特徴とするコアユニット。
  2. 前記コア本体は、周方向に分割されたステータの要素である
    請求項1に記載のコアユニット。
  3. 前記ヨーク部は、軸方向と交差する平面において第1の周方向連結部を一端に有し、前記第1の周方向連結部と係合する第2の周方向連結部を他端に有する
    請求項2に記載のコアユニット。
  4. 前記軸方向連結部は、凸部または凹部であり、
    前記他のコアユニットに設けられる被連結部の凹部また凸部を受ける
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコアユニット。
  5. 前記軸方向連結部は、前記ヨーク部または前記ティース部に対応する位置に複数配置される
    請求項4に記載のコアユニット。
  6. 前記軸方向連結部は、前記ティース部の位置において、前記ティース部の長手方向と交差する幅方向に並べて複数配置される
    請求項5に記載のコアユニット。
  7. 前記軸方向連結部は、凹部と、前記凹部に対応する凸部とを含み、
    前記凹部および前記凸部は、前記ティース部の長手方向と交差する幅方向に並ぶとともに、軸方向と交差する平面上で線対称の位置に配置される
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコアユニット。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコアユニットが軸方向に二以上連結され、
    前記絶縁部に導線を巻回したコイルが設けられるコアユニット組立体。
  9. 請求項8に記載のコアユニット組立体を含むステータと、
    ロータと、
    を備える回転電機。
  10. 前記ロータは軸方向に複数の磁石を有し、
    前記磁石の継ぎ目の位置は、軸方向において前記コアユニットの連結位置と重なる
    請求項9に記載の回転電機。

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