JP2023122011A - 見守り必要者の見守り・声掛けシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】見守り必要者に不安・不審を抱かせることなく、発見した見守り必要者に寄り添った細やかな対応で、見守りと声掛けを実行できる見守り必要者の見守り・声掛けシステムを提供する。【解決手段】上記課題を解決するために、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステム1は、少なくとも見守り必要者Aと保護者Bを特定する基本情報3と見守り必要者Aのケア情報5とを事前登録することによって取得される登録情報2と、外出する見守り必要者Aに付けたICタグ13に記憶されたタグ情報を読み取るICタグリーダー15とによって取得される所在確認情報17と、に基づいて見守り支援センターCからICタグリーダー15を所有する協力者Dに対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うようにしたシステムであって、登録情報2には、見守り必要者Aに声を掛ける場合の留意事項を事前登録した声掛け情報9が含まれている。【選択図】図1
Description
本発明は、認知症患者など徘徊する高齢者等の見守り必要者に対して、不安・不審を抱かれないように見守りや声掛けを行う、ICタグとICタグリーダーを用いた市民参加型の見守り必要者の見守り・声掛けシステムに関する。
認知症患者など徘徊する高齢者等、見守りが必要な見守り必要者は、年々増加の一途を辿っており、外出した見守り必要者の探査は重要な社会問題になっている。そして、見守り必要者の増加に伴って身守り必要者が一般の人に混ざって買い物をしたり、散歩すること、或いは交通機関を利用することが当たり前になってきている。すなわち、認知症施策大綱に掲げられている「共生」の時代に突入し、行政のみならず周りの市民が参加・協力して見守り必要者を見守り、サポートする時代になってきている。
このような背景の下、令和3年9月30日に開催されたサポーター養成講座には、小学生から高齢者までの13,396,073人という多くの人が受講し、その関心の高さを示している。しかしながら、見守りや声掛けが必要な実際の場面に遭遇しても、どのように対応して良いか判断が付かない等、適切なサポートを行うことは難しいのが実情である。一方、外出している見守り必要者を検知し、検知した見守り必要者を認識してサポートする見守りシステムや行政による取り組みも一部では実施されている。
このような見守りシステムの1つとして、見守り必要者に位置情報が分る端末を持たせて検知するGPSを利用したGPS位置検知システムがある。また、ICタグとICタグリーダーとを使用して見守り必要者の位置と時間を特定するICタグ位置検知システムが提案されている(特許文献1,2,3等参照)。
さらに、行政が行っている見守り必要者の見守りの取り組みとしては、浜松市が徘徊高齢者早期発見事業として行っているオレンジシール・オレンジメールの取り組みがある。この取り組みは、徘徊高齢者が履く靴の爪先と踵にオレンジ色の標識シール(オレンジシール)を貼り、その標識シールに記載されている登録番号を手掛かりに、見守り協力者にメールを送ってその捜索に協力してもらうものである。
しかしながら、前述したGPSを利用したGPS位置検知システムは、見守り必要者の位置を特定できる端末を見守り必要者に持たせて外出させることが必要となる。また、端末には電波を発信させるためにバッテリーが必要であり、このようなバッテリー付きの重量のある端末を見守り必要者に持たせて外出させることは難しい。さらに、バッテリーの残量を常に把握し、バッテリーの充電や交換を、いつ誰が行うのかを決めたり、実際に行うことも面倒な作業となる。
一方、前述した特許文献1、2、3に開示されているICタグ位置検知システムでは、バッテリーは必要ないので軽量になり、見守り必要者に持たせる場合の負担は小さくて済む。しかしながら、見守り必要者の早期発見と保護者への連絡を容易にすることのみを目的としており、発見した見守り必要者に配慮した細やかな対応までは想定されていない。
見守り必要者に対する細やかな対応は、前述したGPS位置検知システムや行政の取り組みにおいても同様に、ほとんど配慮がなされていないのが実情である。また、浜松市が取り組んでいるオレンジシール・オレンジメールの取り組みにおいても、オレンジシールに表示されている登録番号等を、徘徊高齢者に不信感を与えることなく確認することは難しいといった問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、見守り必要者に不安、不審を抱かれないように見守り必要者の所在を確認し、さらにそれぞれの見守り必要者に応じた見守りや声掛け等の細やかな対応を行うことができる見守り必要者の見守り・声掛けシステムを提供することを目的とする。
前記目的を解決する本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムは、少なくとも見守り必要者及び保護者を特定する基本情報と該見守り必要者のケア情報とを事前登録することによって取得される登録情報と、
外出する前記見守り必要者に取り付けたICタグのタグ情報をICタグリーダーで読み取ることによって取得される所在確認情報と、に基づいて見守り支援センターから該ICタグリーダーを保有する協力者に対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うようにした見守り必要者の見守り・声掛けシステムであって、
前記登録情報には、前記見守り必要者に声を掛ける場合の留意事項を事前登録した声掛け情報が含まれていることを特徴とする。
外出する前記見守り必要者に取り付けたICタグのタグ情報をICタグリーダーで読み取ることによって取得される所在確認情報と、に基づいて見守り支援センターから該ICタグリーダーを保有する協力者に対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うようにした見守り必要者の見守り・声掛けシステムであって、
前記登録情報には、前記見守り必要者に声を掛ける場合の留意事項を事前登録した声掛け情報が含まれていることを特徴とする。
本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムによれば、見守り必要者の外出時に負担にならない軽量コンパクトなICタグによって見守り必要者の所在を確認することができる。このため、見守り必要者に意識させることなく、外出時に使用する靴等のアイテムに違和感なく取り付けることが可能になる。
また、前記登録情報には、見守り必要者及び保護者を特定する基本情報に加えて見守り必要者の症状等を知るためのケア情報が含まれ、さらに、見守り必要者に声を掛ける場合の留意事項を事前登録した声掛け情報が含まれている。このため、見守り支援センターは、これらの登録情報に基づいて協力者に対して見守り必要者に応じた適切な見守り或いは声掛け等の細やかなアドバイスを行うことができる。
ここで、前記ICタグとともに、前述したオレンジシールのような標識シールを見守り必要者の靴等に取り付ける態様も採用することができる。この態様を採用した場合には、標識シールにより見守り必要者であることの認識が容易になる。なお、標識シールとICタグとを一体とする態様も考えられるが、認知症看者等がICタグ等に気づくと、不用意に取り去ってしまう虞がある。このため、ICタグと標識シールとは別体として、見守り必要者の目印となる標識シールは、協力者の目に付きやすい部分に取り付け、ICタグは、見守り必要者が気づきにくい部分に取り付ける態様が好ましい。
また、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記ケア情報には、見守りが必要になる要因としての、行動・心理症状、及び前記見守り必要者の有する個別の疾病等の症状が含まれている態様としてもよい。
この態様を採用すれば、行動・心理症状や個別の疾病等の、例えば種類や頻度等、見守り必要者の状態を細かく把握することができる。このため、見守り支援センターは、見守り必要者と接する場合に考慮すべき事項を踏まえた、より細やかなアドバイスを協力者に行うことが可能になる。
さらに、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記登録情報には、前記見守り必要者の自宅から外出先までの許容行動範囲を事前登録した行動範囲情報が含まれている態様も好ましい態様の一つである。
この態様を採用すれば、見守り必要者が通常の外出で行動している許容行動範囲内で移動しているのか、声掛け等が必要になる許容行動範囲を超える場所まで移動しているのか把握でき、見守り支援センターで行う、見守り或いは声掛けのアドバイスの判断材料として利用することが可能になる。
また、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記協力者は、前記見守り支援センターから送信される観察情報入力フォーマットに基づいて作成した観察情報を該見守り支援センターに送信し、該見守り支援センターは、該協力者から送信された観察情報、前記登録情報及び前記所在確認情報に基づいて該協力者に対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行う態様としてもよい。
この態様を採用すれば、協力者は観察情報入力フォーマットに従って、例えば該当項目をチェックする等、速やかに観察情報を作成することができる。また、見守り支援センターは、前記観察情報によって見守り必要者の現在の状態を知ることができ、より適格なアドバイスを協力者に行うことが可能になる。
さらに、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記観察情報には、前記見守り必要者自身が訴えている症状と、前記協力者が該見守り必要者を観察した症状と、を含めることが可能である。
こうすることで、見守り必要者自身でなければ分らない観察情報(例えば、見守り必要者が訴えている痛みなどの症状の種類)と、協力者が観察した客観的な観察情報(例えば、震えや顔色、呼吸の乱れなどの症状や程度)の両方を、見守り支援センターが知ることができ、より適格なアドバイスを協力者に行うことが可能になる。
また、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記見守り支援センターは、保護者等からの捜索依頼情報の有無と内容を確認し、該捜索依頼情報が有った場合には、該捜索依頼情報の内容に基づいて前記協力者に声掛け等のアドバイスを行い、
前記捜索依頼情報が無かった場合には、前記基本情報と前記ケア情報に基づいて前記協力者に見守り或いは声掛け等のアドバイスを行い、さらに、行動範囲情報、声掛け情報或いは観察情報がある場合には、これらの情報を加味して該協力者に見守り或いは声掛け等のアドバイスを行う態様としてもよい。
前記捜索依頼情報が無かった場合には、前記基本情報と前記ケア情報に基づいて前記協力者に見守り或いは声掛け等のアドバイスを行い、さらに、行動範囲情報、声掛け情報或いは観察情報がある場合には、これらの情報を加味して該協力者に見守り或いは声掛け等のアドバイスを行う態様としてもよい。
この態様を採用すれば、見守り支援センターは、捜索依頼情報の有無と内容によって見守り必要者に対応する必要が差し迫っているか否かを判断することができる。そして、対応する必要が差し迫っていると判断した場合には、捜索依頼情報の内容に基づいて速やかに協力者にアドバイスを行うことができる。一方、対応する必要が差し迫っていないと判断した場合には、前記基本情報とケア情報に基づいて、さらに行動範囲情報、声掛け情報或いは観察情報がある場合には、これらの情報を加味してより客観的に判断してから協力者にアドバイスを行うことが可能になる。
さらに、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記見守り支援センターには、受信した各種の情報を記憶する情報記憶部と該情報記憶部に記憶された情報に基づいて前記見守り必要者に対する対応の必要の有無を判断する演算処理部を有する制御処理部が備えられており、
前記演算処理部で判断された対応の必要の有無に基づいて、前記見守り必要者に対して行う見守り要請と声掛け等のアドバイスとを選択して実施する態様も好ましい態様の一つである。
前記演算処理部で判断された対応の必要の有無に基づいて、前記見守り必要者に対して行う見守り要請と声掛け等のアドバイスとを選択して実施する態様も好ましい態様の一つである。
こうすることで、見守り支援センターで行う見守り要請と声掛け等のアドバイスとの判断が容易になり、速やかに協力者にアドバイスを行うことが可能になる。
また、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記情報記憶部には、前記ケア情報の症状に応じて対応点数を決めたケア情報・対応点数対応テーブルと、前記協力者から送信された観察情報の症状に応じて対応点数を決めた観察情報・対応点数対応テーブルと、が記憶されており、
前記演算処理部では、前記ケア情報・対応点数対応テーブルと、前記観察情報・対応点数対応テーブルと、のそれぞれの対応テーブルで求めた対応点数を合計し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数より大きい場合に前記見守り必要者に対する対応が必要と判断し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数より小さい場合に前記見守り必要者に対する対応が不要と判断する態様としてもよい。
前記演算処理部では、前記ケア情報・対応点数対応テーブルと、前記観察情報・対応点数対応テーブルと、のそれぞれの対応テーブルで求めた対応点数を合計し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数より大きい場合に前記見守り必要者に対する対応が必要と判断し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数より小さい場合に前記見守り必要者に対する対応が不要と判断する態様としてもよい。
こうすることで、見守り必要者に対する対応の必要と不要の判断を一義的(画一的)に行うことが可能になり、短時間で判断を下して、協力者にアドバイスを行うことが可能になる。
さらに、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記ICタグリーダーは、店舗等に設置される固定設置式のICタグリーダーであり、
前記固定設置式のICタグリーダーを所有する前記協力者は、前記店舗等の関係者であってもよい。
前記固定設置式のICタグリーダーを所有する前記協力者は、前記店舗等の関係者であってもよい。
ここで、店舗等とは、店舗や交通機関等が該当し、その関係者とは、店舗の管理者や店員、あるいは交通機関の係員や乗務員等が該当する。この態様を採用すれば、見守り必要者が店舗等に立ち寄った場合に、見守り必要者のICタグのタグ情報を店舗等内に設置されている固定設置式のICタグリーダーによって自動的に読み取って、例えば店舗等に設置されているパソコン等の固定型端末を使用して、見守り支援センターに該ICタグのタグ情報が送信される。これにより、見守り支援センターと店舗等の管理者などの協力者との間で情報交換やアドバイスの送受信を行うことが可能になる。
またさらに、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記ICタグリーダーは、携帯型端末と接続される移動持ち運び式のICタグリーダーであり、
前記移動持ち運び式のICタグリーダーを所有する前記協力者は、見守り・声掛けサポーターとして予め登録された協力者、又は携帯型端末と移動持ち運び式のICタグリーダーとを所有する一般の協力者であってもよい。
前記移動持ち運び式のICタグリーダーを所有する前記協力者は、見守り・声掛けサポーターとして予め登録された協力者、又は携帯型端末と移動持ち運び式のICタグリーダーとを所有する一般の協力者であってもよい。
この態様を採用すれば、見守り必要者を発見した協力者は、見守り必要者のICタグに移動持ち運び式のICタグリーダーをかざしてタグ情報を読み取り、ICタグリーダーに接続されているスマートフォン等の携帯型端末を使用して、見守り支援センターにICタグのタグ情報が送信される。これにより、見守り支援センターと見守り・声掛けサポーターや一般の協力者との間で情報交換やアドバイスの送受信を行うことが可能になる。
さらにまた、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステムにおいて、前記見守り必要者が履く靴の踵に、見守り必要者であることを識別する標識シールを取り付け、
前記ICタグは、前記靴の爪先部分の内面、或いは前記靴の中敷き(インソール)の先端側部分(例えば、見守り必要者の足の甲の裏側に位置する部分)に取り付ける態様としてもよい。
前記ICタグは、前記靴の爪先部分の内面、或いは前記靴の中敷き(インソール)の先端側部分(例えば、見守り必要者の足の甲の裏側に位置する部分)に取り付ける態様としてもよい。
この態様を採用すれば、協力者は、標識シールによって見守り必要者であることを認識しやすくなる。また、見守り必要者がICタグに気づきにくく、見守り必要者が不用意にICタグを取り除いてしまうといった虞が減少する。なお、協力者には、ICタグが靴の爪先部分の内面、或いは前記靴の中敷きの先端側部分に取り付けられていることを予め周知させておけばよい。
本発明によれば、不安や不審を抱かれないように見守り必要者の所在を確認し、さらにそれぞれの見守り必要者に応じた見守りと声掛け等の細やかな対応を行うことが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステム1は、見守り必要者A及び保護者Bを特定する基本情報3と見守り必要者Aのケア情報5とを事前登録することによって取得される登録情報2と、外出する見守り必要者Aに取り付けたICタグ13とこのICタグ13のタグ情報(タグコード)を読み取るICタグリーダー15とによって取得される所在確認情報17と、に基づいて見守り支援センターCからICタグリーダー15を所有する協力者Dに対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うようにした見守り必要者Aに対する市民参加型の見守り・声掛けシステムである。登録情報2には、見守り必要者Aに声を掛ける場合の留意事項を事前登録した声掛け情報9が含まれている。なお、本実施形態では、浜松市で採用されているオレンジシールと同様の標識シール11も用いた態様を例に挙げて説明する。
本明細書で使用する見守り必要者Aとしては、徘徊のおそれがある認知症患者、発達障害者、精神疾患保有者、迷子のおそれがある子供等が含まれる。また、保護者Bには、見守り必要者Aと同居する家族が含まれ、場合によっては、見守り必要者Aが入所している老人介護施設や病院の担当者等が窓口になって見守り支援センターCと情報交換する場合も含まれる。
見守り支援センターCには、市役所E等の行政機関、警察F、保護者B、協力者Dとの窓口になって各種情報の送受信を行う送受信部19と、入力部21と、情報記憶部25と演算処理部27とを備える制御処理部23と、制御処理部23で処理した内容を表示・出力する表示・出力部29と、が一例として備えられている。
協力者Dには、見守り必要者Aが外出時に立ち寄る固定型端末31と固定設置式のICタグリーダー15Aとを備える店舗等の経営者や管理者、店舗等で働く店員等が含まれる。また、電車・バス・タクシー等の交通機関の運転手や乗務員、係員等も含まれる。さらに、協力者Dには、見守り・声掛けサポーターとして予め登録された協力者や、携帯型端末33と移動持ち運び式のICタグリーダー15Bとを所有する一般の協力者が含まれる。
図3に示すように、本実施の形態では、標識シール11は、見守り必要者Aが履く靴35の踵37に貼られており、標識シール11の地の色は、認識しやすいオレンジ色等の明るめの色が一例として採用されている。また標識シール11には、保護者Bが見守り必要者Aを市役所E等の行政機関に登録することによって取得した登録番号等の識別番号を記載することも可能である。
図3に示すように、本実施の形態では、ICタグ13は、見守り必要者Aが履く靴35の爪先部分39の内面に取り付けられている。これにより、見守り必要者Aに気付かれることなく、また、靴35に特段の加工を施すことなくICタグ13を取り付けることが可能になっている。ここで、ICタグ13は、図3において破線の四角で囲んで示すように、見守り必要者Aが履く靴35の中敷き38における、例えば表側の先端側部分に取り付けてもよい。この態様においては、足の甲の電波吸収や散乱による感度の低下があっても、ICタグ13の面積を大きく確保することができるため、ICタグリーダー15による読み取りが可能となる。なお、本実施形態では、ICタグ13として、バッテリーを持たないRFIDのパッシブタグを採用している。
図2に示すように、ICタグリーダー15が、店舗等に設置されるパソコン等の固定型端末31と接続される固定設置式である場合には、店舗等に入店した人が必ず通る出入口やレジ等の周辺に例えばスタンド型のICタグリーダー15Aを設置することが可能である。
図1に示すように、スタンド型のICタグリーダー15A及び固定型端末31には、ICタグ13(図3参照)のタグ情報を読み取るリーダー部41と、見守り支援センターCと送受信するための送受信部43と、店舗情報等を記憶する記憶部47を備える制御処理部45と、制御処理部45と接続されるタイマ49、表示部51及び入力部53と、が一例として設けられている。
図3に示すように、ICタグリーダー15が、スマートフォン等の携帯型端末33と接続される移動持ち運び式である場合には、本見守り・声掛けシステム1に準拠したアプリがインストールされた携帯型端末33にRFIDリーダー等の移動持ち運び式のICタグリーダー15Bを接続して使用することが可能である。この場合には、協力者Dが標識シール11を目印として見守り必要者Aを発見した場合に、移動持ち運び式のICタグリーダー15Bを見守り必要者Aの靴35の爪先部分39の内面に貼られている(或いは見守り必要者Aが履く靴35の中敷きの先端部分に取り付けられている)ICタグ13に向けてかざす。これにより、ICタグ13のタグ情報を読み取ることが可能になっている。
図1に示すように、移動持ち運び式のICタグリーダー15B及び携帯型端末33には、ICタグ13(図3参照)のタグ情報を読み取るリーダー部55と、見守り支援センターCと送受信するための送受信部57と、協力者Dの本人情報等を記憶する記憶部61を備える制御処理部59と、この制御処理部59と接続されるGPS63、タイマ65、表示部67及び入力部69と、が一例として設けられている。
市役所E等の行政機関、警察F及び協力者Dとインターネット回線や電話回線等を通じて接続される見守り支援センターCは、保護者Bからの申請に基づいて作成された、基本情報3、ケア情報5及び声掛け情報9を含む登録情報2と、保護者Bの届け出等に基づいて作成された捜索依頼情報71と、ICタグリーダー15によって読み取られた所在確認情報17と、協力者Dから送られてくる観察情報73に基づいて、見守り必要者Aの対応を決めて、協力者Dに対して見守り必要者Aに対する見守り或いは声掛け等のアドバイスを看護師や保健師等の専門職員によって行うように構成されている。
次に、図4に基づいて登録情報入力フォーマットの内容の一例を説明し、その説明の中で、この登録情報の一つである声掛け情報から声掛けメッセージを自動作成する流れの一例を図5に基づいて併せて説明する。
見守り必要者Aの登録の申請を受けた市役所E等の行政機関(図1参照)は、図4に示す登録情報入力フォーマット75を予め用意しておき、この登録情報入力フォーマット75に従って、必要事項を入力(該当項目を選択)して登録してもらう。そして、この登録情報入力フォーマット75に基づいて作成された登録情報2は、市役所E等の行政機関から見守り支援センターCに送信される(図1参照)。
図4に示すように、登録情報2には、基本情報3として、見守り必要者A本人を特定するための氏名、年齢、住所等の入力が求められ、保護者Bを特定するための氏名、続柄、連絡方法等の入力が求められる。また、登録によって識別番号付きの標識シール11とICタグ13が保護者Bに発行され、標識シール11に記載した識別番号とICタグ13のタグ情報(タグコード)とを見守り支援センターCに送信する(図1参照)。
見守り必要者Aのケア情報5には、見守りが必要になる要因である行動・心理症状の例えば種類と頻度や、見守り必要者の有する個別の疾病等の症状の例えば種類と頻度の入力が求められる。また、本実施形態の登録情報2には、見守り必要者Aの自宅から、通常の外出として想定される外出先までの距離を入力し、それを許容行動範囲として事前登録する行動範囲情報7が含まれている。
声掛け情報9には、例えば、見守り必要者Aが目を合わせることを嫌うか否か、正面或いは左右から近付くことを嫌うか否か、左右の耳に難聴があるか否か、大きな声で名前を呼ぶことを嫌うか否か、身体に接触してコミュニケーションをとることを嫌うか否か、ジェスチャーでコミュニケーションをとることを嫌うか否か等の留意事項があるか否かについて登録(例えば○×を付ける)が求められる。そして、このような声掛け情報9から声掛けメッセージを自動作成する流れは、図5のブロック図に示す矢印の向きになっており、見守り必要者Aに応じた留意事項を複数の選択肢の中から選んで見守り必要者Aに最適な声掛けメッセージを作成する。
次に、図6に基づいて観察情報入力フォーマットの内容の一例について説明する。協力者Dは、見守り支援センターCから送信される観察情報入力フォーマット77に基づいて作成した観察情報73を見守り支援センターCに送信する(図1参照)。見守り支援センターCは、協力者Dから送信された観察情報73、登録情報2及び所在確認情報17に基づいて協力者Dに対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行う。図6に示すように、例えば、観察情報73には、見守り必要者A自身が訴えている症状の種類と、協力者Dが見守り必要者Aを観察した症状の種類及び程度が一例として含まれている。また、例えば、協力者Dが、該当する項にチェックすることで観察情報73が作成される。
続いて、図7に基づいて対応テーブルを用いた見守り必要者に対する対応の要否判定の流れの一例について説明する。見守り支援センターCには、見守り支援センターCに送付された各種の情報を記憶する情報記憶部25と情報記憶部25に記憶された情報に基づいて見守り必要者Aに対する対応の必要の有無を判断する演算処理部27を有する制御処理部23が備えられている(図1参照)。
情報記憶部25には、具体的には図7に示すように、ケア情報5の症状の種類と頻度に応じて対応点数を決めたケア情報・対応点数対応テーブル79と、観察情報73の症状の種類と程度に応じて対応点数を決めた観察情報・対応点数対応テーブル81と、が記憶されている。演算処理部27では、ケア情報・対応点数対応テーブル79と、観察情報・対応点数対応テーブル81と、のそれぞれの対応テーブルで求めた対応点数を合計し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数(図示の実施の形態では一例として「5」)より大きい場合に見守り必要者Aに対する対応が必要と判断する。一方、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数(図示の実施の形態では一例として「5」)より小さい場合に見守り必要者Aに対する対応は不要と判断する。そして、演算処理部27で算定した対応点数と対応の要否の結果は、対応点数・対応要否対応テーブル83にまとめられ、情報記憶部25に記憶される。
次に、図8~図10に示すフローチャートに従って、固定設置式のICタグリーダー15Aを使用した場合の見守り必要者の見守り・声掛けシステム1の流れについて説明する。見守り必要者Aの登録が行われると、前述したように市役所E等の行政機関から保護者Bに対して識別番号付きの標識シール11とICタグ13とが発行される。保護者Bは、発行された標識シール11とICタグ13を見守り必要者Aが履く靴35の所定の位置に取り付ける。また、市役所E等の行政機関は、見守り支援センターCに対して標識シール11に記載した識別番号、ICタグ13のタグ情報(タグコード)及び登録情報2を送信し、見守り支援センターCの情報記憶部25に記憶される。
見守り必要者Aが外出し(ステップS1)、保護者Bにより行方不明と判断されると(ステップS2)、保護者B等は、警察Fに捜索を依頼し、外出した日時、外出時の服装と持ち物、眼鏡の有無、体形、身長、年齢、性別、健康状態等の捜索依頼情報71を入力する(ステップS3)。捜索依頼情報71は、警察Fから見守り支援センターCに送信さて情報記憶部25に記憶される。
外出した見守り必要者Aが固定設置式のICタグリーダー15Aを備える店舗等に立ち寄ると、ICタグリーダー15Aによって見守り必要者Aの靴35に貼られたICタグ13のタグ情報を読み取る(ステップS4)。読み取ったタグ情報、位置(店舗情報)、時刻等を所在確認情報17として見守り支援センターCに送信し(ステップS5)、情報記憶部25に記憶される。見守り支援センターCでは、捜索依頼情報71の有無が確認され(ステップS6)、捜索依頼情報71の存在が確認された場合には、見守り支援センターCの担当の専門職員と協力者Dが接続し(ステップS7)、ケア情報5、声掛け情報9及び捜索依頼情報71の内容等に基づく専門職員の指示に従って、協力者Dが所定の対応をとる。
一方、捜索依頼情報71が存在しないと判断された場合には、見守り必要者Aの外出が許容行動範囲内か否かの判断が行われる(ステップS8)。許容行動範囲内の移動と判断された場合には、基本情報3、捜索依頼情報71が存在しない旨、許容行動範囲内の外出である旨が見守り支援センターCから協力者Dに送信される(ステップS9)。
基本情報3、捜索依頼情報71が存在しない旨、許容行動範囲内の外出である旨を受信した協力者Dは、見守り必要者Aを観察し(ステップS10)、気になる行動有りと判断した場合には、気になる行動が有る旨を見守り支援センターCに送信する(ステップS11)。気になる行動が有る旨の情報を受け取った見守り支援センターCは、その情報を記憶するとともに声掛けメッセージと観察情報入力フォーマット77を協力者Dに送信する(ステップS12)。声掛けメッセージと観察情報入力フォーマット77を受信した協力者Dは、見守り必要者Aに対して声掛けメッセージに基づいて声掛けを行い(ステップS13)、観察情報73を入力し(ステップS14)、見守り支援センターCに送信する。なお、ステップ10において、気になる行動は無いと判断した場合には、その旨を見守り支援センターCに送信し見守って様子をみる。また、見守り支援センターCでは、気になる行動は無かった旨が情報記憶部25に記憶される。
一方、ステップS8において、見守り必要者Aの外出が許容行動範囲を超える外出と判断された場合には、図9に示すように、基本情報3、捜索依頼情報71が存在しない旨、許容行動範囲外の外出である旨、声掛けメッセージ及び観察情報入力フォーマット77が見守り支援センターCから協力者Dに送信される。基本情報3、捜索依頼情報71が存在しない旨、許容行動範囲外の外出である旨、声掛けメッセージ及び観察情報入力フォーマット77を受信した協力者Dは、許容行動範囲外の外出である点を考慮しながら、見守り必要者Aに対して声掛けメッセージに基づいて声掛けを行い(ステップS13)、以後は同様に、観察情報73を入力し(ステップS14)、見守り支援センターCに送信する。
見守り支援センターCは、ケア情報5と協力者Dから受信した観察情報73とに基づいて見守り必要者Aの対応の要否の判定を行い(ステップS15)、対応が必要と判断した場合には(ステップS16)、見守り支援センターCの担当の専門職員と協力者Dが接続し、ケア情報5、声掛け情報9及び観察情報73の内容等に基づく専門職員の指示に従って、協力者Dが所定の対応をとる(ステップS17)。なお、ステップS16において見守り必要者Aに対する対応の必要がないと判断した場合には、その旨が協力者Dに送信され、協力者Dは見守り必要者を見守って様子をみることになる。
また、図9のステップS15の見守り必要者Aに対する対応の要否判定とステップS16の対応の要否の判断を行わない態様も可能である。この態様の場合には、図10に示すように、観察情報73を受信した見守り支援センターCでは、担当する専門職員がケア情報5と観察情報73を確認した上で(ステップS18)、見守り支援センターCの担当の専門職員と協力者Dが接続し、専門職員の指示に従って、協力者Dが所定の対応をとる(ステップS17)。
次に、図11~図13に示すフローチャートに従って、移動持ち運び式のICタグリーダー15Bを使用した場合の見守り必要者の見守り・声掛けシステム1の流れについて説明する。
見守り必要者Aの登録が行われると、前述したように市役所E等の行政機関から保護者Bに対して識別番号付きの標識シール11とICタグ13とが発行され、保護者Bは、標識シール11とICタグ13を見守り必要者Aが履く靴35の所定の位置に取り付ける。また、市役所E等の行政機関は、見守り支援センターCに対して標識シール11に記載した識別番号とICタグ13のタグ情報(タグコード)とを送信する。
見守り必要者Aが外出し(ステップS21)、保護者Bにより行方不明と判断されると(ステップS22)、保護者B等は、警察Fに捜索を依頼し、外出した或いは外出に気が付いたときの日時、外出時の服装と持ち物、眼鏡の有無、体形、身長、年齢、性別、健康状態等の捜索依頼情報71を入力する(ステップS23)。捜索依頼情報71は、警察Fから見守り支援センターCに送信され、情報記憶部25に記憶される。
また、外出した見守り必要者Aを、標識シール11を目印として協力者Dが発見し、気になる行動が有ると判断した場合には(ステップS30)、ICタグリーダー15Bを見守り必要者Aの靴35のICタグ13(本実施形態では靴35の爪先部分39(図3参照))に向けてかざし、ICタグ13のタグ情報を読み取る(ステップS24)。
次に、読み取ったタグ情報、位置、時刻等を所在確認情報17として見守り支援センターCに送信し(ステップS25)、見守り支援センターCの情報記憶部25に記憶される。見守り支援センターCでは、捜索依頼情報71の有無が確認され(ステップS26)、捜索依頼情報71の存在が確認された場合には、見守り支援センターCの担当の専門職員と協力者Dが接続し(ステップS27)、専門職員の指示に従って、協力者Dが所定の対応をとる。
一方、捜索依頼情報71が存在しないと判断された場合には、基本情報3、捜索依頼情報71、声掛けメッセージ、観察情報入力フォーマット77が見守り支援センターCから協力者Dに送信される(ステップS29)。基本情報3、捜索依頼情報71、声掛けメッセージ、観察情報入力フォーマット77を受信した協力者Dは、見守り必要者Aに対して声掛けメッセージに基づいて声掛けを行い(ステップS33)、観察情報73を入力し見守り支援センターCに送信する(ステップS34)。なお、ステップS30において、見守り必要者Aに気になる行動は無いと判断した場合には、見守り必要者Aをそのまま見守って様子をみる。
見守り支援センターCは、ケア情報5と協力者Dから受信した観察情報73に基づいて見守り必要者Aの対応の要否の判定を行い(ステップS35)、対応が必要と判断した場合には(ステップS36)、見守り支援センターCの担当の専門職員と協力者Dが接続し、専門職員の指示に従って、協力者Dが所定の対応をとる(ステップS27)。
また、図13に示すように、図12のステップS35の見守り必要者Aに対する対応の要否判定とステップS36の対応の要否の判断を行わない場合には、観察情報73を受信した見守り支援センターCでは、担当する専門職員がケア情報5と観察情報73を確認した上で(ステップS38)、見守り支援センターCの担当の専門職員と協力者Dが接続し、専門職員の指示に従って、協力者Dが所定の対応をとる(ステップS37)。
以上説明してきた本実施の形態に係る見守り必要者の見守り・声掛けシステム1によれば、見守り必要者Aに不安・不審を抱かれないように見守り必要者Aの所在を確認し、さらに、それぞれの見守り必要者Aに応じた見守りや声掛け等の細やかな対応が行えるようになって、見守り必要者Aの保護者Bや介護従事者等の大きな助けとなる。
本発明の見守り必要者の見守り・声掛けシステム1は、前述した実施の形態で説明した内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、登録情報2の入力作業は、市役所E等の行政機関等に備えられている端末等を利用して登録を申請する保護者B等自身が行ってもよいし、保護者B等が提出した申請書類の記載に基づいて市役所E等の担当職員がその入力作業を行ってもよい。同様に、捜索依頼情報71の入力作業も、警察F等に備えられている端末等を利用して捜索を依頼する保護者B自身が行ってもよいし、保護者Bからの聞き取り等を行い警察Fの担当職員がその入力作業を行ってもよい。
また、ICタグ13を取り付けるアイテムとしては、前記実施の形態において採用した靴35に限らず、見守り必要者Aが外出時に身に着けて必ず持ち歩く帽子、杖、衣服等、別のアイテムであっても構わない。また、登録情報入力フォーマット75と観察情報入力フォーマット77の区分と項目は、見守り必要者Aごとの状態や症状の違いや、見守り必要者Aが、認知症患者、発達障害者、精神疾患保有者、迷子のおそれがある子供等のいずれであるのか等に対応して適宜調整することが可能である。
さらに、見守り支援センターCの情報記憶部25において記憶する対応テーブルは、前述したケア情報・対応点数対応テーブル79、観察情報・対応点数対応テーブル81及び対応点数・対応要否対応テーブル83に限らず、識別番号・ICタグコード対応テーブルや声掛け情報・メッセージ対応テーブル等、他の対応テーブルを含めること、或いは対応点数や対応要否の判定で使用される許容対応点数の値を適宜調整することも可能である。
また、図8に示す固定設置式のICタグリーダー15Aを使用した場合のフローチャートで採用したステップS8の許容行動範囲内か否かの判断を、図11に示す移動持ち運び式のICタグリーダー15Bを使用した場合のフローチャートのステップS26の判断の後に追加することも可能である。
さらに、見守り必要者Aの数が多くなると、ICタグリーダー15で読み取るICタグ13の数が多くなって協力者Dの負担が大きくなる。従って、このような場合には、図8~図10または図11~図13の2つのフローチャートの説明の中で述べたように、気になる行動が有る見守り必要者Aがいるか否かの判断を先に行って、気になる行動が有る見守り必要者Aがいた場合に、見守り支援センターCと協力者Dとの間で声掛けメッセージや観察情報73の情報交換を行って、声掛けや見守り支援センターCの指示に従った対応をとることが一つの方策になる。また、別の方法としては、見守り必要者Aの動きを撮影し、その画像が正常なものか異常なものかをAI等を利用して自動判別し、異常な場合に見守り支援センターCから声掛けメッセージ等が自動で送信されるシステムを採用することも可能である。
さらに、ICタグリーダー15によって読み取ったICタグ13のタグ情報に見守り必要者Aの移動した時間、場所を記憶した移動履歴を加えることも可能である。そして、このような移動履歴は、所在確認情報17として見守り支援センターCに送信されて情報記憶部25に記憶されるため、後で出された捜索依頼の際に見守り必要者Aを探すときの道標として利用することが可能になる。
1 (見守り必要者の)見守り・声掛けシステム
2 登録情報
3 基本情報
5 ケア情報
7 行動範囲情報
9 声掛け情報
11 標識シール
13 ICタグ
15 ICタグリーダー
17 所在確認情報
31 固定型端末
33 携帯型端末
35 靴
37 踵
38 中敷き(インナーソール)
39 爪先部分
71 捜索依頼情報
73 観察情報
75 登録情報入力フォーマット
77 観察情報入力フォーマット
79 ケア情報・対応点数対応テーブル
81 観察情報・対応点数対応テーブル
83 対応点数・対応要否対応テーブル
A 見守り必要者
B 保護者
C 見守り支援センター
D 協力者
E 市役所(行政機関)
F 警察
2 登録情報
3 基本情報
5 ケア情報
7 行動範囲情報
9 声掛け情報
11 標識シール
13 ICタグ
15 ICタグリーダー
17 所在確認情報
31 固定型端末
33 携帯型端末
35 靴
37 踵
38 中敷き(インナーソール)
39 爪先部分
71 捜索依頼情報
73 観察情報
75 登録情報入力フォーマット
77 観察情報入力フォーマット
79 ケア情報・対応点数対応テーブル
81 観察情報・対応点数対応テーブル
83 対応点数・対応要否対応テーブル
A 見守り必要者
B 保護者
C 見守り支援センター
D 協力者
E 市役所(行政機関)
F 警察
Claims (11)
- 少なくとも見守り必要者及び保護者を特定する基本情報と該見守り必要者のケア情報とを事前登録することによって取得される登録情報と、
外出する前記見守り必要者に取り付けたICタグのタグ情報をICタグリーダーで読み取ることによって取得される所在確認情報と、に基づいて見守り支援センターから該ICタグリーダーを保有する協力者に対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うようにした見守り必要者の見守り・声掛けシステムであって、
前記登録情報には、前記見守り必要者に声を掛ける場合の留意事項を事前登録した声掛け情報が含まれていることを特徴とする見守り必要者の見守り・声掛けシステム。 - 前記ケア情報には、見守りが必要になる要因としての、行動・心理症状、及び前記見守り必要者の有する個別の疾病等の症状が含まれていることを特徴とする請求項1記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。
- 前記登録情報には、前記見守り必要者の自宅から外出先までの許容行動範囲を事前登録した行動範囲情報が含まれていることを特徴とする請求項1または2記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。
- 前記協力者は、前記見守り支援センターから送信される観察情報入力フォーマットに基づいて作成した観察情報を該見守り支援センターに送信し、該見守り支援センターは、該協力者から送信された観察情報、前記登録情報及び前記所在確認情報に基づいて該協力者に対して見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。
- 前記観察情報には、前記見守り必要者自身が訴えている症状と、前記協力者が該見守り必要者を観察した症状と、が含まれていることを特徴とする請求項4記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。
- 前記見守り支援センターは、保護者等からの捜索依頼情報の有無と内容を確認し、該捜索依頼情報が有った場合には、該捜索依頼情報の内容に基づいて前記協力者に声掛け等のアドバイスを行い、
前記捜索依頼情報が無かった場合には、前記基本情報と前記ケア情報に基づいて前記協力者に見守り或いは声掛け等のアドバイスを行い、さらに、行動範囲情報、声掛け情報或いは観察情報がある場合には、これらの情報を加味して該協力者に見守り或いは声掛け等のアドバイスを行うことを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1項記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。 - 前記見守り支援センターには、受信した各種の情報を記憶する情報記憶部と該情報記憶部に記憶された情報に基づいて前記見守り必要者に対する対応の必要の有無を判断する演算処理部を有する制御処理部が備えられており、
前記演算処理部で判断された対応の必要の有無に基づいて、前記見守り必要者に対して行う見守り要請と声掛け等のアドバイスとを選択して実施することを特徴とする請求項1~6のうちいずれか1項記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。 - 前記情報記憶部には、前記ケア情報の症状に応じて対応点数を決めたケア情報・対応点数対応テーブルと、前記協力者から送信された観察情報の症状に応じて対応点数を決めた観察情報・対応点数対応テーブルと、が記憶されており、
前記演算処理部では、前記ケア情報・対応点数対応テーブルと、前記観察情報・対応点数対応テーブルと、のそれぞれの対応テーブルで求めた対応点数を合計し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数より大きい場合に前記見守り必要者に対する対応が必要と判断し、合計した対応点数が予め定めた許容対応点数より小さい場合に前記見守り必要者に対する対応が不要と判断することを特徴とする請求項7記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。 - 前記ICタグリーダーは、店舗等に設置される固定設置式のICタグリーダーであり、
前記固定設置式のICタグリーダーを所有する前記協力者は、前記店舗等の関係者であることを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1項記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。 - 前記ICタグリーダーは、携帯型端末と接続される移動持ち運び式のICタグリーダーであり、
前記移動持ち運び式のICタグリーダーを所有する前記協力者は、見守り・声掛けサポーターとして予め登録された協力者、又は携帯型端末と移動持ち運び式のICタグリーダーとを所有する一般の協力者であることを特徴とする請求項1~8のうちいずれか1項記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。 - 前記見守り必要者が履く靴の踵に、見守り必要者であることを識別する標識シールを取り付け、
前記ICタグは、前記靴の爪先部分の内面、或いは前記靴の中敷きの先端側部分に取り付けることを特徴とする請求項1~10のうちいずれか1項記載の見守り必要者の見守り・声掛けシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022025425A JP2023122011A (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | 見守り必要者の見守り・声掛けシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022025425A JP2023122011A (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | 見守り必要者の見守り・声掛けシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023122011A true JP2023122011A (ja) | 2023-09-01 |
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ID=87798960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022025425A Pending JP2023122011A (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | 見守り必要者の見守り・声掛けシステム |
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-
2022
- 2022-02-22 JP JP2022025425A patent/JP2023122011A/ja active Pending
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