JP2023121348A - 半導体発光素子及び半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光素子及び半導体発光装置 Download PDF

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Keisuke Nakata
康之 柴田
Yasuyuki Shibata
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Abstract

【課題】均一な電流注入及び発光が得られ発光効率が高い半導体発光素子及び装置を提供する。【解決手段】絶縁性の基板11上に第1極性の第1半導体層12、発光層13、第2極性の第2半導体層14が積層された発光機能層15Mと、第1半導体層上の第1電極層22と、第2半導体層上の第2電極層23と、発光機能層を覆い第1及び第2電極層の一部を露出する第1絶縁層25と、発光機能層を覆い第1電極層に接続された被覆金属層26と、被覆金属層を覆う第2絶縁層27と、第1電極層に接続され発光機能層、第1及び第2絶縁層を覆う第1のパッド電極28Aと、被覆電極層に接続され発光機能層、第1及び第2絶縁層を覆う第2のパッド電極28Bと、を備える。発光機能層は、互いに対向する一対の辺を有し、一対の辺に沿って第1半導体層が露出した一対の接続部を有し、第1電極層は第1半導体層の該一対の接続部にショットキー接触する。【選択図】図1B

Description

本発明は、半導体発光素子及び半導体発光装置、特に発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子及び該半導体発光素子を有する半導体発光装置に関する。
近年、高出力化や配光制御のため、発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子を複数デバイス内に配置して用いることが行われている。
例えば、自動車用ヘッドライトにおいて、走行環境に合わせて配光を制御する配光可変型のヘッドランプ(ADB: Adaptive Driving Beam)が知られている。また、高出力の照明用LEDパッケージや、LEDを高密度に配置した情報通信機器用のLEDパッケージなどが知られている。
しかし、発光効率が高く、均一な発光が得られる高出力半導体発光素子が一層求められている。また、発光素子の性能低下を防ぎつつ、保護素子等の付加機能を備え、素子破壊が生じ難い半導体発光装置が求められている。
例えば、特許文献1には、活性層を貫通し、第一半導体層を露出させる複数の孔部と、複数の孔部位置以外の領域に形成された第一はんだパッド及び第二はんだパッドとを有し、ライトフィールド分布を均等化させ、かつ発光デバイスの順電圧を低減せんとする発光デバイスが記載されている。
また、特許文献2には、複数の凹溝と、上表面を有する平たい台とを含む複数の半導体積層とを備え、当該複数の凹溝の底部から露出した第1の半導体層上に電極が設けられた発光素子構造が記載されている。
また、特許文献3には、メサ構造を有する半導体素子において、p電極とn電極との間に流れる電流がメサ端付近の領域に集中するのを抑制することにより、発光効率の低下を抑制する半導体発光素子が開示されている。
また、非特許文献1には、サファイヤ上に成長されたGaN系LEDの横方向の電流集中について開示されている。
特開2017-92477号公報 特開2014-150188号公報 特開2017-28032号公報
"Current crowding in GaN/InGaN light emitting diodes on insulating substrates", X. Guo et al., J. Appl. Phys.,Vol. 90, No.8, 15 October 2001
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、均一な電流注入及び発光が得られ、発光効率が高い半導体発光素子及び半導体発光装置を提供することを目的とする。
本発明の1実施形態による半導体発光素子は、
絶縁性又は半絶縁性の基板と、
前記基板上に第1極性の第1半導体層、発光層、第2極性の第2半導体層が順次積層された発光機能層と、
前記発光機能層の前記第1半導体層上に設けられた第1電極層と、
前記発光機能層の前記第2半導体層上に設けられた第2電極層と、
前記発光機能層を覆い、前記第1電極層及び前記第2電極層の一部を露出する第1絶縁層と、
前記発光機能層を覆い、前記第1電極層に接続された被覆金属層と、
前記被覆金属層を覆う第2絶縁層と、
前記第1電極層に接続され前記発光機能層、前記第1及び第2絶縁層を覆う第1のパッド電極と、
前記被覆電極層に接続され前記発光機能層、前記第1及び第2絶縁層を覆う第2のパッド電極と、を備え、
前記発光機能層は、互いに対向する一対の辺を有し、かつ前記一対の辺に沿って前記第1半導体層が露出した一対の接続部を有し、
前記第1電極層は、前記第1半導体層の前記一対の接続部にショットキー接触している。
本発明の他の実施形態による半導体発光装置は、
上記半導体発光素子と、接着層によって前記半導体発光素子に接着された導光部材とを有する発光素子アセンブリと、
前記発光素子アセンブリの側面を被覆する光反射体である無機材料からなる遮光層と、
を有している。
本発明の第1の実施形態による半導体発光素子10を上面から見た場合を模式的に示す上面図である。 図1Aの線A-Aに沿った断面を模式的に示す断面図である。 半導体発光素子10の上面を模式的に示す上面図である。 図2Aの線B-Bに沿った半導体発光素子10の端部の断面を示す部分拡大断面図である。 図2Aの線C-Cに沿った半導体発光素子10の端部の断面を示す部分拡大断面図である。 図2Aの線D-Dに沿った半導体発光素子10の端部の断面を示す部分拡大断面図である。 図2Aの線E-Eに沿った半導体発光素子10の端部の断面を示す部分拡大断面図である。 ショットキー接続部及びオーミック接続部を模式的に示す上面図である。 半導体発光素子10の製造方法の各ステップを示す断面図である。 半導体発光素子10の製造方法の各ステップを示す断面図である。 半導体発光素子10の製造方法の各ステップを示す断面図である。 半導体発光素子10の回路基板への実装方法を示す斜視図である。 リフローの際に揮発したフラックスの排出を説明するための透視図である。 図5Aの線D-Dに沿った断面を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の改変例である半導体発光素子10Aを示す上面図である。 本発明の第2の実施形態による半導体発光装置50の断面を模式的に示す断面図である。
以下においては、本発明の好適な実施形態について説明するが、これらを適宜改変し、組合せてもよい。また、以下の説明及び添付図面において、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符を付して説明する。
[第1の実施形態]
(1)半導体発光素子の構造
図1Aは、本発明の第1の実施形態による半導体発光素子10を上面から見た場合(上面視ともいう)を模式的に示す上面図である。なお、説明及び理解の容易さのため、電極等の内部構造についても示している。図1Bは、図1Aの線A-Aに沿った断面を模式的に示す断面図である。半導体発光素子10の構造について以下に詳細に説明する。
図1Aに示すように、半導体発光素子10は、互いに垂直な4つの側面(x方向及びy方向に沿った側面)を有する四角柱形状を有する。また、半導体発光素子10は、溝15Gによって互いに分離された発光領域である複数の発光機能部15Mを有している。
本明細書において、複数の発光機能部15M及び当該分離溝の全体を発光機能層15と称する。複数の発光機能部15Mは、発光機能層15の対向する一対の辺SF1及びSF3に直交する方向(y方向)に延在している。言い換えれば、複数の発光機能部15Mは、一対の辺SF2及びSF4と平行に延在している。
図1Bに示すように、半導体発光素子10は透光性を有する絶縁性の基板11を有している。基板11には、サファイア及びAlN(窒化アルミニウム)などの基板を用いることができる。
あるいは、基板11は、絶縁性基板の他、半絶縁性又は高抵抗の材料によって形成されていてもよい。なお、本明細書において、半絶縁性の基板とは、高抵抗のGaNなどの半導体基板を含む。具体的には、比抵抗が1MΩ/□以上の高抵抗を示す材料をいう。
基板11上には、n型半導体層12(第1の半導体層)、発光層13及びp型半導体層14(第2の半導体層)がこの順で積層され、メサ形状を有する発光機能部15Mが形成されている。
メサ形状の発光機能部15Mは、GaN系半導体層からなり、例えばMOCVD法(有機金属気相成長法)によって形成することができる。なお、結晶成長法はMOCVD法に限らず、MBE法(分子線エピタキシー法)などを用いることもできる。
発光機能部15Mの間の溝15Gの底面にはn型半導体層12が露出している。複数の溝15Gの底面において露出しているn型半導体層12上にそれぞれn電極21Aが形成されている。複数のn電極21Aは、図1Aに示すように、発光機能部15Mに沿って延在し、発光機能部15Mに平行な短冊状に形成されている。
n電極21Aは、n型半導体層12上にTi、Alをこの順で形成したオーミック電極として形成されている。なお、Ti/Al層に限らず、Ti/Rh、又はTi/Au等のn型半導体層12とオーミック接触が形成される材料によって形成してもよい。
n電極21A上には、n電極21Aに沿って補助配線21Bが形成されている。補助配線21Bは、Ni、Au、Ti及びPtをこの順で形成した配線として形成されている。なお、n電極21A及び補助配線21Bを合わせて第1電極層22と称する。
補助配線21Bは、n型半導体層12と接触した場合にショットキー障壁が形成される材料によって形成されている。補助配線21Bは、Ni/Au/Ti/Pt層に限らない。例えば、Ptに代えて、Pd又はRhなどを用いることができる。また、Ptの上層にNiまたはTi、W層を設けることもできる。
発光機能部15Mのメサ上層のp型半導体層14上には、オーミック電極、反射層及び保護層からなるp電極23(第2電極層)が短冊状に形成されている。具体的には、オーミック電極としてITO(インジウム錫酸化物)膜が、反射層及び保護層としてNi/Ag/Ti/Au層が形成されている。
メサ形状の発光機能部15M及びp電極23は、SiOからなる第1絶縁膜25によって側壁及び上面が覆われ保護されている。第1絶縁膜25上には、被覆金属層26が形成されている。
被覆金属層26は、光反射性のn配線層であり、第1絶縁膜25を介して発光機能部15Mの側壁及び上面を覆うように形成されている。また、被覆金属層26は、第1絶縁膜25の開口部を介して補助配線21B及びn電極21Aに電気的に接続されている。
被覆金属層26は、具体的には、Ni/Al/Ti/Pt層又はTi/Al/Ti/Pt層などによって形成されているが、これらに限らない。例えば、Ptに代えて、Pd又はRhなどを用いることができる。また、Ptの上層にTi、Ni、W層を設けることもできる。
被覆金属層26は、被覆金属層26上に形成されたSiOからなる第2絶縁膜27によって覆われ絶縁されている。
図1Aに示すように、発光機能部15Mの延在方向(y方向)に離間した2つのパッド電極、すなわち第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bが第2絶縁膜27上に形成されている。具体的には、発光機能部15Mの延在方向に直交する中央線CLに対して一方側(第1領域RC1という。)に第1パッド電極28A、他方側(第2領域RC2という。)に第1パッド電極28Aと離間して第2パッド電極28Bが形成されている。
第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bは、半導体発光素子10を回路基板等に実装する際のそれぞれアノード電極及びカソード電極として用いられる。
図1Bに示すように、第1パッド電極28A(アノード電極)は、第2絶縁膜27及び第1絶縁膜25の開口部を介してp電極23に電気的に接続され、p電極接続部23Cが形成されている。また、図1Aに示すように、第1絶縁膜25の開口部は、中央線CLの上記一方側の領域に設けられている。
また、第2パッド電極28B(カソード電極)は、溝15Gの底部における第2絶縁膜27の開口部に露出した被覆金属層26を介して補助配線21B及びn電極21Aからなる第1電極22に電気的に接続され、n電極接続部22C(第1電極接続部)が形成されている。図1Aに示すように、第2絶縁膜27の開口部は、中央線CLの上記他方側の領域に設けられている。
第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bは、発光機能部15Mの延在方向(y方向)に直交する直線状の一定間隔DGで離間していることが好ましい。なお、本実施形態においては、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bが上面視において矩形の場合を示しているがこれに限らない。
発光機能部15Mから放射された光は、一部は直接光Ldとして透光性の基板11の光出射面11Eから出射され、一部はp電極23による反射光Lrとして光出射面11Eから出射される。
(2)第1の半導体と電極との接続構成
次に、図2A及び図2B~図2Eを参照して、半導体発光素子10の端部における被覆金属層26とn電極21A及び補助配線21Bとの電気的接続について説明する。図2Aは半導体発光素子10の上面を模式的に示す上面図である。なお、説明及び理解の容易さのため、電極等の内部構造についても示している。
また、図2B~図2Eは、それぞれ図2Aの線B-B、線C-C、線D-D及び線E-Eに沿った半導体発光素子10の端部における断面を拡大して示す部分拡大断面図である。
図2Bは、第1パッド電極28Aを横切る線B-Bに沿った半導体発光素子10の縁部(第1領域RC1)の断面を示している。半導体発光素子10の辺SF4に沿った縁部において、n電極21Aはn型半導体層12の端部を覆うように、すなわち端部の側面及び上面を覆うように形成されている。
かかる構造により、n型半導体層12の端部に電流が集中し、発光機能部15Mが劣化して光出力が低下することが防止される。
また、n配線層である被覆金属層26は補助配線21Bに接触し、発光機能部15Mの側方を覆うように形成されている。この構造により、発光機能部15Mが保護されると同時に、発光機能部15Mから出射された光は基板11の光出射面11Eの方向に反射されて光出力を高めるように機能する。
また、図2Cに示すように、第2パッド電極28Bを横切る線に沿った半導体発光素子10の縁部(第2領域RC2)の断面も図2Bに示したのと同様な構造を有している。すなわち、半導体発光素子10の辺SF4に沿った縁部において、n電極21Aはn型半導体層12の端部を覆うように形成されている。また、n電極21Aはn型半導体層12とオーミック接触している。
従って、図3に示すように、発光機能部15Mの延在方向に沿った半導体発光素子10の辺SF4に沿ってp型半導体層14と発光層13が除去されてn型半導体層12が露出した接続部が設けられ、当該接続部にn電極21Aが接続されてオーミック接続部OC1が形成されている。
かかる構造によって、発光機能部15Mの延在方向の辺SF4に沿った縁部(以下、単に辺SF4とも称する。以下においても同様。)の全体に亘って、電流の集中が抑制され、また発光機能部15Mの劣化が防止されている。
以上、半導体発光素子10の辺SF4について説明したが、辺SF4に対向する辺SF2に沿った縁部も同様な構造を有している。すなわち、半導体発光素子10の辺SF2に沿ってp型半導体層14と発光層13が除去されてn型半導体層12が露出した接続部が設けられ、当該接続部にn電極21Aが接続されてオーミック接続部OC2が形成されている。また、n電極21Aはn型半導体層12の端部を覆うように形成されている。
図2Dは、発光機能部15Mの延在方向(y方向)に直交した半導体発光素子10の辺SF1(x方向)の断面を示している。辺SF1において、n型半導体層12にn電極21Aは設けられておらず、露出したn型半導体層12に補助配線21Bが直接接触している。
前述のように、補助配線21Bはn型半導体層12と接触した場合にショットキー障壁が形成される材料によって形成されており、補助配線21Bはn型半導体層12とショットキー接触を形成している。また、補助配線21Bは被覆金属層26に電気的に接続されている。
すなわち、図3に示すように、半導体発光素子10の辺SF1には、辺SF1に沿ってショットキー接触による接続部(ショットキー接続部)SC1が形成されている。ショットキー接続部SC1によって、発光機能部15Mの端部に電流が集中して、発光機能部15Mの結晶層が劣化し光出力低下することを抑制することができる。
図2Eに示すように、辺SF1に対向する辺SF3においても同様である。従って、図3に示すように、半導体発光素子10の辺SF3には、辺SF3に沿って延在するショットキー接続部SC2が形成されている。ショットキー接続部SC2によって、発光機能部15Mの端部に電流が集中して、発光機能部15Mが劣化し光出力が低下することを抑制することができる。
以上、説明したように、複数の発光機能部15Mを含む発光機能層15は、互いに対向する少なくとも一対の辺を有し、かつ当該一対の辺に沿ってp型半導体層14と発光層13が除去されてn型半導体層12(第1半導体層)が露出した一対の接続部を有している。
そして、発光機能部15Mの延在方向に垂直な方向の互いに対向する一対の辺SF1,SF3には、辺SF1,SF3に沿って延在するp型半導体層14と発光層13が除去されてn型半導体層12(第1の半導体層)が露出した一対の接続部を有し、当該接続部において補助配線21Bがn型半導体層12にショットキー接触している。
また、基板11の発光機能部15Mに沿った方向に延在し、互いに対向する他の一対の辺SF4,SF2には、辺SF4,SF2に沿って延在するp型半導体層14と発光層13が除去されてn型半導体層12(第1の半導体層)が露出した一対の接続部を有し、当該接続部においてn電極21Aがn型半導体層12(第1の半導体層)にオーミック接触している。
(3)半導体発光素子の製造方法
図面を参照して半導体発光素子10の製造方法について以下に説明する。図4A~図4Cは、製造方法の各ステップS1~S9を示す断面図である。なお、図4A~図4Cは、図1Aの線A-Aに沿った断面を模式的に示している。すなわち、図の左方が第1領域RC1、右方が第2領域RC2の断面である。
(S1)エピ済ウエハの準備
基板11上にn型半導体層12、半導体発光層13及びp型半導体層14が順次結晶成長されたエピ済ウエハ10Eを用意する。n型半導体層12、半導体発光層13及びp型半導体層14からなる層は発光機能層15として機能する。ここで、基板11にはサファイアを用い、半導体層にはGaN系の結晶が用いられる。
(S2)発光領域の分割
発光領域となる部分を覆うレジストマスクをエピ済ウエハ10E上に形成する。次に、RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)法によってレジストマスクの開口部の半導体層をn型半導体層12が露出するまでエッチングする。同様な方法で、半導体発光素子10の縁部端のn型半導体層12を基板11が露出するまでエッチングする。
エッチングにより形成された溝15Gによって発光機能層15が分割され、1つ又は複数のメサ形状の発光機能部15Mが形成される。また、半導体発光素子10を区画する辺SF1~SF4の縁部が形成される。続いて、レジストマスクを除去する。なお、以下の各工程において、最後になされるレジストマスクの除去については説明を省略する。
(S3)p電極の形成
p電極を形成する部分、すなわち発光機能部15Mの頂面を開口したジストマスクを形成する。次に、スパッタ法によってITO膜23Aを成膜する。次に、ITO膜23A上に、EB(電子ビーム)法によってNi/Ag層23Bを成膜する。続いて、EB法によってTi/Au層23Cを成膜する。
これにより、透明導電膜であるITO膜23A、光反射膜であるNi/Ag層23B、及び保護層であるTi/Au層23Cからなる反射性のp電極23が形成される。
なお、Ti/Au層23CのAu層に代えてPt、Pd、Rhを用いることもできる。また、最上層に僅かなNi、Ti、W等を成膜しても良い。
(S4)n電極の形成
溝15Gの底部のn電極を形成する部分を開口したレジストマスクを形成する。続いて、EB法によってTi/Al層を成膜して、n電極21Aを形成する。なお、Al層に代えてPt、Pd、Rhを用いることもできる。
(S5)補助配線の形成
発光機能部15M以外の補助配線21Bを形成する部分が開口したレジストマスクを形成する。続いて、EB法によってNi/Au層を成膜する。当該金属層はn型半導体層12に接触した部分はショットキー接合となる。
続いて、EB法によってNi/Au層上にTi/Au層を成膜して補助配線21Bを形成する。なお、Au層に代えてPt、Pd、Rhを用いることもできる。また、最上層に僅かなNi、Ti、Wを成膜しても良い。
(S6)第1絶縁膜の形成
以上の工程を経たウエハの加工面の全面上にスパッタ法によってSiO膜を形成する。次に、n電極接続部22Cとp電極接続部23Cとなる部分に開口を有するレジストマスクを形成する。続いて、バッファードフッ酸によってレジストマスクが開口した部分のSiO層膜を除去して第1絶縁膜25を形成する。なお、このとき、p電極23及び補助配線21BのAu層(又はPt、Pd、Rh層)がエッチングストップ層として機能する。
(S7)被覆金属層の形成
被覆金属層を形成する部分を開口したレジストマスクを形成する。続いて、EB法によってNi/Al/Ti/Pt層を成膜して被覆金属層26を形成する。Pt層の上面にNi,Ti、Wを形成することもできる。これにより、第2絶縁膜27の密着性が向上する。
(S8)第2絶縁膜の形成
n電極接続部22Cとp電極接続部23C部を覆うレジストマスクを形成する。続いて、ウスパッタ法によってSiO膜を形成する。その後、レジストのリフトオフにより、n電極接続部22Cとp電極接続部23C部を露出させる。
(S9)パッド電極の形成
第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bの形状に開口したジストマスクを形成する。続いて、EB法によってTi/Au層を成膜し、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bを形成する。
以上の工程によって、半導体発光素子10が製造される。なお、成膜方法及び各層の材料等は適宜改変して適用することができる。
(4)回路基板への実装
半導体発光素子10の回路基板への実装について以下に説明する。図5Aは、半導体発光素子10の回路基板への実装方法を示す斜視図である。
第1パッド電極28A(アノード)及び第2パッド電極28B(カノード)を下向きにして半導体発光素子10を回路基板のアノード配線43A及びカノード配線43Bに接合部材41A及び41Bを用いて接合する。
より詳細には、まず、回路基板配線上に接合部材となるゾルダーペーストはんだを印刷する。次に、半導体発光素子10をゾルダーペースト上にマウントする。次に、リフロー炉で加熱して接合する。
図5B及び図5Cは、リフローの際に揮発したフラックスの排出を説明するための、それぞれ上面透視図及び図5Aの線D-Dに沿った断面を示す断面図である。
接合部材41A及び41Bとなるゾルダーペーストはんだは、揮発性のフラックを含んでおり、リフローの際に揮発する。このとき、図5Bに示すように、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28B間のスリットがガス排出路となる。外側から加熱する場合、はんだは外側から内側方向に溶融進行する。よって、排出路が最終溶融点を通るように設けることで、フラックスガスの排出が可能となり、ボイドのない接合部材の形成が可能になる。よって、放熱性の高い実装が可能となる。
(5)改変例1
上記においては、発光機能層15が複数の発光機能部15Mを有する場合について説明したが、発光機能層15が1つの発光機能部15Mを有するように構成されていてもよい。
すなわち、互いに対向する一対の辺(縁部)においてn型半導体層12(第1半導体層)が露出した溝又は段差が設けられた1つの台地状の発光機能層15を有するように構成されていてもよい。この場合、当該一対の辺に沿って露出したn型半導体層12(第1半導体層)に第1電極層22がショットキー接触しているように構成することができる。
(6)改変例2
図6は、本発明の第1の実施形態の改変例である半導体発光素子10Aを示す上面図である。本改変例の半導体発光素子10Aにおいては、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bに加えて、絶縁パッド29A,29Bが設けられている。
より詳細には、絶縁パッド29A,29Bは第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bの間に、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28とは間隔DGだけ離間して設けられている。また、絶縁パッド29A,29Bは、発光機能部15Mの延在方向に対して垂直方向に並置されている。
絶縁パッド29A,29Bは、電気的に絶縁されており、また最終溶融点(図5Bを参照)を通る間隙で離間して形成されている。これによりソルダーペーストはんだの揮発性ガスの排出が効果的になされる。
また、絶縁パッドは、回路基板に設けた放熱手段と接合することによって、発光素子(発光装置)をサブマウント、パッケージ基板を介することなく冷却することができる。
さらに、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28Bは、発光機能部15Mの端部15Eを超えないようにパッド端が発光機能部15Mの端部よりも内側に間隔DPだけオフセットして形成されている。かかる構造により、はんだ接合の際に発光機能部15Mに応力がかかることを防止できる。なお、絶縁パッド29A,29Bを設けない場合であっても、第1パッド電極28A及び第2パッド電極28を発光機能部15Mの端部15Eからオフセットして形成することが好ましい。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態による半導体発光装置50の断面を模式的に示す断面図である。半導体発光装置50は、混色光の発光装置であって、第1の実施形態の半導体発光素子10及び導光部材51を有している。以下においては、導光部材51が蛍光体プレートである場合を例に説明する。
より詳細には、半導体発光素子10上に蛍光体プレート51が接着層48によって接着されている。半導体発光素子10は青色光を放射する発光素子(LED)であり、蛍光体プレート51は、例えばYAG:Ceであって、白色の混色光LMが蛍光体プレート51の上面から出射される。接着層48は透光性の接着剤、例えば透光性シリコーン樹脂が用いられる。
半導体発光素子10及び蛍光体プレート51は外形形状及び外形サイズが同一であり、例えば矩形板形状を有している。すなわち、半導体発光素子10及び蛍光体プレート51は、共通の外側面を有している。
したがって、半導体発光素子10、接着層48及び蛍光体プレート51は発光素子アセンブリ53を構成している。発光素子アセンブリ53の側面は、当該側面に密着した被膜である遮光層55によって覆われている。
遮光層55は、半導体発光素子10、接着層48及び蛍光体プレート51からの光を遮光する層であればよいが、例えば溶射によって形成されたアルミナ層、白色樹脂層、または原子層堆積法(ALD)によって形成された誘電体多層膜層などを用いることができる。
例えば、遮光層55は、光反射体である無機材料からなる被膜によって形成することができる。なお、遮光層55は、白色のセラミックを有する、溶射により形成されたセラミック結着体(実質的には焼結体)、又はシロキサンと結合するセラミック粒子であるアルミナ、ジルコニア等を骨材(主骨格材)とする無機接着剤であるケイ酸塩系結着体であることが好ましい。
なお、半導体発光素子10及び蛍光体プレート51は同一形状、同一サイズである必要はない。発光素子アセンブリ53の側面の全体が遮光層55で覆われていることが好ましい。また、複数の半導体発光装置50を接触して回路基板等に配置する場合には、互いに密着可能な平面状の側面を有することが好ましい。
また、蛍光体プレート51の蛍光体は上記したものに限らない。例えば、LuAG:Ce蛍光体板を用いれば緑色発光装置を、αサイアロン蛍光体板を用いれば赤色発光装置を形成することができる。さらに、蛍光体プレート51に代えて、レンズ、回折光学素子等の光学プレート及び導光部材を用いることもできる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、上記した半導体層の構成、結晶系、材料その他は例示に過ぎない。本発明の範囲から逸脱しない範囲において適宜改変して適用することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、均一な電流注入及び発光が得られ、発光効率が高い半導体発光素子及び半導体発光装置を提供することができる。
10,10A:半導体発光素子、11:基板、12:第1の半導体層、13:発光層、14:第2の半導体層、15:発光機能層。15G:溝、15M:発光機能部、21A:n電極、21B:補助配線、22:第1電極層、23:第2電極層(p電極)、25:第1絶縁膜、26:被覆金属層、27:第2絶縁膜、28A:第1パッド電極、28B:第2パッド電極、29A,29B:絶縁パッド、OC1,OC2:オーミック接続部、SC1,SC2:ショットキー接続部、50:半導体発光装置、51:導光部材、53:発光素子アセンブリ、55:遮光層

Claims (9)

  1. 絶縁性又は半絶縁性の基板と、
    前記基板上に第1極性の第1半導体層、発光層、第2極性の第2半導体層が順次積層された発光機能層と、
    前記発光機能層の前記第1半導体層上に設けられた第1電極層と、
    前記発光機能層の前記第2半導体層上に設けられた第2電極層と、
    前記発光機能層を覆い、前記第1電極層及び前記第2電極層の一部を露出する第1絶縁層と、
    前記発光機能層を覆い、前記第1電極層に接続された被覆金属層と、
    前記被覆金属層を覆う第2絶縁層と、
    前記第1電極層に接続され前記発光機能層、前記第1及び第2絶縁層を覆う第1のパッド電極と、
    前記被覆電極層に接続され前記発光機能層、前記第1及び第2絶縁層を覆う第2のパッド電極と、を備え、
    前記発光機能層は、互いに対向する一対の辺を有し、かつ前記一対の辺に沿って前記第1半導体層が露出した一対の接続部を有し、
    前記第1電極層は、前記第1半導体層の前記一対の接続部にショットキー接触している、半導体発光素子。
  2. 前記発光機能層は、前記一対の辺に直交する他の一対の辺を有し、かつ前記他の一対の辺に沿って前記第1半導体層が露出した他の一対の接続部を有し、
    前記第1電極層は、前記第1半導体層の前記他の一対の接続部にオーミック接触している、
    請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記発光機能層は、前記第1半導体層が露出する溝によって分離され、前記一対の辺に直交する方向に延在するメサ状の複数の発光機能部を有し、
    前記第1電極層は、前記溝の底部において前記発光機能部と平行に延在する第1電極片を有し、前記第2電極層は、前記発光機能部の頂面上において前記発光機能部と平行に延在する第2電極片を有する、請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記第1のパッド電極及び前記第2のパッド電極は、前記一対の辺に直交する方向において一定間隔で離間して設けられている請求項1ないし3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  5. 前記第1のパッド電極及び前記第2のパッド電極は、パッド端が前記複数の発光機能部の前記端部よりも内側にオフセットして配置されている請求項3又は4に記載の半導体発光素子。
  6. 前記第1のパッド電極及び前記第2のパッド電極の間に、前記第1のパッド電極及び前記第2のパッド電極と離間して設けられた絶縁パッドを有する請求項1ないし5のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  7. 前記第2電極層は、前記第2半導体層上に設けられた透明導電膜と、前記透明導電膜上に設けられた光反射膜とを有する請求項1ないし6のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の半導体発光素子と、接着層によって前記半導体発光素子に接着された導光部材とを有する発光素子アセンブリと、
    前記発光素子アセンブリの側面を被覆する光反射体である無機材料からなる遮光層と、
    を有する半導体発光装置。
  9. 前記遮光層は、溶射により形成されたセラミック結着体、又はセラミック粒子を骨材とするシロキサン結合を有する無機接着剤であるケイ酸塩系結着体である請求項8に記載の半導体発光装置。
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