JP2023121291A - 走行用地図作成装置、自律走行型ロボット、走行用地図作成方法、及び、プログラム - Google Patents

走行用地図作成装置、自律走行型ロボット、走行用地図作成方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自律走行型ロボットの走行用の地図に走行エリアを容易に設定することができる走行用地図作成装置を提供する。【解決手段】走行用地図作成装置100は、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する位置センサ102と、所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部121と、フロアマップ上での走行用地図作成装置の自己位置を推定する自己位置推定部122と、所定のフロアにおいて自律走行型ロボット300が走行可能な走行エリアを設定する走行エリア設定部123と、走行エリアを含む走行用の地図を作成する走行用地図作成部124と、を備え、走行エリア設定部123は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を走行エリアの境界に設定し、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、自己位置に基づいて境界を設定する。【選択図】図1

Description

本開示は、走行用地図作成装置、自律走行型ロボット、走行用地図作成方法、及び、プログラムに関する。
例えば、特許文献1には、自律走行装置の走行経路上の繰り返し形状を、走行エリアを区切るランドマークとして認識し、一対のランドマークと壁面とで囲まれたエリアを走行エリアに設定する方法が開示されている。
特開2016-145517号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、予め、ユーザが自律走行装置の走行経路上にランドマークを設置して走行エリアを区画する必要があり、手間がかかる。
そこで、本開示は、自律走行型ロボットの走行用の地図に走行エリアを容易に設定することができる走行用地図作成装置等を提供する。
本開示の一態様に係る走行用地図作成装置は、所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットの走行用の地図を作成する走行用地図作成装置であって、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する位置センサと、前記位置関係に基づいて前記所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部と、前記位置関係と前記フロアマップとに基づいて、前記フロアマップ上での前記走行用地図作成装置の本体の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定部と、前記フロアマップと前記自己位置と前記位置関係とに基づいて、前記所定のフロアにおいて前記自律走行型ロボットが走行可能な領域である走行エリアを設定する走行エリア設定部と、前記走行エリアを含む前記走行用の地図を作成する走行用地図作成部と、を備え、前記走行エリア設定部は、前記走行用地図作成装置の走行方向に対して交差する方向の一方側に前記走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を前記走行エリアの境界に設定し、前記一方側に前記走行方向に沿って前記壁が存在しない場合、前記自己位置に基づいて前記境界を設定する。
また、本開示の一態様に係る自律走行型ロボットは、所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットであって、本体と、前記本体に配置され、前記本体を走行可能とする走行部と、前記走行用地図作成装置で作成された前記走行用の地図を取得する走行用地図取得部と、前記本体の周囲の物体を検知し、前記本体に対する前記物体の位置関係を取得する位置センサと、前記走行用の地図及び前記位置関係に基づいて、前記走行用の地図上での前記本体の位置である自己位置を推定する自己位置推定部と、前記走行用の地図及び前記自己位置に基づいて、前記所定のフロアにおける走行計画を作成する走行計画作成部と、前記走行計画に基づいて前記走行部を制御する走行制御部と、を備える。
また、本開示の一態様に係る走行用地図作成方法は、所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットの走行用の地図を作成する走行用地図作成装置による走行用地図作成方法であって、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する取得ステップと、前記位置関係に基づいて前記所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成ステップと、前記位置関係と前記フロアマップとに基づいて、前記フロアマップ上での前記走行用地図作成装置の本体の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定ステップと、前記フロアマップと前記自己位置と前記位置関係とに基づいて、前記所定のフロアにおいて前記自律走行型ロボットが走行可能な領域である走行エリアを設定する走行エリア設定ステップと、前記走行エリアを含む前記走行用の地図を作成する走行用地図作成ステップと、を含み、前記走行エリア設定ステップでは、前記走行用地図作成装置の走行方向に対して交差する方向の一方側に前記走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を前記走行エリアの境界に設定し、前記一方側に前記走行方向に沿って前記壁が存在しない場合、前記自己位置に基づいて前記境界を設定する。
なお、本開示は、上記走行用地図作成方法をコンピュータに実施させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、上記プログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能なCD-ROM等の非一時的な記録媒体として実現されてもよい。また、本開示は、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現されてもよい。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
本開示の走行用地図作成装置等によれば、自律走行型ロボットの走行用の地図に走行エリアを容易に設定することができる。
図1は、実施の形態における自律走行型ロボットシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る走行用地図作成装置を斜め上方側から見た斜視図である。 図3は、実施の形態に係る自律走行型ロボットを側方向から見た外観を示す斜視図である。 図4は、実施の形態に係る自律走行型ロボットを正面方向から見た外観を示す斜視図である。 図5は、実施の形態に係る自律走行型ロボットを裏面方向から見た外観を示す底面図である。 図6は、実施の形態における自律走行型ロボットシステムの動作の第1の例を示すフローチャートである。 図7は、図6のステップS06の詳細なフローの一例を示すフローチャートである。 図8は、図7のステップS13の詳細なフローの一例を示すフローチャートである。 図9は、情報端末の受付画面の一例を示す図である。 図10は、走行用地図作成装置の動作例を模式的に示す図である。 図11は、図10の(a)に示される動作により設定された走行エリアの一例を示す図である。 図12は、図10の(b)に示される動作により設定された走行エリアの一例を示す図である。 図13は、位置センサにより位置関係を取得されにくい物体が存在する場合の走行エリアの設定の一例を模式的に示す図である。 図14は、位置センサにより位置関係を取得されにくい物体が存在する場合の走行エリアの設定の他の例を模式的に示す図である。 図15は、実施の形態における自律走行型ロボットシステムの動作の第2の例を示すフローチャートである。
以下では、本開示に係る走行用地図作成装置等の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態においては、所定のフロアの床面を走行する自律走行型ロボットを鉛直上方側から見た場合を上面視とし、鉛直下方側から見た場合を底面視として記載する場合がある。
(実施の形態)
[自律走行型ロボットシステム]
[1.構成]
まず、実施の形態における自律走行型ロボットシステムの概要について説明する。図1は、実施の形態における自律走行型ロボットシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。
自律走行型ロボットシステム400は、自律走行型ロボット300が走行する複数の走行エリアが設定された走行用の地図を作成し、作成された走行用の地図に基づいて生成された走行計画に基づいて自律走行型ロボット300が所定のフロアを走行するシステムである。
所定のフロアは、例えば、建物内の壁などに囲まれたフロアである。建物は、例えば、ホテル、商業施設、オフィスビル、病院、介護施設、美術館、又は、図書館などの施設であってもよく、マンションなどの集合住宅であってもよい。
図1に示されるように、自律走行型ロボットシステム400は、例えば、走行用地図作成装置100と、情報端末200と、自律走行型ロボット300とを備えている。以下、各構成について説明する。
[1-1.走行用地図作成装置]
まず、走行用地図作成装置100について図1及び図2を参照しながら説明する。図2は、実施の形態に係る走行用地図作成装置100を斜め上方側から見た斜視図である。
走行用地図作成装置100は、所定のフロアを自律的に走行する自律走行型ロボット300の走行用の地図を作成する装置である。例えば、走行用地図作成装置100は、ユーザの操作により所定のフロアを走行しながら、走行用の地図を作成する。具体的な動作については、後述する。
図2に示されるように、走行用地図作成装置100は、例えば、台車190に載せられ、ユーザの操作により所定のフロアを走行する。ここでは、ユーザが台車190を押すことにより走行用地図作成装置100を走行させる。台車190には、例えば、ハンドル191に情報端末200(図2参照)を載せるスタンド192が取り付けられてもよいし、走行用地図作成装置100の提示部(図1及び図2に不図示)が設置されてもよい。提示部は、いわゆる表示パネルであってもよい。
なお、走行用地図作成装置100の機能を自律走行型ロボット300に搭載し、自律走行型ロボット300を走行させることにより、走行用の地図を作成させても良い。
また、図1に示されるように、走行用地図作成装置100は、例えば、位置センサ102と、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、通知部140と、受付部150とを備える。以下、各構成について説明する。
[位置センサ]
位置センサ102は、自己に対する物体の位置関係を取得する。例えば、位置センサ102は、本体101の上面の中央に配置されており、走行用地図作成装置100と、走行用地図作成装置100の周囲に存在する壁などを含む物体との距離及び方向を含む位置関係を取得する。位置センサ102は、例えば、光を放射し障害物により反射して返ってきた光に基づいて位置関係を検出するLiDAR、又は、レーザレンジファインダであってもよい。位置センサ102は、光の走査軸を1軸又は2軸有することにより、走行用地図作成装置100の周囲の所定の領域の二次元計測、又は、三次元計測を行ってもよい。
なお、走行用地図作成装置100は、位置センサ102に加えて、他の種類のセンサを備えてもよい。例えば、走行用地図作成装置100は、さらに、カメラ、障害物センサ、床面センサ、エンコーダ、加速度センサ、角速度センサ、接触センサ、超音波センサ、測距センサなどを備えてもよい。
[通信部]
通信部110は、走行用地図作成装置100がネットワーク10を介して情報端末200及び自律走行型ロボット300と通信を行うための通信回路である。例えば、通信部110は、走行用の地図を自律走行型ロボット300に送信してもよい。通信部110は、広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(通信モジュール)とを備えてもよい。通信部110は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部110が行う通信の通信規格については特に限定されない。
[制御部]
制御部120は、位置センサ102により走行用地図作成装置100の本体101の周囲の環境をセンシングして得られた本体101と本体101の周囲の物体との位置関係などのセンサデータを取得し、各種演算を行う。制御部120は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。また、制御部120は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、制御部120は、フロアマップ作成部121と、自己位置推定部122と、走行エリア設定部123と、走行用地図作成部124とを含む。
制御部120は、位置センサ102により取得された本体101と本体101の周囲の物体との位置関係、及び、本体101(つまり、走行用地図作成装置100)の移動軌跡を取得する。本体101の移動軌跡は、言い換えると、走行用地図作成装置100の走行による自己位置の時間的な変化を示す自己位置の移動軌跡である。走行用地図作成装置100は、位置センサ102に加えて、他の種類のセンサを備える場合、制御部120は、さらに、他の種類のセンサにより取得されたセンサデータを取得してもよい。
フロアマップ作成部121は、位置センサ102により取得された物体と位置センサ102との相対的な位置関係に基づいて所定のフロアを示すフロアマップを作成する。フロアマップ作成部121は、例えば、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)などの地図作成技術によって所定のフロアを示すフロアマップを作成してもよく、外部の装置(不図示)から入力されたフロアマップを、ネットワーク10を介して取得してもよい。また、フロアマップは、予め記憶部130に格納されていてもよく、この場合、フロアマップ作成部121は、記憶部130からフロアマップを読み出して取得してもよい。
自己位置推定部122は、位置センサ102により取得された位置関係と、フロアマップとを用いて、フロアマップ上での走行用地図作成装置100の本体101の現在位置である自己位置を推定する。例えば、自己位置推定部122は、SLAM技術を利用して自己位置を推定する。
走行エリア設定部123は、フロアマップと自己位置とに基づいて、所定のフロアにおいて自律走行型ロボット300が走行可能な領域である走行エリアを設定する。より具体的には、走行エリア設定部123は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に(以下、単に、「一方側に」)走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を走行エリアの境界に設定し、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、自己位置に基づいて境界を設定する。なお、境界は、所定のフロアにおいて自律走行型ロボット300が走行可能な走行エリアと、自律走行型ロボット300が走行しない非走行エリアとの境界である。
例えば、走行エリア設定部123は、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、走行用地図作成装置100の走行による自己位置の時間的な変化を示す自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定してもよい。
また、例えば、走行エリア設定部123は、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、後述する受付部150により自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられたときに、自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定し、受付部150により一方側に自己位置を、所定の幅、シフトした自己位置の時間的な変化を示すシフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられたときに、シフト後の自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定してもよい。なお、所定の幅は、シフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられる直前の自己位置と壁との間の距離である。
走行用地図作成部124は、走行エリア設定部123により設定された走行エリアを含む走行用の地図を作成する。例えば、走行用地図作成部124は、作成した走行用の地図を、通信部110を介して情報端末200及び自律走行型ロボット300に出力する。なお、走行用地図作成部124は、さらに、自律走行型ロボット300の進入を禁止する進入禁止エリアを含む走行用の地図を作成してもよい。
[記憶部]
記憶部130は、フロアマップ作成部121により作成されたフロアマップ、位置センサ102により取得された位置関係、及び、走行用地図作成部124により作成された走行用の地図などが記憶される記憶装置である。記憶部130には、制御部120が上記の演算処理を行うために実行するコンピュータプログラムなども記憶される。記憶部130は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、又は、フラッシュメモリ等により実現される。
[通知部]
通知部140は、ユーザに情報を通知する。例えば、通知部140は、一方側に走行方向に沿って存在していた壁が存在しなくなった場合、ユーザに壁が存在しなくなったことを通知する。通知部140は、例えば、光もしくは音、又は、それらの組み合わせでユーザに情報を通知してもよい。具体的には、通知部140は、ランプ、ブザー、又は、スピーカなどである。通知部140がランプの場合、赤色のランプを点灯又は点滅させてもよい。また、通知部140がブザーの場合、ブザー音の種類を変えてもよいし、通知部140がスピーカの場合、音声で通知してもよい。
[受付部]
受付部150は、ユーザの指示(より詳細には、ユーザによる指示の入力操作)を受け付ける。例えば、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、受付部150は、自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示を受け付けてもよいし、一方側に自己位置を、所定の幅、シフトした自己位置の時間的な変化を示すシフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示を受け付けてもよい。
受付部150は、例えば、タッチパネル、表示パネル、ハードウェアボタン、又は、マイクロフォンなどによって実現されてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであってもよく、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。表示パネルは、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有し、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルに表示されるテンキー画像などへの入力操作を受け付ける。マイクロフォンは、ユーザの音声入力を受け付ける。
なお、ここでは、受付部150は、走行用地図作成装置100の構成要素である例を示しているが、受付部150は、自律走行型ロボット300に組み込まれてもよいし、リモートコントローラ(不図示)に組み込まれてもよいし、情報端末200に組み込まれてもよい。
[1-2.情報端末]
続いて、情報端末200について説明する。情報端末200は、例えば、ユーザが使用するスマートフォン又はタブレット端末などの携帯型の情報端末であるが、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の情報端末であってもよい。また、情報端末200は、自律走行型ロボットシステム400の専用端末であってもよい。情報端末200は、通信部210と、制御部220と、提示部230と、受付部240と、記憶部250とを備える。以下、各構成について説明する。
[通信部]
通信部210は、情報端末200がネットワーク10を介して走行用地図作成装置100及び自律走行型ロボット300と通信を行うための通信回路である。通信部210は、広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(言い換えると、通信モジュール)と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(言い換えると、通信モジュール)とを備えてもよい。通信部210は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部210が行う通信の通信規格については特に限定されない。
[制御部]
制御部220は、受付部240への画像の表示制御、及び、ユーザにより入力された指示の識別処理(例えば、音声による入力であれば、音声の認識処理)などを行う。制御部220は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されてもよく、プロセッサによって実現されてもよい。
[提示部]
提示部230は、走行用地図作成装置100により出力された提示情報、及び、走行用の地図をユーザに提示する。提示情報は、例えば、ユーザへ通知する通知情報、ユーザからの要求に応じて提示される提示情報などである。提示部230は、例えば、表示パネルで実現されてもよく、表示パネル及びスピーカで実現されてもよい。表示パネルは、例えば、液晶パネル又は有機ELパネルなどである。スピーカは、音又は音声を出力する。
[受付部]
受付部240は、ユーザの指示(より詳細には、ユーザによる指示の入力操作)を受け付ける。より具体的には、受付部240は、ユーザの指示を走行用地図作成装置100に送信するために行う入力操作を受け付ける。
受付部240は、例えば、タッチパネル、表示パネル、ハードウェアボタン、又は、マイクロフォンなどによって実現されてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであってもよく、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。表示パネルは、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有し、液晶パネル又は有機ELパネルなどの表示パネルに表示されるテンキー画像などへの入力操作を受け付ける。マイクロフォンは、ユーザの音声入力を受け付ける。
[記憶部]
記憶部250は、制御部220が実行するための専用のアプリケーションプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部250は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
[1-3.自律走行型ロボット]
続いて、自律走行型ロボット300について説明する。自律走行型ロボット300は、自律的に走行するロボットである。例えば、自律走行型ロボット300は、走行用地図作成装置100により作成された走行用の地図を取得し、走行用の地図に対応する所定のフロア内を自律的に走行する。自律走行型ロボット300は、自律的に走行するロボットであれば、特に限定されないが、例えば、荷物などを運搬する運搬ロボット、パトロールをする監視ロボット、空間の消毒を行う消毒ロボット、又は掃除ロボットであってもよい。以下では、自律走行型ロボット300が掃除ロボットである例を説明する。
図3は、実施の形態に係る自律走行型ロボット300を側方向から見た外観を示す斜視図である。図4は、実施の形態に係る自律走行型ロボット300を正面方向から見た外観を示す斜視図である。図5は、実施の形態に係る自律走行型ロボット300を裏面方向から見た外観を示す底面図である。
図1及び図3~図5に示されるように、自律走行型ロボット300は、例えば、各種の構成要素が搭載される本体301と、通信部310と、位置センサ320と、障害物センサ330と、制御部340と、記憶部350と、走行部360と、掃除部370とを備える。走行部360は、例えば、本体301を移動させる車輪361を有する。掃除部370は、例えば、所定のフロアに存在するごみを掃除するサイドブラシ371及びメインブラシ372を有する。制御部340は、自律走行型ロボット300の動作に関する各種情報処理を行う。制御部340は、走行部360を制御する走行制御部345と、掃除部370を制御する掃除制御部346とを有する。本体301は、走行部360、掃除部370、及び、制御部340などを収容する筐体である。
[走行部]
走行部360は、走行制御部345からの指示に基づき自律走行型ロボット300を走行させる。走行部360は、フロア上を走行する車輪361、車輪361にトルクを与える走行用モータ(不図示)及び走行用モータを収容するハウジング(不図示)などを有する。また、自律走行型ロボット300は、キャスター(不図示)を補助輪として備えた対向二輪型であってもよい。この場合、走行部360は、一対の走行ユニットのそれぞれの車輪361の回転を独立して制御することで、前進、後退、左回転及び右回転など自律走行型ロボット300を自在に走行させることができる。
[掃除部]
掃除部370は、掃除制御部346からの指示に基づき、フロア上の塵埃を吸引口373(図5参照)から吸引し、本体301の内部に吸引した塵埃を本体301内に収容する。掃除部370は、サイドブラシ371及びメインブラシ372を回転させるブラシ回転モータ(不図示)、吸引口373からごみを吸引する吸引モータ(不図示)、これらのモータに電力を伝達する動力伝達部(不図示)、及び、吸引したごみを収容する収容部(不図示)などを備えている。
[位置センサ]
位置センサ320は、自律走行型ロボット300の本体301に対する当該物体の位置関係を取得する。例えば、位置センサ320は、本体301の上面の中央に配置されており、自律走行型ロボット300と、自律走行型ロボット300の周囲に存在する壁などを含む物体との距離及び方向を含む位置関係を取得する。位置センサ320は、例えば、光を放射し障害物により反射して返ってきた光に基づいて位置関係(例えば、自己から物体までの距離及び方向)を取得するLiDAR(Light Detection And Ranging)、又は、レーザレンジファインダであってもよい。また、位置センサ320は、光の走査軸を1軸又は2軸有することにより、自律走行型ロボット300の周囲の所定の領域の二次元計測、又は、三次元計測を行ってもよい。
[障害物センサ]
障害物センサ330は、本体301の前方に(具体的には、進行方向側に)存在する周囲の壁、及び、家具等の走行の障害となる障害物を検出するセンサである。本実施の形態では、障害物センサ330には、例えば、超音波センサが用いられる。障害物センサ330は、本体301の前側面の中央に配置される発信部331、及び、発信部331の両側にそれぞれ配置される受信部332を有し、発信部331から発信されて障害物によって反射して返ってきた超音波を受信部332がそれぞれ受信することで、障害物までの距離、及び、障害物の位置等を検出することができる。なお、障害物センサ330として赤外線センサ等を用いてもよい。
なお、自律走行型ロボット300は、上記のセンサ以外のセンサを備えていてもよい。例えば、本体301の底面の複数箇所に配置され、フロアとしての床面が存在するか否かを検出する床面センサを備えてもよい。また、走行部360に備えられ、走行用モータによって回転する一対の車輪361のそれぞれの回転角を検出するエンコーダを備えてもよい。また、自律走行型ロボット300が走行する際の加速度を検出する加速度センサ、自律走行型ロボット300が旋回する際の角速度を検出する角速度センサを備えてもよい。また、床面に堆積している塵埃の量を測定する塵埃量センサを備えてもよい。バンパ(不図示)の変位を検出して障害物が衝突したことを検出する接触センサを備えてもよい。
[通信部]
通信部310は、自律走行型ロボット300がネットワーク10を介して走行用地図作成装置100及び情報端末200と通信を行うための通信回路である。通信部310は、広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(言い換えると、通信モジュール)と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路(言い換えると、通信モジュール)とを備えてもよい。通信部310は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部310が行う通信の通信規格については特に限定されない。
[制御部]
制御部340は、位置センサ320及び障害物センサ330により自律走行型ロボット300の周囲の環境をセンシングして得られたセンサ情報と走行用の地図とに基づいて各種演算を行う。制御部340は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。また、制御部340は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、制御部340は、走行用地図取得部341と、自己位置推定部342と、障害物情報取得部343と、走行計画作成部344と、走行制御部345と、掃除制御部346とを含む。
走行用地図取得部341は、走行用地図作成装置100により作成された走行用の地図を取得する。例えば、走行用地図取得部341は、走行用地図作成装置100により出力された走行用の地図を通信により取得してもよいし、記憶部350に格納されている走行用の地図を読み出すことにより取得してもよい。
自己位置推定部342は、例えば、走行用地図取得部341により取得された走行用の地図、及び、位置センサ320により取得された自律走行型ロボット300の本体301に対する周囲の物体の位置関係に基づいて、走行用の地図上での自律走行型ロボット300の本体301の現在位置である自己位置を推定する。
走行計画作成部344は、走行用の地図及び自己位置に基づいて、走行計画を作成する。例えば、自律走行型ロボット300が掃除ロボットである場合、走行計画作成部344は、さらに、掃除計画を作成してもよい。掃除計画には、所定のフロア内の複数の掃除エリアを掃除する掃除順序、各掃除エリアにおける走行経路及び掃除態様などが含まれる。掃除態様は、例えば、自律走行型ロボット300の走行速度、床面上のごみを吸引する吸引強度、及び、ブラシの回転速度などの組み合わせである。
なお、走行計画作成部344は、自律走行型ロボット300が走行計画に従って走行しているときに、障害物センサ330により障害物が検出されると、障害物情報取得部343により推定された障害物の位置に基づいて走行計画を変更してもよい。このとき、走行計画作成部344は、掃除計画も変更してもよい。
障害物情報取得部343は、障害物センサ330により検知された障害物に関する情報(例えば、障害物の距離、及び、位置等)を取得し、取得された情報と、自己位置推定部342により推定された自己位置とに基づいて、フロアマップ上での障害物の位置を推定する。
走行制御部345は、自律走行型ロボット300が走行計画に従って走行するように、走行部360を制御する。より具体的には、走行制御部345は、走行計画に基づいて、走行部360の動作を制御するための情報処理を行う。例えば、走行制御部345は、走行計画に加え、走行用の地図及び自己位置などの情報に基づいて、走行部360の制御条件を導出し、制御条件に基づいて、走行部360の動作を制御するための制御信号を生成する。走行制御部345は、生成した制御信号を走行部360に出力する。なお、走行部360の制御条件の導出などの詳細については、従来の自律走行型ロボットと同様であるため、説明を省略する。
掃除制御部346は、自律走行型ロボット300が掃除計画に従って掃除を行うように、掃除部370を制御する。より具体的には、掃除制御部346は、掃除計画に基づいて、掃除部370の動作を制御するための情報処理を行う。例えば、掃除制御部346は、掃除計画に加え、走行用の地図及び自己位置などの情報に基づいて、掃除部370の制御条件を導出し、制御条件に基づいて、掃除部370の動作を制御するための制御信号を生成する。掃除制御部346は、生成した制御信号を掃除部370に出力する。なお、掃除部370の制御条件の導出などの詳細については、従来の自律走行型掃除ロボットと同様であるため、説明を省略する。
[記憶部]
記憶部350は、走行用の地図、位置センサ320及び障害物センサ330によりセンシングされたセンサ情報、及び、制御部340が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部350は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
[2.動作]
続いて、実施の形態における自律走行型ロボットシステム400の動作について図面を参照しながら説明する。
[第1の例]
まず、実施の形態における自律走行型ロボットシステム400の動作の第1の例について説明する。図6は、実施の形態における自律走行型ロボットシステム400の動作の第1の例を示すフローチャートである。以下、図1及び図6を参照しながら説明する。
図示していないが、走行用地図作成装置100は、ユーザの操作により走行を開始する。走行が開始すると、自律走行型ロボットシステム400は、例えば、以下の動作を行う。なお、走行用地図作成装置100は、ユーザによりハンドルを操作されることにより走行してもよく、ジョイスティック又はリモコンなどの操作により走行してもよい。また、走行用地図作成装置100は、アプリをダウンロードした情報端末200をユーザが操作することにより走行してもよい。以下では、走行用地図作成装置100がユーザにより情報端末200に入力された指示に従って走行する例について説明する。
図6に示されていないが、情報端末200の受付部240が走行用地図作成開始の指示を受け付けると、情報端末200の制御部220は、通信部210を介して当該指示を走行用地図作成装置100へ出力する。
次に、走行用地図作成装置100の制御部120は、情報端末200から出力された走行用地図作成開始の指示を取得すると(ステップS01)、位置センサ102を含む走行用地図作成装置100が備える複数のセンサのそれぞれにセンシングデータの取得を開始させる(ステップS02)。より詳細には、走行用地図作成装置100の制御部120は、位置センサ102を含む複数のセンサのそれぞれに、センシングデータの取得開始指令を出力する。
次に、位置センサ102は、センシングデータの取得開始指令を受信すると、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得し(ステップS03)、取得された位置関係を制御部120へ出力する(不図示)。制御部120は、位置センサ102から出力された自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する(不図示)。
次に、フロアマップ作成部121は、ステップS03で位置センサ102により取得された位置関係に基づいて所定のフロアを示すフロアマップを作成する(ステップS04)。
次に、自己位置推定部122は、ステップS03で位置センサ102により取得された位置関係と、ステップS04でフロアマップ作成部121により作成されたフロアマップに基づいてフロアマップ上での位置センサ102(言い換えると、位置センサ102を搭載した走行用地図作成装置100)の現在位置である自己位置を推定する(ステップS05)。より具体的には、自己位置推定部122は、位置センサ102から取得した物体と位置センサ102との相対的な位置関係と、フロアマップとを用いて、フロアマップ上での走行用地図作成装置100の位置である自己位置を推定する。図6に示されていないが、自己位置推定部122は、推定した自己位置にタイムスタンプを付して記憶部130に格納する。
なお、走行用地図作成装置100は走行しながらステップS03~ステップS05を繰り返してもよい。例えば、フロアマップ作成部121及び自己位置推定部122は、SLAM技術により、自己位置を推定しながらフロアマップを作成し、自己位置及びフロアマップを逐次更新してもよい。
次に、走行エリア設定部123は、フロアマップにおける自律走行型ロボット300が走行する走行エリアを設定する(ステップS06)。より具体的には、走行エリア設定部123は、フロアマップと自己位置とに基づいて、所定のフロアにおいて自律走行型ロボット300が走行可能な領域である走行エリアを設定する。なお、具体的な走行エリアの設定処理については、後述する。
次に、走行用地図作成部124は、ステップS06で走行エリア設定部123により設定された走行エリアを含む走行用の地図を作成する(ステップS07)。
[走行エリアの設定処理の具体例]
以下、走行エリアの設定処理について図7を参照しながらより具体的に説明する。図7は、図6のステップS06の詳細なフローの一例を示すフローチャートである。
ステップS06では、走行エリア設定部123は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に(例えば、右側に)走行方向に沿って壁が存在するか否かを判定し(S11)、壁が存在すると判定した場合(S11でYes)、当該壁を走行エリアの境界に設定する(S12)。一方、走行エリア設定部123は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に(例えば、右側に)走行方向に沿って壁が存在しないと判定した場合(S11でNo)、自己位置に基づいて境界を設定する(S13)。
走行エリア設定部123は、ステップS12及びS13の後、自己位置の推定が終了していなければ(S14でNo)、ステップS11の処理に戻り、自己位置の推定が終了している場合(S14でYes)、走行用地図作成部124は、図6のステップS07の処理を行う。
ここで、図8を参照しながら、ステップS13の具体的な処理の一例について説明する。図8は、図7のステップS13の詳細なフローの一例を示すフローチャートである。
図7のステップS11で、走行エリア設定部123は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に(例えば、右側に)走行方向に沿って壁が存在しないと判定した場合(S11でNo)、上記一方側に走行方向に沿って存在していた壁が存在しなくなったか否かを判定する(S21)。走行エリア設定部123は、一方側に走行方向に沿って存在していた壁が存在しなくなったのではないと判定された場合(S21でNo)、言い換えると、ステップS11でNoの判定の前も当該壁が存在しないと判定されていた場合、本体101の自己位置の移動軌跡を境界に設定する(S22)。一方、走行エリア設定部123は、上記一方側に走行方向に沿って存在していた壁が存在しなくなったと判定した場合(S21でYes)、言い換えると、ステップS11でNoの判定の前に当該壁が存在すると判定されていた場合、当該壁が存在しなくなったことをユーザに通知する(S23)。
走行エリア設定部123は、受付部150により自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられた場合(S24でYes)、自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定する(S22)。一方、走行エリア設定部123は、受付部150により自己位置を走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に、所定の幅、自己位置をシフトさせたシフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられた場合(S24でNo)、シフト後の自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定する(S25)。
走行エリア設定部123は、ステップS22及びS25の処理の後、図7のステップS14の処理を行う。
ここでは、通知部140がユーザへ通知を行い、受付部150がユーザの指示を受け付ける例を説明したが、この例に限られない。例えば、情報端末200の提示部230がユーザへ通知を行い、受付部240がユーザの指示を受け付けてもよい。図9は、情報端末200の受付画面の一例を示す図である。図10は、走行用地図作成装置の動作例を模式的に示す図である。
例えば、図9に示されるように、情報端末200の受付部240は、例えば、タッチパネルであって、走行用地図作成装置100に走行方向を指示するアイコンと、走行の停止を指示するアイコンと、境界を設定するか否かを指示するアイコンとが提示部230(例えば、ディスプレイ)に表示されてもよい。
例えば、提示部230は、スピーカ及びディスプレイを含み、図8のステップS21で、走行エリア設定部123により一方側に存在していた壁が存在しなくなったと判定された場合(S21でYes)、提示部230は、当該壁が存在しなくなったことをユーザに音声又は画像で通知してもよい。このとき、例えば、提示部230は、音声で「走行エリアの境界を設定してください」とユーザに境界を設定する指示の入力を促す通知を行ってもよいし、ピピッと所定の音を鳴らして、当該壁が存在しなくなったことをユーザに通知してもよい。
さらに、提示部230は、例えば、自己位置の移動軌跡を選択する「移動軌跡」のアイコンと、シフト後の自己位置の移動軌跡を選択する「シフト」のアイコンの画像を表示してもよい。情報端末200の通信部210は、受付部150により自己位置の移動軌跡又はシフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定するか選択され、選択の通り境界を設定する「境界設定ON」の指示が受け付けられると、受け付けられた指示を走行用地図作成装置100へ送信する。
例えば、走行用地図作成装置100は、点P1において、走行方向に対して交差する方向の一方側(以下では、本体101の右側という)に走行方向に沿って存在する壁L1が存在しなくなったと判定された場合に、ユーザにその旨を通知する。そして、例えば、図10の(a)に示されるように、情報端末200の受付部240により自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられた場合、走行用地図作成装置100の自己位置の移動軌跡(例えば、点P2から点P3までの自己位置の移動軌跡L3)を走行エリアR1の境界に設定する。そして、走行用地図作成装置100は、点P4において、本体101の右側に走行方向に沿って存在する壁L2が存在すると判定した場合、当該壁L2を走行エリアR1の境界に設定する。なお、この例では、走行用地図作成装置100は、所定のエリアを天井側から上面視した場合に、当該エリアを左回りに走行するため、一方側を右側としたが、例えば、走行用地図作成装置100が当該エリアを右回りに走行する場合、一方側は左側である。
図11は、図10の(a)に示される動作により設定された走行エリアR1の一例を示す図である。図11の(a)は、走行エリアR1を規定する、走行用地図作成装置100の自己位置の移動軌跡の一例を示す図である。図11の(a)に示されるように、走行用地図作成装置100は、本体101の右側に壁が存在しない箇所(例えば、通路)がある場合、受付部240により受け付けられた動作指示に従って、点P1で本体101を右に回転させて点P2まで移動することにより、右側に所定の幅自己位置をシフトさせる。そして、走行用地図作成装置100は、動作指示に従って、点P2から点P3まで走行し、点P2から点P3までの自己位置の移動軌跡L3を走行エリアR1の境界に設定する。
図11の(a)に示されるように、走行用地図作成装置100は、本体101の右側に走行方向に沿って壁が存在する箇所では、壁を境界とし、通路など壁が存在しない箇所では、自己位置の移動軌跡を境界に設定することにより、図11の(b)に示される走行エリアR1を設定することができる。
図12は、図10の(b)に示される動作により設定された走行エリアR1の一例を示す図である。図12の(a)は、走行エリアR1を規定する、走行用地図作成装置100の自己位置の移動軌跡の一例を示す図である。図12の(a)に示されるように、走行用地図作成装置100は、本体101の右側に壁が存在しない箇所(例えば、通路)がある場合、受付部240により受け付けられた動作指示に従って、本体101の右側に所定の幅自己位置をシフトさせる。つまり、走行用地図作成装置100は、本体101の実際の自己位置を右側に移動させることなく、実際の自己位置を所定の幅右側に移動させた位置をシフト後の自己位置として、シフト後の自己位置の移動軌跡L4を走行エリアR1の境界に設定する。
図12の(a)に示されるように、走行用地図作成装置100は、本体101の右側に走行方向に沿って壁が存在する箇所では、壁を境界とし、通路など壁が存在しない箇所では、右側に所定の幅W1(図10の(b)参照)シフトしたシフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定することにより、図12の(b)に示される走行エリアR1を設定することができる。
なお、壁が存在しないと判定されるのは、通路に限られず、例えば、位置センサ102により位置関係を取得されにくい物体(例えば、ガラスなど)が存在する場合も含まれる。図13は、位置センサ102により位置関係を取得されにくい物体が存在する場合の走行エリアの設定の一例を模式的に示す図である。
図13の(a)に示される一点破線は、例えば、ガラスである。ガラスのように、位置センサ102により位置関係を取得されにくい物体である場合も、例えば図12に示されるように、受付部240により受け付けられた動作指示に従って、本体101を右に回転させて側に所定の幅自己位置をシフトさせ、ガラスに沿って走行したときの自己位置の移動軌跡L5を走行エリアR2の境界に設定する(図13の(b))。ここでは、走行用地図作成装置100をガラス側に移動させ、実際の自己位置の移動軌跡L5を走行エリアR2の境界に設定したが、本体101の実際の自己位置を右側に移動させることなく、実際の自己位置を所定の幅右側に移動させたシフト後の自己位置の移動軌跡を走行エリアR2の境界に設定してもよい。通路部分における境界の設定方法については、上述したためここでの説明を省略するが、実際の自己位置の移動軌跡L6を境界に設定してもよいし、シフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定してもよい。
なお、上記のガラス以外に、位置センサ102により位置関係を取得されにくい物体は、例えば、椅子及び机などの脚である。図14は、位置センサ102により位置関係を取得されにくい物体が存在する場合の走行エリアの設定の他の例を模式的に示す図である。
図14の(a)に示されるように、所定のエリアに複数の椅子及び机の脚1が存在する場合、自己位置の移動軌跡を境界に設定してもよい。これにより、図14の(b)に示されるように、壁と本体101の自己位置の移動軌跡L7とを境界とする走行エリアR3が設定される。
[第2の例]
続いて、実施の形態における自律走行型ロボットシステム400の動作の第2の例について説明する。第1の例では、走行用地図作成装置100が情報端末200により受け付けられた指示に基づいて走行用の地図を作成する処理について説明した。第2の例では、自律走行型ロボット300が走行用地図作成装置100により作成された走行用の地図に基づいて所定のフロアを走行しながら掃除を行う処理について説明する。
図15は、実施の形態における自律走行型ロボットシステム400の動作の第2の例を示すフローチャートである。以下では、走行エリアを掃除エリアと読み替えて説明する。
まず、情報端末200の受付部240により掃除の開始指示が受け付けられると、情報端末200の制御部220は、自律走行型ロボット300へ当該指示を出力する(不図示)。
次に、自律走行型ロボット300の制御部340が掃除の開始指示を取得すると(ステップS31)、走行用地図取得部341は、走行用の地図を取得する(ステップS32)。例えば、走行用地図取得部341は、走行用地図作成装置100に所定のフロアの走行用の地図を要求してネットワーク10を介して取得してもよいし、記憶部350に格納された走行用の地図を読み出してもよい。
次に、自律走行型ロボット300の制御部340は、位置センサ320及び障害物センサ330などの自律走行型ロボット300が備える各種センサにセンシング開始の指示を出力し、それらのセンサからセンシングデータを取得する(ステップS33)。
次に、自己位置推定部342は、ステップS32で取得された走行用の地図(走行用地図)と、位置センサ320により取得された自律走行型ロボット300の本体301の周囲の物体との位置関係とに基づいて、走行用の地図上での自律走行型ロボット300の本体301の自己位置を推定する(ステップS34)。
次に、走行計画作成部344は、ステップS34で推定された自己位置と走行用の地図とに基づいて、走行用の地図に含まれる複数の掃除エリアのうち自己位置に近い掃除エリアを抽出する(ステップS35)。
次に、走行計画作成部344は、ステップS35で抽出された掃除エリア内の開始位置(より詳細には、掃除を開始する位置)を決定する(ステップS36)。
次に、走行計画作成部344は、掃除エリア内の走行計画を作成する(ステップS37)。このとき、走行計画作成部344は、掃除エリア内の走行経路に加えて、走行速度、及び、掃除の態様などを決定してもよい。掃除の態様は、例えば、掃く、拭く、及び、塵埃の吸引の少なくともいずれかと、ブラシの回転速度、又は、吸引強度などの掃除強度とを含む。
次に、走行計画作成部344は、掃除エリアの順序を決定する(ステップS38)。例えば、走行計画作成部344は、記憶部350内に格納されている履歴情報データベース(不図示)から、例えば、当該掃除エリアの掃除の頻度、又は、掃除エリアの優先度などの履歴情報を参照して掃除エリアの掃除の順序を決定してもよい。
次に、走行計画作成部344は、走行用の地図に含まれるすべての掃除エリアの走行計画を終了したか否かを判定し(ステップS39)、終了していないと判定した場合(ステップS39でNo)、他の掃除エリアについてステップS36の処理を行う。そして、走行計画作成部344は、他の掃除エリアについてステップS36~S38までの処理を終了すると、すべての掃除エリアの走行計画を終了したか否かを判定する(ステップS39)。そして、走行計画作成部344は、全ての掃除エリアの走行計画を終了したと判定すると(ステップS39でYes)、作成された走行計画及び制御開始指示を走行制御部345及び掃除制御部346に出力する(不図示)。
走行制御部345及び掃除制御部346は、走行計画作成部344から走行計画及び制御開始指示を取得すると、走行計画に従って走行部360及び掃除部370を制御し、掃除を行う(ステップS40)。
自律走行型ロボット300の制御部340は、走行計画に従って全てのエリアの掃除を行うと、掃除を終了する。
[3.効果等]
以上説明したように、走行用地図作成装置100は、所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボット300の走行用の地図を作成する走行用地図作成装置であって、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する位置センサ102と、位置関係に基づいて所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部121と、位置関係とフロアマップとに基づいて、フロアマップ上での走行用地図作成装置100の本体101の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定部122と、フロアマップと自己位置とに基づいて、所定のフロアにおいて自律走行型ロボット300が走行可能な領域である走行エリアを設定する走行エリア設定部123と、走行エリアを含む走行用の地図を作成する走行用地図作成部124と、を備え、走行エリア設定部123は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を走行エリアの境界に設定し、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、自己位置に基づいて境界を設定する。
これにより、走行用地図作成装置100は、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に走行方向に沿って壁が存在するか否かに応じて、走行エリアの境界を設定することができる。したがって、走行用地図作成装置100は、自律走行型ロボット300の走行用の地図に走行エリアを容易に設定することができる。
例えば、走行用地図作成装置100では、走行エリア設定部123は、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、走行用地図作成装置100の走行による自己位置の時間的な変化を示す自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定してもよい。
これにより、走行用地図作成装置100は、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定することができるため、当該壁が存在しない箇所において境界を容易に設定することができる。
例えば、走行用地図作成装置100は、さらに、ユーザの指示を受け付ける受付部150を備え、走行エリア設定部123は、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、受付部150により自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられたときに、自己位置の移動軌跡を走行エリアの境界に設定し、受付部150により一方側に、所定の幅W1、自己位置をシフトした自己位置の時間的な変化を示すシフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられたときに、シフト後の自己位置の移動軌跡L4を走行エリアR1の境界に設定し、所定の幅W1は、シフト後の自己位置の移動軌跡を境界に設定する指示が受け付けられる直前の自己位置と壁との間の距離であってもよい。
これにより、走行用地図作成装置100は、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合、本体101を一方側に寄せる動作を行う必要がないため、より容易に走行エリアの境界を設定することができる。
例えば、走行用地図作成装置100では、さらに、通知部を備え、通知部は、一方側に走行方向に沿って存在していた壁が存在しなくなった場合、ユーザに壁が存在しなくなったことを通知してもよい。
これにより、走行用地図作成装置100は、一方側に走行方向に沿って存在していた壁が存在しなくなった場合、ユーザが境界の設定指示を確実に行えるようになる。
また、自律走行型ロボット300は、所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットであって、本体301と、本体301に配置され、本体301を走行可能とする走行部360と、上記のいずれかの走行用地図作成装置100で作成された走行用の地図を取得する走行用地図取得部341と、本体301に対する物体の位置関係を取得する位置センサ320と、走行用の地図及び位置関係に基づいて、走行用の地図上での本体301の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定部342と、走行用の地図及び自己位置に基づいて、所定のフロアにおける走行計画を作成する走行計画作成部344と、走行計画に基づいて走行部360を制御する走行制御部345と、を備える。
これにより、自律走行型ロボットシステム400は、走行エリアが設定された走行用の地図に基づいて自律走行型ロボット300が走行計画を作成することができるため、適切に所定のエリアを走行することができる。
例えば、自律走行型ロボット300は、さらに、掃く、拭く、及び、塵埃を吸引する、の少なくともいずれかの動作を実行することにより床面を掃除する掃除部370と、掃除部370を制御する掃除制御部346と、を備え、走行計画作成部344は、さらに、掃除計画を作成し、掃除制御部346は、掃除計画に基づいて掃除部370を制御してもよい。
これにより、自律走行型ロボット300は、走行用の地図に基づいて自律走行型ロボット300が走行計画に加えて掃除計画を作成することができるため、適切に所定のエリアを走行しながら掃除を行うことができる。
また、走行用地図作成方法は、所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットの走行用の地図を作成する走行用地図作成装置100による走行用地図作成方法であって、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する取得ステップ(図6のステップS03)と、位置関係に基づいて所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成ステップ(ステップS04)と、位置関係とフロアマップとに基づいて、フロアマップ上での走行用地図作成装置100の本体101の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定ステップ(ステップS05)と、フロアマップと自己位置とに基づいて、所定のフロアにおいて自律走行型ロボット300が走行可能な領域である走行エリアを設定する走行エリア設定ステップ(ステップS06)と、走行エリアを含む走行用の地図を作成する走行用地図作成ステップ(ステップS07)と、を含み、走行エリア設定ステップ(ステップS06)では、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に走行方向に沿って壁が存在する場合(図7のステップS11でYes)、当該壁を走行エリアの境界に設定し(ステップS12)、一方側に走行方向に沿って壁が存在しない場合(ステップS11でNo)、自己位置に基づいて境界を設定する(ステップS13)。
これにより、走行用地図作成方法によれば、走行用地図作成装置100の走行方向に対して交差する方向の一方側に走行方向に沿って壁が存在するか否かに応じて、走行エリアの境界を設定することができる。したがって、走行用地図作成方法によれば、自律走行型ロボット300の走行用の地図に走行エリアを容易に設定することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、自律走行型ロボットシステム400は、走行用地図作成装置100と情報端末200と自律走行型ロボット300とを備えるが、情報端末200と、走行用地図作成機能を備える自律走行型ロボットとを備えてもよいし、走行用地図作成機能を備える情報端末と自律走行型ロボット300とを備えてもよい。
例えば、走行用地図作成機能を備える自律走行型ロボットは、所定のフロアの走行用の地図の作成と、走行計画の作成とを並行して行うことができる。また、当該自律走行型ロボットは、ネットワーク10を介して走行用の地図を取得する必要がないため、通信障害などの影響を受けにくく、通信で情報を取得する場合に比べて、よりスムーズに処理を行うことが可能となる。
例えば、走行用地図作成機能を備える情報端末は、ユーザが例えばLiDAR SLAMを搭載したタブレット端末などの携帯型のコンピュータ装置を所持して所定のエリアを移動することで、走行用の地図の作成と走行用の地図の修正とを並行して行うことができる。そのため、ユーザが走行用地図作成装置100を台車190に載せて所定のフロアを移動する必要がなく、利便性が向上する。
また、例えば、実施の形態では、走行用地図作成装置100は、位置センサ102を備えているが、位置センサ102を備えなくてもよい。例えば、走行用地図作成装置100は、位置センサ102以外の構成を備える情報処理装置であってもよい。この場合、位置センサ102を備えるセンサを台車190に載せて所定のフロアを移動させながらセンサにより取得されたデータを情報処理装置に出力してもよい。
例えば、実施の形態では、走行用地図作成装置100により生成された走行用の地図は、ネットワーク10を介して、自律走行型ロボット300に送信される例を説明したが、これに限られない。例えば、走行用地図作成装置100がネットワーク10を介して走行用の地図を情報端末200に送信し、情報端末200が取得した走行用の地図を、ネットワーク10を介して自律走行型ロボット300に送信してもよい。なお、ネットワーク10は、インターネットなどの広域通信ネットワークであるが、Wi-Fi(登録商標)などの局所通信ネットワークであってもよい。
また、例えば、自律走行型ロボット300は、走行用地図作成装置100により生成された走行用の地図が保存されたUSB(Universal Serial Bus)メモリなどを介して、走行用の地図を取得してもよい。
例えば、実施の形態では、走行用地図作成装置100及び自律走行型ロボット300が別体である例を説明したが、走行用地図作成装置100が自律走行型ロボット300に組み込まれた単一の装置として実現されてもよい。
例えば、実施の形態では、自律走行型ロボットシステム400は、複数の装置によって実現されているが、単一の装置として実現されてもよい。また、システムが複数の装置によって実現される場合、自律走行型ロボットシステム400が備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。また、例えば、自律走行型ロボットシステム400と通信可能なサーバ装置が、制御部120、220、340に含まれる複数の構成要素を備えていてもよい。
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示は、自律走行型ロボットシステム400などのコンピュータが実行する走行制御方法として実現されてもよいし、このような走行用地図作成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本開示は、汎用のコンピュータを上記実施の形態の走行用地図作成装置100として動作させるためのプログラムとして実現されてもよい。本開示は、これらのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示は、自律的に走行するロボットに広く利用可能である。
10 ネットワーク
100 走行用地図作成装置
101 本体
102 位置センサ
110 通信部
120 制御部
121 フロアマップ作成部
122 自己位置推定部
123 走行エリア設定部
124 走行用地図作成部
130 記憶部
140 通知部
150 受付部
190 台車
191 ハンドル
192 スタンド
200 情報端末
210 通信部
220 制御部
230 提示部
240 受付部
250 記憶部
300 自律走行型ロボット
301 本体
310 通信部
320 位置センサ
330 障害物センサ
331 発信部
332 受信部
340 制御部
341 走行用地図取得部
342 自己位置推定部
343 障害物情報取得部
344 走行計画作成部
345 走行制御部
346 掃除制御部
350 記憶部
360 走行部
361 車輪
370 掃除部
371 サイドブラシ
372 メインブラシ
373 吸引口
400 自律走行型ロボットシステム
R1、R2、R3 走行エリア
L1、L2 壁
L3、L5、L6、L7 自己位置の移動軌跡
L4 シフト後の自己位置の移動軌跡
P1、P2、P3、P4 点

Claims (9)

  1. 所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットの走行用の地図を作成する走行用地図作成装置であって、
    自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する位置センサと、
    前記位置関係に基づいて前記所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部と、
    前記位置関係と前記フロアマップとに基づいて、前記フロアマップ上での前記走行用地図作成装置の本体の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記フロアマップと前記自己位置とに基づいて、前記所定のフロアにおいて前記自律走行型ロボットが走行可能な領域である走行エリアを設定する走行エリア設定部と、
    前記走行エリアを含む前記走行用の地図を作成する走行用地図作成部と、
    を備え、
    前記走行エリア設定部は、
    前記走行用地図作成装置の走行方向に対して交差する方向の一方側に前記走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を前記走行エリアの境界に設定し、
    前記一方側に前記走行方向に沿って前記壁が存在しない場合、前記自己位置に基づいて前記境界を設定する、
    走行用地図作成装置。
  2. 前記走行エリア設定部は、前記一方側に前記走行方向に沿って前記壁が存在しない場合、前記走行用地図作成装置の走行による前記自己位置の時間的な変化を示す前記自己位置の移動軌跡を前記走行エリアの前記境界に設定する、
    請求項1に記載の走行用地図作成装置。
  3. さらに、ユーザの指示を受け付ける受付部を備え、
    前記走行エリア設定部は、前記一方側に前記走行方向に沿って前記壁が存在しない場合、前記受付部により前記自己位置の移動軌跡を前記境界に設定する指示が受け付けられたときに、前記自己位置の移動軌跡を前記走行エリアの前記境界に設定し、前記受付部により前記一方側に、所定の幅、前記自己位置をシフトした自己位置の時間的な変化を示すシフト後の自己位置の移動軌跡を前記境界に設定する指示が受け付けられたときに、前記シフト後の自己位置の移動軌跡を前記走行エリアの前記境界に設定し、
    前記所定の幅は、前記シフト後の自己位置の移動軌跡を前記境界に設定する指示が受け付けられる直前の前記自己位置と前記壁との間の距離である、
    請求項2に記載の走行用地図作成装置。
  4. さらに、通知部を備え、
    前記通知部は、前記一方側に前記走行方向に沿って存在していた前記壁が存在しなくなった場合、前記ユーザに前記壁が存在しなくなったことを通知する、
    請求項3に記載の走行用地図作成装置。
  5. 所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットであって、
    本体と、
    前記本体に配置され、前記本体を走行可能とする走行部と、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の前記走行用地図作成装置で作成された前記走行用の地図を取得する走行用地図取得部と、
    前記本体に対する前記物体の位置関係を取得する位置センサと、
    前記走行用の地図及び前記位置関係に基づいて、前記走行用の地図上での前記本体の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定部と、
    前記走行用の地図及び前記自己位置に基づいて、前記所定のフロアにおける走行計画を作成する走行計画作成部と、
    前記走行計画に基づいて前記走行部を制御する走行制御部と、
    を備える、
    自律走行型ロボット。
  6. さらに、前記走行用地図作成装置を備える、
    請求項5に記載の自律走行型ロボット。
  7. さらに、
    掃く、拭く、及び、塵埃を吸引する、の少なくともいずれかの動作を実行することにより床面を掃除する掃除部と、
    前記掃除部を制御する掃除制御部と、
    を備え、
    前記走行計画作成部は、さらに、掃除計画を作成し、
    前記掃除制御部は、前記掃除計画に基づいて前記掃除部を制御する、
    請求項5又は6に記載の自律走行型ロボット。
  8. 所定のフロア内を自律的に走行する自律走行型ロボットの走行用の地図を作成する走行用地図作成装置による走行用地図作成方法であって、
    自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する取得ステップと、
    前記位置関係に基づいて前記所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成ステップと、
    前記位置関係と前記フロアマップとに基づいて、前記フロアマップ上での前記走行用地図作成装置の本体の現在位置である自己位置を推定する自己位置推定ステップと、
    前記フロアマップと前記自己位置とに基づいて、前記所定のフロアにおいて前記自律走行型ロボットが走行可能な領域である走行エリアを設定する走行エリア設定ステップと、
    前記走行エリアを含む前記走行用の地図を作成する走行用地図作成ステップと、
    を含み、
    前記走行エリア設定ステップでは、
    前記走行用地図作成装置の走行方向に対して交差する方向の一方側に前記走行方向に沿って壁が存在する場合、当該壁を前記走行エリアの境界に設定し、
    前記一方側に前記走行方向に沿って前記壁が存在しない場合、前記自己位置に基づいて前記境界を設定する、
    走行用地図作成方法。
  9. 請求項8に記載の走行用地図作成方法をコンピュータに実行させるための、
    プログラム。
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