JP2023119501A - ジェル状化粧料 - Google Patents

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Maki Saito
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Abstract

【課題】みずみずしい使用感と塗布後のさらさら感とを両立させたことから使用感に優れ、さらに安定性にも優れる水中油型のジェル状化粧料を提供する。【解決手段】下記成分A~Gを含有し、成分Bの含有量が0.2~1.2質量%であり、成分Aの含有量に対する成分Bの含有量の質量割合が0.5~7.0である水中油型のジェル状化粧料。成分A:(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー成分B:アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を含むポリマー成分C:特定のモノグリセリン脂肪酸エステル成分D:シリカ成分E:デンプン粉末成分F:エタノール成分G:水【選択図】なし

Description

本発明は、ジェル状化粧料に関する。
皮膚に保湿感やハリ感(肌が適度に引っ張られており、たるみがない感触)などを与える皮膚化粧料としては、化粧水、ジェル、乳液、クリームなどの種々の剤型が知られている。
水性ベースのジェルや化粧水は、みずみずしい使用感が特徴であるが、みずみずしい使用感に加え、コク感やハリ感を両立した皮膚化粧料が求められており、例えば、1剤で、短時間に効率的に肌の手入れができるオールインワンタイプの化粧料(オールインワン化粧料ともいう)の需要が高まっている。
これまでに、みずみずしい使用感、保湿感の持続性と塗布時のコク感を両立させた水中油型のジェル状化粧料が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2019-178079号公報
一方、ジェル状化粧料に対する最近のニーズの一つとして、塗布後の肌にさらさら感を付与することが挙げられる。塗布後の肌にさらさら感を付与する技術として、シリカやデンプン粉末などの粉体を配合する技術が知られている。しかしながら、水中油型のジェル状化粧料にシリカ及びデンプン粉末を配合すると、経時的な安定性が低下するという問題があることを本発明者らは見出した。
本発明は、みずみずしい使用感と塗布後のさらさら感とを両立させたことから使用感に優れ、さらに安定性にも優れる水中油型のジェル状化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、下記成分A~Gを含有し、
成分Bの含有量が0.2~1.2質量%であり、
成分Aの含有量に対する成分Bの含有量の質量割合が0.5~7.0である水中油型のジェル状化粧料に関する。
成分A:(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
成分B:アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を含むポリマー
成分C:モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、及びジベヘン酸グリセリルからなる群より選ばれる1以上のモノグリセリン脂肪酸エステル
成分D:シリカ
成分E:デンプン粉末
成分F:エタノール
成分G:水
本発明のジェル状化粧料は、成分Aの含有量が0.08~1.2質量%であることが好ましい。
本発明のジェル状化粧料は、みずみずしい使用感と塗布後のさらさら感とを両立させたことから使用感に優れ、さらに安定性にも優れる。
本発明のジェル状化粧料は、必須成分として、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(成分A)、アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を含むポリマー(成分B)、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、及びジベヘン酸グリセリルからなる群より選ばれる1以上のモノグリセリン脂肪酸エステル(成分C)、シリカ(成分D)、デンプン粉末(成分E)、エタノール(成分F)、並びに水(成分G)を含有し、成分Bの含有量が0.2~1.2質量%であり、成分Aの含有量に対する成分Bの含有量の質量割合が0.5~7.0であることを特徴とする。
すなわち、本発明のジェル状化粧料は、成分A、成分B、成分C、成分D、成分E、成分F、及び成分Gを少なくとも含有する。本発明のジェル状化粧料は、用途に応じて、さらに、必須成分である成分A~G以外の成分を含んでいてもよい。本発明のジェル状化粧料に含まれる上記成分A~G及び他の成分などの各成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明のジェル状化粧料は、水中油型のジェル状化粧料である。連続相が成分Gであるため、みずみずしい使用感と、水分の補給力に優れる。成分D及び成分Eを配合することにより、塗布後のさらさら感に優れる。また増粘剤として、成分AとBとを特定の質量割合(成分B/成分A)で配合することにより、成分D及び成分Eを配合することによる経時的なpHの変動を抑制することに成功したため、安定性にも優れるジェル状化粧料である。
以下に、本発明のジェル状化粧料の必須成分である成分A~Gについて説明する。
[成分A]
成分Aは(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーである。成分Aは、系を増粘させてジェル剤型とする水溶性高分子であり、特にジェルに弾力性を与える効果を目的に配合する。このため、塗布時にジェルらしい弾力性が感じられるジェル状化粧料とすることができる。成分Aは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明においては、成分A以外のアルキル変性カルボキシビニルポリマーではなく、成分Aを配合することで、べたつきが少なくみずみずしい使用感に優れ、経時的なpHの変動を抑制されたジェル状化粧料となる。
成分Aは、INCI名(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,第15版,第1巻,2014年,p.63~64)で「ACRYLATES/C10-30 ALKYL ACRYLATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー)」と表記される化合物である。
成分Aは市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、例えば、商品名「PEMULEN TR-1」、商品名「PEMULEN TR-2」、商品名「Carbopol ETD 2020 Polymer」、商品名「Carbopol ULTREZ 20 Polymer」、商品名「Carbopol ULTREZ 21 Polymer」、「Carbopol SC-200 Polymer」(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)等が挙げられる。
成分Aは、特に限定されないが、塩基性物質で中和されているか、又は塩基性物質で中和して用いられてもよい。上記塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミンやモノエタノールアミン等のアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の無機塩基、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。また、上記塩基性物質の添加量は、成分A及び上記塩基性物質の種類や成分Aの使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明のジェル状化粧料中の成分Aの含有量は、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.08~1.2質量%が好ましく、より好ましくは0.10~0.8質量%であり、さらに好ましくは0.11~0.5質量%である。上記含有量が0.08質量%以上であると、ジェル剤型の安定性、及びみずみずしい使用感、及びpHの経時的な安定性により一層優れる。また、上記含有量が1.2質量%以下であると、べたつきを抑制する効果を発揮する。上記成分Aの含有量は、本発明のジェル状化粧料中の全ての成分Aの含有量の合計である。
[成分B]
成分Bは、アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位(いわゆる、モノマー単位)を少なくとも含むポリマーである。成分Bは、系を増粘させてジェル剤型とする水溶性高分子であり、特に厚み感の維持に寄与する効果を発揮する。上記アクリロイルジメチルタウリン酸塩としては、アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム等が挙げられる。成分Bは、アクリロイルジメチルタウリン酸塩以外のモノマー成分に由来する構成単位を含んでいてもよい。アクリロイルジメチルタウリン酸塩以外のモノマー成分としては、例えば、アクリル酸等の(メタ)アクリル酸;アクリル酸ナトリウム等の(メタ)アクリル酸塩;アクリル酸ヒドロキシエチル等の水酸基含有アクリルモノマー;アクリル酸アミド等のアミド基含有アクリルモノマーなどが挙げられる。成分Bとしては、例えば、アクリル酸とアクリロイルジメチルタウリン酸塩とのコポリマー、アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン酸塩とのコポリマー、アクリル酸とアクリル酸塩とアクリルアミドとアクリロイルジメチルタウリン酸塩とのコポリマーなどが挙げられる。
成分Bとしては、INCI名で「Sodium Acrylate/Sodium Acryloyldimethyl Taurate Copolymer((アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー)」と表記される化合物;INCI名で「Hydroxyethyl Acrylate/Sodium Acryloyldimethyl Taurate Copolymer((アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー)」と表記される化合物等が好ましい。上記の中でも、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーが好ましい。
成分Bは市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、商品名「SIMULGEL EG」、商品名「SIMULGEL NS」(以上、SEPPIC SA社製)などが挙げられる。
本発明のジェル状化粧料中の成分Bの含有量は、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.2~1.2質量%であり、好ましくは0.3~0.8質量%である。上記含有量が0.2質量%未満では、ジェル剤型の安定性、みずみずしい使用感が失われる。上記含有量が1.2質量%を越える場合には、使用感、pHの経時的な安定性が失われる。上記成分Bの含有量は、本発明のジェル状化粧料中の全ての成分Bの含有量の合計である。
本発明のジェル状化粧料において、上記成分Aの含有量に対する上記成分Bの含有量の質量割合(成分B/成分A)が、0.5~7.0であり、好ましくは0.8~6.5であり、より好ましくは1.0~6.0である。上記質量割合を上記範囲内とすることにより、pHの経時的な変動を抑制し、安定性に優れたジェル状化粧料とすることができる。上記質量割合が、0.5未満の場合は、みずみずしい使用感が得られなくなるおそれがある。また、上記質量割合が7.0を超える場合は、経時的なpHの変動を抑制することが難しい。
[成分C]
成分Cは、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、及びジベヘン酸グリセリルからなる群より選ばれる1以上のモノグリセリン脂肪酸エステルである。成分Cは、親油性のノニオン界面活性剤であり、水中油型の乳化系を形成するための乳化剤としての効果を発揮する。加えて、塗布時の厚み感を向上させる効果を発揮する。成分Cは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明のジェル状化粧料中の成分Cの含有量は、特に限定されないが、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.2~1.5質量%が好ましく、より好ましくは0.4~1.2質量%である。上記含有量を上記範囲内とすることにより、使用感に一層優れる。上記成分Cの含有量は、本発明のジェル状化粧料中の全ての成分Cの含有量の合計である。
[成分D]
成分Dはシリカである。成分Dは、成分Eと併用することで、塗布直後の肌にさらさら感を付与するとともに、肌に残って皮脂を吸着し、さらさら感を持続させるという効果を発揮する。成分Dは、球状シリカが好ましく、より好ましくは真球状シリカである。成分Dは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分Dとしては、特に限定されず、化粧料組成物に一般的に用いられているシリカ(無水ケイ酸)を使用することができる。成分Dは、疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよいし、疎水化無水ケイ酸であってもよい。また、成分Dは、アミノ酸、エステル、又はレシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。
成分Dの平均粒子径は、好ましくは2.0~18.0μm、より好ましくは2.0~10.0μmである。なお、上記成分Dの平均粒子径は、レーザー回折法により測定されるメディアン径(D50)である。
成分Dの吸油量は、特に限定されないが、20~300ml/100gが好ましく、より好ましくは20~120ml/100gである。上記成分Dの吸油量はJIS K5101に記載の測定方法に準拠して測定される値である。
成分Dは市販品を用いることもできる。市販品としては、例えば、商品名「SILICA PEARL P-4M」、商品名「SILICA PEARL 20CG」、商品名「HCS 160M5」、商品名「SILICA MICRO BEAD BA-1」(以上、日揮触媒化成株式会社製)、商品名「サイリシア 320」(富士シリシア化学株式会社製)、商品名「サンスフェア H-31」、商品名「サンスフェア H-51」(以上、AGCエスアイテック株式会社製)、商品名「AEROSIL R972」、商品名「AEROSIL RX200」、商品名「AEROSIL R805」、商品名「AEROSIL R202」、商品名「AEROSIL R711」(以上、日本アエロジル株式会社製)等が挙げられる。
本発明のジェル状化粧料中の成分Dの含有量は、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.2~1.5質量%が好ましく、より好ましくは0.3~1.2質量%であり、さらに好ましくは0.4~1.0質量%である。上記含有量が0.2質量%以上であると、塗布後の肌にさらさら感を付与する効果により一層優れる。また、上記含有量が1.5質量%以下であると、きしみ感を抑制し、みずみずしい使用感がより一層優れる。上記成分Dの含有量は、本発明のジェル状化粧料中の全ての成分Dの含有量の合計である。
[成分E]
成分Eはデンプン粉末である。成分Eは、成分Dと併用することで、塗布直後の肌にさらさら感を付与するとともに、肌に残って皮脂を吸着し、さらさら感を持続させるという効果を発揮する。成分Eは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
デンプン粉末としては、特に限定されず、化粧料組成物に一般的に用いられているデンプン粉末、例えば、オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、コムギデンプン、シリコネート変性デンプン等を用いることができる。中でも、さらさら感に優れるという観点から、本発明のエアゾール組成物は、これらのデンプンのうち、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウムを含むことが好ましい。
オクテニルコハク酸デンプンエステル金属塩としては、オクテニルコハク酸デンプンエステルのアルミニウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、鉄塩などが挙げられる。中でも、アルミニウム塩(オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム)が好ましい。上記オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムは、オクテニルコハク酸デンプンAl又はオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウムと表記される場合がある。また、上記オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムは、INCI(International Nomenclature for Cosmetic Ingredients)名で、ALUMINUM STARCH OCTENYLSUCCINATEと表記される場合がある。
本発明のジェル状化粧料中の成分Eの含有量は、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.2~1.5質量%が好ましく、より好ましくは0.3~1.2質量%であり、さらに好ましくは0.4~1.0質量%である。上記含有量が0.2質量%以上であると、塗布後の肌にさらさら感を付与する効果により一層優れる。また、上記含有量が1.5質量%以下であると、きしみ感を抑制し、みずみずしい使用感がより一層優れる。上記成分Eの含有量は、本発明のジェル状化粧料中の全ての成分Eの含有量の合計である。
[成分F]
成分Fはエタノールである。成分Fは、使用感、及び各成分の分散性や化粧料の肌への浸透性を向上させる観点から配合する。
本発明のジェル状化粧料中の成分Fの含有量は、特に限定されないが、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、1~30質量%が好ましく、より好ましくは2~25質量%である。上記含有量が1質量%以上であると、使用感、及び各成分の分散性や肌への浸透性を一層向上させる。また、上記含有量が30質量%以下であると、使用感及び低刺激性に一層優れる。
[成分G]
成分Gは水である。成分Eは水中油型の乳化系を形成するための媒体としての役割を発揮する。上記水としては、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明のジェル状化粧料中の成分Eの含有量は、特に限定されないが、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、50.0~90.0質量%が好ましくは、より好ましくは55.0~85.0質量%である。
以下に、本発明のジェル状化粧料の好ましい任意成分について説明する。
[その他成分]
本発明のジェル状化粧料は、保湿効果を向上させる観点から、多価アルコールを含んでいてもよい。上記多価アルコールとしては、例えば、グリコール類、グリセリン類、糖アルコールなどが挙げられる。より具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオールなどのグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどのグリセリン類;キシリトール、トレハロース、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、アラビトール、リビトール、ガラクチトール、グルシトール、エリトリトールなどの糖アルコールなどを例示することができる。上記多価アルコールは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明のジェル状化粧料100質量%中の、多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.1~30.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0~25.0質量%である。上記含有量が0.1質量%以上であると、保湿効果を一層向上させる。また上記含有量が30.0質量%以下であると、べたつきを抑制する効果に一層優れる。
本発明のジェル状化粧料は、エモリエント効果を向上させる観点から、炭化水素油、エステル油及び植物油からなる群より選ばれた油性成分を含んでいてもよい。本発明のジェル状化粧料100質量%中の、上記油性成分の含有量は、特に限定されないが、本発明のジェル状化粧料100質量%に対して、0.1~20.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0~10.0質量%である。
上記炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワレン、スクワラン、イソヘキサデカンなどが挙げられる。上記エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸セチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチルなどが挙げられる。上記植物油としては、例えば、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボカド油、アルガンオイル、コメ胚芽油などが挙げられる。
本発明のジェル状化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記成分の他に通常化粧品に用いられる成分、例えば、シリコーン油、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、ラノリンなどのロウ類;結晶セルロース、セルロース粒子、炭酸カルシウムなどの成分D及び成分E以外の粉体;メントール、メンチルグリセリルエーテルなどの清涼剤;パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノールなどの防腐・殺菌剤;金属イオン封鎖剤;酸化防止剤;植物抽出エキス;染料;顔料;pH調整剤;香料;粉体;色材などが挙げられる。上記その他成分は、適宜、その用途、目的に応じて配合することができる。
本発明のジェル状化粧料は、ジェル状(ゲル状)の剤型である。本発明のジェル状皮膚用化粧料の粘度は、特に限定されないが、25℃の測定条件下で、4000~500000mPa・sが好ましく、より好ましくは8000~100000mPa・sである。なお、上記粘度は、例えば、TVB型回転粘度計(商品名「TVB-22L」東機産業株式会社製)を用いて測定することができる。
<本発明のジェル状化粧料>
本発明のジェル状化粧料の製造方法は特に限定されず、公知の方法により製造することができる。上記ジェル状組成物の製造方法としては、例えば、上記した成分を加えて、ディスパーミキサー、パドルミキサーなどの公知の混合装置を用いて混合する方法などを例示することができる。但し、本発明は上述した製造方法にのみ限定されない。また、本発明のジェル状化粧料は、ディスペンサー容器、チューブ容器、広口ジャー容器などの容易に取り出すことが可能な容器に充填されることが好ましい。
本発明のジェル状化粧料は、皮膚に用いられる皮膚用化粧料である。中でも、ジェル、化粧水、美容液、乳液、クリームなどの機能を兼ね備えた化粧料として、単独で使用される、いわゆるオールインワンタイプの化粧料に好ましく用いられる。
本発明のジェル状化粧料を適用する部位としては、特に限定されず、例えば、顔(額、目元、目じり、頬、口元など)、身体(腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中など)などが挙げられる。中でも、特に好ましくは顔である。本発明のジェル状化粧料は、顔用のジェル状化粧料であることが好ましい。
本発明のジェル状化粧料は、水(成分E)、特定の水溶性高分子(成分A及び成分B)及び特定のモノグリセリン脂肪酸エステル(成分C)を必須成分とする水中油(o/w)型のジェル状化粧料である。このため、みずみずしい使用感と、浸透感、水分の補給力に優れる。
本発明のジェル状化粧料は、粉体としてシリカ(成分D)とデンプン粉末(成分E)を併用するため、塗布の肌にさらさら感を付与することができ、さらに成分Dと成分Eとが塗布部位に残存することにより、さらさら感を持続させることができる。さらに、成分Bの含有量及び成分AとBとを極めて限定された範囲の質量割合[成分B/成分A]で配合することにより、経時的にpHが変動することを抑制し、安定性に優れるという特徴を有する。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量)であり、特記しない限り「質量%」で表す。また、表中の配合量における「-」は、その成分を配合していないことを示す。
実施例及び比較例
(各試料の調製)
表1及び表2に記した組成に従い、実施例及び比較例のジェル状化粧料を常法により調製し、下記評価試験に供した。評価結果は、表1及び2に併記する。
表に記載の主な成分の詳細は次のとおりである。
<成分A>
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー:商品名「PEMULEN TR-1」、日本ルーブリゾール株式会社製
<成分B>
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー:商品名「SIMULGEL NS」、SEPPIC SA社製
<成分C>
ステアリン酸グリセリル:商品名「CUTINA GMS-V」、親油型脂肪酸モノグリセリル、BASF社製
ベヘン酸グリセリル:商品名「TAISET 50-C」、オクタステアリン酸ポリグリセリル-6含有、太陽化学株式会社製
<成分D>
シリカ:商品名「サンスフェアH-51」、平均粒径:5.0μm、吸油量:150mL/100g、AGCエスアイテック株式会社製
<成分E>
デンプン粉末:商品名「DRY-FLO PURE」、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム、Nouryon社製
<その他成分>
(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス-25)コポリマー:商品名「アキュリン28」、ダウケミカル社製
トリオクタノイン:商品名「エキセパールTGO」、花王式会社製
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル):商品名「エルデュウPS-306R」、味の素ヘルシーサプライ株式会社製
スクワラン:商品名「NIKKOL シュガースクワラン」、日光ケミカルズ株式会社製
ステアリン酸ポリグリセリル-10:商品名「NIKKOL Decaglyn 1-SV」、日光ケミカルズ株式会社製
ジメチコン:商品名「SH200 FLUID 10CS」、25℃の動粘度:10mm/s、東レ・ダウコーニング株式会社製
使用感評価
専門評価員3人が評価を行った。結果は各評価員の評価を総合して決定した。各実施例及び比較例のジェル状化粧料を前腕内側部に塗布し、塗布部上を往復するように手でなでることによりなじませた。塗布開始直後の塗布感触より「みずみずしい使用感」を、塗布後の感触より「さらさら感」を、以下の評価基準で官能評価した。
<みずみずしい使用感>
A(優れる):水が肌に供給される感触がはっきりとあり、充分なみずみずしさが感じら
れる。
B(良好):水が肌に供給される感触があり、みずみずしさが感じられる。
C(不良):水が肌に供給される感触がなく、みずみずしさが感じられない。
<さらさら感>
A(優れる):使用後の肌に十分なさらさら感を感じる。
B(良好):Aと比較すると劣るが、使用後の肌にさらさら感を感じる。
C1(不良):使用後の肌にさらさら感を感じず、べたつきを感じる。
C2(不良):使用後の肌にさらさら感を感じず、きしみを感じる。
pH安定性評価
実施例及び比較例のジェル状化粧料について、調製直後のpHと20℃で2週間静置後のpHとを測定し、pHの差を算出した。pHの差について以下の評価基準で評価した。
<pH安定性>
A(優れる):差が0.05未満
B(良好):差が0.05以上、0.12未満
C(不良):差が0.12以上
Figure 2023119501000001
Figure 2023119501000002
さらに、以下に、本発明に用いることができるジェル状化粧料の処方例を示す。
Figure 2023119501000003

Claims (2)

  1. 下記成分A~Gを含有し、
    成分Bの含有量が0.2~1.2質量%であり、
    成分Aの含有量に対する成分Bの含有量の質量割合が0.5~7.0である水中油型のジェル状化粧料。
    成分A:(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
    成分B:アクリロイルジメチルタウリン酸塩に由来する構成単位を含むポリマー
    成分C:モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、及びジベヘン酸グリセリルからなる群より選ばれる1以上のモノグリセリン脂肪酸エステル
    成分D:シリカ
    成分E:デンプン粉末
    成分F:エタノール
    成分G:水
  2. 成分Aの含有量が、0.08~1.2質量%である請求項1記載のジェル状化粧料。
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