JP2023119425A - 配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線基板における接続信頼性の向上。【解決手段】実施形態の配線基板100は、第1絶縁層31と第1導体層1と第2絶縁層32と第2導体層2とを含み、第2絶縁層32は、第1導体層1の第1絶縁層31と反対側の表面と第1導体パターン11の側面11bとを覆っており、第1導体層1の表面は研磨面であり、第1導体パターン11は、略逆台形の断面形状を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板に関する。
特許文献1には、露光および現像処理により感光性絶縁樹脂に形成された溝部内にバリア金属膜および銅層を形成し、薄化処理することにより銅配線が形成されている配線層積層体が開示されている。
国際公開第2018/0056466号
特許文献1に開示の配線層積層体では、レジストとして使用された感光性絶縁樹脂が積層体の絶縁層を形成し、その上に配線層が積層されている。配線層と絶縁層とのあいだの剥離が発生する虞があると考えられる。
本発明の配線基板は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に形成されている第1導体層と、前記第1絶縁層および前記第1導体層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上に形成されている第2導体層とを含んでいる。そして、前記第2絶縁層は、前記第1導体層における前記第1絶縁層と反対側の表面、および前記第1導体層に含まれている第1導体パターンの側面を覆っており、前記第1導体層における前記第1絶縁層と反対側の表面は研磨面であり、前記第1導体パターンは、略逆台形の断面形状を有している。
本発明の配線基板の製造方法は、第1絶縁層を形成することと、前記第1絶縁層上に配線パターンを有する第1導体層を形成することとを含んでいる。そして、前記第1導体層を形成することは、前記第1絶縁層上に開口を有するポジ型レジスト膜を設けることと、前記レジスト膜に覆われていない前記第1絶縁層上、前記レジスト膜上、および、前記レジスト膜の前記開口の内壁上に金属膜を形成することと、前記金属膜上に電解めっき膜を形成することと、前記電解めっき膜の積層方向の一部と、前記レジスト膜上の金属膜とを除去することと、前記レジスト膜を剥離することとを含み、前記開口は、略逆台形の断面形状を有している。
本発明の実施形態によれば、導体層からの絶縁層の剥離が防止された接続信頼性の高い配線板が提供され得る。
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す断面図。 図1のII部の拡大図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。 本発明の一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
本発明の一実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。なお、以下、参照される図面においては、各構成要素の正確な比率を示すことは意図されておらず、本発明の特徴が理解され易いように描かれている。図1は一実施形態の配線基板の一例である配線基板100を示す断面図である。図2には図1のII部の拡大図が示されている。なお、配線基板100は本実施形態の配線基板の一例に過ぎない。実施形態の配線基板の積層構造、ならびに、導体層および絶縁層それぞれの数は、図1の配線基板100の積層構造、ならびに配線基板100に含まれる導体層および絶縁層それぞれの数に限定されない。
図1に示されるように、配線基板100は、絶縁層31(第1絶縁層)と、絶縁層31の上に形成されている導体層1(第1導体層)と、導体層1に覆われていない絶縁層31の表面および導体層1を覆う絶縁層32(第2絶縁層)と、絶縁層32の上に形成されている導体層2(第2導体層)と、を含んでいる。図1の配線基板100は、さらに、導体層4を覆い、かつ、導体層3(第3導体層)がその上に形成されている絶縁層33(第3絶縁層)を含んでいる。絶縁層31は、絶縁層33および導体層3の上に積層されている。絶縁層33における導体層3に覆われていない表面、および導体層3は絶縁層31に覆われている。
配線基板100は、その厚さ方向と直交する2つの表面(第1面100sおよび第1面100sと反対側の第2面110s)を有している。図1に示されるように、絶縁層32および導体層2で構成される表面(上面)が、第1面100sを構成している。第2面110sは、絶縁層33の表面(下面)および導体層4の表面(下面)により構成されている。
実施形態の説明では、配線基板100の厚さ方向において絶縁層32側すなわち第1面100s側は、「外側」、「上側」もしくは「上方」、または単に「上」とも称され、絶縁層33側すなわち第2面110s側は、「内側」、「下側」もしくは「下方」、または単に「下」とも称される。さらに、各導体層および各絶縁層において、第1面100s側を向く表面は「上面」とも称され、第2面110s側を向く表面は「下面」とも称される。
絶縁層31~33は、任意の絶縁性樹脂を含んでいる。絶縁性樹脂としては、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、またはフェノール樹脂のような熱硬化性樹脂、ならびに、フッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)、フッ化エチレン(PTFE)樹脂、ポリエステル(PE)樹脂、および変性ポリイミド(MPI)樹脂のような熱可塑性樹脂が例示される。各絶縁層は、それぞれが同じ絶縁性樹脂を含んでいてもよく、互いに異なる絶縁性樹脂を含んでいてもよい。また、各絶縁層は、ガラス繊維やアラミド繊維からなる芯材(補強材)を含んでいてもよい。各絶縁層はさらに、シリカ(SiO2)、アルミナ、またはムライトなどの微粒子からなる無機フィラー(図示せず)を含み得る。このような無機フィラーを含む絶縁層は、例えば各導体層の熱膨張率と近い熱膨張率を有し得るので好ましいことがある。絶縁層が無機フィラーを含まない場合、無機フィラーを含まない樹脂は、金属からなる導体層(導体層1~4)の熱膨張率と近い熱膨張率を有し難い。そのため、絶縁層が無機フィラーを含まない場合、絶縁層の硬化などの配線基板100の製造工程において、絶縁層が高温に晒されないことが好ましいと考えられる。したがって、絶縁層31~33は、熱硬化以外の硬化機構を有する樹脂、例えば光硬化型の樹脂を含んでいてもよい。すなわち、絶縁層31~33は感光性樹脂を含んでいてもよい。感光性樹脂を含む絶縁層31~33は、例えば、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、又はミヒラーズケトンなどの光重合開始剤を含み得る。例えば、絶縁層32は、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などの絶縁層樹脂を含み得るが、絶縁層31および絶縁層33のような層間絶縁層に含まれる絶縁性樹脂と異なる組成の絶縁性樹脂を含んでいてもよい。
各絶縁層31、32および33には、各絶縁層を貫通し、各絶縁層を介して隣接する導体層同士を接続する接続導体(ビア導体)が形成されている。絶縁層31には、導体層3と導体層1とを接続するビア導体61(第1ビア導体)が形成されている。ビア導体61は、絶縁層31を貫く貫通孔31a(第1貫通孔)の内部に形成されている。絶縁層32には、導体層1と導体層2とを接続するビア導体62(第2ビア導体)が形成されている。ビア導体62は、絶縁層32を貫く貫通孔32a(第2貫通孔)の内部に形成されている。絶縁層33には、導体層4と導体層3とを接続するビア導体63が形成されている。ビア導体63は、絶縁層33を貫く貫通孔33aの内部に形成されている。
導体層1~4は、それぞれ、任意の導体パターンを含んでいる。例えば、図1の例では、導体層1は導体パターン11(第1導体パターン)を含んでいる。導体パターン11は、ビア導体61と一体的に形成されているビアパッド113と、その配線幅および配線間距離が比較的小さい配線パターンに形成されている配線パターン112(第1配線パターン)と、を含んでいる。また、図1の例において導体層3は、導体パターン13(第3導体パターン)を含んでいる。導体パターン13は、ビア導体63と一体的に形成されているビアパッド313と、配線パターン312(第3配線パターン)を含んでいる。
ビア導体62は、ビア導体62と同様の2層構造を有する導体ポスト622として形成されてもよい。この場合、絶縁層32の表面32s上には、各導体ポスト622の突出部622aのみが存在している。導体層2は、導体ポスト622の突出部622aを所定のパターンで含む導体パターン12(第2導体パターン)を含んでいる。この例が図1に示されている。絶縁層32および導体層2で構成される表面である第1面100sには、配線基板100の使用時に、配線基板100に実装される部品(図示せず)が載置され得る。すなわち、配線基板100の第1面100sは部品実装面であってよい。したがって、外部の部品は、導体ポスト622を介して配線基板100に接続され得る。第2面110sは、絶縁層33および導体層4の下面により構成されている。第2面110sを構成する導体層4は、導体パッド413を所定のパターンで含む導体パターン14(第4導体パターン)を含んでいる。導体パッド413は、例えば、導電性の接合材(例えば、はんだ)などを介して外部の配線基板などと接続される接続パッドであってもよい。
導体層1、2、3、4、および、ビア導体61、62、63は、銅またはニッケルなどの任意の金属を用いて形成されている。図1の例において、導体層1~3は2層構造を有している。導体層1は、絶縁層31における絶縁層32側の表面31s上に形成されている第1層1aと、第1層1aの上に形成されている第2層1bと、を含んでいる。導体層2は、絶縁層32の表面32s上に形成されている下層(第2下側導体層)2aと、下層2aの上に形成されている上層(第2上側導体層)2bと、を含んでいる。導体層3は、絶縁層33の表面33s上に形成されている下層(第3下側導体層)3aと、下層3aの上に形成されている上層(第3上側導体層)3bと、を含んでいる。図1の例では、導体層4も、第2面110s側の表面を構成する下層4aと、下層4aの上に形成されている上層4bを含む二層構造で形成されている。
図2を参照して、各導体層1~3およびビア導体61、62(導体ポスト622)、63がさらに詳述される。図2に示されるように、絶縁層32は、導体層1における絶縁層31と反対側の上面11sを覆っている。この絶縁層32は、さらに、導体層1に含まれるビアパッド113および配線パターン112などの導体パターン11の側面11bを覆っている。導体パターン11は、導体層1が含む第1層1aおよび第2層1bを含んでいる。第1層1aは金属膜からなり、各導体パターン11の側面11bおよび絶縁層31側の表面である下面を構成している。第2層1bは、第1層1aよりも各導体パターン11の内側に形成されている電解めっき膜からなる。第1層1aによって、第2層1bの側面および絶縁層31側の表面が覆われている。換言すると、導体層1の第1層1aは、導体層1における上面11sを除く表面全体を構成している。
例えば第1層1aを構成する金属膜は、スパッタリング膜や無電解めっき膜などである。電解めっき膜からなる第2層1bは、例えば、第1層1aを給電層として用いる電解めっきを含むパターンめっきによって形成される。
本実施形態では、導体層1に含まれる導体パターン11が、それぞれ、下側(第2面110s側)ほど内側に向かって傾く側面11bを有するテーパー形状、すなわち略逆台形の断面形状を有している。なお、導体パターンの断面形状とは、導体パターンを、その長手方向に垂直な平面で切断した断面の形状を意味している。ビアパッド113においても、配線パターン112においても、その側面11bは、導体パターンの上面11sから絶縁層31の表面31sに向かって内側方向に傾いている。図2に示されているように、導体パターン11の略逆台形の断面形状を形成している側面11bも、全面が第1層1aにより構成されている。すなわち、第1層1aが傾斜をつけて形成されている。そして、第2層1bは、第1層1aに囲まれた内側を埋めるように形成されている。例えば、ビアパッド113および配線パターン112の上面の幅に対する下面の幅は、0.5倍以上、0.9倍以下である。
絶縁層32は、導体パターン11の略逆台形の断面形状を構成している側面11bを絶縁層31の表面31sに接するまで、良好に覆っている。本実施形態では、絶縁層32はソルダーレジストとして設けられていてもよい。絶縁層32は、絶縁層31および導体層1を保護すると共に、導体層1の導体パターン11同士の短絡および導体ポスト622同士の短絡を抑制し得る。そして、導体パターン11がこのような略逆台形の断面形状をもつことにより、導体パターン11やビア導体61に応力が加わった場合に、絶縁層32や絶縁層31が浮き上がり難くなると考えられる。導体パターン11および導体パターン13と絶縁層32または絶縁層31との剥離が起こりにくくなり得る。このような略逆台形の断面形状をもつ導体パターン11は、適切なめっきレジストの選択、およびそのめっきレジストに対する適した露光条件の選択によって形成され得る。その製造方法の例は後段で説明される。
図2に示されるように、ビア導体61は、導体層1と一体的に形成されている。すなわち、導体層1を構成する第1層1aおよび第2層1bは、絶縁層31の表面31sから、絶縁層31に設けられている貫通孔31aの内部まで連続的に形成されていてビア導体61を構成している。第1層1aは、導体パターン11の側面11bだけでなく、ビア導体61の側面も導体パターン11の側面11bと一体的に構成している。そのためビア導体61の側面に加わる応力が、ビアパッド113のような導体パターン11の側面11bにも分散されると考えられる。結果として、ビア導体61と絶縁層31との剥離などが抑制されることがある。
上述したように、導体パターン11の第2層1bは、第1層1aを給電層として用いる電解めっきを含むパターンめっきによって形成される。そのパターンめっきの際に、導体パターン11が形成されない領域では、導体パターン11の側面11bを覆う第1層1aはパターンめっきに用いられるめっきレジスト(図示せず)上に形成される。すなわち、導体パターン11が形成されない領域では第1層1aは絶縁層31の表面31s上には形成されない。そのため、表面31sのうち導体パターン11に覆われずに露出している部分は、その上に第1層1aが形成されるという経緯を経ておらず、その上から第1層1aのような導電体が除去された面ではない。したがって、導電体の残渣などの懸念がない。したがって、導体パターン11には、例えば実施形態の配線パターン112のように微細なピッチで配線が配置され得る。例えば、配線パターン112において、その上面11sにおける配線幅は、その最小値が5.0μm以下であり、配線間距離の最小値は7.0μm以下である。このような配線幅および配線間距離で配線パターン112が形成されても、配線間での短絡などの不良が引き起こされる虞がないと考えられる。加えて、高いアスペクト比を有する配線パターン112が形成され得る。したがって、導体層1には、低抵抗の配線パターン112が高密度で形成され得る。
本実施形態では、導体層1の上面11sは研磨面である。上面11sは、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)やサンドブラストによって研磨された研磨面である。すなわち、導体層1の上面11sは、後述されるように、配線基板100の製造工程において研磨仕上げされた面である。したがって、導体パターン11の電解めっきによる形成後に表面に凹凸が生じていても、凸部が削られることによって上面11sは平らに均されている。導体層1の上面11sが凹凸の少ない研磨面であると、例えば配線パターン112において、良好な高周波伝送特性が得られることがある。
導体層1の上面11sおよび導体パターン11の側面11bを覆っている絶縁層32には、導体ポスト622が形成されている。導体ポスト622は、絶縁層32の表面32sから、絶縁層32に設けられている貫通孔32aの内部まで連続的に形成されている下層2aと上層2bとで構成されている。本実施形態では、導体ポスト622の下層2aは、導体層1の第1層1aと同様に、金属膜からなり、導体層2の導体パターン12の側面および絶縁層32側の表面である下面を構成している。上層2bは、下層2aよりも各導体パターン12の内側に形成されている電解めっき膜からなる。下層2aによって、上層2bの側面および絶縁層32側の表面が覆われている。
導体層3は、前述したように下層3aと上層3bとを含んでいる。導体層1および導体層2と同様に、下層3aは、導体層3における導体層1と反対側の表面である下面を構成しており、下層3aの上に上層3bが形成されている。導体層3に含まれる各導体パターン13の側面は、下層3aによって構成されている。導体パターン13において上層3bの側面は、上層3bの形成において給電層として用いられる下層3aに覆われている。
すなわち、図1および2の例の導体層2および3は、導体層1と同様の方法で形成されている。したがって、導体層2の上面12sおよび導体層3の上面13sは研磨面である。よって、本実施形態において、導体パターン11、導体パターン12、および、導体パターン13の上面は、凹凸の少ない、平坦性に優れた表面を構成している。したがって、前述したように高周波信号の伝送に有利なことがある。このように、実施形態の配線基板には、電解めっき時に給電層として用いられる金属膜によって側面を構成されている導体パターンを含む導体層が所望の数で形成されてよい。第2面110sを構成する導体層4以外の全ての所望の数の導体層は、電解めっき時に給電層として用いられる金属膜によって側面を構成され、上面が研磨面である導体パターンを含むように形成され得る。
さらに、図1および2の例では、導体層1に含まれる導体パターン11、導体層2に含まれる導体パターン12、および、導体層3に含まれる導体パターン13の全ての導体パターンにおいて、それぞれの側面が下側(第2面110s側)ほど導体パターンの内側に向かって傾く略逆台形の断面形状で形成されている。第1層1a、下層2a、および下層3aのすべてがそれぞれ、各導体パターンの側面において傾斜をつけて形成されている。各導体パターンは絶縁層から抜けにくくなっていると考えられる。それぞれの導体パターンからの絶縁層の剥離が起こりにくくなると考えられる。
図1および2に示されているように、本実施形態では、導体ポスト622の突出部においても、その側面が下層2aによって覆われている。外的ストレスによる導体ポスト622の破断などが起こりにくいと考えられる。また、導体ポスト622における上面622sは研磨面であるため、それぞれの上面が平坦性に優れていると共に、研磨によって、絶縁層32の表面32s上に突出している複数の導体ポスト622の高さが揃えられている。よって、良好な接続信頼性が提供されると考えられる。
図1および2の例では、導体ポスト622は、絶縁層32内において、絶縁層32の表面32sから導体層1に至るまで略一定の幅を有している。このような形状とすることで、導体ポスト622と導体層1との接触面積を大きくできることがある。導体層1と導体ポスト622との接合強度が高く、導体層1と導体ポスト622との剥離が生じ難いと考えられる。このような形状を有する導体ポスト622は、その形成に適した、貫通孔32aの形成方法の選択によって形成され得る。しかしながら、導体ポスト622の形状は、略一定の幅を有する形状に限定されず、ビア導体61および63のような、導体層1側に向かって先細るテーパー形状であってもよい。
前述したように、導体層1には、微細なピッチで並ぶ配線パターン112が形成されている。すなわち、図1に示されるように、導体層1に含まれる配線パターン112同士の間隔S1(配線パターン112の上面11s間の距離)は、他の導体層、例えば導体層3に含まれる配線パターン312同士の間隔S2(配線パターン312の上面13s間の距離)よりも小さく形成され得る。また、配線パターン112の配線幅L1(配線パターン112の上面11sにおける配線幅)は、配線パターン312の配線幅L2(配線パターン312の上面13sにおける配線幅)よりも小さくてもよい。しかしながら、本実施形態では、高密度で配置すべき配線パターンは、導体層1と同様の方法で形成される任意の導体層に、任意の位置および数で配置され得る。高密度で配置された配線パターンを含む、接続信頼性の高い配線基板が得られると考えられる。
図1に示されるように、本実施形態の配線基板100では、ビア導体62(導体ポスト622)とビア導体61とは平面視で重なっている。外部の部品(図示せず)が導体ポスト622を介して配線基板100の第1面100sに搭載される場合に、導体層3などの導体層1よりも下側の導体層と、外部の部品とが短い経路で接続されると考えられる。あるいは、ビア導体62と、ビア導体61と、ビア導体63とが平面視で重なって積み重なるように形成されていてもよい。すなわち、所謂スタックビア導体が形成されていてもよい。
なお、ビア導体同士が「平面視で重なる」とは、例えばビア導体62とビア導体61とにおいて、導体層1の上面11sと接しているビア導体62の底部が絶縁層31と導体層1との界面における貫通孔31aの開口内に収まっていることを意味している。また「平面視」は、実施形態の配線基板をその厚さ方向に沿う視線で見ることを意味している。
スタックビア導体が形成されている配線基板においては、熱応力などによって、スタックビア導体へのストレスが生じたり、スタックビア導体の歪みが生じたりすることがある。ビア導体と絶縁層との界面における界面剥離が発生する虞がある。しかし、本実施形態では、ビア導体61において、ビア導体61の側面と導体パターン11の側面11bとが一体的に形成されているため、応力が分散され得、その結果、界面剥離が生じ難い信頼性の高い配線基板100が提供され得る。
つぎに、実施形態の配線基板を製造する方法の一例が、図1の配線基板100を例に用いて図3A~図3Oを参照して説明される。
図3Aに示されるように、例えばガラス基板である、表面の平坦性が良好な支持基板GSが用意される。支持基板GSの一方の表面には、金属膜層4aが、例えば光照射により着脱が可能なアゾベンゼン系高分子接着剤を含む接着層81を介して形成される。金属膜層4aは、例えば、無電解めっき又はスパッタリングなどによって形成される金属膜(好ましくは銅膜)である。金属膜層4aは比較的薄い金属箔により構成されてもよい。
次いで、図3Bに示されるように、支持基板GS上に、接着層81を介して、金属膜層4aと電解めっき膜層4bとを含む導体パッド413を含む導体層4が形成される。例えばめっきレジスト(図示せず)が金属膜層4a上に形成され、めっきレジストに導体パッド413を含む導体パターン14の形成領域に応じた開口が例えばフォトリソグラフィ技術により形成される。次いで、金属膜層4aをシード層とする電解めっきにより開口内に電解めっき膜層4bが形成される。電解めっき膜層4bの形成後、めっきレジストが除去され、めっきレジストの除去により露出する金属膜層4aはエッチングされて、図3Bに示される状態が形成される。
次いで、導体パッド413を所定のパターンで含む導体パターン14を備える導体層4を覆う絶縁層33が積層される。例えばフィルム状のエポキシ樹脂を積層して熱圧着することによって絶縁層33が形成される。しかしながら、後述される絶縁層31と同様に、絶縁層33の形成に用いられるフィルム状樹脂は感光性樹脂であってもよい。図3Cに示されるように、絶縁層33におけるビア導体63(図1参照)の形成位置に、例えば炭酸ガスレーザー光の照射によって貫通孔33aが形成される。絶縁層33が感光性樹脂を用いて形成される場合は、貫通孔33aは、貫通孔33aに対応する開口を有する露光マスクを用いる露光および現像によって形成されてもよい。
図3Dに示されるように、めっきレジストR1が、絶縁層33の表面上に設けられる。めっきレジストR1には、導体層3に含まれる導体パターン13(図1参照)に応じた開口R11が形成される。すなわち、略逆台形の断面形状を有する導体パターン13を形成するために、開口R11も絶縁層33の表面33sに向かうほど内側に向かって傾いていく形状で形成される。
めっきレジストR1は、例えばドライフィルムレジストの積層によって設けられてもよく、また、ポジ型の液状レジストの塗布および乾燥によって設けられてもよい。開口R11は、開口R11に対応する開口を有する露光マスクを用いる露光、および現像によって形成され得る。例えばポジ型のめっきレジストが使用される。露光条件を調整して、めっきレジストR1の表面側の露光量を多くし、現像液による溶解が絶縁層33の表面33s側よりもめっきレジストR1の表面側で多くなるようにすることによって、めっきレジストR1の表面側の開口径が大きく、表面33s側に向かうほど開口径が小さくなっていく、すなわち絶縁層33側ほど小さい面積を有する略逆台形の断面形状をもつ開口R11が形成され得る。ポジ型のめっきレジストでは、現像中のレジストの湿潤も起こらないため、所望の形状の開口R11は、現像後も維持され得る。
図3Eに示されるように、貫通孔33aの内壁上およびめっきレジストR1に覆われていない絶縁層33の表面33sの上、ならびに、めっきレジストR1の表面上およびめっきレジストR1の開口R11の内壁上に、導体層3の下層3a(図1参照)を構成する金属膜3aaが形成される。金属膜3aaは、例えばスパッタリングや無電解めっきによって形成される。次いで、金属膜3aaの上に、導体層3の上層3b(図1参照)を構成する電解めっき膜3bbが形成される。電解めっき膜3bbは、金属膜3aaを給電層として用いる電解めっきによって形成される。
図3Eに示されているように、電解めっき膜3bbは、めっきレジストR1の表面上にも、具体的にはめっきレジストR1の表面を覆う金属膜3aa上にも形成される。絶縁層33の表面33s上の金属膜3aa上において、少なくとも導体層3の上層3bに求められる厚さ以上の厚さを有する電解めっき膜3bbが形成される。したがって、電解めっき膜3bbで、めっきレジストR1の開口R11が完全に充填されてもよく、完全には充填されなくてもよい。一方、電解めっき膜3bbは、絶縁層33の貫通孔33aを完全に充填する。その結果、ビア導体63(図1参照)が形成される。
図3Fに示されるように、電解めっき膜3bbの積層方向の一部が、研磨によって除去される。例えば、CMPやサンドブラストなどによって、電解めっき膜3bbが除去される。この研磨によって、金属膜3aaのうちの少なくともめっきレジストR1の表面上の部分も除去される。電解めっき膜3bbは、絶縁層33の表面33s上の電解めっき膜3bbの厚さが導体層3の上層3bに求められる所定の厚さになるまで、めっきレジストR1と共に研磨される。導体層3において平坦な上面13sが得られる。
図3Gに示されるように、めっきレジストR1が除去される。その結果、ビアパッド313や複数の配線パターン312などの導体パターン13を含む導体層3が形成される。
図3Hに示されるように、絶縁層31が形成され、絶縁層31に貫通孔31aが形成される。絶縁層31は、例えば絶縁層33と同様に、エポキシ樹脂などを含むフィルム状樹脂の積層ならびに加熱および加圧をすることによって形成され得る。
図1の例のように導体層1に微細なピッチで並ぶ配線パターン112を含む導体パターン11が形成される場合、ビア導体61も微細なピッチで形成されることが好ましい場合がある。絶縁層31に小径の貫通孔31aが形成される必要がある。このような場合、小径の貫通孔31aが形成され易いように、無機フィラーを含まない絶縁層31が好ましいことがある。
無機フィラーを含まない樹脂は、例えば導体層1のような金属からなる導体層の熱膨張率と近い熱膨張率を有し難い。そのため、絶縁層31が無機フィラーを含まない場合、例えば絶縁層31の硬化などにおいて、絶縁層31が高温に晒されないことが好ましいと考えられる。したがって、絶縁層31は、熱硬化以外の硬化機構を有する樹脂、例えば光硬化型の樹脂で形成され得る。すなわち、絶縁層31は感光性樹脂で形成され得る。
したがって、絶縁層31の形成に用いられるフィルム状樹脂は、例えば光重合開始剤などを含む感光性樹脂であってもよい。絶縁層31の高温での硬化工程を回避できる。絶縁層31への貫通孔31aの形成は、例えば炭酸ガスレーザー光やエキシマレーザー光の照射によって行われ得る。絶縁層31が感光性樹脂を用いて形成される場合は、貫通孔31aに対応する開口を有する露光マスクを用いる露光および現像によって貫通孔31aが形成されてもよい。
図3Iに示されるように、前述しためっきレジストR1と同様に、めっきレジストR2が、絶縁層31の表面上に設けられる。めっきレジストR2には、導体層1の導体パターン11(図1参照)に対応した開口R21が形成される。側面11bが下側ほど導体パターン11の内側に向かって傾く略逆台形の断面形状を有する導体パターン11(図1参照)を形成するために、前述した開口R11と同様に、開口R21も、めっきレジストR2の表面側の開口径が大きく、表面31s側に向かうほど開口径が小さくなっていく、すなわち絶縁層31側ほど小さい面積を有する略逆台形の断面形状で形成される。めっきレジストR1に対する開口の形成と同様に、ポジ型のめっきレジストを使用することにより、現像後も開口R12は所望の形状で良好に維持され得る。
導体パターン13の形成と同様の方法で、開口R21内に金属膜および電解めっき膜を形成することにより、先に参照した図1および図2に例示の形状の導体パターン11が形成され得る。本実施形態の製造方法によれば、例えばセミアディティブ法などで行われるようなシード層のエッチングはその後の製造工程において行われない。開口R21の形状に沿って形成された導体パターンの形状が維持され得る。すなわち、本実施形態の製造方法によれば、開口R21の形状が直接、導体パターン11の形状となり得るため、導体パターン11が微細なピッチで並ぶ配線パターン112を含む場合であっても、導体パターン11を所望の形状に形成することができる。
図3Jに示されるように、導体層1の第1層1a(図1参照)を構成する金属膜1aaが形成される。金属膜1aaは、例えばスパッタリングや無電解めっきによって形成される。なお、図3Jには、図3Iに示されるIIIJ部に相当する部分の金属膜1aaの形成後の状態が示されている。金属膜1aaは、貫通孔31aの内壁上、およびめっきレジストR2に覆われていない絶縁層31の表面31sの上、ならびに、めっきレジストR2の表面上、およびめっきレジストR2の開口R21の内壁上に形成される。図3Jに示されるように、めっきレジストR2に微細なピッチで並んでいる配線パターン112に対応した開口R21が形成されている場合であっても、めっきレジストR2は金属膜1aaによって良好に覆われ得る。
図3Kに示されるように、導体層1の第2層1b(図1参照)を構成する電解めっき膜1bbが、電解めっき膜3bbと同様の方法で、金属膜1aaの上に形成される。電解めっき膜1bbは、絶縁層31の表面31s上の金属膜1aa上において、少なくとも導体層1の第2層1bに求められる厚さ以上の厚さを有するように形成される。絶縁層31の貫通孔31aは、電解めっき膜1bbによって完全に充填され、その結果、ビア導体61が形成される。
図3Lに示されるように、図3Fを参照して説明された方法と同様の方法で、電解めっき膜1bbの積層方向の一部が、めっきレジストR2の表面上の金属膜1aa上と共に研磨によって除去される。導体層1においても平坦な上面11sが得られる。その後、めっきレジストR2が除去される。
図3Mに示されるように、ビアパッド113などの導体パターン11を含むと共に、第1層1aおよび第2層1bからなる2層構造を有する導体層1が得られる。導体パターン11を含む導体層1は、上述されたように、エッチングによる第1層1aの除去工程を経ずに形成される。微細なピッチで並ぶ配線パターン112が形成され得る。
図3Nに示されるように、絶縁層32が形成される。配線基板100の例では、絶縁層32はソルダーレジスト層である。したがって、絶縁層32は、絶縁層31および導体層1の表面上への感光性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂層の形成によって形成され得る。絶縁層32は、例えば前述した絶縁層31の形成方法と同様の方法で形成されてもよい。絶縁層32には、導体ポスト622の形成個所に貫通孔32aが形成される。貫通孔32aは、絶縁層32が感光性樹脂で形成される場合、露光および現像によって形成され得る。貫通孔32aは、炭酸ガスレーザー光やエキシマレーザー光の照射によって形成されてもよい。エキシマレーザー光は、配線基板100の例に含まれる導体ポスト622の形状、すなわち絶縁層32の表面32sから導体層1に至るまで略一定の幅を有する形状に対応する貫通孔32aの形成に適することがある。
前述した導体層1の形成方法と同様の方法で、導体層2が形成される。すなわち、図3Nに示されるように、導体層2の導体パターン12(図1参照)に対応した開口R31を有するめっきレジストR3が絶縁層32の表面32s上に形成され、導体層2の下層2a(図1参照)を構成する金属膜2aaが例えばスパッタリングや無電解めっきによって形成される。金属膜2aaは、貫通孔32aの内壁上、絶縁層32の表面32s上、めっきレジストR3の表面上、および開口R31の内壁上に形成される。そして、金属膜2aaの上に、金属膜2aaを給電層として用いる電解めっきによって、導体層2の上層2b(図1参照)を構成する電解めっき膜2bbが形成される。電解めっき膜2bbが、絶縁層32の貫通孔32aを完全に充填して、導体ポスト622が形成される。
その後、電解めっき膜2bbの積層方向の一部がめっきレジストR3と共に研磨によって除去される。導体層2において平坦な上面12s(図3O参照)が得られる。その後、めっきレジストR2が除去される。次いで、支持基板GSが取り外される。導体層4の下面および絶縁層33の下面が露出する。支持基板GSの取り外しにおいては、接着層81に例えばレーザー光が照射され軟化された後、支持基板GSが導体層4および樹脂絶縁層33から剥離される。なお、第2面110s側に残留し得る接着層81は洗浄により除去され得る。以上の工程を経ることによって図1の例の配線基板100が完成する。
実施形態の配線基板は、各図面に例示される構造、ならびに、本明細書において例示される構造、形状、および材料を備えるものに限定されない。前述したように、実施形態の配線基板は任意の積層構造を有し得る。また、実施形態の配線基板は任意の数の導体層および絶縁層を有し得る。また、実施形態の配線基板の製造方法は、図3A~図3Oを参照して説明された方法に限定されず、その条件や順序などは任意に変更され得る。特定の工程が省略されてもよく、および/または、別の工程が追加されてもよい。
100 配線基板
1 導体層(第1導体層)
11 導体パターン
11b 導体パターンの側面
112 配線パターン(第1配線パターン)
113 ビアパッド
1a 第1層
1b 第2層
2 導体層(第2導体層)
2a 下層(第2下側導体層)
2b 上層(第2上側導体層)
3 導体層(第3導体層)
13 導体パターン
312 配線パターン(第3配線パターン)
313 ビアパッド
3a 下層(第3下側導体層)
3b 上層(第3上側導体層)
31 絶縁層(第1絶縁層)
31s 表面
32 絶縁層(第2絶縁層)
32s 表面
61、62、63 ビア導体
622 導体ポスト
31a、32a、33a 貫通孔
L1 第1配線パターンの配線幅
L2 第3配線パターンの配線幅
S1 第1配線パターンの配線同士の間隔
S2 第3配線パターンの配線同士の間隔

Claims (14)

  1. 第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の上に形成されている第1導体層と、
    前記第1絶縁層および前記第1導体層を覆う第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層の上に形成されている第2導体層と
    を含む配線基板であって、
    前記第2絶縁層は、前記第1導体層における前記第1絶縁層と反対側の表面、および前記第1導体層に含まれている第1導体パターンの側面を覆っており、
    前記第1導体層における前記第1絶縁層と反対側の表面は研磨面であり、
    前記第1導体パターンは、略逆台形の断面形状を有している。
  2. 請求項1記載の配線基板であって、前記第1導体パターンは、前記第1導体パターンの前記側面および前記第1絶縁層側の表面である下面を構成する金属膜からなる第1層と、前記第1層よりも前記第1導体パターンの内側に形成されている電解めっき膜からなる第2層とを含んでいる。
  3. 請求項1記載の配線基板であって、前記第1絶縁層は感光性樹脂を含んでいる。
  4. 請求項3記載の配線基板であって、前記第2絶縁層は感光性樹脂を含んでいる。
  5. 請求項2記載の配線基板であって、
    前記第1絶縁層に覆われている第3導体層と、
    前記第1絶縁層を貫く第1貫通孔の内部に形成されていて前記第1導体層と前記第3導体層とを接続する第1ビア導体と
    をさらに含み、
    前記第1層および前記第2層は、前記第1絶縁層の表面から前記第1貫通孔の内部まで連続的に形成されていて前記第1ビア導体を構成している。
  6. 請求項5記載の配線基板であって、
    前記第2絶縁層を貫く第2貫通孔の内部に形成されていて前記第1導体層と前記第2導体層とを接続する第2ビア導体をさらに含み、
    前記第2ビア導体は、平面視において、前記第1ビア導体と重なっている。
  7. 請求項6記載の配線基板であって、
    前記第2導体層と前記第2導体層に覆われていない前記第2絶縁層の表面とにより構成される表面が部品実装面であり、
    前記第2導体層は、部品実装用のビアパッドを含む第2導体パターンを含んでいる。
  8. 請求項7記載の配線基板であって、
    前記第2導体層は、前記第2導体パターンの側面および前記第2絶縁層側の表面である下面を構成する金属膜からなる第2下側導体層と前記第2下側導体層よりも前記第2導体パターンの内側に形成されている電解めっき膜からなる第2上側導体層とで構成され、
    前記第2導体パターンの側面は前記第2下側導体層に覆われており、
    前記第2導体層における前記第2絶縁層と反対側の表面は研磨面である。
  9. 請求項8記載の配線基板であって、前記第2下側導体層および前記第2上側導体層は、前記第2絶縁層の表面から前記第2貫通孔の内部まで連続的に形成されていて前記第2ビア導体を構成している。
  10. 第1絶縁層を形成することと、
    前記第1絶縁層上に配線パターンを有する第1導体層を形成することと
    を含んでいる、配線基板の製造方法であって、
    前記第1導体層を形成することは、
    前記第1絶縁層上に開口を有するポジ型レジスト膜を設けることと、
    前記レジスト膜に覆われていない前記第1絶縁層上、前記レジスト膜上、および、前記レジスト膜の前記開口の内壁上に金属膜を形成することと、
    前記金属膜上に電解めっき膜を形成することと、
    前記電解めっき膜の積層方向の一部と、前記レジスト膜上の金属膜とを除去することと、
    前記レジスト膜を剥離することと
    を含み、
    前記開口は、略逆台形の断面形状を有している。
  11. 請求項10記載の配線基板の製造方法であって、
    前記金属膜の形成が、スパッタリングによって行われる。
  12. 請求項10記載の配線基板の製造方法であって、
    前記第1絶縁層を形成することは、露光および現像によって前記第1絶縁層に貫通孔を形成することを含み、
    前記金属膜を形成することは、前記貫通孔の内壁上に金属膜を形成することを含んでいる。
  13. 請求項12記載の配線基板の製造方法であって、
    前記電解めっき膜を形成することは、前記第1絶縁層の前記貫通孔を前記電解めっき膜で充填することを含んでいる。
  14. 請求項10記載の配線基板の製造方法であって、
    前記電解めっき膜の積層方向の一部を除去することは、前記めっきレジスト膜および前記めっきレジスト膜上の前記金属膜と共に前記電解めっき膜を研磨して、所定の厚さの前記第1導体層を形成することを含んでいる。
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