JP2023117985A - 情報処理装置、情報処理方法、データ構造及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、データ構造及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の車線を有する道路に対して車線ごとに境界線を特定することにより、車線単位の移動経路の生成に資する技術を提供する。【解決手段】情報処理装置(1B)は、地図データから走行路(41~44)を規定する境界線(35a~35d)を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定する境界線特定部(11)を備え、境界線特定部(11)は、走行路が複数の車線(411,412,421,422,431,432,441,442)を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線(410,420,430,440)を複数の車線の間に設定する。【選択図】図14

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、データ構造及びプログラムに関する。
車両が走行する走行路のネットワークデータを構築するために、走行路の境界線データから中心線および交差点を生成する技術が知られている。例えば、特許文献1には、走行路の境界線データから、中心線、交差点を生成する技術が記載されている。
特許文献1に開示された技術は、道路の外側を構成する第1の分類と、道路の交差点付近を構成する第2の分類と、道路の内側を構成する第3の分類と、の3種類の画像にわける。そして道路の内側を塗り潰し、さらにその道路の幅を細くして道路の中心線を画定する。
特開2007-073009号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術は、道路を最終的に1本の線として表し、交差点は線が交差する点として評価され、道路や交差点の幅に関する情報は保持されない。また、特許文献1が想定している都市部のような規格化された道路では、交差点とそれ以外の端路部とを標識や形状等で容易に区別することができるが、農地、樹園地、工事現場、鉱山等の規格化されていない道路網では、移動経路の経由点を機械的に設定することができない。従って、移動経路の組み合わせを機械的に生成することが困難である。さらに、特許文献1に開示された技術は、複数の車線を有する道路において、車線ごとに道路ネットワークを生成するものではない。
本発明の一態様は、複数の車線を有する道路に対して車線ごとに境界線を特定することにより、車線単位の移動経路の生成に資する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定する境界線特定部を備え、前記境界線特定部は、前記走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を前記複数の車線の間に設定する。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、1又は複数のプロセッサが、地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定するステップと、前記走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を前記複数の車線の間に設定するステップと、を含む。
本発明の一態様に係るデータ構造は、走行路の境界線データを用いて中心点導出部が導出した、境界線IDを識別子として含む中心点データと、前記中心点データを用いて中心点ペア生成部が生成した、中心点IDを識別子として含む中心点ペアデータと、前記中心点ペアデータを用いて交差点特定部が生成した、中心点ペアIDを識別子として含む交差点データと、を含む。
本発明の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、複数の車線を有する道路に対して車線ごとに境界線を特定することにより、車線単位の移動経路の生成に資する技術を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る情報処理方法の流れを示すフローチャートである。 地図データに現れる走行路の境界線の種類を説明する図である。 走行路の中心線の求め方を示す図である。 交差点において中心点ペアの組み合わせが変化する状況を説明する図である。 本発明の実施形態2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 走行路を一様区間と非一様区間とに区分する概念図である。 スタート地点から目的地点まで、白抜き丸印で示す経由点を含む道路網の一例である。 走行路の幅方向の位置に応じてコストを割り当てたコストマップの一例である。 仮締切線を無効にした場合と有効にした場合とで、走行経路が変わることを示す図である。 交差点における仮締切線の生成位置を点線で示した図である。 単車線の4叉路を統合交差点として扱う場合の考え方を示す図である。 本発明の実施形態3に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 複合走行路が交わる四叉路交差点の模式図である。
〔実施形態1〕
(情報処理装置1の構成)
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、地図データから車両が走行する道路(以下、「走行路」ともいう。)を特定し、その走行路を車両が移動するにあたって、走行路の幅方向の位置を含む好適な走行経路を探索する装置である。
工事用車両、農業用車両等の作業用車両に関しては、自動運転技術を用いて移動と作業を行わせる技術開発が進められている。このような作業用車両を移動させる場合は、どのような経路で移動させるかとともに、走行路の幅方向の走行位置も含めて自動走行させることが好ましい。本実施形態に係る情報処理装置1は、走行路の幅方向の位置も含めて車両が走行する経路を探索するための情報処理装置である。
図示するように、情報処理装置1は、境界線特定部11、中心点導出部12、中心点ペア生成部13、交差点特定部14、プロセッサ15及びメモリ16を備えている。境界線特定部11、中心点導出部12、中心点ペア生成部、交差点特定部14、プロセッサ15及びメモリ16は、図示しないバスにより互いに情報通信可能に接続されている。
なお、情報処理装置1の上記各部は、1つの装置としてまとめて配置されている必要はなく、各部のうちの1つ又は複数が分散して配置されていてもよい。また、各部のうちの1つ又は複数がクラウド上に配置されていてもよい。これは以下の実施形態においても同様である。
プロセッサ15は、情報処理装置1の全体を統括制御する。メモリ16は、1次メモリと2次メモリとを備えていてもよく、例えば1次メモリに以下に説明する各部の制御プログラムを記憶している。プロセッサ15は、各部の制御プログラムを2次メモリに展開して実行することにより、以下の各部としての機能を実現する。
(境界線特定部11)
境界線特定部11は、地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定する。地図データは、GIS(Geographic Information System)等の地理情報システムから取得してもよい。又は、樹園地、農地、工事現場等ではGISデータがない場合も多い。そのような場合は、航空写真等をもとに地図データとして作成してもよい。地図データには、標高データ、道路の種別、舗装の種類、障害物の有無、交通制限等が含まれていることが好ましい。標高データを含む地図は3次元地図である。地図データにこのような情報が含まれていない場合は、ユーザがこれらの情報を適宜入力してもよい。
境界線特定部11は、地図データから走行路を規定する境界線を検出する。走行路の境界線は、走行路の幅方向の境界を規定する2本の線である。境界線を検出する方法は限定されないが、GISデータであれば、走行路の境界部分として取得することができる。航空写真であれば、例えば、画像処理により連続するエッジを抽出して検出することができる。
走行路の境界線は、2種類に分けられる。即ち、端部を有する境界線と、端部を有しない境界線との2種類である。地図データは範囲に限りがあるため、地図データの領域外縁で境界線が途切れる。境界線が地図データの外縁で途切れた箇所が端部である。また、地図データの領域内であっても、行き止まりがある走行路の場合は、境界線の行き止まり箇所が端部となる。「行き止まり」とは、ここから先は走行路とはみなさない箇所であり、例えば駐車場、工事現場又は圃場の出入り口などである。換言すれば、本実施形態における端部とは、処理の対象とする境界線の端部である。一方、端部を有しない境界線とは、地図データの中で閉じた領域を形成する境界線である。
図3を参照して、上記の境界線の種類を説明する。図3は、地図データ100に現れる走行路30の境界線の種類を説明する図である。地図データ100の領域外縁又は領域内で走行路30の境界線が途切れる位置が、端部E1から端部E10として示されている。境界線特定部11は、これらの端部E1~E10を特定する。次に、境界線特定部11は、端部E1から端部E2までの境界線に境界線番号を付す。図3では、端部E1から端部E2までの境界線に31aという符号が付されている。境界線31aは端部を有する境界線の一例である。
具体的には、境界線31aは、短いベクトルの集合として生成される。境界線特定部11は、1つの境界線を、例えば向きの変化量が所定の閾値よりも小さいベクトルに分割し、それぞれのベクトルに境界線番号(例えば31a)に関連付けてメモリ16に記録する。
境界線特定部11は、同様に、端部E3から端部E4までの境界線31b、端部E5から端部E6までの境界線31c、端部E7から端部E8までの境界線31d、及び端部E9から端部E10までの境界線31eを生成する。なお、端部E4と端部E5は、走行路30の行き止まりの端部である。
さらに、境界線特定部11は、端部を有する2つの境界線の各々の端部を結ぶ端部境界線(以下「端部線」とも称する。)を生成する。例えば、図3に示すように、境界線特定部11は、端部E1とその直近に存在する端部E10を結んで端部線35aを生成する。他の箇所も同様に、境界線特定部11は、直近の端部同士を結んで、端部線35b、35c、35d及び35eを生成する。境界線特定部11は、生成した端部線に識別符号を付してメモリ16に記録する。
端部線は、地図データの外縁で走行路を横断する線、あるいは圃場の出入り口や駐車場の出入り口等なので、地図データを図化する際にユーザが走行路の境界線と端部線とを分けて作図し、境界線特定部11が、保持している属性情報に基づいて検出することもできる。あるいは、境界線特定部11が、端部線を含めて走行路の境界線として作図して、境界線の長さや形状から自動抽出してもよい。
端部を有するすべての境界線と端部線とを繋ぐと、1つの閉じた線が得られる。境界線特定部11は、端部を有する境界線と端部線とで閉じられた領域の当該境界線及び当該端部境界線に対して固有の識別符号と所定の周方向情報とを与えることができる。境界線及び端部境界線の固有の識別符号とは、例えばそれぞれの境界線と端部線に付された符号31aから31e、及び35aから35eである。所定の周方向情報とは、例えば右回りの方向という情報である。図3においては、端部を有するすべての境界線と端部線とを繋いだ線に、右回りの矢印を付している。
一方、境界線32aと境界線32bは、端部を有しない境界線である。境界線32aと境界線32bは、それぞれ繋がった線であり、それぞれ閉じた領域を形成している。境界線特定部11は、端部を有しない境界線で閉じられた領域の当該境界線に固有の識別符号と、上述の所定の周方向情報とは反対方向の周方向情報とを与えることができる。例えば、端部を有しない境界線に固有の識別符号とは、符号32aと32bであり、所定の周方向情報とは反対方向の周方向情報とは、例えば左回りという情報である。
境界線特定部11は、端部を有しない境界線を、向きの変化量が所定の閾値よりも小さいベクトル線に分割し、それぞれのベクトル線に境界線番号に関連付けた符号を付してメモリ16に記録する。つまり、境界線特定部11は、端部を有しない境界線32aと32bを構成するベクトル線に、端部を有する境界線に与えたベクトル線の方向とは逆回り、つまり左回りの方向を与える。図3においては、端部を有しない境界線32aと32bに、左回りの矢印を付している。
以上の処理により、図3に示すように、走行路30は、右回りのベクトルにより構成される境界線と、左回りのベクトル線により構成される境界線とで挟まれた領域として規定することができる。より具体的には、走行路30は、右回りのベクトル線を繋げた領域の内側の領域であって、左回りのベクトル線を繋げた領域の外側の領域と定義される。この場合、境界線特定部11は、右回りベクトル線の右側で、かつ左回りベクトル線の右側の領域を走行路30であると特定する。
以上のように、走行路30の特定は、一般的には以下のように行われる。即ち、端部を有しない境界線で閉じた領域(ポリゴン)、又は端部を有する境界線と端部線とで閉じた領域(ポリゴン)の包含関係を特定し、包含順に各領域(ポリゴン)の周方向を順方向(例えば右回り)と反対方向(例えば左回り)とで交互に設定し、周方向の所定の側にある領域を走行路として特定する。
より詳細に説明すると、走行路30の領域については、端部の有無に関係なく、ポリゴン同士の内包関係を把握して決定することができる。端部を有する境界線と端部を有しない境界線のいずれも、端部線を含めるとポリゴンとして表すことができる。ポリゴンとは、短い直線を繋げて形成した閉じた図形である。ポリゴン同士は互いに交差することはないことが前提条件である。1つのポリゴンの内側には、1つ、又は偶数個のポリゴンが含まれることがある。つまり、最も外側の走行路30の境界線のポリゴンに内包されるポリゴンの数は、自身のポリゴン数を除くとゼロまたは奇数になる。最も外側のポリゴンの内側に複数のポリゴンが存在するとき、最も外側のポリゴンから数えて、奇数番目のポリゴンと偶数番目のポリゴンにグループを分けて、奇数番目のポリゴンを右周り、偶数番目のポリゴンを左周りに指定する。そして、周方向に対して、右側を走行路の領域とする。
(中心点導出部12)
次に、走行路30の中心線の求め方を、図面を参照して説明する。図4の401は、図3のX部分を拡大した図であり、走行路30の中心線の求め方を示す図である。中心点導出部12は、走行路を規定する第1境界線に接するとともに当該第1境界線とは異なる第2境界線に内接する円又は最小半径をとる球の中心点である第1中心点を複数導出する。さらに、中心点導出部12は、その第1中心点と第1境界線とを関連付けてメモリ16に記録する。
具体的には、中心点導出部12は、例えば、図4の401に示すように、境界線31a(第1境界線)を構成する1つのベクトルの始点31a1に接するとともに、境界線31aとは異なる境界線32a(第2境界線)に接する内接円C31a1の中心点CP31a1の位置を導出する。こうして導出した中心点CP31a1を第1中心点とも称する。中心点導出部12は、導出した中心点CP31a1に固有の識別符号を付し、その識別符号と一方の境界線31aとを関連付けて、メモリ16に記録する。第1境界線と第2境界線とは、互いにベクトル(周方向情報)が逆方向である。
同様に、中心点導出部12は、次のベクトルの始点31a2に接するとともに、第1境界線31aとは異なる第2境界線32aに接する内接円C31a2の中心点CP31a2の位置を導出する。中心点導出部12は、この中心点CP31a2に識別符号(中心点ID)を付し、その識別符号と第1境界線31aとを関連付けて、メモリ16に記録する。中心点導出部12は、中心点CP31a1と中心点CP31a2とを結ぶベクトルを中心線ベクトルCPV31a1としてメモリ16に記録する。以下では、中心線ベクトルは、中心点列ベクトルとも称する。このようにして、中心点導出部12は、境界線31aを構成するすべてのベクトルごとに第1中心点を求め、境界線31aと関連付けてメモリ16に記録する。中心点導出部12は、以上の処理を端部を有する境界線31a~31eについて実行する。
なお、中心点導出部12は、第1中心点に関する情報として、中心点の識別符号(中心点ID、例えば31a1)と境界線番号(例えば31a)のほか、その中心点CP31a1の位置、中心点位置における走行路30の幅員(内接円C31a1の直径)、隣接する中心点CP31a2との間の距離、交通制限(速度制限、一方通行、高さ制限、幅制限、重量制限等)、標高(又は所定の位置からの高低差)、舗装の有無等の情報を中心点の符号と関連付けてメモリ16に記録してもよい。
一方、中心点導出部12は、端部を有しない境界線32aを構成する1つのベクトルの始点32a1に接するとともに、境界線32aとは異なる境界線31aに接する内接円C32a1の中心点CP32a1の位置を導出する。従って、ここでは境界線32aが第1境界線であり、境界線31aが第2境界線となる。中心点導出部12は、導出した中心点CP32a1の識別符号と境界線32aとを関連付けて、メモリ16に記録する。
同様に、中心点導出部12は、次のベクトルの始点32a2に接するとともに、第1境界線32aとは異なる第2境界線31aに接する内接円C32a2の中心点CP32a2を導出する。中心点導出部12は、この中心点CP32a2の識別符号と境界線32aとを関連付けて、メモリ16に記録する。中心点導出部12は、上述のように第1中心点の識別符号と境界線番号以外の情報を併せて記録してもよい。中心点導出部12は、中心点CP32a1と中心点CP32a2とを結ぶベクトルを中心点列ベクトルCPV32a1としてメモリ16に記録する。
このように、中心点導出部12は、境界線32aを構成するすべてのベクトルごとに中心点を求め、境界線32aと関連付けてメモリ16に記録する。中心点導出部12は、この処理を端部を有しないすべての境界線32a、32bについて実行する。
図4の402に示すように、中心点導出部12は、中心点CP31a1、CP31a2…を順に繋ぐ中心点列ベクトル(中心点を繋げたベクトル)を生成して、中心線CL31aを生成する。また、中心点導出部12は、中心点CP32a1、CP32a2…を順に繋ぐ中心点列ベクトルを生成して、中心線CL32aを生成する。図4の402に示すように、中心線は中心点列ベクトルである。中心点導出部12は、中心線CL31aに含まれる中心点列ベクトルの情報のすべてをメモリ16に記録する。また、中心点導出部12は、中心線CL32aに含まれる中心点列ベクトルの情報のすべてをメモリ16に記録する。なお、図4の402では、中心線CL31aと中心線CL32aとが離れて描画されているが、これは説明のためであって、実際は2つの中心線は一致ないし、ほぼ一致する。
なお、図4では2次元の地図データを用いる場合を説明した。しかし、3次元の地図データを用いてもよい。その場合、境界線も3次元的に生成される。例えば、走行路30に高さ制限、幅制限、又は幅方向や高さ方向に障害物等がある場合は、境界線特定部11は、そのような制限がない空間領域の外縁を規定するように3次元的な複数の境界線を生成する。そして、中心点導出部12は、3次元的な境界線に内接する最小半径の内接球の中心点を導出する。
(中心点ペア生成部13)
以上の処理が終了の後、中心点ペア生成部13は、第1境界線に関連付けられた第1中心点と、第1境界線とは異なる第2境界線に関連付けられた中心点であって第1中心点と最も近い位置にある第2中心点と、を関連付ける。第1中心点とそれに最も近い位置にある第2中心点とのペアを、中心点ペア(又は中心点ペアデータ)と称する。また、「境界線に関連付けられている」ことを「境界線番号を持つ」ともいう。中心点ペアの生成方法は、ある中心点(例えば、第1中心点)について、自身が持つ境界線番号以外の境界線番号を持つ中心点(例えば、第2中心点)を最近傍探索し、最近傍の中心点の識別符号を属性情報として保持させることにより行う。単路線の場合、走行路30を構成する2本の境界線に対して、2本の中心線が生成されている。交差点以外の走行路30においては、この2本の中心線の中心点同士がペアとなる。しかし、交差点においては、この中心点ペアの組み合わせが変化する。
図5は、図3のY部分を拡大した図であり、3叉路交差点において中心点ペアの組み合わせが変化する状況を説明する図である。図5に示す黒丸は、中心点(中心点列ベクトルの始点)を示す。図5の501に示すように、中心線CL31aは、境界線31aに沿っている。中心線CL31bは、境界線31bに沿っている。中心線CL32aは、境界線32aに沿っている。なお、図5の交差点Z内では、中心線CL31a、CL31b及びCL32aが大きく離れて描画されているが、これは説明をわかりやすくするためであって、実際は3つの中心線が大きく離れることはない。
図5の502は、501の交差点Zの拡大図である。502に示すように、例えば中心線CL31aの中心点は、右上では中心線CL32aの中心点に近いため、中心線CL32aの中心点とペアとなっている。中心線CL31aと中心線CL32aの中心点ペアは、交差点に近づくにつれてペアA2、ペアA1、ペアAと変化する。しかし、さらに交差点に入っていくと、ペアBに示すように、中心線CL31aの中心点は中心線CL31bの中心点とペアになる。
同様に、中心線CL31bの中心点ペアは、交差点Zに入る前は右下に示すようにペアB2、ペアB1、ペアBと変化する。しかし、さらに交差点Zに入っていくと、ペアCに示すように、中心線CL31bの中心点は中心線CL32aの中心点とペアになる。また、中心線CL32aの中心点ペアは、左下から交差点Zに入っていくと、ペアCに示す中心線CL31bの中心点とのペアから、ペアAに示すように中心線CL31aの中心点とのペアに変化する。
(交差点特定部14)
この性質を利用し、交差点特定部14は、第1中心点と第2中心点にそれぞれ関連付けられた2つの境界線の組み合わせが変化する第1中心点の位置を走行路の交差点を示す情報として特定する。具体的には、交差点特定部14は、ある交差点Zにおいてペアが変化する中心点(図5の502で、中塗の二重丸で示す中心点)に、その交差点Zの識別符号(例えばZ)を付す。単路線の場合は、走行路30を挟んで対向する境界線から発生した中心点が抽出される。交差点を示す中心点は、境界線ごとに特定される。例えば、三叉路の交差点を考えると、変化する点(図5の502の二重丸)は3点存在する。n叉路の場合、3(n-2)点存在する。ただし、同一点が特定されることもあるので、正しくは、3(n-2)以下存在する。交差点特定部14は、交差点にある中心点ペアに中心点ペアIDを付して保存する。
例えば、三叉路の交差点では3つの中心点が交差点として特定されるので、1つの交差点で3つの中心点の情報を持つ。そのため、交差点の代表座標は、3点の平均座標としてもよい。また差路数が多い場合や複数車線同士の交差点になると、上記の交差点が複数発生するので、それぞれの交差点同士の距離を考慮して、複数の交差点を統合して1つの交差点にまとめてもよい。この交差点を統合交差点と呼ぶ。統合交差点には、統合前の複数の交差点を示す中心点の情報が関連付けられている。統合交差点が所持するこれらの情報は、後述する交差点の隣接構造を取得する際に利用することができる。統合交差点については後述する。
交差点として特定された中心点には、隣接する交差点までの中心点の情報が関連付けられている。各中心点には、前述したように走行路30の幅員、中心点間の距離(これから隣接する交差点間の距離を算出できる)、交通制限、標高、障害物、舗装の有無等の走行路情報が関連付けられていてもよい。これらの情報は、走行路の幅方向の位置も含めた車両の走行経路を探索する際に用いることができる。
以上の構成を有する情報処理装置1によれば、不規則な道路網においても経由点を設定することができ、その経由点を経由する最適な走行経路を特定することができる。このような技術を用いることにより、特に工事用車両、農業用車両等の特殊な車両が、走行路のどの位置を走行すればよいかを地図データを用いて探索することが容易となる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置1Aの構成を示すブロック図である。図示するように、情報処理装置1Aは、境界線特定部11、中心点導出部12、中心点ペア生成部13、交差点特定部14、端部取得部17、区間情報記録部18、隣接情報特定部19、経路設定部20、経路特定部21、一様区間抽出部22、経由点設定部23、締切り設定部24、プロセッサ15及びメモリ16を備えている。上記の各部、プロセッサ15及びメモリ16は、図示しないバスにより互いに情報通信可能に接続されている。
境界線特定部11、中心点導出部12、中心点ペア生成部13、交差点特定部14、プロセッサ15及びメモリ16の機能は、実施形態1で説明したとおりであるので説明は省略する。つまり、情報処理装置1Aは、実施形態1に係る情報処理装置1の構成に加えて、端部取得部17、区間情報記録部18、隣接情報特定部19、経路設定部20、経路特定部21、一様区間抽出部22、経由点設定部23、及び締切り設定部24を備えている。
端部取得部17は、地図データから境界線の端部を取得する。端部は、前述のように、処理の対象とする境界線の端部である。端部取得部17は、例えば、画像のエッジ取得処理によって検出した境界線が途切れる箇所を端部として取得することができる。端部は、走行経路のスタート地点又は目的地点の1つとすることができる。
端部を検出する方法の具体例について説明する。例えば、境界線31を構成する線分ベクトルの前後が緩やかに変化して、その区間が一定の長さを有している場合、端部は通常走行路の幅員程度であるので、境界線の端部ではないと判定することができる。反対に、ある線分ベクトルが急激に変化し、さらに次の線分ベクトルが急激に変化(ある線分ベクトルに対して次の線分ベクトルがなす角度が直角かそれに近い角度)し、かつある線分ベクトルの大きさが走行路の幅員程度であるとき、境界線の端部であると判定することができる。
(隣接情報特定部19)
隣接情報特定部19は、交差点を示す中心点の識別符号を参照して、隣接する2つの交差点の隣接情報を特定する。交差点の隣接情報とは、どの交差点と交差点とが直接繋がっているかを示す情報である。交差点を示す中心点には、前述のように、境界線番号に加えて中心点の識別符号が与えられているので、その境界線番号と中心点の識別符号の並び順によって交差点の隣接情報を特定することができる。隣接情報特定部19は、メモリ16に記録された区間情報を用いて交差点の隣接情報を特定する。隣接情報特定部19は、走行路の幅員、区間距離、交通制限、舗装種別(アスファルト舗装、土砂舗装など)、道路種別(国道、県道、市町村道、私道など)等を含めて隣接情報として特定してもよい。
(区間情報記録部18)
区間情報記録部18は、隣接する2つの交差点の間の区間の、走行路の幅員、区間距離、及び交通制限のうちの少なくともいずれかの情報を、当該区間の区間情報としてメモリ16に記録する。前述のように、中心点導出部12は、中心点の符号とその中心点における走行路情報とを関連付けてメモリ16に記録している。区間情報記録部18は、中心点の符号に関連付けられた走行路情報から、隣接する2つの交差点の間の区間の走行路情報のうち、走行路の幅員、区間距離、及び交通制限のうちの少なくともいずれかを含む情報をメモリ16から取得して、区間情報として記録する。
次に、車両の走行経路を設定する方法について説明する。工事用車両(ダンプカー、トラック、自走式クレーン等)又は農業用車両(コンバイン、トラクター等)のような大型で特殊な車両は、自動運転させる場合に、走行路の幅方向の走行位置も重要となる。例えば、屈曲部又は交差点に隣接する箇所では、車両の旋回半径(又はホイールベース長)を考慮して走行経路を決定する必要がある。そこで、走行路の幅方向の最適な走行経路を探索するため、屈曲部又は交差点と、それ以外の箇所とを分けて探索することが好ましい。以下、その方法を説明する。
図7は、走行路を一様区間と非一様区間とに区分する概念図である。一様区間抽出部22は、車両の走行路30の曲率に基づいて、走行路30の一様区間を抽出する。走行路30の曲率は、走行路30の曲がりの程度を示す指標である。例えば、中心点列ベクトルの向きの変化量を走行路30の局部的な曲率とみなすことができる。そこで、一様区間抽出部22は、走行路30の局部的な曲率を示す中心線ベクトルの変化率に基づいて、走行路30の一様区間を抽出してもよい。
例えば、一様区間抽出部22は、中心点列ベクトルの向きの変化量が所定の閾値以下の区間(ほぼ直線路)、又は中心点列ベクトルの増分がほぼ一定の区間(曲率が一定のカーブ)を一様区間として抽出することができる。一様区間抽出部22は、一様区間以外の区間は非一様区間として抽出する。具体的には、図7に示すように、直線路又は曲率が一定のカーブの範囲は一様区間として抽出され、交差点又は屈曲部の範囲は非一様区間として抽出される。
また、一様区間抽出部2は、後述する走行路30のコストマップが、中心線の位置に対してほぼ左右対称であること、又は幅員が車両の幅よりも十分に大きいこと、等を一様区間抽出の条件として加えてもよい。また、電柱など走行路に近接して設置される障害物が存在する場合は、一様区間として抽出しないという条件を加えてもよい。
また、経由点設定部23は、一様区間の端部領域に経由点を設定する。一様区間の端部領域とは、一様区間の端部と、その端部から一様区間の内側にある程度入った領域とを含む領域である。経由点は、最適な走行経路を探索する場合に、その探索範囲を限定するための境界点(ノード)である。一様区間が交差点や屈曲部に隣接している場合は、車両によっては一様区間内で旋回を開始することがあるため、経由点設定部23は、図7に示すように、一様区間の端部から車両の旋回半径を考慮した距離だけ一様区間に入った位置に経由点を設定する。経由点設定部23車両の旋回半径がより大きいほど、一様区間の端部からより長い距離だけ入った地点に経由点を設定する。この距離は、例えば車両の旋回半径(又はホイールベース長)に基づいて決定することができる。
一様区間のうち、走行路の幅方向に対する経由点の位置決めは、一様区間を十分な長さに取り、それに対応したコストマップを作成し、移動体の走行経路を計算すると、走行経路は一定の位置(ほぼ中央線の位置)に収束することになるので、経由点設定部23は、端部における中央線の位置を経由点として設定する。
一般的に、車両の移動経路を設定する場合、レーンとノードの概念を用いることが多い。例えば、交差点をノードとし、交差点を繋ぐ経路をレーンとして、ノードとレーンを組み合わせて移動経路を設定する。規格化された道路では、このような処理が容易であるが、樹園地、農地、工事現場等ではノードとレーンの設定が困難である。しかし、本実施形態では、ノードとして経由点を設定することで、車両の移動経路を容易に設定することができる。
なお、経由点設定部23は、走行路の端部線部分にも経由点を設定してもよい。この端部線部分は、スタート地点又は目的地点となりうる。経由点設定部23は、端部線における経由点を、例えば端部線の中点に設定してもよい。
図8は、スタート地点Sから目的地点Gまで、白抜き丸印で示す経由点を含む道路網の一例である。隣接する経由点の間の区間のうち、実線は一様区間、点線は非一様区間を示す。経路設定部20は、スタート地点S(始点)から目的地点G(終点)までの前記経由点を経由する移動経路の組み合わせを設定する。スタート地点Sから目的地点Gまでのすべての移動経路の組み合わせを設定する方法は公知の方法を用いることができる。
例えば、経路設定部20は、上記の経由点に対して隣接する中心点を探索し、その中心点を交差点の隣接構造に加えれば、経由点を起終点として、すべての移動経路の組み合わせを出力できる。ここで、走行経路とは、走行路の幅方向の位置を含めた経路である。また、移動経路とは、走行路の幅方向の位置を含めずに、車両がどの走行路を経由して目的地まで移動するかを示す経路である。
また、経路設定部20は、図8に示す道路網の隣接する2つの経由点の間の、走行路の幅方向の走行位置を含む走行経路を設定する。経路設定部20が行う走行経路の設定は、例えば、ハイブリッドA*アルゴリズムとMPC法を組み合わせて行うことができる。
具体的には、境界線と走行路の中心線とから生成されるコストマップに基づいて、ハイブリッドA*アルゴリズムを用いて、車両側で評価するコストが低くなるような経路点列を生成する。しかし、このアルゴリズムは、車両のヨー角の連続性を担保しない経路点列のため、曲率の変化が不連続である。このため、走行経路の曲率の連続性を考慮できるMPC(モデル予測制御)法を用いて、ハイブリッドA*アルゴリズムで得られた経路点列を目標点列として、再度、経路計算を行い、曲率が滑らかな経路点列(曲率値を連続的に変化させた経路点列)を取得する。
以上のように、走行経路の生成するために経路点列の取得処理を2回繰り返してもよい。つまり、1回目の取得処理で得られた曲率から、カーブが大きい区間を特定する。次いで2回目の取得処理で、異なる評価点位置を用いてカーブでの走行経路を修正する。具体的には、車両中心よりも曲がる方向に離れた位置に評価点を設定してコスト評価する。中心点列に道幅情報が含まれているので、評価点の位置を経路計算中に変更することが可能である。このように評価点を変更することにより、カーブでは走行路の外側を走行する方がコストが小さくなる。つまり、カーブでは走行路の中央ではなく外側方向に膨らんだ走行経路が生成される。これにより、大型車両の脱輪の可能性を低減することができる。このような走行経路の生成にあたり、必ずしもハイブリッドA*アルゴリズムを用いる必要はなく、各種のアルゴリズムを用いることができる。
複数車線を有する走行路においても、車道線を車道線の幅を持った境界線で作図したポリゴンにすることで、複数車線の交差点などを上記の処理を同じくできる。
経由点が存在しない場合、ある出発地点から目的地までを連続した1本の走行経路を作らなければならないため、膨大な組み合わせの走行経路が発生し、コスト算出時間が長くなり現実的に対応できない。そこで、経由点間の走行経路を個別に評価し、経由点間の走行経路をつなぎ合わせることで、現実的に対応可能な走行経路の組み合わせ数に減らすことができる。
次に、経路特定部21は、走行路のコストマップを参照して、経路設定部20にて設定された当該走行経路の走行コストを算出して、最適な走行経路を特定する。具体的には、経路特定部21は、抽出された移動経路に含まれる一様区間と非一様区間のそれぞれについて、経路設定部20が設定した複数の走行経路の走行コストを算出する。そして、複数の走行経路の走行コストを比較することにより、最適な走行経路を特定する。最適な走行経路とは、例えば走行コストが最小となる経路である。走行コストとは、ある車両がある走行経路を辿った場合の全コストである。走行コストの算出は、例えば、境界線と走行路の中心線とから生成されるコストマップを用いて行うことができる。
具体的には、経路特定部21は、例えば、走行路の幅方向の位置に応じてコストを割り当てたコストマップを参照して走行コストを算出する。図9は、走行路の幅方向の位置に応じてコストを割り当てたコストマップの一例である。図示するように、コストは走行路の中央(中心線の位置)ほど小さく、走行路の境界線に近づくほど高く設定されている。境界線より外側を通過することは許容できないため、境界線位置には十分大きなコストCmaxを設定する。また、経路特定部21は、新たな経路点列の曲率値に応じて、コストマップの数値を余裕幅を考慮した数値に変更した新たなコストマップを用いて最適な走行経路を特定する。
コストマップは、図9のように中心線位置を対称軸として幅方向に対称形である必要はない。中心点には、各種の走行路情報が関連付けられている。走行路情報とは、例えば、交通制限(速度制限、一方通行、高さ制限、幅制限、重量制限等)、標高(又は所定の位置からの高低差)、舗装の有無、障害物の位置等の情報である。このような情報を用いて、走行路30の幅方向のコストマップを中心点の位置ごとに生成しておく。例えば、標高差がある箇所、障害物がある箇所、無舗装の箇所等はコストを高くしてもよい。また、高さ制限や幅制限がある箇所は、幅方向、又は高さ方向にコストを変えたコストマップでもよい。
コストマップは、中心線と境界線の位置から、それぞれ独立して、又は両者を関連付けてコスト分布を有するものであってもよい。コスト分布は、コスト関数によって計算されてもよい。例えば、幅員が十分広い場合、中心線を考慮しないとコスト分布は幅員の両端部のみが大きく、それ以外はフラットな分布となる。そのようなコスト分布で走行経路を評価すると、走行路の中央付近でなくともコストが低くなり、最適経路は中央付近を通らない。そこで、中心線から幅員端部にいくほどコストが高いコスト分布を有するコストマップを用いる。これにより、走行路の中央付近が最適な経路として選択されやすくなり、ユーザの期待と合致する。さらに、交差点においては、後述する仮締切線を用いて中心線を引き直した場合、人間が操作する車両が交差点を通過する際の走行経路と同様の走行経路が最適経路として選択されるようになる。
一様区間内の経由点間では、最適な走行経路が車両に応じて走行路の幅方向に対してほぼ同一位置に収束する。一方、非一様区間では、車両の旋回半径又はホイールベース長によって最適な走行経路が異なる。従って、車両ごとに最適な走行経路を探索することが好ましい。その場合、最も旋回半径が大きい車両の走行経路を決定して、それ以外の車両については、最も旋回半径が大きい車両の走行経路を最初の設定経路として最適経路を探索してもよい。
上述の方法により、任意のスタート地点Sから目的地点Gまでの最適な走行経路が特定される。しかし、経由点Aから経由点Bに至る走行経路は、交差点において走行しない走行路側に膨らんだ経路となる。その理由は、走行コストは幅員が広い方向がコストが小さいため、交差点では走行しない走行路側に最適経路が引っ張られるためである。具体的に説明すると、図10の1001に示すように、走行路30bの経由点Aから走行路30aの経由点Bに至る走行路の中心線CL31aは、走行しない走行路30cの側である交差点の中心部を通っている。走行コストは、一般に中心線に近いほうがコストが小さい。そのため、最適な走行経路は、中心線が通る側に引っ張られる傾向がある。そこで、走行しない走行路の影響を除いた中心線を生成して走行コストを評価することが好ましい。
締切り設定部24は、複数の走行路30が交わる交差点における進入と退出を制限する。具体的には、例えば図10の1002に示すように、締切り設定部24は、経路特定部21が特定した経路A-Bに含まれない走行路30Cの入り口に、仮想的な仮締切線SB31を設定する。仮締切線SB31は、仮の境界線と言ってもよい。仮締切線SB31を設定した状態で中心線CL31aを生成すると、図10の1002に示すように、走行路30cの方に引っ張られない緩やかにカーブする中心線CL31aが得られる。この中心線CL31aに基づくコストマップを用いて走行経路を求めると、緩やかにカーブする走行経路が得られる。
一様区間抽出部22は、締切り設定部24によって交差点における一部の走行路30への進入が制限された状態で一様区間を抽出する。また、経由点設定部23は、交差点における一部の走行路30への進入が制限された状態で抽出された一様区間の端部領域に経由点を設定する。また、経路設定部20は、このように設定された経由点を経由する走行経路を設定する。経路特定部21は、設定された走行経路の走行コストを算出して、最適な走行経路を特定する。
このように処理することにより、本来は交差点である箇所も一様区間として抽出されるようになり、図10の1002に示すように、そこを経由する走行経路も湾曲が少ない経路となる。また、一様区間として抽出されない場合でも、交差点の広いスペースをなくすことができるため、より滑らかな経路が生成される。さらに、予め経由することを考慮する必要がない走行路は、仮締切線で締め切っておくことにより、無駄な経路を設定することがなくなり、経路探索の費用を低減することができる。
仮締切線の使用方法の一例は次のとおりである。仮締切線は、予め走行路30の分岐点(交差点)に設けておき、それぞれの仮締切線を有効又は無効に設定できるようにしておく。図11は、交差点における仮締切線の生成位置を点線で示した図である。仮締切線は、図11に示すように、三叉路では3箇所(1101参照)、四叉路では8カ所(1102参照)に設けることができる。経路探索をする際は、すべての仮締切線を無効にしておき、最適経路を特定するために、経路生成の対象となる経由点間の区間が特定された段階で、当該区間に用いない走行路30の入り口の仮締切線を有効にする。この状態で、一様区間抽出部、経由点設定部、経路設定部20、経路特定部21が上述の処理を行う。これにより、より滑らかな走行経路を生成することができる。
仮締切線は、例えば次の方法により設定することができる。まず、情報処理装置1Aに、仮締切線と境界線の区別なく、すべて境界線として作図させる。作図後に、情報処理装置1Aによって走行路の端部を認識させる。情報処理装置1Aが認識できない箇所は、ユーザが選択してもよい。端部を有しない閉じた境界線もいくつか現れるので、形状や面積などによって、閉じた境界線ではないと認識させる。これらの操作によって、境界線と仮締切り線を区別することができる。次に境界線にIDを振った後、仮締切線と結線している境界線のIDを仮締切線の属性情報として保持させる。たとえば、仮締切線が境界線ID1と2に結線している場合は、仮締切線のIDは1と2とする。経路に対して境界線を抜き出す際に、その境界線IDに1,2が含まれているなら、仮締切線を有効化する。以上の処理により、仮締切線を設定し、有効と無効を切り替えることができる。
より具体的には、締切り設定部24は、次のように仮締切線を生成してもよい。仮締切線を含まない境界線がすでに生成されているとする。交差点においては中心点ペアが入れ替わることを利用して、交差点の境界線に内接する内接円の境界線上の接点同士を繋ぐ線を候補の仮締切線として生成する。図11の1101は、単車線(上りと下りが共通の車線)の三叉路の場合の仮締切線を生成する方法を示す図である。三叉路の場合、図示するような内接円Rとなるので、内接円Rと境界線BL1との接点をR1、内接円Rと境界線BL2との接点をR2、内接円Rと境界線BL3との接点をR3とする。この場合、R1とR3を繋ぐ線分SL1、R1とR2を繋ぐ線分SL2、R2とR3を繋ぐ線分SL3がそれぞれ仮締切線として生成される。
なお、三叉路では境界線ID(境界線識別子)だけを用いて仮締切線を特定することができる。しかし、四叉路以上の交差点では、境界線IDだけでは仮締切線を特定することはできない。境界線IDだけでは、仮締切線によって繋がれる走行路(区間)が特定できないからである。
そこで、締切り設定部24は、次のように仮締切線を生成してもよい。まず、締切り設定部24は、交差点の隣接情報から2つの区間ID(区間識別子)の組み合わせを求める。つぎに、2つの区間IDが保持している境界線IDを取得し、共通していない境界線IDが切り替わる2つの境界線同士を結線して、候補となる仮締切線を作成する。このときの2つの境界線IDと、2つの区間IDを締切り設定部24に保持させることができる。その結果、三叉路以上でも経路に応じて、仮締切線の切り替えを行うことが可能となる。このように、締切り設定部24が区間IDを仮締切線の属性値として保持することにより、仮締切線の切替を行うことができる。
四叉路の交差点の場合は、図11の1102に示すように、8本の仮締切線SL1~SL8が生成される。その理由は、走行路30aと走行路30bとを走行するための仮締切線SL6と、走行路30cと走行路30dとを走行するための仮締切線SL5とを別々に生成し、走行路30bと走行路30cとを走行するための仮締切線SL8と、走行路30aと走行路30dとを走行するための仮締切線SL7とを別々に生成する必要があるためである。つまり、締切り設定部24は、その仮締切線によって繋がれる走行路を指定して仮締切線を生成する。
仮締切線によって繋がれる2つの走行路の情報を仮締切線の「区間識別子」とし、仮締切線が繋げる2つの境界線の情報を仮締切線の「境界線識別子」とすると、すべての仮締切線は「区間識別子」と「境界線識別子」との2つの識別子を用いて特定することができる。例えば、仮締切線SL6は「区間識別子」が(30a,30b)であり、「境界線識別子」が(BL1,BL3)であるので、仮締切線SL6=「仮締切線(30a,30b)-(BL1,BL3)」と特定される。なお、図11の1101で説明した方法で仮締切線を生成すると、上記の仮締切線SL6とSL5、及び仮締切線SL8とSL7はそれぞれ同じ直線で生成される。そこで、図11の1102に示すように2つの仮締切線をユーザが湾曲をつけて区別してもよい。締切り設定部24は、仮締切線を有効又は無効に設定する場合は、「区間識別子」と「境界線識別子」との2つの識別子を指定して設定する。以上のように締切り設定部24が仮締切線を設定するため、ユーザが自ら仮締切線を設定する必要がなくなる。
図12は、単車線の4叉路を統合交差点Xとして扱う場合の考え方を示す図である。統合交差点とは、4つ以上の走行路が交わる交差点を、複数の3叉交差点が組み合わされた交差点として扱う交差点である。統合交差点における三叉交差点とは、中心点ペアを構成する中心点がそれぞれ保持する境界線識別子(境界線ID)のペアが変化する箇所を示す。中心点ペアが保持する境界線識別子のペアが変化するという図形的な特徴を有する箇所である。中心点IDには、その中心点を生成する基準となった境界線識別子が関連付けられて(保持されて)いる。中心点ペアを構成する2つの中心点IDが保持する2つの境界線識別子を「境界線識別子のペア」と称する。図12の1201に示す交差点は、4つの境界線20a、20b、20c、20dにより規定される、走行路(車線)21a、21b、21c、21dが交わる交差点である。この交差点は、三叉交差点Y1と三叉交差点Y2とで構成される統合交差点Xとして扱うことができる。以下、三叉交差点を符号Yを付して表し、「三叉交差点Yx」又は単に「交差点Yx」と称する。交差点Y1と交差点Y2は、1つの統合交差点Xに属する交差点として扱う。
図示の例では、走行路21aは、交差点Y1と交差点Y3とを繋ぐ走行路である。従って、走行路21aは、「Y1-Y3」という区間識別子により識別することができる。交差点Y3は、交差点Y1に隣接する三叉交差点である。同様に、走行路21bは、交差点Y1とそれに隣接する交差点Y4とを繋ぐ走行路であるので、「Y1-Y4」という区間識別子により識別することができる。走行路21cは、交差点Y2とそれに隣接する交差点Y5とを繋ぐ走行路であるので、「Y2-Y5」という区間識別子により識別することができる。走行路21dは、交差点Y2とそれに隣接する交差点Y6とを繋ぐ走行路であるので、「Y2-Y6」という区間識別子により識別することができる。
どのような交差点を統合交差点として扱うかの考え方の一例を以下に説明する。まず、四叉路以上の交差点を複数の三叉交差点に分割する。そして、複数の三叉交差点の間の距離と道幅との関係によって、統合交差点として扱うか否かを判定することができる。
具体的な処理方法の一例を以下に説明する。三叉交差点に関連付けられた情報には、中心点を生成した際の道幅情報が含まれているので、それぞれの三叉交差点の持つ内接円同士の少なくとも一部が重なっていれば、一つの統合交差点として扱うことができる。例えば、三叉交差点A10の内接円A11と、三叉交差点B10の内接円B11と、三叉交差点C10の内接円C11と、のうち、内接円B11と内接円C11とが重なっていて、内接円A11と内接円C11とが重なっていない場合は、内接円B11を介して、三叉交差点A10と三叉交差点C10の内接円C11は一つの統合交差点に内包されているものとする。これはN個の三叉交差点でも同様に処理ができる。また統合交差点を判定するための内接円の半径長さをユーザが適宜、比率を変えて、統合交差点として扱うか否かを判定してもよい。
仮締切線は、交差点間の区間IDと境界線IDを識別子として情報を保持している。ここで保持する交差点間の区間IDとは、統合交差点に進入する走行路の交差点区間IDと退出する走行路の交差点区間IDであり、統合交差点内の三叉交差点間の短い区間IDを保持していない場合がある。それは、仮締切り線が進入路の境界線IDと退出路の境界線IDに結線するように作図される場合である。
仮に統合交差点という概念がなく、三叉交差点が保持する区間IDだけが存在する場合、交差点に進入する走行路から、交差点内の三叉交差点間の短い区間を指定して、退出する走行路まですべての区間を指定する必要がある。交差点内には、複数の仮締切線が存在する可能性があり、交差点内の三叉交差点間の区間IDを含めると、必要のない仮締切線まで認識される可能性がある。
したがって、仮締切線を設定する場合は、交差点へ進入する走行路と退出する走行路だけを指定すればよい。そもそも仮締切線が、進入側と退出側の走行路境界線に結線しているからである。互いに三叉交差点が近い場合は、進入と退出の間に存在する短い区間が保持する境界線に仮締切線が結線する必要性が低いため、ある経路の進入から退出の走行路に対して、その走行路の境界線以外に結線している仮締切線は作図しないように設定してもよい。また仮締切線の生成においても、進入と退出の境界線との間にしか発生しないように設定してもよい。つまり、統合交差点を利用すると、当該交差点の進入と退出の走行路を確定でき、不要な仮締切線が認識されなくなる。また、統合交差点の情報に基づいて進入と退出の境界線と結線した仮締切線もプログラムによって生成することができる。
言い換えれば、統合交差点として認識すると、その交差点内に作図される仮締切線は、進入側と退出側の走行路境界線に結線するように生成される。一方、三叉交差点同士の距離が十分に離れている場合、互いに独立した交差点になるので、それぞれの進入と退出の交差点区間と仮締切線は独立して設定することができる。つまり、仮締切線をどのように作図するかと、どの三叉交差点を統合交差点に含むかは常に対応関係にある。
以上の前提に基づき、統合交差点Xに設定する仮締切線を6つの交差点Y1~Y6を用いて定義することができる。例えば、交差点Y4から交差点Y1と交差点Y2を経由して交差点Y6に至る経路を設定する場合、締切り設定部24は仮締切線10aと仮締切線10bを設定(生成)する必要がある。この場合、まずY4→Y1(走行路21b)の区間情報から、境界線20aの識別子「20a」と境界線20bの識別子「20b」を特定することができる。また、Y1→Y2までの走行路は、境界線20bと境界線20dとで規定された走行路と考える。従ってその走行路の区間情報から、境界線20bの識別子「20b」と境界線20dの識別子「20d」を特定することができる。次に、Y2→Y6の区間情報から、境界線20cの識別子「20c」と境界線20dの識別子「20d」を特定することができる。
統合交差点Xには交差点Y1,Y2が含まれると扱うことにより、境界線20a、20b、20c、20dのそれぞれの識別子20a、20b、20c、20dを1つの統合交差点Xに関連付けることができる。これにより、統合交差点Xにおける仮締切線10aは、(20b-20c)の境界線識別子で識別することができる。同様に、仮締切線10bは、(20a-20d)の境界線識別子で識別することができる。これに前述の区間識別子を組み合わせることにより、仮締切線10aと10bを特定して設定することができる。
図12の1202は、統合交差点Xを左折又は右折する場合に設定される仮締切線10c、10dを示す。この場合も上述のように交差点Y1と交差点Y2を経由する経路を考えて、仮締切線10c又は10dを区間識別子と境界線識別子との組み合わせを用いて特定することができる。例えば、交差点Y5から交差点Y6への経路を設定する場合、Y5→Y2→Y6という経路を辿るので、まず区間識別子(Y5-Y2)で特定される走行路21cの区間情報から境界線20bと境界線20cが特定される。区間識別子(Y2-Y6)で特定される走行路21dの区間情報から境界線20cと境界線20dが特定される。走行路の進行方向に対して、左側の境界線20cは、区間識別子(Y5-Y2)と区間識別子(Y2-Y6)において、共通して利用する境界線であり、境界線20cと20cを境界線識別子として持つ仮締切線は存在しないので、仮締切線を持たないことが特定される。一方、右側の境界線20bと境界線20dは、区間識別子(Y5-Y2)と区間識別子(Y2-Y6)において、利用する境界線であり、境界線20bと20dを境界線識別子として持つ仮締切線は存在し、接続される走行路の区間識別子と境界線識別子とを組み合わせることにより、仮締切線10cを特定することができる。
まとめると、統合交差点において、締切り設定部24は、進入側の走行路を構成する2つの境界線が統合交差点内で三叉を中心とする内接円と接する2つの第1接点を特定する。ここでいう三叉は、前述したとおりである。また、締切り設定部24は、退出側の走行路を構成する2つの境界線が統合交差点内で三叉を中心とする内接円と接する2つの第2接点を特定する。さらに、締切り設定部24は、走行方向に対して右側の境界線上の第1接点と第2接点とを接続し、走行方向に対して左側の境界線上の第1接点と第2接点とを接続する。これにより、締切り設定部24は、進入と退出を制限して、進入側走行路から退出側走行路への移動経路を単車線にする仮締切線を生成することができる。なお、進入側と退出側において、一方の走行路の境界線が同一となる場合は、境界線識別子のペアが入れ替わる側の接点同士を接続する。
本実施形態では、中心点が保持する境界線IDのペアが変化する点を三叉交差点と呼んでいる。この三叉交差点は、n叉路においても同じように生成ができ、n叉路内には(n-2)個の三叉交差点が生成される。よって、一般的な交差点を定義すると、一般的な交差点は1つ以上の三叉交差点で構成されると表すことができる。統合交差点は、これらの三叉交差点を1つのグループとして定義したもので、統合交差点に進入する走行路の区間IDと境界線IDと退出する走行路の区間IDと境界線IDとで、仮締切線が保持する2つの区間IDと進行方向に対してそれぞれ左右の2組の境界線IDを照合して、仮締切線を特定することができる。
以上のような統合交差点を用いない場合は、どの走行路からどの走行路に進むかによって決定されるべき仮締切線が、境界線と走行路の識別子を用いても特定することができないが、統合交差点を用いることにより、設定する経路に必要な仮締切線を境界線と走行路の識別子を用いてすべて特定することができる。
(情報処理方法)
次に、本実施形態に係る情報処理方法S1について、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理方法S1の流れを示すフローチャートである。図示するように、情報処理方法S1は次のステップを含む。
ステップS11において、1又は複数のプロセッサ(例えば一様区間抽出部22)が、車両の走行路の曲率に基づいて走行路の一様区間を抽出する。
次に、ステップS12において、1又は複数のプロセッサ(例えば経由点設定部23)が、一様区間の端部領域に経由点を設定する。
次に、ステップS13において、1又は複数のプロセッサ(例えば経路設定部20)が、隣接する2つの経由点の間の、走行路の幅方向の走行位置を含む走行経路を設定する。
次に、ステップS14において、1又は複数のプロセッサ(例えば経路特定部21)が、設定された当該走行経路の走行コストを算出して、最適な走行経路を特定する。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置1A及び情報処理方法S1によれば、不規則な道路網においても経由点を設定することができ、その経由点を経由する最適な走行経路を特定することができる技術を実現することができる。さらに、仮締切線を設定可能なように構成することにより、より滑らかな走行経路を生成することができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1,2にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
上記の実施形態1、2では、走行路の車線は1つである例を説明した。しかし、複数の車線を有する走行路においても、それぞれの車線を1つの走行路として上記の実施形態1、2で説明した方法を適用可能である。以下にその実施形態を説明する。
本実施形態に係る情報処理装置1Bは、図13に示すように、実施形態2に係る情報処理装置1Aが有する構成に加えて、交差点経路特定部26を備えている。また、境界線特定部11は、走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を当該複数の車線の間に設定する。また、境界線特定部11は、車線分離線をベクトル線で囲まれたポリゴンとして設定する。
複数の車線を有する走行路とは、走行方向がそれぞれ逆方向に規定された車線が隣接して設けられている走行路である。言い換えれば、複数の車線を有する走行路とは、上りの車線(1つ以上の走行路)と下りの車線(1つ以上の走行路)が、車線分離線を挟んで隣接して設けられている複合走行路である。
図14は、複合走行路が交わる四叉路交差点の模式図である。図14では、複合走行路41,42,43,44が交わっている四叉路を示している。複合走行路41は、交差点に進入する方向の走行路412と、交差点から退出する方向の走行路411とが、車線分離線410を挟んで隣接している複合走行路である。同様に、複合走行路42は、2つの走行路421と走行路422とが、車線分離線420を挟んで隣接している複合走行路である。複合走行路43、44についても同様である。なお、これらの8つの走行路411、412,421,422,431,432,441,442は、交差点に至るまでの走行路である。
車線分離線410,420,430,440は、それぞれ矢印で示す方向を持つベクトル線で囲まれた細長い矩形のポリゴンである。このベクトル線は、走行路の境界線として扱うことができる。このように作図することにより、各走行路の中心点列を上述の方法で生成することができる。例えば、走行路411は、境界線35aと対向する境界線410とで規定されるので、それぞれの境界線に接する内接円の中心点を、走行路411の中心点とする。他の走行路についても同様である。さらに、中心点ペアも同様に生成し、その中心点ペアの組み合わせが変わる地点を交差点として特定することができる。
また、本実施形態に係る交差点経路特定部26は、複合走行路が交わる交差点において、1つの交差点を、複数の三叉交差点Yが組み合わされた統合交差点Xとみなして、車両が進入する走行路から退出する走行路までの移動経路を特定する。三叉交差点Yと統合交差点Xの意味は前述のとおりである。
統合交差点Xは、図14に示すように、8つの走行路411、412,421,422,431,432,441,442が、Y1~Y6で示す6つの交差点Yxを介して繋がっている。図14では、走行路の移動経路511,512,521,522,531,532,541,542について、交差点に進入又は退出する方向を二重矢印で示している。なお、交差点内の移動経路は両方向の可能性があるため二重矢印を付していない。交差点経路特定部26は、進入した走行路から退出する走行路まで、Y1~Y6の交差点Yxのうち最も少ない数の交差点Yxを経由して進む経路を特定することにより、車両の移動経路を特定することができる。なお、各走行路411、412,421,422,431,432,441,442の統合交差点Xの反対側にはそれぞれ交差点Y7~Y14がある。
統合交差点Xは、境界線識別子として35a、35b、35c、35d、410、420、430、440を持つ。また、統合交差点Xは、2つの交差点Yxにより規定される走行路(区間)の区間識別子を持つ。そのため、例えば、図示した仮締切線60a、60b、60cは、境界識別子と区間識別子の組み合わせによって特定される。なお、仮締切線は図示したものに限られず、設定した経路によって仮締切線が設定される。
例えば、交差点Y8→Y1→Y5→Y6→Y4→Y13の経路を設定する場合を考える。この場合、統合交差点Xに進入する走行路412(Y8-Y1)と退出する走行路441(Y4-Y13)が指定されると、2組の区間識別子(Y8-Y1)と(Y4-Y13)を持つものは仮締切線60aと60cの2つに特定される。つまり、仮締切線60aと仮締切線60cを設定する必要があることがわかる。なお、仮締切線60aは、接続される境界線識別子(35b-35d)と区間識別子(Y8-Y1、Y4-Y13)とを用いて特定される。同様に、仮締切線60cは、接続される境界線識別子(410-440)と区間識別子(Y8-Y1、Y4-Y13)とを用いて特定される。
以上のように、統合交差点Xは複数の交差点Yxの情報を内包しているため、統合交差点Xを用いることにより、進入側と退出側の交差点識別子(Yx)又は区間識別子を指定すれば、進入側と退出側の交差点Yxの隣接構造を用いなくても仮締切線を特定することができる。
なお、通行方向を区別する場合は、例えば、1又は-1を区間識別子に付与して区別することができる。例えば、走行路412について、Y8→Y1の方向を通行可能とする場合は1を、Y1→Y8の方向を通行不可とする場合は-1を走行路412に対して付与する。また、両方向を通行可能とする場合は、例えば0を付与してもよい。Y8→Y1の逆方向は、-1を乗じることにより、Y1→Y8は-1となる。
以上のように、複合走行路においても、統合交差点Xを導入することにより、実施形態2において説明したように、締切り設定部24が仮締切線を設定する場合、「区間識別子」と「境界線識別子」との2つの識別子を用いることにより、すべての仮締切線を特定することができる。4叉路以上の交差点、又は複合走行路の交差点でも、統合交差点として扱うことで、車線分離線のベクトル線を「境界線識別子」の1つとして指定することができる。
以上のように、複数の車線を有する走行路においても、実施形態1、2で説明した方法と同様の方法で中心点列を生成することができる。また、中心点ペアを生成して、そのペアの組み合わせが変わる地点を交差点として特定することができる。さらに、交差点に交わる走行路の一部を締め切る仮締切線も同様に生成することができる。なお、上述の例では、複合走行路として上り1車線、下り1車線の2車線の走行路を用いて説明した。しかし、車線の数は限定されない。例えば、上り2車線、下り2車線の4車線の走行路であっても良い。さらには、左折専用レーンなども1つの車線として扱うことができる。これらの複数の車線に対しては、上述の車線分離線を車線の間に設定しておくことにより、実施形態1、2で説明した方法を適用することができる。
実施形態1~3にて説明したように、情報処理装置1,1A,1Bにおいては、1連のデータ処理により得られた情報を次のデータ処理に用いて新たな情報を生成する、という処理を繰り返している。具体的には、実施形態に係る情報処理装置1は、地図データから走行路の境界線を特定し、特定した境界線から中心点を導出し、導出した中心点から中心点ペアを生成し、生成した中心点ペアから交差点を特定する。さらに、情報処理装置1A、1Bは、交差点を構成する境界線と走行路(区間情報)のうち、2つの境界線の間に2つの走行路を繋ぐための仮締切線を設定する。
言い換えれば、情報処理装置1は、境界線特定部11が地図データから特定した走行路の境界線データと、当該境界線データを用いて中心点導出部12が導出した中心点データと、当該中心点データを用いて中心点ペア生成部13が生成した中心点ペアデータと、当該中心点ペアデータを用いて交差点特定部14が生成した交差点データと、を含むデータ構造を生成する。また、情報処理装置1A、1Bは、走行路の境界線データを用いて中心点導出部12が導出した、境界線IDを識別子として含む中心点データと、前記中心点データを用いて中心点ペア生成部13が生成した、中心点IDを識別子として含む中心点ペアデータと、前記中心点ペアデータを用いて交差点特定部14が生成した、中心点ペアIDを識別子として含む交差点データと、を含むデータ構造と、を含むデータ構造を生成する。また、データ構造は、締切り設定部24が生成した、前記交差点間の前記走行路の区間IDと前記境界線IDとを識別子として含む仮締切線データを更に含んでもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1、1A、1B(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置は、地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定する境界線特定部を備え、前記境界線特定部は、前記走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を前記複数の車線の間に設定する。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記境界線特定部は、前記車線分離線をベクトル線で囲まれたポリゴンとして設定する。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、車両の走行路の曲率に基づいて前記走行路の一様区間を抽出する一様区間抽出部と、前記一様区間の端部領域に経由点を設定する経由点設定部と、隣接する2つの前記経由点の間の、前記走行路の幅方向の走行位置を含む走行経路を設定する経路設定部と、設定された当該走行経路の走行コストを算出して、最適な走行経路を特定する経路特定部と、を更に備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、前記走行路の交差点が、中心点ペアを構成する中心点がそれぞれ保持する境界線識別子のペアが変化する箇所である三叉交差点が複数組み合わされた統合交差点であるとみなして1つの前記走行路から他の前記走行路までの車両の移動経路を特定する、交差点経路特定部を更に備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、前記統合交差点における進入と退出を制限する締切り設定部を更に備える。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記締切り設定部は、前記統合交差点において、進入と退出を制限する仮締切線を、進入側の走行路を構成する2つの境界線が前記統合交差点内で前記三叉交差点を中心とする内接円と接する2つの第1接点と、退出側の走行路を構成する2つの境界線が前記統合交差点内で前記三叉交差点を中心とする内接円と接する2つの第2接点と、を特定し、走行方向に対して右側の境界線上の前記第1接点と前記第2接点とを接続し、前記走行方向に対して左側の境界線上の前記第1接点と前記第2接点とを接続することにより生成する。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記締切り設定部は、前記仮締切線を、当該仮締切線によって繋がれる2つの走行路の情報と、当該仮締切線が繋げる2つの前記境界線の情報とを用いて特定する。
本発明の一態様に係るデータ構造は、走行路の境界線データを用いて中心点導出部が導出した、境界線IDを識別子として含む中心点データと、前記中心点データを用いて中心点ペア生成部が生成した、中心点IDを識別子として含む中心点ペアデータと、前記中心点ペアデータを用いて交差点特定部が生成した、中心点ペアIDを識別子として含む交差点データと、を含む。
本発明の一態様に係るデータ構造は、締切り設定部が生成した、前記交差点間の前記走行路の区間IDと前記境界線IDとを識別子として含む仮締切線データを更に含む。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、1又は複数のプロセッサが、地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定するステップと、前記走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を前記複数の車線の間に設定するステップと、を含む。
本発明の一態様に係るプログラムは、態様1の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記境界線特定部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明の一態様に係る非一時的記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体である。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1A、1B…情報処理装置
11…境界線特定部
12…中心点導出部
13…中心点ペア導出部
14…交差点特定部
15…プロセッサ
16…メモリ
17…端部取得部
18…区間情報記録部
19…隣接情報特定部
20…経路設定部
21…経路特定部
22…一様区間抽出部
23…経由点設定部
24…締切り設定部
26…交差点経路特定部
30…走行路
31a~31e、32a、32b…境界線
35a~35e…端部線
C31a、CP32a…内接円
CP31a、CP32a…中心点
CL31a、CL31b、CL32a…中心線


Claims (12)

  1. 地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定する境界線特定部を備え、
    前記境界線特定部は、前記走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を前記複数の車線の間に設定する、
    情報処理装置。
  2. 前記境界線特定部は、前記車線分離線をベクトル線で囲まれたポリゴンとして設定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 車両の走行路の曲率に基づいて前記走行路の一様区間を抽出する一様区間抽出部と、
    前記一様区間の端部領域に経由点を設定する経由点設定部と、
    隣接する2つの前記経由点の間の、前記走行路の幅方向の走行位置を含む走行経路を設定する経路設定部と、
    設定された当該走行経路の走行コストを算出して、最適な走行経路を特定する経路特定部と、
    を更に備える、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記走行路の交差点が、中心点ペアを構成する中心点がそれぞれ保持する境界線識別子のペアが変化する箇所である三叉交差点が複数組み合わされた統合交差点であるとみなして1つの前記走行路から他の前記走行路までの車両の移動経路を特定する、交差点経路特定部を更に備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記統合交差点における進入と退出を制限する締切り設定部を更に備える、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記締切り設定部は、前記統合交差点において、進入と退出を制限する仮締切線を、進入側の走行路を構成する2つの境界線が前記統合交差点内で前記三叉交差点を中心とする内接円と接する2つの第1接点と、退出側の走行路を構成する2つの境界線が前記統合交差点内で前記三叉交差点を中心とする内接円と接する2つの第2接点と、を特定し、走行方向に対して右側の境界線上の前記第1接点と前記第2接点とを接続し、前記走行方向に対して左側の境界線上の前記第1接点と前記第2接点とを接続することにより生成する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記締切り設定部は、前記仮締切線を、当該仮締切線によって繋がれる2つの走行路の情報と、当該仮締切線が繋げる2つの前記境界線の情報とを用いて特定する、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 走行路の境界線データを用いて中心点導出部が導出した、境界線IDを識別子として含む中心点データと、前記中心点データを用いて中心点ペア生成部が生成した、中心点IDを識別子として含む中心点ペアデータと、前記中心点ペアデータを用いて交差点特定部が生成した、中心点ペアIDを識別子として含む交差点データと、を含むデータ構造。
  9. 締切り設定部が生成した、前記交差点間の前記走行路の区間IDと前記境界線IDとを識別子として含む仮締切線データを更に含む、請求項8に記載のデータ構造。
  10. 1又は複数のプロセッサが、
    地図データから走行路を規定する境界線を検出し、端部を有する境界線と端部を有しない境界線とに分類して特定するステップと、
    前記走行路が複数の車線を有する場合に、当該複数の車線を分離する車線分離線を前記複数の車線の間に設定するステップと、
    を含む情報処理方法。
  11. 請求項1に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記境界線特定部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体。
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