JP2023116262A - ダイレータ - Google Patents

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春佳 杉村
Haruka SUGIMURA
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透 住吉
Toru Sumiyoshi
嘉純 西村
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Abstract

【課題】ガイディングカテーテルに対するバックアップ力を向上させて、ガイディングカテーテルの係合が外れにくいようにすることのできるダイレータを提供する。【解決手段】ダイレータ先端チューブ20およびダイレータ先端チューブ20から基端側へ延在するダイレータ線状シャフト30を有するダイレータ10であって、ダイレータ先端チューブ20は、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60に挿通して先端を先端チューブ60より先端側に突出させた状態で、先端チューブ60の基端より基端側に延びる基部21と、該基部21より先端側の先端部22と、を有し、先端部22は断面形状が円環状であり、基部21は、最大径が先端部22の最大径より大きいと共に、ガイドエクステンションカテーテル50の線状シャフト70を納める溝部21aを外周面に有するダイレータ10である。【選択図】図4

Description

本発明は、先端側の先端チューブと基端側の線状シャフトとを有するカテーテルの先端チューブに挿通されるダイレータに関する。
血管等の生体管腔へ挿入して治療や診断等を行うための治療用カテーテル(バルーンカテーテルやステント留置用カテーテルなど)を目的部位へ案内するために、ガイディングカテーテルが用いられる。
例えば、冠動脈の治療である経皮的冠動脈形成術(PTCA)では、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを手首や大腿部の皮膚から動脈内へ挿入し、冠動脈の入口へ到達させる。次に、ガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルを動脈内に挿入し、続いて、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを抜去し、冠動脈口に係合させる。ガイディングカテーテルの内腔に治療用カテーテル用のより細いガイドワイヤを挿入して、冠動脈内の病変部を通過させる。この後、治療用カテーテル用のガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを挿入し、ガイディングカテーテル先端開口からバルーンカテーテル先端を突出させ、病変部を通過したガイドワイヤに沿って冠動脈内を末梢へ進め、バルーンを病変部に配置し、バルーンを拡張させて治療を行う。
ガイディングカテーテルの先端を所定の部位(例えば、冠動脈口)に係合させた後に、治療用カテーテルをガイディングカテーテル先端開口から病変部まで湾曲あるいは屈曲した冠動脈内をスムーズに進めるため、ガイドエクステンションカテーテルが使用される場合がある(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルよりも病変部の近くまで挿入することが可能であり、さらに、治療用カテーテルに安定したバックアップ力を与えることができる。
ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルの内腔を移動して、ガイディングカテーテル先端開口から先端側へ突出可能な先端チューブと、先端チューブに連結されて先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトとを有する、いわゆる中間開口を有するカテーテルであり、中間開口は、ここでは先端チューブの基端開口部である。ガイドエクステンションカテーテルは、先端チューブの基端側が線状シャフトであるため、管状の部位(先端チューブ)の長さが短い。このため、ガイディングカテーテルの内部にガイドワイヤを挿入した状態で、ガイドワイヤを抜去することなく、ガイドエクステンションカテーテルをガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルに対して抜き差しすることが容易となる。
ガイドエクステンションカテーテルをガイディングカテーテルに挿通して、その先端部を病変部近傍まで挿入する際に、血管の狭い部分や硬い部分の通過性をサポートするため、ガイドエクステンションカテーテルの内腔にダイレータを挿入することがある。ダイレータを内腔に挿入したガイドエクステンションカテーテルを、血管内に挿入することについては、例えば特許文献1に開示されている。
特開2006-87643号公報
血管内にガイドエクステンションカテーテルを挿入していく際に、ダイレータを挿入してもガイドエクステンションカテーテルが通過しにくい箇所があった場合に、ガイドエクステンションカテーテルが受ける反力により、ガイディングカテーテルの係合が外れてしまう場合があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ガイディングカテーテルに対するバックアップ力を向上させて、ガイディングカテーテルの係合が外れにくいようにすることのできるダイレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するダイレータは、ダイレータ先端チューブおよび前記ダイレータ先端チューブから基端側へ延在するダイレータ線状シャフトを有するダイレータであって、前記ダイレータ先端チューブは、先端チューブおよび先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有するガイドエクステンションカテーテルの前記先端チューブに挿通して先端を前記先端チューブより先端側に突出させた状態で、前記先端チューブの基端より基端側に延びる基部と、該基部より先端側の先端部と、を有し、前記先端部は断面形状が円環状であり、前記基部は、最大径が前記先端部の最大径より大きいと共に、前記ガイドエクステンションカテーテルの線状シャフトを納める溝部を外周面に有する。
上記のように構成したダイレータは、ガイドエクステンションカテーテルの先端チューブより基端側において、ダイレータ先端チューブが線状シャフトと干渉することなく、ガイディングカテーテルの内表面と接触し、摩擦抵抗を生じるので、ガイドエクステンションカテーテルのバックアップ力を向上させ、ガイディングカテーテルの係合が外れにくいようにすることができる。
前記基部は、前記溝部の周方向両側に、前記先端部の外周面より外周側に張り出した張り出し部を有してもよい。これにより、張り出し部がガイディングカテーテルの内表面に接触して、高い摩擦抵抗を生じさせることができる。
前記張り出し部は、前記ダイレータと前記ガイドエクステンションカテーテルとをガイディングカテーテルの内腔に挿入し、前記線状シャフトが前記溝部に納められた状態で、前記ガイディングカテーテルの内表面に接触するようにしてもよい。これにより、ダイレータ先端チューブの基部が線状シャフトとガイディングカテーテルとに挟まれて、高い摩擦抵抗を生じさせることができる。
前記基部は、断面形状が前記先端部より外径の大きい円環状であって、外周面の周方向一部に凹状の前記溝部を有してもよい。これにより、基部の外周面が、広い範囲でガイディングカテーテルの内表面に接触することができ、高い摩擦抵抗を生じさせることができる。
本実施形態に係るダイレータと、このダイレータを挿入するガイドエクステンションカテーテル、およびガイドエクステンションカテーテルを挿入するガイディングカテーテルを示す平面図である。 ガイドエクステンションカテーテルを示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は線状シャフトの一部拡大図である。 ダイレータを示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)はダイレータ線状シャフトの一部拡大図である。 (a)は図3(a)のA-A断面図、(b)は図3(a)のB-B断面図である。 ガイディングカテーテルにガイドエクステンションカテーテルを挿通し、ガイドエクステンションカテーテルにダイレータを挿通した状態の断面図である。 (a)は図5のC-C断面図、(b)は図5のD-D断面図である。 冠動脈入口にガイディングカテーテルの先端部を係合させ、ガイドエクステンションカテーテルおよびダイレータを冠動脈内に挿入した状態の説明図である。 変形例に係る基部と線状シャフトおよびガイディングカテーテルの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。本明細書では、デバイスの血管に挿入する側を「先端側」、操作する側を「基端側」と称することとする。
本実施形態に係るダイレータ10は、図1に示すように、ガイドエクステンションカテーテル50の内腔に挿入され、ガイドエクステンションカテーテル50に剛性を付与することで、先端側に挿入しやすくするためのデバイスである。ダイレータ10を挿入されたガイドエクステンションカテーテル50は、ガイディングカテーテル100に挿入される。
ガイドエクステンションカテーテル50は、先端ソフトチップ60aを有し、冠動脈に係合するため先端に形状が付されたガイディングカテーテル100に挿入されて、ガイディングカテーテル100の先端開口101から突出し、治療用カテーテルをガイドするためのチューブをガイディングカテーテル100から先端側へ延長するために使用される。冠動脈以外の下肢動脈や脳動脈に使用する場合には、ガイディングカテーテル100の先端に形状が付されなくてもよい。
ガイドエクステンションカテーテル50は、図1、2に示すように、管状の先端チューブ60と、先端チューブ60に連結されて先端チューブ60から基端側へ延在する線状シャフト70とを備えている。
先端チューブ60は、ガイディングカテーテル100の内腔を移動して、ガイディングカテーテル100の先端開口101から先端側へ突出可能である。これにより、先端チューブ60は、ガイディングカテーテル100から連続する内腔を提供する。すなわち、手技において、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60は、ガイディングカテーテル100よりも病変部の近くまで挿入されて、治療用カテーテルに安定したバックアップ力を与えることができる。
先端チューブ60は、先端から基端へ貫通する内腔を有する管体であり、先端側に配置される管状部61と、管状部61の基端側に配置される半管部62とを備えている。管状部61は、周方向に360度の範囲で材料が設けられて円管状に形成される。半管部62は、周方向に略180度の範囲で材料が設けられて、ハーフパイプ状に形成される。なお、半管部62の材料が設けられる角度範囲は、360度未満であれば、特に限定されず、例えば180度未満であってもよい。また、半管部62は、設けられなくてもよく、斜めにカットされた開口部を有してもよい。管状部61の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば200mm~400mmである。半管部62の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば5mm~200mmである。先端チューブ60の内径は、特に限定されないが、例えば1.3mm~1.5mmである。先端チューブ60の外径は、特に限定されないが、例えば1.55mm~1.75mmである。
先端チューブ60の剛性は、基端側から先端側へ向かって段階的に、または徐々に減少することが好ましい。これにより、先端チューブ60は、先端側ほど剛性が減少して柔軟な構造となるため、先端部に柔軟性を付与しつつ、基端部に高い押し込み性を付与できる。なお、先端チューブ60の剛性は、基端側から先端側へ向かって変化しなくてもよい。先端チューブ60は、最先端に、例えば柔軟な材料により形成される先端チップ60aを有している。
先端チューブ60は、内部に補強層64を有する。補強層64は、先端チューブ60の管状部61を補強するために、少なくとも1つの線材が螺旋状に巻回されたコイル、または複数の線材が編組みされた複数のブレードにより形成される。コイルやブレードは、例えばステンレス鋼、タングステン線などの金属材料からなる線材により形成され、線材の断面形状は丸、楕円、長円、長方形などの形状であり、線材の径、幅、厚さは特に限定されず、適宜設定される。
内層(図示せず)は、先端チューブ60の管状部61および半管部62の内周面を形成する層である。内層は、内部をガイドワイヤ、治療用カテーテルおよびダイレータ10等が摺動しやすいように、低摩擦材料により形成されることが好ましい。低摩擦材料は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)等のフッ素系樹脂やシリコン樹脂であるが、これらに限定されない。内層の厚みは、特に限定されないが、例えば0.0001mm~0.1mmm、好ましくは0.005mm~0.05mm、より好ましくは0.01mm~0.03mmである。
先端チューブ60の構成材料は、特に限定されないが、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエーテルケトン、ポリイミド系等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。または各種エラストマーのうち、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等を好適に使用できる。
線状シャフト70は、可撓性を有する線材であり、丸線、平線あるいは円弧線でもよいが丸線が好ましく、先端チューブ60に連結されて先端チューブ60から基端側へ延在している。線状シャフト70は、直線状の基部71と、基部71の先端側に配置されて形状付けられた先端形状部72とを備えている。なお、基部71は、可撓性を有して柔軟に曲がるため、常に直線状である必要はない。先端形状部72は、基部71から先端側へ延在する中間直線部73と、中間直線部73の先端側に配置される半円部74と、半円部74から中間直線部73が配置される側の反対側へ延在する先端直線部75とを備えている。
半円部74は、管状部61の基端部で略半円を描くように方向を約180度変更させて曲がっている。半円部74は、先端チューブ60の軸心方向において、補強層64と重なる位置に配置される。すなわち、先端チューブ60の軸心方向の所定の範囲内に、半円部74および補強層64の両方が設けられる。半円部74は曲率半径が一定でなくてもよく、半楕円あるいは、半円部の方向が180度を超えてもよく、逆に180°に満たなくてもよい。
線状シャフト70は、外部へ露出している部位の全部あるいは少なくとも一部に、ガイディングカテーテル100の内壁面と低摩擦で摺動できるように、低摩擦材料が被覆されてもよい。低摩擦材料は、例えばフッ素系樹脂やシリコン樹脂であるが、これらに限定されない。線状シャフト70は、ガイディングカテーテル100の内壁面と摺動性を向上させるために、外部へ露出している部位の全部あるいは少なくとも一部に、潤滑性材料がコーティングされてもよく、また、一部にテーパ部分を設けてもよい。
線状シャフト70の先端部は、先端チューブ60の軸心方向において、補強層64と重なる位置に配置される。これにより、ガイドエクステンションカテーテル50の押し込み強度および引き抜き強度を向上できる。
本実施形態において線状シャフト70の外径は、0.5mmに設定される。ただし、線状シャフト70の外径は特に限定されず、例えば0.05mm~1mmの範囲に設定することができる。線状シャフト70の基部71の軸心方向の長さは、特に限定されないが、例えば1100mm~1300mmである。線状シャフト70の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、ニッケル・チタン合金等を好適に使用できる。また、線状シャフト70の断面形状は、円形に限定されず、例えば長方形、正方形、楕円形等であってもよく、部位によって異なる形状であってもよい。線状シャフト70は、ガイディングカテーテル100への挿入長さを把握するために、基部71に目視で確認できる深度マーカーを有してもよい。
ダイレータ10は、図1、3に示すように、管状のダイレータ先端チューブ20と、ダイレータ先端チューブ20に連結されてダイレータ先端チューブ20から基端側へ延在するダイレータ線状シャフト30とを備えている。
ダイレータ先端チューブ20は、先端から基端へ貫通する内腔25を有する管体である。ダイレータ先端チューブ20は、基端側を構成する基部21と、先端側を構成する先端部22とを有している。基部21は、ダイレータ10をガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60に挿通して先端を先端チューブ60より先端側に突出させた状態で、先端チューブ60の基端より基端側に延びる部分である。
図4(a)に示すように、ダイレータ先端チューブ20の先端部22は、内腔25を有する円環状に形成されている。図4(b)に示すように、ダイレータ先端チューブ20の基部21は、外周面の周方向一部が凹状となった溝部21aと、溝部21aの周方向両側に形成され、破線で示す先端部22の外周面より外周側に張り出した張り出し部21bとを有している。張り出し部21bにより、基部21は、最大径が先端部22の最大径より大きくなっている。また、溝部21aは、ガイドエクステンションカテーテル50の線状シャフト70を納めることのできる大きさに形成されている。内腔25は、基部21と先端部22とで連通している。
本実施形態において、ダイレータ先端チューブ20の全体の軸心方向の長さは900mmである。ただし、ダイレータ先端チューブ20の長さはこれに限定されない。また、ダイレータ先端チューブ20は、ダイレータ線状シャフト30より長い。ダイレータ先端チューブ20は、ある程度の可撓性を有して柔軟であることが好ましい。このため、ダイレータ先端チューブ20の構成材料は、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエーテルケトン、ポリイミド系等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。または各種エラストマーのうち、例えばポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、等を好適に使用できる。ダイレータ先端チューブ20は、X不透過性材料(造影剤)を材料中に含んでもよい。
本実施形態において、ダイレータ先端チューブ20の基部21の外径は1.23mmである。ただし、ダイレータ先端チューブ20の外径はこれに限られず、例えば1.2mm~1.4mmの範囲に設定することができる。
ダイレータ先端チューブ20は、例えば、ダイレータ線状シャフト30を金型内に配置した状態でインサート成形することにより形成されてもよく、ダイレータ先端チューブ20にダイレータ線状シャフト30をヒートシュリンク法で埋め込んでもよい。
ダイレータ線状シャフト30は、可撓性を有する線材であり、ダイレータ先端チューブ20に連結されてダイレータ先端チューブ20から基端側へ延在している。ダイレータ線状シャフト30は、直線状のシャフト基部31と、シャフト基部31の先端側に配置されて形状付けられたシャフト先端形状部32とを備えている。なお、シャフト基部31は、可撓性を有して柔軟に曲がるため、常に直線状である必要はない。シャフト先端形状部32は、シャフト基部31から先端側へ延在するシャフト中間直線部33と、シャフト中間直線部33の先端側に配置されるシャフト半円部34と、シャフト半円部34からシャフト中間直線部33が設けられる側の反対側へ延在するシャフト先端直線部35とを備えている。ダイレータ線状シャフト30は、シャフト先端形状部32を所定の形状に形状付けられた後に、ダイレータ先端チューブ20に連結される。
ダイレータ線状シャフト30の外径は、特に限定されないが、例えば0.05mm~1mmである。ダイレータ線状シャフト30の構成材料は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、ニッケル・チタン合金等を好適に使用できる。また、ダイレータ線状シャフト30の断面形状は、円形に限定されず、例えば長方形、正方形、楕円形等であってもよく、部位によって異なる形状であってもよい。ダイレータ線状シャフト30は、ガイディングカテーテル100への挿入長さを把握するために、目視で確認できる深度マーカーを有してもよい。
ガイドエクステンションカテーテル50およびダイレータ10は、図5に示すようにガイドエクステンションカテーテル50にダイレータ10を挿入した状態で、ガイディングカテーテル100に挿入して使用できる。ガイドエクステンションカテーテル50およびダイレータ10は、組み合せられた状態で包装されてもよい。これにより、手技の利便性が向上し、包装を開封後、直ぐに手技を行うことができる。
ダイレータ10のダイレータ先端チューブ20は、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60から先端側に突出した状態で、基端部は先端チューブ60の基端から基端側に突出した状態となる。すなわち、ダイレータ先端チューブ20は、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60よりも長く形成されている。前述のように、ダイレータ先端チューブ20のうち、先端チューブ60の基端から基端側に突出した部分が基部21であり、それより先端側が先端部22である。
図6(a)に示すように、ダイレータ先端チューブ20のうち先端部22は、円環状であることから、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60の内表面との間にある程度のクリアランスを有している。図6(b)に示すように、ダイレータ先端チューブ20のうち基部21は、溝部21aにガイドエクステンションカテーテル50の線状シャフト70を納め、張り出し部21bはガイディングカテーテル100の内表面102に接触する。この点につき、ガイディングカテーテル100とのクリアランスが先端部22より小さければ、接触の有無は特に限定されない。このため、ダイレータ先端チューブ20の基部21は、ガイディングカテーテル100の内表面102に対して圧接した状態となり、ガイディングカテーテル100に対し大きな摩擦抵抗を生じる。あるいは、ガイディングカテーテル100が蛇行した場合あるいはガイディングカテーテル100の先端に形状がある場合に、張り出し部21bとガイディングカテーテル100の内表面102とが接してもよい。
次に、本実施形態のダイレータ10を含むカテーテル組立体の使用方法について説明する。ここでは、冠動脈S内の病変部近傍までガイドエクステンションカテーテル50の先端部を送達する方法について説明する。
ガイドエクステンションカテーテル50を血管内に挿入する前に、ガイディングカテーテル100を血管内に挿入し、冠動脈入口Tに係合させる。このために、まず、血管の病変部よりも上流側(基端側)において、血管内へ経皮的にイントロデューサー用シース(図示しない)を挿通させる。このイントロデューサー用シースを介して、ガイドワイヤ80を血管内へ挿通させる。次に、ガイドワイヤ80を押し進め、病変部の基端側まで到達させる。この後、体外に位置するガイドワイヤ80の基端側端部をガイディングカテーテル100の先端開口101に挿通させる。ガイドワイヤ80に沿ってガイディングカテーテル100を血管内に挿通させ、図7に示すように、冠動脈入口Tまで到達させて係合させる。
次に、ガイドエクステンションカテーテル50の内腔にダイレータ10を挿通した状態で、体外に位置するガイドワイヤ80の基端側端部をダイレータ先端チューブ20の先端に挿通させ、ガイドエクステンションカテーテル50とダイレータ10とをガイディングカテーテル100の内腔に沿って押し進める。術者は、ガイドエクステンションカテーテル50をガイディングカテーテル100の先端より先端側に突出させ、冠動脈S内を押し進めて、ガイドエクステンションカテーテル50の先端部を病変部近傍に到達させる。このとき、図7に示すように、ダイレータ先端チューブ20は、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60より先端側に突出した状態で押し進められる。
ダイレータ先端チューブ20の外周面と先端チューブ60の内周面のクリアランスは小さいため、ダイレータ先端チューブ20の外周面と先端チューブ60の内周面は、少なくとも一部の微小な面で接触する。このため、ダイレータ先端チューブ20は、ガイドエクステンションカテーテル50を、ガイドワイヤ80に沿って目的の位置まで円滑に誘導する役割を果たす。目的の位置として病変部の手前あるいは病変部を超えた位置まで誘導してもよい。
前述のように、ダイレータ先端チューブ20のうち、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60より基端側に位置する部分は、先端部22より最大径の大きい基部21であり、ガイディングカテーテル100の内表面102に圧接している。これにより、ガイドエクステンションカテーテル50のバックアップ力を大きくすることができ、ガイドエクステンションカテーテル50が血管内の通過しにくい箇所で押し戻されることでガイディングカテーテル100の生体に対する係合状態が解除されることを抑制できる。
ガイドエクステンションカテーテル50が病変部付近に到達したら、術者は、ガイドエクステンションカテーテル50から、ガイドワイヤ80の位置を固定してダイレータ先端チューブ20を抜去する。続いて、ガイディングカテーテル100およびガイドエクステンションカテーテル50の内腔を通して、ガイドワイヤ80に沿って治療用カテーテルを病変部へ到達させる。この後、術者は、治療用カテーテルにより、病変部の治療(例えばバルーンによる拡張や、ステントの留置)を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係るダイレータ10は、ダイレータ先端チューブ20およびダイレータ先端チューブ20から基端側へ延在するダイレータ線状シャフト30を有するダイレータ10であって、ダイレータ先端チューブ20は、先端チューブ60および先端チューブ60から基端側へ延在する線状シャフト70を有するガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60に挿通して先端を先端チューブ60より先端側に突出させた状態で、先端チューブ60の基端より基端側に延びる基部21と、該基部21より先端側の先端部22と、を有し、先端部22は断面形状が円環状であり、基部21は、最大径が先端部22の最大径より大きいと共に、ガイドエクステンションカテーテル50の線状シャフト70を納める溝部21aを外周面に有する。このように構成したダイレータ10は、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ60より基端側において、ダイレータ先端チューブ20が線状シャフト70と干渉することなく、ガイディングカテーテル100の内表面102と接触し、摩擦抵抗を生じるので、ガイドエクステンションカテーテル50のバックアップ力を向上させ、ガイディングカテーテル100の係合が外れにくいようにすることができる。
基部21は、溝部21aの周方向両側に、先端部22の外周面より外周側に張り出した張り出し部21bを有してもよい。これにより、張り出し部21bがガイディングカテーテル100の内表面102に接触して、高い摩擦抵抗を生じさせることができる。
張り出し部21bは、ダイレータ10とガイドエクステンションカテーテル50とをガイディングカテーテル100の内腔に挿入し、線状シャフト70が溝部21aに納められた状態で、ガイディングカテーテル100の内表面102に接触するようにしてもよい。これにより、ダイレータ先端チューブ20の基部21が線状シャフト70とガイディングカテーテル100とに挟まれて、高い摩擦抵抗を生じさせることができる。
基部24は、断面形状が先端部22より外径の大きい円環状であって、外周面の周方向一部に凹状の溝部24aを有してもよい。これにより、基部24の外周面が、広い範囲でガイディングカテーテル100の内表面102に接触することができ、高い摩擦抵抗を生じさせることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
ダイレータ先端チューブ20の基部21は、先端部22より最大径の大きい部分を有し、ガイドエクステンションカテーテル50の線状シャフト70を納める溝部21aを有していれば、その他の形状でもよい。例えば、図8に示すように、基部24は、断面形状が先端部22より外径の大きい円環状であり、外周面の周方向一部に凹状の溝部24aを有する形状であってもよい。この場合、基部24の外周面24cとガイディングカテーテル100の内表面102との間のクリアランスが小さくなるように設定される。これにより、基部24の外周面24cがガイディングカテーテル100の内表面102に対して圧接されやすくなり、高い摩擦抵抗によりガイドエクステンションカテーテル50のバックアップ力を高くすることができる。
10 ダイレータ
20 ダイレータ先端チューブ
21 基部
21a 溝部
21b 張り出し部
22 先端部
24 基部
24a 溝部
25 内腔
30 ダイレータ線状シャフト
31 シャフト基部
32 シャフト先端形状部
33 シャフト中間直線部
34 シャフト半円部
35 シャフト先端直線部
50 ガイドエクステンションカテーテル
60 先端チューブ
61 管状部
62 半管部
64 補強層
70 線状シャフト
71 基部
72 先端形状部
73 中間直線部
74 半円部
75 先端直線部
100 ガイディングカテーテル
101 先端開口
102 内面

Claims (4)

  1. ダイレータ先端チューブおよび前記ダイレータ先端チューブから基端側へ延在するダイレータ線状シャフトを有するダイレータであって、
    前記ダイレータ先端チューブは、先端チューブおよび先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトを有するガイドエクステンションカテーテルの前記先端チューブに挿通して先端を前記先端チューブより先端側に突出させた状態で、前記先端チューブの基端より基端側に延びる基部と、該基部より先端側の先端部と、を有し、
    前記先端部は断面形状が円環状であり、
    前記基部は、最大径が前記先端部の最大径より大きいと共に、前記ガイドエクステンションカテーテルの線状シャフトを納める溝部を外周面に有するダイレータ。
  2. 前記基部は、前記溝部の周方向両側に、前記先端部の外周面より外周側に張り出した張り出し部を有する請求項1に記載のダイレータ。
  3. 前記張り出し部は、前記ダイレータと前記ガイドエクステンションカテーテルとをガイディングカテーテルの内腔に挿入し、前記線状シャフトが前記溝部に納められた状態で、前記ガイディングカテーテルの内表面に接触する請求項2に記載のダイレータ。
  4. 前記基部は、断面形状が前記先端部より外径の大きい円環状であって、外周面の周方向一部に凹状の前記溝部を有する請求項1に記載のダイレータ。

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