JP2023115768A - 治療支援システム、治療支援システムの制御方法、及び治療支援システムの制御プログラム - Google Patents

治療支援システム、治療支援システムの制御方法、及び治療支援システムの制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】患者に能動的な動作を要するコンテンツを提供することより、患者の意識をコンテンツにより集中させ、治療における痛みや不安の軽減を実現可能な治療支援システム等を提供すること【解決手段】治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムでは、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶する記憶部と、ユーザに施される処置に関する情報を取得する処置情報取得部と、処置に関する情報に基づいて、記憶部のコンテンツの再生を制御する再生制御部とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、治療支援システム、治療支援システムの制御方法、及び治療支援システムの制御プログラムに関し、特に、治療中の患者に仮想現実空間(VR:Virtual Reality)のコンテンツを提供し、治療中の痛みや不安を軽減させる治療支援システム等に関する。
従来、歯科治療や脱毛処理などの痛みを伴う治療や施術は、患者に不安感や抵抗感を抱かせ、治療へのスムーズな移行及び治療ができないという課題がある。この課題に対し、特許文献1では、医師が治療等を行う際に患者の頭部に装着可能なVR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ、仮想現実)ヘッドマウントディスプレイにより、映像及び音声を再生し、患者に種々のコンテンツ及び疑似体験を提供しつつ効率的な治療等を可能とする医療用VRプレパレーションツールを開示している。
特開2017-189591号公報
特許文献1に記載の技術では、患者は、ディスプレイに表示されるコンテンツの受動的な視聴に留まる。しかしながら、受動的な視聴では、患者にとって興味を持てないコンテンツである場合に、コンテンツに意識を集中させることができず、痛みや不安を軽減させるとの効果を十分に享受できない可能性がある。
本発明は、患者に能動的な動作を要するコンテンツを提供することより、患者の意識をコンテンツにより集中させ、治療における痛みや不安の軽減を実現可能な治療支援システム等を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る、治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムは、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶する記憶部と、ユーザに施される処置に関する情報を取得する処置情報取得部と、処置に関する情報に基づいて、記憶部のコンテンツの再生を制御する再生制御部とを備える。
本発明の一実施形態に係る治療支援システムは、ヘッドマウント装置からユーザの生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備え、再生制御部は、ユーザの生体情報に応じて、ディスプレイに表示させるコンテンツを変化させてよい。
本発明の一実施形態に係る治療支援システムは、生体情報取得部が取得したユーザの生体情報と、当該生体情報を取得した際にユーザに施された処置との関連付けを学習する学習部と、学習部による学習の結果に応じたコンテンツの生成に関する情報を出力する出力部とをさらに備えてよい。
本発明の一実施形態に係る治療支援システムにおいて、記憶部は、ヘッドマウント装置を用いて治療を行う治療機関の識別情報をさらに記憶し、治療支援システムは、治療機関におけるヘッドマウント装置の使用状況に応じて、治療機関への課金額を決定する課金決定部をさらに備えてよい。
本発明の一実施形態に係る、治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムの制御方法は、コンピュータが、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶するステップと、ユーザに施される処置に関する情報を取得するステップと、処置に関する情報に基づいて、コンテンツの再生を制御するステップとを実行する。
本発明の一実施形態に係る、治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムの制御プログラムは、コンピュータに、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶する記憶機能と、ユーザに施される処置に関する情報を取得する処置情報取得機能と、処置に関する情報に基づいて、コンテンツの再生を制御する再生制御機能とを実現させる。
本発明の一実施形態によれば、患者に能動的な動作を要するコンテンツを提供することより、患者の意識をコンテンツにより集中させ、治療における痛みや不安の軽減を実現可能な治療支援システム等を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る治療支援システム構成の概略図である。 本発明の一実施形態に係るサーバ(情報処理装置)、及び、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の機能ブロック図の一例である。 記憶部に記憶されるテーブルの一例である。 (a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る治療支援システムにおける、VRヘッドセットの表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るサーバの動作例を示すフローチャートである。
以降、図を用いて、本開示に係る発明(本発明ともいう)の一実施形態を説明する。なお、図は一例であって、本発明は図に示すものに限定されない。例えば、図示したサーバ、HMD(Head-Mounted Display:ヘッドマウントディスプレイ)の数、フローチャート、HMDの外観等は一例であって、本発明はこれらに限定されるものではない。また、以降では、HMDをヘッドマウント装置の一例として説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る治療支援システムの構成例を示す図である。治療支援システム500は、治療機関30(30A,30B)で治療を受けるユーザ(患者、被治療者)20(20A,20B)に装着したHMD200(200A,200B)においてコンテンツを再生し、ユーザ20の治療中の痛みや不安を軽減させることで、医師等による治療を支援する治療支援サービスを実現可能なシステムである。なお、図1の例では、ユーザ20の数が二人の例を示してあるが、ユーザ20の数やユーザ20が装着するHMD200の数、及び治療機関30の数はこれに限定されない。なお、これ以降、特に区別する必要が無い場合、ユーザ20、治療機関30、HMD200等の符号における英字は省略して説明する。
本開示において、「治療機関」とは、ユーザが治療を受ける機関であって、病院(総合病院、大病院、特定機能病院、地域医療支援病院、療養型病院、精神病院等を含む)、診療所(クリニック、医院、助産所等を含む)等であってよい。また、本開示において「治療」とは、医師や看護師等(以降、「医師等」とも称する)による医療行為、診断、施術等を指し、その内容は、治療機関によって異なってよい。本発明の一実施形態に係る治療支援システムは、特に、例えば歯科治療、医療脱毛、出産、緩和ケア(ホスピス)、泌尿器科等の、痛みを伴ったり、患者の不安感が強い治療に特に効果が高く、また、治療についての理解が難しい小児患者、認知症患者等の治療を進める際に利便性が高い。
治療支援システム500は、サーバ(情報処理装置)100と、ユーザ20に装着されるHMD200とを備える。サーバ100は、HMD200とネットワーク400を介して接続され、治療支援システム500に係る種々の処理を実行することができる。ネットワーク400は、無線ネットワークや有線ネットワークを含んでよい。具体的には、例えば、ネットワーク400は、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)や広域ネットワーク(wide area network:WAN)、LTE(long term evolution)、第4世代通信(4G)以降の移動体通信システム等及びこれらの組み合わせであってよいが、ネットワーク400は、これらの例に限定されない。なお、治療支援システム500は、治療機関30に備えられた図示しない通信端末(例えば、スマートフォン、コンピュータ、タブレット端末等)を含み、当該通信端末は、ネットワーク400を介してサーバ100と通信可能であってよい。さらに、当該通信端末は、HMD200と近距離無線通信(ブルートゥース(Bluetooth(登録商標)等)で互いに通信可能であってもよい。
なお、図1において、サーバ100は1つのみ示してあるが、サーバ100が備えるとして説明する各機能は、複数のサーバによって実現されてもよい。また、サーバ100は、例えば、いわゆるクラウドサーバでもよい。すなわち、サーバ100は、物理的なサーバに限らず、ソフトウェアによる仮想的なサーバも含まれてよい。
ユーザ20は、治療に際しHMD200を装着し、HMD200で再生されるコンテンツを視聴する。HMD200は、ユーザ20の頭部に装着されるディスプレイであって、VRゴーグル、VRヘッドセットとも称される。HMD200は、ユーザ20の両目を覆って装着されるため、再生されるコンテンツへのユーザ20の没入感が強く、痛みに対する意識を軽減させる効果が高い。なお、ユーザ20に提供されるコンテンツについては後述する。
次に、図2を用いて、HMD200及びサーバ100のハードウェア構成、機能構成について説明する。
<HMD>
(1)ハードウェア構成
以降では、HMD200を、ディスプレイや通信機能を備え、単体でコンテンツを再生するスタンドアロン型の機器として説明する。しかしながら、HMD200は、スマートフォンあるいはその他のディスプレイを有する通信端末を装着し、スマートフォンで再生されるコンテンツをユーザが視聴する取付型、及び、PC(Personal Computer)等の情報処理装置と有線または無線で接続され、情報処理装置から出力されるコンテンツを再生するPC接続型を含んでよい。
HMD200は、制御部201、メモリ202、ストレージ203、入出力I/F204、通信I/F205、ディスプレイ206、及び各種センサ207を備える。制御部201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能や方法を実行する、典型的にはプロセッサであって、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等で実現される。メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、制御部201に対して作業領域を提供したり、制御部201がプログラムを実行している間に生成される各種データを一時的に格納したりする。また、ストレージ203は、プログラムやコンテンツを記憶する。
入出力I/F204は、図示しないHMD200のコントローラからの操作入力信号を受け付ける。コントローラは、HMD200に表示されるコンテンツのユーザ20または医師等からの選択操作を受け付ける。なお、コントローラは、ユーザ20が痛みを感じた際に、例えばボタンの押下やレバーの操作によって痛みを感じた旨を入力する機能を有してよい。なお、コントローラとHMD200との間の通信は、有線または無線のいずれで実行されてもよい。また、入出力I/F204は、図示しないイヤホン、スピーカ等の音声出力装置、マイク等の音声入力装置、外部のディスプレイ、及び記録媒体とのインタフェースとして機能してよい。さらに、入出力I/F104は、ユーザの生体情報を取得する図示しない所定のセンサであって、例えば、呼吸センサ、脈拍センサ、脳波センサ等とのインタフェースとして機能してよい。
通信I/F205は、ネットワーク400を介してサーバ100との間の通信を実行するためのインタフェースである。詳細は後述するが、HMD200は、サーバ100からコンテンツを受信したり、HMD200において取得したユーザ20に関する情報をサーバ100へ送信したりすることができる。
ディスプレイ206は、例えば、液晶モニタ又は有機EL(Electro Luminescence)モニタとして実現され、コンテンツを表示する。より具体的には、ディスプレイ206には、両目の視差に基づく3次元画像がユーザに認識されるように、右目用の画像及び左目用の画像が表示される。なお、ここではディスプレイ206として説明しているが、コンテンツは網膜投影されてもよい。
センサ207は、HMD200及びHMD200を装着するユーザ20の状態を検出する各種センサであって、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ等であってよい。また、センサ207には、視線センサ、イメージセンサが含まれてもよい。視線センサ、イメージセンサは、ユーザの瞳孔の状態を検出するための瞳孔センサとして機能してよい。
(2)機能構成
HMD200は、制御部201によって実現される機能として、入出力制御部241、通信制御部251、及び表示制御部261を備える。なお、図2に記載の各機能部は必須ではなく、これ以降に説明する各実施形態において、必須でない機能部はなくともよい。また、各機能部の機能又は処理は、実現可能な範囲において、機械学習又はAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。なお、HMD200が実行するとしてこれ以降に説明する各種処理の一部を、サーバ100が実行してもよい。
入出力制御部241は、入出力I/F204を介した外部装置との各種情報の伝達を制御する。例えば、入出力制御部241は、コントローラで受け付けたユーザ20や医師等の入力操作に応じて、各種情報を各機能部へ伝達する。なお、入力操作としてはコントローラに限定されず、音声入力や画像認識等を含んでよい。
通信制御部251は、通信I/F205を介した、ネットワーク400を通じたサーバ100との間の通信を制御し、各種情報の送受信を実行させる。また、通信制御部251は、通信I/F205を介した、治療機関30が備える図示しない通信端末とHMD200との間の近距離無線通信を制御してよい。
表示制御部261は、ディスプレイ206へのデータの表示を制御する。例えば、表示制御部261は、ディスプレイ206にコンテンツを表示させたり、ユーザ20や医者等のコントローラによる入力操作に応じて種々の画面を表示させる。
<サーバ>
次に、本発明の一実施形態に係るサーバ100のハードウェア構成、機能構成について説明する。
(1)サーバのハードウェア構成
サーバ100は、制御部110、通信I/F120、記憶部170を備える。
制御部110は、典型的にはプロセッサであって、中央処理装置(CPU)、MPU、GPU、マイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGA等を含み、集積回路チップ、LSI等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現されてよい。
記憶部170は、サーバ100が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する記憶装置である。記憶部170は、例えば、HDD、SSD、フラッシュメモリ等を含む。また、記憶部170は、制御部110に対する作業領域を提供するメモリを含む。記憶部170は、HMD200で再生するコンテンツを記憶する。また、記憶部170は、HMD200を装着したユーザに施された処置に関する情報や、治療中のユーザの生体情報の推移を記憶してよい。さらに、記憶部170は、HMD200を用いて治療を行う治療機関30を一意に識別する識別情報(識別子、名称等)を記憶してよい。
通信I/F120は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装される。通信I/F120は、ネットワーク400を介して、HMD200との間で各種データの送受信を行う。通信I/F120は、制御部110からの指示に従って、各種データを、HMD200に送信する。また、通信I/F120は、HMD200から送信された各種データを受信し、制御部110に伝達する。
(2)サーバの機能構成
サーバ100は、制御部110によって実現される機能として、通信制御部111、処置情報取得部112、生体情報取得部113、再生制御部114、学習部115、出力部116、及び課金決定部117を備える。なお、図2に記載の各機能部は必須ではなく、これ以降に説明する各実施形態において、必須でない機能部はなくともよい。また、各機能部の機能又は処理は、実現可能な範囲において、機械学習又はAIにより実現されてもよい。
通信制御部111は、通信I/F120を介したHMD200との間の通信を制御する。
処置情報取得部112は、医師等によってユーザ20に施される処置に関する情報を取得する。「ユーザに施される処置に関する情報」とは、医師等がユーザに対して行う治療、または行った治療の内容に関する情報である。例えば、歯科治療であれば、抜歯、歯の研磨、歯を削る作業、清掃等を指す。この際、どの位置にある歯を対象としたかについての情報が合わせて取得されてよい。また、医療脱毛であれば、どの部位を脱毛したか、またその範囲等に関する情報であってよい。その他、アルコール消毒、採血、注射等であってよい。処置情報取得部112は、ユーザに施される処置に関する情報を記憶部170に記憶してよい。ユーザに施される処置に関する情報は、ある治療行為に対して処置の手順が決まっているものであれば、その手順と、処置に係る時間とを、予め記憶部170に記憶してもよい。あるいは、ユーザに施される処置に関する情報は、後述する学習過程で用いるために、治療を進めながら記憶部170に記憶されてもよい。
図3に、記憶部170に記憶される、ユーザに施された処置に関する情報の一例を示す。図3では、治療を開始してから経過した時間に、どういった処置が行われたかを示すテーブルがユーザごとに記憶される例を示してある。これらの情報は、例えば、処置の前後に医師等が通信端末を介して入力してもよい。あるいは、医師等による治療行為を撮像装置で撮影し、撮影データをユーザに施された治療に関する情報としてもよい。なお、ユーザに施された処置が判別できるのであれば、処置情報取得部112が取得する情報はどのような形式であってもよい。
生体情報取得部113は、ユーザの生体情報を取得する。「ユーザの生体情報」とは、ユーザの状態を検出可能な情報であって、例えば、呼吸、虹彩、脈拍、体温、発汗、ユーザの発声、脳波、視線、身体の動き等であってよい。例えば呼吸の場合、ユーザに装着した呼吸センサが検出した情報を、HMD200からサーバ100へ送信してよい。その他、脈拍、脳波、視線、頭部の動きを含む身体の動きに関する情報が、HMD200からサーバ100へ送信されてよい。これらのデータは、例えば、治療が開始されてからの推移が判別できるように取得され、記憶部170に記憶されてよい。なお、生体情報は、HMD200からではなく、図示しない医師等の通信端末からサーバ100へ送信されてもよい。
なお、痛みや不安を感じたときに生体情報がどのように変化するか、予めその傾向を取得しておくことで、生体情報による痛みの指標を得ることができる。すなわち、生体情報に基づいて、ユーザが痛みを感じているか否かを判定することができる。なお、この判定に用いる生体情報は一つでもよいし、複数の生体情報を用いて複合的に判断するものでもよい。
再生制御部114は、HMD200で再生するコンテンツの再生を制御する。詳細は後述するが、再生制御部114は、処置情報取得部112が取得した処置に関する情報に基づいて、コンテンツの再生を制御してよい。
ここで、HMD200で再生されるコンテンツについて説明する。図4(a)、(b)は、HMD200のディスプレイ206に表示される画面の一例である。本発明の一実施形態において、コンテンツは、ユーザ20の能動的な動作を必要とするように作成されており、再生制御部114は、ユーザに施される処置に基づいて、コンテンツの再生を制御してよい。HMD200において、医師等からユーザの治療内容を受け付けると、再生制御部114は、治療内容に応じてユーザに施される処置を特定し、処置に応じてコンテンツを決定してよい。例えば、治療が開始されるまでは、治療に対する不安と緊張から、ユーザの呼吸が早まる傾向がある。この場合、ユーザの呼吸を整えるために、図4のように「鼻で息を吸ってください」、「鼻で息を吐いてください」といった呼吸を誘導するメッセージがテキスト及び音声で出力されるとともに、ユーザをリラックスさせる音楽が再生されてよい。このとき、ユーザをコンテンツに集中させるために、例えば、画面上の一点を光らせてもよい。
このように、本発明の一実施形態によれば、ユーザが能動的、自発的に自身の身体をコントロールするようなコンテンツが再生されるため、ユーザをよりコンテンツに集中させ、痛みや不安を軽減させることができる。
また、例えば痛みを伴う治療が施される場合、再生制御部114は、リラックスさせるよりは、よりエンターテインメント性の高いコンテンツを再生させてよい。
なお、再生制御部114は、医師等が開始する治療に関する情報として、次にどのような処置を行うかを医師等によるコントローラや音声入力等で取得し、取得した情報に応じてコンテンツを選択してもよい。
さらに、生体情報に基づいて、ユーザのコンテンツへの集中度合が判定できてよい。例えば、上述した呼吸の誘導に関するコンテンツの再生中に、ユーザの呼吸が誘導に沿っていない場合、サーバ100は、ユーザがコンテンツに集中していないと判定することができる。また、集中度合は、ユーザの視線や身体の動き等によっても判定できてよい。そして、再生制御部114は、ユーザがコンテンツに集中していない場合に、再生するコンテンツを切り替えてよい。この際、切り替えるコンテンツは、ユーザに施される処置や、治療が開始されてからの経過時間等によって選択されてよい。
図2の説明に戻る。学習部115は、生体情報取得部113が取得したユーザの生体情報と、生体情報を取得した際にユーザに施された処置との関連付けを学習する。例えば、学習部115は、生体情報としてのユーザの呼吸が早くなったときにユーザに施されていた処置を関連付けることで学習してよい。例えば、学習部115は、生体情報に基づいて、痛みを感じるユーザが多い処置を学習してよい。なお、痛みを感じた際に再生されていたコンテンツに応じて、生体情報がどのように変化したか、すなわち、痛みの感じ方がどのように変化したかについてを学習してもよい。これにより、ある痛みに対して有効なコンテンツを判定することができる。
例えば、同種の施術中に生体情報に基づいて特定される痛みが増加した場合には、そのときに再生していたコンテンツは有効ではないと判定され、痛みが減少したと特定できる場合には、そのとき再生していたコンテンツは痛みに有効であると判定することができる。また、痛みに限らず、同種の施術中に、視線に基づいてユーザのコンテンツに対する集中力を特定し、その集中力が高くなる、あるいは、維持される場合に、コンテンツが有効であると判定することができる。
出力部116は、学習部115による学習の結果に応じたコンテンツの生成に関する情報を出力する。例えば、出力部116は、上述したユーザの生体情報について、コンテンツに応じた変化に関する情報を出力してよい。なお、本発明の一実施形態に係る治療支援システムによれば、学習部115による学習の結果と、生体情報取得部113が取得するリアルタイムの生体情報とから、再生制御部114が、再生すべきコンテンツを決定してもよい。
<サーバの制御フローチャート>
上述した、本発明の一実施形態に係る治療支援システムにおけるサーバ100の制御方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、サーバ100は、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置(HMD)200のディスプレイ206に表示させるコンテンツを記憶する(ステップS11)。次に、サーバ100の処置情報取得部112は、ユーザに施される処置に関する情報を取得する(ステップS12)。そして、再生制御部114は、処置に関する情報に基づいてコンテンツの再生を制御する(ステップS13)。すなわち、再生制御部114は、処置が開始してからの経過時間や、実施予定の処置について医師等から受け付けた入力情報に基づいて、コンテンツの再生を制御してよい。このとき、学習部115によって学習された過去のコンテンツと痛みや集中度合との関連付けに応じて、コンテンツが選択されてもよい。
<課金処理>
なお、本発明の一実施形態に係る治療支援システムにおいて、上述したHMD200が治療機関30に貸し出され、コンテンツの作成側に使用料が支払われてもよい。課金決定部117は、治療機関30におけるHMD200の使用状況に応じて、治療機関30への課金額を決定してよい。課金決定部117は、治療機関30ごとに、貸与期間、利用したコンテンツ等に応じて、課金量を決定してよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上記実施の形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。なお、上述でサーバ100が行うとして説明した処理は、HMD200が実行してもよい。すなわち、HMD200がサーバ100の機能を備えることにより、上述の処理を、HMD200単体で実現することができる。
例えば、上述では、コンテンツ等を記憶する記憶部170を、サーバ100の揮発性メモリ又は不揮発性メモリとしてサーバ100が備える態様を説明した。しかしながら、サーバ100とは別個に記憶装置があってもよく、記憶装置は、複数の記憶装置から構成されていてもよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、情報処理装置に読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、例えば、ソフトウェアプログラムや制御プログラムを含む。サーバ100の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、サーバ100は、プロセッサがメモリ上にロードされたプログラムを実行することにより、通信制御部111、処置情報取得部112、生体情報取得部113、再生制御部114、学習部115、出力部116、及び課金決定部117として機能する。
記憶媒体は適切な場合、1つ又は複数の半導体ベースの、又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)等)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、又はこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ100に提供されてもよい。
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。なお、本開示のプログラムは、例えば、JavaScript(登録商標)、Python等のスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift,Koltin、Java(登録商標)等を用いて実装されてよい。
100 サーバ(情報処理装置)
110 制御部
111 通信制御部
112 処置情報取得部
113 生体情報取得部
114 再生制御部
115 学習部
116 課金決定部
117 出力部
120 通信I/F
170 記憶部
200 HMD(ヘッドマウント装置)
201 制御部
202 メモリ
203 ストレージ
204 入出力I/F
205 通信I/F
206 ディスプレイ
207 センサ
241 入出力制御部
251 通信制御部
261 表示制御部
400 ネットワーク
500 治療支援システム

Claims (6)

  1. 治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムであって、
    前記ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶する記憶部と、
    前記ユーザに施される処置に関する情報を取得する処置情報取得部と、
    前記処置に関する情報に基づいて、前記記憶部のコンテンツの再生を制御する再生制御部と、
    を備える治療支援システム。
  2. 前記ヘッドマウント装置から前記ユーザの生体情報を取得する生体情報取得部をさらに備え、
    前記再生制御部は、前記ユーザの生体情報に応じて、前記ディスプレイに表示させるコンテンツを変化させる、
    請求項1に記載の治療支援システム。
  3. 前記治療支援システムは、
    前記生体情報取得部が取得したユーザの生体情報と、当該生体情報を取得した際に前記ユーザに施された処置との関連付けを学習する学習部と、
    前記学習部による学習の結果に応じたコンテンツの生成に関する情報を出力する出力部と、
    をさらに備える、請求項2に記載の治療支援システム。
  4. 前記記憶部は、前記ヘッドマウント装置を用いて治療を行う治療機関の識別情報をさらに記憶し、
    前記治療支援システムは、
    前記治療機関における前記ヘッドマウント装置の使用状況に応じて、前記治療機関への課金額を決定する課金決定部、
    をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の治療支援システム。
  5. 治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムの制御方法であって、
    コンピュータが、
    前記ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶するステップと、
    前記ユーザに施される処置に関する情報を取得するステップと、
    前記処置に関する情報に基づいて、前記コンテンツの再生を制御するステップと、
    を実行する治療支援システム。
  6. 治療中のユーザに仮想現実空間のコンテンツを提供する治療支援システムの制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ユーザの頭部に装着されるヘッドマウント装置のディスプレイに表示させるコンテンツを記憶する記憶機能と、
    前記ユーザに施される処置に関する情報を取得する処置情報取得機能と、
    前記処置に関する情報に基づいて、前記コンテンツの再生を制御する再生制御機能と、
    を実現させる治療支援システムの制御プログラム。
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