JP2023113770A - 文書生成装置、文書生成方法、および、文書生成装置用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが入力しやすい文書生成装置、文書生成方法および文書生成装置用プログラムを提供する。【解決手段】入力部が取得した音声データをテキストデータに変換する音声認識部と、テキストデータを解析する文書解析部と、出力部に出力するメッセージを生成するメッセージ生成部と、を有する文書生成装置において、文書解析部22は、話者が発話した音声信号から変換されたテキストデータを分析した結果に応じて、文書を生成する文書生成部22fと、分析した結果に応じて、テキストデータからキーワードを抽出するキーワード抽出部22eと、文書およびキーワードのうち少なくとも一方に基づき、文書に付加する付加情報を生成する付加情報生成部22gと、文書と付加情報とに応じてメッセージを生成するメッセージ生成部23と、を備える。【選択図】図7
Description
本願は、文書生成装置、文書生成方法、および、文書生成装置用プログラムの技術分野に属する。
移動体の一例の車両の運転中に、メールを送信するための装置が開発されている。例えば、下記特許文献1には、移動通信端末から受信したメール定型文をメール定型文蓄積部に蓄積させるとともに、メール送信要求に応答して、メール定型文蓄積部に蓄積されているメール定型文の1つを選択して移動通信端末に送信する車載端末と、生成されたメール定型文を車載端末に送信するとともに、車載端末から送られてくるメール定型文を受信し、この受信されたメール定型文に基づき送信メールをメール送信部で生成し、メールサーバに送信する移動通信端末と、を用いたメール送信システムが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されている技術では、運転中に送信メールの選択にボタンを押す必要があり、ユーザが入力しやすいとは言えなかった。また、送信したい内容に関連した情報を選んだり、探してきて入力する必要があった。
そこで本願は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、ユーザが入力しやすい文書生成装置等を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、話者が発話した音声信号から変換されたテキストデータを分析した結果に応じて、文書を生成する文書生成部と、前記分析した結果に応じて、前記テキストデータからキーワードを抽出する抽出部と、前記文書および前記キーワードのうち少なくとも一方に基づき、前記文書に付加する付加情報を生成する付加情報生成部と、前記文書と前記付加情報とに応じてメッセージを生成するメッセージ生成部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、話者が発話した音声信号から変換されたテキストデータを分析した結果に応じて、文書を生成する文書生成ステップと、前記分析した結果に応じて、前記テキストデータからキーワードを抽出する抽出ステップと、前記文書および前記キーワードのうち少なくとも一方に基づき、前記文書に付加する付加情報を生成する付加情報生成ステップと、前記文書と前記付加情報とに応じてメッセージを生成するメッセージ生成ステップと、を含むことを特徴とする。
本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は、実施形態に係る文書生成装置の概要構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、文書生成装置10は、文書生成部10aと、抽出部10bと、付加情報生成部10cと、文書と付加情報とに応じてメッセージを生成するメッセージ生成部10dと、を備えて構成されている。
この構成において文書生成部10aは、話者が発話した音声信号から変換されたテキストデータを分析した結果に応じて、文書を生成する。
ここで、話者の一例として、車両、自動二輪車、航空機、船舶等の移動体の使用者等が挙げられる。
また、音声信号からテキストデータへの変換処理の一例として、話している内容を文字データとして取り出す音声認識の処理が挙げられ、認識技術の一例として、統計的手法や、動的時間伸縮法、隠れマルコフモデル等が挙げられる。
また、テキストデータの分析の一例として、形態素分析等の自然言語処理の技術等が挙げられる。また、テキストデータを分析した結果の一例として、形態素分析等により、文書を言語で意味を持つ最小単位である形態素(単語や文節でもよい)に分解した結果、形態素の品詞を判別した結果等が挙げられる。
また、文書の一例として、キーワード”遅れる”、キーワード”遅刻”に対する定型文”遅れます”、キーワード”現在地”、キーワード”今いる”に対する定型文”今ここを通過します”等が挙げられる。
この構成において抽出部10bは、分析した結果に応じて、テキストデータからキーワードを抽出する。
ここで、分析した結果に応じて、テキストデータからキーワードを抽出する一例として、”送信”、”送れ”、”連絡”等の送信を意味するキーワード(出力キーワードの一例)の抽出、”表示”、”見せて”等の表示を意味するキーワード(出力キーワードの一例)の抽出、人名、会社名等のメールの送り先や、”ディスプレイ”の表示先等の出力先を意味するキーワードの抽出、”遅れます”という定型文を引き出すための”遅れる”、”遅刻”のようなキーワードの抽出、付加情報を求めるためのキーワードの抽出等が挙げられる。
付加情報生成部10cは、文書およびキーワードのうち少なくとも一方に基づき、文書に付加する付加情報を生成する。
ここで、付加情報の一例として、”現在地”というキーワードに対する地図情報(緯度、経度)、”渋滞”というキーワードに対する道路情報、”雨”、”雪”と言った気象に関するキーワードに対する現在地やルート上の気象情報、”遅れます”という定型文に対する到着時刻情報、”今ここを通過します”という定型文に対する地図情報(緯度、経度)等が挙げられる。
メッセージ生成部10dは、文書と付加情報とに応じてメッセージを生成する。
ここで、メッセージの一例として、”現在地”というキーワードがある場合、文書に、現在地の地図を加えたメッセージ、現在地の地図のリンクを示す文書”地図表示”を含むメッセージ、”渋滞”というキーワードがある場合、文書”○○から○km渋滞”を含む文書、”待つ”というキーワードがある場合、”○○駅東口で待ってて下さい”という文書等が挙げられる。
以上説明したように、実施形態に係る文書生成装置10の動作によれば、話者が発話した言葉を補完して、自然なメッセージを生成できる。
[1.文書生成装置の構成および機能概要]
(1.1 文書生成装置の構成および機能概要)
(1.1 文書生成装置の構成および機能概要)
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2から図5を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、文書生成装置に対して、本願を適用した場合の実施例である。
図2は、実施例に係る文書生成装置の概要構成の一例を示すブロック図である。図3は、記憶部に構築されるアドレスデータベースの一例を示す模式図である。図4は、記憶部に構築されるキーワードデータベースの一例を示す模式図である。図5は、記憶部に構築される付加情報データベースの一例を示す模式図である。
図2に示すように、実施形態に係る文書生成装置10は、ユーザからの入力を受け付ける入力部11と、文書生成装置10を制御するためのプログラム等を記憶する記憶部12と、文書生成装置10の外部との送受信を行う通信部13と、ユーザが使用している移動体の状態を検知するセンサ部14、処理結果を出力する出力部15と、文書生成装置10を制御するシステム制御部16と、入出力インターフェース部17と、を備えている。そして、システム制御部16と入出力インターフェース部17とは、システムバス18を介して接続されている。
入力部11は、話者が発話した音声を電気信号に変換するマイクロフォン、位置入力機能を有するタッチパッド等を有する。位置入力機能の部分は、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式等を実現する素子により構成される。そして、入力部11は、位置入力機能により、ユーザの指等が接触または近接した入力部11の面の位置情報を、所定の分解能の画素単位で取得する。なお、入力部11は、表示機能と位置入力機能を有するタッチパネルでもよい。
入力部11は、ユーザからの音声を受け付けたり、目的地等の入力をユーザから受け付けたりする。
記憶部12は、例えば、シリコンディスクドライブ等からなる。記憶部12は、文書生成装置10を制御するための各種プログラム等を記憶したりする。各種プログラムは、オペレーティングシステム、メール送信のプログラム等が挙げられる。なお、各種プログラムは、例えば、無線通信網等のネットワークを介して取得されるようにしてもよいし、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
また、記憶部12には、メールアドレスの情報を記憶したアドレスデータベース、キーワードおよび定型文を記憶したキーワードデータベース、および、文書に付加する付加情報を記憶した付加情報データベース等が構築されている。また、記憶部12には、形態素分析を行うための辞書データベースが構築されている。また、記憶部12には、地図データベースが構築されている。
また、記憶部12には、送信、表示等の出力に関連したキーワードを記憶した出力データベースが構築されている。例えば、出力データベースには、”連絡”、”送信”、”メール”、”表示”等のキーワードが記憶されている。
図3に示すように、アドレスデータベースには、人名、会社名、地名等に関連付けて、メールアドレスが記憶されている。なお、アドレスデータベースへのアドレス入力は、スマートフォン等のアドレス帳を通信により取得したり、文書生成装置10を含む車載システムにアドレスを直接入力したり、ネットワークのクラウド上にあるアドレス帳から通信部13を介して取得したりする。
図4に示すように、キーワードデータベースには、キーワードに関連付けて、定型文が記憶されている。なお、各定型文には、定型文番号が割り振られている。
また、図4において、“待つ”などの場所を伴うメッセージを入力されるようなキーワードの場合は、”*”のように場所のワードを入れるところを示した定型文を用意する。
なお、キーワードデータベースへの定型文入力は、パーソナルコンピュータやスマートフォンなど外部機器などから登録してもよい。
また、音声認識結果の形態素分析を行い、その結果をキーワードとして扱う場合、動詞の語幹と語尾活用の組み合わせをキーワードとして扱ってもよい。例えば、”遅れる”の場合、語幹:”遅”と、語尾活用:下一段活用:”れ、れ、れる、れる、れれ、れろ”とを組み合わせた語がキーワードとなる。また、品詞が異なる形態素の組み合わせをキーワードとして扱ってもよい。例えば、”待ってて”に対し、”待っ”:自立動詞、”て”:助詞、接続助詞、”て”:非自立動詞となる。また、例えば、”いて”に対して”い”:自立動詞、”て”:助詞、接続助詞となる。
図5に示すように、付加情報データベースには、キーワードまたは定型文に関連付けて、付加情報が記憶されている。なお、キーワードおよび定型文の組み合わせにより、付加情報を関連付けてもよい。
付加情報データベースへの付加情報の登録は、パーソナルコンピュータやスマートフォンの外部機器等から登録してもよい。また、付加情報は、センサ部14からの情報、時刻情報、地図データベースなどを用いて生成される。また、付加情報データベースにおいて、付加情報に関する文章/メッセージは、動的に定型文として登録されていてもよい。ま
た、付加情報データベースにおいて、静的にあらかじめ付加情報を扱う文章/メッセージ
として登録されていてもよい。また、付加情報データベースは、付加情報の種類によって、複数あってもよい。
た、付加情報データベースにおいて、静的にあらかじめ付加情報を扱う文章/メッセージ
として登録されていてもよい。また、付加情報データベースは、付加情報の種類によって、複数あってもよい。
通信部13は、無線通信により、インターネット等のネットワークに接続して、外部との通信状態を制御するようになっている。
センサ部14は、GPS(Global Positioning System)センサを有し、衛星軌道上の
GPS衛星からの航法電波を受信し、文書生成装置10が設置された移動体の位置、高度等を検出する。また、センサ部14は、移動体の各種センサ(例えば、傾斜による液面の変化を捉えるセンサ、車速パルス、加速度センサやジャイロセンサ)に接続し、移動体の速度、加速度、傾き、走行距離、エンジンの回転数等の移動体情報を取得する。センサ部14は、現在地を取得する現在地取得部の一例である。
GPS衛星からの航法電波を受信し、文書生成装置10が設置された移動体の位置、高度等を検出する。また、センサ部14は、移動体の各種センサ(例えば、傾斜による液面の変化を捉えるセンサ、車速パルス、加速度センサやジャイロセンサ)に接続し、移動体の速度、加速度、傾き、走行距離、エンジンの回転数等の移動体情報を取得する。センサ部14は、現在地を取得する現在地取得部の一例である。
出力部15は、音を出力するスピーカや、生成された文書を表示する液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。なお、出力部15の表示機能が、ヘッドアップディスプレイの場合、出力部15は、投影手段と、投影手段から投影された画像を映し出すスクリーン手段(ウインドシールド、眼鏡のレンズ部等)とを有する。
システム制御部16は、例えば、CPU(Central Processing Unit)16aと、RO
M(Read Only Memory)16bと、RAM(Random Access Memory)16cと、を有する。システム制御部16は、CPU16aが、ROM16bや、RAM16cや、記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。システム制御部16は、音声認識を行ったり、文書を解析したり、メッセージを生成したり、現在地や受け付けた目的地の情報に基づき、移動体の移動ルートを算出したりする。
M(Read Only Memory)16bと、RAM(Random Access Memory)16cと、を有する。システム制御部16は、CPU16aが、ROM16bや、RAM16cや、記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。システム制御部16は、音声認識を行ったり、文書を解析したり、メッセージを生成したり、現在地や受け付けた目的地の情報に基づき、移動体の移動ルートを算出したりする。
また、文書生成装置10は、内部時計(図示せず)を有する。
(1.2 文書生成装置の機能ブロック)
次に、文書生成装置10の機能ブロックについて、図6および図7を用いて説明する。
図6は、文書生成装置10の機能ブロックの一例を示すブロック図である。図7は、文書解析部22の機能ブロックの一例を示すブロック図である。
次に、文書生成装置10の機能ブロックについて、図6および図7を用いて説明する。
図6は、文書生成装置10の機能ブロックの一例を示すブロック図である。図7は、文書解析部22の機能ブロックの一例を示すブロック図である。
図6に示すように、文書生成装置10は、入力部11が取得した音声データをテキストデータに変換する音声認識部21と、テキストデータを解析する文書解析部22と、出力部15に出力するメッセージを生成するメッセージ生成部23と、を有する。なお、音声認識部21、文書解析部22およびメッセージ生成部23は、システム制御部16により実現される。
メッセージ生成部23(メッセージ生成部10dの一例)は、文書解析部22の解析結果に従い、定型文を作成する。メッセージ生成部23は、選出された定型文に対して、形態素分析したテキストを追加したり、付加情報を含む定型文を追加したりする。
文書解析部22は、辞書データベースを参照してテキストデータを形態素分析し、分析結果に対して、アドレス分析、定型文選出のためのキーワード解析、付加情報をための解析等を行う。なお、文書解析部22は、文書生成部10a、抽出部10b、および付加情報生成部10cの一例である。
図7に示すように、文書解析部22は、形態素分析部22aと、出力キーワード抽出部22bと、出力先抽出部22cと、出力判定部22dと、キーワード抽出部22eと、文書生成部22fと、付加情報生成部22gと、を有する。なお、キーワード抽出部22eと、文書生成部22fと、付加情報生成部22gとは、解析部25を形成する。
形態素分析部22aは、音声認識部21により変換されたテキストデータに対して形態素分析を行い、形態素に分解し、品詞等を求める。
出力キーワード抽出部22b(抽出部10bの一例)は、出力データベース(記憶部12)を有する。出力キーワード抽出部22bは、出力データベースを参照して、分解した形態素の中から、送信、表示等の出力を意味するワードを抽出する。
出力先抽出部22c(抽出部10bの一例)は、アドレスデータベース(記憶部12)を有する。出力先抽出部22cは、アドレスデータベースを参照して、分解した形態素の中から、人名、会社名、地名等を抽出する。次に、出力先抽出部22cは、アドレスデータベースを参照して、人名、会社名、地名等に対応するメールアドレスを抽出する。
出力判定部22dは、出力キーワード抽出部22bおよび出力先抽出部22cに基づき、生成したメッセージを出力するか否かを判定する。例えば、出力判定部22dは、出力を意味するワードと、宛先のメールアドレスと、が抽出できたら、メッセージを出力すると判定する。
解析部25は、キーワード抽出部22eと、文書生成部22fと、付加情報生成部22gと、キーワードデータベース(記憶部12)と、付加情報データベース(記憶部12)とを有する。
キーワード抽出部22e(抽出部10bの一例)は、キーワードデータベースを参照して、分解した形態素の中から、キーワードを抽出する。例えば、キーワード抽出部22eは、定型文に対応するキーワードが抽出する。また、キーワード抽出部22eは、付加情報データベースを参照して、分解した形態素の中から、キーワードを抽出してもよい。例えば、キーワード抽出部22eは、付加情報に対応するキーワードを抽出する。
文書生成部22f(文書生成部10aの一例)は、キーワードデータベースを参照して、キーワード抽出部22eが抽出したキーワードに対応する定型文を抽出し、文書を生成する。なお、文書生成部22fは、分解した形態素の中から、形態素を組み合わせて文書を生成してもよい。
付加情報生成部22g(付加情報生成部10cの一例)は、付加情報データベースを参照して、キーワード抽出部22eが抽出したキーワードに対応する付加情報を抽出し、付加情報を生成する。また、付加情報生成部22gは、文書生成部22fが生成した文書に対応する付加情報を抽出し、付加情報を生成する。また、付加情報生成部22gは、センサ部14に基づき、現在位置を付加情報として追加したり、到着時刻を算出して、到着時刻を付加情報として追加したりする。
メッセージ生成部23は、出力先抽出部22cの結果と、文書生成部22fの結果と、付加情報生成部22gの結果とに基づき、メッセージを生成する。
出力部15は、出力判定部22dの判定結果に基づき、メッセージ生成部23が生成したメッセージを出力先に出力する。
[2.文書生成装置の動作]
(2.1 文書生成装置の動作例)
実施例に係る文書生成装置の動作について、図8から図14を用い説明する。
(2.1 文書生成装置の動作例)
実施例に係る文書生成装置の動作について、図8から図14を用い説明する。
図8は、実施例に係る文書生成装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、話者の発話した内容と、生成されたメッセージの一例を示す模式図である。図10は、図8の形態素分析結果の解析のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。図11は、図8のメッセージの生成のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。図12から図14は、話者の発話した内容と、生成されたメッセージの一例を示す模式図である。
図8に示すように、文書生成装置10は、音声入力を受け付ける(ステップS1)。具体的には、入力部11が、移動体を使用しているユーザ(話者)が、しゃべった音声を受け付ける。
なお、文書生成装置10は、目的地の入力を受け付け、センサ部14から現在地を取得し、目的地までのルートを求めておいてもよい。
次に、文書生成装置10は、音声認識により、音声信号をテキストデータに変換する(ステップS2)。具体的には、システム制御部16(音声認識部21)が、音声信号をテキストデータに変換する。図9に示すように、システム制御部16が、音声認識結果:”田中に現在地を連絡しといて”を求める。
次に、文書生成装置10は、テキストデータを形態素分析する(ステップS3)。具体的には、システム制御部16(形態素分析部22a)が、テキストデータを形態素分析して、形態素に分解する。図9に示すように、システム制御部16が、形態素分析の結果として、”田中”、”に”、”現在地”、”を”、”連絡”、”し”、”とい”、”て”のような各形態素を求める。
次に、文書生成装置10は、形態素分析結果を解析する(ステップS4)。具体的には、システム制御部16(出力キーワード抽出部22b、出力先抽出部22c、出力判定部22d、解析部25)が、形態素分析部22aの形態素分析結果を解析する。なお、形態素分析結果を解析について、形態素分析結果の解析のサブルーチンで詳細に説明する。
次に、文書生成装置10は、メッセージを生成するか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、システム制御部16が、形態素分析結果の解析のサブルーチンのリターンとしての、メッセージ生成のフラグに基づき、メッセージを生成するか否かを判定する。
このように、文書生成装置10は、前記分析した結果に基づき、前記メッセージを出力するか否かを判定する出力判定部の一例として機能する。
メッセージを生成する場合(ステップS5;YES)、文書生成装置10は、メッセージを生成する(ステップS6)。具体的には、システム制御部16(メッセージ生成部23)は、図9に示すように、メールのアドレスを”tanaka@・・・c.ne.jp”に設定し、メールとして、”今ここを通過しています。”(文書の一例)に、付加情報として、現在地を示す地図情報にリンクする”地図の表示”という文書を付け加えたメールの内容(メッセージの一例)を生成する。なお、付加情報として、”今ここを通過しています。”という文書の下に、地図のみを表示させるようにしてもよい。
このように、文書生成装置10は、前記文書と前記付加情報とに応じてメッセージを生成するメッセージ生成部の一例として機能する。
次に、文書生成装置10は、メッセージを出力する(ステップS7)。具体的には、出力部15は、生成されたメッセージを、メールのアドレスに基づき、通信部13を介して送信する。なお、出力部15は、生成されたメッセージを、文書生成装置10のディスプレイに表示してもよい。
このように、文書生成装置10は、前記出力判定部の判定結果に基づき、前記メッセージを前記出力先に出力する出力部の一例として機能する。
メッセージを生成しない場合(ステップS5;NO)、文書生成装置10は、処理を終了する。
(2.2 形態素分析結果の解析のサブルーチン)
次に、形態素分析結果の解析のサブルーチンについて、図10を用いて説明する。
次に、形態素分析結果の解析のサブルーチンについて、図10を用いて説明する。
図10に示すように、文書生成装置10は、形態素分析結果を取得する(ステップS10)。具体的には、システム制御部16(文書解析部22)は、ステップS3の処理結果を取得する。
次に、文書生成装置10は、送信を意味するキーワードが存在する否かを判定する(ステップS11)。具体的には、システム制御部16(出力キーワード抽出部22b)は、記憶部12の出力データベースを参照して、分解した形態素の中に、”連絡”、”送信”、”メール”等の送信を意味するワードを抽出し、抽出できたら、送信を意味するキーワードが存在すると判定する。図9の例の場合、”連絡”という形態素があるので、システム制御部16は、送信を意味するキーワードが存在すると判定する。
このように、文書生成装置10は、前記分析した結果に応じて、前記テキストデータからキーワードを抽出する抽出部の一例として機能する。また、文書生成装置10は、前記分析した結果に基づき、前記メッセージを出力するか否かを判定する出力判定部の一例として機能する。
送信を意味するキーワードが存在する場合(ステップS11;YES)、文書生成装置10は、出力先のname情報が存在するか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、システム制御部16(出力先抽出部22c)は、記憶部12のアドレスデータベース(出力先データベースの一例)を参照して、分解した形態素の中に、アドレスデータベースの”name”に対応する情報が存在するか否かを判定する。図9の例の場合、”田中”という形態素があるので、システム制御部16は、出力先のname情報が存在すると判定する。
このように、文書生成装置10は、前記メッセージの出力先を登録している出力先データベースから、前記分析した結果に応じて、前記出力先を抽出する出力先抽出部の一例として機能する。
このように、文書生成装置10は、前記分析した結果に応じて、前記テキストデータからキーワードを抽出する抽出部の一例として機能する。また、文書生成装置10は、前記分析した結果に基づき、前記メッセージを出力するか否かを判定する出力判定部の一例として機能する。
出力先のname情報が存在する場合(ステップS12;YES)、文書生成装置10は、一致するキーワードが存在するか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、システム制御部16(キーワード抽出部22e)は、記憶部12のキーワードデータベースを参照して、分解した形態素の中に、キーワードデータベースのキーワードに一致する形態素があるか否かを判定する。図9の例の場合、”現在地”という形態素があるので、システム制御部16は、一致するキーワードが存在すると判定する。
このように、文書生成装置10は、前記分析した結果に応じて、前記テキストデータからキーワードを抽出する抽出部の一例として機能する。また、文書生成装置10は、前記分析した結果に基づき、前記メッセージを出力するか否かを判定する出力判定部の一例として機能する。
送信を意味するキーワードが存在しない場合(ステップS11;NO)、出力先のname情報が存在しない場合(ステップS12;NO)、または、一致するキーワードが存在しない場合(ステップS13;NO)、文書生成装置10は、メッセージ未生成フラグを設定する(ステップS14)。具体的には、システム制御部16は、RAM16cに、メッセージ生成用のフラグの領域を設定し、フラグを”0”にする。
一致するキーワードが存在する場合(ステップS13;YES)、文書生成装置10は、アドレス情報、定型文情報を取得する(ステップS15)。具体的には、システム制御部16(出力先抽出部22c)は、記憶部12のアドレスデータベースを参照して、アドレス情報として、メールアドレスを取得する。図9の例の場合、システム制御部16は、name情報”田中”に基づき、メールアドレス情報”tanaka@・・・c.ne.jp”をアドレスデータベースから取得する。また、システム制御部16(キーワード抽出部22e)は、記憶部12のキーワードデータベースを参照して、定型文情報を取得する。図9の例の場合、システム制御部16は、キーワード”現在地”に基づき、定型文”今ここを通過しています”をキーワードベースから取得して、文書を生成する。
このように、文書生成装置10は、話者が発話した音声信号から変換されたテキストデータを分析した結果に応じて、文書を生成する文書生成部の一例として機能する。
次に、文書生成装置10は、付加情報のためのキーワード等が存在するか否かを判定する(ステップS16)。具体的には、システム制御部16(付加情報生成部22g)は、記憶部12の付加情報データベースを参照して、付加情報のためのキーワード、または、ステップS15で取得した定型文に対応する定型文番号が、存在するか否かを判定する。
このように、文書生成装置10は、前記分析した結果に応じて、前記テキストデータからキーワードを抽出する抽出部の一例として機能する。
付加情報のためのキーワード等が存在する場合(ステップS16;YES)、文書生成装置10は、付加情報および付加情報のための定型文情報を取得する(ステップS17)。システム制御部16(付加情報生成部22g)は、記憶部12の付加情報データベースを参照して、付加情報のためのキーワードに対応する付加情報、定型文番号に対応する付加情報を取得する。図9の例の場合、システム制御部16は、”現在地”に対応する定型文の番号に基づき、付加情報としての地図情報の項目を、付加情報データベースから取得する。また、システム制御部16は、付加情報”地図情報”に対応する定型文情報(”地図の表示”)を取得する。なお、システム制御部16は、付加情報があることを示すフラグを設定する。
このように、文書生成装置10は、前記文書および前記キーワードのうち少なくとも一方に基づき、前記文書に付加する付加情報を生成する付加情報生成部の一例として機能する。また、文書生成装置10は、前記現在地に関連する情報を取得して、前記文書および前記キーワードのうち少なくとも一方に基づき、前記現在地に関連する情報を含む前記付加情報を生成する付加情報生成部の一例として機能する。
次に、文書生成装置10は、メッセージ生成フラグを設定する(ステップS18)。具体的には、システム制御部16は、RAM16cに、メッセージ生成用のフラグの領域を設定し、フラグを”1”にする。
また、付加情報のためのキーワード等が存在しない場合(ステップS16;NO)、メッセージ生成フラグを設定する(ステップS18)。そして、システム制御部16は、付加情報が無いことを示すフラグを設定する。
サブルーチンが終了すると、フラグの値を保持して、文書生成装置10は、ステップS5の処理を行う。
(2.3 メッセージの生成のサブルーチン)
次に、メッセージの生成のサブルーチンについて、図11を用いて説明する。
次に、メッセージの生成のサブルーチンについて、図11を用いて説明する。
図11に示すように、文書生成装置10は、取得したアドレス情報を設定する(ステップS20)。具体的には、システム制御部16は、メールソフトのメールアドレスを設定する。
次に、文書生成装置10は、キーワード、付加情報関連以外の文節を取得する(ステップS21)。例えば、図9の例の場合、システム制御部16(メッセージ生成部23)が、キーワード”田中”、出力キーワード”連絡”、キーワード”現在地”以外の形態素を取得する。そして、システム制御部16が、メッセージに使用できる形態素を抽出する。なお、図9の例の場合、これらのキーワードを除くと、メッセージに使用できるワードが無いとしてもよい。
次に、文書生成装置10は、キーワード、付加情報関連以外の文節と定型文とより、基本メッセージを生成する(ステップS22)例えば、図9の例の場合、システム制御部16(メッセージ生成部23)が、定型文”今ここを通過しています”という基本メッセージを生成する。
次に、文書生成装置10は、付加情報等を取得するか否かを判定する(ステップS23)。具体的には、システム制御部16(メッセージ生成部23)が、ステップS16において、付加情報があることを示すがフラグが設定されている場合、付加情報等を取得すると判定する。
付加情報等を取得する判定した場合(ステップS23;YES)、文書生成装置10は、基本メッセージに付加情報等を付加する(ステップS24)。具体的には、システム制御部16(メッセージ生成部23)が、付加情報関連”地図の表示”という文書と、地図情報(緯度、経度)とを、基本メッセージに付加して、メッセージを生成する。
付加情報等を取得する判定しない場合(ステップS23;NO)、文書生成装置10は、付加情報を付加せずステップS7に進む。例えば、図12に示すように、音声認識結果”田中に10分遅れるってメールしといて”の場合、付加情報に対応するキーワードがない例である。なお”メール”は、出力キーワード、”遅れる”は、定型文に関連するキーワード、”田中”は、name情報、”10”、”分”は、付加情報関連以外の文節の一例である。
次に、他の音声認識結果について、図13および図14を用いて説明する。
図13に示すように、”メール”が、送信を意味するキーワード、”田中”が、出力先のname情報のためのキーワード、”遅れる”が、定型文を抽出するためのキーワード、”渋滞”が、付加情報のためのキーワードである。
文書生成装置10は、ステップS17において、付加情報のためのキーワード”渋滞”から、センサ部14から現在位置を取得し、目的地までのルート情報に基づき、通信部13を介して渋滞情報を取得する。そして、文書生成装置10は、渋滞情報と、現在地情報とから、付加情報のための定型文”環七通り○○から2km渋滞”という文書を生成する。ここで、”○○”は現在位置である。
文書生成装置10は、図13に示すような、メール内容のメッセージを生成する。
このように、文書生成装置10は、前記現在地から目的地までに関する情報を含む前記付加情報を生成する付加情報生成部の一例として機能する。
図14に示すように、”送信”が、送信を意味するキーワード、”田中”が、出力先のname情報のためのキーワード、”まってって”が、定型文を抽出するためのキーワード、”駅”および”待つ”が、付加情報のためのキーワードである。
文書生成装置10は、ステップS17において、付加情報のためのキーワードより、駅付近の地図情報を取得する。
文書生成装置10は、図14に示すような、メール内容のメッセージを生成する。
以上説明したように、実施例に係る動作によれば、話者が発話した言葉を、付加情報により補完して、自然なメッセージを生成できる。また、話者にとって、文書の作成が容易になる。
また、現在地を取得し、現在地に関連する情報を取得して、文書およびキーワードのうち少なくとも一方に基づき、現在地に関連する情報を含む前記付加情報を生成する場合、現在地に関する情報を付加することにより、相手に伝える情報を補完して的確な情報を伝達できる。
現在地から目的地までに関する情報を含む付加情報を生成する場合、現在地から目的地まで(ルート上)に関する情報として、例えば、渋滞情報、到着時間、天気情報を求めて、メッセージに付加することができ、話者にとって、わざわざ、渋滞情報や天気情報を検索せずに、文書の作成が容易になる。
また、メッセージの出力先を登録している出力先データベース(例えば、アドレスデータベース)から、分析した結果に応じて、出力先を抽出する場合、出力先を入力する必要が無く、話者の操作が容易になる。
分析した結果に基づき、メッセージを出力するか否かを判定し、判定結果に基づき、メッセージを出力先に出力する場合、出力先を入力する必要が無く、話者の操作が容易になる。
10:文書生成装置
10a:文書生成部
10b:抽出部
10c:付加情報生成部
10d:メッセージ生成部
11:入力部
14:センサ部
15:出力部
16:システム制御部(文書生成部、抽出部、付加情報生成部、メッセージ生成部)
21:音声認識部
22:文書解析部
22a:形態素分析部
22b:出力キーワード抽出部
22c:出力先抽出部
22e:キーワード抽出部
22f:文書生成部
22g:付加情報生成部
23:メッセージ生成部
10a:文書生成部
10b:抽出部
10c:付加情報生成部
10d:メッセージ生成部
11:入力部
14:センサ部
15:出力部
16:システム制御部(文書生成部、抽出部、付加情報生成部、メッセージ生成部)
21:音声認識部
22:文書解析部
22a:形態素分析部
22b:出力キーワード抽出部
22c:出力先抽出部
22e:キーワード抽出部
22f:文書生成部
22g:付加情報生成部
23:メッセージ生成部
Claims (1)
- 話者が発話した音声が音声認識によって変換されたテキストデータを取得する第1取得部と、
前記テキストデータから、キーワードを抽出する抽出部と、
前記キーワードに対応する定型文情報を取得する第2取得部と、
付加情報を記憶する付加情報データベースから、前記定型文情報および前記キーワードのうち少なくとも一方に対応する付加情報を生成する付加情報生成部と、
前記定型文情報と前記付加情報とに基づいてメッセージを生成するメッセージ生成部と、
を備えたことを特徴とする文書生成装置。
Priority Applications (1)
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JP2023090643A JP2023113770A (ja) | 2021-10-19 | 2023-06-01 | 文書生成装置、文書生成方法、および、文書生成装置用プログラム |
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---|---|---|---|
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