JP2023111971A - 光学機器 - Google Patents

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徹 石政
Toru Ishimasa
敏弘 小川
Toshihiro Ogawa
雅人 塩野
Masahito Shiono
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Abstract

【課題】回路部品の配置に起因する大型化を抑制した光学機器を提供する。
【解決手段】鏡筒550と、レンズと、前記レンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を光軸方向に案内するガイド部材と、前記レンズ保持枠を光軸方向に駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータに電力を供給する回路部品と、を備える光学機器であって、前記レンズ保持枠と前記ガイド部材は、前記鏡筒の外周より内側に配置され、前記回路部品と前記アクチュエータはそれぞれを光軸と直交する方向から光軸へ投影したときに光軸方向で一部が重なるように配置され、且つ、前記回路部品の少なくとも一部は光軸方向において前記レンズ保持枠が移動可能な範囲に配置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、光学機器に関する。
デジタルカメラやビデオカメラ、交換レンズ等の光学機器には、オートフォーカス機能の高速化や静粛性を実現するために、各種の駆動機構の駆動装置として振動型アクチュエータ(超音波モータ)を搭載したものがある。振動型アクチュエータの駆動電源には、電池等から供給される電圧を昇圧し、振動型アクチュエータに所定の交流電圧を印加する昇圧トランス等の回路部品が必要となる。
しかし、昇圧トランスからの漏れ磁束が磁気ノイズの原因となり、このような磁気ノイズが撮像信号に重畳すると撮像画質が低下することが知られている。そこで、例えば特許文献1には、制御部やスイッチング部が実装された保持基板とは異なる位置に昇圧部を配置し、昇圧部と振動アクチュエータを近付けて配置した駆動装置が開示されている。この構成によれば、昇圧部と振動アクチュエータとの間に流れる高電圧の駆動信号の配線を短くすることができることで、誘導ノイズや漏れ磁束の撮像素子への影響を小さくすることが可能となる。
特開2013-179787号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された駆動装置では、被駆動体であるカム筒の外側に昇圧トランスが配置されている。昇圧トランスは内部にコイル等の磁気回路を有するため、一般的に回路部品としては外形が比較的大きいことが多い。そのため、カム筒の外側に昇圧トランスを配置すると、カム筒を包含するレンズ鏡筒全体が大径化してしまうおそれがある。
本発明は、回路部品の配置に起因する大型化を抑制することが可能な光学機器を提供することを目的とする。
本発明に係る光学機器は、ズームレンズ群を光軸方向に案内する直進案内筒と、前記直進案内筒の内周側に配置された鏡筒と、フォーカスレンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を光軸方向に案内するガイド部材と、前記レンズ保持枠を光軸方向に駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータに電力を供給する回路部品が実装されたフレキシブルプリント配線板と、を備える光学機器であって、前記レンズ保持枠、前記ガイド部材は、前記鏡筒の外周より内側に配置され、前記アクチュエータの全構成部材は、前記鏡筒の外周より内側に配置され、且つ前記フォーカスレンズの光軸方向から見た場合に前記直進案内筒の内周面と前記鏡筒の側面との間の空間に配置され、前記フレキシブルプリント配線板に実装されている回路部品は、前記鏡筒の側面に配置され、且つ前記フォーカスレンズの光軸方向から見た場合に前記直進案内筒の内周面と前記鏡筒の側面の間の空間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、回路部品の配置に起因する大型化を抑制した光学機器を提供することができる。
本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの外観斜視図である。 カメラ本体と交換レンズの電気的及び光学的な構成を示すブロック図である。 デジタル一眼レフカメラの概略構成を、交換レンズを繰り込み状態として示す断面図である。 デジタル一眼レフカメラの概略構成を、交換レンズを繰り出し状態として示す断面図である。 交換レンズに配置されたフォーカス群ユニットの分解斜視図である。 フォーカス群ユニットの側面図である。 フォーカス群が移動範囲の端に配置されている状態を示す断面図である。 光軸と直交する平面での交換レンズの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係る光学装置として、所謂、デジタル一眼レフカメラを取り上げるが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本発明の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラ100の外観斜視図であり、図1(a)は正面側から見た図であり、図1(b)は背面側から見た図である。デジタル一眼レフカメラ100は、カメラ本体1と、カメラ本体1に対して着脱可能な交換レンズ101(レンズ鏡筒)を備える。
なお、説明の便宜上、図1に示すように、交換レンズ101が収容する撮像光学系(不図示)の光軸と平行なX軸方向と規定する。そして、X軸が水平方向と平行であるときに、水平面内でX軸と直交する方向をZ軸方向とし、鉛直方向と平行な方向をY軸方向とする。また、Z軸まわりの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸まわりの回転方向をヨー(Yaw)方向とする。
カメラ本体1の内部には、交換レンズ101内の撮像光学系により形成される被写体像を光電変換(撮像)する撮像素子16(図2参照)が設けられている。デジタル一眼レフカメラ100を正面側から見たときのカメラ本体1の左側には、ユーザがカメラ本体1を手で把持するためのグリップ部2が設けられている。カメラ本体1の上面部には、電源操作部3、モードダイアル4、レリーズボタン5及びアクセサリシュー6が設けられている。電源操作部3は、カメラ本体1の電源のオン状態とオフ状態とを切り替える。モードダイアル4の回転操作に応じて、撮像モードが切り替わる。撮像モードには、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件を任意に設定可能なマニュアル静止画撮像モード、自動で適正な露光量が得られるオート静止画撮像モード、動画撮像を行うための動画撮像モード等があるが、これらは一例である。レリーズボタン5が半押し操作されると、カメラ本体1に内蔵されているカメラ制御部12(図2参照)が、オートフォーカスや自動露出制御等の撮像準備動作を開始する。レリーズボタン5が全押し操作されると、カメラ制御部12は撮像動作を実行する。アクセサリシュー6には、外部ストロボ装置や外部ファインダ装置(EVF)等のアクセサリの着脱が可能となっている。
交換レンズ101は、レンズマウント102を介して、カメラ本体1に設けられたカメラマウント7に機械的に且つ電気的に接続される。交換レンズ101の内部には、被写体からの光を撮像素子16に結像させる撮像光学系が収容されている。交換レンズ101の外周には光軸まわりに回転可能なズーム操作環103が設けられている。ユーザがズーム操作環103を回転操作する際に手が滑ることがないように、ズーム操作環103の外周部はローレット形状に形成されている。ズーム操作環103が回転操作されると、交換レンズ101内の撮像光学系を構成するズーム群がズーム操作環103の回転角度に対応した光学位置へと移動して、撮像画角が変化する。
カメラ本体1の背面には、背面操作部8と表示部9が設けられている。背面操作部8は、様々な機能が割り当てられた複数のボタンやダイアルを含む。表示部9は、撮像素子16により撮像されている被写体像のスルー画像、撮像された画像を再生したときの再生画像、デジタル一眼レフカメラ100の動作条件等の各種設定を行うためのメニュー等が表示される。
図2は、カメラ本体1と交換レンズ101の電気的及び光学的な構成を示すブロック図である。カメラ本体1は、アクセサリシュー6、表示部9、電源部10、操作部11、カメラ制御部12、記憶部13、シャッタユニット14、シャッタ駆動部15、撮像素子16、画像処理部17及び焦点検出部18を有する。交換レンズ101は、ズーム操作環103、レンズ制御部104、電気接点105、ズーム検出部106、第1のズーム群201、レンズ防振群301、防振駆動部302、絞り401、絞り駆動部402、フォーカス群501及びフォーカス駆動部502を有する。なお、図1と図2では共通する要素に同じ符号を付しており、図1を参照して説明済みの要素については、ここでの説明を省略する。
電源部10は、カメラ本体1と交換レンズ101に電力を供給する。操作部11は、電源操作部3、モードダイアル4、レリーズボタン5、背面操作部8及び表示部9のタッチパネル機能を含む。シャッタユニット14は、交換レンズ101内の撮像光学系を通過して撮像素子16に照射される光量(露光量)を制御する。撮像素子16は、具体的にはCMOSセンサ等であり、撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。画像処理部17は、撮像信号に対して各種の画像処理を行うことにより画像信号(画像データ)を生成する。生成された画像データは、記憶部13に記憶される。焦点検出部18は、画像処理部17で生成された画像信号を用いて、撮像素子16に結像した被写体像の焦点状態を判定し、焦点信号を生成してカメラ制御部12へ送信する。
カメラ制御部12は、カメラ本体1に設けられた各ブロックの動作を統括的に制御する。また、レンズ制御部104は、交換レンズ101に設けられた各ブロックの動作を統括的に制御する。カメラ制御部12とレンズ制御部104との相互通信により、デジタル一眼レフカメラ100の全体的な動作が制御される。その際、カメラ制御部12とレンズ制御部104は、レンズマウント102に設けられた電気接点105の通信端子及びカメラマウント7に設けられた電気接点の通信端子を介して、各種の制御信号やデータ等の通信を行う。なお、電気接点105は、電源部10からの電力を交換レンズ101に供給する電源端子を含む。
記憶部13は、カメラ制御部12が実行するコンピュータプログラムや、コンピュータプログラムの実行に必要なパラメータを記憶し、また、撮像画像(静止画像データ、動画像データ)を記憶する。カメラ制御部12は、記憶部13に格納されているコンピュータプログラムを読み出して実行する。
ピッチ振れ検出部19とヨー振れ検出部20は、手振れ等の像振れを検出する。ピッチ振れ検出部19とヨー振れ検出部20はそれぞれ、不図示の角速度センサ(振動ジャイロ)や角加速度センサを用いて、ピッチ方向(Z軸まわりの回転方向)及びヨー方向(Y軸まわりの回転方向)の像振れを検出し、振れ検出信号を出力する。カメラ制御部12は、ピッチ振れ検出部19からの振れ検出信号を用いてレンズ防振群301のY軸方向でのシフト位置を算出する。同様に、カメラ制御部12は、ヨー振れ検出部20からの振れ信号を用いてレンズ防振群301のZ軸方向でのシフト位置を算出する。カメラ制御部12は、算出したピッチ方向とヨー方向のシフト位置に応じて、レンズ防振群301を目標位置へ駆動し、露光中やスルー画像表示中の像振れを低減する防振動作を行う。
第1のズーム群201、レンズ防振群301及びフォーカス群501は、交換レンズ101での撮像光学系を構成する。なお、交換レンズ101の撮像光学系の詳細については後述する。第1のズーム群201は、ズーム操作環103と連結され、ズーム操作環103の回転角度に応じて光軸方向に移動し、これにより撮像画角が変化する。
ズーム検出部106は、例えば、抵抗式のリニアポテンショメータを用いて構成されており、ズーム操作環103の回転角を絶対値として検出する。ズーム検出部106によって検出された画角情報はレンズ制御部104に送信され、レンズ制御部104からカメラ制御部12へ送信されて、カメラ制御部12による各種の制御に用いられる。画角情報の一部は、撮像画像と共に記憶部13に記憶される。
レンズ防振群301は、像振れを低減する防振素子としてのシフトレンズを含む。防振駆動部302は、シフトレンズを光軸と直交するZ軸方向及びY軸方向に変位(シフト)させて、像振れを低減する防振動作を行う。絞り群401は、撮像光学系を通過する光量を調整する。絞り駆動部402は、絞り群401を駆動する。フォーカス群501は、光軸方向に移動可能に配置されたフォーカスレンズ510(図5参照)を含む。フォーカス駆動部502は、フォーカスレンズ510を光軸方向に移動させることにより焦点調節(合焦動作)を行う。フォーカス駆動部502は、フォーカスレンズ520を光軸方向に移動させる後述の振動型アクチュエータと、振動型アクチュエータを駆動するための駆動回路から構成される。
デジタル一眼レフカメラ100では、操作部11から指示された絞り値やシャッタ速度に応じて、カメラ制御部12は、シャッタ駆動部15を介してシャッタユニット14の駆動を制御する。また、レンズ制御部104は、絞り駆動部402を介して絞り群401の駆動を制御する。カメラ制御部12が操作部11(レリーズボタン5)における撮像準備操作(半押し操作)を検出すると、カメラ制御部12の指示に基づいてレンズ制御部104がフォーカス駆動部502を制御し、フォーカス群501を駆動する。例えば、オートフォーカス動作が指示された場合、焦点検出部18は、画像処理部17で生成された画像信号に基づいてデフォーカス量を検出し、検出したデフォーカス量をカメラ制御部12へ送信する。これと同時に、レンズ制御部104は、フォーカス駆動部502によりフォーカス群501の現在位置を検出し、その検出信号をカメラ制御部12へ送信する。
カメラ制御部12は、被写体像の焦点状態とフォーカス群501の現在位置とのずれ量からフォーカス駆動量(フォーカス群501の移動量)を算出し、算出したフォーカス駆動量をレンズ制御部104へ送信する。レンズ制御部104は、受信したフォーカス駆動量に従ってフォーカス駆動部502を制御することにより、フォーカス群501を目標位置へ移動させる。これにより、被写体像の焦点ずれが補正される。自動露出制御の動作が指示されている場合、カメラ制御部12は、画像処理部17で生成された輝度信号に基づいて測光演算を行い、測光演算結果に基づき、操作部11(レリーズボタン5)の撮像指示操作(全押し操作)に応じて絞り群401の駆動を制御する。これと同時に、カメラ制御部12は、シャッタ駆動部15を介してシャッタユニット14の駆動を制御し、撮像素子16による露光処理を行う。
次に、交換レンズ101とカメラ本体1における構成部品の位置関係について説明する。図3及び図4は、デジタル一眼レフカメラ100の概略構成を、交換レンズ101の光軸Oを含み、Y軸と平行な断面で表した断面図である。図3では交換レンズ101は繰り込み状態となっており、図4では交換レンズは繰り出し状態となっている。なお、図3及び図4に示す要素のうち、図1又は図2を参照して説明済みの要素については、同じ符号を付しており、これらについての説明を省略する。
撮像光学系は、第1のズーム群201、第2のズーム群202、第3のズーム群203、第4のズーム群204、第6のズーム群206、レンズ防振群301、フォーカス群501及び絞り群401を有する。絞り群401とレンズ防振群301は第3のズーム群として機能し、フォーカス群501は第5のズーム群として機能する。画角に応じた所定の光学位置へ移動した各ズーム群は、被写体からの光を撮像素子16の撮像面上に結像させる。
なお、ここでは交換レンズ101の撮像光学系は6群構成となっているが、撮像光学系の構成はこれに限られない。例えば、レンズ防振群301やフォーカス群501は第2のズーム群として機能するものであってもよく、また、一部のレンズ群は光軸方向(X軸方向)において固定されていても構わない。
交換レンズ101は、直進案内筒107とカム筒108を有する。直進案内筒107とカム筒108は導電性材料、具体的には金属材料で形成されており、詳細は後述するが、これによりフォーカス駆動部502で発生する磁気ノイズの撮像素子16への影響を低減することが可能となる。直進案内筒107は、不図示の固定筒を介してレンズマウント102に固定される。直進案内筒107の外周面には、等分位置に不図示のバヨネット爪が配置されている。カム筒108は、直進案内筒107の外周側に配置されてズーム操作環103と連結されており、光軸を中心として回転可能に保持されている。また、カム筒108の内周面には、直進案内筒107のバヨネット爪と係合する不図示の周溝が設けられている。周溝内とバヨネット爪とが係合しているため、ズーム操作環103が回転操作されると、カム筒108は光軸を中心として回転する。
直進案内筒107には、回転を規制しながら光軸方向へ各ズーム群を直進させるための直進案内溝が形成されている。一方、カム筒108には、各ズーム群を光軸方向に移動させるためのカム溝が、カム筒108の回転方向に対して所定の角度をなすように形成されている。第1のズーム群から第6のズーム群はそれぞれカムフォロアを有しており、各カムフォロアは、対応する直進案内溝とカム溝に係合している。ズーム操作環103が回転操作されるとカム筒108が回転し、各ズーム群に設けられたカムフォロアが直進案内筒107に設けられた直進案内溝内とカム筒108に設けられたカム溝内を移動することで各ズーム群は光軸方向で進退する。
次に、フォーカス群501を含むフォーカス群ユニットの構成について説明する。図5は、フォーカス群ユニット500の分解斜視図である。フォーカス群ユニット500は鏡筒550を有し、鏡筒550の内部にフォーカス群501が収納されている。フォーカス群501は、フォーカスレンズ510と、フォーカスレンズ510を保持するフォーカスレンズ保持枠520を備える。フォーカスレンズ保持枠520は、スリーブ部と振れ止め部を有する。スリーブ部は光軸Oと略平行に配置されたメインガイド560(第1のガイド部材)と摺動可能に嵌合し、振れ止め部はメインガイド560と略平行に配置されたサブガイド570(第2のガイド部材)と摺動可能に嵌合している。そして、メインガイド560とサブガイド570のそれぞれの軸方向端は、鏡筒550と6群保持枠206bに支持されている。なお、6群保持枠206bは、6群レンズ206aを保持している。こうして、フォーカスレンズ保持枠520は、メインガイド560及びサブガイド570によってY軸方向及びZ軸方向で位置決めされた状態で、鏡筒550と6群保持枠206bとの間において光軸方向に円滑に移動可能に支持されている。
なお、鏡筒550は、メインガイド560とサブガイド570によって6群保持枠206bと連結されている。前述したように、カム筒108と直進案内筒107との係合によって各ズーム群は光軸方向で移動可能となっているため、鏡筒550は第6のズーム群206と一体となって、光軸方向に直進移動することが可能である(図3及び図4参照)。
鏡筒550の側面(外周面)には、フォーカス駆動部502の一部を構成するアクチュエータとして、リニア駆動型の振動型アクチュエータ507が搭載されている。振動型アクチュエータ507は、光軸方向に長軸を有し、振動体を有する可動部508と、接触体(摩擦部材)を有する固定部509を備える。振動体は、接触体との摩擦接触部(突起部)を有する弾性体と、弾性体において摩擦接触部が設けられている面の反対側の面に接着剤等で固定された圧電素子を有する。圧電素子への給電を行うフレキシブルプリント配線板580は、鏡筒550に取り付けられており、フレキシブルプリント配線板580には振動体を駆動するための各種の回路部品が実装されている。なお、振動型アクチュエータ507の内部構造は、本発明とは直接の関係が無いため、より詳細な説明は省略する。
フレキシブルプリント配線板580を通じて圧電素子に所定の位相差を有する2相の交流電圧を印加することにより、振動体に共振現象を生じさせて、摩擦接触部に楕円運動を生じさせることができる。摩擦接触部に生じた楕円運動により、摩擦接触部は接触体に対して推力(摩擦駆動力)を与えるが、振動型アクチュエータ507では、摩擦接触部が接触体から受ける反力により振動体を有する可動部508が光軸方向に移動する。
固定部509は鏡筒550に固定されている。可動部508はラック530(連結部材)を介してフォーカスレンズ保持枠520と連結されており、よって、可動部508とフォーカスレンズ保持枠520は一体的に光軸方向へ移動する。このとき、圧電素子に印加される2相の交流電圧の周波数や位相を変えることで楕円運動の回転方向や楕円比を変化させて、可動部508の移動方向と移動速度を制御することができる。レンズ制御部104は、振動体に発生する進行波を制御することが可能となり、フォーカス群501を光軸方向に移動させ、目標位置へ到達させることができる。
圧電素子への給電を行うためにフレキシブルプリント配線板580に実装された回路部品には昇圧トランス590が含まれる。昇圧トランス590は、フォーカス駆動部502を構成する電気部品の1つであり、レンズ制御部104に供給される電圧よりも高い電圧を生成し、圧電素子へ給電する。フォーカス駆動部502を構成する駆動回路は、例えば、所定の周波数で発生させたパルス信号で直流電圧回路のスイッチングを行い、スイッチングされた電圧を昇圧トランス590で昇圧することにより、圧電素子に印加する正弦波電圧を生成する。但し、フォーカス駆動部502の構成は、このような構成に限定されるものではない。
昇圧トランス590は、磁気ノイズを発生させる。磁気ノイズが撮像素子16に到達すると、撮像信号を取り出す画素電荷情報の信号線を高周波で変化する磁界が貫通する。これにより、信号線内で電磁誘導による磁気が発生してしまい、その結果、画素電荷情報の信号線にノイズが発生する。こうして、撮像素子16が撮像信号を生成してから出力する過程において撮像信号に磁気ノイズが重畳すると、画質を劣化させることがある。
この問題を解決すると共に、交換レンズ101の小径化を実現することが可能なフォーカス群ユニット500の配置形態について説明する。図6は、フォーカス群ユニット500の側面図である。図7(a)は、フォーカス群501が移動範囲MRの一端に配置されている状態を示す断面図である。図7(b)は、フォーカス群501が移動範囲MRの他端に配置されている状態を示す断面図である。図8は、光軸Oと直交する平面での交換レンズ101の断面図である。
図8に示すように光軸方向から見たときに、鏡筒550は、直進案内筒107の内周側に配置されており、直進案内筒107の内径に沿った略円筒形状を有する。フォーカスレンズ保持枠520、メインガイド560及びサブガイド570は、鏡筒550の外周(光軸を中心とした鏡筒550の外接円)より内側に配置されている。
昇圧トランス590と振動型アクチュエータ507は、鏡筒550の外周側面において、図8に示されるように光軸方向から見たときに鏡筒550の外周(光軸を中心とした鏡筒550の外接円)から外側に突出しないように配置されている。一方、昇圧トランス590の光軸方向での位置に着目すると、図6に示されるように、昇圧トランス590は、少なくともその一部が光軸方向において振動型アクチュエータ507と重なる位置において鏡筒550の外周側面に配置されている。換言すれば、昇圧トランス590と振動型アクチュエータ507は、それぞれを光軸と直交する方向から光軸へ投影したときに重なるように配置されている。
また、図7(a),(b)に示されるように昇圧トランス590の少なくとも一部は、フォーカス群501がメインガイド560及びサブガイド570に案内されて移動可能な範囲、つまり、移動範囲MR内に配置されている。昇圧トランス590、メインガイド560、サブガイド570の周方向の位相に着目すると、図8に示されるように昇圧トランス590は、周方向において振動型アクチュエータ507、メインガイド560及びサブガイド570を避けた位相に配置されている。
このように交換レンズ101では、鏡筒550の光軸方向及び周方向のスペースを有効に活用して振動型アクチュエータ507と昇圧トランス590を配置している。これにより、交換レンズ101の大径化(大型化)を抑制し或いは交換レンズ101を小径化(小型化)することが可能となる。また、カム筒108と直進案内筒107を金属材料で形成しているため、外周側から漏れ出る磁束を低減させることができる。つまり、昇圧トランス590で発生する磁束は、導電体である金属を通過しようとするが、その過程で磁束密度の変化が生じると電磁誘導により渦電流が発生する。その結果、カム筒108及び直進案内筒107を貫通する磁束が減ることになり、撮像素子16への磁気ノイズの影響を低減させることが可能となることで、画質低下を抑制することが可能になる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、上記実施形態では、交換レンズ101の撮像光学系を6群構成としたが、これに限定されるものではない。
1 カメラ本体
100 デジタル一眼レフカメラ
101 交換レンズ
107 直進案内筒
108 カム筒
500 フォーカス群ユニット
501 フォーカス群
502 フォーカス駆動部
507 振動型アクチュエータ
520 フォーカスレンズ保持枠
550 鏡筒
560 メインガイド
570 サブガイド
590 昇圧トランス

Claims (8)

  1. ズームレンズ群を光軸方向に案内する直進案内筒と、
    前記直進案内筒の内周側に配置された鏡筒と、
    フォーカスレンズを保持するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠を光軸方向に案内するガイド部材と、
    前記レンズ保持枠を光軸方向に駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに電力を供給する回路部品が実装されたフレキシブルプリント配線板と、を備える光学機器であって、
    前記レンズ保持枠、前記ガイド部材は、前記鏡筒の外周より内側に配置され、
    前記アクチュエータの全構成部材は、前記鏡筒の外周より内側に配置され、且つ前記フォーカスレンズの光軸方向から見た場合に前記直進案内筒の内周面と前記鏡筒の側面との間の空間に配置され、
    前記フレキシブルプリント配線板に実装されている回路部品は、前記鏡筒の側面に配置され、且つ前記フォーカスレンズの光軸方向から見た場合に前記直進案内筒の内周面と前記鏡筒の側面の間の空間に配置されていることを特徴とする光学機器。
  2. 前記回路部品と前記アクチュエータは、それぞれを光軸と直交する方向から光軸へ投影したときに光軸方向で一部が重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記直進案内筒は、導電性材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 光軸を中心として回転可能なカム筒を備え、
    前記カム筒は前記直進案内筒の外周側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学機器。
  5. 前記カム筒と前記直進案内筒の係合により、前記カム筒の回転に伴って前記鏡筒は光軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
  6. 前記カム筒は、導電性材料で形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の光学機器。
  7. 前記アクチュエータは、振動体と、該振動体と接触する接触体とを有する振動型アクチュエータであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学機器。
  8. 前記振動型アクチュエータは、
    前記振動体を保持し、前記レンズ保持枠と連結された可動部と、
    前記接触体が固定され、前記鏡筒に取り付けられた固定部と、を有し、
    前記振動体が前記接触体に対して推力を与えたときの反力によって前記レンズ保持枠と前記可動部とが一体となって光軸方向に移動することを特徴とする請求項7に記載の光学機器。
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