JP2023109606A - 磁心及びコイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ギャップ孔の形態の磁気ギャップが形成された磁心を備えたコイル装置の性能を向上させる。【解決手段】 本発明の一実施形態に係る磁心は、ヨーク部と、ヨーク部の一面に一端部が接続した脚部と、を備え、ヨーク部と脚部との境界部を跨がってV字状のギャップ孔が形成されたものである。本発明の別の一実施形態に係る磁心は、ヨーク部と、ヨーク部の一面に一端部が接続した中脚部と、を備え、中脚部の一端部にV字状のギャップ孔が形成されたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、磁心及びコイル装置に関する。
磁心(以下「コア」という。)を備えたリアクトル等のコイル装置において、ギャップ付き磁心(以下「ギャップコア」という。)を備えたものが知られている。特許文献1及び特許文献2には、ギャップコアを備えたコイル装置の例が記載されている。
特許文献1に記載されたギャップコアにおいては、スペーサー4を介してC型積層鉄心3とI型積層鉄心2を接続することにより、C型積層鉄心3とI型積層鉄心2との間に磁気ギャップが設けられている。
特許文献1に記載のギャップコアは、スペーサーを介して複数のコア部材を接合したものであるため、部品点数が多く、組み立て工程も複雑なものとなる。また、スペーサーを使用するため、ギャップ長を短くすることが難しい。
特許文献2には、磁路と直交する直線状の長孔(ギャップ孔22)が形成されたケイ素鋼板を積層することにより磁気ギャップが設けられたギャップコアが記載されている。
特許文献2に記載のギャップコアは、スペーサーを使用しないため、部品点数が少なく、組み立てに要する工数も少ない。また、ギャップ長を短くすることも比較的に容易であり、ギャップ長の精度も高く、特性のばらつき(個体差)が少ない。
特開2019-71358号公報 特開2021-44338号公報
しかし、特許文献2に記載のギャップ孔によりコアに磁気ギャップが設けられたコイル装置では、ギャップ孔の両サイド20Adの狭い部分(以下「ブリッジ部」という。)に磁束が集中するため、ブリッジ部からコアの外部へ磁束が漏れ易く、また、コア内の磁束の分布の偏りが大きいため、性能が比較的に低いものとなっていた。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ギャップ孔により磁気ギャップが設けられたコアを備えたコイル装置の性能を向上させることである。
本発明の一実施形態に係る磁心は、ヨーク部と、ヨーク部の一面に一端部が接続した脚部と、を備え、ヨーク部と脚部との境界部を跨がってV字状のギャップ孔が形成されたものである。
上記の磁心において、V字状のギャップ孔の両端部がヨーク部に位置し、V字状のギャップ孔の頂点部が脚部に位置する構成としてもよい。
本発明の別の一実施形態に係る磁心は、ヨーク部と、ヨーク部の一面に一端部が接続した中脚部と、を備え、中脚部の一端部にV字状のギャップ孔が形成されたものである。
上記の磁心において、V字状のギャップ孔の両端部が、ヨーク部と中脚部との境界部に位置する構成としてもよい。
上記の磁心において、V字状のギャップ孔の頂点部が、ヨーク部と中脚部との境界部に位置する構成としてもよい。
上記の磁心において、ギャップ孔が、中脚部の長さ方向に延びる中心線を含む平面である中心面に関して対称である構成としてもよい。
上記の磁心において、中脚部の中心面と平行な側面からギャップ孔までの距離であるブリッジ幅が、0.5mm~2.5mmの範囲内にある構成としてもよい。
ブリッジ幅を0.5mm~2.5mmの範囲内にすることにより、良好なインダクタンス向上効果を得ながら、L値の低下率(L2A-L20A)/L2Aを低く抑えることができる。
上記の磁心において、ギャップ孔のV字の角度が30°~120°の範囲内にある構成としてもよい。
ギャップ孔のV字の角度を30°~120°の範囲内にすることにより、良好なインダクタンス向上効果を得ながら、L値の低下率(L2A-L20A)/L2Aを低く抑えることができる。
上記の磁心において、積み重ねられた複数のコア板からなる積層磁心であり、各コア板に要素ギャップ孔が形成されていて、積み重ねられた複数のコア板の要素ギャップ孔が連絡して、ギャップ孔が形成された構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、コイルと、上記の磁心と、を備え、コイル中に中脚部が挿入されたものである。
本発明の一実施形態によれば、ギャップ孔によりコアに磁気ギャップが設けられたコイル装置において、ブリッジ部への磁束の集中が緩和され、性能が向上する。
本発明の実施形態に係るコイル装置の外観図である。 本発明の実施形態に係るコイル装置の分解図である。 本発明の実施形態に係るコアの正面図である。 コア板からV字状のギャップ孔を打ち抜くための金型の斜視図である。 ギャップ孔に磁性樹脂を充填する様子を示す図である。 シミュレーションにより得られた実施例1の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例2の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例1の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例2の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例3の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例4の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例3の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例4の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例5の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例6の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例9の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた実施例10の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例5の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例6の磁束密度分布図である。 シミュレーションにより得られた比較例7の磁束密度分布図である。 V字状のギャップ孔が磁束をガイドする作用を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一の又は対応する事項には、同一の又は対応する符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコイル装置1の外観図である。本実施形態のコイル装置1は、低周波での使用に適した、インダクタンス値が比較的に大きなリアクトルである。図1に示されるように、コイル装置1は、コイル10(巻線)及びコア20(磁心)を備える。
コイル10は、エナメル線等の絶縁被覆された導線を螺旋状に巻いたものである。導線の材料としては、例えば銅やアルミニウム等が使用される。コイル10は、平角線をエッジワイズ巻きしたものであるが、丸線から形成したものでもよい。また、コイル10は、例えば銅箔コイルや銅条コイル等、箔や条の形態の導体から形成したものでもよい。
図2はコイル装置1の分解図であり、図3はコア20の正面図である。図2に示されるように、コア20は、ケイ素鋼板等の電磁鋼板であるコア板20aを複数枚積み重ねたE字状の積層コア20A(Eコア)と、同じく電磁鋼板であるコア板20bを複数枚積み重ねたI字状の積層コア20B(Iコア)から組み立てられたEIコアである。
なお、図2において座標軸で示すように、コイル10の軸方向をZ軸方向、コア板20a、20bの積層方向をX軸方向と定義する。また、Y軸方向はX軸方向及びZ軸方向の両方に垂直な方向である。
各コア板20a、20bは、板状の導体を金型で打ち抜くことによって形成されたものである。各コア板20a、20bの板厚tは全て同じであり、一例として、0.5mmである。各積層コア20A、20Bは、溶接によって一体化されている。各積層コア20A、20Bは、銀ろう付けや接着によって一体化さてもよく、また、コア板に形成された孔に通したボルトで締め付けることによって一体化されてもよい。各積層コア20A、20Bは、複数のコア板20a、20bを一体に固定せずに単に積み重ねられたものでもよい。各コア板20a、20bの板厚tは、0.5mmに限らない。各コア板20a、20bの板厚tは、例えば、0.2mm、0.23mm、0.27mm、0.3mm、0.35mm、0.4mm、あるいは、0.5mmよりも大きな厚さであってもよい。コア20は、一例として、幅Wが48mmであり、長さLが44mmである。
コア板20aは、Z軸方向に延びる3つの脚部、具体的には、1つの中脚部21aと、そのY軸方向両側に並べて配置された一対の外脚部22aと、中脚部21a及び一対の外脚部22aの一端を連結する、Y軸方向に延びる連結部23aを有する。コア板20bも、Z軸方向に延びる3つの脚部(すなわち、1つの中脚部21bと、そのY軸方向両側に並べて配置された一対の外脚部22b)と、3つの脚部の一端を連結する、Y軸方向に延びる連結部23bを備える。なお、コア板20bの中脚部21bと外脚部22bは、連結部23bに対して格段に短く、コア板20bは全体としてI字状を呈する。
コア板20aの中脚部21a、外脚部22a及び連結部23aは、それぞれ積層して、積層コア20Aの中脚部21A、外脚部22A及び連結部23A(ヨーク部)を形成する。また、コア板20bの中脚部21b、外脚部22b及び連結部23bは、それぞれ積層して、積層コア20Bの中脚部21B、外脚部22B及び連結部23B(ヨーク部)を形成する。
コア20は、中脚部21Aと中脚部21Bとが突き合わされ且つ各外脚部22Aと各外脚部22Bとが突き合わされることにより形成され、コイル10が発生する磁束の磁路(より詳細には閉磁路)を構成する。突き合わされた各脚部は、溶接によって互いに固定されている。各脚部は、溶接に限らず、銀ろう付けや接着によって固定されてもよく、また、金具(固定具)を用いて固定されてもよい。
なお、積層コア20Aの中脚部21Aと積層コア20Bの中脚部21Bからコア20の中脚部21が構成され、積層コア20Aの外脚部22Aと積層コア20Bの外脚部22Bからコア20の外脚部22が構成される。
コア20は、E字状コアとI字状コアとを突き合せた本実施形態の構成に限らず、U字状コア同士を突き合せた構成や、U字状コアとI字状コアとを突き合せた構成、E字状コア同士を突き合せた構成など、別の構成であってもよい。また、短い中脚部21Bや外脚部22B等の突出部を有しないI字状の積層コア20Bを使用してもよい。
本実施形態において、コア板20a、20bにはケイ素鋼板等の電磁鋼板が使用されているが、例えばコバルト系合金等の非鉄金属系合金や鉄系合金のアモルファスリボン等の別のシート材が使用されてもよい。
各コア板20aの中脚部21aには、V字状の要素ギャップ孔24aが形成されている。積層コア20Aにおいて、積層された複数のコア板20aの要素ギャップ孔24aが連絡し、積層コア20Aを積層方向(X軸方向)に貫通するギャップ孔24が形成される。ギャップ孔24は、磁気ギャップとしての役割をもつ構造である。本実施形態では、ギャップ孔24は、連結部23Aの一面に接続された中脚部21Aの一端部に形成されている。
ギャップ孔24は、中脚部21Aの中心面C(すなわち、中脚部21Aの長さ方向に延びる中心線を含む、Y軸方向に垂直な平面)に関して対称な形状を有し、一定の幅(以下「ギャップ長G」という。)でV字状に延びるスリット部241と、スリット部241の両端に形成された一対の丸孔状の拡張部242とを有する。
ギャップ孔24を閉磁路上に形成することにより、磁気飽和が起こり難くなり、高電流帯においてもインダクタンス値を確保することができる。
ギャップ孔24のギャップ長G(すなわち、スリット部241のスリット幅)を狭くするほど、コイル10のインダクタンスを増加させることができる。そのため、ギャップ長Gを狭くすると、積層コア20A及び20Bの体積(例えば積層コア20A及び20Bの長さや幅、コア板20a及び20bの積層枚数)を減らした場合やコイル10の巻き数を減らした場合にも、必要なインダクタンスを確保し易い。コア20の体積を減らすことにより、コア20を小型化することができ、また、コア20の材料コストを安価に抑えることができる。コイル10の巻き数を減らすことにより、コイル装置1を小型化することができ、また、コイル10の材料コストを安価に抑えることができる。
そこで、本実施形態では、ギャップ長Gは、コア板20aの板厚tの1.6倍未満の大きさとなっている。ギャップ長Gは、一例として0.7mmである。
積層コア20A及び20Bの体積をより減らしつつ定格電流値でのインダクタンスを確保するため、ギャップ長Gは0.5mm~0.7mm未満の範囲内の大きさであってもよい。ギャップ長Gは、0.7mmより広く0.8mm未満の範囲内の大きさであってもよい。
スリット部241の幅を狭くするほど、コア材からスリット部241を打ち抜くための金型を薄い厚みで作製する必要がある。そのため、金型の耐久性を確保することが難しく、金型が破損し易くなってしまう。
そこで、本実施形態では、コア板20aの板厚tの1.6倍以上の直径を有する一対の拡張部242がスリット部241の両端部に形成されている。拡張部242の直径(以下「ギャップ長G’」という。)は、一例として1.5mmである。
図4は、コア板20aからギャップ孔24を打ち抜くための金型50の斜視図である。図4に示されるように、金型50は、スリット部241に対応する薄板部51を有する。薄板部51の両端には、各拡張部242に対応する円柱部52が形成されている。円柱部52を形成することにより、破損し易い薄板部51の両端部が補強されて、金型50の耐久性が向上する。
言い換えれば、拡張部242を設けることにより、コア材からギャップ孔24を打ち抜くための金型50の端部(拡張部242に対応する部分)の肉厚を厚くすることができるため、金型50が補強されて、金型50の耐久性が向上する。
すなわち、ギャップ孔24は、破損し易い薄板部51の両端部を肉厚にして、金型50の耐久性を向上させるのに好適な孔形状となっている。
ギャップ長G’は、1.5mmに限らず、コア板20aの板厚tの1.6倍以上(すなわち0.8mm以上)の他の値であってもよい。ギャップ長G’を板厚tの1.6倍以上とすることにより、拡張部242に対応する円柱部52の厚みを十分に確保することができる。これにより、金型50の耐久性が向上し、金型50の折れや曲がりを防ぐことができる。より詳細には、この円柱部52が金型50全体を補強する役割を果たすため、金型50が薄肉部分を有する場合にも、金型50の折れや曲がりを防ぐことができる。
これに対し、ギャップ長G’がコア板20aの板厚tの1.6倍未満の場合、円柱部502の厚みを十分に確保することができず、金型50の耐久性を十分に向上させることができない。そのため、コア板20aを打ち抜くときに金型50が受ける繰り返し負荷により、金型50に折れや曲がりが発生しやすい。
金型50に鋭角となる部分があると、コア板20aを打ち抜くときに金型50が受ける繰り返し負荷により、その部分が欠けやすい。そこで、スリット部241と拡張部242との接続部分は、曲率半径0.1mmの曲面となっている。
スリット部241と拡張部242との接続部分は、曲率半径0.1mmを超える曲率半径を持つ角丸形状であってもよい。この場合、金型50の角部をより丸みのある形状とすることができるため、金型50の耐久性を向上させるのにより一層好適である。
また、スリット部241の屈曲部241cも、曲率半径が0.1mmよりも大きな曲面によって形成されている。そのため、屈曲部241cに対応する金型50の薄板部51の屈曲部51cも曲率半径が0.1mmよりも大きな曲面によって形成されている。
これにより、ギャップ孔24は、鋭角となる部分を有さない孔形状となっている。このようにギャップ孔24を形成することにより、薄板状となることによって耐久性の低下が懸念される金型50を、鋭角となる部分を有さない形状とすることができる。このようなギャップ孔24の形状は、薄板状となることによって特に破損し易くなる鋭角部分を金型50から無くすことができるため、金型50の耐久性を向上させる(言い換えると、上記の繰り返し負荷による鋭角部分の欠損を防止する)のに好適である。
コア20のギャップ孔24には、磁性体粉末に樹脂を添加した磁性樹脂30が充填されている。図5に、コア20のギャップ孔24に磁性樹脂30を充填する様子を示す。
磁性樹脂30は、例えば樹脂材料に磁性体粉末(より詳細には軟磁性粉末)が分散した材料である。磁性樹脂30に使用される樹脂材料には、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の液体状から固体状に硬化させることが可能な材料が挙げられる。磁性樹脂30に使用される軟磁性粉末には、例えば、純鉄、Fe-Si、Fe-Ni、Fe-Al、Fe-Co、Fe-Cr、Fe-N、Fe-C、Fe-B、Fe-P、Fe-Al-SiなどのFe基合金粉末、あるいは希土類金属粉末、非晶質金属粉末、フェライト粉末等、若しくは複数種類の粉末が混合されたものが挙げられる。また、磁性樹脂30には、絶縁被膜が形成された軟磁性粉末を使用してもよい。軟磁性粉末に絶縁被膜を形成することにより、渦電流損を低減することができる。
軟磁性粉末に対する樹脂の添加量は3wt%~7wt%の範囲内である。樹脂の添加量が3wt%未満の場合、軟磁性粉末の接合力が不足し、得られた軟磁性複合材料の強度が低下する。樹脂の添加量が7wt%を超える場合、軟磁性複合材料の密度が低下する。
磁性樹脂30は、実効透磁率を向上させるため、軟磁性粉末の含有量が多く、硬化する前は比較的粘度の高い液体状となっている。製造時において例えば磁性樹脂30をギャップ孔24内に均一に塗布する場合を考える。この場合、磁性樹脂30が高粘度であることから、磁性樹脂30をギャップ孔24内に均一に塗布することが難しい。
そのため、本実施形態では、磁性樹脂30をギャップ孔24に充填させる工程が採用されている。四方が囲われた空間を規定するギャップ孔24には、磁性樹脂30を均一に流し込んで充填させやすい。
図5に示されるように、ギャップ孔24には、磁性樹脂30が治具60(具体的には、磁性樹脂30が充填されたシリンジ)を用いて注入される。図5に示されるように、拡張部242は、治具60の注入口62が確実に入る寸法を有する。スリット部241の幅(すなわちギャップ長G)を狭く形成したためにスリット部241に注入口62が入らない場合にも、拡張部242から磁性樹脂30をギャップ孔24に確実に注入することができる。すなわち、本実施形態では、ギャップ長Gを設定するにあたり、注入口62の大きさを考慮する必要がない。
実効透磁率はギャップ長Gに応じて変化する。しかし、ギャップ長Gだけでは実効透磁率を所望値に設定し切れない場合もある。本実施形態では、磁性樹脂30をギャップ孔24に充填することにより、実効透磁率を所望値に合うように微調整することができる。実効透磁率が所望値に合うように微調整されることにより、例えば直流重畳特性が改善して、磁気飽和が起こり難くなる。
磁性樹脂30をギャップ孔24に充填することにより、ギャップ孔24周囲のコア20の剛性が向上する。そのため、ギャップ孔24内で発生する電磁吸引力によるコア20の振動及びこの振動に伴う騒音が少なく抑えられる。
また、磁性樹脂30をギャップ孔24に充填することにより、ギャップ孔24から漏れる磁束が低減し、コイル10の渦電流損の発生が低減する。例えば、コイル装置1が3相リアクトルに搭載される場合、ギャップ孔24からの漏れ磁束が低減することにより、コア20の各脚部の製造誤差による各相の特性のばらつきが抑えられる。
また、3相リアクトルにおいて、ギャップがコアを完全に分断する形態(例えば、図8に示される後述の比較例1)の場合、複数のコアを組み合わせる過程で各種のばらつきが積み上がり(一例として、ギャップ長のばらつきが、コアの寸法や組立上のばらつきが積み上がったものとなり)、相間の特性にばらつきが生じやすい。これに対し、本実施形態のように、コアを完全には分断しないギャップ孔24を採用すると、ギャップ長のばらつきがギャップ孔24の寸法精度にのみ依存するため、ギャップがコアを完全に分断する形態と比べて相間の特性のばらつきが抑えられる。
また、磁性樹脂30をギャップ孔24に充填することにより、ギャップ孔24内(言い換えると、磁性樹脂30)にも磁束が流れる。そのため、ブリッジ部20Ad(すなわち、ギャップ孔24のY軸方向両側に残ったコア部分)に流れる磁束の集中が緩和されてコア20の発熱が抑えられる。
次に、本発明の様々な実施例及び比較例について行った特性のシミュレーション結果について説明する。表1に、シミュレーションを行った実施例及び比較例の構成の一覧を示す。また、シミュレーションにより得られた磁束密度分布図を図6~20に示す。
Figure 2023109606000002
シミュレーションに使用したコア20の中脚部21、外脚部22及び連結部23の横断面積は、それぞれ287.0mm、143.5mm及び128.1mmである。また、シミュレーションは、巻数が70ターンのコイル10を使用する条件で行った。図6~20の磁束密度分布図(並びに、後述する表2~3に示される特性値)は、コイル10に10Aの実効電流を流した場合のシミュレーション結果である。
なお、実施例1~2、4~10(並びに比較例5~7)のいずれにおいても、ギャップ孔24は中脚部21Aの長さ方向(Z軸方向)における端部に形成されている。厳密には、ギャップ孔24の両端部(例えば、拡張部242)又はV字の頂点部(屈曲部241c)が中脚部21Aと連結部23Aとの境界部に形成され、その他の部分が中脚部21Aの端部に形成されている。
実施例1、4~10(並びに比較例5~7)においては、隣接する連結部23Aに向かってV字が開く向きでギャップ孔24が形成されている。これらの構成例において、V字状のギャップ孔24の両端部(例えば、拡張部242)が、中脚部21Aと連結部23Aとの境界部に位置する。
実施例2においては、実施例1等とは逆に、隣接する連結部23Aに向かってV字が閉じる向きでギャップ孔24が形成されている。そのため、実施例2のギャップ孔24の形状を「逆V字」と呼ぶ。実施例2においては、ギャップ孔24のV字の頂点部(屈曲部241c)が、中脚部21Aと連結部23Aとの境界部に位置する。
実施例3においては、V字状のギャップ孔24が中脚部21Aと連結部23Aとの境界部を跨いで形成されている。具体的には、ギャップ孔24の一対の拡張部242が連結部23Aに形成され、屈曲部241cが中脚部21Aに形成されている。より具体的には、ギャップ孔24の大凡半分が連結部23Aに形成され、残りが連結部23Aに形成されている。
表2は、シミュレーションによって得られた実施例1~2及び比較例1~3のインダクタンス特性を対比したものである。
表3は、シミュレーションによって得られた実施例1、3~10及び比較例2、4、5~9のインダクタンス特性を対比したものである。
表3において、「L2A」はコイル10に2Aの実効電流を流した場合のインダクタンス値(すなわち、初期インダクタンス値)であり、「L20A」はコイル10に20Aの実効電流を流した場合のインダクタンス値(L値)である。また、「(L2A-L20A)/L2A」は、高電流(20A)を重畳したときの初期インダクタンス値からのL値の低下率である。
Figure 2023109606000003
Figure 2023109606000004
表2から、ギャップ構造をギャップ孔24にした場合(実施例1~2、比較例2~3)、コアを完全に分断する通常のギャップ構造のもの(比較例1)よりも高いインダクタンス特性が得られることが確認できる。これは、ギャップ孔24の場合は、透磁率が大きいブリッジ部20Adを経由した磁束の流れが生じるため、ブリッジ部20Adが無い通常のギャップ構造のものよりもコア20に磁束が流れ易くなることによるものと考えられる。
直線状のギャップ孔を有する比較例2では、図9に示されるように、通常のギャップ構造を有する比較例1(図8)と比べて、中脚部21Aが接続される連結部23Aの中央部23Acにおいて磁束密度が低くなっている。これは、磁束が透磁率の低いギャップ孔を避けて、透磁率の高いブリッジ部20Adに集中して流れるためと考えられる。これにより、磁束の分布の偏りが大きくなり、インダクタンス特性が低下する。
一方、例えば図6(実施例1)に示されるように、V字状のギャップ孔24を有するものは、直線状のギャップ孔を有する比較例2よりも、連結部23Aの中央部23Acにおける磁束密度の低下が緩和され、より高いインダクタンス特性が得られている。これは、図21に示されるように、Z軸方向に延びる磁路に対してV字状のギャップ孔24が斜めに形成されているため、磁束がギャップ孔24によって中脚部21AのX軸方向中央へガイドされ、ギャップ孔24を通過し易くなるためと考えられる。言い換えれば、V字状のギャップ孔24で囲まれた中脚部21Aの領域21Aa(図21において網掛けされた部分)に磁束が誘引されて、磁束がギャップ孔24を通過し易くなっている。
実施例2(図7)は、逆V字状のギャップ孔24を設けたものである。実施例2でも、実施例1と同様にV字状のギャップ孔24の効果(すなわち、V字状のギャップ孔24により磁束がY軸方向中央へガイドされることにより、磁束がギャップ孔24を通過し易くなり、インダクタンス特性が向上する効果)が現われ、直線状のギャップ孔を有する比較例2と比べて高いインダクタンス特性が得られている。
しかし、図7に示されるように、実施例2では、ブリッジ部20Ad付近からコア20の外へ漏れる磁束が実施例1よりも多くなるため、実施例1よりもインダクタンス特性が低くなっている。実施例1では、ブリッジ部20Adが連結部23Aに隣接しているため、磁束がブリッジ部20Ad付近から漏れずに(あるいは、漏れても直ちに)連結部23Aに吸引され、コア20から漏れ出す磁束が少なくなっており、これにより実施例2よりもインダクタンス特性が高くなっていると考えらえる。
比較例3(図10)は、V字状のギャップ孔24を中脚部21Aの長さ方向(Z軸方向)中央に設けたものである。表2に示されるように、比較例3のインダクタンス特性は、実施例1や実施例2よりも低く、直線状のギャップ孔を有する比較例2と同程度になっている。図10に示されるように、ギャップ孔24が磁束を中脚部21AのX軸方向中央へガイドする効果は現れるものの、実施例2よりもブリッジ部20Ad付近からの磁束の漏れ出しが顕著になっており、これがインダクタンス特性の低下の要因だと考えられる。漏れ磁束の増大は、ブリッジ部20Adが連結部23Aから大きく離れているため、連結部23Aによる漏れ磁束の吸引効果が殆ど得られないことが原因と考えられる。
比較例4(図11)は、ギャップ孔24を連結部23Aに形成したものである。表3に示されるように、初期インダクタンス値は大きくなるが、高電流が重畳されたときのL値の低下率(L2A-L20A)/L2Aも大きい。L値の低下率が大きいと、回路動作によっては悪影響を及ぼす可能性があるため、L値の低下率は80%以下とすることが望ましく、76%以下とすることが更に望ましい。
図11に示されるように、比較例4では、連結部23Aの中央部23Acを通る(すなわち、ギャップ孔24を通過する)磁束が極めて少ない。比較例4では、ブリッジ部20Adの断面積が大きいため、磁束の大部分がギャップ孔24を迂回して、ブリッジ部20Adを通過する。すなわち、比較例4では、ギャップ孔24による磁気飽和を抑制する効果が弱くなっており、これがL値の低下率(L2A-L20A)/L2Aを大きくする要因だと考えられる。
実施例3(図12)は、上述したように、V字状のギャップ孔24を中脚部21Aと連結部23Aとの境界部を跨いで形成したものである。すなわち、実施例3は、ギャップ孔24の位置を実施例1(図6)と比較例4(図11)の中間にしたものである。実施例3の特性も、実施例1と比較例4の特性の中間のものとなっている。実施例3では、比較例4よりもブリッジ部20Adの断面積が小さくなるため、ブリッジ部20Adに迂回する磁束も少なくなり、L値の低下率が80%以下に抑制されている。
実施例4~6は、実施例1からギャップ孔24のV字の角度θ(図3)のみを変更したものである。表3より、いずれの角度θ(30°≦θ≦120°)のギャップ孔24でも、十分なインダクタンス向上効果が得られることが確認できる。また、角度θが小さいほどL値の低下率(L2A-L20A)/L2Aが大きくなる傾向があるが、いずれの角度θでもL値の低下率が80%未満となっており、30°~120°の範囲内であれば概ね良好なインダクタンス特性が得られる。より望ましい角度θの範囲は、L値の低下率が76%以下となる60°~120°の範囲である。
実施例7~10及び比較例5~7は、実施例1からブリッジ幅Wdのみを変更したものである。ブリッジ幅Wdは、図3の拡大図に示されるように、中脚部21AのY軸方向に垂直な(すなわち、中脚部21Aの中心面Cと平行な)側面からギャップ孔24までのY軸方向の距離である。表3より、いずれのブリッジ幅Wd(0.5mm≦Wd≦4.0mm)でも、十分なインダクタンス向上効果が得られることが確認できる。ブリッジ幅Wdが大きくなるほど、インダクタンス向上効果も大きくなるが、同時に、L値の低下率(L2A-L20A)/L2Aも大きくなる。L値の低下率を抑えるためには、ブリッジ幅Wdをなるべく狭くすることが望ましい。しかし、ブリッジ幅Wdを0.5mmより薄くすると力学的強度の確保が難しくなるため、ブリッジ幅Wdは0.5mm以上とするのが望ましい。また、ブリッジ幅Wdを1.5mmより薄くすると、要素ギャップ孔24aの加工が難しくなり、加工コストが上昇する。従って、ブリッジ幅Wdは1.5mm以上とするのがより望ましい。また、ブリッジ幅Wdは、L値の低下率が80%以下となる2.5mm以下であることが望ましい。より望ましいブリッジ幅Wdの範囲は、L値の低下率が76%以下となる2.0mm以下である。
また、表3より、実施例7(Wd=0.5mm)、実施例8(Wd=1.0mm)、実施例1(Wd=1.5mm)は、それぞれ同じブリッジ幅Wdで直線状ギャップが形成された比較例8(Wd=0.5mm)、比較例9(Wd=1.0mm)、比較例2(Wd=1.5mm)よりも、初期インダクタンス値が向上することが確認される。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。例えば明細書中に記載された一つ以上の実施形態の技術構成の少なくとも一部と周知の技術構成とを適宜組み合わせたものも本発明の実施形態に含まれる。
上記の実施形態では、ギャップ孔24が中脚部21に形成されているが、外脚部22に形成してもよい。この場合も、ギャップ孔24は外脚部22の長さ方向における端部に形成されることが望ましい。また、ギャップ孔24を連結部23に形成してもよい。
上記の実施形態では、コア20に単一のギャップ孔24が形成されているが、コア20に複数のギャップ孔24を設けてもよい。例えば、中脚部21の長さ方向における両端部にギャップ孔24を設けても良い。また、中脚部21及び外脚部22のそれぞれに1つずつギャップ孔24を形成してもよい。また、コア20に設けた複数の磁気ギャップのうちの少なくとも一つをV字状のギャップ孔24とし、残りを通常のギャップ(比較例1)や直線状のギャップ孔(比較例2)等の別の形態の磁気ギャップとしてもよい。また、ギャップ孔24をU字状に形成してもよい。また、上記の実施形態では、ギャップ孔24の全体が中脚部21に形成されているが、ギャップ孔24の少なくとも一部が中脚部21と連結部23との境界部に形成されていればよい。
上記の実施形態では、治具60の注入口62を拡張部242に挿入して磁性樹脂30をギャップ孔24に充填しているが、別の実施形態では、注入口62を拡張部242の上方に設置し、拡張部242の上方に設置された注入口62からギャップ孔24に磁性樹脂30を流し込んで充填してもよい。
上記の実施形態では、磁性樹脂30がギャップ孔24に充填されているが、別の実施形態では、軟磁性粉末を含有しない樹脂がギャップ孔24に充填されてもよい。軟磁性粉末を含有しない樹脂では、実効透磁率や直流重畳特性を調整したりギャップ孔24からの漏れ磁束を低減させたりすることはできないが、ギャップ孔24周囲のコア20の剛性が向上するため、ギャップ孔24内で発生する電磁吸引力によるコア20の振動及びこの振動に伴う騒音が少なく抑えられる。また、ギャップ孔24に何も充填しなくてもよい。
上記の実施形態のコア20は一対の外脚部22(外脚部22Aと外脚部22Bが接合したもの)を備えているが、コア20が単一又は3つ以上の外脚部22を備えていてもよい。
上記の実施形態はEI形の積層磁心に本発明を適用した例であるが、別の形状(例えば、EER形、EE形、PQ形等)や別の材質(例えば、圧粉磁心、フェライト磁心、アモルファス金属磁心、磁性体の粒子を含む樹脂から形成されたメタルコンポジット磁心等)の磁心にも本発明を適用することができる。
上記の実施形態は本発明をリアクトルに適用したものであるが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、トランスやチョークコイル等の各種インダクタに本発明を適用することができる。
1 コイル装置
10 コイル
20 コア
20A 積層コア(Eコア)
20Ad ブリッジ部
20B 積層コア(Iコア)
21A、21B 中脚部
22A、22B 外脚部
23A、23B 連結部(ヨーク部)
24 ギャップ孔
30 磁性樹脂
50 金型
60 治具
G ギャップ長

Claims (10)

  1. ヨーク部と、
    前記ヨーク部の一面に一端部が接続した脚部と、
    を備え、
    前記ヨーク部と前記脚部との境界部を跨がってV字状のギャップ孔が形成された、
    磁心。
  2. 前記V字状のギャップ孔の両端部が前記ヨーク部に位置し、
    前記V字状のギャップ孔の頂点部が前記脚部に位置する、
    請求項1に記載の磁心。
  3. ヨーク部と、
    前記ヨーク部の一面に一端部が接続した脚部と、
    を備え、
    前記脚部の一端部にV字状のギャップ孔が形成された、
    磁心。
  4. 前記V字状のギャップ孔の両端部が、前記ヨーク部と前記脚部との境界部に位置する、
    請求項3に記載の磁心。
  5. 前記V字状のギャップ孔の頂点部が、前記ヨーク部と前記脚部との境界部に位置する、
    請求項3に記載の磁心。
  6. 前記ギャップ孔が、前記脚部の長さ方向に延びる中心線を含む平面である中心面に関して対称である、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の磁心。
  7. 前記脚部の前記中心面と平行な側面から前記ギャップ孔までの距離であるブリッジ幅が、0.5mm~2.5mmの範囲内にある、
    請求項6に記載の磁心。
  8. 前記ギャップ孔のV字の角度が30°~120°の範囲内にある、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の磁心。
  9. 積み重ねられた複数のコア板からなる積層磁心であり、
    各前記コア板に要素ギャップ孔が形成されていて、
    積み重ねられた前記複数のコア板の前記要素ギャップ孔が連絡して、前記ギャップ孔が形成された、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の磁心。
  10. コイルと、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の磁心と、
    を備え、
    前記コイル中に前記脚部が挿入された、
    コイル装置。
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