JP2023109100A - 較正治具及び較正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源とカメラとの相対位置を高精度で較正することが可能な較正治具及び較正方法を提供する。【解決手段】較正治具10は、スリット光源2とカメラ3aとの相対位置を較正するための較正治具であって、フレーム11と、互いに異なる位置でフレーム11に支持され、カメラ3aにより撮影可能な3つ以上のマーカ12と、フレーム11に支持され、スリット光源2から空間上に平面を形成するスリット状の光線が照射されると、光線により形成された平面の傾きを検出する傾き検出手段と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、較正治具及び較正方法に関する。
測定対象の形状を測定する方式として光切断法が知られている。光切断法による形状測定では、光源とカメラとの相対位置を較正し、光源の座標系とカメラの座標系とを統一しておく必要がある。相対位置の較正処理としては、例えば、特許文献1に開示されているように測定対象に設置する較正治具を用いた方法が公知である。特許文献1には、互いに平行かつ高低差が既知である複数の参照面を備える較正治具を用いた較正処理が開示されている。
特開2012-177596号公報
特許文献1の較正処理では、較正治具を用いてカメラ位置を較正した後に、カメラ位置に関する情報を用いて光源の位置を較正するため、カメラ位置の較正誤差が光源位置の較正に伝搬し、光源とカメラとの相対位置を高精度で較正することが困難であるという問題がある。とりわけ、大型又は長尺な測定対象では、較正治具から遠方に配置されたカメラで較正治具を撮像するため、カメラ位置の較正精度が必然的に低下し、合わせて光源位置の較正精度も低下するという問題がある。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、光源とカメラとの相対位置を高精度で較正することが可能な較正治具及び較正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る較正治具は、
スリット光源とカメラとの相対位置を較正するための較正治具であって、
フレームと、
互いに異なる位置で前記フレームに支持され、前記カメラにより撮影可能な3つ以上のマーカと、
前記フレームに支持され、前記スリット光源から空間上に平面を形成するスリット状の光線が照射されると、前記光線により形成された前記平面の傾きを検出する傾き検出手段と、
を備える。
前記傾き検出手段は、
前記スリット光源から照射されたスリット状の光線を透過する光線と反射する光線とに分割するビームスプリッタと、
前記ビームスプリッタを透過したスリット状の光線を受光し、前記光線により形成された前記平面における前記光線の出射方向の軸周りの回転角度を検出する第1の検出手段と、
前記ビームスプリッタで反射したスリット状の光線を受光し、前記光線により形成される前記平面における前記光線の幅方向の軸周りの回転角度を検出する第2の検出手段と、
を備えてもよい。
前記第1の検出手段は、前記ビームスプリッタを透過したスリット状の光線を結像させる第1のレンズと、前記第1のレンズで結像された光線を撮像する撮像素子と、を備え、
前記第2の検出手段は、前記ビームスプリッタで反射されたスリット状の光線を結像させる第2のレンズと、前記第2のレンズで結像された光線の照射位置を検出する位置検出素子と、を備えてもよい。
前記フレームは、ベース部材と、前記ベース部材から上方に延び、前記傾き検出手段を挟み込むように保持する一対の保持部材と、を備え、
前記保持部材の少なくとも一方には、前記マーカが支持されてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る較正方法は、
前記較正治具を用いて光源とカメラとの相対位置を較正するための較正方法であって、
前記較正治具を前記カメラの焦点面に設置する工程と、
前記マーカを前記カメラで撮影することで、前記カメラの位置及び傾きを較正する工程と、
前記スリット光源から前記傾き検出手段に対してスリット状の光線を照射することで、前記光線により形成される前記平面の傾きを較正する工程と、
前記較正治具を前記カメラの焦点面から撤去する工程と、
を含む。
本発明によれば、光源とカメラとの相対位置を高精度で較正することが可能な較正治具及び較正方法を提供できる。
本発明の実施の形態に係る形状測定システムの構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るカメラにより撮影された角材の画像の一例を示す図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の実施の形態に係る較正治具の構成を示す正面図、平面図である。 本発明の実施の形態に係る較正治具におけるレーザ光線の伝搬経路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る較正治具によるレーザ平面のY軸周りの回転角度を検出する原理を説明するための図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明の実施の形態に係る較正治具によるレーザ平面のX軸周りの回転角度を検出する原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る基準座標系とカメラ座標系との関係を示す図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る処理ユニットのハードウェア構成を示すブロック図であり、(b)は、本発明の実施の形態に係るパラメータ記憶部のデータテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る較正処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るカメラ較正処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る光源較正処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る較正治具の構成を示す図である。 本発明の変形例に係る形状測定システムの構成を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る較正治具及び較正方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
較正治具は、測定対象に向けて光線を出射する光源と、光線が照射された測定対象を撮影するカメラとの相対位置の較正に用いる治具である。光源とカメラとは、三角測量法の原理を用いて測定対象の位置や形状を測定するために用いられる。以下、図1に示す形状測定システムにおいて光源とカメラとの相対位置を較正する場合を例に説明する。
図1は、実施の形態に係る形状測定システム1の構成を示す正面図である。形状測定システム1は、測定対象である角材を撮影した画像に基づいて角材の形状を測定するシステムである。形状測定システム1は、空間的に平面をなすスリット状のレーザ光線を角材の測定対象面に照射することにより、測定対象面上に光切断線を描画するスリット光源2と、スリット光源2により光切断線が描画された角材の測定対象面を撮影する撮像ユニット3と、撮像ユニット3により撮影された画像に基づいて角材の測定対象面の形状を示すデータを演算する処理ユニット100と、を備える。
以下、スリット光源2及び撮像ユニット3が並べて配置される水平方向をZ軸方向、水平面上に延びるZ軸方向に垂直な方向をX軸方向、X軸方向及びZ軸方向に対して直交する方向(上下方向)をY軸方向とする直交座標系(基準座標系)を用いる。
スリット光源2は、角材の上方に設置され、X軸方向(角材の幅方向)に延びる光切断線を角材の測定対象面上に描画する。この光切断線は、レーザ光線の照射中に角材の測定対象面に描画され、レーザ光線の照射を停止すると消滅する。スリット光源2の位置及び姿勢は図示しない支持手段により固定されている。
撮像ユニット3は、スリット光源2からのレーザ光線に対して光軸が傾くように設置され、図2に示すように光切断線を含むように、角材の長手方向に対向する端部の一方から角材全体を撮影し、光切断線の写った撮影画像のデータを処理ユニット100に送信する。撮像ユニット3は、例えば、カメラ3aと、カメラ3aの先端側に配置され、入射した像をカメラ3aに結像させるレンズ3bと、を備える。撮像ユニット3の位置及び姿勢も、スリット光源2と同様に図示しない支持手段により固定されている。
処理ユニット100は、例えば、汎用コンピュータであり、スリット光源2及び撮像ユニット3のそれぞれに対して通信可能に接続されている。処理ユニット100は、撮像ユニット3により撮影された画像における光切断線を示す画素の位置に基づいて、角材の測定対象面のプロファイルを抽出し、角材の測定対象面の形状を示す形状データを演算する。
具体的には、処理ユニット100は、カメラ3aで撮影した画像における光切断線の2次元座標値(u,v)から、カメラ座標系における光切断線の3次元座標値(Xc,Yc,Zc)を算出する。カメラ座標系は、カメラ3aに対して設定され、互いに直交するXc軸、Yc軸、Zc軸からなる直交座標系である。次に、カメラ座標系の3次元座標値(Xc,Yc,Zc)を基準座標系の3次元座標値(X,Y,Z)に変換する。次に、基準座標系における光切断線の3次元座標値(X,Y、Z)に基づいて、角材の測定対象面の表面形状を算出する。
また、処理ユニット100は、後述する較正治具10から取得した測定データと、カメラ3aで撮影した画像のデータとに基づいて、スリット光源2と撮像ユニット3との相対位置(回転及び並進)を特定する。
以上が、形状測定システム1の構成である。
次に、図3~図6を参照して、実施の形態に係る較正治具10の構成を説明する。較正治具10は、形状測定システム1のカメラ3aの焦点面に設置され、スリット光源2とカメラ3aとの相対位置の較正に用いる治具である。カメラ3aの焦点面は、カメラ3aのピントの合っている面のことである。較正治具10のサイズ及び重量は、作業者が1人で持ち運びできる程度であることが好ましい。較正治具10では、スリット光源2からのレーザ光線の傾きとカメラ3aの位置及び傾きとを独立して較正可能であり、そのために以下の構成を備える。
図3(a)、(b)は、それぞれ実施の形態に係る較正治具10の構成を示す正面図、平面図である。図3(a)では、理解を容易にするために、フレーム11の一部を省略して図示している。較正治具10は、フレーム11と、フレーム11に支持され、撮像ユニット3のカメラ3aにより撮影可能な3つのマーカ12と、フレーム11に支持され、スリット光源2から出射されたレーザ光線を検知し、基準座標系におけるレーザ平面の傾きを測定する傾き検出手段13と、を備える。各マーカ12及び傾き検出手段13との相対位置は事前に較正済みであり、各マーカ12の相対位置も既知である。
レーザ平面は、スリット光源2から出射された空間的に平面をなすスリット状のレーザ光線が形成する平面である。以下、レーザ光線が出射される方向をレーザ平面の出射方向、レーザ平面上に延び、レーザ平面の出射方向に垂直な方向をレーザ光線の幅方向と呼ぶことがある。
フレーム11は、ベース部材11aと、ベース部材11aから垂直に延び、1つのマーカ12を先端で支持する支柱11bと、ベース部材11aから垂直に延び、2つのマーカ12を支持すると共に、傾き検出手段13を挟み込むように保持する一対の保持部材11cと、を備える。ベース部材11a及び保持部材11cは、例えば、矩形状の板状部材であり、2つのマーカ12は、一方の保持部材11cの上端部であって2つの隣接する頂点でそれぞれ支持されている。
一対の保持部材11cの間には、傾き検出手段13が配置され、各保持部材11cの内側に固定された接続部材11dを介して保持部材11cに支持されている。フレーム11の各部は、高温環境下におけるマーカ12及び傾き検出手段13の位置や傾きの変化を抑制するため、例えば、低熱膨張材で形成することが好ましい。
マーカ12は、カメラ3aにより撮影可能に構成され、カメラ3aの位置及び傾きを算出するために用いられる。各マーカ12は、互いに同一の形状を有しており、例えば、球体である。各マーカ12は、暗い空間であってもカメラ3aにより撮影可能となるように自発光タイプであってもよい。
傾き検出手段13は、スリット光源2からのレーザ光線を透過する光線と反射する光線とに分割するとの2つに分割するビームスプリッタ13aと、ビームスプリッタ13aで透過されたレーザ光線を受光する結像レンズ13b(第1のレンズ)と、結像レンズ13bにより結像されたレーザ光線を検知する撮像素子13cと、ビームスプリッタ13aで反射されたレーザ光線を受光する結像レンズ13d(第2のレンズ)と、結像レンズ13dで結像されたレーザ光線が照射した位置を検知する位置検出素子13eと、を備える。
結像レンズ13b及び撮像素子13cは、ビームスプリッタ13aを透過したスリット状のレーザ光線を受光し、レーザ平面におけるレーザ光線の出射方向(Y軸方向)の軸周りの回転角度を検出する第1の検出手段の一例である。また、結像レンズ13d及び位置検出素子13eは、ビームスプリッタ13aで反射したスリット状のレーザ光線を受光し、レーザ平面におけるレーザ光線の幅方向(X軸方向)の軸周りの回転角度を検出する第2の検出手段の一例である。
撮像素子13c及び位置検出素子13eは、有線又は無線の通信回路を介して処理ユニット100に対して通信可能に接続され、撮像素子13cで撮影した画像に関するデータ及び位置検出素子13eで検出した照射位置に関するデータを、通信回線を介して処理ユニット100に送信する。処理ユニット100は、撮像素子13c及び位置検出素子13eからデータを取得すると、後述する処理を実行し、スリット光源2から出射された空間的に平面をなすスリット状のレーザ光線が構成するレーザ平面の傾きを演算する。
較正作業を実施する時点で、較正治具10は、撮像素子13cと位置検出素子13eとが対向して延びる方向が光切断線の延びる方向(基準座標系のX軸方向)と一致するように、かつ、位置検出素子13eの延びる方向が基準座標系のZ軸方向と一致するように、形状測定システム1の焦点面の指定された位置に配置される。
図4は、実施の形態に係る較正治具10におけるレーザ光線の伝搬経路を示す図である。図4では、傾き検出手段13の配置を理解しやすくするため、フレーム11及びマーカ12の構成を簡略化して図示している。また、較正治具10は、焦点面の指定された位置に上記の姿勢で配置されているものとする。
撮像素子13cは、結像レンズ13bで結像されたスリット状のレーザ光線が照射された場合に、光切断線全体を撮像するように配置されている。他方、結像レンズ13dは、ビームスプリッタ13aから透過光が入射する位置に配置されている。また、位置検出素子13eは、細長形状に形成され、結像レンズ13dで結像されたスリット状のレーザ光線が照射された場合に、スリット状のレーザ光線が描く光切断線が位置検出素子13eの幅方向に延びるように配置されている。このため、レーザ平面の傾きは、Y軸周りの回転角度θ及びX軸周りの回転角度φで表現される。以下、両者を求める手順を説明する。
図5は、実施の形態に係る較正治具10によるレーザ平面のY軸周りの回転角度θを検出する原理を説明するための図である。図5では、撮像素子13cをレーザ光線の照射方向から観察した様子を図示している。以下、計測される回転角度θ、φがゼロに近くなるように較正治具10及びスリット光源2が配置された状態で、基準座標系(較正治具の座標系)の原点Oは較正治具10の撮像素子13cに設定されるものとする。具体的には、基準座標系の原点Oは、レーザ平面がXY平面に配置された状態で撮像素子13cに形成される光切断線の中心点に設定される。このとき、光切断線はZ軸方向に延びており、このときの回転角度θ=0°である。
傾き検出手段13の撮像素子13cに照射されたスリット状のレーザ光線は、スリット光源2から直進しているため、レーザ平面が基準座標系のX軸周りに回転すると、撮像素子13cに照射された光切断線も同じ角度だけ回転する。このため、Y軸周りの回転角度θは、Z軸に対する光切断線の傾きである。また、距離lは、原点Oから光切断線に到達までZ軸方向に延ばした線分の長さである。マーカ12から求めた並進ベクトルに較正治具10内での距離lを加算したものが、原点Oから光切断線までの距離に相当する。
図6(a)、(b)は、いずれも実施の形態に係る較正治具10によるレーザ平面のX軸周りの回転角度φを検出する原理を説明するための図である。図6(a)では、レーザ光線の伝搬経路を側方から観察した様子を、図6(b)は、位置検出素子13eをレーザ光線の照射方向から観察した様子をそれぞれ図示している。
結像レンズ13dに対するレーザ光線の入射角αの違いにより、位置検出素子13eの受光面におけるレーザ光線の結像位置(光切断線)が変化する。入射角α=0°における結像位置を中心線とし、中心線から結像位置までのZ軸方向の距離をrで表現し、f’を結像レンズ13dの焦点距離とすると、距離r=f’*sinαである。このため、入射角αが微小である場合、入射角αに概ね比例している。入射角αはX軸周りの回転角度φと等しいため、位置検出素子13eの結像位置から回転角度φを導出できる。
較正治具10は、上記の構成を備えるため、カメラ3aを用いて3つのマーカ12を撮影することで、カメラ3aの位置及び傾きを較正でき、スリット光源2からのレーザ光線を傾き検出手段13で検出することで、スリット光源2からのレーザ光線の傾きを示す回転角度θ、φを導出できる。このため、カメラ3aの位置及び傾きの較正精度とスリット光源2からのレーザ光線の傾きの較正精度とが互いに影響しない。
以上が、実施の形態に係る較正治具10の構成である。
以下、図7を参照して、スリット光源2とカメラ3aとの相対位置の較正で設定される各種のパラメータを説明する。相対位置の較正で設定されるパラメータを説明するには、透視投影の方程式及びレーザ平面の方程式について理解しておく必要がある。以下、上記の式を説明する。
カメラ座標系のXc軸及びYc軸は、それぞれカメラ3aにより撮影される画像の平面と平行であり、カメラ座標系のZc軸は、カメラ3aの光軸に対して平行であるとすると、撮影画像の平面における2次元座標値(u,v)をカメラ座標系の3次元座標値(Xc,Yc,Zc)に変換する透視投影の方程式は、以下の式(1)で表現される。fは、カメラ3aの焦点距離であり、(u,v)は、画像平面における画像中心cの座標値である。画像中心cは、カメラ3aの光軸と画像平面との交点である。
Figure 2023109100000002
焦点距離f、画像中心cの座標値u、vは、スリット光源2とカメラ3aとの相対位置の較正で設定されるパラメータである。これらのパラメータは、いずれもカメラ3aの内部パラメータであり、例えば、特定のパターンが印刷された基準平面を複数の視点から観測するZhangの方法を用いて導出すればよい。
次に、カメラ座標系におけるレーザ平面の方程式は、以下の式(2)で表現される。a、b、c、dは、いずれも係数である。
aXc+bYc+cZc+d=0 …(2)
撮影画像上の光切断線の2次元座標値(u,v)は画像処理により得られ、カメラの内部パラメータ及びレーザ平面の係数a、b、c、dは、較正作業で予め得ることができる。このため、式(1)、(2)から得られる4つの方程式を連立させることで、カメラ座標系における光切断線の3次元座標値(Xc,Yc,Zc)を求めることができる。
平面方程式の係数a、b、c、dを導出するには、基準座標系とカメラ座標系との相対位置を算出すると共に、基準座標系におけるレーザ平面を示す平面方程式を算出し、基準座標系で表現されたレーザ平面を、基準座標系とカメラ座標系との相対位置の分だけ移動させればよい。以下、そのための具体的な手順を説明する。
まず、基準座標系とカメラ座標系との相対位置を算出する。カメラ座標系と基準座標系との関係は、以下の式(3)で表現される。Rは回転行列であり、R=(r1,r2,r3)である。r1、r2、r3は、基準座標系から見たカメラ座標系のXc軸、Yc軸、Zc軸の方向を示す単位ベクトルである。tは基準座標系の原点を始点とし、カメラ座標系の原点Oを終点とする並進ベクトルである。
Figure 2023109100000003
回転行列R、並進ベクトルtは、基準座標系におけるカメラ座標系の位置及び傾きを示し、いずれもカメラ3aの外部パラメータである。回転行列R、並進ベクトルtは、較正治具10に設けられ、互いの相対位置が既知である3つのマーカ12をカメラ3aで撮像し、撮影画像においてPnP(Perspective n Point)問題を解くことで算出される。
次に、基準座標系におけるレーザ平面を示す平面方程式を算出する。基準座標系におけるレーザ平面の方程式は、以下の式(4)で表現される。a’、b’、c’、d’はいずれも係数である。
a’X+b’Y+c’Z+d’=0 …(4)
また、基準座標系におけるY軸、X軸周りのレーザ平面の回転角度θ、φ、原点Oから光切断線までの距離Lは、係数a’、b’、c’、d’を用いて以下の式(5)~式(7)で表現される。原点Oから光切断線までの距離Lは、マーカ12から求めた並進ベクトルに較正治具10内での距離lを加算することで導出できる。
tanθ=-a’/c’ …(5)
tanφ=-b’/c’ …(6)
L=-d’/c’ …(7)
式(5)~式(7)を用いると、式(4)は以下の式(8)に変形される。
Xtanθ+Ytanφ-Z+L=0 …(8)
基準座標系の回転角度θ、φ、原点Oから光切断線までの距離Lは、いずれもカメラ3aの外部パラメータであり、前述したように較正治具10の傾き検出手段13でスリット光源2からのレーザ光線を検知し、検知した結果に基づく演算を行うことで導出される。式(5)~(8)に較正治具10から得られたレーザ平面の回転角度θ、φ、原点Oから光切断線までの距離Lの値を代入し、連立方程式を解くと、係数a’、b’、c’、d’が得られる。
次に、基準座標系で表現されたレーザ平面を、基準座標系とカメラ座標系との相対位置の分だけ移動させる。具体的には、係数a’、b’、c’、d’を、以下の式(9)を用いて係数a、b、c、dに変換する。
(abcd)=(a’b’c’d’)(R,t) …(9)
以上が、基準座標系におけるレーザ方程式の係数a、b、c、dを導出する手順である。
カメラ座標系におけるレーザ平面のYc軸、Xc軸周りの回転角度θc、φc、原点Oから光切断線までの距離Lcは、スリット光源2とカメラ3aとの相対位置の較正に必要なパラメータであり、較正治具10を用いて導出された係数a、b、c、dに基づいて算出される。カメラ座標系におけるレーザ平面のYc軸、Xc軸周りの回転角度θc、φc、原点Oから光切断線までの距離Lcは、以下の式(10)~(12)に係数a、b、c、dを代入して算出される。
tanθc=-a/c …(10)
tanφc=-b/c …(11)
Lc=-d/c …(12)
以上が、スリット光源2とカメラ3aとの相対位置の較正で設定される各種のパラメータである。
図8(a)は、実施の形態に係る処理ユニット100のハードウェア構成を示すブロック図である。処理ユニット100は、操作部110と、表示部120と、通信部130と、記憶部140と、制御部150と、を備える。処理ユニット100の各部は、内部バス(図示せず)を介して相互に接続されている。
操作部110は、ユーザの指示を受け付け、受け付けた操作に対応する操作信号を制御部150に供給する。操作部110は、例えば、マウス、キーボードを備える。
表示部120は、制御部150から供給される角材の測定対象面の形状に関するデータに基づいて、ユーザに向けて各種の画像を表示する。
通信部130は、例えば、インターネットのような通信ネットワークに接続することが可能なインターフェースである。
記憶部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクを備える。記憶部140は、制御部150で実行されるプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部140は、各種の情報を一時的に記憶し、制御部150が処理を実行するためのワークメモリとしても機能する。さらに、記憶部140は、座標値記憶部141と、演算式記憶部142と、パラメータ記憶部143と、を備える。
座標値記憶部141は、レーザ平面の傾きやカメラ3aの位置及び傾きの基準となる座標値が記憶されている。例えば、較正治具10を焦点面の指定された位置に設置した場合における回転角度θ=0°であるときの撮像素子13c上に光切断線が描出された各画素の2次元座標値(u’,v’)、回転角度φ=0°であるときに位置検出素子13eで光切断線を検出する中心線の位置データ、基準座標系における3つのマーカ12の位置を示す3次元座標値(X1,Y1,Z1)、(X2,Y2,Z2)、(X3,Y3,Z3)が記憶されている。
演算式記憶部142は、各種パラメータの演算に必要な式(1)~式(12)を記憶する。また、中心線と光切断線との距離rと回転角度φとの対応関係を示す演算式を記憶する。
図8(b)は、実施の形態に係るパラメータ記憶部143のデータテーブルの一例である。パラメータ記憶部143は、後述する較正処理により得られた各種のパラメータを記憶する。例えば、カメラ3aの内部パラメータである焦点距離f、外部パラメータである平面方程式の係数a、b、c、dを記憶する。
制御部150は、プロセッサを備え、処理ユニット100の各部の制御を行う。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御部150は、記憶部140に記憶されているプログラムを実行することにより、図9の較正処理、図10のカメラ較正処理及び図11の光源較正処理をそれぞれ実行する。制御部150は、機能的には、取得部151と、演算部152と、出力部153と、を備える。
取得部151は、カメラ3aにより撮影されたマーカ12を含む画像データ、撮像素子13cにより撮影された光切断線を含む画像データ、及び位置検出素子13eにより検出された光切断線の位置データをそれぞれ取得し、記憶部140に記憶させる。また、取得部151によるデータの取得には、記憶部140に記憶された各種の画像データ及び位置データをそれぞれ読み出すことが含まれる。
演算部152は、取得部151により取得されたマーカ12を含む画像においてPnP問題を解くことで、回転行列R及び並進ベクトルtを演算する。また、演算部152は、座標値記憶部141及び演算式記憶部142を参照して、取得部151により取得された撮像素子13cの画像から、レーザ平面の回転角度θ及び距離Lを演算し、取得部151により取得された位置検出素子13e上の光切断線の位置データから、レーザ平面の回転角度φを演算する。そして、演算部152は、演算式記憶部142を参照して、回転行列R及び並進ベクトルt、並びに回転角度θ、φ及び距離Lから、レーザ平面方程式の係数a、b、c、dを演算する。
出力部153は、演算部152により演算された各種のパラメータを外部に出力する。出力部153は、例えば、演算部152により演算された各種のパラメータをパラメータ記憶部143に記憶させる。
以上が、処理ユニット100の構成である。
(較正処理)
図9を参照して、実施の形態に係る処理ユニット100が実行する較正処理の流れを説明する。較正処理は、ユーザによる指示を受け付けた時点で開始する。
処理ユニット100が較正処理を実行する前に、形状測定システム1の焦点面に較正治具10を設置する。較正治具10は、図4に示すように、撮像素子13cと位置検出素子13eとが対向して延びる水平方向がX軸方向と一致するように、かつ、位置検出素子13eが延びる方向が基準座標系のZ軸方向と一致するように形状測定システム1の焦点面に配置される。
制御部150は、ユーザからの指示を受け付けると、カメラ3aの位置及び傾きを較正するカメラ較正処理を実行する(ステップS1)。以下、図10を参照して、制御部150が実行するカメラ較正処理の流れを説明する。
(カメラ較正処理)
まず、制御部150は、カメラ3aに較正治具10の3つのマーカ12を含む領域を撮影させる(ステップS11)。
次に、演算部152は、ステップS11で撮影した画像に基づいて、回転行列R及び並進ベクトルtを算出し(ステップS12)、処理をリターンする。具体的には、ステップS11で撮影された画像を処理ユニット100に取り込み、カメラ3aで撮影した3つのマーカ12を含む撮影画像においてPnP問題を解くことで、回転行列R及び並進ベクトルtを算出する。
以上が、カメラ較正処理の流れである。
図9に戻り、制御部150は、スリット光源2の傾きを較正する光源較正処理を実行する(ステップS2)。以下、図11を参照して、制御部150が実行する光源較正処理の流れを説明する。
(光源較正処理)
まず、制御部150は、スリット光源2からのスリット状のレーザ光線を較正治具10に向けて照射させる(ステップS21)。
次に、演算部152は、較正治具10の撮像素子13cに照射されたスリット状のレーザ光線の傾きに基づいて、Y軸周りの回転角度θ及び原点Oから光切断線までの距離Lを算出する(ステップS22)。具体的には、ステップS21で出射されたスリット状のレーザ光線を撮像素子13cで撮像し、撮像された画像を取り込み、座標値記憶部141を参照して回転角度θ及び距離Lを算出させる。
次に、演算部152は、較正治具10の位置検出素子13eにより検出されたレーザ光線の検出位置に基づいてX軸周りの回転角度φを算出し(ステップS23)、処理をリターンする。具体的には、ステップS21で出射されたスリット状のレーザ光線の照射位置を位置検出素子13eで検出させ、検出された位置情報を取り込み、演算式記憶部142に記憶された演算式を参照して回転角度φを算出させる。
以上が、光源較正処理の流れである。
図9に戻り、演算部152は、ステップS1の処理で得られた回転行列R及び並進ベクトルtと、ステップS2の処理で得られた回転角度θ、φ、距離Lとに基づいて、平面方程式の係数a、b、c、dを算出する(ステップS3)。具体的には、ステップS2の処理で得られた回転角度θ、φ、距離Lを式(5)~(8)に適用し、係数a’、b’、c’、d’を算出する。次に、ステップS1の処理で得られた回転行列R及び並進ベクトルtと係数a’、b’、c’、d’とを式(9)に適用し、係数a、b、c、dを算出する。
次に、出力部153は、ステップS3の処理で算出された係数a、b、c、dをパラメータ記憶部143に記憶させ(ステップS4)、処理を終了する。
以上が較正処理の流れである。
較正処理の終了後、ユーザがカメラ3aの焦点面から較正治具10を撤去する。また、カメラ3aの内部パラメータについては、別途較正作業を実施する。これにより角材の形状測定の準備が終了する。ユーザは、所望のタイミングで形状測定システム1を起動し、角材の形状測定を実行する。具体的には、処理ユニット100は、スリット光源2からスリット状の光線を角材の測定対象面に照射した状態で、カメラ3aで角材の測定対象面を撮影させることで、光切断線を含む撮影画像を取得する。次に、処理ユニット100は、式(1)を用いて撮影画像上の光切断線を構成する複数の2次元座標点(u,v)をカメラ座標系の3次元座標値(Xc,Yc,Zc)に変換し、式(3)を用いてカメラ座標系の3次元座標値(Xc,Yc,Zc)を基準座標系の3次元座標値(X,Y,Z)に変換すればよい。
以上説明したように、実施の形態に係る形状測定システム1は、フレーム11と、 互いに異なる位置でフレーム11に支持され、カメラ3aにより撮影可能な3つ以上のマーカ12と、フレーム11に支持され、スリット光源2から空間上に平面を形成するスリット状の光線が照射されると、光線により形成された平面の傾きを検出する傾き検出手段13と、を備える。このため、レーザ照射面の傾きをカメラ3aの位置及び傾きと独立して測定でき、スリット光源2及びカメラ3aとの相対位置を高精度で較正できる。また、スリット光源2及びカメラ3aが互いに離れている場合でも較正精度の低下を防止できるため、大物や長尺な測定対象でも高精度の形状測定が実現できる。
本発明は上記の実施形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
(変形例)
上記実施の形態では、スリット光源2がレーザ光線を放射していたが、本発明はこれに限られない。撮像ユニット3が光切断線を撮影可能であれば、スリット光源2から放射されるビームはレーザ光線以外であってもよい。また、測定対象の形状を測定する場合でなければ、レーザ光線を平面状に広げて出射するスリット光源2以外の光源を用いてもよい。例えば、レーザ光源からのレーザ光線をX軸方向にスキャンすることにより測定対象面に切断線を描画してもよい。
上記実施の形態では、レーザ平面の傾きを基準座標系で測定していたが、本発明はこれに限られない。例えば、レーザ平面の傾きをカメラ座標系で測定し、画像上で座標を変換してもよい。
上記実施の形態では、較正治具10のフレーム11は、ベース部材11a、支柱11b、保持部材11c及び接続部材11dを備えていたが、本発明はこれに限られない。各マーカ12及び傾き検出手段13の位置を固定できれば、フレーム11の形状や構造はいかなるものであってもよい。
上記実施の形態では、較正治具10に3つのマーカ12が設けられていたが、本発明はこれに限られない。基準座標系におけるカメラ3aの位置及び傾きを算出するには、較正治具10に3つ以上のマーカ12が存在していればよく、例えば、基準座標系におけるカメラ3aの位置及び傾きを算出する演算を簡略化するため6つのマーカ12を用いてもよい。
較正治具10に6つのマーカ12を設ける場合、図12に示すように、12本の棒状部材が各辺を構成する立方体形状のフレームを作成し、4つのマーカ12をフレーム上面部の4つの頂点に配置され、1つのマーカ12を上下方向に延びる1辺の中間位置に配置し、残りのマーカ12をマーカ12が配置された1辺を含む側面部において、当該辺の中間位置に配置されたマーカ12と当該辺に配置されていない頂点上のマーカ12との中間地点に配置すればよい。残りのマーカ12は、当該辺の中間位置に配置されたマーカ12と当該辺に配置されていない頂点上のマーカ12とを接続するもう1本の棒状部材に支持させればよい。
上記実施の形態では、スリット光源2とカメラ3aとが1つずつであったが、本発明はこれに限られない。例えば、図13に示すように、Z軸方向に互いに離して配置された複数のスリット光源2を備える照明ユニット2Aを設け、各スリット光源2とカメラ3aとの相対位置を逐次求め、各スリット光源の座標系とカメラ座標系とを統一してもよい。また、撮像ユニット3に複数のカメラ3aを設け、スリット光源の座標系と複数のカメラ座標系の座標系とを統一してもよい。この場合、較正治具10の全てのマーカ12がそれぞれのカメラ3aから見えるように配置し、各カメラ3aでマーカ12を撮影することで、座標を統一すればよい。
上記実施の形態では、中心線と光切断線との距離rと回転角度φとの対応関係を示す演算式を演算式記憶部142に記憶していたが、本発明はこれに限られない。例えば、位置検出素子13eの結像位置を示す中心線と光切断線との距離rと回転角度φとの対応関係を記憶したデータテーブルを記憶部140に記憶してもよい。
上記実施の形態では、処理ユニット100の記憶部140に各種データが記憶されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各種データは、その全部又は一部が通信ネットワークを介して外部の制御装置やコンピュータに記憶されていてもよい。
上記実施の形態では、処理ユニット100は、それぞれ記憶部140に記憶されたプログラムに基づいて動作していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、プログラムにより実現された機能的な構成をハードウェアにより実現してもよい。
上記実施の形態では、処理ユニット100は、例えば、汎用コンピュータであったが、本発明はこれに限られない。例えば、処理ユニット100は、クラウド上に設けられたコンピュータで実現してもよい。
上記実施の形態では、処理ユニット100が実行する処理は、上述の物理的な構成を備える装置が記憶部140に記憶されたプログラムを実行することによって実現されていたが、本発明は、プログラムとして実現されてもよく、そのプログラムが記録された記憶媒体として実現されてもよい。
また、上述の処理動作を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)のようなコンピュータにより読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理動作を実行する装置を構成してもよい。
上記実施の形態では、角材を測定対象物としていたが、本発明はこれに限られない。例えば、丸材の形状を測定してもよい。また、測定対象物は木材に限られず、例えば、鋼材の形状を測定してもよい。
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。各実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
1 形状測定システム
2 スリット光源
2A 照明ユニット
3 撮像ユニット
3a カメラ
3b レンズ
10 較正治具
11 フレーム
11a ベース部材
11b 支柱
11c 保持部材
11d 接続部材
12 マーカ
13 傾き検出手段
13a ビームスプリッタ
13b 結像レンズ
13c 撮像素子
13d 結像レンズ
13e 位置検出素子
100 処理ユニット
110 操作部
120 表示部
130 通信部
140 記憶部
141 座標値記憶部
142 演算式記憶部
143 パラメータ記憶部
150 制御部
151 取得部
152 演算部
153 出力部

Claims (5)

  1. スリット光源とカメラとの相対位置を較正するための較正治具であって、
    フレームと、
    互いに異なる位置で前記フレームに支持され、前記カメラにより撮影可能な3つ以上のマーカと、
    前記フレームに支持され、前記スリット光源から空間上に平面を形成するスリット状の光線が照射されると、前記光線により形成された前記平面の傾きを検出する傾き検出手段と、
    を備える較正治具。
  2. 前記傾き検出手段は、
    前記スリット光源から照射されたスリット状の光線を透過する光線と反射する光線とに分割するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタを透過したスリット状の光線を受光し、前記光線により形成された前記平面における前記光線の出射方向の軸周りの回転角度を検出する第1の検出手段と、
    前記ビームスプリッタで反射したスリット状の光線を受光し、前記光線により形成される前記平面における前記光線の幅方向の軸周りの回転角度を検出する第2の検出手段と、
    を備える、
    請求項1に記載の較正治具。
  3. 前記第1の検出手段は、前記ビームスプリッタを透過したスリット状の光線を結像させる第1のレンズと、前記第1のレンズで結像された光線を撮像する撮像素子と、を備え、
    前記第2の検出手段は、前記ビームスプリッタで反射されたスリット状の光線を結像させる第2のレンズと、前記第2のレンズで結像された光線の照射位置を検出する位置検出素子と、を備える、
    請求項2に記載の較正治具。
  4. 前記フレームは、ベース部材と、前記ベース部材から上方に延び、前記傾き検出手段を挟み込むように保持する一対の保持部材と、を備え、
    前記保持部材の少なくとも一方には、前記マーカが支持されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の較正治具。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の較正治具を用いて光源とカメラとの相対位置を較正するための較正方法であって、
    前記較正治具を前記カメラの焦点面に設置する工程と、
    前記マーカを前記カメラで撮影することで、前記カメラの位置及び傾きを較正する工程と、
    前記スリット光源から前記傾き検出手段に対してスリット状の光線を照射することで、前記光線により形成される前記平面の傾きを較正する工程と、
    前記較正治具を前記カメラの焦点面から撤去する工程と、
    を含む較正方法。


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