JP2023108663A - 電気機器、洗浄装置、情報処理端末器、情報取得システム、サーバー、消費材の残量管理システム及び消費材の購入支援システム - Google Patents

電気機器、洗浄装置、情報処理端末器、情報取得システム、サーバー、消費材の残量管理システム及び消費材の購入支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】運転中に消費される消費材の残量計量データを一元的に取得できる、ユーザーに利便性の高い電気機器と管理システムを提供する。【解決手段】電気機器には、消費材を収容した容器と、洗浄や加熱等の工程を実行する機能発揮部の動作を制御する制御部と、機能発揮部の動作時に使用される消費材の残量や消費部品等の時間経過を計測する計量部と、この計量部の計測結果を基礎にして状態情報を生成する消費情報取得部と、状態情報を保持する機器情報保持部と、を有しており、外部からコマンドデータを取得して運転条件を決める。サーバーは、状態情報から生成した消費材データを、判定基準部の基準で評価し、ユーザー単位で集約して通信端末の表示画面において一覧状態で表示させる。また、コマンドデータを生成する。コマンドデータは電気機器の特定入力に従って取得を開始し、取得の期間中は状態情報を発信しない。【選択図】図1

Description

本開示は、家庭用や業務用の各種電気機器に関するものである。
また、一般家庭の宅内に設置されている洗濯機や食器洗浄機(食器洗い乾燥機含む)等の洗浄装置に関するものである。
更に、本開示は、前記洗浄装置等の電気機器が使用する各種洗剤(洗浄剤)、機能用交換部品(例えば、集塵フィルター、消臭材、臭い吸着剤、充電池)、炊飯器や調理器で使用する米等の穀物、あるいは冷蔵庫(冷凍庫含む)で保存する冷凍食品などの食材などの、非耐久消費材(以下、「消費材」という)に関する在庫、残量等に関する情報を取得する情報処理端末器と、情報取得システムに関するものである。
更に、消費材の残量管理システム及び消費材の購入支援システムに関するものである。
一般的に、宅内に設置されている電気機器の消費材は、当該電気機器を使用する個人ユーザーが残量、在庫、使用有効期限等を把握し、適宜補充することが主流である。例外的に、厨房家具や天井等に設置されている電気機器(これは、「ビルトイン機器」と呼ぶ場合がある)では、専門の業者に依頼して、機能用交換部品の交換作業を委託する場合もある。
また、レストラン等の厨房や店舗等の施設で使用される業務用の電気機器(ガス燃焼器併用タイプも含む)では、当該電気機器を使用する従業員や経営者、専門業者等が、前記消費材を調達し、補給したり、交換したりする。
これら電気機器を使用する個人ユーザーや上記した従業員や経営者等(これらを総称して「ユーザー」という)にとっては、消費材の補充や交換の作業の前に、当該消費材の在庫や残量を把握したり、消費材の補充や交換時期を把握したりする作業が面倒である。
しかも、電気機器の消費材は、それぞれの特性や運転の環境、頻度も異なり、消費される量が異なる。例えば、同じ家庭の中で使用する1つの電気機器(例えば、洗濯機)でも、実際に使用するユーザー等や被選択物が異なれば、その都度、1回の運転で消費される量が変化するので、宅内に洗剤を予備的に保管していても、それを使い切ってしまう時期を正確に予測することは困難である。必要な消費材が無いことから電気機器の運転ができないという事態を招くこともあり得る。
そこで、(業務用の)食器洗浄機の分野では、食器洗浄機に接続された配管の途中に設けた洗剤供給ユニットにおいて、前記配管内の「洗剤無し」の状態を液切れセンサーで検知させた後に、前記洗剤容器が交換又は洗剤が供給されて満たされ、前記液切れセンサーが「洗剤有り」の状態を検知した後から、再び「洗剤無し」を検知するまでの間における洗剤供給機の駆動回数から、前記洗剤容器の洗剤を使い切る予測回数を設定する洗剤供給ユニットの技術が提案された(特許文献1参照)。
また、水と洗剤タンク内の洗剤との洗浄水によって浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置において、前記洗剤の残量が所定の閾値残量以下になった状態を、要補充準備状態として検知する要補充準備状態検知手段と、前記要補充準備状態になったことが検知されると、補充用の前記洗剤を入手するまでの入手予定日数を取得する入手予定日数取得手段と、前記要補充準備状態を検知した時、または前記入手予定日数を取得した時の何れかの前記洗剤タンク内の前記洗剤の洗剤残存量を取得する洗剤残存量取得手段と、一日あたりの平均洗浄回数を取得する平均洗浄回数取得手段と、前記洗剤残存量と前記入手予定日数と前記平均洗浄回数とに基づいて、前記洗剤の使用量の制限要否を判断する制限要否判断手段と、前記制限要否の判断結果に基づいて、前記洗浄時の前記洗剤の使用量を制限する使用量制限手段と、を備えた浴槽洗浄装置の技術が提案されている(特許文献2参照)。
更に、電気機器の1種である食器洗い機に、洗浄槽の外部に液体洗剤をストックするタンクを設け、前記洗剤を洗浄槽に投入する技術が提案されている(特許文献3参照)。
特開2020-162937号公報 特開2021-193号公報 特開2020-178864号公報
近年、各種電気機器等の電気機器類にネットワーク接続機能を保有させ、外部のサーバー装置類によって、それら各種電気機器の利用データを収集するシステムの構築が検討されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、特定の電気機器(例えば、業務用食器洗浄機)の消費材(洗剤)を使い切る予測回数を知ることができるものの、他の電気機器の消費材の在庫切れに気が付かずに、買い物に出掛けたり、インターネットで注文を発したりすることが起こる。これは、家庭用の電気機器でも同じである。
また、特許文献2に記載された技術では、要補充準備状態になったことが検知されると、補充用の洗剤を入手するまでの入手予定日数を判定して、補充用洗剤を入手するまでの期間を確保するために、洗浄時の洗剤の使用量を制限するものであるから、特許文献1と同様な課題があった。
更に、特許文献3に記載された技術でも、洗浄工程が終了した時点で、液体洗剤の残量を外部から知ることができない。
これらの理由から、特許文献1~3に記載された技術を採用しても、ユーザーによる消費材の残量や補充等の管理面の負担を軽減するという期待には、十分応えたものにはならなかった。
本開示の主たる目的は、補充作業又は交換作業が必要な消費材の情報を簡単に取得でき、ユーザーによる電気機器や洗浄装置の管理の負担軽減又はユーザーの利便性を向上させることにある。
第1の開示に関する電気機器は、
ネットワーク又は情報処理端末器に接続され得る通信部と、
ユーザーの入力指令を受け付ける入力部と、
報知部と、
前記入力部からの入力指令を受けて機能発揮部の動作を制御する制御部と、
前記機能発揮部の動作時に使用される消費材の量を計測する計量部と、
前記通信部から外部へ提供すべき状態情報Aを生成する消費情報取得部と、
前記状態情報Aを保持する機器情報保持部と、を有し、
前記消費情報取得部は、前記機能発揮部で消費する前記消費材に関して前記状態情報Aを生成し、
前記制御部は、前記状態情報Aを前記通信部から送信し、
前記制御部は、前記通信部を介してコマンドデータを取得する機能を有し、
前記制御部は、主電源投入後において、前記入力部の操作によって受信許可信号を送信する前は、前記通信部を介して前記コマンドデータの受信動作又は前記状態情報Aの送信動作の、少なくとも何れか一方を行わないこと、
を特徴とする構成である。
第2の開示に関する洗浄装置は、
ネットワーク又は情報処理端末器に接続され得る通信部と、
ユーザーの入力指令を受け付ける入力部と、
報知部と、
前記入力部からの入力指令を受けて洗浄部の動作を制御する制御部と、
前記洗浄部の動作時に使用される消費材の量を計測する計量部と、
前記通信部から外部へ提供すべき状態情報Aを生成する消費情報取得部と、
前記状態情報Aを保持する機器情報保持部と、
前記消費材を洗浄空間に供給する供給手段と、
洗浄液の水質判定部と、
を有し、
前記消費情報取得部は、前記洗浄部で使用する前記消費材に関して前記状態情報Aを生成し、
前記洗浄部は、前記水質判定部の判定データを受けて前記供給手段を制御すること、
を特徴とする構成である。
第3の開示に関する情報処理端末器は、
ネットワークを介して電気機器に接続され得る通信部と、
端末側表示部と、
ユーザーの入力指令を受け付ける操作部と、
前記操作部からの入力指令を受けてデータ処理と送信の動作を制御する端末制御部と、
前記通信部経由で取得した前記電気機器の消費材の状態情報Aを格納する消費材データベースと、
前記消費材データベースから前記操作部で指定された範囲でデータを抽出する買い物リスト作成部と、を有し、
前記制御部は、前記通信部経由で前記電気機器の消費材の状態情報Aを取得した場合、前記操作部で入力できる選択メニューを、前記端末側表示部に表示し、
前記選択メニューには、事前に登録されたユーザーに紐づけされた各電気機器の、消費材に関するデータの表示を求める第1の選択手段と、前記第1の選択手段の選択によって表示された特定の消費材について、更に詳細なデータの表示を求める第2の選択手段と、を有し、
前記操作部からの入力指令を受けて、前記通信部から前記電気機器に対してコマンドデータを送信する遠隔操作情報生成部を、更に有し、
前記端末制御部は、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、前記通信部から前記コマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成である。
第4の開示に関する情報取得システムは、
ネットワークに接続された電気機器と、
前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたものであって、前記電気機器で使用する消費材の状態を表示するための状態情報Aを取得して記憶している記憶手段と、
前記記憶手段に前記ネットワークを介して接続されたものであって、端末側表示部を有する情報処理端末器と、を備え、
前記電気機器は、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、前記状態情報Aを前記記憶手段に対し前記ネットワーク経由で送信する通信部と、を有し、
前記情報処理端末器は、複数の入力キーを有し、前記入力キーが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している前記状態情報Aに関する情報を、前記端末側表示部において表示し、
前記情報処理端末器は、前記電気機器に対してコマンドデータを送信する遠隔操作情報生成部を、更に有し、
前記情報処理端末器は、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対して前記通信部から前記コマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成である。
第5の開示に関するサーバーは、
ネットワークを介して、電気機器及び情報処理端末器と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器に関する消費材の情報を前記情報処理端末器が有する端末側表示部に表示させるための複数のデータを保有し、
前記端末側表示部に複数の入力キーを有するセレクト画面を表示させ、ユーザーによって前記入力キーが操作された場合に、操作された前記入力キーの内容に応じて、
(1)前記複数のデータの内、前記電気機器からの状態情報Aの送信結果に対応して生成した消費材データを、前記ユーザー単位で集約して前記端末側表示部において一覧状態で表示させる、
(2)前記一覧状態で表示させた前記消費材の内の特定の消費材について、その残量又は補充や交換の緊急度を示す情報を、前記端末側表示部において前記一覧状態と異なる表示画面で表示させる、
処理を実行し、
前記電気機器の主電源が投入された以降、当該電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、前記電気機器に対して前記状態情報Aの提供を求める信号を送信しないこと、
を特徴とした構成である。
第6の開示に関する消費材の残量管理システムは、
ネットワークに接続された複数の電気機器と、
前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたサーバーと、
前記サーバーに前記ネットワークを介して接続できる情報処理端末器と、
を備え、
前記サーバーには、前記電気機器を使用するユーザーを識別するためのユーザー特定部を有し、
複数の前記電気機器は、消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、前記状態情報Aを外部に送信する通信部と、をそれぞれ有し、
前記サーバーは、前記電気機器の1つから取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材AAの残存状態に関する判定情報Aを生成し、前記電気機器と同じ又は異なる電気機器から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材BBの残存状態に関する判定情報Bを生成し、
前記情報処理端末器は、前記判定情報1が同じレベルに属している前記特定消費材AA、BBを、前記ユーザー単位で端末側表示部において同一の一覧用画面上に表示し、
前記サーバーは、前記機能発揮部の動作を決めるコマンドデータを前記電気機器に対して送信する機能を有し、
前記サーバーは、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対して前記コマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成である。
第7の開示に関する消費材の購入支援システムは、
ネットワークに接続された複数の電気機器と、
前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたサーバーと、
前記サーバーに前記ネットワークを介して接続できる情報処理端末器と、
を備え、
前記サーバーには、前記電気機器を使用するユーザーを識別するためのユーザー特定部を有し、
前記サーバーは、前記電気機器の1つから取得した状態情報Aに基づき、特定の消費材AAの残存状態に関する判定情報Aを生成し、前記電気機器と同じ又は異なる電気機器から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材BBの残存状態に関する判定情報Bを生成し、
前記情報処理端末器は、前記判定情報Aと、前記判定情報Bとを、前記ユーザー単位で端末側表示部において、同一の一覧用画面上に表示し、
前記情報処理端末器は、前記判定情報1又は前記判定情報2の少なくとも何れか1つが前記端末側表示部において表示されている場合、当該判定情報1又は判定情報2で特定される消費材の購入を希望するときに選択される入力キーを表示し、
前記サーバーは、前記電気機器に対するコマンドデータを送信する場合には、当該電気機器から受信許可信号を受けた後に送信すること、
を特徴とする構成である。
第8の開示に関する情報取得システムは、
ネットワークに接続された電気機器と、
前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたものであって、前記電気機器で使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段と、
前記記憶手段に前記ネットワークを介して接続されたものであって、端末側表示部を有する情報処理端末器と、を備え、
前記電気機器は、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、前記状態情報Aを外部に対し送信する通信部と、を有し、
前記情報処理端末器は、前記端末側表示部において、複数の入力キーを有するセレクト画面を表示し、
前記入力キーが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している特定の消費材の残存状態又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報と、前記電気機器と同一又は異なる電気機器から取得している特定の消費材の残存時間又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報と、を前記端末側表示部において同一の一覧用画面の上に表示し、
前記一覧用画面が表示されている状態で、特定の消費材を入力キーで指定した場合、当該指定された消費材の残存状態に関して、前記一覧用画面では表示していない情報であって、関係する電気機器の運転に関する情報又は前記指定された消費材の入手に関する特定のアドバイスを、前記一覧用画面とは異なる個別画面によって前記端末側表示部において表示し、
前記記憶手段は、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対してコマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成である。
第9の開示に関するサーバーは、
ネットワークを介して、電気機器及び情報処理端末器と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器に関する消費材の情報を前記情報処理端末器が有する端末側表示部に表示させるための複数のデータを記録しており、
前記端末側表示部に、複数の入力キーを有するセレクト画面を表示させ、ユーザーによって前記入力キーが操作された場合に、操作された前記入力キーの内容に応じて、
(1)前記複数のデータの内、前記電気機器からの状態情報の送信結果に対応して生成した消費材データを、前記ユーザー単位で集約して前記端末側表示部において一覧状態で表示させる、
(2)前記一覧状態で表示させた前記消費材の内の特定の消費材について、その残量又は補充や交換の緊急度を示す情報を、前記端末側表示部において前記一覧状態と異なる表示画面で表示させる、
処理を実行し、
更に、判定基準設定部を備え、
前記判定基準設定部は、前記情報処理端末器からの入力に応じて、前記緊急度の判定基準を修正でき、
前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対してコマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とした構成である。
第10の開示に関する情報取得システムは、
ネットワークに接続された電気機器と、
前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたものであって、前記電気機器で使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段と、
前記記憶手段に前記ネットワークを介して接続されたものであって、端末側表示部を有する情報処理端末器と、を備え、
前記電気機器は、運転状態を制御する制御部と、前記制御部による運転条件を設定する入力部と、前記入力部の設定結果を前記ネットワークを介して外部に対し送信する通信部と、前記消費材の累積使用時間に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、を有し、
前記電気機器の前記消費材は、長期間の運転に伴って機能低下する消費部品を含むものであり、
前記情報処理端末器は、前記端末側表示部において、複数の入力キーを有するセレクト画面を表示し、
前記入力キーの内、特定の入力キーが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している前記消費部品の前記累積使用時間から見た、交換推奨期限までの期間の長さに応じた緊急度に関する情報を、前記端末側表示部において、前記セレクト画面と異なる個別画面に表示し、
前記記憶手段は、前記電気機器から主電源投入後に受信許可信号を受ける前は、当該電気機器に対してコマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める指令信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成である。
本開示の電気機器と洗浄装置によれば、ネットワークを利用して宅外へ消費材の状態情報を生成して提供できる。
本開示の情報取得システムによれば、ネットワークを利用して特定ユーザーに関する消費材の状態情報を取得できる。
本開示の情報処理端末器によれば、ネットワークを利用して宅外から消費材の状態情報を取得し、表示部で確認できる。
本開示のサーバーによれば、ネットワークを利用して電気機器から取得した消費材の状態情報を、情報処理端末器へ提供できる。
また、本開示の消費材の残量管理システムによれば、ネットワークを利用して宅外へ消費材の状態情報を生成して提供できる。
更に、本開示の消費材の購入支援システムによれば、特定の消費材の残存状態に関する情報を、ユーザー単位において端末側表示部において表示し、ユーザーによる購入作業を支援できる。
本開示の実施の形態1を示した消費材の残量管理システムの構成図1。 図1の消費材の残量管理システムで使用する情報処理端末器(通信端末)の構成を示すブロック図。 図1の消費材の残量管理システムを適用したネットワーク構成を示す説明図。 図1の消費材の残量管理システムを適用したキッチン家具を示す斜視図。 図1の消費材の残量管理システムを適用した食器洗い乾燥機の簡略縦断面図。 図5に示した食器洗い乾燥機における、液体洗剤の計量システム全体を、一部縦断面図で示した模式図。 図5に示した食器洗い乾燥機の主要な構成を示すブロック図。 図5に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すフローチャート1。 図5に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すタイムチャート1。 図5に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すフローチャート2。 図5に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すフローチャート3。 図5に示した食器洗い乾燥機において、液体洗剤の計量動作の基本を示すフローチャート。 図5に示した食器洗い乾燥機において、液体洗剤の計量動作の変形例の基本を示すフローチャート。 図5に示した食器洗い乾燥機において、液体洗剤の容器(タンク)の設置操作に伴う制御部の判定動作を示すフローチャート。 図5に示した食器洗い乾燥機の、ドア開放操作時の制御動作を示すフローチャート。 図5に示した食器洗い乾燥機の、洗浄工程開始から運転終了までの過程を示すフローチャート。 実施の形態1において、第1サーバーの消費材の残量管理システムに関する基本動作を示すフローチャート1。 実施の形態1において、第1サーバーの消費材の残量管理システムに関する基本動作を示すフローチャート2。 実施の形態1における残量管理システムに関して、電気機器と、第1サーバーと通信端末との間の連携動作を示すタイムチャート1。 実施の形態1における残量管理システムに関して、電気機器と、第1サーバーと通信端末との間の連携動作を示すタイムチャート2。 実施の形態1における残量管理システムに関して、通信端末における応答メニューの種類と動作ステップとを示す工程説明図。 実施の形態1における残量管理システムに関して、通信端末の動作を示すフローチャート1。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、食器洗い乾燥機から第1サーバー20に対して送信した状態情報の一例を示す説明図。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーで保有している状態情報の一例を示す説明図。 実施の形態1における残量管理システムに関して、通信端末の動作を示すフローチャート2。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、電気機器から第1サーバー経由で通信端末に至る間の、消費材に関する情報の変化を示す説明図。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図1。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図2。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図3。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図4。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図5。 実施の形態1における残量管理システムにおいて、通信端末によって電気機器の予約状態確認をする場面を示す端末側表示部の動作説明図1。 図32に続いて操作した場合の、端末側表示部の動作説明図2。 本開示の実施の形態2に係る、電気機器の1例である食器洗い乾燥機の主要な構成を示すブロック図。 図34に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すタイムチャート1。 図34に示した食器洗浄機において、液体洗剤の計量動作の基本を示すフローチャート。 図34に示した食器洗い乾燥機のドア部分を、一部縦断面図で示した模式図。 図34に示した食器洗浄機において、液体洗剤の残量計測結果を示す表示部の表示例。 図34に示した食器洗浄機において、除菌運転時の動作を示すフローチャート。 実施の形態3に係る電気機器(洗浄装置)と、消費材の残量管理システムを示す全体構成図。 図40に示した洗浄装置において、液体洗剤の計量システム全体を、一部縦断面図で示した模式図。 図40に示した洗浄装置の、起動時から洗浄工程開始までの過程を示すフローチャート。 図40に示した洗浄装置の、洗浄工程開始から運転終了までの過程を示すフローチャート。 図40に示した残量管理システムにおいて、洗浄装置から第1サーバー経由で通信端末に至る間の、消費材に関する情報の内容変化を示す説明図。 図40に示した残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図1。 図40に示した残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末の動作説明図2。 図40に示した洗浄装置の、消費部品の交換作業を示したフローチャート。 図40に示した洗浄装置の、消費部品の交換作業と、表示部及びドア駆動装置等との対応関係を示したタイムチャート。 本開示の実施の形態4を示した消費材の残量管理システムの構成図。 図49で使用した第1サーバーにおける、判定基準の変更処理ステップを示したフローチャート。 図49で使用した第1サーバーにおける、判定履歴照会動作の処理ステップを示したフローチャート。 本開示の実施の形態5を示した洗浄装置の計量部と容器の収納部分を、一部縦断面図で示すブロック図。 本開示の実施の形態5を示した洗浄装置の制御系統を示すブロック図。 実施の形態5の消費材の購入支援システムにおける、通信端末の購入支援動作を示すフローチャート。 図53における消費材の購入支援システムに関して、通信端末と、第1サーバー、第2サーバーとの間の連携動作を示すタイムチャート。 図53に示した通信端末の端末側表示部の表示例を示す正面図。 実施の形態5に係る食器洗浄機の基本動作を示すタイムチャート。 図53に示した食器洗浄機において、液体洗剤の計量動作の基本を示すフローチャート。
実施の形態1.
(その1.定義)
実施の形態1において、「電気機器」1とは、各家庭や集合住宅、店舗等の施設で使用されることを想定して設計された電気機器をいい、以下のような機器類を含む。なお、レストランの厨房や工場等で使用される業務用の電気機器1も含む。
(1)キッチン内電気機器
加熱調理器(マイクロ波加熱源、電気熱源、ガス熱源の機器を含む)、食器洗浄機(食器洗い乾燥機を含む。また、卓上型とビルトイン型を含む)、電気冷凍庫と電気冷蔵庫(冷凍機能付きを含む)、飲料提供機器(給茶機、コーヒー焙煎機器含む)
(2)映像機器(TV受像機、モニター等)
(3)空気質改善機器(空気調和機、空気清浄機、空気脱臭機、換気装置、排気装置等)
(4)暖房機器(電気ストーブ、温風供給装置等)
(5)給湯機器(給湯タンク付き機器や、浴槽の洗浄装置を含む。また、ガス燃焼式給湯機器を含む)
(6)清掃機器(床用電気掃除機、布団等の寝具掃除機を含む)
実施の形態1において、「洗浄装置1E」とは、前記電気機器1の1種であり、各家庭や集合住宅、店舗等の施設で使用されることを想定して設計された洗浄機器類をいう。例えば、食器洗浄機、食器洗い乾燥機(食器の乾燥機能付き)、野菜洗浄機、電気洗濯機等を含む。なお、レストランの厨房や工場等で使用される業務用の装置も含む。
電気機器1の「機器識別情報(識別子)」とは、電気機器1を一意に識別可能にする情報である。つまり、1つの電気機器1を他の電気機器1と区別するための情報で、当該電気機器1に固有の情報のことである。例えば、具体的には、以下のようなものが機器識別情報に含まれるが、これらには限定されない。
(1)電気機器の製造者名
(2)型名
(3)形式番号
(4)製造番号
(5)定格消費電力
(6)購入年月日(製造業者や販売業者の品質保証期間の起算日になる場合が多い)
(7)使用開始年月日
(8)品質保証書番号
(9)通信ネットワーク上の識別情報(IPアドレス、MACアドレスなど)
「施設識別情報(施設識別子)」(「施設ID」ともいう)とは、前記電気機器1を使用している各家庭(家屋)や事務所、店舗等の施設を、一意に識別可能にする情報である。例えば、上記「機器識別情報」と、それを使用している場所や建物等を特定する情報との組み合わせた情報である。例えば、前記ユーザーUSが前記電気機器1を使用している場所として提示した「家屋の所在地」や、事務所や店舗の名称(商業登記上の正式名称含む)等の固有情報が相当する。各家庭(家屋)や事務所、店舗等の施設で使用する電話の番号、メールアドレスでも良い。
実施の形態1において、「消費材」とは、例えば、洗剤、柔軟剤、除菌剤、臭いの吸着剤、冷凍食品、嗜好品(飲料提供機器用のお茶やコーヒー等含む)などである。なお、「消費材」の中には、電気機器1の使用によって本来の機能が低下し、消耗し、あるいは消滅する「交換用部品」(以下、「消費部品」という)を含む。例えば、充電池、乾電池、活性炭フィルター、臭い分解フィルター等である。
また、前記洗剤は、粉末の合成洗剤、粉石けん、液体洗剤、タブレット型洗剤を含んでいる。
洗浄装置1Eの消費材とは、液体洗剤、粉末又は固形の洗剤、柔軟剤、漂白剤、界面活性剤等である。
実施の形態1において、「状態情報A」とは、前記消費材の残量や、残存率等を示す情報や、消費材の量が少なくなって本来の運転ができなくなるまでの期間や時間を示す猶予時間(期間)情報、あるいは、消費材の量が少なくなって本来の運転ができなくなるまでの運転の回数情報を含む。つまり、消費材の残量センサー(重量センサー等)から得た情報そのもの(例えば、洗剤の重量)と、それを基礎に推定式や機械学習によって運転可能期間や回数等を算出した予想値の情報(判定基準で複数に分類したものを含む)でも良い。
実施の形態1において、電気機器1から外部へ送信される前記「状態情報A」には、後述する計量データMDを含む。例えば、後述する「第1の計量データ」MD1を少なくとも含む。計量データとは、例えば「重量300g」のような計量値を含む。
更には、「状態情報A」は、前記消費材の計量データMDで示される残量や、残存率、前記猶予時間情報等を、電気機器のユーザーUSに伝えるための、メッセージ情報でも良い。例えば、「あと1回で洗剤が終わります」や「タンクの中の洗剤が残り少なくなりましたので、補充をお薦めします」等のメッセージが1例である。
実施の形態1において、「状態情報A」とは、1つの電気機器1から1度だけ送信する情報に限られない。例えば、1つの電気機器1において、1つの消費材(例:洗剤AA)と、他の洗剤類(例:柔軟剤BB)とを使用している場合、洗剤AAの残量(重量等)を1度計量した計量データMD1Aと、柔軟剤BBの残量(重量等)を1度計量して取得した計量データMD1Bとを、一括して送信する場合と、それぞれの計量時期に合わせて送信する場合の、2つのケースのどちらでも良い。
また、後述する「消費部品」のデータ(累積使用時間情報等)と、前記したような洗剤等の消費材の計量データとは、性格や取得タイミングが異なる場合、別々のタイミングで外部(サーバー等)に送信して良い。
電気機器1の「運転情報」とは、電気機器1が運転している状態を示す各種情報をいい、運転のパターンや各種の運転時間、消費電力、定格能力(例えば、最大加熱能力や最大冷却能力等を含む)等の情報を含む。また、主電源を投入されて運転開始の準備段階にあることを示す起動信号や、停止を示す停止信号、運転回数、最初に設置してからの累積の運転時間等の情報も含む。例えば、食器洗浄機では、洗浄工程の開始と終了の情報が、運転情報の1種である。
(その2.実施の形態1の構成)
本開示に係る実施の形態1は、図1~図33に記載している。
図1について説明する。
図1は、実施の形態1を示した消費材の残量管理システムの構成図1である。図1から明らかなように、消費材の残量管理システムは、電気機器1と、スマートフォン等の情報処理端末器(以下、「通信端末」と呼ぶ場合がある)200と、インターネット等の広域公衆ネットワーク(以下、「ネットワーク」という)NWと、第1サーバー20で構成されている。
前記第1サーバー20は、情報処理や消費材の残量判定等、データ記憶など、機能別に分けた複数のサーバーで構成しても良いが、説明を簡単にするために、図1では1つのハードウエア上に、各種の機能を備えたものとして図示している。
前記第1サーバー20は、消費材データベース28や電気機器情報保持部23が保有する情報を、最新の情報にするために、1つ又は複数の情報提供サーバー20NにネットワークNW経由で接続される。情報提供サーバー20Nは、例えば、1つの電気機器1のメーカーの保守点検サービス部門の専用サーバーであり、また、複数種類の洗剤を製造・販売している企業が運営し、当該洗剤の用途や機能等の情報を発信しているサーバーである。
この実施の形態1の電気機器1は、家庭用又は業務用の食器洗い乾燥機1Eである。電気機器1は、1つの家庭において、この食器洗浄機(食器洗い乾燥機)1E以外に複数個設置され、前記ネットワークNWを介して前記第1サーバー20にそれぞれ接続されている。
また、別の家庭や事務所に設置された電気機器1も、図示していないが、前記ネットワークNWを介して前記第1サーバー20にそれぞれ接続されている。
なお、ネット通販を提供するオンラインショップ等の電子商取引を行うECサイトが、前記ネットワークNWに接続されているが、図示を省略している。
この図1と図5で示した電気機器1は、前述したように食器洗い乾燥機1Eだけである。食器洗い乾燥機1Eは、食器類を収容する洗浄槽15(図4と図5参照)を内蔵した筐体14(図5参照)と、水道に連結された給水管(図示せず)や、排水路に接続された排水管(図示せず)、更に図7に示しているように、洗浄(給水)ポンプ49、排水ポンプ52等を備えている。なお、ここでいう給水ポンプ49や排水ポンプ52等は、後述する機能発揮部9を構成する動力発生部品である。
前記洗浄槽15は、底のある箱型形状であり、上面全体に開口がある。
この洗浄槽15は、筐体14の内部に格納された状態で、その開口が後述する上蓋64によって閉鎖される。つまり、洗浄槽15の内部が密閉された空間、すなわち、洗浄空間WSとなる。
制御部2は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成された中央処理装置(CPU:図示せず)を使用しており、半導体記憶装置(フラッシュメモリーやROM、RAM)などの記憶手段(図示せず)と、時刻を計算する計時手段(時計回路:図示せず)とを内蔵するか、又はそれらを別に設けても良い。図1では、計時回路5を別に設けている。
この図1で示した制御部2は、記憶部10に格納した制御プログラムを実行することによって、電気機器1全体の制御と各種の処理を行う。また、後述するように前記状態情報Aを前記ネットワークNW経由で外部へ送信するように構成されている。
前記したように、時刻を計算する計時手段(時計回路)に相当する計時部5を設けているので、食器洗浄動作に関する日時データも制御部2が取得できる。なお、計時部5は、内蔵した電池によって長期間の経過時間も計測しており、電気機器1が最初に通電開始された時期からの経過日数のデータも記憶部10に蓄積している。
3は、音声報知機能と文字や図形の表示機能を有する報知部である。4は、その報知部3の一部を構成する表示部であり、液晶表示画面や発光ダイオード(LED)等を備えている。
4は、ユーザーUSのタッチ操作や押圧操作を受ける各種入力キー、入力ボタン等の操作部(図示せず)を配置した入力部であり、食器洗い乾燥機1Eの前記筐体14の前面に露出している。なお、入力部4は、図3に示すように前面操作部54と、ドア44の天面表示部56Uに設けた上面操作部54U(図示せず)との、2個所に設けても良い。
入力部4は、タッチ操作による入力方式を採用したものではなく、ユーザーUSの発声を受けて電気信号に変換する音声入力装置でも良く、これらを併用しても良い。また、ユーザーUSの指先の動作を非接触で検知したり、ドア44等の物体を指先で軽く叩いた際の音(ノック音)を取得したりして、入力用電気信号に変換する手段を採用しても良い。
6は、電気機器1に関する各種情報を記憶させている機器情報保持部である。ここでいう「機器情報」とは、前記機器識別情報を含んでいる。また、後述する消費情報取得部11のための、消費材の消費に関する基本的な情報も有している。例えば、標準的な食器の量を、通常洗浄コースで洗浄した場合に消費される液体洗剤42の消費量も「○○g」のように、例えば重量値で記憶させてある。また、その場合、洗剤を投入するタンク16(図6参照)の有効容積のデータも保有しているため、液体洗剤42の最大収容量(重量)のデータも保有している。
7は、商用電源(図示せず)から、例えば、電圧が100V(ボルト)又は200V、周波数50Hz又は60Hzの交流電力が供給される電源部である。なお、前記入力部4に配置した主電源スイッチ(図示せず)の操作部を操作すると、前記電源部7に対する商用電源の供給を開始又は遮断することができる。但し、キッチン家具等の中に設置されたビルトイン式の食器洗い乾燥機1Eの場合には、電源コード(図示せず)は家屋の給電部に常時接続され、ユーザーUSがその都度、抜き差しできない構造になっている。
8は、通信部である。この通信部は、通信部Aと通信部Bとの、2つから構成されている。通信部Aは、前記通信端末200との間で通信できるように、近距離の無線通信規格の1つになっているBluetooth(ブルートゥース)(登録商標)の通信方式に適合したものである。一方、通信部Bは、ネットワークNWのアクセスポイントとなる無線ルーター251(図3参照)との間で通信できるように、WiFi(登録商標)等の無線LANによる通信方式を使用したものである。
通信部8が、前記状態情報Aを発信する場合、この状態情報Aの送信元が受信側で特定できるように、前記機器識別情報が紐づけされて送信される。従って、前記状態情報Aを受信した第1サーバー20は、どのユーザーUSの、どの電気機器1からの状態情報であるかを識別できる。
9は、機能発揮部である。機能発揮部9とは、電気機器1の種類や用途によって異なる。この実施の形態1の例では、電気機器1として食器洗い乾燥機1Eの場合を主体に説明するため、機能発揮部9とは、食器を洗浄し、乾燥する機能を達成するための構成が該当する。
前記機能発揮部9の詳細は、図5と図7で説明するが、機能発揮部9には、電気機器1が食器洗浄機(以下の説明では、乾燥機能も有した、食器洗い乾燥機を含む)1Eの場合、食器に対して温水等の洗浄水を噴射するシャワーノズル50(図5参照)と、洗浄水を供給する洗浄ポンプ(給水ポンプ)49が、機能発揮部9Wに該当する。なお、洗浄水を食器等の上方から散布する形態では、前記シャワーノズル50は、シャワーヘッド50と呼ぶ場合があり、また、これら両者を設けても良い。
更に、洗浄するための温水を作り、また洗浄後の食器を乾燥させるための電気ヒーター51、洗浄後の水を排出するための排水ポンプ52、洗浄槽15の内部空間に熱気を充満させるための送風ファン53等が機能発揮部9Wに該当する。
また、洗浄槽15の外側で、かつ前方側に、専用のタンク16(図5参照)に溜めてある、専用の液体洗剤42(図5参照)を投入する洗剤供給部43も、機能発揮部9Wの一部である。
以下の説明では、食器洗浄機(食器洗い乾燥機)1Eの機能発揮部9は、洗浄部9Wと呼ぶ場合がある。食器以外の洗浄を行う機器を含めて包括的に呼ぶ場合は、「洗浄装置」1Eという。
前記制御部2は、前記機能発揮部9に対して駆動用や速度制御用又は停止用の各種電気信号を与えて、当該機能発揮部9の動作を制御する。
前記制御部2の制御内容は、電気機器1の前記「運転情報」OSとして前記通信部8から後述する第1サーバー20に発信される。例えば、電気機器1の運転開始の前に、主電源が投入された場合には、運転信号の1種である起動信号SS(運転情報OS1)が第1サーバー20に発信される。
11は、この電気機器1の特徴部の1つでもある消費情報取得部である。この消費情報取得部11は、詳しくは図6で説明するが、電気機器(食器洗浄機1E)1で使用する消費材の1つである「専用の液体洗剤42」の消費量を、計量部12で計量した結果のデータ(第1の計量データMD1)を受け付ける。そして、その計量結果を示すデータを保持する機能がある。
また、消費情報取得部11は、前記計量部12で計量した結果(液体洗剤42の重量値)を、時系列で蓄積し、その変化量、変化率を示すデータ(第2の計量データMD2)も生成し、保持する機能を有する。
消費情報取得部11は、1回の運転(主電源ON~主電源OFF)の度に、1回の運転で消費する消費材(液体洗剤42等)の消費量を算出する。この結果、一定期間や一定回数の運転で消費する消費量の平均値も、随時生成し、記憶データを更新している。つまり、洗浄運転を行った時点で毎回更新して、最新のデータとして保持している。なお、第1の計量データMD1と第2の計量データMD2を総称して、以下の説明では「計量データMD」と呼ぶ。
消費情報取得部11で取得した消費材(この場合、液体洗剤42)の量は、最終的には前記機器情報保持部6に送信され、保持される。その際に、消費材の量に応じて、前記「状態情報A」が生成される。
例えば、消費材(この場合、液体洗剤42)の量が少なくなっており、1回の通常の食器洗浄で使用する想定使用量しか残存していない状態であった場合には、例えば「洗剤終わります。補充して下さい」のような、ユーザーUSの行動を促す「推奨メッセージ」の情報や、洗剤切れを示す特定の「警報」発信指令を制御部2に求める「警報処理」のための情報が、前記「状態情報A」の1種として生成される。
前記状態情報Aは、制御部2の指令によって前記通信部8から外部へ送信される。また、制御部2は、前記「状態情報A」を随時取得し、前記報知部3によって消費材の残量について報知する。消費材が規定量を満たしていない最悪の場合は、入力部4から洗浄の開始指令を受けても、機能発揮部9に指令を出し、洗浄動作を開始しない。
13は、制御部2と機器情報保持部6、消費情報取得部11及び機能発揮部9等の相互間を接続しているバス(バス型ネットワーク)である。
この実施の形態1では、機器情報保持部6では、食器洗浄動作の期間中に無秩序に「状態情報A」を生成していない。つまり、計量部12で液体洗剤42の残量を計量するタイミングや、通信部8から外部に状態情報Aが送信されるタイミングは、前記制御部2によってコントロールされている。
この図1に示した制御部2、機器情報保持部6、消費情報取得部11の各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウエアであっても良いし、メモリーに格納されるプログラムを実行するプロセッサであっても良い。
処理回路がプロセッサである場合、制御部2、機器情報保持部6、消費情報取得部11の各機能は、ソフトウエア、ファームウエア又はソフトウエアとファームウエアの組合せによって実現される。ソフトウエアとファームウエアは、プログラムとして記述され、メモリーである記憶部10に格納される。プロセッサは、記憶部10に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部2、機器情報保持部6、消費情報取得部11の各機能を実現する。
これらプログラムは、制御部2、機器情報保持部6、消費情報取得部11の制御手順を、マイクロコンピュータに実行させるものである。なお、記憶部10とは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリーが代表的なものである。
引き続き、図1について説明する。
20は、前記第1サーバーである。
制御部21は、第1サーバー20の全体の制御を担当しており、例えば、マイクロコンピュータ等で構成された中央処理装置(CPU:図示せず)と、半導体記憶装置(フラッシュメモリーやROM、RAM、HDD)などの記憶部22と、時刻を計算する計時手段(時計回路:図示せず)とを内蔵するか、別個にそれぞれ設けても良い。
この図1で示した制御部20は、後述するユーザー特定部24、電気機器情報保持部23、判定基準記憶部25、消費材データベース28、コマンドデータ生成部31及びリスト化履歴部33等の各機能部を制御して、第1サーバー20の機能を実現する。
この図1に示したユーザー特定部24、電気機器情報保持部23、判定基準記憶部25、消費材データベース28、コマンドデータ生成部31及びリスト化履歴部33等の各機能は、処理回路によって実現することでも良い。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウエアであっても良いし、記憶部22に格納されているプログラムを実行するプロセッサであっても良い。例えば、記憶部22に格納されたプログラムによって、前記ユーザー特定部24、電気機器情報保持部23、判定基準記憶部25、消費材データベース28、コマンドデータ生成部31等の各機能が、ソフトウエアで実現されても良い。
電気機器情報保持部23は、各種電気機器1に関する各種情報を、前記機器識別情報毎に記憶させている。
例えば、食器洗浄機1Eのモデル番号A001と、食器洗浄機1Eのモデル番号A002は、別々のデータベースがあり、モデル番号毎に対応する食器洗浄機1Eの情報を保有している。特に、標準的な食器の量を、通常洗浄コースで洗浄した場合に消費される洗剤の消費量も「○○g」のように、例えば重量値で記憶させてある。また、その場合、液体洗剤42を投入するタンク16(図5参照)の有効容積のデータも保有しているため、その液体洗剤42の最大収容量(重量)のデータも保有している。
23Rは、各種電気機器1から送信された前記「状態情報A」を、当該電気機器1の機器識別情報別に記憶させている機器消費材データベースである。
各種電気機器1に対応する消費材の各種情報(例えば、洗剤のメーカー名、洗剤の商品名、1個当たりの洗剤重量、容量等)は、消費材データベース28に記憶させている。
前記消費材データベース28は、消費材(例えば、特定の液体洗剤)が使用される電気機器の種類を示す「製品カテゴリー」、消費材を製造するメーカー(業者)の名前を示す「製造業者名」、消費材の種類を示す「商品カテゴリー」、消費材を識別可能な識別子を示す「商品識別情報」、消費材の正式名前を示す「商品名」、及び消費材の販売単位(本数、個数等)や容量を示す「容量又は重量情報」等の各種情報を含んでいる。
消費材データベース28の情報は、後述するスケジュール決定部26の更新指令を受けて定期的又は、前記「製造業者名」に示した製造業者からの通知を受けて、随時更新される。例えば、前記情報提供サーバー20NからネットワークNW経由で消費材データベース28は、自身の保有情報を随時更新、充実化できる。
図1において、24は、ユーザー特定部である。
このユーザー特定部24は、電気機器1を使用する(登録した)ユーザーUSに関する情報(ユーザー情報)を保持している。ユーザーUSを一意に特定するため、ユーザーUS毎に発行した「ユーザーID」と、ユーザーUSの家族(構成員)であることを示す「家族ID」と、にそれぞれ対応した情報を保持している。
更に、このユーザーID又は家族IDと、前記機器識別情報とは、紐づけられているため、特定の電気機器1とユーザーUS及び家族の関係が把握できる。
なお、説明を簡単にするため、図1には記載していないが、前記した「施設識別情報」別の「施設ID」も第1サーバー20が発行しており、当該「施設ID」は、前記「ユーザーID」と紐づけられていて、施設IDの情報は、前記ユーザー特定部24に格納されている。従って、1人のユーザーUSが、自宅と事務所等に対応させて、複数のIDを第1サーバー20に登録すれば、その事務所又は自宅別に、前記状態情報Aを格納したり、取り出したりすることができる。
図1において、25は判定基準記憶部である。
この判定基準記憶部25は、消費材の残量を判定する基準となる判定基準データを記憶している。
前記判定基準データは、後述する音声認識部32から提供されたテキストデータと照合できるように、所定の「キーワード」と「残量レベル」とを、互いに紐づけした関係で、記憶させてある。
前記キーワードには、消費材に関連する種々の語句を含んでいる。例えば、電気機器1が、洗濯機や食器洗浄機等の洗浄機器の分類では、「洗剤」、「柔軟剤」、「タンク」等のキーワードが用意されている。他の種類の電気機器1では、例えば、電気掃除機においては、「交換部品」、「フィルター」、「紙パック」、「電池」等のキーワードが用意されている。
一方、前記「残量レベル」は、消費材の残量や補充、交換等の必要性、を段階的に示すものである。そして、この残量レベルは、消費材の種類に応じ、また補充や交換の必要性によって、複数の段階(レベル )に区分されている。
前記「残量レベル」は、例えば、「満量」、「充分レベル」、「許容レベル」、「少量」等に区分されている。「満量」や 「充分レベル」は、残量が多く、未だ補充する必要のないことを示すものである。また、「少量」レベルに紐付けされたキーワードには、例えば「補充したい」、「無くなる」などの、ユーザーUSの希望や見込みを示すような、ワードが含まれても良い。
更に、この判定基準記憶部25には、後述する「緊急度」の判定のための判定基準データが、消費材の種類と電気機器1の機器識別情報毎に、一覧表(テーブル形式)で格納されている。
電気機器1として、前述した食器洗浄機1Eでは、機器情報保持部6において状態情報Aを保有しており、計量部12で計測した液体洗剤42の残量等の計量データMDから、当該液体洗剤42の補充要否まで制御部2が判定できる。このため、第1サーバー20側では、前記液体洗剤42の補充の要否を判定する機能は、本来は必要ない。
しかしながら、この第1サーバー20には、当該食器洗浄機1Eだけではなく、各種の電気機器1が接続され得る。その中には、電気機器1単体で消費材の補充要否を判定できないものも存在し得る。そこで、この実施の形態1では、第1サーバー20側においても、電気機器1の種類や特性を、前記機器識別情報から特定し、使用される消費材を特定して、その消費材の残量を判定し、補充や交換の要否、緊急度を、制御部21が判定できるようになっている。
図1において、26は、スケジュール決定部である。
このスケジュール決定部26は、カレンダー機能を有しており、少なくとも1年間(最大365日間)におけるイベントの予定情報を記憶させることができる。
スケジュール管理機能自体については、既に多くの特許文献で提案されている。この実施の形態1では、電気機器1の前記入力部4によって、各家庭や事務所、店舗等に居るユーザーUS毎のイベント(例えば、買い物、外出、調理開始等)の予定日と開始予定時刻(又は、時間帯)が登録できる。
前記スケジュール決定部26に、イベント情報を記憶させておくと、記憶された日時になると、前記スケジュール決定部26から通知が出される。通知の形態は、前記電気機器1であれば、表示部3Dで表示したり、報知部3から音声で報知したりすることである。また、ユーザーUSが所持する通信端末200に向けて通知を発する方法(「プッシュ型通知」ともいう)でも良い。
電気機器1が起動している場合には、前記スケジュール決定部26から登録されたイベント情報に基づいて、当該電気機器1に対して、通知が行われる場合がある。
また、1つの家庭や事務所等にある事前に登録された電気機器1毎に、ある時刻になると、一斉に消費材の残量情報を含めて、前記「状態情報A」の提供を求める指令を発することもある。
この場合の「指令」は、後述する「コマンドデータ(コマンド指令)CDの1種である。また、前記コマンド指令は、通信端末200を通じても発信を指示することができるため、ユーザーUSは自宅の複数の電気機器1について、買い物等に出掛ける際に、一斉に消費材の残量情報を、通信端末200で収集することもできる。但し、全ての電気機器1がコマンドデータCDを受信し、応答する訳ではなく、主電源を切ってある電気機器1は受信ができないことから応答できない。また、電源が投入されて稼働中の電気機器1であても、運転内容によっては外部からのコマンドデータCDを直ぐに受信しない場合もある。これらの事情を考慮し、第1サーバー20では、各電気機器1からの消費材の状態については、各電気機器1からの状態情報Aを受信した段階で、機器消費材データベース23Rに随時蓄積し、通信端末200からのデータ照会(買い物リストPLの提供要求)に対応できるようにしている。
ユーザーUSが保有又は管理している電気機器1について、当該電気機器1で使用している消費材が消耗して残量が少なくなっていることや、あるいは長期使用に起因して機能が低下した等により、部品単位で交換が必要となっていることを知るために、ユーザーUSに、入手が必要な消費材の情報を集約・表示したものが、「買い物リストPL」である。
前記スケジュール決定部26で、前記買い物リストPLの作成時刻をセットしておくと、そのセットされた時刻になると、最新の買い物リストPLが更新され、通信端末200に自動的に送信されるという便利な機能も保有している(前記、プッシュ型通知の1種)。
図1において、27は、判定履歴記録部である。
この判定履歴記録部27は、制御部21によって生成された消費材の補充や交換の必要性に関するリスト(前記、買い物リストPL)を、作成する過程の判定履歴を格納するデータベースである。なお、前述した食器洗浄機1Eのように、前記「状態情報A」によって特定の消費材について補充が必要な判定結果が含まれている場合には、その消費材の情報も前記買い物リストPLの中に記録される。
前記買い物リストPLは、少なくとも各家庭や事務所にある電気機器1の「機器識別情報」毎に記憶され、通信端末200単位毎、すなわち、登録されたユーザーUS毎に提供できるように、後述する機器消費材データベース23Rに格納してある。
この判定履歴記録部27は、制御部21によって生成された前記買い物リストPLの、判定基準等の数値や計算式等の最新版が保存される。一方、過去の買い物リストPLを作成時に使用した、判定基準等の数値や計算式等は、後述するリスト化履歴部33に格納してデータが一定の期間だけ保持される。
図1において、28は、前述したように消費材データベースである。
この消費材データベース28の情報は、前記スケジュール決定部26の更新指令信号を受けて定期的に自動で更新される。例えば消費材の販売業者等が情報を提供している前記情報提供サーバー20Nから、ネットワークNW経由で情報を取得し、随時更新される。
図1において、29は、前記通信端末200や電気機器1が、前記ネットワークNWを介して無線通信で取得できるアプリケーションソフトの提供部(以下、「アプリ提供部」という)である。
このアプリ提供部29のアプリケーションソフトをダウンロードすることにより、前記電気機器1や通信端末200は、第1サーバー20と円滑に情報を授受でき、また、当該第1サーバー20に対して各種処理(前記買い物リストPLに含まれるデータの提供を含む)を要求することができる。
また、電気機器1は、第1サーバー20から、食器洗浄機1Eの効果的な運転を示す制御プログラムの提供や、消費材データベース28に蓄積された消費材のデータの提供を受けることができる。更に、電気機器1は、前記状態情報Aの提供を求めるコマンドデータCDを受信して、最新の状態情報Aを第1サーバー20に返信することもできる。
図1において、30は、前記ネットワークNWを介して無線で通信を行う送受信部である。
この送受信部30は、電気機器1から前記状態情報Aを受信する。また、通信端末200からの要求を受けて、前記機器消費材データベース23Rに格納された消費材の在庫情報等を送信する。
すなわち、送受信部30は、通信端末200に対して、電気機器情報保持部23で保持する買い物リストPLの中から、指定された電気機器1に関連する買い物リストPLを送信することができる。
制御部21は、通信端末200からの要求信号に含まれる「ユーザーID」と機器識別情報(施設ID)とを利用して、特定のユーザーUSに関係する各種電気機器1の、買い物リストPLを抽出する。送受信部30は、これを通信端末200へ送信することができる。
このため、ユーザーUSが補充や交換すべき消費材に関する情報を、通信端末200によって網羅的に知ることができる。つまり、前述した食器洗浄機1Eについては、消費材として液体洗剤42に関する情報として、その洗剤のメーカーや販売業者名、商品名又は当該商品を識別可能な商品IDなどである。なお、この商品IDとは、例えば、インターネット等のネットワークNW等で検索できるような、二次元情報等の固有情報である。
図1において、31は、コマンドデータ生成部である。
例えば、食器洗浄機1Eで洗浄工程から乾燥工程までの一連の食器洗浄と乾燥運転を行う場合、1つの運転において、複数個ある洗浄メニューから1つを選択して実行する必要がある。
そのため、この食器洗浄機1Eでは、入力部4に設けた「洗浄コース選択」のボタン(又は入力キー)を操作して運転する場合(これを、「通常制御モード」という)と、通信端末200の操作によって選択された外部情報によって運転する場合(これを、「外部制御モード」という)の、何れでも可能である。
前記コマンドデータ生成部31は、前記外部制御モードの場合の運転条件(例えば、洗浄時間など)を決定するための指令を生成できる。この指令は、通信端末200の操作によって、通信部8を介して電気機器1が取得する。例えば、4人分の食器を洗浄・乾燥するコースから、6人分の食器を洗浄し、乾燥させるコースへ、前記コマンドデータCDによって変更することができる。
この実施の形態1において、前記コマンドデータCDとは、第1サーバー20から電気機器1の動作条件を設定する指令である。
例えば、運転内容を定めるコマンドデータCDは、電気機器1が食器洗浄機(洗浄装置1Eの1種)である場合、被洗浄物を洗浄できるように、洗浄液となる温水の生成手段(電気ヒーター等)や運転条件(洗浄時間、温水の温度、洗浄後の乾燥時間等の少なくとも何れか1つを含むが、これに限定されない)を指定する命令(指令データ)が含まれているものをいう。運転条件を変更するための、一連の動作プログラムの場合と、設定するためのパラメータの設定値や判定の計算式等を指定する場合の、何れも該当する。
実施の形態1において、前記コマンドデータCDは、以下の種類に分かれている。
(1)第1コマンドデータCD1:電気機器1の運転コースを指定するもの(例えば、食器洗浄機1Eにおいて「普通あらい」コースを指定する)。また、加熱調理器1H(図示せず)では、「炊飯」や「あたため」(マイクロ波加熱)等を指定するもの。
(2)第2コマンドデータCD2:電気機器1を指定した時間後、あるいは指定した時刻になると運転開始させる「予約モード」を指定するもの。例えば、食器洗浄機1Eでは後述する「予約コース」を指定するもの。
(3)第3コマンドデータCD3:電気機器1の状態情報Aの提供を求めるもの。少なくとも電気機器1で使用している消費材(例えば、液体洗剤42)の最新の残量(重量など)のデータの提供を求めるもの。
(4)第4コマンドデータCD4:電気機器1の運転条件を制限するもの及び停止させるもの。例えば、電力会社からの電力削減情報や逼迫情報を受けて、特定の電気機器1の最大消費電力を下げること(ピークカット)、又は前記予約コースで設定した予約内容を取り消したり、運転開始時刻を電力消費の集中時間帯を避けるように遅らせたりするという指令をいう。
第1コマンドデータCD1を受けた電気機器1は、その第1コマンドデータCD1の受信処理を完了した場合、即時に運転を開始する場合、安全上の観点から事前に電気機器1側の報知部3で報知し、入力部4(54)においてユーザーUSが何らの確認入力や運転開始入力を行った場合に初めて運転開始されるようにしている。なお、確認入力とは、音声入力を含んでいる。
以下の説明では、単にコマンドデータCDという場合は、これら第1~第4のコマンドデータCD1~CD4の、少なくとも何れかを含んだケースをいう。
電気機器1が外部からコマンドデータCDを取得する場合、前記した運転条件に従うことを要求する設定指令(コントロールコマンド)の信号を受ける。
この後に、更に電気機器1は、ステータスコマンド(状態確認)の信号を受ける。
これに対して電気機器1からは、前記設定指令(コントロールコマンド)の信号を受けて、電気機器1がどのような状態になっているのかを示す最新の状態を「ステータスコマンド・応答レスポンス(状態確認応答)の信号として返信する。
このような送信と返信を何度か繰り返すことで、第1サーバー20側からのコマンドデータCDに電気機器1側が制御される。以下の説明では、このような細かい説明を省略する。
なお、第1サーバー20が電気機器1の動作を定常的に監視する場合は、前記設定指令(コントロールコマンド)の信号の授受はなく、ステータスコマンド(状態確認)の信号と、これに応答した「ステータスコマンド・応答レスポンス(状態確認応答)」の信号との、2種類を所定の監視時間間隔(例えば5分間)で繰り返し交信して行う。5分間の監視期間中に、電気機器1側の状態が変化すれば、その時点で即座に「ステータスコマンド・応答レスポンス(状態確認応答)」の信号が第1サーバー20に送信される。
図1において、32は、音声認識部である。
通信端末200で受け付けたユーザーUSの発話情報は、第1サーバー20において、あらかじめ用意されているスタンダードコマンドに変換できる。
すなわち、通信端末200に発せられた発話情報は、その通信端末200において、テキストデータに変換され、その後、テキストデータ(音声入力信号)形式で、第1サーバー20に送信される。
第1サーバー20の音声認識部32は、送受信部30を介して、前記テキストデータ(音声入力信号)を受信し、記憶部22に記憶されているスタンダードコマンドに変換できるか否かを判断する。
音声認識部32は、前記発話情報(音声入力信号)のテキストデータからスタンダードコマンドとして用意されている各種コマンド(コマンドデータ)CDに変換することを、コマンドデータ生成部31に要求する。このため、通信端末200に対してユーザーUSが音声で指令内容を入力すると、対応する指令内容のコマンドデータCDがコマンドデータ生成部31で生成される。
このため、ユーザーUSが自宅にある(事前に登録してある)電気機器1の状態情報Aを、外出先や遠隔地から通信端末200を使用して、音声入力でも第1サーバー20から取得することが可能である。その際に、自宅の電気機器1の主電源が仮に切れていても、消費材の情報が第1サーバー20で取得されているので、何ら支障なく、消費材データを取得できる。
図1において、33は、リスト化履歴部である。
このリスト化履歴部33は、制御部20によって生成された前記買い物リストPLの、最新版以前の判定基準と、判定時の対象データ、計量データMD等が保存される。つまり、前記買い物リストPLが更新される度に、古くなった過去の買い物リストPLの作成時に適用した判定基準、例えば、補充の緊急性に関する閾値(例えば、液体洗剤42の残量50g以下は、「緊急度高い」と判別)は、順次このリスト化履歴部33に格納して保存される。
判定基準データは、一定の期間だけ保持される。
このリスト化履歴部33に保存された過去の買い物リストPLの基礎データ、判定基準等のデータは、保存の時期を基準にして時系列に並べられ、かつ、データ検索できるようになっているので、制御部21が、通信端末200を通じて、特定のユーザーUSからの要求があった場合、過去のデータの中から、電気機器1の機器識別情報別で、しかも、消費材の種類別に、消費材の残量等の情報を提供することができる。なお、電気機器1の入力部4の特定のキーを押すと、リスト化履歴部33に保存された買い物リストPLのデータを、第1サーバー20が要求元の電気機器1宛てに送信するようにしても良い。
34は、制御部21と電気機器情報保持部23、判定基準記憶部25、コマンドデータ生成部31、リスト化履歴部33、送受信部30等の相互間を接続しているバス(バス型ネットワーク)である。
次に、図2について説明する。
図2は、実施の形態1の消費材の残量管理システムで使用する通信端末(情報処理端末器)200の構成を示すブロック図である。
電気機器1は、スマートフォン等の通信端末200との無線通信によって、各種データを取得できる。なお、前述したように、1つの家庭内において、通信端末200は、電気機器1との間で、Bluetooth(登録商標)等の通信方式による無線通信を行う。
通信端末200は、屋内においては、そこに設置された特定の無線ルーター251(図3参照)を介して前記ネットワークNWに繋がる。そして、ネットワークNWを介して外部空間にある第1サーバー20にアクセスすることができる。
通信端末200は、アプリソフト提供部29から制御用アプリケーションソフトをダウンロード(読み込み)することにより、電気機器1の「遠隔制御」を実現することができる。ここでいう「遠隔制御」とは、前述した外部制御モードを使用した制御のことである。つまり、ユーザーUSは、屋外の遠隔地に居ても通信端末200を利用して、前記ネットワークNW経由でコマンドデータCDを、目的とする家電機器1に送信できる。
前記通信端末200は、ユーザーUSが気軽に携帯して屋内や屋外、その他外出先等で通話やデータ(メール情報を含む)の通信を行える。屋外の情報提供サイトから情報をダウンロードしたり、メールを送信・受信したり、遠隔操作信号を発信できる機器であるが、通話できない端末機器でも良い。なお、小型の携帯用パーソナルコンピュータも、通信端末200の一種である。
本実施の形態1における通信端末200には、各電気機器1の入力部4に数センチメートル程度接近(又は接触させても良い)した状態で、近距離通信で信号の授受をする機能を備えている。なお、この近距離通信とは、Near Field Communication(略称:NFC)として知られている無線通信の国際規格技術のことである。
このNFCの通信では、電気機器1側に、いわゆる無線タグ(NFCタグ)が埋め込まれている。
一方、通信端末200側から制御データ(コマンドデータCD)を電気機器1のNFC記憶部(図示せず)へ送り、電気機器1を、前記制御コマンドに従って制御することもできる。
図2に示す通信端末200について、以下の通り詳しく説明する。
スマートフォン等の通信端末200は、通信部210と、通信制御部211と、端末制御部(中央処理装置:CPU)212と、ROM及びRAM213と、スピーカ214と、タッチ式の操作部215と、表示画面(タッチ式入力機能あり)を有する端末側表示部216と、電気機器データベース(記憶部)217と、姿勢検知部218と、遠隔操作情報生成部219と、記憶部220と、買い物リスト作成部231と、通信販売処理部234と、を有している。
前記通信部210には、近距離無線通信用のNFC入出力部221を有している。このため、ネットワークNW経由の無線通信と、近距離無線通信(NFC)の2つの経路を利用できる。
222は、ユーザーUS等の音声を入力信号に変える音声入力部である。
前記タッチ式の操作部215、端末側表示部216及び音声入力部222とは、ハードウエア上では一体化されて、表示操作部225となっている。なお、前記音声入力部222からの音声信号を解析し、用語検索、情報検索等を行う検索部は図示していない。検索部は、この通信端末器200の内部に備えても良いし、外部の第1サーバー20に備え、通信端末器200の外部に検索機能を持たせることでも良い。
前記姿勢検知部218は、ジャイロセンサーや加速度センサー、重力センサーなどの各種センサーが搭載されており、通信端末200の傾きや向きを検出することができる。これにより、通信端末200の上下方向を検出した信号を前記端末制御部212に出力する。
前記端末制御部212は、前記姿勢検知部218からの検出信号を受けて、前記端末側表示部216の表示方向を制御する。
前記端末制御部212は、電気機器1の通信部8から受信した信号を、前記遠隔操作情報生成部219に入力する。
前記端末制御部212には、音声処理部230と、映像処理部232と、電気機器選択部232と、映像処理部233と、遠隔操作情報生成部219と、をそれぞれ有している。なお、これら遠隔操作情報生成部219、音声処理部230、電気機器選択部232、及び映像処理部233は、全体が1つのコンピュータプログラムによって機能的に実現されていても良いし、別々の処理回路で構成されていても良い。
映像処理部233は、カメラ用レンズ(図示せず)を介して撮影した映像(静止画、動画を含む)を分析・処理する。例えば、ユーザーUSが、販売店等で撮影した液体洗剤42のボトルや外装箱から、消費材を特定する情報を生成する。
音声処理部230は、音声入力部222で受け付けたユーザーUSの発声を、所定のフォーマットの音声信号に変換する。
前記電気機器データベース217は、電気機器1の表示部3Dと報知部3のための報知情報(画像情報を含む)を生成するため、電気機器1の「報知用データ」223を保有している。
また、前記電気機器データベース217は、電気機器1の制御部2用の「遠隔操作用データ」224も保有している。
更に、前記電気機器データベース217には、電気機器1から取得した状態情報Aを格納することができる。
更に、前記電気機器データベース217には、電気機器1から取得した消費材データ227と、通信端末200で生成した買い物リストデータ228とを、それぞれ格納することができる。
前記報知用データ223と遠隔操作用データ224は、最初からこの通信端末200に記憶させておいても良いが、情報提供手段である第1サーバー20に、ネットワークNWを介して接続し、その第1サーバー20(アプリソフト提供部29)からダウンロードしたものでも良い。つまり、報知用データベース217は、固定的に記憶させて構築しておく必要はなく、必要に応じて情報を取得して、一時的に揮発性のメモリーに格納した形態であってもよい。
前記遠隔操作情報生成部219は、電気機器1から前記端末制御部212経由で取得した信号と、前記表示操作部225からの入力信号とを、それぞれ処理し、電気機器1用の遠隔操作情報(前記「外部制御モード」用の制御情報)を生成する。つまり、コマンドデータCDを生成できる。
更に、前記遠隔操作情報生成部219は、前記第1コマンドデータCD1から第4コマンドデータCD4までを生成できる。
前記操作部225からの入力指令を受けて、前記通信部210から電気機器1に対してコマンドデータCDを送信する遠隔操作情報生成部219は、前記コマンドデータCDを前記通信部210から送信している間は、前記状態情報Aの取得動作を実行できないように、前記中央処理装置212によって制御される。
前記端末制御部212は、ROM・RAM213に格納されている制御プログラムに従って、通信端末200全体の処理を実行するものであり、処理を実行する過程で必要なデータをROM・RAM213から読み出したり、処理を実行する過程で生成したデータを、前記ROM・RAM213に格納したりする。
記憶部220は、半導体製の不揮発性メモリーであり、前記通信部210から読み込んだ各種電気機器1の情報を記憶させておくことができる。例えば、第1サーバー20からダウンロード(読み込み)した、特定の電気機器1の買い物リストPLの情報を一時的に保管することに利用される。なお、この買い物リストPLの情報は、電気機器データベース217の中に、抽出された消費材のデータとして格納される場合もある。つまり、端末制御部212でデータ処理した後の成果となるデータは、電気機器データベース217の中に格納することを基本にしている。
ユーザーUSが、通信端末器200の端末側表示部216の特定部位にタッチすると、このタッチ信号を基礎にして前記遠隔操作情報生成部219は、遠隔操作情報を生成する。
前記遠隔操作情報は、通信部210から電気機器1へ送信される。
電気機器1、例えば前記した食器洗浄機1Eが、既に電力部7に電源が供給されて起動済であれば、前記電気機器1の制御部2は、受信した前記遠隔操作情報を、コマンドデータCDとして扱う。なお、電気機器1が通信端末200の遠隔操作情報に応じて、全て動作する訳ではない。また、動作する場合でも、コマンドデータCDに従って動作する範囲が一定の範囲に制限されている場合もある。例えば、発熱を伴う暖房機器や加熱調理器1Hの場合には、遠隔操作できる範囲が制限されており、例えば、加熱調理器1H(図3参照)の本体(外郭ケースやトッププレート170)(図3参照)から外部へ熱が放射される加熱源がある場合、その加熱調理器1Hへの通電は、遠隔操作信号では開始できないようにしている。つまり、加熱動作の開始を命令できない。
一方、遠隔操作情報を送信した通信端末200側では、前記遠隔操作情報に基づいて端末側表示部216の表示が変化する。つまり、通信端末200の表示操作部225における端末側表示部216の表示画面の内容と、電気機器1の表示部3Dの表示内容は、近似した内容と順序で変化するが、その変化のタイミングが、必ずしもリアルタイムでなくとも良い。また、電気機器1の種類によっては、通信端末200からのコマンドデータCDの送信は1回だけの場合もある。
通信端末200において、遠隔操作情報を生成し送信した場合で、電気機器1で正規の遠隔操作信号(コマンドデータCD)として取得されるは、各電気機器1側で定めた受信期間に受信したものだけに制限されている。この点は、図10で説明する。
また、通信端末200からの遠隔操作情報は、通信端末200で所定の確定送信キーを押した場合に、一括して送信される。
図2において、226は、端末識別情報保持部である。この端末識別情報保持部226には、この通信端末200を識別するための固有の番号が格納されている。なお、固有の番号とは、例えば、電話番号や通信端末器のメーカーが付した製造番号(シリアルナンバー)である。
図2において、229は、ユーザー情報保持部である。このユーザー情報保持部229には、この通信端末200を使用するユーザーUSを識別するための、ユーザーUSの情報(例えば、氏名などの情報)が格納されている。
図2において、235は、オプション設定部である。この通信端末200のユーザーUSが、自分のユーザーIDで第1サ-バー20に電気機器1を登録したあと、当該電気機器1を対象にして、例えば、「入手の緊急度:2日以内」のような緊急度の判定基準を、第1サーバーで定めた範囲で変更できる。
この場合の判定基準は、判定基準記憶部25に格納されており、ユーザーIDと機器識別情報によって、1つの電気機器1の判定基準が特定できる。ここでいう「緊急度」はユーザーUSが消費材を取得するまでの「日数」を、ユーザー自身が考慮して自由に設定できる。なお、3日以内は、デフォルト設定で全て「緊急」という分類になっているが、ユーザーUSの事情で、消費材取得に相当時間を要する場合等のケースでは、ユーザーUSが早めに警報を受けた方が良いため、例えば7日以内を「緊急度高い」という基準に変更しても良い。
前記「緊急度」と、「余裕度」の違いについて説明する。
前記余裕度は、前記電気機器1(食器洗浄機1E等)のメーカーが定めた1回あたりの運転で消費する標準的な消費量を参考にして、消費材の残量が少なくなって電気機器1の運転に支障が出る時点が到来するまでの日数に応じて定めたものである。つまり、メーカー側で余裕度の判定の閾値が決定されているので、同じ電気機器1であれば、全てのユーザーに適用される共通の指標と言える。
これに対して、「緊急度」はユーザーUSが消費材を取得するまでの「日数」を、ユーザーが考慮して自由に設定できる。例えば、3日以内は、デフォルト設定で全て「緊急」という分類になっていても、ユーザーUSの事情によってその閾値(3日間)を、1日にも、10日間にも変更できる。つまり、同じ電気機器(食器洗浄機1E)でも、使用するユーザーUSが異なるので、個々のユーザーUSの事情に合わせて柔軟に報知されるレベル、範囲を選択できるのは「緊急度」である。
前記余裕度は、例えば3段階で示すことができる。例えば、余裕度が大きいことを「A」又は「大」と文字で表示し、余裕度が中程度は「B」又は「中」のように表示することである。なお、文字や記号ではなく、表示部3D(図1参照)に、棒グラフのような図形で表示しても良い。
なお、電気機器1は、前記余裕度のデータを必ず生成するものに限られない。このようなデータの取得ができない電気機器1であっても、この実施の形態1の消費材の残量管理システムは対応できる。
次に、図3について説明する。
図3は、図1の消費材の残量管理システムを適用したネットワーク構成を示す説明図である。この図1に示した図は、1つの家庭(家屋HA)の中のキッチン家具121と、ネットワーク環境とを示している。
図3において、251は、1つの家屋HAに設置された無線ルーターであり、インターネット回線等のネットワークNWと、電気機器1とを無線で繋ぐことができる。
第1サーバー20は、図示していないが、他のサーバーと連携してクラウドサーバー300を構成している。
200は、スマートフォンやタブレット型端末等の情報処理端末器(通信端末)である。
前記キッチン家具121は、例えば、流し台を備えており、水道に繋がる給水栓(蛇口)165を有している。
このキッチン家具121には、ビルトイン式の食器洗浄機1Eが設置されている。
1Eは、電気機器1の1種である加熱調理器であり、この図3の例では、ビルトイン式の誘導加熱調理器又はビルトイン式のガス調理器である。
170は、加熱調理器1Hのトッププレートである。171は、ガスバーナーによる加熱部又は誘導加熱源による加熱部を示している。図3の例では、加熱部が3個所存在する例を示している。250は、金網等の通気性に富む構造の排気口カバーであり、加熱調理器1Hの内部にある加熱室(図示せず)で発生した高温の空気や水蒸気等を排出する排気口(図示せず)を覆っている。
前記食器洗浄機1Eは、キッチン家具121の前方側に洗浄槽15を引き出せるタイプであり、正面全体を構成しているドア44の最上部には、ユーザーUSがタッチ操作で入力ができる操作部54を横長に配置している。操作部54の左右中央部には、ユーザーUSの指先が挿入できる手掛け部55を形成している。操作部54は、図1に示した入力部4に相当する。
次に、図4について説明する。
図4は、図1の消費材の残量管理システムを適用したキッチン家具121を示す斜視図である。前記操作部54の正面(前面)には、洗浄運転中や主電源を投入している状態を示す前面表示部56Fを配置している。なお、ドア44の天面部にも天面表示部56Uを配置している。天面表示部56Uには、液体洗剤42の残量を数値や図形等で表示できる表示画面が配置されている。また、この天面表示部56Uにも、操作部54の一部としてタッチ入力式の入力キーを備えた上面操作部54U(図示せず)を設けても良い。
前記ドア44は、前後方向に一定の厚みがあるが、その厚みを利用して内部には収納空間45(図6参照)が構成されている。
収納空間45は、洗浄槽44の内部で発生する洗浄時の水蒸気が浸入しないように、周囲が囲まれた密閉空間になっており、タンク(容器)16を挿入するための開口部だけが外部と通じている。
図4において、57は、前記収納空間45の出入口を開閉自在に塞ぐ蓋である。この蓋57を開けて液体洗浄42を収容したタンク(容器)16(図6参照)を、ドア44の収納空間45に設置できる。つまり、図4に太い矢印で示しているように、前記タンク16は、ドア44の右側面から内部へ着脱自在に設置できる。なお、蓋57を完全に閉めると、収納空間45は、洗浄槽15の内部等の空間と遮断され、洗浄槽15側からの水蒸気等が浸入しないようになる。この蓋57は、ドア44にヒンジ(図示せず)によって回動自在に支持されている。
170は、加熱調理器1Hのトッププレートである。171は、ガスバーナーによる加熱部又は誘導加熱源による加熱部を示している。図3の例では、加熱部171が3個所存在する例を示している。171Lは、トッププレート170の中で、中央から左側にある加熱口、171Mは、中央の加熱口、171Rは、右側に位置している加熱口である。
次に、図5について説明する。
図5は、図1の消費材の残量管理システムを適用した食器洗浄機(洗い乾燥機)1Eの簡略縦断面図であり、ドア44を前方に最大限引き出した状態を示している。
67は、食器洗浄機1Eの外郭を形成する筐体(本体ケース)14の内部空間である。58は、筐体14の内側に前後方向に長く設置された固定レール、59は、この固定レール58に支持されて洗浄槽15と一体になって前後方向に移動する可動レールである。
図5に示すように、筐体14の底部14Bには、キッチン家具121の内部設置面60と接触する脚部61が、前後左右に2個所ずつ設けられている。
筐体14の後方寄りには、後方の脚部61の位置を規制する規制部材62が、ネジ等の締結部材でキッチン家具121に取付けられている。そのため、食器洗浄機1Eは、キッチン家具121の内部の所定位置から不用意に移動しないようになっている。
64は、前記洗浄槽15が筐体14の内側に格納された状態で、その洗浄槽15の上面開口を閉鎖する平板状の上蓋である。
65は、洗浄槽15の内部に取り出し自在に設置された網状の棚又は籠であり、食器類66を乗せるために設置されている。棚65は、洗浄槽15の中に着脱自在に設置されている。50は、食器類66に対して液体洗剤42が混合されたお湯を噴射するシャワーノズルである。
121Aは、キッチン家具121の前面に形成した設置口である。この設置口121Aは、前記洗浄槽15がドア44と一体になって筐体14の中の正規の位置まで押し込まれた状態では、ドア44の上下及び左右端面と近接した状態で対面する。つまり、ドア44を押し込んだ状態では、ドア44の周囲4面(天面、下面、右側面、左側面)とキッチン家具121の設置口121Aとの間の隙間(対向間隔)は、数mm以下の大きさになる。
図4と図5に図示していないが、前記洗浄槽15とドア44は、駆動用モーター70(図7参照)を有したドア駆動装置86によって後方に引き込まれる。なお、ドア44を押し出すこともこの駆動用モーター70の動力で行われるが、押し出しをドア駆動装置86の動力で行わず、ユーザーUSが前方に引き出すという形態にしても良い。あるいは、初期の少し(例えば10cm程度)の開放だけを、バネや前記駆動用モーター70の動力によって行わせても良い。実施の形態1は、この「初期の一定範囲押し出し」の形態を採用している。
この実施の形態1では、ドア44は洗浄槽15と共に、駆動用モーター71を有したドア駆動装置86によって、押し出された状態から筐体14の内側に引き戻される。つまり、ユーザーUSが操作部54に軽くタッチした場合、ドア44を前方位置から格納位置まで移動させることができる。なお、操作部54のタッチ操作によらず、音声入力やその他の方法によって前記ドア駆動装置86により、ドア44の開放又は閉鎖の何れか、または両方の指令を与えても良い。
次に、図6について説明する。
図6は、図3~図5に示した食器洗浄機1Eにおける、液体洗剤42の計量システム全体を、一部縦断面図で示した模式図である。
図6は、食器洗浄機1Eの洗浄槽15の前方側を覆い、かつ、その洗浄槽と一体になって前後方向に移動するドア44の一部を縦断面で示したものである。図5の丸で囲んだXの部分を拡大した模式図である。
図6において、44Fは、ドア44の正面(表面)を構成する前壁面である。44Bは、その前壁面44Fとの間に、横方向から見て縦長の長方形の収納空間45を形成する後壁面である。なお、収納空間45は、後壁面44Bの内側に別の部材を設けて、その部材との間に形成しても良い。
16は、前方(正面)側から見た外形形状が横に長い長方形のタンク(容器)であり、全体が透明なプラスチック材料から形成されている。
このタンク16の内部には、天井面に開閉自在に設けた蓋16Aを開けて、専用の液体洗剤42を注入できる。このタンク16は、図4に示す蓋57を開けて、右方向から収納空間45の中に設置できる。
前記収納空間45の前後方向の間隔は、前記タンク16の前後方向の厚さよりも僅かに大きいため、前記タンク16は、図5に示しているように、ドア44を食器洗浄機1Eの筐体14から前方に引き出した状態で、前記収納空間45の入口から簡単にその内部へ挿入できる。なお、タンク16は、挿入された状態では、前記収納空間45の内部で水平に保たれる。
35は、図1に示した計量部12の一部を構成する計量回路である。
36は、計量回路35からの信号を受けて所定の光を放射する指令を発する発光回路である。39は、この発光回路36の指令を受けて水位検知用の光を発する発光素子である。40は、前記発光素子39からの光を受光する受光素子であり、受光した信号を受光回路38に伝達する。
前記発光素子39と受光素子40は、前記前壁面44Fと後壁面44Bにおいて、互いに1つの水平線上で向かい合う位置に設置されている。
図6において、発光素子39から受光素子40に向かう破線の矢印は、前記した水位検知用の光線である。
例えば、タンク16の上下方向の中間位置に前記発光素子39が設置されている場合には、タンク16の内部に液体洗剤42が半分以上ある場合には、液体洗剤42の固有の色によって光の透過度が低くなる。従って、受光素子40の受光量は、閾値よりも低くなる。このため、液体洗剤42の残量は少なくとも50%以上あることが検知できる。
一方、液体洗剤42の表面が、この発光素子39と受光素子40を横切る水平線よりも下方にある場合には、液体洗剤42によって発光素子39からの光量が低下しないので、受光素子40の受光量は、閾値を超える。これにより、液体洗剤42の残量は50%未満であると計量回路35に判定される。
このように、前記発光素子39と受光素子40とによって、タンク16の内部に光の透過性の悪い(非透明な)適正な液体洗剤42があることが分かるので、適正な液体洗剤42ではない洗剤が透明な液体であった場合、そのような洗剤の質も検知できる。
前記発光素子39と受光素子40は、液体洗剤42の質量を計測できる、第3のセンサーを構成している。前記発光素子39と受光素子40の組み合わせを、上下方向に複数個設ければ、更に細かく液体洗剤42の量を検知できる。
37は、前記収納空間45の底部分に配置された重量センサーであり、液体洗剤42とタンク16の総重量を計測し、その計測結果を前記計量回路35にインプットする。この構成であるため、タンク16の内部に液体洗剤42が、どの程度あるかを重量計測結果から計量回路35は推定できる。なお、計量回路35は、事前にタンク16自体の重量が分かっているので、タンク16内部の液体洗剤42の正味重量を計測できる。また、重量センサー37の上をタンク16が真横に移動して収納空間45の所定位置に格納された状態では、当該タンク16の重心位置の真下を、前記重量センサー37の計測部が支えるように接触するから、タンク16の重量は重量センサー37が正確に計測できる。
16Mは、タンク16の下部に装着された永久磁石である。46は、タンク16を正規の設置位置まで挿入した場合、前記永久磁石16Mと近接して対向するリードスイッチ(磁気感応スイッチ)である。このリードスイッチ46は、前記計量回路35のタンク検知回路35Sの中に挿入されているため、正規の位置にタンク16が設置された場合、前記計量回路35はタンク16が設置されたことを検知する。93Aと93Bは、リードスイッチ46と計量回路35を接続した信号線である。
すなわち、前記永久磁石16Mとリードスイッチ46は、正規の位置にタンク16が設置された場合に、タンク16が正しく設置されたことを検知する信号を計量回路35に発信するため、タンク位置検出手段72と呼ぶ場合がある。
前記計量回路35(計量部12)から前記タンク16の設置検知信号が前記制御部2に届かない場合、図8で説明するステップS3の段階で「タンク設置忘れ」と警報が出る。また、前記タンク16の設置検知信号が届かないと、制御部2は、図8で説明するステップS6の運転開始指令を出すことができない。
なお、この実施の形態1では採用していないが、液体洗剤42にフロートを浮かべ、当該フロートの上下方向の位置を機械的又は光学的に検知して、液体洗剤42の残量を検知するようにしても良い。
この実施の形態1では、そのようなフロートを使用する構成よりも機構的な構成が少なく、しかも、液体洗剤42の量を非接触で検知できる方法として、発光素子39と受光素子40及び重量センサー37を採用している
48は、タンク16の液体洗剤42を洗浄槽15の中に投入する(電動)制御弁(又は、小型ポンプ)である。図1で示した制御部2の指令に従って、所定のタイミングで液体洗剤42を投入する。なお、制御弁48自体に流量制御機能が無い場合は、洗剤投入経路(管路)の途中に流量計を挿入し、流量計のデータに従って制御弁48を開閉させても良い。
次に、図7について説明する。
図7は、食器洗浄機1Eの主要な構成を示すブロック図である。
図7において、71は、水量検出部である。この水量検知部71は、例えば水位センサー等から成り、洗浄槽15の下部に予め設定された量の洗浄水が給水されたか否かを検知する。
17Sは、洗浄槽15の底部に溜められた洗浄水の水質を検知する水質センサーである。この水質センサーは、例えば「濁度センサー」として既に知られているもので良く、水の濁度を光学的に計測できるもので良い。また、PH値や電気伝導度等、他の物理的性質を分析する方法のセンサーを併用又は単独使用しても良い。なお、一定の大きさの管路に臨むように水質センサー17Sの検知部を設置し、当該管路の中を洗浄水が流れるようにして計測しても良い。
17は、後述する制御装置MCの一部を構成する水質判定部であり、洗浄工程の初期段階等、所定のタイミングで水質検知データを水質センサー17Sから取得する。あるいは、ユーザーUSが操作部54や後述する通信端末200によって、水質状態のデータを要求した場合、前記水質センサー17Sから水質検知データを取得し、水質の良否を判定して報知部3(表示部3D)で報知する。あるいは、通信端末200に対し、通信部8を介して当該判定結果を送信する。なお、前記「水質の良否」は、事前に用意してある水質判定基準データテーブルに従って、数段階に評価して提示しても良い。
前記水質判定部17の計測データ又は判定データは、制御部2にインプットされ、洗浄工程やすすぎ工程の途中において、追加的な液体洗剤42の投入や、すすぎ回数の追加の判定に利用される。
51は、前記電気ヒーターであり、図示していないが、第1のヒーター51Aと第2のヒーター51Bから構成されている。第1のヒーター51Aは、洗浄槽15内に設けられ、貯留された洗浄水を加熱する。
第2のヒーター51Bは、送風ファン53と洗浄槽15とを連通する風路に設けられ、洗浄槽15へ供給される外気を加熱する。上述した各種部品は、制御部2に電気的に接続されている。
前記送風ファン53は、洗浄槽15内部へ外気を供給するものであって、洗浄槽15内の高温多湿の空気を、ドア44に設けられた排気口(図示せず)を介して食器洗浄機1Eの筐体14の外部へ排出させる
温度検出部76は、洗浄水の温度を検出する。排水ポンプ52は、洗浄槽15に設けられており、洗浄槽15内の洗浄水を食器洗浄機1Eの外へ排出する。
給水弁80は、洗浄槽15の後部と筐体14の背面壁との間に設けられ、洗浄槽15への水道水の供給を制御する。洗浄ポンプ49は洗浄槽15に設けられており、洗浄槽15の底部に貯留された洗浄水を洗浄ノズル(シャワーノズル)50(図6参照)に圧送する。
81は、給水弁80の駆動回路、82は、電気ヒーター51の駆動回路、83は、洗浄ポンプ49の駆動回路、84は、排水ポンプ52の駆動回路、85は、送風ファン53の駆動回路である。
図6で説明した洗剤供給部43は、この図7に示す通り、前記制御弁48と駆動回路74を備えている。
前記報知部3は、液晶画面等の表示部3Dと、音声報知を行うための音声駆動回路(音声合成装置)78と、前記表示部3Dの表示動作を制御する表示部駆動回路79と、を有している。
図1で説明した計量部12は、この図7に示す通り、前記計量回路35と、重量センサー37と、制御弁48と駆動回路74を備えている。なお、制御弁48と駆動回路74は、図7では、洗剤供給部43に含めている
計量部12には、更に光学検知部として、前記発光回路36と受光回路38とを、それぞれ備えている。
35Tは、タンク16の天井面に開閉自在に設けた蓋16Aの開放を検知する開放検知回路である。
35Rは、前記蓋57を閉鎖位置に保つためのロック機構(図示せず)の状態を検知する検知回路である。例えば、ロック機構が解除になった場合には、蓋57が開放された状態にあることを示す信号(解除信号)を発する。なお、当該解除信号は、制御部2にインプットされる。
72は、前記タンク位置検出手段である。
この実施の形態1の食器洗浄機1Eは、前記ドア44と洗浄槽15とを、前方方向に駆動させ、ドア44を駆動モーター70の動力によって閉鎖させるための、ドア駆動装置86を有している。
ドア駆動装置86は、例えば、日本特許第4874142号公報や、特開2019-24678号公報等で提案されている。
この実施の形態1では、駆動用モーター70と、ピニオンギア(図示せず)、スライドシャフト(図示せず)と、閉検知スイッチ87と、を有している。1つの駆動用モーター70を正方向回転と逆方向回転させることで、ドア44の開放と閉鎖が行える。
更に、ドア駆動装置86は、前記モーター70を駆動する駆動回路89と、モーター70に過電流が流れるのを検知する過電流検知装置90と、が設けられている。過電流検知装置90は、前記駆動回路89の電流を計測し、計測した電流が予め設定された電流値以上になった場合に過電流として検知し、駆動用モーター70を保護する。
前記閉検知スイッチ87は、例えばリミットスイッチ等から成り、前記スライドシャフト(図示せず)の位置により、ドア44が閉じたことを検知すると、検知信号を前記制御部2にインプットし、前記駆動用モーター70の駆動を停止する。つまり、ドア44が筐体14の中の奥部まで引き戻されると、ドア44の駆動を停止させる。なお、ドア44の開放は、ドア44を最大限まで前方に押し出す構成ではないので、ドア開放時の「開検知スイッチ」は設けていないが、設けても良い。
前記ドア駆動装置86によってドア44を開放させた状態では、そのドア44は、ピニオンギア(図示せず)やスライドシャフト(図示せず)等の組み合わせが抵抗力となり、簡単には開放方向や閉鎖方向には不用意に移動しないが、所定の開放位置になった時点で、ドア44の移動を阻止するためのラッチ機構を設けても良い。また、ドア44を閉鎖位置で機械的に保持するラッチ機構を設け、前記モーター70の駆動開始時に、そのラッチ機構のロック状態を自動的に解除するようにしても良い。
図7において、MCは、前記制御部2や機器情報保持部6、記憶部10及び消費情報取得部11等を含む制御装置である。この制御装置は、例えば、1枚の回路基板の上にマイクロコンピュータを含む各種回路部品を実装して構成されている。
次に、図8について説明する。
図8は、実施の形態1において、消費材の残量管理システムを適用した電気機器として、食器洗浄機1Eの動作を説明するものであり、前記制御部2の基本動作を示すフローチャート1である。
図8において、ステップS1~S7は、制御部2が保有している、洗浄から乾燥までの一連の制御動作プログラムに規定された動作ステップである。なお、洗浄運転が開始された以後については、図示省略している。
最初に、前記入力部54にある主電源スイッチ(図示せず)の操作ボタンが押された場合(ステップS1)、次のステップS2では、制御部2が、異常の有無を判定する。例えば、機能発揮部9を構成している洗浄ポンプ49の電気的異常がなく、また、食器を収容した洗浄槽15からの水漏れがないこと等、各種センサー(温度検出部76や、水量検出部75等)の信号をチェックして、異常の有無を判定する。
また、この異常が無かった場合、このステップS2の段階では、表示部3Dが起動され、「異常がないので、食器の洗浄を開始できること」旨を表示する。
このステップS2の段階で、前記通信端末200又は第1サーバー20に対して、食器洗浄機1Eから起動情報を送信するような設定になっていた場合、この段階で通信部8から起動情報(最初の、運転状態データOS1)を無線で送信する。
次のステップS3の段階では、表示部3Dと報知部3によって、「洗浄コース」の選択等、必要な入力を入力部54で行うよう、入力を促すための報知と、音声ガイドを行う。なお、後述するように、この食器洗浄機1Eでは、液体洗剤42(消費材)を使用するので、この液体洗剤の残量が規定量より少ない場合には、この段階で補充するように表示部3Dで表示され、更に報知部3でも音声で報知される。
前記洗浄コースとは、洗浄運転の基本的な形態、種類を示すもので「洗浄モード」とも呼ぶ。
この実施の形態1では、洗浄コースは、例えば、「普通コース」、「念入りコース」、「予約コース」等である。
前記「普通コース」とは、例えば、食事後の食器を直ぐに洗う場合に選択すると便利であり、節水や時間短縮、省エネ等の面で有利である。
前記「念入りコース」は、汚れの多い食器や油分の多い食器等を念入りに洗浄する場合に選択すると便利であり、洗浄工程の時間が前記普通コースよりも長い。食後、時間が経過した食器類を洗浄する場合に選択が推奨されている。
前記「予約コース」は、設定してから一定の時間(例えば4時間)後に運転を開始すること、または逆に運転終了時刻を設定しておいて、運転の開始を洗浄装置1E側に任せるものである。この実施の形態1では、予約設定から4時間後に自動的に運転が開始されるような制御プログラムになっている。
これ以外にも、手洗いした食器類の乾燥だけを行う「乾燥コース」や、上述した各コースを組み合わせたコースもある。
更に、この食器洗浄機1では、前記「予約コース」は、通信端末200からの指令で洗浄運転を開始させることもユーザーUSが設定できる(これを「予約コース#2」と呼ぶ)。
前記第2コマンドデータCD2によっても、前記予約コースを通信端末200から設定できる。
ユーザーが予約コース#2の運転開始を忘れないように、この予約コース#2を設定した時点から一定時間経過毎にプッシュ型通知によって通信端末200に通知が行われる。例えば、3時間、3時間30分、4時間等、ユーザーUSが事前に選択した報知タイミングで、第1サーバー20経由で報知される。
ユーザーは、予約コース#2の運転開始の指令を求める通知を、端末側表示部216で知った場合、その端末側表示部216で所定の操作を行うと、コマンドデータCDが生成され、第1サーバー20経由で洗浄工程の開始を指令することができる。このため、ユーザーが仮に遠隔地に外出していても、遠隔地から食器の洗浄を指示できる。
次のステップS4では、表示部3Dには、待機(スタンバイ)状態を示す待機時初期画面(図示せず)が表示され、その待機時初期画面において、ユーザーUSへの使用上の注意情報の表示が行われる。
また、入力部54が、前記表示部3Dの表示画面(表示パネル)を使用したタッチ式入力部である場合には、前記待機時初期画面に、複数の洗浄コースの中から1つを選択するための、タッチキー部(アイコン)を表示する。なお、コマンドデータCDの受信動作に入ると前記待機時初期画面は、受信中であることを示す受信動作中画面に自動的に切り替わる。
次のステップS5では、必要な洗浄コース(運転モード)の選択が入力部54で行われたかどうかの判定を行い、入力されていた場合は、ステップS5は「Yes」となり、ステップS6に進む。
洗浄コース(運転モード)の選択が入力部54で行われていない場合には、入力が行われるまで一定時間(例えば、10分間)、繰り返しステップS5の判定が行われる。
なお、前記した液体洗剤の残量が規定量よりも少ない場合には、図12で説明するようにタンク16の内部に液体洗剤42が規定量以上補充されたことが検出されるまでは、ステップS6には進めない。
ステップS6では、入力部4の運転開始キー(ボタン)が押されたかどうかが判定され、押された場合には、「Yes」判定となり、ステップ7に進む。ステップS7では、洗浄ポンプ49が運転されて洗浄槽15の中に一定量の洗浄水が溜められ、また、その洗浄水を加熱する電気ヒーター51(第1ヒーター51A)の通電も開始される。
この後、洗浄水に前記液体洗剤42も、制御部2で決めた量だけ投入される。なお、前記予約コースでは、そのコースを設定した時点から4時間後に運転を開始するため、運転開始して液体洗剤42の投入が自動的に行われる。
温水となった洗浄水(前記液体洗剤42が混合されたもの)は、食器籠(棚65)に載置された食器類66に向けて、洗浄ノズル50から吹き付けられる。なお、前記洗浄ノズル50は、洗浄水の噴射の反作用で自ら回転し、複数の食器に対して満遍なく吹き付ける。こうして洗浄工程が実行される。
次に、図9について説明する。
図9は、実施の形態1において、食器洗浄機1Eの基本動作を示すタイムチャート1である。
図9において、S1~S7は、図8で説明した制御部2の動作ステップに対応したものであるので、図8と異なる部分を中心に説明する。
最初に制御部2は、主電源スイッチ(図示せず)がONになったことを検知し(ステップS1)、起動されたことを示すデータ(最初の、運転状態データOS1)を通信部8から外部へ送信する。
次に、表示部3Dを起動して待機時初期画面を表示した後、ユーザーUSに洗浄コース(運転モード)の選択を促す表示と、報知部3による同様な音声ガイダンスを行う(S4)。
ユーザーUSは、このような表示と音声報知が行われた場合、入力部54にある特定の入力キー(操作ボタン)を押して、外部の第1サーバー20に保有する特定の運転プログラムを、前記コマンドデータCDとして取得することができる。なお、実際の前記コマンドデータCDを取得するのは、通信端末200からである。そのため、事前に通信端末200と食器洗浄機1Eとの間で、最初の通信状態確立の段階で、当該通信端末200側に対して、通信部8から前記「機器識別情報」を始めとしたデータ(前述した、最初の、運転状態データOS1)を提供している。
その後、食器洗浄機1Eの通信部8は、直前で送信した前記機器識別情報を始めとしたデータの内容と、通信端末200から受信したコマンドデータCDの内容を照合する。なお、このようなデータの収集と照合は、食器洗浄機1E側で、一定の制限時間内に何度も実行される(図10で説明する)。なお、一定の制限時間内に、データ照合が終わらない場合は、通信が失敗したものとして処理される。
そして、通信部8から送信したデータの内容と受信したコマンドデータCDの内容(機器識別情報等において)に齟齬がないと判定すると、コマンドデータCDを正規のデータとして判定し、記憶部10の所定の記憶エリアにコマンドデータCDを格納する。
この図9で示しているように、外部から前記コマンドデータCDを取得できる期間(取得可能期間TB1)は、入力部4によって洗浄動作の開始指令が発せられる直前までである。
言い換えると、前記コマンドデータCDを電気機器1が取得することを、状態情報Aの送信よりも優先しているので、電気機器1側の遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
更に、食器洗浄機1Eが実際に前記コマンドデータCDを取得するのは、食器洗浄機1E側で特定の入力操作を行った場合であり、これについては、図10で詳しく説明する。
図9において、ステップSX1は、図10で説明する液体洗剤42の残量の初期値を計量する処理である。
このステップSX1は、運転モードの選択を行うステップS5よりも前に設定してあるが、ステップS5よりも後でも良い。
この図9に示した例のように、ステップSX1をステップS5よりも前に設定している場合には、ステップS5の段階で、入力部54に設けた「洗浄コース選択」のボタン(又は入力キー)を操作して前記「通常制御モード」又は前記「外部制御モード」を選択する前に液体洗剤42の残量確認が行われ、「外部制御モード」を選択した場合、そのときの通信端末200に対して「残量確認結果」が通知されるから、ユーザーUSにとっては利便性が向上する。
すなわち、食器洗浄機1Eは、直前で送信した前記機器識別情報を始めとしたデータ(最初の、運転状態データOS1)の内容と、通信端末200から受信したコマンドデータCDの内容を、前記通信部8で照合することに加え、制御部2では、計量部12で計量した液体洗剤42の残量も確認できる。仮に運転開始に支障が出るような残量であった場合、例えば「洗剤残量 不足」等の警報を、通信端末200側へ送信できるからである。そして、早期に液体洗剤42の補充をユーザーUSに促すことができる。また、洗剤不足のまま運転開始の指令を受ける事態も回避できる。
図9において、S6は、入力部4によって洗浄動作の開始が行われた段階を示す。
前記コマンドデータCDの取得可能期間TB1は、ステップS4からステップS6までに制限されており、この取得可能期間TB1は、ステップS4を基準にして例えば30分間に設定されている。この時間は、計時部5で計測して制御部2に入力される。そのため、前記したような30分間(タイムアウト時間)を経過した場合、制御部2は、電源部7の主電源スイッチを強制的にOFFにし、運転開始準備を全て終了する。
なお、ステップS6時点以降は、ステップS10が終了するまでの期間中は、外部からのコマンドデータCDの取得はできない。仮に、通信端末200からコマンドデータCDを送信しても、食器洗浄機1E側では受信を拒否する。
ステップS6の後に、機能発揮部9の洗浄ポンプ49から洗浄槽15に規定量の洗浄水が供給される。また、液体洗剤42も規定量だけ洗浄槽15に供給される。そして、洗浄工程が開始される。
ステップS6の後で液体洗剤42の追加投入(1回又は数回)を行っていることが、この実施の形態1の特徴の1つである。
すなわち、洗浄工程が開始された時点(ステップS6)よりも後で、制御部2の指令を受けて前記水質判定部17は、洗浄槽15の中にある洗浄水の水質をチェックする。
水質判定部17は、水質センサー17Sからの検知信号を受けて、洗浄水の汚れ度合いを判定する。判定結果は、制御部2に送信され、制御部2によって前記制御弁48が制御される。なお、必ず毎回の洗浄工程時に、追加投入を行うのではなく、洗浄水の水質の良否によって決定する。これら一連の制御を図9では、洗浄槽の「水質検知(判定)処理」SLPと呼んでいる。
ステップS8は、洗浄工程の終了段階を示しており、ステップS9は、乾燥工程の開始段階を示している。
ステップS8とS9の間では、洗浄コース(運転モード)によっても異なるが、例えば、洗浄工程後の洗浄水を一旦、排水ポンプ52で排水した後、1回又は複数回に亘り、新しい洗浄水を食器に散布する「すすぎ工程」が行われる。その後、排水工程を終えて洗浄槽15の中から可能な限り水分を排出した状態で、乾燥用の電気ヒーター51(第2のヒーター51B)と送風ファン53に通電を開始し、洗浄槽15内部に高温の熱気を充満させて、乾燥工程に進む。
このすすぎ工程が開始された時点(ステップS8)よりも後で、制御部2の指令を受けて前記水質判定部17は、洗浄槽15の中にある洗浄水の水質をチェックする。
水質判定部17は、水質センサー17Sからの検知信号を受けて、すすぎ工程の途中で洗浄槽15の内部の洗浄水の汚れ度合いを判定する。判定結果は、制御部2に送信され、制御部2によって、すすぎ回数の追加や削除(すすぎ回数を減らすこと)の指令が洗浄ポンプ49や給水弁80等の駆動回路83、81に出される。なお、必ず毎回のすすぎ工程時に、このような水質検知(判定)処理SLPを行うのではなく、ユーザーUSの設定によっては、この水質検知(判定)処理SLPを省略する運転モードも選択できるようになっている。
なお、このように2回以上の水質検知(判定)処理SLPを区別するため、洗浄工程の水質検知(判定)処理は、符号SLP1とし、すすぎ工程のものはSLP2として、以下で説明する場合がある。
ステップS9からの前記乾燥工程では、洗浄槽15の内部に外部から新鮮な空気を導入し、湿気を洗浄槽15の外部へ放出するため送風ファン53を連続的に運転する。
ステップ9からの乾燥工程は、制御部2で定めた時間を経過すると自動的に終了し(ステップS10)、報知部9で運転終了の報知が行われる。また、表示部3Dでも同様な運転終了の表示が行われる(ステップS11)。この後、電源部7の電源供給は自動的に遮断され、一連の洗浄・乾燥運転は終了する(ステップS12)。
この図9のステップS7~S10の期間中には、図16で説明する液体洗剤42の残量(使用量)推定処理AP1と、当該残量推定結果に基づく運転可能回数推定処理AP2を、制御部2が行う。
また、それら処理で得られた情報を、前記状態情報Aの1種として、第1サーバー20に通信部8からネットワークNW経由で送信する。
次に、図10について説明する。
図10は、食器洗浄機(食器洗い乾燥機)1Eの基本動作を示すフローチャート2であり、洗浄工程とコマンドデータCDの取得動作の関係を示している。
図10において、SP1~SP14は、主電源投入から洗浄工程開始の指令を受けるまでの制御部2の動作ステップを示したものである。
操作部54の主電源スイッチをONにすると(ステップSP1)、図8と図9のステップS2と同様に、制御部2が、異常の有無を判定する(ステップSP2)。なお、食器洗浄機1Eから起動情報を送信するような設定になっていた場合、この段階で通信部8から起動情報(最初の、運転状態データOS1)を無線で送信する。
次のステップSP3では、図8と図9のステップS3と同様に、表示部3Dと報知部3によって、「洗浄コース」の選択等、必要な入力を入力部54で行うよう、入力を促すための報知と、音声ガイドを行う。この時点から「待機状態」(スタンバイ状態)が開始される。
制御部2では、外部からのコマンドデータCD(この場合、第1レシピデータCD1)によって洗浄運転できる状態になったことを判定する(ステップSP4)と、報知部3によって、外部からのコマンドデータCDによって洗浄運転が開始できることを報知する(ステップSP5)。
ステップSP5は、事前に登録設定した前記通信端末200又は第1サーバー20に対して、第1コマンドデータCD1の提供を要求する信号を発信するかどうか、ユーザーUSに事前の確認求める目的の動作である。
表示部3Dに「確認画面」を表示し、また音声でも報知する。この「確認画面」とは待機時初期画面の1種である。
このステップSP5の段階で、外部接続を自動的に実行することを、入力部54の機能設定キー(図示せず)によって事前にユーザーUSが設定しておけば、規定のタイミングで自動的に行われる。
つまり、通信端末200と食器洗浄機1Eのペアリングを自動的に行って、その通信端末200と食器洗浄機1Eとの間の無線通信を確立することができる。
自動的に第1コマンドデータCD1の受信を許可する設定を行っていない場合、ユーザーUSが入力部4(操作部54)の中の特定の入力キーや操作ボタンを押すと、この操作で受信許可の指令が制御部2に届く。そのため図10に示したステップSP6では、「受信許可キーがONとなった」と判定され、ステップSP7に進む。
ステップSP7では、再び表示部3Dや報知部3によって第1コマンドデータCD1の取得動作を開始する旨、表示と音声による報知を行う。
そして、第1サーバー20に対し、受信許可信号RSを送信する。前記受信許可信号は、例えば操作部54の特定の入力キーを押すことによって発信される。例えば、「外部制御」という表示の入力キーを常時表示させ、あるいはこのステップSP7のタイミングで表示させ、それを選択した場合に受信許可信号RSを発信させることでも良い。
前記受信許可信号RSを発した時点で、前記ステップSP3からの「待機状態」(スタンバイ状態)が終了する。
なお、第1コマンドデータCD1を取得したいで、ユーザーUSが運転コースを操作部54で選択して、洗浄工程開始の指令を入力キーで与えた時点で、前記ステップSP3からの「待機状態」(スタンバイ状態)が終了する。
外部からのコマンドデータCDの取得処理は、食器洗浄機1Eと外部通信機器(通信端末200や第1サーバー20)との間で、交互に何回か送信・受信を繰り返し行う。例えば、最初に食器洗浄機1Eから信号1を送信すると、前記通信端末200側からは、当該信号1を受けて、設定情報を含む設定信号1を送信し、これを受けて食器洗浄機1Eは、内部の制限状態(例えば、別の設定信号で待機や動作禁止状態になっていないこと等)を確認し、問題なければ、次の段階に進めるための信号2を送信する、というようなプロセスである。
このような受信動作中は、表示部3Dでは、それまでの待機時初期画面と異なり、受信動作中であることや、受信動作の進捗度合いを示す専用の受信動作中画面を表示する。
そして、最終的には前記外部通信機器(通信端末200)側から必要な設定情報(この中には、第1コマンドデータCD1を含む)の受信が完了する。つまり、食器洗浄機1E側では、1回受信すると、その直後に確認信号(前記、信号1、信号2等)を返信する等の何回かの交互通信を行って、最終的に必要な前記設定情報の受信が完了する(ステップSP8)。
目的のコマンドデータCDの受信が成功すると(ステップSP8)は「Yes」判定となるが、一定の時間内に受信が成功しない場合(通信障害が原因の場合含む)、エラー処理となり、報知部3で報知される。
取得したコマンドデータCDの内容が、命令信号として所定のフォーマットになっているかどうか等の形式的なチェックやデータの不足(パラメータ設定値の不足等)もチェックされる(ステップSP9)。
コマンドデータCDの内容に問題が無い場合、最終的にコマンドデータCDは、記憶部10の中に用意された外部コマンドデータエリアに格納され、運転開始指令に備える(ステップSP10)。内容に問題があった場合は、エラー処理となり、報知部3で報知される。
次に、制御部2は計量部12によって液体洗剤12の在庫量を計量させる(ステップSP11)。そして、入力部4による条件設定等が全て完了しているかどうかを判定し(ステップSP12)、完了している場合には、洗剤供給部43を駆動して液体洗剤42を規定量だけ投入する(ステップSP13)。そして入力部4(操作部54)からの運転開始指令を待つ(ステップSP14)。この段階は、図9で説明したステップS6の段階に相当する。
次に、図11について説明する。
図11は、食器洗浄機(食器洗い乾燥機)1Eの基本動作を示すフローチャート3であり、洗浄工程中の水質判定処理SLPの関係を示している。
図10のステップS14の段階で、ユーザーUSがスタートスイッチ(キー)を押すと、洗浄工程が開始され、図11のステップS15に進む。
まず、洗浄工程を開始することが報知部3で報知される。
次に機能発揮部9(洗浄部9W)が駆動開始される。また、運転状態データOS2が通信部8から外部の第1サーバー又は通信端末200へ送信される。更に、経過時間の計測が開始される(ステップSP16)。
次のステップSP17では、所定の時間T1が経過したかどうかの判定が行われる。この時間T1は、実際に洗浄工程を行ってから途中で洗浄効果を見るための時間である。例えば開始から10分間経過した時点でチェックするために、時間T1は10分間とプログラムしてある。
ステップSP17が「Yes」判定の場合には、第1回の水質判定処理SLP1が行われる。水質センサー17Sからの検知データを水質判定部17が判定する(ステップSP18)。ここで、洗浄槽15の中の洗浄水(液体洗剤42が混合されたもの)の水質がチェックされる。水質センサー17Sによって洗浄水の濁度や透明度、その他物理的データが取得されるので、これを基礎に水質判定部17は、食器類55の汚れが十分落ちているかどうかを判定する。なお、水質判定部17は、判定のための閾値を事前に記憶し、保有している。
判定結果がOKであった場合(ステップSP19)、その判定結果のデータは、水質判定部17の記憶部(図示せず)に記憶される(ステップSP20)が、状態情報Aの外部送信時には、その状態情報の中に吸収されて一括して送信される。
次のステップSP21では、所定の時間T2が経過したかどうかの判定が行われる。この時間T2は、洗浄工程で決められている時間である。この時間T2を経過すると、ステップSP22に進み、洗浄工程を終了し、引き続いてすすぎ工程に移行する。
前記ステップSP19で、判定結果が「No」であった場合、ステップSP23に進む。このステップSP23では、液体洗剤42の追加投入の要否判定と、追加が必要と判定された場合の、液体洗剤の投入量の判定が行われる。例えば、洗浄時間を少し延長すれば洗浄効果が向上すると判定された場合には、液体洗剤の追加投入が行われず、洗浄工程の時間を延長する処理になる。
液体洗剤42の追加が必要と判定された場合、この段階で洗剤供給部43に供給指令を出して、液体洗剤42を追加投入し、洗浄工程を継続する。その後、一定時間経過すると、ステップSP24で第2回の水質判定処理SLP2が行われる。
再び、水質センサー17Sからの検知データを水質判定部17が判定する(ステップSP24)。ここで、洗浄槽15の中の洗浄水(液体洗剤42が混合されたもの)の水質がチェックされる。
ステップSP25において、液体洗剤42の追加効果があり、更なる追加は不要であると判定された場合、その判定結果のデータは、水質判定部17の記憶部(図示せず)に記憶される(ステップSP20)。
なお、洗浄工程の時間の制約もあり、液体洗剤42の追加投入は基本的に2回を限度にしているが、汚れの多い食器類55のための、前記した「念入り洗浄」のコースの場合には、図11に示すように更に追加投入の場合もあり得るプログラムになっている。
次に、図12について説明する。
図12は、実施の形態1の食器洗浄機1Eにおいて、液体洗剤42の計量動作の基本を示すフローチャートである。
図12において、SA1~SA8は、制御部2や計量部12、報知部3等の動作ステップを示したものである。
以下で説明するタンク16の最大許容容積は、310ccであるという前提で説明する。また、重量センサー37の計量能力は60g~400gの範囲であり、最小単位は1gであるとする。
最初に、制御部2は、主電源スイッチ(図示せず)がONになったことを検知し(ステップS1)、起動されると、計量回路35に指令を出す。
計量回路35は、リードスイッチ46がONしている場合であれば、タンク16が所定の格納位置にあると判定し、重量センサー37に計量(計測)指令を出して重量を計測させる。そして、計測結果の重量値を示すデータ(例えば、350g)を、計量部12に内蔵した記憶部12M(図示せず)に一旦格納する(ステップSA1)。
計量部12では、前記ステップSA1で計測値(重量値。例えば350g)から、事前に分かっているタンク16自体の重量(例えば、60g)を差し引き、液体洗剤42の重量が290gであると算定する。液体洗剤42の比重は、略1.0であるので、約290ccの液体洗剤42が入っていることが分かる。つまり、この時点では満量レベルである。
ステップSA2の判定(条件1を満たさない)で使用される「条件1」の閾値は、「200g以上」である。従って、上記のように295gであった場合には、このステップSA2の判定は「NO」という否定回答になり、十分な液体洗剤42があることから、これ以後の重量計測は行われない。
仮に、ステップSA1の重量計測値が250gであった場合、タンク16自体の重量(60g)を差し引くと、液体洗剤42の重量が190gであると算定される。このため、ステップSA2は「Yes」判定となり、ステップSA3に進む。
次に、ステップSA3について説明する。
ステップSA2の段階で既に計量回路35は発光回路36を起動し、所定の波長域の光を発光素子39から放射させている。
ステップSA1で説明した例のように、仮にタンク16の重量計測結果が、250gであった場合、液体洗剤42の正味重量は190gになるので、この場合の液面は、タンク16の上下中間地点よりも上方にある。そのため、図6において破線で示した矢印のように、水位検知用の光線は液体洗剤42の中を貫通するので、受光部40では規定量の光を受信できない。この状態を受光回路38が計量回路35にインプットする。
次のステップSA4では、水位検知用の光線の進行を遮るような水位まで液体洗剤42があることが分かったので、この時点で水量は155cc(満量310ccの半分)以上であるいうことになる。一方、このステップSA4の判定の閾値が「150g」になっているので、このステップSA4の判定は「Yes」となり、ステップSA5に進む。
次のステップSA5では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が十分あることを文字や棒グラフ等で表示し、また、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。そして、ユーザーからの運転開始指令を待つ状態に移行する。
一方、ステップSA1の重量計測値が150gであった場合、液体洗剤42の正味重量は、90gと算定されるので、ステップSA4の判定の「条件2」が仮に150gであった場合、このステップSA4は「No」となる。そして、ステップSA6に進む。
ステップSA6では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が十分ではないことを文字や棒グラフ等で表示し、また、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。そして、ユーザーによる液体洗剤42の補充動作を促す。
その後、ユーザーUSが、タンク16を収納空間45から取り出して、液体洗剤42を補充し、再び収納空間45にセットした場合、このようなタンク16の着脱が計測回路35によって検知される。前述したように、タンク16を引き出すことによって、リードスイッチ46が一旦OFFになるためである。再びタンク16が適正な位置にセットされると、ステップSA1に戻って重量の計測が行われる(以前の計測値は、リセットされる)。
また、タンク16の取り出し前に、蓋57を開けるが、この蓋57を閉鎖位置に保つためのロック機構(図示せず)の状態を検知する検知回路35Rがあるため、蓋57を開けるためにロック機構を解除すると、蓋57が開放された状態にあることを示す信号(解除信号)が、制御部2にインプットされる。
一方、タンク16を収納空間45から取り出さない場合には、ステップSA8に進む。ステップSA8では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が十分に無いので、補充しないと運転開始できないことを文字で表示し、また、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。そして、この後、一定の猶予時間(例えば、10分間)経過すると、電源部7の電源を遮断する。
ステップSA6とSA8の内容は、その都度、計量部12に内蔵した前記記憶部12M(図示せず)に一旦格納する。
図1で説明した消費情報取得部11は、前記計量部12の前記記憶部12M(図示せず)に格納された各種データの中から、最も新しい重量計測結果のデータを取得する。その場合、タンク16の重量を除いた、液体洗剤42の重量データとして算出されたものを抽出し、そのデータを保持する。そして、食器洗浄の運転開始指令が届くのを待つ状態に入る。
次に、図13について説明する。
図13は、図12に示した液体洗剤の計量動作の一部を改良した変形例の基本を示すフローチャートである。
この図13のステップSA8~SA10が、図12に示した動作ステップと異なっている。
図13のステップSA8では、液体洗剤42の残量が1回の食器洗浄に必要な量だけあるかどうかを判定する。例えば、1回の食器洗浄で(最低値)40gの液体洗剤42が必要である場合、ステップSA1で計測された時点の重量値(タンク16の重量含む)が、例えば120gであった場合、タンク16の重量が図12で説明したように60gであった場合、ステップSA8の時点で判定すべき重量は、120g-60g=60gとなる。
以上のように、60gの液体洗剤42が残っている場合、ステップSA8の判定は「Yes」となり、ステップSA9に進むことができる。つまり、ステップSA9では、1回限りの食器洗浄を許可できるので、その旨表示部3Dで表示し、また報知部3でも音声で「1回分だけ洗剤があるので、運転開始できます」のようなアナウンスを行うことができる。
一方、ステップSA8の判定によって、1回分の洗浄運転に必要な液体洗剤42が残っていないことが分かった場合、ステップSA10に進む。このステップSA10では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が1回の運転に必要な量だけ無いので、補充しないと運転開始できないことを文字で表示し、また、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。そして、この後、一定の猶予時間(例えば、10分間)経過すると、電源部7の電源を遮断する。
このように、図13では、液体洗剤42の残量が少ない場合も、1回だけ洗浄できる点で図12に示した動作プログラムよりも融通性があり、うっかりユーザーUSが液体洗剤42の補充を忘れ、かつ、手元に補充できる在庫がない場合でも、1回だけ洗浄できるから、利便性が高い。
図12と図13の説明では、洗浄工程の水質検知(判定)処理SLP1で追加投入される液体洗剤42の量との関係について説明していない。しかしながら、例えば、図13のステップSA4やSA8では、前記洗浄工程の水質検知(判定)処理SLP1で追加投入することになった場合の、必要となる液体洗剤42の量も予め考慮して、閾値が設定してある。例えば、前記ステップSA2の時点で判定した液体洗剤の重量が、仮に60gであった場合でも、追加投入で必要と想定される量が10~15gであった場合、洗浄工程の初期に1回投入した液体洗剤が40g、追加で投入する最大量15g、合計55gとなり、60gの範囲で対応できる。
次に、図14について説明する。
図14は、食器洗浄機1Eにおいて、液体洗剤42の容器(タンク16)の設置操作に伴う制御部2の判定動作を示すフローチャートである。
この図14に示す動作ステップST1~ST11が、図1に示した制御部2の制御プログラムによって規定されている。
ユーザーUSが、タンク16の取り出し前に、蓋57を開けるが、その蓋57を開けると、蓋57が開放された状態にあることを示す信号(解除信号)が、制御部2にインプットされる。その後、蓋57を閉めると、前記解除信号が止まる。
また、前記タンク16を引き出すことによって、リードスイッチ46が一旦OFFになり、その後、リードスイッチ46がONになるので、制御部2は、タンク16の取り外しから、装着に至ったことを検知する。
制御部2は、以上のような蓋57の開閉と、リードスイッチ46のOFF~ONへの変化の両方でも、また何れか一方によっても、タンク16の設置操作が行われたことを検知できる。この実施の形態1では、以上のような蓋57の開閉を検知したことによってステップST1が開始される。
ステップST1があると、次のステップST2では、前記リードスイッチ46がONになったかどうかを判定する。前述したように、前記永久磁石16Mとリードスイッチ46は、正規の位置にタンク16が設置された場合に、タンク16が正しく設置されたことを検知する、タンク位置検出手段72であるため、正しい位置にタンク16が載置されていれば、このステップST2は「Yes」判定となる。
もし、タンク16の位置が正しい位置にない場合、ステップST7に進み、表示部3Dでタンク16の位置確認を求める表示を行う。同時に報知部3でも音声によってタンク16の位置を確認するように、ユーザーUSに求める。
ステップST2の段階で既に計量回路35は発光回路36を起動し、所定の波長域の光を発光素子39から放射させている。
図12のステップSA2までで説明した例のように、290gの重量の液体洗剤の場合には、その液面はタンク16の天井面に近い位置にある。そのため、図6において破線で示した矢印のように、液面検知用の光線は液体洗剤42の中に向けて放射されるため、受光部40では規定量の光を受信できない。この状態を受光回路38が計量回路35にインプットする。
次のステップST4では、水位検知用の光線の進行を遮るような水位まで液体洗剤42があることが分かった場合、その時点で液体洗剤42の量は155cc(155g)以上であるいうことになる。一方、このステップST4の判定の閾値が「150g」になっているので、このステップST4の判定は「Yes」となり、ステップST5に進む。
次のステップST5では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が十分あることを文字や棒グラフ等で表示する。その後、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。
そして、ステップST6では、ユーザーUSからの運転開始指令があれば、洗浄工程を開始できることを報知し、待機状態を維持する。これまでの経緯は計量部12に内蔵した前記記憶部12M(図示せず)に一旦格納するが、記憶部10に記録しても良い。
一方、液体洗剤42の重量が前述したように、仮に90gであるとステップST3で計測された場合、ステップST4の判定の「Yesの条件」が仮に150gであった場合、このステップST4は「No」となる。そして、ステップST8に進む。
ステップST8では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が十分ではないことを文字や棒グラフ等で表示し、また、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。そして、ユーザーによる液体洗剤42の補充動作を促す。
その後、ユーザーUSが、タンク16を収納空間45から取り出して、液体洗剤42を補充し、再び収納空間45にセットした場合、このようなタンク16の着脱が計測回路35によって検知される。前述したように、タンク16を引き出すことによって、リードスイッチ46が一旦OFFになるためである。再びタンク16が適正な位置にセットされると、ステップST3に戻って重量の計測が行われる(以前の計測値は、リセットされる)。
また、タンク16の取り出し前に、蓋57を開けるが、この蓋57を閉鎖位置に保つためのロック機構(図示せず)の状態を検知する検知回路35Rがあるため、蓋57が開放された状態から閉鎖された状態に変化したことが、制御部2で検知される。このため、前記タンク16を引き出すことによって、リードスイッチ46が一旦OFFになることと合わせて、制御部2は、タンク16の着脱を検知する。
一方、タンク16を収納空間45から取り出さない場合には、ステップST11に進む。ステップST11では、表示部3Dで、液体洗剤42の残量が十分に無いので、補充しないと運転開始できないことを文字で表示し、また、報知部3でも同様な趣旨を音声で報知する。そして、この後、一定の猶予時間(例えば、10分間)経過すると、電源部7の電源を遮断する。
このステップST8に至る経緯を示す内容も、計量部12に内蔵した前記記憶部12M(図示せず)に一旦格納するが、記憶部10に記録しても良い。
次に、図15について説明する。
図15は、実施の形態1の電気機器(食器洗浄機1E)の、ドア開放操作時の制御部2の動作を示すフローチャートである。
この図15に示す動作ステップSM1~SM6が、図1に示した制御部2の制御プログラムによって規定されている。
ドア44を開いている状態では、ユーザーUSは何時でもドア44を閉じることができる。操作部54の取っ手(手掛け部)55に指先を掛けると、取っ手55の内側に配置されている操作スイッチ(図示せず)が操作を感知し、制御部2に信号を送る。
制御部2は、駆動回路89に指令を出して駆動用モーター70を駆動し、ドア44を閉鎖方向に移動させることができる。
図15の示すステップSM1は、前記したように取っ手55部分の操作スイッチ(図示せず)からドア操作信号を受けたかどうかを判断するステップである。
次のステップSM2では、図14のステップST1で説明したように、永久磁石16Mとリードスイッチ46から構成された、タンク位置検出手段72によって、タンク16が正しく設置されたことを検知している場合には、「Yes」判定となり、次のステップSM3に進む。
次のステップSM3では、例えば報知部3によって「ドアを閉じます」のように音声で案内する。そして、この後、ステップSM4に進み、ドア44の移動(閉鎖)指令が来るのを待つ。移動指令を受けた場合は、ステップSM4は「Yes」となり、ステップSM5に進み、制御部2は駆動回路89に指令を出す。これにより、駆動用モーター70は所定方向に回転駆動し、ドア44を筐体14の中に引き戻す動作を開始する。
一方、ステップSM2が「No」の判定になった場合、ステップSM6に進み、報知部3と表示部3Dによって、タンク16の正しい設置の確認をユーザーUSに求める。例えば、ドア44の蓋57が完全に閉まっていること等の点検を促す。
以上の説明から明らかなように、液体洗剤42を補充したタンク16を収納空間45の中の正規の位置に置いて、かつ、蓋57を完全に閉めないと、仮に取っ手55をユーザーが操作してもドア44の移動命令は制御部2から出ない。
このため、タンク16の一部がドア44の右端面から外側へ一部飛び出した状態で、ドア44が不用意に動き出すということはないので、タンク16がキッチン家具121の設置口121A口縁に衝突して破損する等の事態は発生しない。
なお、詳しく説明していないが、ドア44が開放している期間中に、タンク16を収納空間45から取り出した場合、例えばドア44の天面の表示部(図示せず)において、タンク16の未装着のことを表示したり、当該天面部からキッチン家具121の設置口121Aに向けて、LED等の発光素子によって注意を喚起する光を放射するようにしたりしても良い。
そして、タンク16を正しくドア44に格納したことを、前記タンク位置検出手段72が判定すると、その段階で前記発光素子(図示)の発光を停止するように構成すれば更に良い。
タンク16を収納する前記収納空間45は、図6で説明したように重量センサー37や、その他電気部品も格納されているので、洗浄槽15の内部で発生する湿気や水蒸気が流入することは好ましくない。しかし、この実施の形態1では、蓋57の閉鎖も確認した状態でない限り、開放状態からドア44が閉まって、洗浄工程が開始されることはないので、この面でも安全性が高い。
次に、図16について説明する。
図16は、図5に示した食器洗浄機1Eの、洗浄工程開始から運転終了までの過程を示すフローチャートである。なお、この図16では、前述した洗浄工程の水質検知(判定)処理SLP1の説明を省略する。
図16に示す通り、ユーザーUSが洗浄槽15を前記筐体14の中に収容させてから入力部54によって、運転開始の指令を与える(ステップSB1)と、排水ポンプ52が停止している期間中、水道管に接続された洗浄ポンプ49の運転を開始し、給水工程を開始する(ステップSB2)。
洗浄槽15の中に規定量の洗浄水(水道水)が溜まると、水位センサー(図示せず)を備えた水量検出部71が前記洗浄ポンプ49を止めるための信号を制御部2に送る。すると、タンク16から洗浄槽15の中まで繋がっている供給路の中にある制御弁(又は供給ポンプ)48が、制御部2の指令を受けて開放し、1回の食器洗浄に必要な液体洗剤42を洗浄槽15に注入する(ステップSB3)。なお、この液体洗浄42の量は、洗浄対象の食器の数や、洗浄コース(例えば、「念入り洗浄」)の選択によって変化し、常に一定量ではない。
液体洗剤42の洗浄槽15への注入が終わり、洗浄槽15に溜めた水が、電気ヒーター51(第1のヒーター51A)によって加熱され、お湯になると食器洗浄用に使用される。つまり、制御部2は洗浄運転を自動的に開始する。その後、制御部2で決められている規定の洗浄時間が経過するかどうかの判定が行われ(ステップSB4)、洗浄時間経過すると洗浄工程が終了する(ステップSB4)。なお、洗浄時間は、図1で説明した計時部5の時間データが利用される。
次に、前記排水ポンプ52の運転が開始され(ステップSB5)、排水工程が開始される。排水が終了すると、前記排水ポンプ52が停止され、再度洗浄ポンプ49が運転され、洗浄槽15に清浄な水が溜められる。なお、洗浄槽15に溜めた水は、電気ヒーター51(51A)によって加熱され、お湯になってすすぎ洗いにも使用される(ステップSB6)。規定のすすぎ工程時間が経過すると、排水ポンプ52が運転され、排水工程が開始される(ステップSB7)。
排水が終わったかどうかの判定が行われ(ステップSB8)、終了した場合には、第2の電気ヒーター51Bに通電が開始され、洗浄槽15の内部の空気を加熱して乾燥工程を開始する(ステップSB9)。なお、洗浄槽15に向けて前記電気ヒーター51Bで加熱した温風を供給するための、送風ファン53を運転するので、洗浄槽15内部全体に熱気が循環するようになる。これにより、洗浄槽15からは、湿度を帯びた空気が外部へ連続的に放出されるようになり、次第に乾燥した空気に置き換わる。
ステップSB9~SB12は、この電気機器(食器洗浄機1E)の特徴的な動作である。
ステップSB9では、図9で説明した液体洗剤42の残量(使用量)推定処理AP1と、当該残量推定結果に基づく運転可能回数推定処理AP2と、を制御部2が行う。
まず、ステップSB9では、図11のステップSA1で計測し、タンク16の重量値(例:60g)を除いた実際の液体洗剤42の正味残量(重量値:例えば、290g)を、計量部12に内蔵した記憶部12M(図示せず)から読み出す。そして、その残量(重量値:例えば、290g)から、図14のステップSB3で指令して供給した液体洗剤42の量(重量値:例えば、40g)を差し引く計算を行う。すると、残量値(重量)は、250gであることが分かる。これが、図9に示した前記液体洗剤42の残量(使用量)推定処理AP1である。なお、ステップSB9では、洗浄工程の水質検知(判定)処理SLP1で追加投入した液体洗剤42の量が判明している場合は、この追加投入量も加味して、前記液体洗剤42の残量(使用量)推定処理AP1を行う
次に、ステップSB9では、当該残量推定結果(250g)に基づく運転可能回数推定処理AP2を、制御部2が行う。具体的には、食器洗浄工程で過去にステップSB3で供給された1回あたりの液体洗剤42の投入量の平均値(平均重量値WA)を使用する。
例えば、平均値が45gであった場合、250÷45=5.5回となるから、5回は洗浄運転できることになる。
なお、この実施の形態1の食器洗浄機1Eでは、1回の食器洗浄に対して、タンク16から投入される液体洗剤42の量(重量)は、一定ではない場合で説明しているが、一定である場合には、前記した液体洗剤42の投入量の「平均値(平均重量値WA)」は、一定値である。
一方、1回の食器洗浄に対して、タンク16から投入される液体洗剤42の量(重量)は、一定ではない場合には、液体洗剤42の投入量の「平均値(平均重量値WA)」は、1回の洗浄運転が終わったあと、次の洗浄を行う前の重量計測(図11のステップSA1)結果から判明する。
つまり、直前の洗浄工程の前に実施した(図11のステップSA1)タンク16の重量計測値と、次の洗浄運転の際に(ステップSA1で)計測した重量値との差分が、実際の液体洗剤42の使用量を示すものである。従って、このようなステップSA1における計測値を、順次加算し、例えば5回の総重量値WTを、洗浄運転の回数(5回)で除すれば良い。
この実施の形態1では、前記運転可能回数推定処理AP2で、運転可能回数を1回分だけ余裕を持ってユーザーUSに報知したいため、前記した「5回」は制御部2によって「4回」に補正される。
こうして、「液体洗剤の残量250g」と「運転可能回数4回」という情報を含めた「状態情報A」が、制御部2で生成される。そして、この「状態情報A」は、前記消費情報取得部11に取得される(ステップSB10)。なお、「状態情報A」には、ユーザーUSが運転開始指令(図8のステップSB1)前に選択した食器洗浄コースや、その際に入力した食器の量(例えば、4人前、6人前等の換算データでも良い)のデータを含めても良い。
次のステップSB11では、この「状態情報A」が、記憶部10の所定エリアにおいて、時系列に記憶される(ステップSB10)。次のステップSB12では、記憶部10に記憶された「状態情報A」の内、最も新しい状態情報Aが、通信部8からネットワークNWを経由して第1サーバー20に送信される。なお、その状態情報Aは、送信時に、この食器洗浄機1Eの機器識別情報と紐づけて送信され、図1に示した電気機器情報保持部23の、機器消費データベース23Rに、食器洗浄機1Eの機器識別情報と紐づけて格納される。
前記ステップSB12の送信処理は、図9で説明したように、遅くとも乾燥工程が終了する段階(ステップS10)までに実行される。そのため、送信の前に主電源スイッチが切られるということはなく、1度の食器洗浄毎に必ずステップSB12が実行される。なお、このステップSB12の処理は、図9で示した洗浄工程終了(ステップS8)の段階よりも前のタイミングで実行しても良い。
図9で説明したように、乾燥工程は、制御部2で定めた時間を経過すると自動的に終了し、報知部9で運転終了の報知が行われる(ステップSB13)。また、表示部3Dでも同様な運転終了の表示が行われる(ステップSB13)。この後、電源部7の電源供給は自動的に遮断され、一連の洗浄・乾燥運転は終了する(ステップSB14)。
なお、前記ステップSB11では、記憶部10の所定エリアに記憶される状態情報Aは、洗浄工程の水質検知(判定)処理SLP1で追加投入された液体洗剤42があった場合、その追加投入の量も反映したデータが含まれる。また、ユーザーUSが事前に設定していた場合には、このような洗浄工程における液体洗剤42の追加投入事実と、すすぎ工程でのすすぎ回数の変更の事実も、ユーザーUSに報知される。つまり、第1サーバー20にも送信される状態情報Aに含まれる。
次に、図17について説明する。
図17は、実施の形態1において、第1サーバー20の消費材の残量管理システムに関する基本動作を示すフローチャート1である。なお、図17では、施設IDによって各家庭や事務所等の施設単位で消費材の残量を管理することについては説明を省略する。
ステップSC1~SC5は、第1サーバー20における消費材の残量管理システムを工程順に示したものである。また、この図17で示したステップSC1~SC5は、第1サーバー20が定期的に、繰り返し実行する動作を示している。
この図17で示した動作は、図1に示したスケジュール決定部26の入力によって設定されたタイミングで開始される。例えば、毎日の朝8時01分と夕方5時01分の2回だけ実行されるように、ユーザーUSがスケジュール決定部26で設定できる。なお、ユーザーUSが定時動作を希望しない場合には、この図17に示す動作は実行されない。
まず、制御部21は、内蔵する時刻回路(図示せず)の時刻情報が、「17時01分」になった場合、スケジュール決定部26の時刻設定データと一致しているかどうかを照合する(ステップSC1)。
次のステップSC2では、ユーザーID別に機器消費材データベース23Rの中から、特定のユーザーIDに関する状態情報Aを収集する(ステップSC2)。
例えば、図16のステップSB12で説明したように、「液体洗剤の残量250g」と「運転可能回数4回」という情報を含めた「状態情報A」が、通信部8からネットワークNWを経由して第1サーバー20に送信されている。このため、この「状態情報A」が、機器消費材データベース23Rから抽出される。
次のステップSC3は、少なくとも次回の運転開始前に、早急に消費材を補充すべきレベルであるかどうかを判定する処理である。
この図17のステップSC3でいう「緊急度」の定義情報は、消費材の種類と電気機器1の機器識別情報毎に、一覧表(テーブル形式)で判定基準記憶部25(図1参照)に格納されている。例えば、図1に示した家庭用食器洗浄機1Eの場合、機器消費材データベース23Rには、「液体洗剤の残量」と「運転可能回数」の2つのパラメータで定義され、このパラメータ情報が記憶されている。仮に、レストラン等で使用される業務用食器洗浄機1Eの場合では、家庭用食器洗浄機1Eとは大きく異なっている。
一方、判定基準記憶部25では、前記液体洗剤42の場合の「緊急度」は、例えば、3段階ある。家庭用食器洗浄機1Eの場合では、「残量150g未満の場合」は、「緊急度 高い」と設定してある。これは、平均的な食器洗浄規模(食器4人前で、普通洗いのコース)では、3回程度で消費してしまうレベルである。つまり、毎日、4人前程度の食器洗浄を行っている家庭では3日以内にタンク16に液体洗浄42を補充しないと、タンク16は、液体洗剤42の残量不足になるレベルである。
そこで、例えば家庭用食器洗浄機1Eで、「液体洗剤 残量250g」の場合では、ここでいう「緊急度 高い」レベルに該当しない。仮に、「液体洗剤 残量110g」であった場合には、「液体洗剤の残量」と「運転可能回数」の2つのパラメータの内、少なくとも「液体洗剤150g未満」に該当するから、「緊急度 高い」レベルに該当する。
このように、このステップSC4では、「液体洗剤42」を「緊急度 高い」レベルの消費材であると判定し、機器消費材データベース23Rの「緊急度指定の消費材リスト」に格納する。
なお、ステップSC5は、オプション機能として制御部21が有している機能である。このステップSC5では、この緊急度レベルの消費材があると判定した時点で、第1サーバー20が事前に指定された通信端末200に対して、前記緊急度の該当消費材を示したリスト(買い物リストPL)を送信することである。
以上の説明から分かるように、第1サーバー20によって、毎日、設定時間になると自動的にその時点の消費材の残量が、機器消費材データベース23Rから抽出され、緊急度(高い~低いまでの)レベルデータが付された消費材だけのリストが作成され、機器消費材データベース23Rの「緊急度指定付きの消費材リスト」に格納される。なお、オプション機能を選択すれば、当該消費材リストは、ユーザーUSの通信端末200に通知される。
次に、図18について説明する。
図18は、実施の形態1において、第1サーバー20の消費材の残量管理システムに関する基本動作を示すフローチャート2である。なお、図18では、施設IDによって各家庭や事務所等の施設単位で消費材の残量を管理することについても説明をしている。
ステップSC11~SC15は、第1サーバー20における消費材の残量管理システムを工程順に示したものである。
この図18で示したステップSC11~SC15は、第1サーバー20が定期的に繰り返し実行する動作ではなく、通信端末200からの所定の要求を受けた場合だけの動作を示している。
ステップSC11は、通信端末200から所定のデータ提供の要求(以下、「端末要求1」という)を第1サーバー20が受けた場合の動作を示している。最初に、受信したユーザーIDをユーザー特定部24のデータベースと比較し、ユーザーUSを特定する。なお、ユーザーIDに加えて、施設IDの入力を受けた場合、ユーザー特定部24の中から、該当する施設を特定する。これにより、施設とユーザーUSの両方が特定される。
次のステップSC12では、施設にある登録済の電気機器1の全部について消費材の残量データ(状態情報A)を要求しているのかどうかを判定する。
通信端末200からの入力で、特定のユーザーUSだけの電気機器1に関して、端末要求1を受けた場合(ステップSC12の判定で「No」の場合)には、制御部21は、特定のユーザーUSのユーザーIDに紐づけられたデータの中から、緊急度レベルの判定を受けた消費材を抽出する(ステップSC14)。つまり、1つの家庭や1つの店舗、事務所等の単位で状態情報Aを検索するのではなく、1つのユーザーUSのユーザーIDに紐づけられた電気機器1だけの範囲で、緊急性のある消費材の有無が抽出される(ステップSC14)。
一方、前記端末要求1が、1つの家庭や1つの店舗、事務所等の単位で緊急度レベルのデータを抽出することであった場合、インプットされた1つの「施設ID」で特定された施設で登録されている各種電気機器1の範囲で、前記緊急度指定の消費材の有無が抽出される(ステップSC13)。
ステップSC15では、ステップSC13又はSC14で抽出された緊急度指定(レベルは3段階)のデータを、機器消費材データベース23Rの「緊急度指定消費材リスト」に格納する。
そして、端末要求1を送信してきた通信端末200に対して、前記緊急度指定の消費材を示したリストを送信する。
この図18の説明から分かるように、第1サーバー20に対しては、通信端末200を使用して、ユーザーUSは任意のタイミングで端末要求1を送信できる。
従って、例えば、ユーザーUSがスーパーマーケットやホームセンター等の店舗に買い物に出掛けた先で、持参した通信端末200によって、その時点で最新の消費材の残量データを知ることができる。しかも、その場合の消費材リストは、判定基準記憶部25の判定基準で抽出した「緊急度指定の消費材リスト」、つまり、買い物リストPLであるので、ユーザーUSが緊急度の高い消費材を容易、かつ、迅速に認識できる。
次に、図19と図20について説明する。
図19は、実施の形態1における残量管理システムに関して、電気機器1と、第1サーバー20と通信端末200との間の連携動作を示すタイムチャート1である。図20は、実施の形態1における残量管理システムに関して、電気機器1と、第1サーバー20と通信端末200との間の連携動作を示すタイムチャート2である。なお、図19では、電気機器1によって状態情報Aを取得した時点からの動作を説明している。
最初のステップSD1は、食器洗浄機1E等の電気機器1において、状態情報Aを取得した段階を示している。この状態情報Aは、第1サーバー20に送信される(ステップSD2)。
次のステップSD3~SD8は、第1サーバー20の動作を示している。
まず、状態情報Aを取得すると(ステップSD3)、その状態情報Aを、ユーザーID別に機器消費材データベース23Rに格納する。そして、機器消費材データベース23Rに記憶させた状態情報Aの中から、「緊急度」(三段階レベル)判定の状態情報を抽出し(ステップSD4)、抽出された消費材データを、機器消費材データベース23Rの「緊急度指定の消費材リスト」に格納する(ステップSD5)。
次のステップSD6は、前記緊急度指定の消費材リストを通知するタイミングであるかどうかを判定するものである。この通知するタイミングは、事前にユーザーがタイミングの指示入力を、スケジュール決定部26に与えておけば、当該スケジュール決定部26に設定された通知タイミングであるかどうかの判定が行われる。
例えば、電気機器1からの状態情報Aを第1サーバー20が取得した段階で、速やかに通信端末200に通知するルールに設定していた場合、ステップSD6から次のステップSD7に直ぐに進む。なお、通知するタイミングでない場合は、そのまま終了する。
ステップSD7は、送受信部30が第1サーバー20から緊急度指定の消費材データを含む「状態情報A」を取得し(ステップSD7)、通信端末200に回答を求めるメッセージを送信する(ステップSD8)。
次のステップSD9~SD14は、通信端末200の動作を示している。
通信端末200は、確認メッセージを取得すると(ステップSD9)、表示画面を有する端末側表示部216で当該メッセージを表示する(ステップSD10)。
通信端末200の表示操作部225が、タッチ操作又は音声入力で入力を受け付けると(ステップSD11)、応答情報の全体を表示するための応答情報メニューが、電気機器データベース217から読みだされる(ステップSD12)。そして、応答情報メニューは、端末側表示部216で表示される(ステップSD13)。なお、応答情報メニューは、図21で説明する。
ユーザーUSが、応答情報メニューの中の1つを選択すると、選択された応答情報メニューの中の1つが、通信部210から送信される(ステップSD14)。
第1サーバー20では、送信された応答情報メニューを受信し(ステップSD15)、その応答情報メニューについて更に追加のデータ処理が必要かどうかの判定が行われる(ステップSD16)。なお、追加のデータ処理が必要なケースとしては、次の図21で説明するステップSD13D1が、1つの例である。
追加のデータ処理が必要なケースの場合、ステップSD17に進み、必要なデータ処理を行って、生成されたデータは、機器消費材データベース23Rに格納される。そして、そのデータ処理で得られたデータは、通信端末200に対して送信される(ステップSD18)。
通信端末200に対して送信されたデータは、再び通信端末200の表示操作部225を、タッチ操作して受け付けるか、あるいは音声で入力すると(ステップSD11)、応答情報の全体を表示するための応答情報メニューが、電気機器データベース217から読みだされる(ステップSD12)。このようにして、再びステップSD14では、ユーザーが選択した1つの応答情報メニューが、第1サーバー20に送信される。
一方、ステップSD16において、追加のデータ処理が不要であるとの判定が行われた場合、図21のステップSD131を選択しない限り、一連の動作は終了する。
仮に、ステップSD131を選択した場合、スケジュール決定部26に対して、次回の買い物予定日等の入力を行い(ステップSD19)、一連の動作は終了する。
次に図21について説明する。
図21は、実施の形態1における残量管理システムに関して、通信端末200における応答メニューの種類と動作ステップとを示す工程説明図である。
図21において、ユーザー意向確認初期画面の表示(ステップSD13)とは、この図21のステップSD13A1、SD13B1、SD13C1、SD13D1の、合計4つの選択肢を一覧状態で表示することである。この表示も端末側表示部216で行われる。なお、ユーザー意向確認初期画面の表示(ステップSD13)の範囲は、図21において破線の枠によって囲って示している。
この図21で説明している、ユーザー意向確認初期画面の表示(ステップSD13)の範囲は、図27(A)(B)と図28(A)(B)で説明しているセレクト画面216D、一覧用画面(入力画面)216P及び個別画面(入力画面)216Vと、それぞれ完全に一致している訳ではなく、この図21においては、一部説明を簡略化している。
以下、4つの選択肢について順次説明する。
まず、ステップSD13A1は、消費材の在庫情報を個々に確認することを選択した場合である。この場合、端末側表示部216は、在庫情報確認画面に切り替わり(SD13A2)、ユーザーUSが当該表示画面を操作すると(又は、音声で入力すると)、次にSD13A3で示すように、該当の消費材(例えば、液体洗剤42)の在庫情報詳細を示す表示画面に切り替わる。このように、階層の深い情報まで順次確認できる。
このステップSD13A1の選択肢は、以下、「第2の選択手段」と呼ぶ場合がある。この「第2の選択手段」は、図28(A)で説明する「第2の選択手段(アイコン274)」に相当する。
次に、ステップSD13B1は、ユーザーUSが買い物に出掛けた際に、該当の消費材を購入することを選択した場合である。この場合は、次に端末側表示部216では、買い物に出掛ける予定を入力する確認画面に切り替わり(SD13B2)、ユーザーUSが当該表示画面を操作して買い物の予定を入力すると(又は、音声で入力すると)、次にSD13B3で示すように、スケジュール決定部26に対して、ユーザーUSの買い物予定日や予定日の時間帯等のデータが反映されるような指令を出すステップに進む。このように、階層の深い情報まで順次確認できる。
次に、ステップSD13C1は、ユーザーUSが買い物に出掛けずに、該当の消費材を通信販売で取得することを選択した場合である。この場合は、通信販売処理部234が起動して、その後、端末側表示部216では、事前に設定してある通信販売サイトに接続する表示画面に切り替わる(SD13C2)。
この後、通信端末200で通信販売の申し込み(発注)を終え、当該通信販売サイトからの受注したことを示す応答信号を受けたことを示す確認画面に切り替わる(SD13C3)。
次に、4つ目の応答情報メニューである、ステップSD13D1は、ユーザーUSが保有していることを事前に登録した範囲の全ての電気機器1に対応する各消費材の状態確認と、不足する消費材の入手とを、纏めて検討することを選択した場合である。
つまり、ユーザーID単位で、紐づけられた全ての電気機器1の消費材の状況を纏めて検討する場合に便利である。
この場合は、次に端末側表示部216では、このユーザーUSのユーザーIDが紐づけてある各種電気機器1についての状態情報Aを網羅的に集約して提供するような指示を出す確認画面に切り替わる(SD13D2)。
このステップSD13D1の選択肢は、以下、「一括選択手段」と呼ぶ場合がある。この「一括選択手段」は、図27(A)で説明する「個別メニュー」の内、「消費材管理」を選択する入力手段(アイコン)100Bに相当する。
以上述べたステップSD13A3、SD13B3、SD13C3及びSD13D2の、ステップを終えた後は、前記した応答情報確定の操作入力をして、第1サーバー20への送信ステップSD14に進む。
次に、図22について説明する。
図22は、実施の形態1における残量管理システムに関して、通信端末200の動作を示すフローチャート1である。図22は、電気機器1(食器洗浄機1E)を使用する1つの家庭に居る個人ユーザーUSや、他の電気機器1を使用する1つの店舗や事務所の管理者(店舗の従業員含む)を含む、ユーザーUSが、通信端末200を利用する例を示している。
通信端末200の表示操作部225が、タッチ操作又は音声入力で入力を受け付けると(ステップSE1)、端末側表示部216で表示される表示画面において、「消費材管理」の個別メニュー選択用の入力キー(アイコン100B。図27で説明する)が表示される。その表示画面は、セレクト画面216D(図27参照)と呼ばれる。
そこで、そのアイコン100B(図27参照)をタッチ操作すると、セレクト画面216D(図27参照)に示された「消費材管理」の個別メニュー(サブメニュー)が選択されたことになる(ステップSE3)。
以上の説明から明らかなように、電気機器データベース217からの表示データにより、端末側表示部216には、図27以降で説明するような、入力画面216Dが随時表示される。
前記ステップSE3の段階の前記入力画面216D(セレクト画面。図27参照)では、最初にデータ検索の範囲を指定するために、1つのユーザーIDに紐づけた特定の電気機器1だけを対象にするのか、又は当該ユーザーUSに紐づけた全ての電気機器1を対象にするのかを選択する手段は設けていない。
従って、自動的に次のステップSE4では、全ての電気機器1の全消費材を対象にしたデータが表示される。すなわち、特定のユーザーIDに対応した全ての消費材リストのデータが一覧状態で取得でき、端末側表示部216で表示される(図28で説明する、一覧用画面216P)。
次に、ステップSE4とステップSE5は、ユーザーUSが事前にオプション機能を選択した場合に、追加されているステップである。
ステップSE4は、図28(A)の表示画面に相当する。図27(A)のアイコン100Bを選択すると、図28(A)の表示画面が表示されることは、オプションで追加されているので、この図28(A)の表示画面が表示されずに、図28(B)が表示されても良い。
ステップSE5の段階は、緊急度指定の消費材がある場合に表示されるステップである。図28の(A)又は(B)の表示画面が相当している。
こうして、ユーザーUSがタッチ操作等によって、特定の消費材についての詳細な情報を求めると(ステップSE7)、ステップSE8に進む。
なお、ステップSE4の段階で、ステップSE6の段階の情報を報知させ、ステップSE5を省略しても良い。
ユーザーUSが、前記オプション機能を選択していない場合には、ステップSE3から直接ステップSE6に進む。
ステップSE6は、図19のステップSD5で説明したように、第1サーバー20に事前に格納されている「警戒度レベル」の情報が付加された消費材のデータがあった場合に、該当の消費材の情報を一覧用画面216Pで表示するステップである。
なお、別のオプション機能として、ステップSE5の段階で消費材の減少度合いを表示できるようにしても良い。これは、第1サーバー20で取得した状態情報Aの変化から、電気機器1の1回の運転で減少した消費材の重量、容量等のデータを取得し、表示させることである。これは、結果として図31(A)に示した表示エリア291の形態で、ユーザーUSに対し情報が提供される。
図19で説明したように、機器消費材データベース23Rに記憶させた状態情報Aの中から、「警戒度」の分類情報が紐づけられた消費材を検索した結果、「警戒度」の高い状態情報Aが無い場合には、一連の表示動作は終了する。
一方、緊急度の高い消費材について、詳細を表示する選択がステップSE7であった場合、ステップSE7は「Yes」判定となり、ステップSE8に進む。
ステップSE8では、ユーザーUSに早期に取得して欲しい「緊急度の高い」具体的な消費材の詳細情報が表示される。
前記入力画面216D(図28以降で説明する)を更にタッチ操作し、又は音声入力を与えると、当該入力画面216Dは、買い物リストPLに追加するかどうか、つまり、買い物リストを変更するか否かの確認を求める表示に変わる(ステップSE9)。例えば、入力画面216Dには「買い物リストを変更しますか?」という質問と、「変更する」及び「変更しない」の2つのアイコンが同時に表示され、何れか一方のアイコンをタッチ操作で選択するように求める。
ステップSE9で「変更する」を選択すると、ステップSE10に進む。ステップSE10では、更に詳細に表示すべき消費財があるかどうかについて、ユーザーUSに確認を求める。ここで消費材に関するデータの追加表示を求める選択をした場合(ステップSE12)、前記ステップSE8に戻り、追加項目に対応した詳細な消費材のデータが表示される。
なお、ステップSE8で、最初に第1サーバー20から「緊急度 高い」と判定された消費材の詳細情報のデータを通信端末200が取得した場合、電気機器データベース217の中の特定の記憶エリアにおいて、「抽出された消費材データ」として一時的に格納される。ここで「一時的」という意味は、例えば24時間経過すると自動的に消去されることである。あるいは、この図22で示すような買い物リストの変更(ステップSE11)を行った段階で、自動的に古いデータとして消去されることでも良い。
ステップSE9で、買い物リストを「変更する」を選択すると、ステップSE10において、端末制御部212は、買い物リストを生成し(既に買い物リストがある場合には、それに上書きして)、端末側表示部216で表示する。この買い物リストは、電気機器データベース217の中に、「買い物リストデータ」として一時的に格納される。例えば、格納されてから48時間は保持されるが、それを経過すると、自動的に消去されるか、又は事前に端末側表示部216で「消去しますか?」等の確認を求めるメッセージの表示が出て、消去に同意した場合には消去されるようにしても良い。
なお、前記ステップSE11の表示を終えると、この図22に示す一連の動作は終了する。また、同様に、ステップSE9において「変更しない」を選択した場合も、この図22に示す一連の動作は終了する。買い物リスト作成部231の動作をここで終える。
このように、前記通信端末200では、各電気機器1の消費材に関する状態情報Aから、入手すべき消費材の情報を収集して、買い物リストPLの原案の作成ができる。
更に、図22で説明したように、前記通信端末200では、各電気機器1の消費材を示した、過去の買い物リストPLを呼び出して、ユーザーUSが任意で追加することもできる。
なお、ステップSE11の段階では、電気機器データベース217の中に保存してある過去の「買い物リストデータ」(確定版)が表示される。そのリストを見てユーザーが音声入力で「追加」と発声するか、「購入」という入力キー285(図29参照)が表示されたら、その入力キー285をタッチ操作して、消費材の追加を指示すれば良い。この追加の入力を受けて、「買い物リスト」原案は、「買い物リストデータ」(確定版)として、電気機器データベース217の中に格納される。
次に、図23について説明する。
図23は、実施の形態1における残量管理システムによって、第1サーバー20が食器洗浄機1Eから取得した状態情報Aの一例を示す説明図である。
図23において、L1は、食器洗浄機1Eを使用する「ユーザー」であることを第1サーバー20に(通信端末200によって)登録するための、前記ユーザーIDである。
前記食器洗浄機1Eが店舗等で使用される業務用機器であった場合、当該店舗の経営者や特定の従業員等が「ユーザー」となり得る。
L2は、機器識別情報1であり、前記食器洗浄機1Eの製造会社(メーカー)が定めた機種番号、モデル番号等である。この機器識別情報1は、食器洗浄機1Eの定格銘板や外郭部品(ドア等)に表示され、また、購入時の保証書にも明記される情報である。当該食器洗浄機1Eの機器識別情報1は、図1で説明した機器情報保持部6で保有している。
L3は、機器識別情報2であり、前記食器洗浄機1Eのメーカー(製造会社)が定めた製造番号(シリアル番号ともいう)である。この機器識別情報2は、前記食器洗浄機1Eの定格銘板や外郭部品等に表示され、また、購入時の保証書にも明記される情報である。当該食器洗浄機1Eの機器識別情報2は、図1で説明した機器情報保持部6で保有している。
L4は、電気機器の名称であり、前記食器洗浄機1Eのメーカーが定めた名称である。この電気機器の名称は、購入時の保証書にも明記される情報である。
L5~L9は、消費材情報であり、前記状態情報Aの中の中核を構成する重要な情報である。
L5は、消費材の名称であり、前記食器洗浄機1Eのメーカーが定めた推奨すべき消費材の商品名を示している。例えば、「食器洗浄用液体洗剤XX」のような用途表示付きの名称で、一般に市販されている商品には、必ず表示されている。
前記消費材の名称L5は、周知の商品コードであるJANを利用しても良い。JANコードは、数字13桁で表示するタイプと短縮型の8桁のタイプがあるが、何れを利用しても良いし、JANコード以外の識別方法と併用しても良い。
L6は、機能発揮部9の1回あたり動作、すなわち、食器洗浄のための運転1回において消費する消費材の消費量を示している。例えば、液体洗剤の場合には、40ccや40g等のように表示される。また、別の食器洗浄機1Eでは、タブレット型洗剤(固形洗剤)を1個又は2個のように表示される。
図1で説明したように、前記消費情報取得部11は、前記計量部12の前記記憶部12M(図示せず)に格納された各種データの中から、タンク16の重量を除いた、液体洗剤42の重量データとして算出されたものを抽出して、そのデータを保持している。
なお、タブレット型洗剤の場合は、当該洗剤の投入個数を(光学センサー等で)カウントして、消費量を推定しても良いが、詳しい説明は省略する。
また、前記消費情報取得部11は、前記食器洗浄機1Eのメーカーが定めた1回あたりの運転で消費する消費量のデータも保持しているので、前記計量部12が計測した洗剤42の重量値から、1回あたりの消費量を控除して、残存量のデータL7も取得する。そして、最終的には、後述する「余裕度」を判定し、この余裕度を示すデータを保持する。
L8は、図6で説明したように、消費材(液体洗剤42)の重量を実際に計測した、計測日時を示す情報である。
L9は、余裕度を示す情報である。
「余裕度」とは、消費材の残量が少なくなって電気機器1の運転に支障が出る時点が到来するまでの日数に応じて定めてある。例えば、「1日、2日」は、余裕度は「A」であり、最も余裕が少ない状況であり、消費材を最も優先して入手する必要がある。
図23に示している余裕度の「B」は、少し余裕がある少ない状況であり、例えば、消費材の残量が少なくなって電気機器1の運転に支障が出る時点が到来するまでの日数が、「3日~5日」の場合を示す情報である。例えば、図23に示しているように、残存量150gであれば、1日1回の洗浄で40g、3日間分では120g消費する推定になるので、3日間までは運転できることになる。なお、余裕度Cは、余裕度Bよりも更に余裕がある状態を示している表示である。
前記余裕度を示すデータを、電気機器1側で生成して送信せずに、前記制御部2で行った使用量推定処理AP1の結果と、当該残量推定結果に基づく運転可能回数推定処理AP2と、の結果を、前記消費情報取得部11が取得して、これら処理結果を示すデータを送信しても良い。あるいは、それら処理のデータを、消費材の入手の緊急性に応じて階層別(例えば3段階)に分類して、指標(例えば、A、B、Cの3段階)にして送信しても良い。
次に、図24について説明する。
図24は、実施の形態1における残量管理システムによって、第1サーバー20において保有している買い物リストPLのデータの一例を示す説明図である。
なお、ここでいう買い物リストPLと、図28で説明する買い物リストPLの内容は態様が異なっている。図24はデータ形式で説明したものであり、一方、図28では、ユーザーUSの立場で、入手すべき消費材の存在を簡潔、迅速に知ることができるようにしているためである。
すなわち、この図24では、横長の一覧表形式で、対象となる消費材を表示しているが、このデータを実際に通信端末200の端末側表示部216に表示する場合には、その画面のサイズや形状に応じて適宜表示形態を変更すれば良い(図28で説明する)。
また、この図24は、データの種類を説明するための各種データを記載しているが、これらデータの全てが、通信端末200の端末側表示部216で表示される訳ではなく、ユーザーUSの希望に応じて適宜選択されて表示される。
図24において、L1、L3、L5は、図23で説明した各種情報であるので、重複した説明は省略する。但し、ユーザーIDを示すL1は、図1で説明したユーザー・施設特定部24で保有している。
図24において、L10は、食器洗浄機1Eを使用する場所を、第1サーバー20に(通信端末200によって)登録した場合の、住所等の固有の情報である。例えば、電気機器1が家庭用の食器洗浄機1Eであって、ユーザーUSが、当該ユーザーのユーザーIDが紐づけてある通信端末200によって登録した場合、その食器洗い乾燥機1Eの設置場所の1つの家庭を示す固有の情報(例えば、住宅の番地を含む住所や設置場所情報)である。この情報L10は、図1で説明したユーザー・施設特定部24で保有している。
前記食器洗浄機1Eが店舗等で使用される業務用機器であった場合、当該店舗等の場所が施設IDの対象となるため、前記施設IDは、当該店舗等の所在地の識別情報が使用される。
L11は、前記食器洗浄機1E等の電気機器1を、用途や主な技術分野(洗浄や空気調査、調理、冷蔵等)から分類した機器のカテゴリーである。この機器のカテゴリー情報L11は、ユーザーUSが例えば「洗浄」等のキーワードで検索する場合に便利である。
L12は、前記食器洗浄機1Eの各種電気機器1に使用される消費材(液体洗剤等)を、用途(一般市販量、特殊業種用等)や主な技術的特徴(液体、個体、交換部品等)から分類した消費材のカテゴリーである。この消費材のカテゴリー情報L12は、ユーザーUSが、例えば一般的なホームセンターに買い物に出掛ける前や出掛けた先において、「市販洗剤」等のキーワードで検索する場合に便利である。なお、この消費材のカテゴリー情報L12は、図1で説明した消費材データベース28に格納された各種消費材の分類に使用される。
L13は、前記消費材(液体洗剤42等)の個々について、それを識別するための固有の情報である消費材IDである。この消費材IDは、電気機器1から送信された状態情報Aを、第1サーバー20が分析し、消費材データベース28で保有する消費材の中から、対応する消費材を抽出して、その消費材に付している。従って、電気機器1を設置後に、初めて電気機器1から送信された状態情報Aには、この消費材IDのデータが含まれていないが、第1サーバー20で受信後に、対応する消費材を抽出し、その抽出された消費材に当初から付されていた識別情報を、消費材IDとして含めて、この図24のようなデータに充実化することができる。
前記消費材ID(L13)は、周知の商品コードであるJANコードを利用しても良い。JANコードは、数字13桁で表示するタイプと短縮型の8桁のタイプがあるが、何れを利用しても良いし、JANコード以外の識別方法と併用しても良い。
L14は、消費材の販売単位の定格容量を示したデータである。L15は、同じく消費材の販売単位を示したデータである。この図24の食器洗浄機1Eの液体洗剤42の場合は、容量が500ml(ミリ・リットル)で、1本ずつ販売されていることを示している。これら情報も前記消費材データベース28で保有する消費材の各種データから、制御部21が状態情報Aと照合して、この図24の形で機器消費材データベース23Rに格納されている。
L16は、前記緊急度を示したデータである。「高」は、緊急度が高いことを示しているが、実際のデータ処理においては、例えば、1桁の数字に置き換えられて処理される。なお、緊急度は、高い場合~低い場合まで、例えば3段階の区分に分類されている。
なお、図24の機器のカテゴリーにある「換気装置」で「フィルター」とは、加熱調理器からの排気や被調理物から発生する、油煙等のような汚れる空気中に設置されたフィルターをいう。そのような空気浄化用のフィルターは、前記油煙の中の細かい油の粒子を補足して、次第に目詰まりを生ずるので、一定の期間使用した場合、換気装置のメーカーは廃棄を推奨しており、新しいフィルターとの交換作業が必要になる。この図24の例では、フィルターが(この時点で)通常は3枚セットで販売されていることが分かる。
次に、図25について説明する。
図25は、実施の形態1における残量管理システムに関して、通信端末200の動作を示すフローチャート2である。
この図25は、図22で説明したサブメニューの「最新買い物リスト閲覧」のタイムチャートと異なり、「消費材管理(残量・補充)」というサブメニューの動作を示すものである。なお、このサブメニューとは、図28(A)で説明する個別メニューのことである。前記「消費材管理(残量・補充)」というサブメニューは、図28(A)で説明する入力キー(アイコン)100Bで選択できる。
この図25では、図22と同様に、一般の個人ユーザーとレストラン等の施設や事務所等で電気機器1を使用する管理者等の両方を、単にユーザーUSと称して説明を簡単にしている。
まず、ステップSE21は、ユーザーUSが通信端末200において、タッチ操作部215等の表示操作部225に入力を開始した段階である。
通信端末200の表示操作部225が、タッチ操作又は音声入力で入力を受け付けると(ステップSE21)、端末側表示部216で表示される(トップページの)表示画面において、「消費材管理メニュー」が表示される(ステップSE22)。
前記トップページの表示画面には、他に「メール」や「インターネット」、「検索」等の、複数の「メインメニュー」が表示される。
そこで、その表示された中のメインメニューから、「消費材管理メニュー」を選択すると、次に「消費材管理(残量・補充)」というサブメニューが表示される(ステップSE23)。この状態で表示される表示画面は、「セレクト画面」216Dであり、図27(A)に図示しているので、後で説明する。
以上の説明から明らかなように、電気機器データベース217からの表示データにより、端末側表示部216には、セレクト画面(入力画面)216Dが随時表示される。
前記ステップSE23の段階の前記入力画面216D(図27参照)では、最初にデータ検索の範囲を指定するために、1つのユーザーIDに紐づけた特定の電気機器1だけを対象にするのか、又は当該ユーザーUSに紐づけた全ての電気機器1を対象にするのかを選択する手段は設けていない。
従って、自動的に次のステップSE23では、全ての電気機器1の全消費材を対象にしたデータが表示される。すなわち、特定のユーザーIDに対応した全ての消費材リストのデータが一覧状態で取得でき、端末側表示部216で表示される。
特に、このステップSE23では、図19のステップSD5で説明したように、第1サーバー20に事前に格納されている「緊急度」の情報が付加された消費材のデータが有るか無いかどうかを、判定するステップである。
図19で説明したように、機器消費材データベース23Rに記憶させた状態情報Aの中から、「緊急度」の分類情報が紐づけられた消費材を検索した結果、「緊急度」の高い状態情報Aが無い場合には、ステップSE23は「No」の回答になり、ステップSE33に進む。
なお、ステップSE22の段階までに、第1サーバー20で保有している(特定のユーザーIDに関する)全ての電気機器1の全消費材を対象にしたデータは、通信端末200の電気機器データベース217では取得していない場合には、このステップSE23では、通信端末200が第1サーバー20との間の無線通信によってデータの取得を行う。そして、端末識別情報保持部226で保有する端末識別情報や、特定のユーザーIDの情報を、第1サーバー20のユーザー・施設特定部24が保有する登録データと照合し、機器消費材データベース23Rに格納してある消費材のデータが通信端末200に提供される。
一方、緊急度の高い消費材を特定する状態情報Aがあった場合、ステップSE23は「Yes」判定となり、ステップSE24に進む。
ステップSE24では、ユーザーUSに早期に取得して欲しい「緊急度の高い」具体的な消費材の候補についての、詳細な情報が一覧状態で表示される。
前記入力画面216D(図27以降で説明する)を更にタッチ操作し、又は音声で入力を与えて、特定の消費材について詳細な情報の表示を求めると(ステップSE25)、指定された消費材についての詳細な情報が表示され(図25)、その表示画面216Dの特定の入力キーを操作すると、表示された消費材の購入や選定等の参考情報(アドバイス)が追加で表示されることを表示する(ステップSE26)。
前記入力画面216Dを更にタッチ操作し、又は音声で入力を与えて、特定の消費材について参考情報(アドバイス)の表示を求めると(ステップSE27)、参考情報(アドバイス)が表示される(ステップSE28)。
次のステップSE29は、買い物リストPLに追加するかどうか、つまり、買い物リストを変更するか否かの確認を求めるステップである。このステップSE29では、入力画面216Dは、買い物リストに追加するかどうか、つまり、買い物リストを変更するか否かの確認を求める表示に変わる。例えば、入力画面216Dには「買い物リストを変更しますか?」という質問と、「変更する」及び「変更しない」の2つのアイコンが同時に表示され、何れか一方のアイコンをタッチ操作で選択するように求める。又は、図28で説明するが、購入することを指示する入力キー(アイコン)285を表示する。
ステップSE29で「買い物リストに追加する」を選択すると、ステップSE30に進む。ステップSE30では、更に詳細に表示すべき消費財があるかどうかについて、ユーザーUSに確認を求める。ここで消費材に関するデータの追加表示を求める選択をした場合(ステップSE32)、前記ステップSE28に戻り、追加項目に対応した詳細な消費材のデータが表示される。
ステップSE29で、「買い物リストに追加する」を選択すると、ステップSE31において、端末制御部212は、買い物リストを生成し(既に買い物リストがある場合には、それに上書きして)、端末側表示部216で表示する。この買い物リストは、電気機器データベース217の中に、「買い物リストデータ」として一時的に格納される。例えば、格納されてから48時間は保持されるが、それを経過すると、自動的に消去されるか、又は事前に端末側表示部216で「消去しますか?」等の確認を求めるメッセージの表示が出て、消去に同意した場合には消去されるようにしても良い。
なお、前記ステップSE31の表示を終えると、この図25に示す一連の動作は終了する。また、同様に、ステップSE29において「買い物リストを変更しない」を選択した場合も、この図25に示す一連の動作は終了する。買い物リスト作成部231の動作をここで終える。
このように、前記通信端末200では、各電気機器1の消費材に関する最新の状態情報Aから、優先的にユーザーUSが入手すべき消費材の情報を収集して、買い物リストPLの作成ができる。
更に、この図25で説明したように、緊急度の高い消費材の購入や選定等の参考情報(アドバイス)も、ユーザーの希望によって選択的に追加で表示される(ステップSE28)。このため、ユーザーUSが過去の記憶に頼って買い物をするような事態を少なくし、正確な消費材の取得を支援することができる。
なお、ステップSE31の段階では、電気機器データベース217の中に保存してある過去の「買い物リストデータ」は、ステップSE31の段階で、買い物リスト作成部231によって作成された新たな買い物リスト(確定版)に変更して、電気機器データベース217の中に格納される。
次に、図26について説明する。
図26は、実施の形態1における残量管理システムにおいて、電気機器から第1サーバー経由で通信端末200に至る間の、消費材に関する情報の変化を示す説明図である。
図26に示しているように、電気機器1においては、制御部2が生成又は取得する状態情報Aには、ユーザーID、機器識別情報、液体洗剤42の残量推定値、運転可能回数推定値及び余裕度を示す情報が含まれる。なお、この図26には、電気機器1の運転情報は示していない。
第1サーバー20の制御部21が生成又は取得する状態情報Aには、図1、図2で説明したように、ユーザーID、機器識別情報、消費材IDを含む消費材情報(緊急度の情報含む)、判定情報1及び判定情報2が含まれる。なお、判定情報1と判定情報2については、後で詳しく説明する。
また、液体洗剤42の残量推定値を第1サーバー20が、電気機器1から毎回受信することにより、前回の受信との変化値を知ることができる。すなわち、電気機器1から運転情報とともに毎回残量推定値を受信できるので、1回の運転で消費される消費材の重量や容量等を算出し、そのデータを電気機器情報保持部23で保持し、通信端末200にも提供できる。この機能により、例えば図31(A)の表示エリア291に示すように、消費材の減少量をユーザーUSに報知することが可能となる。
第1サーバー20とネットワークNWを介して接続される情報提供サーバー20Nは、消費材情報と電気機器情報とを保有し、第1サーバー20に適時送信される。そして、消費材データベース28と電気機器情報保持部23のデータを、最新情報に更新することに利用される。
通信端末200で提供する消費材データは、ユーザーID、機器識別情報、消費材IDを含む消費材情報、後述する判定情報1と判定情報2、及び緊急度の情報が含まれる。
次に、図27~図31について説明する。
図27は、実施の形態1における残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末200の動作説明図1である。
図27は、通信端末200の端末側表示部216の表示内容を示したものである。この表示画面は、タッチ式入力操作画面を兼用している。この図27の(A)(B)は、通信端末200の端末側表示部216を正面から見た拡大図である。
端末側表示部216は、液晶表示画面や有機EL表示画面の表面をガラス板で覆って形成している。
前記ガラス板の上面(表面)には、物理的な構造物としては現れないが、後述する各種アイコン(入力キー)100A~100E、261R、261L、263、264等が、前記端末側表示部216の表示によって視覚上で認識できる。そのガラス板自体の特定部分が発光したり、画像を発生させたりする訳ではないが、以下の説明では、このように文字や図形、その他の情報が表示されることを、視認するユーザーUSの立場に立って、「表示画面に表示」という表現を使う。
前記アイコン100A~100E、261R、261L、263、264等は、所望の入力を行うことができる。つまり、個々のアイコン部分には、静電容量検知型のキーが配置される。そのアイコンをユーザーUSが指先FGでタッチすることで、タッチ式操作部215(図2参照)では、端末制御部212に対する指令信号が発生する。
アイコンの存在と機能を表示するため、特定の機能が(少なくとも入力を受け付け可能な状態では)文字や図形で表示される。例えば、図27(A)の例のように、アイコン100Aの位置には、文字情報として「電気機器使用ガイド」というような表示が現れる。
図27(A)に示しているように、端末側表示部216には、その全体にセレクト画面216Dが表示される。ここでいう「セレクト画面216D」とは、消耗材の残量や補充、調達等管理に関する各種機能(前記した「サブメニュー」又は後述する「個別メニュー」に相当する)を、アイコン100A~100E等で選択できる画面である。
通信端末200を起動した際に、端末側表示部216に最初に表示される表示画面(トップページ)において、「消費材管理メニュー」のアイコン99(図示せず)が表示される(図22のステップSE2参照)。そのアイコン99をタッチ操作した場合は、この図27(A)のセレクト画面216Dが表示される。つまり、ユーザーUSは、1回のタッチ操作でこのセレクト画面216Dを表示させることができる。
図27(A)において、アイコン100A~100Eで選択される5つのメニューは、個別メニューと呼ぶ。
100Aは、この通信端末200とネットワークNWで繋がる各種電気機器1を使用する場合に、ユーザーUSに有益な情報を提供する個別メニューのアイコンである。このアイコン100Aをタッチ操作すると、図27(B)のように表示画面が変化する。100AGは、前記アイコン100A~100Eに、それぞれ1対1で対応したメニュー表示部である。
図27(A)(B)において、260は、個別メニューの選択画面であることを示す表示部、261Rは、三角形のアイコンであり、これにタッチすると、このセレクト画面は、右方向に移動するようなイメージで変化し、別の表示画面に切り替わる。
261Lは、アイコン261Rと同様な三角形のアイコンであり、これにタッチすると、このセレクト画面は、左方向に移動するようなイメージで変化し、別の表示画面に切り替わる。
図28~図31に示す通信端末200の端末側表示部216は、前記アイコン261L、261Rにタッチ操作しなくともその表示画面を切り替えることが可能である。つまり、個々のアイコン部分以外の部分に、ユーザーUSが指先FGでタッチしたまま、左右や上下方向に移動させる(スライド操作ともいう)ことで、タッチ式操作部215(図2参照)では、端末制御部212に対する指令信号が発生する。そして、指先FGを移動させた方向に応じて別の表示画面を表示させる。これにより、表示画面を移動させて画面の切り替えを行うスクロール機能を実現できるから、前記画面切り替え用アイコン261L、261R等を省略しても良い。
図27(A)において、262は、三角形のアイコンであり、これにタッチすると、このセレクト画面は、下方向に移動するようなイメージで変化し、別の表示画面に切り替わる。
263は、セレクト画面216Dから前記トップページの表示画面に表示を戻すためのアイコンである。264は、次のページ(表示画面)に進めるためのアイコンである。
図27(A)において、100Bは、この通信端末200とネットワークNWで繋がる各種電気機器1で使用される各種の消費材の残量等を把握するために、第1サーバー20から消費財に関する各種情報(前記状態情報Aを含む)を取得することを選択する(個別メニューの)アイコンである。このアイコン100Aをタッチ操作すると、図27(B)のように表示画面が変化する。
図27(A)において、100Cは、各種電気機器1で使用される各種の消費材を含めた、各種物品の購入を勧める前記「買い物リスト」の閲覧と更新を選択できる(個別メニューの)アイコンである。この買い物リストPLのデータは、第1サーバー20からのデータを利用して、図2で説明した買い物リスト作成部231で作成され、電気機器データベース217の中に格納されている。
図27(A)において、100Dは、前記電気機器1で使用される各種の消費材や、それら電気機器1では使用されない各種消費財の購入を、ユーザーUSが忘れないように、気軽に電子的に記録するためのメモ作成を選択する(個別メニューの)アイコンである。この買い物簡単メモは、前記買い物リストPLとは別に作成される。
前記買い物簡単メモは、ユーザーUSの発声によって音声入力部222と音声処理部230により、ユーザーUSの発声内容を解読して、入力の順序で順次消費財の名称等のテキストデータを蓄積して、作成される。このメモの作成は、前記買い物リスト作成部231が行う。そして、この買い物簡単メモは、前記電気機器データベース217の中に格納される。
図27(A)において、100Eは、前記買い物リストPLの作成や更新等の履歴が、一定期間内に限って、過去に遡って確認できる(個別メニューの選択用)アイコンである。
次に、図27(B)について説明する。
図27(A)に示したセレクト画面216Dにおける、個別メニューの中の1つのアイコン100Aにタッチした場合、端末制御部212によって、ユーザーが事前に設定した以下の2つ(第1の処理と第2の処理)の何れか一方の処理が行われる。
(1)第1の処理:第1サーバー20が運転中であることを把握している電気機器1を端末側表示部216Dにリストで表示し、その中の何れか1つを選択するアイコンを、タッチ操作することで、目的の電気機器1に関する注意事項や運転中にユーザーが準備すべき事項等の情報を表示した表示画面に進む。この例は、図27(B)の例である。
(2)第2の処理:ユーザーUSが事前に登録した電気機器1のリストを表示し、その中の何れか1つを選択するアイコンを、タッチ操作することで、目的とする電気機器1を選択し、当該電気機器1に補充する消費財(例えば、液体洗剤42やタブレット洗剤、柔軟剤等)の補充作業や、作業工程を表示画面で表示する。あるいは、後述するフィルター16Fのような消費部品を交換する場合の、作業工程等の情報を、文字やイラスト等で表示する。
269は、一覧用画面216Pに表示された消費材(例えば、AA洗剤)の中の1つにつき、前記一覧用画面216Pよりも詳細な情報を表示した個別画面216Vに表示されるアイコン(入力キー)であり、これを押すとメニュー画面に戻る。つまり、セレクト画面216Dに戻る。
次に、図28(A)について説明する。
図27(A)に示したセレクト画面216Dにおける個別メニューの中の1つのアイコン100Bにタッチした場合、端末制御部212によって、この図28(A)の入力画面が表示される。100BGは、前記アイコン100Bに対応したメニュー表示部である。
アイコン100Bにタッチした場合、端末制御部212は、第1サーバー20から図22のステップSE4又は図25のステップSE23で説明したように、消費材のデータを取得する。
図28(A)で示すように、特定のユーザーUSの名前で事前に登録した電気機器1の範囲で、5つの消費材の残量が少なくなっていることが分かる。270は、消費材の残量等に関する最新の判定状況を、簡潔に示した総括メッセージ(以下、「判定情報1」と呼ぶ)である。
271は、入力画面において前記総括メッセージ270に隣接した位置に表示された消費材リストであり、この図28(A)の例では、洗剤類が3件、食品が1件、消費部品(交換用部品)が1件あることが分かる。
271Aは、前記電気機器1の運転への影響度から見た緊急度を示す情報である。この図28(A)と次の図28(B)では、例えば、「緊急度:至急」という文字情報であるが、図形を使用しても良い。
272は、この消費材管理機能について、表示や検索、入力等の機能をユーザーがオプションで設定できるアイコンであり、これを押して端末側表示部216に機能設定画面(図示せず)を表示させれば、ユーザーがオプション機能を設定できる。例えば、図22で説明したステップSE4とSE5を省略することができる。
第1サーバー20の判定基準記憶部25における判定基準で抽出した「緊急度指定の消費材リスト」のデータを、通信端末200は取得できる。この図28(A)に示したように、特定のユーザーUSが、自分のユーザーIDで第1サ-バー20に登録した、全部の電気機器1を対象にして、例えば、「緊急度:至急」のような緊急度の情報を含む、消費材リストを、一括して表示できる。
前記アイコン272をタッチ操作すると、図2で示したオプション設定部235が起動され、専用のオプション設定用の画面が、端末側表示部216に表示される。
273は、図28(A)の状態から、図27(B)に示した前の表示画面まで表示を戻すためのアイコンである。274は、詳細な情報を掲載した次のページ(表示画面)に進めるためのアイコンである。
図28(A)の時点において、第1サーバー20は、通信端末200の端末側表示部216に、一覧用画面216Pを表示させている。
第1サーバー20は、特定のユーザーUSの名前で事前に登録した電気機器1の範囲で、5つの消費材の残量が少なくなっていることを、簡潔に示した総括メッセージ(「判定情報1」)270で表示している。この状態で「第2の選択手段(アイコン274)」にタッチ操作すると、図28(A)で示した5種類の消費材について、その詳細な情報を図28(B)に示すように表示させる。
更に、その後において、前記5種類の消費材の何れか1つを、その名称部分をタッチ操作すると、前記端末側表示部216における、一覧状態(一覧用画面216P)の表示形態を、図29(A)に示すように、特定画面216Vの表示形態に切り替えることができる。
次に、図28(B)について説明する。
図28(A)において、アイコン274にタッチすると、端末制御部212は、そのタッチ操作に応じて図28(B)のような消費材情報を報知する。
この図28(B)において、275は、AA洗剤という1つの消費材の名称「XX洗剤」を表示した、表示部を兼ねたアイコン(入力キー)である。
276は、BB柔軟剤という1つの消費材の名称「DD」を表示した、表示部を兼ねたアイコン(入力キー)である。
277は、CC洗剤という1つの消費材の名称を表示した、表示部を兼ねたアイコン(入力キー)である。
278は、消費材の1つである食品の名称「卵」を表示した、表示部を兼ねたアイコン(入力キー)である。
279は、電気機器1の1種である「台所用換気扇1F(図示せず)」に関する、1つの消費材の名称「交換フィルター」を表示した、表示部を兼ねたアイコン(入力キー)である。
280は、次のページ(表示画面)に進めるためのアイコンである。
295は、この図28(B)の入力画面に表示された消費材表示エリア284の表示データを、変更することができる入力キー(アイコン)である。
5つの前記入力キー(アイコン)275~279は、前述したように第1の選択手段である。
次の図29(A)(B)で示す入力キー(アイコン)274は、前述したように第2の選択手段である。
図28(B)に示しているような、前記消費材表示エリア284が表示された入力画面216Pは、以下の説明では「一覧用画面」と呼ぶ。
この一覧用画面216Pは、前記記憶手段(第1サーバー20)が記憶する複数のデータの内、前記電気機器1から取得している特定の消費材(AA洗剤)の残存状態に関する(後述する)判定情報1及び(後述する)判定情報2(例:入手緊急度「高い」)と、前記電気機器1と同一又は異なる電気機器1から取得している特定の消費材(BB柔軟剤)の残存状態に関する判定情報1及び判定情報2(例:入手緊急度「高い」)と、を前記端末側表示部216Dにおいて、同時に表示した形態の画面である。
1つの電気機器(例えば、洗浄装置1E)で使用する特定の消費材(例:AA洗剤)に関する判定情報1と判定情報2を、「判定情報A」と呼ぶ場合がある。
また、当該電気機器1と異なる電気機器(例えば、衣類洗濯機)で使用する特定の消費材(例:BB柔軟剤)に関する判定情報1と判定情報2を、「判定情報B」と呼ぶ場合がある。
この実施の形態では、1つの電気機器1として食器洗浄機1Eから取得している特定の消費材情報は、前記したようにAA洗剤である。また、別の電気機器1として衣類洗濯機(図示せず)から取得している特定の消費材情報は、前記したようにBB柔軟剤である。
この例に限らず、単一の電気機器1から同時に2つ以上の消費材の、残存状態に関する(後述する)判定情報1と判定情報2を、第1サーバー20から取得する場合もあり得る。
前記アイコン295を押すと、修正画面に切り替わり、前記アイコン275~279の消費材を、個々に削除することができる。
また、前記アイコン295を押すと、音声入力で、別の消費材をユーザーUSが任意に追加できる。なお、このような変更履歴と変更結果の買い物リストPLは、通信端末200自体(買い物リストデータ228)に記憶される。
更に、変更内容は、第1サーバー20に修正の買い物リストPLとして送信され、機器消費材データベース23Rの中に、新たな買い物リストPLとして保存される。
図28(B)の一覧用画面216Pは、買い物リストPLの最新内容と言えるので、この一覧用画面216Pは、通信端末200において、以後もユーザーUSの操作入力に応じて、端末側表示部216で表示させることができる。
なお、前記アイコン295を押して前記アイコン275~279の消費材を、個々に削除する場面は、例えば、ユーザーUSが図28(A)又は図28(B)の表示内容を見ないまま買い物を行い、該当の消費材を購入して自宅や事務所等に帰ってきた場合である。また、そのような削除をする場面では、削除理由をインプットする画面にしても良く、そのインプット用画面では、プルダウンメニュー等によって理由の欄に、「購入済」等の選択肢を設けると、入力が楽にできるので、便利である。
次に、図29(A)について説明する。
図28(B)において、AA洗剤という1つの消費材の名称「XX洗剤」を表示したアイコン(入力キー)275にタッチ操作すると、AA洗剤という1つの消費材に関す詳細な残量情報が表示された、図29(A)に示す個別画面(入力画面)216Vに切り替わる。
図29(A)の例では、電気機器1の次回の運転で消費材(例えば、液体洗剤42)の残量が終わってしまうこと、つまり、その後の運転に支障が出るという重要な情報(以下、これを「判定情報2」と呼ぶ)を、表示エリア282において表示している。ここでは、文字で「残量ゼロ見込み」と表示した例であるが、イラストや適当な記号を表示しても良い。この判定情報2では、消費材の補充や交換の緊急性が分かる。
283は、特定の消費材(この場合は、AA洗剤)についての注意事項(「アドバイス情報A」ともいう)を表示した表示エリアである。この例では、「専用のXX洗剤を使用すること」を推奨している。なお、食器洗浄機1Eの場合、台所等で食器を手洗いするような場合に使用する一般の洗剤(台所用洗剤)は、使用禁止されている。そのような一般の台所用洗剤は、泡が沢山発生するためである。仮に、この洗剤を使用すると、食器洗浄運転の過程で泡が大量に発生し、その泡が洗浄槽15の外部まで漏れ出したり、電気回路部まで浸入したりして故障の原因になる可能性もある。
また、表示エリア283では、重曹を使用しないことを表示しても良い。重曹が固まり、配管や排水口等を詰まらせる原因になり得るからである。
285は、ネットワークNWを通じて外部のECサイト(電子商取引のサイト)に繋がることを選択する選択部(アイコン)である。このアイコン285を押すと、この図29(A)に表示された消費材をネットワークNW経由で購入できるように、専用の入力画面が表示される。そのために、図2で説明した通信販売処理部234が起動する。
274は、図28(A)でも説明したアイコンであるが、この図29(A)(B)の場合には、このアイコン274を押すと、第1サーバー20の消費材データベース28と電気機器情報保持部23に格納されている個別消費材の解説情報を第1サーバー20から取得して表示させることができる。つまり、図29(A)の状態ではXX洗剤の詳細情報を表示させることができる。このアイコン274は、前述したように第2の選択手段である。
前記表示エリア282、283では、端末側表示部216において、必ず情報が表示される訳ではなく、該当すべき消費材が無い場合等には、情報が表示されない場合もある。また、表示されるエリアの表示面積は、表示する情報の量に応じてその都度自動的に変化するものであり、固定的に面積が決まっている訳ではない。
次に、図29(B)について説明する。
図29(A)において、アイコン(入力キー)261Lにタッチ操作すると、BB柔軟剤という1つの消費材に関す詳細な残量情報が表示された、図29(B)の個別画面216Vに切り替わる。
あるいは、図28(B)において、アイコン276をタッチ操作した場合も、この図29(B)の、BB柔軟剤の入力画面(個別画面216V)に切り替わる。
図29(B)の例では、柔軟剤(商品名は「DD」)を特定する情報を、表示エリア286において表示している。また、この柔軟剤は、3週間前にもユーザーにこの通信端末200によって、この柔軟剤の在庫情報が報知されたことを、表示エリア287で表示している。
この図29(B)の例では、アイコン274をタッチ操作すれば、この表示エリア287の情報について、更に詳しい情報がこの端末側表示部216で表示される。このアイコン274は、前述したように第2の選択手段である。
図29(B)において、288は、消費材の参考画像表示部である。参考画像は写真以外でも良く、消費材が実際に販売されている商品の、ボトルや包装箱のイメージを示すイラスト79等でも良い。
次に、図30(A)について説明する。
図28(B)において、アイコン(入力キー)261Lにタッチ操作すると、CC洗剤という1つの消費材に関す詳細な残量情報が表示された、図30(A)の個別画面216Vに切り替わる。
あるいは、図28(B)において、アイコン277をタッチ操作した場合も、この図30(A)の入力画面(個別画面216V)に切り替わる。
図30(A)の例では、残量が少なくなっている消費材として、CC洗剤のあることが表示部290に表示されている。
また、電気機器1の次回の運転で消費材(例えば、液体洗剤42)の残量が終わってしまうこと、つまり、その後の運転に支障が出るという重要な情報(判定情報2)を、表示エリア291において表示している。ここでは、文字で「あと1回で終了見込み」と表示した例であるが、イラストや適当な記号を表示しても良い。ここでいう「あと1回」とは、電気機器1(食器洗浄機1E等)の運転をあと1回行った場合、そこで使用する消費材(この場合、CC洗剤)は残量がゼロになってしまうという予測結果のことである。
292は、特定の消費材(この場合は、CC洗剤)についての注意事項を表示した表示エリアである。この例では、「専用のYY洗剤を使用すること」を推奨している。なお、食器洗浄機1Eの場合、台所等で食器を手洗いするような場合に使用する一般の洗剤(台所用洗剤)は、使用禁止されている。そのような一般の台所用洗剤は、泡が沢山発生するためである。仮に、この洗剤を使用すると、食器洗浄運転の過程で泡が大量に発生し、洗浄槽15の外部まで発生した泡が漏れ出したり、電気回路部まで浸入したりして故障の原因になる可能性もある。
また、表示エリア292では、重曹を使用しないことを表示しても良い。重曹が固まり、配管や排水口等を詰まらせる原因になり得るからである。
次に、図30(B)について説明する。
図28(B)において、アイコン279にタッチ操作すると、換気扇フィルターという1つの消費材(消費部品)に関す詳細な残量情報が表示された、図30(B)の個別画面(入力画面)に切り替わる。
図30(B)の例では、交換時期が迫っている消費材として換気扇フィルターがあることを、表示部293によって表示している。換気扇フィルターとは、台所等で使用される換気扇の室内吸込口に、着脱自在に取り付けられるフィルターである。室外へ排出される空気流に含まれる、気化した油の細かい粒子を捕捉し、換気扇の汚れを防止する効果がある。気化した油がフィルター素材の表面や内部に堆積し、通気性が落ちるので、換気扇メーカーやフィルターのメーカーでは、一定の期間経過したら交換することを推奨している。
図30(B)の例では、換気扇フィルターの他に、別の電気機器1の1つであるエアコン(図示せず)に対し、着脱自在に設置されるフィルターも交換時期が迫っていることが、表示エリア294に表示されている。
また、換気扇フィルターと、前記エアコンのフィルターは、同じメーカーの商品であることを、前記表示エリア294において表示している。
この図30(B)の例では、同じメーカーで異なる電気機器1の消費材であるという「消費材の類似性」の観点で、この表示エリア294の表示情報が第1サーバー20によって抽出された結果である。なお、以下の説明では、この表示エリア294に表示された情報を、消耗部品の交換や点検に関する「アドバイス情報B」294Dと呼ぶ場合がある。
すなわち、図24で説明したように、機器のカテゴリーL11と、消費材のカテゴリーL12の情報を、消費材データベース28の情報も参考にして、第1サーバー20の制御部21が分析し、この図30(B)の表示エリア294の表示例のような、アドバイス情報B294Dを生成でき、これを通信端末200が取得して表示できる。
この図30(B)において、アイコン274(第2の選択手段)をタッチ操作すると、例えば、次のような詳細情報を表示した表示画面に変更できる。また、その変更した表示画面から前記したように、ECサイトに接続するような構成にしても良い。
(1)純正商品(換気扇フィルター)の商品名、型名、仕様(外形寸法等)、販売形態(1枚単位、数枚単位等)
(2)標準的な使用期間
(3)純正商品(換気扇フィルター)のメーカーによる名称
(4)エアコンの商品名、型名等
次に、図31について説明する。
図31(A)(B)は、第1サーバー20から買い物リストPLのデータを取得した場面を示す、通信端末200の動作説明図5である。
図31(A)は、図30(A)と別の表示例を示す端末側表示部216の例である。この図31(A)では、表示エリア291に液体洗剤42の消費量が「約30cc」と表示されている。
図31(B)は、図30(B)の表示内容と別の例を示したものである。この図31(B)では、表示エリア294には、消耗部品としてタンク16で使用している濾過フィルター16F(図示せず)も、まもなく交換時期であることを、アドバイス294Dとして表示させている。また、同じメーカーの製品であることも表示し、詳細情報はアイコン274をタッチすれば、個別画面216Vによって表示できる。
次に、図32について説明する。
図32は、実施の形態1における残量管理システムにおいて、通信端末によって電気機器の予約状態確認をする場面を示す端末側表示部の動作説明図1である。
前述したように食器洗浄機1の「予約コース」は、設定してから一定の時間(例えば4時間)後に運転を開始すること、または逆に運転終了時刻を設定しておいて、運転の開始を洗浄装置1E側に任せるものである。
この食器洗浄機1では、前記「予約コース」は、通信端末200からの指令で洗浄運転を開始させることもユーザーUSが設定できる(「予約コース#2」)。
そのため、通信端末200で生成した前記第2コマンドデータCD2を食器洗浄機1Eに送信するか、又は食器洗浄機1Eの操作部54を直接操作して、前記予約コースを設定できる。
図32(A)(B)は、そのような「予約コース#2」の運転状態を遠隔地からユーザーUSが確認する場面である。つまり、ユーザーUSは、外出先等から通信端末200を操作して図32のサブメニュー(個別メニュー)が一覧用画面216Dを開いた状態が、図32(A)の状態である。
図32(A)において、100Yは、個別メニューの中の1つのアイコンであり、これをタッチすると、「運転予約確認・取り消し」の表示画面に切り替わる。なお、ユーザーが事前に「予約コース#2」を設定していない場合には、このアイコン100Yは表示されない。これは、食器洗浄機1E以外の全ての電気機器1に適用される。つまり、ユーザーUSは、この一覧用画面216Dを見た場合に、このアイコン100Yの表示によって、電気機器1の予約を思い出すこともできる。
なお、このように、予約設定されている場合には、この予約コースを設定した時点から一定時間経過毎にプッシュ型通知によって通信端末200に通知が行われ、この図32(A)の画面を見るようにユーザーUSは誘導される。
次に、図32(B)について説明する。
図32(B)において、100YGは、予約設定画面の表示部である。
296は、現時点でのこのユーザーUSの予約設定状況を示した表示エリアである。この例では、予約している電気機器1が1つあることが示されている。
297は、その予約している電気機器1を特定する情報の表示エリアである。この例では食器洗浄機1Eであることを示している。食器洗浄運転の開始は15時30分で、運転終了は16時30分の見込みであることが分かる。
298は、入力キー(アイコン)であり、更に詳細な情報を見たい場合には、これにタッチすれば良い。
299は、予約設定内容を変更したり、取り消したりする場合に操作する入力キー(アイコン)である。これを操作すると、別の表示画面に切り替わり、変更や取り消しの確定信号を発信できる。確定信号を対象となる電気機器1が受信すると、予約内容が変更又は取り消される。なお、電気機器1の状況によっては、直ぐに変更や取り消し処理が行われない場合もある。
次に、図33ついて説明する。
図33は、図32に示したアイコン298を押して、予約設定の詳細を確認する場面を示した端末側表示部216の動作説明図2である。
308は、図32(B)の表示エリア297と同様の情報を表示する表示エリアである。309は、予約設定のされている電気機器1(この場合、食器洗浄機1E)の詳細な運転条件を表示する表示エリアである。この例では、「普通洗い」で、食器は4人分の洗浄が予約されていることを、この表示エリア309の表示情報によって確認できる。
311は、アイコン299と同様に、予約設定内容を変更したり、取り消したりする場合に操作する入力キー(アイコン)である。これを操作すると、別の表示画面に切り替わり、変更や取り消しの確定信号を発信できる。
以上の説明では、コマンドデータCDの中の、第1コマンドデータCD1を主体に説明したが、その他の第2コマンドデータCD2~第4コマンドデータCD4についても、主電源投入直後からの初期待機時に、外部から不用意に取得しないように、外部からの取得については、同様の制限をしている。
実施の形態1の総括.
以上の説明から明らかなように、この実施の形態1では、第1の開示に関する電気機器1(食器洗浄機1E)を以下の形態で開示していた。
すなわち、実施の形態1で開示した電気機器1は、
ネットワークNW又は情報処理端末器200に接続され得る通信部8と、
ユーザーUSの入力指令を受け付ける入力部4(操作部54)と、
報知部3と、
前記入力部4からの入力指令を受けて機能発揮部9(洗浄部9W)の動作を制御する制御部2と、
前記機能発揮部9の動作時に使用される消費材の量を計測する計量部12と、
前記通信部8から外部へ提供すべき状態情報Aを生成する消費情報取得部11と、
前記状態情報Aを保持する機器情報保持部6と、を有し、
前記消費情報取得部11は、前記機能発揮部9で消費する前記消費材に関して前記状態情報Aを生成し、
前記制御部2は、前記状態情報Aを前記通信部8から送信し、
前記制御部2は、前記通信部8を介してコマンドデータCDを取得する機能を有し、
前記制御部2は、主電源投入後において、前記入力部4の操作によって受信許可信号RSを送信する前は、前記通信部8を介して前記コマンドデータCDの受信動作又は前記状態情報Aの送信動作の、少なくとも何れか一方を行わないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この電気機器(食器洗浄機1Eを含む)によれば、消費材としての液体洗剤42の在庫情報が計量され、かつ、外部に送信されるので、ユーザーUSによる在庫管理の利便性が向上する。
更に、コマンドデータCDによって電気機器1の運転条件(運転コース、動作モード、運転時間等の運転条件を含む)を設定でき、ユーザーUSの設定作業を軽減できるとともに、当該コマンドデータCDの取得やそのタイミングを、入力部4側で制限できるので、ユーザーUSが初期待機時に混乱することを回避できる。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記制御部2は、主電源が投入されたときから所定の待機状態に移行したかどうかを判定し、前記待機状態に移行した場合、前記報知部3で報知し、前記ユーザーUSの運転開始指令を待って前記機能発揮部9の駆動を開始することを特徴とする構成であった(図10参照)。
このため、初期待機時にユーザーUSが誤操作する事態を抑制でき、ユーザーUSの操作性を向上させることが期待できる。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記制御部2は、前記初期待機状態に移行した場合、前記入力部4で特定の(入力キーや操作ボタンによる)入力を行うことで、前記受信許可信号RSを外部へ送信し、前記コマンドデータCDの取得動作を開始できる構成であった。
このため、初期待機時にユーザーUSが誤操作でコマンドデータを取得する事態を抑制でき、ユーザーUSの操作性を向上させることが期待できる。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記制御部2は、前記入力部4における特定の入力を行った場合、前記通信端末200に対して、前記受信許可信号RSを送信できるから、通信端末200によってコマンドデータCDを電気機器1に送信する場面で、混乱を招くことがなく、通信端末200の操作と連携してスムーズにコマンドデータCDの取得作業を進めることができる。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記計量部12は、前記消費材(液体洗剤42等)を収容する容器(タンク)16の外部から、当該消費材の量を計測する構成であった。
このため、消費材に計量部12のセンサー等が接触せず、センサーの腐食や劣化等の懸念もなく、長期にわたり安定的な計量が期待できる。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記消費材は、液体洗剤42を用いており、
前記計量部12は、前記液体洗剤の重量又は容積の少なくとも何れか1つを計測するセンサー(重量センサー37等)と、前記センサーからの計測データを受けて前記消費材の量を判定する計量回路35と、を備えたことを特徴とする構成であった。
このため、液体洗剤の量を計量することで残量の把握が容易に行える。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記コマンドデータCDは、前記機能発揮部に含まれる動力源(洗浄ポンプ49)又は加熱源(電気ヒーター51)の、少なくとも何れか1つを制御するための、動作プログラムを含んでいることを特徴とする構成であった。
このため、コマンドデータCDを取得することで制御部2の動作を決定することができ、ユーザーUSによる面倒な入力設定を軽減でき、操作性を向上させることができる。
また、第1の開示の電気機器1では、前記容器(タンク)16が所定の位置に設置された状態であることを検知する第2のセンサー(リードスイッチ)46、を更に備え、
前記第2のセンサー46は、前記タンク16の設置を検知している状態で、前記第3のセンサー39、40が、前記消費材の質量を光学的に把握することを特徴とする構成であった。
この構成であるため、実際にタンク16が所定の位置に存在している状態で、その消費材の残量を計量するため、消費材の量を正確に把握できる。つまり、最新の消費材の量を正確に把握し、状態情報Aに反映することができる。
更に、第1の開示に係る電気機器1の前記制御部2は、前記消費材の使用量推定処理AP1と、当該残量推定結果に基づく運転可能回数推定処理AP2と、を行い、当該運転回数処理AP2の結果を前記状態情報Aに含めて送信することを特徴とする構成であった。
このため、状態情報Aを受信する第1サーバー20等の外部機器側において、当該状態情報Aを詳細に分析・評価しなくとも、消費材の残存量のデータで運転が可能な回数を知ることができる。
また、第1の開示の電気機器1では、前記機能発揮部9は、筐体14の内部に形成され、前記被洗浄物(食器類55)が置かれる洗浄空間WSの内部に、消費材を含む洗浄液を供給する液体供給手段(洗浄ポンプ)49と、前記液体供給手段49からの洗浄液を前記被洗浄物へ散布する洗浄ヘッド又は洗浄ノズル50の少なくとも何れか1つを含むこと、を特徴とする構成であった。
このため、洗浄空間WSの中で食器類55等の被洗浄物を効率良く洗浄することができる。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記被洗浄物を洗浄した前記洗浄液の水質を検出する水質センサー17Sの検知データを受ける水質判定部17を、更に有し、
前記制御部2は、前記水質判定部17の判定結果に応じて前記洗剤供給手段(制御弁48)43よって前記液体洗剤42の供給量又は供給回数の少なくとも何れか一方を制御すること、を特徴とする構成であった。
このため、洗浄効果を確かめるために水質を検査し、必要に応じて液体洗剤42を自動的に投入することができるから、ユーザーUSの水質確認等の面倒な作業を必要とせず、目的の洗浄を実行することができる。
更に、前記制御部2は、前記水質判定部17の判定結果を、前記状態情報Aに含める構成であった。
このため、液体洗剤42等の消費材の管理に加え、洗浄工程における水質の状態も知ることができ、利便性が向上する。
更に、第1の開示の電気機器1では、前記洗浄空間WSを開閉するドア44と、
前記ドア44の閉鎖動作のための駆動力を発生させるドア駆動装置86と、
前記液体洗剤42を収容した容器(タンク)16の位置を検出する位置検出手段72と、を更に有し、
前記制御部2は、前記ドア44の開放状態において、前記容器16が正しい設置位置に存在していないことを前記位置検出手段72が検知している期間中、前記ドア駆動装置86を駆動しないこと、を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この電気機器1によれば、液体洗剤42の補充や確認のために容器16をドア44から分離させ(取り外し)、その後、再びドア44に設置した場合、正しい設置位置にない場合には、ドア44が誤って駆動されないので、容器16がドア44の側面等から突出した状態でドア44が移動して筐体14に衝突するような事態が発生しない。
また、液体洗剤42の残量が閾値よりも少ない状態では、運転開始ができないので、洗浄運転を開始してから洗剤不足のまま洗浄工程が実行されるという懸念もない。
また、第1の開示の電気機器1では、液体洗剤42の残量が閾値よりも少ない状態では、運転開始ができない構成であった。また、残量が規定量より少ない状況であることを事前に報知していた。
このため、洗浄運転を開始してから洗剤不足のまま洗浄工程が実行され、洗浄効果が期待に反した結果になるという懸念もない。
更に、この実施の形態1では、第2の開示に関する洗浄装置(食器洗浄機)1Eを、以下の形態で開示していた。
すなわち、第2の開示に関する、食器洗浄機等の洗浄装置1Eは、
ネットワークNW又は情報処理端末器200に接続され得る通信部8と、
ユーザーUSの入力指令を受け付ける入力部4(操作部54)と、
報知部3と、
前記入力部4からの入力指令を受けて洗浄部9Wの動作を制御する制御部2と、
前記洗浄部9Wの動作時に使用される消費材の量を計測する計量部12と、
前記通信部8から外部へ提供すべき状態情報Aを生成する消費情報取得部11と、
前記状態情報Aを保持する機器情報保持部6と、
前記消費材を洗浄空間WSに供給する供給手段(洗剤供給部43)と、
洗浄液の水質判定部17と、
を有し、
前記消費情報取得部11は、前記洗浄部9Wで使用する前記消費材に関して前記状態情報Aを生成し、
前記洗浄部9Wは、前記水質判定部17の判定データを受けて前記供給手段(洗剤供給部43)を制御すること、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この洗浄装置1Eによれば、消費材(液体洗剤42)の在庫情報が計量され、かつ、外部に送信されるので、ユーザーUSによる在庫管理の利便性が向上する。
更に、前記洗浄部9Wは、水質判定部17の判定によって前記供給手段(洗剤供給部43)を制御するから、洗浄効果の良否を水質で検知し、この検知結果に応じて洗剤を供給するので、洗浄効果を高めた洗浄装置1Eを提供できる。
しかも、ユーザーUSが水質をその都度確認する手間も不要であり、ユーザーの負担軽減、操作性向上にも貢献する。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eは、前記通信部8を介してコマンドデータCDを取得する機能を有し、
前記制御部2は、前記入力部4から前記コマンドデータCDを受信することの指令を受けた場合、受信許可信号RSを外部へ送信し、この後は、前記コマンドデータCDの取得を完了するまでの期間中、前記状態情報Aを外部に送信しないこと、を特徴とする構成であった。
このため、コマンドデータCDを取得することを優先するので、食器洗浄機1E側の遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
これによって、本開示の洗浄装置1Eは、ネットワークを有効活用することができる。
更に、コマンドデータCDによって洗浄装置1Eの運転条件(運転コース、動作モード、運転時間等の運転条件を含む)を設定でき、ユーザーUSの設定作業を軽減できるとともに、当該コマンドデータCDの取得やそのタイミングを、入力部4側で制限できるので、ユーザーUSが初期待機時に混乱することを回避できる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eは、
洗浄空間WSを開閉するドア44と、
前記ドア44の閉鎖動作のための駆動力を発生させるドア駆動装置86と、
前記液体洗剤42を収容した容器(タンク)16の位置を検出する位置検出手段72と、を更に有し、
前記制御部2は、前記ドア44の開放状態において、前記容器16が正しい設置位置に存在していないことを前記位置検出手段72が検知している期間中、前記ドア駆動装置86を駆動しないこと、を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この洗浄装置1Eによれば、液体洗剤42の補充や確認のために容器16をドア44から分離させ(取り外し)、その後、再びドア44に設置した場合、正しい設置位置にない場合には、ドア44が誤って駆動されないので、容器16がドア44の側面等から突出した状態でドア44が移動して筐体14に衝突するような事態が発生しない。
また、第2の開示に係る洗浄装置1Eは、液体洗剤42の残量が閾値よりも少ない状態では、運転開始ができないので、洗浄運転を開始してから洗剤不足のまま洗浄工程が実行されるという懸念もない。
更に、ネットワークNWを利用して消費材の計量データMDを生成して、当該計測データを状態情報Aに集約して宅外へ提供できるから、前記計量データを利用して消費材の管理が容易となる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eにおいて、前記消費情報取得部11は、前記消費材(例えば、液体洗剤42)の消費量を把握する計量部12を備えていることを特徴とする構成であった。
このため、計量部12によって消費材の減少を検知することができ、前記状態情報Aに反映させることができる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eにおいて、前記計量部12は、消費材を蓄えるタンク16と、当該タンク16の内部に収容された前記消費材(例えば、液体洗剤42)の量(重量)を計量する第1のセンサー37(重量センサー)と、をそれぞれ備えていることを特徴とする構成であった(特に、図6参照)。
この構成であるため、消費材の消費度合いを重量の減少で把握でき、このデータを前記状態情報Aに反映させることができる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eにおいては、タンク16を挟んで向かい合うように第3のセンサーを構成する発光素子39と受光素子40とを設置し、液体洗剤42の存在と非存在を検知する方式であった。
このため、簡単な構成で、しかも非接触で液体洗剤42の存在を検知できる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eにおいて、前記消費情報取得部11は、1回の運転で消費する前記消費材の消費量のデータと、前記計量部12が計測した前記消費材の量とから、余裕度を示す情報を取得し、当該余裕度の情報を前記状態情報Aに含めて送信することを特徴とする構成であった。
すなわち、この洗浄装置1Eは、液体洗剤42の重量計測結果を示すデータ(第1の計量データMD1)と第1の計量データMD1から生成された重量変化量、変化率を示すデータ(第2の計量データMD2)を保有し、余裕度を示す情報を取得して送信している。
このため、状態情報Aを受信する第1サーバー20等の外部機器側において、当該状態情報Aを複雑に分析しなくとも、消費材を入手することの必要性、緊急性を容易に把握できる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eにおいては、タンク16を挟んで向かい合うように発光素子39と受光素子40とを設置し、液体洗剤42の存在と非存在を検知する方式であった。
このため、簡単な構成で、しかも非接触で液体洗剤42の存在を検知できる。
更に、第2の開示に係る洗浄装置1Eにおいて、前記運転回数処理AP2の結果は、前記消費材の入手に関する時間的余裕度で、複数のレベルに分類した指標として送信する構成であった。
このため、状態情報Aを受信する第1サーバー20等の外部機器側において、当該状態情報Aを詳細に分析・評価しなくとも、消費材を入手するまでの時間的余裕度を容易に知ることができる。
更に、この実施の形態1では、以下の形態で第3の開示に係る情報処理端末器(通信端末)200を開示していた。
すなわち、第3の開示に係る情報処理端末器200は、
ネットワークNWを介して電気機器1に接続され得る通信部210と、
端末側表示部216と、
ユーザーの入力指令を受け付ける操作部225と、
前記操作部からの入力指令を受けてデータ処理と送信の動作を制御する端末制御部212と、
前記通信部210経由で取得した前記電気機器1の消費材の状態情報Aを格納する消費材データベース227と、
前記消費材データベース227から前記操作部225で指定された範囲でデータを抽出する買い物リスト作成部231と、を有し、
前記制御部212は、前記通信部210経由で前記電気機器1の消費材の状態情報Aを取得した場合、前記操作部225で入力できる選択メニューを、前記端末側表示部216に表示し、
前記選択メニューには、ユーザーUSに紐づけされた前記電気機器1の、消費材に関するデータの表示を求める第1の選択手段(アイコン275~279)と、前記第1の選択手段の選択によって表示された特定の消費材について、更に詳細なデータの表示を求める第2の選択手段(アイコン)274と、を有し、
前記操作部225からの入力指令を受けて、前記通信部210から前記電気機器1に対してコマンドデータCDを送信する遠隔操作情報生成部219を、更に有し、
前記端末制御部212は、前記電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、前記通信部210から前記コマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この情報処理端末器200によれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材の消費情報を取得できるから、家庭や事務所等で使用している洗浄装置1Eの消費材の一元的管理が可能となる。
しかも、消費材の全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータも表示させることができ、利便性が高い。
これによって、本開示の情報端末機器200は、ネットワークを有効活用して洗浄装置1Eの消費材管理に貢献することができる。
また、コマンドデータCDを取得することを優先するので、食器洗浄機1E側の遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
これによって、第3の開示に係る情報処理端末器200は、ネットワークを有効活用することができる。
更に、コマンドデータCDによって電気機器1の運転条件(運転コース、動作モード、運転時間等の運転条件を含む)を設定できるので、ユーザーUSの設定作業を軽減できるとともに、当該コマンドデータCDの取得やそのタイミングを、情報処理端末器200側で制限できるので、ユーザーUSがコマンドデータCDの送信に失敗することを回避できる。
更に、第3の開示に係る情報処理端末器200において、前記状態情報Aを前記端末制御部212が取得した場合、前記端末側表示部216において、特定の消費材毎に、当該消費材の名称(例えば、「液体洗剤XX」)と、前記洗浄装置1Eの運転への影響度から見た緊急度を示す判定情報2(例えば、「緊急度:至急」)271Aと、を表示した買い物リストPLを表示することを特徴とする構成であった(特に、図28参照)。
このため、ユーザーUSにとって消費材を早期に入手(購入)手配するものが、容易に識別でき、当該消費材の入手を優先的に進めることができる。
更に、前記端末側表示部216には、セレクト画面216Dを表示し、前記セレクト画面216Dは、消費材管理メニューを選択する選択部100B(入力キー)と、前記買い物リスト作成部231を起動させる選択部100C(入力キー)と、を備えたことを特徴とする構成であった(特に、図27参照)。
このため、ユーザーUSは、セレクト画面216Dの表示によって、入手すべき消費材の把握と、当該消費材の入手(購入)とを選択できるから、情報の確認と操作に混乱を招くことがなく、情報処理端末器200のユーザーUSにおける操作性も向上させることが期待できる。
更に、この第3の開示に係る情報処理端末器200において、前記セレクト画面216Dは、前記洗浄装置1E(電気機器1)の使用や前記消費材の補充、交換等の参考情報の表示を選択する使用ガイド選択部100A(入力キー)を、更に備えたことを特徴とする構成であった。
このため、図27(A)で説明したように、個別メニューの中の1つのアイコン100Aにタッチした場合、端末制御部212によって、ユーザーが事前に設定した前記「第1の処理」と前記「第2の処理」の、何れか一方の処理が行われる。
前述したように、前記「第1の処理」では、第1サーバー20が運転中であることを把握している洗浄装置1Eを端末側表示部216Dにリストで表示し、その中の何れか1つを選択するアイコンを、タッチ操作することで、目的の洗浄装置1Eに関する注意事項や運転中にユーザーが準備すべき事項等の情報を表示した表示画面に進む。
前述した「第2の処理」では、ユーザーUSが事前に登録した洗浄装置1Eのリストを表示し、その中の何れか1つを選択するアイコンを、タッチ操作することで、目的とする洗浄装置1Eを選択し、当該洗浄装置1Eに補充する消費財(液体洗剤42等)の補充作業や、作業工程を表示画面で表示する。あるいは、交換用部品(消費材の1種)として交換する場合の、作業工程等の情報を、図27(B)に示したように、文字やイラスト等で表示することができる。
以上のように、ユーザーUSは、洗浄装置1Eに関する消費材の補充や交換の作業の参考情報や注意情報を知ることができ、ユーザーUSにとって利便性が高い機能を有している。
更に、この実施の形態1では、以下の形態で第4の開示に係る情報取得システムを開示していた。
すなわち、第4の開示に係る情報取得システムは、
ネットワークNWに接続された電気機器1と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、前記電気機器1で使用する消費材の状態を表示するための状態情報Aを取得して記憶している記憶手段(第1サーバー20)と、
前記記憶手段(第1サーバー20)に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、端末側表示部216を有する情報処理端末器200と、を備え、
前記電気機器1は、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部11と、前記状態情報Aを前記記憶手段(第1サーバー20)に対し前記ネットワーク経由で送信する通信部8と、を有し、
前記情報処理端末器200は、複数の入力キー(100A~100E)を有し、前記入力キーが操作された場合に、前記記憶手段(第1サーバー20)が記憶する複数のデータの内、前記電気機器1から取得している前記状態情報Aに関する情報を、前記端末側表示部216において表示し、
前記情報処理端末器200は、前記電気機器1に対してコマンドデータCDを送信する遠隔操作情報生成部219を、更に有し、
前記情報処理端末器200は、前記電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、当該電気機器1に対して前記通信部210から前記コマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材の消費情報を情報処理端末器200によって取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
これによって、第4の開示に係る情報取得システムは、ネットワークを有効活用して電気機器1の消費材管理に有用なデータを収集し、活用することができる。
また、電気機器1の主電源投入直後の初期待機期間では、電気機器1側から受信許可信号を発することで、外部との通信を統制し、コマンドデータCDを電気機器1が取得することや消費材の消費情報の発信や受信を制限するので、電気機器1側の清浄な遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
更に、この第4の開示に係る情報取得システムにおいては、
前記情報処理端末器200は、前記端末側表示部216において、複数の入力キー(100A~100E)を有するセレクト画面216Dを表示し、
前記セレクト画面216において、前記入力キーの1つ(100B)が操作された場合に、前記記憶手段(第1サーバー20)が記憶する複数のデータの内、前記電気機器1から取得している特定の消費材AA(例えば、AA洗剤)の状態情報(例:残量少ない)と、前記電気機器1と同じ又は異なる電気機器1(例えば、洗濯機)から取得している特定の消費材BB(例えば、BB柔軟剤)の状態情報(例:残量少ない)と、を前記端末側表示部216において同一の一覧用画面216Pの上に表示し、
前記一覧用画面216Pが表示されている状態で、前記特定の消費材AA(例えば、AA洗剤)を入力キー275で選択した場合、当該消費材AA(例えば、AA洗剤)に関して、前記一覧用画面216Pでは表示していない情報であって、関係する前記電気機器1の運転に関する情報又は前記指定された消費材AA(例えば、前記AA洗剤)の入手に関する特定のアドバイス情報A(推奨するメーカー、使用する場合の注意事項など)283を、前記一覧用画面216Pとは異なる個別画面216Vで表示する、
ことを特徴とする構成であった(特に、図29参照)。
この構成であるため、この情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している電気機器1の消費材の状態情報Aを簡単に取得できるから、家庭や事務所等で使用している各種の電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
しかも、消費材の全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータも表示させることができ、利便性が高い。
更に、この第4の開示に係る情報取得システムにおいては、前記一覧用画面216Pと、この一覧用画面216Pとは異なる個別画面216Vとにおいて、それぞれ消費材の残量や補充、交換、取得等の時間的余裕度、又は緊急度等の付帯情報もユーザーUSの選択に対応してそれぞれ表示することができるため、各家庭にいる居住者等の個人ユーザーUSや事務所や店舗で電気機器1を管理するユーザー(管理者等)に便利なシステムを提供できる。
これによって、この情報取得システムは、ネットワークを有効活用して電気機器1の消費材管理に貢献することができる。
更に、この情報取得システムは、前記状態情報Aを前記情報処理端末器200が取得した場合、前記端末側表示部216において、特定の消費材毎に、当該消費材の名称(例えば、「液体洗剤XX」)と、前記電気機器1の運転への影響度から見た緊急度を示す判定情報2(例えば、「緊急度:至急」)271Aと、を表示した買い物リストPLを表示することを特徴とする構成であった(特に、図28参照)。
このため、ユーザーUSにとって消費材を早期に入手(購入)手配するものが、容易に識別でき、当該消費材の入手を優先的に進めることができる。
更に、この情報取得システムは、前記端末側表示部216には、複数の入力キー(100A~100E)を有するセレクト画面216Dを表示し、
前記セレクト画面は、前記情報処理端末器200によって消費材管理メニューを選択する選択部(入力キー)100Bと、前記買い物リスト作成部231を起動させる選択部(入力キー)100Cと、を備えたことを特徴とする構成であった(特に、図27参照)。
このため、ユーザーUSは、セレクト画面216Dの表示によって、入手すべき消費材の把握と、当該消費材の入手(購入)とを選択できるから、情報の確認と操作に混乱を招くことがなく、情報処理端末器200のユーザーUSにおける操作性も向上させることが期待できる。
更に、この実施の形態1では、以下の形態で第5の開示に係るサーバー(第1サーバー)20を開示していた。
すなわち、第5の開示に係るサーバー(第1サーバー)20は、
ネットワークNWを介して、電気機器1及び情報処理端末器200と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器1に関する消費材の情報を前記情報処理端末器200が有する端末側表示部216に表示させるための複数のデータを保有し、
前記端末側表示部216に複数の入力キー100A~100Eを有するセレクト画面216Dを表示させ、ユーザーによって前記入力キー100A~100Eが操作された場合に、操作された前記入力キーの内容に応じて、
(1)前記複数のデータの内、前記電気機器1からの状態情報Aの送信結果に対応して生成した消費材データを、前記ユーザー単位で集約して前記端末側表示部216において一覧状態で表示させる、
(2)前記一覧状態(一覧用画面216P)で表示させた前記消費材の内の特定の消費材について、その残量又は補充や交換の緊急度を示す情報の表示を、前記入力キー100A~100Eとは別の、入力キー274で指令すると、前記端末側表示部216において前記一覧状態(一覧用画面216P)と異なる表示画面(特定画面216V)で表示させる、
処理を実行し、
前記電気機器1の主電源が投入された以降、当該電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、前記電気機器1に対して前記状態情報Aの提供を求める信号を送信しないこと、
を特徴とした構成であった。
この構成であるため、この第1サーバー20によれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材の消費情報を情報処理端末器200によって取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
これによって、第5の開示に係る第1サーバー20は、ネットワークNWを有効活用して電気機器1の消費材管理に有用なデータを収集し、活用することができる。
また、主電源投入後の待機期間中は、コマンドデータCDを電気機器1が取得することを優先するので、電気機器1側の遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
更に、第5の開示に係る前記第1サーバー20においては、前記複数のデータの1種は、前記ネットワークNWを介して前記電気機器1から取得する運転状態データOSであり、前記複数のデータの他の1種は、前記消費材の残量や使用量に基づく判定情報1及び当該消費材の補充や交換の必要性に関する判定情報2、であること、を特徴とする構成であった。
このため、第1サーバー20において補充や交換等が必要な消費材を容易に把握することができる。
更に、第5の開示に係る前記第1サーバー20においては、前記複数のデータを記憶する手段として、前記電気機器1毎に前記消費材データを格納する機器消費材データベース23Rと、前記ユーザーの識別情報(ユーザーID)又は前記施設識別情報(施設ID)を格納するユーザー・施設特定部24と、判定基準記憶部25と、前記電気機器1のコマンドデータを生成するコマンドデータ生成部31と、前記情報処理端末器200との情報授受のためのアプリソフト提供部29と、前記電気機器1から前記消費材データを取得するタイミングを決定するスケジュール決定部26との内、少なくとも何れか1つを具備していること、を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この第1サーバー20によれば、電気機器1毎に前記消費材データを提供できること、ユーザーIDと施設IDでデータを抽出できること、各電気機器1のコマンドデータCDを提供できること、情報処理端末器200と連携するアプリソフトを提供できること、及び洗浄装置1Eから前記状態情報Aを取得するタイミングを決定できること、などの各種効果を発揮させることができる。
更に、第5の開示に係る前記第1サーバー20においては、前記コマンドデータCDは、前記電気機器1が保有する動力源(洗浄ポンプ49等)又は加熱源(電気ヒーター51)の、少なくとも何れか1つを制御するための、動作プログラムを含んでおり、
前記電気機器1が初期待機期間中は、当該電気機器1に対して前記コマンドデータCDを送信しないことを特徴とする構成であった。
このため、コマンドデータCDを取得することで電気機器1の動作を決定することができ、ユーザーUSによる面倒な入力設定を軽減でき、操作性を向上させることができる。
更に、この第1サーバー20は、前記洗浄装置1E及び前記情報処理端末器200との間の、通信を制御する制御部21と、前記洗浄装置1EのコマンドデータCDを生成するコマンドデータ生成部31と、を有し、
前記制御部21は、前記コマンドデータCDを前記洗浄装置1Eに送信している期間中、当該洗浄装置1Eから、前記消費材の情報を取得しないこと、を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この第1サーバー20によれば、コマンドデータCDの確実な送信処理を優先させる。
これにより、情報処理端末器200経由でコマンドデータCDを洗浄装置1Eへ送信する際の、通信が不調になったり、障害を発生させたりすることを未然に回避できる。
従って、この第1サーバー20は、ネットワークNWを有効活用し、かつ、信頼性の高いものとすることができる。
更に、この第1サーバー20で生成する前記コマンドデータCDは、前記洗浄装置1Eが保有する動力源(例えば、洗浄ポンプ49)又は加熱源(電気ヒーター51)の、少なくとも何れか1つを駆動するための、動作プログラムであることを特徴とする構成であった。
この構成であるため、この第1サーバー20によれば、前記動力源又は加熱源を遠隔で制御できる。
更に、この実施の形態1では、以下の形態で第6の開示に係る消費材の残量管理システムを開示していた。
すなわち、第6の開示に係る消費材の残量管理システムは、
ネットワークNWに接続された複数の電気機器1と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続された第1サーバー20と、
前記第1サーバー20に前記ネットワークNWを介して接続できる情報処理端末器200と、
を備え、
前記第1サーバー20には、前記電気機器1を使用するユーザーUSを識別するためのユーザー特定部24を有し、
複数の前記電気機器1は、消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部11と、前記状態情報Aを外部に送信する通信部8と、をそれぞれ有し、
前記第1サーバー20は、前記電気機器1の1つから取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材AAの残存状態に関する判定情報Aを生成し、前記電気機器1と同じ又は異なる電気機器1から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材BBの残存状態に関する判定情報Bを生成し、
前記情報処理端末器200は、前記判定情報1が同じレベルに属している前記特定消費材AA、BBを、前記ユーザーUS単位で端末側表示部216において同一の一覧用画面216P上に表示し、
前記第1サーバー20は、前記機能発揮部9(洗浄部9W)の動作を決めるコマンドデータCDを前記電気機器1に対して送信する機能を有し、
前記第1サーバー20は、前記電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、当該電気機器1に対して前記コマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、第6の開示に係る消費材の残量管理システムによれば、コマンドデータCDの確実な送信処理を優先させることができる。
これにより、情報処理端末器200経由でコマンドデータCDを電気機器1へ送信する際の、通信が不調になったり、障害を発生させたりすることを未然に回避できる。
従って、ネットワークNWを有効活用し、かつ、信頼性の高いものとすることができる。
更に、第6の開示に係る消費材の残量管理システムは、前記情報処理端末器200には、買い物リスト作成部231を、更に有し、
前記判定情報A又は前記判定情報Bを前記情報処理端末器200が取得した場合、前記端末側表示部216において、1つの表示画面に集約した一覧用画面216Pにおいて、特定の消費材の名称と、前記電気機器1の運転への影響度から見た緊急度を示す情報271Aと、を表示した買い物リストを表示することを特徴とする構成であった(図27参照)。
この構成であるため、ユーザーが入手するための優先度の高い消費材を、容易に把握することができる。
また、第6の開示に係る消費材の残量管理システムによれば、図28(B)にて説明したように、前記判定情報2の結果が、同じレベルの「緊急度:至急」に属していることを、緊急度を示す情報271Aとして、一覧用画面216Pに表示していた。
この構成であるため、この消費材の残量管理システムによれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している、洗浄装置1Eを含む各種電気機器1の消費材の情報を、同じ判定情報2のレベルで把握できる。言い換えると、緊急度が同等レベルの消費材だけを把握することもできる。
更に、個々のユーザーUSが、通信端末200で第1サーバー20に登録した際の個人識別情報、つまり、ユーザーID単位で第1サーバー20は消費材に関する情報を収集して当該ユーザーUSに提示するので、特に個人ユーザーが買い物に出掛ける際に、通信端末200を利用して気軽に、外出先からも消費材の在庫等の必要な情報を取得できるという利便性がある。
更に、この第6の開示に係る消費材の残量管理システムにおいては、前記情報処理端末器200に買い物リスト作成部231を、更に有し、
前記判定情報1又は前記判定情報2を前記情報処理端末器200が取得した場合、前記端末側表示部216において、特定の消費材毎に、当該消費材の名称(例えば、AA洗剤)と、前記洗浄装置1Eの運転への影響度から見た緊急度を示す情報271Aと、を表示した買い物リストPLを表示することを特徴とする構成であった。
このため、補充や交換が必要な消費材の有無を示す全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータ(消費材の残量又は補充や交換等の緊急度を示す情報271A)も表示させることができ、ユーザーUSが買い物に行く場面や通信販売での購入を検討する場面での利便性が高い。
更に、この実施の形態1では、以下の形態で第7の開示に係る消費材の購入支援システムを開示していた。
すなわち、第7の開示に係る消費材の購入支援システムは、
ネットワークNWに接続された複数の電気機器1と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続された第1サーバー20と、
前記第1サーバー20に前記ネットワークNWを介して接続できる情報処理端末器200と、
を備え、
前記第1サーバー20には、前記電気機器1を使用するユーザーUSを識別するためのユーザー特定部24を有し、
前記第1サーバー20は、前記電気機器1の1つから取得した状態情報Aに基づき、特定の消費材AAの残存状態に関する判定情報Aを生成し、前記電気機器1と同じ又は異なる電気機器1から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材BBの残存状態に関する判定情報Bを生成し、
前記情報処理端末器200は、前記判定情報Aと、前記判定情報Bとを、前記ユーザー単位で端末側表示部216において、同一の一覧用画面216P上に表示し、
前記情報処理端末器20は、前記判定情報1又は前記判定情報2の少なくとも何れか1つが前記端末側表示部216において表示されている場合、当該判定情報1又は判定情報2で特定される消費材の購入を希望するときに選択される入力キー285(図29参照)を表示し、
前記第1サーバー20は、前記電気機器1に対するコマンドデータCDを送信する場合には、当該電気機器1から受信許可信号RSを受けた後に送信すること、
を特徴とする構成である。
この構成であるため、第7の開示に係る消費材の購入支援システムによれば、コマンドデータCDの確実な送信処理を優先させることができる。
これにより、情報処理端末器200経由でコマンドデータCDを電気機器1へ送信する際の、通信が不調になったり、障害を発生させたりすることを未然に回避できる。
従って、ネットワークNWを有効活用し、かつ、信頼性の高いものとすることができる。
また、この構成によれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している各種電気機器1の消費材の状態情報Aを一括して取得できるから、家庭や事務所等で使用している消費材の一元的管理が可能となる。
更に、第7の開示に係る消費材の購入支援システムによれば、個別の消費材AA(例:AA洗剤)消費材BB(例:BB柔軟剤)について、その補充等の判定情報2が同じ緊急度レベル(例えば、「緊急度 高い」)に属している場合、それら消費材AA及び消費材BBの両方を、前記ユーザーID単位において端末側表示部216において同一の一覧用画面216P上に表示するから、同等の緊急度レベルの消費材だけを一括して確認でき、ユーザーUSにとっての利便性が高い。
また、図29(A)と図30(A)に示した表示エリア282と表示エリア291のように、個々の消費材に対する第1サーバー20の判定内容も明確に表示させているので、ユーザーUSの理解度を高め、消費材の確認や補充等に関する適切な行動を促すことができる。
更に、第7の開示に係る消費材の購入支援システムにおいては、前記端末側表示部216には、セレクト画面216Dを表示し、
前記セレクト画面216Dは、消費材管理メニューを選択する選択部100Bの入力キーと、前記買い物リスト作成機能を起動させる選択部100Cの入力キーと、を備えたことを特徴とする構成であった。
このため、この消費材の購入支援システムによれば、ユーザーUSは、セレクト画面216Dの表示によって、入手すべき消費材の把握と、当該消費材の入手(購入)とを選択できるから、情報の確認と操作に混乱を招くことがなく、情報処理端末器200のユーザーUSにおける操作性も向上させることが期待できる。
更に、第7の開示に係る消費材の購入支援システムにおいては、前記セレクト画面216Dには、前記電気機器1の使用や前記消費材の補充、交換等の参考情報の表示を選択する使用ガイド選択部100Aの入力キーを、更に備えたことを特徴とする構成であった。
このため、個別メニューの中の1つのアイコン100Aにタッチした場合、端末制御部212によって、ユーザーが事前に設定した前記「第1の処理」と前記「第2の処理」、の少なくとも何れか一方の処理が行われ、便利である。
更に、この消費材の購入支援システムにおいては、前記選択部100Bを選択した場合、事前に登録された前記ユーザーに紐づけされた前記判定情報1と前記判定情報2に関するデータの表示を求める第1の選択手段275~270と、前記第1の選択手段275~279の選択によって表示された特定の消費材について、更に詳細なデータの表示を求める第2の選択手段274と、を有することを特徴とする構成であった。
この構成であるため、この消費材の購入支援システムによれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で消費材の状態情報Aを一括して取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
しかも、消費材の全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータも表示させることができ、利便性が高い。
これによって、この消費材の購入支援システムは、ネットワークを有効活用して電気機器1の消費材管理に貢献することができる。
実施の形態1の電気機器1は、家庭用食器洗浄機1Eを例にして説明したが、当該食器洗浄機1Eが保有していた各種機能は、本開示の発明を実施する上で必ずしも必須ではない。例えば、図21で説明した「余裕度」を示すデータは、電気機器1側で生成して送信しなくとも良い。また、電気機器1側では、計量部12で計測した消費材(液体洗剤42)の残量(重量)のデータから、当該消費材(例えば、液体洗剤42)の残量を表示部3Dで表示するが、必ずしも補充要否まで制御部2が判定し、報知しなくとも良い。
実施の形態2.
図34~図39は、実施の形態2に係る電気機器1と、消費材の残量管理システムを示すものである。図34は、電気機器1の1例である食器洗い乾燥機(洗浄装置)1Eの主要な構成を示すブロック図である。図35は、図34に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すタイムチャート1である。図36は、図34に示した食器洗浄機において、液体洗剤の計量動作の基本を示すフローチャートである。図37は、図34に示した食器洗い乾燥機のドア部分を、一部縦断面図で示した模式図である。図38は、図34に示した食器洗浄機において、液体洗剤の残量計測結果を示す表示部の表示例である。図39は、図34に示した食器洗浄機において、除菌運転時の動作を示すフローチャートである。なお、図1~図33に説明した実施の形態1の構成と同一又は相当部分には、同じ符号を付けている。
この実施の形態2においては、実施の形態1と同じように洗浄工程で消費される液体洗剤42を、管理すべき消費材としているが、タンク16の液体洗剤42の計量を2回実施している点が、実施の形態1とは異なっている。
また、洗浄空間WSの空気や食器の除菌を行う除菌デバイス47を設けた点が、実施の形態1と異なっている。
図34について説明する。
図34は、実施の形態1の図7に相当する図である。47は、除菌デバイスであり、駆動回路47Dによって駆動される。
前記除菌デバイス47は、洗浄空間WSの中に存在する空気や洗浄槽15の内部に溜められた洗浄水又は洗浄槽15に至る給水路の途中において、空気や水を除菌する。
この種の除菌デバイスとして代表的なものは、例えば日本特許第4737125号公報によって提案された食器洗浄機用の除菌デバイスがある。その先行技術のものは、槽15内に収容された被洗浄物を洗浄する洗浄運転モードを備えた食器洗浄機1Eにおいて、静電霧化により活性種を有するナノメータサイズの帯電微粒子水を生成して洗浄槽15内に放出するための静電霧化装置を設けた構成である。実際の除菌工程は、洗浄ノズル50から洗浄液を噴出して食器類55を洗浄する洗浄工程に先立って、前記静電霧化装置を運転して洗浄槽15内に帯電微粒子水を放出し、その後、洗浄ノズル50から洗浄液を噴出して洗浄運転を行うものである。
また、上記先行技術には、洗浄運転モード終了後の食器保管状態で、自動的に保管時静電霧化装置運転モードの運転を行い、静電霧化装置4を再度運転して洗浄槽15内に帯電微粒子水を放出して、洗浄槽15内あるいは被洗浄物(食器類55)の除菌や、脱臭、まな板の黄ばみ(たんぱく質汚れ)の防止や除去を再度行うことも提案されている。
一方、食器洗浄機や給湯機器に供給される水を除菌するものとして、日本特開2021-41336号公報では、給水管等の処理空間を流れる水に対し、紫外線を照射する方式を採用した技術が提案されている。
この実施の形態2では、このような空気や水を除菌する方式には特に限定はされないので、洗浄装置1Eの用途や大きさ等を考慮して決めれば良い。
図35について説明する。
図35は、図34に示した食器洗い乾燥機の基本動作を示すタイムチャート1である。 図35において、乾燥工程の開始ステップ(S9)の直後において、液体洗剤42の2回目の分量計測処理(ステップSX2)を追加している点が、実施の形態2の1つの特徴である。
また、ステップS6とステップS7の間において、状態情報Aを送信処理することに加え、新たに前記2回目の分量計測処理(ステップSX2)の後でも、状態情報Aを送信処理する点が、もう1つの特徴である。これによって、実施の形態1で説明した洗剤の残量計測処理AP1は、残量計測処理BP1に変更している。この点については、図36を用いて後で詳しく説明する。
更に、除菌工程を乾燥工程の途中に設けた点も特徴の1つである。
次に、図36について説明する。
図36は、液体洗剤42の計量動作の基本を示すフローチャートである。図35におけるステップSX1以降の工程を示している。
図36において、図9で説明した制御部2の動作ステップと異なる部分を中心に説明する。
制御部2は、ユーザーUSに対して運転モードの選択を行うように操作を促す表示を表示部3Dで行う。また報知部3によって音声でも報知する(図35のステップS4)。
この後、計量部12によって液体洗剤42の第1回の(洗浄工程開始前の)重量計測処理を実施する。これがステップSL1(図35と図36のステップSX1)である。
この図36に示した例のように、ステップSX1をステップS5(図35)よりも前に設定している場合には、ステップS5の段階で、入力部54に設けた「洗浄コース選択」のボタン(又は入力キー)を操作して前記「通常制御モード」又は前記「外部制御モード」を選択する前に液体洗剤42の残量確認が行われる。
つまり、「外部制御モード」を入力部4(操作部54)で選択した場合、そのときに通信端末200に対して「残量確認結果」が通知されるから、ユーザーUSにとっては利便性が向上する。
すなわち、洗浄装置1Eは、直前で送信した前記機器識別情報を始めとしたデータ(最初の、運転状態データOS1)の内容と、通信端末200から受信したコマンドデータCDの内容を、前記通信部8で照合することに加え、制御部2では、計量部12で計測した液体洗剤42の残量も確認でき、仮に運転開始に支障が出るような残量であった場合、例えば「洗剤残量 不足」等の警報を、通信端末200側へ送信できるからである。そして、早期に液体洗剤42の補充をユーザーUSに促すことができる。また、洗剤不足のまま運転開始の指令を受ける事態も回避できる。
次に、洗浄動作の開始指令が行われた(図35のステップS6)後、ステップSX1で取得した計量データMD1を含むデータが、状態情報Aとして送信される(ステップSL2)。
この後、洗浄工程が開始され、制御部2の運転プログラムで規定された時間が経過すると洗浄工程が終了し、すすぎ工程を経て乾燥工程に移行し、当該乾燥想定を終了する(ステップSL3)。これは、図35で示したステップS8~S9の段階である。
この後、計量部12によって液体洗剤42の第2回の(乾燥工程終了後の)重量計測処理を実施する。これがステップSL4(図35のステップSX2)である。
次のステップSL5では、前記ステップSL1とSL4で取得した第1計量データMD1の比較を行う。つまり、洗浄工程の開始前と終了後における液体洗剤42の重量差を計算する。これによって、1回の洗浄工程で実際に消費され、減少した液体洗剤42の重量が把握できる。
このステップSL5においては、液体洗剤42の最新の残量データを取得できる(これを、この図36では「残量計測処理BP1」と呼ぶ)。
また、この残量計測処理BP1の結果によって、次回の運転に必要な最小限度の残量であるかどうかを判定できる(運転可能回数推定処理AP2)。
この運転可能回数推定処理AP2は、残量計測処理BP1で得た最新の重量値を、1回の洗浄運転(食器洗浄工程)で過去に消費された1回あたりの平均値(平均重量値WA)から見て、何回分に相当するかを計算することである。
例えば、残量計測処理BP1で得た最新の重量値が、250gであり、平均値が45gであった場合、310g÷45g=約5.5になるから、計算上では5回は洗浄運転できることになる。
このステップSL5では、取得された第1の計量データMD1(例:250g)を、液体洗剤42の最新の重量データとして、消費情報取得部11の記憶部に記憶させる。
次のステップSL6では、残量計測処理BP1で得た最新の重量値(例:250g)と、運転可能回数推定処理AP2の結果(例:5回)を含む、第2の計量データMD2を通信部8から送信する。つまり、前記状態情報Aの1種として、第1サーバー20に通信部8からネットワークNW経由で送信する。
なお、ステップSL6で送信される状態情報Aには、実施の形態1で説明したように「余裕度」を示すデータも含まれる。
但し、実施の形態1では、前記「余裕度」は、洗浄装置1E等の電気機器1のメーカーが定めた1回あたりの運転で消費する標準的な消費量を参考にして、消費材の残量が少なくなって電気機器1の運転に支障が出る時点が到来するまでの日数に応じて定めたものであった。つまり、メーカー側で余裕度の判定の閾値が決定されているので、同じ電気機器1であれば、全てのユーザーに適用される共通の指標であった。
これに対し、この実施の形態2の余裕度では、洗浄装置1Eのメーカーが定めた1回あたりの運転で消費する標準的な消費量を参考にしたものではなく、この特定のユーザーUSが使用した洗浄装置1Eの実際の消費量を基準にしたものである。
このため、個々のユーザーUSによって液体洗剤42の使用量に差があっても、特定の洗浄装置1Eの現実の平均消費量を基礎にしている、この実施の形態2の方が、より現実に近い余裕度をユーザーUSに提示できるという利点がある。
なお、洗浄装置1Eを最初に使用した段階では、過去の消費量のデータがないので、洗浄装置1Eのメーカーが定めた1回あたりの運転で消費する標準的な消費量を基礎にして、前記余裕度を判定しても良い。
また、余裕度は、ユーザーUSによって個々に閾値を設定できるようにしても良い。例えば、運転可能回数推定処理AP2の結果、前述した5回以下の場合には「緊急」に区分し、6回~9回は「注意」に区分したが、例えば、3回以下を「緊急」に区分しても良い。
次に図37について説明する。
図37は、洗浄装置1Eの1種である食器洗浄機1Eのドア44部分を、一部縦断面図で示した模式図であり、ドア44の開放状態を示している。
56Uは、ドア44を開放した状態でユーザーUSから視認できる天面表示部である。この天面表示部56Uの表面は透明な電気絶縁性薄板で覆われており、その薄板の裏側(下面)には、静電誘導方式等のタッチ式入力キーの検知電極が配置されている。つまり、この天面表示部56Uの部分に天面操作部54Uを設けている。
301は、前記天面表示部56Uを構成する液晶表示画面等の表示基板であり、天面表示部56Uに、各種の情報を表示する。302は、電気絶縁性遮蔽板であり、タンク16の収納空間45との間を完全に仕切っている。303は、遮蔽板302の上方に形成される密閉空間であり、前記表示基板301の電気回路部品が収容されている。
39Aは、複数の色を放射できる発光素子であり、発光回路36からの出力を受けて可視光線を発光する。この発光素子39Aは、図37に示すようにドア44が筐体14から前方に引き出されている期間中、筐体14の前面方向に向けて発光する。
このため、その発光を受けて筐体14の上部が、例えば赤色又は黄色に照らされることから、その筐体14の色を見て、ドア44の前方方向に居るユーザーUSには、ドア44が開放していることが明瞭に認識できる。
また、前記発光素子39Aは、タンク16が正規の位置に格納される前の段階では、赤色又は黄色で発光している。前記ドア44の開放状態において、前記タンク(容器)16が正しい設置位置に存在している状態を、前記位置検出手段72が検知した場合、その検知信号をタンク検知回路35S経由で発光回路36が受け、青色の発光に変更される。このため、ユーザーUSは、この色の変化によって、ドア44を閉じても良い状態にあることが容易に識別できる。
以上の構成であるから、この実施の形態2では、ドア44の上部前面側と、天面表示部56Uの部分の2個所が操作部54として機能する。天面表示部56Uの部分の操作部54は、以下の説明では、天面操作部54Aと呼ぶ。
次に図38について説明する。
図38は、天面表示部56Uにおける表示の例を示す平面図である。
304A~304Dは、液体洗剤42の残量を示す図形である。304Aは、前回の運転時の液体洗剤42の残量を示したものである。304Bは、今回の運転時で消費した結果を示す液体洗剤42の残量を示す図形である。
304Cは、次回の運転終了時に残っている液体洗剤42の量を予測した図である。304Dは、次々回以降の液体洗剤42の量を予測した図形である。
305は、タッチ式の入力キー(アイコン)であり、これを操作すると、通信部8を経由して第1サーバー20に対して、液体洗剤42の補充情報が送信される。当該補充情報は、第1サーバー20から通信端末200に送信される。通信端末200の買い物リスト作成部231は、端末側表示部216で表示すべき買い物リストPLに、この液体洗剤42を追加する。なお、この場合、この液体洗剤42は、入手(購入)の緊急度が高い消費材として第1サーバー20と通信端末200で取り扱われる。そのため、前記食器洗浄機1Eの運転への影響度から見た緊急度を示す情報271Aとして、図28(A)(B)で説明したような表示を行った場合には、「緊急度:至急」という情報が紐づけられて通信端末200で表示される。
306は、注意情報表示部であり、天面表示部56の表示画面の中に、必要に応じて随時現れる。この図38の例では、液体洗剤42の残量が少ないため、次回に洗浄運転した場合、運転可能レベルを下回ってしまう旨表示している。
次に図39について説明する。
図39は、図34に示した食器洗浄機において、除菌運転時の動作を示すフローチャートである。
この実施の形態2の例では、除菌運転は、乾燥工程を終えたあとに行う例を示しているが、洗浄工程において洗浄槽15の中に溜めた温水を循環させながら噴射する場合、その温水を除菌しても良い。
乾燥工程が終了すると(ステップSU1)、直ぐに除菌工程が開始される(ステップSU2)。除菌工程は事前に制御部2で定めた時間だけ実行する。この除菌工程では、制御部2は駆動回路47Dを駆動し、除菌デバイス47から例えばナノメータレベルの大きさの帯電微粒子水を発生させる。この微粒子は、送風ファン53の運転により洗浄槽15の中を循環させる。
除菌工程が終了すると、ユーザーUSに運転の終了予告を行う。また、ここまでの経緯を示すデータを、更新された状態情報Aとして通信部8から送信する(ステップSU3)。
このステップSU3で、経過時間T3の計測を開始する。
その後、ドア44が開放されたかどうかのチェックを行う。ドア44の開放は、前記ドア駆動装置86の動作と、ドア開放検知部77によって制御部2は検知できる。
食器洗浄工程を終え、乾燥工程を終えているので、ドア44を直ぐに開放して食器類55を取り出さない場合でも、直ぐに食器類55にカビが発生する懸念はない。
しかし、長期間そのままにしておくのは衛生上で好ましくない。
そこで、この実施の形態2では、ステップSU4~SU8の動作を行うことが、オプション機能として設定されている。
すなわち、オプション機能を事前に選択しておくと、乾燥工程を終えた場合、直ぐに主電源がOFFになるのではなく、ステップSU4~SU8の動作を行うことができる。
まず、ドア44の開放の有無がチェックされる(ステップSU4)。ドア44の開放がないまま設定時間(T3)を経過すると、前記除菌デバイス47が駆動され、洗浄空間WSの内部の除菌が行われる(ステップSU5)。そしてこれを状態情報Aに含めて外部へ送信する。
従って、第1サーバー20経由でユーザーUSがこのような追加的除菌動作を知ることになる(ステップSU6)。
次にここまでの動作が記憶部22に記憶される。そして経過時間の計測値をゼロに戻し(リセット)、再度時間計測を開始する。そして、再度ドア44の開放の有無がチェックされる(ステップSU8)。ドア44が依然として開けられない場合は、再びステップSU5の段階で時間が経過したことが判明すると、再度除菌動作を自動的に開始する。このような繰り返しを、例えば6時間又は12時間置きに反復して実行する。
この構成により、食器類55の洗浄を忘れた場合でも、除菌デバイス47の働きで有害な菌の増殖が抑制され、清潔な状態を維持することができる。
実施の形態2の総括.
以上の説明から明らかなように、この実施の形態2では、第2の開示に関する洗浄装置1Eを、以下の形態で開示していた。
すなわち、実施の形態2の洗浄装置1Eは、
ユーザーの入力指令を受け付ける入力部4(54)と、
前記入力部からの入力指令を受けて機能発揮部9の動作を制御する制御部2と、
前記機能発揮部の動作時に使用される消費材の量を計量する計量部12と、
前記消費材を収容した容器(タンク)16と、
前記容器が正しい位置に存在することを判定する位置検出手段72と、
被洗浄物(食器類66)を収容する洗浄空間WSと、
前記洗浄空間WSを開閉するドア44と、
前記ドア44の閉鎖のための駆動力を発生させるドア駆動装置86と、
通信部8と、
を有し、
前記容器16は、前記ドア44を開放した状態で当該ドア44の内側(収納空間45)に着脱自在に設置され、
前記計量部12は、前記容器16に残存する前記消費材(液体洗剤42)の量を、洗浄工程の開始前の段階(ステップSX1。図35)と、洗浄工程を終了した後の段階(ステップSX2。図35)の2回計測して、計量データMDを生成し、
前記制御部2は、前記計量データMDを取得して、前記消費材の残量が閾値以上ある場合に、洗浄運転の開始を指令し、
前記制御部2は、前記洗浄工程の開始前の前記計量データと前記洗浄工程の終了後の前記計量データの内、少なくとも前記洗浄工程の終了後の前記計量データを前記通信部8から外部へ送信し、
前記制御部2は、前記通信部8を介してコマンドデータCDを取得する機能を有し、
前記制御部2は、主電源投入後において、前記入力部4の操作によって受信許可信号RSを送信する前は、前記通信部8を介して前記コマンドデータCDの受信動作又は前記状態情報Aの送信動作の、少なくとも何れか一方を行わないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この洗浄装置(食器洗浄機1Eを含む)によれば、消費材としての液体洗剤42の在庫情報が計量され、かつ、外部に送信されるので、ユーザーUSによる在庫管理の利便性が向上する。
更に、コマンドデータCDによって電気機器1の運転条件(運転コース、動作モード、運転時間等の運転条件を含む)を設定でき、ユーザーUSの設定作業を軽減できるとともに、当該コマンドデータCDの取得やそのタイミングを、入力部4側で制限できるので、ユーザーUSが初期待機時に混乱することを回避できる。
更に、前記消費材(液体洗剤42)の量を、洗浄工程の開始前の段階と、洗浄工程を終了した後の段階の計2回計測して、計量データMDを生成しているので、実際の洗浄工程で消費した結果の最新の消費材(液体洗剤42)の量を把握できる。
更に、この実施の形態2の洗浄装置1Eは、前記ドア44の開放状態において、前記容器16が正しい設置位置に存在していないことを前記位置検出手段72が検知した場合、発光によって報知する報知手段を駆動させて報知し、この報知動作が継続している期間中、前記制御部2から前記ドア駆動装置86に対する前記ドア44の閉鎖指令が出されないこと、を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この洗浄装置(食器洗浄機)によれば、液体洗剤42の補充や確認のために容器16をドア44から分離させ(取り外し)、その後、再びドア44に設置した場合、正しい設置位置にない場合には、ドア44が誤って駆動されないので、容器16がドア44の側面等から突出した状態でドア44が移動して筐体14に衝突するような事態が発生しない。
また、液体洗剤42の残量が閾値よりも少ない状態では、運転開始ができないので、洗浄運転を開始してから洗剤不足のまま洗浄工程が実行されるという懸念もない。
更に、前記ドア44の開放状態において、前記タンク(容器)16が正しい設置位置に存在していないことを発光素子39Aからの発光状態で報知するから、ユーザーUSの側でも、タンク16の設置状態を視覚上で認識でき、誤った操作(ドアの閉鎖指令)を誘導することが防止される。
なお、発光素子39Aは、発光する色の変化ではなく、連続点灯と点滅との変化のように発光形態でタンク16の設置状態の適否を報知しても良い。
実施の形態3.
図40~図48は、実施の形態3に係る電気機器1(洗浄装置1E)と、消費材の残量管理システムを示すものである。図40は、実施の形態3に係る電気機器(洗浄装置1E)と、消費材の残量管理システムを示す全体構成図である。図41は、図40に示した洗浄装置1Eにおいて、液体洗剤の計量システム全体を、一部縦断面図で示した模式図である。図42は、図40に示した洗浄装置1Eの、起動時から洗浄工程開始までの過程を示すフローチャートである。図43は、図40に示した洗浄装置の、洗浄工程開始から運転終了までの過程を示すフローチャートである。図44は、図40に示した残量管理システムにおいて、洗浄装置から第1サーバー経由で通信端末に至る間の、消費材に関する情報の内容変化を示す説明図である。図45は、図40に示した残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末200の動作説明図1である。図46は、図40に示した残量管理システムにおいて、第1サーバーから買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末200の動作説明図2である。図47は、図40に示した洗浄装置の、消費部品の交換作業を示したフローチャートである。図48は、図40に示した洗浄装置1Eの、消費部品の交換作業と、表示部3D及びドア駆動装置86等との対応関係を示したタイムチャートである。なお、図1~図39に説明した各実施の形態の構成と同一又は相当部分には、同じ符号を付けている。
図40について説明する。
図40において、18は、部品交換検知部である。ここでいう「部品」とは、消費材の1種であり、電気機器1で使用されることで機能が低下するため、標準使用期間が経過すると交換が推奨される部品(以下、「消費部品」という)である。
この実施の形態3では、実施の形態1と同様に、電気機器1の例として食器洗浄機1Eの場合を示しており、前記「消費部品」は、例えば、洗浄槽15の中に設置される「残滓フィルター」(図示せず)、又は液体洗剤42を収容するタンク16の中に着脱自在に設置した「濾過フィルター」16F(図41で説明する)等である。
以下の説明では、「消費部品」として濾過フィルター16Fに限定して説明し、前記「残滓フィルター」については説明を省略する。
部品交換検知部18は、前記消費部品16Fが装着状態から1回外され、再び食器洗浄機1Eの所定個所にセット(装着)されると、その電気的信号を受けて、交換されたことを検知する。つまり、交換された時期(年月日と時刻)を、計時部5からの時刻情報を得て確定する。
なお、食器洗浄機1Eを家庭等に設置して、最初に電源接続工事を行い、主電源スイッチ(図示せず)をONにして、電源部7を起動すると、この時点から実施の形態1で説明したように、電気機器1の「機器識別情報」を生成する。この機器識別情報には、食器洗浄機1Eの設置年月日情報が含まれている。これに加え、この部品交換検知部18では、前記消費部品16Fの取り外しと、その後の消費部品16Fの取り外し、装着のタイミングについて検知した情報を、消費情報取得部11に送信する。
前記消費情報取得部11は、実施の形態1と同様に、この食器洗浄機1Eの特徴部の1つでもある。この消費情報取得部11は、食器洗浄機1Eで使用する消費材の1つである「専用の液体洗剤42」の消費量を、計量部12で計量した結果である計量データKDとして受け付ける。そして、その計量結果を示すデータを保持する機能がある。
また、消費情報取得部11は、前記タンク16に液体洗剤42を満たした時点から計測時点までに使用した(消費した)量を、前記制御部2の指令を受けて計算し、その計算結果を示すデータも保持する機能を有する。この機能は、実施の形態1又は2で説明したものと同じである。
更に、この実施の形態3では、消費情報取得部11は、前記タンク16から前記消費部品16Fが装着状態から1回外され、その後元のように装着された場合、その装着された時点からの経過時間を定期的に計算して加算し、1つの消費部品16Fに関する累積使用時間TCのデータも保持する機能を有する。これについては、図47で説明する。
計量部12で計量した消費材(この場合、液体洗剤42)の計量データ(第1の計量データMD1)は、消費情報取得部11で取得されたあと、最終的には前記機器情報保持部6に送信され、保持される。消費情報取得部11は、前記計量部12で計量した結果(液体洗剤42の重量値)を、時系列で蓄積し、その変化量、変化率を示すデータ(第2の計量データMD2)も生成する。これら計量データMDに応じて、「状態情報A」が生成される。
更に、この実施の形態3では、消費情報取得部11では、前記タンク16から前記消費部品(濾過フィルター)16Fの(装着時点からの)経過時間のデータが、前記「状態情報A」に追加されて、保持される。
以上のように、前記消費情報取得部11では、前記食器洗浄機1Eのメーカー(製造会社)が定めた消費部品(この場合、濾過フィルター16F)の使用開始からの標準使用時間(「消費期限」と呼ぶ場合がある)TPのデータも保持しているので、使用された前記累積使用時間TCが前記標準使用時間TPまでに、あと何時間あるのかどうかの「残存時間TN」のデータを取得し、このデータを保持する。
引き続き、図40について説明する。
310は、交換時期管理部である。この交換時期管理部310は、食器洗浄機1E等の各電気機器1から取得した前記残存時間TNのデータを収集し、電気機器1(洗浄装置1E等)の機器識別情報(機器ID)と紐づけて管理し、警報データを発信する機能がある。
電気機器情報保持部23は、実施の形態1と同様に、各種電気機器1に関する各種情報を、前記機器識別情報(機器ID)毎に記憶させている。電気機器1には、食器洗浄機1Eも含まれる。
例えば、図40に示した食器洗浄機1Eの場合、そのモデル番号A001と、1回の食器洗浄運転で消費される液体洗剤42の消費量(例えば重量値)と、タンク16(図41参照)の有効容積のデータと、液体洗剤42の最大収容量(重量)と、前記残存時間TNのデータとを、それぞれ保有している。23Rは、各種電気機器1から送信された前記「状態情報A」を、当該食器洗浄機1Eの機器識別情報別に記憶させている、機器消費材データベースである。
図40において、26は、実施の形態1で説明したスケジュール決定部である。
この実施の形態3においては、スケジュール決定部26は、カレンダー機能を有しており、少なくとも1年間(最大365日間)におけるイベントの予定情報を記憶させることができる。
更に、このスケジュール決定部26では、毎日、前記電気機器情報保持部23の中に記憶された電気機器1の前記残存時間TNのデータを検索するように設定されている。
このため、前記残存時間TNが、閾値(例えば240時間=10日間以下)まで減少した全ての電気機器1が、抽出可能である。
電気機器1には、前記した各種消費部品(濾過フィルター16Fを含む)を使用する電気機器1と、使用しない電気機器1の2種類があるため、上記のような残存時間TNのデータが検索されて抽出されるのは、消費部品16Fを使用している電気機器1だけである。このため、前記した食器洗浄機1Eが抽出対象になり得る。
前記スケジュール決定部26で、上記のように残存時間TNが閾値まで減少した食器洗浄機1Eの存在について、通知が出される。通知の形態は、前記食器洗浄機1Eであれば、表示部3Dで表示したり、報知部3から音声で報知したりすることである。また、ユーザーUSが所持する通信端末200に向けて通知を発する方法でも良い。
このように、実施の形態3のシステムでは、食器洗浄機1E等の電気機器1が起動していない場合でも、前記スケジュール決定部26から登録されたイベント情報に基づいて、第1サーバー20から前記残存時間TNが閾値(例:240時間以下=10日間以下)を満たした電気機器1のユーザーUSに対して、消費材(食器洗浄機1Eの場合、液体洗剤42と、消費部品16F)の補充や交換等について通知が行われる場合がある。
従って、前記第1サーバー20に対し、通信端末200を通じて事前にユーザーIDが登録されている場合は、当該ユーザーUSに対して、タイムリーに消費部品16Fの情報が自動的に通知される。
前記液体洗剤42についても、残存時間を管理しているのは、タンク16の内部に長期間未使用状態で溜めていると、洗剤の質が低下したり粘土が変化したりして、的確な供給や洗浄効果の低下等が懸念されるためである。
図41について説明する。
図41は、図40に示した電気機器1(食器洗浄機1E)において、液体洗剤42の計量システム全体を、一部縦断面図で示した模式図である。
図41は、実施の形態1の図6に対応した図である。
16は、プラスチック材料やガラス等の絶縁材料で形成されたタンクであり、上面開口16Bを有し、収納空間45に設置されている。
16Aは、前記上面開口16Bを開閉自在に閉鎖する蓋体であり、一端部がヒンジ部16Hに回動自在に支持されている。
前記ヒンジ部16Hには、蓋体16Aの開放と閉鎖状態を検知する開閉センサー(図示せず)を有している。当該開閉センサーの開閉信号を受ける開放検知回路35Tを備えている。
前記開閉センサー(図示せず)は、タンク16の上部に設置されたリードスイッチ(図示せず)と、蓋体16Aに設けた永久磁石(図示せず)と、の組み合わせで構成しても良い。その場合、蓋体16Aが完全に閉まった場合、前記磁石の磁力で前記リードスイッチがONとなるようにする。そして、そのリードスイッチのONによって検知信号を発生させ、前記計量回路35の開放検知回路35Tにインプットすれば良い。55Bは、前記開閉センサー(図示せず)と計量回路35を接続した信号線である。
この実施の形態3では、前記タンク16は、液体洗剤42を補充する場合、その都度、食器洗浄機1Eから外側へ引き出す必要はなく、ドア44を前方に引き出して、蓋体16Aを(図40に破線で示すように)上方に開けて、上面開口16Bから補充できる。なお、ドア44を閉めて、洗浄動作を行っている状態では、前記タンク16の全体は、食器洗浄機1Eの内部に格納されるので、運転中には液体洗浄42の補充はできない。
91は、タンク16の垂直な側面に上下方向に所定の間隔で複数個形成(接着や蒸着)した検知電極である。この検知電極は、図41では4個設置されているが、これは液体洗剤42の残量を、何段階で把握するかに依存して決まる。図41の例では、残量を4段階で把握できる。
前記検知電極91は、例えば静電容量センサーからなり、仮想GNDとの間の静電容量に比例した電圧を生成する。つまり、タンク16内の液体洗剤42の液位が高くなるに従って電圧が上がる。このように、前記検知電極91の使用によって、前記計測回路35は、液体洗剤42の液位(液面の位置)を4段階で判別できる。なお、検知電極91の数を増やせば、その増加に応じて4段階以上にも対応可能である。
この図41のタンク16において、最も下方にある検知電極91だけが、液体洗剤42を検知している場合、その状態が液体洗剤42の残量が「危険域」であると、計量部12が判断し、「危険域」を示す評価情報も生成する。なお、実施の形態1と同様に、タンク16自体の重量を検知する重量センサー37も併用しているので、計量部12による液体洗剤42の残量計測は正確に行える。なお、「危険域」を示す評価情報は、その後、再度液体洗剤42の残量判定を行って、十分な量があることが判明した場合は、取り消されるので、その時点で「危険域」を示す評価情報は、計測部12の記録から削除される。
次に、図42について説明する。
図42は、実施の形態3において、消費材の残量管理システムを適用した食器洗浄機1Eの動作を説明するものであり、起動時から洗浄工程開始までの、前記制御部2の基本動作を示すフローチャートである。
図42において、ステップSF1~SF14は、制御部2の起動から洗浄工程の開始までの一連の動作プログラムに規定された動作ステップである。なお、洗浄工程開始以後については、図43で説明する。
最初に、前記入力部54(4)にある主電源スイッチ(図示せず)の操作ボタンが押された場合(SF1)、次のステップSF2では、制御部2が、異常の有無を判定する。例えば、機能発揮部9を構成している洗浄ポンプ49(図示せず)の電気的異常がなく、また、食器を収容した洗浄槽15(図示せず)からの水漏れがないこと等、各種センサー(水漏れセンサーや電圧センサー等)からの信号をチェックして、異常の有無を判定する。
また、この異常が無かった場合、このステップSF2の段階では、表示部3Dが起動され、「異常がないので、食器の洗浄を開始できること」旨を表示する。
このステップSF2の段階で、通信端末200に対して、食器洗浄機1Eから起動情報を送信するような設定になっていた場合、この段階で通信部8から起動情報(運転状態データOS1)を無線で送信する。
次のステップSF3の段階では、表示部3Dと報知部3によって、洗浄コースの選択等、必要な入力を入力部54で行うよう、入力を促すための報知と、音声ガイドを行う。なお、後述するように、この食器洗浄機1Eでは、液体洗剤42(消費材)を使用するので、この液体洗剤の残量が規定量より少ない場合には、この段階で補充するように表示部3Dで表示され、更に報知部3でも音声で報知される。
次のステップSF4では、表示部3Dには、待機時初期画面(図示せず)が表示され、その待機時初期画面において、ユーザーUSへの使用上の注意情報の表示が行われる。
また、入力部54が、前記表示部3Dの表示画面(表示パネル)を使用したタッチ式入力部である場合には、前記待機時初期画面に、複数の洗浄コースの中から1つを選択するための、タッチキー部(アイコン)を表示する。なお、コマンドデータCDを取得して運転する場合には、この待機時初期画面(図示せず)において、取得の手続きが示される。例えば、特定の入力キーを押すように表示される。
次のステップSF5では、制御部2は、計測部12に対し、液体洗剤42の残量を確認するように求める。また、タンク16が収納空間45の規定の位置に設置されているかどうかの確認を求める。
計測部12は、検知電極92の検知出力を受ける検知回路91からのデータで、液体洗剤42の残量を計測できる。前述したように計測部12は、液体洗剤42の液面の位置が、4つのレベル(範囲)のどこにあるかどうかを識別できる。
4つある検知電極92がそれぞれ発する検知電流の内、最も上にある検知電極92からの電圧が最も高いので、仮にこの最上位の検知電極92の検知電流を検知回路92が受信すると、液体洗剤42の液面は、蓋体16Aに近い位置まであることが推定できる。
このステップSF5で計測された液面情報は、次回以降の運転時にも残量変化を把握するため使用されるので、消費情報取得部11に、計測日時のデータと紐づけて記憶される。
次のステップSF6では、液体洗剤42の量が不足しているかどうかを判定する。
仮に、最下位の検知電極92しか液体洗剤42の検知信号を発しない場合には、前記した「危険域」にあると判定され、ステップSF6は「Yes」となり、液体洗剤42の残量が「危険域」にあるので、補充するように前記表示部3Dで表示し、また、報知部3でも音声で報知する(ステップSF7)。
一方、ステップSF6が「No」であった場合、ステップSF12へ進む。
次のステップSF8では、前記タンク16の蓋体16Aが開けられたかどうか判定される(ステップSF8)。開けたことが検知されない場合、ステップSF7に戻り、液体洗浄42の補充を求める。なお、このまま何もしないで放置しておくと、ステップSF7の表示は、制限時間(例えば5分間)だけ継続し、それを経過すると報知部3で報知したあと、主電源スイッチ(図示せず)を強制的に開放する(タイムアウト処理1)。
タンク16の蓋体16Aが開けられると、ステップSF8は「Yes」となり、ステップSF9へ進む。
ユーザーUSが液体洗剤42を補充するのは、このステップSF8~SF9の間である。
液体洗剤42を補充したあと、蓋体16Aを閉めると、ステップSF9は「Yes」となり、ステップSF10へ進む。蓋体16Aを閉じないとステップSF10には進めない。
ステップSF10では、再びタンク16の載置と液体洗剤42の量の計測が行われる。そして、計測値(例えば、重量410g)を計測回路35の記憶部12M(図示せず)に記憶する。
次のステップSF11では、液体洗剤42の量を再び判定する。
仮に、最下位の検知電極92しか液体洗剤42の検知信号を発しない場合には、再び、前記した「危険域」にあると判定され、ステップSF11は「No」となり、前記ステップSF7まで戻る。
液体洗剤42の量が閾値以上あると判定された場合、次のステップSF12では、必要な洗浄コース(運転モード)の選択を入力部4で行うように勧める表示を。表示部3Dで行う。
次のステップSF13では、必要な洗浄コース(運転モード)の選択が行われたかどうかの判定と、運転開始キー(ボタン)が押されたかどうかの判定が行われる。
ステップSF13が「Yes」の場合、洗浄工程が開始される(ステップSF14)。
この実施の形態3では、このステップSF14の段階で、ステップSF10の段階で取得した(最新の)液体洗剤の重量値、液面位置情報等のデータを含めて、状態情報Aとして送信する。
すなわち、この時点までに消費情報取得部11が取得している状態情報Aを、制御部2の指定によって通信部8が第1サーバー20に送信する。但し、実施の形態1で説明したように、洗浄運転をコマンドデータCDからの「外部制御モード」で行いたい場合には、通信端末200の操作によって選択されたコマンドデータCDが、当該通信端末200から食器洗浄機1Eに無線通信で送信されるので、前記状態情報Aは、このステップSF14の段階では送信しない。少なくとも、コマンドデータCDを食器洗浄機1Eが完全に受信してから、状態情報Aの送信処理を開始する。
洗浄工程開始の選択が入力部4で行われない場合には、入力が行われるまで一定時間(例えば、10分間)、繰り返しステップSF13の判定が行われる。このまま何もしないで放置しておくと、ステップSF13の判定は、制限時間(例えば10分間)だけ継続し、それを経過すると報知部3で報知したあと、主電源スイッチ(図示せず)を強制的に開放する(タイムアウト処理2)。
図42では、重量センサー37の動作について説明していないが、重量センサー37は、実施の形態1で説明したように、検知電極91による液体洗剤42の量の検知とは別に、液体洗剤42の重量をタンク16の重量も含めて計量する。計量回路35では、計測した重量値から事前に分かっているタンク16の重量値を引き、液体洗剤42の正味重量を算出できる。
次に、図43について説明する。
図43は、洗浄装置(食器洗浄機)1Eの、洗浄工程開始から運転終了までの過程を示すフローチャートである。
この図53に示す動作ステップSB21~SB35が、図40に示した(洗浄装置1Eの)制御部2の制御プログラムによって規定されている。
図43に示す通り、食器類66を収容する洗浄槽15(図示せず)を筐体14の中に収容させてから、ユーザーUSがドア44(図示せず)の表面側にある入力部54によって、運転開始の指令を与える(ステップSB21)と、排水弁(図示せず)が閉じ、排水ポンプ52(図示せず)が停止している状態で、水道管に接続された洗浄ポンプ49(図示せず)の運転を開始し、給水工程を開始する(ステップSB22)。
洗浄槽の中に規定量の洗浄水(水道水)が溜まると、水量検出部71(図示せず)が前記洗浄ポンプ49(図示せず)を止めるための信号を制御部2に送る。すると、タンク16から洗浄槽15(図示せず)の中まで繋がっている供給路の中にある制御弁48(図41参照)が、制御部2の指令を受けて開放し、1回の食器洗浄に必要な液体洗剤42を洗浄槽15に注入する(ステップSB23)。なお、この液体洗浄42の量は、洗浄対象の食器の数や、洗浄コース(例えば、「念入り洗浄」)の選択によって変化し、常に一定量ではない。
液体洗剤42の洗浄槽15への注入が終わり、洗浄槽15に溜めた水が、電気ヒーター51(図示せず)によって加熱され、お湯になると食器洗浄用に使用される。つまり、制御部2は洗浄運転を自動的に開始する。その後、制御部2で決められている規定の洗浄時間が経過するかどうかの判定が行われ(ステップSB24)、洗浄時間経過すると洗浄工程が終了する。なお、洗浄時間は、図40に示した計時部5の時間データが利用される。
次に、前記排水ポンプ52(図示せず)の運転が開始され(ステップSB25)、排水工程が開始される。排水が終了すると、前記排水ポンプ52が停止されて、再度洗浄ポンプ49が運転され、洗浄槽15に清浄な水が溜められる。なお、洗浄槽15に溜めた水は、電気ヒーター51によって加熱され、お湯になってすすぎ洗いにも使用される(ステップSB26)。規定のすすぎ工程時間が経過すると、排水ポンプ52が運転され、排水工程が開始される(ステップSB27)。
排水が終わったかどうかの判定が行われ(ステップSB28)、終了した場合には、電気ヒーター51(第2のヒーター51B)(図示せず)に通電が開始され、洗浄槽15の内部の空気を加熱して乾燥工程を開始する(ステップSB29)。なお、洗浄槽15に向けて前記電気ヒーター51Bで加熱した温風を供給するための、送風ファン53(図示せず)を運転するので、洗浄槽15内部全体に熱気が循環するようになる。これにより、洗浄槽15からは、湿度を帯びた空気が外部へ連続的に放出されるようになり、次第に乾燥した空気に置き換わる。なお、実施の形態2で説明した除菌デバイス47は、この実施の形態3の洗浄装置1Eには具備していない。
ステップSB30~SB34は、この洗浄装置(食器洗浄機)1Eの特徴的な動作である。
ステップSB30では、実施の形態1の図4で説明した液体洗剤42の残量(使用量)推定処理AP1と、当該残量推定結果に基づく運転可能回数推定処理AP2と、を制御部2が行う。
まず、ステップSB30では、図42のステップSF11で判定に使用した計量値(例:410g)を、計量部12に内蔵した記憶部12M(図示せず)から読み出す。また、この計量値(410g)から、記憶部12Mに記憶してあるタンク16の重量値(例:60g)を控除する。
このような処理で、タンク16の重量を除いた実際の液体洗剤42の正味残量(重量値:例えば、350g)が算出される。そして、その残量(重量値:例えば、350g)から、図43のステップSB23で指令して供給した液体洗剤42の量(重量値:例えば、40g)を差し引く計算を行う。すると、残量値(重量)は、310gであることが分かる。これが、図43に示した(ステップSB30の)液体洗剤42の残量(使用量)推定処理AP1である。
次に、ステップSB30では、当該残量推定結果(310g)に基づく運転可能回数推定処理AP2を、制御部2が行う。具体的には、食器洗浄工程で過去にステップSB23で供給された1回あたりの液体洗剤42の投入量の平均値(平均重量値WA)を使用する。
例えば、平均値が45gであった場合、残量推定値310g÷45g=6.8となるから、6回は洗浄運転できることになる。
なお、この実施の形態3の食器洗浄機1Eでは、1回の食器洗浄に対して、タンク16から投入される液体洗剤42の量(重量)は、一定ではない場合で説明しているが、一定である場合には、前記した液体洗剤42の投入量の「平均値(平均重量値WA)」は、一定値である。
一方、1回の食器洗浄に対して、タンク16から投入される液体洗剤42の量(重量)は、一定ではない場合には、液体洗剤42の投入量の「平均値(平均重量値WA)」は、1回の洗浄運転が終わったあと、次の洗浄を行う前の重量計測(図36のステップSF5)の結果から判明する。
つまり、直前の洗浄工程の前に実施した(図42のステップSF5)おけるタンク16の重量値と、次の洗浄運転の際に(ステップSF4で)計測した重量値との差分が、実際の液体洗剤42の使用量を示すものである。従って、このようなステップSF5における計測値を、順次加算し、例えば5回の総重量値WTを、洗浄運転の回数(5回)で除すれば、この食器洗浄機1Eの平均値(平均重量値WA)が算出できる。
この実施の形態3では、前記運転可能回数推定処理AP2で、運転可能回数を1回分だけ余裕を持ってユーザーUSに報知したいため、前記した「6回」は制御部2によって「5回」に補正される。
こうして、「液体洗剤の残量310g」と「運転可能回数5回」という情報を含めた推定結果が、計測部12の記憶部12M(図示せず)に記憶される(ステップSB31)。
次に、報知部3と表示部3Dによって運転の終了(予告)が、音声報知と表示によって行われる(ステップSB32)。
次のステップSB33では、消費情報取得部11は、累積使用時間TCのデータを取得する。
この実施の形態3では、タンク16の内部に設置した濾過フィルター16Fが、液体洗剤42に触れている時間を、ここでいう「累積使用時間TC」に全て計上している。つまり、図42のステップSF1の時点から図43のステップSB33の時点までの累積時間に加え、実際は食器洗浄機1Eが洗浄運転していない時間も含めている。
上記のような「累積使用時間TC」の定義のため、図40の計時部5は、電源部7の主電力が遮断されている期間中も、経過時間をカウントしている。
次に、このステップSB33では、図40で説明した「残存時間TN」のデータを、取得し、更新する。
図40で説明したように、前記消費情報取得部11では、前記食器洗浄機1Eのメーカー(製造会社)が定めた消費部品(この場合、濾過フィルター16F)の使用開始からの標準使用時間(「消費期限」と呼ぶ場合がある)TPのデータも保持している。
このため、消費情報取得部11では、ステップSB33までの前記累積時間TCが、前記標準使用時間TPまでに、あと何時間あるのかどうかを示す、前記「残存時間TN」のデータを、このステップSB33で取得し、このデータを保持する(前から存在しているデータに、上書きして更新する)。
次のステップSB34では、この時点までの状況を反映した「状態情報A」が、制御部2で生成される。つまり、この「状態情報A」には、以下の情報が含まれる。
(1)液体洗剤の残量(例:310g)(ステップSB31の結果)
(2)運転可能回数5回(ステップSB31の結果)
(3)残存時間TN(例えば、240時間)(ステップSB33の結果)
そして、この「状態情報A」は、前記消費情報取得部11に取得される(ステップSB34)。なお、「状態情報A」には、ユーザーUSが運転開始指令(図43のステップSB21)の前にユーザーUSが選択した食器洗浄コースや、その際に入力した食器の量(例えば、4人前、6人前等の換算データでも良い)のデータを含めても良い。
次に、このステップSB34では、この「状態情報A」が、記憶部10の所定エリアにおいて、時系列に記憶される。そして、記憶部10に記憶された「状態情報A」の内、最も新しい状態情報Aが、通信部8からネットワークNWを経由して第1サーバー20に送信される。なお、その状態情報Aは、送信時に、この食器洗浄機1Eの機器識別情報と紐づけて送信され、図34に示した電気機器情報保持部23の、機器消費データベース23Rに、洗浄装置1Eの機器識別情報と紐づけて格納される。
なお、前記ステップSB34の送信処理は、実施の形態1では、遅くとも乾燥工程が終了する段階(ステップSB29)までに実行された。これに対して、この実施の形態3では、その乾燥工程の終了後に行われている。しかしながら、このステップSB34の送信処理は、仮にユーザーUSがこのステップSB34の前に主電源スイッチを切っても、支障なく実行される。
図40で説明した前記通信部8を構成する通信モジュール専用の電源部(図示せず)は、送信命令を一旦受けた場合、主電源スイッチを切っても、その送信が終わるまでは自己の電源部を遮断しないような機能を有しているからである。
このようにして、1度の食器洗浄運転毎に必ずステップSB34の送信処理が実行される。なお、このステップSB34の処理は、図37のステップSB29よりも前の期間中に実行しても良い。
図43に示すように、乾燥工程は、制御部2で定めた時間を経過すると自動的に終了し、その後、上記のようなステップSB30~SB34を経て、表示部3Dと報知部3で運転終了の表示と音声報知が行われ、この後、電源部7の電源供給は自動的に遮断され、一連の洗浄・乾燥運転は終了する(ステップSB35)。
次に、図44について説明する。
図44は、実施の形態3における残量管理システムにおいて、電気機器1から第1サーバー20経由で通信端末200に至る間の、消費材に関する情報の変化を示す説明図である。
図44は、実施の形態1の図26に対応した図であるので、図26と異なる部分を主体に説明する。電気機器1は、洗浄装置1Eの例で説明する。
図44に示しているように、この洗浄装置1Eにおいては、制御部2が生成又は取得する状態情報Aには、ユーザーID、機器識別情報、液体洗剤42の残量推定値、運転可能回数推定値及び余裕度を示す情報が含まれる。なお、この図44には、洗浄装置1Eの起動信号等の運転状態データOS1は示していない。
特に実施の形態3では、消費部品の「残存時間TN」情報が、前記消費情報取得部11によって保有されている。そして、この残存時間TNを示す情報は、洗浄装置1Eの運転の都度、第1サーバー20に提供される。
第1サーバー20では、交換時期管理部310を有している。
前記交換時期管理部310には、食器洗浄機1E等の各電気機器1から取得した前記残存時間TNのデータが、各電気機器1を特定するための、機器IDと紐づけて管理されている。しかも、自動的に警報データ(メッセージ)を発信する機能がある。
前記交換時期管理部310は、食器洗浄機1E等の各電気機器1から取得した前記残存時間TNデータが、仮に240時間であった場合、その時点からの経過時間を常に反映している。
従って、第1サーバー20が通信端末200に対して前記残存時間TNのデータを送信する場合には、それまでの経過時間も反映された、より現実に近い残存時間TNのデータに更新されて提供される。
なお、残存時間TNを提供する場合、それを時間単位で提供するのではなく、日、週又は月単位で換算して提供しても良い。
同様に、このような各種データを保有する第1サーバー20に接続可能な通信端末200では、この図44に示すように、第1サーバー20と同様なデータを取得して、端末側表示部216で表示させることができる。
すなわち、通信端末200で提供できる消費材データには、ユーザーID、機器識別情報、消費材IDを含む消費材情報、判定情報1、判定情報2、緊急度及び前記残存時間TNに対応した残存期間、の各種情報が含まれる。
次に、図45について説明する。
図45(A)(B)は、実施の形態3における残量管理システムにおいて、第1サーバー20から買い物リストのデータを取得した場面を示す、通信端末200の動作説明図1である。
図45(A)(B)は、通信端末200の端末側表示部(タッチ式入力操作画面を兼用している)216の表示内容を示したものである。この図45の(A)(B)は、通信端末200の端末側表示部216を正面から見た拡大図である。
端末側表示部216は、液晶表示画面や有機EL表示画面の表面をガラス板で覆って形成している。
図45(A)に示しているように、端末側表示部216には、その全体にセレクト画面216Dが表示される。セレクト画面216Dとは、消耗材の残量や補充、調達等管理に関する各種機能を、後述する(個別メニュー選択用)アイコン100E、100Gで選択できる画面である。
実施の形態1と同様に、この通信端末200は、表示操作部225で起動すると、端末側表示部216で表示される(トップページの)表示画面において、「消費材管理」、「メール」、「インターネット」、「検索」等の複数の「メインメニュー」が表示される。
前記「消費材管理」のメインメニューを選択した場合、次に表示された画面が図45のようなサブメニュー(個別メニュー)が表示される。この図45の表示画面は、セレクト画面216Dである。
前記ガラス板の上面(表面)には、2つの個別メニューを選択するための、2つのアイコン100F、100Gが表示される。
前記アイコン100F、100Gの存在と機能を表示するため、特定の機能が(少なくとも入力を受け付け可能な状態では)文字や図形で表示される。
図45(A)の例では、1つのアイコン100Eの位置には、文字情報として「リストを見る」という表示が現れる。アイコン100Gの位置には、文字情報として「リストをつくる」という表示が現れる。ここでいうリストとは、前記買い物リストPLのことである。
その他のアイコン261L、261R、273は、実施の形態1で説明したものと同じ機能を有している。アイコン272については、後で説明する。
307は、アイコン100Eの近傍に表示される注意喚起部であり、「新着あり」という文字が表示されている。この意味は、第1サーバー20から消費材についての何らかの通知を受信していることを示している。
前記通信端末200では、各電気機器1の消費材に関する状態情報Aから、入手すべき消費材の情報を収集してリストを作成・表示する機能がある。つまり、「買い物リスト」の生成機能がある。
このように、ユーザーUSが指令を与えて通信端末200で、その都度、最新情報を基礎として買い物リストPLを作成させる際に、操作するものが、アイコン100Fである。
一方、少なくとも1回は、端末側表示部216で表示された過去の買い物リストPLを、再び通信端末200の記憶部(電気機器データベース217)から呼び出して、ユーザーUSが任意で消費材を追加したり、削除したりして、新たな最新の買い物リストPLを作成することもできる。この場合、ユーザーUSが操作するものが、アイコン100Gである。
272は、実施の形態1で説明したものと同様に、消費材管理機能について、表示や検索、入力等の機能をユーザーがオプションで設定できるアイコンであり、これを押して端末側表示部216に、機能設定画面235Dを表示させれば、ユーザーがオプション機能を設定できる。しかし、この実施の形態3では、実施の形態1のものとは、オプション機能が少し異なっている。前記機能設定画面235Dとオプション機能の詳細については、図46(B)で説明する
次に、図45(B)について説明する。
図45(A)に示したセレクト画面216Dにおける個別メニューの中の1つのアイコン100Fにタッチした場合、端末制御部212によって、この図45(B)の入力画面が表示される。つまり、アイコン100Fは、買い物リストPLを表示させるための入力キーである。100FGは、前記アイコン100Fに対応したメニュー表示部である。
図45(B)に示したような、消費材表示エリア284が表示された入力画面は、一覧用画面216Pである。
アイコン100Fにタッチした場合、端末制御部212は、第1サーバー20から消費材のデータを含む状態情報Aを取得する。
この図45(B)で示すように、特定のユーザーUSの名前で事前に登録した電気機器1の範囲で、5つの消費材の残量又は標準的な使用残存期間が少なくなっていることが分かる。
この図45(B)において、279は、電気機器1の1種である洗浄装置(食器洗浄機)1Eのタンク16で使用している濾過フィルター16Fを特定する情報を表示した、表示部を兼ねたアイコン(入力キー)である。
実施の形態1で説明したように、一覧用画面216Pは、第1サーバー20が記憶する複数のデータの内、前記電気機器1(洗浄装置1E)から取得している特定の消費材(例:AA洗剤)の残存状態に関する判定情報1及び判定情報2(例:残量少ない、入手緊急度「高い」)と、前記電気機器1と異なる電気機器1(例:衣類洗濯機)から取得している特定の消費材(BB柔軟剤)の残存状態に関する判定情報1及び判定情報2(例:残量少ない、入手緊急度「高い」)と、を前記端末側表示部216Dにおいて、同時に表示する場合があるが、この図45(B)では、入手の緊急度は、両方とも「至急」というレベルであることを、文字271Aによって表示している。
279Aは、特定の消費材の1種である「消費部品」について、残存期間又は交換の要否に関する最新の判定状況を、簡潔に示したメッセージ(「判定情報3」)である。
この図45(B)では、前記濾過フィルター16Fが、残存期間が少なくなっており、ユーザーUSに交換を勧めている。なお、判定情報3(279A)は、具体的な期間(例えば、「あと〇〇日です」)を表示しても良い。
前記アイコン295を押すと、修正画面に切り替わり、前記アイコン275~279の消費材を、個々に削除することができる。
また、前記アイコン295を押すと、音声入力で、別の消費材をユーザーUSが任意に追加できる。なお、このような変更履歴は、通信端末200自体には記憶されないが、第1サーバー20に修正の買い物リストPLとして自動的に送信され、機器消費材データベース23Rの中に、ユーザーUS作成の、新たな買い物リストPLとして保存される。
なお、前記アイコン295を押して前記アイコン275~279が指定する消費材を、個々に削除する必要が生ずる場面は、例えば、ユーザーUSがこの図45(B)の表示内容を見ないまま買い物を行い、該当の消費材を購入して自宅や事務所等に帰ってきた場合である。また、そのような削除をする利便性を向上させるため、端末側表示部216には、削除理由をインプットする画面を設けても良く、そのインプット用画面では、削除の理由の欄に、プルダウンメニューで「購入済」等の選択肢を設けると、入力が楽にできるので、便利である。
次に、図46(A)について説明する。
図46(A)は、通信端末200の端末側表示部(タッチ式入力操作画面を兼用している)216の表示内容を示したものである。図45(B)に示した「表示部を兼ねたアイコン(入力キー)」279をタッチ操作した場合、この図46(A)の個別画面(入力画面)216Vに切り替わる。
図46(A)において、100FGは、前記アイコン100Fに対応したメニュー表示部である。320は、特定の消費部品(この場合は、タンク16用の濾過フィルター16F)についての表示エリアである。320Aと320Bは、濾過フィルター16Fについての注意事項を、それぞれ表示した表示エリアである。この例では、「純正のフィルター以外は使用しないこと」と「適時に交換しないと洗剤不足になって洗浄効果が低下する場合があること」を表示している。
図46(A)において、313は、前記アイコン279を選択した場合に、濾過フィルター16Fに関する正確な情報を表示する表示エリアである。この例では、「食器洗浄機 洗剤濾過用フィルター」と表示されている。
図45(B)の一覧用画面216Pに、一覧状態で表示させた前記消費材の内の、特定の消費材(前記濾過フィルター16F)のアイコン279を選択すると、その濾過フィルター16Fの残量又は補充や交換の緊急度を示す情報271Aが、図46(A)のように表示画面216D(個別画面216V)で表示される。
次に、図46(B)について説明する。
図46(B)は、通信端末200の端末側表示部216の表示内容を示したものである。図45(A)の表示部を兼ねた「設定変更・マイメニュー」と表示されたアイコン(入力キー)272をタッチ操作した場合、この図46(B)の個別画面(入力画面)235Dに切り替わる。この個別画面235Dは、「オプション設定用画面」とも呼ぶ場合がある。
実施の形態1(図2)で説明したように、通信端末200には、オプション設定部235を有している。この通信端末200のユーザーUSが、自分のユーザーIDで第1サ-バー20に電気機器1を登録したあと、当該電気機器1を対象にして、例えば、「入手の緊急度:2日以内」のような緊急度の判定基準を、第1サーバー20で定めた範囲で変更できる。
この場合の判定基準は、判定基準記憶部25に格納されており、ユーザーIDと機器識別情報によって、1つの電気機器1(食器洗浄機1E)の判定基準が特定できる。ここでいう「緊急度」はユーザーUSが消費材を取得するまでの「希望日数(所要日数)」で設定できる。なお、3日以内は、デフォルト設定で全て「緊急」という分類になっているが、ユーザーUSの事情で、消費材取得に相当時間を要する場合等のケースでは、ユーザーUSが早めに警報を受けるため、例えば7日以内を「緊急度高い」という基準に変更しても良い。
図46(B)は、そのような第1サーバー20の緊急度の判定基準について、ユーザーUSが個々に変更する場面を示している。
図45(A)のアイコン272をタッチ操作した場合、通信端末200のオプション設定部235が起動し、この図46(B)のオプション設定用画面235Dに切り替わる。
図46(B)において、235Gは、図45(A)に示した前記アイコン272の選択に応じたメニュー表示部である。
314は、前記アイコン62を選択した場合に、特定の消費材(この場合は、タンク16用の濾過フィルター16F)を特定する情報を表示する表示エリアである。この例では、「判定基準設定」と表示されている。
235Aは、緊急度の基準値を変更するための表示部である。
この表示部235Aには、現時点の基準値(所要日数 3日以内が「緊急」レベルである)が表示され、その変更を希望するかどうかの判断を示すように、ユーザーUSに求めている。
つまり、この図46(B)に示した例では、現在は、補充や交換等が必要な消費材(消費部品を含む)の内、この濾過フィルター16Fについては、緊急レベルの判定閾値は「3日間」に設定されている旨が表示されている。
このため、ユーザーUSは、補充や交換等が必要な濾過フィルター16Fについて、第1サーバー20が「緊急度 高い」というレベルで抽出する場合の、判定基準記憶部25の判定基準(閾値)は、「3日間」であることが分かる。
言い換えると、例えば、ユーザーUSの事情で、通常の買い物の頻度は最低5日間置きである場合、この判定基準で3日以内の補充や交換等が必要な消費材を「緊急度 高い」のレベルで提示されても、当該3日間では間に合わない場合もあり得ることを示唆している。
そこで、この実施の形態3では、緊急度の基準値を変更するためのアイコン316を、このオプション設定用画面235Dに表示していることが1つの特徴である。
315は、緊急度の基準値の変更を希望しない場合に選択するアイコンである。
なお、詳細には説明しないが、消費材の種類によっては、同じユーザーUSであっても入手までに必要な時間(所要期間)が異なると思われるので、図46(B)において、アイコン316を選択したあと、その後に表示される入力画面において、例えば、「全電気機器に適用」と「特定電気機器に適用」の何れかを選択し、後者を選択した場合には、具体的な電気機器の入力ができるようにしても良い。
また、緊急度の基準値を変更するためのアイコン316を押した場合、この入力を通信端末200から第1サーバー20が受け、前記判定基準記憶部25に格納されている判定基準の内、この通信端末200のユーザーUS(ユーザーID)に対応した基準値を修正できる「判定基準設定部」(図示せず)を起動する。なお、当該判定基準設定部は、第1サーバー20にあるが、その機能を実現する処理回路は、専用のハードウエアであっても良いし、制御部21や判定基準記憶部25等のメモリーに格納されるプログラムを実行するプロセッサであっても良い。
また、実施の形態1(特に、図16)で説明した「機器のカテゴリーL11」や「消費材のカテゴリーL12」の単位で一括して閾値(基準値)を変更できるようにしても良い。
更に、家庭用の電気機器1とレストランや事務所等で使用する業務用の電気機器1では、入手までの所要期間が異なり、また場合によっては、専門の業者の手配も必要となるので、業務用と家庭用で緊急度の判定基準の閾値を、別々に設定できると更に便利である。
次に、図47について説明する。
図47は、図40に示した電気機器(食器洗浄機1E)の、タンク16用の消費部品(濾過フィルター16F)の交換作業を示したフローチャートである。
この実施の形態3では、前述したように、前記タンク16から前記消費部品(濾過フィルター16F)が装着状態から1回外され、その後に元のように(新しい消費部品が)装着された場合、その装着された時点からの経過時間を定期的に計算して加算し、累積使用時間TCを示すデータも保持する機能を有しているので、この例について以下説明する。
図47において、ステップSG1~SG12は、食器洗浄機1Eの制御部2や計量部12が保有する動作プログラムに規定された動作ステップである。濾過フィルター16Fを取り外すことから、新しい消費部品を装着するまでの動作を中心に記載している。
最初に、食器洗浄機1Eの前記操作部54にある主電源スイッチ(図示せず)の操作ボタンが押され、食器洗浄機1Eが起動している状態で、洗浄槽15(図示せず)を前方へ引き出して、タンク16を上方へ取り出せる状態にする。
なお、前記入力部54で、タンク16を取り外すこと又は濾過フィルター16Fを交換する作業を開始する「部品交換モード」を事前に入力しても良い。
前記タンク16の前記開閉センサー(図示せず)と前記計量回路35との間を電気的に繋ぐ信号線55Bの途中に設けたコネクタ(図示せず)を外して、電気回路上で、前記タンク16と計量回路35を切り離す。そして、ユーザーUSが前記タンク16を上方に取り出す。
すると、第2のセンサーであるリードスイッチ46は、タンク16の存在を検知できなくなったことを示す信号を計量回路35にインプットする(ステップSG1)。この信号を計量部12経由で制御部2が受けると、濾過フィルター16Fの交換作業を開始するという報知を、報知部3で行う(ステップSG2)。
次のステップSG3では、制御部2が、消費情報取得部11に対して、計時部5からの時間データを使用した累積時間のカウントを一時的に停止する指令を発する。
また、この時点からの経過時間をカウントするように指令を出す。
ユーザーUSは、タンク16を取り外して、蓋体16Aを開け、タンク16内部の底部分に固定されている濾過フィルター16Fを取り外す。そして、新しい交換用の濾過フィルター16Fをタンク16内部にセットする。
そして、交換作業を終えたタンク16を、元の収納空間45に戻すと、第2のセンサーであるリードスイッチ46は、タンク16の存在を検知したことを示す信号を計量回路35にインプットする(ステップSG4)。
なお、液体洗剤42は、タンク16の中に注入してからタンク16を収納空間45に戻しても良いし、収納空間45に戻してから液体洗剤42を注入しても良い。
タンク16が、元の収納空間45に戻され、蓋16Aが完全に閉じると、これらの状態を検知した前記計量回路35から、検知信号が制御部2にインプットされる(ステップSG4、SG5)。
このためステップSG6に進み、報知部3によってフィルター16Fの交換作業を終えたことが報知される(ステップSG6)。
そして、次のステップSG7では、制御部2が、消費情報取得部11に対して、計時部5からの時間データを使用した累積時間のカウントを開始する指令を発する。この指令を受けて、消費情報取得部11ではそれまでに蓄積してきた古い経過時間のデータは記憶部から消去する。このように、この濾過フィルター16Fの交換時点から新たな経過時間のカウントが開始される。
一方、ステップSG4とSG5の判定は、一定の時間間隔で繰り返し実行されている。そのため、第2のセンサーであるリードスイッチ46が、タンク16の存在を検知できなかった場合には、ステップSG4の判定は「No」となり、ステップSG8に進む。
また、蓋16Aを閉めていないと、ステップSG5の判定は「No」となり、ステップSG8に進む。
ステップSG8では、前記ステップSG3からの経過時間が「制限時間1」を超えているかどうか判定を行う。制限時間1は、例えば5分間である。
制限時間1を超えていなかった場合には、ステップSG4に戻る。
一方、制限時間1を超えていた場合には、ユーザーUSに注意を促すための報知を行う(ステップSG9)。そして、次のステップSG10では、前記ステップSG3からの経過時間が「制限時間2」を超えているかどうか判定を行う。制限時間2は、例えば10分間である。
制限時間2を超えていなかった場合には、ステップSG4に戻る。
一方、制限時間2を超えていた場合には、ユーザーUSが何らかの事情で交換作業を忘れているか、作業の進行に障害が発生している可能性があるため、安全上の観点から、交換作業は中止するとのエラー報知を行う(ステップSG11)。そして、このステップSG11までの経緯を、消費情報取得部11又は記憶部10に記憶させ、また、そのような交換作業中止の経緯を、通信部8から第1サーバー20に対して状態情報Aの一環として送信する。なお、この後、制御部2は、主電源回路を強制的に遮断する動作を行う(ステップSG12)(タイムアウト処理3)。
なお、詳しく説明しなかったが、図47に示した前記ステップSG4とSG5の何れも「Yes」判定にならない状態では、仮にユーザーUSが入力部54を操作してドア44を閉じようとしても、制御部2からはドア駆動装置86に対する有効な駆動指令信号は出されない。従って、タンク16を正規の位置に格納し、かつ、タンク16の蓋16Aを閉めた状態である場合しかドア44が筐体14側へ引き込まれないので、タンク16が筐体14に衝突するような事態は未然に防止される。
次に、図48について説明する。
図48は、食器洗浄機1Eの、消費部品16Fの交換作業と、表示部3D及びドア駆動装置86等との対応関係を示したタイムチャートである。
図48において、ステップSG20~SG24は、食器洗浄機1Eの制御部2や計量部12が保有する動作プログラムに規定された動作ステップである。タンク16を取り外している状態から、タンク16を設置し、ドア44の閉鎖指令を受け付けた段階までの動作ステップを示している。
SG4は、図47で説明したステップSG4と同じであるが、液体洗浄42の補充だけについてこの図42では説明する。
すなわち、ユーザーUSが、タンク16を取り外して、蓋体16Aを開け、タンク16内に液体洗浄42を補充する。そして、そのタンク16を、元の収納空間45に戻すと、第2のセンサーであるリードスイッチ46は、タンク16の存在を検知したことを示す信号を計量回路35にインプットする。また、蓋16Aが完全に閉じると、開放検知回路35Tからの(閉鎖)検知信号が制御部2にインプットされる(ステップSG4、SG5)。
タンク16が規定の位置に設置された状態で、タンク16の総重量が重量センサー37で計測される(ステップSG20)。計量回路35が取得した重量データから、消費情報取得部11は、液体洗剤42の保有量を算出し、その算出結果が閾値(例えば、300g)以上であるかどうかを判定する(ステップSG21)
前記判定の結果、液体洗剤42の量が閾値以上であった場合(ステップSG22)、図42で説明したステップSF12のように、運転モードの選択を促す表示を表示部3Dで行う(ステップSG23)。なお、実施の形態2(図38)に示したように、ドア44に天面表示部56Uがある場合、その天面表示部56Uにおいて、洗浄工程開始前の液体洗剤42の残量を、数値やグラフ(図形)304B等(図38参照)で示しても良い。
タンク16に閾値以上の液体洗剤42がある場合、制御部2は入力部4(操作部54)からのドア44の閉鎖指令を受け付ける状態に変わる(ステップSG24)。従って、ユーザーUSの閉鎖指令を受けると、制御部2はドア駆動装置86を駆動して、ドア44を筐体14の内部の方向に移動させる。
なお、図48において、「第1の報知」とは、実施の形態2(図37)で示した発光素子39Aのような発光手段によって赤色の光を発生(連続発光又は点滅)させることをいう。
また、「第2の報知」とは、同じく実施の形態2(図37)で示した発光素子39Aのような発光手段によって、青色の光を発生(連続発光又は点滅)させることをいう。
このような第1、第2の表示によって、ドア44の前方側に居るユーザーUSも、発光素子39A(図37参照)の光によって、タンク16の正しい位置への設置有無が容易に確認できる。なお、これら発光色は、ドア44の前方側に放射しても良い。
実施の形態3の総括.
以上の説明から明らかなように、この実施の形態3では、第8の開示に関する情報取得システムを、以下の形態で開示していた。
すなわち、第8の開示に係る情報取得システムは、
ネットワークNWに接続された電気機器(食器洗浄機1E)と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、前記電気機器1で使用する消費材(液体洗剤42、濾過フィルター16F)の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段(第1サーバー20)と、
前記記憶手段(第1サーバー20)に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、端末側表示部216を有する情報処理端末器200と、を備え、
前記電気機器1は、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部11と、前記状態情報Aを外部に対し送信する通信部8と、を有し、
前記情報処理端末器200は、前記端末側表示部216において、複数の入力キー100F、100Gを有するセレクト画面を表示し、
前記入力キー100F、100Gが操作された場合に、前記記憶手段(第1サーバー20)が記憶する複数のデータの内、
(1)前記電気機器1から取得している特定の消費材(例:AA洗剤)の残存状態又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報と、
(2)前記電気機器1と同じ電気機器(食器洗浄機1E)から取得している特定の消費材(例:濾過フィルター16F)の残存時間又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報、又は前記電気機器1と異なる電気機器1(例:衣類洗濯機)から取得している特定の消費材(例:BB柔軟剤)の残存時間又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報と、
を前記端末側表示部216において同一の一覧用画面216Pの上に表示し、
前記一覧用画面が表示されている状態で、特定の消費材(例:濾過フィルター16F)を入力キー(アイコン)279で指定した場合、当該指定された消費材の残存状態に関して、前記一覧用画面216Pでは表示していない情報であって、関係する電気機器(例:食器洗浄機1E)の運転に関する情報又は前記指定された消費材の入手に関する特定のアドバイス(図46の、320Aと320B)を、前記一覧用画面216Pとは異なる個別画面216Vによって(前記端末側表示部において)表示し(図46参照)、
前記記憶手段(第1サーバー20)は、前記電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、当該電気機器1に対してコマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材(濾過フィルター16Fのような消費部品を含む)の消費情報を情報処理端末器200によって取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の残存時間又は緊急度の一元的管理が可能となる。
これによって、第8の開示に係る情報取得システムは、ネットワークを有効活用して電気機器1の消費材管理に有用なデータを収集し、活用することができる。
すなわち、同一の電気機器1(食器洗浄機1E)で使用する、1つの種類の消費材(液体洗剤42)と、別の種類の消費材(消費部品:濾過用フィルター16)についても、一括して1つの一覧用画面216P(図45参照)によって、ユーザーUSに在庫状態や交換の要否等の情報を報知することができる。
これらにより、ユーザーUSに的確に消費材の情報を伝えることが可能となる。
また、コマンドデータCDを電気機器1が取得することを優先するので、電気機器1側の遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
更に、この実施の形態3においては以下のような洗浄装置(食器洗浄機1E)も開示していた。
すなわち、実施の形態3で開示した1つの特徴的な洗浄装置(食器洗浄機1E)は、
被洗浄物(食器類66)を収容する洗浄空間WSと、
前記洗浄空間WSの出入口を開放自在に覆うドア44と、
前記ドア44の内側において、前記洗浄空間WSと隔絶して形成された収納空間45と、
前記被洗浄物を洗浄する機能発揮部9(洗浄部9W)と、
前記ドア44を閉鎖方向に移動させるドア駆動装置86と、
前記収納空間45に着脱自在に収容され、消費材(液体洗剤42、濾過フィルター16F)を収容した容器(タンク)16と、
前記消費材の残量を計量する計量部12と、
ユーザーの指令を受け付ける入力部4(操作部54)と、
前記入力部4(54)の入力結果を報知する報知部3と、
通信部8と、
前記機能発揮部9(9W)と前記報知部3及び前記計量部12を制御する制御部2と、を有し、
前記報知部3は、前記ドア44の開放状態で、前記容器16が正規の設置位置に存在しない場合、第1の報知(例:赤色発光)を行い、前記容器16が正規の設置位置に存在している場合、第2の報知(例:青色発光)を行い、
前記制御部2は、前記第2の報知を行った状態で、前記容器16の中の前記消費材の残量が閾値以上あることを前記計量部12の計量結果から判定し、かつ、前記入力部4から駆動指令を受けた場合、前記ドア駆動装置86を駆動させて、前記ドア44の閉鎖動作を開始すること、
を特徴とする構成である。
この構成であるため、この食器洗浄機1E(洗浄装置)によれば、液体洗剤42の補充や確認のために容器(タンク)16をドア44から分離させ(取り外し)、その後、再びドア44に設置した場合、正しい設置位置にない場合には、ドア44が誤って駆動されないので、容器16がドア44の側面等から突出した状態でドア44が移動して筐体14に衝突するような事態が発生しない。
また、容器16が正しい位置に設置されているかどうかを、報知部3の互いに異なる2種類の報知(第1の報知、第2の報知)によって報知するから、ユーザーUSが容器16の設置に注意を払うことができ、洗浄工程を正しく開始することができる。
更に、この実施の形態3で開示した食器洗浄機1E(洗浄装置)によれば、洗浄工程の開示前の段階で液体洗剤42の残量を計測し、残量が閾値よりも少ない状態では、洗浄工程の開始ができないので、洗浄運転を開始してから洗剤不足のまま洗浄工程が実行されるという懸念もない。
この実施の形態3において、実施の形態1又は2の構成と同じ部分については、実施の形態1及び2で説明したものと同等の効果が期待できる。
更に、この実施の形態3では、以下の形態の洗浄装置(食器洗浄機1E)を実現していた。
すなわち、実施の形態3で示した洗浄装置1Eは、
ユーザーの入力指令を受け付ける入力部4(54)と、
前記入力部からの入力指令を受けて機能発揮部9(洗浄部9W)の動作を制御する制御部2と、
前記機能発揮部の動作時に使用される消費材の量を計量する計量部12と、
前記消費材を収容した容器(タンク)16と、
前記容器が正しい位置に存在することを判定する位置検出手段72と、
被洗浄物(食器類66)を収容する洗浄空間WSと、
前記洗浄空間WSを開閉するドア44と、
前記ドア44の閉鎖のための駆動力を発生させるドア駆動装置86と、
ネットワークNWに繋がる通信部8と、
を有し、
前記容器16は、前記ドア44を開放した状態で当該ドア44の内側(収納空間45)に着脱自在に設置され、
前記計量部12は、前記容器16に残存する前記消費材(液体洗剤42)の量を計測して、計量データMDを生成し、
前記制御部2は、前記計量データMDを取得して、前記消費材の残量が閾値以上ある場合に、洗浄運転の開始を指令し(図42、ステップSF6、SF13参照)、
前記ドア44の開放状態において、前記容器16が正しい設置位置に存在していないことを前記位置検出手段72が検知している期間中(図42、ステップSF9、SF10参照)、前記制御部2から前記駆動装置86に対する前記ドア44の閉鎖指令が出されないこと、
を特徴とする構成であった。
更に、前記制御部2は、前記通信部8を介して前記機能発揮部9の動作条件を決めるコマンドデータCDを取得する機能を有し、
前記制御部2は、前記入力部4によって前記コマンドデータCDを受信することを指令した場合、当該コマンドデータCDの取得を完了するまでの期間中、前記残存時間TNのデータを含む状態情報Aを外部に送信しない、
ことを特徴とする構成であった。
この構成であるため、この食器洗浄機1E(洗浄装置)によれば、ネットワークNWを利用して宅外へ交換用消費部品16Fの残存時間TNのデータを含む状態情報Aを生成して提供できるから、ネットワーク経由で前記状態情報Aを利用して洗浄装置1Eの消費部品の管理が可能となる。
しかも、コマンドデータCDを取得することを優先するので、洗浄装置1Eの遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
これによって、実施の形態3で示した食器洗浄機1E(洗浄装置)は、ネットワークを有効活用することができる。
更に、この実施の形態3では、第3の開示に係る情報処理端末器(通信端末)200を、以下の形態で開示していた。
すなわち、実施の形態3で示した第3の開示に係る情報処理端末器200は、
ネットワークNWを介して、洗浄装置1Eを含む電気機器1に接続され得る通信部210と、
端末側表示部216と、
ユーザーの入力指令を受け付ける操作部225と、
前記操作部225からの入力指令を受けてデータ処理と送信の動作を制御する端末制御部212と、
前記通信部210経由で取得した前記電気機器1の交換用消費部品の残存時間TNのデータを含む状態情報Aを格納する消費材データベース227と、
前記消費材データベース227から前記操作部225で指定された範囲でデータを抽出する買い物リスト作成部231と、を有し、
前記端末制御部212は、前記通信部210経由で前記状態情報Aを取得した場合、前記操作部225で入力できる選択メニューを、端末側表示部216に表示し、
前記選択メニューには、前記状態情報Aに関するデータの表示を求める第1の選択手段(アイコン275~279)と、前記第1の選択手段の選択によって表示された特定の消費材について、更に詳細なデータの表示を求める第2の選択手段(アイコン)274と、を有することを特徴とする構成であった。
この構成であるため、この情報処理端末器200によれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で消費材(交換用消費部品16Fの残存時間TNを含む)の状態情報Aを一括して取得できるから、家庭や事務所等で使用している各種電気機器の消費材(交換用消費部品16Fの残存時間TNを含む)の一元的管理が可能となる。
しかも、消費材の全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータも表示させることができ、利便性が高い。
これによって、本開示の情報端末機器200は、ネットワークを有効活用して洗浄装置1Eを含む電気機器1の消費材管理に貢献することができる。
更に、この実施の形態3では、第5の開示に係るサーバー(第1サーバー20)を、以下の形態で開示していた。
すなわち、本開示のサーバー(第1サーバー20)は、
ネットワークNWを介して、洗浄装置1Eを含む電気機器1及び情報処理端末器200と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器1に関する消費材の情報を前記情報処理端末器200が有する端末側表示部216に表示させるための複数のデータを記録し、
前記端末側表示部216に複数の入力キー(100F、100G)を有するセレクト画面216Dを表示させ(図45参照)、ユーザーによって前記入力キー(100F、100G)が操作された場合に、操作された前記入力キーの内容に応じて、
(1)前記複数のデータの内、前記電気機器1からの状態情報Aの送信結果に対応して生成した消費材データ(交換用消費部品である濾過フィルター16Fの残存時間TNを含む)を前記ユーザーUS単位(ユーザーID単位)で集約して前記端末側表示部216において一覧状態(一覧用画面216P)で表示させる(図45参照)、
(2)前記一覧状態で表示させた前記消費材の内の特定の消費材(交換用消費部品の1例である濾過フィルター16Fを含む)を入力キー(アイコン)279で選択した場合、当該消費材(濾過フィルター16F)の残量又は補充や交換の緊急度を示す情報271Aと注意情報320B、320Aとを、前記端末側表示部216において前記一覧状態と異なる表示画面(個別画面216V)で表示させる(図46参照)、
ことを特徴とした構成であった。
この構成であるため、本開示に係るサーバー(第1サーバー20)によれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している洗浄装置1Eを含む各種電気機器1の消費材(交換用消費部品の1例である濾過フィルター16Fを含む)の状態情報A(残存時間TNのデータを含む)を一括して取得できるから、家庭や事務所等で使用している各種電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
しかも、消費材の全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータ(消費材の残量又は補充や交換等の緊急度を示す情報271Aと、注意情報320B、320A)も表示させることができ、利便性が高い。
更に、実施の形態3で説明した第5の開示に係るサーバー(第1サーバー20)の1つの形態は、交換時期管理部310を具備していた。
すなわち、前記交換時期管理部310には、食器洗浄機1E等の各電気機器1から取得した前記残存時間TNのデータが、各電気機器1を特定するための、機器IDと紐づけて管理されている。しかも、自動的に警報データ(メッセージ)を発信する機能を有していた。
このため、この実施の形態3のサーバー(第1サーバー20)によれば、残存時間が少なくなっている消費部品の情報を、タイムリーに、かつ自動的に前記情報処理端末器200や食器洗浄機1E等の各電気機器1に提供することができ、長期間にわたる管理が必要な消費部品の交換時期等の管理を、大幅に軽減できる。
更に、この実施の形態3では、第6の開示に係る消費材の残量管理システムを、以下の形態で開示していた。
すなわち、実施の形態3で本開示した消費材の残量管理システムは、
ネットワークNWに接続された複数の電気機器1(洗浄装置1E含む)と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたサーバー(第1サーバー)20と、
前記サーバー20に前記ネットワークNWを介して接続できる情報処理端末器200と、
を備え、
前記サーバー20には、前記電気機器1を使用するユーザーUSを識別するユーザーIDのデータベースを有するユーザー特定部24を有し、
複数の前記電気機器1は、運転状態を制御する制御部2と、前記制御部2による運転条件を設定する入力部4と、前記入力部4の設定結果を外部に前記ネットワークNWを介して送信する通信部8と、前記消費材の残存状態に関する状態情報A(交換用消費部品の濾過フィルター16Fの残存時間TNのデータを含む)を取得する消費情報取得部11と、をそれぞれ有し、
前記サーバー20は、前記電気機器1の1つの洗浄装置1Eから取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材(例えば、AA洗剤)の残存状態に関する判定情報1(例:残量少ない)と判定情報2とを生成し、前記洗浄装置1Eと異なる電気機器1(例えば、衣類の洗濯機)から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材(例えば、BB柔軟剤)の残存状態に関する判定情報1(例:残量少ない)と判定情報2とを生成し、
前記情報処理端末器200は、前記判定情報1(例:残量少ない)又は前記判定情報2の、少なくとも何れか一方が同じレベルに属している前記各消費材(AA洗剤、BB柔軟剤)を、前記ユーザーID単位において、端末側表示部216の一覧用画面(216P)上に表示する、
ことを特徴とする構成であった。
つまり、特定の消費材(例えば、AA洗剤)と別の消費材(例:BB柔軟剤)の、前記判定情報1の結果が、共に同じレベルの「例:残量少ない」に属していることを、緊急度を示す情報271Aとして、一覧用画面216Pに表示していた。
また、特定の消費材(例えば、AA洗剤)と別の消費材(例:BB柔軟剤)の前記判定情報2の結果が、同じレベルの「緊急度 高い」に属している場合、それらことを、緊急度を示す情報271Aを表示して、一覧用画面216Pに表示していた。
更に、同じ電気機器1(食器洗浄機1E)で使用している別の消費材(消費部品)である濾過フィルター16Fの状態情報A(残存時間TNのデータを含む)も、一括して取得できる。
この構成であるため、実施の形態3で本開示した消費材の残量管理システムによれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している各種電気機器1の消費材の状態情報A(交換用消費部品の残存時間TNのデータを含む)を一括して取得できる。
これにより、家庭や事務所等で使用している各種電気機器の、消費部品を含めた消費材の一元的管理が可能となる。
更に、この消費材の残量管理システムにおいては、前記一覧用画面216Pと、この一覧用画面216Pとは異なる個別画面216Vとにおいて、それぞれ消費材毎の残存状態に関する判定情報1、判定情報2も、それぞれ表示することができるため、各家庭にいる居住者等のユーザーUSや事務所や店舗で電気機器1を管理する管理者などに便利なシステムを提供できる。しかも、消費材の全体情報だけでなく、個別の消費材の詳細なデータ、交換や補充に関する注意情報(図46の320A、320B参照)も表示させることができ、利便性が高い。
これによって、この消費材の残量管理システムを使用すれば、ネットワークNWを有効活用して、遠隔地からでも情報処理端末器200によって複数の各種電気機器1の消費材管理を実行することができる。
実施の形態4.
図49~図51は、実施の形態4に係る電気機器1と、消費材の残量管理システムを示すものである。図49は、実施の形態4を示した消費材の残量管理システムの構成図である。図50は、図49で使用した第1サーバーにおける、判定基準の変更処理ステップを示したフローチャートである。図51は、図49で使用した第1サーバーにおける、判定履歴照会動作の処理ステップを示したフローチャートである。なお、図1~図48に説明した実施の形態1~3の構成と同一又は相当部分には、同じ符号を付けている。
図49について説明する。
この実施の形態4の特徴の1つは、第1サーバー20に、ユーザー別判定基準設定部(以下、「判定基準設定部」と呼ぶ)110を備えたことである。
この判定基準設定部110は、通信端末200から第1サーバー20が判定基準設定情報を受けると起動し、通信端末200の入力に応じて、前記判定基準記憶部25に格納されている判定基準の内、当該通信端末200のユーザーUS(ユーザーID)に対応した基準値を修正する機能がある。なお、当該判定基準設定部110の機能を実現する処理回路は、専用のハードウエアであっても良いし、制御部21や判定基準記憶部25等のメモリーに格納されるプログラムを実行するプロセッサであっても良い。
次に、図50について説明する。
図50において、ステップSH1~SH12は、通信端末200からの基準値設定希望に対応した、第1サーバー20の判定基準設定部110における、基準値修正機能を示す動作ステップである。
実施の形態1の図28(A)に示した入力キー(アイコン)272又は実施の形態3の図45(A)に示した入力キー(アイコン)272を操作した場合、図46(B)に示したように、判定基準設定のための専用画面(機能設定画面235D)が表示される。
その機能設定画面235Dのアイコン316(図46参照)を操作した場合、この図50のステップSH1の判定は「Yes」となる。そして、端末側表示部216に所定の入力画面236(図示せず)を表示させる(ステップSH2)。
前記入力画面236(図示せず)には、一括設定用入力と個別設定用入力のそれぞれに対応したアイコン(図示せず)が表示される。ここで「一括設定」とは、この通信端末200の所有者(ユーザーUS)が、第1サーバー20に登録したユーザーID単位で設定することをいう。すなわち、電気機器1を特定せずに、ユーザーIDに対応した電気機器1全てが対象になる。
これに対し「個別設定」とは、電気機器1の所有者(又は管理者)が、この通信端末200を介して第1サーバー20に登録した、各電気機器の機器ID単位で設定することをいう。
前記入力画面236(図示せず)で、一括設定を選択する前記アイコン(図示せず)を押すと、ステップSH3は「Yes」となり、一括設定用の入力画面237(図示せず)が表示される(ステップSH4)。
入力画面237(図示せず)では、実施の形態1で説明したような、「緊急度」の通知基準が表示される。
例えば、補充や交換等が必要な消費材を第1サーバー20が判定する場合、以下のような判定基準が(判定基準記憶部25に)設定されている。
(1)「緊急度 高い」:最大で今後「5日間」で、消費材の在庫(残量)が基準値を下回ること、又は消費材(消費部品)の使用推奨期限が満了する場合。
(2)「緊急度 中程度」:最大で今後「6日~10日間」で、消費材の在庫(残量)が基準値を下回ること、又は消費材(消費部品)の使用推奨期限が満了する場合。
(3)「緊急度 低い」:少なくとも今後「11日間」は、消費材の在庫(残量)が基準値を下回ることはないこと、又は消費材(消費部品)の使用推奨期限が満了しない場合。
前記入力画面237(図示せず)においては、上記のような3段階の「緊急度」判定基準の、「5日間」、「6日~10日間」及び「11日間」の、少なくとも何れか1つの基準値(閾値)を変更できる。入力の手間を省くため、通常は「緊急度 高い」の上記「5日間」だけを変更する。例えば、「5日間」を「10日間」に変更すると、他の2つの緊急度設定値も、自動的に、その日数だけ変更になる(例えば、「緊急度 低い」は、5日間増えて「16日間」になる)。
入力画面237(図示せず)で、「完了」のアイコンを押せば、ステップSH6に進み、ステップSH6で入力された設定値が、新しい判定基準の設定値になり、前記判定基準記憶部25に格納される。また、スピーカ214によって、例えば、「全ての製品について、新しい判定基準が適用されます」というように、音声で報知される。
一方、ステップSH3の判定が「No」であった場合、個別設定用入力画面238(図示せず)が表示される(ステップSH7)。
その個別設定用入力画面238(図示せず)で、ユーザーUSが希望する電気機器1を特定する情報をインプットする。例えば、このユーザーUSが登録した電気機器1が、この個別設定用入力画面238(図示せず)に、プルダウンメニューで表示されるので、その中の該当機器を選択する(ステップSH8)。
次のステップSH9では、選択された電気機器1の設定用入力画面239(図示せず)が表示される。
この入力画面239(図示せず)で、「完了」のアイコンを押せば(ステップSH10)、ステップSH11に進み、ステップSH6で入力された設定値が、新しい判定基準の設定値になり、前記判定基準記憶部25に格納される。スピーカ214によって、例えば、「〇〇製品について、新しい判定基準が適用されます」というように、音声で報知される。
なお、ステップSH11以後、入力画面239(図示せず)で、「完了」のアイコンを押せば(ステップSH12)、一連の判定基準値の設定処理を終える。しかし、その完了のアイコンを押さずにいると、再びステップSH7に自動的に戻り、個別設定用入力画面238(図示せず)が表示される。
次に、図51について説明する。
図51において、ステップSJ1~SJ10は、第1サーバー20の判定基準設定部110における、判定基準値修正の履歴表示機能を示す動作ステップである。
実施の形態1の図28(A)に示した個別メニュー入力キー(アイコン)100Eを操作した場合(ステップSJ1)、基準値設定の履歴を表示するための専用画面(過去の修正履歴要求画面240)(図示せず)が表示される(ステップSJ2)。
その表示画面240(図示せず)で、一括設定を選択するアイコン(図示せず)を押すと、ステップSJ3は「Yes」となり、一括閲覧用の入力画面241(図示せず)が表示される(ステップSJ4)。
前記入力画面241(図示せず)では、図50のステップSH5又はSH8の入力経緯が示される。但し、過去30日以内や、過去数回以内等、表示されるデータの範囲は制限されており、過去の全ての入力履歴が表示される訳ではない。消費材データベース23Rから読み出したものを、そのまま利用しても良い。
次のステップSJ5では、入力画面241(図示せず)で、「閲覧する」又は「完了」のアイコンを押せば、ステップSJ6に進む。
ステップSJ6では、この通信端末200で入力されたユーザーUS単位の閲覧履歴が、表示画面242(図示せず)で閲覧できる。なお、閲覧できる範囲は、例えば過去1ケ月又は過去10回分に限定する等の制限を課しても良く、判定基準設定部110や記憶部22の中に記憶させている範囲で制限しても良い。
前記表示画面242(図示せず)には、対象となる全ての電気機器1と、修正する前の判定基準値と修正後の判定基準値が表示される。この入力画面242(図示せず)に示された「完了」のアイコンを押せば、この一連の閲覧動作は終了する。
一方、ステップSJ3の判定が「No」であった場合、個別(電気機器1別)設定用入力画面243(図示せず)が表示される(ステップSJ7)。
その個別設定用入力画面243(図示せず)で、ユーザーUSが希望する電気機器1を特定する情報をインプットする。例えば、このユーザーUSが登録した電気機器1が、この個別設定用入力画面243(図示せず)に、プルダウンメニューで表示されるので、その入力画面243の中に表示された該当機器を選択する(ステップSJ8)。
次のステップSJ9では、選択された電気機器1の基準値設定の履歴閲覧用表示画面244(図示せず)が表示される。前記表示画面244(図示せず)には、指定した電気機器1と、修正する前の判定基準値と修正後の判定基準値が表示される。
この入力画面244(図示せず)に示された「完了」のアイコンを押せば(ステップSJ10)、この一連の閲覧動作は終了する。
なお、ステップSJ10以後、前記入力画面244(図示せず)で、「完了」のアイコンを押さずにいると、再びステップSJ7に自動的に戻り、個別設定用入力画面243(図示せず)が表示される。
実施の形態4の総括.
この実施の形態4では、上述したように第1の開示に係る電気機器1を開示していた。
従って、実施の形態1で説明したものと同等の効果を期待できる。
更に、この実施の形態4では、第4の開示に係る情報取得システムを、以下の形態で開示していた。
すなわち、第4の開示に関する情報取得システムは、
ネットワークNWに接続された電気機器(食器洗浄機1E等)と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、前記電気機器1で使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段(第1サーバー20)と、
前記記憶手段(第1サーバー20)に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、端末側表示部216を有する情報処理端末器200と、を備え、
前記電気機器1は、通信部8と、消費材に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部11と、を有し、
前記情報処理端末器200は、前記電気機器1に対してコマンドデータCDを送信する遠隔操作情報生成部219を、更に有し、
前記情報処理端末器200は、前記電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、当該電気機器1に対して前記通信部210から前記コマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しない構成であった。
この構成であるため、この情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材の消費情報を情報処理端末器200によって取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
これによって、第4の開示に係る情報取得システムは、ネットワークを有効活用して電気機器1の消費材管理に有用なデータを収集し、活用することができる。
また、電気機器1の主電源投入直後の初期待機期間では、電気機器1側から受信許可信号を発することで、外部との通信を統制し、コマンドデータCDを電気機器1が取得することや消費材の消費情報の発信や受信を制限するので、電気機器1側の清浄な遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
更に、この実施の形態4では、第4の開示に係る情報取得システムについて、以下の構成例を開示していた。
すなわち、この実施の形態4で開示した情報取得システムの1形態は、
ネットワークNWに接続された電気機器1と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、前記洗浄装置1Eで使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段(第1サーバー20)と、
前記記憶手段に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、端末側表示部216を有する情報処理端末器200と、を備え、
前記電気機器1は、運転条件を設定する入力部4と、前記入力部4の設定結果を送信する通信部8と、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部11と、を有し、
前記記憶手段(第1サーバー20)は、前記端末側表示部216において、複数の入力キー(100A~100E)を有するセレクト画面216Dを表示させ、
前記入力キーの1つの入力キー100Bが操作された場合には、前記記憶手段(第1サーバー20)が記憶する複数のデータの内、前記洗浄装置1Eから取得している特定の消費材(例えば、AA洗剤)の残存状態に関する情報(例:残量少ない)と、前記洗浄装置1Eと異なる電気機器1(例えば、洗濯機)から取得している特定の消費材(例えば、BB柔軟剤)の残存状態に関する情報(例:残量少ない)と、を前記端末側表示部216において同一の一覧用画面216Pの上に表示させる。
更に、前記一覧用画面216Pが表示されている状態で、特定の消費材(例えば、AA洗剤)を指定した場合、当該指定された消費材(例えば、AA洗剤)の残存状態に関して、前記一覧用画面216Pでは表示していない情報であって、関係する洗浄装置1Eの運転に関する情報又は前記指定された消費材(例えば、AA洗剤)の入手に関する特定のアドバイス情報A(推奨する消費材のメーカー、使用する場合の注意事項など)283(図29参照)を、前記端末側表示部216において表示させる、
ことを特徴とする構成であった。
更に、セレクト画面216Dに、判定基準設定のための専用画面(機能設定画面235D)に切り替える入力キー(アイコン)272を表示させ、
前記入力キー272を操作した場合に表示される機能設定画面235Dには、判定基準変更のためのアイコン316(図46参照)を表示させる、
ことを特徴とした構成であった。
この構成であるため、本開示の例に係る情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している電気機器1の消費材の状態情報Aを一括して取得できるから、家庭や事務所等で使用している各種電気機器の消費材の一元的管理が可能となる。
しかも、判定基準の変更を、ユーザーUSが情報処理端末器200の表示画面を見ながら実行することができるので、ユーザーUSの事情に応じた判定結果が得られ、実際の使用場面において利便性が高い。
更に、この実施の形態4では、実施の形態1で説明した第5の開示に係るサーバー(第1サーバー20)の構成に加えて、実施の形態3で説明したものと同様な交換時期管理部310を有し、前記洗浄装置1Eが使用された累積使用時間TCが前記標準使用時間TPまでに、あと何時間あるのかどうかを示す「残存時間TN」のデータを取得し、このデータを保持する構成であった。
このため、ネットワークNWを介して前記残存時間TNのデータを、関係するユーザーUSの通信端末200に送信することができる。
更に、この実施の形態4では、第9の開示に係るサーバー(第1サーバー20)を、以下の形態で開示していた。
すなわち、第9の開示に関するサーバー(第1サーバー20)は、
ネットワークNWを介して、電気機器(食器洗浄機1Eを含む)及び情報処理端末器200と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器1に関する消費材の情報を前記情報処理端末器200が有する端末側表示部216に表示させるための複数のデータを記録しており、
前記端末側表示部216に、複数の入力キー100A~100Eを有するセレクト画面216Dを表示させ、前記入力キー100A~100Eとは別の、入力キー274で指令すると、
(1)前記複数のデータの内、前記電気機器1からの状態情報Aの送信結果に対応して生成した消費材データを、前記ユーザー単位で集約して前記端末側表示部216において一覧状態(一覧用画面216P)で表示させる、
(2)前記一覧状態で表示させた前記消費材の内の特定の消費材について、その残量又は補充や交換の緊急度を示す情報を、前記端末側表示部216において前記一覧状態と異なる表示画面(個別画面216V)で表示させる、
処理を実行し、
更に、判定基準設定部110を備え(図49参照)、
前記判定基準設定部110は、前記情報処理端末器200からの入力に応じて、前記緊急度の判定基準を修正でき(図50参照)、
前記電気機器1から受信許可信号RSを受ける前の期間中は、当該電気機器1に対してコマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とした構成であった。
この構成であるため、この第1サーバー20によれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材の消費情報を情報処理端末器200によって取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
これによって、第9の開示に係る第1サーバー20は、ネットワークNWを有効活用して電気機器1の消費材管理に有用なデータを収集し、活用することができる。
また、電気機器1の主電源投入直後の初期待機期間では、電気機器1側から受信許可信号を発することで、外部との通信を統制し、コマンドデータCDを電気機器1が取得することや消費材の消費情報の発信や受信を制限するので、電気機器1側の清浄な遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
また、前記コマンドデータCDを電気機器1が取得することを、状態情報Aの送信よりも優先するので、電気機器1側の遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
しかも、前記情報処理端末器200からの入力に応じて、前記判定基準設定部110の判定基準を修正できる(図50参照)。しかも、その判定基準の変更を、ユーザーUSが情報処理端末器200の表示画面を見ながら実行することができるので、ユーザーUSの事情に応じた判定結果が得られ、実際の使用場面において利便性が高い。
すなわち、前記判定基準設定部110は、前記情報処理端末器200からの入力に応じて、前記緊急度の判定基準が修正できる。これにより、ユーザーUS側の環境や事情に合わせた活用ができるから、利便性を高めることができる。
また、具体的な変更方法は、セレクト画面216Dに、判定基準設定のための専用画面(機能設定画面235D)に切り替える入力キー(アイコン)272を表示し、前記入力キー272を操作した場合に表示される機能設定画面235Dには、判定基準変更のためのアイコン316(図46参照)を表示させる構成であった。
このため、個々のユーザーUSの実情に合わせた消費材の抽出や緊急度の報知等を行うことができる。
更に、この実施の形態4では、実施の形態1~3の構成と同じ構成部分を多数備えており、それら同一の構成部分については、実施の形態1~3で述べた効果と同等の効果を期待できる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5について簡単に説明する。
図52~図58は、本開示の実施の形態5を示したものであり、図52は、本開示の実施の形態5を示した食器洗浄機1Eの計量部と容器の収納部分を、一部縦断面図で示すブロック図である。図53は、実施の形態5を示した洗浄装置の制御系統を示すブロック図である。図54は、実施の形態5の消費材の購入支援システムにおける、通信端末の購入支援動作を示すフローチャートである。図55は、図53における消費材の購入支援システムに関して、通信端末と、第1サーバー、第2サーバーとの間の連携動作を示すタイムチャートである。図56は、図53に示した通信端末の端末側表示部の表示例を示す正面図である。図57は、実施の形態5に係る食器洗浄機の基本動作を示すタイムチャートである。図58は、図53に示した食器洗浄機において、液体洗剤の計量動作の基本を示すフローチャートである。なお、図1~図51に説明した実施の形態1~4の構成と同一又は相当部分には、同じ符号を付けている。
図52について説明する。
この図52は、実施の形態1の図6に相当する部分を示している。
実施の形態1では、液体洗剤42を収容した容器(タンク)16を格納するための収納空間45を洗浄装置1Eに設け、前記収納空間の出入口を開閉自在に塞ぐ蓋57を設けており、前記蓋57を閉鎖位置に保つためのロック機構(図示せず)の状態を検知する検知回路35Rを設けていた。そして、前記ロック機構が解除になった場合には、蓋57が開放された状態にあることを示す信号(解除信号)を発生させ、当該解除信号は、洗浄装置1Eの制御部2にインプットされていた。これにより、洗浄装置1E自体において、容器16の格納が検知されていた。
これに対し、この実施の形態5では、蓋57にはロック機構を設けていない。代わりに収納空間45側にロック機構334を設けている。
ロック機構334は、ドア44の内側空間に固定されており、水平に伸びる回転軸を中心として、90度回動する係合爪334Aを有している。
ユーザーUSが容器(タンク)16を収納空間45の中の正規位置に格納し、係合爪334Aを図46の破線の位置から実線に示す位置に90度回動させると、この係合爪334Aが下方に突出するため、容器16が移動しないように固定された状態となる。
ロック機構334をユーザーUSが回動させると、係合爪334Aの位置に応じてON-OFF信号がロック機構334から発せられる。例えば、図52の破線の位置(「非ロック状態」ともいう)では、OFFとなり、計量回路35に対して何も信号が送信されない。図52の実線の位置(「ロック状態」ともいう)に変わると、所定のON信号が計量回路35の一部を構成する「容器(タンク)ロック検知回路」336に対して送信される。
この実施の形態5では、実施の形態1で説明した、前記タンク位置検出手段72の機能は、このロック機構334が有している。なお、実施の形態1で説明した蓋57は、この図52に示していないが、当該蓋57を完全に閉めた状態で、その蓋57の外側に前記係合爪334Aを係合させて、蓋57が完全に閉まっていることと、容器(タンク)16が正規の位置に格納されていることを同時に計量回路35が電気的に確認できるようにしても良い。なお、ロック機構334の検知信号は、計量回路35ではなく、制御部2に直接インプットするように構成しても良い。335は、信号線である。
337は、実施の形態1で説明した水質判定部17に相当する水質判定回路である。
この水質判定回路337は、洗浄槽15の底部等の洗浄水に接触する部位に設置された水質センサー337Sからの検知信号を受けて、洗浄水の汚れ度合いを判定する。判定結果は、制御部2に送信され、制御部2によって前記制御弁48が制御される。なお、この実施の形態5では一点鎖線で示す信号線338Aを介して制御弁48と接続しているように描いてある。なお、338は、前記水質センサー337Sに接続された信号線である。なお、水質センサーは、例えば一般には「濁度センサー」として既に知られており、水の濁度を光学的に計測できるが、PH値や電気伝導度等、他の物理的性質を分析する方法を併用又は単独使用しても良い。
次に、図53について説明する。
この図53は、図52に示したロック機構334と、容器(タンク)ロック検知回路336との関係を示した制御系統図である。
ロック機構334が、図52に示した非ロック状態からロック状態に変わると、所定のON信号が発せられる。
すると、そのON信号を受けた容器(タンク)ロック検知回路336は、容器16のロック検知信号を、制御部2に発信する。これにより、制御部2は容器16が所定の位置に格納された状態にあると判断できる。従って、容器16の格納後にドア駆動装置86に対してドア駆動指令信号を発することができる。
なお、ドア44の駆動(閉鎖方向への移動)は、自動的に行うのではなく、ユーザーUSがドア44の表面に配置された操作部54を操作したり、ドア44の取っ手(手掛け部)55にタッチしたり、あるいはドア44に対して拳で軽く叩くことにより衝撃(ノック)音を発したことを、制御部2が検知して前記ドア駆動指令信号を発する。なお、ユーザーUSの音声による指令を受け付ける音声受信部(図示せず)を設けて、制御部2にドア閉鎖指令を与えても良い。
次に、図54について説明する。
実施の形態1の図29(A)(B)で説明した入力キー285と同様に、この実施の形態5の通信端末200においても、消費材在庫管理のメニューを選択したことで表示される個別画面216Vには、入力キー285が表示される。その入力キー285をタッチ操作すると、通信販売処理部234が起動する。
実施の形態1の図29(A)では、AA洗剤の残量情報と、入力キー285が表示されていた。また、図29(B)では、BB柔軟剤の残量情報と、入力キー285が表示されていた。
これに対し、この実施の形態5では、通信端末200に前記入力キー285を備えており、図54に示したように動作する。
すなわち、図54のステップSK1~SK5は、前記入力キー285を選択した場合の通信端末200の動作ステップを示している。
まず、前記入力キー285をタッチ操作(選択)した場合、通信販売処理部234が起動する(ステップSK1)。
すると、端末側表示部216の個別画面216Vは、ネットワークNWを通じて外部のECサイト(電子商取引のサイト)に繋がることを選択する専用の入力画面(図示せず)に切り替わる(ステップSK2)。以後、この専用の入力画面を「購入支援画面」と呼ぶ。
次に、通信端末200の表示操作部225(図2参照)を操作すると、ステップSK3に進む。ステップSK3では、購入希望の「消費材」(例えば、前記AA洗剤やBB柔軟剤)の詳細な情報が表示される。そして、通信端末200から第1サーバー20に対して送信して良いかどうかにつき、ユーザーに確認を求める表示をする。ここで、送信OKの操作を行うと次のステップSK4に進む。
通信端末200は、ステップSK3においてユーザーが確認した消費材を特定する情報を通信部210から外部へ送信する(ステップSK4)。ここで、「購入支援画面」の表示は終了するので、自動的に元の個別画面216Vに復帰するようにしても良い。または、ステップSK1に至るまでの報知内容から見て、更に追加で購入する消費材が無いと判断される場合には、最初のセレクト画面216Pに自動的に復帰する。なお、ユーザーUSがステップSK4以降、そのまま何も操作せずに、第1サーバー20からの返信を待つことでも良い。また、一旦、通信端末200の動作を終了し、外部との通信状態を遮断しても良い。
次に、図55について説明する。
図55は、通信端末200と、第1サーバー20、第2サーバー330との間の連携動作を示すタイムチャートである。第2サーバー330は、第1サーバー20と連携してクラウドサーバー300を構成している。なお、その他のサーバー、記憶手段がクラウドサーバーの構成要素に入っていても良い。以下においては、説明を簡潔するために第1サーバー20と第2サーバー330の2つを主体に説明する。
前記第2サーバー330は、通信販売の専門業者が管理・運営しているものであり、在庫データベースや配送サーバー、店舗データベース(これら何れも図示していない)等をネットワークNWで繋いで、受注から配送まで一連の業務を処理できるものである。
第1サーバー20と第2サーバー330は、図55のステップSN1~SN11に示すように順次動作する。
ステップSN1は、図54のステップSK1に相当し、ステップSN2は、図54のステップSK2に相当する。
ステップSN3~SN8は、第2サーバー330の動作を示している。
ステップSN3では、第1サーバー20からのアクセス情報を受けて、ログイン情報を受付け、第1サーバー20からの照会入力であることを識別する。
次のステップSN4では、購入希望のあった消費材(例えば、前述した「AA洗剤」、「フィルター16F」等)の在庫の有無を、在庫データベース(図示せず)から検索する。ステップSN4の検索の結果、購入希望のあった消費材の在庫がある場合には、ステップSN5は「Yes」判定となり、ステップSN7に進む。
一方、購入希望のあった消費材の在庫がない場合には、ステップSN5は「No」判定となり、ステップSN6に進む。ステップSN6では、欠品状態にあることを通知するための情報(例えば、入荷予定日など)を生成する。そしてこの情報を第1サーバー20に向けて発信する。この発信は、図55のステップSN8である。
前記ステップSN5からステップSN7に進んだ場合、ステップSN7では、在庫情報も確認し、販売が可能であることを通知するための情報を生成する。そしてこの情報を第1サーバー20に向けて発信する(ステップSN8)。
第1サーバー20では、第2サーバーからの「消費材の販売可否情報」を受信する(ステップSN9)。この情報には、ステップSN6で生成された欠品状態にあることを示す情報も含まれる。
次のステップSN10は、ステップSN9の受信内容を、記憶部22又は電気機器情報保持部23に一時的に格納する。このため、これ以後、第1サーバー20が通信端末20に対して、消費材の在庫や有効使用期限等の各種データを送信する場合に、欠品情報を受けていること等の情報も併せて通信端末200に提供できる。
次のステップSN11では、ステップSN10の受信内容を、送受信部30から送信する。このため、通信端末200に対して、購入を希望する消費材の在庫があるかどうかを、通信販売業者から確認した最新状態で報知できる。なお、この報知は、仮に通信端末200と第1サーバー20との間の通信が確立していない期間中でも実行される。実施の形態1で説明した「プッシュ通知」の形態でも良い。
なお、ステップSN8の段階以降、第2サーバー330から通信端末200に対して直接通知を行う方法を事前に設定しておいても良い。例えば、第2サーバー330から、例えば、メールによって販売サイトに直接アクセスする情報(URLや二次元情報など)を通信端末200に送信しても良い。このことを図55では破線の矢印で示している。
次に、図56について説明する。
図56は、通信端末200の端末側表示部216の表示例を示す正面図である。
図55のステップSN11の通知を第1サーバー20から受信した通信端末200は、図56の例のような表示を行う。
図56において、332は、販売可否情報表示部(在庫情報表示部)であり、ステップSN11の結果が表示される。
331は、入力キー(アイコン)でり、通信端末200が保有している電気機器データベース217の中の、買い物リストデータ228に、この図56に表示されている消費材(例:AA洗剤)を追加するためのものである。このアイコン331を1回タッチ操作すれば、保存されている最新の買い物リストPLの中に、この消費材(例:AA洗剤)が追加される。なお、追加したタイミングが分かるように、日時データと紐づけて買い物リストPLに記憶させると良い。
333は、この図56に表示されている特定の消費材(例:AA洗剤)について、購入手続を開始することを選択できる指令キー(アイコン)である。このアイコンを1回タッチ操作すると、この通信端末200は第2サーバー330に接続され、実際の購入手続きを開始することができる。
次に図57について説明する。
図57は、洗浄装置1Eの一例である食器洗浄機の基本動作を示すタイムチャートであり、実施の形態1の図9、実施の形態2の図35に相当する図である。
実施の形態1と同様に、ステップS7の後で液体洗剤42の追加投入を行っている。
すなわち、洗浄工程が開始された時点(ステップS7)よりも後で、制御部2の指令を受けて前記水質判定回路337は、洗浄槽15の中にある洗浄水の水質をチェックする。
センサー337Sからの検知信号を受けて、洗浄水の汚れ度合いを判定する。判定結果は、制御部2に送信され、制御部2によって前記制御弁48が制御される。なお、この実施の形態5(図52)では一点鎖線で示す信号線338Aを介して制御弁48と水質判定回路337が接続しているように描いてある。ステップS7とステップS8の間では、後述する水質検知(判定)処理を行う。
次に、図58について説明する。
図58は、図52に示した食器洗浄機1Eにおいて、液体洗剤の計量動作の基本を示すフローチャートである。この図58は、実施の形態2の図36に相当する図である。
この実施の形態5でも、実施の形態1と同様に、洗浄工程の途中において液体洗剤42の追加投入を行っている。前記水質判定回路337が洗浄槽15の中に溜まっている洗浄水の水質を計測し、所定の水質(濁度)になっているかどうかを計測データから判定する。この判定結果は、前記制御部2に送信され、制御部2から制御弁48に対して追加投入の指令が出される。なお、必ず毎回の運転時に、追加投入を行うのではなく、洗浄水の水質の良否によって決定する。これら一連の制御を図58では、洗浄槽の「水質検知(判定)処理」SLPと呼んでいる。
このような、洗浄槽の「水質検知(判定)処理」SLPによって、ユーザーUSが洗浄工程の途中で水質を目視で確認したり、何かのセンサーで計測したりする面倒な作業を必要とせずに、自動的に清浄な洗浄水になるように、その後のすすぎ工程の回数や、すすぎ工程の時間の長さを洗浄装置1Eで自動的に決定しながら、最終的な乾燥工程に進行させることができる。
なお、このような水質検知(判定)処理SLPを行ったことと、追加で液体洗剤42を投入した経緯についても、状態情報Aの中のデータに含めて第1サーバー20に送信される。
この実施の形態5では、実施の形態3で説明した情報取得システムを、以下の通り改良したシステムに構築することができる。
すなわち、実施の形態5で示す第10の開示に係る情報取得システムは、
ネットワークNWに接続された電気機器1(食器洗浄機1E等)と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、前記電気機器1で使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段(第1サーバー20)と、
前記記憶手段(第1サーバー20)に前記ネットワークNWを介して接続されたものであって、端末側表示部216を有する情報処理端末器200と、を備え、
前記電気機器1は、運転状態を制御する制御部2と、前記制御部による運転条件を設定する入力部4(操作部54)と、前記入力部2の設定結果を前記ネットワークNWを介して外部に対し送信する通信部8と、前記消費材の累積使用時間に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部11と、を有し、
前記電気機器1の前記消費材は、長期間の運転に伴って機能低下する消費部品(例:濾過フィルター16F)を含むものであり、
前記情報処理端末器200は、前記端末側表示部216において、複数の入力キー100F、100Gを有するセレクト画面216Dを表示し、
前記入力キーの内、特定の入力キー(100F)が操作された場合に、前記記憶手段(第1サーバー20)が記憶する複数のデータの内、前記電気機器1から取得している前記消費部品の前記累積使用時間TCから見た、交換推奨期限(標準使用時間TP)までの期間の長さ(残存時間TN)に応じた緊急度に関する情報を、前記端末側表示部216において、前記セレクト画面216Dと異なる個別画面216Vに表示し、
前記記憶手段(第1サーバー20)は、前記電気機器1から主電源投入後に受信許可信号RSを受ける前は、当該電気機器1に対してコマンドデータCD又は前記状態情報Aの提供を求める指令信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
を特徴とする構成であった。
この構成であるため、この第10の開示に係る情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して宅外から、ユーザーUS単位で洗浄装置1Eの消費材の消費情報を情報処理端末器200によって取得できるから、家庭や事務所等で使用している電気機器1の消費材の一元的管理が可能となる。
これによって、この第10の開示に係る情報取得システムは、ネットワークを有効活用して電気機器1の消費材管理に有用なデータを収集し、活用することができる。
また、電気機器1の主電源投入直後の初期待機期間では、電気機器1側から受信許可信号を発することで、外部との通信を統制し、コマンドデータCDを電気機器1が取得することや消費材の消費情報の発信や受信を制限するので、電気機器1側の清浄な遠隔制御に障害を発生させることを回避できる。
この実施の形態5では、実施の形態1で説明した第7の開示に係る消費材の購入支援システムを、以下の形態で実施していた。
すなわち、第7の開示に関する消費材の購入支援システムの1つの形態は、
ネットワークNWに接続された、洗浄装置1Eを含む複数の電気機器1と、
前記電気機器1に前記ネットワークNWを介して接続されたクラウドサーバー300と、
前記クラウドサーバー300に前記ネットワークNWを介して接続できる情報処理端末器200と、
を備え、
前記クラウドサーバー300には、前記電気機器1を使用するユーザーUSを識別するためのユーザー特定部24を有し、
前記クラウドサーバー300は、前記洗浄装置1Eから取得した状態情報Aに基づき、特定の消費材AA(例:洗剤AA)の残存状態に関する判定情報A(例:残量少ない)を生成し、前記洗浄装置1Eと同じ又は異なる家電機器1から取得した状態情報Aに基づき、特定の消費材BB(例:柔軟剤BB)の残存状態に関する判定情報B(例:残量少ない)を生成し、
前記情報処理端末器200は、前記判定情報A(例:残量少ない)と、前記判定情報B(例:残量少ない)とを、前記ユーザー単位で端末側表示部216において、同一の一覧用画面216P上に表示し、
前記情報処理端末器200は、前記判定情報A又は前記判定情報Bの少なくとも何れか1つが前記端末側表示部216において表示されている場合、当該判定情報A又は前記判定情報Bで特定される消費材(例:洗剤AA、柔軟剤BB)の購入を希望するときに選択される、購入支援用入力キー285を表示し、
前記購入支援用入力キー285を選択した場合、前記クラウドサーバー300は、前記情報処理端末器200から送信された購入希望情報(消費材を特定する洗剤AAや柔軟剤BBの識別情報)を受けて、在庫情報を検索し、その結果を前記情報処理端末器200で報知させるための、販売可否情報を送信する(図55のステップSN6~SN8参照)、
ことを特徴とする構成であった。
更に、前記販売可否情報を前記端末側表示部216で表示させた場合(図56参照)、当該表示画面には、ユーザーUSによって選択可能な購入手続開始指令キー(アイコン)333を表示させる構成であった。
この構成であるため、この実施の形態5の情報取得システムによれば、ネットワークNWを利用して自宅の外部や事務所、店舗等の外部から、それら自宅や事務所、店舗等で使用している洗浄装置1Eの消費材の在庫情報や使用期限情報等を一括して取得できるから、家庭や事務所等で使用している洗浄装置1Eの消費部品の管理が楽になる。
しかも、消耗材の補充や交換が必要であるという注意喚起の情報だけでなく、個別の消費部品の入手に便利なように、端末側表示部216に購入支援用入力キー285を表示させ、その入力キーを操作して販売会社等のクラウドサーバーの在庫状況を確認した結果も、情報処理端末器200で取得できる。
更に、情報処理端末器200では、前記在庫状況の確認結果を示した表示画面において、購入手続開始指令キー(アイコン)333を操作して第2サーバー330への接続も可能となる。
このため、消費材の残量、在庫管理から購入前の在庫確認まで一連の確認を、情報処理端末器200を通じて行うことができ、利便性が高い。
その他の実施の形態.
以上の説明では、説明を簡単にする都合上で「電気機器1」に含まれる洗浄装置1W、加熱調理器1Hのように符号を付けて表現していた。また、「判定情報A」と「判定情報B」のように符号で区別した説明をおこなった。しかしながら、これらは両者の基本的構成・機能が互いに異なるという意味の場合と、同一であるという意味の2つあり、符号(1W、1H、A、B等)の違いによって異なったものであると解釈すべきではない。同様に、異なる符号を付して説明している場合もあったが、説明の都合上で符号を付したものであり、符号の相違だけで実質的な内容が、必ず相互に異なっているという意味ではない。
実施の形態1~5では、容器16の中の液体洗剤42を洗浄槽15の内部へ供給する形態について詳しく述べなかったが、液体洗剤42の原液を小型のポンプで直接供給しても良いし、水道水や洗浄槽15の中に溜めた温水、あるいは別のタンクで生成した温水と、事前に混合してから洗浄槽15の中に供給しても良い。
更に、被洗浄物(食器など)を洗浄する手段が、水道水や温水だけではなく、マイクロバブルと呼ばれている数百μm~数十nm(ナノメータ)程度の直径を有する超微細気泡を利用しても良い。なお、このようなマクロバブルを利用した洗濯機は、特許第6346164号公報で既に提案されている。
以上の実施の形態1~5で図示した各回路、部品、装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくとも良い。これら各装置や回路の機能は分散・統合が可能であり、具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、機能や動作状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
電気機器1(食器洗浄機等の洗浄装置1Eを含む)の制御部2、第1サーバー20の制御部21等の各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウエアであっても良いし、メモリーに格納されるプログラムを実行するプロセッサであっても良い。これは、第2サーバー330についても同じである。
処理回路がプロセッサである場合、例えば、前記電気機器1の制御部2、第1サーバー20の制御部21等の各機能は、ソフトウエア、ファームウエア又はソフトウエアとファームウエアの組合せによって実現される。ソフトウエアとファームウエアは、プログラムとして記述され、メモリーである記憶装置10(食器洗浄機1E)、22(第1サーバー20)等にそれぞれ格納される。プロセッサは、例えば、前記食器洗浄機1Eの場合では、制御部2に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部2の各機能を実現する。
それらプログラムは、食器洗浄機1Eや第1サーバー20等の制御手順を、マイクロコンピュータに実行させるものである。なお、前記記憶装置10、22は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリーが代表的なものである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の実質的な範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。
本開示に係る電気機器1は、一般家庭だけではなく、公共施設や店舗等でも広く利用することができる。また、情報取得システムと消費材の残量管理システムは、一般家庭はもちろん、店舗や事務所等の業務上でも広く利用することができる。
1 電気機器
1E 食器洗い乾燥機
1H 加熱調理器
2 制御部
3 報知部
4 入力部
5 計時部
6 機器情報保持部
7 電源部
8 通信部
9 機能発揮部
10 記憶部
11 消費情報取得部
12 計量部
13 バス(バス型ネットワーク)
15 洗浄槽
16 容器(タンク)
16A 蓋
16B 上面開口
16H ヒンジ部
16M 永久磁石
18 部品交換検知部
20 第1サーバー
20N 情報提供サーバー
21 制御部
22 記憶部
23 電気機器情報保持部
23R 機器消費材データベース
24 ユーザー・施設特定部
25 判定基準記憶部
26 スケジュール決定部
27 判定履歴記録部
28 消費材データベース
29 アプリソフト提供部
30 送受信部
31 コマンドデータ生成部
32 音声認識部
33 リスト化履歴部
34 バス(バス型ネットワーク)
35 計量回路
35R 検知回路
35S タンク検知回路
35T 開放検知回路
36 発光回路
37 第1のセンサー(重量センサー)
38 受光回路
39 発光素子
39A 発光素子
40 受光素子
41 送風ファン
42 液体洗剤(消費材)
43 洗剤供給部
44 ドア
44B 後壁面
44F 前壁面
45 収納空間
46 第2のセンサー(リードスイッチ)(磁気感応スイッチ)
47 除菌デバイス
47D 駆動回路
48 制御弁
49 洗浄ポンプ(給水ポンプ)
50 シャワーノズル(シャワーヘッド)
51 電気ヒーター
52 排水ポンプ
53 送風ファン
54 操作部
54A 天面操作部
55 取っ手(手掛け部)
56F 前面操作部
56U 天面表示部
57 蓋
58 固定レール
59 可動レール
60 内部設置面
61 脚部
62 規制部材
64 上蓋
65 棚
66 食器類
67 内部空間
70 モーター
71 水量検知部
72 タンク位置検出手段
74 駆動回路
76 温度検出部
78 音声駆動回路(音声合成装置)
79 表示部駆動回路
80 給水弁
81 駆動回路
82 駆動回路
83 駆動回路
84 駆動回路
85 駆動回路
86 ドア駆動装置
87 閉検知スイッチ
89 駆動回路
90 過電流検知装置
91 検知電極
92 検知電極
93A 信号線
93B 信号線
100A アイコン
100AG メニュー表示部
100B アイコン
100BG メニュー表示部
100C アイコン
100D アイコン
100E アイコン
100F アイコン
100FG メニュー表示部
110 個別判定基準設定部
120 第2サーバー
121 キッチン家具
121A 設置口
165 水道の給水口(蛇口)
170 トッププレート
171 加熱部
171L 加熱口
171M 加熱口
171R 加熱口
200 情報処理端末器(通信端末)
210 通信部
211 通信制御部
212 端末制御部(中央処理装置:CPU)
213 ROM・RAM
214 スピーカ
215 タッチ操作部
216 端末側表示部
216D セレクト画面(入力画面)
216P 一覧用画面(入力画面)
216V 個別画面(入力画面)
217 電気機器データベース
218 姿勢検知部
219 遠隔操作情報生成部
220 記憶部
221 NFC入出力部
222 音声入力部
223 表示と音声報知用データ
224 遠隔操作用データ
225 表示操作部
226 端末識別情報保持部
227 抽出された消費財データ
228 買い物リストデータ
229 ユーザー情報保持部
230 音声処理部
231 買い物リスト作成部
232 電気機器選択部
233 映像処理部
234 通信販売処理部
235 オプション設定部
235G メニュー表示部
239 制御弁
250 排気口カバー
251 ルーター
260 表示部
261L アイコン
261R アイコン
262 アイコン
263 アイコン
264 アイコン
266 注意事項
267 イラスト
268 注意事項
269 アイコン
270 総括メッセージ
271 消費材リスト
272 アイコン
273 アイコン
274 アイコン
275 アイコン
276 アイコン
277 アイコン
278 アイコン
279 アイコン
279A 判定情報3
280 アイコン
281 表示エリア
283 表示エリア(アドバイス情報A)
284 消費材表示エリア
285 入力キー
286 表示エリア
287 表示エリア
288 参考画像表示部
289 イラスト
290 表示エリア
291 表示エリア
292 表示エリア
293 表示エリア
294 表示エリア
294D アドバイス
295 変更用入力キー(アイコン)
296 表示エリア
297 表示エリア
298 アイコン
299 アイコン
300 クラウドサーバー
301 表示基板
302 遮蔽板
303 密閉空間
304A~304D 図形
305 入力キー(アイコン)
306 注意情報表示部
307 注意喚起部
308 表示エリア
309 表示エリア
310 交換時期管理部
311 アイコン
315 アイコン
316 アイコン
320 表示エリア
320A 表示エリア(アドバイス情報B)
320B 表示エリア(アドバイス情報B)
321 表示エリア
330 第2サーバー
331 アイコン
332 販売可否情報表示部(在庫情報表示部)
333 購入手続開始指令キー(アイコン)
334 ロック機構
334A 係合爪
335 信号線
336 容器(タンク)ロック検知回路
337 水質判定回路
337S 水質センサー
338A 信号線
338B 信号線
RS 受信許可信号
TC 累積使用時間
TN 残存時間
TP 標準使用時間
SS 起動信号
US ユーザー
WS 洗浄空間。

Claims (83)

  1. ネットワーク又は情報処理端末器に接続され得る通信部と、
    ユーザーの入力指令を受け付ける入力部と、
    報知部と、
    前記入力部からの入力指令を受けて機能発揮部の動作を制御する制御部と、
    前記機能発揮部の動作時に使用される消費材の量を計測する計量部と、
    前記通信部から外部へ提供すべき状態情報Aを生成する消費情報取得部と、
    前記状態情報Aを保持する機器情報保持部と、を有し、
    前記消費情報取得部は、前記機能発揮部で消費する前記消費材に関して前記状態情報Aを生成し、
    前記制御部は、前記状態情報Aを前記通信部から送信し、
    前記制御部は、前記通信部を介してコマンドデータを取得する機能を有し、
    前記制御部は、主電源投入後において、前記入力部の操作によって受信許可信号を送信する前は、前記通信部を介して前記コマンドデータの受信動作又は前記状態情報Aの送信動作の、少なくとも何れか一方を行わないこと、
    を特徴とする電気機器。
  2. 前記制御部は、主電源が投入されたときから所定の待機状態に移行したかどうかを判定し、前記待機状態に移行した場合、前記報知部で報知し、前記ユーザーの運転開始指令を待って前記機能発揮部の駆動を開始することを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記制御部は、前記待機状態に移行した場合、前記入力部で特定の入力を行うことで前記受信許可信号を送信し、前記コマンドデータの取得動作を開始できることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
  4. 前記制御部は、前記特定の入力を行った場合、前記情報処理端末器に対して、前記受信許可信号を送信することを特徴とする請求項3に記載の電気機器。
  5. 前記計量部は、前記消費材を収容する容器の外部から、当該消費材の量を計測する構成であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  6. 前記消費材は、液体であり、
    前記計量部は、前記液体の重量又は容積の少なくとも何れか1つを計測するセンサーと、前記センサーからの計測データを受けて前記消費材の量を判定する計量回路と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の電気機器。
  7. 前記コマンドデータは、前記機能発揮部に含まれる動力源又は加熱源の、少なくとも何れか1つを制御するための、動作プログラムを含んでいることを特徴とする請求項1~3の何れか1つに記載の電気機器。
  8. 前記容器が所定の位置に設置された状態であることを検知するセンサーAと、光によって前記消費材の状態を計測するセンサーBと、を更に備え、
    前記センサーAが前記容器の設置を検知している状態で、前記センサーBが前記消費材の量を計測することを特徴とする請求項5に記載の電気機器。
  9. 前記消費材は、液体であり、
    前記液体を収容する容器を、更に有し、
    前記計量部は、前記液体の重量又は容積の少なくとも何れか1つを計測するセンサーによって、前記容器の中にある前記液体の量を計測し、
    前記制御部は、前記機能発揮部の運転によって消費される、前記液体の残量推定処理と、当該残量推定処理の結果に基づく運転可能回数推定処理と、を行うことを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  10. 前記機能発揮部は、被洗浄物を洗浄する機能を有し、
    前記機能発揮部は、前記被洗浄物を洗浄する際に前記消費材を使用すること、を特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  11. 前記機能発揮部は、筐体の内部に形成され、前記被洗浄物が置かれる洗浄空間の内部に、前記消費材を含む洗浄液を供給する液体供給手段と、前記液体供給手段からの前記洗浄液を前記被洗浄物へ散布する洗浄ヘッド又は洗浄ノズルの少なくとも何れか1つを含むこと、を特徴とする請求項10に記載の電気機器。
  12. 前記消費材は、液体洗剤であり、前記制御部によって制御される洗剤供給手段によって前記液体洗剤を前記洗浄空間に供給すること、を特徴とする請求項11に記載の電気機器。
  13. 前記被洗浄物を洗浄した前記洗浄液の水質を検出する水質センサーの検知データを受ける水質判定部を更に有し、
    前記制御部は、前記水質判定部の判定結果に応じて前記洗剤供給手段よって前記液体洗剤の供給量又は供給回数の少なくとも何れか一方を制御すること、を特徴とする請求項12に記載の電気機器。
  14. 前記被洗浄物を洗浄した前記洗浄液の水質を検出する水質センサーの検知データを受ける水質判定部を更に有し、
    前記制御部は、前記水質判定部の判定結果に応じて前記洗剤供給手段よって前記液体洗剤の供給量又は供給回数の少なくとも何れか一方を制御し、かつ、前記水質判定部の判定結果を、前記状態情報Aに含めること、を特徴とする請求項12に記載の電気機器。
  15. 前記洗浄空間を開閉するドアと、
    前記ドアの閉鎖動作のための駆動力を発生させるドア駆動装置と、
    前記液体洗剤を収容した容器の位置を検出する位置検出手段と、を更に有し、
    前記制御部は、前記ドアの開放状態において、前記容器が正しい設置位置に存在していないことを前記位置検出手段が検知している期間中、前記ドア駆動装置を駆動しないこと、を特徴とする請求項12に記載の電気機器。
  16. 前記機能発揮部は、衣類を洗濯する機能を有し、
    前記機能発揮部は、洗濯物を収容する洗濯槽の内部で前記衣類を洗濯する際に、前記消費材を使用し、
    前記消費材は、前記洗濯槽の内部に供給される洗剤又は柔軟剤の、少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  17. 前記機能発揮部は、電気又はガス燃料の少なくとも何れか一方を利用する加熱源によって加熱調理する機能を有し、
    前記消費材は、前記加熱調理を終了した後に、前記加熱室の内部に供給される液体洗剤であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  18. 前記機能発揮部は、空気を処理する機能を有し、
    吸込口と吹出口を備えた筐体を、更に有し、
    前記筐体の内部には、前記機能発揮部として、次亜塩素酸水を貯留する貯留部と、前記貯留部へ前記次亜塩素酸を供給する次亜塩素酸供給装置と、前記貯留部において通過させた空気に前記次亜塩素酸を揮発させる気液接触部材と、前記吸込口から吸い込んだ空気を前記気液接触部材に通過させてから前記吹出口より放出させる送風機と、をそれぞれ備え、
    前記消費材は、前記次亜塩素酸水に投入される、酸性度又はアルカリ度を調整する調整材であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  19. 前記機能発揮部は、空気を循環させて浄化する機能を有し、
    吸込口と吹出口を備えた筐体を、更に有し、
    前記筐体内部には、次亜塩素酸水を溜めた貯留部と、通過させた空気から微粒子を除去する集塵フィルターと、通過させた空気に前記次亜塩素酸を含有させる除菌部と、前記吸込口から導入した空気を前記集塵フィルターに通過させて、前記吹出口から吹き出す空気清浄風路と、前記集塵フィルターを通過させた空気を、前記除菌部を通過させて前記集塵フィルターの上流側へ供給する浄化風路と、を備え、
    前記集塵フィルターは、前記貯留部において前記次亜塩素酸水に接触するように配置され、
    前記消費材は、前記次亜塩素酸水の生成に使用されることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  20. 前記機能発揮部は、浴槽を洗浄する機能を有し、
    前記浴槽に配管を介して接続された洗浄筐体を、更に有し、
    前記消費材は、前記浴槽を洗浄するために前記洗浄筐体の内部において温水に混合される洗剤であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  21. 前記機能発揮部は、貯湯タンク内にお湯を生成する機能を有し、
    前記貯湯タンクに配管を介して接続された洗浄筐体を、更に有し、
    前記消費材は、前記浴槽を洗浄するために前記洗浄筐体の内部において前記貯湯タンクから供給される温水に混合される、洗剤であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  22. 前記機能発揮部は、流し台に設置した供給口に、液体又は泡状の洗剤を供給する機能を有し、
    前記洗剤を溜める洗剤タンクと、当該洗剤タンク内に溜められた前記洗剤を前記供給口に供給するポンプとを、更に有し、
    前記消費材は、予め水と混合され、又は水と混合されずに、前記洗剤タンクの内部に溜められる前記液体洗剤であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  23. 前記機能発揮部は、トイレを清浄化する機能を有し、
    前記トイレの洗浄用の水を収容する貯水タンクと、前記貯水タンクに配置された電極部と、を更に有し、
    前記消費材は、前記貯水タンク内において前記水と混合された状態で、前記電極により次亜塩素酸を発生させる塩素性材料であることを特徴とする請求項1~4の何れか1つに記載の電気機器。
  24. 前記運転可能回数推定処理によって、前記消費材の入手に関する時間的余裕度が複数のレベルに分類されたデータとして生成されることを特徴とする請求項9に記載の電気機器。
  25. ネットワーク又は情報処理端末器に接続され得る通信部と、
    ユーザーの入力指令を受け付ける入力部と、
    報知部と、
    前記入力部からの入力指令を受けて洗浄部の動作を制御する制御部と、
    前記洗浄部の動作時に使用される消費材の量を計測する計量部と、
    前記通信部から外部へ提供すべき状態情報Aを生成する消費情報取得部と、
    前記状態情報Aを保持する機器情報保持部と、
    前記消費材を洗浄空間に供給する供給手段と、
    洗浄液の水質判定部と、
    を有し、
    前記消費情報取得部は、前記洗浄部で使用する前記消費材に関して前記状態情報Aを生成し、
    前記洗浄部は、前記水質判定部の判定データを受けて前記供給手段を制御すること、
    を特徴とする洗浄装置。
  26. 前記制御部は、前記通信部を介してコマンドデータを取得する機能を有し、
    前記制御部は、前記入力部から前記コマンドデータを受信することの指令を受けた場合、受信許可信号を外部へ送信し、この後は、前記コマンドデータの取得を完了するまでの期間中、前記状態情報Aを外部に送信しないこと、
    を特徴とする請求項25に記載の洗浄装置。
  27. 前記制御部は、主電源が投入されたときから初期待機状態に移行し、前記初期待機状態において、前記報知部で前記入力部による操作可能を報知し、その後、前記ユーザーの運転開始指令を待って前記洗浄部の駆動を開始することを特徴とする請求項25に記載の電気機器。
  28. 前記制御部は、前記初期待機状態に移行したあと、前記入力部で特定の入力を行った場合、前記コマンドデータの取得動作を開始することを特徴とする請求項27に記載の洗浄装置。
  29. 前記制御部は、前記特定の入力を行った場合、前記情報処理端末器に対して、前記コマンドデータの取得動作を開始することを示す信号を、前記通信部から発信させることを特徴とする請求項28に記載の洗浄装置。
  30. 前記洗浄空間の空気を除菌する除菌デバイスと、
    前記洗浄空間を開閉するドアと、を更に有し、
    前記制御部は、前記ドアが閉鎖されている状態で前記除菌デバイスを駆動することを特徴とする請求項25~28の何れか1つに記載の洗浄装置。
  31. 前記洗浄空間の空気を除菌する除菌デバイスと、
    前記洗浄空間を開閉するドアと、を更に有し、
    前記制御部は、洗浄工程が終了された段階から前記ドアが連続的に閉鎖されている時間が閾値を超えた場合、前記除菌デバイスを駆動することを特徴とする請求項25~28の何れか1つに記載の洗浄装置。
  32. 前記洗浄空間の空気を除菌する除菌デバイスと、
    前記洗浄空間を開閉するドアと、を更に有し、
    前記制御部は、洗浄工程が終了された段階から一定の時間経過毎又は前記ドアが連続的に閉鎖されている時間が閾値を超えた場合、前記通信部から前記情報処理端末器に対して報知データを送信することを特徴とする請求項25~28の何れか1つに記載の洗浄装置。
  33. 前記計量部は、前記消費材を収容する容器の外部から、当該消費材の量を計測する構成であることを特徴とする請求項25に記載の洗浄装置。
  34. 前記消費材は、液体であり、
    前記計量部は、前記液体の重量又は容積の少なくとも何れか1つを計測するセンサーと、前記センサーからの計測データを受けて前記消費材の量を判定する計量回路と、を備えたことを特徴とする請求項33に記載の洗浄装置。
  35. 前記コマンドデータは、前記洗浄部に含まれる動力源又は加熱源の、少なくとも何れか1つを制御するための、動作プログラムを含んでいることを特徴とする請求項26に記載の洗浄装置。
  36. 前記コマンドデータは、前記供給手段又は前記水質判定部の動作の、少なくとも何れか1つのデータを、前記通信部から外部へ送信する指令を含んでいることを特徴とする請求項26に記載の洗浄装置。
  37. 前記容器が所定の位置に設置された状態であることを検知するセンサーAと、光によって前記消費材の状態を計測するセンサーBと、を更に備え、
    前記センサーAが前記容器の設置を検知している状態で、前記センサーBが前記消費材の量を計測することを特徴とする請求項33に記載の電気機器。
  38. 前記消費材は、液体であり、
    前記液体を収容する容器を、更に有し、
    前記計量部は、前記液体の重量又は容積の少なくとも何れか1つを計測するセンサーによって、前記容器の中にある前記液体の量を計測し、
    前記制御部は、前記機能発揮部の運転によって消費される、前記液体の残量推定処理と、当該残量推定処理の結果に基づく運転可能回数推定処理と、を行うことを特徴とする請求項25に記載の洗浄装置。
  39. 前記洗浄部は、前記洗浄液を被洗浄物に供給する機能を有し、
    前記洗浄部は、前記消費材を水と混合させて生成した前記洗浄液を使用すること、を特徴とする請求項25~28の何れか1つに記載の洗浄装置。
  40. 前記洗浄部は、筐体の内部に配置され、前記被洗浄物が置かれる前記洗浄空間の内部において、前記洗浄液が前記被洗浄物に散布されること、を特徴とする請求項39に記載の洗浄装置。
  41. 前記消費材は、液体洗剤であり、前記供給手段によって前記洗浄空間に供給され、 前記制御部は、前記水質判定部の判定結果に応じて前記供給手段よって前記液体洗剤の供給量を制御すること、を特徴とする請求項40に記載の洗浄装置。
  42. 前記制御部は、1回の運転毎に前記状態情報A又は前記水質判定部の判定結果を示すデータの、少なくとも何れか一方を、前記通信部から外部へ送信すること、を特徴とする請求項25に記載の洗浄装置。
  43. 前記消費材は、液体洗剤であり、前記供給手段によって前記洗浄空間に供給され、 前記制御部は、前記水質判定部の判定結果に応じて前記供給手段よって前記液体洗剤の供給回数を制御し、かつ、前記水質判定部の判定結果を、前記状態情報Aに含めること、を特徴とする請求項25に記載の洗浄装置。
  44. 前記洗浄空間を開閉するドアと、
    前記ドアの閉鎖動作のための駆動力を発生させるドア駆動装置と、
    前記液体洗剤を収容した容器の位置を検出する位置検出手段と、を更に有し、
    前記制御部は、前記ドアの開放状態において、前記容器が正しい設置位置に存在していないことを前記位置検出手段が検知している期間中、前記ドア駆動装置を駆動しないこと、を特徴とする請求項25に記載の洗浄装置。
  45. ネットワークを介して電気機器に接続され得る通信部と、
    端末側表示部と、
    ユーザーの入力指令を受け付ける操作部と、
    前記操作部からの入力指令を受けてデータ処理と送信の動作を制御する端末制御部と、
    前記通信部経由で取得した前記電気機器の消費材の状態情報Aを格納する消費材データベースと、
    前記消費材データベースから前記操作部で指定された範囲でデータを抽出する買い物リスト作成部と、を有し、
    前記制御部は、前記通信部経由で前記電気機器の消費材の状態情報Aを取得した場合、前記操作部で入力できる選択メニューを、前記端末側表示部に表示し、
    前記選択メニューには、事前に登録されたユーザーに紐づけされた各電気機器の、消費材に関するデータの表示を求める第1の選択手段と、前記第1の選択手段の選択によって表示された特定の消費材について、更に詳細なデータの表示を求める第2の選択手段と、を有し、
    前記操作部からの入力指令を受けて、前記通信部から前記電気機器に対してコマンドデータを送信する遠隔操作情報生成部を、更に有し、
    前記端末制御部は、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、前記通信部から前記コマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
    を特徴とする情報処理端末器。
  46. 前記状態情報Aを前記端末制御部が取得した場合、前記端末側表示部において、特定の消費材の名称と、前記電気機器の運転への影響度から見た緊急度を示す情報と、を表示した買い物リストを表示することを特徴とする、請求項45に記載の情報処理端末器。
  47. 前記端末側表示部には、セレクト画面を表示し、
    前記セレクト画面は、消費材管理メニューを選択する入力キーと、前記買い物リスト作成部を起動させる入力キーと、を備えたことを特徴とする請求項46記載の情報処理端末器。
  48. 前記セレクト画面には、前記電気機器の使用や前記消費材の補充、交換等の参考情報の表示を選択する使用ガイド選択部を、更に備えたことを特徴とする請求項47に記載の情報処理端末器。
  49. ネットワークに接続された電気機器と、
    前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたものであって、前記電気機器で使用する消費材の状態を表示するための状態情報Aを取得して記憶している記憶手段と、
    前記記憶手段に前記ネットワークを介して接続されたものであって、端末側表示部を有する情報処理端末器と、を備え、
    前記電気機器は、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、前記状態情報Aを前記記憶手段に対し前記ネットワーク経由で送信する通信部と、を有し、
    前記情報処理端末器は、複数の入力キーを有し、前記入力キーが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している前記状態情報Aに関する情報を、前記端末側表示部において表示し、
    前記情報処理端末器は、前記電気機器に対してコマンドデータを送信する遠隔操作情報生成部を、更に有し、
    前記情報処理端末器は、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対して前記通信部から前記コマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
    を特徴とする情報取得システム。
  50. 前記情報処理端末器は、前記端末側表示部においてセレクト画面を表示し、
    前記セレクト画面には、複数の入力キーが表示され、
    前記セレクト画面の前記入力キーの少なくとも1つが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している特定の消費材の残存状態に関する情報と、前記電気機器と異なる電気機器から取得している特定の消費材の残存状態に関する情報と、を前記端末側表示部において同一の一覧用画面上に表示することを特徴とする請求項49に記載の情報取得システム。
  51. 前記一覧用画面が表示されている状態で、特定の消費材を指定した場合、当該指定された消費材の残存状態に関して、前記一覧用画面では表示していない情報であって、関係する電気機器の運転に関する情報又は前記指定された消費材の入手に関する特定のアドバイスを、前記端末側表示部において前記一覧用画面とは異なる個別画面で表示する、
    ことを特徴とする請求項50に記載の情報取得システム。
  52. 前記状態情報Aを前記情報処理端末器が取得した場合、前記端末側表示部において、特定の消費材の名称と、前記電気機器の運転への影響度から見た緊急度を示す情報と、を表示した買い物リストを表示することを特徴とする請求項49~51の何れか1つに記載の情報取得システム。
  53. 前記セレクト画面に表示される前記入力キーは、前記情報処理端末器によって消費材管理メニューを選択する入力キーと、買い物リスト作成部を起動させる入力キーであることを特徴とする請求項50に記載の情報取得システム。
  54. ネットワークを介して、電気機器及び情報処理端末器と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器に関する消費材の情報を前記情報処理端末器が有する端末側表示部に表示させるための複数のデータを保有し、
    前記端末側表示部に複数の入力キーを有するセレクト画面を表示させ、ユーザーによって前記入力キーが操作された場合に、操作された前記入力キーの内容に応じて、
    (1)前記複数のデータの内、前記電気機器からの状態情報Aの送信結果に対応して生成した消費材データを、前記ユーザー単位で集約して前記端末側表示部において一覧状態で表示させる、
    (2)前記一覧状態で表示させた前記消費材の内の特定の消費材について、その残量又は補充や交換の緊急度を示す情報を、前記端末側表示部において前記一覧状態と異なる表示画面で表示させる、
    処理を実行し、
    前記電気機器の主電源が投入された以降、当該電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、前記電気機器に対して前記状態情報Aの提供を求める信号を送信しないこと、
    を特徴としたサーバー。
  55. 前記複数のデータの1種は、前記ネットワークを介して前記電気機器から取得する運転情報であり、
    前記複数のデータの他の1種は、前記消費材の残量や使用量に基づく補充や交換の必要性に関する判定基準情報であること、を特徴とする請求項54に記載のサーバー。
  56. 前記複数のデータを記憶する手段として、前記電気機器毎に前記消費材データを格納する機器消費材データベースと、前記ユーザーの識別情報又は前記施設識別情報を格納するユーザー・施設特定部と、判定基準記憶部と、前記電気機器のコマンドデータを生成するコマンドデータ生成部と、前記情報処理端末器との情報授受のためのアプリソフト提供部と、前記電気機器から前記消費材データを取得するタイミングを決定するスケジュール決定部との内、少なくとも何れか1つを具備していること、を特徴とする請求項54に記載のサーバー。
  57. 前記コマンドデータは、前記電気機器が保有する動力源又は加熱源の、少なくとも何れか1つを制御するための、動作プログラムを含んでおり、
    前記電気機器が初期待機期間中は、当該電気機器に対して前記コマンドデータを送信しないことを特徴とする請求項56に記載のサーバー。
  58. ネットワークに接続された複数の電気機器と、
    前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたサーバーと、
    前記サーバーに前記ネットワークを介して接続できる情報処理端末器と、
    を備え、
    前記サーバーには、前記電気機器を使用するユーザーを識別するためのユーザー特定部を有し、
    複数の前記電気機器は、消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、前記状態情報Aを外部に送信する通信部と、をそれぞれ有し、
    前記サーバーは、前記電気機器の1つから取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材AAの残存状態に関する判定情報Aを生成し、前記電気機器と同じ又は異なる電気機器から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材BBの残存状態に関する判定情報Bを生成し、
    前記情報処理端末器は、前記判定情報1が同じレベルに属している前記特定消費材AA、BBを、前記ユーザー単位で端末側表示部において同一の一覧用画面上に表示し、
    前記サーバーは、前記機能発揮部の動作を決めるコマンドデータを前記電気機器に対して送信する機能を有し、
    前記サーバーは、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対して前記コマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
    を特徴とする消費材の残量管理システム。
  59. 前記情報処理端末器には、前記電気機器に対してコマンドデータを送信する遠隔操作情報生成部を、更に有し、
    前記情報処理端末器は、前記コマンドデータを前記電気機器に向けて送信している間は、前記記憶手段から前記判定情報A及び前記判定情報Bの取得動作を、実行しないことを特徴とする請求項58に記載の消費材の残量管理システム。
  60. 前記情報処理端末器には、買い物リスト作成部を、更に有し、
    前記判定情報A又は前記判定情報Bを前記情報処理端末器が取得した場合、前記端末側表示部において、特定の消費材の名称と、前記電気機器1の運転への影響度から見た緊急度を示す情報と、を表示した買い物リストを表示することを特徴とする請求項58又は59に記載の消費材の残量管理システム。
  61. 前記端末側表示部には、セレクト画面を表示し、
    前記セレクト画面は、前記情報処理端末器によって消費材管理メニューを選択する入力キーと、前記買い物リスト作成部を起動させる入力キーと、を備えたことを特徴とする請求項58~60の何れか1つに記載の消費材の残量管理システム。
  62. ネットワークに接続された複数の電気機器と、
    前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたサーバーと、
    前記サーバーに前記ネットワークを介して接続できる情報処理端末器と、
    を備え、
    前記サーバーには、前記電気機器を使用するユーザーを識別するためのユーザー特定部を有し、
    前記サーバーは、前記電気機器の1つから取得した状態情報Aに基づき、特定の消費材AAの残存状態に関する判定情報Aを生成し、前記電気機器と同じ又は異なる電気機器から取得した前記状態情報Aに基づき、特定の消費材BBの残存状態に関する判定情報Bを生成し、
    前記情報処理端末器は、前記判定情報Aと、前記判定情報Bとを、前記ユーザー単位で端末側表示部において、同一の一覧用画面上に表示し、
    前記情報処理端末器は、前記判定情報1又は前記判定情報2の少なくとも何れか1つが前記端末側表示部において表示されている場合、当該判定情報1又は判定情報2で特定される消費材の購入を希望するときに選択される入力キーを表示し、
    前記サーバーは、前記電気機器に対するコマンドデータを送信する場合には、当該電気機器から受信許可信号を受けた後に送信すること、
    を特徴とする消費材の購入支援システム。
  63. 前記端末側表示部には、セレクト画面を表示し、
    前記セレクト画面は、消費材管理メニューを選択する入力キーと、買い物リスト作成機能を起動させる入力キーと、を備えたことを特徴とする請求項62に記載の消費材の購入支援システム。
  64. 前記セレクト画面には、前記電気機器の使用や前記消費材の補充、交換等の参考情報の表示を選択する使用ガイド選択部の入力キーを、更に備えたことを特徴とする請求項63に記載の消費材の購入支援システム。
  65. 前記消費材管理メニューを選択する前記入力キーを選択した場合、事前に登録された前記ユーザーに紐づけされた前記判定情報Aと前記判定情報Bに関するデータの表示を求める第1の選択手段と、前記第1の選択手段の選択によって表示された特定の消費材について、更に詳細なデータの表示を求める第2の選択手段と、を備えたことを特徴とする請求項63に記載の消費材の購入支援システム。
  66. ネットワークに接続された電気機器と、
    前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたものであって、前記電気機器で使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段と、
    前記記憶手段に前記ネットワークを介して接続されたものであって、端末側表示部を有する情報処理端末器と、を備え、
    前記電気機器は、前記消費材の残存状態に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、前記状態情報Aを外部に対し送信する通信部と、を有し、
    前記情報処理端末器は、前記端末側表示部において、複数の入力キーを有するセレクト画面を表示し、
    前記入力キーが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している特定の消費材の残存状態又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報と、前記電気機器と同一又は異なる電気機器から取得している特定の消費材の残存時間又は緊急度の少なくとも何れか一方に関する情報と、を前記端末側表示部において同一の一覧用画面の上に表示し、
    前記一覧用画面が表示されている状態で、特定の消費材を入力キーで指定した場合、当該指定された消費材の残存状態に関して、前記一覧用画面では表示していない情報であって、関係する電気機器の運転に関する情報又は前記指定された消費材の入手に関する特定のアドバイスを、前記一覧用画面とは異なる個別画面によって前記端末側表示部において表示し、
    前記記憶手段は、前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対してコマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
    を特徴とする情報取得システム。
  67. 前記情報処理端末器には、前記電気機器に対して前記コマンドデータを送信する遠隔操作情報生成部を、更に有し、
    前記情報処理端末器は、前記コマンドデータを前記電気機器のために送信している間は、前記記憶手段から前記状態情報Aの取得動作を、実行しないことを特徴とする請求項66に記載の情報取得システム。
  68. 前記状態情報Aを前記情報処理端末器が取得した場合、前記端末側表示部において、特定の消費材の名称と、前記電気機器の運転への影響度から見た緊急度を示す情報と、を表示した買い物リストを表示することを特徴とする請求項66又は67に記載の情報取得システム。
  69. 前記セレクト画面には、買い物リスト作成部を起動させる入力キーを備えたことを特徴とする請求項66~68の何れか1つに記載の情報取得システム。
  70. ネットワークを介して、電気機器及び情報処理端末器と、それぞれ通信可能な状態で接続され、前記電気機器に関する消費材の情報を前記情報処理端末器が有する端末側表示部に表示させるための複数のデータを記録しており、
    前記端末側表示部に、複数の入力キーを有するセレクト画面を表示させ、ユーザーによって前記入力キーが操作された場合に、操作された前記入力キーの内容に応じて、
    (1)前記複数のデータの内、前記電気機器からの状態情報の送信結果に対応して生成した消費材データを、前記ユーザー単位で集約して前記端末側表示部において一覧状態で表示させる、
    (2)前記一覧状態で表示させた前記消費材の内の特定の消費材について、その残量又は補充や交換の緊急度を示す情報を、前記端末側表示部において前記一覧状態と異なる表示画面で表示させる、
    処理を実行し、
    更に、判定基準設定部を備え、
    前記判定基準設定部は、前記情報処理端末器からの入力に応じて、前記緊急度の判定基準を修正でき、
    前記電気機器から受信許可信号を受ける前の期間中は、当該電気機器に対してコマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
    を特徴としたサーバー。
  71. 前記複数のデータの1種は、前記ネットワークを介して前記電気機器から取得する状態情報であり、
    前記複数のデータの他の1種は、前記電気機器から取得するユーザーの識別情報又は前記情報処理端末器から取得する施設の識別情報であること、を特徴とする請求項70に記載のサーバー。
  72. 前記複数のデータの1種は、前記ネットワークを介して前記電気機器から取得する状態情報であり、
    前記複数のデータの他の1種は、前記電気機器の運転状態を示す運転情報であること、を特徴とする請求項70に記載のサーバー。
  73. 前記複数のデータの1種は、前記ネットワークを介して前記電気機器から取得する運転情報であり、
    前記複数のデータの他の1種は、前記消費材の残量や使用量に基づく補充や交換の必要性に関する判定基準情報であること、を特徴とする請求項70に記載のサーバー。
  74. 前記複数のデータを記憶する手段として、前記電気機器毎に前記消費材データを格納する機器消費材データベースと、前記ユーザーの識別情報又は前記施設の識別情報を格納するユーザー・施設特定部と、判定基準記憶部と、前記電気機器のコマンドデータを生成するコマンドデータ生成部と、前記情報処理端末器との情報授受のためのアプリソフト提供部と、前記電気機器から前記状態情報を取得するタイミングを決定するスケジュール決定部との内、少なくとも何れか1つを具備していること、を特徴とする請求項71に記載のサーバー。
  75. 前記電気機器及び前記情報処理端末器との間の、通信を制御する制御部と、前記コマンドデータを生成するコマンドデータ生成部と、を更に有し、
    前記制御部は、前記コマンドデータを前記電気機器に送信している期間中、当該電気機器から、前記状態情報Aを取得しないこと、を特徴とする請求項70又は71に記載のサーバー。
  76. 前記コマンドデータは、前記電気機器が保有する動力源又は加熱源の、少なくとも何れか1つを制御するための、動作プログラムを含んでいることを特徴とする請求項70又は71に記載のサーバー。
  77. 前記判定基準設定部は、前記情報処理端末器からの入力に応じて、前記緊急度の判定基準を、前記消費材の種類毎に修正できることを特徴とする請求項70又は71に記載のサーバー。
  78. ネットワークに接続された電気機器と、
    前記電気機器に前記ネットワークを介して接続されたものであって、前記電気機器で使用する消費材の状態を表示するための複数のデータが記録された記憶手段と、
    前記記憶手段に前記ネットワークを介して接続されたものであって、端末側表示部を有する情報処理端末器と、を備え、
    前記電気機器は、運転状態を制御する制御部と、前記制御部による運転条件を設定する入力部と、前記入力部の設定結果を前記ネットワークを介して外部に対し送信する通信部と、前記消費材の累積使用時間に関する状態情報Aを取得する消費情報取得部と、を有し、
    前記電気機器の前記消費材は、長期間の運転に伴って機能低下する消費部品を含むものであり、
    前記情報処理端末器は、前記端末側表示部において、複数の入力キーを有するセレクト画面を表示し、
    前記入力キーの内、特定の入力キーが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している前記消費部品の前記累積使用時間から見た、交換推奨期限までの期間の長さに応じた緊急度に関する情報を、前記端末側表示部において、前記セレクト画面と異なる個別画面に表示し、
    前記記憶手段は、前記電気機器から主電源投入後に受信許可信号を受ける前は、当該電気機器に対してコマンドデータ又は前記状態情報Aの提供を求める指令信号の、少なくとも何れか一方を送信しないこと、
    を特徴とする情報取得システム。
  79. 前記情報処理端末器は、前記端末側表示部において前記セレクト画面を表示し、
    前記セレクト画面の前記入力キーの少なくとも1つが操作された場合に、前記記憶手段が記憶する複数のデータの内、前記電気機器から取得している特定の消費材AAの残存状態に関する情報と、前記電気機器と同じ又は異なる電気機器から取得している特定の消費材BBの残存状態に関する情報と、を前記端末側表示部において同一の一覧用画面上に表示することを特徴とする請求項78に記載の情報取得システム。
  80. 前記一覧用画面が表示されている状態で、特定の消費材AAを指定した場合、当該指定された消費材の残存状態に関して、前記一覧用画面では表示していない情報であって、関係する電気機器の運転に関する情報又は特定された前記消費材AAの入手に関する特定のアドバイスを、前記端末側表示部において前記一覧用画面とは異なる個別画面で表示する、
    ことを特徴とする請求項79に記載の情報取得システム。
  81. 前記状態情報Aを前記情報処理端末器が取得した場合、前記端末側表示部において、特定の消費材の名称と、前記電気機器の運転への影響度から見た緊急度を示す情報と、を表示した買い物リストを表示することを特徴とする請求項78~80の何れか1つに記載の情報取得システム。
  82. 前記セレクト画面に表示される前記入力キーは、前記情報処理端末器によって消費材管理メニューを選択する入力キーと、買い物リスト作成部を起動させる入力キーであることを特徴とする請求項79に記載の情報取得システム。
  83. 前記個別画面には、前記セレクト画面には表示していない情報であって、前記緊急度に関する情報に関係する前記消費部品の交換又は点検に関する特定のアドバイスを表示する ことを特徴とする請求項80に記載の情報取得システム。
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