JP2023107139A - 吸引容器および美容方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】事前に高価な装置を準備することなく、かつ周囲を気にせずに、手軽に液体を液滴状にして吸引摂取できる、吸引容器が提供される。【解決手段】吸引容器1は、液体Lを収容する容器本体2と、使用者の口に咥えられる筒状の吸い口3と、容器本体2内の液体Lを吸い口3に導出する導出部材と、を有し、吸い口3の一部に、空気導入孔33が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、一部が使用者の口に咥えられて使用される吸引容器、および該吸引容器を用いた美容方法に関する。
従来から、仕事の合間の息抜きで、リラックスのためにタバコを吸うことが広く知られている。しかし、近年、周囲の人への副流煙を考慮した世界的なタバコの禁煙化に合わせるため、非燃焼でタバコの成分を含むカートリッジを加熱し、気化したタバコ成分を吸引することで、タバコを楽しむ電子タバコが普及しつつある。
また、このような電子タバコに対して、特許文献1では、タバコ成分を含まない充填物をセットして、その充填物を気化して吸引することで、非タバコ成分の芳香や味わいを楽しむことが提案されている。
一方、リラックス効果等のために、芳香付き液体をフェルトで吸い込んで、空気中に徐々に蒸散する容器が知られている。(例えば、特許文献2)
特開2021‐166525公報 国際公開2015/050198公報
しかし、特許文献1の構成で、非タバコ成分の芳香を吸引する際には電子タバコを準備する必要があるため、非喫煙者が、非タバコ成分の吸引を楽しむのには、そのために高価な電子タバコを購入する必要があり、敷居が高かった。
また、特許文献2のような容器では、収容された液体に付与されていた香りは部屋全体に広がるが、においには好みがあるため、周囲の人に対して迷惑になるおそれがある。そのため、例えばオフィスやリビングでは使用時に他の人の許可が必要となり、その容器が自由に使用できる環境は、ドアのある個室や自室に限られてしまう。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、事前に高価な装置を準備することなく、かつ周囲を気にせずに、手軽に液体を液滴状にして吸引摂取できる、吸引容器および美容方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
液体を収容する容器本体と、
使用者の口に咥えられる筒状の吸い口と、
前記容器本体内の液体を前記吸い口に導出する導出部材と、を有し、
前記吸い口の一部に、空気導入孔が形成されている、
吸引容器、を提供する。
一態様によれば、吸引容器によって、事前に高価な装置を準備することなく、かつ周囲を気にせずに、手軽に液体を液滴状にして吸引摂取できる。
本発明の一実施形態に係る吸引容器の外観図。 本発明の一実施形態に係る吸引容器の断面図。 本発明の吸引容器で、液滴が口に吸引される流れを説明する図。 水を飲んで経口摂取後と、吸引容器による水の吸引摂取後の唾液中のアミラーゼの減少率を比較する図。 本発明の吸引容器使用後の気分のアンケート結果を示すグラフ。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
本発明は、吸引容器および該吸引容器を用いた美容方法に関する。本発明の吸引容器は一部が使用者の口に咥えられ、液体を液滴状にして吸引摂取させる、吸引容器である。美容方法は、液滴化した美容液と空気とを吸引(吸飲)する美容方法である。
<吸引容器>
まず、本発明の吸引容器の全体構成について、図1、図2を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る吸引容器の外観図である。図2は、本発明の一実施形態に係る吸引容器の断面図である。
図1、図2に示すように、本発明の吸引容器1は、容器本体2と、吸い口3と、導出部材4とを有している。
容器本体2は、液体状の中味液(液体)Lを収容する収容袋である。容器本体2は、例えばアルミパウチや透明の樹脂パウチ等のパウチ容器、又は硬質容器である。容器本体2は、少なくとも前面フィルム21と背面フィルム22を有し、上端面の中央には吸い口3が挿通される開口部Oが形成されている。
容器本体2には、さらに下面を有していてもよく、その場合は前面フィルム21と背面フィルム22との間にマチとして左右2つの側面フィルムを有している。さらに、容器本体2は上面フィルムを有していてもよい。
また、容器本体2に収容される中味液Lは、香味が付されている香味付き液体であると好適である。中味液の具体例については後述する。
吸い口3は、使用者の口に咥えられる筒状(ストロー状)の部材(吸口筒)である。詳しくは、図1に示すように、外観上は、吸い口3は、容器本体2の上端面の中央部から外側に起立しているが、図2の断面に示すように、吸い口3の内側端部32は、容器本体2の内側にも延伸している。
そして、吸い口3の一部に、空気導入孔33が形成されている。詳しくは、吸い口3の側壁30(周壁)の、容器本体2の外側にくる位置に、複数の空気導入孔33が形成されている。即ち、吸い口3において、空気導入孔33は、使用時に使用者の口で塞がれないように吸口端31から離れた位置であるとともに、容器本体2の内部に位置しないように内側端部32から離れた位置に設けられている。空気導入孔33が複数形成される場合、図1に示すように、横方向に一列に並んで設けられると好適である。
また、図2に示すように、吸い口3を容器本体2に固定するための、筒状の側壁30と一体的に形成されて、横方向に広がる固定用厚肉部34が設けられている。固定用厚肉部34は、吸い口3において、空気導入孔33よりも内側端部32側に近い側に設けられている。
このような構成の吸い口3に対して、閉鎖時に、複数の空気導入孔33を外側から覆うような有天筒状のキャップ5が嵌合可能である。
図2に示す、導出部材4は、容器本体2内の中味液Lを吸い口3に導出する部材である。導出部材4は、スポンジや、パフ等の多孔質体で構成されている。
導出部材4は、筒状の吸い口3の内側全域及び容器本体2の少なくとも一部にかけて詰め込まれている。詳しくは、多孔質体である導出部材4は、吸い口3の全長よりも長い必要があるため、吸い口3の全域に渡って充填されている(詰め込まれている)。導出部材4はさらにそこから余剰の部分が容器本体2の内側に向かってはみ出ている。このような構成により、導出部材4は、中味液を、液含みしやすくなる。なお、導出部材4において、容器本体2の開口部の内側であって吸い口3の内側に詰め込まれた領域を詰め込み部41、他の領域を吸収部42とする。
導出部材4を構成する、多孔質体の穴の大きさは、0.2mm以上であると好適である。多孔質体として、例えば、スポンジを圧縮することで、適切な穴の大きさに調整することができる。
なお、図1、図2では、吸い口3の側壁30が、直線状に延伸する例を示しているが、吸い口3の側壁30は、湾曲していたり、屈曲したりしていてよい。その場合も、導出部材4の詰め込み部41は、湾曲した、又は湾曲した吸い口3の全域に渡って充填されている。さらに、吸い口3の側壁30は、使用者の操作により、直線状から任意の角度に折れ曲がり可能であってもよい。
なお、使用前の状態において、図2に示すように、中味液Lが導出部材4から離れている場合は、使用者が吸い口3を吸引する際の吸い上げ力によって、中味液Lが導出部材4に吸い上げられる。あるいは、使用前の状態において、中味液Lが導出部材4と接触していてもよい。その場合は、使用者の吸引直後から、液滴化した中味液Lが使用者の口に入る。または、容器本体2に外部から圧力を加えて中身液に圧力を加えて、液滴を排出してもよい。
ここで、容器本体2は、例えばアルミパウチ等の金属層、又は、無機層を含む樹脂フィルム、又は金属層又は無機層を含む硬質の樹脂によって形成されている。容器本体がアルミパウチの場合、パウチ容器で収められる内容物は、酸素及び/又は光によって変化しやすい物質を含むものが適している。内容物として、限定されるものではないが、例えば、ビタミン類(ビタミンA類,ビタミンC類等)及びそれらの誘導体等を含むものを収容することができる。
上記例では、アルミパウチを一例としたが、空気遮断層の一例は、金属層である。金属層の金属は、アルミ、鉄、金、銀、チタン、スズ、亜鉛、プラチナ、ルテニウム、パラジウム、イリジウムなどのいずれか、合金(ブリキ)、又は酸化金属(酸化アルミニウム(アルミナ)等)が好ましい。「金属層を含む」とは、全て金属素材で構成してもよいし、あるいは、他素材(例えば樹脂等)の表面あるいは内部の一面に金属を蒸着することにより金属の膜を形成することを含む。なお、金属層の金属は、特に好ましくはアルミ層である。なお、金属層は、空気遮断素材であって、光遮断素材である。
あるいは、空気遮断層は、無機層であってもよい。無機層とは、例えば、シリカ(二酸化珪素)等の無機物質を含んで構成される層である。無機層は、色を付して光遮断特性を持たせることも出来るし、透明に構成して光遮断特性を持たせないこともできる。
このような無機層は、プラスチックシートに無機物質を蒸着することで形成される無機蒸着層であってもよい。無機蒸着層にすることで、フィルムの可撓性を向上させることができる。蒸着される無機物質は、例えば、シリカ等である。
一方、容器本体2の、前面フィルム21と背面フィルム22の外側表面又は内側表面を構成する樹脂層の樹脂は、例えば、オレフィン系の樹脂で構成される。オレフィン系の樹脂は、二重結合を1箇もった鎖状炭化水素の総称で、結晶高分子からなるため結晶化度により物性が変化する、熱可塑性樹脂である。オレフィン系の樹脂として、例えば、ポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリメチルペンテン(TPX)、超高分子ポリエチレン等である。オレフィン系樹脂は、化学的に安定で酸、アルカリに強い。
一方、容器本体2が、金属層又は無機層を含む硬質の樹脂の場合は、上記素材で構成される金属層や無機層がコーティングされた、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチルテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(NY)等のプラスチックなどの樹脂を含んで構成される。
また、吸い口3とキャップ5は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチルテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(NY)等のプラスチックなどの樹脂を含んで構成される。
このような素材で構成されることで、容器本体2の前面フィルム21と背面フィルム22は、例えば、上端以外の端部が樹脂の熱溶着により連結されている。
また、樹脂製の吸い口3は、例えば、固定用厚肉部34が、容器本体2の前面フィルム21と背面フィルム22の上端に挟まれた状態で、溶着されることで、容器本体2に固定されている。なお、吸い口3は他の方法、例えば、接着剤による接着や超音波溶着によって、容器本体2に固定されてもよい。
本発明の吸引容器では、導出部材4を構成する多孔質体に吸い上げられた液体状の中味液Lが、空気導入孔33から導入された空気流と合流することで、中味液Lが液滴となって空気と一緒に吸い上げられる。液滴の流れについて下記詳述する。
<吸引の流れ>
次に、図1、図2、図3を用いて、本発明の吸引容器における流れについて説明する。図3は、本発明の吸引容器1で、液滴が口に吸引される流れ(美容方法)を説明する図である。
本発明の吸引容器1は、ゼリー状食料のように、容器本体2を下から掴んで把持されて、図3に示すように、吸い口3が使用者の口に咥えられて吸引される。使用者の口に対する、吸い口3の角度は、上向きだと、空気導入孔33から中味が漏れるリスクがあるため、下向きの角度から水平の間であると好適である。
また、図3に示すように、使用者が吸い口3を口に咥えた際に、空気導入孔33は、口から露出する。
使用者が口で吸い口3を吸い込むことで、筒状の吸い口3内が負圧になって、図3(1)に示すように、容器本体2に収容されていた中味液Lが導出部材4内を浸透しながら、吸口端31へ向かって移動する。
これと並行して、使用者が口で吸い口3を吸い込み、筒状の吸い口3内が負圧になることで、図3(2)に示すように、吸い口3の空気導入孔33から空気が導入され、導入された空気の流れである空気流は導出部材4中で中味液Lと合流する。これにより、中味液Lは多孔質体の細かい孔の流路を通りながら、孔内で液と空気が混合した状態で、通るように液滴化していく。
そして、中味液Lが導出部材4をぬける際に、空気流と合流して液滴化した状態で排出される。即ち、図3(3)に示すように、吸い口3の吸口端31から、液滴が空気と一緒に、使用者の口内に入る。
これにより、使用者は液滴化した中味液Lを飲むように摂取(吸飲摂取)できる。この際、ストローによる飲料吸飲と同様の動作で、空気を含みながら吸引するため、1回の吸入あたりの、中味液Lの消費量は、飲料を飲む場合よりも少なくなる。
なお、ストローで紙パックの密閉容器を吸飲する場合であって、残量が少なくなる場合も吸い込んだ液体に気体が含まれることがあるが、通常の紙パックでは、吸い込み時に混ざる気体は、紙パック内に存在していた密閉用気体で少量のため連続的に気体を含むことは難しい。
これに対して、本発明の吸引容器1では、吸い口3に、空気導入孔33を設けることで、吸い込み時に、意図的に空気を混入させている。そして、液体状の中味液Lが、多孔質体である導出部材4を通り抜ける途中で、混入した空気と、内容物と衝突させることで、勢いのある空気と多孔質体により液体状の中味液を細分化して、液滴にさせる。ここで、本発明では、空気導入孔33によって吸い込み時に周囲の空気を取り込むため、量に限界なく空気を取り込むことができる。そのため、本発明の吸引容器1は、中味液Lが多い場合も少ない場合も変わらず、液体状の中味液Lを液滴化して、空気とともに、使用者の口に届けることができる。
ゼリー状食料のように、容器本体2を下から掴んで把持して使用される本発明の吸引容器1は、一例として、一般的な紙巻タバコ長さである72~101mmと同程度の全長である。その全長のうち、吸い口3の空気導入孔33は口に咥えられずに使用時に露出する必要があるため、吸い口3の露出部分は少なくとも15mm以上の長さがあると好適である。また、吸い口3の直径φは、タバコやストローと同様の2~20mm程度であり、より好ましくは、直径φは5~15mmm程度である。また吸い口3に形成された空気導入孔33は直径0.3mm~3.0mm、特に、0.7mm~1.3mmであると好適である。
あるいは、本発明の吸引容器1はさらに大型であってもよく、例えば全長110~250mm程度であってもよい。そのうち、吸い口3の露出部分は、15mm~45mm程度であると好適である。大型の場合も、吸い口3の直径φは上記と同様である。
なお、一例として、全長125mm、容器本体が10cm、横5cmで最大奥行き1cmの場合、中味液は20ml収容され、吸い口の直径φは12mm、吸い口3の全長50mm、吸い口の露出部分は25mmで、導出部材4の全長は70mmである。この構成では、例えば、約30回の吸い上げで、使用が完了する。
ここで、吸い口3の直径φの太さ、及び空気導入孔33の大きさを変化させることで、吸い込み時の吸い圧が変化して、吸い上げ時の液滴の状況及び、吸い上げ速度が変化する。さらに、吸い上げ時の液滴の状況及び吸い上げ速度は、収容される中味液の粘度の液滴によっても変化する。
ここで、吸い上げ時の液滴は、咽頭に付着させたり、口内で広がったりすることが望まれるため、本発明の吸引容器1で中味液を基に形成される液滴の滴サイズは直径10μm~1000μmであると好適である。
この際、上記滴サイズの範囲内において、吸い上げ時の液滴の滴サイズが大きいほど、のどのうるおい効果が高くなる。一方、吸い上げ時の液滴の滴サイズが小さいほど、口に広がって、香味が広がりやすくなる。
そして、上記サイズの液滴サイズを実現するため、吸引容器1における空気導入孔のサイズは0.3mm以上であって、多孔質体のサイズは、孔径0.2mm程度であると好適である。
このように、使用感を作用する空気導入孔のサイズは、吸い口の太さは、使用者の好みに応じて上記範囲内で、適宜設定されると好適である。例えば、各自、容器サイズ、中味液の容量、使用感などを選択しながら購買可能であると好適である。
上記で示したように、本発明の吸引容器は、小型のパウチ容器で構成されるため、中味液がなくなった後は、吸引容器ごと廃棄される。そのため、事前に電子タバコのような高価な装置を準備することなく、手軽に中味液を液滴状にして吸引摂取できる。
本発明の吸引容器は図3で示したように、空気を取り込むことはするが、排出はしない。また、吸引を途中で中断する場合も、口で吸い上げない限り、中味液は外には出てこない。そのため、タバコやアロマのように周囲ににおいを広げずに、吸引する本人だけが、中味液の味や中味液のにおいを感じることができる。したがって、本発明の吸引容器は、周囲の人に迷惑をかけることなく、リフレッシュすることができる。
<中味液の成分>
中味液(液体)を液滴として使用者に吸引摂取させる本発明の吸引容器1では、容器本体2に収容される吸引対象となる中味液Lは、香味が付されている香味付き液体であると好適である。この香味成分として、ストレス緩和や、美容への効果を得るべく、例えば肌への効果がみられる美容成分や、ストレス緩和やリラックス効果を得られる成分や香料などを任意に配合すると好ましい。さらに、口の中の触感を楽しむ成分や、味を調整する成分が含まれていてもよい。
中味液(美容用液体)Lに含有される、肌への効果がみられる美容成分としては、例えば、グルコシルセラミドが挙げられる。非特許文献「Taro Uchiyama, Yusuke Nakano, Osamu Ueda, Hiroshi Mori, Masaya Nakashima, Akira Noda, Chiaki Ishizaki, and Masako Mizoguchi, "Oral Intake of Glucosylceramide Improves Relatively Higher Level of Transepidermal Water Loss in Mice and Healthy Human Subjects" Journal of Health Science,54(5) 559-566(2008)」で示すように、グルコシルセラミドを継続摂取している期間中は、肌のバリア機能が改善することが知られている。
また、他の美容成分として、例えば、リンゴンベリー(Vaccinium vitis-idaea)とアムラ(Phyllanthus emblica又はEmblica officinale)の植物体又はその抽出物を含んでもよい。特許第4917180号公報で示すように、リンゴンベリーとアムラの植物体又はその抽出物を経口摂取している期間中は、コラーゲン産生能を促進することが知られている。
さらに、美容成分として、グルコシルセラミドに加えて、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸、カロテノイド、アスコルビン酸、乳酸菌、コラーゲン、DHA、アスタキサンチン、高麗人参、ビタミンE、セラミド、大豆イソフラボン、レスベラトロール、ヒアルロン酸、カルシウム、ウコン、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、ショウガを含んでいてもよい。
また、リラックス効果を得られる成分としては、スイートオレンジ等の香料、GABA(Gamma-Amino Butyric Acid(γ-アミノ酪酸))が含まれると好適である。
スイートオレンジは、特開2008-247894公報に示すように、スイートオレンジオイルの香りを嗅がせることによって、ストレスに対するHPA系(視床下部-下垂体-副腎皮質系)の応答力、および自立神経系の応答力を改善できることが、知られている。これらにより、香味成分としてのスイートオレンジは、ストレス緩和に即効で効果がある、といえる。
その他、リラックス効果がある香料として、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ、柚子、ヒノキ、ジャスミン、ゼラニウム、ラベンダー、ローズマリー、カモミール、シダーウット、ヒノキ、マージョラム、ゼラニウム、ジャスミン、ローズ等のアロマ香料を含んでもよい。また、リフレッシュ成分として、セージ、バジル、ペパーミント、ジンジャー等のアロマ香料を含んでもよい。
さらに、リフレッシュ効果のある香料として、コーヒーの香り、紅茶の香り、緑茶の香り等を含んでもよい。
また、香料でないリフレッシュ成分として、GABAは、人間の脳内にも存在し、緊張やストレスなどをやわらげて、脳の興奮を鎮める働きがあると言われている。その他、リフレッシュ成分として、テアニン、カフェイン等を含んでもよい。
口の中の触感を楽しむ成分として、メントール、冷感香料が含まれると好適である。メントール、冷感香料は口にシュワシュワとした清涼感を与える。そのため、これらの成分を加えることで、いつもの呼吸よりも深めの呼吸で吸引できる効果がある。
味を調整する成分として、スクロース等の甘味料を含んでもよい。味を調整する成分として、さらに、フルクトース、グルコース、マルトース等の甘味料や、食塩、塩化カリウム、リンゴ酸ナトリウム等の塩味料を含んでもよい。
さらに、必要に応じて特定の味を付す呈味剤を添加してもよい。呈味剤として、ボンタンエキス、ライチエキス、ゆずエキス等の各種果汁エキス、リンゴ果汁、オレンジ果汁、レモン果汁等の各種果汁、ピーチフレーバー、ウメフレーバー、ヨーグルトフレーバー等の各種フレーバー、アセスルファムK、スクラロース、エリスリトール、オリゴ糖類、マンノース、キシリトール、異性化糖類等の各種甘味料、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸等の各種酸味料、緑茶、ウーロン茶、バナバ茶、杜仲茶、鉄観音茶、ハトムギ茶、アマチャヅル茶、マコモ茶、昆布茶等の各種茶成分等を含んでもよい。これら呈味剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
このような中味液を収容することで、本発明の吸引容器は、事前に高価な電子タバコを準備することなく、かつ周囲を気にせずに、手軽に、香味であるリフレッシュ成分を含む中味液Lを液滴状にして吸引摂取することで、ストレス緩和(リフレッシュ)が期待できる。さらに、美容成分を含む中味液を液体状にして吸引摂取することで、美容効果も期待できる。
<実験1:吸引容器でのリフレッシュ効果>
次に、女性7人に対して、水をコップで飲んで経口摂取後と、水を吸引容器1によって吸引摂取後の唾液中のアミラーゼの変化を測定した。
図4は、水を飲料としてコップで喉に流し込んで摂取後と、水を吸引容器により吸いこんで摂取後の唾液中のアミラーゼの減少率を比較する図である。唾液中の消化酵素「アミラーゼ」は、ストレスがかかると唾液中の濃度が上昇することが知られている。そのため、唾液中のアミラーゼの濃度を測定することでストレスを数値化して定量的に知ることができる。
図4に示すように、同じ水を摂取した場合であっても、アミラーゼの減少率は、飲料による経口摂取後よりも、吸引容器による吸引摂取後の方が大きかった。即ち、吸引容器による水の吸引の方がリフレッシュの効果が高かった。
ここで、一般的に水を飲んで気分転換をすることは、よく知られているが、その要因の一つとして、水に含まれるカルシウムやマグネシウムに、鎮静作用があるためと言われている。
一方、一般的に、呼吸行為、特にゆっくりとした大きな呼吸は、副交感神経をスムーズに働かせてリラックスすることが知られている。この実験において、吸引容器から液滴化した液体を吸引する際に、呼吸も促されたことで、リラックス効果につながったと考えられる。
上記実験では、飲料として飲んで摂取する液体も、中味液として吸って液滴状にして摂取する液体も水であるため、水に含まれるカルシウムやマグネシウム等の成分に起因する鎮静作用は、飲む場合も吸う場合も、同様に効果があると考えられる。
また、吸引容器により少量ずつの液滴状の液体を吸引することで、飲んだ場合よりも嚥下回数が減り、液滴状の水が、鼻が塞がっていない状態で、咽頭や口内に長くとどまる。その期間では、口内が十分に潤いながら、さらに液滴状の水が口から鼻に通る。これによって、より内容物のにおいを感じやすくなる。
上記実験では中味液として水を用いたが、例えば、吸引容器の中味液に香料が含まれる場合、口や咽頭で長時間、有効成分入りの液体が存在することになる。そのため、飲む場合よりも液滴にして吸引する方が、香料の匂いをより長く感じることにより、リフレッシュ効果をさらに感じやすくなると考えられる。
また、同じ液体を飲む場合と吸引する場合では、吸引する場合は、空気を含んで液体を液滴状にして吸い込むため、液体を普通に飲む場合よりも、液体の摂取スピードが遅くなる。これにより、例えば、中味液がカロリー付きの液体の場合、飲む場合よりも摂取量が削減できるため、本発明の吸引容器は、飲む場合と比較して、より高いリフレッシュ効果を得ながら、摂取カロリーを抑制することができる。
<実験2:吸引容器でのリフレッシュ効果>
7名のストレスを感じていると自覚している女性の被験者が、本発明の吸引容器を用いて、中味液を吸引摂取した直後の気分をアンケートにより調査した。
図5は本発明の吸引容器使用後の気分のアンケート結果を示すグラフである。図5に示す通り、本発明の吸引容器使用後は、リフレッシュした、ややリフレッシュした、と回答した人が、どちらともいえない、リフレッシュしなかったと回答した人とよりも多かった。
これにより、水を、本発明の吸引容器を用いて吸引することで、リフレッシュしたと感じることが多くいることがわかる。
したがって、本発明の吸引容器によって、使用者は、事前に高価な装置を準備することなく、かつ周囲を気にせずに、手軽に、中味液Lを液滴状にして吸引摂取できるため、カロリーをあまり気にせずに、リフレッシュ効果や美容効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
1 吸引容器
2 容器本体(パウチ容器)
3 吸い口
33 空気導入孔
34 固定用厚肉部
4 導出部材(多孔質体)
5 キャップ
L 中味液(液体、美容用液体)

Claims (8)

  1. 液体を収容する容器本体と、
    使用者の口に咥えられる筒状の吸い口と、
    前記容器本体内の液体を前記吸い口に導出する導出部材と、を有し、
    前記吸い口の一部に、空気導入孔が形成されている
    吸引容器。
  2. 前記導出部材は、前記吸い口の内側全域に詰め込まれ、及び前記容器本体の前記吸い口側の一部にはみ出して伸びる多孔質体であり、
    前記多孔質体に吸い上げられた液体が、前記空気導入孔から導入された空気流と合流することで、前記液体が液滴となって空気と一緒に吸い上げられる
    請求項1に記載の吸引容器。
  3. 前記吸い口において、前記空気導入孔は複数形成され、
    前記吸い口に対して、複数の空気導入孔を外側から覆うように、有天筒状のキャップが嵌合可能である
    請求項1又は2に記載の吸引容器。
  4. 前記吸い口において、前記空気導入孔は端部から離間して設けられ、
    使用者が前記吸い口を口に咥えた際に、前記空気導入孔は、口から露出している
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吸引容器。
  5. 前記容器本体はパウチ容器であり、
    前記パウチ容器は、上端で前記吸い口を挟むことで、前記吸い口を固定する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吸引容器。
  6. 前記液体は、スイートオレンジオイルが含まれる香味付き液体である
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吸引容器。
  7. 前記液体は、美容成分としてグルコシルセラミドが含まれる
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の吸引容器。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項の吸引容器を用いた美容方法であって、
    前記液体は美容用液体であり、
    前記美容用液体が前記導出部材内を前記吸い口の吸口端へ向かって移動する際に、前記空気導入孔から導入された空気流と合流し、
    前記美容用液体が前記導出部材をぬける際に、前記空気流と合流した前記美容用液体が液滴化して、前記吸い口の吸口端から液滴が空気と一緒に、使用者の口内に入る
    美容方法。
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