JP2023106659A - ガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法および検査装置 - Google Patents

ガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法および検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる検査方法を提供する。【解決手段】ガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射するA1ステップSA1と、処理済ガラス材料から発光する第1蛍光を検出するA2ステップSA2と、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成するA3ステップSA3と、化学強化処理の状態に関する情報を出力するA4ステップSA4と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法および検査装置に関する。
スマートフォンなどの電子機器を保護するためのカバーガラスとして、非特許文献1(山本哲他、「イオン交換法によるガラスIMSの化学強化」、NEW GLASS,Vol.23,No.3,(2008),pp.32-38)に開示されるようなイオン交換法により化学強化処理された処理済ガラス材料が広く用いられている。
かかる処理済ガラス材料の化学強化処理の状態を検査する手法として、ガラス材料中のアルカリ金属イオンの組成分布を分析するための飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)、ガラス材料中のアルカリ金属イオンの組成成分割合を分析するための蛍光X線分析法(XRF)(たとえば非特許文献2(高橋学人、「ガラス工業における蛍光X線分析の応用」、NEW GLASS,Vol.29,No.112,(2014),pp.20-25)に開示)、ガラス材料の化学強化処理により生じた残留圧縮応力を分析するための顕微ラマン分光法などが適用される(たとえば非特許文献3(Nobuaki Terakado et al.,”A novel method for stress evaluation in chemically strengthened glass based on micro-Raman Spectroscopy”,COMMUNICTION PHYSICS,vol.3,(2020),pp.2-7)に開示)。
山本哲他、「イオン交換法によるガラスIMSの化学強化」、NEW GLASS,Vol.23,No.3,(2008),pp.32-38 高橋学人、「ガラス工業における蛍光X線分析の応用」、NEW GLASS,Vol.29,No.112,(2014),pp.20-25 Nobuaki Terakado et al.,"A novel method for stress evaluation in chemically strengthened glass based on micro-Raman Spectroscopy",COMMUNICTION PHYSICS,vol.3,(2020),pp.2-7
上記化学強化処理された処理済ガラス材料は、多量に製造されるが、製造工程に由来した品質ばらつきが発生しやすく、化学強化処理が不十分な場合、当該処理済ガラス材料を用いた製品に割れなどのリスクが高くなる。かかるリスクを低減するために、処理済ガラス材料の化学強化処理の状態を、非破壊で短時間に多量の検査が可能な検査方法および検査装置が要望されている。
しかしながら、上記TOF-SIMSは、微量領域についての破壊検査であるため、上記要望に応えることができない。また、上記XRFおよび顕微ラマン分光法は、いずれも非破壊検査であるが、検査に長時間が必要であるため、上記要望に応えることができない。
そこで、本開示は、上記要望に応えるため、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
本開示は、ある態様に従えば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射するA1ステップと、処理済ガラス材料から発光する第1蛍光を検出するA2ステップと、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成するA3ステップと、化学強化処理の状態に関する情報を出力するA4ステップと、を備えるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法である。
本開示は、別の態様に従えば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料を保持する試料部と、処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射する照射部と、処理済ガラス材料から発光される第1蛍光を検出する検出部と、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成する生成部と、化学強化処理の状態に関する情報を出力する出力部と、を備えるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置である。
本開示によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる検査方法および検査装置を提供できる。
図1は、本開示のある態様にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法を示すチャートである。 図2は、本開示の別の態様にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置を示す概略図である。 図3Aは、本開示における処理済ガラス材料および未処理ガラス材料の含有Liイオンの分布をTOF-SIMSにより検査した例を示すブラフである。 図3Bは、本開示における処理済ガラス材料および未処理ガラス材料の含有Naイオンの分布をTOF-SIMSにより検査した例を示すブラフである。 図3Cは、本開示における処理済ガラス材料および未処理ガラス材料の含有Kイオンの分布をTOF-SIMSにより検査した例を示すブラフである。 図4Aは、本開示における処理済ガラスの第1蛍光を紫外線励起紫外可視蛍光分析により検査した例を示す図である。 図4Bは、本開示における未処理ガラスの第2蛍光を紫外線励起紫外可視蛍光分析により検査した例を示す図である。 図4Cは、図4Aにおける第1蛍光と図4Bにおける第2蛍光との差分の例を示す図である。 図5Aは、本開示における処理済ガラス材料の第1蛍光をX線励起紫外可視蛍光分析により検査した例を示す図である。 図5Bは、本開示における未処理ガラス材料の第2蛍光をX線励起紫外可視蛍光分析により検査した例を示す図である。 図5Cは、図5Aにおける第1蛍光と図5Bにおける第2蛍光との差分の例を示す図である。
本開示の実施形態にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法および検査装置を以下に列記する。
[1]本開示のある実施形態にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射するA1ステップと、処理済ガラス材料から発光する第1蛍光を検出するA2ステップと、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成するA3ステップと、化学強化処理の状態に関する情報を出力するA4ステップと、を備える。本実施形態にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
[2]上記[1]において、第1蛍光の波長は、電磁波の波長以上700nm以下とすることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
[3]上記[1]および[2]において、電磁波の波長は、1pm以上10nm以下とすることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
[4]上記[1]から[3]において、化学強化処理がされていない未処理ガラス材料に前記電磁波を照射するB1ステップと、未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出するB2ステップと、第1蛍光および第2蛍光に基づいて、その化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成するAB3ステップと、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力するAB4ステップと、を備えることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できる。
[5]上記[4]において、蛍光の波長は、電磁波の波長以上700nm以下とすることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できる。
[6]本開示の別の実施形態にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料を保持する試料部と、処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射する照射部と、処理済ガラス材料から発光される第1蛍光を検出する検出部と、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成する生成部と、化学強化処理の状態に関する情報を出力する出力部と、を備える。本実施形態にかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
[7]上記[6]において、第1蛍光の波長は、電磁波の波長以上700nm以下とすることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
[8]上記[6]および[7]において、電磁波の波長は、1pm以上10nm以下とすることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
[9]上記[6]から[8]において、試料部は処理済ガラス材料に替えて化学強化処理がされていない未処理ガラス材料を保持し、照射部はさらに未処理ガラス材料に電磁波を照射し、検出部はさらに未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出し、生成部は、第1蛍光および第2蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成し、出力部は化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力することができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できる。
[10]上記[9]において、第2蛍光の波長は、電磁波の波長以上700nm以下とすることができる。かかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できる。
≪実施形態1:ガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法≫
<実施形態1A>
図1を参照して、実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射するA1ステップSA1と、処理済ガラス材料から発光する第1蛍光を検出するA2ステップSA2と、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成するA3ステップSA3と、化学強化処理の状態に関する情報を出力するA4ステップSA4と、を備える。実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法において、第1蛍光は、処理済ガラス材料における化学強化処理の状態を反映したものである。もっとも、第1蛍光には、化学強化処理自体による状態の他に化学強化処理がされていない未処理ガラス材料(すなわちガラス材料自体)の化学組成および化学構造による影響が含まれる。このため、化学強化処理自体の状態に関する情報を得るには、後述のように、第1蛍光から未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を差し引いた差分を生成および出力して評価する必要がある。しかしながら、予め、上記差分の評価により、処理済ガラス材料の第1蛍光の特徴を把握しておけば、その後は、処理済ガラス材料のみを検査することにより、処理済ガラスの化学強化処理の状態を評価することができる。また、上記検査は、非破壊検査であるため、製品となる処理済ガラス材料について実施することができる。また、上記検査は、短時間で実施することができる。したがって、実施形態1Aにかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。ここで、製品のばらつきを低減する観点から、上記検査は、製品となる処理済ガラス材料についてできるだけ多数の検査が好ましく、たとえば、過半数検査が好ましく、全数検査がより好ましい。
[A1ステップ]
図1に示すように、実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射するA1ステップSA1を含む。かかるA1ステップにより、処理済ガラス材料から第1蛍光を発光させることができる。
(化学強化処理)
ガラス材料の化学強化処理とは、イオン交換によりガラス材料の表面に圧縮応力層を形成させることにより、化学的にガラス材料の強度を高める処理をいい、低温型化学強化処理および高温型化学強化処理の2種類があり、低温型化学強化処理が工業的に広く用いられる。ここで、低温型化学強化処理とは、ガラス材料を、ガラス転移温度未満(通常たとえば380~450℃)の溶融塩に浸漬して、ガラス材料の内部のアルカリ金属イオンをよりイオン半径の大きいアルカリ金属イオンに交換(たとえば、LiイオンをNaイオンに交換、NaイオンをKイオンに交換)して、ガラス材料の表面に圧縮応力層を形成させる処理をいう。また、高温型化学強化処理とは、ガラス材料を、ガラス転移温度以上軟化点以下の溶融塩に浸漬して、ガラス材料の内部のアルカリ金属イオンをよりイオン半径の小さいアルカリ金属イオンに交換(たとえば、NaイオンをLiイオンに交換)して、ガラス材料の表面に熱膨張係数が小さい層を形成し、冷却段階で当該表面に圧縮応力層を形成させる処理をいう。
(電磁波)
処理済ガラス材料に照射する電磁波は、波長が400nm以下の電磁波であり、具体的には、波長が約10~400nmの紫外線、波長が約1pm~10nmのX線、波長が約10pm以下のγ線などが挙げられる。ここで、X線およびγ線は、いずれも放射線であるが、発生源が異なっており、X線は原子核外(電子励起)で発生し、γ線は原子核内(原子核励起)で発生する。ガラス材料から蛍光を発生させるためには、波長が400nm以下の高エネルギーの電磁波の照射が必要である。
処理済ガラス材料に照射する電磁波は、波長が1pm以上10nm以下の電磁波(たとえばX線)が好ましい。波長が10nm以下の電磁波(たとえばX線、γ線)は、波長が10nmより大きく400nm以下の電磁波(たとえば紫外線)に比べて、さらに高エネルギーであるため、ガラス材料から蛍光を発生させるのが容易になる。また、波長が1pm未満の電磁波(たとえばγ線)は、エネルギーが高すぎるため、取り扱いが難しい。かかる観点から、上記電磁波の波長は10pm以上がより好ましい。
[A2ステップ]
図1に示すように、実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、処理済ガラス材料から発光する第1蛍光を検出するA2ステップSA2を含む。かかる第1蛍光は、処理済ガラス材料の化学強化処理の状態を反映しているため、第1蛍光から化学強化処理の状態に関する情報を得ることができる。第1蛍光の検出は、特に制限はなく、蛍光分光光度計などが挙げられる。
(第1蛍光)
上記電磁波の照射により、処理済ガラス材料から第1蛍光が発光する。かかる第1蛍光の波長は、特に制限はないが、蛍光分光光度計による検出が容易である観点から、電磁波の波長以上700nm以下であることが好ましく、200nm以上700nm以下であることがより好ましい。
[A3ステップ]
図1に示すように、実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成するA3ステップSA3を含む。ここで、第1蛍光に基づく化学強化処理の状態に関する情報とは、特に制限はなく、たとえば、電磁波波長および蛍光波長に対する第1蛍光強度を示す分布図、蛍光波長に対する第1蛍光強度を示す第1蛍光スペクトルなどが挙げられる。
[A4ステップ]
図1に示すように、実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理の状態に関する情報を出力するA4ステップSA4を含む。出力された化学強化処理の状態に関する情報により、処理済のガラス材料の化学強化処理の状態を容易に知ることができる。
<実施形態1B>
図1を参照して、実施形態1Bにかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、上記の実施形態1Bにかかるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法に加えて、化学強化処理がされていない未処理ガラス材料に電磁波を照射するB1ステップSB1と、未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出するB2ステップSB2と、第1蛍光および第2蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成するAB3ステップSAB3と、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力するAB4ステップSAB4と、をさらに備える。実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できる。
実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法においては、実施形態1Aの検査方法における第1蛍光と、化学強化処理がされていない未処理ガラス材料から発光する第2蛍光と、に基づいて化学強化処理の状態に関するさらなる情報が得られる。ここで、第1蛍光は、処理済ガラス材料の化学強化処理の状態を反映したものであるが、化学強化処理自体の状態の他に未処理ガラス材料(すなわちガラス材料自体)の化学組成および化学構造による影響が含まれる。このため、化学強化処理自体の状態に関する情報を得るには、第1蛍光から第2蛍光を差し引いた差分を生成および出力して評価する必要がある。ここで、第1蛍光から第2蛍光を差し引いた差分とは、第1蛍光と第2蛍光の差異を示すものであれば特に制限はなく、たとえば、所定の波長における第1蛍光の強度と第2蛍光の強度との差、第1蛍光のピーク波長と第2蛍光のピーク波長との差などが挙げられる。
実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法において、製品のばらつきを低減する観点から、第1蛍光の検出は、製品となる処理済ガラス材料についてできるだけ多数の実施が好ましく、たとえば、過半数の実施が好ましく、全数の実施がより好ましい。これに対して、第2蛍光は未処理ガラス材料(すなわちガラス材料自体)の化学組成および化学構造に由来するものであるため、第2蛍光の検出は、少なくとも1つの未処理ガラス材料について実施すれば足りる。したがって、できるだけ多数(好ましくは過半数、より好ましくは全数)の処理済ガラス材料の各々の第1蛍光から少なくとも1つの未処理ガラス材料の第2蛍光(複数の場合はそれらの第2蛍光の平均)を差し引いた各々の差分を生成および出力することにより、各々の処理済ガラス材料の化学強化処理の状態に関するさらなる情報として、各々の処理済ガラス材料の化学強化処理自体の状態を得ることができる。
[B1ステップ]
図1に示すように、実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理がされていない未処理ガラス材料に電磁波を照射するB1ステップSB1を含む。かかるB1ステップにより、未処理ガラス材料から第2蛍光を発光させることができる。ここで、電磁波の種類および波長は、実施形態1Aにおける電磁波の種類および波長と同様であるため、それらの説明を繰り返さない。
[B2ステップ]
図1に示すように、実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出するB2ステップSB2を含む。かかる第2蛍光は、未処理ガラス材料(すなわちガラス材料自体)の化学組成および化学構造に由来する。ここで、第2蛍光の波長は、実施形態1Aにおける第1蛍光の波長と同様であるため、その説明を繰り返さない。
[AB3ステップ]
図1に示すように、実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、第1蛍光および第2蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成するAB3ステップSAB3を含む。ここで、第1蛍光および第2蛍光に基づく化学強化処理の状態に関するさらなる情報とは、電磁波波長および蛍光波長に対する第1蛍光強度から第2蛍光強度を差し引いた差分蛍光強度を示す分布図、蛍光波長に対する第1蛍光スペクトルから第2蛍光スペクトルを差し引いた差分蛍光スペクトルなどが挙げられる。
[AB4ステップ]
図1に示すように、実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法は、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力するAB4ステップSAB4を含む。出力された化学強化処理の状態に関するさらなる情報により、処理済のガラス材料の化学強化処理自体の状態を容易に知ることができる。
≪実施形態2:ガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法≫
<実施形態2A>
図2を参照して、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料を保持する試料部11と、処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射する照射部13と、処理済ガラス材料から発光される第1蛍光を検出する検出部15と、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成する生成部17と、化学強化処理の状態に関する情報を出力する出力部19と、を備える。実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できる。
実施形態2Aの場合、図2において、照射部13から試料部11への矢印は試料部11に保持された処理済ガラス材料への電磁波の照射を示し、試料部11から検出部15への矢印は試料部11に保持された処理済ガラス材料からの第1の蛍光の発生を示し、検出部15から生成部17への矢印は第1蛍光の検出を示し、生成部17から出力部19への矢印は第1蛍光に基づく化学強化処理の状態に関する情報の生成を示し、出力部19から外部への矢印は化学処理の状態に関する情報の出力を示す。
[試料部]
図2に示すように、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、化学強化処理がされた処理済ガラス材料を保持する試料部11を含む。試料部11は、処理済ガラス材料または後述の未処理ガラス材料を不動または可動で保持できるものであれば特に制限はない。
[照射部]
図2に示すように、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射する照射部13を含む。照射部13は、処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射できるものであれば特に制限はなく、光源としては重水素ランプ(波長:190~400nm)、電子管管球(波長:0.01~1.0nmなどが挙げられる。
[検出部]
図2に示すように、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、処理済ガラス材料から発光される第1蛍光を検出する検出部15を含む。検出部15は、第1蛍光を検出できるものであれば特に制限はなく、蛍光分光光度計などが挙げられる。
[生成部]
図2に示すように、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成する生成部17を含む。生成部17は、第1蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関する情報を生成できるものであれば特に制限はない。生成部は17、たとえば、電磁波波長および蛍光波長に対する第1蛍光強度を示す分布図、蛍光波長に対する第1蛍光強度を示す第1蛍光スペクトルなどの情報を生成する。
[出力部]
図2に示すように、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、化学強化処理の状態に関する情報を出力する出力部19を含む。出力部19は、化学強化処理の状態に関する情報を出力できるものであれば特に制限はない。出力部19は、たとえば、上記情報をディスプレイに送信して当該ディスプレイは上記情報を結果として表示する。また、出力部19は、たとえば、インターネットを介して、他の端末に上記情報を送信する。
実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10における化学強化処理、電磁波、および第1蛍光は、実施形態1Aにおけるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法における化学強化処理、電磁波、および第1蛍光と、それぞれ同様であるため、それらの説明を繰り返さない。
<実施形態2B>
図2を参照して、実施形態2Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10は、実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10において、試料部11は処理済ガラス材料に替えて化学強化処理がされていない未処理ガラス材料を保持し、照射部13はさらに未処理ガラス材料に電磁波を照射し、検出部15はさらに未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出し、生成部17は、第1蛍光および第2蛍光に基づいて、化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成し、出力部19は前記化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力するものである。実施形態2Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できる。ここで、化学強化処理の状態を詳しく検査するとは、実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法において説明したように、処理済ガラス材料の化学強化処理の状態に関するさらなる情報として、処理済ガラス材料の化学強化処理自体の状態を検査することを意味する。
実施形態2Bの場合、図2において、照射部13から試料部11への矢印は試料部11に保持された未処理ガラス材料への電磁波の照射を示し、試料部11から検出部15への矢印は試料部11に保持された未処理ガラス材料からの第2の蛍光の発生を示し、検出部15から生成部17への矢印は第2蛍光の検出を示し、生成部17から出力部19への矢印は第1蛍光および第2蛍光に基づく化学強化処理の状態に関するさらなる情報の生成を示し、出力部19から外部への矢印は化学処理の状態に関するさらなる情報の出力を示す。
実施形態2Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置10における化学強化処理、電磁波、第1蛍光、および第2蛍光は、実施形態1Bにおけるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法における化学強化処理、電磁波、第1蛍光、および第2蛍光と、それぞれ同様であるため、それらの説明を繰り返さない。
1.ガラス材料の準備
ガラス材料として、150mm×100mm×厚さ1.1mmのGORILLA(登録商標) GLASS 2(コーニング社製)を6枚準備した。
2.ガラス材料の化学強化処理
上記で準備したガラス材料のうち、3枚のガラス材料を、400℃で溶融した硝酸カリウム溶融塩に6時間浸漬することにより、化学強化処理を行い、3枚の処理済ガラス材料を得た。かかる化学強化処理を行わなかった残りの3枚のガラス材料を、3枚の未処理ガラス材料とした。
[参考例1]未処理ガラス材料の化学組成
1枚の未処理ガラス材料の化学組成を、Rigaku社製ZSXPrimusIVを用いて、波長分散型X線分光法(WDX)により、検査した。結果を表1にまとめた。表1に示すように、未処理ガラス材料は、アルミノシリケートガラスを主成分として、その他の成分として、Na、Mg、Ca、Snを含んでいた。
Figure 2023106659000002
[参考例2]未処理ガラス材料および処理済ガラス材料のアルカリ金属イオン分布
1枚の未処理ガラス材料および上記1枚の処理済ガラス材料の含有アルカリ金属イオン分布を、アルバック・ファイ社製TRIF-V nano TOFを用いて、TOF-SIMSにより、検査した。未処理ガラス材料および処理済ガラス材料をそれぞれ切断し、ガラス材料表面から垂直な内部方向における含有アルカリ金属イオンの分布を調べた。結果を図3A、図3B、および図3Cに示した。ここで、図3AはLiイオンの分布を示し、図3BはNaイオンの分布を示し、図3CはKイオンの分布を示したものである。
図3Aに示すように、未処理ガラス材料および処理済ガラス材料のいずれにもLiイオンは、検出されなかった。図3Bに示すように、未処理ガラス材料においてはガラス材料の表面近傍のNaイオンの含有量が低下していたのに対し、処理済ガラス材料においてはNaイオンが表面近傍に拡散していた。図3Cに示すように、未処理ガラス材料においてはKイオンがほとんど検出されなかったのに対し、処理済ガラス材料においてはKイオンがガラス材料の表面から約50μmの距離に存在していた。
[実施例1]紫外線励起紫外可視蛍光分析による処理済ガラスの化学強化処理の状態の検査
(実施例1-1)
実施例1-1は、実施形態1Aおよび2Aに対応する実施例である。日本分光社製V-670(紫外線励起紫外可視蛍光分析計)を用いて、電磁波として波長200~350の紫外線を照射したときに、別の1枚の処理済ガラス材料から発生する第1蛍光の強度分布を波長250~750nmの範囲で測定した。得られた第1蛍光の強度分布を図4Aに示した。図4Aの図中、左下部から周りへの濃黒→淡黒→白→淡黒→濃黒(これは赤→橙→黄→緑→青紺に対応)の明暗(色調)変化は蛍光強度の大→中→小の変化を示す。図4Aから、処理済ガラス材料は、波長200~300nmの電磁波(紫外線)により励起され、波長300~700nmの紫外光~可視光の領域で第1蛍光を発光し、波長約220nmの電磁波により発光された波長約350nmの第1蛍光の強度が最大であった。
(実施例1-2)
実施例1-2は、実施形態1Bおよび2Bに対応する実施例である。実施例1-1と同様の方法で、電磁波として紫外線を照射したときに、別の1枚の未処理ガラス材料から発生する第2蛍光の強度分布を測定した。得られた第2蛍光の強度分布を図4Bに示した。図4Bの第2蛍光の強度分布は、図4Aの第1蛍光の強度分布と類似しているが、第2蛍光の最大強度を示す位置が第1蛍光の最大強度を示す位置に比べて、右上側(すなわち電磁波波長および蛍光波長が大きくなる方向)にシフトしていた。図4Cに、図4Aの第1蛍光の強度分布から図4Bの第2蛍光の強度分布を差し引いた差分を示した。図4Cに示すように、第1蛍光から第2蛍光を差し引いた差分の最大強度の位置は、電磁波の波長が約220nmかつ蛍光の波長が約350nmの位置であり、実施例1-1の結果と整合していた。
[実施例2]X線励起紫外可視蛍光分析による処理済ガラスの化学強化処理の状態の検査
(実施例2-1)
実施例2-1は、実施形態1Aおよび2Aに対応する実施例である。以下のようにして電磁波として波長0.01~1.0nmのX線を照射したときに、さらに別の1枚の処理済ガラス材料から発生する第1蛍光のスペクトルを波長200~700nmの範囲で測定した。X線光源としてキャノン電子管デバイス社製DRX-3724HD管球を用い、管電圧を120kV、管電流を100mA、照射時間0.64秒の条件でX線を照射した。処理済ガラスから発生する第1蛍光第1蛍光は、オーシャンオプティック社製USB2000+(ファイバマルチチャンネル分光器)にオーシャンオプティック社製QP1000-2-UV/VIS(光ファイバーケーブル)を接続して測定した。得られた第1蛍光のスペクトルを図5Aに示した。図5Aに示すように、第1蛍光のピーク波長は約340nmであった。
(実施例2-2)
実施例2-2は、実施形態1Bおよび2Bに対応する実施例である。実施例2-1と同様の方法で、電磁波としてX線を照射したときに、さらに別の1枚の未処理ガラス材料から発生する第2蛍光のスペクトルを測定した。得られた第2蛍光のスペクトルを図5Bに示した。図5Bに示すように、第2蛍光のピーク波長は約355nmであった。すなわち、化学強化処理により、蛍光のピーク波長が短波長側に約15nmシフトしていることが確認できた。図5Cに、図5Aの第1蛍光のスペクトルから図5Bの第2蛍光のスペクトルを差し引いた差分を示した。すなわち、図5Cにおいて、中央から上に延びるスペクトルは第1蛍光の強度が第2蛍光の強度よりも大きいことを示し、中央から下に延びるスペクトルは第1蛍光の強度が第2蛍光の強度によりも小さいことを示す。図5Cに示すように、蛍光の波長が200~350nmの領域で、第1蛍光から第2蛍光を差し引いた差分のスペクトルの強度が大きくなっており、第1蛍光の強度が第2蛍光の強度より高くなったことがわかった。
上記の実施例1および2は、それぞれ、1枚の処理済ガラス材料および1枚の未処理ガラス材料における実施例であったが、より多数の、好ましくは全数の処理済ガラス材料に適用できる。
上述のように、実施例1-1および2-1により、実施形態1Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法および実施形態2Aのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に検査できることが確認できた。また、実施例1-2および2-1により、実施形態1Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法および実施形態2Bのガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置によれば、化学強化処理がされた処理済ガラス材料について、その化学強化処理の状態を非破壊で短時間に多量に詳しく検査できることが確認できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 検査装置、11 試料部、13 照射部、15 検出部、17 生成部、19 出力部、 SA1 A1ステップ、SA2 A2ステップ、SA3 A3ステップ、SA4 A4ステップ、SB1 B1ステップ、SB2 B2ステップ、SAB3 AB3ステップ、SAB4 AB4ステップ。

Claims (10)

  1. 化学強化処理がされた処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射するA1ステップと、
    前記処理済ガラス材料から発光する第1蛍光を検出するA2ステップと、
    前記第1蛍光に基づいて、前記化学強化処理の状態に関する情報を生成するA3ステップと、
    前記化学強化処理の状態に関する情報を出力するA4ステップと、
    を備えるガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法。
  2. 前記第1蛍光の波長は、前記電磁波の波長以上700nm以下である請求項1に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法。
  3. 前記電磁波の波長は、1pm以上10nm以下である請求項1または請求項2に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法。
  4. 前記化学強化処理がされていない未処理ガラス材料に前記電磁波を照射するB1ステップと、
    前記未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出するB2ステップと、
    前記第1蛍光および前記第2蛍光に基づいて、前記化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成するAB3ステップと、
    前記化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力するAB4ステップと、
    を備える請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法。
  5. 前記第2蛍光の波長は、前記電磁波の波長以上700nm以下である請求項4に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査方法。
  6. 化学強化処理がされた処理済ガラス材料を保持する試料部と、
    前記処理済ガラス材料に400nm以下の電磁波を照射する照射部と、
    前記処理済ガラス材料から発光される第1蛍光を検出する検出部と、
    前記第1蛍光に基づいて、前記化学強化処理の状態に関する情報を生成する生成部と、
    前記化学強化処理の状態に関する情報を出力する出力部と、
    を備えるガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置。
  7. 前記第1蛍光の波長は、前記電磁波の波長以上700nm以下である請求項6に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置。
  8. 前記電磁波の波長は、1pm以上10nm以下である請求項6または請求項7に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置。
  9. 前記試料部は前記処理済ガラス材料に替えて前記化学強化処理がされていない未処理ガラス材料を保持し、
    前記照射部はさらに前記未処理ガラス材料に前記電磁波を照射し、
    前記検出部はさらに前記未処理ガラス材料から発光する第2蛍光を検出し、
    前記生成部は、前記第1蛍光および前記第2蛍光に基づいて、前記化学強化処理の状態に関するさらなる情報を生成し、
    前記出力部は前記化学強化処理の状態に関するさらなる情報を出力する、
    請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置。
  10. 前記第2蛍光の波長は、前記電磁波の波長以上700nm以下である請求項9に記載のガラス材料の化学強化処理の状態の検査装置。
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