JP2023106359A - 照明システム - Google Patents

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洋輔 村松
Yosuke Muramatsu
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Abstract

【課題】ユーザーの利便性を向上させることができる照明システムを提供する。【解決手段】照明システム100は、第1光L1を出射する第1照明器具1と、第2光L2を出射する第2照明器具3とを備える。第1照明器具1は、第2照明器具3と通信可能に接続する。第1照明器具1は、第1照明器具1の状態が変化すると状態遷移信号を第2照明器具3に送信する。第2照明器具3は、状態遷移信号を受信すると、第2照明器具3の状態を変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、照明システムに関する。
例えば、特許文献1に、天井に配設されている複数の照明器具を壁スイッチ装置によって制御する照明制御システムが開示されている。天井に配設されている照明器具は、その照明器具が配設されている部屋の環境を照らす環境照明である。壁スイッチ装置は、オンオフ操作される複数のスイッチ部を有しており、各スイッチ部には、一つ又は幾つかの照明器具からなるグループが関連付けられている。あるスイッチ部がオン操作されると、そのスイッチ部に関連付けられた照明器具が点灯し、オフ操作されると、そのスイッチ部に関連付けられた照明器具が消灯する。
特開2010-213045号公報
しかしながら、特許文献1のシステムでは、例えば、机に座っている人やソファーに座っている人が傍に配置されている照明器具の状態を変化させても、天井に配設されている照明器具の状態を変化させることができない。したがって、特許文献1のシステムでは、例えば、机に座っている人やソファーに座っている人が傍に配置されている照明器具の状態を変化させる前、あるいは変化させた後に、壁スイッチ装置に含まれるスイッチ部を別途操作する必要がある。よって、ユーザーの利便性の面で改善の余地がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザーの利便性を向上させることができる照明システムを提供することにある。
本願に開示する照明システムは、第1光を出射する第1照明器具と、第2光を出射する第2照明器具とを備える。前記第1照明器具は、前記第2照明器具と通信可能に接続する。前記第1照明器具は、前記第1照明器具の状態が変化すると状態遷移信号を前記第2照明器具に送信する。前記第2照明器具は、前記状態遷移信号を受信すると、前記第2照明器具の状態を変化させる。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第1照明器具は、消灯状態から点灯状態に遷移すると第1状態遷移信号を前記第2照明器具に送信してもよい。前記第2照明器具は、前記第1状態遷移信号を受信すると、前記第2光の光量を減少させるか、あるいは、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第1照明器具は、前記第1光の光量を変化させる光量変化指示を受け付ける第1指示受付部を有してもよい。前記第1照明器具は、前記第1指示受付部が前記光量変化指示を受け付けると、変化後の前記第1光の光量を示す第2状態遷移信号を前記第2照明器具に送信してもよい。前記第2照明器具は、前記第2状態遷移信号を受信すると、前記第1光の光量に基づいて前記第2光の光量を変化させてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第1照明器具は、前記第1光の光色を変化させる光色変化指示を受け付ける第2指示受付部を有してもよい。前記第1照明器具は、前記第2指示受付部が前記光色変化指示を受け付けると、変化後の前記第1光の光色を示す第3状態遷移信号を前記第2照明器具に送信してもよい。前記第2照明器具は、前記第3状態遷移信号を受信すると、前記第1光の光色に基づいて前記第2光の光色を変化させてもよい。
本願に開示する照明システムは、第3光を出射する第3照明器具を更に備えてもよい。前記第3照明器具は、前記第2照明器具と通信可能に接続してもよい。前記第2照明器具は、前記状態遷移信号を受信すると、前記第3照明器具の状態を変化させる指令信号を前記第3照明器具に送信してもよい。前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて、前記第3照明器具の状態を変化させてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記指令信号は、前記第3光の光量を変化させる指令を示してもよい。前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて前記第3光の光量を変化させてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記指令信号は、前記第3光の光色を変化させる指令を更に示してもよい。前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて前記第3光の光色を変化させてもよい。
本願に開示する照明システムは、第3光を出射する第3照明器具を更に備えてもよい。前記第3照明器具は、前記第2照明器具と通信可能に接続してもよい。前記第2照明器具は、前記第1状態遷移信号を受信すると、前記第3光の光量を前記第2光よりも低減させる指令を示す指令信号を前記第3照明器具に送信してもよい。前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて前記第3光の光量を低減させてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第2照明器具は、前記第3照明器具よりも前記第1照明器具に近い位置に配置されてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第2照明器具及び前記第3照明器具は、前記1照明器具の上方に配置されてもよい。
本願に開示する照明システムは、複数の前記第3照明器具を備えてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第1照明器具は、前記第1照明器具を消灯状態から点灯状態に遷移させる切替部を備えてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記切替部は、ユーザーによって操作される操作部を含んでもよい。前記操作部は、前記第1照明器具を消灯状態から点灯状態に遷移させる切替操作を受け付けてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記切替部は、人を検知する検知センサを含んでもよい。前記検知センサは、前記人を検知したことに応じて、前記第1照明器具を消灯状態から点灯状態に遷移させてもよい。
本願に開示する照明システムにおいて、前記第1照明器具は、発光部と、制御部と、筐体と、検知部とを備えてもよい。前記発光部は、前記第1光を発生させる。前記制御部は、前記状態遷移信号を生成する。前記筐体には、前記発光部及び前記制御部が収容される。前記検知部は、前記筐体に対するユーザーのアクションを検知する。前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて前記状態遷移信号を生成してもよい。
本発明に係る照明システムによれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムに含まれる第1制御部及び第2制御部による処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態1に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムに含まれる第1制御部及び第2制御部による別の処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態1に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムに含まれる第1制御部及び第2制御部による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態1に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムに含まれる第1制御部及び第2制御部による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態1に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムの第1変形例における第1照明器具の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る照明システムの第2変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムの第1状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムの第2状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムの第3状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムの第4状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 第1状態遷移信号及び第1指令信号を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる第2照明器具の第2制御部が記憶している第1テーブル情報を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる第2照明器具の第2制御部が記憶している第2テーブル情報を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる第2照明器具の第2制御部が記憶している第3テーブル情報を示す図である。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる対応照明器具の第2制御部による処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる対応照明器具の第2制御部による別の処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる第2照明器具の第2制御部による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態2に係る照明システムに含まれる第2照明器具の第2制御部による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。 本発明の実施形態2に係る照明システムの変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態3に係る照明システムの第2状態を示す図である。 本発明の実施形態3に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る照明システムを示す図である。 本発明の実施形態4に係る照明システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態5に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 ユーザーのアクションの一例を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれユーザーのアクションの一例を示す図である。 ユーザーのアクションの一例を示す図である。 ユーザーのアクションの一例を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれユーザーのアクションの一例を示す図である。 本発明の実施形態6に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 (a)及び(b)はそれぞれユーザーのアクションの一例を示す図である。 本発明の実施形態7に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 ユーザーのアクションの一例を示す図である。
以下、図面(図1~図41)を参照して本発明の照明システムに係る実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
本明細書では、理解を容易にするために、上下方向を定義している。本実施形態では、第2照明器具3(図1)に対して第1照明器具1(図1)が配置される側が下側であり、その反対側が上側である。すなわち、第1照明器具1(図1)に対して第2照明器具3(図1)が配置される側が上側である。但し、説明の便宜のために上下方向を定義したに過ぎず、これらの方向の定義により、本発明の照明システムの使用時及び組立時の向きを限定する意図はない。
[実施形態1]
以下、図1~図12を参照して、本発明の実施形態1を説明する。まず、図1を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図1は、本実施形態の照明システム100を示す図である。図1に示すように、照明システム100は、第1照明器具1と、第2照明器具3とを備える。
第1照明器具1は、第1光L1を出射する。第1照明器具1は、第1照明器具1の傍にいるユーザーPによる操作に応じて状態が変化する。すなわち、ユーザーPは、第1照明器具1を操作して、第1照明器具1を点灯又は消灯させることができる。本実施形態において、第1照明器具1は、卓上ライトであり、机DEに配置される。
より具体的には、第1照明器具1は、オンオフスイッチ141を備える。オンオフスイッチ141は、ユーザーPによって操作される。オンオフスイッチ141は、第1照明器具1を消灯状態から点灯状態に遷移させる第1切替操作を受け付ける。また、オンオフスイッチ141は、第1照明器具1を点灯状態から消灯状態に遷移させる第2切替操作を受け付ける。オンオフスイッチ141は、操作部の一例である。ユーザーPは、オンオフスイッチ141を操作することにより、第1照明器具1を点灯又は消灯させることができる。
本実施形態において、第1照明器具1は、調光ボタン142と、調色ボタン143とを更に備える。調光ボタン142は、「第1指示受付部」の一例である。調光ボタン142は、第1光L1の光量を変化させる光量変化指示を受け付ける。調色ボタン143は、「第2指示受付部」の一例である。調色ボタン143は、第1光L1の光色を変化させる光色変化指示を受け付ける。
具体的には、調光ボタン142及び調色ボタン143は、ユーザーPによって操作される。調光ボタン142は、第1光L1の光量を変化させる操作を受け付ける。例えば、調光ボタン142は、第1光L1の光量を3段階、5段階、又は7段階で変化させる操作を受け付ける。調色ボタン143は、第1光L1の光色を変化させる操作を受け付ける。例えば、調色ボタン143は、第1光L1の光色を暖色系から寒色系まで2段階、3段階、又は5段階で変化させる操作を受け付ける。例えば、ユーザーPは、調色ボタン143を操作することにより、第1光L1の光色を電球色と昼白色との間で切り替えることができる。
第2照明器具3は、第2光L2を出射する。具体的には、第2照明器具3は、第2照明器具3が設置されている部屋の環境を照らす環境照明である。本実施形態では、第2照明器具3はベースライトであり、天井Cに配置される。したがって、第2照明器具3は、第1照明器具1の上方に配置される。
第2照明器具3の点灯及び消灯は、例えば、壁に設置されているコントロールパネル、又はリモートコントローラーによって制御される。本実施形態において、第2照明器具3は、調光制御及び調色制御が可能である。すなわち、第2照明器具3から出射される第2光L2の光量及び光色を制御可能である。第2光L2の光量及び光色は、第2照明器具3の点灯及び消灯と同様に、コントロールパネル、又はリモートコントローラーによって制御される。
第1照明器具1と第2照明器具3とは、通信可能に接続する。本実施形態では、第1照明器具1と第2照明器具3とは無線通信を行う。無線通信の規格は特に限定されない。例えば、第1照明器具1と第2照明器具3とは、ZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信規格に準拠する無線通信を行ってもよい。
第1照明器具1は、第1照明器具1の状態が変化すると、状態遷移信号を第2照明器具3に送信する。第2照明器具3は、第1照明器具1から状態遷移信号を受信すると、第2照明器具3の状態を変化させる。
本実施形態では、第1照明器具1は、消灯状態から点灯状態に遷移すると第1状態遷移信号を第2照明器具3に送信する。具体的には、ユーザーPがオンオフスイッチ141を操作して第1照明器具1を点灯させると、第1照明器具1は、第1状態遷移信号を第2照明器具3に送信する。第1状態遷移信号は、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移したことを示す。第2照明器具3は、第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信すると、第2光L2の光量を減少させる。
本実施形態によれば、ユーザーPの傍に配置されている照明器具(第1照明器具1)の状態の変化に応じて、環境照明(第2照明器具3)の状態が変化する。したがって、ユーザーPは第1照明器具1の状態を変化させる前、あるいは変化させた後に、壁に設置されているコントロールパネル、又はリモートコントローラーを操作して環境照明(第2照明器具3)の状態を変化させる必要がない。よって、ユーザーPの利便性を向上させることができる。
具体的には、本実施形態によれば、ユーザーPの傍に配置されている照明器具(第1照明器具1)が点灯すると、壁に設置されているコントロールパネル、又はリモートコントローラーをユーザーPが操作することなく、ユーザーPの周囲をユーザーPの遠方から照らす第2光L2の光量を減少させることができる。
更に、本実施形態によれば、ユーザーPの傍に配置されている照明器具(第1照明器具1)が点灯すると、ユーザーPの周囲をユーザーPの遠方から照らす第2光L2の光量が減少するため、第1照明器具1によりユーザーPに十分な明るさを提供しつつ、第2照明器具3の消費電力を削減して、照明システム100が消費する電力の増加を抑制することができる。
続いて、図2を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図2は、本実施形態の照明システム100の構成を示すブロック図である。詳しくは、図2は、第1照明器具1及び第2照明器具3の構成を示す。
まず、図2を参照して、第1照明器具1の構成を説明する。図2に示すように、第1照明器具1は、第1通信部11、第1発光部12、第1制御部13、及び切替部14を備える。
第1通信部11は、同じ通信規格に準拠した通信機器と無線通信が可能である。例えば、第1通信部11は、ZigBeeやBluetoothのような近距離無線通信規格に準拠した無線通信を行う。第1通信部11は、例えば、無線LANアダプタを含む。
第1通信部11は、図1を参照して説明した状態遷移信号を第2照明器具3へ送信する。本実施形態において、第1通信部11は、図1を参照して説明した第1状態遷移信号に加えて、第2状態遷移信号、第3状態遷移信号、及び第4状態遷移信号を第2照明器具3へ送信する。第2状態遷移信号は、第1光L1(図1)の光量を示す。第3状態遷移信号は、第1光L1(図1)の光色を示す。第4状態遷移信号は、第1照明器具1が点灯状態から消灯状態に遷移したことを示す。
第1発光部12は、第1光L1(図1)を発生させる。第1発光部12は、少なくとも1つの発光素子を有する。発光素子は発光する。すなわち、光を発生させる。発光素子は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。発光素子がLEDである場合、第1発光部12は、LEDに直流電流を供給する電源回路を更に含む。電源回路が発光素子に直流電流を供給することにより、発光素子が発光する。
本実施形態では、第1発光部12は、互いに光色が異なる光を発生する2色の発光素子と、各色の発光素子に供給する直流電流を個別に生成する2つの電源回路とを含む。例えば、第1発光部12は、発光色が異なる2種類のLEDを含む。2種類のLEDは、例えば、相関色温度が比較的高いLEDと、相関色温度が比較的低いLEDとを含む。相関色温度が比較的高いLEDは、例えば5000ケルビンの光を出射する。相関色温度が比較的低いLEDは、例えば2500ケルビンの光を出射する。なお、第1発光部12は、3種類以上のLEDを含んでもよい。3種類以上のLEDは、例えば、発光色が異なる3種類のLEDを含む。発光色が異なる3種類のLEDは、例えば、赤色の光を出射するLEDと、緑色の光を出射するLEDと、青色の光を出射するLEDとを含んでもよい。
切替部14は、第1照明器具1を消灯状態から点灯状態に遷移させる。また、切替部14は、第1照明器具1を点灯状態から消灯状態に遷移させる。本実施形態において、切替部14は更に、第1光L1(図1)の光量及び光色を変化させる。具体的には、切替部14は、図1を参照して説明したオンオフスイッチ141、調光ボタン142、及び調色ボタン143を含む。
第1制御部13は、例えば、マイクロコンピュータを含む。第1制御部13は、制御装置と、記憶装置とを含んでもよい。制御装置は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような集積回路を有してもよい。記憶装置は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶装置は、半導体メモリとして、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を有してもよい。
第1制御部13は、第1通信部11、第1発光部12、及び切替部14を制御する。第1制御部13は、切替部14の動作に応じて、第1状態遷移信号、第2状態遷移信号、第3状態遷移信号、又は第4状態遷移信号を生成し、第1通信部11に第1状態遷移信号、第2状態遷移信号、第3状態遷移信号、又は第4状態遷移信号を送信させる。
詳しくは、第1制御部13は、第1照明器具1が消灯状態であるときにオンオフスイッチ141が操作されると、第1発光部12から第1光L1(図1)を発生させる。例えば、第1制御部13は、2つの電源回路にそれぞれ入力する各PWM信号(パルス幅変調信号;Pulse Width Modulation信号)を生成する。PWM信号は電源回路を駆動させ、電源回路からLEDに直流電圧を供給させる。この結果、第1発光部12から第1光L1が発生する。更に、第1制御部13は、第1照明器具1が消灯状態であるときにオンオフスイッチ141が操作されると、第1状態遷移信号を生成して、第1通信部11に第1状態遷移信号を送信させる。
また、第1制御部13は、第1照明器具1が点灯状態であるときに調光ボタン142が操作されると、第1発光部12を制御して第1光L1(図1)の光量を変化させる。
例えば、第1制御部13は、調光ボタン142の操作に応じて各PWM信号のデューティ比を変化させる。このとき、第1制御部13は、各色の光量の比率が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、第1光L1の光量が変化する。
更に、第1制御部13は、第1照明器具1が点灯状態であるときに調光ボタン142が操作されると、変化後の第1光L1の光量を示す第2状態遷移信号を生成して、第1通信部11に第2状態遷移信号を送信させる。なお、調光率が大きくなると光量が増加し、調光率が小さくなると光量が減少する。
第1制御部13は、第1照明器具1が点灯状態であるときに調色ボタン143が操作されると、第1発光部12を制御して第1光L1(図1)の光色を変化させる。
例えば、第1制御部13は、調色ボタン143の操作に応じて各PWM信号のデューティ比を変化させる。このとき、第1制御部13は、各色の光量の合計が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、第1光L1の光色が変化する。
更に、第1制御部13は、第1照明器具1が点灯状態であるときに調色ボタン143が操作されると、変化後の第1光L1の光色を示す第3状態遷移信号を生成して、第1通信部11に第3状態遷移信号を送信させる。
第1制御部13は、第1照明器具1が点灯状態であるときにオンオフスイッチ141が操作されると、第1発光部12の発光を停止させる。例えば、第1制御部13は、電源回路の駆動を停止させる。この結果、LEDの発光が停止する。更に、第1制御部13は、第1照明器具1が点灯状態であるときにオンオフスイッチ141が操作されると、第4状態遷移信号を生成して、第1通信部11に第4状態遷移信号を送信させる。
続いて、図2を参照して、第2照明器具3を説明する。図2に示すように、第2照明器具3は、第2通信部31、第2発光部32、及び第2制御部33を備える。
第2通信部31は、同じ通信規格に準拠した通信機器と無線通信が可能である。例えば、第2通信部31は、ZigBeeやBluetoothのような近距離無線通信規格に準拠した無線通信を行う。第2通信部31は、例えば、無線LANアダプタを含む。第2通信部31は、第1通信部11(第1照明器具1)から第1状態遷移信号~第4状態遷移信号を受信する。
なお、第1通信部11と第2通信部31とがZigBeeに準拠した無線通信を行う場合、第1通信部11と第2通信部31とにそれぞれ固有の識別情報(アドレス)が割り当てられる。第1通信部11は、第2通信部31に送信する信号に第2通信部31の識別情報を搬送させる。第2通信部31は、自身の識別情報を搬送する信号を受信する。
第1通信部11と第2通信部31とがBluetoothに準拠した無線通信を行う場合、第1通信部11と第2通信部31とをペアリングさせることにより、第1通信部11と第2通信部31との間の通信が可能になる。具体的には、第1通信部11と第2通信部31との間で、乱数で生成された共有秘密情報(リンクキー)が交換される。リンクキーの交換後、第1通信部11と第2通信部31との間の通信は、交換したリンクキーから生成されるセッション・キーで暗号化される。
第2発光部32は、第2光L2(図1)を発生させる。第2発光部32は、少なくとも1つの発光素子を有する。発光素子は、例えば、LEDである。発光素子がLEDである場合、第2発光部32は、LEDに直流電流を供給する電源回路を更に含む。
本実施形態では、第2発光部32は、互いに光色が異なる光を発生する2色の発光素子と、各色の発光素子に供給する直流電流を個別に生成する2つの電源回路とを含む。例えば、第2発光部32は、発光色が異なる2種類のLEDを含む。なお、第2発光部32は、3種類以上のLEDを含んでもよい。3種類以上のLEDは、例えば、発光色が異なる3種類のLEDを含む。
第2制御部33は、例えば、マイクロコンピュータを含む。第2制御部33は、制御装置と、記憶装置とを含んでもよい。制御装置は、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。あるいは、FPGA又はASICのような集積回路を有してもよい。記憶装置は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶装置は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROMを有してもよい。
第2制御部33は、第2通信部31及び第2発光部32を制御する。例えば、第2制御部33は、第2発光部32の2つの電源回路にそれぞれ入力する各PWM信号を生成する。PWM信号は電源回路を駆動させ、電源回路からLEDに直流電圧を供給させる。この結果、第2発光部32から第2光L2が発生する。本実施形態において、第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号、第2状態遷移信号、第3状態遷移信号、又は第4状態遷移信号を受信すると、受信した第1状態遷移信号、第2状態遷移信号、第3状態遷移信号、又は第4状態遷移信号に基づいて第2発光部32を制御する。
詳しくは、第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、第2発光部32を制御して第2光L2の光量を減少させる。具体的には、第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、各PWM信号のデューティ比を変化させる。このとき、第2制御部33は、各色の光量の比率が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、第2光L2の光量が変化する。例えば、第2制御部33は、各色の調光率を100%から60%に変化させる。
第2制御部33は、第2通信部31が第2状態遷移信号を受信すると、第2発光部32を制御して第2光L2の光量を変化させる。具体的には、第2制御部33は、各PWM信号のデューティ比を、変化後の第1光L1の光量に応じて変化させる。このとき、第2制御部33は、各色の光量の比率が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、第2光L2の光量が変化する。例えば、第2制御部33は、第1光L1の光量が増加すると、各色の調光率を小さくして第2光L2の光量を減少させる。一方、第1光L1の光量が減少すると、各色の調光率を大きくして第2光L2の光量を増加させる。
第2制御部33は、第2通信部31が第3状態遷移信号を受信すると、第2発光部32を制御して第2光L2の光色を変化させる。具体的には、第2制御部33は、各PWM信号のデューティ比を、変化後の第1光L1の光色に応じて変化させる。このとき、第2制御部33は、各色の光量の合計が一定で保持されるように各PWM信号のデューティ比を変化させる。この結果、各色の調光率が変化して、第2光L2の光色が変化する。
例えば、第2制御部33は、第1光L1の光色が寒色系(例えば、昼白色)から暖色系(例えば、電球色)に変化すると、第2光L2の光色が寒色系(例えば、昼白色)から暖色系(例えば、電球色)に変化するように各PWM信号のデューティ比を変化させる。また、第2制御部33は、第1光L1の光色が暖色系(例えば、電球色)から寒色系(例えば、昼白色)に変化すると、第2光L2の光色が暖色系(例えば、電球色)から寒色系(例えば、昼白色)に変化するように各PWM信号のデューティ比を変化させる。
第2制御部33は、第2通信部31が第4状態遷移信号を受信すると、第2発光部32を制御して第2光L2の光量を元の光量に戻す。あるいは、第2光L2の光量を元の光量に戻すとともに、第2光L2の光色を元の光色に戻す。すなわち、第2照明器具3の点灯状態を元の点灯状態に戻す。ここで、元の点灯状態は、第2照明器具3が第1状態遷移信号を受信する前の状態を示す。
具体的には、第2制御部33は、各PWM信号のデューティ比を元のデューティ比に戻す。この結果、各色の調光率が元の値に戻り、第2光L2の光量及び光色が元の状態に戻る。なお、元の点灯状態(元のデューティ比)は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信した際に、第2制御部33によって記憶される。あるいは、元の点灯状態は、第2制御部33に予め記憶されていてもよい。すなわち、元のデューティ比は、デフォルト値であってもよい。
本実施形態によれば、第1光L1の光量が増加すると第2光L2の光量が減少し、第1光L1の光量が減少すると第2光L2の光量が増加するので、照明システム100の消費電力を削減しつつ、第1照明器具1のユーザーP(図1)に与える光の明るさを安定させることができる。
また、本実施形態によれば、第1光L1の光色と第2光L2の光色とを合わせることができる。したがって、第1照明器具1のユーザーP(図1)に与える光の色を安定させることができる。
続いて、図2~図4を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図3は、第1制御部13及び第2制御部33による処理の流れを示すフロチャートである。
まず、図3を参照して、第1制御部13による処理の流れを説明する。図3に示すように、第1照明器具1が消灯状態である際にオンオフスイッチ141が操作されると、第1制御部13は、第1発光部12を発光させる(ステップS1)。また、第1制御部13は、第1通信部11を介して、第1状態遷移信号を第2照明器具3に送信する(ステップS2)。この結果、図3に示す第1制御部13の処理が終了する。
なお、図3に示す例において、第1照明器具1は、第1発光部12を発光させた後に第1状態遷移信号を第2照明器具3に送信したが、第1照明器具1は、第1状態遷移信号を第2照明器具3に送信した後に第1発光部12を発光させてもよい。
続いて、図3を参照して、第2制御部33による処理の流れを説明する。図3に示すように、第2照明器具3が点灯状態である際に第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、第2制御部33は、第2発光部32を制御して第2光L2の光量を減少させる(ステップS11)。この結果、図3に示す第2制御部33の処理が終了する。例えば、第2制御部33は、第2光L2の光量が所定の光量となるように第2発光部32を制御してもよい。所定の光量は、第2制御部33に予め記憶されている。
図4は、本実施形態の照明システム100を示す図である。詳しくは、図4の左図は、第1照明器具1が消灯状態である際の照明システム100を示す。図4の右図は、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移した際の照明システム100を示す。
図4に示す例では、第1照明器具1が消灯状態である際に、第2照明器具3は調光率100%で点灯しており、第2光L2の光色は昼白色である(左図)。図4に示すように、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移すると、第1光L1が発生する(右図)。図4に示す例では、第1照明器具1は調光率100%で点灯する。また、点灯時の第1光L1の光色は昼白色である。
一方、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移すると、第2照明器具3の調光率が小さくなり、第2光L2の光量が減少する(右図)。例えば、第2照明器具3の調光率は100%から60%に変化する。なお、図4に示す例では、第2光L2の光色は昼白色に保持される。
続いて、図2、図5及び図6を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図5は、第1制御部13及び第2制御部33による別の処理の流れを示すフロチャートである。
まず、図5を参照して、第1制御部13による処理の流れを説明する。図5に示すように、第1照明器具1が点灯状態である際に調光ボタン142が操作されると、第1制御部13は第1発光部12を制御して、第1光L1の光量を、調光ボタン142に対する操作に対応する光量に変化させる(ステップS21)。また、第1制御部13は、第1通信部11を介して、第2状態遷移信号を第2照明器具3に送信する(ステップS22)。この結果、図5に示す第1制御部13の処理が終了する。
なお、図5に示す例において、第1照明器具1は、第1光L1の光量を変化させた後に第2状態遷移信号を第2照明器具3に送信したが、第1照明器具1は、第2状態遷移信号を第2照明器具3に送信した後に第1光L1の光量を変化させてもよい。
続いて、図5を参照して、第2制御部33による処理の流れを説明する。図5に示すように、第2照明器具3が点灯状態である際に第2通信部31が第2状態遷移信号を受信すると、第2制御部33は、第1光L1の変化後の光量に基づいて第2発光部32を制御して、第2光L2の光量を変化させる(ステップS31)。この結果、図5に示す第2制御部33の処理が終了する。
具体的には、第2制御部33は、第1光L1の光量が減少した場合、第1光L1の光量の減少量に合わせて第2光L2の光量を増加させる。また、第2制御部33は、第1光L1の光量が増加した場合、第1光L1の光量の増加量に合わせて第2光L2の光量を減少させる。
図6は、本実施形態の照明システム100を示す図である。詳しくは、図6は、第1照明器具1の調光ボタン142が操作された後の照明システム100を示す。
図6に示す例では、調光ボタン142が操作されて第1照明器具1の調光率が100%から40%に変化している。したがって、第1光L1の光量は減少している。なお、第1光L1の光色は昼白色で保持されている。図6に示すように、第1照明器具1の調光率が変化すると、第2照明器具3の調光率が変化して、第2光L2の光量が変化する。例えば、第2照明器具3の調光率は60%から80%に変化する。なお、図6に示す例では、第2光L2の光色は昼白色に保持される。
続いて、図2、図7及び図8を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図7は、第1制御部13及び第2制御部33による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。
まず、図7を参照して、第1制御部13による処理の流れを説明する。図7に示すように、第1照明器具1が点灯状態である際に調色ボタン143が操作されると、第1制御部13は第1発光部12を制御して、第1光L1の光色を、調色ボタン143に対する操作に対応する光色に変化させる(ステップS41)。また、第1制御部13は、第1通信部11を介して、第3状態遷移信号を第2照明器具3に送信する(ステップS42)。この結果、図7に示す第1制御部13の処理が終了する。
なお、図7に示す例において、第1照明器具1は、第1光L1の光色を変化させた後に第3状態遷移信号を第2照明器具3に送信したが、第1照明器具1は、第3状態遷移信号を第2照明器具3に送信した後に第1光L1の光色を変化させてもよい。
続いて、図7を参照して、第2制御部33による処理の流れを説明する。図7に示すように、第2照明器具3が点灯状態である際に第2通信部31が第3状態遷移信号を受信すると、第2制御部33は、第1光L1の変化後の光色に基づいて、第2光L2の光色を変化させるか否かを決定する(ステップS51)。
本実施形態では、第2制御部33は、第2光L2の光色を第1光L1と同じ光色に変化させる。したがって、第1光L1の変化後の光色と第2光L2の現在の光色とが同じ光色である場合、第2制御部33は第2光L2の光色を変化させないことを決定し(ステップS51のNo)、図7に示す第2制御部33の処理を終了する。
一方、第1光L1の変化後の光色と第2光L2の現在の光色とが異なる光色である場合、第2制御部33は第2光L2の光色を変化させることを決定し(ステップS51のYes)、第1光L1の変化後の光色に基づいて第2発光部32を制御して、第2光L2の光色を変化させる(ステップS52)。この結果、図7に示す第2制御部33の処理が終了する。例えば、第2光L2の光色が昼白色である場合に第1光L1の光色が昼白色から電球色に変化すると、第2制御部33は、第2光L2の光色を昼白色から電球色に変化させる。
図8は、本実施形態の照明システム100を示す図である。詳しくは、図8は、第1照明器具1の調色ボタン143が操作された後の照明システム100を示す。
図8に示す例では、調色ボタン143が操作される前の段階において、第1光L1の光色及び第2光L2の光色は共に昼白色である。図8に示すように、調色ボタン143が操作されて第1光L1の光色が昼白色から電球色に変化すると、第2光L2の光色が昼白色から電球色に変化する。
続いて、図2、図9、及び図10を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図9は、第1制御部13及び第2制御部33による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。
まず、図9を参照して、第1制御部13による処理の流れを説明する。図9に示すように、第1照明器具1が点灯状態である際にオンオフスイッチ141が操作されると、第1制御部13は、第1発光部12による発光を停止させて、第1照明器具1を点灯状態から消灯状態に遷移させる(ステップS61)。また、第1制御部13は、第1通信部11を介して、第4状態遷移信号を第2照明器具3に送信する(ステップS62)。この結果、図9に示す第1制御部13の処理が終了する。
なお、図9に示す例において、第1照明器具1は、点灯状態から消灯状態に遷移した後に第4状態遷移信号を第2照明器具3に送信したが、第1照明器具1は、第4状態遷移信号を第2照明器具3に送信した後に、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。
続いて、図9を参照して、第2制御部33による処理の流れを説明する。図9に示すように、第2照明器具3が点灯状態である際に第2通信部31が第4状態遷移信号を受信すると、第2制御部33は、第2発光部32を制御して第2光L2の状態を元に戻す(ステップS71)。この結果、図9に示す第2制御部33の処理が終了する。具体的には、第2制御部33は、第2光L2の光量及び光色を元に戻す。ここで、元に戻すとは、例えば、第2照明器具3が第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信する前の状態に戻すことを示す。
図10は、本実施形態の照明システム100を示す図である。詳しくは、図10は、第1照明器具1が点灯状態から消灯状態に遷移した後の照明システム100を示す。
図10に示すように、第1照明器具1が点灯状態から消灯状態に遷移すると、第2光L2が元の状態に戻る。図10は、第2照明器具3の調光率が80%から100%に戻り、第2光L2の光色が電球色から昼白色に戻る場合を例示している。
以上、図1~図10を参照して本発明の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、第1照明器具1の状態の変化に応じて第2照明器具3の状態が変化する。したがって、ユーザーPは第1照明器具1の状態を変化させる前、あるいは変化させた後に、壁に設置されているコントロールパネル、又はリモートコントローラーを操作して第2照明器具3の状態を変化させる必要がない。よって、ユーザーPの利便性を向上させることができる。
更に、本実施形態によれば、第1照明器具1が点灯したことに応じて、第2照明器具3から出射される光(第2光L2)の光量が減少する。したがって、第2照明器具3の消費電力を削減して、照明システム100が消費する電力の増加を抑制することができる。
なお、本実施形態では、調光ボタン142の操作に応じて、第1光L1の光量が増加すると第2光L2の光量を減少させたが、第2制御部33は、第1光L1の光量が増加したことに応じて第2光L2の光量を増加させてもよい。同様に、本実施形態では、調光ボタン142の操作に応じて、第1光L1の光量が減少すると第2光L2の光量を増加させたが、第2制御部33は、第1光L1の光量が減少したことに応じて第2光L2の光量を減少させてもよい。
また、本実施形態では、調色ボタン143の操作に応じて、第2光L2の光色を第1光L1と同じ光色に変化させたが、第2制御部33は、調色ボタン143の操作に応じて、第2光L2の光色を第1光L1と異なる光色に変化させてもよい。
例えば、調色ボタン143の操作に応じて、第1光L1の光色が寒色系から暖色系に変化すると、第2制御部33は、第2光L2の光色を、第1光L1の光色とは異なる暖色系の光色に変化させてもよい。同様に、調色ボタン143の操作に応じて、第1光L1の光色が暖色系から寒色系に変化すると、第2制御部33は、第2光L2の光色を、第1光L1の光色とは異なる寒色系の光色に変化させてもよい。
あるいは、第2制御部33は、第1光L1の光色が寒色系から暖色系に変化したことに応じて、第2光L2の光色を暖色系から寒色系に変化させてもよい。同様に、第2制御部33は、第1光L1の光色が暖色系から寒色系に変化したことに応じて、第2光L2の光色を寒色系から暖色系に変化させてもよい。例えば、第2光L2の光色が電球色である際に第1光L1の光色が昼白色から電球色に変化した場合、第2制御部33は、第2光L2の光色を電球色から昼白色に変化させてもよい。
また、本実施形態において、第2照明器具3は、第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信すると、第2光L2の光量を減少させたが、第2照明器具3は、第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信すると、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。
また、本実施形態において、第2照明器具3の通信相手は予め定められているが、第2照明器具3の通信相手は予め定められていなくてもよい。例えば、第2通信部31は、受信した電波の電界強度を測定する機能を有してもよい。この場合、第2制御部33は、受信した電波の電界強度のうち、最も電界強度の大きい電波を発射した第1照明器具1との間で無線通信を行ってもよい。電界強度の大きさは第2照明器具3と第1照明器具1との間の距離に応じて変化し、第2照明器具3に最も近い第1照明器具1から受信する電波の電界強度が最も大きくなる。したがって、第2照明器具3は、第2照明器具3に最も近い第1照明器具1との間で無線通信を行うことができる。
また、本実施形態では、第2照明器具3は、点灯状態である際に第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信したが、消灯状態である際に第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信してもよい。この場合、第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、第2発光部32から第2光L2を発生させてもよい。つまり、第2照明器具3は、消灯状態である際に第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信すると、消灯状態から点灯状態に遷移してもよい。
また、本実施形態では、第2照明器具3は、第4状態遷移信号を受信すると元の状態に戻ったが、第2照明器具3は、第4状態遷移信号を受信すると、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。つまり、第2制御部33は、第2通信部31が第4状態遷移信号を受信すると、第2発光部32による発光を停止させてもよい。
また、本実施形態では、オンオフスイッチ141が操作されて第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移すると、第1照明器具1が第1状態遷移信号を送信し、その結果、第2照明器具3の状態が変化したが、第2照明器具3は、第1照明器具1との間で通信が開始されたことに応じて第2照明器具3の状態を遷移させてもよい。例えば、第2照明器具3(第2制御部33)は、第1通信部11と第2通信部31とがペアリングされたことに応じて、第2照明器具3の状態を遷移させてもよい。この場合、第1通信部11と第2通信部31との間でペアリングを成立させる信号が、第1状態遷移信号に相当する。
同様に、本実施形態では、オンオフスイッチ141が操作されて第1照明器具1が点灯状態から消灯状態に遷移すると、第1照明器具1が第4状態遷移信号を送信し、その結果、第2照明器具3の状態が変化したが、第2照明器具3は、第1照明器具1との間の通信が終了したことに応じて第2照明器具3の状態を遷移させてもよい。例えば、第2照明器具3(第2制御部33)は、第1通信部11と第2通信部31とのペアリングが解消されたことに応じて、第2照明器具3の状態を遷移させてもよい。この場合、第1通信部11と第2通信部31とのペアリングを解消させる信号が、第4状態遷移信号に相当する。
続いて、図11を参照して、本実施形態の照明システム100の第1変形例を説明する。図11は、第1変形例における第1照明器具1の構成を示すブロック図である。図11に示すように、第1照明器具1は、オンオフスイッチ141(図2)に替えて、人検知センサ144を備えてもよい。人検知センサ144は、人(ユーザーP)を検知する。人検知センサ144は、例えば、人感センサである。人感センサは、人などが放射する赤外線を検知して、人などを検知する。
具体的には、人検知センサ144は、人(ユーザーP)を検知したことに応じて、第1照明器具1を消灯状態から点灯状態に遷移させる信号を生成する。その結果、第1制御部13は、人検知センサ144が人(ユーザーP)を検知すると、第1発光部12を発光させる。また、第1制御部13は、人検知センサ144が人(ユーザーP)を検知すると、第1通信部11を介して第2照明器具3(図2)に第1状態遷移信号を送信する。
更に、人検知センサ144は、人(ユーザーP)を検知しなくなると、第1照明器具1を点灯状態から消灯状態に遷移させる信号を生成する。その結果、第1制御部13は、人検知センサ144が人(ユーザーP)を検知しなくなると、第1発光部12による発光を停止させる。また、第1制御部13は、人検知センサ144が人(ユーザーP)を検知しなくとなると、第1通信部11を介して第2照明器具3(図2)に第4状態遷移信号を送信する。
なお、照明システム100の第1変形例において、第1照明器具1は、オンオフスイッチ141(図2)に替えて人検知センサ144を備えたが、第1照明器具1は、オンオフスイッチ141(図2)に加えて人検知センサ144を備えてもよい。
続いて、図12を参照して、本実施形態の照明システム100の第2変形例を説明する。図12は、本実施形態の照明システム100の第2変形例の構成を示すブロック図である。
図2及び図11を参照して説明した照明システム100において、第1照明器具1と第2照明器具3とは直接通信を行ったが、第1照明器具1と第2照明器具3とは間接的に通信を行ってもよい。具体的には、図12に示すように、照明システム100は、中継器5を更に備えてもよい。中継器5は、第1通信部11との間で無線通信を行う。また、中継器5は、第2通信部31との間で無線通信を行う。したがって、第1通信部11と第2通信部31とは、中継器5を介して通信を行う。中継器5は、例えば、無線ルータ、ブリッジ、又は、スマートフォンのような情報処理端末であってもよい。
中継器5が無線ルータである場合、第1通信部11及び第2通信部31は、中継器5との間でWi-Fi規格に準拠した無線通信を行う。
中継器5がブリッジである場合、中継器5は、第1通信部11と第2通信部31との間で異なる通信規格に準拠した無線通信を行う。例えば、中継器5は、第1通信部11との間でWi-Fi規格に準拠した無線通信を行い、第2通信部31との間でZigBeeの規格に準拠した無線通信を行ってもよい。この場合、中継器5は、ZigBeeの規格に準拠した信号をWi-Fi規格に準拠した信号に変換し、Wi-Fi規格に準拠した信号をZigBeeの規格に準拠した信号に変換する。
中継器5が、スマートフォンのような情報処理端末である場合、中継器5(情報処理端末)は、専用のソフトウェアを記憶する。専用のソフトウェアは、第1照明器具1から受信した信号を第2照明器具3へ送信する処理の手順を規定する。例えば、中継器5は、第1照明器具1及び第2照明器具3との間で、Bluetooth規格に準拠した無線通信を行ってもよい。
[実施形態2]
続いて、図13から図26を参照して、本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移にすると、第1照明器具1と関連付けられた第2照明器具3の状態が変化することに加えて、第2照明器具3の周囲の他の第2照明器具3の状態も変化する点で実施形態1と異なる。
図13は、本実施形態の照明システム100の第1状態を示す図である。図13に示すように、照明システム100は、複数の第1照明器具1と、複数の第2照明器具3とを備える。第1状態では、全ての第1照明器具1が消灯しており、全ての第2照明器具3が調光率100%で点灯している。なお、本実施形態において、第1照明器具1と第2照明器具3とは同数であるが、第1照明器具1と第2照明器具3とは同数でなくてもよい。
各第1照明器具1は、自身に最も近い第2照明器具3と関連づけられる。例えば、複数の第1照明器具1は第1照明器具1-1及び第1照明器具1-2を含み、複数の第2照明器具3は第2照明器具3-1~第2照明器具3-14を含む。複数の第2照明器具3のうち、第1照明器具1-1に最も近い第2照明器具3は第2照明器具3-1であり、第1照明器具1-1と第2照明器具3-1とが関連付けられる。複数の第2照明器具3のうち、第1照明器具1-2に最も近い第2照明器具3は第2照明器具3-9であり、第1照明器具1-2と第2照明器具3-9とが関連付けられる。
また、第2照明器具3-1の周囲には、第2照明器具3-2~第2照明器具3-9が配置されており、第2照明器具3-9の周囲には、第2照明器具3-1、第2照明器具3-6、第2照明器具3-10、第2照明器具3-8、及び第2照明器具3-11~第2照明器具3-14が配置されている。したがって、第2照明器具3-1の周囲に配置されている他の第2照明器具3に含まれる第2照明器具3-9が、第1照明器具1-2に関連付けられている。
図14は、本実施形態の照明システム100の第2状態を示す図である。本実施形態では、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移すると、点灯した第1照明器具1に関連付けられている第2照明器具3の状態と、その第2照明器具3の周囲の他の第2照明器具3の状態とが変化する。本実施形態では、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移すると、点灯した第1照明器具1に関連付けられている第2照明器具3の調光率と、その第2照明器具3の周囲の他の第2照明器具3の調光率とが小さくなる。
例えば、図14に示すように、第2状態では、第1照明器具1-1が点灯しており、他の全ての第1照明器具1が消灯している。したがって、第1照明器具1-1に関連付けられた第2照明器具3-1の調光率が小さくなり、第2照明器具3-1から出射される光(第2光L2)の光量が減少する。また、第2照明器具3-1の周囲の第2照明器具3-2~第2照明器具3-9の調光率が小さくなり、第2照明器具3-2~第2照明器具3-9の各々から出射される光(第2光L2)の光量が減少する。なお、第2照明器具3-2~第2照明器具3-9はそれぞれ「第3照明器具」の一例である。また、第2照明器具3-2~第2照明器具3-9の各々から出射される光は「第3光」の一例である。
更に、本実施形態では、点灯した第1照明器具1に関連付けられている第2照明器具3よりも、その第2照明器具3の周囲の第2照明器具3の方が調光率がより小さくなる。したがって、第2照明器具3-2~第2照明器具3-9の各々から出射される光(第2光L2)の光量は、第2照明器具3-1から出射される光(第2光L2)の光量よりも減少している。図14に示す例では、第2照明器具3-1の調光率が100%から60%に変化し、第2照明器具3-2~第2照明器具3-9の調光率が100%から30%に変化している。なお、第1照明器具1-1は調光率100%で点灯している。
図15は、本実施形態の照明システム100の第3状態を示す図である。図15に示すように、第3状態では、第1照明器具1-1に加えて、第1照明器具1-2も点灯している(調光率100%)。
第1照明器具1-2に関連付けられている第2照明器具3-9は、第1照明器具1-1が点灯したことに応じて調光率30%(第2照明器具3-1よりも小さい調光率)で既に点灯している。この場合、第1照明器具1-2が消灯状態から点灯状態に遷移すると、第2照明器具3-9の調光率は、第2照明器具3-1(第1照明器具1-1に関連付けられている第2照明器具3)と同じ調光率になる。図15に示す例では、第2照明器具3-9の調光率は30%から60%に変化する。
また、第1照明器具1-2が消灯状態から点灯状態に遷移すると、第2照明器具3-9の周囲の他の第2照明器具3の調光率が、第2照明器具3-9の調光率よりも小さくなる。但し、第2照明器具3-9の周囲の他の第2照明器具3のうち、第2照明器具3-1は、点灯している第1照明器具1-1に関連付けられている。したがって、第2照明器具3-1の調光率は保持される。
第2照明器具3-9の周囲の他の第2照明器具3のうち、第2照明器具3-6及び第2照明器具3-8は、第2照明器具3-1の周囲に配置されている第2照明器具3に含まれる。そのため、第1照明器具1-1が点灯したことによって第2照明器具3-6及び第2照明器具3-8の調光率は既に小さくなっている。したがって、第2照明器具3-9の周囲の他の第2照明器具3のうち、第2照明器具3-1、第2照明器具3-6、及び第2照明器具3-8の調光率は保持され、それら以外の第2照明器具3の調光率が小さくなる。
図15に示す例では、第2照明器具3-1の調光率は60%に保持される。また、第2照明器具3-6及び第2照明器具3-8の調光率は30%に保持される。そして、第2照明器具3-10~第2照明器具3-14の調光率が100%から30%に変化する。
図16は、本実施形態の照明システム100の第4状態を示す図である。図16に示すように、第4状態では、第1照明器具1-1が消灯し、複数の第1照明器具1のうち第1照明器具1-2のみが点灯している。したがって、第1照明器具1-2に関連付けられている第2照明器具3-9の調光率と、第2照明器具3-9の周囲に配置されている第2照明器具3-1、第2照明器具3-6、第2照明器具3-10、第2照明器具3-8及び第2照明器具3-11~3-14の調光率とが他の第2照明器具3の調光率よりも小さくなる。また、第2照明器具3-9の周囲に配置されている第2照明器具3-1、第2照明器具3-6、第2照明器具3-10、第2照明器具3-8及び第2照明器具3-11~3-14の調光率が、第2照明器具3-9の調光率よりも小さくなる。
詳しくは、第1照明器具1-1に関連付けられている第2照明器具3-1は、第2照明器具3-9の周囲に配置されている他の第2照明器具3に含まれる。また、第2照明器具3-1の周囲に配置されている他の第2照明器具3のうち、第2照明器具3-9は、点灯している第1照明器具1-2に関連付けられた第2照明器具3であり、第2照明器具3-6及び第2照明器具3-8は、第2照明器具3-9の周囲に配置されている他の第2照明器具3に含まれる。よって、第1照明器具1-1が点灯状態から消灯状態に遷移しても、第2照明器具3-9、第2照明器具3-6、及び第2照明器具3-8の調光率は保持される。
一方、第1照明器具1-1に関連付けられている第2照明器具3-1の調光率は、第1照明器具1-1が点灯状態から消灯状態に遷移することによって小さくなる。図16に示す例では、第2照明器具3-1の調光率は60%から30%に変化する。また、第2照明器具3-1の周囲の第2照明器具3-2~第2照明器具3-9のうち、第2照明器具3-2~第2照明器具3-5及び第2照明器具3-7の調光率は、第1照明器具1-1が点灯状態から消灯状態に遷移したことに応じて元に戻る。具体的には、第2照明器具3-2~第2照明器具3-5及び第2照明器具3-7の調光率は30%から100%に変化する。
続いて、図17を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図17は、本実施形態の照明システム100の構成を示すブロック図である。詳しくは、図17は、第1照明器具1に関連付けられている第2照明器具3の構成と、その第2照明器具3の周囲に配置されている第2照明器具3の構成とを示す。以下、第1照明器具1を「マスタ照明器具1M」と記載し、第1照明器具1(マスタ照明器具1M)に関連付けられている第2照明器具3を「対応照明器具3MS」と記載する場合がある。また、対応照明器具3MSの周囲に配置されている第2照明器具3を「周辺照明器具3S」と記載する場合がある。周辺照明器具3Sは「第3照明器具」の一例であり、周辺照明器具3Sから出射される光は「第3光」の一例である。なお、第1照明器具1(マスタ照明器具1M)の構成は実施形態1と同様であるため、ここでの詳しい説明は割愛する。
本実施形態において、マスタ照明器具1Mは、実施形態1と同様に、消灯状態から点灯状態に遷移すると第1状態遷移信号を対応照明器具3MSに送信する。また、マスタ照明器具1Mは、点灯状態から消灯状態に遷移すると、実施形態1と同様に第4状態遷移信号を対応照明器具3MSに送信する。
対応照明器具3MSは、図2を参照して説明したように、第2通信部31と、第2発光部32と、第2制御部33とを備える。以下、対応照明器具3MSの第2通信部31、第2発光部32及び第2制御部33をそれぞれ「第2通信部31MS」、「第2発光部32MS」及び「第2制御部33MS」と記載する場合がある。
第2通信部31MSは、マスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号と第4状態遷移信号とを受信する。更に、第2通信部31MSは、周辺照明器具3Sに第1指令信号と第2指令信号とを送信する。第1指令信号は、周辺照明器具3Sから出射される光の光量を、対応照明器具3MSから出射される光の光量よりも低減させる指令を示す。第2指令信号は、周辺照明器具3Sの点灯状態を元の状態に戻す指令を示す。例えば、元の状態は、調光率100%で昼白色の光を発生する状態を示す。例えば、第1指令信号は、周辺照明器具3Sの調光率を所定の値に設定する指令を示してもよい。ここで、所定の値は、第2制御部33MSに予め記憶されている。所定の値は、例えば30%である。あるいは、第1指令信号は、対応照明器具3MSの現在の光量又は調光率を示してもよい。
第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSを制御して、第2発光部32MSから発生する光の光量を減少させる。具体的には、第2制御部33MSは、調光率を小さくして、第2発光部32MSから発生する光の光量を減少させる。例えば、第2制御部33MSは、調光率を100%から60%に変化させる。
更に、第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信すると、第2通信部31MSを介して周辺照明器具3Sに第1指令信号を送信する。
第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第4状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSを制御して、第2発光部32MSから発生する光の光量を元の状態に戻す。ここで、元の状態は、具体的には、マスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信する前の状態を示す。例えば、第2制御部33MSは、第4状態遷移信号を受信した後、調光率を100%に設定する。
更に、第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第4状態遷移信号を受信すると、第2通信部31MSを介して周辺照明器具3Sに第2指令信号を送信する。
周辺照明器具3Sは、図2を参照して説明したように、第2通信部31と、第2発光部32と、第2制御部33とを備える。以下、周辺照明器具3Sの第2通信部31、第2発光部32及び第2制御部33をそれぞれ「第2通信部31S」、「第2発光部32S」及び「第2制御部33S」と記載する場合がある。
第2通信部31Sは、対応照明器具3MSから第1指令信号及び第2指令信号を受信する。詳しくは、第2通信部31MSと第2通信部31Sとは、例えばZigBeeのような近距離無線通信規格に準拠した無線通信を行う。なお、第2通信部31MSと第2通信部31Sとは、図12を参照して説明した構成と同様に、中継器を介して通信を行ってもよい。
第2制御部33Sは、第2通信部31Sが第1指令信号を受信すると、第2発光部32Sを制御して、第2発光部32Sから発生する光の光量を、第2発光部32MS(対応照明器具3MS)から発生する光の光量よりも低減させる。例えば、第1状態遷移信号によって対応照明器具3MSの調光率が100%から60%に変化した場合、第2制御部33Sは、第1指令信号に基づいて周辺照明器具3Sの調光率を100%から30%に変更する。
第2制御部33Sは、第2通信部31Sが第2指令信号を受信すると、第2発光部32Sを制御して、第2発光部32Sから発生する光の光量を元の状態に戻す。ここで、元の状態は、具体的には、対応照明器具3MSから第1指令信号を受信する前の状態を示す。例えば、第2制御部33Sは、第2指令信号を受信した後、調光率を100%に設定する。
続いて、図18を参照して、第1状態遷移信号及び第1指令信号を説明する。図18は、第1状態遷移信号及び第1指令信号を示す図である。まず、図18を参照して、第1状態遷移信号を説明する。
図18に示すように、第1状態遷移信号は、識別情報DA1と、状態遷移情報DA2とを搬送する。識別情報DA1は、第1状態遷移信号の送信先の第2照明器具3に割り当てられている識別情報を示す。すなわち、識別情報DA1は、対応照明器具3MSに割り当てられている識別情報を示す。状態遷移情報DA2は、マスタ照明器具1Mが消灯状態から点灯状態に遷移したことを示す。
続いて、図18を参照して、第1指令信号を説明する。図18に示すように、第1指令信号は、識別情報DA3と、指令内容DA4とを搬送する。識別情報DA3は、第1指令信号の送信先の第2照明器具3に割り当てられている識別情報を示す。すなわち、識別情報DA3は、周辺照明器具3Sに割り当てられている識別情報を示す。指令内容DA4は、周辺照明器具3Sの光の光量を対応照明器具3MSの光の光量よりも低減させる指令を示す。例えば、指令内容DA4は、周辺照明器具3Sの調光率を所定の調光率に設定する指令を示す。あるいは、指令内容DA4は、対応照明器具3MSの現在の光量又は調光率を示してもよい。
なお、図示しないが、第4状態遷移信号も、第1状態遷移信号と同様に、識別情報DA1と状態遷移情報DA2とを搬送する。第4状態遷移信号の識別情報DA1は、第1状態遷移信号と同様に、第4状態遷移信号の送信先の第2照明器具3に割り当てられている識別情報を示す。第4状態遷移信号の状態遷移情報DA2は、マスタ照明器具1Mが点灯状態から消灯状態に遷移したことを示す。
また、図示しないが、第2指令信号も、第1指令信号と同様に、識別情報DA3と指令内容DA4とを搬送する。第2指令信号の識別情報DA3は、第1指令信号と同様に、第2指令信号の送信先の第2照明器具3に割り当てられている識別情報を示す。第2指令信号の指令内容DA4は、周辺照明器具3Sの光の光量を元に戻す指令を示す。
続いて、図19~図21を参照して、第2照明器具3を説明する。図19は、第2照明器具3の第2制御部33が記憶している第1テーブル情報T1を示す図である。図19に示すように、第1テーブル情報T1は、マスタ照明器具1Mの識別情報TAと、周辺照明器具3Sの識別情報TBとを含む。
第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、第1状態遷移信号から識別情報DA1を抽出する。そして、第1テーブル情報T1を参照して、抽出した識別情報DA1と識別情報TAとが一致しているか否かを判定する。第2制御部33は、抽出した識別情報DA1と識別情報TAとが一致している場合、第1状態遷移信号に基づいて、第2発光部32の制御と、第1指令信号の送信とを実行する。
同様に、第2制御部33は、第2通信部31が第4状態遷移信号を受信すると、第4状態遷移信号から識別情報DA1を抽出する。そして、第1テーブル情報T1を参照して、抽出した識別情報DA1と識別情報TAとが一致しているか否かを判定する。第2制御部33は、抽出した識別情報DA1と識別情報TAとが一致している場合、第4状態遷移信号に基づいて、第2発光部32の制御と、第2指令信号の送信とを実行する。
第2制御部33は、第1指令信号を生成する際に、第1指令信号に搬送させる識別情報DA3を第1テーブル情報T1から読み出す。同様に、第2制御部33は、第2指令信号を生成する際に、第2指令信号に搬送させる識別情報DA3を第1テーブル情報T1の識別情報TBから読み出す。
図20は、第2照明器具3の第2制御部33が記憶している第2テーブル情報T2を示す図である。図21は、第2照明器具3の第2制御部33が記憶している第3テーブル情報T3を示す図である。
図20に示すように、第2テーブル情報T2は、第1状態遷移信号、第1指令信号、第4状態遷移信号、及び第2指令信号のそれぞれの優先順位TC1~TC4を示す。
具体的には、第1状態遷移信号の優先順位TC1は第1位である。したがって、第1状態遷移信号は、第4状態遷移信号、第1指令信号、及び第2指令信号よりも優先される。第1指令信号の優先順位TC2は第2位であり、第4状態遷移信号及び第2指令信号よりも優先される。第4状態遷移信号の優先順位TC3は第3位である。同様に、第2指令信号の優先順位TC4は第3位である。
図21に示すように、第3テーブル情報T3は、第1フラグ情報TF1と、第2フラグ情報TF2とを含む。第1フラグ情報TF1は、第1状態遷移信号を受信したか否かを示す。第2フラグ情報TF2は、第1指令信号を受信したか否かを示す。
本実施形態では、第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、第1フラグ情報TF1を「0」から「1」に遷移させる。また、第2制御部33は、第2通信部31が第4状態遷移信号を受信すると、第1フラグ情報TF1を「1」から「0」に遷移させる。同様に、第2制御部33は、第2通信部31が第1指令信号を受信すると、第2フラグ情報TF2を「0」から「1」に遷移させる。また、第2制御部33は、第2通信部31が第2指令信号を受信すると、第2フラグ情報TF2を「1」から「0」に遷移させる。
図13~図16を参照して説明したように、対応照明器具3MSは、他の対応照明器具3MSの周辺照明器具3Sに含まれる場合がある。また、周辺照明器具3Sは、他のマスタ照明器具1Mの対応照明器具3MSである場合があり、他の対応照明器具3MSの周辺照明器具3Sに含まれる場合もある。
図20を参照して説明したように、第1状態遷移信号の優先順位TC1は第1位であるため、第2制御部33は、第2通信部31が第1状態遷移信号を受信すると、第2フラグ情報TF2が「1」を示す場合であっても、第1状態遷移信号に基づいて第2発光部32を制御する。
第2制御部33は、第2通信部31が第4状態遷移信号を受信すると、第2フラグ情報TF2が「1」であるか「0」であるかを判定する。換言すると、第4状態遷移信号を受信する前に第1指令信号を受信しているか否かを判定する。図20を参照して説明したように、第1指令信号の優先順位TC2は第4状態遷移信号の優先順位TC3よりも高いため、第2フラグ情報TF2が「1」を示す場合、第2制御部33は、第4状態遷移信号を受信しても、第2発光部32から発生する光の光量を元の状態に戻さず、現在の光の光量を維持させる。一方、第2フラグ情報TF2が「0」を示す場合、第2制御部33は、第4状態遷移信号に基づいて、第2発光部32から発生する光の光量を元の状態に戻す。
第2制御部33は、第2通信部31が第1指令信号を受信すると、第1フラグ情報TF1が「1」であるか「0」であるかを判定する。換言すると、第1指令信号を受信する前に第1状態遷移信号を受信しているか否かを判定する。図20を参照して説明したように、第1状態遷移信号の優先順位TC1は第1指令信号の優先順位TC2よりも高いため、第1フラグ情報TF1が「1」を示す場合、第2制御部33は、第1指令信号を受信しても、第2発光部32から発生する光の光量を変化させない。一方、第1フラグ情報TF1が「0」を示す場合、第2制御部33は、第1指令信号に基づいて、第2発光部32から発生する光の光量を低減させる。
第2制御部33は、第2通信部31が第2指令信号を受信すると、第1フラグ情報TF1が「1」であるか「0」であるかを判定する。換言すると、第2指令信号を受信する前に第1状態遷移信号を受信しているか否かを判定する。図20を参照して説明したように、第1状態遷移信号の優先順位TC1は第2指令信号の優先順位TC4よりも高いため、第1フラグ情報TF1が「1」を示す場合、第2制御部33は、第2指令信号を受信しても、第2発光部32から発生する光の光量を元の状態に戻さず、現在の光の光量を維持させる。一方、第1フラグ情報TF1が「0」を示す場合、第2制御部33は、第2指令信号に基づいて、第2発光部32から発生する光の光量を元の状態に戻す。
続いて、図17~図22を参照して、対応照明器具3MSの第2制御部33MSが実行する処理の流れを説明する。図22は、対応照明器具3MSの第2制御部33MSによる処理の流れを示すフロチャートである。図22に示す処理は、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信したことによって開始する。
図22に示すように、第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信すると、第2通信部31MSを介して周辺照明器具3Sに第1指令信号を送信する(ステップS101)。また、第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSを制御して、第2発光部32MSから発生する光の光量を減少させる(ステップS102)。この結果、図22に示す処理が終了する。
なお、図22に示す例において、対応照明器具3MSは、第1指令信号を送信した後に光量を減少させたが、対応照明器具3MSは、光量を減少させた後に第1指令信号を送信してもよい。
続いて、図17~図21及び図23を参照して、対応照明器具3MSの第2制御部33MSが実行する別の処理の流れを説明する。図23は、対応照明器具3MSの第2制御部33MSによる別の処理の流れを示すフロチャートである。図23に示す処理は、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第4状態遷移信号を受信したことによって開始する。
図23に示すように、第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第4状態遷移信号を受信すると、第2通信部31MSを介して周辺照明器具3Sに第2指令信号を送信する(ステップS201)。また、第2制御部33MSは、第2通信部31MSがマスタ照明器具1Mから第4状態遷移信号を受信すると、第2フラグがONであるか否か(第2フラグ情報TF2が「1」であるか否か)を判定する(ステップS202)。
第2制御部33MSは、第2フラグがONであると判定すると(ステップS202のYes)、現在の光の光量を維持して、図23に示す処理を終了する。一方、第2フラグがONでないと判定すると(ステップS202のNo)、第2制御部33MSは、第4状態遷移信号に基づいて、第2発光部32MSから発生する光の光量を元の状態に戻す(ステップS203)。この結果、図23に示す処理が終了する。
なお、図23に示す例において、対応照明器具3MSは、第2指令信号を送信した後に第2フラグがONであるか否かを判定したが、対応照明器具3MSは、第2フラグがONであるか否かを判定した後に第2指令信号を送信してもよい。
続いて、図17~図21及び図24を参照して、第2照明器具3の第2制御部33が実行する更に別の処理の流れを説明する。図24は、第2照明器具3の第2制御部33による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。図24に示す処理は、第2通信部31が対応照明器具3MSから第1指令信号を受信したことによって開始する。
図24に示すように、第2制御部33は、第2通信部31が対応照明器具3MSから第1指令信号を受信すると、第1フラグがONであるか否か(第1フラグ情報TF1が「1」であるか否か)を判定する(ステップS301)。
第2制御部33は、第1フラグがONであると判定すると(ステップS301のYes)、現在の光の光量を維持して、図24に示す処理を終了する。一方、第1フラグがONでないと判定すると(ステップS301のNo)、第2制御部33は、第1指令信号に基づいて、第2発光部32から発生する光の光量を低減させる(ステップS302)。この結果、図24に示す処理が終了する。
続いて、図17~図21及び図25を参照して、第2照明器具3の第2制御部33が実行する更に別の処理の流れを説明する。図25は、第2照明器具3の第2制御部33による更に別の処理の流れを示すフロチャートである。図25に示す処理は、第2通信部31が対応照明器具3MSから第2指令信号を受信したことによって開始する。
図25に示すように、第2制御部33は、第2通信部31が対応照明器具3MSから第2指令信号を受信すると、第1フラグがONであるか否か(第1フラグ情報TF1が「1」であるか否か)を判定する(ステップS401)。
第2制御部33は、第1フラグがONであると判定すると(ステップS401のYes)、現在の光の光量を維持して、図25に示す処理を終了する。一方、第1フラグがONでないと判定すると(ステップS401のNo)、第2制御部33は、第2指令信号に基づいて、第2発光部32から発生する光の光量を元の状態に戻す(ステップS402)。この結果、図25に示す処理が終了する。
以上、図13から図25を参照して、本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、マスタ照明器具1Mの状態の変化に応じて対応照明器具3MS及び周辺照明器具3Sの状態が変化する。したがって、ユーザーPはマスタ照明器具1Mの状態を変化させる前、あるいは変化させた後に、壁に設置されているコントロールパネル、又はリモートコントローラーを操作して第2照明器具3の状態を変化させる必要がない。よって、ユーザーPの利便性を向上させることができる。
更に、本実施形態によれば、マスタ照明器具1Mが点灯したことに応じて、対応照明器具3MSから出射される光(第2光)の光量と、周辺照明器具3Sから出射される光(第3光)の光量とが減少する。したがって、第2照明器具3の消費電力を削減して、照明システム100が消費する電力の増加を抑制することができる。
更に、本実施形態によれば、マスタ照明器具1Mに最も近い第2照明器具3(対応照明器具3MS)を周辺照明器具3Sよりも明るくできるので、マスタ照明器具1MのユーザーPに十分な明るさを提供することができる。また、周辺照明器具3Sからも光を発生させるので、周辺照明器具3Sを消灯させる場合と比べて、ユーザーPの周りに暗い領域が発生しない。よって、ユーザーPの安全性を確保することができる。
なお、本実施形態では、周辺照明器具3Sの光量が対応照明器具3MSの光量よりも小さくなったが、周辺照明器具3Sの光量は、対応照明器具3MSの光量と同じ光量であってもよい。つまり、第1指令信号は、第3光の光量を第2光量と同等の光量に変化させる指令内容を示してもよい。
また、本実施形態において、第1指令信号は周辺照明器具3Sの光の光量を変化させる指令のみ示したが、第1指令信号は、周辺照明器具3Sの光の光色を変化させる指令を更に示してもよい。この場合、第2制御部33Sは、第1指令信号に基づいて、第2発光部32Sから発生する光の光量及び光色を変化させる。例えば、第2制御部33Sは、第2発光部32Sから発生する光の光色を昼白色から電球色に変化させてもよい。
また、本実施形態において、対応照明器具3MS及び周辺照明器具3Sは、対応照明器具3MSが第1照明器具1(マスタ照明器具1M)から第1状態遷移信号を受信すると光量を減少させたが、対応照明器具3MS及び周辺照明器具3Sは、対応照明器具3MSが第1照明器具1(マスタ照明器具1M)から第1状態遷移信号を受信すると、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。
また、本実施形態では、対応照明器具3MSは、点灯状態である際にマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信したが、消灯状態である際にマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信してもよい。この場合、第2制御部33MSは、第2通信部31MSが第1状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSから第2光を発生させてもよい。つまり、対応照明器具3MSは、消灯状態である際にマスタ照明器具1Mから第1状態遷移信号を受信すると、消灯状態から点灯状態に遷移してもよい。
また、本実施形態では、周辺照明器具3Sは、点灯状態である際に対応照明器具3MSから第1指令信号を受信したが、消灯状態である際に対応照明器具3MSから第1指令信号を受信してもよい。この場合、第2制御部33Sは、第2通信部31Sが第1指令信号を受信すると、第2発光部32Sから第3光を発生させてもよい。つまり、周辺照明器具3Sは、消灯状態である際に対応照明器具3MSから第1指令信号を受信すると、消灯状態から点灯状態に遷移してもよい。
また、本実施形態では、対応照明器具3MSは、第4状態遷移信号を受信すると、第2フラグがONで無い場合に元の状態に戻ったが、対応照明器具3MSは、第2フラグがONで無い場合に第4状態遷移信号を受信すると、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。つまり、第2制御部33MSは、第2発光部32MSによる発光を停止させてもよい。
また、本実施形態では、周辺照明器具3Sは、第2指令信号を受信すると、第1フラグがONで無い場合に元の状態に戻ったが、周辺照明器具3Sは、第1フラグがONで無い場合に第2指令信号を受信すると、点灯状態から消灯状態に遷移してもよい。つまり、第2制御部33Sは、第2発光部32Sによる発光を停止させてもよい。
続いて、図26を参照して、本実施形態の照明システム100の変形例を説明する。図26は、本実施形態の照明システム100の変形例の構成を示すブロック図である。図26に示す変形例において、第1照明器具1の切替部14は、人検知センサ144を更に含む。また、第1通信部11は、第5状態遷移信号と第6状態遷移信号とを対応照明器具3MSに更に送信する。
詳しくは、第1制御部13は、マスタ照明器具1Mが点灯している際に人検知センサ144が人を検知しなくなると、第1通信部11を介して対応照明器具3MSに第5状態遷移信号を送信する。第5状態遷移信号は、マスタ照明器具1Mが点灯している際に人検知センサ144が人を検知しなくなったことを示す。
第2制御部33MSは、第2通信部31MSが第5状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSを制御して、第2発光部32MSから発生する光の光量を減少させる。例えば、第2制御部33MSは、調光率を60%から30%に変化させてもよい。
第1制御部13は、マスタ照明器具1Mが点灯している状態で、人検知センサ144が人を検知しなくなった後に人検知センサ144が人を再度検知すると、第1通信部11を介して対応照明器具3MSに第6状態遷移信号を送信する。第6状態遷移信号は、マスタ照明器具1Mが点灯している状態で、人検知センサ144が人を検知しなくなった後に人検知センサ144が人を再度検知したことを示す。
第2制御部33MSは、第2通信部31MSが第6状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSを制御して、第2発光部32MSから発生する光の光量を増加させる。例えば、第2制御部33MSは、調光率を30%から60%に変化させてもよい。
図26に示す変形例によれば、マスタ照明器具1MからユーザーPが一時的に離れても、マスタ照明器具1Mの周りに暗い領域が発生しない。よって、ユーザーPの安全性を確保しつつ、照明システム100の消費電力を更に削減することができる。
なお、第2制御部33MSは、第2通信部31MSが第5状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSから発生する光の光量を増加させてもよい。例えば、第2制御部33MSは、調光率を60%から100%に変化させてもよい。
また、第2制御部33MSは、第2通信部31MSが第6状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSから発生する光の光量を減少させてもよい。例えば、第2制御部33MSは、調光率を100%から60%に変化させてもよい。
あるいは、第2制御部33MSは、第2通信部31MSが第5状態遷移信号を受信すると、第2発光部32MSによる発光を停止させてもよい。また、対応照明器具3MSが消灯している際に第2通信部31MSが第6状態遷移信号を受信すると、第2制御部33MSは、第2発光部32MSによる発光を開始させてもよい。
[実施形態3]
続いて、図27から図29を参照して、本発明の実施形態3について説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態3は、第1照明器具1の灯具本体21の傾斜角度θが変化することによって、第2照明器具3から出射される光の光量が変化する点で実施形態1、2と異なる。
図27は、本実施形態の照明システム100を示す図である。図27に示すように、第1照明器具1は、傾斜センサ15と、灯具本体21と、アーム部22と、土台部23とを備える。
土台部23は、設置面に設置される。設置面は、例えば、机DEの上面である。土台部23は、アーム部22を支持する。アーム部22は、屈曲自在な棒状の部材であり、アーム部22の基端が土台部23に連結している。例えば、アーム部22は、複数の棒状部材と、少なくとも1つの関節部材とを有してもよい。この場合、関節部材に2本の棒状部材が連結する。2本の棒状部材は、例えば関節部材を中心に鉛直面に沿って回転自在である。
灯具本体21は、光を出射する。つまり、灯具本体21には、図2に示す第1発光部12が設けられている。灯具本体21は、アーム部22の先端に連結している。灯具本体21は、例えばアーム部22の先端を中心に鉛直面に沿って回転自在であってもよい。
傾斜センサ15は、灯具本体21に設けられる。傾斜センサ15は、灯具本体21からユーザーPの顔に向かって光が出射されているか否かを検知する。具体的には、傾斜センサ15は、鉛直面VSに対する灯具本体21の傾斜角度θを検出する。傾斜センサ15は、鉛直面VSに対する光軸AXの傾斜角度を検出してもよい。ここで、光軸AXは、灯具本体21から出射する光の光軸を示す。傾斜センサ15は、例えば、静電容量式の傾斜センサであってもよい。あるいは、傾斜センサ15はジャイロセンサであってもよい。以下、傾斜センサ15が検出する傾斜角度θを「傾斜角度θ」と記載する場合がある。
図27は、本実施形態の照明システム100の第1状態を示している。具体的には、図27は、第1照明器具1が点灯している状態を示している。したがって、実施形態1、2と同様に、第2照明器具3の光量は減少している。例えば、第1照明器具1が消灯状態から点灯状態に遷移することにより、第2照明器具3の調光率は100%から60%に変化する。また、第1状態では、傾斜角度θは90°未満である。なお、第2照明器具3は、図17を参照して説明した対応照明器具3MSであってもよい。
図28は、本実施形態の照明システム100の第2状態を示す図である。第2状態では、ユーザーPが、第1照明器具1によって自身の顔を照らしており、傾斜角度θが90°となっている。例えば、ユーザーPは、パーソナルコンピュータを用いてリモート会議を実施する際に、ビデオカメラで撮影している自身の顔が暗くなることを防ぐために、卓上ライトによって自身の顔を照らすことがある。ビデオカメラで撮影しているユーザーPの顔が暗くなるのは、環境照明から出射される光がユーザーPに対して逆光線となるためである。
本実施形態では、傾斜角度θが90°以上になると、第2照明器具3(環境照明)から出射される光の光量を更に減少させる。例えば、傾斜角度θが90°以上になると、第2照明器具3は調光率を60%から30%に変化させる。したがって、ユーザーPに対する逆光の光量を減らすことができる。よって、パーソナルコンピュータを用いてリモート会議を実施する際に、ビデオカメラで撮影しているユーザーPの顔が暗くなることを抑制することができる。
続いて、図29を参照して、本実施形態の照明システム100を説明する。図29は、本実施形態の照明システム100の構成を示すブロック図である。なお、第2照明器具3の構成は実施形態1と同様であるため、ここでの詳しい説明は割愛する。図29に示すように、本実施形態において、第1通信部11は、第7状態遷移信号と第8状態遷移信号とを第2照明器具3に送信する。
詳しくは、第1制御部13が、傾斜センサ15の出力に基づいて、傾斜角度θが90°以上であるか否かを判定する。第1制御部13は、傾斜角度θが90°以上であると判定すると、第1通信部11を介して第2照明器具3に第7状態遷移信号を送信する。第7状態遷移信号は、灯具本体21からユーザーPの顔に向かって光が出射されていることを示す。
第7状態遷移信号の送信後、第1制御部13は、傾斜角度θが90°未満であるか否かを判定する。第1制御部13は、傾斜角度θが90°未満であると判定すると、第1通信部11を介して第2照明器具3に第8状態遷移信号を送信する。第8状態遷移信号は、灯具本体21からユーザーPの顔に向かって光が出射されていないことを示す。
第2照明器具3は、第7状態遷移信号を受信すると、第2照明器具3から出射する光の光量を更に減少させる。例えば、第2照明器具3は、第7状態遷移信号を受信すると、調光率を60%から30%に変化させる。また、第2照明器具3は、第8状態遷移信号を受信すると、第2照明器具3から出射する光の光量を増加させる。例えば、第2照明器具3は、第8状態遷移信号を受信すると、調光率を30%から60%に変化させる。
以上、図27から図29を参照して、本発明の実施形態3を説明した。本実施形態によれば、灯具本体21からユーザーPの顔に向かって光が出射されている状態になると、第2照明器具3(環境照明)の光量が減少する。したがって、ユーザーPに対する逆光の光量を減らすことができる。よって、パーソナルコンピュータを用いてリモート会議を実施する際に、ビデオカメラで撮影しているユーザーPの顔が暗くなることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、傾斜センサ15は、鉛直面VSに対する灯具本体21の傾斜角度θを検出したが、傾斜センサ15は、水平面に対する灯具本体21の傾斜角度θを検出してもよい。この場合、第1照明器具1は、傾斜角度θが0°以上になると第7状態遷移信号を第2照明器具3に送信する。また、第1照明器具1は、傾斜角度θが0°以上になった後に0°より小さくなると、第8状態遷移信号を第2照明器具3に送信する。
[実施形態4]
続いて、図30及び図31を参照して、本発明の実施形態4について説明する。但し、実施形態1~3と異なる事項を説明し、実施形態1~3と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態4は、第1照明器具1が空気調和装置Eの風向を制御する点で実施形態1~3と異なる。
図30は、本実施形態の照明システム100を示す図である。図30に示すように、第1照明器具1は、空気調和装置Eの風向を制御する。詳しくは、空気調和装置Eは、暖められた空気を送風する機能と、冷やされた空気を送風する機能とを有する。第1照明器具1は、消灯状態から点灯状態に遷移すると、第1状態遷移信号を空気調和装置Eに送信する。その結果、空気調和装置Eから第1照明器具1に向かう気流Rが発生する。すなわち、気流Rが第1照明器具1に向かうように空気調和装置Eの風向が制御される。
図31は、本実施形態の照明システム100を示すブロック図である。なお、第1照明器具1の構成は実施形態1と同様であるため、ここでの詳しい説明は割愛する。図31に示すように、本実施形態において、第1照明器具1は、第1状態遷移信号と第4状態遷移信号とを空気調和装置Eに送信する。
空気調和装置Eは、通信部E1と、風向板駆動部E2と、風向板E3と、制御部E4とを備える。風向板E3は、暖房運転時に、暖められた空気を送風する向き(気流Rの向き)を制御する。また、風向板E3は、冷房運転時に、冷やされた空気を送風する向き(気流Rの向き)を制御する。具体的には、制御部E4が風向板駆動部E2を制御して風向板E3の姿勢を変化させることにより、気流Rの向きが制御される。
なお、空気調和装置Eは、一般的な空気調和装置と同様に、室内熱交換器と、室内ファンと、室外熱交換器と、膨張弁と、圧縮機と、切換弁とを備える。圧縮機は、冷媒を圧縮する。切換弁は、冷媒サイクルを、冷房運転サイクルと、暖房運転サイクルとの間で切り替える。具体的には、切換弁は、冷房運転時に、圧縮機によって圧縮された冷媒を室外熱交換器に送る。また、切換弁は、暖房運転時に、圧縮機によって圧縮された冷媒を室内熱交換器に送る。したがって、冷房運転サイクルでは、圧縮機、切換弁、室外熱交換器(凝縮器)、膨張弁、室内熱交換器(蒸発器)、切換弁、圧縮機の順に冷媒が循環する。この結果、室内熱交換器で吸収した室内の熱が室外熱交換器で室外に放出される。また、暖房運転サイクルでは、圧縮機、切換弁、室内熱交換器(凝縮器)、膨張弁、室外熱交換器(蒸発器)、切換弁、圧縮機の順に冷媒が循環する。この結果、室外熱交換器で吸収した室外の熱が室内熱交換器で室内に放出される。
通信部E1は、第1照明器具1から第1状態遷移信号と第4状態遷移信号とを受信する。通信部E1は、同じ通信規格に準拠した通信機器と無線通信が可能である。例えば、通信部E1は、ZigBeeやBluetoothのような近距離無線通信規格に準拠した無線通信を行う。通信部E1は、例えば、無線LANアダプタを含む。なお、通信部E1と第1照明器具1とは、図12を参照して説明した構成と同様に、中継器を介して通信を行ってもよい。
風向板駆動部E2は、風向板E3を駆動して、風向板E3の姿勢を変化させる。風向板駆動部E2は、例えば、動力源として、モータを含んでもよい。
制御部E4は、マイクロコンピュータを含む。制御部E4は、制御装置と、記憶装置とを含んでもよい。制御装置は、CPU又はMPUのようなプロセッサを有してもよい。記憶装置は、例えば、半導体メモリを有してもよい。記憶装置は、半導体メモリとして、ROM及びRAMを有してもよい。あるいは、記憶装置は、半導体メモリとして、フラッシュメモリ、EPROM、又はEEPROMを有してもよい。
制御部E4の記憶装置は、マッピング情報を記憶している。マッピング情報は、例えば、空気調和装置Eの位置と、第1照明器具1の位置とを示す。あるいは、マッピング情報は、空気調和装置Eに対する第1照明器具1の位置を示してもよい。第1照明器具1の位置は、第1照明器具1の識別情報に関連付けられて記憶される。
本実施形態において、第1状態遷移信号は、第1状態遷移信号を送信する第1照明器具1の識別情報を更に搬送する。制御部E4は、通信部E1が第1照明器具1から第1状態遷移信号を受信すると、第1状態遷移信号から第1照明器具1の識別情報を抽出する。そして、マッピング情報を参照して、第1状態遷移信号を送信した第1照明器具1の位置を特定する。制御部E4は、第1照明器具1の位置を特定すると、風向板駆動部E2を制御して、特定した位置に気流Rが向かうように風向板E3の姿勢を制御する。
第1状態遷移信号と同様に、第4状態遷移信号も、第4状態遷移信号を送信する第1照明器具1の識別情報を更に搬送する。制御部E4は、通信部E1が第1照明器具1から第4状態遷移信号を受信すると、第4状態遷移信号から第1照明器具1の識別情報を抽出する。そして、第4状態遷移信号を送信した第1照明器具1へ向けて送風する処理を終了する。
以上、図30及び図31を参照して、本発明の実施形態4を説明した。本実施形態によれば、消灯状態から点灯状態に遷移した第1照明器具1が設置されているエリアの温度と、点灯状態から消灯状態に遷移した第1照明器具1が設置されているエリアの温度とを効率よく調整することができる。
[実施形態5]
続いて、図32~図37を参照して、本発明の実施形態5について説明する。但し、実施形態1~4と異なる事項を説明し、実施形態1~4と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態5は、切替部14が検知部145を含む点で実施形態1~4と異なる。
図32は、本実施形態の照明システム100の構成を示すブロック図である。図32に示すように、本実施形態の照明システム100において、切替部14は検知部145を含む。検知部145は、第1照明器具1の筐体1a(図33参照)に対するユーザーPのアクションを検知する。第1制御部13は、検知部145の検知結果に基づいて状態遷移信号を生成する。なお、筐体1a(図33参照)は、第1通信部11、第1発光部12、第1制御部13、及び検知部145を収容する。
詳しくは、第1制御部13は、第1照明器具1の筐体1aに対するユーザーPのアクションに応じて、第1発光部12を制御する。例えば、第1制御部13は、ユーザーPのアクションに応じて、第1光L1の光量及び光色の少なくとも一方を変化させる。あるいは、第1制御部13は、ユーザーPのアクションに応じて、第1光L1の光量及び光色を、予め定められた光量及び光色に変化させる。状態遷移信号は、ユーザーPのアクションを検知した後の第1光L1の光量及び光色を示す。予め定められた光量及び光色は、第1制御部13に含まれる記憶装置に記憶されている。以下、予め定められた光量及び光色を、「シーン」と記載する場合がある。
本実施形態の照明システム100において、第2照明器具3の第2制御部33は、第2通信部31が第1通信部11から受信した状態遷移信号に基づいて第2発光部32を制御して、第2光L2の光量及び光色を、ユーザーPのアクションを検知した後の第1光L1の光量及び光色に整合させる。例えば、第2光L2の調光率がX1%、光色が暖色系であり、ユーザーPのアクションを検知した後の第1光L1の調光率がX2%、光色が寒色系である場合、第2制御部33は状態遷移信号に基づいて、第2光L2の調光率をX1%からX2%に変化させ、光色を暖色系から寒色系に変化させる。
続いて、図33、図34(a)、図34(b)、図35、図36、図37(a)及び図37(b)を参照して、ユーザーPのアクションを説明する。図33、図34(a)、図34(b)、図35、図36、図37(a)及び図37(b)はそれぞれ、ユーザーPのアクションの一例を示す図である。
図33に示すように、ユーザーPのアクションは、筐体1aをひっくり返す動作を含んでもよい。ここで、筐体1aをひっくり返す動作とは、筐体1aを上下に反転させることを示す。この場合、検知部145は、ジャイロセンサ及び加速度センサを含んでもよい。
第1制御部13は、ジャイロセンサ及び加速度センサの出力(検知部145の検知結果)に基づいて、ユーザーPのアクションを特定する。そして、第1制御部13は、特定したアクションが、既定のアクションであるか否かを判定する。特定したアクションが既定のアクションである場合、第1制御部13は、既定のアクションに関連付けられた既定のルール(予め定められた規則)に基づいて第1発光部12を制御する。なお、既定のアクションを示す情報と、既定のルールとは、第1制御部13に含まれる記憶装置に予め記憶されている。既定のアクションには、筐体1aをひっくり返す動作が含まれる。既定のルールは、第1光L1の光量及び光色を調整するための規則を示す。
例えば、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aがひっくり返されると、第1発光部12を制御して第1光L1の光量及び光色を特定のシーンに対応する光量及び光色に変化させてもよい。また、第1制御部13は、筐体1aがひっくり返された状態から元の状態に戻されると、つまり、ユーザーPにより筐体1aが再度ひっくり返されると、第1光L1の光量及び光色を元の状態に戻してもよい。ここで、元の状態とは、特定のシーンに変化する前の状態を示す。既定のルールには、特定のシーンを示す情報が含まれる。
なお、検知部145がジャイロセンサ及び加速度センサを含む場合、ユーザーPのアクション(既定のアクション)は、筐体1aを揺する動作を含んでもよい。この場合、第1制御部13は、ジャイロセンサ及び加速度センサの出力(検知部145の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを揺する動作であるか否かを判定する。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1aを揺する動作である場合、第1制御部13は、筐体1aが揺らされる方向を更に特定してもよい。この場合、既定のアクションには、縦揺れと横揺れとが含まれてもよい。既定のルールには、縦揺れに関連付けられた規則と、横揺れに関連付けられた規則とが含まれてもよい。
例えば、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが縦方向に揺らされると、第1光L1の光量を大きくしながら、第1光L1の色温度を大きくしてもよい。また、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが横方向に揺らされると、第1光L1の光量を小さくしながら、第1光L1の色温度を小さくしてもよい。つまり、第1制御部13は、調光及び調色を同時に実施してもよい。例えば、第1制御部13に含まれる記憶装置に、光量の変化曲線と色温度の変化曲線とが関連付けられて記憶されてもよい。この場合、第1制御部13は、ユーザーPによって筐体1aが揺らされると、光量及び光色の変化曲線に沿って、第1光L1の光量及び光色を制御する。この結果、筐体1aが揺らされる時間が長くなるほど、第1光L1の光量及び光色の元の状態からの変化量が大きくなる。
続いて、図34(a)及び図34(b)を参照して、ユーザーPの別のアクションを説明する。図34(a)及び図34(b)に示すように、ユーザーPのアクション(既定のアクション)は、筐体1aを寝かせる動作を含んでもよい。この場合、検知部145は、加速度センサを含んでもよい。寝かせる動作には、例えば、筐体1aを直立状態から90°傾いた状態へ変化させる動作が含まれる。第1制御部13は、加速度センサの出力(検知部145の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを寝かせる動作であるか否かを判定する。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1aを寝かせる動作である場合、第1制御部13は、筐体1aが寝かされた方向を更に特定してもよい。この場合、既定のアクションには、図34(a)に示す第1方向D1に筐体1aを寝かせる動作と、図34(b)に示す第2方向D2に筐体1aを寝かせる動作とが含まれてもよい。既定のルールには、第1方向D1に寝かせる動作に関連付けられた規則と、第2方向D2に寝かせる動作に関連付けられた規則とが含まれてもよい。
例えば、図34(a)に示すように、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが第1方向D1に寝かされると、第1発光部12を制御して第1光L1の光量及び光色を第1シーンに対応する光量及び光色に変化させてもよい。第1制御部13は、筐体1aが第1方向D1に寝かされた状態から元の状態に戻されると、第1光L1の光量及び光色を元の状態に戻してもよい。
また、図34(b)に示すように、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが第2方向D2に寝かされると、第1発光部12を制御して第1光L1の光量及び光色を第2シーンに対応する光量及び光色に変化させてもよい。第1制御部13は、筐体1aが第2方向D2に寝かされた状態から元の状態に戻されると、第1光L1の光量及び光色を元の状態に戻してもよい。
なお、第1方向D1及び第2方向D2は、互いに反対の向きの方向を示す。第1方向D1及び第2方向D2は、空間座標系において予め定められた方向であり、水平面に平行である。また、第1シーンに対応する第1光L1の光量及び光色と、第2シーンに対応する第1光L1の光量及び光色とは、第1制御部13に含まれる記憶装置に予め記憶されている。第1シーンと第2シーンとでは、光量及び光色の少なくとも一方が異なる。
続いて、図35及び図36を参照して、ユーザーPの更に別のアクションを説明する。図35及び図36に示すように、ユーザーPのアクション(既定のアクション)は、筐体1aを傾ける動作を含んでもよい。この場合、検知部145は、ジャイロセンサを含んでもよい。第1制御部13は、ジャイロセンサの出力(検知部145の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを傾ける動作であるか否かを判定する。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1aを傾ける動作である場合、第1制御部13は、筐体1aが傾けられる方向を更に特定してもよい。この場合、既定のアクションには、図35に示す第1方向D1に筐体1aを傾ける動作と、図36に示す第2方向D2に筐体1aを傾ける動作とが含まれてもよい。既定のルールには、第1方向D1に傾ける動作に関連付けられた規則と、第2方向D2に傾ける動作に関連付けられた規則とが含まれてもよい。
例えば、図35に示すように、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが第1方向D1に傾けられると、第1発光部12を制御して第1光L1の色温度を筐体1aの傾斜角度+θに応じて変化させてもよい。そして、ユーザーPが、筐体1aを傾けた後に筐体1aを元の姿勢に戻す方向(第2方向D2)に回転させると、第1制御部13は、変化後の色温度を保持してもよい。
詳しくは、第1制御部13は、傾斜角度+θが大きくなるほど、色温度をより大きくしてもよい。ここで、傾斜角度+θは、鉛直面VSに対する中心軸CXの第1方向D1の角度を示す。中心軸CXは、筐体1aの中心軸を示す。具体的には、中心軸CXは、平面視したときの筐体1aの中心を通る。
また、図36に示すように、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが第2方向D2に傾けられると、第1発光部12を制御して第1光L1の色温度を筐体1aの傾斜角度-θに応じて変化させてもよい。そして、ユーザーPが、筐体1aを傾けた後に筐体1aを元の姿勢に戻す方向(第1方向D1)に回転させると、第1制御部13は、変化後の色温度を保持してもよい。
詳しくは、第1制御部13は、傾斜角度-θが大きくなるほど、色温度をより小さくしてもよい。ここで、傾斜角度-θは、鉛直面VSに対する中心軸CXの第2方向D2の角度を示す。
続いて、図37(a)及び図37(b)を参照して、ユーザーPの更に別のアクションを説明する。図37(a)及び図37(b)に示すように、ユーザーPのアクション(既定のアクション)は、中心軸CXを中心に筐体1aを回す動作であってもよい。この場合、検知部145は、ジャイロセンサを含んでもよい。第1制御部13は、ジャイロセンサの出力(検知部145の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを回す動作であるか否かを判定する。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1aを回す動作である場、第1制御部13は、筐体1aが回される方向を更に特定してもよい。この場合、既定のアクションには、図37(a)に示す第1回転方向R1に筐体1aを回す動作と、図37(b)に示す第2回転方向R2に筐体1aを回す動作とが含まれてもよい。既定のルールには、第1回転方向R1に回す動作に関連付けられた規則と、第2回転方向R2に回す動作に関連付けられた規則とが含まれてもよい。
例えば、図37(a)に示すように、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが第1回転方向R1に回されると、第1発光部12を制御して第1光L1の色温度を筐体1aの第1回転角度CR1に応じて変化させてもよい。詳しくは、第1制御部13は、第1回転角度CR1が大きくなるほど、色温度をより大きくしてもよい。ここで、第1回転角度CR1は、第1回転方向R1への回転角度を示す。第1回転角度CR1は、0度以上360度未満である。
また、図37(b)に示すように、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1aが第2回転方向R2に回されると、第1発光部12を制御して第1光L1の色温度を筐体1aの第2回転角度CR2に応じて変化させてもよい。詳しくは、第1制御部13は、第2回転角度CR2が大きくなるほど、色温度をより小さくしてもよい。ここで、第2回転角度CR2は、第2回転方向R2への回転角度を示す。第2回転角度CR2は、0度以上360度未満を示す。
なお、第1回転方向R1及び第2回転方向R2はいずれも中心軸CXを中心とする回転方向である。第2回転方向R2は、第1回転方向R1とは反対の回転方向である。例えば、第1回転方向R1が、筐体1aを平面視したときの時計回り方向を示す場合、第2回転方向R2は反時計回り方向を示す。
以上、図32~図37を参照して本発明の実施形態5を説明した。本実施形態によれば、第1照明器具1の状態の変化に応じて第2照明器具3の状態が変化する。したがって、ユーザーPは第1照明器具1の状態を変化させる前、あるいは変化させた後に、壁に設置されているコントロールパネル、又はリモートコントローラーを操作して第2照明器具3の状態を変化させる必要がない。よって、ユーザーPの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ユーザーPのアクションによって第1照明器具1及び第2照明器具3(環境照明)の状態を変化させることができる。更に、ユーザーPのアクションによって、第2照明器具3(環境照明)の状態を第1照明器具1の状態に対応させることができる。
[実施形態6]
続いて、図38及び図39を参照して、本発明の実施形態6について説明する。但し、実施形態1~5と異なる事項を説明し、実施形態1~5と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態6は、切替部14が検知部146を含む点で実施形態1~5と異なる。
図38は、本実施形態の照明システム100の構成を示すブロック図である。図38に示すように、本実施形態の照明システム100において、切替部14は検知部146を含む。実施形態5と同様に、検知部146は、第1照明器具1の筐体1aに対するユーザーPのアクションを検知する。また、実施形態5と同様に、第1制御部13は、検知部146の検知結果に基づいて状態遷移信号を生成する。実施形態6の照明システム100は、検知対象のアクションが実施形態5と異なる。
図39(a)及び図39(b)を参照して、ユーザーPのアクションを説明する。図39(a)及び図39(b)はそれぞれ、ユーザーPのアクションの一例を示す図である。
図39(a)に示すように、ユーザーPのアクションは、筐体1aを擦る動作を含んでもよい。この場合、検知部146は、タッチセンサを含んでもよい。詳しくは、タッチセンサは、タッチ面が筐体1aから露出するように配置される。筐体1aを擦る動作は、ユーザーPが、例えば自身の手指Fでタッチ面を擦る動作であってもよい。第1制御部13は、タッチセンサの出力(検知部146の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを擦る動作であるか否かを判定する。なお、手指Fは、ユーザーPの手Hに含まれる指を示す。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1aを擦る動作である場合、第1制御部13は、筐体1aが擦られる方向を更に特定してもよい。この場合、既定のアクションには、下方向へ擦る動作と、上方向に擦る動作とが含まれてもよい。既定のルールには、下方向へ擦る動作に関連付けられた規則と、上方向に擦る動作に関連付けられた規則とが含まれてもよい。
例えば、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1a(タッチ面)が上方向に擦られると、第1光L1の光量を大きくしながら、第1光L1の色温度を大きくしてもよい。また、第1制御部13は、ユーザーPにより筐体1a(タッチ面)が下方向に擦られると、第1光L1の光量を小さくしながら、第1光L1の色温度を小さくしてもよい。詳しくは、第1制御部13は、筐体1a(タッチ面)が上方向に擦られる度に第1光L1の光量及び色温度を大きくしてもよい。同様に、第1制御部13は、筐体1a(タッチ面)が下方向に擦られる度に第1光L1の光量及び色温度を小さくしてもよい。
続いて、図39(b)を参照して、ユーザーPの別のアクションを説明する。図39(b)に示すように、ユーザーPのアクション(既定のアクション)は、筐体1aを複数回軽く叩く動作を含んでもよい。筐体1aを複数回軽く叩く動作は、ユーザーPが、例えば自身の手指Fでタッチ面を複数回軽く叩く動作であってもよい。第1制御部13は、タッチセンサの出力(検知部146の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを複数回軽く叩く動作であるか否かを判定する。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1a(タッチ面)を複数回軽く叩く動作である場合、第1制御部13は、筐体1aが叩かれた位置を更に特定してもよい。例えば、図39(b)に示すように、検知部146(タッチ面)が上部146a及び下部146bを有する場合、既定のアクションは、タッチ面の上部146aが複数回軽く叩かれる動作と、タッチ面の下部146bが複数回軽く叩かれる動作とを含んでもよい。既定のルールは、タッチ面の上部146aが複数回軽く叩かれる動作に関連付けられた規則と、タッチ面の下部146bが複数回軽く叩かれる動作に関連付けられた規則とを含んでもよい。
例えば、図39(b)に示すように、第1制御部13は、ユーザーPによりタッチ面の上部146aが複数回軽く叩かれると、第1光L1の光量を大きくしながら、第1光L1の色温度を大きくしてもよい。また、第1制御部13は、ユーザーPによりタッチ面の下部146bが複数回軽く叩かれると、第1光L1の光量を小さくしながら、第1光L1の色温度を小さくしてもよい。詳しくは、第1制御部13は、タッチ面の上部146aが軽く叩かれる度に第1光L1の光量及び色温度を大きくしてもよい。同様に、第1制御部13は、タッチ面の下部146bが軽く叩かれる度に第1光L1の光量及び色温度を小さくしてもよい。
なお、検知部145がタッチセンサを含む場合、ユーザーPのアクション(既定のアクション)は、筐体1aを握る動作を含んでもよい。例えば、筐体1aを握る動作は、ユーザーPがタッチセンサのタッチ面を覆うように自身の手Hで筐体1aを握る動作であってもよい。この場合、第1制御部13は、タッチセンサの出力(検知部145の検知結果)に基づいて特定したユーザーPのアクションが、筐体1aを握る動作であるか否かを判定する。
ユーザーPのアクション(既定のアクション)が筐体1aを握る動作である場合、第1制御部13は、筐体1aが握られた位置を更に特定してもよい。例えば、図39(b)を参照して説明したように、検知部146(タッチ面)が上部146a及び下部146bを有する場合、既定のアクションは、タッチ面の上部146aを覆うように筐体1aが握られる動作と、タッチ面の下部146bが覆われるように筐体1aが握られる動作とを含んでもよい。
例えば、第1制御部13は、タッチ面の上部146aが覆われるように筐体1aが握られた状態が既定時間以上経過すると、第1光L1の光量を大きくしながら、第1光L1の色温度を大きくしてもよい。また、第1制御部13は、タッチ面の下部146bが覆われるように筐体1aが握られた状態が既定時間以上経過すると、第1光L1の光量を小さくしながら、第1光L1の色温度を小さくしてもよい。詳しくは、第1制御部13は、タッチ面の上部146aが覆われるように筐体1aが握られた時間が長くなるほど、第1光L1の光量及び色温度をより大きくしてもよい。同様に、第1制御部13は、タッチ面の下部146bが覆われるように筐体1aが握られた時間が長くなるほど、第1光L1の光量及び色温度をより小さくしてもよい。
以上、図38及び図39を参照して本発明の実施形態6を説明した。本実施形態によれば、実施形態5と同様にユーザーPの利便性を向上させることができる。また、実施形態5と同様に、ユーザーPのアクションによって第1照明器具1及び第2照明器具3(環境照明)の状態を変化させることができる。
[実施形態7]
続いて、図40及び図41を参照して、本発明の実施形態7について説明する。但し、実施形態1~6と異なる事項を説明し、実施形態1~6と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態7は、切替部14が第1検知部147a及び第2検知部147bを含む点で実施形態1~6と異なる。
図40は、本実施形態の照明システム100の構成を示すブロック図である。図40に示すように、本実施形態の照明システム100において、切替部14は第1検知部147a及び第2検知部147bを含む。実施形態5、6と同様に、第1検知部147a及び第2検知部147bは、第1照明器具1の筐体1aに対するユーザーPのアクションを検知する。また、実施形態5、6と同様に、第1制御部13は、第1検知部147a及び第2検知部147bの検知結果に基づいて状態遷移信号を生成する。実施形態7の照明システム100は、検知対象のアクションが実施形態5、6と異なる。
図41を参照して、ユーザーPのアクションを説明する。図41は、ユーザーPのアクションの一例を示す図である。図41に示すように、ユーザーPのアクションは、筐体1aに自身の手Hを近づける動作を含んでもよい。この場合、第1検知部147a及び第2検知部147bは、近接センサを含んでもよい。近接センサは、例えば、静電容量式であってもよい。筐体1aに手Hを近づける動作は、ユーザーPが、自身の手Hを第1検知部147a(第1近接センサ)又は第2検知部147b(第2近接センサ)に近づける動作を示す。第1制御部13は、第1近接センサの出力(第1検知部147aの検知結果)又は第2近接センサの出力(第2検知部147bの検知結果)に基づいて、ユーザーPが筐体1aに手Hを近づけたか否かを判定する。
例えば、第1制御部13は、ユーザーPの手Hが第1検知部147a(第1近接センサ)に近付くと、第1光L1の光量を大きくしながら、第1光L1の色温度を大きくしてもよい。また、第1制御部13は、ユーザーPの手Hが第2検知部147b(第2近接センサ)に近付くと、第1光L1の光量を小さくしながら、第1光L1の色温度を小さくしてもよい。例えば、第1制御部13は、ユーザーPの手Hが第1検知部147a(第1近接センサ)に近付く度に第1光L1の光量及び色温度を大きくしてもよい。同様に、第1制御部13は、ユーザーPの手Hが第2検知部147b(第2近接センサ)に近付く度に第1光L1の光量及び色温度を小さくしてもよい。
なお、ユーザーPのアクションは、筐体1aに対して手Hを振る動作を含んでもよい。この場合、第1検知部147a及び第2検知部147bは、焦電センサを含んでもよい。焦電センサのセンサ面は、筐体1aから露出してもよいし、筐体1a内部に配置されてもよい。筐体1aに対して手Hを振る動作は、第1検知部147a(第1焦電センサのセンサ面)又は第2検知部147b(第2焦電センサのセンサ面)に向かってユーザーPが自身の手Hを振る動作を示す。第1制御部13は、第1焦電センサの出力(第1検知部147aの検知結果)又は第2焦電センサの出力(第2検知部147bの検知結果)に基づいて、ユーザーPが筐体1aに向かって手Hを振ったか否かを判定する。
例えば、第1制御部13は、第1検知部147a(第1焦電センサ)に向かって手Hが振られると、第1光L1の光量を大きくしながら、第1光L1の色温度を大きくしてもよい。また、第1制御部13は、第2検知部147b(第2近接センサ)に向かって手Hが振られると、第1光L1の光量を小さくしながら、第1光L1の色温度を小さくしてもよい。
以上、図40及び図41を参照して本発明の実施形態7を説明した。本実施形態によれば、実施形態5と同様にユーザーPの利便性を向上させることができる。また、実施形態5と同様に、ユーザーPのアクションによって第1照明器具1及び第2照明器具3(環境照明)の状態を変化させることができる。
以上、図面(図1~図41)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、図1~図41を参照して説明した実施形態において、第1照明器具1は卓上ライトであったが、第1照明器具1は卓上ライトに限定されない。第1照明器具1は、ユーザーPの傍でユーザーPの周囲を照らす照明器具であればよい。例えば、第1照明器具1は、スタンドライドであってもよいし、ペンダントライトであってもよい。
また、図1~図41を参照して説明した実施形態において、第2照明器具3はベースライトであったが、第2照明器具3はベースライトに限定されない。第2照明器具3は、少なくともユーザーPの周囲をユーザーPの遠方から照らす照明器具であればよい。例えば、第2照明器具3は、ペンダントライト、ブラケットライト、シャンデリア、間接照明、シーリングライト、又はダウンライトであってもよいし、スポットライトであってもよい。
また、図1~図41を参照して説明した実施形態において、第1照明器具1と第2照明器具3とは無線通信を行ったが、第1照明器具1と第2照明器具3とはケーブルを介して通信可能に接続されてもよい。すなわち、第1照明器具1と第2照明器具3とは有線通信を行ってもよい。同様に、対応照明器具3MSと周辺照明器具3Sとは有線通信を行ってもよい。すなわち、第2照明器具3同士が有線通信を行ってもよい。
また、図1~図41を参照して説明した実施形態において、第1照明器具1と空気調和装置Eとは無線通信を行ったが、第1照明器具1と空気調和装置Eとは有線通信を行ってもよい。
また、図1~図41を参照して説明した実施形態では、第1照明器具1の状態の変化に応じて第2照明器具3の状態が制御されたが、第2照明器具3の状態の変化に応じて第1照明器具1の状態が制御されてもよい。例えば、第1照明器具1が点灯している際に、第2照明器具3が点灯状態から消灯状態に遷移した場合に、第1照明器具1は第1光L1の光量を増加させてもよい。
また、図32~図41を参照して説明した実施形態において、第1照明器具1は、ユーザーPのアクションとして、筐体1aをひっくり返す動作、筐体1aを揺する動作、筐体1aを寝かせる動作、筐体1aを傾ける動作、筐体1aを回す動作、筐体1aを擦る動作、筐体1aを複数回軽く叩く動作、筐体1aを握る動作、筐体1aに手Hを近づける動作、及び筐体1aに対して手Hを振る動作を検知したが、ユーザーPのアクションはこれらのアクションに限定されない。筐体1aに対するユーザーPのアクションは、センサにより検知可能なアクションであればよい。例えば、ユーザーPのアクションに、筐体1aを持ち上げる動作や、筐体1aを載置対象(例えば、机DE)に置く動作が含まれてもよい。
本発明は、複数の照明器具からなる照明システムに有用であるため、産業上の利用可能性を有する。
1 :第1照明器具
1a :筐体
3 :第2照明器具
3S :周辺照明器具(第3照明器具)
12 :第1発光部
13 :第1制御部
14 :切替部
100 :照明システム
141 :オンオフスイッチ(操作部)
142 :調光ボタン(第1指示受付部)
143 :調色ボタン(第2指示受付部)
144 :人検知センサ(検知センサ)
145 :検知部
146 :検知部
147a :第1検知部
147b :第2検知部
L1 :第1光
L2 :第2光

Claims (15)

  1. 第1光を出射する第1照明器具と、
    第2光を出射する第2照明器具と
    を備え、
    前記第1照明器具は、前記第2照明器具と通信可能に接続し、
    前記第1照明器具は、前記第1照明器具の状態が変化すると状態遷移信号を前記第2照明器具に送信し、
    前記第2照明器具は、前記状態遷移信号を受信すると、前記第2照明器具の状態を変化させる、照明システム。
  2. 前記第1照明器具は、消灯状態から点灯状態に遷移すると第1状態遷移信号を前記第2照明器具に送信し、
    前記第2照明器具は、前記第1状態遷移信号を受信すると、前記第2光の光量を減少させるか、あるいは、点灯状態から消灯状態に遷移する、請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記第1照明器具は、前記第1光の光量を変化させる光量変化指示を受け付ける第1指示受付部を有し、前記第1指示受付部が前記光量変化指示を受け付けると、変化後の前記第1光の光量を示す第2状態遷移信号を前記第2照明器具に送信し、
    前記第2照明器具は、前記第2状態遷移信号を受信すると、前記第1光の光量に基づいて前記第2光の光量を変化させる、請求項1に記載の照明システム。
  4. 前記第1照明器具は、前記第1光の光色を変化させる光色変化指示を受け付ける第2指示受付部を有し、前記第2指示受付部が前記光色変化指示を受け付けると、変化後の前記第1光の光色を示す第3状態遷移信号を前記第2照明器具に送信し、
    前記第2照明器具は、前記第3状態遷移信号を受信すると、前記第1光の光色に基づいて前記第2光の光色を変化させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の照明システム。
  5. 第3光を出射する第3照明器具を更に備え、
    前記第3照明器具は、前記第2照明器具と通信可能に接続し、
    前記第2照明器具は、前記状態遷移信号を受信すると、前記第3照明器具の状態を変化させる指令信号を前記第3照明器具に送信し、
    前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて、前記第3照明器具の状態を変化させる、請求項1に記載の照明システム。
  6. 前記指令信号は、前記第3光の光量を変化させる指令を示し、
    前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて前記第3光の光量を変化させる、請求項5に記載の照明システム。
  7. 前記指令信号は、前記第3光の光色を変化させる指令を示し、
    前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて前記第3光の光色を変化させる、請求項5又は請求項6に記載の照明システム。
  8. 第3光を出射する第3照明器具を更に備え、
    前記第3照明器具は、前記第2照明器具と通信可能に接続し、
    前記第2照明器具は、前記第1状態遷移信号を受信すると、前記第3光の光量を前記第2光よりも低減させる指令を示す指令信号を前記第3照明器具に送信し、
    前記第3照明器具は、前記指令信号に基づいて前記第3光の光量を低減させる、請求項2に記載の照明システム。
  9. 前記第2照明器具は、前記第3照明器具よりも前記第1照明器具に近い位置に配置される、請求項5又は請求項8に記載の照明システム。
  10. 前記第2照明器具及び前記第3照明器具は、前記第1照明器具の上方に配置される、請求項5又は請求項8に記載の照明システム。
  11. 複数の前記第3照明器具を備える、請求項5又は請求項8に記載の照明システム。
  12. 前記第1照明器具は、前記第1照明器具を消灯状態から点灯状態に遷移させる切替部を備える、請求項1に記載の照明システム。
  13. 前記切替部は、ユーザーによって操作される操作部を含み、
    前記操作部は、前記第1照明器具を消灯状態から点灯状態に遷移させる切替操作を受け付ける、請求項12に記載の照明システム。
  14. 前記切替部は、人を検知する検知センサを含み、
    前記検知センサは、前記人を検知したことに応じて、前記第1照明器具を消灯状態から点灯状態に遷移させる、請求項12又は請求項13に記載の照明システム。
  15. 前記第1照明器具は、
    前記第1光を発生させる発光部と、
    前記状態遷移信号を生成する制御部と、
    前記発光部及び前記制御部を収容する筐体と、
    前記筐体に対するユーザーのアクションを検知する検知部と
    を備え、 前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて前記状態遷移信号を生成する、請求項1に記載の照明システム。
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