JP2023104153A - 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、プログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ブレードに付着したインクは、時間経過に伴って水分が蒸発し、ブレードに固着する。この様にインクが固着したブレードを用いて搬送ベルトをクリーニングしようとしても、適切なクリーニング効果が得られない虞がある。【解決手段】液体吐出装置の制御部は、制御部は、清掃部材により搬送ベルトを清掃する清掃動作と、清掃部材が搬送ベルトに接した状態で搬送ベルトを回転させることで、清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作とを実行可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、媒体に液体を吐出する液体吐出装置に関する。また本発明は液体吐出装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
インクジェットプリンターに代表される液体吐出装置において、搬送ベルトを用いて記録用紙に代表される媒体を搬送する構成が知られており、またこの様な構成においてインクが付着した搬送ベルトをブレードによってクリーニングする構成が採用される場合がある。
特許文献1記載のブレードは、ウレタンゴムにフッ素樹脂がコーティングされて成り、搬送ベルトに対して接離可能に設けられている。
特開2001-179953号公報
ブレードに付着したインクは、時間経過に伴って水分が蒸発し、ブレードに固着する。この様にインクが固着したブレードを用いて搬送ベルトをクリーニングしようとしても、適切なクリーニング効果が得られない虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明の液体吐出装置は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、前記液体吐出部による液体の吐出動作、前記搬送ベルトの回転動作、及び前記清掃部材の状態切り替えを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作と、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作と、を実行可能であることを特徴とする。
また本発明の液体吐出装置の制御方法は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作を実行するステップと、前記清掃動作を実行してからの経過時間が設定時間に達した際、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
また本発明のプログラムは、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、を備えた液体吐出装置の制御部が実行するプログラムであって、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作を実行させるステップと、前記清掃動作を実行してからの経過時間が設定時間に達した際、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作を実行させるステップと、を含むことを特徴とする。
プリンターの媒体搬送経路を示す図。 プリンターの制御系統を示すブロック図。 搬送ベルト、第1清掃部、及び第2清掃部の側面図。 搬送ベルト、第1清掃部、及び第2清掃部の側面図。 ブレードに残留するインクの水分量と経過時間との関係を示すグラフ。 ブレードの回復動作を行う制御の流れを示すフローチャート。 ブレードの回復動作を行うタイミングを調整する処理の流れを示すフローチャート。 インクに含まれる水分の蒸発速度と湿度との関係を示すグラフ。 (a)、(b)、(c)はブレードの回復動作を行う際の搬送ベルトの移動速度を示すグラフ。 搬送ベルトの清掃動作を行う際の制御の流れを示すフローチャート。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る液体吐出装置は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、前記液体吐出部による液体の吐出動作、前記搬送ベルトの回転動作、及び前記清掃部材の状態切り替えを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作と、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作と、を実行可能であることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作と、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作と、を実行可能であるので、前記清掃部材に液体が残留した場合には前記回復動作によって残留した液体の少なくとも一部を除去できる。これにより前記清掃部材の清掃能力を回復でき、前記搬送ベルトを適切に清掃することができる。
尚、前記回復動作によって前記清掃部材から除去される液体には、水分蒸発が殆ど無いか或いは水分蒸発が僅かの状態で前記清掃部材に付着しているもの、水分蒸発が進んで粘性が高くなった状態で前記清掃部材に付着しているもの、及び水分が殆ど蒸発して固化した状態で前記清掃部材に付着しているものが含まれ、これらの少なくともいずれかが前記回復動作によって前記清掃部材から除去される。
第2の態様は、第1の態様において、前記制御部は、前記清掃動作を実行した後、前記清掃部材における液体の水分量が所定の水分量に達するタイミング以降に前記回復動作を実行することを特徴とする。
前記清掃動作を実行した後、前記清掃部材における液体の水分量は蒸発により減少していく。本態様によれば、前記制御部は、前記清掃動作を実行した後、前記清掃部材における液体の水分量が所定の水分量に達するタイミング以降に前記回復動作を実行するので、不必要な前記回復動作の実行を抑制でき、前記清掃部材の寿命低下を抑制できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記タイミングを、前記清掃動作を実行してからの経過時間で判断することを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記タイミングを、前記清掃動作を実行してからの経過時間で判断するので、前記タイミングの管理が容易となる。
第4の態様は、第2のまたは第3の態様において、湿度及び温度の少なくともいずれかを取得可能な検出部を備え、前記制御部は、前記湿度を取得した場合であって、前記湿度が第1湿度の場合、前記第1湿度よりも高い第2湿度の場合よりも前記タイミングに達するまでの時間を短く設定し、前記温度を取得した場合であって、前記温度が第1温度の場合、前記第1温度よりも低い第2温度の場合よりも前記タイミングに達するまでの時間を短く設定することを特徴とする。
前記清掃部材に残留した液体の水分量は、湿度及び温度の少なくともいずれかに影響される。例えば、湿度が相対的に低いほど、或いは温度が相対的に高いほど、液体の水分蒸発は顕著となる。本態様によれば、前記制御部は、湿度及び温度の少なくともいずれかに基づいて前記タイミングを調整するので、前記回復動作を実行するタイミングを、より適切なものとすることができる。
第5の態様は、第2から第4の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記液体吐出部から前記搬送ベルトに対し液体が誤吐出された場合に前記清掃動作を実行し、前記制御部は、前記誤吐出された際の吐出デューティが第1吐出デューティである場合、前記第1吐出デューティより高値である第2吐出デューティの場合よりも前記タイミングに達するまでの時間を短く設定することを特徴とする。
前記清掃部材に残留した液体の水分量は、前記液体吐出部から前記搬送ベルトに対し液体が誤吐出された場合の吐出デューティに影響される。本態様によれば、前記制御部は、前記吐出デューティに基づいて前記タイミングを調整するので、前記回復動作を実行するタイミングを、より適切なものとすることができる。
第6の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記タイミングを、前記液体の水分量を算定することで判断することを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記タイミングを、前記液体の水分量を算定することで判断するので、前記回復動作を実行するタイミングを、より適切なものとすることができる。また不必要な前記回復動作の実行を抑制でき、前記清掃部材の寿命低下を抑制できる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記回復動作は、前記清掃部材に対して前記搬送ベルトを第1速度で移動させる第1モードと、前記清掃部材に対して前記搬送ベルトを前記第1速度よりも高速の第2速度で移動させる第2モードと、を動作に含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記回復動作は、前記清掃部材に対して前記搬送ベルトを第1速度で移動させる第1モードと、前記清掃部材に対して前記搬送ベルトを前記第1速度よりも高速の第2速度で移動させる第2モードと、を動作に含むので、前記第2モードにより前記回復動作の効果を確実に得ながら、前記第1モードにより前記清掃部材の摩耗を抑制できる。
第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記回復動作は、前記清掃部材に対する前記搬送ベルトの移動速度を周期的に変化させる速度変化モードを動作に含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記回復動作は、前記清掃部材に対する前記搬送ベルトの移動速度を周期的に変化させる速度変化モードを動作に含むので、前記清掃部材に撓みの挙動が加わり、このことにより前記清掃部材に残留している液体の除去効果を高めることができる。
尚、前記搬送ベルトの移動速度を周期的に変化させるとは、前記移動速度を例えば矩形波状に変化させる様に、前記移動速度の増速と減速を繰り返すことを意味する。
第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記清掃動作として、第1清掃動作と、前記第1清掃動作より清掃効果の高い第2清掃動作とを実行可能であり、前記清掃動作を行ってから前記回復動作を行うまでの間に前記清掃動作を行う場合、定められた動作切り換えタイミングに至るまでは前記第1清掃動作を選択し、前記動作切り換えタイミングより後は前記第2清掃動作を選択することを特徴とする。
前記清掃動作を行ってから前記回復動作を行うまでの間に前記清掃動作を行う場合、前記清掃動作を行ってからの経過時間が長くなるほど前記清掃部材に残留している液体の粘度が高くなり、前記搬送ベルトを清掃する際の清掃能力が低下する虞がある。
本態様によれば、前記制御部は、前記清掃動作を行ってから前記回復動作を行うまでの間に前記清掃動作を行う場合、定められた動作切り換えタイミング後は、第1清掃動作より清掃効果の高い第2清掃動作を選択するので、前記清掃部材による清掃能力の低下を補って前記搬送ベルトを適切に清掃することができる。
第10の態様は、第9の態様において、前記制御部は、前記第2清掃動作において、清掃時間、前記搬送ベルトに対する前記清掃部材の接触圧、及び前記清掃部材に対する前記搬送ベルトの移動速度のうち少なくとも一つを前記第1清掃動作よりも増加させることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記第2清掃動作において、清掃時間、前記搬送ベルトに対する前記清掃部材の接触圧、及び前記清掃部材に対する前記搬送ベルトの移動速度のうち少なくとも一つを前記第1清掃動作よりも増加させるので、前記第1清掃動作より清掃効果の高い前記第2清掃動作を容易に実現できる。
第11の態様は、第1から第10の態様のいずれかにおいて、前記清掃部材を第1清掃部材とし、前記搬送ベルトの移動方向において前記清掃部材の下流に、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する第2清掃部材を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記清掃部材を第1清掃部材とし、当該第1清掃部材に加えて更に第2清掃部材を備えるので、前記搬送ベルトをより確実に清掃できる。
第12の態様に係る液体吐出装置の制御方法は、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作を実行するステップと、前記清掃動作を実行してからの経過時間が設定時間に達した以降において、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記清掃部材に液体が残留した場合には前記回復動作によって残留した液体の少なくとも一部が除去されることが期待できる。これにより前記清掃部材の清掃能力を回復でき、前記搬送ベルトを適切に清掃することができる。
第13の態様に係るプログラムは、媒体に液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、を備えた液体吐出装置の制御部が実行するプログラムであって、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作を実行させるステップと、前記清掃動作を実行してからの経過時間が設定時間に達した以降において、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作を実行させるステップと、を含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記清掃部材に液体が残留した場合には前記回復動作によって残留した液体の少なくとも一部が除去されることが期待できる。これにより前記清掃部材の清掃能力を回復でき、前記搬送ベルトを適切に清掃することができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、インクに代表される液体を吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、液体吐出装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
各図において示すX-Y-Z座標系は直交座標系であって、Y軸方向が媒体の搬送方向と交差する幅方向であり、また装置奥行き方向である。尚、Y軸方向のうち+Y方向を装置前面から装置背面に向かう方向とし、-Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向とする。
またX軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て矢印の向く方向である+X方向が左側、その反対の-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向即ち装置高さ方向であり、矢印の向く方向である+Z方向が上方向、その反対の-Z方向が下方向となる。
またG軸方向は後述するラインヘッド26のインク吐出面26aに対する法線方向である。またF軸方向はインク吐出面26aに平行な方向であって、インク吐出面26aと対向する位置における媒体搬送方向であり、矢印の向く方向である+F方向が搬送方向下流となり、その反対の-F方向が搬送方向上流となる。尚、以下では媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。
また、一部の図ではX-Y-Z座標系に代えてF-G-Y座標系を用いる。
図1において媒体搬送経路は破線で示されている。プリンター1において媒体は、破線で示す媒体搬送経路を通って搬送される。
プリンター1の装置本体2は給送前の媒体を収容する第1媒体カセット3と第2媒体カセット4とを備えている。符号Pは、各媒体カセットに収容される媒体を示している。第1媒体カセット3及び第2媒体カセット4は、装置本体2に対して装置前方側から着脱可能に設けられている。
第1媒体カセット3に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー9が設けられ、第2媒体カセット4に対しては、収容された媒体を送り出すピックローラー10が設けられている。
また第1媒体カセット3に対しては、送り出された媒体を斜め上方向に給送する給送ローラー対11が設けられている。また第2媒体カセット4に対しては、送り出された媒体を斜め上方向に給送する給送ローラー対12と、媒体を上方向に搬送する搬送ローラー対13とが設けられている。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示のモーターによって駆動される駆動ローラーと、この駆動ローラーに接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
各媒体カセットから送り出された媒体は搬送ローラー対14及び搬送ローラー対15によって搬送ローラー対16に送られる。搬送ローラー対16から送り力を受ける媒体は、ラインヘッド26と、搬送ベルト33との間、つまりラインヘッド26と対向する位置に送られる。
ヘッドユニット25はラインヘッド26を備えており、ラインヘッド26は、媒体の面に液体の一例であるインクを吐出して記録を実行する。ラインヘッド26は、インクを吐出するノズル(不図示)が媒体幅方向の全域をカバーする様に構成されたインク吐出ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全域に記録が可能なインク吐出ヘッドとして構成されている。ラインヘッド26は、液体を吐出する液体吐出部の一例である。
但しインク吐出ヘッドは媒体幅方向への移動を伴って記録を行うタイプであっても良い。
符号5はインクを収容するインク収容部である。ラインヘッド26から吐出されるインクは、インク収容部5から、図示を省略するチューブを介してラインヘッド26へと供給される。インク収容部5は、X軸方向に沿って配置される複数のインクタンクによって構成される。
搬送ベルト33、駆動プーリー31、及び従動プーリー32は、ベルトユニット30を構成する。搬送ベルト33は、駆動プーリーと従動プーリー32とに掛け回される無端ベルトである。搬送ベルト33は、駆動プーリー31がベルト駆動モーター57(図2参照)により駆動されることで回転する。
媒体は、搬送ベルト33に吸着されつつラインヘッド26と対向する位置を搬送される。搬送ベルト33への媒体の吸着については、後に改めて説明する。
ここでラインヘッド26と対向する位置を通る媒体搬送経路は、水平方向及び鉛直方向の双方に対して交差しており、斜め上方向に媒体を搬送する構成である。この斜め上向きの搬送方向は、図1において-X方向成分と+Z方向成分とを含む方向であり、このような構成により、プリンター1の水平方向寸法を抑制できる。
尚本実施形態では、ラインヘッド26と対向する位置を通る媒体搬送経路は水平方向に対して50°~70°の範囲の傾斜角に設定され、より具体的には60°の傾斜角に設定されている。
ラインヘッド26により第1面に記録が行われた媒体は、搬送ベルト33の下流に位置する搬送ローラー対17により、更に斜め上方向に送られる。
搬送ローラー対17の下流にはフラップ23が設けられており、このフラップ23によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ23によって上方の搬送ローラー対20に向かう様に切り換えられる。搬送ローラー対20の下流には更にフラップ24が設けられ、このフラップ24によって排出位置A1からの排出、及び更に鉛直上方に位置する搬送ローラー対21への搬送のいずれかに搬送経路が切り換えられる。媒体は搬送ローラー対21に向けて送られた場合、排出位置A2から排出される。
排出位置A1から排出された媒体は、+X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に傾斜する排出トレイ27によって受けられる。排出位置A2から排出された媒体は、不図示のオプショントレイによって受けられる。
媒体の第1面に加えて更に第2面に記録を行う場合、媒体は、フラップ23によって-X方向成分と+Z方向成分とを含む斜め上方向に送られ、分岐位置K1を通り、分岐位置K1から上方のスイッチバック経路に送られる。このスイッチバック経路には搬送ローラー対22が設けられており、スイッチバック経路に入った媒体は、搬送ローラー対22によって上方向に搬送され、そして媒体の上流端が分岐位置K1を通過したら、搬送ローラー対22の回転方向が切り換えられ、これにより媒体は下方向に搬送される。
搬送ローラー対22によって下方向に搬送された媒体は搬送ローラー対18、搬送ローラー対19、及び搬送ローラー対15から送り力を受けて搬送ローラー対16に到達し、搬送ローラー対16によって再び搬送ベルト33に送られる。
再びラインヘッド26と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド26と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド26による記録が可能となる。第2面に記録が行われた媒体は、上述した排出位置A1または排出位置A2から排出される。
続いて、図3、図4を参照してベルトユニット30、第1清掃部35、及び第2清掃部40について説明する。
ベルトユニット30を構成する搬送ベルト33は、ウレタンやゴム等からなるベース材に、抵抗値を調整する為に必要に応じて導電材が含有されて成る無端ベルトであって、上流側の駆動プーリー31と、下流側の従動プーリー32とに掛け回されている。搬送ベルト33には、不図示のテンショナーによって所定のテンションが付与されている。
駆動プーリー31は制御部50(図2参照)により制御されるベルト駆動モーター57(図2参照)により回転駆動される。駆動プーリー31が矢印a方向に回転駆動されると、搬送ベルト33が図3、図4の時計回り方向に回転する。以下ではこの搬送ベルト33の回転を「正転」と言う場合がある。
駆動プーリー31が矢印b方向に回転駆動されると、搬送ベルト33が図3、図4の反時計回り方向に回転する。以下ではこの搬送ベルト33の回転を「逆転」と言う場合がある。
搬送ベルト33を挟んで駆動プーリー31と対向する位置には、帯電ローラー29が設けられている。
帯電ローラー29は搬送ベルト33の外面に接触しており、搬送ベルト33の回転に応じて従動回転する。帯電ローラー29には、ベルト帯電部58(図2参照)により直流電圧が印加され、これにより帯電ローラー29は搬送ベルト33に接触している部位に電荷を供給する。ベルト帯電部58(図2参照)は制御部50により制御され、帯電ローラー29への電圧印加のオンオフ切り換えや、帯電ローラー29に印加する電圧を切り換える。
尚、本実施例では帯電ローラー29は搬送ベルト33に正の電荷を供給し、搬送ベルト33の外周面33aをプラス極性に帯電させ、これにより搬送ベルト33の外周面33aが媒体を吸着する吸着面となる。
ラインヘッド26の上流側には媒体に接触するサポートローラー34が設けられている。サポートローラー34は、搬送ベルト33のうち駆動プーリー31に巻き掛けられた部位に媒体を押し付ける。尚、サポートローラー34は接地され、これにより媒体の記録面側の電荷が除去される。
次に従動プーリー32の近傍には、第1清掃部35が設けられている。第1清掃部35は、搬送ベルト33の外周面33aを清掃する清掃部材の一例であるブレード36を備えている。ブレード36は固定部材37に固定されており、固定部材37は回転軸38を中心に回転可能に設けられている。
ブレード36は、一例として、所定の厚さを有する板状の弾性部材であり、ウレタンやゴム等により形成され、搬送ベルト33に接した状態で弾性変形できる。ブレード36の先端部は搬送ベルト33のうち従動プーリー32に巻きかけられた部位に接触することで搬送ベルト33の外周面33aを清掃する。
回転軸38はブレード駆動部59(図2参照)により回転し、回転軸38が回転することでブレード36は搬送ベルト33に接触する接触状態(図3参照)と、ブレード36が搬送ベルト33から離間する離間状態(図4参照)とを切り替える。ブレード36の接触状態において搬送ベルト33が正転することより、搬送ベルト33の外周面33aに付着したインク、紙粉等の付着物が除去される。
尚、ブレード駆動部59(図2参照)はモーター等のアクチュエーターで構成できる。また制御部50は回転軸38の回転量を調整することで、ブレード36が搬送ベルト33に押し当る際の押圧力を調整することができる。
第1清掃部35に対して下側には第2清掃部40が設けられている。第2清掃部40は、搬送ベルト33の移動方向において第1清掃部35の下流に位置している。清掃シート41は、駆動プーリー42と従動プーリー43、44とに掛け回されるとともに、テンショナー45によってテンションが付与されている。ブレード36を第1清掃部材とすると、清掃シート41は第2清掃部材となる。
清掃シート41は、本実施形態では無端状の布帛であり、従動プーリー43によって搬送ベルト33の外周面33aに押し当ることができる。駆動プーリー42はシート駆動モーター61(図2参照)により回転駆動される。駆動プーリー42は図3の時計回り方向に回転駆動され、これにより清掃シート41が図3の時計回り方向に周回移動する。
第2清掃部40は搬送ベルト33に対して進退する方向、具体的にはG軸方向に沿って移動可能に設けられているとともに、ユニット駆動部60(図2参照)の動力を受けて搬送ベルト33に対して進退する。ユニット駆動部60は、モーター等のアクチュエーターで構成できる。
第2清掃部40が搬送ベルト33に対して進出すると、清掃シート41が従動プーリー43によって搬送ベルト33に押し付けられ、この状態で搬送ベルト33が正転するとともに清掃シート41が周回移動することで搬送ベルト33の外周面33aが払拭される。尚、図3、図4は第2清掃部40が搬送ベルト33に対して退避した状態を示しており、第2清掃部40が搬送ベルト33に対して進出した状態は図示を省略する。
上述したベルト駆動モーター57、ベルト帯電部58、ブレード駆動部59、ユニット駆動部60、シート駆動モーター61、のこれらは図2に示す様に制御手段としての制御部50により制御される。
制御部50はプリンター1全体の制御を行う制御ユニットであり、上述した構成のほかラインヘッド26や不図示の媒体搬送用モーター等を制御する。
制御部50はCPU51と不揮発性メモリ52を備えており、不揮発性メモリ52にはプリンター1の各種制御を行う為のプログラムPRや各種パラメータ等が保存されている。プログラムPRには以降説明する各種制御を実現する為のプログラムが含まれており、また不揮発性メモリ52にはプログラムPRを実行する為に必要な各種パラメータが保存されている。尚、符号N1は後述する搬送ベルト33の回復動作に必要なデータである。
制御部50には操作パネル54からの信号が入力され、また制御部50から操作パネル54の表示部(不図示)に向けて情報表示を行う為の信号が出力される。操作パネル54を介して入力された各種設定情報は不揮発性メモリ52に保存される。制御部50は上記各種設定情報に基づき各種制御を行う。
制御部50は外部コンピュータ90との通信を行う為のインターフェース53を備えている。制御部50は、外部コンピュータ90で動作するプリンタドライバ或いは制御部50が備えるプリンタドライバにより生成された、記録を行う為のデータである記録データを取得する。そして当該記録データに基づき、ラインヘッド26をはじめとした各機構部位を制御する。上記記録データには、媒体のサイズ情報も含まれている。
また制御部50には、各種センサーの検出信号が入力され、制御部50はこの検出信号に基づき必要な制御を行う。図2には各種センサーの一部である上流センサー65、下流センサー66、及び温湿度センサー67が示されている。
図3、図4に示す様に上流センサー65は搬送ベルト33と対向する位置であってラインヘッド26の上流に設けられている。また下流センサー66は搬送ベルト33と対向する位置であってラインヘッド26の下流に設けられている。上流センサー65と下流センサー66は搬送ベルト33に向けて発光する発光部と搬送ベルト33或いは媒体からの反射光を受光する受光部とを備えた光学センサーである。制御部50は上流センサー65の検出信号に基づき、上流センサー65の位置における媒体先端或いは媒体後端の通過を検知でき、また下流センサー66の位置における媒体先端或いは媒体後端の通過を検出できる。
特に制御部50は、上流センサー65の位置において媒体先端の通過を検出した後、所定時間経過しても下流センサー66の位置において媒体先端の通過を検出できない場合、媒体のジャムが生じたと判定する。制御部50は媒体のジャムが生じたと判定した場合、記録動作を停止する。この記録動作の停止には、ラインヘッド26からのインク吐出の停止や、搬送ベルト33やその他の搬送ローラー対の駆動停止が含まれる。
温湿度センサー67は装置内部に設けられており、制御部50は温湿度センサー67から受信する情報に基づき、装置内部の温度及び湿度を把握できる。
尚、本実施形態において温湿度センサー67は搬送ベルト33の近傍に配置することがより好適である。詳しくは後述するが、本実施形態において温湿度センサー67により取得した温度或いは湿度は、搬送ベルト33に付着したインクの乾燥のし易さ或いはインクの乾燥のし難さの判断に用いられる為である。
但し温湿度センサー67は、装置外部に設けられていても良い。また、温度センサーと湿度センサーとが別個に設けられていても良く、その場合少なくとも一方が装置外部に設けられていても良い。
本実施形態において制御部50は、第1清掃部35及び第2清掃部40の少なくともいずれかを利用して、搬送ベルト33の外周面33aを清掃する。制御部50は、第1清掃部35のみを利用する清掃動作と、第1清掃部35と第2清掃部40の双方を利用する清掃動作と、第2清掃部40のみを利用する清掃動作とを選択可能である。
制御部50が第1清掃部35のみを利用する清掃動作を選択する場合としては、例えば定期清掃動作時が挙げられる。制御部50は定期清掃動作を実行してからの経過時間をカウントする手段を備えており、前回定期清掃動作を実行してからの経過時間が所定時間に達すると、定期清掃動作を実行する。また第1清掃部35のみを利用する清掃動作は、記録ジョブが終了した後であってプリンター1が待機状態に移行する際にも行われる。
制御部50が第1清掃部35と第2清掃部40の双方を利用する清掃動作を選択する場合としては、例えば媒体のジャムが生じて記録動作を停止した後、ユーザーが媒体を取り除き、操作パネル54のOKボタンを押下した場合が挙げられる。この様に媒体のジャムが生じた場合、搬送ベルト33にインクが誤吐出されてインクが付着している虞がある為、制御部50は第1清掃部35と第2清掃部40の双方を利用する清掃動作により清掃動作を実行する。
制御部50が第1清掃部35と第2清掃部40の双方を利用する清掃動作を選択する場合の他の例としては、媒体の縁と媒体の縁から外れた領域との双方にインクを吐出して媒体の縁に余白なく記録を行う縁なし記録を実行した場合や、ラインヘッド26のメンテナンスの一環としてラインヘッド26から搬送ベルト33に向けてインクを吐出した場合等が挙げられる。
尚、以降において説明するブレード36の回復動作は、第1清掃部35と第2清掃部40の双方を利用する清掃動作の実行を契機として実行されるが、これに限定されるものではない。
制御部50が第2清掃部40のみを利用する清掃動作を選択する場合としては、両面記録の実行回数が所定値に達した場合や、搬送ベルト33に結露が生じている虞がある場合が挙げられる。制御部50は両面記録の実行回数をカウントする手段を備えており、両面記録の実行回数が所定値に達すると、制御部50は第2清掃部40のみを利用する清掃動作により清掃動作を実行する。両面記録を行った場合、最初に記録の行われた第1面が、その反対の第2面に記録を行う際に搬送ベルト33に接触し、搬送ベルト33にインクが付着する虞がある為である。また搬送ベルト33に結露が生じていると、媒体が濡れる虞がある為、制御部50は第2清掃部40のみを利用する清掃動作により清掃動作を実行する。尚、搬送ベルト33に結露が生じている虞がある場合とは、一例として急激に高湿状態に変動した場合や、低温放置の状態からの急激な温度上昇を伴った場合が挙げられる。
続いてブレード36の回復動作について説明する。特に上述した誤吐出により汚れている搬送ベルト33を清掃した後、ブレード36にはインクが残留している可能性が高い。そしてブレード36に残留したインクは時間経過に伴って水分が蒸発し、ブレード36に固着する。この様にインクが固着したブレード36を用いて搬送ベルト33を清掃しようとしても、適切な清掃効果が得られない虞がある。そこで制御部50は、ブレード36の回復動作を実行可能に構成されている。
図5は、ブレード36に残留しているインクに含まれる水分量Hと経過時間Tとの関係を示している。経過時間Tの起点は、搬送ベルト33の清掃動作を開始した時点、或いは完了した時点、或いは清掃動作の途中の時点等、適宜の時点に設定できる。水分量H1は、経過時間Tの起点における水分量である。
搬送ベルト33の清掃動作に伴ってブレード36に残留するインクの水分量Hは、時間経過とともに減少する。水分量Hが例えばH3まで減少すると搬送ベルト33の清掃に悪影響が生じる場合には、経過時間Tが時間T2となったタイミング以降にブレード36の回復動作を行う。
本実施例においてブレード36の回復動作は、ブレード36を搬送ベルト33に当接させた状態で搬送ベルト33を回転させることで行う。これによりブレード36に残留しているインクの少なくとも一部を、搬送ベルト33との間の摩擦によって落下させ、除去することができる。この場合の搬送ベルト33の回転量は適宜設定できるが、少なくとも1回転以上回転させることが好ましい。
図6は、所定のタイミングで制御部50が実行する処理であり、ブレード36の回復動作を行うか否かを判断し、条件に応じて回復動作を実行する処理である。前記所定のタイミングは、一例としてプリンター1の電源オン時、印刷ジョブの終了時、省電力モードへの移行時、省電力モードからの復帰時等が挙げられる。勿論、これら以外のタイミングで図6の処理を行っても良い。また例示した上記複数のタイミングの全てにおいて図6の処理を行っても良いし、或いは一部のタイミングで図6の処理を行っても良い。
制御部50は、清掃フラグがONであるかOFFであるかを判断する(ステップS101)。清掃フラグは不揮発性メモリ52(図2参照)に保存されるデータであり、ONとOFFのいずれかの値をとる。清掃フラグがONに設定される場合及びOFFに設定される場合については後に説明するが、清掃フラグがONである場合、例えば搬送ベルト33の清掃動作を行った後の様に、ブレード36にインクが残留している可能性が高い状態であることを意味する。また清掃フラグがOFFである場合、例えばブレード36の回復動作を行った後の様に、ブレード36にインクが残留していない可能性が高い状態であることを意味する。
勿論、ブレード36の回復動作を行うか否かを判断する処理においては、上述のような清掃フラグは必ずしも用いる必要はない。
制御部50は、清掃フラグがOFFである場合、処理を終了する。清掃フラグがONである場合は、経過時間Tが時間T2以上であるか否かを判断する(ステップS102)。時間T2は、不揮発性メモリ52(図2)に保存された情報であり、制御部50は不揮発性メモリ52から時間T2を読み出す。
経過時間Tが時間T2未満の場合(ステップS102においてNo)、清掃フラグを改めてONにセットし(ステップS106)、処理を終了する。
経過時間Tが時間T2以上の場合(ステップS102においてYes)、ブレード36の回復動作を実行し(ステップS103)、経過時間Tをゼロリセットし(ステップS104)、そして清掃フラグをOFFにセットする(ステップS105)。
尚、経過時間Tは、プリンター1の電源がONの状態、または省電力モードの状態では常に計数されている。そしてプリンター1の電源がOFFとされる場合に、それまでの経過時間Tと電源OFFへ移行する日時が不揮発性メモリ52(図2参照)に保存される。そしてプリンター1の電源がONとされる場合に、不揮発性メモリ52に保存された情報と電源がONとされた日時をもとにそれまでの経過時間Tが算出されるとともに、計数が再開される。
以上の様に制御部50は、ブレード36により搬送ベルト33を清掃する清掃動作と、ブレード36が搬送ベルト33に接した状態で搬送ベルト33を回転させることで、ブレード36の清掃能力を回復させる回復動作と、を実行可能である。
また制御部50が実行するプログラム、及び制御部50がプログラムを実行することにより実現される制御方法は、ブレード36により搬送ベルト33を清掃する清掃動作を実行するステップ(後述する図10のステップS302、S306)と、清掃動作を実行してからの経過時間Tが設定時間である時間T2に達した以降において、ブレード36が搬送ベルト33に接した状態で搬送ベルト33を回転させることで、ブレード36の清掃能力を回復させる回復動作を実行するステップ(ステップS103)とを含む。
これによりブレード36にインクが残留した場合には回復動作によって残留したインクの少なくとも一部を除去でき、ブレード36の清掃能力を回復でき、搬送ベルト33を適切に清掃することができる。
またブレード36に固着したインクを、水、溶解剤等を用いて溶解させたり、機械的に除去する手段を採用したりする場合に比べてコストアップや装置の大型化を回避できる。
また制御部50は、搬送ベルト33に対する清掃動作を実行した後、ブレード36におけるインクの水分量が所定の水分量に達するタイミング以降に上述の回復動作を実行する。上記の例では、所定の水分量は図5の水分量H3である。これにより不必要な回復動作の実行を抑制できる。
また本実施例では、制御部50は上記タイミングを経過時間Tで判断するので、上記タイミングの管理が容易となる。
尚、不揮発性メモリ52(図2参照)から読み出した時間T2は、湿度及び温度の少なくともいずれかに基づき調整することもできる。本実施形態において湿度と温度は、温湿度センサー67(図2参照)により取得できる。
例えば、制御部50は湿度を取得した場合であって、湿度が第1湿度の場合、第1湿度よりも高い第2湿度の場合よりも時間T2を短く設定する。湿度が相対的に低い場合、インクの水分蒸発が顕著となる為である。
また或いは制御部50は、温度を取得した場合であって、温度が第1温度の場合、第1温度よりも低い第2温度の場合よりも時間T2を短く設定する。温度が相対的に高い場合、インクの水分蒸発が顕著となる為である。
尚、制御部50は、温度と湿度の双方に基づいて時間T2即ち上記タイミングを調整することもできる。
以上によりブレード36の回復動作を実行するタイミングを、より適切なものとすることができる。
図7は、時間T2を調整する処理を示すものであり、制御部50は経過時間Tが所定周期に達すると(ステップS201においてYes)、湿度及び温度を取得する(ステップS202)。尚、上記所定周期は、例えば24時間、48時間、72時間等の適宜の時間間隔に設定できる。また図7に示す処理は、経過時間Tの所定周期に代えて、所定のタイミングとしても良い。この所定のタイミングは、一例としてプリンター1の電源オン時、印刷ジョブの終了時、省電力モードへの移行時、省電力モードからの復帰時等が挙げられる。勿論、これら以外のタイミングで図7の処理を行っても良い。また例示した上記複数のタイミングの全てにおいて図7の処理を行っても良いし、或いは一部のタイミングで図7の処理を行っても良い。
そして制御部50は、取得した温度及び湿度に基づき時間T2を調整する(ステップS203)。
また制御部50は、搬送ベルト33に対しインクが誤吐出された際の吐出デューティが第1吐出デューティである場合、第1吐出デューティより高値である第2吐出デューティの場合よりも時間T2を短く設定しても良い。第1吐出デューティの場合、第2吐出デューティの場合よりも、ブレード36におけるインクの水分量が所定量に達するまでの時間が相対的に短くなるからである。これによりブレード36の回復動作を実行するタイミングを、より適切なものとすることができる。
ここで吐出デューティは、媒体又は搬送ベルト33の所定領域内における記録される面積の割合であり、吐出デューティが低いほど吐出されるインク量が少なく、吐出デューティが高いほど吐出されるインク量が多い。
吐出デューティは、実際に搬送ベルト33にインクが吐出された領域での吐出デューティを採用することができる。以下ではこれを「実吐出デューティ」と称する。制御部50は実吐出デューティを、一例として媒体先端を上流センサー65により検出してから搬送ベルト33の駆動を停止するまでに吐出したインク吐出量とそれに対応する記録領域に基づき取得することができる。実吐出デューティは、搬送ベルト33に実際に吐出されたインク吐出量に基づくことから、より正確に搬送ベルト33の状況を反映していると言える。
また吐出デューティは、記録領域全体での吐出デューティを採用しても良い。以下ではこれを「全体吐出デューティ」と称する。制御部50は、記録データをもとにして全体吐出デューティを取得することができる。全体吐出デューティは、搬送ベルト33に実際に吐出されたインク吐出量を計測する必要がなく、実吐出デューティよりも簡単に算出できる。
この様にインクが誤吐出された際の吐出デューティとは、実際に搬送ベルト33にインクが吐出された領域での吐出デューティのみを意味するものではない。
制御部50は、上記の実吐出デューティと全体吐出デューティのうち、一方のみを取得しても良いし、両方を取得した上でいずれか一方を採用しても良い。
尚、清掃動作を行った際にブレード36に残留するインク量は、ブレード36の面積や、ブレード36が搬送ベルト33に接触した状態での変形状態、角度等に応じて変化する為、実際にブレード36に残留しているインクに含まれる水分量ではなく、ブレード36におけるインクの初期水分量(図5の水分量H1)の取り得る最大値を、上述の観点で水分量H1として規定し、それに基づく水分量に基づいて時間T2を設定しても良い。
尚以上説明した例では、インクの水分量が所定の水分量に達するタイミングを経過時間Tで判断したが、ブレード36におけるインクの水分量を算定することで上記タイミングを判断しても良い。
ブレード36におけるインクの水分量は、搬送ベルト33の清掃動作を行った後、経過時間Tが所定周期に達する度に算定することができる。上記所定周期は、例えば24時間、48時間、72時間等の適宜の時間間隔に設定できる。また上記算定は、経過時間Tの所定周期に代えて、或いは所定周期に加えて、所定のタイミングで行っても良い。この所定のタイミングは、一例としてプリンター1の電源オン時、印刷ジョブの終了時、省電力モードへの移行時、省電力モードからの復帰時等が挙げられる。勿論、これら以外のタイミングで上記算定を行っても良い。また例示した上記複数のタイミングの全てにおいて上記算定を行っても良いし、或いは一部のタイミングで上記算定を行っても良い。
上記算定は、予め求められた乾燥情報に基づき行うことができる。図8は、単位量の水分の蒸発に要する時間、即ち水分蒸発速度Fhと温度Mとの関係を示すものであり、グラフC1は一例として湿度20%の場合、グラフC2は一例として湿度50%の場合、グラフC3は一例として湿度80%の場合を示している。図示する様に高温低湿であるほど、水分蒸発速度Fhは速くなる。不揮発性メモリ52(図2参照)にはこの様な乾燥情報が予め保存されており、制御部50はこの様な乾燥情報と、取得した温度及び湿度に基づいて、現在の水分量H(図5参照)を算定(推定)する。
勿論、水分量Hの算定の元となる初期水分量(図5の水分量H1)は、上述した実吐出デューティ或いは全体吐出デューティをもとに求めても良い。
以上説明した実施例では、ブレード36の回復動作を所定のタイミングで行ったが、例えば搬送ベルト33の清掃動作を行った後、ブレード36の回復動作を定期的に、繰り返し行っても良い。
またブレード36の回復動作を行う際、第2清掃部40を搬送ベルト33から退避させても良いし、搬送ベルト33に進出させても良い。ブレード36の回復動作を行う際、第2清掃部40を搬送ベルト33に進出させることで、ブレード36から搬送ベルト33に残留インクが移行した際に当該インクを第2清掃部40により捕捉することができる。
次に、ブレード36の回復動作について更に説明する。上述した様にブレード36の回復動作は、ブレード36を搬送ベルト33に当接させた状態で搬送ベルト33を回転させることで行う。
ブレード36に対する搬送ベルト33の移動速度Vbは、図9(a)に示す様に一定の速度Vb1に設定することができ、或いは図9(b)に示す様に一定の速度Vb2(Vb2>Vb1)に設定することができる。速度Vb1は第1速度の一例であり、速度Vb2は第2速度の一例である。
また制御部50は、回復動作に、速度Vb1で搬送ベルト33を移動させる第1モードと、速度Vb2で搬送ベルト33を移動させる第2モードと、を含む様にしても良い。例えば、第1モードと第2モードを一定時間ずつ交互に行っても良いし、或いは所定時間第2モードを実行した後、所定時間第1モードを実行して回復動作を終了しても良い。
この様にすることで第2モードにより回復動作の効果を確実に得ながら、第1モードによりブレード36の摩耗を抑制できる。
また制御部50は、図9(c)に示す様にブレード36に対する搬送ベルト33の移動速度Vbを周期的に変化させる速度変化モードを回復動作に含めても良い。図9(c)は、移動速度Vbのゼロから速度Vb1への増速と速度Vb1からゼロへの減速とを繰り返す例である。これによりブレード36に撓みの挙動が加わる為、ブレード36に残留しているインクの除去効果を高めることができる。尚、図9(c)の例では、速度変化モードにおける速度Vbの最小値はゼロであるが、これに限らず、速度Vbの最小値がゼロより大きくても良い。
尚、回復動作において上記速度変化モードのみを採用しても良いし、或いは回復動作において上記速度変化モードに加えて上述した第1モードや第2モードを含めても良い。
続いて搬送ベルト33の清掃動作を行ってから回復動作を行うまでの間に搬送ベルト33の清掃動作を行う場合の制御について説明する。
図5において経過時間Tが時間T2を超えると上記回復動作が行われるが、経過時間Tが時間T2に達するまでの間に搬送ベルト33の清掃動作を行う場合がある。この場合、経過時間Tが時間T2に近いほどブレード36におけるインクの粘度が高くなっており、ブレード36の清掃能力が低下している。そこで経過時間Tが時間T2に近いほど搬送ベルト33の清掃効果を高めることが好適である。
即ち制御部50は、搬送ベルト33を清掃する清掃動作として、第1清掃動作と、第1清掃動作より清掃効果の高い第2清掃動作とを実行可能であることが好適である。そして清掃動作を行ってから回復動作を行うまでの間に清掃動作を行う場合、定められた動作切り換えタイミングに至るまでは第1清掃動作を選択し、動作切り換えタイミングより後は第2清掃動作を選択する。これによりブレード36による清掃能力の低下を補って搬送ベルト33を適切に清掃することができる。
動作切り換えタイミングは、一例として図5に示す時間T1に設定できる。時間T1は、水分量HがH2となるタイミングである。
図10は、搬送ベルト33の清掃動作を行う際の処理の流れを示すものであり、制御部50は清掃フラグを判断し(ステップS301)、清掃フラグがOFFの場合は、第1清掃動作により搬送ベルト33を清掃する(ステップS302)。次いで経過時間Tをゼロリセットし(ステップS303)、清掃フラグをONに設定する(ステップS304)。清掃フラグがONに設定されたことにより、以降、場合によりブレード36の回復動作が行われることとなる。
ステップS301において清掃フラグがONの場合は、経過時間Tを判断する(ステップS305)。経過時間TがT1未満の場合、ステップS302に進む。経過時間TがT1以上T2未満の場合、第2清掃動作により搬送ベルト33を清掃する(ステップS306)。そしてステップS303以降を実行する。
この様な制御により、ブレード36による清掃能力の低下を補って搬送ベルト33を適切に清掃することができる。
尚、制御部50は、第2清掃動作において、清掃時間、搬送ベルト33に対するブレード36の接触圧、及びブレード36に対する搬送ベルト33の移動速度のうち少なくとも一つを第1清掃動作よりも増加させる。その態様としては、前記清掃時間、前記接触圧、及び前記移動速度のうち一つを増加させる態様、或いは二つを増加させる態様、或いは全部を増加させる態様が挙げられる。これにより第1清掃動作より清掃効果の高い第2清掃動作を容易に実現できる。
上述した動作切り換えタイミング(図5の時間T1)は、上述したブレード36の回復動作に係わるタイミング(図5の時間T2)と同様に、温度、湿度、吐出デューティに応じて調整することができる。具体的には、温度が高いほど、或いは湿度が低いほど、或いは吐出デューティが低いほど、動作切り換えタイミングを前にシフトさせる。
また上述した動作切り換えタイミングは、上述したブレード36の回復動作に係わるタイミングと同様に、ブレード36におけるインクの残留水分量を適宜算定し、残留水分量が所定の水分量、例えば図5の水分量H2に達するタイミングとしても良い。その際の算定方法は上述したブレード36の回復動作に係わる算定方法と同様であり、乾燥情報を用いて算定する。
本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、3…第1媒体カセット、4…第2媒体カセット、5…インク収容部、9、10…ピックローラー、11、12…給送ローラー対、13、14、15、16、18、19、20、21、22…搬送ローラー対、17…搬送ローラー対、23、24…フラップ、25…ヘッドユニット、26…ラインヘッド、27…排出トレイ、29…帯電ローラー、30…ベルトユニット、31…駆動プーリー、32…従動プーリー、33…搬送ベルト、33a…外周面、34…サポートローラー、35…第1清掃部、36…ブレード、37…固定部材、38…回転軸、40…第2清掃部、41…清掃シート、42…駆動プーリー、43、44…従動プーリー、45…テンショナー、50…制御部、51…CPU、52…不揮発性メモリ、53…インターフェース、54…操作パネル、57…ベルト駆動モーター、58…ベルト帯電部、59…ブレード駆動部、60…ユニット駆動部、61…シート駆動モーター、65…上流センサー、66…下流センサー、67…温湿度センサー、90…外部コンピュータ、P…媒体

Claims (13)

  1. 媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、
    前記液体吐出部による液体の吐出動作、前記搬送ベルトの回転動作、及び前記清掃部材の状態切り替えを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作と、
    前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作と、
    を実行可能であることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記制御部は、前記清掃動作を実行した後、前記清掃部材における液体の水分量が所定の水分量に達するタイミング以降に前記回復動作を実行する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置において、前記制御部は、前記タイミングを、前記清掃動作を実行してからの経過時間で判断する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の液体吐出装置において、湿度及び温度の少なくともいずれかを取得可能な検出部を備え、
    前記制御部は、前記湿度を取得した場合であって、前記湿度が第1湿度の場合、前記第1湿度よりも高い第2湿度の場合よりも前記タイミングに達するまでの時間を短く設定し、
    前記温度を取得した場合であって、前記温度が第1温度の場合、前記第1温度よりも低い第2温度の場合よりも前記タイミングに達するまでの時間を短く設定する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記制御部は、前記液体吐出部から前記搬送ベルトに対し液体が誤吐出された場合に前記清掃動作を実行し、
    前記制御部は、前記誤吐出された際の吐出デューティが第1吐出デューティである場合、前記第1吐出デューティより高値である第2吐出デューティの場合よりも前記タイミングに達するまでの時間を短く設定する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項2に記載の液体吐出装置において、前記制御部は、前記タイミングを、前記液体の水分量を算定することで判断する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記回復動作は、前記清掃部材に対して前記搬送ベルトを第1速度で移動させる第1モードと、
    前記清掃部材に対して前記搬送ベルトを前記第1速度よりも高速の第2速度で移動させる第2モードと、を動作に含む、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記回復動作は、前記清掃部材に対する前記搬送ベルトの移動速度を周期的に変化させる速度変化モードを動作に含む、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記制御部は、前記清掃動作として、第1清掃動作と、前記第1清掃動作より清掃効果の高い第2清掃動作とを実行可能であり、
    前記清掃動作を行ってから前記回復動作を行うまでの間に前記清掃動作を行う場合、定められた動作切り換えタイミングに至るまでは前記第1清掃動作を選択し、前記動作切り換えタイミングより後は前記第2清掃動作を選択する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項9に記載の液体吐出装置において、前記制御部は、前記第2清掃動作において、清掃時間、前記搬送ベルトに対する前記清掃部材の接触圧、及び前記清掃部材に対する前記搬送ベルトの移動速度のうち少なくとも一つを前記第1清掃動作よりも増加させる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記清掃部材を第1清掃部材とし、前記搬送ベルトの移動方向において前記清掃部材の下流に、前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する第2清掃部材を備える、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  12. 媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、
    前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作を実行するステップと、
    前記清掃動作を実行してからの経過時間が設定時間に達した以降において、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作を実行するステップと、を含む、
    ことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
  13. 媒体に液体を吐出する液体吐出部と、
    前記液体吐出部と対向し、回転することによって媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに接触することで前記搬送ベルトを清掃する清掃部材であって、前記搬送ベルトに対して接触する接触状態と前記搬送ベルトから離間する離間状態とを切り替え可能な清掃部材と、を備えた液体吐出装置の制御部が実行するプログラムであって、
    前記清掃部材により前記搬送ベルトを清掃する清掃動作を実行させるステップと、
    前記清掃動作を実行してからの経過時間が設定時間に達した以降において、前記清掃部材が前記搬送ベルトに接した状態で前記搬送ベルトを回転させることで、前記清掃部材の清掃能力を回復させる回復動作を実行させるステップと、を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
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