JP2023104063A - 生体情報検出装置 - Google Patents

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JP2023104063A JP2022004827A JP2022004827A JP2023104063A JP 2023104063 A JP2023104063 A JP 2023104063A JP 2022004827 A JP2022004827 A JP 2022004827A JP 2022004827 A JP2022004827 A JP 2022004827A JP 2023104063 A JP2023104063 A JP 2023104063A
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Abstract

【課題】移動体の乗員の生体情報を高精度に検出可能な生体情報検出装置を提供する。【解決手段】生体情報検出装置は、送信波を送信し、送信波が室内に存在する物体に反射されることにより発生する反射波を受信するセンサと、反射波に基づいて室内における物体の位置を示す位置情報を生成する位置情報生成部と、反射波に基づいて物体の速度を示す速度情報を生成する速度情報生成部と、位置情報及び速度情報に基づいて室内に存在する人物を検出する人物検出部と、送信波の周波数と反射波の周波数との差分に基づくビート周波数と反射波の強度との関係を示すビート周波数強度分布における最大ピークに対応する主ビート周波数を含まない副ビート周波数成分に基づいて、人物の身体の一部の動きに対応する速度を示す副速度情報を生成する副速度情報生成部と、副速度情報に基づいて人物の生体情報を生成する生体情報生成部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、生体情報検出装置に関する。
ドライバモニタリングシステム等において、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式の電磁波を送受信するセンサにより取得されるTOF(Time of Flite)、ドップラシフト等に基づいて、移動体(車両等)の乗員の生体情報(例えば心拍間隔、心拍数等)を検出する技術が利用されている。
特開2019-168379号公報
上記のようなシステムにおいて、生体情報を高精度に検出するためには、センサにより取得されるデータから移動体の振動に起因する成分を除去する必要がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題の一つは、移動体の乗員の生体情報を高精度に検出可能な生体情報検出装置を提供することである。
本発明の一実施形態としての生体情報検出装置は、移動体の室内に周波数変調されたレーザ光を送信波として送信し、送信波が室内に存在する物体に反射されることにより発生する反射波を受信するセンサと、反射波に基づいて室内における物体の位置を示す位置情報を生成する位置情報生成部と、反射波に基づいて物体の速度を示す速度情報を生成する速度情報生成部と、位置情報及び速度情報に基づいて室内に存在する人物を検出する人物検出部と、送信波の周波数と反射波の周波数との差分に基づくビート周波数と反射波の強度との関係を示すビート周波数強度分布における最大ピークに対応する主ビート周波数を含まない副ビート周波数成分に基づいて、人物の身体の一部の動きに対応する速度を示す副速度情報を生成する副速度情報生成部と、副速度情報に基づいて人物の生体情報を生成する生体情報生成部と、を備える。
上記構成によれば、移動体の振動成分が除去された副ビート周波数成分に基づく副速度情報に基づいて乗員の生体情報が生成される。これにより、振動を発生させる移動体の乗員の生体情報を高精度に検出できる。
また、副速度情報生成部は、時間経過とともに周波数が増加していく第1送信波と第1送信波が前記物体により反射されることにより発生する第1反射波とに基づくビート周波数強度分布である第1ビート周波数強度分布と、時間経過とともに周波数が減少していく第2送信波と第2送信波が物体により反射されることにより発生する第2反射波とに基づくビート周波数強度分布である第2ビート周波数強度分布とを生成し、第1ビート周波数強度分布における最大ピークに対応する第1主ビート周波数と、第2ビート周波数強度分布における最大ピークに対応する第2主ビート周波数とに基づいてドップラ周波数を算出し、ドップラ周波数に基づいて第1ビート周波数強度分布を補正した第1補正ビート周波数強度分布と、ドップラ周波数に基づいて第2ビート周波数強度分布を補正した第2補正ビート周波数強度分布との差分から副ビート周波数成分を抽出してもよい。
このような手法により、振動成分が効果的に除去された副ビート周波数成分を抽出できる。
また、副ビート周波数成分は、主ビート周波数より所定周波数高い基準周波数以上のビート周波数から構成されてもよい。
これにより、分解能が比較的低いセンサを利用する場合であっても、高い検出精度を実現できる。
図1は、実施形態の車両の構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態のセンサ及び制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態のFMCW方式による信号処理の概要を示す図である。 図4は、実施形態の送信波、反射波、及びビート周波数の特徴の一例を示す図である。 図5は、実施形態のビート周波数強度分布から副ビート周波数成分を抽出する処理の一例を示す図である。 図6は、実施形態の副ビート周波数成分の他例を示す図である。 図7は、実施形態の生体情報検出装置による処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、並びに当該構成によりもたらされる作用、結果、及び効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によりも実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や派生的な効果のうち、少なくとも一つを得ることが可能である。
図1は、実施形態の車両Cの構成の一例を示す図である。車両C(移動体の一例)の室内に、生体情報検出装置1を構成するLiDAR(Light Detection and Ranging)センサ2と制御装置3とが配置されている。本実施形態のLiDARセンサ2は、室内の天井部分に設置されている。本実施形態の制御装置3は、室内の前端部に設けられているダッシュボード内に設置されている。なお、LiDARセンサ2及び制御装置3の設置位置はこれに限定されるものではない。
図1には、シートSに乗員M(人物)が座っている状態が例示されている。以下では、生体情報検出装置1により乗員Mの存在を検出するとともに、乗員Mの生体情報を検出することについて説明する。なお、図1には、後部座席に乗員Mが座っている状態が例示されているが、検出対象となる乗員Mの位置はこれに限定されるものではない。例えば、運転席や助手席に座っている乗員が検出対象となってもよい。
図2は、実施形態のLiDARセンサ2及び制御装置3の機能構成の一例を示すブロック図である。LiDARセンサ2は、送信部21及び受信部22を備える。
送信部21は、車両Cの室内に周波数変調したレーザ光を送信波として広範囲に送信する。受信部22は、送信波が室内に存在する物体に反射されることにより発生する反射波を受信する。
制御装置3は、例えば、ハードウェアプロセッサ、メモリ等が搭載された集積回路を有するMCU(Micro Controller Unit)等により構成される。制御装置3は、ADC(Analog-to-Digital Converter)31、処理部32、及び記憶部33を備える。
ADC31は、LiDARセンサ2の受信部22により取得されたアナログ信号をデジタル信号に変換して処理部32に出力する。
記憶部33は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。記憶部33は、処理部32が実行するプログラム、プログラムの実行に必要なデータ、プログラムの実行により生成されたデータ等を記憶する。本実施形態の記憶部33は、設定情報331、位置情報332、速度情報333、副速度情報334、生体情報335等を記憶する。
設定情報331は、生体情報検出装置1の機能を実現するための各種閾値を含む。閾値は、例えば、室内に存在する物体が生物か非生物かを判定するための閾値、生物が人物であるか否かを判定するための閾値、人物が大人か子供かを判定するための閾値、人物の生体信号を検出するための閾値等であり得る。
位置情報332は、室内に存在する物体の位置を示す情報であり、位置情報生成部321により室内における反射波の強度分布等に基づいて生成される。強度分布とは、三次元空間(車両Cの室内)における反射源(物体)の位置と反射波の強度との対応関係を示す情報である。
速度情報333は、室内に存在する物体の速度を示す情報であり、速度情報生成部322により反射波のドップラシフト等に基づいて生成される。速度情報333は、室内に存在すると認識された各物体の全体的な動き(例えば物体の中心部の動き)に対応する速度を示すものである。
副速度情報334は、室内に存在する人物(乗員M)の身体の一部の動きに対応する速度を示す情報であり、副速度情報生成部324により生成される。身体の一部の動きとは、乗員Mの主部(例えば乗員Mの身体の中心部等)以外の部分の動きであり、例えば胸部、背部、手腕部等に出現する脈動等であり得る。
生体情報335は、室内に存在する乗員Mの身体や精神状態に関する情報であり、副速度情報334等に基づいて生成される。生体情報は、乗員Mの心拍に関する情報(例えば心拍間隔、心拍数等)を含み、心拍に関する情報から推測される体調、精神状態等を示す情報を含んでもよい。
ここで、FMCW方式による信号処理の概要について説明する。図3は、実施形態のFMCW方式による信号処理の概要を示す図である。先ず、状態(A)に示されるように、LiDARセンサ2の送信部21からFMCW変調したレーザ光が車両Cの室内全体を走査するように送信される。そして、LiDARセンサ2の受信部22が反射波を受信する。
次に、状態(B)に示されるように、室内における反射波の強度分布に基づいて、三次元空間(室内)における物体の配置(位置、大きさ、形状等を含む)を示すボクセル図が作成される。ボクセル図には、室内に存在する物体(乗員M、シートS、荷物、その他の車体構造物等)の配置を示すラベリング領域Dが含まれる。ボクセル図は、LiDARセンサ2により取得される反射波情報の更新に伴い随時更新されていく。このようなボクセル図の変化を解析することにより、物体の位置や速度に関する情報を取得できる。例えば、ボクセル図の隣接するフレーム間の差分に対してFFT(Fast Fourier Transform)解析を行うことにより、反射波のドップラシフト等を算出できる。
次に、状態(C)に示されるように、ラベリング領域Dを構成するボクセルのボクセル値に対する解析結果に基づいて、室内に存在する乗員Mが検出される。例えば、室内に存在する複数の物体のうち、所定条件(大きさ、形状、速度等)を満たす物体を乗員Mと判定できる。また、乗員Mと判定された物体の一部(例えば胸部、背部等)の動きに基づいて乗員Mの生体情報を検出できる。
以下に、図2を参照して処理部32の処理について説明する。
処理部32は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサにより構成される。処理部32は、記憶部33に格納されたプログラムを読み込んで演算処理を実行する。処理部32は、機能部として、位置情報生成部321、速度情報生成部322、人物検出部323、副速度情報生成部324、及び生体情報生成部325を備える。なお、各部321~325の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)を含む回路等のハードウェアにより構成してもよい。
位置情報生成部321は、ADC31から取得した反射波に関する情報(反射波情報)に基づいて室内に存在する物体の位置を示す位置情報332を生成し、記憶部33に保存する。位置情報は、例えば上記のようなボクセル図に対する解析結果に基づいて生成され得る。
速度情報生成部322は、ADC31から取得した反射波情報に基づいて室内の存在する物体の速度を示す速度情報333を生成し、記憶部33に保存する。速度情報333は、例えば上記のようなボクセル図に対する解析結果に基づいて生成され得る。
人物検出部323は、設定情報331、位置情報332、速度情報333等に基づいて室内に存在する乗員Mを検出する。また、人物検出部323は、当該乗員Mの種別(例えば大人、子供等)を判定してもよい。
副速度情報生成部324は、ADC31から取得した反射波情報、人物検出部323による検出結果等に基づいて乗員Mの身体の一部の動きに対応する速度を示す副速度情報を生成し、記憶部33に保存する。副速度情報生成部324は、送信波の周波数と反射波の周波数との差分に基づくビート周波数と反射波の強度との関係を示すビート周波数強度分布を利用して副速度情報を生成する。副速度情報生成部324は、ビート周波数強度分布における最大ピークに対応する主ビート周波数を含まない副ビート周波数成分に基づいて副速度情報を生成する。副速度情報の具体的な生成方法については後述する。
生体情報生成部325は、副速度情報生成部324により生成された副速度情報に基づいて乗員Mの生体情報335を生成し、記憶部33に保存する。
図4は、実施形態の送信波、反射波、及びビート周波数の特徴の一例を示す図である。図4中、上部のグラフにおいて、経過時間とLiDARセンサ2の送信部21から送信される送信波の周波数との関係を示す線Ltと、経過時間とLiDARセンサ2の受信部22が受信する反射波の周波数との関係を示す線Lrとが例示されている。図4中、下部のグラフにおいて、経過時間とビート周波数との関係を示す線Lbが例示されている。
線Ltに示されるように、本実施形態の送信波は、時間経過とともに周波数が増加していくアップ期間T1と、時間経過とともに周波数が減少していくダウン期間T2とが交互に繰り返されるチャープ信号である。1つのアップ期間T1と1つのダウン期間T2とで1つのチャープ周期Tが構成されている。線Lrに示されるように、反射波の周波数は、送信波の周波数の時間経過に伴う変化に対して、LiDARセンサ2から物体までの距離に応じた遅延を伴って変化する。すなわち、同時刻における送信波の周波数と反射波の周波数との間には差分が生じる。ビート周波数は、当該差分に応じて決まる値であり、LiDARセンサ2から物体までの距離に比例し、対象となる物体の移動に応じて変化する。
本実施形態の副速度情報生成部324は、上記のようなビート周波数と反射波の強度との関係を示すビート周波数強度分布から、乗員Mの身体の一部の動きに対応する副ビート周波数成分を抽出し、当該副ビート周波数成分に基づいて副速度情報を生成する。以下に、ビート周波数強度分布から副ビート周波数成分を抽出する方法の一例を示す。
図5は、実施形態のビート周波数強度分布から副ビート周波数成分を抽出する処理の一例を示す図である。図5において、第1ビート周波数強度分布D1、第2ビート周波数強度分布D2、第1補正ビート周波数強度分布D1’、第2補正ビート周波数強度分布D2’、及び差分ビート周波数強度分布D3が例示されている。
第1ビート周波数強度分布D1は、アップ期間T1に対応する送信波である第1送信波と当該第1送信波が乗員Mにより反射されることにより発生する反射波である第1反射波とに基づくビート周波数強度分布である。すなわち、第1ビート周波数強度分布D1は、第1送信波の周波数と第1反射波の周波数との差分に基づくビート周波数と、第1反射波の強度との関係を示すデータである。このような第1ビート周波数強度分布D1は、例えば、アップ期間T1に対応するビート周波数に対するFFT(Fast Fourier Transform)解析等により作成され得る。
第2ビート周波数強度分布D2は、上記アップ期間T1と同一のチャープ周期Tに含まれるダウン期間T2に対応する送信波である第2送信波と当該第2送信波が乗員Mにより反射されることにより発生する反射波である第2反射波とに基づくビート周波数強度分布である。すなわち、第2ビート周波数強度分布D2は、第2送信波の周波数と第2反射波の周波数との差分に基づくビート周波数と、第2反射波の強度との関係を示すデータである。このような第2ビート周波数強度分布D2は、例えば、ダウン期間T2に対応するビート周波数に対するFFT解析等により作成され得る。
第1ビート周波数強度分布D1における最大ピークP1に対応する第1主ビート周波数f1と、第2ビート周波数強度分布D2における最大ピークP2に対応する第2主ビート周波数f2とは、いずれも同一の乗員Mの主部(例えば身体の中心部等)の位置(LiDARセンサ2からの距離)に対応している。第1主ビート周波数f1及び第2主ビート周波数f2は、乗員Mの主部の本来の位置に対応する主ビート周波数f0からドップラ周波数fd分ずれている。ドップラ周波数fdは、第1主ビート周波数f1と第2主ビート周波数f2とに基づいて算出され得る。例えば、ドップラ周波数fdは、fd=(f2-f1)/2の式から算出され得る。すなわち、第1主ビート周波数f1と第2主ビート周波数f2とに基づいてドップラ周波数fdを算出し、第1主ビート周波数f1と第2主ビート周波数f2とドップラ周波数fdに基づいて主ビート周波数f0を算出できる。
第1補正ビート周波数強度分布D1’は、ドップラ周波数fdに基づいて第1ビート周波数強度分布D1を第1主ビート周波数f1が主ビート周波数f0と一致するように補正したものである。第2補正ビート周波数強度分布D2’は、ドップラ周波数fdに基づいて第2ビート周波数強度分布D2を第2主ビート周波数f2が主ビート周波数f0と一致するように補正したものである。
第1補正ビート周波数強度分布D1’において、主ビート周波数f0からずれた領域に第1副ビート周波数成分Fl1,Rf1が存在していることが示されている。第1副ビート周波数成分Fl1は、主ビート周波数f0より低周波側のビート周波数成分を含み、第1副ビート周波数成分Fh1は、主ビート周波数f0より高周波側のビート周波数成分を含んでいる。第1副ビート周波数成分Fl1,Fh1は、主ビート周波数f0に対応する乗員Mの主部以外の部分の動き(例えば胸部や背部の脈動等)に対応するビート周波数成分を含む。同様に、第2補正ビート周波数強度分布D2’において、主ビート周波数f0からずれた領域に第2副ビート周波数成分Fl2,Rf2が存在していることが示されている。第2副ビート周波数成分Fl2は、主ビート周波数f0より低周波側のビート周波数成分を含み、第2副ビート周波数成分Fh2は、主ビート周波数f0より高周波側のビート周波数成分を含んでいる。第2副ビート周波数成分Fl2,Fh2は、乗員Mの身体の一部(主部以外の部分)の動き(例えば胸部や背部の脈動等)に対応するビート周波数成分を含む。
差分ビート周波数強度分布D3は、第1補正ビート周波数強度分布D1’と第2補正ビート周波数強度分布D2’との差分を示すデータである。ここで例示する差分ビート周波数強度分布D3は、第1補正ビート周波数強度分布D1’から第2補正ビート周波数強度分布D2’を減算したものである。
差分ビート周波数強度分布D3に示されるように、第1補正ビート周波数強度分布D1’と第2補正ビート周波数強度分布D2’との差分を取ることにより、主ビート周波数f0を含む主たるビート周波数成分は除去され、副ビート周波数成分Fl,Fhが残留する。ここで示す例では、低周波側の副ビート周波数成分Flは、低周波側の第1副ビート周波数成分Fl1から低周波側の第2副ビート周波数成分Fl2を減算したものであり、高周波側の副ビート周波数成分Fhは、高周波側の第1副ビート周波数成分Fh1から高周波側の第2副ビート周波数成分Fh2を減算したものである。
上記のような処理により、乗員Mの全体的な動きに対応する主ビート周波数f0を含む主たるビート周波数成分を除去し、乗員Mの身体の一部の脈動等に対応する副ビート周波数成分Fl,Fhを抽出できる。このとき、車両Cの振動に起因する乗員Mの動きに対応するビート周波数成分は、主たるビート周波数成分と共に除去される。そのため、副ビート周波数成分Fl,Fhは、車両Cの振動による影響が低減された情報となる。
図6は、実施形態の副ビート周波数成分の他例を示す図である。本例の副ビート周波数成分Fsは、上記のように算出された副ビート周波数成分Fl,Fhのうち、主ビート周波数f0より所定周波数高い基準周波数f3以上のビート周波数成分から構成される。
物体の速度の検出精度は、LiDARセンサ2の分解能に応じて変化する。LiDARセンサ2の分解能が低い場合、低速の動き、すなわちビート周波数が低い場合の検出精度が低くなる。そのため、本例のように、比較的高い周波数域の副ビート周波数成分Fsを利用することにより、分解能が比較的低いLiDARセンサ2を利用する場合であっても、高い検出精度を実現できる。
図7は、実施形態の生体情報検出装置1による処理の一例を示すフローチャートである。LiDARセンサ2の駆動により車両Cの室内の反射波情報が取得されると(S101)、位置情報生成部321は反射波の強度分布に基づいて室内における物体の位置を示す位置情報332を生成し(S102)、速度情報生成部322は反射波のドップラシフトに基づいて物体の速度を示す速度情報333を生成する(S103)。
人物検出部323は位置情報332及び速度情報333に基づいて車両Cの室内に乗員Mが存在するか否かを判定する(S104)。乗員Mが存在しない場合(S104:No)、本ルーチンは終了する。乗員Mが存在する場合(S104:Yes)、副速度情報生成部324は乗員Mの身体の一部の脈動を含む動きに対応する速度を示す副速度情報334を生成する(S105)。生体情報生成部325は副速度情報に基づいて生体情報を生成する(S106)。
上記実施形態によれば、車両Cの振動成分が除去された副ビート周波数成分Fl,Fh,Fsに基づく副速度情報に基づいて乗員Mの生体情報が生成される。これにより、車両C等の振動を発生させる移動体の乗員Mの生体情報を高精度に検出できる。
なお、制御装置3で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、当該プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…生体情報検出装置、2…LiDARセンサ、3…制御装置、21…送信部、22…受信部、31…ADC、32…処理部、33…記憶部、321…位置情報生成部、322…速度情報生成部、323…人物検出部、324…副速度情報生成部、325…生体情報生成部、331…設定情報、332…位置情報、333…速度情報、334…副速度情報、335…生体情報、C…車両、D…ラベリング領域、D1…第1ビート周波数強度分布、D2…第2ビート周波数強度分布、D1’…第1補正ビート周波数強度分布、D2’…第2補正ビート周波数強度分布、D3…差分ビート周波数強度分布、f0…主ビート周波数、f1…第1主ビート周波数、f2…第2主ビート周波数、f3…基準周波数、Fl,Fh,Fs…副ビート周波数成分、Fl1,Fh1…第1副ビート周波数成分、Fl2,Fh2…第2副ビート周波数成分、M…乗員、P1,P2…最大ピーク、S…シート、T…チャープ周期、T1…アップ期間、T2…ダウン期間

Claims (3)

  1. 移動体の室内に周波数変調されたレーザ光を送信波として送信し、前記送信波が前記室内に存在する物体に反射されることにより発生する反射波を受信するセンサと、
    前記反射波に基づいて前記室内における前記物体の位置を示す位置情報を生成する位置情報生成部と、
    前記反射波に基づいて前記物体の速度を示す速度情報を生成する速度情報生成部と、
    前記位置情報及び前記速度情報に基づいて前記室内に存在する人物を検出する人物検出部と、
    前記送信波の周波数と前記反射波の周波数との差分に基づくビート周波数と前記反射波の強度との関係を示すビート周波数強度分布における最大ピークに対応する主ビート周波数を含まない副ビート周波数成分に基づいて、前記人物の身体の一部の動きに対応する速度を示す副速度情報を生成する副速度情報生成部と、
    前記副速度情報に基づいて前記人物の生体情報を生成する生体情報生成部と、
    を備える生体情報検出装置。
  2. 前記副速度情報生成部は、
    時間経過とともに周波数が増加していく第1送信波と前記第1送信波が前記物体により反射されることにより発生する第1反射波とに基づく前記ビート周波数強度分布である第1ビート周波数強度分布と、時間経過とともに周波数が減少していく第2送信波と前記第2送信波が前記物体により反射されることにより発生する第2反射波とに基づく前記ビート周波数強度分布である第2ビート周波数強度分布とを生成し、
    前記第1ビート周波数強度分布における最大ピークに対応する第1主ビート周波数と、前記第2ビート周波数強度分布における最大ピークに対応する第2主ビート周波数とに基づいてドップラ周波数を算出し、
    前記ドップラ周波数に基づいて前記第1ビート周波数強度分布を補正した第1補正ビート周波数強度分布と、前記ドップラ周波数に基づいて前記第2ビート周波数強度分布を補正した第2補正ビート周波数強度分布との差分から前記副ビート周波数成分を抽出する、
    請求項1に記載の生体情報検出装置。
  3. 前記副ビート周波数成分は、前記主ビート周波数より所定周波数高い基準周波数以上のビート周波数から構成される、
    請求項1又は2に記載の生体情報検出装置。
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