JP2023102861A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ログインの手続きが完了している場合に印刷が可能になる印刷装置であって、省電力化を図るための好適な技術を提供すること。【解決手段】MFP1は、状態として、印刷エンジン15による印刷が行われる印刷実行中状態と、印刷エンジン15に電力が供給されて印刷の準備が行われる待機状態と、待機状態よりも印刷エンジン15への供給電力が少ない省電力状態と、がある。コントローラ10は、ユーザIF13を介してユーザの認証情報を取得し、取得された認証情報を用いてログインの手続きを実行し、MFP1は、ログインの手続きが完了している場合に、印刷エンジン15に印刷を行わせることが可能になる。さらに、コントローラ10は、ログインの手続きが完了した後、ユーザIF13を介してログアウト指示を受け付けた場合に、ログアウトの手続きを行い、ログアウトの手続きが完了した場合に、MFP1の状態を省電力状態に切り替える。【選択図】図1
Description
本明細書に開示される技術分野は、電力消費を抑える省電力状態に切り替え可能な印刷装置に関する。
従来から、印刷エンジン等への供給電力を低減させることによって消費電力を抑える省電力状態に切り替えることが可能な印刷装置が知られている。例えば特許文献1には、印刷エンジンに電力が供給されない節電モードを有し、蓄積された印刷データを、ユーザ認証を経て印刷する認証プリントが可能な印刷装置であって、印刷装置が使用されないまま設定時間が経過すると節電モードに切り替える技術が開示されている。
特許文献1に開示されているように、印刷装置には、印刷の実行にログインの手続きが必要となるものがある。この場合、ログインの手続きが完了するまで印刷装置は印刷を行わないことから、印刷装置の省電力化には改善の余地がある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は、印刷エンジンと、ユーザインタフェースと、コントローラと、を備える印刷装置であって、前記印刷装置の状態として、前記印刷エンジンによる印刷が行われる印刷状態と、前記印刷エンジンに第1電力が供給されて印刷の準備が行われる待機状態と、前記待機状態よりも前記印刷エンジンへの供給電力が少ない省電力状態と、があり、前記コントローラは、前記ユーザインタフェースを介してユーザの認証情報を取得し、取得された前記認証情報を用いてログインの手続きを行うログイン処理を実行し、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記印刷エンジンに印刷を行わせることが可能になり、さらに前記コントローラは、前記ログインの手続きが完了した後、前記ユーザインタフェースを介してログアウト指示を受け付けた場合に、ログアウトの手続きを行うログアウト処理と、前記ログアウトの手続きが完了した場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替える切替処理と、を実行する、ように構成される。
本明細書に開示される印刷装置は、ログインの手続きが完了している場合に印刷が可能になることから、ログアウトの手続きが完了した後は、再びログインの手続きを完了させない限り印刷できない。つまり、ログアウトの手続きが完了した後は、印刷のための準備の必要性は低い。本明細書に開示される印刷装置は、ログアウトの手続きが完了した場合に省電力状態に切り替えるので、ログアウトの手続きが完了した後の無駄な電力消費を抑えられる。
上記印刷装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、ログインの手続きが完了している場合に印刷が可能になる印刷装置であって、省電力化を図るための好適な技術が実現される。
以下、実施の形態にかかる複合機(以下、「MFP」とする)について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、印刷機能を含む画像処理機能と通信機能とを備えるMFPを開示するものである。
本形態のMFP1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。また、MFP1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、印刷エンジン15と、スキャナ16と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。MFP1は、印刷装置の一例である。
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。なお、図1中のコントローラ10は、MFP1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にMFP1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
本形態のMFP1のメモリ12には、MFP1の機能を実現するための各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。なお、メモリの一例は、MFP1に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であってもよい。例えば、通信IF14を介してMFP1に接続されているUSBメモリ、HDD等の外部メモリや、通信IF14を介してMFP1に接続されている装置に備えられるメモリやHDDも、メモリの一例である。
なお、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記憶媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
ユーザIF13は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。本形態のMFP1は、ユーザIF13として、タッチパネル31と、NFC(Near Field Communicationの略)読取機32と、を備えている。タッチパネル31は、画面の表示機能と操作の受け付け機能とを有し、例えば、バックライト311と、ユーザの操作を検出するタッチセンサ312と、を含む液晶パネルである。タッチパネル31は、表示パネルの一例である。NFC読取機32は、IDカード等を近づけるというユーザによる操作を受け付け、近距離通信によって当該IDカード等から情報を読み取る機能を有する。なお、MFP1は、さらにハードウェアボタンを備えていても良い。
通信IF14は、PC100等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USBなどである。MFP1は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF14を備えていてもよい。
印刷エンジン15は、例えば、電子写真方式によって、シート等の印刷媒体に画像を印刷するための構成を含む。印刷エンジン15は、ヒータ151と、ファン152と、を含む。スキャナ16は、原稿の画像を読み取るための構成を含む。スキャナ16は、自動原稿搬送装置を備えていても良い。
続いて、MFP1の動作について説明する。なお、以下の処理は、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU11の処理を表している。CPU11による処理は、OSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU11が行う」のように記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を、「プログラムAが行う」のようにCPUを省略した文言で記載することがある。
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU11が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPUがデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
また、CPU11による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU11による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
本形態のMFP1は、PC100等の外部装置から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行可能である。外部装置から印刷ジョブを受信した場合のMFP1の動作について、図3のシーケンス図を参照して説明する。図3では、MFP1が省電力状態であってバックライト311が消灯されている状態で、印刷ジョブを受信した場合のMFP1の動作を示している。
なお、MFP1のコントローラ10は、通信IF14を介して外部装置からデータを受信した場合、受信したデータが印刷ジョブであるか否かを判断する。受信したデータが印刷ジョブではない場合には、MFP1は、図3のシーケンス図の動作ではなく、受信したデータに基づく処理を行う。
図3に示すように、コントローラ10は、印刷ジョブを受信した場合(A01)、まず、タッチパネル31に電力を供給し、タッチパネル31のバックライト311を点灯する(A02)。タッチパネル31に供給される電力は、第2電力の一例である。これにより、タッチパネル31は、メッセージやボタンを表示可能となり、表示した各ボタンへのユーザの操作を受け付け可能となる。そして、コントローラ10は、タッチパネル31に、データの受信中であることを示すメッセージを表示させる(A03)。
そして、コントローラ10は、MFP1に設定されているモードの情報を取得する(A04)。MFP1は、セキュアモードと非セキュアモードとを備え、モードの選択を受け付ける。MFP1は、例えば、タッチパネル31や通信IF14を介して、MFP1の管理者等によるモードの設定の指示を受け付け、受け付けたモードを示すセキュア設定データ21(図1参照)をメモリ12の不揮発性の記憶領域に記憶している。
セキュアモードは、ログイン認証のための認証情報の入力を受け付け、ログイン認証に成功した後に、受け付けた認証情報によって示されるユーザであるログインユーザに許可されている機能の指示を受け付け可能となるモードである。許可される機能は、ログインユーザごとに異なっていても良い。MFP1は、ログインユーザのユーザ情報と許可される機能とを関連付けて記憶している。セキュアモードでは、MFP1は、ログインの手続きを完了した後でなければ、許可されている機能であっても、ユーザの指示を受け付けない。
また、MFP1は、例えば、モードの設定とは別に、蓄積印刷機能を有効にするか否かの設定を受け付けても良い。あるいは、MFP1は、セキュアモードに設定された場合には、自動的に、蓄積印刷機能を有効にしても良い。蓄積印刷機能が有効となっている場合、MFP1は、PC100等の外部装置から印刷ジョブを受信した際に直ちに印刷を開始するのではなく、受信した印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを一旦、メモリ12等のストレージに蓄積する。なお、MFP1は、印刷ジョブに、蓄積印刷機能が許可されているユーザを示すユーザ情報が含まれる場合に限って、蓄積ジョブデータを蓄積するとしても良い。そして、MFP1は、蓄積印刷機能が許可されているユーザによるログインの手続きが完了した後に、蓄積している蓄積ジョブデータに基づく印刷を実行する。
本明細書では、セキュアモードに設定されると蓄積印刷機能が有効となる例について説明する。この場合、セキュアモードであるか非セキュアモードであるかを示すセキュア設定データ21は、受信した印刷ジョブを蓄積するか否かを示す情報であり、蓄積可否情報の一例である。また、セキュア設定データ21は、ログインの手続きを有効にするか否かを示す情報であり、ログイン可否情報の一例である。このように、MFP1は、セキュア設定データ21によって、受信した印刷ジョブを、蓄積ジョブデータをとして蓄積するか、蓄積せずに印刷するか、を決定するので、印刷装置としての利便性が高まる。
セキュアモードに設定されていると判断した場合(alt:[セキュアモード])、コントローラ10は、受信中の印刷ジョブを解析し、適切なユーザ情報が含まれているか否かを判断する(A12)。ユーザ情報は、例えば、ユーザIDである。ユーザIDは、ユーザ名でもよい。PC100等にて生成される印刷ジョブには、MFP1に対する処理の指示を示すPJLデータが含まれ、ユーザ情報は、PJLデータに含まれる。PC100等は、PC100等にログイン中のユーザのユーザIDをユーザ情報としてPJLデータに含めても良い。
適切なユーザ情報が含まれていると判断した場合(alt:[有])、コントローラ10は、ユーザ情報と関連付けて、受信した印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを、ストレージに蓄積する(A13)。A13は、蓄積処理の一例である。これにより、図1に示したように、例えばメモリ12に、受信した印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータ22が蓄積される。一方、印刷ジョブに適切なユーザ情報が含まれていないと判断した場合、MFP1は、受信した印刷ジョブに基づくデータを蓄積せず、読み捨てる。なお、PC100等は、送信する印刷ジョブのジョブ名をPJLデータに含めても良い。その場合、コントローラ10は、A13にて、受信した印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを、ジョブ名と関連付けて蓄積しても良い。
なお、蓄積ジョブデータを蓄積するストレージは、メモリ12の不揮発性の記憶領域でも良いし、メモリ12のRAM等の揮発性の記憶領域でも良いし、MFP1に接続されているUSBメモリ等の外部ストレージでも良い。また、蓄積ジョブデータ22は、受信した印刷ジョブそのものでも良いし、受信した印刷ジョブに基づいて、ラスタライズ等の処理を行った後のデータであっても良い。MFP1は、複数の蓄積ジョブデータ22、23を蓄積可能である。
一方、メモリ12に記憶されているセキュア設定データ21に基づいて、非セキュアモードであると判断した場合(alt:[非セキュアモード])、コントローラ10は、タッチパネル31に、印刷中であることを示すメッセージを表示させる(A21)。なお、本形態では、非セキュアモードでは、MFP1は、印刷ジョブを受信した場合、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する。
コントローラ10は、印刷エンジン15に必要な電力を供給し、受信中の印刷ジョブに基づく印刷の実行を印刷エンジン15に指示する(A22)。印刷エンジン15は、印刷指示を受けて、印刷実行のためのウォームアップを行い(A23)、ウォームアップが完了したら、印刷を実行する(A25)。ウォームアップには、例えば、印刷の実行が可能な温度となるまで定着装置を加温する処理が含まれる。
本形態のMFP1は、印刷エンジン15の状態として、例えば、図2に示すように、印刷実行中状態と、待機状態と、省電力状態と、を含む複数の状態を備えている。印刷実行中状態は、印刷エンジン15にて印刷を実行している状態である。印刷実行中状態では、MFP1は、ヒータ151とファン152とを含む印刷エンジン15の各部に必要な電力を供給して、例えば、印刷エンジン15の定着装置を適切な定着温度となるように制御する。印刷実行中状態は、印刷状態の一例である。
待機状態では、MFP1は、少なくとも、印刷エンジン15のヒータ151に電力を供給し、定着装置を印刷実行中状態よりも低温であって常温よりも高温の待機温度となるように制御する。待機状態にて印刷エンジン15に供給される電力は、第1電力の一例である。待機状態にて印刷指示を受け付け、印刷実行中状態へ移行する場合、MFP1は、定着装置が定着温度となるまでウォームアップを行う。ウォームアップでは、MFP1は、例えば、ヒータ151による加温と、トナーの攪拌と、を行う。定着装置の温度は、待機状態では省電力状態よりも高温となっており、ウォームアップに要する時間は、待機状態からの方が省電力状態からよりも短い。
省電力状態では、MFP1は、少なくとも印刷エンジン15のヒータ151に電力を供給しない。そのため、例えば、省電力状態にて印刷指示を受け付け、印刷実行中状態へ移行する場合、MFP1は、ヒータ151を含む各部に電力を供給して、ウォームアップを行う。ウォームアップによって、少なくとも定着装置が適切な定着温度となるまで、MFP1は、印刷実行中状態とならず、印刷を開始しない。なお、省電力状態では、MFP1は、印刷エンジン15への供給電力を完全に遮断しても良い。ただし、ファン152は、定着装置の温度に応じた制御とすることが好ましいことから、MFP1は、省電力状態に移行した後も、温度状況に応じてファン152を駆動する場合がある。
受信中の印刷ジョブに基づく印刷が終了したら、印刷エンジン15は、印刷終了の情報をコントローラ10に通知する(A26)。コントローラ10は、印刷終了の通知を受け取ったことに応じて、印刷エンジン15の状態を待機状態に切り替える(A27)。さらに、コントローラ10は、待機状態に切り替えた後、メモリ12に記憶されている所定のエンジンスリープタイムを経過したと判断した場合(alt:[エンジンスリープタイム経過])、印刷エンジン15への電力供給の状態を省電力状態に切り替える(A28)。コントローラ10は、印刷エンジン15のヒータ151への電力の供給を停止する。なお、コントローラ10は、印刷エンジン15に省電力状態への移行を指示し、印刷エンジン15が省電力状態への移行の処理を行っても良い。
エンジンスリープタイムは、待機状態に切り替えられてから、待機状態が継続した場合に、省電力状態へと移行するまでの待機時間である。エンジンスリープタイムは、あらかじめMFP1に設定されている固定時間でも良いし、ユーザの操作によって設定可能な可変時間でも良い。MFP1は、エンジンスリープタイムをメモリ12に記憶している。A28は、経過時間切替処理の一例である。エンジンスリープタイムは、閾値時間の一例であり、第1閾値時間の一例である。
さらに、MFP1は、印刷エンジン15の状態とは別に、タッチパネル31への電力供給の状態も複数有している。具体的には、MFP1は、タッチパネル31への電力供給の状態として、バックライト311に電力を供給してバックライト311を点灯している点灯状態と、バックライト311を消灯してバックライト311に電力を供給しない消灯状態と、を有している。
コントローラ10は、A13にて受信中のジョブの蓄積が終了した後、または、A26にて印刷終了の通知を受け取った後、タッチパネル31への操作を受け付けていない状態で、所定のパネルスリープタイムを経過したか否かを判断する。パネルスリープタイムは、タッチパネル31への電力供給の状態が点灯状態であって、実行状況の表示が必要な状態ではなく、かつ、タッチパネル31への操作を受け付けていない場合に、消灯状態に移行するまでの待機時間である。実行状況の表示が必要な状態は、例えば、印刷実行中の状態を含む。
パネルスリープタイムは、あらかじめMFP1に設定されている固定時間でも良いし、ユーザの操作によって設定可能な可変時間でも良い。コントローラ10は、設定されているパネルスリープタイムが経過したと判断した場合(alt:[パネルスリープタイム経過])、タッチパネル31のバックライト311を消灯して消灯状態となる(A31)。
なお、エンジンスリープタイムとパネルスリープタイムとは、互いに無関係に設定されることから、同じ長さに設定される場合もあるし、いずれか一方が他方より長く設定されることもある。つまり、A28とA31とは、同時に実行されても良いし、いずれが先に実行されても良い。
本形態のMFP1は、A03にて印刷ジョブの受信中であることを報知する。これにより、MFP1の近くにいるユーザは、MFP1が受信中であることを認識でき、MFP1の電源が切られる等の誤った操作が行われる可能性は低減されている。なお、セキュアモードでは、MFP1は、受信した印刷ジョブを全て蓄積し、印刷の実行指示は、その後に受け付ける。そのため、印刷ジョブを受信した際には、PC100等にて印刷を指示したユーザがMFP1の近くにいない可能性が高い。そこで、MFP1は、受信中の表示を行わなくても良い。つまり、MFP1は、セキュアモードであれば、A02とA03とを行わないとしても良い。なお、MFP1は、タッチパネル31のバックライト311を消灯した消灯状態であっても、タッチセンサ312には電力を供給しており、ユーザの操作を検出可能である。
次に、セキュアモードに設定されている場合のMFP1にて、図3のA13で蓄積した蓄積ジョブデータの印刷を行う手順について、図4のシーケンス図を参照して説明する。PC100等にて印刷を指示した後、ユーザがMFP1のタッチパネル31への操作を行うまでにパネルスリープタイムが経過した場合、タッチパネル31のバックライト311は消灯している。図4は、MFP1が省電力状態であってバックライト311が消灯しており、ユーザによるログインを受け付けていない状態にて、ユーザIF13へのユーザの操作を受け付けた場合のMFP1の動作を示している。
ユーザの操作によって(B01)、ユーザIF13のタッチパネル31またはハードウェアボタンのいずれかへの操作を検知すると(B02)、コントローラ10は、タッチパネル31のバックライト311を点灯し(B03)、タッチパネル31にログイン画面を表示させる(B04)。コントローラ10は、例えば、図5に示すように、ログインのための認証情報の入力を受け付ける欄511と、ログイン指示を受け付けるためのログインボタン512と、を含むログイン画面51を表示させる。ユーザは、ログイン画面51中に認証情報を入力し、ログインボタン512への操作によるログイン指示を入力する(B05)。
なお、図4の手順の開始時にバックライト311が消灯していなかった場合には、タッチパネル31にはログイン画面が表示されている。この場合、コントローラ10は、B01~B04を省略して、B05のログイン指示を受け付ける。
コントローラ10は、ログイン指示を受け付けた場合、入力された認証情報を取得し(B06)、ログインの手続きを行う(B07)。B07は、ログイン処理の一例である。認証情報は、例えば、ユーザIDを含む情報であり、パスワードとの組であっても良い。MFP1は、例えば、MFP1の利用が許可されるユーザの認証情報をメモリ12に記憶しており、受け付けた認証情報と記憶している情報とを照合する。なお、MFP1にてログインの手続きを行う代わりに、MFP1は、認証サーバ等の外部装置に認証情報を送信して認証サーバ等にログインの手続きを行わせてもよい。
MFP1は、ユーザのログイン指示を受け付けてログインの手続きを行うことで、ログイン状態となる。ログイン状態では、MFP1は、ログイン中のユーザを示す情報をステータス情報として記憶している。一方、MFP1は、ログイン状態ではないログアウト状態では、ログアウト状態であることを示す情報をステータス情報として記憶している。なお、ログアウト状態であることを示すステータス情報は、「パブリックユーザ」がログインしていることを示す情報であっても良い。「パブリックユーザ」は、誰もログインしていない状態で提供を許可する機能を設定するために、便宜的に設けられたユーザである。例えば、MFP1は、工場出荷状態では、「パブリックユーザ」による印刷やコピーの指示を受け付ける。「パブリックユーザ」は、「ゲストユーザ」と呼ばれることもある。
また、MFP1は、タッチパネル31への操作に限らず、例えば、NFC読取機32を介してのログイン操作を受け付け可能である。MFP1は、例えば、NFC読取機32による通信が可能な範囲内に提示されるIDカードや携帯端末等との通信によっても、認証情報を取得できる。また、MFP1は、例えば、指紋や掌紋の読み取りによって入力された情報に基づいて、認証情報を取得可能であっても良い。これらの場合、コントローラ10は、B01に代えて、まずユーザのログイン操作(B05)を受け付けて認証情報を取得すると(B06)、タッチパネル31のバックライト311を点灯する(B03)。あるいは、コントローラ10は、ログインの手続きが完了した場合にバックライト311を点灯する、としても良い。
ログインの手続きを完了したと判断した場合(alt:[ログイン成功])、コントローラ10は、電力供給の状態を省電力状態から待機状態へと切り替える(B11)。これにより、印刷エンジン15のヒータ151に電力が供給され、定着装置の温度が待機温度となるように制御される。B11は、ログイン後切替処理の一例である。なお、本明細書では、セキュアモードでは蓄積印刷機能が有効である例を説明しているが、蓄積印刷機能が無効である場合には、ログイン成功であっても電力供給の状態を待機状態へと切り替えないとしても良い。
また、コントローラ10は、タッチパネル31に操作画面を表示させる(B12)。操作画面は、MFP1が有する複数の機能の中から実行させる機能の選択を受け付けるための、複数のボタンが含まれる画面である。コントローラ10は、例えば、図6に示すように、ログアウトの指示を受け付けるログアウトボタン521と、蓄積印刷の指示を受け付ける蓄積印刷ボタン522と、コピー指示を受け付けるコピーボタン523と、を含む操作画面52を表示させる。MFP1は、ログインの手続きが完了してログイン状態となった場合に、ストレージに蓄積されている蓄積ジョブデータに基づく印刷である蓄積印刷の指示や、コピー等の実行指示を受け付け可能となる。つまり、セキュアモードの場合、MFP1は、ログインの手続きを完了しない限り、印刷指示を受け付けない。
そして、MFP1は、タッチパネル31に表示中の操作画面52へのユーザの操作を受け付け(B13)、受け付けた操作の情報を取得する(B14)。例えば、ユーザの操作が、蓄積印刷ボタン522やコピーボタン523等への操作であって、MFP1に実行させる機能を選択する操作であれば、MFP1は、機能の選択指示を受け付ける。その場合、B14は、機能選択処理の一例である。
なお、蓄積印刷機能以外にも機能を有するMFP1では、例えば、蓄積印刷機能以外の機能を利用する場合には、ログインの手続きが必要ないものであっても良い。その場合、MFP1は、B04にて、ログイン画面51に代えて、例えば、図6に示すような操作画面を表示させても良い。ただし、この場合、図6中のログアウトボタン521に代えて、ログイン指示を受け付けるログインボタン、または「パブリックユーザ」が表示される。
MFP1は、操作画面中のログインボタンへの操作を受け付けた場合や操作画面を表示中にNFC読取機32にICカード等が提示された場合にも、認証情報を取得してログインの手続きを行う(B06~B07)。この場合に、B04にて表示される操作画面には、ログインしなくても利用可能な機能の選択を受け付けるボタンのみが含まれていても良い。あるいは、MFP1は、B04では蓄積印刷ボタン522を含む操作画面を表示し、操作画面にて蓄積印刷の指示を受け付けた場合にログイン情報の入力を要求する、としても良い。この場合には、MFP1は、B12~B14を省略して、B23に進む。なお、MFP1は、ログイン指示を受け付けた場合には、ユーザIDとパスワードとを要求し、蓄積印刷の指示を受けてログイン情報を要求する場合には、ユーザIDのみを要求するとしても良い。
受け付けた操作が蓄積印刷ボタン522への操作であって、蓄積印刷の実行指示であると判断した場合(alt:[蓄積印刷])、コントローラ10は、ログインユーザのユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に関連付けてストレージに蓄積されている蓄積ジョブデータの識別情報を抽出して取得する(B23)。識別情報は、例えば、蓄積ジョブデータに関連付けられたジョブ名である。例えば、メモリ12に、そのログインユーザの1以上の蓄積ジョブデータ22、23(図1参照)が蓄積されていれば、コントローラ10は、抽出した蓄積ジョブデータを示す一覧、例えば、ジョブ名の一覧、をユーザIF13に表示させる(B24)。本形態のMFP1は、ユーザ情報と関連付けて蓄積ジョブデータを蓄積し、ログインを受け付けた後、ログインユーザの蓄積ジョブデータだけを印刷対象として選択可能とするので、ユーザごとに蓄積ジョブデータを管理することができ、蓄積ジョブデータの安全性が高い。
そして、コントローラ10は、ユーザIF13へのユーザの操作によって、印刷対象のジョブの選択や、選択されたジョブの印刷指示を受け付ける。コントローラ10は、ユーザIF13に表示させた蓄積ジョブデータの一覧へのユーザの操作によって(B26)、印刷対象のジョブの選択を受け付ける(B27)。コントローラ10は、ユーザによる選択に基づいて、印刷対象の蓄積ジョブデータをメモリ12等のストレージから読み出す(B28)。
コントローラ10は、ストレージから読み出した蓄積ジョブデータに基づく印刷データを印刷エンジン15に渡して、印刷を指示する(B30)。印刷指示を受けて、印刷エンジン15は、ウォームアップを行う(B31)。この場合、B11にて待機状態となっていることから、省電力状態である場合に比較してウォームアップに要する時間は短い。印刷エンジン15は、ウォームアップ終了に応じて印刷実行中状態となり、受け取った印刷データに基づく印刷を実行する(B32)。B32は、蓄積印刷処理の一例である。
そして、印刷エンジン15は、受け取った全ての印刷データの印刷を終了したら、印刷終了の情報をコントローラ10に通知する(B33)。コントローラ10は、印刷終了の情報を印刷エンジン15から受け取った場合、印刷終了を示すメッセージをユーザIF13に表示させても良い。印刷終了後、コントローラ10は、印刷エンジン15の状態を待機状態に切り替える(B34)。また、コントローラ10は、印刷指示と印刷データとを印刷エンジン15に渡した後、例えば、操作画面52をユーザIF13に表示させて、ユーザの操作を受け付ける。
本形態のMFP1は、ログインの手続きが完了した場合、蓄積印刷の指示や後述するようにコピーや受信したFAXデータの印刷の指示による印刷実行の指示を受け付ける可能性が高い。本形態のMFP1は、ログインの手続きが完了するタイミングで待機状態に切り替えるので、印刷実行の指示を受け付けた後に省電力状態から待機状態に移行する場合よりも、ウォームアップに要する時間は短く、印刷を直ぐに開始できる可能性が高い。
また、MFP1は、蓄積印刷の終了後に、さらに、コピー等の蓄積印刷機能以外の機能の選択を受け付け可能である。MFP1は、選択された蓄積ジョブデータに基づく印刷が終了した後に待機状態となり、ユーザによって選択された機能の処理を実行可能にするので、ログイン状態でのMFP1の利便性が高まる。
一方、B13にて受け付けた操作がログアウトボタン521への操作であって、ログアウト指示であると判断した場合(alt:[ログアウト])、コントローラ10は、ログアウトの手続きを行う(B43)。B43は、ログアウト処理の一例である。コントローラ10は、前述したログアウト状態となる。
なお、ログアウト指示は、操作画面52中のログアウトボタン521に限らず、例えば、ハードウェアボタンによって受け付けても良いし、設定ボタンの押下によって表示される設定メニュー等から選択できても良い。あるいは、MFP1は、例えば、ログイン中のユーザのIDカードがNFC読取機32にタッチされた場合に、ログアウト指示を受け付けたと判断しても良い。
さらに、コントローラ10は、ログアウトの手続きが完了したことに応じて、印刷エンジン15への電力供給状態を省電力状態に切り替える(B44)。つまり、コントローラ10は、印刷エンジン15のヒータ151への電力の供給を停止し、定着装置の温度制御を行わない。B44は、切替処理の一例である。セキュアモードであって蓄積印刷機能が有効である場合、MFP1は、ログインの手続きが完了している場合に印刷指示を受け付け可能となる。つまり、ログアウトした後は、再びログインの手続きを完了させない限り、MFP1は、蓄積印刷機能を利用した印刷指示を受け付けない。本形態のMFP1は、ログアウトの手続きが完了した場合に省電力状態に切り替えるので、ログアウトの手続きが完了した後の無駄な電力消費を抑えられる。
本形態のMFP1は、ログアウトに応じて省電力状態へ移行するだけでなく、他の条件でも省電力状態に移行する。例えば、MFP1は、ログイン状態であっても、B11またはB34にて待機状態となった後、待機状態での経過時間が、所定のエンジンスリープタイムを超えた場合にも、待機状態から省電力状態に切り替える。この場合の省電力状態に切り替える処理も、経過時間切替処理の一例である。
例えば、ユーザがログアウトを忘れてMFP1から立ち去る等、長期間に渡ってログアウトが行われないまま待機状態が維持されると、無駄な電力の消費が増える。本形態のMFP1は、待機状態に切り替えられてからの経過時間がエンジンスリープタイムを超えた場合に、自動的に省電力状態に切り替えるので、無駄な電力の消費を抑えることができる。また、待機状態に切り替えられてからB13にて受け付けた操作が、スキャンやFAX送信等の印刷以外の機能の指示であった場合、その指示に基づく動作の期間も待機状態に切り替えられてからの経過時間に含めても良い。
一方、ログアウトの手続きが完了した場合、コントローラ10は、待機状態となっているか否か、および、待機状態にてエンジンスリープタイムが経過したか否か、に関わらず、省電力状態へ移行する。例えば、MFP1は、印刷の実行中にもログアウト指示を受け付け可能であっても良い。その場合、MFP1は、印刷終了時にログアウトの手続きが完了していた場合、印刷終了通知を受け取ったことに応じて(B33)、待機状態に移行することなく、印刷実行中状態から省電力状態に移行するとしても良い。また、MFP1は、ログイン状態で、ユーザの操作を受け付けていない状態での経過時間が、所定以上の時間となった場合、自動的にログアウトの手続きを開始して、省電力状態に切り替えるとしても良い。
なお、コントローラ10は、B26での印刷対象のジョブの選択を受け付ける代わりに、ログインユーザのユーザ情報に関連付けてストレージに蓄積されている蓄積ジョブデータを全て印刷対象としても良い。具体的には、コントローラ10は、B23~B27を省略して、B28にて、ログインユーザの全ての蓄積ジョブデータを取得しても良い。ログインユーザの蓄積ジョブデータの全てについて、自動的に印刷対象とすれば、印刷対象を選択するユーザの手間を省くことができる。
また、コントローラ10は、B23では蓄積されている全ての蓄積ジョブデータの識別情報を取得し、B24では取得した全ての蓄積ジョブデータの識別情報の一覧を表示しても良い。このようにすれば、ログインすることで全ての蓄積ジョブデータを印刷対象と選択可能になるので、利便性が高い。
また、MFP1は、PC100等から受信した印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータに限らず、FAX受信した受信データ、USBメモリから読み出した画像データ、外部サーバ等からダウンロードした画像データ、に基づくデータもストレージに蓄積しても良い。これらのデータを蓄積している場合も、MFP1は、セキュアモードでは、ログインを受け付けた後に、ログインユーザに許可されている機能の範囲内で、その印刷を実行する指示を受け付け可能となる。
MFP1は、例えば、図6に示した操作画面52に、受信データ等の印刷指示を受け付けるボタンを表示し、そのボタンへの操作を受け付けたら、B24にて蓄積されている受信データ等の一覧を表示する。そして、MFP1は、B26にて受信データ等の選択を受け付けて、選択された受信データ等に基づく印刷を行う、としても良い。この場合もMFP1は、ログアウトの指示を受け付け、B43にてログアウトの手続きが完了したことに応じて、B44にて印刷エンジン15への電力供給状態を省電力状態に切り替える。
なお、B13におけるユーザの操作にて、蓄積印刷機能以外の機能が選択された場合、コントローラ10は、選択された指示に基づいて、MFP1の各部を制御して機能を実行する。例えば、コピーボタン523への操作を受け付けた場合、MFP1は、コピー動作を行う。この場合、コントローラ10は、B23~B28に代えて、スキャナ16によって原稿の画像を読み取らせて画像データを取得し、B30では、取得した画像データに基づく印刷を印刷エンジン15に指示する。この場合のコピーボタン523への操作は印刷指示の一例であり、B32は、印刷処理の一例である。この場合もMFP1は、ログアウトの指示を受け付け、B43にてログアウトの手続きが完了したことに応じて、B44にて印刷エンジン15への電力供給状態を省電力状態に切り替える。
コントローラ10は、印刷エンジン15への電力供給状態を省電力状態とした後、所定時間待機する(B45)。所定時間は、例えば、0秒~5秒程度の固定時間でも良いし、前述したパネルスリープタイムでも良いし、パネルスリープタイムとは別にユーザによって設定される時間でも良い。所定時間の待機後、コントローラ10は、タッチパネル31のバックライト311を消灯する(B46)。これにより、MFP1は、図3や図4の手順を開始する前の状態となる。
セキュアモードとなっている場合、MFP1は、ログアウト状態ではログイン操作以外のユーザの操作を受け付けないとしても良い。その場合、ログアウトされた後のタッチパネル31の表示の必要性は低い。本形態のMFP1は、ログアウトの完了後にバックライト311を消灯するので、ログアウト状態での消費電力を抑制できる。
ただし、ログアウトの直後にバックライト311を消灯すると、ユーザがMFP1の故障等と勘違いして不安になる可能性がある。本形態のMFP1は、ログアウトの後、所定時間の経過を待ってバックライト311を消灯するので、ユーザに不安を与える可能性が低減されている。ログアウトの完了後、所定時間の経過までの間に、MFP1は、例えば、タッチパネル31の表示が消えることを報知しても良いし、消灯までの時間を報知しても良い。一方で、MFP1は、ログアウトの直後に印刷エンジン15への供給電力を低減するので、省電力化の効果が高い。
次に、ログインの手続きの後、省電力状態から待機状態に切り替えるタイミングの別の例について説明する。図4では、ログインの手続きが完了したら直ちに待機状態に切り替える手順を示したが、待機状態に切り替えるタイミングはこれに限らない。例えば、図7に示すように、ログインの手続きが完了した後、蓄積印刷機能が選択された場合に待機状態に切り替えるとしても良い。図7では、図4と同じ処理については同じ符号を付して、図4と異なる部分のみを示している。
この手順においても、図4の手順と同様に、コントローラ10は、ログインのためのユーザの操作を受け付けて、ログインの手続きを実行する(B01~B07)。ログインの手続きを完了したと判断した場合(alt:[ログイン成功])、コントローラ10は、待機状態に切り替えることをせず、まず、図6に示した操作画面52を表示させ(B12)、ユーザの操作を受け付ける(B13)。
受け付けた操作の情報を取得して(B14)、ユーザの操作が、蓄積印刷ボタン522への操作による蓄積印刷の実行指示であると判断した場合(alt:[蓄積印刷])、コントローラ10は、印刷エンジン15への電力供給状態を省電力状態から待機状態へと切り替える(B11)。この場合のB11は、機能選択後切替処理の一例である。その後、コントローラ10は、ユーザ情報に関連付けてストレージに蓄積されている蓄積ジョブデータを抽出して取得する(B23)。以後、コントローラ10は、図4に示した手順と同様に、ユーザの操作に基づいて処理を実行する。
また、コントローラ10は、B14におけるユーザの操作がコピーの実行指示であると判断した場合や、受信したFAXデータ等の印刷指示であると判断した場合も、印刷エンジン15への電力供給状態を省電力状態から待機状態へと切り替える(B11)。この場合のB11も、機能選択後切替処理の一例である。つまり、コントローラ10は、B13にて受け付けたユーザの操作が、印刷エンジン15を利用する機能の選択であると判断した場合であって、印刷エンジン15への電力供給状態が省電力状態であった場合、待機状態へと切り替える。
本形態のMFP1は、セキュアモードでは、ログインの手続きが完了した後に、各種の機能の指示を受け付け可能となる。受け付けた機能の指示が印刷の指示ではない場合、印刷エンジン15が利用されない可能性がある。蓄積印刷やコピー等の印刷エンジン15を利用する機能が選択されたタイミングで待機状態に切り替えておけば、印刷エンジン15に無駄な電力を供給することなく、印刷を直ぐに開始できる可能性が高まる。一方、図4に示したように、ログインの手続きが完了するタイミングで待機状態に切り替えておけば、例えば、ログイン後直ちに印刷指示を受け付けた場合にも、直ぐに印刷を開始できる可能性が高まる。
次に、省電力状態から待機状態に切り替えるタイミングのさらに別の例について説明する。待機状態に切り替えるタイミングは、例えば、図8に示すように、蓄積印刷機能が選択された後、ログインユーザの蓄積ジョブデータが蓄積されている場合に待機状態に切り替えるとしても良い。図8では、図4と同じ処理については同じ符号を付して、図4と異なる部分のみを示している。
この手順においても、図4の手順と同様に、コントローラ10は、ログインのためのユーザの操作を受け付けて、ログインの手続きを実行する(B01~B07)。ログインの手続きを完了したと判断した場合(alt:[ログイン成功])、コントローラ10は、待機状態に切り替えることをせず、まず、図6に示した操作画面52を表示させ(B12)、ログインユーザのユーザ情報に関連付けてストレージに蓄積されている蓄積ジョブデータの抽出を試行する(B23)。
ログインユーザのユーザ情報に関連付けて蓄積されている1以上の蓄積ジョブデータが有ると判断した場合(alt:[ジョブ有])、コントローラ10は、電力供給に関するモードを省電力状態から待機状態へと切り替える(B11)。この場合のB11は、ジョブ有り時切替処理の一例である。
そして、コントローラ10は、B12にて表示した操作画面52へのユーザの操作を受け付け(B13)、受け付けた操作の情報を取得する(B14)。ユーザの操作が蓄積印刷機能の選択であれば(alt:[蓄積印刷])、コントローラ10は、B23にて抽出した蓄積ジョブデータを示す一覧をユーザIF13に表示させる(B24)。以後、コントローラ10は、図4に示した手順と同様に、機能の処理を実行する。なお、B23にてログインユーザのユーザ情報に関連付けて蓄積されている蓄積ジョブデータが抽出されなかった場合、MFP1は、待機状態に切り替えず、蓄積印刷の実行指示を受け付けない。ログインユーザの蓄積ジョブデータが無い場合、MFP1は、操作画面52中の蓄積印刷ボタン522を表示しないとしても良い。
本形態のMFP1では、ログインの手続きが完了した場合であっても、ログインユーザの蓄積ジョブデータが蓄積されていない場合には蓄積印刷を実行できないので、印刷エンジン15が利用されない可能性がある。図8に示すように、ログインユーザの蓄積ジョブデータが蓄積されている場合に限って待機状態に切り替えておくことで、印刷エンジン15に無駄な電力を供給することなく、印刷を直ぐに開始できる可能性が高まる。一方で、図4に示したように、ログインの手続きが完了するタイミングで待機状態に切り替えておけば、例えば、蓄積印刷機能以外の印刷指示を受け付けた場合にも、直ぐに印刷を開始できる可能性が高まる。
次に、本形態のMFP1において、エンジンスリープタイムを一時的に変更するスリープタイム変更処理の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。このスリープタイム変更処理は、例えば、印刷の実行指示を受け付けたことを契機に、MFP1のCPU11にて実行される。なお、エンジンスリープタイムは、前述したように、待機状態に切り替えられてから省電力状態へと移行するまでの待機時間であり、あらかじめメモリ12に記憶されている。
CPU11は、設定されているモードがセキュアモードであるか否かを判断する(S101)。セキュアモードではないと判断した場合(S101:NO)、CPU11は、スリープタイム変更処理を終了する。セキュアモードではない場合、CPU11は、エンジンスリープタイムを変更しない。
セキュアモードであると判断した場合(S101:YES)、CPU11は、ログアウトの手続きが完了したか否かを判断する(S102)。ログアウトの手続きが完了していないと判断した場合(S102:NO)、CPU11は、ユーザの操作に基づいて、各種の他の処理を実行する(S103)。
一方、セキュアモードであって、ログアウトの手続きが完了したと判断した場合(S102:YES)、CPU11は、エンジンスリープタイムを、メモリ12に記憶しているエンジンスリープタイムよりも短い第2時間に設定する(S105)。第2時間は、例えば、メモリ12に記憶しているエンジンスリープタイムの半分の長さである。第2時間は、閾値時間の一例であり、第2閾値時間の一例である。
これにより、MFP1は、印刷エンジン15への電力供給の状態が待機状態となった後、待機状態が第2時間継続した場合に、省電力状態に移行する。第2時間は、メモリ12に記憶しているエンジンスリープタイムよりも短いことから、セキュアモードにてログアウトの手続きが完了した後に、待機状態が長時間継続することはない。従って、電力の消費量を抑えることができる可能性が高まる。
一方、非セキュアモードでは、外部装置から印刷ジョブを受信した場合に印刷することから、1つの印刷ジョブの印刷が完了して、一旦、待機状態に切り替えたとしても、直ぐに次の印刷ジョブを受け付ける可能性がある。本形態のMFP1は、非セキュアモードでは、エンジンスリープタイムを短くしないので、状態を頻繁に切り替えることになる可能性は小さい。
そして、CPU11は、省電力状態に移行したか否かを判断する(S106)。省電力状態に移行していないと判断した場合(S106:NO)、CPU11は、省電力状態に移行するまで待機する。例えば、ログアウトの手続きが完了した時点で印刷実行中であれば、印刷が終了して待機状態となり、さらに待機状態にて第2時間が経過したら、MFP1は、省電力状態となる。
省電力状態に移行したと判断した場合(S106:YES)、CPU11は、エンジンスリープタイムを元に戻す(S107)。これにより、セキュアモードであっても、次回のログイン時には、メモリ12に記憶されているエンジンスリープタイムが適用される。なお、図9ではエンジンスリープタイムを変更する手順について示したが、パネルスリープタイムも同様に変更しても良い。
以上、詳細に説明したように、本形態のMFP1は、セキュアモードに設定されている場合、ログインの手続きが完了している場合に印刷エンジン15に印刷させることが可能になり、ログアウトの手続きが完了した後は再びログインの手続きを完了させない限り印刷ができない。そのため、ログアウトの手続きが完了した後には、印刷のための準備の必要性は低い。本形態のMFP1は、ログアウトの手続きが完了した場合に省電力状態に切り替えるので、ログアウトの手続きが完了した後の無駄な電力消費を抑えられる。
特に本形態のMFP1は、セキュアモードに設定されている場合は、印刷ジョブを受信しても、印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを蓄積するのみで印刷せず、ログインの手続きが完了した後に印刷可能となる。また、MFP1は、セキュアモードに設定されている場合には、ログインの手続きが完了した後にコピー指示等の印刷指示を受け付け可能となる。従って、ログアウトの手続きが完了した場合に省電力状態に切り替えても、ログインの手続きが完了した後に待機状態に切り替えることで、印刷開始の遅延を抑制できる。
さらに、本形態では、ログインの手続きが完了した場合、または、蓄積印刷機能が選択された場合、または、ログインユーザの蓄積ジョブデータが蓄積されている場合、に電力供給のモードを待機状態に切り替えるので、印刷指示を受け付けたら直ぐに印刷を開始できる可能性が高い。
なお、本形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、MFP1に印刷ジョブを送信する装置は、PC100に限らず、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータであっても良い。また、MFP1は、少なくとも印刷機能を有する装置であれば良く、複合機に限らず、プリンタ、FAX装置等でも良い。また、MFP1の印刷エンジン15は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式でも良い。
また、MFP1は、受信した印刷ジョブについて全て蓄積印刷を行うプリンタ、すなわち、蓄積印刷のみを行う専用プリンタであっても良い。その場合、セキュア設定データ21は無くても良い。この場合、MFP1は、図3のA04やA21~A28を行わず、セキュアモードであるか否かに関わらず、受信した印刷ジョブにユーザ情報が含まれていれば,その印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを蓄積する。
また、印刷エンジン15への電力供給の状態は、印刷実行中状態と待機状態と省電力状態との3状態に限らず、さらに別の状態があっても良い。例えば、各状態の中間の状態があっても良い。また、タッチパネル31の消灯状態では、タッチパネル31のバックライト311を消灯するとしたが、タッチパネル31への電力供給を低減させれば良く、輝度を低下させるのみでも良い。また、タッチパネル31は、有機ELパネル等のバックライト311を備えない発光素子パネルでも良い。
また、本形態では、タッチパネル31の消灯状態であっても、タッチパネル31のタッチセンサ312には電力を供給するとしたが、これに限らない。例えば、MFP1には、タッチセンサ312をオンとするためのハードウェアキーが有っても良く、その場合には、ハードウェアキーのみを有効にして、タッチセンサ312をオフとしても良い。
また、本形態のMFP1は、セキュアモードではユーザ情報の含まれない印刷ジョブは読み捨てるとしたが、これに限らない。例えば、MFP1は、ユーザ情報の含まれる印刷ジョブは蓄積し(図3のA12~A13)、ユーザ情報の含まれない印刷ジョブは蓄積せずに印刷する(図3のA12にて無しと判断したらA21~A28を実行する)、としても良い。あるいは、MFP1は、図3のA12の判断を行わず、ユーザ情報の含まれる印刷ジョブも含まれない印刷ジョブも蓄積し、ユーザ情報の含まれない印刷ジョブは、ログインユーザのユーザ情報にかかわらず、誰でも印刷可能としても良い。
また、本形態では、セキュアモードであって蓄積印刷機能が有効である例を説明したが、セキュアモードであっても蓄積印刷機能が無効にされている場合がある。この場合、MFP1は、例えば、セキュアモードであっても印刷ジョブを受信した場合には、図3のA21~A28を実行して印刷し、タッチパネル31への操作はログイン後に受け付ける。ただし、操作画面には、蓄積印刷の指示を受け付ける蓄積印刷ボタン522は含まれず、図4のB13では、コントローラ10は、蓄積印刷の指示を受け付けない。
また、本形態のMFP1は、非セキュアモードでは、受信した印刷ジョブを全て印刷するとしたが、例えば、印刷ジョブごとに蓄積するか否かの情報を付加可能であっても良い。例えば、MFP1は、非セキュアモードでは、受信した印刷ジョブにパスワード等の蓄積情報が含まれていれば蓄積し、含まれていない印刷ジョブは印刷する、としても良い。あるいは、MFP1は、非セキュアモードでは、パブリックユーザによる印刷が許可されている場合にはパスワードが含まれていない印刷ジョブを印刷し、パブリックユーザによる印刷が許可されていない場合にはパスワードが含まれていない印刷ジョブを蓄積も印刷も行わずに削除する、としても良い。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 MFP
10 コントローラ
12 メモリ
13 ユーザIF
14 通信IF
15 印刷エンジン
10 コントローラ
12 メモリ
13 ユーザIF
14 通信IF
15 印刷エンジン
Claims (16)
- 印刷エンジンと、
ユーザインタフェースと、
コントローラと、
を備える印刷装置であって、
前記印刷装置の状態として、前記印刷エンジンによる印刷が行われる印刷状態と、前記印刷エンジンに第1電力が供給されて印刷の準備が行われる待機状態と、前記待機状態よりも前記印刷エンジンへの供給電力が少ない省電力状態と、があり、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介してユーザの認証情報を取得し、取得された前記認証情報を用いてログインの手続きを行うログイン処理を実行し、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記印刷エンジンに印刷を行わせることが可能になり、
さらに前記コントローラは、
前記ログインの手続きが完了した後、前記ユーザインタフェースを介してログアウト指示を受け付けた場合に、ログアウトの手続きを行うログアウト処理と、
前記ログアウトの手続きが完了した場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替える切替処理と、
を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1に記載する印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介して印刷指示を受け付けた場合に、前記印刷エンジンに印刷を行わせる印刷処理を実行し、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記ユーザインタフェースを介した前記印刷指示の受け付けが可能になる、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1に記載する印刷装置であって、
メモリと、
通信インタフェースと、
を備え、
前記コントローラは、
前記通信インタフェースを介して印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブに基づく蓄積ジョブデータを前記メモリに蓄積する蓄積処理を実行し、前記メモリには、複数の前記蓄積ジョブデータを蓄積可能であり、
さらに前記コントローラは、
前記ログインの手続きが完了している場合に、前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータに基づく印刷を、前記印刷エンジンに行わせる蓄積印刷処理を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項3に記載する印刷装置であって、
受信した印刷ジョブを蓄積するか否かを示す蓄積可否情報が設定されており、
さらに前記コントローラは、
前記通信インタフェースを介して印刷ジョブを受信した場合に、
前記蓄積可否情報に受信した印刷ジョブを蓄積することが設定されていれば、受信した前記印刷ジョブに基づく印刷を前記印刷エンジンに行わせずに、前記蓄積処理を実行し、
前記蓄積可否情報に受信した印刷ジョブを蓄積しないことが設定されていれば、前記蓄積処理を実行せずに、受信した前記印刷ジョブに基づく印刷を前記印刷エンジンに行わせる、
ように構成される印刷装置。 - 請求項3または請求項4に記載する印刷装置であって、
前記蓄積処理では、
受信した前記印刷ジョブに基づく前記蓄積ジョブデータを、ユーザ情報と関連付けて前記メモリに蓄積し、受信した前記印刷ジョブには、前記ユーザ情報が含まれており、
前記蓄積印刷処理では、
前記ログインの手続きが完了している場合に、前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータのうち、ログインユーザに対応する前記ユーザ情報が関連付けられた前記蓄積ジョブデータに基づく印刷を、前記印刷エンジンに行わせる、
ように構成される印刷装置。 - 請求項5に記載する印刷装置であって、
前記蓄積印刷処理では、
前記ログインの手続きが完了している場合に、前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータのうち、ログインユーザに対応する前記ユーザ情報が関連付けられた前記蓄積ジョブデータを抽出し、抽出された前記蓄積ジョブデータの中から印刷対象の選択を受け付け、選択された前記蓄積ジョブデータに基づく印刷を、前記印刷エンジンに行わせる、
ように構成される印刷装置。 - 請求項5に記載する印刷装置であって、
前記蓄積印刷処理では、
前記ログインの手続きが完了している場合に、前記メモリに蓄積された前記蓄積ジョブデータのうち、ログインユーザに対応する前記ユーザ情報が関連付けられた前記蓄積ジョブデータを全て印刷対象として、印刷対象の前記蓄積ジョブデータに基づく印刷を、前記印刷エンジンに行わせる、
ように構成される印刷装置。 - 請求項5から請求項7のいずれか1つに記載する印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記ログインの手続きが完了した際、ログインユーザに対応する前記ユーザ情報が関連付けられた前記蓄積ジョブデータが前記メモリに蓄積されている場合に、前記印刷装置の状態を前記待機状態に切り替えるジョブ有り時切替処理を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記ログイン処理にて前記ログインの手続きが完了した場合に、前記印刷装置の状態を前記待機状態に切り替えるログイン後切替処理を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記印刷装置が有する複数の機能の中から、機能の選択を受け付ける機能選択処理を実行するように構成され、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記機能選択処理が実行可能になり、前記複数の機能には、前記印刷エンジンを利用する機能が含まれ、前記印刷エンジンを利用する前記機能が選択された後、前記印刷エンジンを利用する前記機能に基づく処理が実行可能になり、
さらに前記コントローラは、
前記機能選択処理にて前記印刷エンジンを利用する前記機能が選択され、かつ前記印刷装置の状態が前記省電力状態であった場合に、前記印刷装置の状態を前記待機状態に切り替える機能選択後切替処理を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記印刷装置が有する複数の機能の中から、機能の選択を受け付ける機能選択処理を実行するように構成され、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記機能選択処理が実行可能になり、前記複数の機能には、前記印刷エンジンを利用する機能が含まれ、前記印刷エンジンを利用する前記機能が選択された後、前記印刷エンジンを利用する前記機能に基づく処理が実行可能になり、
さらに前記コントローラは、
前記印刷エンジンを利用する前記機能に基づく前記処理を実行した後も、前記機能選択処理を実行することが可能であり、前記複数の機能のうちの1つの機能が選択された場合に、選択された前記1つの機能に基づく処理を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1から請求項11のいずれか1つに記載する印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記印刷装置の状態が前記待機状態に切り替えられてからの経過時間が閾値時間を超えた場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替える経過時間切替処理を実行する、
ように構成される印刷装置。 - 請求項12に記載する印刷装置であって、
ログインの手続きを有効にするか否かを示すログイン可否情報が設定されており、
さらに前記コントローラは、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にすることが設定されていれば、前記ログイン処理を実行可能とし、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記印刷エンジンに印刷を行わせることが可能になり、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にしないことが設定されていれば、前記ログイン処理を実行せずに、前記印刷エンジンに印刷を行わせることが可能になるように構成され、
さらに前記経過時間切替処理では、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にしないことが設定されていれば、前記印刷装置の状態が前記待機状態に切り替えられてからの前記経過時間が第1閾値時間を超えた場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替え、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にすることが設定されており、さらに前記ログアウトの手続きが完了していれば、前記印刷装置の状態が前記待機状態に切り替えられてからの前記経過時間が前記第1閾値時間よりも短い第2閾値時間を超えた場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替える、
ように構成される印刷装置。 - 請求項1から請求項13のいずれか1つに記載する印刷装置であって、
前記ユーザインタフェースには、表示パネルが含まれ、
前記待機状態では、前記印刷エンジンに前記第1電力が供給されて印刷の準備が行われ、かつ前記表示パネルにも第2電力が供給され、
前記省電力状態では、前記待機状態よりも前記印刷エンジンおよび前記表示パネルへのそれぞれの供給電力が少ない、
ように構成される印刷装置。 - 請求項14に記載する印刷装置であって、
前記切替処理では、
前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替える場合、前記ログアウトの手続きが完了したことに応じて前記印刷エンジンに供給する電力を低減させ、前記ログアウトの手続きが完了してから所定時間が経過した後、前記表示パネルへの供給電力を低減させる、
ように構成される印刷装置。 - 印刷エンジンと、
ユーザインタフェースと、
コントローラと、
を備える印刷装置であって、
前記印刷装置の状態として、前記印刷エンジンによる印刷が行われる印刷状態と、前記印刷エンジンに第1電力が供給されて印刷の準備が行われる待機状態と、前記待機状態よりも前記印刷エンジンへの供給電力が少ない省電力状態と、があり、
さらに、ログインの手続きを有効にするか否かを示すログイン可否情報が設定されており、
さらに前記コントローラは、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にすることが設定されていれば、ログイン処理を実行可能とし、前記ログイン処理では、前記ユーザインタフェースを介してユーザの認証情報を取得し、取得された前記認証情報を用いてログインの手続きを行い、前記ログインの手続きが完了している場合に、前記ユーザインタフェースを介した指示に従って、前記印刷エンジンに印刷を行わせることが可能になり、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にしないことが設定されていれば、前記ログイン処理を実行せずに、前記ユーザインタフェースを介した指示に従って、前記印刷エンジンに印刷を行わせることが可能になるように構成され、
さらに前記コントローラは、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にしないことが設定されていれば、前記印刷装置の状態が前記待機状態に切り替えられてからの経過時間が第1閾値時間を超えた場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替え、
前記ログイン可否情報にログインの手続きを有効にすることが設定されており、さらにログアウトの手続きが完了していれば、前記印刷装置の状態が前記待機状態に切り替えられてからの前記経過時間が前記第1閾値時間よりも短い第2閾値時間を超えた場合に、前記印刷装置の状態を前記省電力状態に切り替える、
ように構成される印刷装置。
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JP2022003575A JP2023102861A (ja) | 2022-01-13 | 2022-01-13 | 印刷装置 |
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- 2022-01-13 JP JP2022003575A patent/JP2023102861A/ja active Pending
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