JP2023101965A - システム、及び、システムにおける制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置を利用するユーザーがデモ機においてより簡単に手間なく所望の機能を試用可能にすること。【解決手段】設定データを適用することで1以上の機能が利用可能となる画像形成装置103に適用可能な前記設定データを管理サーバ101に登録しておき、クライアント装置102により、管理サーバ101で管理されている画像形成装置103に適用可能な設定データを取得し(S703)、該取得した設定データを画像形成装置103に受け渡す(S704)。画像形成装置103では、前記設定データを受け取ると、該設定データを自身に適用して対応する機能を利用可能にする(S705)。【選択図】図7

Description

本発明は、システム、及び、システムにおける制御方法に関する。
近年の画像形成装置をはじめとする情報処理装置には、様々な機能が搭載され、様々な用途に利用されている。例えば画像形成装置の場合、ファックス機能やスキャン機能、後入れアプリケーションが提供する追加機能などが存在する。これらの機能は、情報処理装置の機種に応じて保有しているものが異なっており、購入者は用途に応じて適切な機種を選択する。
情報処理装置を利用するにあたり、ユーザーは情報処理装置のメーカーなどから試用するためのデモ機を借用することがある。借用時、ユーザーは、アンケート形式で用途などを回答した上でデモ機の送付を要望し、試用が終わるとデモ機を返却する。
これらのデモ機は、送付された直後は初期状態であるため、デモ機が送付されてきた直後においては、ユーザーは即座に利用したい機能を利用することができない。例えば、画像形成装置において、あらかじめ組み込こまれた機能を有効化する設定や、更に有効化した設定を使うための条件設定が必要である。例えば、後入れのアプリケーションをインストールすることも条件設定の一つに含まれる。これらの機能を使う人には同じ操作が必要になる。
特許文献1では、自機内に複数のテンプレートを用意しておき、機器の保持する画面からテンプレートを選択させることで簡単に自機の設定が可能になるシステムが提案されている。
特開2019-74846号公報
特許文献1のように、情報処理装置内にテンプレート用意しておく方法の場合、機能の有効化設定は可能であるが、後入れのアプリケーションをすべて用意(インストール等)しておくことは情報処理装置の容量などの問題もあるため現実的に不可能である。このため、ユーザーがデモ機を借用して、より簡単に手間なく所望の機能を試用する方法が望まれていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、ユーザーがデモ機においてより簡単に手間なく所望の機能を試用可能な仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、設定データを適用することで1以上の機能が利用可能となる情報処理装置に適用可能な前記設定データを管理する管理手段と、前記管理手段で管理されている設定データを取得して前記情報処理装置に受け渡すための受け渡し手段と、を有し、前記情報処理装置は、前記設定データを受け取ると、該設定データを自身に適用することを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置を利用するユーザーがデモ機においてより簡単に手間なく所望の機能を試用することが可能となる。
本実施形態を示す初期設定システムの機器構成の一例を示す図。 本実施形態の画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図。 本実施形態の初期設定システムのソフトウェア構成の一例を示す図。 本実施形態の管理サーバのUIの一例を示す図。 本実施形態の管理サーバのUIの一例を示す図。 本実施形態のクライアントアプリのUIの一例を示す図。 本実施形態の画像形成装置のUIの一例を示す図。 第1実施形態の初期設定システムの全体処理のシーケンスの一例を示す図。 第3実施形態の初期設定システムの全体処理のシーケンスの一例を示す図。 第4実施形態の初期設定システムの全体処理のシーケンスの一例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。本実施形態では、情報処理装置を画像形成装置として説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す初期設定システムの機器構成の一例を示す図である。
本実施形態の初期設定システムは、インターネット上でサービスを提供する設定データ管理サーバ101(以降「管理サーバ」という)、クライアント装置102、画像形成装置103を有する。
管理サーバ101は、画像形成装置103に適用するための設定データを管理するためのサーバである。設定データとは、画像形成装置103の機能を有効化するための設定を含むデータを指す。この設定データは画像形成装置103に適用可能な設定データである。この設定データを画像形成装置103に適用することで1以上の機能が画像形成装置103において利用可能となる。管理サーバ101は、クライアント装置102からの取得要求に応じて、要求元であるクライアント装置102に対して設定データを提供する。
なお、管理サーバ101で管理する設定データは、事前にオペレータなどが準備しアップロードしておいてもよい。例えば、デモ機を貸し出す前に、コールセンターを介して貸出先のお客様にどのような利用を想定しているかを確認し、ヒアリングした利用内容に応じて、設定ファイルやアプリケーションなどを用意する。また、設定データは、機能を有効化するための設定としているが、これに限らず機能を利用する際の推奨設定なども含めていてよい。
クライアント装置102は、管理サーバ101で管理する設定データを管理サーバ101に要求して取得し、該取得した設定データを画像形成装置103に配信する。クライアント装置102は、所謂パーソナルコンピューター(PC)により構成可能である。
画像形成装置103は、管理サーバ101で管理される設定データを適用する情報処理装置の一例であり、ここでは例えば複写機にスキャナー、プリンター、ファクシミリ、ファイル送信機能など複数の機能を統合した複合機(画像処理装置)として説明する。画像形成装置103は、管理サーバ101で管理され、クライアント装置102により配信される設定データを適用することで、初期状態では利用できない機能や、アプリケーションによる追加機能を有効化できる。なお、管理サーバ101で管理される設定データを適用する情報処理装置は、画像形成装置103のような画像形成装置に限定されるものではなく、各種家電やナビゲーションシステム、ネットワークカメラ、その他のIoT機器等の各種の情報処理装置でもよい。
図2は、画像形成装置103のハードウェア構成の一例を示す図である。
画像形成装置103は、画像形成装置103を制御するCPU201、CPU201のワークエリアを提供するRAM202、画像を読み取る読取装置203、画像を印刷する印刷装置204、プログラムや様々な設定値を記憶する記憶装置205を有する。記憶装置205は、HDD(Hard Disk Drive)でも、SSD(Solid State Drive)やNVRAM等の他の記憶装置でもよい。
さらに、画像形成装置103は、ユーザーがコマンドの入力を行うユーザー入力装置206、画面表示を行うUI表示装置207、他機器とネットワークによる通信を行うネットワーク装置208、及び各コンポーネントを接続するメインバス200を有する。
なお、本実施形態では特に断らない限り、画像形成装置103はCPU201がメインバス200を介して各種装置を制御する。また、UI表示装置207は、タッチパネルディスプレイのようなユーザー入力装置206を兼ねてもよい。
なお、管理サーバ101、及びクライアント装置におけるハードウェア構成は、一般的なコンピュータの構成と同じため、説明を省略する。
また、管理サーバ101は、1台のコンピュータにより実現されるものであっても、複数のコンピュータにより実現されるものであってもよい。例えば、管理サーバ101は、クラウドコンピューティング技術を用いて実現される構成でもよい。
図3は、本実施形態の初期設定システムのソフトウェア構成の一例を示す図である。
図1で示したように、本実施形態の初期設定システムは、管理サーバ101、クライアント装置102、及び画像形成装置103を有する。なお、図3に示す各機能部は、管理サーバ101、クライアント装置102、画像形成装置103のそれぞれが有するCPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
管理サーバ101は、画像形成装置103の機能を有効化するための設定データをテンプレートとして管理するサーバであり、設定データ管理部301、コンテンツ管理部302、UI制御部303、通信部304を有する。
設定データ管理部301は、画像形成装置103の機能を有効化するための設定データのテンプレートを管理する。設定データは、例えばデモ機提供元のユーザーがUI制御部303を介して入力、またはデータをアップロードすることにより蓄積される。
設定データ管理部301が管理する設定データの一例を表1に示す。
Figure 2023101965000002
表1は、設定データ管理部301が管理するテンプレート管理テーブルである。テンプレート管理テーブルでは、テンプレートID、テンプレート名、機能ID、コンテンツIDを含む管理情報が管理されている。なお、表1で示す各々のIDは、短い文字列で表現されているが、UUID(Universally Unique Identifier)などで管理されることが望ましい。
テンプレートIDは、1台の画像形成装置103に対して、1つ又は複数の機能を有効化するためのテンプレートを一意に特定するための識別子である。
テンプレート名は、テンプレートがどのような機能を有効化できるかをユーザーに認識させるための識別用文字列である。例えば、表1では、テンプレートID“TMP001”に対し、“FAX利用向け”としてテンプレート名が指定されており、FAX利用者向けのテンプレートであることを示している。本項目は、データを登録するユーザーによって指定される。
機能IDは、対象のテンプレートの機能を特定するための識別子であり、当該テンプレートで有効化する機能の数だけ指定可能である。機能IDは、後述する表3に示す機能テーブルにおける主キーであり、テンプレートに対してどのような機能が含まれるかを示すものである。
コンテンツIDは、コンテンツ管理部302で管理するコンテンツを一意に特定するための識別子であり、該当するテンプレートがどのコンテンツを利用するかを示す。
設定データ管理部301は、表1に示したデータを用いることで、クライアント装置102からの各種要求に対して、設定データを特定し提供する。例えば、クライアント装置102のUI制御部323からテンプレートID、またはテンプレート名をユーザーに指定させテンプレートを特定することで、クライアント装置102からデータ取得要求を受け付ける。その後、通信部304を介して要求を受け付けた設定データ管理部301は、要求に付帯するテンプレートIDを用いて提供すべき設定データを特定し、コンテンツ管理部302から対象データ取得して要求元であるクライアント装置102にデータを提供する。また、クライアント装置102は、後述するデバイスIDを用いて設定データの取得を要求することも可能である。
なお、設定データ管理テーブルにおいて管理する情報は、表1の例に限らず、必要に応じて管理情報の増減があってもよい。
次に、設定データ管理部301で管理するデバイス設定関連テーブルの一例を表2に示す。
Figure 2023101965000003
表2は、管理サーバ101の設定データ管理部301が管理するデバイス設定関連テーブルである。デバイス設定関連テーブルでは、デバイスID、及びテンプレートIDが管理されている。なお、表2で示す各々のIDは短い文字列で表現されているが、UUIDなどで管理されることが望ましい。
デバイスIDは、画像形成装置103を一意に特定するための識別子である。デバイスIDは、UUIDでもよいし、画像形成装置103に付与されたシリアル番号等でもよい。
テンプレートIDは、デバイスIDの画像形成装置103に対して設定するテンプレートを示す識別子である。
デバイス設定関連テーブルにより、デバイスIDとテンプレートIDを紐づけることで、デモ機となる画像形成装置103とテンプレートを唯一に紐づけることができる。
次に、設定データ管理部301で管理する機能情報の一例を表3に示す。
Figure 2023101965000004
表3は、管理サーバ101の設定データ管理部301が管理する機能テーブルである。機能テーブルでは、機能ID、機能名、提供形態を含む機能情報が管理されている。なお、表3で示すIDは短い文字列で表現されているが、UUIDなどで管理されることが望ましい。
機能IDは、画像形成装置103で有効化可能な機能を唯一に識別するための識別子である。
機能名は、機能IDで指定される機能がどのような機能かをユーザーに認識させるための識別用文字列である。例えば、表3では、機能ID“F001”に対し、“FAX”が指定されている。
提供形態は、機能IDで該当する機能が、画像形成装置103の機能としてどのように提供されているかを示している。例えば、表3においては、“組込み”として組込みアプリであることを示す機能や、“プラグイン”として後から導入するアプリケーションが存在している。この提供形態により、機能を有効化する方法が異なる。例えば、組込みアプリの場合は、すでにアプリケーション自体は画像形成装置103に含まれているため、設定をONに切り替えるだけでよいものも存在する。一方、“プラグイン”として後から導入するアプリの場合は、アプリケーション自体が画像形成装置103に存在しないため、アプリケーション自体のインストールを含めて設定が必要となる。なお、機能テーブルにおいて管理する情報は、表3の例に限らず、必要に応じて管理情報の増減があってもよい。
以下、図3の説明に戻る。
コンテンツ管理部302は、設定データの実体を管理するための機能部であり、管理サーバ101が管理するデータを保持する記憶装置にアクセスする。なお、コンテンツ管理部302がアクセスする記憶装置は、管理サーバ101内の記憶装置205でもよいし、管理サーバ101とは別の外部の記憶装置でもよい。
コンテンツ管理部302で管理するデータの一例を表4に示す。
Figure 2023101965000005
表4は、管理サーバ101のコンテンツ管理部302が管理するファイル情報テーブルである。ファイル情報テーブルは、コンテンツID、コンテンツ種別、ファイル名で構成されている。
コンテンツIDは、コンテンツ管理部302が管理する各ファイルを一意に特定するための識別子であり、コンテンツ登録時にファイルに関連付けた上で発行される。本IDはUUIDなどで定義されていてもよい。
コンテンツ種別は、コンテンツ管理部302が管理する各ファイルがどのようなファイルであるかを示す項目である。表4では、例えば、“テンプレート”種別としてテンプレートファイルや、“プラグイン”として後入れアプリケーションが格納されている。なお、コンテンツタイプはこれに限らず、管理されるコンテンツに応じて増減してよい。
ファイル名は、アップロードされたコンテンツのファイル名である。一例として表4では、年月日時分秒のZIPファイルやアプリケーションのインストールに必要な実体ファイルのファイル名が示されているが、これに限定されるものではない。
コンテンツ管理部302は、設定データ管理部301から設定データの取得を要求されると、記憶装置に格納されている該当のファイル、または該当のパスへのURIを生成し、設定データ管理部301へ返す。
また、コンテンツ管理部302は、設定データ管理部301から設定データ情報と関連付けてファイルのアップロード要求を受け付けると、コンテンツIDを生成し、該当ファイルと関連付けた上で管理サーバ101の記憶装置等に格納する。なお、表4の説明において、ファイルそのものの授受する旨を記載したが、これに限らずファイルアップロード用URIを生成し、要求元にURIを返してクライアント装置102などからファイルを直接アップロードしてもよい。
また、表4で示した管理情報は一例であり、例えばコンテンツの更新日時や、削除されたことを示すようなコンテンツの状態などを扱ってもよい。
また、コンテンツ管理部302では、どのコンテンツが設定データであるかを判別できればよく、設定データ以外を管理していてもよい。
以下、図3の説明に戻る。
UI制御部303は、管理サーバ101がテンプレートのアップロードやテンプレート取得用の画面(UI)を提供するための機能部である。
図4A、図4Bは、管理サーバ101のUIの一例を示す図である。以下、図4A、図4Bをまとめて「図4」と記載する。
以下、UI制御部303で提供するUIについて、図4(a)を用いて説明する。
図4(a)は、UI制御部303が提供するUIの一例であり、コンテンツ管理部302にファイルをアップロードするためのファイルアップロード画面400に対応する。なお、図4で示す各画面は、管理サーバ101のUI制御部303が作成し、ユーザーの操作PC上のウェブブラウザで表示することを想定する。しかし、これに限らず、ユーザーの操作PCにインストールされたクライアントアプリケーションが表示する構成でもよい。なお、ユーザーの操作PCは、管理サーバ101と通信可能なPCであればどのようなものでもよい。
図4(a)に示すコンテンツのファイルアップロード画面400は、アップロードファイル指定部、コンテンツタイプ指定部、機能指定部、アップロードボタン407、キャンセルボタン408を有する。
アップロードファイル指定部は、ファイル名表示部401、及び参照ボタン402で構成される。ファイル名表示部401は、ユーザーが指定したアップロード対象ファイルのファイル名を表示する。参照ボタン402は、ユーザーの操作PC上に配置されたファイルを指定するダイアログ(不図示)を表示するためのボタンである。ファイル指定用のダイアログで選択されたファイルはファイル名表示部401に表示され、アップロード対象ファイルとされる。
コンテンツタイプ指定部は、コンテンツタイプ選択部403を有する。コンテンツタイプ選択部403は、表4で管理可能なコンテンツタイプを表示する。表示する選択肢は、設定データ管理部301から取得して表示させてもよい。
機能指定部は、機能選択部404、機能追加ボタン405、機能リスト406で構成される。機能指定部は、例えば、コンテンツタイプ選択部403にてテンプレートを指定した場合に有効になり、テンプレートに含まれる機能に何が含まれるかを指定するコントロールである。以降は、コンテンツタイプ選択部403にてテンプレートが選択された場合を例に説明する。
機能選択部404は、設定データのテンプレートに含まれる機能を選択するためのコントロールであり、画像形成装置103で設定可能な機能の一覧を表示する。表示する機能一覧は、例えば表3で管理する機能テーブルの機能名を取得し表示する。
機能追加ボタン405は、機能選択部404で選択した機能を確定し、機能リスト406に追加するためのボタンである。
機能リスト406は、テンプレートに含まれる有効化対象機能の一覧を表示するリストである。
なお、本機能部の説明としてテンプレートを例に挙げているが、これに限らず、例えばコンテンツタイプ選択部403でプラグインを指定可能とし、機能選択部404にてプログラム実行ファイルやプラグイン有効化用ライセンスなどが選択できてもよい。
アップロードボタン407は、アップロードファイル指定部で指定したファイルを設定データ管理部301、及びコンテンツ管理部302にアップロードするボタンである。アップロードボタン407が押下されると、アップロードファイルに対してコンテンツタイプ及びコンテンツに紐づく機能リストを関連付けて管理サーバ101へアップロード要求を出す。本要求を受け付けたコンテンツ管理部302は、表4で示すファイル情報テーブルにアップロードされたファイル、及びコンテンツタイプを登録する。また、コンテンツ管理部302は、コンテンツタイプがテンプレートの場合は、設定データ管理部301が管理するテンプレート管理テーブルに対し、機能リストとコンテンツIDなどを関連付けて登録する。
以上のファイルアップロード画面を用いることで、コンテンツ管理部302に対しコンテンツをアップロードすることができる。なお、アップロードするコンテンツがテンプレートの場合、コンテンツに含まれる設定データをテンプレートとして設定データ管理部301に登録することができる。
以下、図3の説明に戻る。
通信部304は、クライアント装置102との通信やネットワークを介した外部との通信を行う。例えば、通信部304は、クライアント装置102からのテンプレートファイルなどの設定データ取得要求を受け付けて設定データ管理部301へ要求を伝える。また、通信部304は、設定データを管理するユーザーの操作PC(不図示)からのファイルアップロード要求を受け付けてコンテンツ管理部302へ伝え、アップロード対象のファイルを登録する。
以上のように、管理サーバ101を構成する。なお、コンテンツ管理部302は、図3の例に限らず、設定データ管理サーバ101外の、別のサーバとして構成されていてもよい。また、図3の例に限らず、その他の機能部が存在してもよい。
次に、クライアント装置102のソフトウェア構成について説明する。
クライアント装置102は、画像形成装置103に適用する設定データの取得、及び画像形成装置への設定データ配信を行うための設定アプリ(以下「クライアントアプリ」)320を有している。
クライアントアプリ320は、デバイス探索部321、設定管理部322、UI制御部323、通信部324を有している。
デバイス探索部321は、同じイントラネット内で通信可能な画像形成装置103を探索する機能部である。デバイス探索には、例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)などを用いる。
設定管理部322は、通信部324を介して管理サーバ101から画像形成装置103に設定配信するテンプレートを取得する。
UI制御部323は、画像形成装置103に設定を配信するための各種設定画面を提供し、ユーザーからの操作を受け付けると、デバイス探索部321や設定管理部322に操作内容を伝達する。UI制御部323で提供する画面の一例を図5に示す。
図5は、クライアントアプリ320のUI制御部323が提供する設定画面の一例を示す図である。
図5(a)は、クライアントアプリ320の設定データ配信画面であり、対象デバイスラベル500、及び探索配信ボタン501で構成されている。
対象デバイスラベル500は、クライアントアプリ320から設定データのテンプレートを配信する先の画像形成装置103のシリアル番号を表示する。なお、対象デバイスラベル500で表示する画像形成装置103のシリアル番号は、画像形成装置103のメーカーから送付するデモ機に合わせて、クライアントアプリ320に事前に登録する。この登録は、例えばクライアントアプリ320の設定ファイルとして、デモ機のシリアル番号等を含むファイルを、クライアント装置102の記憶装置の所定の記憶領域に配置するだけでもよい。この場合、上記設定ファイルを、クライアントアプリ320のインストーラーに含めてデモ機を利用するユーザーに送付し、該インストーラーの実行により、上記設定ファイルがクライアント装置102の記憶装置の所定の記憶領域に配置される構成等でもよい。なお、これに限定されるものではない。また、上記インストーラーの送付は、記録媒体を介して行ってもよいし、ネットワーク等の電気通信回線を介して行ってもよい。
探索配信ボタン501は、対象デバイスラベル500の表示に対応する画像形成装置103をクライアント装置102と同じサブネット内から探索し、さらに対象の画像形成装置103に、管理サーバ101から取得した設定データを配信するためのものである。探索配信ボタン501押下時の詳細な処理は、図7にて後述する。
図5(b)は、クライアントアプリ320が配信対象の画像形成装置103を探索した際に、同じサブネット内に配信対象の画像形成装置103が見つからなかった場合のエラーダイアログである。なお、図5(b)ではエラーを通知するのみだが、これに限らず、例えば対象の画像形成装置103を見つけるためにIPアドレス指定探索をできるような画面を用意してもよい。
以上が、クライアント装置102のクライアントアプリ320が持つ画面の例である。なお、図5で示した各画面は一例であり、必要に応じて異なる画面を持っていてもよい。例えば、デバイスの探索や配信で独立した画面を持っていてもよく、配信対象デバイスや設定データのテンプレートをユーザーが選択できるようにしてもよい。また使用しているコントロールも図5の例に限定されない。
以下、図3の説明に戻る。
通信部324は、クライアントアプリ320が管理サーバ101や画像形成装置103とのネットワークを介した通信を行う。
以上のように、クライアント装置102を構成する。
次に、画像形成装置103のソフトウェア構成について説明する。
画像形成装置103は、クライアント装置102から配信された設定データを自機に適用するための設定適用機能350を有している。
設定適用機能350は、通信部351、UI制御部352、処理部353を有している。
通信部351は、クライアント装置102とネットワークを介した通信を行う。
UI制御部352は、クライアント装置102から設定データが配信されると、図6(a)のような処理中画面600を表示する。図6は、画像形成装置103のUIの一例を示す図である。
処理部353は、通信部351を介してクライアント装置102から配信された設定データを受け取ると設定データを自機に適用する。また、処理部353は、処理を開始する時点から処理が完了するまでの間、ユーザーに処理中の旨を通知するためUI制御部352に対して処理中画面600のような画面を表示するよう指示する。
処理部353は、設定データを適用する場合、該設定データに対応するコンテンツの種別が例えば組込みアプリの場合には、該設定データに対応する設定をONに切り替える。また、コンテンツの種別が“プラグイン”の場合には、処理部353は、対応するアプリケーション自体のインストールを含めて設定の処理を行う。
以上が、初期設定システムのソフトウェア構成の一例である。なお、図3で示したソフトウェア構成は一例であるため、必要に応じて構成の増減があってもよい。
図7は、第1実施形態における初期設定システムの全体処理のシーケンスの一例を示す図である。
ユーザーは、クライアント装置102において、クライアントアプリ320を起動する操作を行う(S700)。この操作に応じて、クライアント装置102は、クライアントアプリ320を起動する。
その後、ユーザーが、クライアントアプリ320が提供する設定データ配信画面(図5(a))の探索配信ボタン501を押下する(S701)。この操作に応じて、UI制御部323がデバイス探索部321に対し、対象デバイスラベル500に表示されたシリアル番号と一致するデバイスを探索する(S702)。探索は、例えばクライアント装置102と同じサブネットに対しSNMPを用いたブロードキャスト探索を行うことで実現する。なお、探索処理により対象の画像形成装置103が見つからなかった場合、UI制御部323は、図5(b)で示した探索エラー画面を表示する。
デバイスの探索が完了すると、クライアントアプリ320は、管理サーバ101に対し、配信対象の画像形成装置103と関連付けられた設定データの取得を要求して取得する(S703)。例えば、配信対象のシリアル番号が「DC001」であった場合、管理サーバ101の設定データ管理部301は、表2から「DC001」に該当するテンプレートが存在するかを確認する。表2において「TMP001」が「DC001」に紐づくため、管理サーバ101はクライアントアプリ320に対し「TMP001」に該当する設定データを提供する。
設定データを取得すると、クライアントアプリ320は、配信対象の画像形成装置103に対し設定データを配信する(S704)。
画像形成装置103は、クライアントアプリ320から配信される設定データを受け取ると、処理部353により該設定データを自身に適用する(S705)。
以上が、画像形成装置103の機能を有効化するための初期設定方法である。
なお、図7で示すシーケンスは一例であり、画像形成装置103の機能の有効化が実施できればよく、処理の増減があってもよい。
以上、本実施形態によれば、クライアントアプリ320の画面でボタンを押下するだけで、デモ機の画像形成装置103に対する初期設定が簡単に実施できる。なお、本実施形態において、クライアントアプリ320を用いて配信を行っているが、例えばデモ機を利用するためのドライバーに同様の機能を持たせてもよく、これに限定されるものではない。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、ユーザーがクライアントアプリ320を用いて配信先の画像形成装置103を探索し、設定を配信することで、簡単に設定データを画像形成装置103に受け渡し、画像形成装置103で初期設定ができる構成について説明した。なお、デモ機を利用するユーザーの中には、デモ機のためだけに専用アプリ(クライアントアプリ320)をPC等にインストールしたくないユーザーもいるといったケースも考えられる。そこで第2実施形態では、専用アプリなどをインストールせずとも、簡単に設定データをデモ機である画像形成装置103に受け渡し、デモ機の機能を有効化する初期設定構成について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同じ構成、及び同じ内容の図面に対する説明は省略し、差異のある図面のみ説明する。
図4(b)は、第2実施形態における管理サーバ101のUI制御部303が提供する設定データダウンロード画面410の一例を示す図である。なお、図4(b)の設定データダウンロード画面410は、デモ機を提供するメーカー内のユーザーが操作する。図4(b)は、管理サーバ101で提供し、デモ機を提供するメーカーのユーザーが使用するPCで動作するウェブブラウザに表示される画面とするが、これに限らず別の外部サーバと連携する形式でもよい。
設定データダウンロード画面410は、テンプレートリスト411、ダウンロードボタン412を有する。
テンプレートリスト411は、UI制御部303が、設定データ管理部301から設定データのテンプレート情報、デバイス設定関連テーブルの情報等を取得し、これらに基づく情報をリストとして表示する。操作ユーザーは、ダウンロードしたい設定データのチェックボックスにチェックを入れることで、ダウンロード対象を選択する。
ダウンロードボタン412は、テンプレートリスト411で選択した設定データをダウンロードするボタンである。ダウンロードボタン412が押下されると、UI制御部303は、設定データ管理部301から指定された設定データのコンテンツIDを取得し、該コンテンツIDを用いてコンテンツ管理部302から対象のコンテンツを取得(ダウンロード)する。これにより、設定データをデモ機に対して提供することが可能になる。例えば、ユーザーは、本画面から取得した設定データをUSB(Universal Serial Bus)メモリやSDカードなどの所定の記憶媒体に格納し、デモ機に付属させてデモ機利用者へ送付する。デモ機及びデモ機に付属された設定データが記憶された記憶媒体を受け取ったユーザーは画像形成装置103が提供する内蔵ウェブサーバの画面(図6(b)で後述)を開き、該画面からの操作で前記設定データを画像形成装置103にインポートして適用する。
図6(b)は、画像形成装置103のUI制御部352が提供する内蔵ウェブサーバ画面610の一例を示す図である。例えば、ユーザー使用のPCで動作するウェブブラウザから画像形成装置103のUI制御部352が提供する内蔵ウェブサーバ(ウェブサービス)にアクセスすることで、内蔵ウェブサーバ画面610を該PCで動作するウェブブラウザ上に表示可能である。
内蔵ウェブサーバ画面610は、画像形成装置103の各種設定をするための複数の画面を提供しており、その中の一つとして設定データ適用画面611を持つ。
設定データ適用画面611は、デモ機に付属された設定データ等を適用するための画面であり、ファイル指定部612、パスワード入力部613、適用ボタン614で構成される。
ファイル指定部612は、設定データのファイルを指定するための機能部であり、本実施形態ではデモ機に付属された設定データを指定する。例えばUSBメモリやSDカードなどの記憶媒体内の設定データを指定する。または、画像形成装置103がネットワーク等を介してアクセス可能な記憶領域に記憶された設定データを指定してもよい。上述したような記憶媒体内の設定データを指定する場合、画像形成装置103は上述したような記憶媒体とのインタフェースを有し、該インタフェースに装着された記憶媒体から設定データを読み出し可能なものとする。
パスワード入力部613は、設定データを復号するためのパスワードを入力する機能部である。
適用ボタン614は、ファイル指定部612で指定した設定データを画像形成装置103に適用する。
図6(b)においては、設定データが暗号化された状態で送付されていることを想定するが、暗号化されていない場合はパスワード入力部613が存在しなくてもよい。また図6(b)においてユーザーによりファイルを指定するように説明したが、例えば本画面表示時や、不図示のボタンなどを用意し、外部記憶装置を自動探索してファイルを適用してもよい。
以上本実施形態によれば、デモ機のメーカー側でデモ機と一緒に設定データを送付し、デモ機利用側のユーザーが付属の設定データを画像形成装置103のウェブサーバ経由で適用することで、クライアントアプリを用いることなく簡単に初期設定が可能である。このように、記憶媒体等を介して設定データの受け渡しを行ってデモ機で適用することで、結果、デモ機を利用するユーザーは、デモ機のためだけに専用アプリをPC等にインストールすることなく、デモ機の初期設定を手間なく行うことができる。
〔第3実施形態〕
上記第1、第2実施形態では、デモ機のメーカー側が設定データを事前にアップロードしておき、クライアントアプリやユーザーの手によって画像形成装置に設定データを適用してデモ機の機能を有効化する構成について説明した。この構成の場合、メーカー側では、デモ機を貸し出す度に、お客様の要望する設定データを作成しアップロードする。そこで第3実施形態では、デモ機用の設定データをお客様のアンケート結果に基づき自動的に作成してアップロード、または紐付けする構成について説明する。
なお、第3実施形態では、第1、第2実施形態と同じ構成、及び同じ内容の図面に対する説明は省略し、差異のある図面のみ説明する。
表5に、第3実施形態の設定データ管理部301が管理する設定データの一例を示す。
Figure 2023101965000006
表5は、管理サーバ101の設定データ管理部301が管理するテンプレート管理テーブルであり、表1に加え、アンケートIDが管理されている。なお、表5における各カラムの説明において、表1と同じものは省略する。
アンケートIDは、デモ機を申請するユーザーに対してどのような機能を利用したいかを確認するためのアンケートを一意に識別するためのるための識別子である。
表6に、第3実施形態の設定データ管理部301が管理する機能情報の一例を示す。
Figure 2023101965000007
表6は、管理サーバ101の設定データ管理部301が管理する機能テーブルであり、機能ID、機能名、提供形態に加えコンテンツIDが管理されている。なお、表3Bにおける各カラムの説明において、表3と同じものは省略する。
コンテンツIDは、機能ごとの設定ファイルを一意に識別するための識別子であり、機能と、機能を有効にする設定データを関連付けている。設定データは、機能有効化に限定した設定、もしくは機能有効化用の設定に推奨設定を加えた設定をあらかじめコンテンツ管理部302にアップロードしているものとする。
なお、機能テーブルにおいて管理する情報は表6の例に限らず、必要に応じて管理情報の増減があってもよい。
図4(c)は、管理サーバ101のUI制御部が提供するデモ機申請時の利用アンケート画面420の一例を示す図である。デモ機を利用したいユーザーは、デモ機を申請する際に図4(c)で示す利用アンケートを回答するものとする。なお、図4(c)は、管理サーバ101で提供し、デモ機を利用したいユーザー使用のPCで動作するウェブブラウザで表示される画面とするが、これに限らず別の外部サーバと連携する形式でもよい。
図4(c)で示す利用アンケート画面420は、デモ機を申請するユーザーがどのような機能を利用したいかを確認する画面(アンケートの受付画面)である。図4(c)の例では、ユーザーはFAX、及びスキャン機能を利用したいというアンケート回答をしている。なお、図4(c)はユーザーに対する利用希望機能の質問のみを記載しているが、これに限らず、購入予定はあるかの確認や利用の想定台数などを確認してもよい。
図8に、本実施形態における設定データのテンプレート作成の全体シーケンスの一例を示す図である。
デモ機の申請を行うユーザーは、ユーザー操作PC上のウェブブラウザから、管理サーバ101にアクセスして、デモ機の申請画面及び利用アンケート画面を開く操作を行う(S800)。この操作に応じて、管理サーバ101のUI制御部303は、利用アンケート画面をユーザー操作PCのウェブブラウザに表示するように制御する。その後、ユーザーは利用アンケート画面420からアンケートに回答する操作を行う(S801)。この操作に応じて、UI制御部323は、設定データ管理部301に対しテンプレートの作成要求を出す(S802)。テンプレート作成要求を出す際、UI制御部303は、利用アンケート画面420でユーザーが選択した機能を一緒に付加し要求を出す。
テンプレート作成要求を受け付けた設定データ管理部301は、要求と一緒に付加された複数の選択機能を基に、設定データ管理部301内で管理する機能テーブルからコンテンツIDを取得する(機能情報収集;S803)。
次に、設定データ管理部301は、上記S803で取得したコンテンツIDを基に、機能有効化用の設定データをコンテンツ管理部302から取得する(S804)。すべての機能有効化用設定データを取得し終えると、設定データ管理部301は、各々のデータを1つのテンプレートとしてコンテンツを作成する(テンプレート作成;S805)。さらに、設定データ管理部301は、上記S805でテンプレートとして作成したコンテンツを、コンテンツ管理部302にアップロードする(テンプレートアップロード;S806)。
設定データ管理部301は、上記S806のコンテンツアップロードが完了すると、自身の管理するテンプレート管理テーブルに、上記作成したテンプレートをコンテンツIDと利用アンケート結果のIDと紐づけて登録する(管理情報追加;S807)。
設定データの登録が完了した後は、設定データを用意するメーカー側のユーザーが、設定データ管理部301に、上記S807で登録したテンプレートのテンプレートIDと画像形成装置103のシリアル番号との紐付けを登録する(不図示)。これにより、画像形成装置103の初期設定が簡易に行えるようになる。
なお、図8のテンプレート作成の全体シーケンスにおいて、デバイスシリアル番号との紐付けを手動で行うことを記載したが、これに限らず、送付する画像形成装置103が自動で決まる場合は、登録のタイミングにおいて自動で紐付け処理を行ってもよい。
以上、本実施形態によれば、デモ機用の設定データをお客様のアンケート結果に基づき自動的にアップロード(登録)、また紐付けすることで、メーカー側はお客様の要望する設定データの作成の手間を省くことができる。
〔第4実施形態〕
上記第1~3実施形態では、デモ機を利用するまでの作業を簡単に実施するための初期設定システムについて説明した。デモ機の設定が簡単にできることにより、デモ機を使用するお客様がすぐに利用したい機能を使うことができる。なお、デモ機を使用したお客様は、機能を試用した結果、その機能を不要と判断することがある。そのような場合、購入した機体に対してデモ機と同じ設定を設定すると不要な機能が有効化されてしまう。一方、デモ機と同じ設定を設定しないと、購入した機体でデモ機と同じ設定を使いたい場合、再設定が必要になってしまう。そこで本実施形態では、デモ機からの設定をお客様の要望を反映しつつ購入後の画像形成装置に引き継ぐ方法について説明する。
なお、第4実施形態では、第1~3実施形態と同じ構成、及び同じ内容の図面に対する説明は省略し、差異のある図面のみ説明する。
図4(d)は、管理サーバ101のUI制御部が提供するデモ機返却時の利用結果アンケート画面430の一例を示す図である。デモ機の返却時にデモ機利用ユーザーは、利用結果アンケートを回答する。なお、図4(d)は、管理サーバ101で提供し、デモ機利用ユーザー使用のPCで動作するウェブブラウザで表示される画面とするが、これに限らず別の外部サーバと連携する形式でもよい。
図4(d)で示す利用結果アンケート画面430は、デモ機を返却する際にデモ機利用ユーザーが入力するアンケート画面(アンケートの受付画面)である。図4(d)の例ではデモ機を利用した結果、ユーザーは購入予定があり、また機能変更したいが使用したデモ機の設定を引き継ぎたいとの回答をしている。また、機能変更として、デモ機申請時のアンケート(図4(c))ではFAX及びスキャン機能で申請していたが、利用結果アンケート画面430の回答ではプリント、印刷枚数管理機能を追加し、FAX機能は不要となっている。
図9は、本実施形態における購入機用データのテンプレート作成の全体シーケンスの一例を示す図である。
S900は、デモ機利用ユーザーが画像形成装置103をメーカーに返却することを示す。その後、メーカーでは、返却された設定データを画像形成装置103から抽出し、該抽出された設定データを、該画像形成装置103のシリアル番号と紐付けて管理サーバ101のコンテンツ管理部302にアップロードする(デモ機設定データ登録;S901)。このデモ機設定データ登録の処理は、画像形成装置103をメーカー側のユーザーが操作することで該操作に応じて処理部353が行う構成としてもよいし、メーカー側のユーザーが手動で行う構成でもよい。
一方、デモ機利用ユーザーは、図4(d)で示した利用結果アンケート画面430に回答する操作を行う(S902)。この操作に応じて、管理サーバ101のUI制御部303は、設定データ管理部301にテンプレート作成要求を出す(S903)。テンプレート作成要求を出す際、UI制御部303は、利用結果アンケート画面430でユーザーが選択した機能(選択機能)を一緒に付加する。
テンプレート作成要求を受け付けた設定データ管理部301は、要求と一緒に付加された複数の選択機能を基に設定データ管理部301内で管理する機能テーブル(例えば表6)からコンテンツIDや機能IDなどの機器情報を取得する(S904)。続いて、設定データ管理部301は、コンテンツ管理部302から上記S903に付加された機能と図4(c)で収集したアンケート結果に対応する機能とを比較し、追加したい機能及び削除したい機能の差分を洗い出す。なお、図4(c)で収集したアンケート結果に対応する機能は、テンプレート管理テーブルで管理されるデモ機に適用されたテンプレートの機能IDから取得してもよい。
その後、設定データ管理部301は、追加になった機能の設定データをコンテンツ管理部302からダウンロードする(S905)。
また、設定データ管理部301は、上記S901でアップロードしたデモ機の設定データをダウンロードする(S906)。取得対象となるデモ機は、利用結果アンケート画面430に入力されたシリアル番号をキーとする。
次にS907において、設定データ管理部301は、上記S906で取得したデモ機の設定データをベースとして、上記S905で取得した追加対象機能の設定データを追加する。また設定データ管理部301は、上記S905で比較した結果削除対象となった機能の設定を削除する。S907においてデモ機の設定データから機能の追加と削除を行う(編集する)ことで、デモ機返却時の設定を残しつつ不要な機能の削除、および追加となった機能の有効化した購入用の画像形成装置の設定データが作成できる。
上述のように購入用の画像形成装置の設定データを作成すると、設定データ管理部301は、コンテンツ管理部302に対して設定データの保存を行う(購入機用データ登録;S908)。
さらに、設定データ管理部301は、上記作成した管理情報を設定データ管理部301の管理情報に追加する(管理情報追加;S909)。
以上の処理により、デモ機返却時の設定を残しつつ、不要な機能の削除、および追加となった機能の有効化した購入用の画像形成装置の設定データが作成できる。
なお、図9の購入機用データのテンプレート作成の全体シーケンスにおいて、シリアル番号との紐付けについては記載していないが、購入用の画像形成装置103が決まっている場合は、図9の処理中にシリアル番号と設定データの紐付け処理を行ってもよい。
画像形成装置103を購入したユーザーは、上記購入用の画像形成装置103のシリアル番号が紐付けされた設定データを、第1又は2実施形態で説明した方法(デモ機に適用した方法)と同様の方法を用いて、購入用の画像形成装置103に適用できる。
以上、本実施形態によれば、お客様の利用結果アンケートに基づき自動的にデモ機の設定をベースに、お客様の要望を反映した購入後の画像形成装置向けのデータが作成できる。また、購入機用の設定データを適用することで簡単にデモ機の利用の結果不要となった機能を削除しつつ、デモ機の設定データを引き継ぐこともできる。
以上のように各実施形態によれば、画像形成装置103のような情報処理装置を利用するユーザーは、事前に用意された各種設定を取得、配信し、簡単に情報処理装置の設定が可能となる。よって、情報処理装置を利用するユーザーがデモ機においてより簡単に手間なく所望の機能を試用することが可能となる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、上記各実施形態を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。

Claims (11)

  1. 設定データを適用することで1以上の機能が利用可能となる情報処理装置に適用可能な前記設定データを管理する管理手段と、
    前記管理手段で管理されている設定データを取得して前記情報処理装置に受け渡すための受け渡し手段と、を有し、
    前記情報処理装置は、前記設定データを受け取ると、該設定データを自身に適用することを特徴とするシステム。
  2. 前記受け渡し手段は、前記設定データを前記情報処理装置に配信することで前記受け渡しを行うことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記管理手段を備えるサーバと、前記受け渡し手段を備えるクライアント装置と、を有することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 前記受け渡し手段は、コンピュータを前記受け渡し手段として機能させるためのプログラムとして、前記情報処理装置を利用するユーザーに提供されることを特徴とする請求項2又は3に記載のシステム。
  5. 前記受け渡し手段は、前記情報処理装置が読み取り可能な記憶媒体を介して前記設定データを前記情報処理装置に受け渡すことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 前記受け渡し手段は、前記管理手段で管理されている設定データを取得して前記記憶媒体に書き込み可能にし、
    前記情報処理装置は、前記情報処理装置に装着された記憶媒体から前記設定データを読み出して自身に適用可能なことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  7. 前記受け渡し手段は、ウェブサービスとして提供されることを特徴とする請求項5又は6に記載のシステム。
  8. 前記情報処理装置で試用したい機能の入力を受け付ける第1受付手段と、
    前記第1受付手段で受け付けた入力の内容に基づき前記情報処理装置に適用すべき設定データを作成して前記管理手段に登録する第1登録手段と、
    を有することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記情報処理装置で試用した機能に基づき他の情報処理装置で試用する機能の入力を受け付ける第2受付手段と、
    前記情報処理装置から抽出された設定データを、前記第2受付手段で受け付けた入力の内容に基づき編集して前記管理手段に登録する第2登録手段と、
    を有することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 前記情報処理装置は、画像形成装置であることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 設定データを適用することで1以上の機能が利用可能となる情報処理装置に適用可能な前記設定データを管理する管理手段を有するシステムにおける制御方法であって、
    前記管理手段で管理されている設定データを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した設定データを前記情報処理装置に受け渡すための受け渡し工程と、を有し、
    前記情報処理装置は、前記設定データを受け取ると、該設定データを自身に適用することを特徴とする制御方法。
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