以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAはUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)(登録商標)LTE(long term evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A/LTE-A proは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
より明確な説明のために3GPP通信システム(例、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本発明の技術的思想はそれに限られない。LTEは3GPP TS 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。詳しくは、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRはTS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと称されることもできる。"xxx"は標準文書の細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと統称される。本発明の説明に使用された背景技術、用語、略語などについては本発明前に公開された標準文書に記載された事項を参照できる。例えば、以下の文書を参照できる。
3GPP NR
-38.211:Physical channels and modulation
-38.212:Multiplexing and channel coding
-38.213:Physical layer procedures for control
-38.214:Physical layer procedures for data
-38.300:NR and NG-RAN Overall Description
-38.331:Radio Resource Control (RRC) protocol specification
図1はNRにおいて使用される無線フレームの構造を例示している。
NRにおいて、上りリンク及び下りリンク送信はフレームで構成される。無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half-Frame,HF)と定義される。ハーフフレームは5つの1msサブフレーム(Subframe,SF)と定義される。サブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12つ又は14つのOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14つのシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12つのシンボルを含む。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、DFT-s-OFDMシンボル)を含むことができる。
表1は、一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
表2は、拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示している。
NRシステムでは、一つの端末(User Equipment;UE)に併合される複数のセルの間でOFDM(A)ニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)が異なるように設定される。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と統称)の(絶対時間)区間が併合されたセルの間で異なる。
NRは様々な5Gサービスを支援するための多数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ニューマロロジー(例、副搬送波間隔、SCS)を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合は、伝統的なセルラーバンドにおける広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合は、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援する。
NR周波数バンドは2つのタイプの周波数範囲(frequency range,FR)により定義される(FR1/FR2)。FR1/FR2は以下の表A3のように構成される。またFR2はミリメートル波(millimeter wave、mmW)を意味する。
図2はNRフレームのスロット構造を例示している。
スロットは時間ドメインで複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1つのスロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1つのスロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインで複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインで複数(例えば、12)の連続する副搬送波と定義される。周波数ドメインにおいて、複数のRBインターレース(簡単に、インターレース)が定義される。インターレースm∈{0, 1, ..., M-1}は(共通)RB{m, M+m, 2M+m, 3M+m, ...}で構成される。Mはインターレースの数を示す。BWP(Bandwidth Part)は周波数ドメインで複数の連続するPRB(Physical RB)と定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応することができる。搬送波は最大N個(例えば、5個)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの複素シンボルがマッピングされることができる。
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink、UL)を介して情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネル/信号が存在する。物理チャネルは上位階層から由来する情報を運ぶリソース要素(RE)のセットに対応する。物理信号は物理階層(PHY)により使用されるリソース要素(RE)のセットに対応するが、上位階層から由来する情報は運ばない。上位階層はMAC(Medium Access Control)階層、RLC(Radio Link Control)階層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層、RRC(Radio Resource Control)階層などを含む。
DL物理チャネルはPBCH(Physical Broadcast channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared channel)及びPDCCH(Physical Downlink Control channel)を含む。DL物理信号はDL RS(Reference Signal)、PSS(Primary synchronization signal)及びSSS(Secondary synchronization signal)を含む。DL RSはDM-RS(Demodulation RS)、PT-RS(Phase-tracking RS)及びCSI-RS(channel-state information RS)を含む。UL物理チャネルはPRACH(Physical Random Access Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)を含む。UL物理信号はUL RSを含む。UL RSはDM-RS、PT-RS及びSRS(Sounding RS)を含む。
図3はスロット内に物理チャネルがマッピングされる一例を示している。
1つのスロット内にDL制御チャネル、DL又はULデータ、UL制御チャネルなどが全て含まれる。例えば、スロット内において最初からN個のシンボルはDL制御チャネルの送信に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内において最後からM個のシンボルはUL制御チャネルの送信に使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータの送信のために使用されるか又はULデータの送信のために使用される。制御領域とデータ領域の間にはDL-to-UL又はUL-to-DLスイッチングのための時間ギャップが存在する。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。スロット内においてDLからULに転換される時点の一部のシンボルが時間ギャップとして使用される。
本発明において、基地局は例えば、gNodeBである。
下りリンク(DL)物理チャネル/信号
(1) PDSCH
PDSCHは下りリンクデータ(例えば、DL-shared channel transport block、DL-SCH TB)を運ぶ。TBはコードワード(CodeWord、CW)に符号化された後、スクランブル及び変調過程などを経て送信される。CWは一つ以上のコードブロック(Code Block、CB)を含む。一つ以上のCBは一つのCBG(CB group)に集められる。セルの設定によって、PDSCHは最大2つのCWを運ぶことができる。CWごとにスクランブル及び変調が行われ、各CWから生成された変調シンボルは一つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはプリコーディングを経てDMRSと共にリソースにマッピングされ、該当アンテナポートで送信される。PDSCHはPDCCHにより動的にスケジューリングされるか(dynamic scheduling)、又は上位階層(例えば、RRC)シグナリング(及び/又はLayer 1(L1)シグナリング(例えば、PDCCH))に基づいて半-静的(semi-static)にスケジューリングされる(Configured Scheduling、CS)。従って、動的スケジューリングではPDSCH送信にPDCCHが伴われるが、CSではPDSCH送信にPDCCHが伴われない。CSはSPS(semi-persistent scheduling)を含む。
(2) PDCCH
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCHの送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(shared channel)に対する周波数/時間リソース割り当て情報、PCH(paging channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答(RAR)のような上位階層制御メッセージに関する周波数/時間リソース割り当て情報、送信電力制御命令、及びSPS/CS(Configured Scheduling)の活性化/解除に関する情報などを運ぶ。DCI内の情報によって様々なDCIフォーマットが提供される。
表4はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される(DLグラントDCI)。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と称され、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と称される。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先取り(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は一つのグループと定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。
PDCCH/DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別者(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCはC-RNTI(Cell-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
表5はRNTIによるPDCCHの用途及び送信チャネルを例示する。送信チャネルはPDCCHによりスケジューリングされたPDSCH/PUSCHが運ぶデータに関連する送信チャネルを示す。
PDCCHの変調方式は固定されており(例えば、Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)、一つのPDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。一つのCCEは6つのREG(Resource Element Group)で構成される。一つのREGは一つのOFDMアシンボルと一つの(P)RBにより定義される。
PDCCHはCORESET(Control Resource Set)で送信される。CORESETはBWP内でPDCCH/DCIを運ぶために使用される物理リソース/パラメータセットに該当する。例えば、CORESETは所定のニューマロロジー(例えば、SCS、CP長さなど)を有するREGセットを含む。CORESETはシステム情報(例えば、MIB)又は端末-特定の(UE-specific)上位階層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。CORESETの設定に使用されるパラメータ/情報の例は以下の通りである。一つの端末に一つ以上のCORESETが設定され、複数のCORESETが時間/周波数ドメインで重畳される。
-controlResourceSetId:CORESETの識別情報(ID)を示す。
-frequencyDomainResources:CORESETの周波数領域リソースを示す。ビットマップにより指示され、各ビットはRBグループ(=6つの連続するRB)に対応する。例えば、ビットマップのMSB(Most Significant Bit)はBWP内の1番目のRBグループに対応する。ビット値が1であるビットに対応するRBグループがCORESETの周波数領域リソースに割り当てられる。
-duration:CORESETの時間領域リソースを示す。CORESETを構成する連続するOFDMAシンボルの数を示す。例えば、durationは1~3の値を有する。
-cce-REG-MappingType:CCE-to-REGマッピングタイプを示す。インターリーブタイプと非-インターリーブタイプが支援される。
-precoderGranularity:周波数ドメインにおいてプリコーダ粒度(granularity)を示す。
-tci-StateSPDCCH:PDCCHに対するTCI(Transmission Configuration Indication)状態を指示する情報(例えば、TCI-StateID)を示す。TCI状態はRSセット(TCI-状態)内のDL RSとPDCCH DMRSポートのQCL(Quasi-Co-Location)の関係を提供するために使用される。
-tci-PresentInDCI:DCI内のTCIフィールドが含まれるか否かを示す。
-pdcch-DMRS-ScramblingID:PDCCH DMRSスクランブルシーケンスの初期化に使用される情報を示す。
PDCCH受信のために、端末はCORESETでPDCCH候補のセットをモニタリングする(例えば、ブラインド復号)。PDCCH候補はPDCCH受信/検出のために端末がモニタリングするCCEを示す。PDCCHモニタリングはPDCCHモニタリングが設定されたそれぞれの活性化されたセル上の活性DL BWP上の一つ以上のCORESETで行われる。端末がモニタリングするPDCCH候補のセットはPDCCH検索空間(Search Space、SS)セットと定義される。SSセットは共通検索空間(Common Search Space、CSS)セット又は端末-特定の検索空間(UE-specific Search Space、USS)セットである。
表6はPDCCH検索空間を例示する。
SSセットはシステム情報(例えば、MIB)又は端末-特定(UE-specific)の上位階層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。サービングセルの各DL BWPにはS個(例えば、10)以下のSSセットが設定される。例えば、各SSセットに対して以下のパラメータ/情報が提供される。それぞれのSSセットは一つのCORESETに連関し、それぞれのCORESET構成は一つ以上のSSセットに連関する。
-searchSpaceId:SSセットのIDを示す。
-controlResourceSetId:SSセットに連関するCORESETを示す。
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期区間(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
-monitoringSymbolsWithinSlot:PDCCHモニタリングが設定されたスロット内においてPDCCHモニタリングのための1番目のOFDMAシンボルを示す。ビットマップにより指示され、各ビットはスロット内の各OFDMAシンボルに対応する。ビットマップのMSBはスロット内の1番目のOFDMシンボルに対応する。ビット値が1であるビットに対応するOFDMAシンボルがスロット内においてCORESETの1番目のシンボルに該当する。
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(例えば、0、1、2、3、4、5、6、8のうちのいずれか)を示す。
-searchSpaceType:SSタイプがCSS又はUSSであるか否かを示す。
-DCIフォーマット:PDCCH候補のDCIフォーマットを示す。
CORESET/SSセット設定に基づいて、端末はスロット内の一つ以上のSSセットでPDCCH候補をモニタリングすることができる。PDCCH候補をモニタリングすべき機会(occasion)(例えば、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会と定義する。スロット内に一つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
1.高周波帯域での制御チャネルモニタリング
上述した内容は、以下の本発明で提案する方法と結合して適用できると共に、この発明で提案する方法の技術的特徴を明確にすることができる。
後述する方法は、上述したNRシステム(免許帯域)又は共有スペクトルにも同様に適用でき、この明細書で提案する技術的思想が該当システムでも具現されるように、各システムで定義する用語、表現、構造などに合わせて変形又は代替することができる。
NRシステムは様々な5Gサービスを支援するための多数のニューマロロジー(又はsubcarrier spacing,SCS)を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドにおける広い領域(wide area)が支援され、SCSが30kHz/60kHzである場合は、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)が支援される。SCSが60kHz又はそれよりも高い場合には、24.25GHz以上の帯域を支援する。Release 16までのNR周波数帯域は2つのタイプ(FR1,FR2)の周波数範囲(frequency range)により定義され、表3のように構成される。今後NRシステムをFR1/FR2で定義された周波数帯域以上(例えば、52.6GHz~71GHz)で支援するための論議が進行されている。
FR1、FR2帯域よりも高い周波数帯域(例えば、52.6GHz~114.25GHz帯域、特に52.6GHz~71GHz)はFR2-2と称する。既存のNRシステムでFR1、FR2に対して定義された波形、SCS、CP長さ、タイミング(timing)などは、FR2-2には適用されないこともある。
FR2-2帯域においては、NRの動作のために120kHz、480kHz、960kHzのSCSが使用される。480kHz、960kHz SCSの場合、OFDMシンボルの長さが120kHzに比べて短くなる。例えば、480kHzであるOFDMシンボルは120kHzであるOFDMシンボルの1/4倍の長さであり、960kHzであるOFDMシンボルは120kHzであるOFDMシンボルの1/8倍の長さである。480kHz、960kHzが適用される短い長さのスロットに対して、全てのスロットでPDCCHモニタリング動作が行われる場合、端末はパワー消耗などの負担がある。従って、480kHz及び/又は960kHz SCSが設定される場合には、マルチ-スロット(multi-slot)PDCCHモニタリングが導入される。
マルチ-スロットPDCCHモニタリングは、複数の連続するスロットを基準及び/又は単位としてBD(Blind decoding)/CCE(Control channel element)の制限を定めてPDCCHモニタリングを行う動作を意味する。従来のNR rel-15では1つのスロット単位でBD/CCEの制限が定められ、NR rel-16では1つのスロット内に限られるスパン(span)単位でBD/CCEの制限が定められる。スパンは連続するシンボルで構成されたPDCCHモニタリング単位を意味する。
以下、スロット単位で行われるPDCCHモニタリングはper-slotモニタリング、スパン単位で行われるPDCCHモニタリングはper-spanモニタリング、そしてスロット-グループ単位で行われるPDCCHモニタリングはper-Xモニタリングと表現する。
BD制限は3GPP標準上の“Maximum number of monitored PDCCH candidateS for a DL BWP with SCS configuration for a single serving cell”を、CCE制限は3GPP標準上の“Maximum number of Non-overlapped CCEs for a DL BWP with SCS configuration for a single serving cell”を意味する。
マルチ-スロットPDCCHモニタリングの基準となる複数の連続するスロットはスロット-グループ(slot-group)と称される。スロット-グループはX個の連続するスロットで構成され、スロット-グループ単位でBD/CCE制限が定義される。例えば、480kHz SCSに対してはX=4個のスロットからなるスロット-グループごとにBD/CCE制限が定義される。またスロット-グループ内にY個の連続するスロットが定義される。Y個のスロットでのみPDCCHモニタリングが行われるように制限されるSSセット(search space sets)のタイプが存在する。一方、per-Xモニタリング動作において、SSセット設定の一部パラメータ(例えば、周期、オフセット、区間)はX単位で設定される。例えば、周期(periodicity)はper-slotモニタリングではスロット単位の値に設定されるが、per-XモニタリングではXスロット単位で設定される。一例として、960kHz SCSが使用されるセルでX=8が設定された場合、per-Xモニタリングに対する周期値は8の倍数のみからなる。
互いに異なるXを基準として動作するper-Xモニタリングにおいて(或いは端末が複数のXを支援(support)すると報告する場合に対しては)、基地局は該当セル及び/又はSCSに対するX値を別のRRCシグナリングなどにより明示的に端末に指示することができる。特に指示がないか、又はRRCシグナリング以前であれば、端末はSSセット設定の値により、基地局に報告したXのうち、実際SSセットの設定に使用されたXを決定するか又は導き出し、per-Xモニタリング動作を行う。
一方、多重セル動作(例えば、CA(carrier aggregation))が設定された端末(例えば、UE)は、複数のセルに対するPDCCHモニタリングを行う。このとき、セルごとに異なるSCSが設定されてもよい。per-Xモニタリングが設定された場合は、セルごとに(同一のSCSであっても)異なるX値に基づいてper-Xモニタリングが動作する。従って、端末に各セルごとにX値を指示する必要がある。或いは互いに異なるX値が設定された全てのセルに対して、per-Xモニタリングが動作する基準Xが必要である。
以下、互いに異なるX値が報告された状況において、SSセット設定に使用される基準Xを決定する方法について提案する。また、Rel-16で導入されたSSセットグループスイッチング(set group switching)が上記のような複数のXに対して(多重セルの状況)動作するための設定方法を提案する。
Rel-15/16 NR動作において、per-slotモニタリング及びper-spanモニタリングに対するSSセット設定は、PDCCHモニタリングの周期、フレーム境界からのスロット単位で表現されるオフセット、周期内でSSセットが存在し得るスロットの数を示す区間(duration, Number of consecutive slots that a SearchSpace lasts in every occasion, i.e., upon every period as given in the periodicityAndOffset)に関する情報を、関連するRRCパラメータにより端末にシグナリングすることにより行われる。端末はこのような周期、オフセット、区間及びスロット内のモニタリングパターンからPDCCHモニタリング機会(occasion)を決定する。
一方、per-XモニタリングはXスロットで構成されたスロット-グループ単位でPDCCHモニタリングが行われる。SSセットタイプによって、一部のSSセットはスロット-グループ内のY個のスロットでのみPDCCHモニタリングが行われる。Xスロットのうち、Yスロットではないスロットでは、SSセットタイプによって一部のSSセットがモニタリングされない。従って、PDCCH MO(monitoring occasion)の位置を決定する周期などのSSセット設定パラメータは、Xスロット単位で行われる必要がある。端末ごとに支援可能なXが異なり、端末は支援可能な1つ以上のX値を基地局に報告する。基地局は報告されたX値のいずれかに基づいてSSセットを構成し、関連RRCシグナリングにより設定情報を端末に伝達する。
SSセット設定パラメータ(例えば、周期、オフセット及び又は区間)がX単位で設定される方式は様々な形態を有する。例えば、従来、1スロット単位の値を有するRRCパラメータの代わりに、X単位の値を有する新しいRRCパラメータが定義される。また基地局により従来の1スロット単位のRRCパラメータ値が送信されても、端末はSCSごとに(そして端末が報告又は決定したXを用いて)受信したRRCパラメータ値にXを掛けた値を適用する。また従来の1スロット単位値のRRCパラメータのうち、SCSごとに(そして端末が報告又は決定した)Xの倍数となる値のみを設定する方法も可能である。後述する提案方法に表現されたSSセット設定のX単位の設定は、かかる設定方法を含むものと理解できる。
per-Xモニタリング動作に対するSSセット設定はXスロット単位で行われる。SSセットタイプによって、一部のSSセット(便宜上、Group 2 SSと称する)のMOはXスロットからなるスロット-グループの任意のスロットのどこにも位置することができる。他のSSセット(便宜上、Group 1 SSと称する)のMOはスロット-グループ内の特定のYスロット内にのみ位置する。例えば、グループ1 SSはType 1 CSS with dedicated RRC configuration and type 3 CSS, UE specific SSを含む。グループ2 SSはType 1 CSS without dedicated RRC configuration and type 0, 0A及び2 CSSを称する。
以下、(多重セル環境で動作する)per-XモニタリングのためのSSセット設定方法をグループ1 SSとグループ2 SSに区分して説明する。
(提案1)per-Xモニタリング動作に対して端末が多数のX値を(支援可能であると)報告した場合、グループ1 SSに対する設定(例えば、周期、オフセット、区間)は報告されたXのうちの最小値を基準として行われ、端末はかかる最小のX値を基準としてPDCCH MOを決定する。
グループ1 SSのMOがXスロットのうち、Yスロット内にのみ存在するためには、該当SSに対するSSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)値がXの倍数のみからなる必要がある。一方、端末が特定のSCSに対してper-Xモニタリングのために支援可能なXを多数報告した場合(或いは必須支援するX以外にさらに選択的(optional)Xを報告する場合)には、基地局はX単位でSSセット設定を行うために基準となるXを決定し、端末も同一のXを基準としてMOを決定する必要がある。
例えば、960kHz SCSで動作するper-Xモニタリングに対して、端末がX=8とX=4を支援可能であると報告した場合、X=4を基準として設定されたMOは4スロットごとに存在し(例えば、周期は4の倍数)、X=8を基準として設定されたMOは8スロットごとに存在する(例えば、周期は8の倍数)。従って、SSセット設定は2つのX値の公約数に該当するX=4を基準として設定され、端末は該当X=4を仮定してMOを決定する。もし端末が報告するX値が全て2の累乗形態である場合には、常に小さい値が大きい値の約数であるので、報告されたX値のうちの最小値を基準としてSSセット設定が行われる。互いに異なるXが報告される可能性のあるper-Xモニタリング動作に対して、グループ1 SSに対するSSセット設定は端末が報告したX値のうちの最小値を基準として行われる。また、端末はかかる最小のX値を基準としてSS設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)が行われたことを仮定して、MOを決定する。
さらに、端末には多重セルに対するper-Xモニタリング動作のためのSSセット設定(周期、オフセット及び/又は区間)の基準となるX値が基地局から(RRC或いはDCIにより)指示される。端末は指示されたX値によってSSセット設定が行われたことを認識して、それに従ってMOを決定する。最小のX値は(基地局から指示がなかった場合に使用可能な)基本値が使用される。
(提案1a)per-Xモニタリング動作に対してグループ1 SSに対する設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)は、SCSごとにper-Xモニタリング動作で支援可能なX値のうちの最小値を基準として行われ、端末はかかる最小のX値を基準としてPDCCH MOを決定する。
グループ1 SSのMOがXスロット内のYスロット内にのみ存在するためには、SSに対するSSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)値がXの倍数のみからなる必要がある。一方、per-Xモニタリング動作のために支援可能なXはSCSごとに予め定められる。例えば、960kHzに対するper-Xモニタリング動作はX=8及び/又はX=4に基づいて定義及び/又は設定され、480kHzに対するper-Xモニタリング動作はX=4及び/又はX=2に基づいて定義及び/又は設定される。端末はSCSごとにper-Xモニタリング動作に対して選好するXを基地局に報告する。またX値はSCSごとに複数個であってもよい。
SSセット設定は複数のX値のうちの最小値に基づいて設定及び/又は定義される。即ち、端末が基地局に報告したXに関係なく、SSセット設定は関連するNR仕様(spec)において該当SCSに対して定義されたX(或いは(X,Y))のうちの最小値に基づいて設定及び/又は定義される。
例えば、960kHz SCSに対するper-XモニタリングにX=8、X=4(或いはX=8又はX=4が含まれた(X,Y)の組み合わせ)が仕様に定義されているとき、端末がX=8は支援すると報告し、X=4は支援すると報告しなかった場合にも、基地局はX=4に基づいてSSセット設定を行うことができる。SSセット設定がX=4に基づいて行われると、周期、オフセット、区間などのSSセット設定パラメータが4の倍数のいずれかに設定及び/又は指示される。或いはSSセット設定がX=4に基づいて行われると、基地局は4の倍数からなる値で(例えば)周期、オフセット、区間などのパラメータのvalue setを定義し、これらのうちのいずれかを端末に設定及び/又は指示する。
さらに他の例として、960kHz SCSに対するper-XモニタリングにX=8、X=4(或いはX=8又はX=4が含まれた(X,Y)組み合わせ)が仕様に定義されているとき、X=8は端末が必ず支援すべき必須的支援(mandatory support)要素であり、X=4は一部の端末のみが支援してもよい選択的支援(optional support)要素である状況において、端末が選択的支援要素であるX=4を支援すると報告しなくても、該当SCSに対してX=4は仕様に定義された動作が可能な値であるので、SSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間など)はX=4に基づいて行われる。
これについての実施例として、以下のように480/960kHzに対してper-Xモニタリングのための(X,Y)が定義されたとき、
SSセット設定は480kHz SCSに対してはX=4に基づいて行われ、960kHz SCSに対してはX=4に基づいて行われる。もし480kHzに対して選択的に支援される(X,Y)組み合わせに(2,1)が追加されれば、480kHzに対するSSセットの設定はX=2に基づいて行われる。
さらに、多重セルに対するper-Xモニタリング動作に対しても、(後述する(提案2)方法のように報告されたX値のうちの最小値を基準としてSSセット設定が行われる代わりに)提案1aのように、(端末の特定のX値に対する報告有無に関係なく、及び/又は必須的(mandatory)/選択的(optional)に支援されたXに関係なく)SCSごとにper-Xモニタリングが支援するX値のうちの最小値を基準としてSSセット設定が行われてもよい。SSセット設定が支援するX値のうちの最小値を基準として行われると、SSセット設定のパラメータがXの最小値の倍数のいずれかに設定される。或いは基地局がXの最小値の倍数からなるvalue setのいずれかを端末に設定及び/又は指示することができる。
提案した内容がグループ1 SSに対して適用されると記載したが、該当SSセットタイプはグループ1 SSに限られない。例えば、Type-3 CSSセット及び/又はUE specific SSのみに提案内容が適用されることもある。
(提案2)(多重セルに対する)per-Xモニタリング動作に対してセルごとにXが互いに異なる場合は、グループ1 SSに対する設定(周期、オフセット及び/又は区間)は各セルに対するXのうちの最小値を基準として行われ、端末はかかる最小のX値を基準としてPDCCH MOを決定する。
端末に(多重セルに対する)per-Xモニタリングが設定された場合、各セルごとのXは互いに異なってもよい。例えば、960kHz SCSが設定された2つのセルに対して、cell#0はX=4であり、cell#1はX=8が設定されると、cell#0に対するMOは4スロットごとに存在し(周期は4の倍数)、cell#1に対するMOは8スロットごとに存在する(周期は8の倍数)。従って、端末はcell#0及びcell#1を全てモニタリングするために、これらのX値の公約数(或いは最小値)に該当するX=4によるMOを仮定して動作する。即ち、互いに異なるX値を有する多重セル動作に対して、per-Xモニタリング動作のためのグループ1 SSに対するSSセット設定は、各セルごとのX値のうちの最小値を基準として行われる。また端末はX値のうちの最小値を基準としてSS設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)が行われたと仮定して、MOを決定する。
さらに、端末に多重セルに対するper-Xモニタリング動作のためのSSセット設定(周期、オフセット、区間の全部或いは一部)の基準となるX値が基地局から(RRC或いはDCIにより)指示されてもよい。端末は指示されたX値によりSSセット設定が行われたと認識して、それに従ってMOを決定する。この場合、X値のうちの最小値は(基地局から指示がなかった場合に使用可能な)基本値として使用される。
提案方法はper-Xモニタリングが多重セルに対して動作するときのみに限られない。即ち、提案方法は単一のセルに対するper-Xモニタリングにも同様に適用できる。また、上述した提案方法はper-Xモニタリングが多重セルに対して動作する場合にも、セルごとにXが全て異なる場合のみに限られない。即ち、セルごとに全てのXが同一である場合、セルごとのXが全て異なる場合、及び一部セルに対するXは同一であり、他のセルに対するXは異なる場合などに同様に適用できる。上述した提案方法における一部の表現が必ず該当表現で制限された状況のみを意味することではないことを当業者であれば十分に理解できるであろう。
(提案3)(多重セルに対する)per-Xモニタリング動作に対して、セルごとのXが互いに異なる場合、グループ2 SSに対する設定(周期、オフセット及び/又は区間)はX=1(即ち、スロット単位)又は各セルに対するX値のうちの最小値を基準として行われ、端末はX=1又は各セルに対するX値のうちの最小値を基準としてPDCCH MOを決定する。
グループ2 SSは、専用の(dedicated)RRC設定なしに、セル特定の(cell-specific)RRC設定のみが(任意の端末を対象として)設定された場合に使用されるSSセットタイプ、或いは多数の端末グループに共通して設定されるSSセットタイプに該当する。これにより、グループ2 SSに属するSSセットに対して、多重セルに対するper-Xモニタリングに対するSSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)のパラメータ値が特定のX値を基準として設定されたとき、該当特定のX値を支援しない端末はMO位置を正確に決定できないこともある。この問題を解決するために、グループ2 SSに対しては以下の3つの方法のいずれかを用いてSSセット設定が行われる。以下の方法はグループ2 SSに属するSSセットタイプの全てに適用されてもよく、或いは特定のSSセットタイプにのみ一部の方法が適用されてもよい。
(方法3-1) X=1を基準としてSSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)が行われ、端末はX=1を基準としてSSセット設定が行われたと仮定して、MOを決定する。このとき、X=1を基準として行われるとは、従来のper-slotモニタリングと同様に、スロット単位でSSセット設定を行うという意味である。
(方法3-2) 特定のSCSに対してper-Xモニタリング動作が設定される最小のX値を基準として、SSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)が行われる。端末は特定のSCSに対してper-Xモニタリング動作が設定される最小のX値を基準として、該当特定のSCSに対するper-Xモニタリング動作のSSセット設定が行われたと仮定して、MOを決定する。例えば、960kHz SCSで動作するper-Xモニタリングに対して、各セルに対するX値がX=8又はX=4だけである場合は、多重セルに対するper-Xモニタリングでグループ2 SSに対するSSセット設定はX=4を基準として行われ、端末はそれを仮定して、MO位置を決定する。
(方法3-3) 多数の端末グループに共通して設定されるSSセットタイプに対しては、該当端末グループに含まれた端末が報告する全てのX値のうちの最小値を基準としてSSセット設定(例えば、周期、オフセット及び/又は区間)が行われる。例えば、端末#1が特定のセルの特定のSCSに対して報告したX値のうちの最小値が4であり、端末#2が特定のセルの特定のSCSに対して報告したX値のうちの最小値が8であると、4を基準として特定のセルの特定のSCSに対するSSセット設定が行われる。端末は報告できるX値のうちの最小値を基準として特定のSCSに対するper-Xモニタリング動作のSSセット設定が行われたと仮定して、MOを決定する。
提案方法はper-Xモニタリングが多重セルに対して動作するときのみに限られない。即ち、提案方法は単一のセルに対するper-Xモニタリングにも同様に適用できる。また上述した提案方法はper-Xモニタリングが多重セルに対して動作する場合にも、セルごとにXが全て異なる場合のみに限られない。即ち、セルごとに全てのXが同一である場合、セルごとのXが全て異なる場合、及び一部のセルに対するXは同一であり、他のセルに対するXは異なる場合などに同様に適用できる。上述した提案方法における一部の表現が必ず該当表現で制限された状況のみを意味することではないことを当業者であれば十分に理解できるであろう。
(提案4) 多重セル状況においてセルごとのX値が互いに異なる場合、SSセットグループのスイッチングは一番大きいXに該当するスロット-グループ境界で行われる。
SSSG(search space set group)スイッチングは、rel-16 NR-Uで導入された特徴(feature)であり、特定の(単一又は複数の)SSセット設定を含むグループが予め定義されると、(グループごとには互いに異なるSSセット設定である)SSSGのID(又はインデックス)によって端末がPDCCHモニタリングの動作周期などが変更する方法である。rel-16ではSSSGスイッチングはタイプ-3 CSSセット及びUSSで適用される。このとき、per-slotモニタリングに対して互いに異なるSSSG間のスイッチングはスロット境界で行われる。例えば、SSSGスイッチングがトリガーされた後、Pswitch以上のシンボルが経過した後、最初のスロットから変更されるSSSGによってPDCCHモニタリングが行われる。しかし、per-Xモニタリングの場合、スロット-グループの中間にSSセット設定が変更されると端末の複雑度が増加するので、それを避けるために、SSSG間のスイッチングはスロット-グループ境界で行われる必要がある。
一方、端末に多重セル動作が設定された場合、各セルごとにper-XモニタリングのためのXが異なってもよい。この場合、2つの異なる方式でSSSGスイッチング時点が決定される。後述する方法における互いに異なるXを有するセルは、SSSGスイッチングのための同一のセルグループに属するセルを意味する。
(方法4-1) 各セルごとにX値が異なる場合、各セルごとに異なるX(即ち、slot-group)の境界でSSSGスイッチングが行われる。これに関する実施例として、cell#0はX=4、cell#1はX=8である場合に対して、1つのSSSGスイッチングトリガリングによりcell#0とcell#1で全てSSSG#0->SSSG#1にスイッチングされる状況が考えられる。cell#0とcell#1はいずれもスイッチングがトリガーされた後からPswitchシンボルが経過した後、最初のスロット-グループ境界でSSSG#1によるPDCCHモニタリングを開始できるが、cell#0のスロット-グループは4スロットで構成され、cell#1のスロット-グループは8スロットで構成されているので、図4のように、実際にSSSG#1にスイッチングされる時点は互いに異なる。
(方法4-2) 各セルごとにX値が異なる場合にも、端末がモニタリングする全てのセルは基準Xを基準としてX境界(即ち、slot-group境界)でSSSGスイッチングが行われる。基準Xは該当端末が支援可能なXのうち(或いは該当端末がモニタリングするセルのXのうち)、一番大きいXである。例えば、方法4-1に例示したcell#0、cell#1の状況において、cell#1のX=8を基準としてSSSGスイッチングが行われる場合には、cell#0もcell#1のスロット-グループ境界でSSSG#1に変更される。これにより、該当端末がモニタリングする全てのセルに対して、同時点にSSSGスイッチングが行われる。多重セルに対するSSSGスイッチング時点を同一にすることにより得られる効果は以下の通りである。非免許帯域(Unlicensed band, 或いは共有スペクトル)においてCO区間(channel occupancy duration)の間にはPDCCHモニタリングの頻度数を減らすために、CO区間前後にSSSGスイッチングが使用される。もしCAのように多重セルを用いる送信過程では、複数のセルに対するCO区間が同時に終了するように設定されるが、この場合、セル間のSSSGスイッチング時点を一致することにより端末の動作を単純化することができるという利点がある。
さらに、方法4-1及び方法4-2を柔軟に変更する方法も可能である。即ち、基地局はRRCなどの上位階層シグナリングにより各セルのSSSGスイッチング時点が各セルごとに異なるXの境界であるか、或いは基準X(例えば、largest X)の境界であるかを端末に指示することができる。或いはSSSGスイッチングをトリガーするDCIフォーマット2_0に1ビットのフィールドが追加され、この追加1ビットのフィールドにより、方法4-1と方法4-2のいずれかを称する情報が伝達されることができる。これにより、ビームごとに個々のCO区間が得られた場合、各ビームごとにSSSGスイッチング時点を個々に設定できるという長所がある。さらに他の方法としては、SSSGスイッチングトリガータイプによって方法4-1と方法4-2のいずれかが予め定義されてもよい。例えば、DCI2_0などによりスイッチングがトリガーされる場合には、全てのセルのスイッチング時点が一番大きいX境界に合わせられ、SSSGスイッチングタイマー満了(switching timer expire)によりスイッチングがトリガーされる場合には、各セルごとに異なるX境界でSSSGスイッチングが行われる。或いは非免許帯域(又は共有スペクトル)の動作において、CO区間の進入時には各セルのX境界でセルごとにSSSGスイッチングが行われ、CO区間終了によるスイッチングトリガーのときには、全てのセルで一番大きいXによってスイッチング時点を一致させる動作も可能である。これにより、CO区間の間には不要な電力消費を減らし、CO区間が終了した時点では全てのセルが同時点にSSSGスイッチングを行うことにより、端末動作の複雑度を下げることができる。
一方、本発明の内容は上りリンク及び/又は下りリンク信号の送受信のみに制限して適用されることではない。例えば、本発明の内容は端末間の直接通信にも使用できる。また本発明における基地局はBase Stationだけではなく、relay nodeを含む概念である。例えば、本発明における基地局の動作は基地局(Base Station)が行ってもよく、relay nodeが行ってもよい。
上述した提案方式に対する一例もこの明細書の具現方法の一つとして含まれるので、一種の提案方式として認められる。上述した提案方式は独立して具現してもよいが、一部の提案方式の組み合わせ(或いは併合)の形態で具現してもよい。上述した提案方法の適用有無に関する情報(或いは提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に、或いは送信端末が受信端末に所定の信号(例えば、物理階層信号或いは上位階層信号)により知らせることができる。
具現例
図5は本発明の一実施例による信号の送受信方法を示すフローチャートである。
図5を参照すると、本発明の一実施例は端末により行われ、探索空間セットに対する設定を受信する段階(S501)、X及びYの組み合わせに基づいてPDCCHをモニタリングする段階(S503)を含む。
図5の動作に加えて、さらに上記1.で説明した動作のいずれかが行われる。
上述した1.によれば、マルチ-スロットPDCCHモニタリングのためにX個の連続するスロットで構成されたスロット-グループが設定される。またスロット-グループのXスロット内で特定のタイプのPDCCHモニタリングのためのYスロットが設定される。図4を参照すると、Xスロットで構成されたスロット-グループは重畳せず連続して繰り返される。
端末は基地局からSSセット(探索空間セット)に対する設定を受信し、受信した設定によりモニタリングに使用されるXを決定する。決定されたXに基づいてYも決定されるので、端末は探索空間セットに対する設定に基づいてPDCCHモニタリングに使用されるX及びYの組み合わせを決定する。
X及びYの組み合わせに基づいてPDCCHをモニタリングするためには、探索空間セットに対する設定に含まれるパラメータ(情報)、例えば、周期、オフセット及び/又は区間に関する情報がXに基づいて設定される必要があり、各提案方法は該当基準についてそれぞれ説明している。周期及びオフセットに関する情報はmonitoringSlotPeriodityAndOffsetパラメータと共に含まれる。区間に関する情報はmonitoringSlotPeriodityAndOffsetパラメータとは別に、durationパラメータに含まれる。
提案方法1aによれば、周期、オフセット及び/又は区間に対する値はそれぞれ特定のX値(以下、L)の倍数のみからなる必要がある。可能なX値のうち、L値は、端末が端末能力として支援可能であると報告したX値とは関係なく、無線通信システムにおいてSCSに対して支援可能なX値のうちの最小値に決定される。
例えば、表7のように、無線通信システムにおいて480kHz SCSに対して支援するX及びYの組み合わせは、4及び1の組み合わせ、4及び2の組み合わせを含み、960kHz SCSに対して支援するX及びYの組み合わせは、4及び1の組み合わせ、4及び2の組み合わせ、8及び1の組み合わせ、8及び4の組み合わせを含む。
従って、480kHz SCS及び960kHz SCSに対して無線通信システムで支援するXの最小値は共通して4になる。よって、探索空間セットに対する設定に含まれる周期、オフセット及び/又は区間に対する値は4の倍数に設定される。提案1aにおいて、L値は各端末の能力報告とは関係ないので、端末が報告したX値に4がなくても、探索空間セットに対する設定に含まれる周期、オフセット及び/又は区間に対する値は4の倍数に設定される。周期及びオフセットは単一のパラメータに基づいて設定されるので、該当単一のパラメータであるmonitoringSlotPeriodityAndOffsetの値が4の倍数に設定される。即ち、周期及びオフセットはLの倍数に制限され、Lは4である。区間はdurationパラメータに基づいて設定されるので、durationパラメータの値が4の倍数に制限される。即ち、区間はLの倍数に制限され、Lは4である。
提案1aはグループ1 SSに対する設定のためのものであり、グループ1 SSは端末に設定されたX及びYの組み合わせに基づいてYスロット内でのみモニタリングされる探索空間セットの集合であると定義されている。グループ1 SSとしては、専用RRC設定によるタイプ1 CSSセット、タイプ3 CSSセット及びUSSセットが例示されている。
提案1を参照すると、探索空間セット設定の基準となるX値、即ち、L値に関する情報が基地局からRRCシグナリングにより端末に伝達される。これは提案1aにも有効に使用できる。従って、端末は基地局からL値に関する情報をRRCシグナリングにより受信することができる。
また方法3-3を参照すると、L値は複数の端末が報告したX値の最小値に決定される。従って、特定の端末が報告したX値の最小値が8であっても、他の端末が報告したX値の最小値が4であると、L値は4の倍数に制限される。
図5に関連して説明した動作に、さらに図1ないし図4で説明した動作及び/又は1.で説明した動作のいずれを結合して行うこともできる。
本発明の提案が適用される通信システム及び装置
これに限られないが、この明細書に開示された本発明の様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートは、機器間無線通信/連結(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用することができる。
以下、図面を参照しながらより具体的に説明する。以下の図/説明において、同じ図面符号は特に言及しない限り、同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック又は機能ブロックを例示する。
図6は本発明に適用される通信システム1を例示する。
図6を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
本発明が適用される無線機器の例
図7は本発明に適用可能な無線機器を例示する。
図7を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図6の{無線機器100a~100f、基地局200}及び/又は{無線機器100a~100f、無線機器100a~100f}に対応する。
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御することができる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザ データ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
本発明が適用される無線機器の活用例
図8は本発明に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は使用例/サービスによって様々な形態で具現される(図6を参照)。
図8を参照すると、無線機器100,200は図7の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100,200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は図7における1つ以上のプロセッサ102,202及び/又は1つ以上のメモリ104,204を含む。例えば、送受信機114は図7の1つ以上の送受信機106,206及び/又は1つ以上のアンテナ108,208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110により外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110により外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(図6、100a)、車両(図6、100b-1、100b-2)、XR機器(図6、100c)、携帯機器(図6、100d)、家電(図6、100e)、IoT機器(図6、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図6、400)、基地局(図6、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
図8において、無線機器100,200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100,200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140は通信部110により無線連結される。また無線機器100,200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサ集合で構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash Memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、非揮発生メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
本発明に適用される車両又は自律走行車両を例
図9は本発明に適用される車両又は自律走行車両を例示する図である。車両又は自律走行車両は移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
図9を参照すると、車両又は自律走行車両100はアンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c及び自律走行部140dを含む。アンテナ部108は通信部110の一部で構成される。ブロック110/130/140a~140dはそれぞれ図7におけるブロック110/130/140に対応する。
通信部110は他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は車両又は自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120はECU(Electronic control Unit)を含む。駆動部140aにより車両又は自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aはエンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは車両又は自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリーなどを含む。センサ部140cは車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cはIMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリーセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含む。自律走行部140dは走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、目的地が設定されると自動に経路を設定して走行する技術などを具現する。
一例として、通信部110は外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは得られたデータに基づいて自律走行経路とドライブプランを生成する。制御部120はドライブプランに従って車両又は自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、また周りの車両から周りの交通情報データを得る。またセンサ部140cは自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライブプランを更新する。通信部110は車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは車両又は自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供することができる。
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。